- 1二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 21:12:02
トレセン学園ではよくある同室の子が遠征の日、なんとなく私は一人離れているつもりだったんだけどなんか寝付けない。
「夜中だしなぁ⋯⋯」
携帯をつけてゴロゴロする。
同級生の連絡先を眺めては画面を消しまた眺めては画面を消しを繰り返す。
抜け出してしまおうか、なんて考えもしたけど抜け出したところでこの時間じゃ追ってきてくれる人もいない。
「追いかけてくれると言ったら今日のキングは面白かったなぁ⋯⋯」
なんて昼間の事を思い出して一人でくすくすと笑う、真面目に自分の事を考えて心配してくれる人がいる。
その事だけで少し温かくなる。
ピコン
軽快な音が鳴り携帯の画面が光る。
「キング?」
メッセージには簡潔に『ちゃんと寝てるかしら?』の文字。
『キングのせいで起きちゃった』
なんて打ち返すと
『その割には返信が早いようだけど?』
キングには敵わない。
『ねぇ、少し喋れない?』
『ウララさんが寝てるから小声になるけどいいかしら?』
『いいよ』 - 2二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 21:12:22
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「や、キングこんばんは」
「こんばんはスカイさん」
小声で話すキングは少し新鮮でこうやって横になりながら聴くと一緒に寝てるみたいだ。
「特に話す事はないんだけどさ〜」
「じゃあ何でかけてきたのよ」
「なんででしょ〜当ててみて〜?」
自分でも分かっていないことを謎々みたいに言ってみる。
「寂しかったんでしょ?」
「え?」
「何となく一人の夜って寂しいものね、私にもわかるわ」
「キングが?」
「ええ、一人で何となく寂しいのに強がって誰にも声をかけられない、なんて事良くあるわよ」
「へぇ〜⋯⋯」
「貴女もそうだったんでしょ?」
図星を当てられた気がする。
でも、否定はできずに小さく「うん」と返すだけだった。
それから他愛もない話をずっとした。
小声で話すキングの声は子守唄のようでいつの間にか私は深い眠りに落ちていた。
眠りの中に入る前に聞こえた「おやすみなさい」の一言が何故かすごく嬉しかった。 - 3二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 21:29:35
良き…。
- 4二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 22:12:32
はあ、尊い……
- 5二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 22:14:14
やっぱりキンセイはいいものですわぁ……
- 6二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 22:15:48
あっ…すき…
- 7二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 00:06:21
- 8二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 00:09:55
来たわね神絵師
- 9二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 00:30:06
キンセイの関係ってなんか特別
- 10二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 07:43:14
キンセイのしっとりした空間の空気になりたい
- 11二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 10:08:23
描いてもらえてめちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!