- 1122/10/22(土) 20:00:06
ウタ「ん……?」
目が覚めると知らない部屋で私は寝ていた。
あれ?変だな…?
昨日私はルフィとベッドでお喋りしてそのまま一緒に寝たはず……ってルフィは!?
慌てて隣を見るとルフィがのんきに寝ていてちょっとホッと出来た。
…でも本当にここはどこなんだろう。
ひとまずルフィを起こして相談してみないと…。
ウタ「ルフィ、起きて。ルフィってば」
ルフィ「にく…zzz」
ウタ「……」ムカッ
マズイ状況なのに全然起きないルフィにちょっとカチンと来て本気の声を出して起こす事にした。
〜〜〜
ルフィ「おはようウタ!!!なんか耳聞こえねェんだけどよ!!!なんでだろうな!!?」
ウタ「(うるさ…)」
しばらく放っておいたら耳は治ったらしく、声の大きさも元に戻ってくれた。鼓膜やってなくて良かった。
とりあえず…まずは状況の確認をしないと。 - 2二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:01:30
寝起き大声はまじやめてあげて...!
- 3二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:01:36
🍲🐉ソワソワ
- 4二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:02:16
もう好き
- 5二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:03:04
部屋君今回こそは屈さずにいけるかな…
- 6二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:04:51
- 7122/10/22(土) 20:05:10
部屋の中に食料はない。あるのはベッドとユニットバスと数日分の飲み水だけ。
ドアは1つだけあったけど、当然開かない。窓もない。…そしてドアの上にはデカデカと「セッ〇スしないと出られない部屋」と書かれていた。
ウタ「誰がこんな事……」
ルフィ「なぁ、セック〇ってなんだ?」
ウタ「ちょっと黙っててよ」
あ…確かゴードンに聞いた事があったっけ。
食料は何日か抜いてもすぐに死ぬ事はないけど、水分はどうしようもないって。
…つまり、助かる為にはここにある飲み水が無くなる前に私は純潔を散らさなければならない。
なんでこんなバカみたいな事で初めてを捧げなければいけないの。ちょっと涙でてきた。
ルフィ「なー、〇ックスってなんだよ」
ウタ「あーもううるさいなあ!えっちの事だってば!」
……あ、言っちゃった。焦りでイライラしてて、つい…。
ヤバ。伝わってたらどうしよう。私抱かれちゃうの?こんな所で?いや、でもしないと出られないみたいだし…。でも…。でも…。
頭の中がぐるぐるして考えが纏まらない内に私はルフィにベッドへ押し倒された。
ルフィ「…ああそれなら分かる。なぁウタ、覚悟はいいな?すぐ脱出するぞ」
ウタ「……。ちゃんと優しくしてね…ルフィ…」 - 8二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:06:00
👺<判断が早い!
- 9二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:08:10
なにとりあえずハグしてんだこいつら…
- 10122/10/22(土) 20:10:10
2時間後
ウタ「ルフィ♡ちゅー、ちゅーしながらして♡」
ルフィ「フー…フー…!」
ウタ「ん…好き、大好きだよ♡もっとして♡」
ルフィは思ってたよりずっと優しくしてくれた。
…多分本当はもっと荒々しくしたいみたいだけど、私の事気遣って甘く抱いてくれて本当に嬉しい。
手と手を握りあって、抱き合って、見つめ合って、全身でルフィと密着して。
まるで溶け合うように私たちは1つになれた。
割と早い段階でドアの方からガチャって聞こえたからもう鍵は開いてると思う。
…でもせっかくだからルフィが満足するまで、私が耐えられる限り全部受け止めたい。
何度も何度もやられて、抱かれて、愛し合って、私の意識が少しずつ遠くなって行く。
でもルフィにこうやってされるのなら怖くない。
こんなにも愛されてるんだって実感できるから。
だからもっと愛して。
もっと私を感じて。 - 11122/10/22(土) 20:15:05
気付けば私はサニー号の医務室にいた。
意識を飛ばした私をルフィが抱えて脱出したみたい。
ルフィが言うには不思議な事に、ドアを出たらサニー号の甲板に出ていたそう。
もちろんもう一度ドアを通っても普通にリビングに入るだけで、あの部屋には戻る事はなかったんだって。
……あれは夢?
でもこの疲労感は現実だし、腰もちょっと痛い。
それにルフィもあの事を覚えていた。
だからやっぱりアレは現実だったんだ。
…ああ、一気に関係を進めちゃったなぁ。
これからどうしよう。私、大丈夫なのかな。
私を心配してくれたルフィが優しく抱き締めてくれた。深くて温かい愛情を感じられて嬉しいよ。
けどルフィ、耳元でそんな事言わないでよ。
拒否できないじゃん。出来る訳ないじゃん。
…だって私、ルフィの事大好きなんだから。
ルフィ「……なぁウタ、また今度やってもいいか?」
ルフィ×ウタ編おわり - 12二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:18:45
おん?
- 13122/10/22(土) 20:20:11
私が目覚めると何故かロロノアが剣を振るっていた。
状況が飲み込めないけれど、どうもそこにあるドアを斬り開きたい様子。…でも効果はなさそう。
…それより気になるのはドアの上に書かれた「セ〇クスしないと出られない部屋」という文字。
どういう事なんだろう。
どういう原理なんだろう。
いや、言葉の意味はもちろん分かるけど、何でこんな状況になったのかが分からなくて少し現実逃避してしまった。
ゾロ「クソッ!全然斬れねェ…!」
たしぎ「…ロロノア」
ゾロ「ああ?やっと起きたのかよメガネ女…」
たしぎ「ここはいったい…?」
ゾロ「…おれが知るかよ」
ここから出る為にドアを斬ろうとして剣を構えるとロロノアに腹の立つ忠告をされた。
ゾロ「おれがやってダメだったんだ。お前に斬れる訳ねェだろ」
たしぎ「…でも諦めたらあなたに抱かれないと出られない、という事になってしまいますから」
ゾロ「……」 - 14二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:21:02
こっから全員分いくのか…!?
- 15122/10/22(土) 20:25:10
何度も何度も剣を振るってはみた。
思いつく限りの方法も試した。
……でも結局ロロノアの言う通り、私がどれだけ斬ってもダメだった。
彼との実力差はそれなりに分かっているつもりだったけど、本当にダメだ。剣が効いてる気がしない。悔しくて泣きそう…。
ゾロ「…面倒だ。さっさとヤって出ちまおう」
たしぎ「……!」
…正直、彼の事は憎からず思ってはいた。思ってはいたけれど……でもこんなタイミングで、こんな状況でするのは嫌だ。物凄く嫌。でもここで飢え死ぬのよりは…。でも…。
たしぎ「人間の屑め…!」
ゾロ「海賊相手だぞ、何言ってやがる。…それにお前、死ぬまでここにいるつもりかよ」
たしぎ「……」
ゾロ「お互いこんな所で死ぬ訳にゃいかねェんなら覚悟決めるしかねェだろ」
たしぎ「……」
たしぎ「…1回。……1回だけ、ですよ」 - 16122/10/22(土) 20:30:27
2時間後
たしぎ「も…もうダメですって…♡」
ゾロ「ああ?まだ足りねェんだよ」
たしぎ「1回だけって言ったのに…っ♡」
ゾロ「うるせェ。ちょっと黙ってろメガネ女」
たしぎ「名前でっ…たしぎって呼んで…♡」
ゾロ「……たしぎ」ボソッ
たしぎ「ーッ!」ビクン
ロロノアに正面から抱きかかえられてされると本当に頭がどうにかなりそう。
1回だけって話だったのに、今はもう何回してるのか分からない。いったいどれ程したんだろう。
…これだけ屈強な男の人にこんな事されると私はやっぱり女なんだって感じてしまう。
悔しい。悔しいけれど本当に気持ちがいい。
気付けばしがみつく様に彼に抱き着いている。
それは相手がロロノアだから?こんな抱かれ方をされてるから?頭が変になっているから?
いや、考えないようにしよう……。 - 17122/10/22(土) 20:35:22
何度も何度も抱かれて、"抱き潰されるってこういう事なんだ"って骨の髄まで理解らされて、私はとうとう気を失ってしまった。
ゾロ「……済まなかったな…」
気をやる寸前に聞いたロロノアの謝罪は多分幻聴じゃないと思う。もしかしたら私がそう思いたいだけ、なのかもしれないけど。
〜〜〜
スモーカー「おい、たしぎ!無事か!」
たしぎ「……スモーカーさん…ここは…」
スモーカー「…お前なに呑気な事言ってんだ。ここは軍艦だろ。寝ぼけてんのか」
たしぎ「あれ…?」
スモーカー「…艦内でしばらく行方不明になったかと思えばこんな倉庫でずっと寝てたのか、このノロマが。…さっさと起きやがれ!」
たしぎ「は、はい!すみません!」
さっきのは…夢?
でも夢にしてはずいぶんリアルだった。
ふとトイレで鏡を見ると首筋に1つだけキスマークを付けられている事に気付いて、あれが現実だったのだと分かってしまった。
ゾロ×たしぎ編おわり - 18二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:36:35
凄いいい。
続き待機 - 19122/10/22(土) 20:40:34
私が目を覚ますとウソップさんが心配そうに私を見つめていた。
…なんでウソップさんが私の部屋に?
ああ、きっとこれは夢なのね。きっとあなたを好き過ぎて願望そのままの夢を見ているんだ。
……どうせ夢なら…したい事しちゃおうかな。
ふわふわした頭でそう考えてウソップさんの手を握ってみるとまるで本当にそこにいるみたいな感触がした。
…いや、夢にしてはあまりにリアル過ぎる。現実感がある。手の熱が伝わってくる。…という事は?
ウソップ「カヤ、起きたか?大丈夫か?」
カヤ「ウソップさん…どうして私の部屋にいるんですか?もしかして帰ってきてくれたんですか?」
ウソップ「……。いや、そうじゃねェんだ…。いいかカヤ、落ち着いて聞けよ?」
ウソップさんから今私たちが置かれてる現状について説明をされたけれど…なんというか、私の理解の範疇を超えてしまっている。
ここがどこだか分からないとか、水はあるけど食料はないとか、その…えっちしないと出られない……とか……。
本当にこれは現実なの?
まだ夢を見てる訳じゃないの? - 20122/10/22(土) 20:45:21
ウソップ「なんとかドアを開けようとはしてたんだが…ドアノブ以外なにもないんだ。鍵穴でもあればもしかしたら、と思ったんだがよ」
カヤ「じゃあ開けられなかった、と」
ウソップ「そういう事になるな…いや参った。これじゃどうしようもねェ……仲間の助けを待つのが1番かなぁ…でもいつまでも待ってらんねェし…」
よく見るとウソップさんはちょっと疲れた顔をしている。
きっと私が寝てる間に、なんとかしてドアを開けようと四苦八苦してたんだ。
…それも、私を起こさない様に。
私に余計な心配をかけさせない様に。
私はあなたのそういう優しい所が好きなんです、って言ったら…あなたは私を抱いてくれますか?
そう思って彼に抱き着いてみる。
カヤ「……。脱出方法なら…ドアの上に書いてありますよ」
ウソップ「…!バカ言え!そんな事出来るか!」
カヤ「でもこのままじゃ2人とも死んでしまうかも。早く出る事に越した事はありませんよ」
ウソップ「し…しかしだな……」
カヤ「私は…相手がウソップさんなら怖くありません、から……」
──だから、お願いします - 21二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:45:23
ウソップ、家族関連があれだからこういうことめっちゃ気を使いそうよね
- 22二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:45:40
色んなCP書けるのすごいな…
おれは一組書いてギブアップだったから憧れるよ - 23122/10/22(土) 20:50:11
30分後
カヤ「……ッ…♡」
ウソップ「…大丈夫か?やっぱりやめるか?」
カヤ「いい、ですからっ…続け…下さい…♡」
初めては痛い場合がある、と聞いてはいたけど確かに痛い。
でもそれ以上に心が満たされる様な思いがして、痛みはそこまで気にならなかった。
…欲を言えばもっと素敵な雰囲気でしたかった。
けれど状況が状況だからこれは仕方のない事。
そう言い訳して自分を慰める。
それに…こうでもしないとウソップさんに抱かれるなんて事ないとも思う。
彼が帰ってくるのをいつまでも待ち続けるのもほんの少しだけ辛くなってきた。
だからこれが夢でも幻でも構わない。
今はこの幸せに包まれていたい。
この感覚を忘れないように、この愛を離さないように、この幸せを実感するように、ウソップさんを力いっぱい抱き締めたまま抱かれる。
きっとこの選択は間違ってる。
でも、それでも…私はちょっと嬉しい。
だってあなたは私が願った通り本当に優しく抱いてくれたから。 - 24二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:54:50
なんぞこのスレ 最高かよ
- 25122/10/22(土) 20:55:25
気が付けば私はお屋敷のベッドで寝ていた。
あれは…やっぱり夢だったのかな?
…ふと右手に何かを握っている事に気付いた。
何故だか私は小さなメモを握ったまま寝ていたみたい。
くしゃくしゃになったメモを広げて確認すると、少しクセのある見慣れた文字で「ごめんな」とだけ書かれていた。
…本当に欲しかった言葉はそうじゃないのに。
やっぱりアレは現実だったんだとか、ついにやる事やっちゃったとか、色々な思いが頭を支配する。
けど私の胸に広がる温かい気持ちと、最後の最後まで私の事を心配してくれたあなたの優しさが心に沁みて、何故か涙が出てきた。
いつかきっと必ず…ウソップさんは帰ってくる。
その時は、今夜の続きをして下さい。
私はあなたの事が大好きだから。
ウソップ×カヤ編おわり - 26122/10/22(土) 21:00:25
プリン「……?」
目が覚めたら知らない部屋にいた。
ここはどこ?
まさか誘拐でもされた?
いや万国の警備をバレずに抜けてくるのは不可能だし、兄さん姉さんたちもいるから誘拐なんてまず出来ないはず。
…じゃあ今の私の状況はなに?
身体を起こして周りを見るとずっと会いたかった人の背中を発見。
……なんでここにサンジさんがいるの?
プリン「サンジさん…?」
サンジ「ああプリンちゃん、起こしちゃったか」
プリン「ここがどこか分かる?」
サンジ「いや、おれにもさっぱりで…。何とか脱出しようと色々してたんだけど、ダメだったよ」
そう言われて改めて周りを見る。
1番気になったのはドアの上に書かれた「〇ックスしないと出られない部屋」という文字。
誰がやったか知らないけど、バカじゃないの?
そんな事したら恥ずかしさと嬉しさと幸せで私が死ぬっつーの。 - 27二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:01:41
そうだプリン。お前は幸せにならなきゃいけないんだ。
- 28122/10/22(土) 21:05:29
サンジ「…」
サンジさんはこの部屋に食料が無い事を敢えて私には言わなかった。
…何かすごく怒ってる様な、悲しんでる様な、本当に痛ましい表情をしていた。…何か食に関するトラウマでもあるのかな。
プリン「……する?」
サンジ「おれがプリンちゃんを抱く訳にはいかないよ。ほら、未来のキミの旦那さんに悪いから…」
プリン「…」
私が心に決めた人はあなただけなのに。
…それを言えない私の弱さが憎い。
自分が嫌いになる。
でもここで言えなければ一生このままな気がする。
こんなバカみたいな状況を利用するなんて本当に浅ましい気持ちもするけど、私は"使えるものは何でも使え"と言われて育ってきた。
実際そうやって生きてきたし、今もそうした方が合理的だという思いもある。
…でも恋心は別でしょ。
どうしよう。どうしよう。 - 29122/10/22(土) 21:10:25
最悪の場合、私だけ死ぬのならそれでも構わない。
…けど大好きなサンジさんまで飢え死にさせる訳にはいかない。
なら、何をするべきか、もう分かってるはず。
…そうでしょ?プリン。
勇気を振り絞って、あの時と同じようにキスを贈る。
どうか私の思いに気付いて、サンジさん。
勢いそのまま、サンジさんを無理矢理ベッドに連れ込んで乙女の覚悟を見せつけようとした時、不意にドアの方からガチャっと言う音が聞こえてきた。
…えっ…もしかして鍵開いた?
なんで?まだキスしかしてないのに。
サンジ「…今の聞こえた?プリンちゃん」
そう言って前かがみでそそくさとドアの確認に向かうサンジさんの背中を見つめる。
ああ、お願い。どうか開いてないで。
私…まだ何もされてないの。
サンジ「やっぱり…。プリンちゃん、ドア開いたよ。キミの純潔を守ったまま脱出できそうで良かった」
どうして分かってくれないの。
こんなにあなたを想っているのに。 - 30二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:13:53
サンジは
お前みたいな
クソボケだよ - 31二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:15:11
部屋くんそんなプリンちゃんいじめたいか???
- 32122/10/22(土) 21:15:21
目が覚めた時、私はいつもの部屋にいた。
3つの眼からずっと涙がこぼれて止まらない。
この涙と一緒に想いも流れてしまえばこんな思いはしなかったのに。
…でも忘れられるはずがない。
あなたへの想いを捨てられる訳がない。
これで2度目のキス。
3度目は……いつになるの?
ああ、やっぱりあの時結婚出来ていれば。
あの時ちゃんと想いを伝えていれば。
あの時記憶を抜かなければ。
今さらどれほど後悔したって仕方ない。
時間は戻らない。
それなら次。
次会えた時こそ私から告白をしよう。
その時までに覚悟は決めておくから。
あなたのお嫁さんになる覚悟をね。
もし私の愛を受け入れてくれたのなら、今日の続きをして下さい。
世界で1番あなたを愛している人からのお願いだからちゃんと聞いてね、サンジさん。
サンジ×プリン編おわり - 33122/10/22(土) 21:20:05
ルッチ「おい。おい起きろカリファ」
カリファ「……何故あなたがここに?」
いつもの様に自宅で眠りに就いたはずなのに目の前に同僚がいる。
まさか夜這い?
いや、彼に限ってそれはない。
そもそも恋愛感情のなさそうな仕事人だから。
ルッチ「おれが聞きたいくらいだ。…どうもおれたちはどこかに閉じ込められたらしい」
彼にそう言われて周囲を見渡す。確かにここは私の部屋じゃない。全く知らない部屋。
CPのエージェント2人を拉致監禁するなんて不可能としか思えない以上、悪魔の実の能力だろうか。
……気になるのはたった1つの脱出ルートと思われるドアの上に書かれた「セック〇しないと出られない部屋」の表記。なんともバカバカしい。
彼は恋心など持たないというのに。
…そんな事知ってる。私が1番よく分かってる。
だからこそ私の思いは隠し通してきた。
どうせ彼には届かない思いだから。 - 34122/10/22(土) 21:25:14
カリファ「現状、脱出は不可能なのかしら?」
ルッチ「お前を起こすまでドアを徹底的に攻撃していたが、無駄だった」
カリファ「あなたがやってダメなら…まぁ無理でしょうね」
もう一度周囲を確認すると食料が無い代わりに数日分の飲料水が見える。
要は長く生かすつもりはない、という事ね。
ルッチがいくら強くても飢えで衰弱してしまえば倒す事は容易でしょうから。
カリファ「なら、書かれた指示通りに私を抱く?」
ルッチ「……。お前には悪いがそれしか無いようだな」
いつもと変わらない仏頂面で淡々とそう告げられた。
けどあのロブ・ルッチともあろう男が最初に言い淀んだのは何故?
…もしかして少しだけ期待してもいいのかしら。
カリファ「私は別に問題ないわ。あなたの事嫌いじゃないし」
ルッチ「冗談はよせ。さっさと始めるぞ」
カリファ「あら、ずいぶん色気のないお誘いね」 - 35二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:26:39
スレ主は神か?
- 36二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:28:22
スレ主の好み
バ
レ
バ
レ
だがそれがいいっ…! - 37122/10/22(土) 21:30:09
1時間後
ルッチ「……」
カリファ「…っ……ふ…」
多分こんなに面白みにかけるセッ〇スなんてそうそう無いでしょうね。
ルッチも終始無言だし、私も気恥しさから声を出すのを耐えているからなんとも静かなもの。
敢えて言うなら全く愛情のない肉体関係、といった所かしら。
…1つだけ予想外だったのは彼が意外と優しく抱いてくれた事。
仕事だからと人を傷つけ、殴り、殺し、血に染まり切った手で私を慈しむ。
あなたにそんな事が出来るとは思わなかった。
私に気を遣ってくれてるの?
それとも本当は私の事を好きだったの?
…いや、余計な期待は身を滅ぼす。
何も考えずに鍵が開く事を待とう。
ただ、今のこの瞬間だけはあなたに酔いたい。
隠し通してきた思いがほんの少しだけ報われたような気がするから。 - 38122/10/22(土) 21:35:37
ルッチ「……ふぅ」
カリファ「……お疲れ様。鍵は開いたみたいよ」
丁寧に後始末をする彼を尻目に、なるべく冷静を装って落ち着いて服を着る。
そうしないと"女"になってしまう気がしたから。
…でも最後に1つだけあなたに言わせて。
これだけは伝えさせて。
カリファ「相手があなたで良かったわ」
…せめて女を抱いた後くらい柔らかい顔を見せてくれても良いのに、彼は予想通りの仏頂面。
ルッチ「…。さっさと出るぞ。用意はいいな?」
カリファ「ええ、もちろん」
…やっぱりね。鋼の心を持ったあなたは誰かに恋愛感情なんて抱くはずがない。
部屋を出ようとするルッチの背中を見ていたら、ぽつりと小さな言葉が聞こえてきた。
ルッチ「…お前が相手で良かった」
小さな声なら私に伝える気はなかったという事。
だから私はその声には応えなかった。
だから秘密は全部この部屋に置いていきましょう。
お互いにね。
ー全部おわりー - 39二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:36:32
おつ。
- 40二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:00:06
とても素晴らしいものを見た。
進行速度はスピーディーなんだけど、心情描写がとても丁寧で密度が高くてよかった。
お前は語り継がれる。 - 41二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:42:50
ルッチとカリファまで書いてくれんの神か??
- 42二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:10:14
おい待てえ!プリンちゃんが処女のままだぞ!!
- 43二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:14:12
- 44二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 23:19:36
- 45122/10/22(土) 23:49:38
この2人のエミュ難しいから…
- 46二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 01:56:02
驚いた、どうしてこのスレ主、全部俺のドストライク撃ち抜いてきたんだ?
最高すぎるだろ - 47二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 10:41:11
よくこんな複数パターン描ききったな
- 48二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:09:57
控えめに言って全部好き
- 49二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 20:16:48
ナミさんの相手誰かなってワクワクしたのに…