【SS】会長とインタビューと後輩と

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:19:50

    「数多くの同級生や後輩に慕われているシンボリルドルフさんですが、特に仲が良い方はおりますでしょうか?」
    数週間前に答えたインタビュー映像が生徒会室のテレビに映し出される。世間に、ファンに影響を与えるテレビで自分がどのように見えているかを知るため、基本的に自分が出ている番組は見るようにしている。
    「そうですね…基本的に生徒会のメンバーといることが多いです。あとはマルゼンスキーと、ミスターシービー、…トウカイテイオーともよく一緒にいることが多いです。」
    本当は食堂で食事をとりたかったのだが、基本的に食堂のテレビはこの番組がやっているテレビ局を映していることが多い。流石に食堂で皆と共に自分のインタビュー映像を見るのは気恥ずかしいからと生徒会室で弁当と、りんごを食べる。
    「なるほど!トウカイテイオーさんはシンボリルドルフさんに憧れていて、無敗の三冠ウマ娘を目指していると言うのは有名な話ですが…」
    トウカイテイオー、彼女ほど私を慕ってくれるウマ娘はそういない。私を追いかけ、無敗の三冠を目指しているウマ娘。彼女には、その夢を果たしてほしい。まだジュニア級の半ばではあるが、三冠を果たせるだけの速さも運も、実力も持っているだろう。なんてことを考えていると、インタビューのコーナーはいつの間にか終わっていた。また最初から録画を見返そうと再生ボタンを押した瞬間に、
    「会長‼︎」
    ばん、と扉が大きな音を立てて、テイオーと同じくらい私を慕ってくれるウマ娘…ツルマルツヨシが肩で息をしながら入ってきた。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:21:18

    「どうしたんだ、そんなに急いで。」
    「どうしたもこうしたもないですよ!見ました!会長のインタビュー!」
    「あ、ああ…。ありがとう?」
    「会長すごくすっごくカッコよかったです!で、す、が!」
    すごい剣幕で、捲し立てられる。
    「なんで仲がいい後輩に私の名前を上げてくれないんですかぁ…!」
    なんて少し涙目にまでになりながら言われる。
    「いや、まだデビュー前の君の名をテレビという場で出すのは…。もちろん君のことは頭によぎってはいたよ。」
    そう言うと何だか複雑そうな顔に変わって、
    「うぅ…。配慮してくれて嬉しいような、でも何だかやっぱり寂しい…でも…。」
    なんて頭をぐるぐるさせている。
    「じゃあお詫びに、と言っては何だが今度の休みには一緒に君の行きたいところに出かけると言うのはどうだろうか。」
    なんて言ったら今度はパッと満面の笑みに変わって、
    「本当に⁉︎なら行きたいところがあるんです!えへへ、楽しみだなぁ…!」
    「…ふふっ。君は表情がコロコロ変わって見ていると何だか面白いな。」
    「ええーっ、えーと、褒め言葉として受け取っておきます…?」

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:21:47

    「最近ますますのご活躍が注目されてるシンボリルドルフさんですが、今注目されているウマ娘はいますでしょうか?」
    ダービーに近づいてきたこの頃、また昼休みにテレビ局で受けたインタビューを生徒会室で見ていた。
    「先日無敗で皐月賞を勝ち、二冠目も期待されているトウカイテイオーはもちろんではありますが、最近だとまだデビュー前のとある後輩に期待を寄せています。」
    「そうなんですか!初めてお聞きしました。」
    「ええ、ですが素質はトレセン学園でもトップクラス、テイオーにも並ぶくらいなのでは無いかと見込んでいます。少し虚弱体質なのが心配ですが、彼女も私を、三冠を目指して日々努力していて…」
    コーナーが終わり、歴代のダービーウマ娘特集へと切り替わる。またツヨシが乗り込んできそうだな、と思っていたら、
    「会長‼︎」
    ばん、と扉が大きな音を立ててツヨシが入ってくる。
    「見ました!会長のインタビュー!すごくすっごくカッコよかったです!」
    あの日とは違って満面の笑みで捲し立てられる。
    「あぁ、ありがとう。」
    「えへへ〜。最近また体調を崩してたんですけど、もうすっごい元気になりました!よーし、ツヨシ、今日の午後は頑張るぞー‼︎」
    「それでまた体調を崩すことになってしまっては言語道断。いつもよりも早めに切り上げるように。」
    「はいっ。」
    なんて話をしていたら、
    「カイチョー‼︎」
    またばん、と扉が大きな音を立てて、今度はテイオーが入ってくる。
    「インタビュー見たよ!もうカイチョーすっっごくカッコよかった!」
    なんて言いながら入ってくる。
    「あっ、ツルちゃんやっほー!で、カーイーチョー‼︎」
    「ど、どうしたんだ?」
    なんか既視感を覚える光景に、自然とツヨシと目が合う。
    「どうしてボクのことももっと話してくれないのさー!」
    なんて言うものだから、またツヨシと目が合い、2人で笑ってしまう。
    「え、…え?2人ともどうしたの?」
    次のインタビューはどうやって答えるべきか、考えないと。

  • 4王座のイベント本当にかわいい22/09/02(金) 23:30:22

    以上、テイツルに慕われてるカイチョーかわいいって気持ちと表情がコロコロ変わるツルちゃんがみたいって気持ちと振り回される側のテイオーが好きって気持ちが合わさったSSでした

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:32:09

    とても良い親子SSだったぞい

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:36:35

    なんかほっこりした
    テイオーツヨシに懐かれるルドルフはいいな……

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:38:29

    もっと増えろ親子の話!

  • 8二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:43:37

    てぇてぇ(小並感)

  • 9王座のイベマジでかわいい22/09/02(金) 23:53:56

    親子関係が凄い好き(特にタキスカ)だけど王座イベのテイツルがマジで可愛くて凄いこの3人が大好きになった
    二次創作でもっと増えて欲しい…

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