- 1二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:59:28
- 2二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:59:36
「シャカール、写真撮るからこっち向いて」
「……おらよ」
シャカールが眉根を寄せながらいつものポーズをとる。
ぱしゃり。
携帯に表示された写真を眺める。
「……ねえ、シャカール」
「ンだよ」
「この手の形ってさ、アメリカで“I love you”を表すジェスチャーなんだって」
机に向かって書き物をしていたシャカールがこちらに向き直る。
「えっと、その……だからそのポーズは私以外にはあんまりしてほしくないなあ、って……」
なんとも身勝手な言い草だ。
シャカールもあきれたようにため息をついている。
慌てて作り笑いを浮かべる。
「ご、ごめんね!今のは忘れて……」
「俺のやったジェスチャーとファインの言ってるやつは違うぞ」
「えっ?」 - 3二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:59:45
シャカールが左手を見せつけるように突き出す。
「指文字って言ってな、文字を表す手話があるンだ。例えばこれが“I”で」
シャカールが小指を立てる。
「これが“L”」
次に親指と人差し指。
「で、これが“Y”」
今度は小指と親指。
「こいつらを合わせて“I love you”って意味のジェスチャーになったんだとよ。手のひら側を相手に向けるのが普通らしいけどな」
「そうなの?」
……グラスちゃんが勘違いしたのか、それともわざと勘違いさせるもの言いをしたのか。
「それに愛の告白みたいなそこまで重い意味はねェぞ」
「ええっ!?」
また顔が熱くなってしまう。
シャカールが立ち上がり、ベッドに座っていた私の隣に腰を下ろす。
そして私の頬にキスをした。
「……お前にはこうやって直接好きだって伝えてやるから心配すンな」
さらに顔が熱くなる。
私は震える指先で唇を指さした。
「……ここにもしてくれないとわかんないよ」
「……仰せのままに、オヒメサマ」
夏を帯びた唇にシャカールの熱が重なった。 - 4二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:00:42
- 5二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:01:55
- 6二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:17:59
これ好き
- 7二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:27:05
あーまーいーぞー
(味皇並感) - 8二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:37:14
カッコいいシャカール好き
すらすら説明できるってことはわかってやってるんだなきっと
他人には手の甲側向けてやってファインに対してだけ手のひら側向けるんだ……