- 1二次元好きの匿名さん22/09/06(火) 23:07:57
飽く事なき探究心、常に刺激を求めており目標に向かって理論を見出し続ける。積み上がった無数の過程が結果に収束した時の達成感は、途方もなく私に興奮と喜びを与えるものだ。君にはわからないかな、トレーナー君。研究というものはあくまで手段だが、それ自体が目的となり得る場合もある。あまりにも研究が好きすぎて、一度生身による制限というものが堪らなく疎ましいと思ったことがあったが、生身だからこそこの病とも言える知識欲が生まれたと言っても過言では無い。クククッ…だから無理だ。どんなに束縛を受けようがやってみせてしまう、現に今の時間は外出は禁止だからね。いつも同じように抜け出してこのラボに入り浸っている。それでも君は、私に魅入ってしまった。君が寮の部屋に戻って就寝を促すことなど、その心理と矛盾しているよ。そんなに私を寝かせたいなら子守唄でも歌うがいい、徹夜続きで疲労を蓄積した私の脳も錯乱して流されてしまうかもしれない。
…え？ハハッ…ハッハッハッ…。まさか本当に歌い出すなんて驚いたよ。そこまでして私を寝かしたかったのかい。それとも他に何か理由が…？君の行動原理は基本的に私の利になるようにだから、健康面における心配が度を越したのかな。ふふっ…ならせいぜい仮眠くらいはとってもいいだろう。ただし条件がある、そうだな、君の献身さを測るために膝枕とやらを頼もうか。世間的には信頼のおける人間にこれをしてもらうと安心し、穏やかな睡眠につけるという。完全に私が眠ったら別の場所に動かすなりするといい…。さて、真夜中の実験を始めるとしようか…。