キタちゃんに雰囲気の似た黒い犬を拾ってきたスイープ

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:31:53

    そのまま栗東寮で里親が見つかるまで世話をする事になる
    後日なんだかダイヤちゃんによく似た雰囲気の猫が犬の寝床に迷い込んできて居座るようになったりする

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:32:51

    そのうちネズミもきそうだなオイ

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:33:22

    NTRじゃないですか

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:35:05

    >>3

    犬と張り合うな

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:35:22

    つまり私がスイープさんの所に行けば世話してもらえるんですね!?

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:50:24

    新しい使い魔ができたってはしゃぐスイープほ微笑ましく見ながらも可愛がられるわんこにキタサンが嫉妬し始めて
    わんこにとってこーいしたフリスビーを先にキャッチしてご褒美ねだって叱られたりするんだけど
    ある日急にわんこがいなくなっちゃって必死に二人で探してやっと見つけた先では飼い主と再会していた
    それを見届けて何も言わずに帰ろうとするスイープをキタサンが心配するんだけど既に契約者がいたんじゃ仕方ないわねって強がるんだ
    それを見てキタサンがわんこの代わりになろうとしてまた叱られるかなーと思ったら無言で頭を撫でられてやっぱアンタはキタサンねって言われるんだ
    そうしてしばらく撫でられたあとに不意にスイープが胸に顔寄せてきて小さく泣き出すのをキタサンがそっと抱きしめ返す

    みたいなベッタベタなSS誰か書いてくれ

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 18:54:44

    >>6

    そこまで設定詰めてるならもう書けるだろ!!

    書け!!

    書けねえなら他のSSとか小説とか読んで文章力鍛えてから書け!!

  • 8二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 20:48:18

    スレ落ちるまでに間に合わんかったから途中まで


    「見なさいキタサン!アタシの新しい使い魔のガルムよ!」
    「ええ!?ス、スイープさん、いったいどうしたのこの子は!?」
    「ふふん、道にいたところを拾ったのよ。きっと昨日唱えた召喚魔法が遅れて発動したんだわ!」

    放課後、栗東寮の前。
    キタサンブラックは自慢げに黒い子犬を抱えるスイープトウショウを前に驚きを隠せなかった。
    子犬は首輪はしていないものの毛並みは綺麗なもので、少なくとも野良犬の様には見えない。
    これは確実に迷い犬だ。
    人助けの一環で時折ペットを探すこともあるキタサンにはよく分かる。
    せめて首輪がついていれば連絡先が書いていることもあるのだが──とキタサンは困ったように子犬を見ていたが
    スイープは得意気な笑みを浮かべている。

    「アタシに召喚されるなんて見る目があるでしょ、今はまだ小さいけどきっと将来は強大な使い魔になるわ。」
    「そ、そうだね…でもこの子どうするの、寮長さんに見つかったら怒られちゃうよ。」
    「大丈夫よ!フジさんにはちゃんと許可はもらったんだから、お世話もちゃんとするし問題ないわよ。」

    スイープの言葉を聞いてキタサンは胸を撫で下ろす。
    フジキセキのことだ、おそらくは警察と保健所には既に連絡を入れてくれているであろう。
    飼い主が見つかるまでの間に寮で世話をする程度ならば許容範囲ということだ。

    「だったら安心だね、じゃあこの子──えっと、ガルムちゃんのためにご飯買ってこなきゃ!」
    「そうね、他にも優秀な使い魔になるトレーニングのためにいろいろ買わなきゃ…キタサン、付き合いなさい!」
    「合点!お助けキタちゃんにお任せを!」

    そうして二人と一匹の日々が始まった、しかし…

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 20:51:18

    「バージル☆ネロ☆レッドクイーン!さぁガルム、アタシの前に伏せなさい!」
    「ワフ!!」
    「いい子ね、それでこそアタシの使い魔よ。」

    「む~…」

    「スパーダ☆トリガー☆アラストル!さぁ俊敏になる魔法をかけたわ、フリスビーを取ってきなさい!それ!」
    「……ワフ?」
    「ほら取ってきなさいよガルム!もう、なんで言うこと聞かないのよ~!そんなんじゃアタシの使い魔になれないわよ!」

    「むぅ~……!」

    キタサンは面白くなさそうにスイープとガルムを眺めていた。
    二人で世話をしてはいるものの、スイープは使い魔の教育にご執心であった。
    つまり魔法のレンシュー台にされることもなく、ほとんど様子を眺めているだけになっている。
    ガルムはお手やふせのような動きは躾けられているようだが、室内犬だったのかフリスビー遊びに関してはあまり理解していない様子だった。
    何度もスイープが魔法をかけてはフリスビーを投げ、そのたびに声を上げている。
    少し前まであのポジションはキタサンのものだったのだ。
    仄かな嫉妬心がキタサンの心の中で燻り始める。

  • 10二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 20:53:31

    「今度こそ成功させるわ…アファダーナ☆アグラムォール☆アーヴァヴァーゴ!ほら、取ってきなさい!」
    「はいっ!!」
    「ワフ!?」
    「キタサン!?」

    思わず、キタサンは駆け出していた。
    宙にある内にフリスビーに向って飛び跳ね、綺麗に手を伸ば──すことなく、見事に口でキャッチした。
    キタサンはフリスビーをくわえたままシュタタッと足を弾ませな、スイープの元にやって来る。

    「……」
    「ふぁいふふぁっちふぇふぉ?ふいーふはん!(ナイスキャッチでしょ?スイープさん!)」
    「バカー!!アンタがとったらガルムの教育にならないじゃないの!」
    「ふぁほへ~…(だよね~…)」

    口にフリスビーをくわえたままもごもごと口を動かすキタサンに、流石のスイープも呆れたように肩を落とす。

    「もう、仕方ないんだから…さっさと返しなさい。」
    「あはは~、スイープさんの魔法がガルムちゃんじゃなくてこっちにかかっちゃったかも…。」
    「ふ~ん、アンタにはまた魔法をかけなおす必要がありそうね、こっちを見なさいキタサン!」
    「やった…じゃなくって、うん!お願い!」

    杖を取り出すスイープを見てキタサンが満面の笑みを浮かべる。
    こうして平和な日常を過ごしていたある日のことだった。

  • 11二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 21:30:01

    「え!?ガルムちゃんがいなくなった!?」
    「そうなのよ!召喚魔法にも答えないし…もう、どこにいったのよ~!」
    「と、とりあえず探しに行こう!最初にガルムちゃんを見つけたのはどこだった!?」
    「公園…近所にある…」
    「じゃあとりあえずそこだね!大丈夫、きっと見つかるよ!」

    がっくりと肩を落とすスイープをキタサンが励ましながら、二人は駆け足で公園へと向かう。
    道中もガルムがいないか注意していたが見つからない。
    不安になりながらもたどり着いた公園。
    周囲を見回すとキタサンが声を上げた。

    「あ、いた!ガルムちゃん!」
    「ほんと!?お手柄よキタサン、もう逃がさないんだから──」

    スイープが声を弾ませる。
    しかしキタサンが向いている方向を見た途端、スイープの言葉が詰まった。

    「でも、スイープさんあれ…」
    「……」

    そこにいたのがガルムと、ガルムを大喜びで抱え上げる母娘の姿だった。
    キタサンの考えていた通り、ガルムは飼い犬であったのだ。
    おそらくはここの公園か近くを散歩していたときにでも逃げたしたのであろう。
    ガルムはまだ子犬だ、首輪をすこし緩くはめていれば抜けてしまってもおかしくない。

    「帰るわよ、キタサン。」
    「え、で、でもいいの、スイープさん?」

    母娘に声を掛けることもなく、その場を立ち去ろうとするスイープの背をキタサンが慌てて追いかける。

  • 12二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 21:30:20

    「ふんだ、ガルムは他の使い魔だったのね、通りでアタシの魔法が効かないと思ったわ。」
    「そうだね、でも…お別れくらい…。」
    「いーの!」

    普段通り大きな声をだすスイープ。
    しかしその声はいつもの自分を貫くような芯の通った声ではなく、どこか意地を張っているような、少し震えた声色だった。
    無言で、道を歩く。
    もう日が暮れそうな時間だった。
    暖かみのある橙色の夕陽の光が、今だけはどこか濃い影を生み出す冷たい温度を感じる。
    キタサンが見つめるスイープの背中が、どこか小さく見えた。

    「…あ、あの、スイープさん!」
    「なによ…。」
    「ほら、あたしってあの子に──ガルムちゃんに似てない!?」

    突如として素っ頓狂なことを言い出すキタサンに、思わずスイープは振り返りながら目を丸くした。

    「何言ってんのよ、アンタ。」
    「ほ、ほら、髪も黒いし!えーっと…スイープさんにたくさん魔法もかけてもらってるし、えーっとえーと──」

    しどろもどろになりながらキタサンが言う。
    どうにかスイープに元気になって欲しいと思い出た言葉であったが、流石に無茶だったかと力なくうつむいた。
    するとそっと、キタサンの頭にスイープが手を乗せた。

  • 13二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 21:30:47

    「ス、スイープさん…?」
    「いいから、じっとしてなさい。」

    スイープはそのままキタサンの髪をそっと撫でる。
    綺麗なミカヅキの形をしている流星をなぞるように、たっぷりとボリュームのある横髪を掌一杯に、じっくりと髪を撫でた。

    「ダメ。」
    「あ、あはは…やっぱり?」
    「キタサンはキタサンね、ほんっとにもう、バカなんだから──」

    そう言いながら、スイープはそっとキタサンの胸元に顔をうずめた。

    「スイープさ──」
    「ほんっとに、ほんっとにバカァ!」

    その声と共にキタサンの胸元で小さく嗚咽の音が聞こえた。
    強い人だなぁ、と改めてキタサンはスイープのことを想う。
    キタサンはただ、スイープの背を抱きしめることしかできなかった。
    夕暮れの光が、微かにキタサンの目を灼いた。

    終わり

  • 14二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 21:31:28

    はい神

  • 15二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 21:35:03

    素晴らしい

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 21:36:12

    ありがとうございました

  • 17二次元好きの匿名さん22/09/07(水) 01:46:28

    優しくて好き。

  • 18二次元好きの匿名さん22/09/07(水) 01:49:20

    >>17

    描いたなこいつ!!

    優しいタッチの絵が好きだ

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/07(水) 01:59:00

    >>17

    まさか描いてもらえるとは思わなんだ

    1のネタに便乗したSSだったけどありがとうございます

  • 20二次元好きの匿名さん22/09/07(水) 02:10:11

    誰かが概念を書いてSSが書かれて絵が描かれるって流れはいつ見ても美しい

オススメ

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