SS,閲覧&CP注意 『虫除け』

  • 1二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:18:56

    ※攻めたぬきなのでキャラ崩壊注意

    「スレッタ!」

    モビルスーツのハンガーに飛び込んできたバイクの主が大声を張り上げる。
    出発前の最終確認を終え、後は私の操作だけで発進できる段階まで来たところで突然の乱入者、その正体は

    「ミオリネさん?」
    「スレッタ! エランとデートするなんてどういうつもりなのよ!?」

    私の婚約者にしてこ、恋人の、ミオリネさん。
    どこからかエランさんとお出かけするといううわさを聞きつけて、文句を付けに来たようだ。
    苛立ちを隠そうとせずに私に詰め寄ってくるミオリネさんをニカさんとティムさんが宥めてくれている。
    が、それを振りほどいたミオリネさんは私の肩を強く掴むと、ヘルメットのバイザー部分を強く打ち合わせ、ぎろりと睨みを利かせてきて、私は思わず目を逸らす。

    「言ったわよね!? 御三家は敵だって!」
    「え・・・あ・・・そ、その・・・」
    「そのうえデート!? アンタ、わ、私の恋人なのよ!?」

    ミオリネさんの声がほんの少しだけ震えているのを感じ、視線を戻す。
    そこにいたミオリネさんは、目にいっぱい涙を溜めていた。
    私と目が合い、ミオリネさんははっとして目を逸らし、その勢いで涙がはらりと零れおちる。

    視線を動かしニカさんを見る。
    ニカさんとティムさんが仕方なさそうに首を振ったのを見て、私はミオリネさんの手を引く。
    拒絶されないか少しだけ心配だったけど、ミオリネさんは抵抗することなく私に着いてきてくれる。
    そのことに内心で息を吐きながら、ミオリネさんをエアリアルのコクピットに案内すると、ミオリネさんは何も言わずに私の膝に乗り、背中に手を回してくる。

  • 2二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:22:38

    「ミオリネさん、今日はエランさんに呼ばれて用事をこなしに行くだけですよ」
    「・・・だったら私に言ってくれてもいいじゃない」

    ヘルメットごと私に頭を擦り付けてくるミオリネさん。
    可愛らしい嫉妬に笑みがこぼれてしまうが、待ち合わせまであまり時間の余裕がない。
    ミオリネさんを引き剝がし、ヘルメットを取る様にジェスチャーをしてから自分もヘルメットを外す。

    「なによスレ・・・んむぅっ」

    涙目のミオリネさんの頬を両手で包み、強引に接吻を交わす。
    抵抗する暇を与えず、舌をねじ込みミオリネさんの舌を吸うと、ぴくんと肩が震え、ミオリネさんが積極的に舌を絡めてくる。
    お互いの舌を絡ませ、ミオリネさんの舌を強く吸う。
    舌を離すとミオリネさんは甘えるように追いかけてくるが、気にせず歯茎や八重歯の裏を優しく舐ると体から力が抜けていくのが感じられる。
    流し込んだ唾液を喉をこくこくとならして飲み込みのを見てから、ミオリネさんから離れる。
    興奮か酸欠か、とろりとした目で頬を上気させるミオリネさんに、優しく話しかける。

  • 3二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:23:03

    「大丈夫ですよ、私の一番大事なひとは、ミオリネさんなんですから」

    うっとりとした顔で頷いたミオリネさんは、それでも少しだけ不安げな表情で私にお願いをしてきた。

    「・・・でも、心配なの。 スレッタ、その・・・『虫除け』させてもらってもいい?」
    「仕方ないですね、ミオリネさんは。 ほら、いいですよ♥」

    パイロットスーツの胸元をはだけ、肩口を晒すと、ミオリネさんはゆっくりと顔を近づけ。
    がり、と、歯を突き立ててくる。
    私の皮膚を突き破り、肉を傷つけてくるミオリネさんの歯を感じながら、彼女の背を抱きしめる。
    歯が引き抜かれ、傷跡から流れる血を、ミオリネさんはうっとりとした目つきで舐めとり、嚥下する。

    「もしもエランさんに迫られたらコレを見せますよ。 私はもう彼女のものなんです、って」

    ミオリネさんは納得したのか一度頷き、そして・・・

    「私にも、虫除けして♥」

    自分もスーツをはだけ、首筋を見せつけてくる。

    ふと、エアリアルのモニターが明滅し、カメラがニカさんたちを写す。
    ぱたぱたと手を振るニカさん、どうやら待ち合わせ時間が近いことを教えてくれているようだ。
    時間ですから、と伝えようとしてミオリネさんの顔を見るとそこには、期待と情欲に満ちた、愛おしい婚約者の目があった。

    ごめんなさい、ニカさん

    内心で詫び、ミオリネさんの肩口に歯を立てる。
    痛みを噛み殺す甘い声。
    ミオリネさんの白い肌を流れる赤い血を、舌で味わう。
    鉄と塩の味のそれが、なぜだか今は、とても甘露なものに思えてならなかった。

  • 4二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:23:26

    以上です、お目汚し失礼しました

  • 5二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:24:49

    シャディク先輩とタメ張れそうな攻めたぬき

  • 6二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:25:33

    夜の電車でなんて興奮するものを、ありがとうございます急いで家に帰り餡巣

  • 7二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:30:07

    ちなみに初めの構想の段階ではミオリネがスレッタを押し倒してキスをする流れでした
    (はじめにこ、恋人と書いてあるのはその時の名残です、消し忘れましたごめんなさい)
    どうにもうまく考え付かなかったのでスレッタを攻めにしたらスムーズに書き上がってしまいました、草

  • 8二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:52:02

    なしてミオミオはベッドだとよわよわなのが似合うん?

  • 9二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:44:36

    >>8

    気の強い行動力のある美少女がよわよわだとすごく美しいだろ?ベッドの上はそれが許される場所なのだ。

  • 10二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:54:03

    後日書くときに参考にしたいから、こういうシチュが見たいな、とか、こういうカップリングが欲しいな、とかあったら(おいらの文体でよければ)書いておいてくれると嬉しい

  • 11二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:09:34

    これはよいものだ…
    俺はスレミオには約束した日まで一切″そういうこと″を我慢して毎日ねちっこく手を絡ませたりおでこをぐりぐりくっつけ合ったりしてじっくりコトコトボルテージを上げていって欲しいぜ!

  • 12二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:11:41

    ほんのり暗い理事長室で同じベッドでぬくもりを感じあいながら祖合わせになってほしい(願望)

  • 13二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 23:12:03
  • 14二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 03:46:25

    薄暗い室内で、私たちは互いの体温を確かめあう。
    薄いパジャマ越しに感じられる鼓動と体温が、今は何よりも愛おしい。
    スレッタの身体は水星での労働とモビルスーツの操縦もあってか、私より筋肉があるみたいで、少しだけ暖かい。
    己の貧相な体を顧みる。 細い体を、彼女に晒してしまうのが少し怖いと思ってしまう。
    スレッタの両手、背中に回されていたそれがより深く私を抱きしめる。
    微かな息苦しさとともに、スレッタの体温をより深く感じられるようになる。
    とくんとくんと、体で感じ取れるようになったスレッタの鼓動に耳を傾ける。普段より、少しだけ速い。
    私を抱いて、緊張してくれているといいな、と子供じみた願望を抱いてしまうのは、抱きしめてくれているのがあなただからだろうか。
    スレッタの腰に回していた手をもっと深く引き寄せ、強く抱き返す。
    同じソープを使っているはずなのに、スレッタの身体からふわりと香るそれは私のものよりもなお甘く感じられて、彼女の胸に顔を埋めて深く吸いこんでしまう。
    スレッタ、ありがとう。 言葉にはせずに、心の中で彼女に語り掛ける。
    あなたがいてくれるから、私は強くあれる。 あなたを守るためになら、私は戦える。
    だから、スレッタ・・・負けないで。 あなた以外を花婿になんて、したくないんだから。
    お願いね? 愛しい花婿さん。

  • 15二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 03:46:43

    薄暗い室内で、私たちは互いの体温を確かめあう。
    薄いパジャマ越しに感じられる鼓動と体温が、今は何よりも愛おしい。
    ミオリネさんの身体は細く、柔らかくて、以下にも物語に出てくるお嬢様みたい。 ほんの少しだけひんやりとしていて、それがたまらなく愛おしい。
    私の身体、水星の労働で硬くなってしまったそれをミオリネさんに触れさせるのを、いつも少しだけ躊躇してしまう。
    ミオリネさんの背中に回していた手を、少しだけ強く引き寄せる。
    ミオリネさんの身体とより深く繋がることができた気がして、少しだけ心臓の鼓動が速くなる。
    とん、とん、と体で感じ取れるようになったミオリネさんの鼓動を確かめる。
    鼓動が速くなったの、気づかれちゃったかな、と少しだけ気恥ずかしさを感じるのは、抱きしめているのがあなただからですよ。
    私の腰に回されていたミオリネさんの手が、強く私を引き寄せる。
    同じソープを使っているはずなのに、ミオリネさんの身体から感じられる香りは私のものより澄んでいるように思えて、彼女の頭に鼻を埋めて深く息をする。
    ミオリネさん、ありがとうございます。 言葉にはせずに、心の中で彼女に語り掛ける。
    あなたがいてくれるから、私の弱さを受け入れてくれるから。 あなたを守るためなら、何度でも立ち上がれる。
    私以外を花婿にするあなたは、見たくないから。 だから私、誰にも負けません。
    だから、見ててください。 愛しい花嫁さん。

  • 16二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 03:48:53

    >>12

    セリフなしの短文ですが、ミオリネ視点、スレッタ視点で書いてみました。

    一つの文章を二人の視点に書き換えたものですが、お楽しみいただけましたら幸いです

  • 17二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 09:57:04

    明け方SSなので上げ

オススメ

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