【CP注意】【SS】ナミと謎の部屋に閉じ込められた…

  • 1スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:00:42
  • 2二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:01:08

    待ってました!!!!!!!!!!

  • 3スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:01:30

    『ごゆっくりおくつろぎください』

    ナミ「え!?なに!?ここどこ!?」

    ウタ「あれ?今回はナミとなんだ」

    ナミ「どこなのよここ!?私とウタしかいないの!?」

    ウタ「そうみたいだね」

    ナミ「なんであんたはそんなに落ち着いているのよ!……ここってもしかしてウタワールド!?」

    ウタ「違うよ!ここはあれだよ。ほら前に話した謎の部屋!」

    ナミ「えー!?ウタが話してた趣味の悪い部屋なのここ!?なんで私が巻き込まれてるのよ!?」

    ウタ「それは大家さんに聞いてみないとわかんないよ」

    ナミ「……ぐすん、なんで私が…」

    ウタ「まー安心しなよ!なんたって私はすでに2回脱出に成功してるからね!」

    ナミ「……2回?」

    ウタ「あっ」

  • 4二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:02:01

    エレジアでのライブことから色々話すんかねえ
    「あ、あの時はごめんなさい……」「気にしてないって」的な気さくなトーク

  • 5スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:04:52

    ナミ「……ねぇウタ?私はこの部屋の話1回しか聞いてないわよ」ニコリ

    ウタ「あー、いや、言い間違えた!うん!1回だけだよ!今回が2回目ってこと!」

    ナミ「……へー。ちなみにウタ?あんた私との約束覚えてるかしら?」

    ウタ「や、約束って?」

    ナミ「ウタ自身が身の危険を感じなくても、おかしなことや不思議なことがあったら航海士である私には報告するって約束よ」

    ウタ「……もちろん覚えてるよ」

    ナミ「じゃあその約束を破った時のペナルティも覚えてるわよね♪」ニコリ

    ウタ「と、当然!」

    ナミ「そ、ならよかった♪じゃあいまから大家さんってやつにウタが何回この部屋に来たか聞いてみるわね♪」

    ウタ「ああああああ!ごめんなさい!今回で3回目です!」

    ナミ「はーーー。……なんで2回目のこと黙ってたの?」

    ウタ「……や、やんごとなき理由があって…」

    ナミ「……とりあえずその話はあとでゆっくり聞かせてもらうわ。とにかく今はこの部屋の脱出方法についてよ!」

  • 6スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:08:01

    ナミ「それで今回の脱出条件は何なの?」

    ウタ「それがわかんないんだよね」

    ナミ「は?なんで!?」

    ウタ「んー今まではこの壁に脱出条件が書いてあったんだけどさ。ほら見てよ今回の条件」

    『ごゆっくりおくつろぎください』

    ナミ「え?これが脱出条件なの?意味わかんないわよ!」

    ウタ「うーん。とりあえず大家さんに聞いてみよう。おーい大家さーん!」

    『お久しぶりです』

    ナミ「ビックリするくらい普通に返信するのね…」

    ウタ「ねー今回の脱出条件も意味わかんないんだけど?」

    『今回は脱出に条件はありません』

    ナミ「……え!?脱出できないってこと!?」

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:12:06

    あなたを待ってた!!!
    このシリーズ好き

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:14:48

    やったー!続編だー!!

  • 9スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:15:10

    『今回はこの部屋の時間が明日の昼になれば、何もしなくても脱出できます』

    ナミ「本当なんでしょうね!?」

    『本当です。ですので明日の昼までは自由に過ごして頂いて構いません』

    ウタ「えー。何もしなくていいのー。つまらないなー」

    ナミ「なんであんたは少しがっかりしてんのよ!何もしなくてもいいなら、今すぐ脱出させなさいよ!」

    『それなら明日の昼までこの部屋を満喫することが脱出の条件ということにしましょう』

    ナミ「こんな得体のしれない部屋満喫できるわけないでしょ!」

    ウタ「まぁまぁ落ち着きなよ。大家さんはそんなに悪い人じゃないから大丈夫だよ!」

    ナミ「は!?か弱い女の子を2人も監禁してる危ないやつでしょ!」

    ウタ「ん?か弱い女の子?」

    ナミ「私のほうを見ながら首を傾げるな!」ポカッ

    ウタ「いて!」

  • 10二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:16:42

    マムにビビらなかったジンベエもビビらせるオーラを持つナミさんがか弱い……?

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:19:10

    身体スペックで言えば十分か弱い部類に入る筈だし……

  • 12スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:22:19

    ナミ「そもそも明日の昼までって、その間サニー号の航海はどうすんのよ…」


    ウタ「それについては心配しなくて大丈夫だよ。ここでの出来事って現実世界では寝てる間の数時間だから」


    ナミ「そういえば1回目もそうだったって言ってたわね。……現実世界と時間がズレてるって大家さん何者なの?」


    ウタ「それについてはさっぱりだね。とりあえずお茶でも飲みながらゆっくりしようよ」


    <キッチン&ダイニングに移動>


    ウタ「はいどうぞ!」


    ナミ「お茶の準備がスムーズ過ぎて怖いわ!本当に何度も来てるのね……」


    ウタ「ふふん!この部屋のことならウタお姉さんに任せていいよ!」


    ナミ「あのね!今まで危害がなかったからって、たった2回脱出しただけで大家さんに気を許すのは危機感がなさすぎるわよ!」


    うた「えーそうかな?」


    ナミ「はーっ、あんたはもう少し人を疑うってことを覚えたほうがいいわね」

  • 13スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:33:20

    ナミ「とにかく時間はたっぷりあるみたいだから、ひとまず2回目の話聞かせてもらおうかしら?」ニコリ

    ウタ「……はい」

    ナミ「前回もルフィと一緒に閉じ込められたの?」

    ウタ「そうだね」

    ナミ「で、何があったのかしら?」

    ウタ「……どうしても話さなきゃダメ?」

    ナミ「……とりあえずこれだけは聞かせて。怖いことや苦しいこと、ウタが嫌だと思うことはなかった?」

    ウタ「それについては大丈夫!むしろ楽しいことばかりだったから」

    ナミ「そう、ならよかったわ。でも楽しかったのになんで話せないの?」

    ウタ「いやー、それはなんというかさー…」モニョモニョ

    ナミ「はーー、わかったわよ。ウタがどーしても話したくないならこれ以上は聞かないであげる」

    ウタ「……いいの?」

    ナミ「さすがにウタが秘密にしたいことにまでズケズケと踏み込むような真似はしないわよ」

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:34:18

    ナミお姉ちゃん…

  • 15スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:38:08

    ウタ「……ごめん。仲間に隠し事するようなことをして」

    ナミ「別に仲間だからって何でもかんでも包み隠さず話さなきゃいけないってことはないから気にしなくていいわ。私だってみんなに話してない秘密の1つや2つあるわけだし」

    ウタ「でも、ナミにはちゃんと報告するって約束は破ってたわけだし…」

    ナミ「それはこれから気を付けてくれたらいいから。もう、そんなに落ち込まないでよ」

    ウタ「……うん、ありがとうナミ」

    ナミ「ほら、お茶でも飲んで落ち着きなさい」

    ウタ「……やっぱり、ナミにはちゃんと話すよ」

    ナミ「だから無理に話さなくていいって」

    ウタ「違うの。無理してるわけじゃないの。この話はナミには聞いてもらわなきゃいけない話だから。ナミにはいつも相談に乗ってもらってるから。助けてもらってるから」

    ナミ「……本当に言いたくないことは言わなくていいからね」

  • 16二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 18:42:27

    ※ナミの方が年下です。ナミはお姉ちゃんではありません。

  • 17スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:45:08

    ウタ「それで前回は『1000点稼ぐまで出られない部屋』ってやつだったんだけど」

    ナミ「さっそく意味がわかんないわね。なんなのよ1000点って?」

    ウタ「脱出条件については結局答えてもらえなかったんだけど、私の予想ではルフィが私と行動して楽しいと感じたり、嬉しいと感じると点数が増えるって感じがしたよ」

    ナミ「ふーん、なら無事に脱出できたってことはルフィはウタと一緒にいて楽しかったってことになるわね」ニヤニヤ

    ウタ「えへへへへへ////」

    ナミ「その話詳しく聞かせてもらおうかしら」

    ウタ「うーん、基本的に1回目と同じように過ごしていたんだけど、前回はスイッチを押すと部屋の中身が変わる不思議な部屋があってね」

    ナミ「???不思議な部屋?」

    ウタ「その部屋の扉は今回もあったから、今から入ってみる?」

    ナミ「んー、ここで話の腰を折るのもなんだし、とりあえず続きを聞かせて頂戴」

    ウタ「わかった。でねその不思議な部屋の『プール』で遊んで、『教室』と『海列車』でおしゃべりして、『カラオケボックス』で歌ったりしたよ」

    ナミ「ごめん、私はどこからツッコめばいいのかしら?」

  • 18スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 18:56:34

    ナミ「やっぱり先にその不思議な部屋を案内してくれない?話の内容が理解できないわ」


    ウタ「そうだよね。じゃあ扉の前に行ってみよう」


    <不思議部屋の扉前に移動>


    ウタ「これが不思議な部屋の扉だよ。……ん?スイッチが5個しかない」


    ナミ「『プール』『教室』『海列車』『カラオケボックス』『大聖堂』って書いてあるわね。前回は他にもあったの?」


    ウタ「うん、『医療室』とか『SMルーム』ってのがあったよ」


    ナミ「あんたたち『SMルーム』にも入ったの!?」


    ウタ「入ってないよ。中を覗いたら薄暗くて気味の悪い牢屋みたいな部屋だったから」


    ナミ「そう。なら安心したわ」


    ウタ「それにボンデージって服に着替えてみたけど、サイズが少し小さくて苦しくってさー」


    ナミ「なんて服着てるのよあんた!ファンが見たら卒倒するわよ。……というかその服はどこにあったの?」


    ウタ「ん、このクローゼットの中にあったよ」


    ナミ「『コスプレ衣装』って……やっぱり大家さんって趣味悪いやつでしょ……」

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 19:01:46

    いい趣味してるぜ大家さん

  • 20スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 19:07:49

    ウタ「とりあえず前回入った順番でスイッチ押してみるね。まずは『プール』」

    ナミ「扉のプレートが変化したけど……推奨衣装『水着』?」

    ウタ「うん、部屋ごとにこの推奨衣装が違ったから、前回は推奨衣装に着替えてから部屋に入ったよ」

    ナミ「ふーん、それで前回はどの水着を選んだの?」

    ウタ「えっとねー、ちょっとまってね。あ、あった。これだよ!この可愛い水着!」

    ナミ「確かに可愛いけど、結構大胆な水着選んだわね」

    ウタ「えーそうかな?ナミが持ってる水着とそんなに変わらなくない?」

    ナミ「いや、でもこれちゃんと処理してないと大変なことになる水着でしょ」

    ウタ「ん?処理って何のこと?」

    ナミ「はーっ、あんたって…… 処理についてはまた後でちゃんと教えてあげるから一旦忘れて。それで『プール』で何したの?」

    ウタ「そりゃ『プール』なんだから水遊びしたよ」

    ナミ「あんたら能力者2人でなにやってんのよ!」

  • 21スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 19:44:49

    ウタ「やっぱりそう思う?」

    ナミ「当たり前でしょ!いくらルフィと二人きりで嬉しいからって浮かれすぎよ!」

    ウタ「ルフィと私は能力者だから二人とも沈んじゃうのにね!」ドヤッ

    ナミ「うまいこと言ってんじゃないわよ!」ポカッ

    ウタ「いて!」

    ナミ「……それでこの扉を開けたら中が『プール』になってるのよね?」

    ウタ「うんそうだよ。私が開けるね」ガチャリ

    ナミ「へー、キレイなプールじゃない!」

    ウタ「でしょ!ナミも一緒にプールで遊ぼうよ!」

    ナミ「……そうね。水着もたくさんあるし、ちょっとくらい付き合ってあげようかしら」

    ウタ「やった!へへー今日はどの水着にしよかな!」

  • 22スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 20:07:11

    ウタ「ナミはどの水着がいいと思う?」

    ナミ「ウタならそうねー、あんたはスタイルいいから体のラインがはっきり出るのを選びつつ、露出は抑えめだけど脚はハッキリ見せる水着が似合うと思うわよ」

    ウタ「えー前みたいな水着は似合わないってこと?」

    ナミ「似合わないってことはないんだけどね、露出は控え目なほうが私はそそるわね」

    ウタ「うーん、難しいなー」

    ナミ「人は想像する生き物だからね。あえて見せないほうがいいこともあるのよ」

    ウタ「へー勉強になるよ」

    ナミ「ほら、これなんてどう?白のモノキニなんだけど」

    ウタ「わーこんな水着もあるんだ。ウエストのところがレースになってて、なんか凄い水着だね」

    ナミ「ウタは歌って踊れる歌手だから、腹筋がキレイなのよね。だけど私としてはウタの儚いイメージを大事にしたいから、腹筋をはっきり見せずにこうしてうっすら見えるようにするわけ。儚いけど内なる強さが見え隠れするってイメージかしら」

    ウタ「もうナミには私のプロデューサーになってほしいな」

    ナミ「いいわよやってあげても。でも報酬はきっちり頂くから♪」

  • 23二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:09:36

    もしかしてウタちゃんパイパ……

  • 24二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:10:36

    私 は そ そ る わ ね

  • 25スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 20:22:41

    <プール入室>


    ナミ「んー窓から差し込む日の光が心地いいわね!」


    ウタ「キッチンからドリンク持ってきて正解だったね」


    ナミ「私が見ててあげるからプールで遊んでもいいのよウタ」


    ウタ「んーありがとう。でも今日はナミとたくさんおしゃべりしたい気分かな」


    ナミ「確かに普段はこんなにのんびりおしゃべりする時間ないわよね」


    ウタ「それで前から聞こうって思ってたんだけど、ナミのタトゥーってオリジナルのマーク?」


    ナミ「ええそうよ。私が自分で考えたマークね。ウタには何に見える?ヒントは私が好きなもの」


    ウタ「ナミの好きなものなら……この丸い部分は『みかん』かな?そしてS字が交差してるのは、んーなんだろ?私には『風車(ふうしゃ)』に見えるけど…」


    ナミ「ほぼ正解ね。『みかん』は正解で、この部分は『風車(ふうしゃ)』じゃなくて『風車(かざぐるま)』ね」


    ウタ「そうなんだ。なんで『かざぐるま』が好きなの?」


    ナミ「私が小さい頃から好きだったんだけど、んーなんて言ったらいいのかな。私にとっては笑顔の源みないなもんなのよ」

  • 26スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 20:36:36

    ウタ「笑顔の源か、うん、素敵だね。でもなんでタトゥーにしたの?いくら好きなものでもタトゥーって一生体に残るものだから、相当な覚悟がないとできないよね?」

    ナミ「んー、それは秘密♪」

    ウタ「……ごめん、もしかしてイヤなこと聞いちゃった?」

    ナミ「あー違うの!別にそんなに重たい話じゃないから!ただねウタ、いい女にはミステリアスな秘密が1つや2つあるもんなのよ♪」

    ウタ「……うん」

    ナミ「そうねーじゃあウタが私の故郷のココヤシ村に来てくれたら、そのとき話してあげる」

    ウタ「ナミの故郷ってイーストブルーだよね?」

    ナミ「そうよ。ココヤシ村にもあんたのファンはたくさんいると思うから、きっと大歓迎してくれるわよ!」

    ウタ「うん!絶対に行くよ!約束だからね!」

    ナミ「ふふっ、そうと決まればライブの内容を考えないとね♪入場料はいくらにしようかしら♪」

    ウタ「えー、故郷でもしっかり商売しちゃうんだね…」

    ナミ「当たり前でしょ♪なんたって私はココヤシ村で一番悪い女だからね♪」

  • 27スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 20:43:17

    <プール退出>

    ナミ「それで前回は次にどの部屋に入ったの?」


    ウタ「次は『教室』だったよ」ポチッ


    ナミ「部屋の中は……教室になってる。なんなのよこの部屋…」


    ウタ「ねーすごいよね!」


    ナミ「すごいけど、怖いわ!……そして推奨衣装は『セーラー服とブレザー』ねェ。たしか学校の制服ってやつよね」


    ウタ「前回はセーラー服を着たから今日はブレザーにしよう!ナミはどうする?」


    ナミ「じゃあ私もウタに合わせてブレザーでいいわよ」


    <着替え&教室に入室>


    ウタ「やっぱりブレザーもかわいいね!」


    ナミ「これ結構いい生地使ってるわね」


    ウタ「じゃあナミは私のことウタ先輩って呼んでね♪」


    ナミ「なんで?」


    ウタ「だって私のほうが1歳お姉さんだから!」


    ナミ「それはそうだけど、私からするとあんたって手のかかる妹って感じなのよね」


    ウタ「えっ!そんなァ!」

  • 28二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:45:46

    >>24

    だってナミさんはおっさんだし

  • 29スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 20:53:56

    ウタ「私ってそんなにお姉さんらしさないの?」

    ナミ「サニー号にいるときはいつもルフィとバカやってるから、お姉さんらしさは皆無ね」

    ウタ「す、少なくともルフィに対してはお姉さんできてるよね?」

    ナミ「…………」

    ウタ「なんかフォローしてよ!」

    ナミ「まぁお姉さんかどうかはともかく、いまのままでいいんじゃない?とってもお似合いよあんたたち」

    ウタ「えっ、えへへへ、そう?」

    ナミ「うん、だから私のことはナミ先輩って呼んでね♪」

    ウタ「わかりましたナミ先輩!」

    ナミ「じゃあ小腹が空いたから甘いものもってきて♪5秒で♪」

    ウタ「ナミ先輩!可愛い後輩をパシリにするのやめなよ!」

    ナミ「ふふっ、冗談よ冗談♪」

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:59:01

    子供ウタならお姉さんぶってるのが似合うのに、大人ウタだと子供っぽく遊んでるのが似合う
    どっちもかわいい

  • 31スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:02:26

    <教室退室>


    ウタ「次は『海列車』に行ったよ」ポチッ


    ナミ「部屋が『海列車』になるってどういうこと?」


    ウタ「まぁ見たらわかるよ」ガチャリ


    ナミ「えー、ホントに海列車そのものじゃない…。蒸気の音も聞こえるし、部屋も揺れてるし…」


    ウタ「はー私も早く本物の海列車に乗りたいな」


    ナミ「それで前回は何をしたの?」


    ウタ「前回はね、ルフィとおしゃべりしてたら眠たくなって、お昼寝しちゃったんだよね」


    ナミ「ふーん、どんな感じでお昼寝したのかしら?座席に座って再現してみてよ。私がルフィ役やるから」


    ウタ「こう2人並んで座ってて、私がルフィに寄りかかって寝てしまったんだけど…」


    ナミ「うわーこれは女の私でもドキドキするわね。しかもいい匂いするし。それでルフィも寝てたの?」


    ウタ「ルフィはずっと起きてたって言ってたよ」


    ナミ「そっかそっか!ルフィも今の私みたいにドキドキして目が冴えてたのね。よかったわねウタ♪」ニヤニヤ


    ウタ「もーからかわないでよ////」

  • 32スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:13:46

    <海列車退室>


    ウタ「次は『カラオケボックス』だね」ポチッ


    ナミ「『カラオケボックス』って何?」


    ウタ「これも実際に見たほうが早いね」ガチャリ


    ナミ「マイクにスピーカーに大きなモニター、歌を歌う部屋?」


    ウタ「そうだよ!このデンモクって機械に曲名を入力すると音楽が流れるの!」


    ナミ「へー初めて見るわね。それで前回はルフィと一緒に歌って過ごしたんだ」


    ウタ「いや、前回はずっと私だけが歌ってたよ。3時間くらい」


    ナミ「えっ!?3時間も一人で!?なんでよ!?」


    ウタ「それがね!歌い終わるとモニターに点数が出るんだけど、私の楽曲を歌っても100点にならないことがあったの!だから全部100点取るまで歌ってやったよ!」


    ナミ「えー、あんた一人でずっと自分の楽曲歌ってたんだ…」


    ウタ「いやいや、さすがにずっと自分の楽曲ってのもつまらないから、合間合間で他の曲も歌ったよ。さすがに他の曲は100点目指さなかったけど」


    ナミ「……それであんたが歌ってる間、ルフィはどうしてたの?」


    ウタ「コール&レスポンスの練習もしたかったから、ルフィにはいろいろ教えてあげたよ!いやー本当に楽しかったよ!」


    ナミ「……ルフィ、あんた頑張ったわね…」ボソッ

  • 33スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:21:17

    ウタ「ねえ今日も歌っていいでしょ!」


    ナミ「……いいけど、1時間だけね。あと採点も気にしちゃダメだから」


    ウタ「えーなんでー!」


    ナミ「ダメなものはダメなの!というか説明書に採点機能消せるって書いてあるわね。というわけで今日は採点なし!」


    ウタ「ぶーぶー!採点消さないでよー!」


    ナミ「こんな機械に採点してもらわなくても、あんたの歌はいつも100点だから安心しなさい!それとも歌姫様はこんな機械の点数が気になってしまうほど、歌に自信がないのかしら?」


    ウタ「そんなことない!そうだよ!私は世界一の歌姫を目指す女!こんなクソみたいな機械の採点なんて眼中にないから!」


    ナミ「さすがウタ!かっこいいわよー♪それじゃあ採点なしで1時間好きなように歌っていいわよ」


    ウタ「よし!それじゃあ1曲目は『新時代』!」


    <新時代熱唱中>


    ウタ「~~~~新時代だ!」


    ナミ「やっぱり音響がちゃんとしてるとこで聴くと迫力が違うわね」


    ウタ「みんなー!今日は来てくれてありがとう!会いたかったよ!」


    ナミ「えっ!?もしかして曲と曲の合間のトークも毎回やるの!?」

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:23:42

    ウタちゃんノリノリやん
    これに3時間もルフィは付き合ってあげたんか
    ……ラブラブやな!

  • 35スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:33:31

    <カラオケタイム終了>


    ウタ「んー!今日もいい汗かいた!やっぱりこの部屋サニー号にも作ってほしいな!」


    ナミ「最近はいつもルフィとバカやってるから忘れてたけど、歌ってるときのあんたってかっこいいのよねェ」


    ウタ「どう?惚れ直したでしょ?」


    ナミ「安心してウタ。もともと惚れてないから」


    ウタ「……えっ?ナミは私の歌嫌いなの?」ウルウル


    ナミ「もーウソウソ!冗談だから!うん!惚れ直した!大好きよウタ」


    ウタ「もーナミったら照れ屋さんなんだから!」


    ナミ「はいはい、それで前回はこの後どうしたの?」


    ウタ「今回みたいに汗かいちゃったから、ルフィと一緒にお風呂に入ったよ」

  • 36スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:36:50

    ナミ「ルフィと一緒にお風呂に入るのは我慢してって言ったわよね?」

    ウタ「言われたけど、ここはサニー号じゃないからセーフだよね?そもそもなんでルフィと一緒にお風呂に入ったらいけないの?」

    ナミ「私個人としてはあんたとルフィがイチャイチャするのは構わないんだけどね、一般的に船っていう閉鎖空間の中で、男女が必要以上に仲良くするのはトラブルの元なのよ」

    ウタ「なんで?」

    ナミ「よくある話なんだけどね、複数の男が一人の女性クルーを巡って争いはじめて、そのまま内部崩壊ってことがあるのよ」

    ウタ「???」

    ナミ「やっぱりよくわかってないわね… とりあえずサニー号では内部崩壊まではいかないけど、あんたとルフィがイチャイチャしてるとサンジくんが最悪死ぬわ」

    ウタ「えっ!?なんでサンジくんが!?」

    ナミ「サンジくんが死ぬ理由は知らなくていいわ。とにかくサニー号唯一のコックが倒れたら困るでしょ?」

    ウタ「うん。もうサンジくんの料理が食べられない生活は考えられないよ」

    ナミ「でしょ。だからサニー号ではサンジくんを刺激するようなことは控えてね」

    ウタ「わかった。気を付けるよ」

    ナミ「島に上陸して宿に泊まるときとかはルフィとウタが一緒になりやすいように部屋割りを考えてあげるから、しばらくは辛抱して頂戴」

  • 37二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:42:38

    世界が終わるかのような顔をしてらっしゃる…

  • 38スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:46:04

    ナミ「それじゃあ髪洗ってあげるからお風呂入るわよ」


    ウタ「ありがとう!ナミ!」


    <ウタ洗髪中>


    ウタ「やっぱりナミに洗ってもらうのが一番落ち着くかも」


    ナミ「さすがに女の髪の扱い方でルフィに負けるわけにはいかないわよ」


    ウタ「そういえば、ルフィに私が髪を短くしたらどう思うか聞いてみたよ」


    ナミ「ルフィはなんて答えたの?」


    ウタ「ピョコピョコがなくなるのがイヤだから、長いほうがいいって」


    ナミ「あー、ルフィらしい答えね。でも私もそのピョコピョコ好きだからなくすのは惜しいわね」


    ウタ「あとピョコピョコがあると、私が遠くにいてもわかるからそのままがいいって言ってくれたよ」


    ナミ「ルフィにしてはいいこと言うわね。この答えはウタにとっては嬉しかったんじゃない?」


    ウタ「うん。遠くにいても見つけてくれるってのはすっごく安心できるから嬉しかった////」


    ナミ「ならこれからもそのピョコピョコが元気でいられるように、しっかりケアしてあげないといけないわね!」

  • 39スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 21:57:15

    <入浴後>


    ナミ「ふぅいいお風呂だったわね!……浴室の中に置いてある銀色やら金色のものから目を逸らせばね…」


    ウタ「あの金色の椅子便利でよくない?でもフランキーに頼んでも災いを呼ぶとかなんとかで作ってもらえなかったんだよね」


    ナミ「フランキーたまにはいいことするじゃない!見直したわよ!」


    ウタ「便利だと思うんだけどなァ」


    <キッチンに移動>


    ナミ「さて、夕食はどうしようかしら?今まではどうしてたの?」


    ウタ「ひたすらお肉を焼いてたよ」


    ナミ「まぁルフィと一緒ならそうなるわよね。しょーがない、今日は私がやってあげる」


    ウタ「えっ!いいの!」


    ナミ「簡単な料理しか作れないけどね。私とウタの二人分ならそんなに手間じゃないから任せときなさい」

  • 40スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 22:10:40

    <夕食完成>


    ナミ「はいお待たせ」


    ウタ「あぁ!この部屋で初めてちゃんとした料理が出てきたよ!」


    ナミ「そんなに大げさに喜ばれると恥ずかしいわよ。本当に簡単な料理しか作ってないんだから」


    ウタ「お肉をひたすら焼くのも楽しかったけど、あれは料理というより作業だったからさー」


    ナミ「ルフィ相手にはそれで十分だと思うけど。とりあえず料理が冷める前に食べるわよ」


    <食事後>


    ウタ「ごちそうさまでした!ナミ、すっごい美味しかったよ!」


    ナミ「どういたしまして。サニー号に戻ってもたまになら作ってあげていいわよ」


    ウタ「本当に!じゃあたまにお願いしちゃおうかな」


    ナミ「ええ、いつでもいいわよ。ただし1回5,000ベリーね♪」


    ウタ「……うん、知ってた」

  • 41スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 22:31:17

    ウタ「ねえナミってお酒強いから、お酒にも詳しかったりする?」

    ナミ「私は飲むのが好きなだけだから、お酒の種類とかカクテルはそこまで詳しくないわよ。……なんか飲みたいお酒でもあるの?」

    ウタ「うん、前回試しにビール飲んでみたんだけど、苦くて飲めなかったんだよね。だから私でも飲める甘いお酒とかないかなァって思って」

    ナミ「お酒飲めないって言ってたわよね?」

    ウタ「そうなんだけどさ、いつまでもお酒飲めないのも子供っぽくてイヤだなァって思って」

    ナミ「お酒が飲めるから大人っていう考えは子供っぽいと思うけど」

    ウタ「う”っ、と、とにかく私はお酒を飲めるようになりたいの!」

    ナミ「わかったわよ。探してみるからちょっと待ってて」

  • 42スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 22:34:39

    <お酒準備中>


    ナミ「これなんてどう?コーヒーリキュールをミルクで割ったやつなんだけど」


    ウタ「ありがとう!いただきます!」ゴクゴク


    ナミ「どう?かなり甘いはずだけど」


    ウタ「甘くておいしいよ!ホントにこれお酒なの?」


    ナミ「ええ、ちゃんとアルコール入ってるわよ。ウタでも飲めるように度数は5%くらいにしてるけど」


    ウタ「飲みやすいからグイグイいけちゃうね」


    ナミ「じゃあこれはどうかしら?赤ワインとジンジャーエールのカクテルだけど、どっちも甘口で作ったから飲みやすいと思うわよ」


    ウタ「わー赤くてキレイだね!いただきます!」ゴクゴク


    ナミ「私は開けちゃった赤ワインをいただくか」


    ウタ「へー、これも美味しいね。私、赤ワイン飲んじゃってるよ」

  • 43二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:37:53

    >>42

    なんだろう、お酒の先輩が妹分に色々お勧めしてるだけなのに、合コンで女の子酔わせるチャラ男とダブって見える

  • 44スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 22:50:12

    ウタ「ねェナミー、ちゅーしてもいいー」

    ナミ「あんた何言ってるのよ。飲み過ぎじゃない?」

    ウタ「ちゅーしようよちゅー」

    ナミ「はぁ、あんた酒癖悪かったのね。一応聞いてあげるけど、なんで私とキスしたいのよ?」

    ウタ「ルフィとちゅーしたいけど海賊王になるまでできないから」

    ナミ「……そう私とは遊びってわけ。いい度胸じゃない。言っとくけど、私の唇は安くないわよ」

    ウタ「えーいくら払えばちゅーしてくれるのー?」

    ナミ「んー10億ベリーね♪」

    ウタ「10億ベリーかァ。ならシャンクスを連れてきたら4回ちゅーできるね」

    ナミ「こらこら父親をちゅーのために売り飛ばすな」ポカッ

    ウタ「いて!」

  • 45スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 22:59:39

    ナミ「というかウタ、ルフィより先に私とキスしちゃうと絶対後悔することになるわよ」

    ウタ「えーなんでー」

    ナミ「なんでって、私とのキスの味を覚えてしまうと、ルフィとキスしたときに物足りないって思うことになるわよ」

    ウタ「へー!ナミってちゅーの達人なんだねー」

    ナミ「え、ええそうよ!だから私とのキスは諦めなさい」

    ウタ「んーじゃあルフィとちゅーしたあとにナミとちゅーする」

    ナミ「は?」

    ウタ「だって、達人のちゅーが気になる」

    ナミ「はいはい、ちゃんとルフィとキスできたら考えてあげるわ」

    ウタ「約束だからねー」

    ナミ「ほら、歯を磨いてもう寝るわよ」

    ウタ「うぃ。抱っこしてナミー」

    ナミ「もー甘えん坊なんだから」

  • 46スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 23:07:40

    <就寝前>


    ナミ「ほら、ウタもう寝るわよ」


    ウタ「うん」ダキツキ


    ナミ「もう、抱き着かないの」


    ウタ「……ダメ?」


    ナミ「あー、かわいい顔でそれは反則だから。ナミお姉ちゃんに襲われるわよ」


    ウタ「ふふふー私はナミお姉ちゃんに食べられるあわれな船人なんだねー」


    ナミ「おとなしく寝てくれたら襲わないであげるから、ちゃっちゃと寝なさい」ナデナデ


    ウタ「んー、おやすみナミお姉ちゃん……」


    ナミ「……万が一ウタを私が襲ってしまったとして……それ……私のせいかしら……?」


    ウタ「…………」スヤスヤ


    ナミ「……何言ってんだろ私。うん、もう寝ましょう。おやすみウタ」

  • 47スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 23:11:10

    本日の投稿はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました。
    続きは明日の19時以降に投稿する予定です。

  • 48二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 23:17:17

     とっても楽しかったです、ちょっと「世界一の歌姫を目指す女」てのが気になった、鬼軍曹ウタからでも分かるけど世界的スターとして活躍してるけど、まあ気ににしすぎか

  • 49スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/02(日) 23:25:05

    >>48

    鬼軍曹ウタも私が書いたSSではあるんですけど、あれは単発ネタで書いたので、このシリーズのウタとは同一ではないですね


    このSSのウタがいう世界一の歌姫ってのはルフィが新時代をつくったあとの世界で一番の歌姫って意味なので、現時点で世界一の歌姫って評価を受けても、ウタ自身はそうは思っていないです。

  • 50二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 04:22:17

    ほっ

  • 51二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 05:11:04

    >>49 そうなんですね、ありがとうございます、深く考えず頭からっぽにして楽しみます、「ルフィが新時代をつくったあとの世界で一番の歌姫」ってのが、なんかいいですね

  • 52スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 12:44:35

    保守

  • 53スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 19:06:08

    書き溜めがなく執筆中なので、投稿再開は少し遅れます。

    進捗しだいですが今日の投稿は23時頃までの予定です。

  • 54二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 19:06:47

    >>53

    おっけ!!

    待ってる!!

  • 55スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 19:20:51

    不意に頭部を襲った痛みに目が覚める。

    「えっなに!敵襲!?」

    慌てて周囲の様子を確認する。

    見慣れないベッド、私の隣で眠るウタ。

    ……そうだ、私はウタと謎の部屋に監禁されていたんだ。

    どうやらウタが寝返りを打った際に腕が私の頭に当たったみたい。

    まぁこれだけくっついて寝てたらそうもなるわよね。

    私とウタの衣服を確認すると、どちらの着衣にも乱れはなかった。

    よかった。無意識のうちに歌姫様を襲ったりはしていないみたい。

    ウタは静かに寝息を立てて熟睡している。

    サニー号では子供っぽい表情をすることが多いけど、寝顔は天使そのものだ。

    ふと、天窓に目をやると、うっすら日の光が差し込んでいた。

    もう日の出の時間か。本当に昼になったら脱出できるのかしら?

  • 56スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 20:24:07

    正直この部屋に閉じ込められた時、一番の不安要素は脱出できるかどうかではなく、ウタと二人きりでこの密室空間での生活を上手く過ごせるかどうかだった。

    ウタはサニー号に乗船してから今までの間、入浴と就寝時間以外はいつもルフィの後ろをついて回っていた。

    別にルフィ以外のクルーが警戒されているということでもなく、私たちがウタに話しかけても楽しそうにしているし、入浴中や就寝前なんかは私やロビンとよくおしゃべりもしている。

    だから、私たちが信頼されていないというわけではなく、単純にルフィの隣が彼女にとって一番安心できる場所だということなのだろう。

    彼女は暗闇の中で長い時間を過ごしてきた。だから、今はただただ太陽を追い求めているのだろう。

    だから、ルフィがいない空間に閉じ込められた今の状況ではウタは取り乱したりするものだと思っていた。

    だけど、そんな私の不安なんか気にも留めず、ウタはルフィとバカしている時のような子供っぽい表情で私と接してくれる。

    私もいつかルフィのように彼女に安らぎを与えてあげたいって思っていたから、無邪気に寄りかかってくれたことがすごく嬉しかった。

  • 57スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 20:43:29

    「んんー頭が痛い……」

    天使がフニャフニャと目を覚ます。子供っぽい仕草で二日酔いに苦しんでいる姿は少し笑える。

    「おはようウタ。どう気分は?」

    「おはよー……あー頭痛いよォ。なんでー」

    初めての二日酔いで混乱してるみたい。この子にはあまりお酒を飲ませないほうがいいかな。

    「二日酔いよ。水を持ってきてあげるから少し待ってなさい」

    「……うん、ありがとうナミ」

    力なく返事をしながら布団にくるまりもぞもぞしている。いちいち仕草がかわいいなこいつ。

    さて、ウタは昨夜の記憶が残ってるのかしら?

    覚えていないなら、後でたっぷり聞かせてあげないとね♪

  • 58スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 20:57:49

    ナミ「はいお水」

    ウタ「うー……ありがとう…」

    ナミ「食欲はある?」

    ウタ「……うん、お腹は空いてるみたい」

    ナミ「なら、朝食の準備するから、あんたは顔でも洗ってきなさい」

    ウタ「……面倒かけてごめんなさい…」

    ナミ「気にしないでいいわよ♪いろいろと面白いものを見せてもらったからね♪」

    ウタ「え”っ、もしかして私なんか変なことした?」

    ナミ「さーどうでしょうね♪」

    ウタ「あぁー昨夜の記憶がはっきりしないよォ!なにしたんだ私!」

    ナミ「ふふっ、それだけ元気があれば大した二日酔いじゃなさそうね」

  • 59スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 21:13:41

    <朝食中>


    ウタ「それで昨夜の私は何をしたの…?」


    ナミ「執拗にキスをおねだりしてきたわよ」


    ウタ「……うそだよね?」


    ナミ「抱っこしてーって甘えてきた」


    ウタ「……うそだよね!?」


    ナミ「ベッドの上で涙目になりながら抱き着いてきた」


    ウタ「……うそだよね!!?」


    ナミ「私のことをナミお姉ちゃんって呼んでた」


    ウタ「うそだよね!!!?」


    ナミ「いいえ全部本当よ。私の全財産を賭けてもいいわ」


    ウタ「ああああお酒飲むんじゃなかったああああ!!!」


    ナミ「うふふ、かわいかったわよ♪トーンダイアルがあれば録音したのになァ」


    ウタ「みんなには絶対内緒にしてよ!」

  • 60スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 21:38:37

    <朝食後>


    ナミ「それでこれからどうするの?二日酔いでしんどいなら昼まで寝ててもいいんじゃない?」


    ウタ「朝ごはん食べて少し楽になったから、心配しなくても大丈夫だよ。ありがとう、二日酔いに効くもの用意してくれて」


    ナミ「どういたしまして。まぁいい経験になったでしょ。これからは嗜む程度にしときなさい」


    ウタ「うん、気を付けるよ」


    ナミ「どっちにしろウタは本調子じゃないから、昼までの過ごし方はあんたに任せるわよ」


    ウタ「わかった。じゃあもう少しのんびりしたら、また不思議な部屋の案内するね」


    ナミ「OK!ならコーヒー淹れるけどウタも飲む?」


    ウタ「……砂糖とミルクもお願いしていい?」


    ナミ「賢明な判断ね。まぁ二日酔いで弱ってる胃にブラックコーヒーはよくないから、言われなくても用意するつもりだったけど」


    ウタ「本当にナミは頼りになるなァ」

  • 61スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 23:16:44

    <不思議な部屋の扉前>


    ナミ「不思議な部屋の案内も『大聖堂』で最後ね。前回は何したの?」


    ウタ「……『大聖堂』の話なんだけど、この話は絶対に他のみんなには言っちゃダメだからね!内緒にしてよ!」


    ナミ「やけに念を押すわね。大丈夫よ絶対に言わないから。今からの話だけじゃなくて、この部屋の出来事は秘密にしといてあげるから」


    ウタ「あと笑わないでね」


    ナミ「笑わないから。一体どんな話をするつもりなのよ」


    ウタ「じゃあ話すよ。……私は、ルフィと、『大聖堂』で、……け、け、結婚式ごっこをしました…」


    ナミ「へー、結婚式ごっこねェ」ニヤニヤ


    ウタ「あー!笑わないでって言ったのに!ひどいよナミ!」


    ナミ「ごめんごめん!馬鹿にしてるわけじゃないわよ!。だって、さんざんもったいぶっといたくせに、すっごく微笑ましい話だったから。もしかして、『大聖堂』の話をあんたたち二人だけの秘密にしたかったから、2回目の話黙ってたわけ?」


    ウタ「むー、そうだよそうですよ!それじゃあスイッチ押すからね」ポチッ


    ナミ「悪かったわね笑っちゃって。ありがと、私に話してくれて」

  • 62スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/03(月) 23:21:10

    本日の投稿はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました。

    続きはまた明日の19時以降に投稿する予定です。

    明日の投稿分で完結するはず…きっと…おそらく…

  • 63二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:22:26

    あ^~ずっと見てられるんじゃあ~

  • 64二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 06:19:42

    やっぱりウタの方が年下に見えてしまうな

  • 65二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 06:49:41

    はぁ〜~~~尊い…

  • 66二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 07:05:06

    このレスは削除されています

  • 67二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 08:26:24

    ウタのルフィと絡み系ばっかり読んでたけどこういう同性のわちゃわちゃ遊んでるのも良いなって…ナミのほうがお姉さん感あって好き

    男クルー達でここ来るverもちょっと見たくなってきた

  • 68二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 11:57:38

    >>67

    男友達との悪ノリ系で遊ぶなら俺も見てぇな

  • 69スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 19:03:39

    今日の投稿時間は20~24時の間になります。

    書き溜めがないので投稿速度は遅いです。

  • 70二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 19:15:13

    保守

  • 71スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 20:07:52

    <大聖堂入室>


    ナミ「わー素敵な大聖堂ね!」


    ウタ「でしょ!ここはエレジアの大聖堂なんだよ」


    ナミ「へーこんなに立派な大聖堂があったのね。それで結婚式ごっこはどんな感じだったの?」


    ウタ「クローゼットにタキシードとウエディングドレスがあったから、まずは二人とも着替えたよ」


    ナミ「どんなドレスか見せてもらえるかしら?」


    ウタ「うん、ちょっと待ってて。……ん、あった、これだよ」


    ナミ「うわー……装飾も凝ってるし生地も最上級ね。これかなりお高いやつよ」


    ウタ「へーそうだったんだ。やっぱり私になんかにはもったいないドレスだったんだね」


    ナミ「何言ってんのよ。世界一の歌姫を目指してるんでしょ。ならこれくらいのドレスに気後れしちゃダメじゃない」


    ウタ「うーん、そう言われても…」


    ナミ「結婚式本番ではこのドレスより何倍も高価なものを用意してあげるから覚悟しといてね♪」


    ウタ「これより高価って、無理無理絶対無理だよ!」

  • 72スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 20:43:53

    ナミ「それで着替えた後はどうしたの?」

    ウタ「そのままルフィに祭壇の前までエスコートしてもらったよ」

    ナミ「へー、本番ではルフィにエスコートしてもらえないから、いい体験できたわね」

    ウタ「そうなんだよね。結婚式ごっこだからこそできたんだよね」

    ナミ「それで実際の結婚式では誰にエスコート役をお願いするの?やっぱりお父さん?」

    ウタ「うん、シャンクスには当然やってもらいたいな。それとね、本当にルフィと結婚できるなら、ナミにもエスコートをお願いしたいな」

    ナミ「え!?なんで私なの?」

    ウタ「だって私って赤髪海賊団と麦わらの一味の音楽家でしょ。だからシャンクスだけじゃなくって、サニー号の誰かにもお願いしたいなって思ってたんだ」

    ナミ「なら別に私じゃなくても……」

    ウタ「サニー号のみんなは大好きだけど、私はナミにお願いしたいの。だってナミは私が迷いそうになっているときに、私の手を取って正しい方向に導いてくれるから」

    ナミ「……それは買いかぶり過ぎだと思うけど」

    ウタ「そんなことないよ!私はナミにしてほしいの!ナミがいいの!ナミじゃないとダメなの!絶対にエスコート役やってもらうから!」

    ナミ「わかったわかったから!そこまで言うならやってあげるわよ!もう、やっぱりあんた手のかかる子だわ」

  • 73スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 21:19:24

    ナミ「それで祭壇の前ではどうしたの?」

    ウタ「……なにもしなかったね」

    ナミ「……なんとなくそうだろうなって思ってた。やっぱり、この続きは実際の結婚式でやりたいってことかしら?」

    ウタ「うん。だってこれは夢の中で、所詮ごっこ遊びだもん。ここで満足しちゃうと、夢のままで終わっちゃう気がしたから」

    ナミ「ウタは強いわね。きっと大丈夫よ。私も全力でサポートするから!任せときなさい!あなたをルフィの隣までエスコートしてあげるわよ!」

    ウタ「……うん、ありがとうナミ」ギュー

    ナミ「わわ、ウタ?ちょっとどうしたの?急に抱き着かれるとビックリするわよ」

    ウタ「ごめん。しばらくこのままでもいい?」ギュー

    ナミ「……はいはい、甘えん坊になるのは私にだけにしときなさいよ」ヨシヨシ

  • 74スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 21:45:13

    ナミ「……どう?落ち着いた?」

    ウタ「うん、もう大丈夫」

    ナミ「甘えたくなったらいつでもナミお姉ちゃんが抱きしめてあげるわよ♪」

    ウタ「もー、酔ってた時の話はやめてよォ。……いじわるなナミは嫌い」

    ナミ「冗談よ冗談!でも困ったときはこれからも今までのように頼ってくれていいからね」

    ウタ「うん、そうさせてもらうよ。私一人だけじゃ叶わない夢だと思うから」

    ナミ「あのルフィが相手だからねェ。長く険しい道のりになるでしょうね…」

    ウタ「頼りにしてるよ航海士さん!」

    ナミ「はー、この恋路は“偉大なる航路”よりも険しい路なんだろうなァ」

  • 75スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 22:05:27

    ナミ「それで祭壇前で何もせずにそのまま退出したのかしら?」

    ウタ「うん、扉の前までお姫様抱っこしてもらったよ」

    ナミ「ちゃっかり大胆なことしてるわね……」

    ウタ「ドレス姿でお姫様抱っこは小さい頃から憧れててこれだけは我慢できなかったよ///」

    ナミ「まぁそれくらいのことはやっても罰は当たらないでしょ」

    ウタ「あの時感じたルフィの鼓動と温もりが今の私の心臓になってるって言っても過言ではないね」

    ナミ「いや重いわ!……それで『大聖堂』を出た後はどうしたの?」

    ウタ「『大聖堂』を出た瞬間に現実世界に戻ったよ」

    ナミ「ということは結婚式ごっこで1000点になったのね」

  • 76スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 22:35:10

    ナミ「ん?『大聖堂』に入る前の点数は700点だったのよね?」

    ウタ「うん、私の記憶が正しいなら」

    ナミ「結婚式ごっこで300点増えてるんだけど」

    ウタ「そうだね」

    ナミ「いやそうだねじゃなくて!あんたの仮説が正しいなら結婚式ごっこでルフィの感情めちゃくちゃ動いてるじゃない!」

    ウタ「うーん、でもあくまでも仮説だから。ルフィだけじゃなくて私の感情も点数になってたかもしれないし…」

    ナミ「なら今から大家さんに聞いてみる?前回の得点加算の仕組みがどうなってたのか」

    ウタ「それはやめとくよ」

    ナミ「どうして?」

    ウタ「んーなんか真実を知ってがっかりするよりは、私の都合のいいように解釈したままのほうがいい気がするから」

    ナミ「……確かに予想に反して実はくだらないことが答えだったって可能性もゼロじゃないわね」

    ウタ「でしょ。だから答えは聞かずにルフィが楽しんでくれたおかげで脱出できたってことにしときたいの」

  • 77スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 23:00:58

    <大聖堂退出>


    ナミ「なんだかんだでもうすぐお昼ね。本当に脱出できるのかしら?」


    ウタ「大丈夫でしょ。ちゃんとこの部屋を満喫できたし!」


    ナミ「あんたは満喫したかもしれないけど、私はもうへとへとよ……」


    『お疲れさまでした。お昼になったので脱出していただいて大丈夫です」


    ナミ「はああああ、やっと脱出できるのね!」


    ウタ「ん?でも今までは条件満たした瞬間に脱出できたけど、今回はどうなってるの?」


    『二人で手を繋いだ状態で目を閉じると脱出できます』


    ウタ「手を繋ぐじゃなくてハグでもいい?」


    『身体的接触があればなんでもいいですよ』


    ウタ「そうなんだ。じゃあナミ!ハグしよ!」


    ナミ「いやなんでよ!手を繋ぐでいいじゃない!」


    ウタ「やったー!ようやく脱出できる!って気持ちを体で表現するならハグのほうがよくない?」


    ナミ「あんたの感覚はよくわからないわね。……わかったわよ。ほら、おいで」


    ウタ「ありがとうナミ!」ギュー

  • 78スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 23:24:13

    「ん、あれ、ヤバイ寝落ちしてた……」

    サニー号の測量室で目が覚める。航海日誌を書いている途中で机に突っ伏してしまったみたいだ。

    ん?おかしいな。私はさっきまでウタと一緒にいたような……

    寝起きでボーっとしていた頭がだんだんクリアになっていく。

    そうだ。私はウタと二人で謎の部屋に1日ほど閉じ込められていたはずだ。

    慌てて時計を確認する。

    時計の針は、私が航海日誌を書き始めてから3時間ほどしか経過していなかった。

    1日ほど謎の部屋で過ごした記憶がはっきりあるのに、3時間しか経ってない。

    記憶と現実の時間のズレによる違和感でちょっと頭が痛くなる。

    甲板で風に当たって頭を冷やそう。

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 23:27:18

    この大家さんってウタの深層心理の化身かなにかなんじゃ…

  • 80スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 23:48:53

    甲板に出るとウタの後ろ姿が見えた。

    今夜は満月だ。

    月明かりに照らされた歌姫はとても神秘的に見える。

    彼女に声を掛けようと近づくと、私に気づいた彼女は静かにこちらを振り返る。

    「いい夜だねナミ」

    心地よい夜風で髪を靡かせながら微笑む彼女に不覚にもドキドキしてしまう。昼に見せる子供っぽい表情とは大違いだ。

    「ねえウタ?あんたも謎の部屋に閉じ込められる夢を見たの?」

    「うん!よかった。ナミもちゃんと覚えてくれてるみたいだね」

    「覚えてはいるんだけど、記憶と現実とのズレがうまく処理できなくて正直ちょっと気持ち悪いわ…」

    「あー、そうだよね。私も最初はそうだったよ。どうこれで少しは落ち着くかな」

    そういいながら彼女は不意に私を抱きしめた。

    「えっ、ちょっとウタ!?」

    「あっごめん。嫌だった?」

  • 81スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/04(火) 23:49:56

    24時過ぎそうですけど、もう少しで完結するので投稿を続けます。

  • 82スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/05(水) 00:21:13

    私が驚いて声を上げたせいで、彼女は私から離れようとする。

    「ごめん。嫌じゃないから。少しこのままでいさせて」

    私から離れようとする彼女を慌てて抱き寄せる。

    「どう?今の私はお姉さんっぽいでしょ?」

    「そのセリフを言わなかったら100点だったわね」

    せっかくちょっぴり優艶な雰囲気を身に纏っていたのに、長続きせずいつもの調子に戻ってしまった。

    だけど、今の私には子供っぽいウタのほうが安心できる。

    だってこの子供のような温かさが夜風で少し冷えた体には心地よいからだ。

    「うん、もう大丈夫。ありがとうウタ」

    「どういたしまして!私もたまには役に立つでしょ」

  • 83スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/05(水) 00:47:41

    「それでなんだけど、ナミ。『大聖堂』での約束は覚えてる?」

    「あなたのエスコート役の話かしら?」

    「うん、そのことなんだけど、……本当に引き受けてくれるの?」

    彼女は不安そうな表情で私を見つめる。反故にしようものなら忽ちに泣いてしまいそうだ。

    「勿論引き受けるわよ!そんなに心配なら契約書でも書いてあげようか?」

    口約束が不安なら、契約書だってなんだって書いてやるつもりだ。それで彼女が笑顔でいてくれるなら手間だとは思わない。

    「そこまでしてくれなくても大丈夫だよ!ありがとう!ナミが傍で応援してくれるだけで、私は力が湧いてくるから!」

    「応援だけじゃ済まないわよ。だって、私はあんたのプロデューサーでもあるんだからね!ビシビシいかせてもらうわよ!」

    「あはは、そうだったね!お手柔らかにお願いね!ナミプロデューサー♪」

    謎の部屋での話を思い出しながら、私とウタの笑い声が静かな甲板を賑やかにする。

    「あんまり騒がしくしてるとみんなに迷惑かけちゃうわね。そろそろ寝ましょうか」

    「うん、そうしよっか」

    彼女の手を取って一緒に女子部屋へ向かう。きっとロビンは寝ているだろうから、静かにしないとね。

    「じゃあおやすみウタ」

    「おやすみなさい、ナミ」

  • 84二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 01:03:38

    すまねえ、俺に語彙力が無いせいで、このSSを讃える言葉が見つからねえんだ
    だから、ただ感謝を伝えたいと思う! ありがとう!

  • 85スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/05(水) 01:35:21

    エレジアで出会った歌姫は暗闇の中で長い時間を過ごしてきた。

    彼女は今、光を求めてさ迷っている最中だ。

    ただただ太陽のように眩しい彼を追い求めている。

    だけど、眩しい光に慣れていない彼女はまっすぐ進むことができないでいる。

    そんな彼女を見て、私は彼女の手を取り導いてあげたいって思った。

    だって、私はこの船の航海士だから。仲間のみんなを安全に目的地へ導くのは私の役目だ。

    ふらふらと危なっかしく漂う姿を黙って見ていることなんかできない。

    彼女にとっての幸せが彼の隣だというのなら全力で導いてあげなきゃいけない。

    彼女が諦めそうになったら、私は無理にでも彼女の手を取り、引きずってでも連れて行くつもりだ。

    それに彼女には幸せになってもらわないと私の故郷でのライブが立ち消えてしまう。せっかくのビジネスチャンスがなくなるのは困る。

    だから、覚悟しといてね愛しい歌姫様♪ あなたの幸せには金銀財宝のような輝きがあるんだから♪

    私はお宝を目の前にして引き下がることはないからね♪

    fin

  • 86スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/05(水) 01:37:23

    これにて完結です。お付き合いいただきありがとうございました。

    ナミさんがツッコミ役として優秀すぎて書いてて楽しかったです。

  • 87二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 05:40:55

    素敵でした!!
    ウタちゃんの恋路を応援したくなる気持ちよくわかる

  • 88二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 08:11:40

    ありがとう御座いました。
    ウタとナミの絡みが非常に新鮮でありながらもすごく自然で違和感なく楽しめました。次回作も期待しています。

  • 89二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 08:41:38

    ナミとウタの組み合わせ好きだわぁ

  • 90二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 16:33:53

    やっぱりいいSSだ…
    次回作も期待してます!

  • 91スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/06(木) 01:31:36

    これを機にウタはナミと過ごす時間が増えて、ナミと仲良くするウタをみてルフィも安心するんだけど、内心では少しモヤモヤしてほしい。

    そしてモヤモヤしてるルフィに対してナミが「どうしたのルフィ?ウタと遊ぶ時間が減って寂しいのかしら?」って感じで揺さぶりをかけてほしい。

  • 92二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 10:24:57

    良い…

  • 93スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/06(木) 21:15:00

    酔ったウタがキスをせがむ場面で書き忘れてたネタがあったので供養します

  • 94スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/06(木) 21:15:39

    ウタ「1回だけでいいからーちゅーしてよー」

    ナミ「だからやらないって言ってるでしょ!」

    ウタ「ちゅーして!ちゅーして!」

    ナミ「うっさいわ!」ポカッ

    ウタ「いて!ひどいよナミ!おわびにちゅーして!」

    ナミ「あんたしつこいわね……はー、しょーがない1回だけよ」

    ウタ「え!いいの!」

    ナミ「その代わり今月のお小遣いはゼロにするから」

    ウタ「……んー、わかった!ちゅーしてくれるならがまんする」

    ナミ「じゃあ私がいいって言うまで目をつぶって頂戴。見つめられると恥ずかしいから」

    ウタ「ん!」

    ナミ「…………」

    ウタ「ねーまだー」

    ナミ「急かさないで。……じゃあいくわよ」

    ちゅっ

  • 95スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/06(木) 21:16:46

    ナミ「……もう、目を開けていいわよ。感想を聞かせてもらおうかしら?」

    ウタ「すっごくぷるぷるだった!あとちょっとひんやりして気持ちよかった!」

    ナミ「そう、満足してくれたならよかったわ」

    ウタ「ふわああ、ちゅーってすごいね!」

    ナミ「まぁあんたがキスしたのは冷蔵庫に入ってたコンニャクなんだけどね♪」

    ウタ「……え!?」

    ナミ「ウタのキス待ち顔、とってもキュートだったわよ♪」

    ウタ「……あああああ!ナミのいじわるううう!」

    ナミ「食べ物を粗末にしたらサンジくんに怒られるからこのコンニャクはあんたが責任もって食べなさい」

    ウタ「うえええええん!関節キスすらしてくれないなんてひどいよ!」

    ナミ「ほら、食べさせてあげるからあーんしなさい」

    ウタ「ぐすん……あーん」

    ナミ「どうファーストキスの味は?」

    ウタ「……このコンニャクすごいおいしい」モグモグ

  • 96スレ主◆vpF1Oo.Q9w22/10/06(木) 21:24:57

    以上です。ナミにあしらわれるウタは不憫可愛い。

  • 97二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 22:35:18

    ちくしょう可愛いな……っ!

  • 98二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 10:16:26

    ウタちゃんの反応かわいすぎる
    これは妹ですわ

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