- 1二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 20:50:45
タイトル通りホビウタ内で今まで出たSSをまとめる用のスレになります。
需要があるみたいなので許してください
film UTA:ようこそ此処はシアワセな箱庭その日の航海は割と穏やかなもので、心地のいい潮風が頬を撫でていくのをウタは心地良さそうに受け入れる。人形から人へと戻った後も中々のんびりと過ごせない冒険の数々も嫌いじゃないがやはりこうした時間も大切だなと、手に持っている釣り竿を少し弄ばせる。
「ウタァ、釣れそうか?」
「んーん、でも……うん、魚群はこの辺りだと思うからこのままでいいはず」
「まぁウタが言うなら間違いないな!」
今日は作曲や歌などは一時おやすみし、ルフィやウソップ達と釣りに励んでいた。ずっと張り詰めたままで人はいい曲を作れない。こんな風に偶には楽器やペン。武器以外を手にしている時間もウタは好きだ。
人形だった時に培った聴力や、人の身に戻って更に研鑽した見聞色等による超広範囲のソナーの様な力はこうして釣りをする時のポイント探しにもってこいなのである。
「フンフーン♪」
「ムー♪」
彼女の膝の上には腕の鍵盤模様が特徴的な人形がご機嫌に彼女の鼻歌に合わせて揺れていた。何処か愛嬌のあるその姿に誤魔化されそうだが、この人形はウタウタの実能力者が持つ最大であり最恐の兵器と呼べる【Tot Musica】その分身と言ってもいい存在であった。ただ、この分身には本体である【Tot…telegra.phfilm UTA:アンチテーゼを高らかにウタ達とは別世界…こちらの世界の【ウタ】を取り込んで第三楽章となり、より禍々しい姿となった【魔王】に【コビー】も【ブルーノ】もどうしたら良いと愕然とし、ウタを通じてトットムジカがどういうものかを知っているウタの知る麦わら一味達もまた、まるで追い込まれた様な、されど諦めないと言いたげに各々構えだす。そんな中、ウタは凪いだ眼で【魔王】を…否、ある一点を見ていた。
《おい、どうするつもりだ?流石にこの人数が集まってれば観客をみすみす殺す事はないだろうが関係ない。現実世界と同時攻撃しなきゃ、何もな》
ウタの中にいる魔王もまた、この現状を良しとしない様で、今回は珍しく大人しくしているし、なんなら助言に近い口出しをしてくる。ただ、お陰でずっと左眼が光っててフランキーがおれのライトみてぇだなとか言った為にロビンにお仕置きされてた。
…とにかく、普段はぜぇったいいう事など聞かないこの我が儘大王がここまで従順な辺り余程、あの自分が嫌いらしい。
それはウタもだった。だってあの【ウタ】は自分が欲しかった全部を持ってた。
玩具にされず、歌うことも出来て、踊ることも出来て…それを見て沢山の人を笑顔に出来て…
シャンクスやルフ…telegra.ph取りあえずいつのスレかは忘れたけど文豪が書いてくれたfilmUTAのやつなげとくね
スレ絵はいつかに書いてくれた絵を加工しました。
絵を書いてくれた人へごめんなさい。
- 2二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 20:51:53
せめて本スレで建てていいか確認しておくんない
- 3二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 20:53:37
許されましたので置いときます
- 4二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 20:57:24
乙やで
- 5二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:00:08
とりあえず置いておきます。
シャンクスのカチコミ、ウタが悩む麦わらの一味と赤髪海賊団の所属問題、2年間みかんを守っていたウタに御礼をいう話、えびす町でのウタと"魔王"。これら4話があるマイリスです。
「ホビウタ」/「じょん・どぅ」のシリーズ [pixiv]ホビホビの実でオモチャになってしまったウタ(FILM RED)が、フーシャ村からルフィと一緒に冒険をする‥‥という設定と概念を元に創作した、二次創作になります。 扱いのデリケートさから、タグは最小限。 みんなホビウタに沼れ。そして脳を焼かれるのだ。 設定を考えた初代スレ主様、ホビ...www.pixiv.net - 6二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:06:46
自分が書いたssを晒してええのんか〜
深夜テンションで書き上げたから色々お粗末な所はあるけどssとはこれでいいのだ(コブラ並感)で開き直ります。
#ウタ(ONEPIECE) #ルフィ 麦わらの一味の人形ウタ - アサシンの小説 - pixivウソップにより気絶されられたシュガー。それはホビホビの能力が解除されるための唯一のトリガーが引かれた事を意味した。その変化はあっという間にドレスローザ全体に広がった。歓喜、怒り、困惑、感涙、様々な感情がドレスローザ全体で湧き上がる中、その再会はついにはたされた。 幼い頃からの相棒...www.pixiv.net - 7二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:07:08
- 8二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:13:14まさかの出会い新世界に存在するとある港町
その町にある少女がいた
彼女の名は『シュガー』
元王下七武海ドフラミンゴが率いる
ドフラミンゴファミリーの幹部だった少女だ
自身が食べた『ホビホビの実』の力で
ドレスローザの人々を玩具にし
『麦わらの一味』の最古参ウタを人形にした張本人である
そんな彼女がなぜこの町にいるのかというと特に理由などない
ドレスローザにてウタに敗れた後
ファミリー達が海軍に捕縛されていく中
海賊船に積んでいた小型の船で脱出した後
当てもなく放浪したまたまついた島がここだっただけだ
そんな彼女はとある理由によって絶賛困惑の中にあった
なぜ?どうして?
そんな言葉が彼女の中で繰り返される
彼女の目の前にあるその異様な光景が目について離れない
「どうして・・・!?」
「大切にするのよ?その『お人形』」
「うん!これからもよろしくね!
『ウタ』ちゃん!」
かつて自分がオモチャに変えた友達の姿をした人形を持った子供の姿だった
「いったいどういうこと・・・?」
落ち着きを取り戻した彼女は状況を整理するどうしてか自分がかつて変えた友達の姿をした人形がこの町に広まっている
もしや航海中…telegra.ph飼い主は歌姫に噛まれる新世界に存在する廃れた海軍基地そこにとある少女が捕まっていた
彼女の名はウタ
麦わらのルフィ率いる麦わらの一味の最古参にして『ウタウタの実』の能力者である
彼女がなぜここにいるのかというと、眠っている所を『億超え』の異名をもつ賞金稼ぎに捕まり、その男と取引をしていた ある人物によってここに連れてこられたのだった
手足と口は拘束具で固定されており身動き一つ取れそうにもない
「ペトトトト!お目覚めかね?『歌姫』?」
「!?」
そこに下卑た笑いと共に一人の男が現れる、その男こそウタを捕まえて来るように賞金稼ぎに命じた張本人である『ブリード』である
「ペトトトト!本当に連れてくるとはさすがは『億超え』だ・・・クソ人間にしちゃいい仕事をする・・・まぁもうこの世にいねぇかも知れねぇけどな・・・ペトトトトト!!」
「・・・・・!?」
「ん~なんだその目はぁ?まさかこの状況がわかっていねぇ訳じゃあねぇよな?」
「・・・・・」
悔しいがあの男の言う通り、この状況は最悪だ・・・自分は手足が封じられ口も訊けないそう思うと涙が溢れてくる
やっと人間に戻れて思う存分体を動かせ歌も歌うことだって出来るようになったのに…telegra.ph雪の行方は妹の元に新世界のとある海その海に一つの海賊船が進んでいた
その船の名前は
『ゴーイングルフィセンパイ号』
そしてその船を所有している海賊こそ 『人食い』の異名を持つ船長バルトロメオが率いるバルトクラブである
その船では幼い少女が凶悪の人相をもつ男達に指示を出していた
「そこ!ウタの形が崩れてる!!もっとしっかり縫う!!」
「へい!シュガーの姐さん!!」
「あんたらは船の周りの警戒!!少しでも 異変があったらすぐに報告する事!!」
「「了解しやした!!シュガー姐さん!!」」
「そこのあんたはグレープ持ってきて」
「わかりました!!・・・・・・ん?」
「シュガーの姉御~!ウタ様の等身大宣伝ポスターができました!確認お願いします!」
「・・・・・いいわね 伊達に『宣教師』の異名は持ってないわねガンビア・・・じゃあこれをすぐに5万枚作って」
「へい!」
「バルトロメオ」
「おお!おいらの仕事はなんだべ?」
「海にダイブして魚でも捕ってきて」
「よっしゃ~!・・・・・・って俺は能力者だからそのまま死んじまうべ!?」
そんな漫才のようなやり取りを海賊達としている少女の名は『シュガー』
かつてド…telegra.ph謎の電波を受信して書いたバルトロメオとシュガーのSSと
そこから更に新たな電波を受信して書いた二つのSSを
ここに預ける
- 9二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:16:34
- 101だよ22/09/30(金) 21:16:43ウタの冒険記zero◯がつ×にちはれ
わたしはウタ‼︎あかがみかいぞくだんのおんがくかにしていつかわたしのうたでしんじだいをつくるみらいのうたひめ‼︎きょうからにっし?っていうものをかいてみることにしたかいぞくはこうかいのきろくをにっきにかいてこうかいにっし?っていうのにまとめるらしい、がくふみたいなものかな、ならわたしはルフィにじまんするためのぼうけんにっしをかくことにした、シャンクスたちもいっぱいかいてルフィにじまんしてやれっていってくれた、まいにちつづけるんだぞ、ともいわれた。よーし、いっぱいかいてルフィにたくさんじまんしちゃうぞ‼︎おー‼︎
◯月×日 晴れ
今日も変わらず海に船を走らせる。今日は特に襲撃もなく平和の日になった、だがウタが俺が記してた航海日誌に興味を持ったらしく日誌の説明をしてやったが、本人的には楽譜みたいな物と認識したらしい、まぁ、あながち間違いではないんだが…どうやら冒険の記録を冒険日誌として書いてルフィの奴に自慢してやるらしい、面白そうと思ったので新品のノートとインクとペンを買ってやった、野郎どもが親バカだとなんだと言うが船長の俺が決めたことだし、何より本人が書きたいって言ってるんだ、これぐらいの…telegra.phありがとう「ギィィィヤァァァ!!??」ドレスローザ地下の港で少女の絶叫が響き渡る。
少女の名前はシュガー。触れた人間を人形に変えるホビホビの実の能力者。人形に変えられたものはその存在に関する記憶がこの世界から消滅し、シュガーの命令に従うようになる。
ドレスローザに置いて彼女の存在は最も重要な存在だった。何せ彼女の能力はドンキホーテ海賊団によるドレスローザの支配の中心。だからこそ最高幹部の一人でもあるトレーボルをつけていたのだ。
なのにたった一つの、吹けば飛ぶような小さな海賊団の戦力としても使い物になるかどうかわからない男の、末期の絶叫と想像を絶する辛さから来るリアクションの顔を間近でみたせいでその重要幹部が気絶するなど誰が思う。
しかしそんなことはどうでもいい。重要なのはシュガーが気絶したという事実。それは彼女の能力が解かれるということ。
人形達の魔法が解ける。失われた全てが帰ってくる。父を失った子供。妻を失った夫。仲間を失った人々。記憶からすら消えた人達、記憶を失わされた人達。困惑、恐怖、様々な感情か彼らに襲いかかる。そしてそれは怒りへと変わっていく。この状況を作り出した元凶。ドフラミンゴへの怒りへ。
…telegra.phPart31の>>47が書いてくれたやつトットムジカの話しをしよう。古代より人々の寂しさや辛さを糧に生まれる心に落ちた影。”魔王”とも呼ばれる存在が一体いつから存在したのか、知るものはほとんどいない。
ただ1つ確かなのは”魔王”はウタウタの能力者に歌われることで顕現するという、ある種の対のような関係があることが挙げられる。
故に美しい音楽の都の下で”魔王”は人知れず歓喜する。ようやく見つけたと。
12年前に玩具の力によって絶たれた縁が戻った事、そしてそこから感じ取れる少女の内面の変化に”魔王”は恋さえ覚えてしまいそうだった。
その稀代の歌声は素晴らしい。詩を作るセンスも曲を編む才能も最高だ。何より自分と同じみんなに忘れ去られる苦しみを知っている。
寂しかったろう、苦しかったろう。歌いたいのに歌えない、自分も同じだ歌って欲しいのに誰も歌ってくれないんだ。
きっと自分たちは仲良くなれる。今までの誰よりも君は美しいと呪詛に濡れた告白を”魔王”は少女に投げかけていた。
****************
「……誰か呼んでるの?」
サニー号の甲板で人間としての喜びを謳歌する少女。ウタウタの実を食べた者たち苛み続けた運命が少女に近づいていた。telegra.phPart31の>>120が書いてくれたやつそれは運命を変える実私は今ルフィに対して必死の抵抗を試みていた。
何故かというとルフィがシャンクスが酒場に持ってきた小さな宝箱を勝手に開けようとしているからだ。
あの宝箱には見覚えがあった、フーシャ村に来る前シャンクスが私に「ウタと言えどこれは渡せないな」と言っていた物だ。
しかし抵抗空しくルフィはその宝箱を開けてしまう、中に入っていてのはうずまき模様がいっぱい浮かんだ果物だ。
「なんだこれ?デザートか?」
ルフィはそう言って果物を食べようとする。
私はそれを止めようとした、シャンクスの物だからというのもあるけど一番はあの果物から何か嫌な予感がしたからだ。
あれを食べてしまったらルフィがルフィでなくなってしまうような、そんな漠然とした不安が過った。
隣に居るシャンクスは気付いていない、マキノさんからお酒の瓶を受け取っている、そもそもなぜシャンクスはあの宝箱を今になってここに持ってきたのだろうか。
そんな事を考える間にルフィが齧った果物はまるでそこが自分の居場所と言わんばかりにルフィの身体に入っていってしまった。
「まずっ」
そういいながらもルフィはその果物を食べ続けていた。
そして『泣きっ面に蜂…telegra.phpart31の>>140~145は兵隊さんザザーン……「前方後方、共に以上無し……と。さて、そろそろ空けるか……
……っと、栓抜き忘れてたな。取りに行くのも面倒くせェ、こうなりゃ歯で……」
キィ(ヒョイ)
「ん?
……お、栓抜き持ってきてくれたのか。気が効くな、ありがとよ」
キィキィ
キュポン
「んっ……ぷは。あー、そろそろ酒も買い足しとかねェとな。
……ん?」
ジー……
「何だ、飲んでみてェのか?」
コクコク
「はは、欲しがりな奴だな。酒を飲む人形なんて聞いたことねェ。
さてどうやって飲ませるか……ちょっと待ってろ」
「よっと。これ使ってみるか?」
キィ?
「おちょこだ。これルフィが持ってきたんじゃねェのか?ウタにも宴参加させるーっつってよ」
キキィ
「……何となく『そうだった!』って顔してそうだな。
まあいいや、どうすりゃ飲んだことになるのか分かんねェが……
取り敢えず口元に染み込ませてみりゃ、飲んだことになんのか?」
キィ……
「ちょっと待ってろ……っとと、ちょっと溢れちまった。
ほれ、飲んでみろ。口に合うかは分かんねェがな」
キィ!
くぴくぴ
…
「美味いか?」
…ギ?
…telegra.phPart31にあったやつをまとめたよ。
後teなんとかに書かれてないやつはこっちで書いたから多分見えると思う
- 11二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:29:36
part72の68で投稿した短編の誤字修正版
- 12二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:38:49
1レスにあるの照れるぜ…光栄だけど
此処に投げて、pixivにまとめた分投げとくよぉ
「ホビウタスレ」/「真昼110」のシリーズ [pixiv]ホビウタという地獄概念についてこれる人のみが読んでくださいませ なお、作者はルウタもウタカタもムジウタも百合も好きです。生産ラインでアレルギーある方はご注意ください。www.pixiv.net - 13二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:39:25ここだけルフィに文才があってPart7|あにまん掲示板前スレ主でもなければ、最初のスレ主でもないですが、この概念を語り継がねばと思い建てました!初代スレhttps://bbs.animanch.com/board/987003/前スレhttps://bb…bbs.animanch.com
以前↑のスレとのクロスとして作ったSSです。
因みにルフィの一人称が「私」になってるのはあっちのスレの概念です。
ホビウタ(文才ルフィif)「十年間お待たせして!!!」「申し訳ありませんっ!!!」
「今 助けに来ました!!!」
愛する妻を殺され、娘からも忘れられて苦しみ続けた10年間の怒りを込めた一撃が、王下七武海の一角、『天夜叉』ドフラミンゴの頸を一撃で切り落とした。
ホビホビの実、触れた者を玩具に変え、更に玩具にされた者はたとえ家族や親友にさえ忘れられてしまう。その呪いは今この瞬間解かれた。玩具としてドフラミンゴファミリーの奴隷となっていた者たちが開放され、その怒りが全て元凶であるドフラミンゴとその一党に向かっている。奴らを倒す千載一遇のチャンスだ。本来なら私もキュロスと共に戦い、同盟相手であるトラファルガー・ローを救わなければならないはずだった。
だが、この時の私は戦うどころか立ち上がることさえできなかった。
「ハッ、ハァ……」
隣にいた片足の兵隊が人間に戻り、ドフラミンゴへ斬り掛かっていく瞬間、私の頭に流れ込んだ、否、私が思い出した記憶。
「やーい、負け惜しみ〜!」
「へた!
なにこれ?」
「おれたちの“しんじだい”のマークにしよう!」
「なんで、おれ、忘れて…」
これは、10年以上前、私がまだ‘彼’から麦わら帽子を託…telegra.ph - 14執筆中22/09/30(金) 21:40:15
- 151222/09/30(金) 21:44:24
- 16二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 21:55:07ワノ国後にエレジアに行くかも知れなかった世界「おーいウタ、そろそろ出るぞ。忘れ物無ェか?」
「ん、私は大丈夫」
「うし、じゃあ後は買い出し組が戻ってきたら出航だな!次の島も楽しみだな〜!」
「この国ともお別れかぁ……色々あったなぁ」
「ししし、まあなァ。
なあ、ところでウタさ」
「なに?」
「おれが最後戦ってた時何か歌が聞こえてきたんだけどよ……あれ歌ってたのウタだよな?」
「あ、ちゃんと聞こえてた?よかった、どっちもこっちも凄いバトルだったから聞こえてないかと思ったよ」
「ああ、ちゃんと聞こえてたぞ。不思議だよな〜、ウタの歌聞いたら何かすげー力が湧いてくるんだよ。みんなも言ってたぞ」
「うーん、そんな能力じゃなかった気がするんだけどなぁ……ま、お役に立てたなら何よりですよ」
「でも私もまだまだだなぁ。歌ってみんなを元気付けられたのはいいけど、それ以外はみんなに守られてばっかりだったし」
「おれの仲間はみんな強いからな、守られてる間は傷1つつけらんねェよ」
「……ねえルフィ。私も、もっと強くなりたい」
「今でも充分強いんじゃねェか?」
「ううん、これじゃまだまだ足りないよ。
いつかシャンクスに会えたら、『なんでそっちか…telegra.ph今日はなんだか眠れない「ふぁ〜あ……やっぱ夜の見張りは退屈だなぁ」夜の海を行くサニー号。今の見張りはルフィとブルックだ。
「ヨホホホ、私は好きですけどね。風情があって……」
「ふぜーってのもよく分かんねーし……まあいいや、ちゃんとやろ」
その時、ギィ…と戸の開くような音がした。少し遅れて、芝生を踏む足音が聞こえる。
「ん?」
「…………」
「……ウタか?」
女子の寝室から出てきたのはウタだった。
当然普段なら眠っている時間だが……何やら様子がおかしい。黙って俯いたままだ。
「どうしたんだこんな時間に、今日の見張り当番はお前じゃ……」
「……ルフィ……!!」
ぷるぷると震えながら俯いていた顔を上げると、今にも泣き出しそうなウタの顔が見えた。
「……!? おいウタ!どうしたんだよ、何かあったのか!?」
慌てて駆け寄り肩を抱き寄せる。相変わらず震えたままだが、ほんの少し落ち着いたようにも感じた。
「……何もないよ、何もないの……けど……
……ごめん、ちょっと……ちょっとだけでいいから……一緒に寝てくれないかな……?」
「あ?一緒に?」
今にも消え入りそうな声で弱々しく懇願するウタ。先程まではギリ…telegra.phたまにはそんな夜もある「どうしたんだウタ?いきなり一緒に寝たいって」「…………」
「……言いたくないならいいぞ。無理には聞かねェから」
「……ううん、ごめん。言わなきゃ分かんないよね。
……夢、見ちゃったんだ」
「夢?」
「うん。 ……また人形にされる夢」
「!」
「ホントは前から偶に見てたんだ。人形にされて、喋れなくなって、忘れられて……
その度に飛び起きて、自分の手見て、隣にナミとロビンがいてくれるのを見て……普段はそれで何とか落ち着けるんだけど……
……今日はダメだった。シャンクスに……捨てられる夢見ちゃった」
「! 捨てられるってお前……」
「私だって覚えてるよ。ルフィに預けられる時も、シャンクスは精一杯私を気遣ってくれてたし、捨てられたなんて思ってないよ……
……でも……見ちゃったんだからしょうがないじゃん……!!」
「…………」
「箱の中にポイッと投げられてさ……どれだけ呼んでも出してくれなくて……
私のこと掴んでる時の顔が……私のことひとっつも見てなくて、怖くて……」フルフル
「…………」
「……ねえ、ルフィは……
ルフィは私のこと、捨てたりしないよね……?」
「…………」…telegra.phウタのリクエスト「ししし、やっと帰ってきたな!」「ああ……迷惑かけたな。ルフィ、ナミさん、チョッパーにブルック、それから……ウタちゃ……」
「サンジーーっ!!!」ドダダダ
「あっ」
「え?」
ドカーン‼︎
「ぶほっ」
「おいウタ何やってんだ!サンジ耐えろ!気をしっかり持て!」
「サンジ!!サンジだーっ!!!」ギュウウウ
「う、ウタちゃん……!!そんなに押し付けられると……!!」
「ちょ、ちょっとウタ!一旦サンジ君から離れて!サンジ君死んじゃうから!」
「嫌だ!!」
「!」
「嫌って……」
「だって……やっとサンジとちゃんと会えたのに……
サンジが一味で最後だから、ずっとこうしてやりたかったんだもん……!!」
「ウタちゃん……」
「えへへ……サンジもちゃんとあったかいや……」ジワ
「……そうか、おれが最後だったか……
悪かったなウタちゃん、おれに会えなくて寂しかったか?」
「うん、寂しかったし悲しかったし……あんな酷いこと言うサンジなんかサンジじゃないよ!もうどこにも行かないでよ!」
「ハハ……そりゃ悪かった。みんなにもちゃんと謝らねェとな」
「サンジがおかしく…telegra.phウソップにだって出来ないことはある「しっかし生きた人形なんてなー、珍しいモンもあるもんだな」キィキィ
「ああ、シャンクスが預けてくれたんだ。どっかの島で急に出てきて、シャンクス達に懐いたから連れて帰ってきたんだってさ」
……ギィ
「へー、となるとおれの親父のことも知ってんのかも。おい、ヤソップって知ってるか?おれの親父なんだけどよ」
キィキィ!
「知ってるってさ」
「ハハ、やっぱりな。知ってるんなら色々話も聞きてェが……口が聞けないんじゃなぁ。
そういや、このキイキイ言ってんのは何の音なんだ?」
「背中のオルゴールだよ、壊れちまってるらしい」
キィ
「壊れちまってるって……治してやりゃいいだろ?ちょっと待ってろ今見てやるからな」
「……よし、これでどうだ!」
…………
「何やってんのウソップ?」
「ウタのオルゴール治してくれてんだよ。今まで壊れた音しか出なかったからな」
「でもそれあんた昔……」
「さあウタ、生まれ変わったお前の音色を聞かせてやれ!」
……ギギィ
「……あれ?」
「治ってねーぞ?」
「期待させるだけさせといて酷いわねあんた」
「いや違う!そんなつもりは……あれ、何がダメだったんだ……?」…telegra.ph - 17二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 22:10:18ゾロの晩酌ザザーン……
「前方後方、共に以上無し……と。さて、そろそろ空けるか……
……っと、栓抜き忘れてたな。取りに行くのも面倒くせェ、こうなりゃ歯で……」
キィ(ヒョイ)
「ん?
……お、栓抜き持ってきてくれたのか。気が効くな、ありがとよ」
キィキィ
キュポン
「んっ……ぷは。あー、そろそろ酒も買い足しとかねェとな。
……ん?」
ジー……
「何だ、飲んでみてェのか?」
コクコク
「はは、欲しがりな奴だな。酒を飲む人形なんて聞いたことねェ。
さてどうやって飲ませるか……ちょっと待ってろ」
「よっと。これ使ってみるか?」
キィ?
「おちょこだ。これルフィが持ってきたんじゃねェのか?ウタにも宴参加させるーっつってよ」
キキィ
「……何となく『そうだった!』って顔してそうだな。
まあいいや、どうすりゃ飲んだことになるのか分かんねェが……
取り敢えず口元に染み込ませてみりゃ、飲んだことになんのか?」
キィ……
「ちょっと待ってろ……っとと、ちょっと溢れちまった。
ほれ、飲んでみろ。口に合うかは分かんねェがな」
キィ!
くぴくぴ
……
「美味いか?」
…ギ?…telegra.ph魔王降臨「んー……?」ペラペラ「ウタ、何してんだ?」
「ん」ピラッ
「何だそりゃ、楽譜か?」
「うん。何か分かんないんだけど……
さっき気づいたら私の手元にあったんだ。いつの間にか」
「お前のじゃねーのか?」
「分かんない。覚えてる中にはこれ拾った記憶は無いんだけど……
何というか、懐かしい感じがするんだよね。ずっと私の近くにあったみたいな。そんなはずないのに」
「んー、おれも見たことねェなそれ。何て書いてあんだ?ちょっと歌ってみてくれよ」
「ん、いいよ。ちょっと待ってね……えーっと……
──ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ……」
ドクン
「!?!?」
パサッ……
「ハァ……ハッ……」
「お、おいウタ、大丈夫か?どうしたんだ!?」
「ご、ごめん……ちょっと眩暈が……」
ビュッ
「あっ、楽譜が海に!こンの……」
「待ってルフィ!!」
「!」
「……いいの……よく分かんないけど……
多分あれ、迂闊に触っちゃダメなやつだから……このまま……」
「あの楽譜が……?」
「な〜〜〜っ!?何だべコリャあ〜〜〜!?」
「?」
「どうした、ロメ男?」
「る、ルフィ先輩にウ…telegra.phあなたの新時代「なーウタ、おれやっぱり海賊王になる!」キィ?
「シャンクスとも約束したからな。お前も聞いてただろ?」
…………
「海賊王になって、シャンクスに帽子返して、それから……」
キィ……
「それから?何したいんだ?おれ……
……新時代?」
!
「よく覚えてねーけど……誰かとそんな話した気がする……
よーし!海賊王になって、新時代を作る!
ウタ!お前も一緒に行くからな!」
キィ!
──────
「……新時代、かぁ」
「そーいやウタ、お前昔言ってたよな」
「何を?」
「お前の歌で『新時代』を作るってさ」
「……よく覚えてたねそんなの」
「忘れるわけねーだろ」
「確かに言ったよ。その夢は今も変わってないし、いつかはやってみせるつもり。だけど……」
「けど?」
「今は、とりあえずいいかな。今はそれよりやりたいこと見つかったからね」
「何だ?」
「見てみたいんだ。
ルフィ達が作る『新時代』」
「おれの『新時代』?」
「うん。ルフィも昔言ってたでしょ?おれも新時代作るーって。
その時はまだ決まってなかったみたいだけどさ、今ならもう決まってるんでしょ?」
「ししし…telegra.ph〇位決定戦「ねえウタ、そろそろ教えなさいよ」「え?何を?」
「一味の中で、誰が好きか♡」
「誰がす……すっ……!?
そ、そんなの!!そんなの、そんなの……
る、る……」
「あはは、顔真っ赤にしちゃってカワイイんだから」
「ゔー…………」
「はいはい、1番は聞くまでもなかったわよね。
じゃあ、2番目ならどう?2番目に好きな人」
「2番目?」
「そ、2番目。別にそういう意味の好きだけじゃなくていいのよ?じゃないとあたしとロビンが不利じゃない」
「うーん、2番目かぁ……2番目……
いざそうやって聞かれると答えづらいなぁ……
でも、まずはナミかな」
「あたし?」
「うん。人形だった時も私よく"ケガ"してたけど、その度に大体ナミが治してくれたでしょ?
それに今もこうやってよくお話してくれるし、優しいからナミのことも好きだよ」
「ウタ……」
「それにこうやって……」ギュッ
「きゃっ!う、ウタ?」
「……あー、あったかい。やっぱりナミにくっつくと落ち着くなぁ……」
「あんた……もう、ほんっとカワイイんだからーこのこのー♡」ウリウリ
「わっ、ちょ、くすぐったいよ…!」
「それじ…telegra.ph二人の音楽家トンテンカン、トンテンカン──まるで音楽を奏でているかのような軽快なカナヅチの音が、夜の船内に静かに響く。
音の主はウソップ。どうやら何かの製作に勤しんでいるようだ。
「ふう、こんなもんか。
……ん?」
キィ、と何かが擦れる音がした。一味にとってはもう聞き慣れた音だ。
「おーウタ、悪ィな。煩くしちまって」
首を横に振る度にキィキィと軋む音がする。これで何も壊れていないと言うのだから不思議なものだ。
何をしていたのか、とウタは問いたげに首を傾げる。
「何してたのかって?それはだな……
あっ」
「?」
ぽん、とウソップが一つ頭を叩いた。
「悪いなウタ、今は言えねーんだ。ちょっと約束しててよ……
もうすぐ完成だし、出来上がったら一番に見せてやるからな。今はちょっと我慢してくれ」
「キィ」
そういうことなら仕方がない。駄々をこねて迷惑をかけるのも忍びない。
表情からは読み取れないが、所作からそんな様な返事が見てとれた。
そのままウタはそそくさと部屋から出て行ってしまった。
「危なかった……済まねェなブルック、バレちまうところだった。
へへ、驚くだろうなァウ…telegra.ph - 18二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 22:17:13箱の中の歌姫、大海を知る私はウタ。
ついこの前までホビホビの実っていう悪魔の力で、動くお人形にされていました。
言葉も歌も奪われて、見ると聞く以外の感覚も奪われて……
みんながいたから寂しくはなかったけれど、でもやっぱり、辛いものは辛くて。
でも、ルフィやウソップ、大好きなみんなが頑張ってくれたおかげで、私はその呪いから解放されて……
私は今、こうやって人間として。
この広い海を、人間として、みんなと一緒に旅することができています。
……さて今日は、人間に戻れたら
「歌うこと」
「みんなの体温を感じること」
の次にやりたかったことをやってみようと思います。
「よーし、泳ぐぞー!!」
「へえ、お前泳げんのか」
「人形だった時は全然ダメだったからね。でも、人間に戻れた今なら!」
見ているのはゾロだけ。
ぐいぐいと念入りに準備体操しながら、眼前に広がる広大な海に思いを馳せます。
船の縁に立ち、期待に胸を膨らませていたその時。
ドタバタと誰かが走ってくる音がしました。
「ウタァ〜〜!!」
「えっ、ルフィ!?」
ルフィが血相を変えて飛んできた。一体何だって言うんだろう。
そのあまりの迫力に思わず後退りを試みました。…telegra.ph心音の奏でる音色「じゃ、2時間後にここに集合ね」ナミの号令で各々が散らばって行く。
ここはとある街。私が人間に戻って、初めて一味全員が揃って降り立った街だ。
ワノ国じゃそれどころじゃなかったもんね。
「あっちに面白そうなモンがあった!!おれあっちに行くよ!!」
「おうルフィ!面白そうなものって何だよ!おれも連れてけ!」
「はいはい、遅刻だけしないでね」
ルフィとウソップは声をかける間も無くあっという間にどこかへ行ってしまった。
「あらあら、置いてかれちゃったわね。男どもってなんであんなにはしゃげるのかしら」
「あはは……」
「ウタちゃん、よかったらおれと一緒に来るか?」
「え?」
「おれはロビンちゃんの護衛も兼ねて食材の買い出しに行くんだが……ウタちゃんは何か欲しいものあるか?」
「まあ、サンジくんなら任せて安心かもね。行ってきたら?」
「えーっと……」
本当に善意からの誘いなんだろうけど……
サンジには悪いけど、今日は前からやってみたかったことをやってやるんだ。
「ううん、ごめん。今日はちょっと、一人で回ってみたい」
「一人で?」
そう、一人で街中の散策。
いつもはみんなと一緒だったし、人形の時はよくやってたけど………telegra.ph兄貴その日、私は夢を見た。人に戻って何度目かの夜、心なしかいつもよりもぐっすり眠ることができた日のことだった。
気がつくと、私は真っ暗な空間にいた。
と言っても完全な暗闇ではなく、遠くに小さな灯りが見える。
さっきまでルフィの隣で眠っていたはずなのに?
ここはどこだろう?
少し考え、私は今ここにいる空間が私の夢の中だと結論づけた。
ウタワールドとも全然違う。私が作ったウタワールドなら、もっと賑やかな場所にする。
じゃあ、この夢は一体何?
「…………」
アテもないので灯りの方へ歩みを進める。
やがて、パチパチと何かが燃えるような音も聞こえてきた
「……焚き火?」
更に近づくと、焚き火の近くに誰かが座っているのが見えた。
「誰だろう……」
こっちには気がついてないみたい。
でも念のため慎重に近寄ろう。
「あの〜……」
「…………よう」
「!」
声をかけると反応があった。
よう、の2文字だけだったけど、私は何故か、その声をとても懐かしく感じた。
「お前がウタだな。よく来てくれた」
「私の名前……あなたは……?」
「おれか?おれは……」
顔を見せるために、深く被った帽子のつばをくいと上げる。…telegra.phこの船の航海士は『じゃあね!あいつらに言っといて!』『え』
『縁があったらまた会いましょ♡って』
『ちょ……ちょっと困るっすナミの姉貴ィ!!!』
『おれ達一応船番頼まれてるんすよォ!!!』
『『宝返してくれーっ!!』』
とんでもないものを見てしまった。
つい先程まで仲良くやっていた航海士の突然の裏切り。
前から「手を組んだだけ」「元々泥棒」等と怪しげな言葉は聞こえていたが……
ついに本性を表したか泥棒猫め!
この私が叩きのめして成敗してやる!
……そう思えれば幾分よかったか。
麦わらの一味の生き人形・ウタの心は、そう簡単に切り替えられるほど非情ではなかった。
「いーい奴らだったなァ…………」
海は凪いでいる。
「今度会ったらまた、仲間に入れてくれるかな……」
船は海を征く。
「…………また……逢えるかなァ…………!!!」
そしてナミは、泣いている。
「…………早く自由になりたいよ……ベルメールさん…………!!!」
(ウタ以外)誰もいないとはいえ……否、誰もいないからこそ、あの気丈なナミがボロボロと止め処なく涙を溢している。
それだけで、彼女にも何か退っ引きならぬ…telegra.ph伝えられる「ル〜フィ♪」「ん?」
「んーん、呼んだだけ〜」
「そっか」
呼んだだけ、と言いながら、ウタはルフィの背後から首に手を回し抱きついている。最近のサニー号ではよく見る光景だ。
最初はあまりの距離の近さに驚いたけど、今までこの子が置かれてきた境遇を考えたら無理もない。
つい先日までルフィの肩の上が定位置だったわけだし、きっとこうしているのが落ち着くんだろう。
流石に以前の様に肩の上に乗るわけにもいかないので、こうして時折ルフィの肩に顎を乗せて過ごすのが日課になっている。
ルフィも特に拒否することはない。むしろウタがぐりぐりと頭を動かしたり、抱き締める力を強める度にされるがままになっている。
ルフィにしても、幼馴染が元に戻れたのだから喜ばしいことであるには違いないが、これまでは当たり前だった肩にぬいぐるみが乗っていた感覚が突然無くなったのだから多少は違和感を覚えていてもおかしくはない。
きっと2人とも居心地がいいんだろう。私達はそう考えて、特に気にせず見守ることにした。
サンジくんはまだちょっと複雑そうだけど、いつものノリでルフィに噛み付いたり間に割って入る様なことはしない。サンジくんだってその辺は弁えられるもんね。…telegra.ph - 19二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 22:44:38夜明け前〜12年前 フーシャ村〜
キィ〜……
「おや、ウタちゃん。今日もお使いかい?」
キィ
「ウタちゃんはいい子だねぇ。はい、メモを見せておくれ。
どれどれ……うん、ちょっと待ってなよ」
…………
「はいお待たせ。本当はいつも頑張ってるウタちゃんにも何かオマケしてあげたいけど……食べられないんじゃねえ……」
……ギィ
─────
「あ、お帰りなさいウタちゃん。お使いありがとう」
キィ!
……キィ?(キョロキョロ)
「ルフィかしら?ルフィならさっき忘れ物したって山に帰っていったわ。もうそろそろ戻ってくると思うけど……」
キィ……
「それにしても……」
?
「ウタちゃん、最初に来た時よりも随分元気になったわね。もう10年ぐらい前かしら」
……キィ
「フフ、そんなにルフィといるのが楽しい?」
キィ!
「そうねぇ……あの子といれば退屈はしなさそうね。
エースがいた時はもっと賑やかだったんだけど……あれからもう3年経つのか……
そう言えば、そろそろルフィも海に出るらしいけど、ウタちゃんはどうするの?」
…………!?
──────
「よーし、こんなもんか!あとは全部船に積んで……」…telegra.ph父と父と「悪かったな。任務の邪魔をした」ドフラミンゴとの「対話」を終えた、『四皇』赤髪のシャンクス。
天災の如き威圧感を孕んで護送船に乗り込んできたその怪物は、今では幾分か落ち着いたように見える。
「今回限りにしておくんない、赤髪の。何やら事情があったようで、こちらも大人しく引き下がりやしたが……」
「ああ……済まなかった」
「聞きたいことは聞けたのか、赤髪」
大目付・センゴクが歩み出る。シャンクスが乗り込んできた時からずっと静観していたようだ。
「大方はな。すまんがセンゴク、ドレスローザへ向かうにはどっちへ行けばいい?」
「ドレスローザに?
……あー……少し待っていろ」
センゴクは船内に戻ったかと思うと、エターナルポーズを片手に戻ってきた。
「私のエターナルポースだ、貸しにしておいてやる。別に返さずとも構わんがな」
「すまん……恩に着る」
一つ頭を下げると、シャンクスは自船『レッドフォース号』へと戻って行った。
次の目的地が決まったらしいその船は、ゆっくりと方向転換を始める。
「エターナルポースまで渡しちまうなんて、随分と赤髪に肩入れするじゃないか」
「……まァな」…telegra.ph〇〇屋ゾウを目指すゴーイングルフィセンパイ号。その甲板にて。
「おい」
「あれ、トラ男くん?」
「ん?どうしたトラ男」
「に……ウタ屋、身体に違和感は無ェか」
「違和感?うーん……
無いと言えば無いけど、違和感だらけと言えば違和感だらけって感じかな。自分でもよく分かんないや」
「そうか」
「何だトラ男、ウタのこと心配してくれてんのか?」
「おれは医者だ。本来なら義理は無ェが、今のお前らは同盟相手だ。足手纏いを増やされるわけにもいかねェ。
念のため身体の中を見ておいてやろうか?身体さえ慣らせばお前も戦えるんなら、戦力は多いに越したことはねェ」
「だってよ。どうするウタ?」
「それじゃ見てもらおっかな。足手纏いにはなりたくないし、今自分がどんな感じなのかも知っておきたいしね」
「分かった。おいバリア屋、船室を借りるぞ」
「ん!?おいトラファルガー、部屋を借すのはいいが、ウタ先輩に妙なマネしたらタダじゃおかねェべ!?」
「当たり前だ……おれにそんな趣味はねェ」
──────
「…………」
「どうかな?」
「……多少栄養不足の懸念があるが、概ね良好だ。お前も幼馴染に似て頑丈らしいな」…telegra.ph夜明け新たな一城の主、一国の長となったワノ国の将軍、光月モモの助。彼は今、誰もいない真夜中の城内を1人、あても無く彷徨っている。
(眠れぬ…)
ただそれだけの理由だった。
思い切り昼寝ができるのもあと少し。将軍としての多忙な日々はすぐそこまで迫っている。
そう思えば、ついつい昼間に眠り過ぎ、夜眠れなくなるのもご愛嬌というものだ。
「…………」
昼間は海賊達のお祭り騒ぎで賑やかな城内も、今は静寂に包まれている。
まるで別の世界に迷い込んだかのようだ。不思議な気持ちがモモの助の中に芽生えたその時。
……♪〜〜……
「……ん?」
ふと、静寂の中に小さな音が割り込んだ。決して耳障りではない、むしろ心地のいい音色であった。
ブルックがよく奏でていた洋楽器だろうか。音のする方へモモの助は足を進める。
やがて一つの部屋の前に辿り着いた。恐る恐る扉を開ける。
「……ホネ吉か?」
正直なところ、あのビジュアルと心の準備無しで夜中に出会うのは勘弁願いたいところ。モモの助は一つ深呼吸をしてから問いかけるが……
「……あ、起こしちゃった?」
帰ってきたのは、少女の声。
麦わらの一味のもう1人の音楽家、ウタのものだった。…telegra.ph20近くも書いてたのか
我ながらよく続いたな
守り抜いた剣闘士怒号と悲鳴が飛び交う戦場を彷徨う1人の少女。走っているとは到底言えない覚束ない足取りで、あてもなく逃げ惑っている。
「はぁ……はぁ……!」
……否、あては有る。
この島に共に乗り込んだ筈の幼馴染の海賊、モンキー・D・ルフィ。
今はどこかで休んでいるらしいが、彼にさえ合流できれば……そう思った矢先。
「おい、いたぞ!!」
「!!」
見つかった。ドフラミンゴファミリーの兵士達だ。
「あ……!!」
ガッ
「ぅあ!!」ドシャ
慌てて逃げ出そうとするも、足がもつれて転んでしまった。
ここまでも幾度と無く転倒し、本来ならば誰にも羨まれるであろう綺麗な脚も既に傷だらけだ。
「へっへ、やっと見つけたぜ。手こずらせやがって……」
「しかし若は何だってこんな女を狙ってるんだ?」
「さぁ、何か深ーい事情があるんだろ」
「う、ぁ……!!」
自分が狙われる理由に心当たりは無いが、そんなことを気にしている場合ではないことぐらいは分かる。
逃げなければ──頭では分かっているものの。ものの数時間前まで布と綿で出来たオモチャだった身体だ。
十数年ぶりに人間に戻れたとは言え、すぐに言うことを聞く筈もない。長い…telegra.phウタの宴「「「宴だ〜〜〜!!!」」」「宴かぁ……人間に戻って初めてだ!そうと決まれば……!!」
「ウタァ!!飲んでるかぁ!?思いっきり楽しめよォ!!!」
「ふふ、当然!ほんっとに楽しいし嬉しい!泣きそうなぐらい!!」
「ししし、当たり前だ!!」
「……で」
「う゛お゛お゛お゛お゛……ホンッットによかったべぇ……!!!」
「なんでロメ男くんが一番泣いてるの?」
「これが泣かずにいられるかってもんだべ!!13年ぶりに幼馴染と、ルフィ先輩と再会出来たウタ先輩!!
いや厳密にはずっと一緒にいたんだども!!おれたづは今奇跡を目の当たりにしているんだべ!!こんな瞬間に立ち会えたなんて光栄だべ〜!!!」
「奇跡かぁ……確かに奇跡だ。もう戻れるなんて思ってなかったし……
……あ、そういえば」
「どうしたんだべ?」
「ロメ男くん、その私人形どうやって手に入れたの?」
「こ、これはその……ウタ先輩とおんなじお姿の人形がどこにも売ってなかったから自分達で作ったんだべ……」
「自作にしちゃよく出来過ぎだよ、そっくりじゃん。ルフィマニアもここまで来ると尊敬だなぁ」
「今考えるとお恥ずかしい限りだべ〜!!すぐに処分して……」…telegra.ph父と娘とドフラミンゴファミリーの闇が暴かれ、その支配から解放された日の夜。ひまわり畑に佇む私の家には、ようやく束の間の静寂が訪れていた。
ルフィランドの兄を名乗る男が訪ねてきたり、普段から眠るのが遅いというゾロランドの話し相手になったり……
まあ、彼等と話しているのは何の苦痛でもない。むしろ見識を深めるいい機会になった。
……さて、私も明日の準備をしよう……
そう思った時だった。
♪〜〜……♪〜…
「ん?」
どこからか、歌声が聞こえてきた。
引き込まれるような、吸い込まれるような……
私は芸術を誉めるような語彙は大して持ち合わせていないが……とにかく、ずっと聴いていたい歌声だった。
「こんな時間に誰だ……?」
ふと、小屋の中を見回す。
……いない。1人足りない。
先程までそこにいた形跡はあるが……
彼らと同じ一味のはずの、1人の少女の姿がそこにはなかった。
「だとすると、あの娘が歌っているのか……?」
確かめるために外に出る。
ふっと、柔らかな風が頬を撫でた。
ひまわり畑の少し開けたところに、彼女は立っていた。
月明かりに照らされたその少女は、少し神秘的なまでの出立を見せている。
…telegra.phついでに兵隊を名乗る前に書いた分も纏めておこう
- 20二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 22:45:29
デデデデ!ありがとうよ文豪!!
おかげでいい鍋を煮放題だべ!! - 21二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 05:06:17
あげとこ
- 22二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 07:40:44
折角なのでイラストまとめも兼用したらどうかしら
- 23Part73の>>165だべ22/10/01(土) 07:47:58
最初は宝箱でした。
二つ目の居場所は赤い髪の船長達から守ってもらえる優しい海賊団の船という箱庭でした。
三つ目の居場所は幼馴染の肩の上でした。
四つ目の居場所は幼馴染が結成した海賊団のマスコットとして色んなところに冒険しました。
二つ目の居場所は友達のいたずらでみんな私のことを忘れてしまいました。
三つ目の居場所に行くことになったのは二つ目の居場所の人達からゴミ箱に捨てられた後、幼馴染に渡して置いていかれたからです。
初めて孤独というものを知りました。
寂しくはありませんでした。
幼馴染が私の名前を呼んでくれて、一緒に冒険に連れていってくれたからです。
その過程で様々な仲間に出会うことができました。
三刀流の剣士さん、みかんが大好きなお姉さん、勇敢な海の戦士を目指す青年、美味しいご飯を作ってくれるコックさん、砂漠の国の王女様、トナカイのお医者さん、手を花のように生やしてくれるお姉さん、コーラが大好きなサイボーグ、陽気な骸骨の音楽家さん...他にも色んな人達と出会いました。
私はたとえ箱庭にいなくても幸せになれることを知りました。
最後に私が壊れるまで幼馴染の冒険に着いていこうと思いました。
ですが、奇跡は起きました。
愛と情熱と玩具の国で勇敢な海の戦士さんや仲間達によっていたずらは溶けたからです。
五つ目の居場所ができました。
五つ目の居場所は人間として箱庭に囚われることなく麦わらの一味の仲間として冒険をしています。
ありがとう。ルフィ。ウソップ。みんな。...そして、シュガー。 - 24二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 07:48:54
こっちは不意打ち過ぎて泣いた
- 25Part73の>>165だべ22/10/01(土) 07:53:21
- 26このスレの>>5でござる22/10/01(土) 07:53:26
これまでの概念のいくつかを、シャンクス視点の扉絵シリーズでまとめてみた妄想。
いずれこれもマイリスに加えます。
ホビウタ扉絵連載妄想短期集中表紙連載・第n弾『シャンクスの想い出拾い─ウタを目指せ四皇パパ─』vol.1『慟哭』
vol.2『空っぽの想い出をかき集めて』
vol.3『マストの傷、残ったのはこれだけ』
vol.4『届いた新聞、ルフィの活躍』
vol.5『今は進め、怒りのままに』
vol.6『護送中、元七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ』
vol.7『尋問継続中』
vol.8『強襲』
vol.9『"四皇"の乗船』
vol.10『尋問交代』
vol.11『もはやお前に興味などない』
vol.11『孤独のドフラミンゴ』
vol.12『これからどうしよう』
vol.13『立ち寄ったナワバリ、実行犯が売ってる娘の人形とTD』
vol.14『とりあえず覇王色』
vol.15『会いたかったべ!!ウタ先輩のお父様!!』
vol.16『託されていた手紙』
vol.17『"おれたちは仕方ねェ、でもウタは別だ!!"』
vol.18『会うべ!!会わん!!』
vol.19『バルトロメオ、怒りのバリバリ銃』
vol.20『シャンクス、報復の覇王色パンチ』
vol.21『シュガー、制裁のケツバット×2』
vol…telegra.ph - 27二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 08:43:14
とりあえず自分が昔書いたのを少し手直ししてみた
part63 >>126~>>127ドレスローザ上空にて二人の人影が激闘を繰り広げられていた。一人は麦わらのルフィ このドレスローザを解放せんとし、そして13年前、忘れさせられた縁を取り戻そうという者。
もう一人は天夜叉ドフラミンゴ このドレスローザを支配し、そして10年前に起こした悲劇を再び行うとする者。
両者の戦いが激しさが増す中彼らを見守る民衆の中に彼女がいた。
「ルフィ…」
彼女の名はウタ。13年前にドフラミンゴ・ファミリーの魔の手によっておもちゃに変えられた少女である。彼女は自分の幼なじみのルフィが戦っているのを見て少し心配していた。そんな彼女の元にルフィの仲間が声をかけた。
「安心しろウタ。ルフィがあんなやつにはぜってえ負けねぇ!!」
そう言ってウタを励ますウソップ。
「もうすぐだ。もうすぐルフィが全て終わらせ・・・」
「そうね。もうすぐ終わるわ」
そう言ってウソップの声を遮って彼らに近付く一人の影。
「貴女は・・・」
「お前・・・ここに来たのか!!」
「「シュガー!!」」
彼女の名はシュガー。このドレスローザの中ではある意味ドフラミンゴと同じかあるいはそれ以上に罪深い少女。手に触れた人をおもちゃに変え、…telegra.phあと自分が昔リクエストして他の人が書いてくれたSS があるけど自分でここに載せていいかな?
やっぱりそのSS 作者に任せた方がいいかな?
- 281だべ22/10/01(土) 08:45:00
そこらへんは自由に
自分でやって被ったものがあればまあ、仕方ないと思えばいいし - 29二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 09:06:53
- 30二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 09:56:32「ウタのトイストーリー」/「向日葵」のシリーズ [pixiv]・ドレスローザでオモチャを増やし国の乗っ取りをしようとしていたシュガーたちの犯行を見てオモチャにされてしまったウタ。 ・シャンクスの船でフーシャ村まで帰ってくるもルフィにも忘れられてショックを受けるがルフィに名前を付けてもらってルフィと離れたくないとしがみ付きそのままルフィのお土...www.pixiv.net
スレに投下したのと他にも支部に投げてるのでよかったら。
スレにはフランキーによるウタ改造未遂事件
ウタが人間だと知ったときの一味の気持ち的なの(1人目から3人目)のやつ投下したのもあります。
- 31二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 14:29:16
フッフッフッフッフ!!本当はキリの良いところまで書いたらハーメルンあたりでログ代わりに投稿しようと思っていたが、まだ時間かかりそうだし纏めもできたので自分の拙作ではあるがssを纏めさせてもらうぜ!!
リンクを直接貼ると縦長になると思ったのでリンク集へのアドレスだけを置いておくことにするぜ!!
投稿順じゃなくてあるていど時系列で配置し直してるから、その辺りは注意してほしいものだ!!フッフッフッフッフ!!
自作ssリンク集回顧「”赤髪”の娘、 」https://telegra.ph/%E5%9B%9E%E9%A1%A7%E8%B5%A4%E9%AB%AA%E3%81%AE%E5%A8%98-09-03
たとえ一歩が遠くても
https://telegra.ph/%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%88%E4%B8%80%E6%AD%A9%E3%81%8C%E9%81%A0%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%82%82-09-29
まるでもう一人の
https://telegra.ph/%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%AE-09-18
あなたの為の料理
https://telegra.ph/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E7%82%BA%E3%81%AE%E6%96%99%E7%90%86-09-10
花はあなたのそばに咲く
https://telegra.ph/%E8%8A%B1%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%AA%E3%8…telegra.ph - 32二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 15:28:35
telegamの使い方が分からん・・・
誰か教えてくれ~ - 33二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 15:42:01TelegraphTelegra.ph is a minimalist publishing tool that allows you to create richly formatted posts and push them to the Web in just a click. Telegraph posts also get beautiful Instant View pages on Telegram.telegra.ph
貼れてるかな?これにタイトルとストーリーを書いて右上のボタンを押せば完成してアドレスが作成される。名前は書かなくてもOK
- 34二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 15:43:06
- 35二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 23:18:07
保守
- 36二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 06:33:44
保守
- 37二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 06:49:26
ほしゅ
- 38二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 11:26:25
保守
- 39二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 14:40:16
僭越ながら今まで投下して来た者を張らせて頂きます。
【新時代(ホビウタver)】【新時代】(ホビウタver)新時代はこの未来だ 世界中全部 変えてしまえば
変えてしまえば……
ジャマモノやなもの なんてぶっ飛ばして
この世をメタモルフォーゼしようぜ music
キミが起こすmagic
目を開ければ未来が見えて ここから始めるよって
この歌を歌おう
Do you wanna play?
デット オア アライブ ギリギリ 綱渡りみたいな旋律
譲れない叶えたい掴みたい
夢のままで終われないよI wanna be free
見えるよ新時代が 世界の向こうへ
さぁ行くぜ NewWorld
新時代はこの未来だ 世界中全部変えてしまえば
変えてしまえば
果てしない音楽がもっと届くように
未来みえるよ 君が話した
「ボクを信じて」
あちこち世界目指して
リアルをカラフルに超えようぜmusic
今始まるrising
目を開いてみんなで走り出して
今よりもっとイイモノを見に行こうよ
この歌を歌って
Do you wanna play?
デット オア アライブ ギリギリ 綱渡りみたいな運命
眠れない歌えない戻れない
夢の中にさえ行けなくても I wanna be free
見えたよ新時代が 夜明けの向こうへ…telegra.ph【君の鼓動】どんどッとッとんどん
どんどんどっとと
どんっとっとっど
「うーん、まだちょっとズレるなぁ……」
とある昼時、場所はサニー号の船首、我らが麦わら一味の歌姫であるウタは船長である麦わらのルフィの腕の中で彼の鼓動を聞きながらペンを走らせ、手に持つ紙に楽譜を書き込んでいる。
初めは熱心に作曲しているウタの様子を物珍しげに見ていたルフィだったが、元々じっとしているのが苦手な彼は段々、それに飽きてしまい仕舞いには項垂れて彼女の肩に頭を乗せる。
「なぁ~、ウタ~、まだかぁ?」
「まだ!あともうちょっとで神曲が出来るんだから我慢して!」
「その台詞、もう何回も聞いたぞ」
げんなりした様子で呟くルフィに構わず、ウタは「あーでもない」「コレもなんか違う」と楽譜を書き殴っては、書いた音符を塗り潰すのを繰り返しながら頭を悩ませる。
曲の全体図のイメージは出来ている、歌詞も朧気ながら浮かんできている、あとは最後のピースさえ嵌れば完成するのだが、その最後のピースが掴めそうで掴めない。
そのヒントを得たくて、最期のピースに最も近いモノであるルフィの鼓動を聞けば掴めるかもと思ったが、どうも自分が思い描くリズムと微妙に…telegra.ph【最初の一歩】今まで何も出来なかった。
『さぁ、怖くない♪不安はない♪』
皆が傷ついて泣いている時も、皆が戦って傷ついている時も、私は殆ど見ている事だけしか出来なかった
『私の夢は みんなの願い♪』
私も仲間なのに、大好きな皆の為に戦う事が出来ないのが苦しかった、辛かった、悲しかった!
『歌唄えば ココロ晴れる♪』
でも、やっと歌える!戦える!頑張れる!!
「大丈夫よ 私は最強♪」
そして、ずっと言いたかったことをやっと言える!
「私は麦わら一味の音楽家 ウタ!新時代を作る女よ!!」
君と誓った夢、皆と一緒に叶えるための夢、その最初の一歩として、海賊らしく……
「ルフィー!こっちは私達に任せて、そいつを思いい切りぶっ飛ばしてぇー!!」
こんな窮屈な鳥籠《セカイ》をぶっ壊しちゃおう!!
=あとがき=
情緒不安定なウタちゃんも魅力的だけど、若に対して「負け惜しみ~♪」っと返せる強メンタルなウタちゃんもみたいです。
telegra.ph【戦う理由】ドレスローザを覆う巨大な鳥カゴ。それは【ドンキホーテ・ドフラミンゴ】が造り出した絶望の象徴。
隕石さえ切断するその強靭な糸は時間と共に少しずつ縮小していき、電伝虫による通信冴え遮断し、外へと助けを求める事さえ不可能だ。
「私は麦わら一味の音楽家 ウタ!新時代を作る女よ!!」
しかし、一人の歌姫の宣言と共に、絶望さえ吹き飛ばすような力強い歌声が電伝虫を通して国中に響く。
『さぁ、怖くない♪不安はない♪』
ライブステージ形態に変形したフランキーの上で『声』を取り戻したウタが十三年のブランクを感じさせない程の美しい旋律を奏でる。
『私の夢は みんなの願い♪』
歌を聞いたモノはある者は意識を失い眠りにつき、ある者は闘志を燃やして縮小する鳥カゴを押し返す力を強める。
『歌唄えば ココロ晴れる♪』
それは正しく希望の歌
窮屈な世界を鳥籠《セカイ》を壊して新しい世界へと導く救世の歌声。
『大丈夫よ 私は最強♪』
自由を取り戻した少女は巨大な闇に囚われたこの国を開放する為に、自らの限界を超えて歌い奏でる。
自分以上に信じられる船長の勝利を信じて……。
【ウタ見聞色覚醒】海賊王【ゴールド・ロジャー】、彼が生まれそして死んだ街『ローグタウン』の処刑台にて一人の海賊の命が絶たれようとしていた。(止めて!お願い!!)
ゾロにしがみつきながら人形ウタは必死で祈る事しか出来なかった。
見上げれば囚われの身となって自由を奪われた大切な船長の姿がそこにあった。
「ぎゃははははははは!!そこでじっくり見物してやがれっ!!てめぇらの船長はコレで終了だァ!!!」
振り上げた凶刃がルフィの首に迫っていく。
その瞬間、ウタの耳に強い感情が込められた《声》が聞こえて来る。
「クソ野郎!!勝負しろォ!!!」(あの死刑台さえ蹴り倒せば……っ!!)
「……………!!!」(あの死刑台さえ斬り倒せば……っ!!)
襲い掛かる海賊達を倒していきながら、ルフィを助けたい意志と、それが不可能な状況にあることによる焦りが伝わって来る。
次いで聞こえて来たのはこの場に居ない船員の《声》だ。
「急げ!!」(早く戻って来いよみんな!!)
「重いのよ!!」(早く出航しなきゃ嵐に呑まれる……っ、そんな事させるもんですか!!)
【君を忘れない】【君を忘れない】
『出た、負け惜しみー♪』
『今度会った時、どれくらい強くなっているか見てあげるー!』
『あーぁ、もどれたらおいこせるとおもったのになぁ……いつのまにかルフィのほうがせがたかくなってたんだね』
『ありがとう、ルフィ……っ!!』
『キィ!』
……………………………………
「お前 誰だ?」
=====================
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ハァ……、ハァ……っ!!」
深夜のゴーイングルフィセンパイ号にて船室にて大量の汗を掻きながら飛び起きた。
過呼吸一歩手前まで乱れた呼吸を繰り返しながら思い出すのは先程 見た悪夢のことだ。
つい先日、十二年間の呪縛から解放され、取り戻す事が出来た幼馴染であり、ずっと自分を傍で支え続けてくれた大切な仲間――――その存在をまた忘れてしまった。
「ウタ……」
つい何時もの癖に自身の肩に手を伸ばすが、ここ十二年で馴染んだ感覚が無い事に一瞬だけ驚き、すぐにそれは安堵に変わる。
自分はまだ彼女の名前を呼べる、この肩に彼女の姿をした人形はいない、それはつまり彼女は玩具にならず人間…telegra.ph【此処に居るよ】『どうして♪』あの日の夜、一人の歌姫が月明かりが照らす中で甲板の手摺りに凭れ掛かりながら寂しげなメロディを紡いでいた。
『あの日 遊んだ海のにおいは♪』
『どうして♪』
『すぎる季節に消えてしまうの♪』
ドレスローザにて十二年続いた呪いが解け、人間の姿を取り戻したウタ。
玩具の人形の時では感じられなかった体温が感じられ、玩具の時では食べられなかった美味しい物を食べる事ができ、玩具の時では話せなかった仲間達と思う存分おしゃべりして、玩具の時では唄えなかった歌を心ゆくまで歌う事が出来る。
それはとても幸せな事で、夢の様な楽しい時間だ……だけど、どうしても無性に寂しくて不安になる時がある。
『またおんなじ歌を歌うたび♪』
『あなたを誘うでしょう♪』
今、人間で居られる現実が夢なんかじゃないか、本当の自分は玩具のままで、歌も歌うどころか話す事も出来ない、それどころか今度こそ自分の事を覚えて居る人は居ないんじゃないか……そんな有り得ない不安が悪夢と言う形となって見える事が時々あった。
『信じられる?信じられる?』
『あの星あかりを 海の広さを♪』
ちょっと順番があやふやですがそこはご愛嬌という事で何卒お願い申し上げます
- 40二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:20:33
- 41二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 03:30:27
保守
- 42二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 12:02:27
保守
- 43二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 20:23:06
ど
- 44二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:36:50
新作を書いたのでこちらにリンクを増やしました。順番は調整しています
- 45二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 08:02:05
保守
- 46二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 16:04:15
ヨホホホ
- 47二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 16:21:58
とりあえず今まで載せた3つをば
基本的にバッドエンドやら辛すぎるのが苦手だから若干フワフワしてる
ドレスローザ編終盤(シャンクス顔面殴打)「マイク貸して!リッツさん!」「ギャッツだ!!!マイクだな?別に構わないが…」
ギャッツの差し出したマイクをひったくるように奪い取るとウタは大きく息を吸い込み、足でタンタンとリズムを取り始める。
「フッフッフ…リク王の扇動も、マンシェリーの治癒も見事なものだった…だがそれも、俺が鳥かごの縮める速度を上げれば無駄な足掻きでしかない!」
そう叫ぶと同時に、周囲を囲む鳥かごの収縮は目に見えて早くなる。
「走れー!転んだやつは引きずってでも連れてこい!」
「てめえらもっと気合い入れて押しやがれ!」
民衆は必死に鳥かごから離れるように走り、戦士たちは何とか鳥かごを食い止めようとするが、収縮する鳥かごに少しずつ押し込まれていく。
「フッフッフ…あいつらは何秒持ちこたえられる?マンシェリーの能力は一時しのぎに過ぎない!奴らが瓦解すればこの国はやがて、血に染まる…」
~♪
~~~♪
___さあ、怖くはない不安はない
「……あ?」
「…………」
突如鳴り出す音楽。響く歌声。喧騒の鳴り止まない戦場の地でさえも、それは高く響いた。
ドフラミンゴは訝しげに表情を歪め、対照的にルフィは口元に笑みを浮かべた。その歌が誰のものなのか、理解したから。…telegra.phウタのビブルカード概念「なんでだよー!シャンクス!」「だから何度も言ってるだろ。お前は航海には連れて行けねえって」
「うがー!」
フーシャ村の港では、これから出航するために赤髪海賊団の船員達が船に荷物を運びながら準備を行っている。
一方、船長である赤髪のシャンクスはそれには参加せずに港で駄々をこねるルフィの相手を押し付けられていた。
叫ぶルフィの頭をシャンクスは押さえ付けるように手を乗せなだめようとするが、納得のいかないルフィは声を上げ続ける。
その声に反応したのは船の上で荷物を運び込んでいるウタだった。
「ルフィー?シャンクスを困らせないでよ。どうやったってあんたは来れないの。それになんでそんなに航海に行きたいのよ」
「俺だって海に出たい!フーシャ村はそりゃ好きだけど、俺はシャンクス達と一緒にいたい!」
「まったく子供ね…。そうだ、少し待っててルフィ」
そう言うとウタは船の奥の方に消えて行くが、少し経つとすぐに戻ってきて船から降りると、ルフィの前にやってくる。
「はい。これあげる」
「紙?なんだそれ」
その手には小さな紙切れが握られ、それをルフィへとウタは手渡す。
「そ。その紙は不思議な紙だから。見ててねルフィ…」
そう言い…telegra.phウタのビブルカード概念2(アラバスタ)「ほら、ルフィ」アラバスタの海岸。
エースは懐から取り出した、綺麗に折り畳まれた紙をルフィへと投げ渡す。
「ん?」
「そいつを持ってろ。ずっとだ」
ルフィはペラペラと折り畳まれた紙を開き、ルフィの肩に乗ったウタも覗き込むがそこには特に何もないただ真っ白な紙きれだった。
「なんだ。紙きれじゃんか」
「そうさ。その紙きれがまた俺とお前を引き合せる。いらねえか?」
「いや、いる。いるけど…」
「どうした?」
「いや、何でもねえ」
ルフィにしては歯切れの悪い言葉。ルフィはこのやり取り自体にどこか既視感を覚え首を傾げる。
しかし、何でもないとルフィが言うとエースは納得しそのまま麦わらの一味へと別れを告げ、出発した。
エースと別れてから少しした頃。
ルフィは被っている帽子を手に取りリボンの内側をゴソゴソと探す。すると、すぐに目当ての紙が見つかった。
「あったあった!」
「なんだそりゃ?さっきの紙とはまた違う…てか何だこの絵」
その手に握られている紙は先ほどエースに貰った紙とは違い、イラストが描かれている。
「へったくそねー」
「失礼なやつだな!」
「ルフィが書いたのか?」
「あぁ。俺たちのマークなんだ」
「俺たちって、誰のよ?」…telegra.ph - 48二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 00:31:09
ホロホロホロ
- 49二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 09:02:32
もろもろの感情全部込めてお頭ぶん殴るウタも好きなんだ…
- 50二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 19:34:48
保守
- 51二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 22:04:37
- 52二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 10:02:36
ほし
- 53二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 18:31:14
保守
- 54二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 23:57:52
新作書いたのでリンク増やしました
- 55二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 05:42:36
ほす