- 1二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:10:52
- 2二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:11:36
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- 3二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:11:54
「37.5℃かあ……薬が効いてくればまた楽になると思うよ?もう少しの辛抱のはず」
食後に体温を測るけど、まだ快方へは遠いみたい。
「そうか……」
「まだだるい?」
「うん」
「じゃあ寝ようね?ほら、布団被せてあげるから」
「ありがとう……」
熱のせいか、やけに素直なトレーナーを見ながら思う。
いつもはしっかりしててカッコよくて、いつでも影から私を支えてくれてる『大人』なトレーナー。
ほんと隙がなくて、敵わないやって思わされる。
けれど今はすっかり弱り切って、素の部分をさらけ出してくれている。
子供みたいなトレーナーを見てるとなんだか……なんだか……!
私の中のお助け欲がくすぐられまくっちゃうね!
部屋の掃除と、後で洗濯機も回しておかなきゃ! - 4二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:12:26
「ほんと、ごめん……ケホッ」
「気にしないで、ゆっくり休んで元気になることが今の仕事だと思うこと!」
「すまない……」
先々に口から出るのはやっぱり謝罪の言葉。そんなに気にしなくても……私はこうしてトレーナーの役に立ててるのが嬉しいのに。
でも、それはお互い様なんだろうね……似た者どうし、なのかな。
『君を支えるのが生きがいなんだから』
いつだったか、君はそう言ってくれたよね。
私、恥ずかしかったけどすっごく嬉しかった!
だから、今度は君に伝えるよ。
「ううん……君を支えるのが生きがい、みたいなとこもあるからさ!」
少し大袈裟だったかな?でも気持ちはちゃんと口にしてこそで……。
しばしぼうっとしていたトレーナーだったけど、布団の中でにへらと頬を緩ませた。
「……ありがと」 - 5二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:13:07
ぷつん。
無邪気なその笑顔を見た時……私の中のなにか、よくわかんないけど……堰が切れる音が聞こえた。
「あ、うぁ━━━」
むず痒くて生温い、ゾクゾクとした感覚が背中を駆け抜け、鼓動は倍速以上に駆け上がる。
もっと……してあげたい。
今にもじっとしてられなくて、私の手はトレーナーの━━━
「パーマー……?」
「!?な、なんでもないよ!洗濯機回してくるから寝てていいからそれじゃ!」
考えるより先に足が動いた。振り向きもせず洗面台まで一直線。蛇口をひねり、水を顔に被せた。
ヤバい。マジで、やばい。
「何、今の……」
鏡の頬を染めた自分に問いかける。なんて間抜けな表情なんだろう。
「……私、こわれちゃった?」
張り詰めた風船が割れたような……えづきそうなほどに甘いべっとりとしたものが染み渡っていく。心の中はぐちゃぐちゃで収集のつきようもない。 - 6二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:13:49
「そうだ、洗濯しなきゃ……」
必死に気持ちを逸らそうと動く。
でも力が入んなくなってずるずるとしゃがみこみ、そこにはトレーナーが寝込んでる間に溜め込んだ使用済みの服があって。
私のじゃない、濃い男の人の匂いが━━━
「━━━ダメダメだめだめ!?」
全く気が抜けない。てか、ここってトレーナーの部屋なんだから……そこら中全部がトレーナーのものって訳だよね。
「あれ……私、やばくない??」
もう気になりだしたら止まらない。
いくら看病たって部屋に上がり込んで一日中お世話しまくって……果ては、「支えるのが生きがい」なんて言っちゃって……。
トレーナーが言うぶんには、それが仕事だからっていう名分があるけれど。
私が言っちゃったら……それは多分。
告白、みたいなものになっちゃう訳だよね。
みたいなどころかほとんど━━━
「━━━うなああああああああぁぁぁ…………」
暫くうずくまったまま、動くことも出来なかった━━━ - 7二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:14:47
これはいいものだ
- 8二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:16:00
- 9二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:16:31
あら〜
- 10二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:19:22
風邪だからね 部屋の湿度上げないとね
- 11二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:31:35
だれうま
- 12二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 01:08:58
パマトレ供給助かる…