- 1二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 03:34:58
「…37.4℃…熱は下がってましたが体調はどうですか?」
「うーん…ちょっと喉が痛むくらいデスねー…後お腹ぺこぺこデス!」
ほっと息を吐く。ここ数日の気温の変化で油断してしまったエルが風邪をひいてしまい寝込んでいたが
どうにか調子を取り戻してきた様子にひと安心。
「…口を酸っぱくしていいますけどぉ…季節の変わり目なんですから油断、しないでくださいね?」
「うぅ…後悔、反省、大猛省…しっかり肝にめいじるデース…」
ここ数日うつるといけないとセイちゃんの部屋で寝泊まりしていたためこうして看病にくる時のみエルの顔を見れます。
…エルが体調を崩す事事態が珍しかったため最初はかなり動揺してしまいましたけど…
蓋を開けてみれば持ち前の頑丈さでみるみる体調良くなっていくのですから大したものです。
「はい、生姜がゆ…作って来ましたから食べて早く良くなってくださいね?」
「Si……あ、あの…グラスぅ……」
何かを強請るような眼差し。正直この目には抗えない…甘やかしてはいけないとわかりつつもここ数日
食事の度に要求してくるあれに。…嫌という訳では無いのですけど。
「もう…調子も出てきたのですから自分で食べれますよね?」
「だってぇ…グラスに食べさせて貰った方がすぐに元気になれる気がするデス…」
「…っ…もう…わかりました!ほら…ふー…ふー……あーん…してください?」
「えへぇ……あぁ~~ん♪」
作って来たお粥を匙ですくっては大きく開いたエルの口に運ぶお仕事。日給エルの笑顔。
ここ数日私がついているお仕事です。…なんて変な事考えるくらいに私もエルと会える時間が少ない事を
寂しがっているのでした。……セイちゃんには悟られないようにしないとですね。
「ごちそうさまデース♪」
「おそまつさまでした~♪…それじゃあ今日は片付けて帰りますんで…重ね重ね早くよくなってくださいね?」
「…寂しがりのグラスの為にもすぐに治しちゃいますデス♪」
そういう所すぐ気づくのですから…まったく…
「えーるー?」
【終】 - 2二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 03:38:38
こういうのがいいんだよこういうのが
- 3二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 03:47:22
- 4二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 03:49:12
- 5二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 03:51:48
両方読んだ
素晴らしすぎて言葉が出ない