- 1◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:03:22
- 2◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:04:20
しかし、正直言ってそっちはどうでも良かった。
ウタからすれば問題なのは告白している女の子ではなく、されている男の子の方なのだから。
「この間の球技大会で凄いなって思って……それからずっとルフィくんのこと、見てました! 私を彼女にしてください!!」
遠くからでも一目で分かる、大きな麦わら帽子を被った少年。
モンキー・D・ルフィ。
ウタがまだほんの小さい頃から一緒に育ってきた、二歳年下の幼なじみこそが、告白を受けている張本人だった。
心臓がいやに早く鼓動して、頭の奥がキリキリと炙られるような感覚を覚える。
授業が終わっていつものようにルフィの教室まで迎えに行くと、「ルフィは女の子に呼び出されて校舎裏に行った」と、いつもつるんでる彼の友人たちから聞いて、嫌な予感がしたので駆けつけたのだが案の定だった。
想像通りの最悪の光景が、目の前に広がっている。 - 3二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:04:23
期待
- 4◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:04:46
お願い、ルフィ。
どうか首を縦に振らないで。
切なる気持ちで祈りながら、固唾を飲んで状況を見守る。
いざとなれば、偶然を装って無理やり乱入してでも台無しにしてやる覚悟で。
「おれは……」
やがて、ルフィはゆっくりと口を開いた。
こちらからはルフィの背中しか見えず、どういう表情をしているのか分からない。
ウタの鼓動のリズムは最高潮に達している。
「……悪いけど、お前の気持ちには答えてやれねえ。付き合うとかよく分かんねえし、お前のこともあんまり知らねえからよ。ごめんな」
その言葉が聞こえてきたと同時、ウタはほっと胸を撫で下ろした。
一瞬前まで感じていた不快な感覚は消え去り、ただ安堵の感情だけが去来する。
「そう、ですか……私の方こそごめんなさい。いきなり変なこと言って……」
女の子はそれだけ言うと、ルフィに軽く頭を下げて走り去っていった。
それを見て、ウタも慌てて踵を返す。
覗き見していたのがルフィにバレるのは少々決まりが悪い。
校門前に移動して、彼が来るのを待つことにする。 - 5二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:04:49
🍲
- 6◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:05:20
「ふう、ここまで来れば大丈夫かな?」
全速力で校門まで走ると、ウタは一心地つきながら呟いた。
運動部でもない女子の身で、いきなり全力疾走するのはさすがに堪える。
校門にもたれ掛かって乱れた息を整えながら、ぼんやりと空を見上げた。
「……てか、今月に入ってもう三人目とか、いくら何でも多過ぎでしょ」
誰に言うでもなく一人ごちる。
その言葉の意味するところはもちろん、先ほど見た光景に対する恨み節であった。
ルフィはモテる。
引き締まった精悍な顔立ちに、細身ながらも鍛えられた筋肉質な身体付き。明るく人懐っこいムードメーカー的な性格。そして、抜群の運動神経。
泣き虫で寂しがりだった幼なじみはとても格好良く成長し、女の子たちから引く手数多の立派な男になった。
体育の授業の時とかによくキャーキャー言われてるのを教室から目にするし、ウタのクラスの女子の何人かからもルフィとの仲を取り持ってほしいと頼まれたことがある(全部断ったが)。
今回のような告白などはそれこそ今まで数え切れないほど行われていて、それがウタは激しく気に入らなかった。
だってウタは、子供の頃からずっと、ルフィのことを一途に想い続けてきたのだから。 - 7二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:05:38
ありがてぇ
- 8◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:06:00
「どいつもこいつも、ルフィのこと何も知らないくせに……」
ウタはギリッ、と悔しげに歯を軋ませながら言う。
本当はあんな女共なんて、ルフィに近づけすらしたくない。
ルフィの情けないところ、格好悪いところを知りももせず、分かりやすい長所しか見ていない連中なんて、ウタからすれば目障り以外の何者でもなかった。
ルフィを強く抱き締めて、私のものだと宣言してやりたい。それができればどんなに気分が良いだろう。
でも、残念ながらそれはできない。だってルフィは……
「おーい、ウタ!」
と、そこでウタは考え事をやめて、現実へと帰還する。
声のした方に目を向けると、ルフィがひらひらと手を振ってこちらに駆け寄ってくるのが見えた。
途端、今まで苛ついていたのが冗談のように、気分が高揚するのをウタは実感した。我ながら何と現金なことか。
「ごめんな遅くなって。待っててくれたんだな!」
「……まあ、そりゃ一緒に帰るって約束だしね。そんなに待ってないから気にしないでいいよ」
ウタは覗き見していたことなどおくびにも出さず、ごく自然体を装って応じる。
少し演技臭かっただろうかとも思ったが、ルフィは特に気にした様子もなく、コロコロと無邪気に笑っていた。
その眩しい笑顔が、ウタの心をどうしようもなくかき乱す。 - 9◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:06:24
「そっか、ありがとう。そんじゃ一緒に帰ろう! おれ腹減ったよ!」
「はいはい。確か食材もう無かったはずだから、スーパーで買い物して行こっか。何食べたい?」
「肉!」
「なら晩ごはんは肉じゃがにでもしよっかな」
「やった! ウタの肉じゃが大好きだおれ!!」
その言葉に、ウタはドキリと胸が高鳴るのを感じた。
たとえ意味するところが別であっても、好きな人にそう言って貰えるのは嬉しいものなのだ。
照れ隠しに目を逸らしながら、恐らく赤くなっているであろう顔をパーカーの袖で隠す。
「もう。変なこと言ってないで、早く行くよ」
「あ、おいウタ、待ってくれよ!」
足早に歩いていくウタを、ルフィが慌てて追いかける。
こうして今日も、二人はいつも通り帰路についた。 - 10二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:06:27
かわいそうなウタ………
ひとえに麦わらがモテすぎるのが悪いせぇだが - 11◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:07:03
「ほんでそこでウソップがよー、『バカが! ヘシ折れねえから自慢の鼻だ!』とか言い出して……」
「えー、それ本当の話? 何か嘘くさいんだけど」
「いやいやほんとだって! ゾロとかサンジも一緒だったから間違いねえぞ!」
夕焼けこやけの帰り道。
スーパーでの買い物を済ませたウタとルフィは、並んで歩きながら雑談に興じている。
専らルフィが話題を振って、ウタがそれに応じる形だが、ウタはとても幸せな気持ちに包まれていた。
買い物袋を下げて仲良く帰っていると、まるで新婚夫婦になったような気分になる。
この時間が永遠に続けばいいのに。
ウタは半ば本気でそう思っていた。
「あ、そうだ。サンジで思い出したんだけどよ」
と、そこでルフィが思い出したように言った。 - 12◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:07:33
「あいつ彼女できたらしいぞ。今日めちゃくちゃ喜んでた」
「え、やったじゃんおめでとう! 相手どんな子!?」
「なんかどっかの女子校に通ってるって聞いた。確かプリンって名前だったような……」
「へー」
ウタは相槌を打つ。
サンジのことはルフィから紹介されて前々から知っていて、ルフィ経由ではあるものの、友人と言っても良いくらいには親しい間柄である。
そんな相手に春が来たとなれば、ウタとしても喜ばしいことだ。
「サンジくん、ずっと彼女が欲しいって言ってたもんね。でも他校の生徒なんてどこで知り合ったんだろ」
「おれも詳しくは知らねえけど、まあ色々あったみてえだぞ」
「色々ってそんな適当な……」
若干投げやり感のあるルフィに突っ込むウタ。
それきり何となく会話が途切れ、僅かな沈黙が二人の間に落ちた。
ウタはチラリと隣のルフィを盗み見る。
そうして能天気な横顔に、意を決して質問を投げることにした。 - 13◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:08:02
「あんたはさ、そういうの欲しくないの?」
「ん? 何がだ?」
「だから彼女よカノジョ。作りたくなったりとかしないわけ? あんた結構モテるんだし……」
そこまで言ってから、ウタは少し後悔した。
そっち方面に興味を持たせたかっただけなのに、何故わざわざ自分以外の女にも意識を向けかねないようなことを言ってしまったのか。
しかし当のルフィはピンと来ていない様子で、腕組みをしながら唸っていた。
「うーん……おれそういうのよく分かんねえからなあ。友達と遊んでた方が楽しいしよ。それに……」
「それに?」
「彼女作っちまったら、ウタと会えなくなるんだろ? 前にテレビで言ってたんだ。『彼女がいるのに他の女と二人きりで会う男は最低だ』ってよ。おれウタと一緒にいてえから、そういうのはいらねえ」 - 14◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:08:26
……完全に、不意打ちだった。
顔に熱が集まるのを感じる。きっと今の自分の顔は、茹で蛸みたいに真っ赤になっているだろう。
それを悟られたくなくて、ウタは落ち着かなく前髪を弄る。
まさか。もしかして。
そんな仄かな期待のようなものが、胸に去来する。
「へ、へー。そうなんだー。ルフィってばそんなに私から離れたくないんだねー」
できるだけ平静を装いつつ、ウタは口を開いた。
仕掛けるなら今しかない。
半ば強迫観念じみた感情の波に押し流され、恐る恐る切り出す。 - 15◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:08:52
「じゃあ……いっそのこと私と付き合ってみる? ほら、あんたみたいなだらしないのと付き合えるのなんて、私くらいしかいないしさ。どうせ今とやることなんてそんな変わらないだろうし、ものは試しにって感じで……」
言ってしまった。もう引き返せない。
心臓の音は怖いくらいにうるさくて、顔からはもう火が出そうな勢いだった。
ルフィと目が合わせられず、俯き気味になる。
早く、何とか言ってよ。
ウタはただルフィからの返答を待った。
出来るのならば、望み通りの答えをくれることを祈りながら。しかし、
「いや、それはダメだろ」
━━それは、あまりにも端的で、無慈悲な拒絶だった。 - 16◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:09:17
「おれ、彼女とかはよく分からねえけどさ。少なくとも、試しにとかいい加減な気持ちで付き合うのはダメだっていうのは分かるぞ。ウタのことは好きだけど、そういう感じの好きじゃねえし」
熱が急速に冷えていくのを感じる。
ルフィの放つ一言一言が見えないナイフになって、心を串刺しにされていく思いだった。
「それによー、それでもしウタに好きな奴ができたらどうすんだ。おれと付き合ってるせいで変にゴカイされたらたまったもんじゃねえだろ?」
やめて。やめてよ。
お願いだから、そんなこと言わないで。
私が好きなのは、今も昔も、ずっとずっとあなた一人なのに。どうしてそんなこと言うの?
喉から出かかったその言葉を、ウタはどうにか飲み下した。
貼り付けたような笑顔を無理やり作って、ルフィの方へと向き直る。 - 17◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:09:49
「……あはは、バカねえあんた。冗談に決まってるじゃない冗談に。なーに真に受けてんのよ全く」
血を吐く思いで嘘をつく。
真剣に踏み込んで明確に拒絶されてしまうよりは、敢えて道化に徹して笑い話に変えてしまった方が、よっぽどマシだから。現実を見なくて済むから。
「大体、私に一度も勝てたことのないあんたが、私と付き合えるわけないでしょ。ねえ、2108連敗中のルフィくん?」
「はぁっ!? 何言ってんだお前!! おれの2108連勝中だろ!!!」
「出た、負け惜しみィ~! じゃあ家に着いたらゲームで勝負する?」
「望むところだ! 今日もおれが勝ってやる!!」
ルフィはあっさりとウタの誘導に引っ掛かった。
もう頭の中は勝負のことでいっぱいで、ウタがさっき言った『冗談』のことなど忘却の彼方だろう。
それでいい。
拒まれるくらいなら、忘れられた方がずっといい。
秋の夕暮れは、雲一つないほど晴れ渡っていて。
だけど、ウタの心は土砂降りだった。 - 18二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:10:22
このクソボケ
- 19二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:10:30
サンジおめでとう!!!
- 20二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:10:54
辛い…
- 21二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:11:16
麦
お
… - 22◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:11:18
- 23二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:11:35
泣きながらルフィ押し倒せば行けるぞ。やれ
- 24二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:14:15
おいおいおいおい
もうこの先不穏な前作たちだぁ…
楽しみに煮込むぜ - 25二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:14:55
捕食ルート一直線ですかねこれは
- 26二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:15:44
いやいや、今まで捕食だったからこそ今回は……今回、は……
- 27二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:16:10
かわいそうなルフィ…(見聞色)
ひとえにてめェがクソボケなせいだが… - 28二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:16:37
スレ主の新作待ってたぜェ!
毎回読んでて思うけどキャラの感情が伝わってくる心理描写好き - 29二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:17:08
どうしてウタの心に一先ず雨を降らせるんですか???
- 30二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:20:07
- 31二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:20:21
今回は閲覧注意付いてないし…
モブ脳破壊も一スレ目はそうだったわ - 32二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:20:56
もう辛い…
- 33二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:26:43
這い寄るウタの人だァ〜!
- 34二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:26:54
行けウタ!
ルフィを押し倒せ!
そしてルフィの子を孕め!
孕めばお前の勝ちだ! - 35二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:29:12
可哀想なウタ……
ひとえに麦わらのそういう情緒が全く育ってねえせいだが…… - 36二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:29:33
今回は一応アタックしたから某モブ華みたいにならないからいいぞ…
- 37二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:32:42
ルフィもウタと一緒にいたいとは思ってるから自覚してないだけなんだろ?そうだと言ってくれ…
- 38二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:38:40
ルフィに片想い拗らせて湿度がエグいことになってるウタからしか得られない栄養素は存在する
- 39二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:53:40
- 40◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 18:55:23
- 41二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:56:44
やっぱり閲覧注意になるような流れになるってこと?
南無山 ルフィ - 42二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:59:04
ルフィ、食われるの確定
可哀想な麦わら……ひとえにテメェがクソボケなせいだが - 43二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:59:15
- 44二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:59:55
こういうのが積み重なっていくと這い寄るになるのかな…
- 45二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:03:23
ワンチャンないんですか…
- 46二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:05:33
- 47二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:06:50
あのな、普通はそれをワンチャンって言わないんだわ
- 48二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:08:52
こ、今回は純愛√ですよね?
- 49二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:10:23
- 50二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:12:42
まあほら……モブくん玉砕ルートは純愛だったから……
可哀想なスレ主……ひとえにお前の前作のせいだが…… - 51◆Qsr4poZWXw22/10/28(金) 19:14:49
- 52二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:25:58
まあエロや胸糞が無いなら別に閲注付けなくてもいいんじゃね
ルフィから一切矢印出てない完全片想いウタ……
それもまた良い…… - 53二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:35:24
ウタ視点で幸せにはなるなら良いです
周りから見て幸せでなくても良いです - 54二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:38:10
- 55二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:39:07
今回は明確に断られてるのが可哀想
- 56二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:44:41
「ウタと一緒にいたいから彼女はいらない」って何気にかなり重い気がするぞ
そっち方面の情緒が育ってないから無自覚なだけで実はウタのことめっちゃ好きじゃないかこのルフィ
きっかけさえあれば割と望みありそう - 57二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:58:28
ルフィに彼女ができるのと同じくらいウタと一緒にいられなくなるはずのウタに好きな人できたらって話するのは
このルフィの情緒が育ってないというか無知すぎてそこまで思考が及んでないのか
それともウタに好きな人ができたら身内として寂しく思うだけで普通に離れられちゃうからなのか - 58二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 20:00:13
ハッピーエンドなんでありんしょ!?
なんやかんやあっても最終的にキスとかしちゃうハッピーエンドなんでありんしょ!? - 59二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:00:32
- 60二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:25:16
というかいい加減な気持ちなのがダメなんであって、真剣な気持ちならいいのか?
- 61二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 22:57:22
- 62二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 01:04:22
保守
- 63二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 07:12:44
ほ
- 64二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 07:30:03
ウタがぶちギレてルフィを押し倒すのが先かルフィがウタの気持ちに気付くのが先か
- 65二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 08:58:54
ほし
- 66二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:30:28
現パロでここまでクソボケなルフィって珍しい気がする
- 67二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 12:51:56
- 68二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 12:55:13
でもウタのことは好きだけど、そういう感じの好きじゃねえしって断言されたからもう告白するの無理だよ……
- 69二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 13:09:36
このルフィも難しいかもしれませんね。次のルフィに期待しましょう。
- 70二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 15:34:20
このルフィまた這い寄るされそう
- 71二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 16:09:48
這い寄るが完全にアレの隠語になってて草なんだ
- 72二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 17:45:18
ウタ視点ということは実はルフィの方が重いパターン?
- 73◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 18:59:57
こんばんはスレ主です
本日分投下していきたいと思います
今回はちょっと短めかも - 74◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:00:26
「はいまた私の勝ちィ~。残念だったね♪」
「ぐぬぬ……卑怯だぞウタ! あんなとこにバナナの皮置くなんてよ!!」
「バナナの皮を制する者がマリオカートを制するのよ」
どこかで聞いたようなことを言いながら、ウタは勝利のガッツポーズを取った。
ここはルフィの自宅であるマンションのリビング。
帰宅した二人は先ほどの約束通り、レースゲームでの勝負に熱中していた。
尤も結果はいつものように、ウタの作戦に綺麗に嵌められているルフィが連敗し続けているのだが。
「もう一回だ! もう一回!」
子供っぽく悔しがりながら、ルフィは再戦を申し込む。
しかしウタは時計をチラリと見ると、その申し出を、すげなく断った。
「ダーメ。そろそろ良い時間だし、晩ごはん作らないと。あんただってお腹空いたでしょ?」
「うぅ……」 - 75二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:00:39
ウォォォォ!
- 76◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:00:58
ウタの言葉に反応するように、ルフィの腹の虫が盛大な鳴き声を発した。
ルフィは悔しげにお腹を押さえながら、
「わかった……でも、飯食い終わったらもう一回勝負だからな!」
「はいはい。何度でも受けて立ってあげるわよ」
苦笑気味に返事をしながら、ウタは踵を返してキッチンに向かった。
途端に、その表情から笑みが抜け落ちる。
やはり先ほどのやり取りは相当堪えていたらしい。
ルフィと喋っている時は何とか誤魔化せたが、一人になると胸の奥底がジクジクと痛みを発し始める。
(気にしちゃダメ。だって分かってたことじゃない、ルフィが私をそんな風には見てないなんてこと……)
ウタはどうにかそれを払拭すべく首を振った。
そんなことより今は、料理に集中しないと。 - 77◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:01:21
トントントン。
包丁で食材を切る音がキッチンに響く。
勝手知ったる何とやらとばかりに、ウタは淀みない手付きで調理を進めていた。
祖父や父親がほとんど帰らず、二人の兄も既に独立して家を出ている。
ほとんど独り暮らしみたいな状況のルフィの面倒を見るのは、昔からウタの役目だったから。
もはやルフィ本人よりも、この家の台所事情には詳しい自信がある。この包丁だって、下手すれば自宅のものよりも馴染み深いような気がしてくるほどに。 - 78◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:01:51
「……………………」
例えば。
この包丁を使って脅せば、ルフィは私だけを見てくれるだろうか。
今すぐリビングにいるルフィのところまで行って、この包丁を自分の首元に当てて、『付き合ってくれないなら死んでやる』と叫べば。
ルフィは私を愛してくれるだろうか。受け入れてくれるだろうか。抱いてくれるだろうか。
あるいは。
この料理に毒を仕込めばどうなるだろう。
命を断つ毒じゃない。心を犯す毒だ。
毒でルフィの理性を蜂蜜みたいに溶かして、女が欲しくて欲しくて堪らないようにしてやれば。
目の前にいる『女』を、求めてくれるようになるだろうか。強引に奪ってくれるだろうか。 - 79◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:02:17
益体もない妄想が、止めどなく溢れ出てくる。
いつもこんなことばかりを考えている。
どうすればルフィを私だけのものにできる?
一体何をすれば、あなたは私を愛してくれるようになるの?
料理の手を止めて、ルフィの方を窺う。
ルフィはテレビのバラエティ番組を見ながら、ゲラゲラと笑い声を上げていた。
きっとウタがこんな気持ちを抱いていることなんて、夢にも思っていないのだろう。何の憂いもないような、屈託のない笑顔をしている。 - 80◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:02:55
ねえ、気付いてる?
あなたがただの世話好きの幼なじみだと思ってる子は。優しいお姉ちゃんとしか思ってない子はね。
あなたのことを変な目で見てるんだよ。
毎日毎日、どうにかしてあなたを手に入れられないかなんてことばかり考えて、頭の中であなたを汚す妄想ばっかりしてるんだよ。
あなたとキスしたくて、あなたに抱き締められたくて、あなたとエッチがしたくて堪らないんだよ。
気付いてないでしょ。
私がどれだけの年月、あなたのことだけを想い続けていたかを。本当にもう、限界が近いことを。
だからさっきみたいなこと、平然と言えちゃうんだよね。
一回、分からせてあげようか。
ドロドロのドロッドロに愛で満たして、二度と抜け出せない底無し沼に引き摺り込んであげようか。
その可愛い笑顔をグチャグチャに犯し尽くして、私のことしか考えられないように、してあげようか。
ねえ、ルフィ。 - 81◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:03:20
「ウタ? どうしたんだ?」
そこで、ウタははっと我に返った。
テレビを見ていたルフィが、心配そうな顔でこっちを見ている。
「どっか具合悪いのか? しんどいんだったら無理しねえでくれよ。飯作ってくれるのはありがてえけど、そのせいでウタが辛い思いする方が嫌だぞ」
心から気遣わしげに、ルフィはそんなことを言う。
ウタは脳裏に浮かんでいた危険な考えをどうにか振り払って、笑顔を作った。
「大丈夫大丈夫。ちょっとボーッとしてただけだから、心配しなくていいよ。あと少しでご飯できるから、もうちょっとだけ待っててね」
努めて気丈に振る舞う。
「そうか? そんならいいんだけどよ……」
尚も釈然としない様子のルフィだったが、ウタの言葉を受けて素直に引き下がった。
ウタは前に向き直って、調理を再開する。
その後ろ姿を、ルフィがじっと見ていたことには、気付くことはなく。 - 82◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:05:01
「はーい、ご飯できたよー」
食事の支度を終えたウタは、テーブルに料理を次々と並べていく。
それに反応して、ルフィもテレビを消して大急ぎでテーブルにまで駆けつけた。
「やった! 飯だ飯だ! おおー、今日も美味そうだなーッ!!」
「ちょい待ち。食べる前にちゃんと手洗ってきなさい」
「えーっ!? いいよ」
「いいんだ」
突っ込みを入れるウタを余所に、ルフィは洗面所で手を洗ってきた。
そうしてようやく食卓に座る。
今日の献立は肉じゃがと山盛りの唐揚げ。申し訳程度のサラダだ。
少々バランスが片寄ってるような気もするが、育ち盛りでよく食べるルフィはこれくらいでちょうど良いのである。
事実、ルフィはキラキラと目を輝かせていた。 - 83◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:05:28
「いただきまーす!」
「いただきます」
手を合わせて食事の挨拶をし、各々料理に手を付け始める。
ルフィは勢いよく肉じゃがと唐揚げを口に頬張ると、喜色満面の相を浮かべた。
「うンめぇ~~!! やっぱウタの作ってくれる飯は最高だな!!」
ルフィの喜んでくれる顔を見ていると、ウタも自然と笑顔になる。
自分の作った料理を、美味しい美味しいと食べてくれることがとても嬉しい。
ほんの先ほどまで感じていた鬱屈した思いが吹き飛ぶようだ。
「大げさねえ。でも、確かに今日のは美味しくできたかも」
「今日だけじゃなくていつもうめぇぞ!」
「全く調子良いんだから。私に頼るのもいいけど、もう高校生なんだからちょっとは自立できるようになりなさいよ」
また、思ってもないことを言ってしまった。 - 84◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:05:52
本当は自立なんてしてほしくない。
ずっとずっと私にお世話させてほしい。
私だけに寄り掛かって、甘えて、依存してほしい。
ルフィの好きなもの、毎日いっぱい作ってあげるから。
ウタは本気でそう思っている。
叶うのならば一生、ルフィの傍で彼を養い続けられたならどんなに良いだろう。
なのに。
「そっか。そうなのかもなぁ」
ルフィは、ウタの言葉を、あっさり肯定した。 - 85◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:06:30
「……え?」
「いやよ、考えてみたらおれ、今までウタの世話になりっぱなしだなって思ったんだ。ウタだって学校とか動画配信とかで疲れてんのに、毎日おれの飯作りに来てくれてよ。そのせいで随分無理させちまってるみてえだし」
ルフィの声が遠くに聞こえる。
訳の分からない言葉の羅列が耳に飛び込んでくる。
無理? 何言ってるの?
ルフィのお世話をできることほど嬉しくて楽しいことなんて、この世のどこにもないのに。
むしろ一日の疲れなんて、全部吹き飛んじゃうくらいなのに。
ウタの内心など知ったことではないとばかりに。
世界で一番愛しい少年は、世界で一番聞きたくない言葉を紡いでいく。
「ウソップからも『付き合ってるわけでもねえのに距離近すぎねえか?』って言われたことあるしよ。もしウタに彼氏ができたりしたら、おれの面倒ばっか見るわけにはいかなくなるだろ? だから……」 - 86◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:06:56
バンッ! と、何かを叩き付ける大きな音が鳴り響いた。
ウタが机を平手で思い切り叩いたのだ。
もう限界だった。
ルフィの口から聞きたくもない台詞が次々と出てくるのが、我慢できなかった。
無理やりにでも中断させたかった。
「……ごめん、蚊がいたから」
驚いて手と口を止めたルフィに、ウタは消え入りそうな声で言う。
それから、呆然とする彼を尻目に、テーブルから立ち上がった。
「ちょっと手を洗ってくるね。私のことは気にせず食べててくれていいから」
「お、おう……」
逃げるように洗面台に引っ込む。
蛇口を捻って水を出し、汚れ一つない白魚のような手を注ぐ。
自らの手が濡れていく様を、ウタはぼんやりと眺めていた。
「ふぅ……ぅ……ッ」
目の奥から込み上げるそれを、必死に押し留める。
どうしようもなく苦しい。
だけど、こんな顔をルフィに見せるわけにはいかないから、ぐっと堪えて仕舞い込む。
ウタはふと、顔を上げた。
鏡に映る自分の顔は、今にも消えてしまいそうな顔をしていた。 - 87二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:07:11
ハメ技でも使おうとしてんのかこいつは
- 88◆Qsr4poZWXw22/10/29(土) 19:08:01
投下終了です
明日はちょっと忙しいので、多分続きは明後日になります
読んでくれて……ありがとう! - 89二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:09:18
これは……襲われてもルフィが悪いのでは?
- 90二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:17:35
ルフィがルフィエミュしてるように見えるのは俺だけか?
- 91二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:19:03
クソボケなのか無理してるのか判断がつかない
まいったね~~~~~ - 92二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:34:50
這い寄る不可避
- 93二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:02:37
もう食われる寸前まで来てるなこれ
- 94二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:09:25
いいのだ。ルウタはこれぐらい重くていいのだ。幸せになれるのなら、それでいいのだ。
- 95二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:23:24
もうこれ襲っても許されるでしょ
這い寄るしようぜ - 96二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:24:54
ただただ報われて欲しい…
- 97二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:24:59
もうこれ這い寄るするしかないでしょ
- 98二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:26:17
このウタは必死に自分を制御しつつ普通の幸せを噛み締めてるから 今回のルフィが悪く見えてまう
やっぱり心情がかかれるかかかれないかで印象も変わるな - 99二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:34:25
- 100二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:34:39
ルフィなりに気を使ってるんだろうけどその気遣いの言葉が悉くウタの心を抉りまくってるんだね
- 101二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:35:03
- 102二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:38:11
- 103二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:39:44
解釈違いのバスコ?
- 104二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:40:32
- 105二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:41:56
もうこれ這い寄るの前日譚でしょ
ここから這い寄るに繋がっても驚かないぞ - 106二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 22:16:32
保守するぜぇ
俺達は山賊だ。が、別にスレを荒らしに来たわけじゃねぇ - 107二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 22:17:11
這い寄る確定かなこれは
- 108二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 22:20:34
いいぞいいぞ。もっと抉りに抉ってその傷に塩水をかけてやれ
- 109二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 22:29:40
まだチャンスはある…!
- 110二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 23:03:11
クソボケってのは罪なもんだ
- 111二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 01:08:14
チョッパー、クソボケに効く薬をくれ
- 112二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 08:15:39
ほ
- 113二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 08:17:09
ルフィわからせ展開はよ
- 114二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 09:31:42
幸せに……なれますかね?
- 115二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:05:25
ルフィこれさあ
ウタの気持ちに気付いてる上でわざと遠ざけようとしてない? - 116二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:10:08
続きが楽しみ
- 117二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:12:06
意味深な描写はあるからありうるし、ルフィの方が重い可能性もある
- 118◆Qsr4poZWXw22/10/30(日) 20:53:12
- 119二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:29:06
- 120二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:01:00
前作のファンなのでマジで楽しみです。
- 121二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:32:38
楽しみに待ってます
- 122二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 13:03:04
ルフィよ
渋に上がっている這い寄るのワンポイントアドバイスを見るのだ - 123二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 15:26:54
いくらでもまつえ
- 124◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:06:32
こんばんはスレ主です
お待たせしました、続きを投稿していきたいと思います
今まで書いてきた中で一番苦心したかもしれないこのパート - 125◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:06:53
時間は瞬く間に過ぎ去る。
食事も終えて、何度かゲームの続きをしていると、もうすっかり夜も遅い時間になった。
「送っていくよ」
そう言ったルフィと一緒に、ウタは夜の町を歩く。
普段ならば、少しでも長くルフィと一緒にいられることに素直に喜ぶウタだったが、今日ばかりはそうはいかなかった。
夕方の帰宅中、そして夕食時にルフィから言われた言葉が胸の奥深くに突き刺さって、とてもそんな気分になれなかったのだ。
「いやー、今日もありがとうなウタ! 飯、すげえ美味かったぞ!」
快活な笑みを浮かべてルフィは言う。
ウタの大好きな笑顔。だけど、それを見るのが今日ばかりはとても辛い。 - 126◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:07:15
「うん……」
弱々しい声で、どうにか頷きをもって返すことしかできなかった。
焼け爛れたみたいに心が痛い。
近くに見えるルフィとの距離。それが今は、こんなにも遠くに感じる。
どうしてルフィはあんなことを言ったの?
私何か、ルフィの気に触ることしちゃったのかな?
もしかして、他に好きな女の子でもできた?
だから私が邪魔になったの?
考えたくもない嫌な思考が、次から次へと溢れ出てくる。
ルフィの普段の言動を見れば、そんなことあるわけがないとすぐに分かるはずのことが、今のウタにはどうしても信じきることができない。
だから結局あの後も、発言の真意を問い質すことができず有耶無耶にしてしまった。 - 127◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:07:48
もしも、ルフィに、もう来るな、なんて、言われたら。
寒気がするほどおぞましい想像。
それが妙にリアルな質感をもって、ウタの心に重くのし掛かる。
ルフィに拒絶される。それはウタにとっては、この世の終わりにも等しい絶望だった。
もしも本当にそうだったとしたら、私はどうやって死ぬべきだろうか。
首を吊る? 飛び降りる? 毒を飲む?
どうすればルフィの心に、永遠に私の存在を刻み込んで逝ける?
と、またしてもウタの思考が危険な領域に差し掛かろうとした、その時。
「━━なあウタ。やっぱお前、何かあっただろ」
隣を歩いていたルフィが、唐突に口火を切った。
ウタは弾かれたように顔を上げる。
夕食前と同じように、心配そうな顔をしたルフィと目が合った。困惑するウタに対して、ルフィは更に言葉を続ける。 - 128◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:08:29
「晩飯作ってくれてた時からよ、何か様子がおかしいなって気はしてたんだよ。ボーッとして心ここにあらずみたいな感じで、すげえ辛そうにしてたから」
気遣わしげにルフィは言う。
一方、ウタは内心で驚きを隠せなかった。まさかルフィにそんなことを見抜かれていたなんて。
「もしかしてそれ、おれのせいか?」
ポツリと、秋の夜空に呟きがひとつ。
「え……?」
「さっきも言ったと思うけどな。おれ今までウタに甘えっぱなしで、お前のこと何も考えてなかったんじゃねえかって思ったんだ。毎日飯作りに来てくれるのはありがてえけど、ウタに無理させてんじゃねえかってよ」
訥々としたルフィの言葉を聞いて、ウタはようやく先ほどの、彼の発言の真意が理解できた。
ルフィはルフィなりに、自分に気を使ってくれていたのだ。ルフィとの関係に思い悩んでいたのを、疲れているのだと勘違いして。
「もしお前が辛いなら、無理して毎日作りに来てくれなくても……」
「そんなことない!」
ウタは条件反射的に叫んでいた。
ルフィの驚いた顔が目に入り、恥ずかしそうに咳払いをして目を逸らす。
それから改めて、ぼそぼそと言葉を紡ぎ始めた。 - 129◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:09:04
「……ほんとに辛いなんて思ってたら、もうとっくにやめてるわよ。あんたの面倒見るの、嫌じゃないし」
「ほんとか?」
小さく頷く。
それから、チラリとルフィの方を見て、
「あんたこそ、私のことその……う、ウザいとか、邪魔とか、思ったことないわけ?」
自分で言ってて辛くなってきた。
だけどこれだけは、絶対にはっきりさせておかなければいけない。
さながら死刑執行直前の囚人になった心境で、戦々恐々としながらルフィからの返答を待つ。 - 130◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:09:39
「まさか、そんなわけねえ!」
今度はルフィが叫ぶ番だった。
「おれがお前を邪魔だと思うわけねえだろうが! ウタと一緒に遊ぶの楽しいし、飯作ってくれるのもすげえ嬉しいしよ!」
「そっか……」
それを聞いた途端、ウタは自分の心が冗談のように軽くなるのを感じた。
ルフィに嫌われていないという確かな確信が得られたことが、途轍もない安心をもたらしたのだ。
大丈夫。
嫌がられてないなら、拒絶されてないなら、まだチャンスはある。
ルフィが私から離れたくないと、思ってくれているのなら。しかし、 - 131◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:09:57
「ああ、でもよ」
その安心は、
「もしウタに好きな奴とか、彼氏とかできたらそっちを優先してくれて全然構わねえぞ。おれ、ウタの邪魔はしたくねえし、応援するからよ!」
他ならぬルフィの言葉によって、更なる絶望へと塗り潰されることになるのだが。 - 132◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:10:22
ミシミシと、心が悲鳴を上げているのを感じる。
ルフィはとてもとても晴れやかな笑顔でこちらを見ている。
……何で、そんな顔で笑っていられるの? 理解できない。
「ルフィはさ」
まるで生気を感じない、虚ろな声色。
壊れたオルゴールみたいに無機質な。
だけど、ルフィは気付く素振りを見せない。
「私のこと、何だと思ってる?」
縋るような問いかけにも、少年はあっけらかんと笑いながら。
「何って、決まってんだろ? 大事な幼なじみの親友で、姉ちゃんみたいなやつだ!」 - 133◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:10:40
ミシミシ。ミシミシ。音が鳴る。
長い年月の間、胸の奥底に押し込まれ、仕舞い込まれてきたその気持ち。
もはや撓みに撓んでしまい、元の形すら忘れそうになるほど歪みながらも、最後の領分を保って成り立っていた防波堤が。
オサナナジミ。シンユウ。ネエチャン。
その、最後の一押しによって。
「━━何それ」
バキリと、音を立てて砕けた。
決壊する。 - 134◆Qsr4poZWXw22/10/31(月) 19:12:13
投下終了です
次もできれば明日に投稿したいですが明後日になる可能性が高いです
筆が……筆が進まぬ…… - 135二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:13:01
アカン(アカン)
- 136二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:13:30
這い寄りそう
- 137二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:14:25
アア、オワッタ……
- 138二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:15:23
今回も駄目みたいですね
- 139二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:15:42
わーい。壊れたー♪
- 140二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:22:45
”姉ちゃんみたい”
一言放てばとある歌姫が病み落ちし暴走するという… - 141二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:23:35
可哀そうなウタ。ひとえに麦わらがお前の恋心に一ミリも気づけないのが原因だが
- 142二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:23:50
ウタの変化に気づけるのどうして心情には気づかないのルフィ…
- 143二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:24:47
ルフィ、今回も食われるの確定
- 144二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:25:43
あーあ。
またバッドエンドだにゃー(ネコアルク風) - 145二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:29:56
禁句を言ったな…
- 146二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:32:39
それは禁句だと何度言えば…
- 147二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:40:53
ルフィに嫌われたと思い込んでシームレスに自殺考え始めるの何なの
重いよ - 148二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:43:43
- 149二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:45:09
- 150二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:45:30
このレスは削除されています
- 151二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:05:37
はいよる【這い寄る】
幼馴染への片想いの抑制の限界に達した歌姫によって行われる、純粋に歌姫を大切な姉としか思っていない幼馴染に対する逆レ。
「―する」「―される」 - 152二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:08:49
いやまだだ、ウタからの気持ちを知ればルフィさんならなんとかできるかも知れない。それにここは外だ。大丈夫この後きっと綺麗な流れ星とか降ってロマンチックになってもいいはずだ
- 153二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:09:59
ありゃあ…こりゃあまたウタウタのスタンガンだな
- 154二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:11:17
なんかその流れ星直撃しそうですね…
- 155二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:13:41
これは這い寄るのウタ目線ですね…
- 156二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:17:22
ウタウタのクロロホルムもあるよ
- 157二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:07:37
これは"ルフィが悪いんだよ"案件ですね
- 158二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:11:17
オラ!ルフィ!
ウタにベロチューかまされながら種搾りプレスされろ! - 159二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:11:04
というか主の作品は必ず誰かが精神的に追い詰められる縛りでもあるのか?
はっきり言って今回のウタあの時のモブ君レベルでぶっ壊れてると思う - 160二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:11:45
- 161二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 22:24:46
- 162二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:13:36
流石にないと思うが逆レ待ちルフィは新概念だな…卑しすぎんだろうがよい!
- 163二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:15:35
ウタの気持ちに気付いた上で逆レされたくて敢えてつれなく振る舞ってる……ってコト!?
- 164二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 04:45:40
- 165二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 10:20:51
- 166二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 17:10:12
なんか、こう男から行かなきゃ行けないのは分かってるけど、それはそれとして襲われてみたいんでしょ
- 167二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:15:15
age
- 168◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 21:59:40
こんばんはスレ主です
どうにか本日分書き上がったので投下していきたいと思います
ウタちゃん大暴走編、よろしければお楽しみください - 169◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:00:07
ウタは足を止めた。
隣を歩いていた彼女が不意に立ち止まったことで、ルフィも釣られてその場に止まる。
「ウタ? どうしたんだ?」
ルフィは首を捻る。
一方、ウタは顔を俯かせて、じっと黙り込んだまま微動だにしない。
前髪が顔にかかって、表情が窺い知れない。
不審に思ったルフィは、そろそろと彼女へと近づいた。
「ウタ?」
「ねえルフィ……あんたはさ、私が何で毎日あんたのご飯作ったり、色々と面倒見てあげてると思ってるの?」
「え?」 - 170◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:00:34
唐突に質問を投げかけられ、ルフィは言葉に詰まった。
ウタは僅かに俯かせていた顔を上げる。
どこまでも昏い双眸が、獲物を狙う蛇の如く、爛々とした妖しい光を放っている。
「何だよ急に、そんなこと聞いて」
「いいから答えて」
逆らい難い迫力を醸し出すウタに、思わず気圧されるルフィ。
知らず、冷や汗をかきながらも、どうにかその質問に応じることにした。
「そりゃあ……ウタは優しいからよ。手ェかかるおれを見て仕方なく、とかじゃねえのか? 弟の面倒見る姉ちゃんみたいな感じでよ」
ルフィは率直に、自らの意見を述べる。
実際、ルフィから見たウタの印象はそんな感じだった。
だらしない自分を見かねて世話を焼いてくれる、姉代わりの優しい幼なじみ。
祖父のガープや兄のエースにサボ、ウタの父親のシャンクスはやたら自分とウタをくっつけようとしているようだが、自分たちは断じてそんな関係じゃない。
至って健全な友人関係である。 - 171◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:01:09
「ふうん、ルフィはそんな風に思ってたんだねえ」
ルフィの答えを聞いて、ウタは相槌を打ちながらふっと微笑んだ。
優しい、聖母のような笑顔。
だけど目だけが全く笑っていない。
ここに至り、ルフィはようやくウタの様子が尋常ではないことに気が付いた。
一体、彼女に何が起きたのだろう。
やはり疲れが溜まっているのか。改めてそう口を開こうとして、
「つまりルフィは、私があんたのご飯作ったり面倒見てるのは、幼なじみとしての義理とか、優しさとか、そういうのが理由だと。そう言いたいんだよね?」
「あ、ああ。だってその通りだろ?」
「そっかそっか、そうなんだぁ。ふ、ふふふ……」
ウタはクスクスと笑い声を上げる。
しかし次の瞬間、
「あんたさ、いい加減にしなさいよ?」
底冷えがするほどの完璧な無表情となって、静かに告げた。 - 172◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:01:59
雲が流れて月光が翳る。
明滅する街灯がバツンと音を立てて消えた。
少女の姿がまるで暗幕の中に消えるように、妖しく朧気に溶け込んでいく。
その時。ルフィは生まれて始めて。
優しい姉のような目の前の幼なじみを。
━━心底から、怖いと、思った。 - 173◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:02:46
「私が一体何のためにさ、あんたの好きな味付けを必死に研究して、あんたが美味しいって言ってくれるご飯を作れるようになったと思ってるの? 学校とか動画配信とかの合間を縫って、休みの日まで返上したりして、あんたの家の掃除をしたり、勉強教えてあげたりしたのが全部、ただの幼なじみとしての優しさや親切心によるものだって、本気で考えてる?」
先ほどのルフィの言葉を嘲弄するかのように、フンと鼻を鳴らして、
「そんなわけないでしょバッカじゃないの。普通、何の下心もなくそんなことできるのはそいつ自身の親か、どうしようもなく頭抜けたお人好しくらいのものだよ。そして少なくとも私は、そこまで善良な人間じゃない」
「じゃあ、一体何で……」
「ここまで言ってまだ分からないのッ!!!??」
悲鳴じみた絶叫。
雲の隙間から月明かりが差し込み、スポットライトのように少女を照らし込んだ。
ルフィははっと息を呑む。
露になったウタの表情。その瞳に、大粒の涙が浮かび上がっていたから。
硬直するルフィを、ウタは挑みかかるようにまっすぐ見据えながら、 - 174◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:04:07
- 175◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:05:05
言いたくて言えなかった言葉を、ようやく吐き出した。
「そうよ……私はずっとずっとずぅっと、あんたのことが好きだった!! 一人の異性として、男として愛してた!! 子供の頃から、あんたのことだけを見続けてきたの!!!!」
涙混じりの声が、秋の夜空に響き渡る。
溢れ出した想いはもう止まることはない。
少女はただ一心不乱に、長年溜め込み続けた少年への気持ちを吐露していく。 - 176◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:05:35
「毎日ご飯を作ってあげてるのも! 家の掃除してあげるのも! 勉強教えてあげるのも! 全部全部、あんたに好かれたいから、良く思われたいから、女の子として見てほしいからやってきただけ!! それが何? 優しいから? 仕方なくやってたって? 本当にどうしようもなく鈍いねあんた。そんなんだから、私がどんな目であんたを見てたか、全っ然気付かなかったんだよねぇ!!!」
「…………」
「私はね、ルフィ……あんたが思ってるような優しい優しいウタお姉ちゃんなんかじゃないんだよ? 本当はあんたにキスされたくて、抱き締められたくて、エッチしてほしくて、愛されたくて堪らない、ただの女なの! 一人の女の子なんだよ!! なのに、ねえ? 何で気付かないの? 気付いてくれないの? 私はこんなにルフィのことが好きなのに……ルフィだけを見てるのに……何でルフィは、私を見ようとしてくれないのよ……」
溢れ出る涙と嗚咽で、もうめちゃくちゃだった。
最後の方はとてもまともな言葉になっていない。
ルフィはウタの心からの叫びを、ただ黙って聞いている。
「私を見てよルフィ……私を見てッ!!!!!!」
やがて、澱み濁った激情の全てを吐き出し終えて、ウタは呼吸を荒げながらしゃくり上げる。
静まり返った通りには、ルフィとウタ以外誰の姿もない。ウタの泣きじゃくる声だけが全てだった。 - 177◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:06:10
「ウタ」
しばらくの後、ルフィの低い声が反響する。
ウタはビクリと肩を跳ね上げた。
恐る恐る顔を上げると、いつになく真剣な表情をしたルフィと目が合う。
同時に。
さっと血の気が引いた。 - 178◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:06:34
(私、今何を言ったの……?)
感情のコントロールができず、ひた隠しにしてきた秘密を全てぶちまけてしまった。
しかしそれらを吐き出し終えたことで、彼女の中の冷静な部分が戻ってきてしまったのだ。
ルフィがこちらを見つめている。
その瞳からは何を考えているかよく読み取れない。
だけど、今まで言われ続けてきた彼からの発言が、ウタの正常に立ち返った思考回路に最悪の想像を巡らせてしまう。
拒絶される。
ルフィに、きらわれる。 - 179◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:06:54
「…………………………………あ」
無意識のうちに、ウタは足を半歩後ろに下げた。
そして、ルフィが続きの言葉を紡ごうと、口を開こうとしたのと同時に。
「ああああああああああああああああああ!!!!」
絶叫を上げながら、その場から逃げ出してしまった。
ルフィが何を言っているのか決して聞かないように、強く強く耳を塞ぎながら。 - 180◆Qsr4poZWXw22/11/01(火) 22:08:26
投下終了です
次は多分明後日になると思います
予定ではあと2回くらいで終わるつもりですが、残りレス数的に次スレ必要っぽいんで適当に立てようと思います - 181二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:10:05
乙
…うん、襲ってないからまだなんとかなるな!! - 182二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:10:44
お疲れ様です、どうにか幸せになって欲しいが...
- 183二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:12:19
なんか希望があるようにみえるな?
- 184二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:12:22
- 185二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:13:18
乙
読んでてRED本編見るのと同じくらい心が苦しい(最高の褒め言葉) - 186二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:13:19
本当に最高です。
今までのルフィの想いを吐露するウタの描写が良かったです…!(ルフィに拒絶される恐怖でその場から即座に立ち去ろうとする言動も含め) - 187二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:15:29
このくらいのタイミングで本人に直接本心を伝えられてるだけでもぐっと希望が近くなったように感じる
- 188二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:18:42
大暴走っぷりに草葉の陰のモブくんもニッコリ
- 189二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:20:38
想いを伝えられたね
- 190二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:23:10
- 191二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:24:15
這い寄る前にちゃんと宣戦布告できたな!
- 192二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:25:05
前作と比較するとこのタイミングで本音をぶち撒けた方がいいルートにいける気がする
- 193二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:32:13
ルフィがどう答えるにせよこれ以上ウタを傷つけたら友達の目が怖い事になりそう
特に女子 - 194二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:38:35
告白できてえらいぞウタ……!
あとは逃げずに返事をちゃんと聞けたら良かったんだが… - 195二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:46:53
埋めますか
- 196二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:58:16
かわいそうなウタ…
ひとえにルフィの情緒が幼いせいだが - 197二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:59:00
このレスは削除されています
- 198二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:59:21
このレスは削除されています
- 199二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 02:38:49
このレスは削除されています
- 200二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 02:39:00
このレスは削除されています