トレーナー「いよいよ模擬レースだな、シャドウメア」

  • 1三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 19:52:23
  • 2二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 19:52:38

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  • 3◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 19:53:59

    周囲には観客以外に、出走するウマ娘が何人かこのあたりにいた。
    そのうちの一人、ジャージ姿のアグネスタキオンがこちらを見つけたらしく、シャドウメアに近づいてくる。

    「やあやあ。預かり知らない間にすごい事になってしまったね」
    「アグネスタキオン……」

    控え室があるようなので、シャドウメアとそちらに向かおうとしたところに話しかけてきた彼女。
    いつも通り飄々とした雰囲気だが、その目は妖しい光に満ち満ちている。

    「今日はよろしく頼む。俺もシャドウメアも楽しみにしていたよ」
    「こちらこそ。約束を守ってもらうのが楽しみだよ、クククッ……」
    「簡単に勝てるとは思わないでくれよ。シャドウメアだって――」
    「――分かっているよ。きちんとデータを取ったわけでは無いが、重心の取り方や足運び、前とは大違いだ。それでも私は全力でぶつからせてもらう……実験のためにねぇ!アーッハッハッハッ!!」

    随分悪役みたいな立ち振る舞いが似合うなこの子。

    「アグネスタキオンさん」
    「おや、シャドウメア君。今日はよろしく頼むよ、君のトレーナーにも先ほど言われたがね」
    「はい。よろしくお願いします」

    そういって丁寧に礼をするシャドウメア。彼女はこういう礼儀を重んじる節があるように思う。

    「……こんにちは」
    「おやカフェ。君も彼女に挨拶かい?それじゃあ先に控え室に向かわせてもらおうかな」
    「はい……」

    そういってシャドウメアはアグネスタキオンを見送った。
    さて、残ったのはマンハッタンカフェだ。
    何かシャドウメアに用があるらしい。一体どうしたんだろう。
    シャドウメアはあまり気にしていないようで、マンハッタンカフェに向き直って口を開いた。

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 20:36:21

    落ちてて焦った頑張れ

  • 5◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 20:46:42

    「マンハッタンカフェさん、今日はよろしくお願いします」
    「はい、よろしくお願いします……あの、先に少し聞いてもらいたいことがあるんですが……」
    「?」
    「……シャドウメアさんのトレーナーさん。あなたにも……聞いておいて欲しいことです……」
    「俺にも?」
    「はい……シャドウメアさんには、私の"お友達"のような……そんな"影"が見えるんです……」
    「お友達……影……」

    マンハッタンカフェには独特な噂がある。
    その一つが"お友達"の話だ。彼女にしか見えないものがある、という噂。
    確かマチカネフクキタルのよく言う"シラオキ様"も似たようなものだと聞いたが……
    つまりはシャドウメアの近くに、彼女の言う"お友達"のように我々に認識できていない何かがいると言うことなのだろうか。
    少し考え込んでいると、興味を示したシャドウメアが少しマンハッタンカフェに詰め寄る。

    「それはどんな姿でしたか?」
    「何か角のようなものが頭にあって、男性のようなフォルムの……」
    「……それって、なんだか最近見たような……」

    ――そうだ、夢の中で見た"ドヴァーキン"がそんな姿をしていたはず。彼は金属製の角のようなものが生えた兜を被り、革らしきもので出来た鎧のようなものを着込んでいた。
    と、シャドウメアがフルフルと震え始める。一体どうしたのだろうと心配する間も無いうちに、目を輝かせたシャドウメアが息を吸い込んで天を見上げた。

    「Drem Yol Lok!
    Faasnu Zeymah.
    Gut Hunne.
    Ahrk Boziik Brod.
    Zu Dahmaan Do Dwiin.
    Dovahkiin.
    Ov Faad Zu.
    Dreh Ru Voth Ahkein.
    Ruz Zu Fen Kaal!」

  • 6◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 21:02:35

    とても嬉しそうな声でそう空に言い放つシャドウメア。スゥームの時ほどでは無いが、随分と大きな声だ。
    しかし何を言っているかはさっぱりわからなかった。
    唯一ドヴァーキンとは言っていたような気はするが……
    驚いていると、ふと正面のマンハッタンカフェが目に映る。彼女も目を丸くして驚いていた。

    「その……今のは、なんですか……?」
    「……マンハッタンカフェさん。あなたが教えてくれたのは、私の友でした。ありがとうございます」

    マンハッタンカフェに向き、深々と礼をするシャドウメア。
    彼女のこういう面は誰か身近な人に教わったものなのだろうか。

    「そうですか……お構いなく。とてもあなたに近かったので、気になって教えただけですから……」
    「そうか、ありがとうマンハッタンカフェ。シャドウメアにとって、とても嬉しいことだったはずだよ」
    「……よかったです。それでは、またレースで……成り行きで走ることになりましたが、手は抜きません。そのつもりでお願いします……」
    「はい、真剣にお願いします」

    自信満々のシャドウメアに当てられたのか、それとも元々そのつもりだったのか。
    こちらに手を振ってから控え室に向かうマンハッタンカフェの目には、ハッキリと闘志が燃えているのが分かった。
    彼女も有数の実力者、油断は全く出来ない相手だ。
    しかし、俺はさっきのシャドウメアの言葉の方が気になってしまっていた。

    「……シャドウメア、さっきのもドヴの……ドラゴン語かい?」
    「はい。ドヴァーキンは普通の言葉より、ドヴの言葉の方に慣れていますから」
    「そうなんだ……ちなみになんて言ったのかって、教えてくれるかい?」
    「――フフッ。それは、レースが終わってからにします」

    イタズラっぽく笑った彼女は、俺の袖を引いて控え室の方へと向き直る。
    意外に茶目っ気もあるのが可愛らしいところだよな、本当に。
    そんなことを思いながら、俺とシャドウメアは案内板に従って控え室に向かう。
    コースの近くに設営されたそれは、簡易的ながらも個室できちんと間隔の空いた文字通りの"控え室"だった。

  • 7◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 21:18:55

    「おーぅ待ってたぜーシャドウメア!どうだ、面白くなりそうなレースだろ!?な?な!?」
    「いいっ!?ゴ、ゴールドシップ!?」

    控え室のドアを開くと、そこには独特なポージングを決めたゴールドシップが立っていた。
    かと思えばこちらの姿を見るや否や、シャドウメアに迫ってくる。

    「おうおうおうシャドウメアのトレーナーさんよぉ。このゴールドシップ様の手腕、バッチリ見たか?」
    「た、確かにこんな規模のレースをこんな短期間で用意できるとは意外だったよ。あの驚異的な面々に加えて君も走るんだもんな」
    「あったりまえじゃねーか!ゴルシ様が走らないワケねーだろ、こんな面白そうなレースでさ!!」

    普段から何を考えているのかわからないと言われるゴールドシップだが、レースに打ち込む意気込みというか、姿勢は本物なんだと実感できる熱量だ。

    「ゴールドシップさん。今日はよろしくお願いします」
    「おうシャドウメア、アタシにはシャウト使ったっていいんだぜ?このアタシ、ゴールドシップ様はそれすらぶち破って勝ちに行くからな!」
    「いえ。イスミールにかけて、レースでスゥームは使いません。私の誇りですから」
    「へへへ……もうちょっとしたらまたアナウンスすっから、そしたらパドックに来いよな。んじゃ次はコースで顔合わせと行こうぜ」
    「パドックまであるのか……本当にすごい本格的だな」
    「そんじゃまた後でなー!」

    そう言って控え室から出て、勢いよくドアが閉められる。
    ……なんだかまるで本当のレースのようで、こちらが少しだけ緊張してきた。
    シャドウメアは大丈夫か、と彼女を見る。
    表情こそいつもの無表情だがやはり勝負に燃えている目をしていた。

    「――俺がこんな調子じゃいけないな。よし、気を引き締めて……って、俺が何かするわけじゃないか。あはは……」
    「トレーナーさんは、私の支えです」
    「え……?」
    「トレーナーさんが私を気にかけてくれたことで、私は今ここにいます」
    「そ、それはシャドウメアに色々知って欲しくて……」
    「はい。だから私は、トレーナーさんと私の為に、走りたいんです」

  • 8◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 21:31:50

    「そう、か……トレーナーらしくないかもな。こうやって導くべき人に叱咤されるなんてさ」
    「先を進む人も、導く人も。生きる限り、考え込むこともあります」
    「……そうだな。俺は俺の出来ることをやるよ。今は、君の応援だな」

    なんとなく元気が湧いてきた。
    そんな俺の様子を見て、彼女は柔らかな微笑みを見せてくれる。
    そして俺のそばへと歩み寄り、俺の胸に片手を押し当てた。

    「トレーナーさん」
    「……どうしたんだい?」
    「お前を見ている。だから――」
    「――あぁ。俺も君を見ているよ」
    「……はい!」

    力強い声色。真っ直ぐな視線。
    真っ赤な瞳に宿る闘志は、若干の緊張を覚えていた俺の心をいとも容易く奮わせた。
    そして、その自信を彼女にも分けてあげられたと、そう信じたい。

    『ピンポンパンポーン♪出走するウマ娘は、パドックまで来てください♪』

    と、テーマパークの館内連絡のようなテンションのゴールドシップの声が聞こえてくる。
    それと同時に、あたりのドアが開いた音、そして続いてぞろぞろとした足音が聞こえてきた。
    出走者達がパドックへと向かうのだろう。

    「シャドウメア、ここからは一人だ。でも俺は君と共にある。ほんの少し離れてはいるけどね」
    「はい。走って――楽しんできます」
    「うん。行っておいで、シャドウメア」

    控え室のドアを開く。どうやらシャドウメアが最後らしい。
    ――ここから、彼女の最初の"戦い"が始まるんだ。

  • 9◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 22:15:19

    彼女をパドックへと導くと、近くの案内板に"出走者以外はこちら"と書かれた場所があった。これは逆方向だな。
    俺は少しだけ彼女のことを心配しながらも案内板に従ってその場所へと向かうと、そこはいわゆる下見席だった。
    最前列の一角に関係者様専用と書いており、そこにはたづなさんと理事長が居る。

    「待っていたぞ、トレーナーッ!」
    「たづなさん、理事長……もしかしてこれもゴールドシップが?」
    「はい。それだけじゃなくて、ここまで案内もしてくれたんですよ」
    「期待ッ!我が学園自慢のウマ娘達が集うビッグレース!模擬レースとはいえ特等席で見たいのが人のサガッ!」
    「私もとても楽しみなんです。もちろん、シャドウメアさんのことも」
    「そうですか……嬉しい限りです。ですが在学する生徒だけとはいえ、ここまで観客もいて……彼女らしい走りができるのかどうか」

    そういって周囲を見る。
    多くの知らないウマ娘に加え、見知った顔もちらほらと見える。それに既に実力を評価されているウマ娘や、光るところがあると噂されるウマ娘も。

    「心配無用ッ!君がこの一週間、どれだけ彼女に寄り添っていたかは承知ッ!そんな彼女が自分の走りを見失うことなど万に一つも無いはずだッ!胸を張れッ!!」
    「そうですよトレーナーさん。あなたが居たからシャドウメアさんは走りたいと思ったんです。彼女をここまで導いたのは、間違いなくあなたなんですから」
    「理事長、たづなさん……はい。自分は彼女のトレーナーとして、彼女の勇姿を見届けます!」

    決意を新たにパドックを見る。すると近くのウマ娘から、出走表らしき印刷物が渡されてきた。
    どうやら枠番まで書いているらしい、すごいこだわりだ。
    その時、マイクのハウリングのような音が聞こえた。まさか実況・解説までいるのか?

    『あー、あー。ただいまマイクのテスト中。こちらは実況の学級委員長、サクラバクシンオーです!』

    ……本当に居た。それもサクラバクシンオーとは、これまた随分な有名人を引っ張ってきたものだ。

    『ふむふむ、どうやら聴こえているようですね!解説のマイクも聴こえているのかテストしましょう!』
    『そんなに騒ぐとそっちの声ばかり響いてしまうだろうサクラバクシンオー……解説のエアグルーヴだ、今日はよろしく頼む』
    『はい!よろしくお願いします!!』
    『だから、もう少し声量を落とせと……!』

  • 10二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:54:27

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  • 11◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 22:58:40

    『さて!本日のゴールドシップさん主催の模擬レース、枠番は公正にくじで決めたとのことです!』
    『ああ……今日の昼時、ゴールドシップが番号入りボールを入れた箱をわざわざカフェテリアで渡してきて、それを引かされた。何かの細工をするつもりも毛頭ないが、周りには他の生徒がいたから公正さは証明できるはずだ』

    いつの間にかゴールドシップが主催ということになっている。本来はアグネスタキオンとのレースだったんだが、まぁこれはツッコむだけ野暮だろう。
    にしてもわざわざ本人以外にくじを引かせるとは意外だな。

    『なるほど!それでは順番に行ってみましょう!1番はライスシャワーさん!ライスさーん!頑張ってくださいねー!』

    名前を呼ばれてパドックに出てきたのは少し小柄なウマ娘、名前はライスシャワー。性格は穏やかで気弱だと聞いているが、ストイックさと実力はかなりの上位に位置すると言われている。
    ……何やら実況の声を聞いて少し恥ずかしそうにしているが。

    『……実況・解説は公正な立場に居なければならない。サクラバクシンオー、貴様、次にやったら変わってもらうからな』
    『なんとぉ!?』
    『さて、今回の参加者はほぼゴールドシップが集めたと聞いている。彼女もその一人だ。なんでもミホノブルボンと共に捕まったが、なんだかんだ今日のレースを楽しみにしていた……ということだ。仕上がりも良さそうだな』
    『次はそのブルボンさんです!2番はミホノブルボンさん!!』

    次に現れたのは凛とした――というか少し無機質な佇まいをしたウマ娘、彼女はミホノブルボン。サイボーグと称されるほどの精密で力強い走りを見せる実力者だ。

    『こちらもライスシャワーと同じく、と言ったところだな。というかこの出走者の意気込みはいつ聞いたんだ』
    『続いて3番!ウイニングチケットさんです!』

    今度は元気いっぱいのウマ娘が現れた。彼女はウイニングチケット。ビワハヤヒデ、ナリタタイシンと合わせて"BNW"と呼ばれ、注目を集めるウマ娘だ。彼女自身はダービーウマ娘を目指していると聞いたことがある。

    『BNWの三人は、ビワハヤヒデがナリタブライアンの出走を聞いて参加し、それに同調するように残りの二名が参加表明したとのことだ。彼女は特に気合が入っているようだが、あの様子はある意味いつも通りかもしれない』

  • 12◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 23:22:24

    『4番、メジロマックイーンさんです!』

    上品な雰囲気漂うウマ娘が現れる。彼女が名家メジロ家の一人、メジロマックイーンだ。プライド高く、勝負への熱意が尋常じゃないとは聞いたことがある。
    ……そして、なぜかゴールドシップと共にいる姿がよく見られるとも聞いた。

    『彼女はゴールドシップが真っ先に声をかけ、強引に参加させたそうだ。しかし参加が決まるや否やテイオーが参加し、それでレースの話を聞いた会長とブライアンが参加して……と、ある意味最も人を呼んだウマ娘だな。最初は乗り気じゃなかったそうだが、真剣な場だと認識してからはかなり気合を入れてトレーニングに励んでいたそうだぞ』
    『うんうん、良い関係性ですね!次は5番、マンハッタンカフェさんです!』

    落ち着いた雰囲気だ。マンハッタンカフェも驚異的な力を持ち、注目される一人だとは聞いている。実際の走りを見たことがないために、今日その走りが見られるのは少し楽しみだ。

    『今回のレースにアグネスタキオンが出走するということでゴールドシップが誘ったらしい。結構渋ったが、思いの外多くの出走者が集まったために、実力を試せる場として参加することにした……とのことだ。あれでなかなかにガッツがあるようだから、今日の走りでもそれが見られるといいな』
    『そうですね!さて、続いて6番!ゴールドシップさんです!』

    呼ばれた途端に飛び出したゴールドシップは、交互にピースサインを突き出した。彼女はとんでもない追い込みをすると聞いているが、果たしてどのようなものなのだろうか。

    『この模擬レースの主催者と先程も言っていたが、どうやらこのレースは本来アグネスタキオンとシャドウメアの二人が約束していたものらしい。それをここまで大きくしたのは確かにゴールドシップだが……意図は分からんな。とはいえ随分調子が良さそうだ、かなりの好走が期待できるだろうな』
    『次は7番、メイショウドトウさんです!』

    呼ばれて少しおどおどしながらやってきたのはメイショウドトウ。随分と気の小さい子だと言われているが、反面走りはとんでもなく強いとも言われている。

    『彼女はテイエムオペラオーに連れられて参加したということだ。拒否反応を示すでもなくそれでお役に立てるなら……といった様子だったそうだが、それでもこの面々に物怖じせず走り抜く実力の持ち主だ。それを発揮できるといいが』

  • 13◆UlpelLUOzM22/09/25(日) 23:58:22

    『そうですね!次の8番は、ビワハヤヒデさんです!』

    知的な印象を受けるウマ娘、彼女がビワハヤヒデだ。あの印象の通り、とても緻密な作戦を練り、勝利を目指しているという。先程も言ったBNWの一角だ。

    『参加理由は先程の通り。ブライアンとの対決に向けて調整をしてきたとの事だ。ブライアンばかりに気を取られて他のウマ娘に負けたら本末転倒だと、全てのウマ娘に負けないという意気込みを語ったと書いているぞ』
    『立派な心掛けですね!次は9番、ナリタブライアンさんです!』

    少し荒っぽい雰囲気を醸し出すウマ娘が姿を見せる。彼女はナリタブライアン、非常に力強い走りを見せるウマ娘だと評判高い。先のビワハヤヒデとは姉妹で、互いに切磋琢磨しているとも聞くな。

    『生徒会からの出走者だ。テイオーの次にブライアンがやる気になって、それで会長もという流れだったかな。当のブライアンは興味津々なだけあって、かなりの気合で今日に臨んでいるようだ』
    『中々のスゴみを感じますよー!次、10番!テイエムオペラオーさんです!』

    煌びやかな雰囲気を纏い自信に溢れたポージングを見せるウマ娘、テイテムオペラオーだ。レッスン場でしかハッキリ見てはいないが、やはりあの凄まじい自信はそれだけの実力に裏付けられたもの。手強そうな相手だ。

    『シャドウメアが出走すると聞いてメイショウドトウを引き連れて参加すると決めたそうだ。このレースの意気込みでは世紀末覇王の勝ち方をすると答えたそうだぞ』
    『すごい自信がひしひしと伝わってきますよー!えー、次が11番!トウカイテイオーさんです!』

    軽快なステップを踏んでやってきたのはトウカイテイオー。いつも通り元気印だが、今日ばかりはそれだけじゃないようにも見える。

    『生徒会からの二人目だな。マックイーンとの対決も、会長との対決も楽しみにしていたとのことだ。私の目から見ても実力は確かだから、調子に乗りすぎなければ良い戦績を残せそうだな』
    『続いて、12番はナリタタイシンさんです!』

    小柄で、ツンとした態度のウマ娘がやってきた。彼女がナリタタイシンだ。非常に強い意志を持つウマ娘だと聞いたことがある。BNW最後の一人だ。

    『こちらも先程の通りの参加理由だ。BNWの三人の実力は互いに日々強くなり続けている。彼女を含めて、三人とも良い戦いを期待しているぞ』

  • 14二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 06:38:09

    シャドウメアの言葉、ヨルとかゼイマーとかよく聞くドラゴンの言葉があるな…

オススメ

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