【オリウマ】サクラグローリアを語るスレ45【完結】

  • 1夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:41:30
  • 2夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:43:35

    【オリウマ】サクラグローリアを語るスレ とは

    夢の中で、トレセン学園中等部に通う尾花栗毛のウマ娘「サクラグローリア」になっていた元スレ主。
    トレーナーと二人三脚で、ライバルであるシンボリレクイエムやパストラルらと鎬を削り、無敗のトリプルティアラを達成する。
    ジャパンカップでは海外から来た凱旋門賞ウマ娘ら強敵を破って一着、有馬記念ではゴールした後に雨の中に倒れて……

    そこで元スレ主は目が覚めた。


    桜が再び咲く日を信じて、多くのスレ住民がサクラグローリアの世界の夢を見た。はじめは夢の続きを見ることに懐疑的だった元スレ主も、18スレ目にしてついに夢の続きを見る。

    そうして夢接続は続き、43スレ目にサクラグローリアの娘たちがトゥインクルシリーズを引退した夢を元スレ主が見たことで、一旦「サクラグローリアの夢の物語」は完結したとして、ここに完走記念スレを建てる。



    もしも夢の続きを見たり、もっと語りたいことがあれば、次のスレを46として続けても構いません。

  • 3夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:44:07

    このスレでは「夢で見てきたサクラグローリア世界の情報」を元に概念や考察が語られ、時にはSSやイラストも投稿される。
    他のオリウマスレとは異なり、自由な創作よりも夢で見た情報が優先される。

    ※夢への接続成功例、各キャラクターの詳細や戦績はwikiや過去スレをお読みください。

  • 4夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:44:53

    ※注意
    夢報告の際はコテハン(使い捨て可)をつけてください。
    ここは語るスレです。保守の際は一言妄想を語ってください。

  • 5夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:45:21

    スレ27、28に騎手の紹介をしてくださった方のレスがあります。もし、スレ内で名前が挙がっていて、どなたか存じ上げない場合はそちらの方を参考にしていただくといいかもしれません


    講義一回目(レス94-115)

    https://bbs.animanch.com/board/862030/?res=94


    講義二回目(レス140-158)

    https://bbs.animanch.com/board/862030/?res=140


    講義三回目(レス24-34)

    https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=24


    講義四回目(レス116-123)

    https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=116


    講義最終回(レス168-175)

    https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=168

  • 6夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:51:42

    神イラスト達(一部)


  • 7夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 21:54:30

    向こう正面に入り先頭は変わらずシンボリレクイエム、やや縦長の展開となっております
    2番手にはベリザーナが追走

    さぁレースは第4コーナーに差し掛かります、ここで集団最後方から仕掛けてきたサクラグローリア!じわじわポジションを上げていく

    トリプルティアラサクラグローリア!ぐんぐんとスピードを上げていく!

    最終直線に入り先頭を行くシンボリレクイエム!このまま逃げ切れるか!中山の直線は短いぞ!

    女王が直線一気でシンボリレクイエムに迫る!シンボリレクイエムに並…ばない!並ばない!シンボリレクイエムをかわしたー!

    サクラグローリア先頭!サクラグローリア先頭!2バ身!3バ身!圧倒的末脚でシンボリレクイエムを突き放す!レースは残り100mを切った!

    サクラグローリア、5,6バ身の差をつけ今1着でゴォール!

    サクラグローリアァァ!!!

    やはり強い! 強すぎるっ!!

    1年を通しG1の舞台を彩り続けた桜が!

    決して散ることのない、栄光の万年桜が!

    今、年末の有馬記念にも咲き誇りました!!

    ああ、すごい…凄い光景です!いま中山は、この偉業を成し遂げた彼女を賞賛する声に溢れ、て………

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 21:58:04

    このスレは完走記念スレです。
    夢報告、感想、思い出語り、SSやイラスト、妄想語り等、これまでのスレと同様に語っていきましょう。
    (初めてここにいらっしゃる方は最初のスレをご覧ください)

  • 9夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 22:02:35

    ということでまずは自分から
    長いあらすじというか振り返りSSを書かせていただきます。

  • 10夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 22:03:07

    『願い事の代償、物語の始まり』

    幼少期のサクラグローリアは、歌うことと走ることが大好きなごく普通のウマ娘の少女だった。

    上品で可憐な母と、穏やかで優しい父と、二人からの愛情をたっぷり注がれて育った。
    天使のように愛らしい少女だと近所でも評判だったようだ。そして、足の速さも。

    幼い頃から才能を見出され、中央トレセン学園を目指すウマ娘の少女たちの多くは、子供向けの育成クラブに通う。(無論、トレセン入学少し前に才能が開花し、自力で入学を掴み取る才能あるウマ娘も多い)

    サクラグローリアはそういったクラブに現れなかった。
    おそらくは経済的な理由だろう。どうやらあまり裕福ではなかったそうだ。

    それでも、季節の花を飾り、晴れた日には古い靴を履いて走り、日曜日には教会で讃美歌を歌う、ささやかながら幸せな生活に彼らは満足し、そんな日々はいつまでも続くかと思われた。


    ある年のクリスマス。
    両親がそれぞれ別の場所で事故に遭い、サクラグローリアは天涯孤独となる。
    父のそばにはお祝いのケーキが、母のそばには綺麗にラッピングされたウマ娘用のシューズが落ちていたという。

  • 11夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 22:06:29

    >>10

    突然の別れに塞ぎ込んだグローリアを引き取ったのは、彼女の母方の祖母だった。


    実はグローリアの母は有力なウマ娘を多く輩出した名家の生まれで、中央トレセンでメイクデビューを果たした競争ウマ娘だった。不幸なことに、そのメイクデビューでの事故で足に大怪我を負い、選手選手生命を絶たれたが。

    これまでずっと走るために生きてきて、一度は絶望に陥った彼女を献身的に励ましたのが、住み込みで働く使用人の青年だった。彼らが恋に落ちるのは必然だったのだろう。

    後に彼らは勘当され、駆け落ち同然に結婚する。


    詳しいことは明かされていないが、名家においては結婚は恋愛よりも家同士の結びつきのためのものという考えは今でも根強い。走るために生きてきたウマ娘が次に目指すものは結婚であり……、彼女はもしかしたら許嫁との婚約破棄があった可能性もある。


    家に対するけじめ、そして頑固ともいえる気質ゆえか、彼女は実家からの一切の援助を断った。

    家名を出せばより高給な仕事にも楽に就けただろうに、彼らはそうしなかった。

    サクラグローリアの芯の強さ、覚悟を決めたときの強さは母譲りのものなのだろう。

    良家の令嬢として経験したことのないほど慎ましい生活を続ける中で、愛は冷めるどころか深まっていき、ある年の春、桜がひらひらと散り始める頃に、サクラグローリアが生まれた。

  • 12夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 22:09:06

    >>11

    そのような経緯があって、母は実家と絶縁していたため、グローリアが祖父母と会うのは引き取られたときが初めてであった。

    愛しい娘と、信頼していた使用人の子。家を捨てて飛び出して行った二人の子を初めて見た時、祖父母の胸に湧きあがったのは愛おしさと後悔であった。生きているうちに彼らを許していれば。あのまま娘夫婦がこの家で暮らしていれば、この子は今でも家族とともにいられただろうか。


    始めはサクラグローリアは塞ぎ込んでいたらしい。

    綺麗な服にも、美味しい料理にも、新しいおもちゃにも、笑顔を見せなかったそうだ。

    子守唄を歌ってやると、時々涙を流しながら眠った。


    それでもウマ娘の本能ゆえか、走っているときにはいくらか楽しそうな様子だった。

    そういうことなら、と祖母はグローリアを育成クラブに入門させる。

    サクラ冠の名門が多く集まるビクトリー倶楽部。

    サクラバクシンオーやサクラチヨノオーをとはこのクラブからの縁で、中央トレセン入学後も交流が続いた。


    走ることによって、グローリアは本来の明るさを取り戻していった。クラブで年の近い友人ができて、育成トレーナーにもなつき、タイムはどんどん良くなっていった。


    そして、走ることや一着を取ることで祖父母が喜んでいることを感じたらしい。より熱心にトレーニングに励むようになった。

    祖父母にとっては、サクラグローリアが明るく楽しそうであることが、なによりも大切なことであったが。


    ここから、応援してくれる人の期待に応えたい、誰かにとっての理想のウマ娘でありたい、というサクラグローリアのレースにおける信念が生まれたのだと思われる。

    皮肉なことに、両親との永遠の別れがサクラグローリアが競争ウマ娘として花開くきっかけとなったのだった。

  • 13夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 22:12:25

    >>12

    中央トレセン学園はグローリア自身が志願したそうだ。

    意外にも、祖父母が勧めたものではないらしい。

    むしろ、娘のメイクデビューでの不幸な事故のことが頭をよぎって、強くは勧めなかったようだ。

    それに、中央トレセンのウマ娘は強者ばかりだ。

    これまで小さい頃から辛い別れを経験して苦労してきて、これ以上厳しい環境に身を置くのが本当にグローリアのためになるのか?

    それでも、可愛い孫が走ることを望むならと送り出した。


    中央トレセン学園の門をくぐったサクラグローリアが多くの出会いとに恵まれ、また大きな困難にぶつかりながらも、今なお輝く素晴らしい成績を残したことは、後の章に譲るとしよう。

  • 14夜更かし◆f6Xoa3AjCBh922/10/12(水) 22:14:29

    こんな感じで歴史を振り返っていきたいなと思っていきます。主観を少なめにしたかったのに主観マシマシでごめんなさい。何日かかけて時系列に沿って続きを書いていきたいなと考えていますが、いつも通りみんな好きな話をしていただければと思います。
    お目汚し失礼しました。

  • 15二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 07:46:54

    ありがてぇ…ありがてぇ…

  • 16◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 07:47:50

    『はじめまして、私のライバル』
    サクラグローリアは中央トレセン学園入学当初から目立っていた。背が高く、黙っていると中等部だと思えないほど発育が豊かだったことは、当時のプロフィールからもよくわかる。おまけに天使のようだとも桜の精霊のようだとも称えられる儚くも怜悧な美貌は当時から持ち合わせていた。

    世代の中ではエリートであるトレセン学園に入学できた同世代の少女たちにとっても、中等部離れしたサクラグローリアは畏怖の対象とは言わないまでも、遠巻きにするには十分であった。

    しかしながらグローリアの内心では、友達できるかな…と不安だったようだ。

    整った眉を下げてふにゃりと微笑むこと、天然で抜けているところが多いこと、強さに驕らず友達思いで優しいことがわかるようになってからは、『ぐっちゃん』と呼んで彼女を慕う友達も増えたが、グローリアは控えめな性格で人見知りであり、新生活への緊張もあって、固い表情を崩さなかったと思われる。それでなおさら、近づき難いオーラを放っていたのではないか。

    そんな中でグローリアに真っ先に声をかけた小柄な黒鹿毛のウマ娘がいた。

  • 17◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 07:52:03

    (続きは午後に!)

    チャリティーレースのことが気になるね。なにか接続したらSSの流れぶったぎって全然構わないので教えてくださいよろしくお願いします。

  • 18二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 12:26:42

    >>16

    彼女の名はシンボリレクイエム。のちにグローリアの最大のライバルとなる彼女は、シンボリ家の令嬢らしい無自覚な誇り高さと、純粋さと闘争心をもって、グローリアに告げる。


    「はじめまして。よろしく、ライバル」


    レクイエムの取り巻きも、クラスメイトたちも、突然の宣戦布告のようなものに騒めいた。


    「ライバル」という言葉は、しかしグローリアにとっては福音であった。


    「はじめまして、私のライバル」


    話しかけてくれる、そして一緒に走れる友達ができた!

    グローリアは皆が見守る中、花が綻ぶような笑顔で、声を弾ませて答えたのだった。


    レクイエムはどうやら同じ美浦寮らしい。早く一緒に走ってみたい。左耳飾りのウマ娘同士で仲良くなれたらいいな。


    そんなことを考えながら寮長に案内された先は同じ部屋。二人は同室のようだ。


    さきほどまでの熱いライバル宣言のあとで部屋も一緒とは、二人ともちょっと恥ずかしかったと語る。

  • 19ネット先輩推し22/10/13(木) 12:27:18

    完結の悲しみに最高の振り返りSSが染み渡る……
    ああ……ただひたすらに感謝……

  • 20二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 12:27:42

    このシリーズもいよいよ完結か
    長かったような短かったような………

  • 21コテハン忘れた◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 12:33:29

    >>18

    シンボリレクイエム。絶望の黒。敗者に捧げる鎮魂歌。

    シンボリという冠名からわかるとおり、彼女は元々はクラシック路線を期待されていた。(編者注:シンボリ家の左耳飾りのウマ娘の多くはスイート冠の名前になる)

    ひとつには皇帝シンボリルドルフの影響、これは間違いないだろう。とあるウマ娘によると、中央トレセン学園でのシンボリレクイエムの堂々たる、そして四字熟語を多用する話し方はルドルフを真似たものであるとの証言がある。のちに、疲労やストレス等を感じて弱ったときにはその口調が崩れたとも伝えられる。

    もう一つ、クラシック路線志望はシンボリレクイエムの姉の影響なのではないかという推測があるが、詳しいことはわかっていない。(姉については詳しいことは不明。存命であるかも不明)


    クラシック路線志望のレクイエムがなぜティアラ路線のグローリアにライバル宣言をしたのかは…シンボリレクイエムもまた、真っ直ぐな気質であり、お嬢様らしいやや少々天然なところがあった。

    同世代に強者がいる!とわかった途端に飛び出して行ったのではないか、と取り巻きの一人は語る。

    取り巻きといっても、レクイエムは仲の良い友達として接していたという。


    そもそも、グローリアを強者だとどこで認めたのだろうか。

    入学試験のレースや、入学直後の模擬レースを観戦したのではないかと考えられる。そうであれば、グローリアに声をかけるウマ娘があらわれなかったことも頷ける。轟音と共に最後の直線で抜き去るという、恐ろしいレーススタイルは彼女の性格に根ざしていたものであり、入学当初から確立していた。

    しかしながらあの『くーちゃん』のこと、グローリアの佇まいから「この子は強そうだ!!」と思い込んでそのまま突撃した可能性も無きにしも非ず。


    (夜に続く)

  • 22二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 12:34:54

    完結おめでと〜!!
    長かったね…ここまで長かったね…

  • 23コテハン忘れた◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 12:37:11

    >>15

    >>19

    読んでくれてありがとね。励みになります。

    寂しいね…ほんとにね…長いあらすじ最後まで頑張って書くよ…

    ぱっと書ければいいんだけど、書き溜めはあと3000時くらいしかないからゆっくり投下させていただきます。


    なお、ネット先輩に脳を焼かれた絵師にらなる予定の人、全裸モンニ、SS書くって言ってた人はどんどん割り込んで書いてね

    もちろん夢報告も。



    解釈違いがあったら申し訳ない、過去の夢報告く情報をもとに訂正するか、夢で見てきて教えてください

  • 24全裸モンニ22/10/13(木) 12:40:35

    ひっデェ渾名すぎて風邪ひきそうだモンニ
    未だにああでもないこうでもない繰り返しててずっと全裸なんですけど!
    満足いくものが出来上がるまで創作中はずっと全裸…
    言わなきゃってちょっと後悔してるモンニ

  • 25二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 12:42:44

    >>24

    お前が始めた物語だろ?

  • 26ネット先輩推し22/10/13(木) 12:43:16

    >>24

    お前始物定期

  • 27◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 12:45:35

    >>24

    最終回になるであろうしーちゃんの有馬記念はだいぶ先だし、風邪引く前に投下してな

  • 28全裸モンニ22/10/13(木) 12:47:40

    >>27

    いつかしれっと投下するモンニ…

    期待しないで待っててほしいモンニ…

  • 29二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 12:49:56

    ぐっちゃんを怒らせて死ぬほど怖い思いをしたいだけの人生だった……
    なに?ぐーちゃんがキレた!? オイオイオイ死人がでるぞ(半透明)

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 12:52:09

    >>29

    成仏してね…

  • 31◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 18:28:16

    >>21

    サクラグローリアの世代は、ティアラグローリア世代とも、ミューズたちの世代とも、歌の世代とも呼ばれる。

    世代の名前を冠するグローリアだが、この世代は彼女一強ではない。先の話にはなるが、世代のトップを争う者が一人二人ではなく…スプリント路線でも、ダート路線でも、もはや、創作であれば誰もが主人公になれるような戦績とエピソードを持つウマ娘ばかりだ。そのことがティアラグローリア世代の層の厚さをなによりも物語っている。



    ともかく、同室になった二人がお互いに「グローリア」「くーちゃん」と呼び合う仲になるまでに時間はそうかからなかった。



    シンボリレクイエムとの出会いは、サクラグローリアにとっての運命の出会いと言えるだろう。

    ジュニア期の彼女に運命の出会いは幾つも訪れた。

    トレーナーとの出会いもまた、グローリアの運命の歯車を大きく動かした。


    (続く)

  • 32二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 20:37:11

    ついにくるか……!
    名門系王道スパダリトレーナー!

  • 33◆f6Xoa3AjCBh922/10/13(木) 21:21:52

    43スレの元スレ主さん発言をまとめるためにコピペしてる時点で情緒が…ってなってる
    ほんとに終わっちゃうんだなぁ…
    これもあとでwikiに追加するね
    書き溜めが少ないので続きは明日の朝に

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 21:52:19

    ありがとう夜更かしの民…
    正直自分も情緒がぐちゃぐちゃだから時間置いてくれて助かる…

  • 35二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:10:16

    完結スレか…長期スレに間違いないんだけど、短かったなぁと感じる…

    ついぞ夢接続はできなかったが、幸運にも最初期から居合わせて報告からあれこれ考えてあーでもないこーでもないとわちゃわちゃレスして参加させてもらったような気分に浸れた…すごく楽しかったな…

    ぐっちゃん、楽しいひとときを、感動をありがとう…元スレ主や夢接続した人たち、絵師さん、SS書き、スレ民…みんながあってのグローリアスレだったんだと感じる…よくぞここまで大して荒れず、平和にやってこれた…

  • 36二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:13:29

    完結してたのか……
    まぁ、良かった良かったと
    第二フェーズ行きたいわね、ウマソウル世界の深堀したい

  • 37謎薬22/10/13(木) 22:15:01

    ついぞ夢接続出来なかったけど、すごく楽しかったよ…くーちゃんに夢で会いたかった…

  • 38収監紳士◆HyGtNdZHW222/10/13(木) 22:34:03

    結局、最後までぐっちゃんと握手できませんでしたね……
    ペロリズムな毎日ともお別れ……ですね!(号泣

  • 39夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 00:19:31

    『私のトレーナーさん』

    サクラグローリアと彼女の担当トレーナーとの出会いは、模擬レースの少し前に遡る。

    模擬レースを控えたある日、一人で花壇のところにいたグローリアに声をかけたのは身長182cmほどの爽やかな好青年。若手のトレーナーであり、その年はまだ誰も担当していなかった彼は、レースに対するグローリアの迷いや不安を感じ取ったのかもしれない。

    話しているうちに二人は意気投合、「模擬レースで君の実力を見せて欲しい」と伝える。

    その言葉を胸に走ったグローリアは見事勝利。
    溢れる喜びと共にトレーナーに一着を報告し、もちろんそれを見ていた彼は、改めてスカウトを申し出る。

    こうして担当契約を結んだトレーナーは非常に優秀、有能で献身的であり、「あんなスパダリ他にはいないよ!!」と評判だったという。

    当時のグローリアにトレーナーのことを訊くと、露骨に口数が減ったものだと、グローリアの親友の一人であるクロノラフカディアは懐かしそうに笑う。

    グローリアとトレーナーの仲の良さ、そして彼の懐の広さを表すエピソードといえば……

    グローリアがジュニア期の冬のことだ。

    ファンである読者諸君はご存知だろうが、サクラグローリアは不器用であった。性格面においても、思考においても、手先の使い方であっても。
    せめて指先の不器用さを改善したいと考えた彼女が挑戦したのが編み物。
    ただ編むのではなく、折角なら実用的なものを作ろうと考えた彼女は、トレーナーにマフラーと手袋をプレゼントすることを思いつく。
    外でのトレーニングにおいて、走り続けるウマ娘はともかく、寒い中で見守るトレーナーが風邪をひいたら大変だと考えたそうだ。

    そんな思いで一生懸命編んで出来上がったのは、ピンク色のマフラーと手袋。
    無意識にグローリア自身の好きな色を選んでしまったようだ。

    それらはムキムキの成人男性が身につけるには可愛すぎるものだったけれど、トレーナーは冬の間中そのマフラーと手袋をつけていた。
    当然、グローリア初のG1勝利となる阪神JFの客席でも、トレーナーの首元にはあたたかそうなピンク色のマフラーが巻かれていたという。

  • 40夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 00:31:00

    >>39

    そのお返しだろうか、次の春、サクラグローリアの誕生日にはトレーナーからは腕時計が送られた。

    それは学生が持つには、それどころか若手トレーナーが持つには高価である代物だった。


    初めはこれほど高価なものは受け取れないと返したグローリアだったが、最終的には受け取った。使うのが勿体無くて滅多に身につけなかったそうだが、お守りのように心の支えになっていたそうだ。



    ところで、マフラーを贈る意味をご存じだろうか。

    女性が男性に贈る場合、一般的には、「あなたに首ったけ」というメッセージが込められていると言われている。

    ちなみに、女性から男性に手袋をプレゼントすることには「Globe me(私を捕まえて)」という意味がある…と言われている。


    グローリアが当時、トレーナー対してなんらかの特別な感情を抱いていたかどうかは…グローリアの性格を考えると、友人らの間では当時は何も考えていなかったという説が濃厚だ。


    それでも、無意識の可愛らしい独占力の表れだったのだろうか。グローリアはいつの日からか、トレーナーのことを「私のトレーナーさん」と呼ぶようになった。

    事実、サクラグローリアを担当している間、彼は他の担当を持たなかった。


    ちなみに、男性から女性へ腕時計を贈る意味は、「これからも同じ時を歩みたい」という意味があるそうだ。


    (続く)

  • 41夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 00:46:16

    (深夜だから語りたい)

    夜更かしの民なんだから夜更かしして更新せねばいけない気がした。深夜だから語る。

    ほんとはこの感動をもとに一気に書きたいんだけど筆がゆっくりでごめんね。正直にいうと宝塚記念だけで10レス分くらい書きたいんだけど情緒がとてもアレでふでがすすみません。何日か後に完結編が長すぎるって怒られませんように…

    実は、東海帝国の歴史を振り返るスレというのを前に読んで面白かったので、密かにリスペクトしています。このスレは夢報告がない限りレス数が多くならないだろうし、ダイスもやらないしあんなに長くはならない予定だけど、ああいう振り返りスレは本編を読んでなくても楽しめたから、いいなーって。

    トレーナーにさくら色の子供っぽいマフラーをあげるぐっちゃん可愛い。これはスレ2のエピソード、
    誕生日の時計はスレ5で元スレ主さんが教えてくれたエピソードですね。
    ほんとトレーナーのこときいたときだけ口数少なくなるのが可愛いなーと思っていました。

    お誕生日には、友達からは香水やペンをもらってるらしいんだけど、
    のちにくーちゃんはケーキを、ラル様は花を贈った話があるじゃない?
    じゃあこれらのプレゼントは誰から?
    らっふぃーとおーばちゃんからのプレゼントなんじゃないかなと考えてます。どうなんだろうね実際。


    初見さんにはネタバレになる話をごめんな
    この、トレーナーからの高価すぎる贈り物ってさ……パライバトルマリンを贈った某アイスドールを思い出さない???
    そして贈られた側も勿体無くて使えなかったっていうのも、同じくペンを飾った彼女を思い出さない???

    やっぱ内面がぐっちゃんに似てるのはグロウの方だよね。てかアリエールプランちゃんをおうちにご招待はどうなったんだろう、誰か見てきてほしい


    明日はラル様とおーばちゃんとメイクデビューの話をしたいんだが無理しない範囲で書きます…読んでくれると大変嬉しい…
    保守のための一口コラム的なのは書き溜めてる

    解釈違いがあったらごめん、過去の夢報告か、新たに夢をみて訂正してください。
    みんなおやすみ良い夢を。

  • 42◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 01:05:43

    >>36

    実は、有馬散花以降にウマソウルぐっちゃんが観測されていない、グロウも観測されていないし、デットーリが騎乗してた尾花栗毛はしーちゃんの可能性があるけど…

    ウマソウルのどんなエピソードがウマ娘に反映されているのかも気になるところです。


    >>38

    あ、紳士だ。これらSSはペロってもかまわぬのでなんか接続してなんか見てきてくださいよろしくお願いします。

  • 43◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 07:41:04

    閑話休題。
    学生時代のサクラグローリアの容姿については、身長・スリーサイズの他にも、周りのウマ娘たちの証言がある。

    とあるウマ娘によると、
    「腰細っそ!脚なっが!髪ツヤツヤ!睫毛バッサバサやん!マツエクつけてないどころかすっぴんとか信じられんわ…って思った。磨けば光るどころか磨く前から光ってたよ、ありゃあ。むしろ下手に磨く必要ないね。(14_152)」
    と、すっぴんであるにも関わらず、美形揃いのウマ娘から見ても抜きん出た容姿だったようだ。

    なお、化粧はしなかったというよりも、できなかったらしい。敏感肌ゆえに、強い化粧を日常的に施すことはなかったようだ。流石にG1レースや大きなライブでは化粧しただろうが。

    その分、基礎的なケアには気を遣っていたようで、スキンケア、ヘアケア、しっぽケアにはこだわりがあり、さまざまなアイテムを使い分けていたという。温泉に出かける時にもお気に入りを持ち込んでいたようだ。

    また、グローリアが不器用であったことを考慮すると、アイラインを引く等の細かい作業は苦手であったかもしれない。

    (続く)

  • 44収監紳士◆HyGtNdZHW222/10/14(金) 07:48:08

    うぉぉぉぉぉぉ!!!!!
    接続成功ぅぅぅぅぅ!!!!!
    グレイシャーグロウちゃんアリエールプランちゃん実家にご招待!!!!!の時の!!!!!夢!!!!!見てきましたよ!!!!!
    大きくて黒い車で連行されるときの、諦めたみたいな妙に悟った顔のアリエールプランちゃんが面白かった!!!!!
    実家だからか火の玉ストレートみたいなセリフ連発してるグレイシャーグロウちゃんにあのときの、ああ、あれってそういう……みたいな顔ずっとしてたアリエールプランちゃんがかわいかったです!!!!!表情豊か!!!!!
    合点がいってよかったね!!!!!
    私はなんだったかって? 一緒に連行されました、かつてのクラウディトレーナーです!!!!! もうこの人にしか接続できないのかな……別の人に接続したいのですが……
    詳細はまた今夜or後日! これからお仕事ですから!

  • 45二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 07:52:32

    安心と信頼の紳士クオリティ
    アリエールプランがGGと真逆で表情豊かなの芝生える
    続きの報告気長に待ってるわ

  • 46二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 08:00:27

    夜更かしの民の語りわかりみしかない…
    絶対ぐーちゃんは両親の性格しっかり受け継いでるよねっていう

  • 47◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 08:11:33

    >>44

    みてきてくれてありがとう紳士、安定の紳士。

    ぐっちゃんのご自宅を訪ねるなんて、握手するチャンスなのでは


    実はクラウディちゃんの最終戦績なども気になっていたんだ

    ラル様トレであるボスのその後のことも(癒し系の夫を捕まえた概念があるけど)


    アリエールちゃん、6年もグロウと一緒にいたら悟るよね…

    …なんで淑女同伴だったの?

    アリエールちゃんの容姿も気になる。表情豊かなんだねこの子。

    ぜひお時間ある時に火の玉ストレートの詳細をよろしくお願いします。



    >>46

    ね、書きながらこれって親の遺伝子…?って思ったので共感してくれて嬉しい。またそんなことに気が付いたら投げようと思います

  • 48謎薬22/10/14(金) 10:56:38

    くーちゃんの実家の事知りたかったなぁ、和菓子屋だって妄想は果たして合っているのか…



    >>44

    紳士GJ、GGちゃんもアリエールちゃんやっぱり可愛いな

  • 49二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 12:15:18

    >>48

    ぐっちゃん視点だとシンボリの子だし和菓子屋の印象はないみたいだね

    でも姉と会ったことないみたいだしぐっちゃんはくーちゃん実家に遊びに行ったことない可能性ある

  • 50◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 12:40:05

    >>43

    また、グローリアの髪はサラサラとしたストレートロングである。

    羨ましく思うウマ娘も多そうだが、結ったそばからすぐに解けてしまい、それはそれで大変だったらしい。

    あの宝塚記念で凄腕のヘアメイクアーティストを呼んだというのも、久しぶりのレースで気合が入っていたからだろうが、彼女の髪をどうにかするにはプロフェッショナルに頼る必要があったのだろう。


    ヘアアレンジができない分、グローリアはベレー帽を愛用していた。私服でも、一着目の勝負服でも、制服でも、色違いの帽子でおしゃれを楽しんでいたという。



    ちなみに前述のウマ娘は、シンボリレクイエムに関しては

    「なんだありゃあ…(※3人の中で)一番気が強そうな顔立ちなのにかっわいい、表現する方法がわからん。無自覚煽りストっていうより緊張すると煽っちゃうタイプだよあれ普段普通にいい子だよ。

    ちっちゃいカイチョーみたいだけど髪色は真っ黒で前髪にお揃いのメッシュ入ってたかわいい。(14_152)」

    と述べている。

  • 51◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 12:42:50

    『メイクデビュー〜序曲は高らかに〜』

    少し時系列を戻そう。サクラグローリアとトレーナーの二人三脚での快進撃は、メイクデビューからすでに始まっていた。

    このレースではグローリアの同室でありライバルでもあるシンボリレクイエムも出走する。先行策を得意とする彼女は、生真面目に教科書通りの走りを試みるだろう。もしかしたらペースを支配するのは彼女になるかもしれない。そう予測できてはいても、シンボリ家で英才教育を受けた彼女は強敵だ。

    お揃いの体操服(ブルマ)に着替え、いざ勝負。


    ゲートが開いて、真っ先に飛び出して行ったのは、レクイエムではなく……栗毛のショートヘアのウマ娘。
    名前をオーヴァチュアという。
    この子もサクラグローリアと仲が良い友人の一人である。

    のちにG2.G3戦線で多くの成績を残しながらも、G1ではあと一歩届かずというレースが続いたオーヴァチュアは『最強の3番手』と呼ばれた。
    3番なのに最強と呼ばれる理由の一つが彼女のレーススタイル。
    始まりの曲という名前のイメージ通りに、逃げを得意とした。

    果敢に、爆発的に、逃げる、逃げる、逃げる!
    誰も追いつけないくらい遠くまで!
    どんなレースでも、真っ直ぐに前だけを見て、破壊的なまでに逃げる。どんな展開になっても諦めない。
    それを見て、誰もが一度は夢をみてしまうのだ。
    このまま、オーヴァチュアが勝つのではないか?と

    響け、新たな時代の幕開けだ!

    (続く)

  • 52◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 18:43:08

    >>51

    意気揚々とそのまま逃げ切ってしまうかと思われた最後の直線、オーヴァチュアの影を踏むまでに迫ったのが、シンボリレクイエムだ。


    この時はまだ、のちに『絶望の黒』と謳われたような、シンボリルドルフを思わせる凄まじいプレッシャーではなかったものの、生真面目な彼女らしい、正確なペース配分での展開でオーヴァチュアを追い詰める。



    先頭が入れ替わろうとしている時、サクラグローリアは、最後尾にいた。


    あの子まだあんな位置にいて、もうだめかな。尾花栗毛の美少女が前の方で踊るのがみたかったのに。まぁでもまだメイクデビューだし、これからっしょ。うおおおおグローリアぁぁぁぁ可愛いから次も応援するぞ! 尾花栗毛ちゃん、スタート躓いてなかったか? てか今回はシンボリだろ。栗毛の子もすごい頑張ってるし、多分シンボリがいなかったら逃げ切ってたよ。オーヴァチュアだって、名前覚えろよ。っぱシンボリすげぇな。あれ見てみろよ。



    シンボリレクイエムの青とオレンジとピンクが混じり合う瞳と、オーヴァチュアの快活に輝く栗色の瞳がバチバチと火花を散らす中、ついにレクイエムが先頭へ躍り出た。


    やっぱりね。大半の観客の予測の通り、このままシンボリの子が初勝利。きっと誰もがそう思っただろう。

    もしかしたら、レクイエム自身も。


    それでも彼女は気を緩めない。オーヴァチュアは全然諦めていないのだ。それに、きっと我がライバルも。


    だけど今日は、このまま、最後まで全力で、1番に。




    その時だ。

    黄金の嵐が、どおっという音と共に大外から全てを抜き去って行く。

    その地点がゴールだった。

  • 53◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 18:54:34

    >>52

    サクラグローリアが得意とする脚質は追い込みだ。


    「得意とする脚質」とは言ったが…グローリア本人には申し訳ないが、他があまりにも苦手だったという。

    まず、スタートが苦手。ゲートの中でタイミングを測るのがどうも難しいらしい。

    いい位置取りにいくのも、ペース配分を考えるのも、器用に考えることがそもそも苦手であるのでうまくいかない。


    大外ぶん回しの直線一気の追い込み。これがサクラグローリアが選べた唯一の戦法だ。


    のちに、グローリアの人気が高まるにつれて追い込み戦法を取り入れたがるウマ娘が増えたが(もちろんグレイシャーグロウもその一人だ)、習得できた者は多くなかったという。


    当たり前だ。

    スタミナも勝負根性も不屈の精神も、

    何よりもそれに耐えられるほどのフィジカル面の強さも

    サクラグローリアほどに持ち合わせているウマ娘は滅多にいない。



    レースを終えて控え室に戻った三人はどんな話をしたのだろうか


    「んぬぁぁぁ〜〜〜悔しい〜〜でもぐっちゃんすごいよ〜〜おめでと〜〜〜」

    快活で、気分屋で、泣き虫で、真っ直ぐな性格のオーヴァチュアは、顔面を忙しくしながらも、素直に勝利を讃えたことだろう。


    シンボリレクイエムも悔し涙を流したかもしれない。それでも、彼女もまたサクラグローリアの勝利を讃えた。二人は、名もなく散っていった数多のウマ娘のように、グローリアの走りに怯えたり、彼女を恐れたりはしなかった。

    これこそが、ティアラグローリア世代として輝いたウマ娘の素質。彼女らは自らの信念を胸に、どんな時でも勝負から逃げなかった。

  • 54◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 18:55:23

    >>53

    「お前ら、よく頑張ったな!」


    そんな三人を後ろからぎゅっと抱きしめるウマ娘がいた。

    黒いブーツ、黒いコートにデコルテが大きく開いたシャツ。短い髪に緩いウェーブをかけた芦毛のウマ娘。

    メリハリのあるスタイルにも関わらずマニッシュな雰囲気のある美人。


    三人のメイクデビューの応援に来ていたウマ娘の名はパストラル。

    サクラグローリアとティアラ路線を争った、もう一人のライバルである。


    (続く)

  • 55◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 18:58:01

    くーちゃんがメイクデビューか模擬レースかどっちかで負けて泣いてる報告を読んだ気がするのですがどこだったかしら。
    続きは深夜か朝のどちらかに。

    紳士の夢報告待機します。

  • 56夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/14(金) 23:39:07

    閑話休題。

    サクラグローリアは現役時代、高い人気を誇っていた。現に、G1では殆ど一番人気だったが、デビュー当時はどうだったか。

    高身長、スタイル◎、尾花栗毛、おまけに目には花びらの美少女である。注目を集めないはずがない。
    だからこそ観客はレースの後半の絶望的な位置にがっかりし、そこからの直線一気の追い抜きに熱狂した。


    尾花栗毛の強いウマ娘といえば、前年のダービーウマ娘を思い出したファンもいたかもしれない。
    サクラグローリアの二つ上の世代のダービーを勝ったウマ娘の名前は「パイライト」
    彼女は身長172cmとグローリアよりもさらに背が高く、長いたっぷりとした髪が美しい、人気が高いウマ娘だった。

    しかしなんといってもお山。お山としかいいようがない、大きくて形が良い豊満なバスト。他にも彼女の魅力は沢山あるにも関わらず、初めて彼女を見たものはお山の話しかしない。ほんと、みんな言うけど、でっかいらしい。筆者はは残念ながら夢で見たことはないのだが。
    それほどに見事なスタイルが話題になるのであれば、レースを辞めてグラビアアイドルになった方がいいんじゃないかと思えるが、天は二物を与えた。なんと言ってもダービーウマ娘である。彼女は朝日杯、ダービーを勝ち、海外へと活躍の場を広げた。


    サクラグローリアも身長169cm、スリーサイズはB87・W55・H85 と、大変スタイルが良い。
    しかしグローリア儚い雰囲気や不器用な様子から庇護欲をそそるタイプであるとすれば、パイライトは逆に包容力があって甘えたくなるタイプだろう。実妹を可愛がる姿からも、面倒見の良さが伺える。
    どちらも癒し属性であるといえるかもしれない。

    二人の脚質も、パイライトは逃げ、グローリアは追い込みと、対照的である。
    サクラグローリアとパイライトとの対決を早く見たいと望んだファンも多かったことだろう。しかし残念なことに、パイライトの海外遠征、そして病気による休養により、この二人がターフで顔を合わせるのは暫く先のこととなる。

    (続く)

  • 57◆f6Xoa3AjCBh922/10/15(土) 08:53:29

    『トレーナーがんばる』

    サクラグローリアは、メイクデビューの走りでも大いに注目され、ウイニングライブで更に多くのファンを獲得したと言われている。
    その歌声は、天使のようだとか、耳が溶けるとか、最上級の癒し効果だとか。音楽的な面では豊かな才能を持っていたようで、彼女曰く、どんな曲でも一度聴いたら覚えられるそうだ。声質の美しさに加えて、ダイナミックで繊細な表現力もあった。

    他の曲もソロパートが多いセンターで聴きたい!そんな思いから早くもファンクラブができたようである。
    地上波放送されるG1レースに出走ようになってからは、これまでトゥインクルシリーズを見なかった一般層も振り向かせることとなった。グローリアきっかけでレース場に足を運び、そこでライバルたちにも注目が集まり、ティアラグローリア世代全体の人気が高まった。

    なお、ダンスについては長い手足で見栄えがするものの、デビュー当時はまだまだぎこちなかったようだ。


    サクラグローリアは不器用な少女だった。
    「誰かとって理想のウマ娘になりたい」という思いが空回ってしまうことがあった。

    インタビューでカンペを読んでいたことがバレてしまい、カンペがない質問ではしどろもどろになったり、スリーサイズを生放送で言ってしまったり。(G1レースに出走する頃にはスリーサイズは公開されたが)
    後の話ではあるが、ファン感謝祭の握手会ではガチガチに緊張して、ファンの方の指をつぶしそうになるくらいに、強く握ってしまったり。

    ファンからしたら、微笑ましいなーと思うようなことでも、例えば彼女のライバルのファンであるとか、人気者をみると逆張りしたくなる捻くれたアンチのような存在や、祭りの気配に便乗するネット民に見つかり、炎上した。

  • 58◆f6Xoa3AjCBh922/10/15(土) 08:55:34

    >>57

    サクラグローリアの担当トレーナーは優秀な青年であった。

    偉ぶったりはしないものの、高価すぎる時計を中等部のグローリアに贈ったことからわかるとおり、金持ちのいい家の出らしく、コネや影響力を最大限利用したようだ。

    グローリアアンチや便乗した愉快犯の過激な発言はネットに強い弁護士に相談し収めた。


    サクラグローリア自身のファンも増やしていかなければならない。

    トゥインクルシリーズのウマ娘のレースは興行的な側面も大きい。グランプリレースのように、ファンの人数がそのまま出走権につながるものはわかりやすいが、実はURAの重賞レースには応援数の最低基準がある。(足切りという俗称があるが、縁起が悪いのでウマ娘に対して使うことは不適切である)


    できたばかりのファンクラブの管理に手をあげ、定期的にサクラグローリアの生の声がファンに届くようにした。

    彼女は一生懸命、どんなメッセージを送ろうか自分で考えたようだ。


    他にも、ウマスタを大いに活用した。

    炎上した直後なので管理はトレーナーが行った。

    サクラグローリアのトレーニング風景、歌の練習、日常風景を撮影し、投稿。

    だんだん友達が増えてきたグローリアの周りのウマ娘も一緒に載せることで箱推しにしてしまった。

    もはやティアラグローリア世代公式アカウントのような充実ぶりで、パストラルのようにウマスタの投稿数が少ないウマ娘は、「日常が見たいならグローリアのアカウントを見ろ」が合言葉になった。


    もちろん、メイクデビューの4人…3着のオーヴァチュア、2着のシンボリレクイエム、1着のサクラグローリア、笑顔の三人と、それをまとめて抱きしめるパストラルの写真はグローリアのウマスタに投稿された。


    合わせて三人が並んだ全身写真(もちろんブルマ)とパストラルの全身私服コーデ写真をも載せたトレーナーはファン心理をよくわかっている。さすが、優秀なトレーナーである。


    (続く)

  • 59収監紳士◆HyGtNdZHW222/10/15(土) 09:14:19

    ということで報告を!
    といってもなにから話せばいいのかわかりませんから、夢でのちょっとしたことだけ語ります
    ・火の玉ストレス
    これはあれですね、溢れんばかりの好意を全部口に出しただけですね
    アリエールプランちゃんめっちゃすごい子、めっちゃいい子、尊敬する親友、日常の癒し、彼女がいたからこそ私は素晴らしいレースができた、のようなことを話していました
    で、なんで私がお呼ばれしたのか
    答えはアリエールプランちゃんの元トレーナーだからですね、活躍させてあげられなかったことに後悔が募ります、まあ夢の中の自分であって私じゃないので募るもなにも? あれ、ちょっとまとまらないな……うーん
    あとはあれです、そこまで接点がなかったのにぐっちゃんがなんでか覚えててくれたらしくて……
    せっかくだから、と……いやホントなんで?
    あとアリエールプランちゃんは鹿毛です

    では〜

  • 60二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 09:18:52

    >>59

    淑女、トレーナー続けてたんだな


    ぐっちゃんはお手洗いで助けたの覚えてたって言ってたもんな

    大人になってから、人脈を大事に!!みたいなかんじねぐっちゃん



    他になにか覚えてることはありますか?

    ・アリエールプランちゃんはどんな成績でいつ引退して、今はサポート課ではどんなことをしてるのかわかる?

    ・大人のぐっちゃんとどんな話した?

    ・これはいつごろの時期かわかる?グロウ引退済み?

    ・しーちゃんいた?

    ・クラウディちゃんの最終戦績わかる?


    (忙しくないときに教えてくれると嬉しいです)

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 09:33:53

    淑女結婚とかしてないのかね?
    あとはラル様トレとは今も仲良し?

  • 62収監紳士◆HyGtNdZHW222/10/15(土) 15:49:28

    >>60

    アリエールプランはメイクデビューも勝つことができず引退しました

    ぐっちゃんとついに握手できました、あの時はありがとうとお声掛けもいただけたので嬉しかったです

    グロウはトゥインクルシリーズを引退して、ドリームトロフィーにまで行きました

    しーちゃんはお出かけしていたようです

    クラウディの最終成績は27戦11勝うちG1は4つですね、淑女の教え子の中ではぶっちぎりの成績かもしれません

    内訳はごめんなさい、ちょっと覚えてないです

  • 63◆f6Xoa3AjCBh922/10/15(土) 18:08:52

    『雨上がりの朝の森、女神たちは唄を歌う」

    入学後をしばらく経って、グローリアがサクラバクシンオーとの併走中のことだ。
    「よぉお二人さん、オレも混ぜてくんね?」
    そう声をかけてきたのが、グローリアのライバルの一人、『自由なる風』パストラル。
    サクラバクシンオーは後輩たち相手にも一切手を抜かない。この時は短距離でのトレーニングだったため、もちろん二人揃ってボロ負けしたという。


    パストラルがどんなウマ娘かというと。
    クリソベリルのように明るい黄緑色に輝く両目の下には泣きぼくろがあり、鼻筋はすっと通り、しゅっとした芸術的ともいける輪郭に。驚くほど小さい顔。左耳だけに緑色の宝石のピアス。
    観測者曰く「リアルに居ていいレベルの美形じゃない(13-193)」

    身長は167cm.スリーサイズはB84・W56・H83
    華奢で女性らしいスタイルとは裏腹に、ちょっと雑な、ワイルドなおっさん臭い話し方をする。
    気まぐれでミーハー、パッチャンとかラル様とか、いろんな呼び方で呼ばれて友達が多い一方、一人でいるのも好きで、大人びていている。
    学外の友人とバンドを組んでいて、ドラムがめちゃくちゃうまい。絵を描くのも上手い。ライブではダンスも上手い。
    気まぐれ同士、オーヴァチュアとは仲が良かったがハンバーガー派とたこ焼き派で喧嘩する。
    田園詩を意味する牧歌的な名前とは裏腹に外見だけ見たらむしろ、森に棲む神獣のようで。フジキセキやミスターシービーほど洗練された都会的な雰囲気ではないのだが、アンバランスで捉えようのない雰囲気が彼女の魅力を深めていた。

    そして彼女からはいつも、「雨上がりの朝の森のような」瑞々しいさわやかな香りがしていたという。
    「黄昏時に染まる空のような」シンボリレクイエムの青ともオレンジともいえる瞳の色もそうだが、少女たちの魅力はいつも儚いもので例えられる。

    パストラルに会った者も、一方的に観測した者も、誰もが「顔がいい……」とため息をついた。「俺ラル様の夢女になる。男だけど」そう言い出す男性もいた。

    イケメンすぎる外見や飄々とした雰囲気、そして結構情に厚いところから、それなりに自由気ままな振る舞いも許されていたようである。

    では、肝心のレースはどうかというと…
    デイリー杯2歳S勝利を引っ提げて出走した阪神JFの様子とともにお送りしよう。
    (続く)

  • 64◆f6Xoa3AjCBh922/10/15(土) 18:12:20

    >>62

    ありがとう!

    アリエールちゃん…未勝利で路線変更だったんだね…今輝いてるならいいけど…

    火の玉ストレートになんて返したんだろう


    クラウディちゃんG1 4勝はすごいね!!今何してるんだろう

    淑女はラル様トレとは今も交流あるのかな

    あとこの世界の登場人物結婚してる人がおおいけど淑女は結婚した?


    あ、握手おめでとうございます

  • 65二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 23:15:53

    やっぱりね、ラル様きたぁー!!!!
    って感じするね、マジで
    ラル様…一回でいいから夢に接続してみたかったな…

  • 66夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 01:13:21

    『初めてのG1、阪神JFでの激闘』

    ジュニア期のティアラ路線のウマ娘の中でも、この時点で優秀な、選ばれた者だけが出走できる阪神JF。
    特に注目を浴びたのは、破壊逃げでレースを盛り上げるオーヴァチュア
    既にG2 デイリー杯ジュニアSという重賞ウィナーであるパストラル
    そしてメイクデビューのあとに芙蓉Sを勝ち上がりって出場を決めた、我らがサクラグローリア。

    三者三様の真新しい勝負服に身を包む三人がパドックに登場する、少し前の地下道。

    「んぇぇぇ〜〜〜ぐっちゃんどうしよう〜〜緊張してきた」
    「ぅえっ!? おーばーちゃん、大丈夫?」

    変な鳴き声をあげながら、青い顔をしたオーヴァチュアが絡んでくる。
    (おばちゃんと呼んだら怒ったので、みんなおーばーちゃんと呼んでいる)

    「ラルしゃま〜 なんか緊張減らす方法知らない? バンドのライブとかで大舞台は慣れてるっしょ?」
    「あー……そうだな、ここまできたら練習してきた通りにやるしかなくね? トレーナーとここまでやってきた自分を信じろ」
    「うに……そうだよね、見ててねトレーナー!!」
    「トレーナーさん……」

    打って変わって元気になって飛び出していったオーヴァチュアを見送って、
    トレーナーさんにも、いつも応援してくれるファンのみなさんのためにも、決意を新たに前を向くグローリア。

    パストラルは、明るい宝石のような瞳に静かな闘志を宿して二人の背中を見つめていた。

  • 67夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 01:17:56

    >>66

    『……今、スタートしました。

    今日もオーヴァチュアは快調に飛ばしていく。

    少し空いて2番手、3番手、やや縦長の展開となっております。

    注目の重賞ウィナー、パストラルはやや後方の位置。いい位置どりですね。

    初のG1レースでも人気のサクラグローリアは最後方。ちょっと出遅れ気味だったかもしれませんが、追い込みが得意なグローリアにとってはこれもまた作戦でしょうか?

    先頭のオーヴァチュア、速い速い。ちょっとかかり気味かもしれません。このペースで最後まで保つのか、通過タイムはいつもより速い!

    そんなオーヴァチュア、早くも第四コーナー。おっと、2番手3番はズルズル後退していく、先頭のペースにつられてスタミナを消費してしまったよう

    入れ替わるように上がってきたのパストラル!銀の髪と白いスーツが閃光のようにウマ娘たちの間を駆け抜ける!!

    ここで先頭に立った!パストラルだ!残り200m

    しかし後ろは粘っている、オーヴァチュア、苦しいが耐えて食らいつく

    パストラル、このまま決めるか!!

    いやここで大外からサクラグローリア!あの末脚は健在!!一気に駆け上がる!!

    パストラルか、グローリアか!黄金の線がターフに引かれていく、グローリアだ!サクラグローリア!!G1初勝利!!!

    しかもレコードタイム!!!これはすごい!!

    さくら色のマフラーをつけた担当トレーナーも喜んでおります!

    1バ身の差をつけて2着はパストラル、負けてなお強し。そして3着にオーヴァチュア……』




    「……ははっ、すごいなありゃ……」

    勝てると思った。自分こそが世代最強だと思っていた。もちろん周りの誰もを侮っていたわけではなかったが。

    グローリアの末脚は見たことがある。一緒にトレーニングもした。

    だけどG1レースという大舞台で発揮されたあの末脚。着差はそこまで大きくはない。でも、全然勝負にならなかった……。


    あぁ、もしも、自分の体が仕上がっていたら……。



    悔しさをぎゅっと押しこみ、パストラルは勝利を讃えにグローリアに歩み寄った。

  • 68夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 01:31:03

    >>67

    「ぐずっ……グローリアはすごいな……」


    レースをテレビで観戦する少女が一人。シンボリレクイエムだ。

    彼女は阪神JFに出走しなかった。それどころか、朝日杯にも、ホープフルSにも出走していない。

    ジュニア期に結果が出せなければクラシックは諦めてティアラ路線に行く、と言っていたのにどういうことだろうか。


    「…ずびっ」


    どうやら風邪をひいてしまい、未勝利戦を勝った後、ジュニア期のレースに出ることができなかったようだ。


    こういうところがお嬢様体質なのか、運が悪いのか。もしかしたらホームシックもあったのかもしれない。


    シンボリレクイエムは無意識にお嬢様ムーブをしがちだ。そもそも紛うことないシンボリのお嬢様であるが。

    まず、シンボリルドルフ以外に敬語を使わない。(トウカイテイオーやメジロマックイーンに対してはもちろん、ゼンノロブロイや、あの三冠ウマ娘ミスターシービーに対してもタメ口だ)

    恵まれた環境と本人の資質の高さによるはっきりとした言動は、一般庶民相手には誤解を与えやすい。

    そんなふうなところが、無自覚煽りストなどと言われて、秋華賞後の炎上に繋がるのだが…


    素直で友達思いで反応が可愛い、いい子なんだけどね。取り巻きのような子たちを引き連れているが、本人が慕われていることは間違いない。


    なお、上記の最大限よく言えば素直な、はっきりいってティアラ路線を無礼た発言は、よくよく反省してみんなに謝ったそうなので、読者諸君はどうか許してほしい。


    (続く)

  • 69二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:44:28

    このレスは削除されています

  • 70夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 02:04:26

    >>65

    ラル様の観測結果数がすごいからね、みんなイケメンって言ってるし…自分も夢で見たい…

    ラル様の美貌を讃えていたら30行を超えるわ1000字を超えるわだったので泣く泣く併走シーンを削りました。ごめんねバクちゃん。




    (深夜だから語る、69再掲)


    ボスの嘆きをみるに、そしてパストラル自身が本格化前であることをわかっていたことから、ラル様はきっと優勝候補のひとりだったし、すごく悔しかったんじゃないかと思うこのレース。

    でもラル様はあんまりそういう負けて悔しいみたいなのを表に出さなそうだと思うんだがどうだろう。

    (でも引退の有馬記念では審判に異を唱えるのがいいよね、人のことならはっきり言えるの)


    気まぐれ同士だけど、おーばちゃんは大型犬系というかかなり素直に表現するよね。

    G Iになると期待に応えようとから回る、ペース配分間違えがち、っての思い出して書いた

    書いてて思ったけど、おーばちゃん、もしかして強いですよね…? 自分なら破壊逃げしてて、一人に追い抜かれた時点で諦めそうだなと思う。そもそも走れないけど!!

    おーばちゃんがいてハイペースになったことでレコードタイムに繋がった説好き。



    くーちゃんの可愛いところをもっと書きたい

    ぐっちゃんのライバルとして登場したからはじめはいけすかないキャラなのかとおもいきや、友達の多い愛されキャラなんだよねこれからいいところ沢山でてくるから…今は無自覚煽りストだけど



    やっとジュニア期ほぼおわり!


    実況書くのはもっと上手な人いそう。テレビ局は何社いてもいいんだし、みんな書いてもいいんだよ!?



    だれかまた夢報告あったらよろしくね、チャリティーレースとか。

    くーちゃんの可愛いところとか。

    オークスとか秋華賞も夢報告少ないのでもっと知りたいです、おやすみ良い夢を

  • 71◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 08:11:06

    『星の軌道を追って-星の世代の菊花賞-』

    少し遡って、サクラグローリアが芙蓉ステークスを勝ち、次走を阪神JFと決めた頃。
    秋のトゥインクルシリーズ、クラシック戦線は大いに盛り上がっていた。

    グローリアたちの一つ上、星の世代と呼ばれる世代の中心にいたのは「プラネットセブン」 
    しっかりもので、柔らかな物腰の明るい栗毛のウマ娘。面倒見がよく後輩にも親切で、当然人気も高い。
    綺羅星の如く燦然と輝く世代のウマ娘たちを統べる「惑星王」という異名が表すとおり、ここまで無敗で朝日杯、皐月賞、そしてダービーを獲り、次走は菊花賞。無敗の三冠ウマ娘へと大手をかけた。

    対する有力候補は、「ベリザーナ」
    輝く夏の女神が由来の小惑星の名前を戴く彼女は、ホープフルS1着、皐月賞4着、ダービー3着の真っ赤な栗毛の左耳ウマ娘。星の世代の中でも有力なステイヤーである。
    言動はちょっと…尊大で、厨二病気味である。
    「我は至上!最強!ステイヤー〜♪」
    なんて歌っている。変わったところがあるが、実力は確かだ。見ていて面白いので人気もある。(ちなみに、アホっぽい言動に反して学業成績はものすごく優秀だ。好成績を修めているプラネットセブンよりも試験の順位は上である)


    菊花賞当日。
    水色の瞳に青い勝負服のプラネットセブン。
    青い瞳に赤い勝負服のベリザーナ。
    やはり勝つのはこの二人のどちらかだろうと思われた。
    久々k無敗の三冠ウマ娘の誕生か?
    左耳飾りのステイヤーがそれを阻むのか?

    勝負の行方は…

  • 72◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 08:12:01

    >>71

    「ベリザーナだ!!ベリザーナ1着!!星の世代の菊花賞、歴史的な勝負を制したのはベリザーナ!!

    プラネットセブン、惜しくも無敗三冠ならず!!」



    観客たちの割れんばかりの歓声が、悲鳴が、拍手が、京都競馬場を包み込む。


    その中でも客席の最前列、青い目を輝かせて二人に声援を送る、パンクファッションのウマ娘がいた。

    彼女は、いつか自分もこの舞台に、と決意を新たにしたことだろう。



    ゴール後にターフに転がり込んだベリザーナの手をひいて起こすプラネットセブン。

    二人は「ネット」「リザ」と呼び合う、仲間でライバルと言える関係だった。

    勝負が終わり、二人とも笑顔で、拳をぶつけて健闘を称え合う様子が翌日の新聞の一面を飾った。


    (続く)

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 16:22:05

    夜更かしの民の素晴らしい振り返り
    これで夢報告が上がれば満点なのですが…ね(敗北)

  • 74◆f6Xoa3AjCBh922/10/16(日) 19:11:33

    >>73

    ありがてぇ…

    自分が脳焼かれて自己満足で書いてるものだけど反応あったりハートもらえるとすごい嬉しい、ありがとう!

    また夜に更新させていただくね


    夢報告はいつでも待ってる!!

  • 75謎薬22/10/16(日) 22:00:03

    ここが完結するまでにSS書き上げたい…

  • 76夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 00:06:50

    季節は巡り、春。
    桜前線は随分と北上してしまったが、阪神レース場では、今年の桜を誰が咲かすのか、今か今かと待ち望む観客で溢れ帰っていた。

    サクラグローリアたちは一つ学年が上がり、クラシック世代となった。

    ティアラグローリア世代はサクラグローリア、そのライバルであるシンボリレクイエム、そしてパストラルの3人と言われているが、意外にも、この三人が対戦した回数はわずかに3回。
    その数少ない対戦歴の一戦目が桜花賞である。

    「レクイエム、調子はどうだ?」
    「ルドルフさん!快調です!」

    「パストラル、君ならできる」
    「わかってる。……ボスに勝利を」

    「グローリア、行ってらっしゃい」
    「行ってきます。私のトレーナーさん」

    その頭上にティアラを戴くのは誰か。
    いよいよトリプルティアラを目指すレースが始まる。

  • 77夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 00:12:07

    >>76

    ハナを切ったのはシンボリレクイエム。

    桜花賞では逃げウマがおらず、ほとんどのウマ娘が後ろに控えていて団子になっている。


    レースが動いたのは終盤。パストラルが早めのスパートをかけた。全員纏めてちぎって一気に上がってゆくと、先に見えるシンボリレクイエムとの差はみるみる詰まっていく。


    それに呼応するように、他のウマ娘たちが動き出した。

    阪神JFのレコード保持者であるサクラグローリアは警戒されていたようだ。まるで進路を塞ぐように、出走ウマ娘たちは最後の直線を横一線になって走りはじめた。

    万事休すか。どこにも進路がないなら、昨年見せたあの地鳴りのような末脚も発揮できない。


    「ん゛い〜〜!!ぐっちゃーーん!!がんばれーーっ!!」


    変な鳴き声を上げながら応援してるのはオーヴァチュア。今度は彼女が、残念ながら風邪により欠場となった。

    桜花賞にどうしても出走できないと決まったときも、相変わらず変な鳴き声をあげて悔しがっていた。

    それはそれとして、きちんと応援はする。だって、ライバルは強い方が面白い。


    「くーちゃんも!ラルも頑張れーーっっ!!っごほっごほっ!」


    ついにシンボリレクイエムを抜いて、悠々と逃げるパストラル。

    サクラグローリアの進路は閉ざされた……かのように見えた。


    距離のロスは大きいが、それでも活路があるのなら。理想のウマ娘になる、という夢から逃げない。夢を諦めない。


    グローリアは大外、カメラから消えるほどコースの枠ギリギリを攻めていく。きっと追いついて、追い抜けると、ごくわずかな可能性に全てのスピードとスタミナをかけて走る。まるで黄金の嵐だ。

    シンボリレクイエムを、そしてパストラルを捉える。

    銀か、黒か、金か、3本の線が描く軌跡のうち、勝利に繋がるのは一本だけ。


    接戦だった。わずかハナ差での勝利。

    桜を司る今日の勝利の女神は、サクラグローリアに微笑んだのだった。レコードタイムというご褒美とともに。

  • 78夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 00:16:04

    >>77

    続く。


    (桜花賞については39_42でタオルがくーちゃんのソックスになって観測しました。ソックスになるってなんだよ)


    ねむい。また明日。良い夢を。



    >>75

    頑張れー

    最後だから書きたいことは全部書くつもりだけど無理に引き伸ばしたりはしないし、保守が要らないように10時間に一度はupする予定だから、書き上げたらいつでも割り込んでね

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 07:53:14

    夢に接続できないや
    まあ一回も接続できたことないけどな!(敗北者)

  • 80◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 11:02:17

    >>77

    悔しい。悔しい悔しい悔しい。

    涙がぼろぼろ溢れてくる。


    グローリアにも、パストラルにも、負けた。

    完璧なペース配分でレースを支配できていたのに。ジュニア期の不甲斐なさを払拭するために、トレーニングしてきた。実際、前よりもスタミナがついたし、フォームも安定してきたと感じている。

    クラシックを諦め、ティアラでも、三冠ウマ娘の夢は一冠目で絶たれた。


    悔しい。でもこれまで感じたことがないくらい気分が高揚したのも事実だ。

    また走りたい。こんなに強いライバルたちと。


    涙を拭って、おめでとうを伝えるとともに再戦を誓った。




    シンボリレクイエムの次走は、このままオークスに向かうのか、いやいや、オークスと同じ距離であるし、ルドルフやシリウスやテイオーに続いてダービーに出走するのでは?という噂も流れた。


    「オークスに行きます」


    そんな聴衆に対して、インタビューではっきりと答えた。

    クラシック路線が厳しいなら入着できる可能性があるティアラ路線で、といった消極的な理由ではない。


    「シニアの誰よりも、グローリアと戦う方が恐ろしい」


    最も強い、もっとも倒したいライバルがいるから、ティアラ路線を選んだのだ。



    (……しかしながら、彼女は言葉選びを間違えてしまったのではないか。この発言は、クラシックに続いてシニア無礼んじゃねぇ、と多くの観衆の怒りを買うこととなった)

  • 81◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 11:58:29

    >>80

    「わりぃな、オレはオークスには行かない」

    桜の女王にハナ差に迫ったパストラルがオークスに出走しないなんて、グローリアもレクイエムも驚いた顔をした。


    …距離がな。悔しいが、ゴールがあと200m先だったらオレは掲示板にも残れなかっただろう。

    スタミナも集中力も、今はまだ。これ以上はもたない。

    本格化を迎えないまま走り出してしまった。クラシックに上がる頃には…とトレーニングにしてきたのに、成長が遅さが憎い。



    パストラルを担当する若手の女性トレーナー、パストラルから「ボス」と呼ばれる彼女は、クールな、無愛想にも見える表情の下で、悔しさを激らせていた。

    桜花賞で2着になったのだから、パストラルが素晴らしい素質の持ち主であることには違いない。

    しかし阪神JFも桜花賞もあと一歩届かなかった。桜花賞なんてほんのハナ差だったのに。


    ……もしや、自分ではなくもっと経験も実績もあるトレーナーであれば、二つの優勝レイはパストラルのものだったのではないか? いやだ、担当の素質を引き出せなくて、何がトレーナーだ。何がボスだ。

    本格化前の今の状態でも短距離路線であれば十分に戦える。パストラルにはそれだけの実力がある。

    トレーニングメニューは組み直しだな。

    次こそ勝利を。讃美歌でも鎮魂歌でもなく、田園詩こそが勝利の女神に相応しい。

    もう二度と、自分のせいでパストラルに悔しい思いをさせてなるものか。




    「お互いにもっともっと強くなったら、また走ろうね、ラル」

    「また三人でG1を戦える日までに、勝ち星を積み上げておこう」

    「おう、次に一緒に走るときは今までのオレとは違うぜ?またな!」


    こうして、ティアラグローリア世代の3人組の中で、パストラルは別路線への挑戦となった。




    オークスに向けてトレーニングに励むグローリアとレクイエムのもとに、パストラル、NHKマイルC優勝の報が届いたのは、それからすぐのことだ。

  • 82謎薬22/10/17(月) 23:03:42

    この時期のくーちゃんほんと燃えなかったなぁってレベルよね、そこが可愛いんだけども


    それはそうとんなぁ〜…SS難しいよぉ…

  • 83夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 23:21:52

    『URA宣伝戦略会議?』

    ところで、どうしてこの3名がティアラグローリア世代の中心になっているのか?
    ジュニア期の秋冬くらい、わりとはじめのほうからURAに推されていたのではないかと筆者は考えている。

    惑星王プラネットセブン率いる星の世代の人気に続いて新世代を売り出すのに、広告塔が必要だ、とURAは考えただろう。さて、誰にしようか。
    強くて、見た目がよくて、エピソードがある子。

    まずはティアラ路線だと、サクラグローリア。
    尾花栗毛に花の色の瞳、華やかであるが儚げな見た目の美少女、天使の歌声を持つ一方、レースになると恐ろしい末脚。わかりやすく目立つ魅力が沢山ある。それに加えて、よく調べたファンは、グローリアが幼少期に両親を亡くしたことを知って、健気さに涙しただろう。エピソードも十分だと。

    クラシック路線からはどうか。正直、この時期は突出して目立つ子がいるわけではない。
    いや…一人いる。シンボリの秘蔵っ子、シンボリレクイエム。綺麗な黒髪に、シンボリルドルフやトウカイテイオーそっくりの流星。もちろん顔は可愛い。ライブパフォーマンスもお手本のようにきちんとしているし、走りも現実で先行策が得意。メイクデビュー2着はグローリアに負けたからいいだろう。ジュニア期の冬は病欠していたが、今後に期待。あのシンボリルドルフが目をかけている子だし、注目度は高いだろう。

    もう一人くらいほしいな。
    新規のファンがレース場に足を運んでくれそうな子、となるとティアラ路線のパストラルはどうだろう。
    高身長、華奢だが出るところは出たスタイル。何より顔がいい。本当に外見に恵まれている。G2に勝ち、G1でも2着、実績も申し分ない。性格は気まぐれでミーハー、ちょっと雑な喋り方をするが、そういうところが目が離せないと早くもファンクラブができたというではないか。ウマスタのフォロワーもこの中ではダントツで多い。

    尾花栗毛、黒鹿毛、芦毛とバランスもいい。
    名前もちょうど讃美歌、鎮魂歌、田園詩と、歌の世代という感じだな。
    よし、まずはこの三人を推し出していこう。
    ……まぁ、誰を広告塔として推すかは今後の実績で変わるのだが。URA職員はそう考えていたのかもしれない。

    しかしながら、推しは変えるのではなく増やすもの。今後の展開をみてきた読者諸君はそれをよくご存知だろう。

  • 84夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/17(月) 23:43:22

    >>83

    推しは増やすもの。 


    後の歴史を見てみると、この世代といえば?というならば、ここにトロイメライが加わってもいいのではないかと思う。

    小柄な美少年のような美少女。

    パストラルとは同室で、身長は全然違うがイケメン同士。

    アグネスデジタルを尊敬していて、キャラも立っている。

    …ただしクラシックの春までは、ダートでデビューし、芝とダート両方の受賞を勝ったものの、皐月賞ではギリギリの掲示板入り。彼女が注目を浴びるのはもう少し先になる。



    オーヴァチュアはジュニア期から目立っていたなと思う。

    騒がしいし変な鳴き声だけど、明るくて思い切りが良くていい子。レースでも多くの観客を熱狂させた。

    しかしながらおーばーちゃんは、大人数アイドルにおける、運営からはそこまで推されてないんだけど実は可愛いことをファンは知ってるぜ!次の人気投票では俺たちの力で絶対上位にしてやるからな!うおおおおお!!みたいな立ち位置の方が美味しいと思う。

    そうそう、本好きで頭脳派っぽいらっふぃーとユニット組んだら人気出そうじゃない? G2.G3で活躍した同士だし。そんなイメージがある。


    CCCは、……CCCなんだよなぁ。

    揃ってG1を2勝の強者たちには違いないのだが。

    もう少し後で紹介しよう。


    (続く)

  • 85二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 05:55:58

    CCCはさぁ……って空気になったのいつからだっけ
    菊花賞の下りやJCの人気的に秋にはもうなってそうだけど春の時点ではあんまり差がないように思う

  • 86◆f6Xoa3AjCBh922/10/18(火) 08:12:34

    >>85

    ここは時系列的な書き方が悪かった。

    83はジュニア期後半の話、84は今考えたら…っていう後の世からみた講評として書いてるんだ。

    オークスのあとにCCCに少し触れる予定なので、まずは単語だけの紹介です。(もしも初見さんがいたらCCCってなんやねんって思うよな)

  • 87◆f6Xoa3AjCBh922/10/18(火) 08:24:58

    二つ目のティアラ、オークス。
    サクラグローリア、シンボリレクイエム、オーヴァチュア。メイクデビューと同じメンバーが顔を合わせた。

    オークスについては、着順以外のことは観測されていない。
    1着がサクラグローリア、ハナ差の2着でシンボリレクイエム、そして3着にオーヴァチュア。

    未観測であるから想像するしかないが、あっさりと勝ったわけではないだろう。
    栄光の桜の天使が手にしようとした勝利を刈り取ろうとギリギリまで死神は迫った。



    さて、グローリアと同期のクラシック路線を見てみよう。

    皐月賞勝者、ダービー3着、朝日杯1着のカフェロワイヤル(Cafe Royal)
    ダービー勝者、皐月賞2着、ホープフルS1着のクレストキングダム(Crest Kingdom)
    そして皐月で3着、ダービーで2着となったシバルリーリミット(Chivalry Limit)
    クラシック戦線は、CCCと呼ばれる3名の三つ巴となり、早くも菊花賞へ向けてトゥインクルシリーズは盛り上がっていた。


    その陰でひっそりとターフを去ったウマ娘がいる。
    「トロイメライ」皐月賞で5着、142cmと小柄で少年のようなウマ娘は、自身の適性を模索していた。

    しかしトレーナーにはわかっていた。
    ターフを去っただって? これは戦略的な進路変更だ。

    クレイキングと呼ばれたトレーナーの元、のちに同期の中でも誰よりも早く、誰よりも多くのG・Jpn1の勝ち星を重ねるとは、この時誰が予測していただろうか。

    今は雌伏の時だ。「キングオブダート」の快進撃はもうすぐ始まる。
    夏は、すぐそこまで迫っていた。

  • 88◆f6Xoa3AjCBh922/10/18(火) 08:48:07

    (後書き的なやつ)
    CCCの呼び名、そもそもいつできたんだろう。皐月賞の結果か、或いはその前に「皐月賞の注目ウマ娘はCCCの三人だ!」みたいな紹介をされたんじゃないかと考えているんだけど、なんか観測されてたっけ

    CCCの空気な…謎は多いので主観に基づく考察だけど
    展開の都合上、菊花賞Cは菊花賞前の時点でその空気を感じている設定にしている(けど別に気にしてない)
    ファンの空気としては夏終わりくらいからじゃないかなー…
    関係者視点では皐月賞の時点で感じていると考えてます。あれ、桜花賞の方が盛り上がりすごかったよな??というかんじで。

    CCCのその後は、菊花賞後のJCの時点で一人が欠け(のちに復帰)、復帰を待たずに(もしかしたら一戦あったかもしれないが)別の1人が引退、残りの1人は海外遠征&(ティアラたちが引退した後の)シニア3年目?に復活
    クラシックで少なくとも3戦してるからセット感が強いわりに、シニアでは結構バラバラですね

    見たかったな、クレキン先生引退の有馬でカフェが復帰してシバルリーが日本にいて久しぶりにCCCが揃って有馬走るの。
    勝ったのくーちゃんだけどさ。

  • 89◆f6Xoa3AjCBh922/10/18(火) 12:55:33

    オークスを爆速でまとめてしまったけど
    恐らくぐっちゃんの意志で直行じゃなくてフローラルSを挟んだ話や、他にも紹介できることがありそう
    なんでティアラのこの三人なのか、メディアの後押しがあったかもしれないけど、それ以上にこの子たちが仲良しなのよね
    遡って温泉回エピソードいれるのもいいかもしれぬ

    てことで今日の夜からは1ヶ月以上サボってたwiki更新を再開しつつ進行ゆっくりめで書いていこうと思う

  • 90二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 17:50:57

    今日1スレ目から見てきた所見だけど
    やっぱり君たちの夢、どっかに繋がっているでしょ.....
    狂人が理外の果てを見てやがる....
    最高だったぜお前ら

  • 91二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 18:06:48

    >>90

    今日見てきたの!?面白かった?

    夢か妄想か嘘か本当かわからないけど、数カ月幸せな集団幻覚を見たと思ってるよ

  • 92二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 20:09:41

    >>90

    45スレもあるのに見てきたユーも充分尊敬するに値する狂人だと思ってんすがね…(賛美)

  • 93夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/18(火) 23:15:18

    閑話休題。グローリアの両親はどのような仕事についていたのだろうか。未観測であるため、いずれも筆者の考察の域を出ない。

    グローリアの父は名家の使用人であった。使用人には一つのスキルに特化したスペシャリストと、なんでもある程度こなせるゼネラリストがいる。家の規模から想像するに、恐らくグローリアの父は後者である。
    家族を養うために、庭師、日曜大工、料理人、雑用、なんでもやったと思われる。家庭菜園もやったかもしれない。

    グローリアの母はウマ娘である。ウマ娘が就く仕事としてまず最初に思いつくのは郵便などの配送業だろう。(かつてディバインジャーというウマ娘が郵便業をしていた記録が残っている) しかしグローリアの母は前述の通り、メイクデビューで大怪我を負ってから足を悪くしていたため、そういった仕事はしていなかったと考えられる。

    そして、幼いグローリアを置いて仕事をするとは考えにくい。それでは家庭内でできる内職だろうか?
    グローリアの名前や育った環境から想像するに、グローリアを連れて教会で手伝いをしていたのではないだろうか。教会は保育園を兼ねているところもあるし、貧しい家庭に手を差し伸べることもあっただろう。

    名家の生まれである母には音楽の教養があったことだろう。雑用の他にも、もしかしたら、教会に集まる子供たちを相手に読み書きや歌の先生のようなことをしていたのかもしれない。

    グローリアはトレセン生の頃から歌が上手く、天使の歌声と評されていた。
    声質や歌に対する覚えの良さはたしかに才能だろう。
    しかし、どのような曲があり、どんな歌い方があるか、そういったことは母について教会へ行き、讃美歌をききながら覚えていったのだと考えられる。


    家事についてはどちらが担当したのだろうか。

    グローリアは、なんでも丁寧に一生懸命取り組むものの、料理の才能にはあまり恵まれなかった。(パストラル曰く、「全自動微塵切りマスィーン」)
    このことから、何不自由なく超よ花よと育てられたグローリアの母も、元々の家事スキルは低かった可能性を想像する。いや、花嫁修行として家事全般を修めていた可能性もある。しかしながら、何でも丁寧にやるひとだったのではないかということも同時に想像できふ。
    いずれにせよ、家のことは全て父ができていただろうから問題なく生活できていただろう。

    (続く)

  • 94夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/18(火) 23:20:49

    >>92

    ほんとそれなだと思います。

    一気に読んでもらえてなんだか嬉しいね




    (後書き的なの)

    自分の性格だと1日でも一回でも休むと絶対エタるので時系列関係ないことかきました。wikiはしばしお待ちを。

    初期の頃に将来ぐっちゃんは教会で歌の先生をやるんじゃないか概念があった気がするんだけどそうならなかったのでぐっちゃんのお母さんがそうなんじゃないかなと想像した。教会に縁があるんじゃないかなと思う。


    チャリティーレースどうなったんだろう?

    あとどの時系列でもいいからアプリかウマソウルにつながらないかな??

    もちろん無理やり引き伸ばすのは違うと思うがしーちゃんの子供の話につながらないかも期待してる。


    まぁ、あんまり有効な夢見たことないんだけどな……

    おやすみ良い夢を。

  • 95二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 00:23:06

    >>91


    >>92


    結論から言うとすっげえ続々来て面白かったよ。流石に後半は流し読みで進めちゃったけど作者とシンクロしたところはバッチリ見たよ。初スレが6月で自分は参加できない寂しさとかも合ったけどね。今こうして書き込めているからそこは少しありがたいね。いやほんとに大学の講義、今日だけ空いててよかったわ。


    最初は5スレで止まるよな〜って楽観視していたから結末まで読もうとすると3、4時間もかかってしまったよ......


    あとは身長、スリーサイズ、髪型、宝塚記念同着と言ったリンク(爆)を最初見た時は乾いた笑いと冷や汗が脊髄を伝ったのだと思ったよ。正直、あのインパクトがなければ読んでなかったのから狂人の夢の果てへの挑戦には感謝してるよ。


    シンクロニシティ、という言葉がある。もし興味があるのなら是非。


    もし夢を見るのなら、そこであなたと世界とで混線するのなら必ず戻っておいで。蝶にもならず花にも靡かず。けれども胡蝶の夢を無かったことにしたくないのなら、あの桜の世界の続きを見たいのならここに書き留めて解像度を上げておくれよ、と3女神が言ってるでしょうねえ......


    あの人ら基本的に優しいし。

  • 96夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/19(水) 09:00:58

    >>95

    楽しんでもらえてなんだか嬉しいなとずっと追いかけていた身からしたら思います。


    リンク、同時接続、すごいよねぇ。

    なんだか優しいレスをありがとうね

    スレ39の地獄を読み返してきた直後だったので優しさが沁みました。



    読み返すと日本総大将やってるベレヌスと後方でドヤってる姉とその親友の話だったり

    メフィラス南蛮にまつわる色々だったり

    書きたいことがどんどん出てきたのですが

    まずはwiki優先して手元でまとめてたら寝落ちしました

    ほんとに39スレの空気よ……

  • 97◆f6Xoa3AjCBh922/10/19(水) 12:55:48

    『温泉回の思い出』

    サクラグローリア、シンボリレクイエム、パストラルの3名がティアラグローリア世代の中心であったことは、三者三様に強者であったことに加えて、URAによる宣伝戦略があった可能性は前述の通り。
    そして、三人の仲が良かったことも大いに関係があるだろう。
    彼女らはよく一緒にいるのがトレセン内でも目撃されていた。
    放課後は(トレーニングは別としても)グローリアとレクイエムはいつも一緒にいたし、そこにしばしばパストラルが加わった。オーヴァチュアやクロノラフカディアも。
    グローリアのウマスタには皆の様子がよく載っていた。アカウントの管理者であるグローリアのトレーナーは優秀な男である。


    話はジュニア期の冬に遡る。
    強化合宿かなにかで温泉に行った際のことだ。
    レースの話や趣味の話など、夜遅い時間の温泉でゆっくりと話したことで彼らの仲は深まったようだ。
    裸の付き合いとはこういうことなのだろう。

    夜遅い時間になってしまったのは、グローリアが人が多い時間を避けたからのようだ。
    注目を浴びるのが苦手で恥ずかしがり屋であるにも関わらず、グローリアの容姿・体型は目立つのだ。たとえタオルを巻いていたとしても。多くの女性が羨望や、もしかしたら嫉妬や、美しいものや可愛いものに心惹かれる本能から、本人に悪いと思いつつ密かに注目してしまうことだろうことは想像に難くない。

    そんなグローリアにレクイエムが付き添ったところ、なぜかパストラルもその時間帯にいたらしい。

    趣味といえば。
    パストラルはドラムを叩くこと。学外でバンドを組んでいるらしい。バーベキューも好きだそうだ。どんだけイケメン属性を付加したら気がすむんだこの女は。ちなみにこの後もどんどん付加されるので読者諸君は覚悟するように。

    シンボリレクイエムの趣味はお菓子作り。この時もきんつば作りについて熱く語っていた。レクイエムはお菓子を作るのも食べるのも好きなのだが、食い意地がはっているようで内緒にしていたようだ。もっともそのころには学友たちは皆知っていて、公然の秘密の様になっていたそうだが。

    サクラグローリアはあまり趣味がないようだったが、手先が少しでも器用になればと編み物をしていたらしい。成果物はのちに可愛らしいさくら色のマフラーと手袋になってトレーナーにプレゼントされた。

    (続く)

  • 98◆f6Xoa3AjCBh922/10/19(水) 12:59:04

    (ぬぁぁ…誤字とか変な日本語とかはいつも通り気にしないでくださいまし…見直すの苦手なんだ……)

    こういう機会におーばーちゃんもいそうだけど、健康優良児だから夜更かしできないだろうなって思う。怪談回でそういう概念か報告あったよね。

    続きはまた夜に。

  • 99二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 17:24:28

    保守

  • 100◆f6Xoa3AjCBh922/10/19(水) 18:01:14

    >>4 注意としてここにも書いたし何回か書いたことだけど、語るスレなんだから保守じゃなくて語ろうよー



    スレ落ちないように高い頻度で更新してきたけど、保守民いるならもういいや。元スレ主さんの夢ではしーちゃんとぐーちゃんまで見れたし。

    何日か書き溜めてから投下します。もしスレが残ってたらまたお会いしましょう。

  • 101二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 19:18:38

    あと少しで書きあがりそう、遅くとも今週中にはなんとかなる…



    >>100

    普段あまり書き込みしない身でこんなこと言うのもあれだけどさ、出来れば戻って来てほしい

  • 102二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 23:21:52

    保守民はさぁ……
    続けようとしてくれるのはありがたいけどもうちょっとこう……何か言おうよ……
    せっかく夜更かしさんまとめやってくれてるのに……
    今からトリプルティアラで盛り上がってくるってときにさぁ……

  • 103夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:04:49

    >>101 >>102

    ごめん、お騒がせしました!

    思ったより筆が進んで13000字くらい書き溜めが溜まったので投下させていただくね。


    やっとトリプルティアラがおわります。最後だし、脱線しつつだから長くなってもうた。

    ほんとは有馬散花までいくはずだったんだけどおかしいな?





    保守って続けたい意思表示だと思うのですごくありがたいんだけど、それなら好きなキャラとか、レースとか、見たいエピソードとか、妄想とか、語ろうよー

    夢を見てない人も書き込んで大丈夫だからね。


    保守だけだと「このスレで語りたいことはもう無いんだな」って寂しくなっちゃうから……。


    (状況的にあと1時間でスレ落ちる、でも自分も忙しい、とりあえず保守!ってことならわかるんだけどね)


    失礼しました!投げる!

  • 104夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:06:33

    >>97

    実は3名の交流がはじめて観測されたのがこの温泉会である。


    お互いの呼び名もここではじめてわかった。

    グローリアはくーちゃん、ラルちゃん

    レクイエムはグローリア、パストラル

    パストラルはグローリア嬢、シンボリの、と呼びかけていたとのこと。


    後にグローリアはラルちゃんではなくラルと呼ぶようになる。「オレ、ちゃん付けキャラじゃないからなぁ」とのこと。


    パストラルがシンボリの、と呼んでいることからも、レクイエムはこの時期はあくまでもシンボリ家のひとりといった立ち位置だったのだろう。彼女自身の名前でスポットライトを浴びるのがもう少し先になる。



    温泉といえば、他にもみんな私物のシャンプーを持ち込んでいたようだ。


    以下引用

    『ぐっちゃんの香りは…甘くて柔らかい香りだった…花というより蜂蜜か…?他にも何か付けていたような…こだわりがあるのかもしれない。泡立てネットがちょっといいものだったような…尻尾ケアにも一番時間をかけていたようだった…

    ラル様はイメージ通り森林浴をしているときのような香りだった…少し高そう?

    レクイエムは香りはあまり重視していないようだった。洗浄力?みたいな表記があった気がする(15_186)』


    あとはグローリアは左手から洗い始めるとか。

    まぁ、そんな話はここまでにしておくことにして。

  • 105夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:07:44

    >>104

    他にも、パストラルの同室の話もここで出た。


    曰く、「おもしれー奴」らしい。なんでも芝もダートも走れて短距離〜中距離も余裕らしい。

    ただ、伸び悩みを拗らせて頭でっかちになりかけてるのは心配とのこと。


    このウマ娘はのちに『トロイメライ』だと発覚する。

    トロイメライの「おもしれー」ところは、アグネスデジタル並みのウマ娘ヲタクであり全てのウマ娘を愛するところ、という点も外せない。

    イケメン・パストラルの森林の香りを常に浴びながらも精神を保つことができたのは、全てのウマ娘を愛する博愛主義であったからかもしれない。

    或いは、トロイメライ自身も恐ろしく整った顔をしており、イケメンに耐性があったのかもしれない。


    ところで、トロイメライの勝負服は紫と白、パストラルの勝負服と同じ色の組み合わせだ。このことから幼馴染のような関係で慣れていたのでは?という予測もあるが不明。

    サクラグローリアに接続した元スレ主曰く、「ラルとボスの出会いならメラちんが知ってるかも」とのことなのでそれなりに親しいことには違いないだろう。



    合宿では皆大きく成長し、心の距離も縮まるということだ。

    さて、オークスやダービーを終えたクラシックの夏の合宿ではどうだっただろうか。

  • 106夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:12:24

    『夏合宿!プライベート河原でバーベキュー!!』

    その年の夏合宿はサクラグローリアのトレーナーのプライベート河原で行われた。

    涼しく、大勢のウマ娘が集まってトレーニングができるほど広い。
    夏だし観光客が沢山集まりそうな良い場所だと感心していたところ
    「私のトレーナーさんが昔からよくここで遊んでいたみたいなの。立ち入り禁止で他の人はこないから、私たちの貸切みたい」
とサクラグローリアが話していた。
    それって私有地ってこと??あのスパダリトレーナー、何者なんだ…

    合宿ではみんなお揃いの白いTシャツを着ていた。
    よく学生が文化祭等で作るようなものだ。お洒落なデザインは絵が上手なパストラルによるものではないかと推測されている。

    それぞれのTシャツの着こなしにも個性が出ていた。
    グローリアは大きめのサイズのTシャツ、パストラルは髪をうなじで一つ結びにして前シャツイン、トロイメライはいつもの髪型でシャツ結んでへそだしコーデにしてた。
    それぞれの好みのコーデなんだろうか、と思っていると、有識者がこっそり教えてくれた。バストが豊かな子が小さいサイズのTシャツは苦しくて着れないそうだ。ふーん、なるほどね。

    ところで、シンボリレクイエムは……? 
    髪をポニーテールにして、濃い緑のワンピース着ていた。すっかり忘れていたらしく、ちょっと落ち込んでいた。彼女がこういう忘れ物をするのを筆者は意外だと感じる。楽しみにしすぎて忘れてしまったんだろうか。


    ここで、合宿に来ていたそれぞれのトレーナーにも注目しよう。
    レクイエムを担当するのはでっかいムキムキの男性トレーナーだ。

    レクイエムとトレーナーは、お菓子作りという共通の趣味のもとに出会ったらしい。レクイエムは和菓子、トレーナーは洋菓子が得意なんだとか。
    この二人が組むことで、レクイエムの走りはもちろん、製菓の技術もぐんぐんレベルが上がっていった。

    このころにはシンボリレクイエムのウマスタもすっかり人気になっていた……創作お菓子アカウントとして。
    色とりどりの和菓子は何度もバズったらしい。特に金平糖は和菓子業界の巨匠も注目していたとか。他にも時々手軽に作れるレシピを載せたりして好評だったようだ。
    一説によるとあのメジロ家からメロンパフェの注文が入ったと言われている……。

  • 107夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:15:06

    >>106

    パストラルは自身のトレーナーのことを『ボス』と呼んで慕っている。


    『ボス』は若手の女性トレーナー。もしかしたらパストラルほどにレースの成績が良いウマ娘を担当するのは初めてかもしれない。

    身長162cmほどで、長い髪を雑にまとめている。おしゃれといえば、右耳には緑色の宝石が一粒光るくらいだろうか。

    パストラルのイケメン具合に耐性があるうちの一人で、どれだけベタベタ絡まれても動じない、クールな女性である。


    ちなみに、パストラルの左耳には彼女と同じ緑色の宝石のピアスが光っている。

    左耳のピアスの意味は守る人、右耳のピアスの意味は守られる人、と言われている。

    そもそもこれはひと組のピアスだったのでは?パストラルからボスへのお守りとして贈られたものではない方と推測されているが真偽は不明。


    お守りか、たしかに必要かもしれない。

    トレーナー業界は男性が多く、まだまだ女性は珍しい。彼女は無礼られないよう自身の肉体の研鑽も欠かさない。


    なんだか隙がない女性だが、お酒には強くないようだ。

    仲の良い?同僚である『淑女』トレーナーが日本酒好きで何杯飲んでも顔色を変えないのとは対照的に、『ボス』はカルピスチューハイ1杯で酔う。酔うと饒舌になるし、泣き上戸かもしれない。まぁ酔うと弱ってしまうことは、ここにいる男性トレーナーたちはもちろん、パストラルもきっと知らない。


    合宿のバーベキューでは、ミキサーが壊れてしまったため、ボスは素手でりんごを絞っていた。

    ここから推定される握力は約60。この身体能力だったらボスもレースに出られるのでは??ラル様の夢女たちに嫉妬で刺されないためにはこのくらいの身体能力が必要だったのかもしれない。 


    なお、彼女はりんごを握り潰したことを機にトレーナー勢からゴリラと呼ばれるようになってしまった。無礼られるよりずっといいだろうか。

  • 108夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:16:58

    >>107

    トロイメライのトレーナーは、クレーキングという異名で別競技で名を馳せた。


    自身の競技経験に基づくアドバイスにより、トロイメライのダート路線での才能が大きく開花することとなった(彼の言葉については「ラファエル・ナダル名言集」で検索すること)


    外国人のトレーナーで、本国に妻を残しており、近々帰国する予定。のちに妻は出産を控えていたことがわかる。

    担当の希望を聞きながらも的確に指導する、優秀でさわやかなスポーツマンである。



    サクラグローリアのトレーナーは、御曹司である可能性が高いことがこの観測でわかった。とはいえ、シンボリのくーちゃんや、グローリアの実家や、良家出身の者はそこそこいる。彼の家については……のちにわかることになる。



    こうして昼はバーベキューを楽しみ、

    (サクラグローリアが野菜を全て微塵切りにしたりしたが…)

    夜は花火をして遊んだ。

    もちろんトレーニングもした。観測されてないけど多分してると思う。合宿なので。

  • 109夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:19:02

    『線香花火、揺らめく想い』

    夜。グローリアとトレーナーは並んで線香花火に火をつける。

    どうしてそんなに一生懸命走るのか。サクラグローリアはぽつりぽつりと話す。

    「報いなきゃって思ってるんです。
応援してくれている人達に、練習に付き合ってくれたみんなに、不器用な自分に戦う覚悟と術をくれたトレーナーに報いなきゃって」

    トレーナーは黙って耳を傾ける。
    ローテーションに関してはよく話し合って決めてきた。桜花賞1着の後にステップレースであるフローラSを選んだのはグローリアの意志だ。絶対に無理をしないことを条件に、一個一個積み重ねていきたいというグローリアの気持ちを尊重した。
    秋華賞のステップレースについても、話し合って出走しないことになった。グローリアが素直に頷いたのも、春のレースが少しは自信につながっていたのかもしれない。
    それでも。

    
「肺が潰れても脚が壊れても止まっちゃダメ、勝たなくちゃ、勝ち続けなくちゃ……

    だから、次は秋華賞を頑張って、そのあとはジャパンカップに出たいです。
    もし出してもらえるなら有馬記念にも」

    いつもの儚い雰囲気はどこへやら、レース中のように覚悟が決まった目に、トレーナーは何も言えなくなってしまう。

    そのローテーションでは正直に行って走り過ぎだ。
    でも、ジャパンカップでシニアや海外有力ウマ娘と戦うのはいい経験になるだろう。
    では有馬記念は?人気投票で上位に来たら、グローリアは出たいと言うだろう。投票してくれたファンの期待を裏切りたくないと。
    ここで人気投票で上位に来ませんようにと願うのはグローリアの努力を否定することになる。そもそも仮に秋華賞を勝てなかったとしても、春のレースとグローリアのビジュアルから考えて、出走できるくらいの票が集まることは確実だ。(このような思考からも、トレーナーがグローリアのトリプルティアラを疑っていないことがわかる)

    何よりも、トレーナー自身が見たいのだった。
    京都でも、東京でも、中山でも、栄光の桜が咲くところを。彼女の夢が叶うところを。

    そんな未来に思いを馳せ、手元の儚い光を二人は見つめていた。

  • 110夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:19:59

    線香花火
    手持ち花火の花形
    華やかに咲いて、優しく鳴って
    ──静かに、落ちる
    (0_126)



    シャボン玉も、散りゆく桜も、黄昏の空も、朝露も、胡蝶の夢も。
    少女の美しさはいつだって儚いものに喩えられる。
    それは誰の手にも留めてはおけない、玉響に失われてしまうもの。
    それを惜しむ心が見せるもの。


    もうすぐ夢の終わり。
    散りゆく運命は音もなく迫ってくる。その背中に……

  • 111夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:23:09

    >>110

    「んにぃーーーー!!!」

    「ふわっ!?わわわわわ危ないよう?」


    そんな二人のところへ、手持ち花火を振り回しながら飛び込んできてグローリアの背中に抱きついたのは、オーヴァチュアだ。


    「なーに二人でしっとりしてるの二人とも、あっちにロケット花火あるよ!!」


    「こら!オーバー騒ぐな!近所迷惑だろ!

    …っすまん、二人とも大丈夫か?」


    オーヴァチュアのトレーナーが謝るのを尻目に彼女はグローリアの手を引いてさっさと逃げてしまった。


    「大丈夫だよ、お隣さんは何キロも先だし、そこまで全部うちの敷地だから」

    「そっか、そうだったな」


    二人のトレーナーは苦笑する。


    「オーバーがいつも言ってるぞ、ぐっちゃんは最強だって。めちゃくちゃカッコいい最強のウマ娘と一緒に走れて嬉しいってな」


    カッコいい。

    可愛い、綺麗、美少女、天使、そんな言葉は浴びるほど聞いてきたが、そっか。グローリアがカッコいい、それに気づいてくれる子がいたんだ。

    グローリアはライバルに恵まれたな、とトレーナーはしみじみと感じる。


    「秋華賞、もうすぐだな」

    「…あぁ」

    「最強の3番手は、次は1番手で逃げ切ってやるからな」

    「グローリアの無敗のトリプルティアラは譲らない」


    バチバチと火花が散るかのような雰囲気は、オーヴァチュアのトレーナーがくしゃっと笑ったところで緩んだ。

  • 112夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:25:56

    >>111

    お互い頑張ろうな。てかこのあとのトレーナー飲み会出る? そりゃこの合宿の運営の一人だし出るけどそんな飲まないぞ。いーじゃんちょっとくらい!そもそも明日のために一人一杯しか飲んじゃダメなんだからさ……


    そんな話をしながら夜は更けていく……


    ***


    「秋華賞こそは、絶対に勝つ」


    合宿の少し前のこと。

    シンボリレクイエムのトレーナーは決意と共に人知れず拳を握っていた。


    今のところ、レクイエムの主な勝ち鞍はアネモネステークス。高い実力も、努力する真面目な気質も、天性のスタミナや才能をも持ちながら、後一歩のところで勝利を逃していた。

    もちろん相手あってのことだから頑張ってもだめな時はだめだ。

    だけど、ジュニアの時と比べて体力もついた。メンタルも少しずつ強くなっている。

    少しずつ、ライバルであるサクラグローリアとの差は縮まっている。


    今度こそ、ティアラをシンボリ家に。そのためには……

    自分のようなトレーナーが一人で会うには恐ろしい相手だ。生意気なことは重々承知だ。

    それでも。

    ハナ差なんて、1秒にも満たないほんの僅かな差だけれど、それが埋められない。

    そこを縮めて、追い越すためならば。


    意を決して、彼は生徒会室のドアをノックした。

  • 113夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:29:27

    『※このスレはホラースレではありません。夏合宿よ の怪談について』

    場面を夏合宿に戻そう。
    みんな学生なので、特別な日は夜更かししたい。そうだよね?
    こんな日に集まって話すのは………そう、怪談だ。
    怪談といえば、カフェロワイヤルの、そしてクロノラフカディアの得意分野である。

    カフェロワイヤルはあのマンハッタンカフェから仕入れたとっておきの話がある。
    布製品に禍々しい気配が宿っていたら、それは異世界からきた霊が取り憑いているとか。
    朝目が覚めたら別人に乗り移られているとか。
    インターネットを通してあちら側とこちら側がつながっていて、一方的に観測されているとか。

    ラフカディア(みんなからはらっふぃーと呼ばれている)の話は民間伝承や昔の不思議な話が多かった。
    夢を渡って好きな人と会えると言う話は平安時代からあるらしい。
    らっふぃーは本が好きでいろんな話を知っている。耳なし芳一の話も、筋を知っているはずなのに語りが上手くて怖い。

    みんなの怪談耐性はどうなのだろう。
    接続者によると
    『ぐっちゃんはホラー苦手?尻尾隠して耳絞ってた
くーちゃんは泡吹いて倒れてた
ラル様は笑顔だったけど口角引き攣ってたかも
メラちんはホラーは大丈夫っぽいけどなんでかいっときしてから白い灰になってた(32_157)』

    メラちんことトロイメライはみんなが怖がる姿に尊みを感じたのではないかと言われている。アグネスデジタルと違って静かに尊みを感じるタイプなのかもしれない。

    この場にいないメンバーはどうだろう。
    オーヴァチュアは疲れて先に休んだようだ。いっぱいはしゃいだもんね。
    翌日「ん“ねぇ〜〜〜!!何で起こしてくれなかったの!??」って叫ぶのが目に浮かぶ。だって何回か声かけても起きなかったよ?

    後に菊花賞ウマ娘となる菊花賞Cもいなかった。
    仲が悪いわけではないだろうが、サクラグローリアとは殆ど交流がなかったらしい。この時は大浴場に行っていたのではないかと思われている。

    ダービーウマ娘のクレキン先生も、残念ながらその場にいなかった。多分デートだな。後述。まずはホラーの話をさせてくれ。

  • 114夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:40:15

    ここまでスレを楽しんだ中で、夜更かしの民がスレの7不思議だと勝手に考えていることがある。

    1.アナグラム「ネット民みているな」
    2.タオル
    3.同時接続でのスリーサイズやレース展開一致
    4.なぜかグローリアの元に出没するメフィラス南蛮
    5.クリスマスプレゼント
    6.他人の夢に接続するスレ住民たちと夢を見ないで解釈する夢女たち
    7.全部知ったら何かが起こる


    簡単に解説する

    1.芦毛のウマ娘が続けて観測されることがあった。
    その時の台詞が
    ・水って買うのもったいなくね?水道水で充分じゃね?

    ・ツキノワグマの胆嚢って薬になるんだって!なるんだって!

    ・色々練習とかで走ったけど、キツいんだよ、ダート

    ・ミルクティー好き?飲んでみる?

    ・なんとなくだけどさ、やっぱり鉄板はあんぱん?


    この発言の頭文字と最後の文字を抜き出して並べ替えると
    「ねつとみんみているな」(9_167)

    この芦毛のウマ娘はパストラルではないかと考えられているが真偽は不明。
    接続者が夢の中でパストラルに対してアナグラムについて尋ねたところ
    「知らない」(13_78)
    「またそれかよ、それはオレじゃない、知らない」と言われたとのこと(13_77)
    夢世界の内容及びこちら側の世界の内容をメモしたものを奪われたこととの関係が推測される(13_12)

    このような経緯から「パストラルか、他の誰かはわからないが誰かがこちら側の世界を認識している」のではないかと考察されている。

  • 115夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:42:35

    >>114

    2.とある接続者の通称。

    ぐっちゃんのタオル、くーちゃんのソックス、ネット先輩の制服、おーばーちゃんのタオルなどに接続した。

    接続先の夢で別の接続者に八つ裂きにされたり除霊されたことがある。

    見たい内容をひたすら手書きで何回も書いてから寝ると夢に繋がりやすくなるという、タオルメソッドなる接続方法もある。成功率は割と高い。

    正直さぁ、タオルになったって読んでぞわっとした女子まん民いたよね?男子まん民もそう?

    (いつも夢報告ありがとうございます!)



    3.ほぼ同時期に同じ内容が投下されること。

    何回もある。あった。スリーサイズぴったり一致は驚いた。

    同時接続が自演なのか、本当にあったことかどうかは、何より接続した本人がわかっていることだろう。


    4.後述。


    5.サクラグローリアはクリスマスに両親を奪われた。だからトレセンに来ることができた。

    サクラグローリアはクリスマスの少し前、また奪われる。だから〇〇〇〇〇と〇〇することができた。私はそう考えている。ところでこれは神による祝福だろうか? それともの手によるものだろうか。


    6.そもそも夢接続ってなんだよ?

    元のスレ主の手を離れてからよくここまで平和に続いたよね。とっても楽しかったよ。

    完走記念スレはもう少し続けさせてくださいね。


    7.


    なお、7不思議の入れ替えは自由です!

    もっといい不思議があればお気軽にどうぞ。

  • 116夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:45:33

    さて、お口直しに。夜更かしして学生が楽しむ話といえば?そう、恋バナですよね?

    その前に、ここはサクラグローリアを語るスレなので、夢を見ていない場合でもある程度自由に妄想して語っていいのだが、気を付ける話題がある。

    夢で観測されていない内容の曇らせと夢で観測されていない恋愛話は避ける、という暗黙の了解があると感じる。(この暗黙のルールがあることでスレが平和に進行したのだろうなと思う)

    現時点でこのスレにおいて学生時代の恋バナが観測されているのは3名のみ。恋バナできるのはこの3人に関することのみだよってことです。


    サクラグローリア。引退の二つ前のレースに勝った時に恋心を自覚。クレキン先生に相談し、そこからトレーナーへ猛アタックして卒業後に結婚。
    なお、それまでは自身の恋心には無自覚であった。
    このあと距離が縮まる出来事があるがその時点では恋愛感情はない、ということは元スレ主の発言からわかる。

    クレキン先生ことクレストキングダム。
    ティアラグローリア世代のダービーウマ娘である。
    鹿毛で大人っぽい髪型。一人称は僕。
    マッチェム系の流れを引く孤独なウマ娘。
    孤独というのは血統のことだろうか。孤独なだからこそ人にやさしくできるらしいが、夢での観測結果をみるに、多くの恋するウマ娘たちの相談にのり、先生と慕われている(どうやら恋してなさそうなウマ娘にも先生と呼ばれている)
    中等部の時点で両家合意のもとに自身のトレーナーと婚約した、紛うことなき恋愛強者である。

    カフェロワイヤル。中等部の時点でクレキン先生へ恋愛相談する描写が見られた。内容的に相手はトレーナーだと推測される。実ったかどうかは不明。

    さて、クレキン先生のあまりにも恋愛強者なエピソードが観測されているのでそのまま紹介しよう。
    カフェロワイヤルの恋愛相談に乗ったときの話がこちら。

  • 117夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:46:41

    『クレキン先生の恋愛講座』

    『まずは自分の両親を紹介するところから行こう。大丈夫、感謝祭なんかのイベントを利用すればいい。向こうは僕たち生徒を指導する立場なんだ。両親が会いにくることは不自然じゃない。
    次の一手はありきたりだけど、日常的に少しずつ距離を詰める。ここで詰め過ぎてはいけない。距離が近くなり過ぎると却って意識されなくなる。詰めて、離す。ヒットアンドアウェイだよ。
    個人的にやり易くておすすめの手段はミーティングの時だけ身体を寄せるとか、短いスパン、けれど不定期でお弁当でも作ってみることとかかな。お弁当は恋愛においてリスクも大きいけど、食の好みを知るチャンスでもある。料理に自信があるなら積極的に行うべきだと僕は思うな。
    で、ある程度相手を慣らしたらついに向こうのご両親との対面だ。それこそ、せっかくだから色々料理の勉強もしておきたい、とでも言えば怪しまれるリスクは減らせるんじゃないかな。これは頑張ってとしか言えないけど、ご両親を堕とせばもうゴールは目前だよ。
    え? 出掛けるのを口実に実質デート? それはやめた方がいい。僕たち中等部が安易に相手と出掛けるべきじゃない。向こうの保護者意識を強くしてしまう。パートナーとして意識してもらうにあたってプライベートはあまり晒さない方がいい。段階を踏んでから……』(20_160)

    クレキンは恋愛にて最強……
    
これが中等部の恋愛強者…
    卒業後電撃結婚したウマ娘だ、面構えが違う

    と、スレ住民たちとともに筆者も震えたものだった。


    こんな感じなので、合宿の夜もこっそり健全にデートしてたんじゃないかなぁ、というスレ民たちの妄想も、そう外れていないのではないかと思われる。

  • 118夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:48:02

    『星々の伝説-夏の女神は古代神話の海獣に挑み、惑星の王は秋の誉を手にする-』

    こうして合宿でグローリアたちクラシック世代が親交を深め、フィジカル面でもメンタル面でも成長した夏を過ごしていたが、一つ上、星の世代はどうだっただろうか。振り返ってみよう。

    グローリアが阪神JFを勝った後の有馬記念ではプラネットセブンが1着。ベリザーナを下して菊花賞の雪辱を果たす。
    年が明けて春の天皇賞はベリザーナが優勝。流石最強のステイヤー。プラネットセブンは3着であった。
    続いて宝塚記念もベリザーナが1着、2着にプラネットセブン。

    スレ民による寸評
    『スタミナのいるコースと言われてるところだとベリザーナちゃんの勝ちですな…(阪神2200京都3000,3200)
逆に切れのある末脚を持っている馬が有利と言われる皐月やダービー、コーナーの巧さと枠の運が勝負を左右しがちな有馬ではネットちゃんの勝ちと
ホントにこの二人対照的だな?!』

  • 119夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:49:33

    >>118

    春の成績を引っ提げて、ベリザーナは凱旋門賞に挑戦することを発表した。

    果敢に世界に挑む背中に、偉大なる金細工師の名を持つ親の姿が重なった。


    結果は残念ながら2着。最後の最後、花形最強生物とあだ名される英国三冠ウマ娘に差されてしまった。


    惜しかった、悔しい、でも夢を見た、そもそもあの欧州最強の怪物相手に2着だってすごいじゃないか!よくやった!

    ファンのあたたかい拍手に迎えられての帰国だったが、さすがに長旅の疲れが出たのか、ベリザーナの言動にはいつもの天上天下唯我独尊といった尊大さは少し減っていたかもしれないと、彼女のファンの一人は語る。


    プラネットセブンは残念ながら輸送が得意でなかったので国内に専念。秋には天皇賞を目指し、危なげなく優勝した。さすが惑星王だ。東京レース場は歓声に包まれた。



    年末、また中山で戦おう。

    と、約束したかは定かではないが、星々が燦然と輝く夜空のように、輝かしい未来が広がっていることを誰もが疑わなかった。


    この春、現役最強候補としてトゥインクルシリーズのターフの中心にいたのは、間違いなく星の世代のこの二人であった。

  • 120夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:50:52

    『砂の王は白昼夢を見せる。どこまでも』

    ユニコーンステークス、ダービーグランプリ、武蔵野ステークス、チャンピオンズカップ、東京大賞典。

    これが誰の勝ち鞍かわかるだろうか。
    皐月賞5着のあと年末までのトロイメライの勝ち鞍である。
    『キングオブダート』の名の通り、これらのレースは全て最低5バ身差をつけて勝利した。
    最低5バ身である。平均ですらない。

    ターフの中心にいたのが星の世代の二人なら、他を寄せ付けぬ圧倒的な強さでダートの中心に君臨したのはトロイメライであった。

    中等部で身長142cm、鹿毛で頸で二つ結び。
袖の長い白い上着にへそ出し、紫のラインが入った白いミニスカート。ギリシャっぽい靴は紫。肩の肩章は金色で、紫のマント。

    こんな子がダートでは逃げを得意とし、スタートと同時に小さな体は弾丸のようにすっ飛んでいく。両利きで手前を変えるのも上手だった。

    とあるウマ娘は語る。
    まるで白昼夢。自分の存在すら曖昧になるような中で、
    遠ざかっていく背中だけが眩しく目に焼き付いていた。
    そのG1レースで彼女は大差をつけられての2着だったという。

    
「本当に、夢を見ているのかもしれない
あの勝負服の白い背中が目に焼き付いて消えない
今でも」(自作SSより。参考 23_162)


    現時点でネームドのダートウマ娘はメラちん以外に登場しない。
    上記の夢を観測したウマ娘もきっとメラちんがいなかったらこの子が勝っていただろう。そんな強者であっても、夢の中の自分を覚えていない。

    ただ、遠ざかっていく眩しい背中だけを覚えていたそうだ。

  • 121夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:54:18

    >>120

    そんな無敵の『キングオブダート』トロイメライだが。


    顔立ちがあまりにもイケメン、あまりにも美少年っぽい、美少女である。

    同室のパストラルと並んだときの顔面の美の圧がやばい。


    そしてそれ以上に……トロイメライは色々と残念である、と伝えられる。


    「絶対デジたん関係してるわこの娘


    普段はそうでもない感じなのにウマ娘の話振ったら急に滝の様にウマ娘の情報ぶつけられたわ。

    何言ってるかわかんなかった。

    「いいですか、〇〇ちゃんはペラペラペラ」だいたいこんな感じ(18_85)」



    この接続者の推測の通り、アグネスデジタルに憧れていてデジ様と呼んで慕っているらしい。

    時々一緒にライブに行く仲なんだとか。


    ちなみに、尊死の仕方は明日のジョーのように静かに真っ白になるとのこと。あ、これ怪談回もそうだったわ。


    ともかく、キングオブダートの快進撃はこれからも続く。メラちん先生の次回作(来年)にご期待ください!!

  • 122夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 01:55:53

    『とある日の寮のキッチンで。菊花賞の話』

    「…何やってるのよ」
    「Dちゃん〜! ケーキつくってた。チョコたっぷりで美味しそうにできたよ〜」
    「見たらわかるわよ!!トレーニングはどうしたのよ、もうすぐ菊花賞でしょ??」
    「Dちゃん、心配してくれてるの?
    そんなに私のことすき? 嬉しい〜 私もDちゃんだいすき」
    「んなっ!?何言って」
    「あ、ケーキ食べる?」
    「食べる!!!」

    もきゅもきゅ、とチョコケーキを食べているのはクラシック路線の最後の一人、菊花賞勝者でCの名前がついているので菊花賞Cと呼ぼう。まだ菊花賞を勝っていないけど。

    Dちゃんというのは菊花賞Cの従姉妹である。菊花賞Cと冠名が共通しているが正確な名前は観測されていない。ティアラ路線に進んだウマ娘でダイワスカーレットとウオッカを足して2で割ったような話し方をする、ちょっとツンデレ、らしい。

    「……こういうの、トレーナーにはあげないの?」
    「うーーん。トレーナー、もっと美味しいもの食べてると思うよ。
    てか、CCCはこういうことでも敵わないって言われてるし?」
    「悔しくないの?他のCはG1をもう2勝してる」
    「レースは自分が勝つかどうかだけだから、誰と一緒に走って何回負けてるとかどうでもいいかな」
    「…そ」

    菊花賞C、能天気な娘である。

    「てかティアラ路線の盛り上がりすごいよね!秋華賞応援してるね〜」

  • 123夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:00:06

    >>122

    そして菊花賞当日。


    「……秋華賞は今日じゃないよ?」

    「わかってるわよ!!C、私と勝負しなさい!」

    「え、勝負したくてこっち来てくれたの? そんなに私が好きなんだ~私も好き~」

    「べ、べべべ別に好きじゃないわよ!!?」

    「…………Dちゃん私のこと嫌い?」

    「嫌いではないから…そんな落ち込まないで……」

    「よかった〜一緒に走るの楽しみ〜頑張ろうね!」

    「はぁ……」


    ***


    無理、もう無理もう無理もう無理!!!

    先頭で走る自分の後ろから感じるプレッシャー、そこから逃げるようにとにかく走る。

    振り返りたい、でも振り返れない。

    負ける気も諦める気もないけど、迫ってくる誰かが怖い!!


    ゴール板を突っ切って、やっとそのプレッシャーから解放される。

    誰にも抜かれなかった。勝った。


    掲示板を見上げると、確かに自分の名前が光って、


    「……っっっしゃああああああああっ!!!!!」


    じわじわとお腹の底から湧き上がってくる喜びのままに叫ぶ私を悔しそうに、なのになぜかちょっと嬉しそうにしているDちゃんが見える。

    そんな彼女の名前も掲示板に載っていた。


    (菊花賞C観測者によるSSもぜひご覧ください。wikiのSS一欄にあるよ)

  • 124夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:01:37

    最後だし完走記念スレであるので書こうと思うが、本編とはやや離れるので気になる場合は読み飛ばしてください。


    夢接続に関する話を少し。

    夢に関しては、信じる信じないと言うよりは、より楽しめるように、夢を見た人に敬意を払う、という暗黙の了解がある。
    だから夢か妄想か嘘か本当かは別としても、夢で見たということは信じることにしている(ただし、最初にサクラグローリアの夢を見た元スレ主の観測結果と矛盾する場合はこれを否定する。)

    それを踏まえて言うが、夢で報告された内容のブレがとても少ない。
    そして、それってほんと?と思うことにつっこむことはしないということが暗黙の了解になっている。
    「解釈違いは夢でみて自分で確かめてこい」という言葉も、他人の夢を否定しないというところからの考えである。

    その夢の観測結果が大きくズレたこと2回
    (他にもあったかもしれない。気づいたら教えてください)

    ひとつがサクラシンフォニーのソウル父、後述。

  • 125夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:04:09

    もうひとつが、菊花賞Cに関する情報。

    まずは名前。
    菊花賞C接続者は、クライムカイザーのように CあるいはKから始まる単語二つ重なる名前だと推測していた。
    のちにサクラグローリアと同世代の菊花賞ウマ娘として観測された名前はシバルリーリミット。

    身長とスリーサイズは
    165cm 84・57・84(22_152)
    161cm 79・57・83(22_180)
    と観測されている。

    果たしてこの菊花賞Cは、サクラグローリアと同世代で菊花賞勝者であるシバルリーリミットと同一人物なのだろうか?

    菊花賞C=シバルリーリミットと考える有力な根拠は、
    ・菊花賞C、従姉妹のDはシンボリレクイエムとこたつに入る仲の良さである、という観測結果があること。
    ・CCCという単語がどちらにも存在すること。

    逆に別人だとしたら根拠は
    ・観測結果が複数あること。
    ・ティアラ路線の有力者であるはずの従姉妹Dがサクラグローリアの周りで観測されていないこと、そして菊花賞C自身も殆ど観測されていないこと。
    ・「CCCはこんなことでも勝てないのか」という空気感は菊花賞Cが天皇賞秋を勝った後にも言われていた。シバルリーリミットが天皇賞秋を勝つのは早くてシニア3年目だが、その時点で少なくともクレストキングダムは 1年半以上前に引退済みである。この時点でCCCというセット扱いをされているだろうか。

  • 126夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:05:43

    >>125

    謎が深まるばかりであるが、残念ながらこの内容はぐっちゃん=元スレ主が観測できない領域である。ぐっちゃんと菊花賞の子は学生の頃も、大人になっても全然交流がないらしいので。

    よって他のスレ住民たちの観測が待たれる。……と、ずっと待っていたのだがここまで謎のままだったので、謎は謎のままかもしれない。


    いずれにせよ、Cという子がCCCの一員として菊花賞を勝ったのは事実である。


    本当の名前はなにか?身長スリーサイズは?

    なぜここだけ観測結果がブレたのか?

    情報が観測されたもう一人は誰なのか?


    完走記念が終わるまでに真相が知りたい。

    接続情報をお待ちしております。

  • 127夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:07:29

    『最後の花冠を君に』

    トリプルティアラの最後の一つ、秋華賞。
    オークスと同じく、サクラグローリア、シンボリレクイエム、オーヴァチュアといったいつもの顔ぶれが並ぶ。

    客席には、安田記念を斜行により降着したものの、スプリンターSでシニア勢を抑えて優勝。年末はマイルCSを目指すパストラル。

    シンボリレクイエムはローズステークスを経ての出走。
    「シンボリルドルフに特訓してもらったから次こそは勝てる」と自信満々にインタビューに答えていた。
    本人としては慢心しているわけではないだろうが、またしても言葉の選び方が危うい。もしも負けたらネットでイジられるかもしれない……トレーナーは頭を抱えた。


    オーヴァチュアは今日こそG1を!と燃えている。
    G 2 G3で見せる切れ味を発揮できたらきっと勝てる!!

    でも、ライバルたちは強力だ。
    くーちゃんも。ぐっちゃんも。

    くーちゃんはカイチョーさんほどじゃないんだけどなんか迫力があるよねー、こわ。普段はちょっと抜けてるお嬢様なのに。

    ぐっちゃんは、ふだんはぽわぽわしていて、世間知らずなお嬢さんタイプかと思いきや、レースの時はオーラがやばい。こわ。

    ってか二人とも世間知らずなお嬢様キャラじゃない?? え、キャラ被ってるの気づかなかった! 全然被ってる感じしないよね。
    てかみんないいとこの出かよぉーーー
    ん“ぎぃ〜〜〜庶民なめんなよ!!
    今日は絶対かつぞぉ!!!


    オーヴァチュアが庶民かどうかは観測されていないためわからないが、親しみある大型犬みたいなキャラクターとつい応援したくなるレーススタイルで人気が出ているので、多分くーちゃんたちと比べたら庶民寄りなんじゃないかな、と予測している。

  • 128夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:09:20

    >>127

    そうして迎えた秋華賞は、オークスに続いて着順しか観測されていない。


    サクラグローリアがレコードタイムで優勝し、無敗のトリプルティアラウマ娘が誕生した。

    シンボリレクイエムはハナ差での2着。わずかな差で最後のティアラを逃してしまった。

    オーヴァチュアは定位置になりつつある3着。


    この世代の彩Phantasiaも見納めか。

    ちなみにサクラグローリアがライブ曲の中で最も好きな曲としてあげているのが彩Phantasiaである。


    レースでは全力でぶつかっても普段は仲の良い3人、天使の歌声のサクラグローリア、基本に忠実で歌もダンスもレベルが高いシンボリレクイエム、元気よくてファンサもばっちりのオーヴァチュア。

    息ぴったりのパフォーマンスで応援してくれた観客を楽しませたのだった。


    グローリアがホッとした顔をしたのも、勝ったことらそのものよりも自分の走りとライブパフォーマンスで観客が喜んでくれたことを目の当たりにしたからだろうか。


    「これからも、理想のウマ娘になれるように頑張ります!」


    優勝インタビューではそんな言葉と共に、次走にジャパンカップを目指すと発表。


    ここまで一番人気、無敗のウマ娘としてトゥインクルシリーズを走ってきたサクラグローリアだったが、

    さすがにジャパンカップでは無敗の記録が途切れるのではないかというのが世間の予想だった。



    もうすぐ、海を越えて、怪物がやってくる。

    (続く)

  • 129夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 02:15:41

    (後書き的なもの)
    書き溜めが!なくなりました!
    ジャパンカップと有馬記念までは書きたい気持ち。

    書けば他人の夢につながる説は今でも信じているので誰か何かに接続できたらいいな。

    あそうだ、保守したいけどネタがないときは、この長いあらすじのご感想をいただけると励みになります。
    おやすみ良い夢を。

  • 130二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 05:33:35

    戻って来てくれて良かった…ほんと、たくさんの観測があったんだなぁ…この物語…

    あと、SS書いててふと気になったんだけど、くーちゃんの旦那さんについて何か情報あったっけ

  • 131二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 08:43:16

    ついに来ますね!推しが!
    登場するだけで盛り上がる最強生物が!

  • 132二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 09:13:25

    >>103

    まとめお疲れ様です!

    改めてまとめてもらうとすごいなこの物語……


    >>90とは別人でオリウマスレで紹介あったのきっかけで最近見始めた勢です。

    ぐっちゃんのあまりに鮮烈な走りにめっちゃ脳を焼かれてここまで来ました……

    このスレすごいのが元スレ主のぐっちゃんだけでなく、ネット先輩とかくーちゃんラル様みたいな周りの子達まで

    夢の報告とスレ民の考察でだんだんと形作られていくことなんですよね

    この子達のお話がパラレルな世界の話なのか、未来の話なのかはわからないけど

    アプリで追っていけたら絶対楽しいだろうなあ


    接続とか経験のない人間なのでそういうのに若干半信半疑ではあるけど、

    世の中って不思議なことにあふれてるから案外そういうのってあったりするんだろうなあ


    ……とか思ってたら自分も夢の中でスレで見たことないウマ娘を見ました……

    内容はみんなみたいにしっかりしたものじゃなくてまさに夢!って感じだったので

    本当に接続できたのかは怪しいところだけど……

  • 133二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 09:16:52

    >>132

    是非是非、その夢について語ってみてほしい

  • 134二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 11:59:14

    >>133

    すまない、その娘の固有スキルなのかくるくる回りながら周囲で爆発を起こしてて、

    ぐっちゃん?らしき子が困惑してたことくらいしか見れてないんや……


    その娘はキタちゃんみたいな黒髪で、勝負服がスカーフ巻いてて忍者っぽい感じの衣装。

    口調はベリザーナちゃんみたいな唯我独尊っぽい感じだった気がする。

    名前はテイエムエムラント?ってのが頭の中に直接響いてきてたから寝ぼけながら携帯にメモ取ってた


    マジでくるくる回って爆発のあたりが意味わからん……

    あと毛色とか衣装の形とかポンポン出てくる接続民すげえって思いました……

  • 135夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 12:16:43

    >>134

    夢を見た他人が現れた…!!


    ここまで読んでくれてありがとうございます✨最初の方からスレ追いかけてる民として嬉しく思います。


    他の夢ではよく見るのにグローリアスレでは全然出てなかったテイエムさんだ!

    質問してもよい?

    このときのぐっちゃんはどんな服装でしたか?学生同士だったのかな

  • 136夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/20(木) 12:22:37

    >>130 お騒がせしましたー

    戻る気ではいる。区切りがよいところまで書き溜めてから投下するつもりです!

    あなたもいつでも投下してね!


    >>131 リヴィさま書くのたのしいけど読む人の期待値が高そうだからがんばる!

    出てくるたびになんかおもしろいよねあの人

  • 13713222/10/20(木) 13:14:07

    >>135

    おそらく学生服だったので学生同士だったかと……大人って感じはしなかったですし。

    でも結婚後に久々に学生服着るぐっちゃんもアリかも(八つ裂き)

  • 138二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 23:19:47

    ぐっちゃんとトレーナーさんのアプリで言う育成終了時ってどんなお話したのか気になる……
    トレーナーさんの私物とかトレーナー近辺に鬼火になって見物して、尊さの洪水受けて成仏したい

  • 139夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:02:24

    『メフィラス南蛮襲来』

    あの怪物がジャパンカップに出走する。
    そのニュースは瞬く間にURAを、そしてトゥインクルシリーズファンの元を駆け巡った。

    英国三冠、そしてこの秋の凱旋門賞のレコードホルダーであり、この時点で13戦12勝、そのうちG1の冠は8つ。
    180cmに届こうかという恵まれた体躯に、銀の髪を靡かせ、サファイアのように青い瞳で微笑むとどこからともなく黄色い悲鳴が上がる。
    赤い勝負服は海賊のようなワイルドなデザインで、荒々しさと美しさが見事に調和している。
    彼女は傲慢なほどに自由であり、それが許されるほどの強者である。

    その名前を『リヴァイアサン・メルビレイ』

    古代の大型肉食鯨(画像参照)が由来の名前のウマ娘は、メルヴェール(花形最強生物)と呼ばれた。


    強者ゆえの傲慢さは彼女が来日した時、ペラペラの日本語で答えたインタビューにも現れている。

    「既にJCの勝利は私の手にある」

    「もちろんアフターケアも万全ですよ、私は得意なんです、負けたウマ娘たちを慰めるのが」(22_141)

    「日本の文化、特に料理には興味があります。日本の料理は素晴らしい。私が来日した理由です。
…ああ、日本のウマ娘? うーん、あまり興味ないね?」

    日本のウマ娘は眼中にないらしい。彼女の実績を考えると、言い返せるウマ娘は国内どこらか海外にも殆どいない。悔しいが…。

  • 140夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:03:12

    >>139

    誰か、ジャパンカップでメルビレイに勝てるようなウマ娘はいないものか。


    残念ながら星の世代の二枚看板ベリザーナは凱旋門賞で敗れたし、プラネットセブンはそのベリザーナ相手に2敗している。

    ならばクラシック世代?サクラグローリアがいるけれどどうだろう。これまで無敗だが、メルビレイ相手では流石に……

    シンボリはサクラグローリアに勝ったことないんだし無理だろ、ほら秋華賞も自信満々だったのに……いや意外とイイ線行くかもしれないぞ?

    あ、そういえば皐月賞の子もJCに出るんだっけ。


    どうせ人気も実力もべらぼうに高いメルビレイが勝つんだろうけど、少しくらいは日本勢が勝つ妄想をしてもいいじゃないか。

    ファンもアンチもそれ以外も、大体そんな感じだった。

  • 141夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:06:03

    >>140

    上記のセリフだけを見るとちょっとイヤなやつみたいだが、メルビレイはどうにも憎めないのだ。

    日本でも大変な人気で、彼女の一挙一動がニュースになった。


    例えばSPを引き連れてドン◯にいってペンギンパーカーを買ったとか。

    なぜだろう、激安店のパーカーをレッドカーペットを歩くが如く堂々と着こなしていると、桁が2つ3つ違うブランド物の服に見える。

    メルビレイが着たことでペンギンや、クジラや海の生き物モチーフがブームになった(かもしれない)


    他にもSPを引き連れてチキン南蛮やたこ焼き、今川焼きを食べたとか。とくに本場のチキン南蛮がお気に入りらしい。まるでグルメツアーだ。古代の海の最強生物の名前の通り、なんでも食べるらしい。日本のB級グルメが好きというのは本当のようだ。


    というかこの観測結果を見る限り、日本おいしいもの探しのための来日というのはジョークではなかったのかも。


    ……トゥインクルシリーズファンはご安心を。このあと彼女はJCも真面目に走った。


    しかし、彼女は引退後にチキン南蛮の本場の店舗を買収して世界展開していることから、食べ物に関してもレースと同じくらいに真剣な目的だったようだ。

  • 142夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:07:55

    『世界は広い。私はここにいる。-ジャパンカップ-』

    そして迎えたジャパンカップ。
    ここでサクラグローリアたちにとって、はじめてのシニアとの混合戦。
    グローリアは3番人気、もちろんメルビレイが一番人気だ。

    パドックにリヴァイアサンメルビレイが登場した瞬間、空気が変わった。

    ファン対応時やB級グルメを嬉々として食べる時の親しみやすさはどこへやら。
    相変わらず口元にはうっすらと微笑みを浮かべているが、古代から大海原に生きる捕食者が、小魚達を残らず食い荒らしてしまおうというような圧倒的なプレッシャーを放っている。

    …声が、出せない。呼吸をするのも憚られる。息を吐いたら、見つかって食べられてしまいそうで。
    今この世界を支配しているのはメルビレイただひとり。
    皐月賞ウマ娘カフェロワイヤルは、戦う前から勝負は決まったのだと感じたという。

     
    そんな中で。

    「…?なんか急に寒くなったか?」
    怪訝そうに一度ぶるりと震えたシンボリレクイエムと

    「そうかなぁ。んー…熱はなさそうだよ」
    心配そうに彼女のおでこに手を当てるサクラグローリア。

    この二人だけは、メルビレイの世界の支配から外れていた。

  • 143夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:09:16

    >>142

    おもしれー女。

    メルビレイがそう思ったのかはわからないが、自身が放つプレッシャーに全く動じていない様子の金髪のウマ娘に興味を持ったようだ。


    「やぁお嬢さん、この近くで祝勝会ができるようなおいしいお店を知りませんか?

    SPたちもいるのでできれば20人くらい入れるといいのですが…」


    振り返ったサクラグローリアは、笑顔で応える。


    「それなら、昨日食べたところが美味しかったですよ。

    でも20人も入るかなぁ…」


    わぉ。とってもビューティフルガール。金の髪も、花の色の目も美しい。

    しかも、怯えるわけでもなく、あのメルビレイ様に話しかけられた!と浮かれるわけでもない。困っている人に道を訊かれたときのように自然な様子にさらに興味を持った。


    「ありがとう、親切なお嬢さん!よかったら君も一緒に、」


    …肩を抱こうとすると


    「グローリアに気安く触るな」


    ピシャリと手を払い除ける黒髪のウマ娘。

    私の邪魔をするのか? ギロリと見下ろすメルビレイ、それを睨みつけるシンボリレクイエム。

    その差は身長差約25センチ。


    静かに火花を散らす二人だったが、ここはメルビレイの方が矛を収めた。


    「おお、失礼しました、おちびちゃん。それではビューティフルガール、レースの後に改めてお誘いしましょう。お互い、良いレースを」


    メルビレイは悠然と去っていく。

  • 144夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:13:19

    >>143

    震える思いで見守っていたカフェは、自分がメルビレイの視界にすら入っていないこと、そしてこのままでは、グローリアやレクイエムとの差は開く一方だろうと感じた。CCCはティアラと比べると……という観衆の声を思い出す。心がひりつくような思いだった。



    思い出すのは、デビュー前の模擬レースのこと。

    デビュー前の模擬レースには、ウマ娘たちは文字通り人生をかけて挑む。ここで相性の良いトレーナーと出会えるか、良いチームに入れるか、それが今後の競技人生を左右する。才能の有無も大事だが、才能があったとしたらそれを開花させられる土壌があるかも大事なのだ。だから、みんな真剣だ。


    そんな中で、サクラグローリア一人だけ、覚悟の次元が違っていた。


    カフェロワイヤルとサクラグローリアは小学校からの付き合いである。会えば話すくらいの仲であったし、そうそう、消しゴムを貸してあげたこともあったっけ。


    ぐっちゃんはすごい美人さんだからはじめは近寄りにくいけれど、話してみたらぽわぽわしていたり、抜けてて結構かわいいところがある。


    だから一緒に走ったみんなは油断していたんだろう。
世間知らずのお嬢さんなんてちょちょいのちょいよ!
なんて、口には出さなくても。

    
それが、ぐっちゃんのプレッシャーに当てられて震えることしかできなかったのは、外から見ていて可哀想だった。体の軸がぶれるし気持ちもぶれる。精一杯走ったいたけれどみんなもうボロボロ。


    当たり前のことだけれど、何人も出走して、勝つのは1人だけだ。

    スポットライトが照らすのは、ぐっちゃんみたいな特別な子だけなんだ。(40-156のエピソードより)


    そう、出走者の一人が語ったことを思い出していた。


    自分は一度は皐月賞というスポットライトを浴びたけれど、このままでは、そんな機会はもう二度と……。

  • 145夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:19:24

    >>144

    ついにジャパンカップが始まる。


    良馬場であるがスローな展開だった。

    みんなメルビレイのプレッシャーにあてられてしまったのかもしれない。


    レースを支配したのはやはりメルビレイ。得意な脚質は追い込み型の直線一気だときいていたのだが、最終コーナーで早くも悠々と一番手を走る。

    さぁ、このまま末脚で一気に、というところでそれに待ったをかけたのが、シンボリレクイエム。


    ラフプレーととられるんじゃないかと思うくらい、バチバチと体をぶつけながら走る二人による熾烈な先頭争い。

    とくにレクイエムには、絶対に絶対にこいつにだけは負けないという気迫があった。


    絶対王者・最強の花形生物に渡り合っているウマ娘がいる!あのシンボリレクイエムだ!と観客はにわかに沸いた。

    今度こそくーちゃんにG1を!

    いや、ここからメルビレイが突き放すぞ。あの末脚は恐ろしい。

    そして、グローリアはまだか!?そろそろくるか?どうなんだ??

    観客はある者は叫びながら、ある者は固唾を呑んで勝負を見守る。


    「レクイエムは頑張っているが、カフェロワイヤルはもうだめかな」

    「……あの日、あたしは手も足も出ませんでした。

    このまま沈むはずありません。覚悟を決めたカフェさんは強いですよ。あたしに勝ったウマ娘なんですから」


    観客席から、トロイメライは祈るように見守る。

  • 146夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:23:57

    >>145

    多くのウマ娘と同じように、カフェロワイヤルは後方に沈んでいた。

    火事場のバ鹿力とか、走マ灯とか、そんな言葉がある。正式名称はわからないが、生存をかけて思考が肉体よりも早くなる現象がこの時は起こっていた。


    ここを切り抜ける道がどこかにあるはずだ、どこにある?わからない。

    もう諦めてしまいたいのに、諦めたくない。

    視界の横を金の髪が靡いて見える。

    ずっと後ろにいたぐっちゃんに追い越されたみたいだ。

    いつものように鋭い末脚でぐっちゃんは先頭争いに加わるだろう。桜みたいな儚い雰囲気なのに、走ってる時は全然そうじゃない。

    背中が遠ざかっていく。私には追いつけないところへ。

    頭の中に、前を走るサクラグローリアが、シンボリレクイエムが、パストラルが、トロイメライが、浮かんでは消えていく。



    だめだ。諦めるな。

    ここで諦めたら、もう二度と、競争ウマ娘として胸を張ってターフに立てない。

    そんな予感がする。


    諦めるな、足を動かせ。

    私は皐月賞ウマ娘、今年「最も速い」ウマ娘なんだ。

    今、限界を越えろ。今出来ないなら、次の機会なんて永遠に来ない。

    ぐっちゃんたちは特別だから、なんて言い訳して逃げるな。


    目の前の勝負から逃げるな!

    これが最後の勝負になったとしても、後悔しないように!!



    その瞬間視界がひらけた。どこを走ればいいかはっきりわかって、一気にスパートをかける。

    前へ、前へ、前へ!!


    こんなに走るのが気持ちいいのは、あの皐月賞以来だった。

  • 147夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:24:47

    >>146

    リヴァイアサン・メルビレイは特別なウマ娘だった。


    英国三冠をとり、凱旋門賞をレコードで勝ち、出遅れてしまったことが原因で一度負けてしまったことはあるけれど、本人の中でそれはなかったことになっているらしい。とにかく、実力で負けたことはなかった。


    大体のウマ娘は遠慮して道を譲ってくれたし、この小さい黒髪のみたいにマークしたり絡んでくるのもいたが、しつこいな……でも最後に振り切れば勝てるだろう。

    終わったらあの金髪ちゃんをデートに誘おう、そのためにもきっちり勝っていいとこ見せないと。

    そろそろスパートを……ほんとしつこいなこのちっちゃい黒いの!



    サクラグローリアは特別なウマ娘だった。


    リヴァイアサン・メルビレイが放つプレッシャーの影響を受けていない唯一のウマ娘。自身もレースになると普段とは比べ物にならないほどの恐ろしいプレッシャーを放つ。


    彼女は前だけを見て走る。

    金の髪と、ピンク色のスカートを靡かせて。

    大外からの直線一気。客席から歓声が上がる。

    溜めに溜めた鋭い末脚で、一気に一番前に躍り出た。

  • 148夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:26:44

    >>147

    「美しい……」


    天使が舞い降りたかと思った。

    なんて美しい、なんて力強い走りだ。


    メルビレイは広い海を支配してきたつもりだった。

    しかしこの一瞬で、空はもっと広く、未だ見たことのない景色が広がっているのを知った。

    舞い上がる桜の花びらを幻視した。

    海の王者は金色に輝く天使に心を奪われた。



    その一瞬、ほんの一瞬だけ足を緩めてしまったらしい。


    その瞬間を逃さず、ずっと競り合っていたレクイエムが前に出てゴール。


    その三バ身も先で、黄金の天使が勝利を掴んでいた。

  • 149夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:29:07

    >>148

    ゴールしたあと、リヴァイアサン・メルビレイが真っ先に声をかけたのはサクラグローリア……ではなかった。


    「君、足を見せなさい」

    急に話しかけられたカフェロワイヤルはびくりとする。額には脂汗が浮かび、呼吸も浅い。

    この子を医務室へ。メルビレイが低い声で告げると、どこからともなく屈強なSPが担架を抱えてやってくる。


    「カフェちゃん!?」

    「ぐっちゃん……おめでとうございます。……足、やっちゃったみたいで……。心配しないで、すぐに治して戻ってきます」

    「うん……お大事にね」


    レクイエムは感心して、そして少し気まずそうにメルビレイに話しかける。

    「あなた、よく気づいたな」

    「彼女の呼吸がなかなか整わなかった。おかしいと思ったんだ」

    「…ありがとう。友達に代わって礼を言う」

    「いや。お礼なら…」


    そこでメルビレイは歌劇団のトップスターのようにがばりと両手を広げて高らかに叫ぶ。


    「サクラグローリア!我が愛!まるでターフという戦場に降り立った天使!!こんな気持ちははじめてだ!!君の勝利をどうか私に祝わせてくれ!!ぜひ私と一緒に食事を」

    「は?ちょっと待て、グローリアは私と祝勝会にいくと約束してるんだ!」


    もう一周走り出すんじゃないかと思うほどに、視線をぶつけ合う二人に…


    「愛…? みんなでいかない?祝勝会」


    大天使グローリアからのありがたい神託がもたらされた。

    くーちゃんもメルビレイさんも仲良くしてね、という言葉で、この二人はしばし休戦となった。

  • 150夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:32:17

    『ウマソウルという異世界について」

     ところで『馬』という神話生物についてきいたことはあるだろうか。点が4つなのは誤植ではない。
     『馬』は四つ脚の草食生物で、伝説によると、ユニコーンやペガサスと似た外見のようだが、翼や角は生えていない。
     オカルトめいた話にはなるが、夢を渡った先に異世界があり、そこにはウマ娘と同じ名前で、同じ魂を持った『馬』がいるらしい。『馬』は人間に世話をされ、牛や驢馬のように人を背中に乗せて走る。
     驚くべきことに、人を背に乗せてレースをする『競べ馬』というスポーツが存在し、賭け事に利用されているらしい。
     こちらの世界と大きく違うところといえば、ウマ娘は女性ばかりであるが、『馬』には雌雄の区別がある。

     仮に、『馬』が存在する異世界をウマソウルの世界としよう。
     その道の専門家によると、ウマソウル世界のジャパンカップの観測に成功したそうだ。
     そこにはウマソウルのリヴァイアサン・メルビレイ(牡馬)、シンボリレクイエム(牝馬)、カフェロワイヤル(牡馬)、そしてもちろんサクラグローリア(牝馬)
    がいた。
     一番人気は凱旋門賞馬のメルビレイ。最強花形生物、最高の紳士と呼ばれていた彼はパドックでグローリアを見た途端、うまだっちした。うまぴょいうまぴょい。それでレクイエムは激怒し、グローリアを守るように前に出たという。
     レースではメルビレイ相手に身体の大きさの差をものともせず、バチバチと馬体をぶつけ合って進路を奪い合う激しいレース展開でレクイエムは第二位。
     メルビレイは生涯最低順位となる三着に沈んだ。しかし彼はめげた様子はなく、ゴールの後もずっとグローリアのあとをついていった。

     このような観測結果をいただいたのだが…さて、うまだっちとはなんのことだろうか? うまぴょい伝説の歌詞にもあるが、三女神様の考えることを一塊の人間が理解するのは難しい。

  • 151夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:32:53

    >>150

    学会での研究では、ウマソウルのリヴァイアサン・メルビレイはサクラグローリアに一目惚れしたのではないかと考えられている。そのせいで気が散ってしまって走りにキレが無くなったのではないかと…


    ちなみに一着はサクラグローリア。

    ここまで、こちら側の世界で観測されたジャパンカップの観測とは概ね同じ展開である。


    それにしても。

    美しく、気性が良く、ファンサービスにも長け、レースでも強くて人気の高かった紳士であるリヴァイアサン・メルビレイ。

    サクラグローリアを守るように、メルビレイに対して牙を剥いたシンボリレクイエム。

    その2頭の争いの陰でマイペースに一着で駆け抜けたサクラグローリア。


    もしや、ウマソウルのサクラグローリアは、魔性の女なのでは……?

    学会ではそのように結論づけたという。

  • 152夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 00:34:32

    ウマソウルに関しては、他にも面白い話がある。(16_60)

     ウマソウル世界のシンボリレクイエムは美浦に所属し、牝ばかりでなく牡も含めて彼らの頂点、「ボス馬」となったそうだ。しかも
厩舎内(『馬』を世話し、訓練する専門の施設のこと)に留まらず美浦の全ての『馬』のボスに君臨した生粋の『ボス馬』だったらしい。

     そんなシンボリレクイエムのお気に入りがサクラグローリアであったという。
     シンボリレクイエムは他の『馬』から恐れられていたようだ。皆が後退ったり怖がったりする中、レクイエム相手に引く姿勢を見せなかったことから気に入られたらしい。
     ウマソウルのサクラグローリアは怖いもの知らずなのか?鈍いのか?マイペースなのか? なんだか他者からの刺激への反応が薄いような観測結果が多い。

     ともかく、ボス馬シンボリレクイエムのお気に入りという位置についたサクラグローリアは、他の『馬』からも一目置かれる存在に、更に言うと象徴的なボスのような存在になったと言う。
    
 それに加えて、レクイエムは自分のことを牡だと思っていたとか、実はサクラグローリアに惚れていたとか…厩務員という彼らの世話係は、そのような記録を残している。

     ウマソウルこパストラルのことも観測されているようだ。パストラルは栗東にいて、美浦とは別の所属らしい。こちらは前のボスに気に入られてから色々あって栗東の牝のボスに君臨したとのこと。
    そして、とにかく他の牝にモテたとのこと。

     これらの話をきくと、ウマソウルがサクラグローリアの世界に影響を与えているというのも、あり得ないことではないのかもしれない。

    (続く)

  • 153夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 01:08:29

    『ちっぽけな星だとしても、見上げる人がいるから、輝き続けたいんだ』

    冬が近づいた日。グローリアたちの先輩世代、星の世代のベリザーナはトレーニングに励んでいた。

    『日本のウマ娘?あんまり興味ないね?』
    凱旋門賞ウマ娘のインタビューによると、2着に迫ったベリザーナのことは眼中にないらしい。

    「…くっ。我を、無視するなぁぁぁぁぁ!!!」

    叫びながら走るのは疲れる。有酸素運動と無酸素運動、効率よくやらないと。次のメニューは…、
    メモをごそごそと探していると、彼女のライバルであるプラネットセブンがこちらに寄ってくる。休憩にしましょう、とその手にはミックスジュース。

    「無理をしていませんか? 海外遠征から戻ってきてからずっと…」
    「ふんっ!我は無理や無茶苦茶などせぬよ。最も効率的に負荷をかけて我が翼を成長させているところだ」

    「……凱旋門賞2着おめでとう、というのは、ファンの皆さんは本心から言っているのですよ。」
    「……わかっておる。一度や二度の敗北で我の光が翳るわけではないことも」

    視線の先にはストレッチをしているジュニアのウマ娘たちがいる。その中にはベリザーナの妹『レッドベレヌス』も。彼女はめきめきと頭角を表し、ホープフルステークスの出走を目指している。

    「遥か遠い空に在る星は、その昔は旅人を導いたものよ。海の上でも、陸の上でも。
    ……矮小な星屑と、嘲られることを許してはおけぬ。」

    「リザは妹思いですね」
    「……」
    「だとしても、無理をしては元も子もないでしょう。
    有馬記念連覇するのに、リザがいないのは退屈です」
    「ふむ。春秋グランプリを獲った暁には、真っ先に汝の賛美が聞きたい。そのためにも万全でいないとな」

    二人は笑い合う。

  • 154夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 01:09:57

    >>153

    ジャパンカップで勝ったのはクラシック級のサクラグローリア、2着にシンボリレクイエム、3着に凱旋門賞ウマ娘、リヴァイアサン・メルビレイ。

    カフェロワイヤルはゴールののち故障にて戦線離脱、長期休養となった。

    ティアラグローリア世代の活躍の裏で、星の世代のウマ娘たちは上位に食い込めなかった。


    サクラグローリアとシンボリレクイエムは有馬記念に出走表明している。有馬記念の人気ももしかしたらグローリア世代に負けるかもしれない。

    この二人に勝たなくちゃ。勝てば凱旋門賞での胸のつかえが取れるだろう。


    我は史上最強のステイヤーで在り続けるのだ。

    ベレヌスにその背を追い越される日までは。


    (続く)

  • 155夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 01:28:01

    (後書き的なもの)
    今日は7000字書きました。自分は短くて面白い話が好きなんだけど、書きたいことを書こうとするとどんどん長くなるね。長くて面白い創作できる人すごいや。

    このあと有馬散花やるんだけど、あの辛さ、悲劇の回避がこのスレの原動力だと思うので書こうとするとどんどん重くなるね。書くけど。まだ書いてないんだけどしんどいからまた一気に投下したい所存。

    ネット先輩、有馬に出ると思い込んで書いてたら出走したかどうか不明だった。どうしよう。
    誰か明日見てきてくれないかな。有馬散花の出走メンバー。
    パイライト先輩やクレキン先生やシバルリーはどうだろう、いるのかな。
    5番手くらいにつけて追い越されて沈んだウマ娘も。


    メルビレイさんはこれからも活躍するから楽しみだな!!

    カフェちゃんは今の観測結果からすると学生時代の出番はこのあと一回しかないので…メラちんが応援したり、ぐっちゃんのオーラがやばい話の解説をしてもらいました。

    メルビレイさんとぐっちゃんはやばいオーラ打ち消しあってお互いに無効になってると思う。
    くーちゃんも将来的にオーラやべーやつに加わる。

    よしおやすみ!みなさん良い夢を。

  • 156菊花賞C22/10/21(金) 06:46:45

    報告と時系列が一致してないのに時系列順に振り返ってるの本当にすごい

    一度時系列順に並べ直そうと思ったけど膨大で断念したんだよね

    戦績表ぐらいは作り直そうかな


    CCCにとってはこの辺りから辛いよね

    ここまではグローリア>他って印象だったのがグローリア>ティアラ路線>CCCって明確になったから

    シルバリーは怪我で勝てなかったみたいな擁護できる要素がなくて実力で負けてたから、遠征中以外はたぶん視界内にいないだけでレースの後ろの方にいるんじゃないかな

  • 157二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 06:46:58

    起きたらまた素晴らしい物が投稿されてる…ありがたやありがたや…

  • 158二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 12:20:24

    >>155見てネット先輩の参加有無確認しようとしたけど普通に失敗...

  • 159夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/21(金) 12:33:09

    >>137

    学生時代にもまだ会えてない子がいそうだよね。らっふぃーも急に登場したし。

    また続きを見たら教えてください!


    >>138

    わかる。ノーマルエンディングもグッドエンディングも見たい。見たら成仏する前に書き込んでね!


    >>156

    いつも戦績表作成ありがとうございます!!

    時系列順はやってみたかったんだよね

    たしかに、ぐっちゃんとシバルリーは交流がなかったらしいからみえてないだけで普通にいそう。

    いつ頃遠征してたのかなー。もしまた見たら教えてくださいね!コタツの話も詳細がしりたい。


    >>157

    嬉しい…読んでくれてありがとう…


    >>158

    挑戦ありがとう、どうなんだろうほんとに。人気は十分に集まっていそうだよね





    書いてから思ったけどメルビレイさん、普段なら弱者は放置しそう。ここでカフェを助けるか??と思ったけど、ぐっちゃんと早くご飯に行くためにはカフェちゃんのことをおおごとにせず、早く治療したほうがいいと思ったのかも。いや、さすがに怪我人は見逃さない良識はあるか。


    メルビレイは将来的にクラブで指導するから面倒見はいいと思うし、経営もするし、全方面でかなり有能でいろんなことに気がつく方だと思う。気がついたうえで自由に振る舞っているという解釈。

    そうやって賢くて、周りを真上で自分の個性を前面に出すのはベリザーナと被るんだよなと書いてて思った。


    続きはまた夜に。

  • 160謎薬22/10/21(金) 21:08:31

    よし…書き上がった、ちょっと今回は最終回に合わせての突貫工事だからいつもより雑かもしれないけど許してね

    『カワイイに必要なモノ』

    「はーいみんな、カワイイカレンだよ♪今日はスペシャルなゲストが来てもらってまーす!」
    「カレンチャンのファンのみんな、パストラルだ。よろしくっ」
    「し、シンボリレクイエムだ…」
    トレセン学園のキッチンで始まったウマスタライブ、ノリのいい2人を見ながらレクイエムは(どうしてこんなことに…)と考えていた。
    きっかけは2週間前、カフェテリアでカレンチャンに話を持ちかけられたことだった。なんでもトレーナーに贈るチョコを作りたいのだが、当てにしていた同期のエイシンフラッシュが自分のトレーナーに贈るチョコ作りに専念したいと断わられたらしい。そこで同じく菓子作りが上手で、ウマスタでも活動しているレクイエムに声をかけた、ということだった。
    そういうことなら、と了承したレクイエムだったが何故か作る物を決めている間にライブ配信をする方向に進んでしまい、たまたま通りかかったパストラルに助けを求め、どうにか3人ですることになったのだった。

  • 161謎薬22/10/21(金) 21:09:33

    「レクイエム、大丈夫か?」「さっきから話してないけど、どうかしました?」
    と、あれこれ思いを巡らせてると二人がこちらを気にするように覗き込んでいた。
    「あ、ああ…すまない、慣れてなくてな…」
    「おいおい、何時もの強気はどうしたよー?」
    君も初めてだろう、と言いかけてそういえばこいつは昔からこういう時に落ち着いてたな…と思い出したレクイエム。咳払いを挟んで気持ちを切り替え、お菓子作りに集中することにした。
    「それで、今日作るのはガトーショコラだったな?」
    手際よく道具や材料を並べつつ手順を頭の中でおさらいする。洋菓子はまだまだ練習中なので、今回は事前にトレーナーから色々と教わっていた。
    「えーっと、まず何をすればいいですか?」
    「そうだな…チョコを溶かしておいてほしい」
    カワイイエプロンを着けて準備万端やる気満々なカレンチャンにそう指示を出し自分は卵を卵黄と卵白に分けようとしたところで、猛烈に嫌な予感に襲われて振り返る。
    「ストップ、それは危ないぜカレンチャン」
    同じことを察したのか、パストラルがチョコの塊を鍋に入れて火にかけようとしていたカレンチャンを止めてくれていた。
    「え、でも溶かしてって」
    「…チョコを溶かすときには、湯煎で頼む」
    そう言いながら鍋に水を汲み、温度計を入れながら火にかけるレクイエム。直火だとあっという間に焦げてしまうのだ。
    「それから塊のままじゃ溶けにくいから、細かく刻んどきな?」
    まな板に載せ替えたチョコの塊に包丁を添えてるパストラルが重ねる。付き合いも長いだけあってある程度知識もあるのは助かった。
    そしてそこからは、お菓子作り初心者のカレンチャンをどうにかこうにかフォローし続ける二人の奮闘が始まった。
    「お、お砂糖とバターこんなに入れるんですか!?カワイくないような…」
    「入れなきゃカワイくならないから、ちゃんと入れて」

    「焼き上がりまで50分!?…温度上げたら早くなりません?」
    「肩たたきするときにフルパワーで叩くバカはいないだろ?」

  • 162謎薬22/10/21(金) 21:10:26

    どうにか生地が出来上がりオーブンに入れて焼き始めたところで、一息ついて3人で話を始めることになった。
    「それにしても…お菓子作りって大変なんですね〜」
    くぴくぴとジュースを飲みながら話すカレンチャンに、レクイエムは大いに頷く。
    「私も始めたばかりの頃は失敗ばかりだったからな…焦がしたりバラバラになったり…懐かしいな…」
    しみじみと思い出すレクイエムに「それいくつ位の話だよ」と生チョコをつまみながらツッコむパストラル。ちなみにこの生チョコはもちろんレクイエムのお手製で、先程カレンチャンもウマスタにアップ済だ。
    「あ、レクイエムさんに質問来てるよ♪なになに…『レクイエムさんはトレーナーさんにチョコを贈るんですか?』だって!」
    「お、それはオレも気になるな?」
    先程から気になっているのだが、この二人はいつからこんなに仲良くなったんだ?確かに短距離で結果を出しているとはいえ、そんなに接点はなかったはずだが…という疑問はさておき
    「ああ、お互いに作って渡すつもりだぞ」
    と答えるとカレンチャンは口元を抑えて「そ、それって…!?」と歓声をあげる。が、隣のパストラルからの
    「いや、それ単にお互い自信作持ち寄ってるだけだろう?」
    というツッコミに「なーんだぁ…」とトーンダウンしていた。ウマスタのコメント欄も同様であったが、こちらはまだまだ盛り上がってる様子である。
    「というかパストラル、お前はどうなんだ?」
    「オレか?オレはちゃーんとボスにプレゼントするぜ、日頃の感謝を込めてな」
    レクイエムの質問にカメラ目線でバチッとキメて答えるパストラルに、コメント欄は一気に流れていった。

  • 163謎薬22/10/21(金) 21:11:09

    その後も焼き上がりと粗熱取りを挟んでガールズトークは続き、無事カレンチャンがトレーナーに渡すガトーショコラは完成した。3人で挨拶をしてライブ配信を締め、片付けをしているとカレンチャンが神妙な面持ちでやって来た。
    「あの…レクイエムさん」
    「どうしたんだ?」
    片付けの手を止め返事をするレクイエム、今日の配信で何か不満でもあったのだろうか…と不安になる中、カレンチャンは切り出した。
    「正直、カレン今日までお菓子作りの事甘く見てました。自分でも簡単に出来るって、余裕だって思ってたんです」
    「でもいざ作ってみたら、分からない事はいっぱいあるし、段取りも出来なくて…お二人がいなければ、手作りを諦めたかとんでもない物を渡していたかもしれないです」
    だから、と俯いていた顔を上げるカレンチャンをレクイエムは真っ直ぐみる。
    「今度、機会があったらお菓子作り教えてください。このままじゃ、カワイくないんです…!」
    そこでカワイイという表現を使うのはよくわからないが、相当悔しかったのは感じ取れた。その上で、真剣に頼み込んでいるのもわかったのだから
    「ああ、いいぞ」
    レクイエムに断る理由はなかった。

    それからしばらくして、レクイエムとカレンチャンのウマスタにそれぞれ『カワイイ弟子が出来ました』『これからレクイエムさんとお菓子修行!』という投稿がされ、相互に大変バズっていた。

  • 164謎薬22/10/21(金) 21:19:33

    はい、というわけで今回は以前にちょっとだけ話した「レクイエムとカレンのウマスタライブ」がテーマでした。カワイイ物が好きなカレンチャンなら多分くーちゃんのお菓子には反応するだろうし、それがよしんばトレセン学園のウマ娘だと分かればコラボ持ちかける可能性はあるだろうな、と同時に料理苦手なカレンチャンはその克服もしたいかも、と思いながら考えてたんですが「夢に出てきてないウマ娘出すのはどうかな…」とボツにしていたんですよね。でもグローリアスレを畳むのなら折角だし出しちゃえ、と今回書いてみた次第です。

  • 165夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:04:08

    カレンチャンとラル様のかけあいカワイイ
    お菓子交換するくーちゃんとトレーナーもカワイイ
    ここにぐっちゃんがいたらチョコを微塵切りするんだろうなぁ()

  • 166夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:20:54

    『実りの秋は燦く冬へ移ろう』

    ジャパンカップで過去最低順位となる第三位に沈んだリヴァイアサン・メルビレイは記者会見を開いた。

    「レース。それは最高のエンターテイメントです。
    私はいつも最高を更新してきました。
    ギニー、ダービー、セントレジャーも、凱旋門賞も、ご覧のみなさん、楽しかったでしょう?
    私も楽しかった。
    しかし私にはわかりました。
    ジャパンカップ。
    レースにおいてこの感動を超える体験はできないでしょう。

    私は競争ウマ娘を引退します。

    あぁ、泣かないで。寂しく思うことはありません。
    とってもわくわくすることを思いつきました。
    みなさんにも喜んでもらえることです。
    日本のみなさん。またすぐにお会いしましょう。」


    メルビレイの引退を惜しむ声に続いて悲報が届く。

    カフェロワイヤルはレース後の検査で怪我を負っていたことがわかり戦線離脱。少なくとも来年春の復帰は絶望的で、このまま引退かと思われた。

    しかしカフェはレース復帰を目指すことを力強く宣言。時間をかけて療養することになった。

  • 167夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:24:18

    >>166

    そしてサクラグローリアは、無敗のトリプルティアラ戴冠、そしてあのメルビレイを倒したことで、元から高かった知名度が日本全国に爆発的に広がった。

    それに伴い、グローリアの内面も知れ渡ることとなった。不器用で不安症なところ、だからこそひとつひとつ一生懸命走る泥臭さ、健気さ、「燃えるなら指の先まで髪の先まで」そんな格言からも垣間見える勝負への思い。

    そんな内面の覚悟の強さと、身長169cmでスリーサイズB87・W55・H85の抜群のプロポーションに一見大人びてて儚く可憐だけど中等部らしい幼ささえ感じさせる美貌とのギャップに、人気はさらに高まった。


    グローリアが出演した化粧品のCMでも彼女のイメージカラーのリップは飛ぶように売れた。可愛いウマ娘に憧れる女の子たちのおしゃれとしても、常勝無敗のウマ娘がイメージキャラクターになったことから、受験や勝負事のお守りとしても人気が高まった(かもしれない)


    もちろんファンクラブの会員数も、ウマスタのフォロワーも増えた。歌練習動画の再生数の伸びが特に目立ち、早くも次のウイニングライブで歌うところを切望された。

    ウマスタから連動してティアラ路線の子達の注目度も爆上がりし、ここ数年のトゥインクルシリーズ史上最大の盛り上がりといってよかった。

    毎日のテレビやネットニュースやSNSでグローリアの名前を聞かない日はない。


    クリスマスの足音が近づく中、日本中のトゥインクルシリーズファンは願っていた。

    ジャパンカップが終わったばかりではあるが、

    ぐっちゃんが有馬記念を走るのを見たい!!!


    JCから有馬記念は約1ヶ月後と間隔が短く、両方に出走するウマ娘は少ない。一度レースに出ると気力も体力も大幅に消耗するのだ。トレーナーも年内はJCで終わらせるつもりだった。


    しかしグローリアの人気は止まるところを知らず、もはや社会現象となっていた。有馬記念の人気投票ではぶっちぎりの一番人気で、ファンの期待に応えるためにもグローリアは出走を表明。



    そして、これで3度もグローリアの2着となったシンボリレクイエムも、G1の勝ち星はないけれど、実は普通に強いのでは!?とじわじわと評価が上がってきていた。今頃気づいたか……古参のくーちゃんファンは、有馬記念では打倒ぐっちゃん!くーちゃんに栄誉あるグランプリを!と燃えていた。

  • 168夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:27:10

    >>167

    他のライバルたちの戦績はどうだっただろう。


    まずは、短距離路線に向かったパストラル。

    ここでパストラルの勝負服を紹介しよう。


    白と紫のパンツスーツ、マニッシュな装いだが胸元はガッツリ空いて豊かなスタイルが露わになっている。

    帽子は白と紫の市松模様(観測者曰く『炭治郎見たいな柄』)

    着こなすのが難しそうではあるが、パストラルが着るとピッタリ似合うのである。爽やかさと色気、青年と美女、大人と子供、対称的な要素が見事なバランスで調和している。

    くるっと回って〜!投げキッスして〜!と、夢女たち(男性も含むらしい)から声が上がっている(20_76)

    手足が長く、走るのも、ダンスも見栄えがする。老若男女の人気を集めたというのも頷ける。

    (イラストが残されていないのが残念である。絵師の皆様、今からでも募集しています)


    そんな装いでスプリンターズSに続いてマイルCSを快勝。

    今年の最優秀スプリント部門ウマ娘はパストラルに決まったのでは?と気が早いファンは盛り上がった。

    クラシック世代が年度代表ウマ娘の一人に選ばれるのは大きな快挙である。



    次にオーヴァチュア。

    彼女の戦績はティアラ路線は全て3着(22- )と観測されている。その通りにここまで、阪神JF、オークス、秋華賞で3着(桜花賞は欠場) となればヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯も3着をとっているのではないか?この時期のエリ女に出てシニアのお姉様方相手に3着であれば立派だろう。

    (迫り来る世代交代の波にひやりとしつつも経験値の差と貫禄を見せつけて女王となるお姉様を誰か夢に見てきてほしい。)


    全く観測されていないがサクラグローリアの心の友であるクロノラフカディアもG2 G3で活躍したらしい。本格化が遅くデビューも遅めだったようだが、この時期には重賞を勝っていただろうか。

  • 169夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:28:24

    >>168

    そういえば、秋には聖蹄祭があったはずだが、春のファン感謝祭と並んであまり観測されていない。

    春秋の文化祭に関しては、以下のようなことがわずかに観測されるばかりだ。


    ・グローリアはミストレセン学園への出場を打診されたが、恥ずかしいからと言って全力で逃げて断ったこと

    ・握手会では真剣になるあまりファンの指を握り潰しそうになったこと(ファンは嬉しそうであった)

    ・グローリアは歌を唄い、レクイエムはたい焼きを売上、パストラルは執事喫茶に参加したこと

    (もっと見たいからみんな早く寝て。夜更かしするのは夜更かしの民だけでいい)


    そんなこんなで秋が深まり、冬が来た。

    今年の総決算、有馬記念。


    「栄光の桜は冬に咲く」


    新聞には早くもそんな見出しが踊っていた。

  • 170夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:31:20

    有馬記念。のちに『有馬散花』と言われるその年のレースに関して、ウマソウルを観測した専門家による観測結果がある。(10-172)


    その日は大雨が降っていた。
    桜流しと思いきや、暗雲を引き裂くように美しい尾花栗毛の馬がゴールを通過していく。
    割れんばかりの大歓声の中、彼女は不意に減速する。騎手が慌てて跳び降りる。
    そして『馬』は、体を地面に打ち付けるようにして左に倒れた。
    時が凍りついたように
    何十万人もの観衆が詰めかけるレース場から全ての音が消えた。


    そこで、ウマソウルにおけるサクラグローリアの観測は…途切れた。 

  • 171夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:56:13

    『栄光   』

    年末の中山、有馬記念。
    人気投票によって出走者が決まるこのレース。一番人気はこの娘、無敗のティアラ三冠ウマ娘、サクラグローリア。

    ここでサクラグローリアの勝負服を見てみよう。
    こちらの神絵師によるデザインを見て、グローリアに接続した元スレ主は細かい差異はあるが大体こんな感じと言っていた(画像参照)

    讃美歌が由来の名前のイメージから、聖歌隊風のピンク色のワンピースに、サクラ冠おそろいの黒いセーラーカラー。スタイルの良さがよくわかる。袖には透け感のある素材が使われている。スカートには楽譜の模様、ベレー帽は左。
    サクラグローリアのイメージ通りの儚い美と華やかさがある。


    グローリアのトレーナーは今年もさくら色のマフラーを巻いていただろう。
    これは筆者の妄想に過ぎないことだが、出走前、グローリアはトレーナーに、誕生日にもらって御守りのように大事にしていた時計を手渡したのではないか?大事なレースだから、濡れないように預かっていてほしい、と。
    トレーナーはグローリアに、1着になれと言っただろうか。それよりも、信じている。そう伝えたのではないかと考えている。


    天使みたいだな。
    何度目かわからないが、トレーナーはそう思ったかもしれない。得意の重馬場、しかし天気は土砂降りの中、精神を研ぎ澄まして勝負の時を待つサクラグローリアは神々しく見える。降りしきる雨さえも、聖なるベールのように思えて。

    天使がこの世に留まり続けることなどできないのに。

  • 172夜更かしの民◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 00:59:16

    >>171

    続いてシンボリレクイエムの勝負服を紹介しよう。


    こちらも神絵師によるデザインのもの。(画像参照)

    シンボリカラーとも言える深いグリーンの高貴な印象の軍服風ドレス。

    レクイエム(鎮魂歌)やモーニングドレスからの連想か、黒いヴェールもついている。



    友達以上、仲間でライバルといえるこの二人の対戦も、メイクデビュー、桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップときて、今回で5回目。

    それら全てでグローリアが1着、そして桜花賞の3着を除いて全てレクイエムが2着だった。

    いつも一番近くでグローリアの背中を見てきた。


    シンボリレクイエムにレース前のルーティンは無い。これはトレーナーの指導によるものだ。なんらかの理由でルーティンがこなせないときに、調子を崩したり言い訳を探したりしないように。いつでもどんな状況でも、それが最高のコンディションでなくても、勝負の時はくる。

    レース間隔が短く休養が足りていないのはグローリアだけでなく、レクイエムも同じだった。

    だけど、今度こそ。


    静かに祈りを捧げる。それは既に失った何かではなく、自らの手で手繰り寄せるべき未来に向けて。



    ティアラ・グローリア世代が注目を浴びる中、最弱世代と侮られたCCCをはじめとする同世代のクラシック路線ウマ娘。

    そして世代交代を叫ばれ始めた『惑星王』プラネットセブンと『最強のステイヤー』ベリザーナ率いる星の世代。


    この一戦は今年の総決算であり、今後を占うものになるだろう。

    今日の勝利の女神がチュゥするのは誰?


    有馬記念、出走まであとわずか。

  • 173二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 01:19:57

    >>165

    読んでくれてありがとう…ありがとう…多分チョコ作るときはぐっちゃんのみじん切りが役に立ちそう

  • 174二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 01:44:21

    このレスは【閲覧注意】です。このシリーズの不文律である『夢で観測されていない曇らせを語らない』を破ろうとしていますので。>>116


    ずっと気になっていることがあります。






    ウマソウルのサクラグローリアは本当に復活したの?

    ウマ娘サクラグローリアは、雨の中山に散っていったウマソウルサクラグローリアのifの物語なのでは?


    その後を想像させるものとして観測されているのは

    ・グローリアが自分で倒れて亜脱臼を治したとされていること

    ・デットーリが騎乗した美しい尾花栗毛がサクラシンフォニーである可能性があること(しかしサクラシンフォニーの父はシンボリレクイエムと観測されているため更なるifかもしれない)

    他にウマソウルのサクラグローリアの復活を示唆するものは未だ観測されていない。


    このスレが終わる前に誰か見てきてほしい。

    ウマソウルのプラネットセブンとサクラグローリアが競い合うのを。

    或いはサクラグローリアの産駒が凱旋門賞を勝つのを。


    なんでこんなことを言うのかというと、このシリーズの始まりは有馬散花だから。

    あと「保守」だけレスされるくらいにネタ切れなら数ヶ月越しの疑問を語ってもいいかなって。






    【閲覧注意】おわり。

    夢報告来ないかなって待ってます。良い夢を。

  • 175二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 09:40:50

    接続失敗無念……

  • 176◆f6Xoa3AjCBh922/10/22(土) 14:40:10

    接続した人いないかぁ…残念

    自分の性格上一度休むとエタるのはわかってるんだが(ここ以外で連載書いたことないけどきっとそう、筋トレとかがそうだった)多忙により月曜くらいまで書く集中力がなそうだ。
    なので今度こそ、もしスレが残っていたらまた会いましょう。長い間脳焼かれて楽しかった。
    (スレ落ちたらいつか書き溜めした上で完結2立ててもいい?)

  • 177二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:23:33

    >>176

    ひとまずお疲れ様でした、振り返りまとめてとても助かりましたよ、出来るだけ残せるようにはしますけど…


    (もちろん後で改めて建ててくれるのは大歓迎ですよ)

  • 178二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:54:31

    あと数日の間に、夢に繋がれることを願って

  • 179二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 01:50:03

    >>176

    後追い組としては、こういう報告があったよーってのを提示しつつぐっちゃんの軌跡をなぞっていくまとめめっちゃ助かってるので楽しみにしてます!


    タオルみたいなセンシティブでなければ接続先は何でもよいので、トレーナーさんとぐっちゃんのマフラーとか誕生日みたいな尊みあふれる素敵エピソードが見られますように……

  • 180◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:01:53

    >>177>>179

    ありがとう。やっぱりエタりたくない……って思って書きました。かまってちゃんみたいでごめん、ごめん……どんだけ脳を焼かれてんだ私…。

    自分の場合は時間をかけたところでクオリティ上がるわけじゃないし。


    ここまで読んでくれてありがとうございます。

    まぁここまでかいたらベリザーナ引退までは書きたいし、そうなると絶望の黒を吹き飛ばす自由なら風も、惑星王vs砂の王も、エリ女も、ベレヌスが世代の壁を感じる有馬記念も書きたいよな。

    当然宝塚も。 でもとりあえずは一区切り。第一章完結ってことで。

  • 181◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:04:13

    >>172

    その日の中山は雨が降っていた。

    ウマ娘のレースは雨天決行、そしてグローリアにとっては幸いなことに、彼女は重馬場巧者。

    ベリザーナをはじめとする星の世代をおさえて一番人気なった彼女はもちろん警戒されていた。……そうはいっても、皆泥に足元を取られ、雨に視界を奪われる中では、周囲を警戒をしつつも自分の走りに集中せざるを得ない状況だった。


    とある先輩ウマ娘もそうだった。

    ここまでは悪くないペース、自分の名前とともに5番手やや外と実況の声が聞こえる。脚は残してて十分トップ狙える!ここからスパートだ!!と、思ったその時。


    背後から迫ってくるプレッシャー、ゴッゴッ!という振動ともに自分のさらに外をかっ飛んでいった影があった。サクラグローリアは、身体に溜めた全エネルギーを炸裂させ、泥のようなターフを切り裂き進撃を開始した。(5-80の怪文書より)



    「…向こう正面に入り先頭は変わらずシンボリレクイエム、やや縦長の展開となっております




    さぁレースは第4コーナーに差し掛かります、ここで集団最後方から仕掛けてきたサクラグローリア!

    じわじわポジションを上げていく


    

トリプルティアラサクラグローリア!

    ぐんぐんとスピードを上げていく!」

  • 182◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:05:51

    >>181

    あ、無理だ……。最近勝ち続けて人気になって、ちょっと生意気に感じていた後輩に相手に退くつもりは一切なかったのに、追い抜かれた瞬間に絶対的な壁を感じた。敵わない。世代ごと否定されるような気持ちになる。息苦しい。先輩ウマ娘は戦意を喪失してしまった。脚が伸びず、そのままズルズルと後退していく。




    「最終直線に入り先頭を行くシンボリレクイエム!このまま逃げ切れるか!中山の直線は短いぞ!」


    来たな、ライバル。

    強くなりたかった、ルドルフさんみたいに。だから強い相手と戦いたかった。

    ジュニア期終わりまではクラシック三冠路線に行きたかったけど、本当は、初めて一緒に走った日からティアラ路線に行きたいと思ってしまったのかもしれない。

    私は幸せだな、競い合う相手がグローリアでよかった。

    これからもずっと一緒に走って、あなたの背を見ないまま逃げ切ってゴールしたい。いつの日か。


    サクラグローリアに陰りは一つもなく、雨に濡れる彼女の姿は天使のベールに包まれた聖女のようで。

    あっという間に並ばれて、追い越されて、その背中はもうあんなに遠い。

  • 183◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:08:38

    >>182

    「女王が直線一気でシンボリレクイエムに迫る!シンボリレクイエムに並…ばない!並ばない!シンボリレクイエムをかわしたー!




    サクラグローリア先頭!サクラグローリア先頭!2バ身!3バ身!圧倒的末脚でシンボリレクイエムを突き放す!レースは残り100mを切った!




    サクラグローリア、5,6バ身の差をつけ今1着でゴォール!


    

サクラグローリアァァ!!!




    やはり強い! 強すぎるっ!!」




    なんだかふわふわした気持ち。

    不器用だから、最後まで力を抜けなくて、そのまま全力で走り抜けた。

    あ……私のトレーナーさんがこっちに手を振っている。

    私のトレーナーさん、やったよ。グランプリの栄光を、あなたと一緒に。

    そう思って、トレーナーさんの方に向かおうとしたんだけど、足がもつれて、



    「1年を通しG1の舞台を彩り続けた桜が!




    決して散ることのない、栄光の万年桜が!


    

今、年末の有馬記念にも咲き誇りました!!




    ああ、すごい…凄い光景です!いま中山は、この偉業を成し遂げた彼女を賞賛する声に溢れ、て………」

  • 184◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:12:38

    >>183

    雨の中、黄金の桜は嵐となって全てを置き去りにしていった。全てを。私のことも。


    

やっと足を止めて、あぁ、また負けてしまったという思いと、私の親友が勝った誇らしさが同時に胸に湧き上がり、誰よりも、向こうからやってくるあの子のトレーナーよりも早く、「おめでとう」と声をかけようとして…




    サクラグローリアは崩れ落ちた。


    圧倒的な勝利を刻んだ雨中の勝者を讃えようと、観客は一斉にサクラグローリアコールを起こそうと口を開いた、その瞬間のことであった。


    何万人もが詰めかけた中山レース場は、耳が痛くなるほどの静寂ののち、阿鼻叫喚の地獄と化した。





    その日の有馬記念のことを有馬散花と後世では呼ばれた。

    それは讃歌でもあり、惨禍でもあった。




    『栄光の代償』

  • 185◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:19:13

    >>184

    転んでしまったグローリアは、立とうとしたけど立てなかった。左のふとももから下の感覚がなくなっている。

    駆け寄ってくるトレーナーが見えたから這ってでもそっちにいこうとしたけれどいけなくて……



    そこで、夢の中でウマ娘になっていた元スレ主は、目を覚ました。



    スレ住民たちは幸せな夢の続きを求め、接続を試みる。


    僕たちが夢を見る限り、黄金の桜は散らない(17-200)




    『神聖讃歌』第一章 完

  • 186◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 06:49:19

    あとがき

    讃歌で散花までは初期のスレで見たけど辞書引いてたら惨禍がでてきてひえってなった。
    栄光の代償は初期の初期からある概念だからやりたかったですね。
    主観が入るとはいえここまでわかってる時系列で書けて満足。

    SS書いたら(他人が)夢に見るらしいので夢報告ある人はぜひよろしくお願いします。

    次スレどうしましょ? 全然書き溜められてないけど誰もいなかったら最速で本日夜、193くらいまで行ったら立てようと思います。書く気はある。
    グロウたちも書きたい。
    シンフォニーソウル父は誰なん?ほんとに


    とりあえず二度寝する。おやすみ。良い日曜日を。

  • 187二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 08:18:08

    ああ…ここ何度読んでも辛いな…でもこれがあったから脳焼かれたんだもんな…

  • 188二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 08:20:08

    うおおおおおありがとう夜更かしの民!
    接続成功!!!
    ウマソウルぐっちゃん有馬散花の後、のっそり立ち上がってその後検査からの無事生存!
    ただ繁殖入りするかもっていうか半ば繁殖入りするのは決定事項だったんだけど、ファンの声がすごくて、関係者さんも乗り気になって現役続行!って流れらしい!

  • 189二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 11:19:30

    >>188

    ウマソウルぐっちゃんめっちゃタフじゃん…

  • 190二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:42:13

    >>188

    ウマ娘の方は立てなかったのにウマソウルの方は普通に立ち上がるの流石に困惑する

  • 191◆f6Xoa3AjCBh922/10/23(日) 22:31:30

    >>188

    ウマソウルぐっちゃんの生還確定をみてきてくれてありがとう報告民!!

    ウマソウル関係者が現役続行を決めたのはいつ頃かわかる?

    ファンの声って、署名とかあったのかな?




    スレの当時の雰囲気を出すためにものすごく悲惨な雰囲気で書いたけど、

    ウマ娘のぐっちゃんは足はすぐに治ったもののなぜか走らない(メンタル面の不調?)ってことだったから、ウマソウルがすぐに立ち上がったのは理解できる。


    怪我に関しては前からちょっとズレがあるよね、股関節か太腿か、とか。


    ウマソウルでは体を地面に打ち付けるようにして倒れたインパクトが強くて観衆は驚いたんだろう。(結果的に脱臼を治してた)

    多分これ、カフェが重症だったからJRA(URA)がナーバスになってたんだなと思った。ウマソウルグローリアはウマソウルカフェより軽症だったかもしれない。


    そして、スレ民からしたら16スレまで生死不明だったわけで、ぐっちゃんが金柑贈るまでくーちゃんたちと連絡取らないのはくーちゃんたちに対して薄情すぎるんじゃないかと思ってたんだ。

    でもウマソウル陣営がわりと早いうちから繁殖やめて復帰目指す宣言をしてたなら納得。


    ぐっちゃん本人が連絡してなくても、トレーナーや関係者からは療養中(場所は非公開、お見舞いにも行かないこと)みたいな通達があった可能性は高い

    18-123で「ぐっちゃんの情報は完全非公開だった」ってベレヌス接続者が言ってたけど、療養場所も復帰時期も発表なしなら完全非公開と言っていい…はず。

    (その当時は生死すら完全非公開だと読み違えていたよ……)

  • 192二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 06:41:01

    冷静に考えたら生死の情報すら明かさないのは不自然だもんね…生きてるけど療養中、ただし場所も怪我の程度も非公開のほうがしっくりくる

  • 193二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 07:35:37

    最初はん?ってなったけどぐっちゃん無事じゃなきゃ即殺処分な競馬の現実を考えると起き上がってもらわないとまずいのはわかる
    なんでこんな嫌にファンタジーと現実が噛み合ってるの……?

  • 194◆f6Xoa3AjCBh922/10/24(月) 12:27:49

    解釈次第であることはわかっているんだがウマソウルをもとにウマ娘のぐっちゃんキャラが出来上がったんだなって思えるエピソードが報告されてるのは面白いよね

    第二章は今日の夜?深夜?から次のスレでやりたいのですが全然書き溜まってないので今日の夕方から書く予定です。自分の楽しみのために書いているが読んでくださる方がちらほらいらっしゃるみたいなので待ってていただけると嬉しい



    でももしおひるね民からの夢報告等があれば気にせずスレ立てて語っていてください。

  • 195二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 17:39:23

    建てたいが出先で管理できる環境にない…誰か頼む

  • 196二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:59:19
  • 197二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:15:56

    感謝

  • 198二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:16:17

    うめ

  • 199二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:16:39

    うめ

  • 200二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:16:55

    200なら永遠

オススメ

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