【SS】おはようの挨拶

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/05(月) 07:46:26

    「おはようございまーすっ!!!」
    彼女…バンブーメモリーは今日も、その声を精一杯響かせながら挨拶活動をしている。
    生徒によって対応はまばらだが、あいさつはしっかりと帰ってきている。
    「ふぅ…やっぱり朝は挨拶すると気持ちいいっスね!」
    『ふぁ…おはよぉ…』
    「おはようございま…トレーナーさん!?どうしたんスか、眠そうにして…」
    『実際眠くて…』
    彼女のトレーナーは、どうやら昨晩遅くまで仕事をしていたらしい。
    目の下にはクマが出来ていて、いかにも寝不足といった感じだ。
    「…早寝…してないんスか?」
    『ごめん…』
    「んー…まあ仕事なら仕方ないっス。…次休みが取れる時間に、しっかり寝てくださいね?」
    『わかった…』
    そういうとトレーナーは、ふらふらとトレーナー室へと向かっていった。

    「トレーナーさ…あれ、まだ寝てた…」
    彼女の声が聞こえているのかいないのか、トレーナーは机に突っ伏したまま何やらむにゃむにゃと寝言を言っている。
    「…おはようございます!トレーナーさん!」
    『んぅえ…!?』
    いきなりの大声に、トレーナーは飛び上がる。
    「へへっ、起きた起きた!そろそろトレーニング、始まる時間っスよ!」
    『も、もうそんな時間…!?ごめん、寝てて…』
    「まあ寝ちゃってたものは仕方ないっス!…トレーナーさん、次からはしっかり、早寝早起き!っスよ!」
    『はい…』
    バンブーにお説教をされ、しょぼくれるトレーナー。
    そんなトレーナーを見て、バンブーはあたふたと慌てだす。
    「わっ、そんなに落ち込まなくても大丈夫っスよ!?次から起きられた方が朝が爽やかっスから、その…」
    『ああごめん、大丈夫だよ!ありがとう』
    …もう昼時だ。
    だが彼女のおかげで、ようやくトレーナーの「爽やかな朝」がやってきた。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/05(月) 07:50:03

オススメ

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