- 1二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:22:04
- 2二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:23:43
痛みは耐えるものじゃない。訴えるものなんだよ
- 3二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:27:44
霊長の世が定まり、栄えて数千年
神代は終わり、西暦を経て、人類は地上で栄えた種となった
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの
そのために多くの知識を育て、多くの資源を作り、多くの生命を流転させた
人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理(ことわり)────人類の航海図
これを、魔術世界では人理と呼び────彼らカルデアは、これを尊命として守り続けた!
俺は藤丸立香、多くの人達に助けられ、多くの人たちの代わりにここにいる
カルデアのマスター!
勝負だ……ゲーティアアアアアァァァァ────!!!!! - 4二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:30:45
殺したいだけで、死んでほしくはなかった―――
- 5二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:30:46
止めたかった
止めたかった
止めたかった
例え殺してでも止めたかった - 6二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:31:33
このまま何もしないのなら、次におまえが瞬きをした間に殺すよ。
―――いいかげん、おまえの顔にも見飽きたところだ。 - 7二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:33:00
夏の風を手探りで掻き集めて、この瓶に詰め込んだのなら、ちょうどこれぐらいの重さになるだろう。
- 8二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:33:02
「これは、君に待つ夢の清算。どれほどつらい別れでも、輝くものはきっとある。さあ、顔を上げて!『きみに紡ぐ刻の車輪』!」
妖精國の別れを思い出す - 9二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:33:24
前もこんなスレあったよな
好きな型月のセリフって感じのスレ
過去スレから探すのめんどいからこの情報だけ投下しておく(他力本願時) - 10二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:35:46
――いいえ! いいえ! 否、と幾千幾万と叫びましょう!
失われた命より、救われる命の方が多くなったとき、螺旋の闘争はいつか終端を迎えるはず!
いや、迎えさせる。それこそがサーヴァントたる私の使命。
だから、この世界から退くがいい魔神。千度万回死のうが、私は諦めるものか! - 11二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:37:41
なんだそりゃ、みっともないぜ救世主
逆だろ 『1000年かけても滅ぼせなかった』に言い直せ - 12二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:40:16
「なんだ、結局────」
俺は、この人が、好きだったのか、
最後まで。
こうして死の直前まで彼女を悲しいと思ってしまうぐらい、大切だったんだ。 - 13二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:42:04
「終わったかい?志貴」
「ああ、終わっちまった」
直前にイフが云々の掛け合いもあって
ここ凄いウッてなった - 14二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:45:00
私はこんなにもあいつを助けたがってる
- 15二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:46:13
------------黒い森
かつてここで暮らし、ここ絶えた一族の庭。
そこには独眼の鬼と
小さな、黒い猫の死骸があった。
「-------ああ」
俺は、最低だ。
そんなこと思ってもいないのに、その有様があんまりにも似ていたから。
まるで捨てられたゴミのようだと、思ってしまった。
「--------------------」
呼吸が止まった。
あれだけ狂っていた体も止まって、指先さえ反応しない。
おそらくは麻痺。
体も心も麻痺して、真っ白になってくれたのだろう。
「-------------------」
死骸はヤツの足元に転がっていた。
容赦などなかっただろう。
それでも冷静でいられたのは理解していたからだ。
俺が。
遠野志貴がこの夢の終わりを望めば、それはあの子の最後なのだということぐらい、とっくに-----
「-------------------殺す」
それは、理性に反して心臓からせりあがってきた、
目前の敵に対する、ありったけの呪詛だった。 - 16二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:46:56
ああ… この螺旋が矛盾していたら良かったのに…
- 17二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:46:58
凶れ(まがれ)
- 18二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:47:57
霊脈閉塞型兵装ロンゴミニアド、装填。円卓聖槍ラウンドランス、12基並列抜錨。
対厄災大儀式、開門――!救世の槍よ!罪を流す最果てオークニーの雨となれ!
トネリコの人生において幸せだった居場所とやるべき使命がそのまま詠唱になって、同じように苦しんだキャストリアだけが偉大さを認めて否定できる実力も言葉もないと言うのが惨死したモルガンのバーヴァンシー以外の救いになるのは悲しいけど綺麗 - 19二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:48:12
聖人になれ、なんて言わない
君は君が正しいと思える大人になりなさい - 20二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:50:26
どうして何処にも行けなかったのか。
なぜ、悪行を犯していなかったのに、おぬしの人生は苦しかったのか。
それは誰のせいでもない。分かるか―――
それはただ、間が悪かっただけなのだ。 - 21二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:50:37
秋葉は俺にとって妹じゃない
秋葉は、俺の女だ - 22二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:52:58
俺のチ◯ポは何味だ
- 23二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:53:33
- 24二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:54:07
ロア助君はおうちにお帰り
- 25二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:54:54
侮るな。あの程度の呪い、飲み干せなくて何が英雄か。
この世全ての悪?は、我を染めたければその三倍は持ってこいというのだ。
よいかセイバー。英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。
―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている - 26二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:56:10
「……勿体ない。こんなにも優秀だったのに、鍛える火が弱かったとは」
だから俺なんかにあっさり殺されてしまったんだ。
殺し合いに酔うなんて余分さ。
そんなものがあったから、お前は死んだ。
こんな、誰もいない所で。
一人でずっと、誰も見つめることのない壁を見つめながら、断末魔さえ上げられずに。
「…………………………は」
まったく。我が妹ながら、なんて、哀れ。
……此処、殺人のプロ感があって好き(後の“アキハが最期に見たモノ”の文章と相まってなお好きになる) - 27二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:56:21
殺される。
殺される。
きっと、間違いなく殺される。
他の何にでもなく。
他の誰にでもなく。
――ヤツは、この俺に、殺される。 - 28二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:58:25
- 29二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:58:52
語るまでもない。
イシの強い方が命を使うんだろう。
なら、俺は今まで。
こんなに強く、一つのことを思ったことは、ない。
「嘘だ、オレが、オレのほうが弱いっていうのか、オマエより・・・!」
ロア。オマエを殺してやる。 - 30二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:59:56
たった1人の人間に救えてしまう世界なら、潔く滅びるべきなのです
- 31二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:00:05
―――生きるがいい、マスター。
必ず誰かが、誰でもないお前を待っている - 32二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:01:03
……バゼット、世界は続いている。
瀕死寸前であろうが断末魔にのたうちまわろうが、今もこうして生きている。
それを―――希望がないと、おまえは笑うのか。 - 33二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:02:25
おっと…心は硝子だぞ
- 34二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:04:59
斬刑に処す。その六銭無用と思え
- 35二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:05:26
ベルトコンベアーだ
- 36二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:05:52
あなたロックスターみたい
- 37二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:10:40
可愛いひと。わたしのメリュジーヌ。
いま、いちばんあなたを愛しているわ。
なんやかんやオーロラ好きなんだよな… - 38二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:12:14
「ねえ、あなたはなぜ戦うの?」
それは、死にたくないからだ。
「なら、どうして死にたくないの?」
きっと、生きていたいからだ。
「どうして、あなたは生きていたいの?」
そんなの簡単だ。
今まで、いいことなんて何ひとつなかったから。 - 39二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:12:36
知らないのか?ロケットペンシル
- 40二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:16:21
鼠よ回せ! 秒針を逆しまに、誕生を逆しまに、世界を逆しまに!
廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェェェ!! - 41二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:17:23
「『人を殺す』という方向性に特化した呪いの塊。それが聖杯の中にいるあの『影』の本体だ。間桐桜という代依がいなければ形を得る事もできない出産予定児だがね」
「アレは『門』である間桐桜を浸食し、間桐桜に自らを上書きして、この世に誕生しようとしている。アインツベルンの聖杯なら、こんな事にはならなかったのだろうがな。間桐桜は汚れた聖杯の破片を埋め込まれた特別性だ」
「だが、安心しろ。間桐桜に理性がある限り、いかに間桐桜を汚染しようと、間桐桜を乗っ取る事はできん。あの『影』は間桐桜の理性が弱くなった僅かな時間に姿を見せるだけだ。間桐桜が『呪い』を自らの一部として受け入れるか、『呪い』の魔力量に耐えきれずに理性が壊れた時、初めてあの『影』は間桐桜になる。故に、あの『影』は間桐桜そのものという事だ」
「そのために間桐桜を助けた。そして間違えるなよ、衛宮。お前はまだ産まれてもいないモノを悪と呼ぶのか? 悪人の子供は悪人だから殺してしまえと?」
「産まれるための栄養を求めていただけだ。乳飲み子と同じようにな。無論、罪も罰も与えられるべきだろうが、それも生まれた後の話だ」
「この世に明確な悪の定義はない。だが、それでも絶対の悪があるとするなら、それは産まれてくる命を奪う事ではないのか? 故に私はたとえ悪魔であろうと、この世に生まれてくるモノを祝福する」
「お前は間桐桜が生きる事を望み、私は間桐桜が孕んだ『闇』を祝福したいと思った。目的は違えど利害は一致し、結果、間桐桜は生き延びた。お前が間桐桜を擁護するように、私は聖杯の中の胎児の誕生を祝福する」 - 42二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:18:38
連れ添った患者が退院する時、こうやって手を握り合うのが、私の密かな楽しみだったのです
- 43二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:18:47
負けるな。
こんな強いだけの世界に負けるな - 44二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:20:22
恋は現実の前に折れ、
現実は愛の前に歪み、
愛は、恋の前には無力になる。 - 45二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:23:17
このレスは削除されています
- 46名無しさん22/11/05(土) 20:23:43
旅人が笑顔で帰るのであれば、土産の1つもくれてやるのが良い国というものだ
- 47二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:25:01
お爺さんは財宝をみんなのために使いました。
良い事をすれば幸せになれる、という希望を示し、そうするために嘘をつき続けました。
多くの作り話。多くの法螺話。多くのお伽噺。
たくさんの愉快な嘘を本当にするたびに、お爺さんは現実に取り残されていくのです。
気がつけば、村人はみな幸福な人生の終わりにさしかかっていて、
お爺さんは法螺話を語るだけの変わり者として、最後まで独りきり。
お爺さんは独りのまま亡くなりました。
でも、その死に顔はとても幸せそうなのです。
間際を看取った者はひとりもいませんでしたが、その葬列はとても華やかなものでした。
お爺さんの訃報を聞いて、多くの村人が集まってきたからです。
その中には隣の村の、そのまた隣の村の顔ぶれがありました。
別に、誰かがお爺さんの善意に気付いていた訳ではないのだけど。
お爺さんの作り話で救われた人々が、笑顔でお礼を言いに来たのです。
こんなに幸せなお別れがあるでしょうか。
みんながみんな、お爺さんに感謝しています。
お爺さんが望んだ通り、誰も不幸せになっていないのです。
最高の臨終。最高の晴れた空。
悲しい事など、なにもないのに——— - 48二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:28:07
生きているのなら、神様だって殺してみせる!
- 49二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:29:37
お前は死んだはずだァァァァ!!
- 50名無しさん22/11/05(土) 20:29:38
「これなあに?」
「ピアノだよ。音が鳴る」
「痛い?」
「痛くないよ」
「お腹いっぱいになる?」
「ああ、満腹になるとも」
「わあい!鳴って鳴って!!」 - 51二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:31:00
ソウダ、ワタシ、ワタしハ、そウ―――ただ、計算しきれぬ未来こそガ、欲しかった―――
- 52二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:31:57
狙撃用に組み替えた黒い銃身を構えたまま、ただ待ち続けた
敵の姿がスコープごしに写る瞬間、
トリガーを引いて楽になれる瞬間を。
機内の時刻盤は、七日分の時間を重ねていた
まだ七日しかたっていない。
マヒした頭は、あと一ヵ月でも一年でも、この姿勢のまま待ち続けられる気がした
肉体は、ずっと倒れる寸前だった。
どれくらいの月日が流れただろう
意識も、
言語も、
自分も、
喪われてしまった時、
全てを取り戻した。
銃の照準が〝敵〟をとらえる
迷わずトリガーを引いた。
限界を突破していた脳髄が、焼き切れる。
眠りに落ちる一瞬の間隙、
意識が白く塗り潰される前のわずかな間。
たしかに、自分が、消えゆくまえに敵の姿を視認した。
なんて、
美しい。
―――――雲の切れ間に、天使が見える。 - 53二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:32:38
フィナーレとはかくあるべし。
- 54二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:33:57
潔く行くものはまた速やかに逝く。
安心して消えるがいい志貴。
御前の後釜はこの俺が座ってやるよ。 - 55二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:36:26
私は女は嫌いだ。
モルガンは醜く淫蕩だった。
清らかさを謳ったギネヴィアは貴様との愛に落ちた。
私は生涯、女というものを嫌悪し続ける。
人間というもの軽蔑し続ける。
愛などという感情を憎み続ける
その、私が ───。
はじめて。嫌われる事を恐れた者が、
男性であった時の安堵が、おまえに分かるか。
……それが。貴様とギネヴィアのふざけた末路で。王の苦悩を知った時の、私の空白が、おまえに分かるか。 - 56二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:39:13
白球が飛ぶ。
禍々しい血液を付着させず、鏡に映る打者に向かって放られる。
待ち受ける悪魔の壁。直角に折れる通路において、いかなる球も跳ね返される。
曲がるはずのない球。届くはずのないラストショット。───美しい。飛び立つ白鳥のように弧を描いて曲がり角をクリアする、最高の変化球。
もう直角には曲がらない。
瞬きほどの球速もない。
だからこそ、あまりにも目が眩む。
魔に取り憑かれてのものではない。悪魔にはタネも仕掛けも存在する。これはただ人間が生んだ偉業。人知も及ばぬ奇跡を起こすのは、昔から神様の役割だ。故に、その球は決して魔球などではなく。
この観客のいない野球場でのみ放られた、約束をはたす夏の陽炎。
ツーストライクスリーボール。
のびあがって外角に落ちる最後の球に、打者はわずかに右足をあげ、呼吸を合わせるようにスイングを─── - 57二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:45:03
人を恐怖させる物の条件は三つ必要だって知っているか? 一つ、怪物は言葉を喋ってはならない。 二つ、怪物は正体不明でなければいけない。 三つ、───怪物は、不死身でなければ意味がない
橙子さんマジでカッコいい - 58二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:45:24
「最強」なんて称号は、使い魔にでもくれてやれ。
- 59二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:50:54
それはもう大人が失ってしまった気持ち
『ごく普通の少女』の『ごく普通の我儘』
ああ――そっか…
もしもこの世に絶対に守るべき正義があるとするなら
ただ真っ直ぐに未来を求める――
少女の我儘(ねがい)だろう - 60二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:56:50
ドアが開く。遠ざかって行く。
隠し持っていた包丁が地面に落ちる。
オレは涙でぐちゃぐちゃになりながら、遠ざかって行く背中を見つめている。
そうだ、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎は、ダビンチは、自由だから、ダビンチなんだ。
どこまでも行こうとするからダビンチなんだ。
限られた時間の中で、精一杯の背伸びをして、憧れを追い続けるから、あんなにも眩しいんだ。だから、見送らないと。最後まで笑っていないと。
今まで妖精國は何でも手に入る、夢の世界だと思っていたけれど、それは違っていた。
本当の"夢"は手に入らないものなんだ。だからこそ、毎日は辛くて、楽しいんだ。
がんばって生きていこうと思えるんだ。
それがたとえ、じきに終わる世界の中であろうとも。
……それがたとえ、オレ達のような恐ろしい怪物(ようせい)であろうとも。
「うん……うん……
さよなら、遠い世界のオレのトモダチ。
ブリテンに、来てくれて───
オレの店に、来てくれて───
───素晴らしい、夢のような日々を、ありがとう」
天使の羽はどこまでも。
あんな危険な街の中をまっすぐに。
彼方に向かって、走っていく。 - 61名無しさん22/11/05(土) 20:58:11
ますたぁ、も、なまえ、よんでくれた! みんな、かいぶつだと、きらわなかった! うまれて、はじめて! うまれて、はじめて、たのしかった……! ぼくは、うまれて、うれしかった!
- 62二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:00:22
生まれて初めて。
おそらく、いや、生涯にただ一度のみ。
―――――ミハイル・ロア・バルダムヨォンは
その白い少女に恋をした――――― - 63二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:04:23
- 64二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:47:57
タフという言葉はシエルの為にある
- 65二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:49:33
- 66二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 21:58:58
- 67二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:02:22
あお な
「秩序を示す我が銘において告げる」
止めろ、と正す声がする。
忘却の果てに魔法の正体に手が届く。
それでは意味がない、と牙を伸ばす赤色の影がいる。
多くの迷い、多くの怒り。
けれどそんなもの、彼女には/ワタシには関係ない。
魔法使いの責務とか、これで人類滅亡とか勝手にしろ。
いいかげんもう聞き飽きた。
いま、私が指を動かす理由はたった一つ。つまり、なんていうか、口にするのもどうかと思うけど───
私はこんなにも、コイツを助けたがっている……!!!!
not. SANE
「───全ては正しく」
湧き上がる青い旋風。
迷いも憂いも捨て去った瞳で、魔法使いは世界を相手にペテンを始める。
逆光する時間。
書き換えられる原風景。
見れば、それは白い花だった。
雪よりも青白い野花の群は、さざ波のように世界を侵食していき、そして───
five timeless words
「───秩序は、ここに崩れ落ちた。」
宣言通り。
五番目の魔法が、この時間、この領域にだけ、その姿を現した。 - 68二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:03:14
- 69二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:05:40
- 70二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:18:24
「なんだ、もう終わりか。外は雨だぞ、もう少しゆっくりしていけばいい」
「はい。でも、行かないと」
おじぎをして歩きだす。
急ぐ背中が、また明日、というさよならを聞いていた。 - 71二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:26:26
ヒトとしての形を保ちながら永遠でいたいのならば、不老不死という手段では不可能だ。
長い年月は肉体を崩壊させ、思考精度を萎縮させる。
不老不死か、永遠か。
手垢のついた不老不死になど未練はない。
個人に固執するのなら永遠はありえない。
結論として。
私は一個の人間として生き続ける不老不死より。
永遠に存在し続ける『無限』を選んだ。 - 72二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:35:38
- 73二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:41:43
時には月を 月には愛を
愛には罪を 罪には罰を
罰には人を 人には夢を
夢には貴方を 貴方には誓いを
型月ってんなら主題歌でもありだよなぁ? - 74二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:44:14
「私だ。ニュースは見たか?見ていないな。見なくていいぞ、私も見てない」
式も言ってるけど橙子さんの思考回路が謎すぎて笑う。 - 75二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:00:27
やっちまえ、バーサーカー!!
- 76二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:19:09
───俺は、絶望していたのだ
───運命への叛逆を試みておきながら。
───炎として、終末装置としての役割をも果たせず。
───剪定を待つ世界で燻りつづけるこの俺に。
───あの女は。
───そんな俺を、見つけた、のだ。
───見つけてくれた
───たとえ、偶然であろうと。
───たとえ、滅びの炎と恐怖されようとも。
───それは俺にとっては、誕生・発生して以来初めての。
───運命という定めにない、意外性。
───驚き、だった。
───哀れな女。愚かな女。
───オフェリア・ファムルソローネ。
───明日なき俺に、未知なるもの、驚きを教えた女。
───俺を見つけた女。
───燻る炎に言葉を掛けた、ただひとり。
───嗚呼。
───俺は、おまえに何をしてやれるだろう。
───炎でしかない俺は、破壊でしかない俺は。
───おまえに。何を。
───おまえに、何を、返してやれるのだろう。
ネタにはするけど、それはそれとして真面目な意味でもスルトくんの悲哀さは凄い良い - 77二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:37:05
知りませんよロケットペンシル
- 78二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:45:53
崩落の咎。黄昏の後。
すべては夏の夜の夢のように。 - 79二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:51:32
彼の言葉は、よく、わからない。
あたまがわるいせいだろう、と藤乃は無視することにした。
「言ってることがわからない。あたまのわるい人なのかしら」 - 80二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:00:25
「────古(おそ)いっ!」
魔法使いの夜のこの言語センスは本当に凄い
最新の魔法使いとしての在り方が伝わってくる - 81二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:00:47
体はネコで、できている
- 82二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:11:26
理解しろチャイナ、アタシは心を入れ替えたンだ
- 83二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:15:59
素晴らしい成果だ。
素晴らしい成果だ、ジナコ=カリギリ。 - 84二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:17:38
- 85二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:25:19
「信念を賞賛する時に、その正邪は語るまい!
だからこそ、俺は賞賛しよう!かの征服王が如何に怒りを浮かべようと!最古の英雄王が如何に嘲り笑おうと!
臣民の為した結果を無に帰してまで、自分の理想を紡ぎ上げようとするその騎士道を俺は肯定する!その暴虐さも、また王の証だ!
……しかし、偉大なるアーサー王よ。貴女は、一つだけ過慮に囚われておられる
我らが騎士道の祖王よ!貴女は気付いておられない!円卓により造り上げ、円卓により滅びたかの国は、けっしてやり直す必要などない!
アーサー王は、確かに我々をアヴァロンへと導かれた!
我らが偉大なる祖王よ!私が証明しよう!
貴女が歩んだ王道は、決して間違ってはいなかったと!
円卓が残した王道と誇りが、我々を生み出したのだと!悲劇と滅びが魂を練り上げたのだと!
人類の、騎士道の栄花は未来永劫潰えはしないと、貴女と円卓に詠い示そう!
我らは貴女にこそ憧れを見たのだ!これからも見続けるのだ、祖王アーサーよ!
私はもう、その資格は失ったが……
いつか私ではない誰かが、理想郷あなたに辿り着くだろう!
ああ、そうだ!貴女が紡いだ星の歴史は、必ず御身の元に安寧の風を届ける!
私はただ、それを祝福する音を奏でるまで!
我は聖杯の力を使って──遙か理想郷アヴァロンの最奥まで、人間達の凱歌を謳いあげてみせる!」
聖杯問答でセイバーが一方的にやり込められてるのがムカついてたからここで滅茶苦茶スカッとした - 86二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:37:51
「ん……ちょっと、ここ、どこよ……?わたしは確か、式のボディに会心の一撃を食らわせて、その後、なんだかくるくる空中に回っていて……」
「……空気投げ……あれは合気道で言うところの空気投げでした……そのまま、黒桐さんの体が手裏剣のようにわたしたちに向かって……受け止めないと……ああ、思い出せない……」
「いえ、容赦なくかわしていましてよ浅上さん。貴女は壁に激突した黒桐さんに振り返りもせず、最大出力で私ごと部屋をなぎ払って……」
令嬢たちの三者三様のボケ合戦すき - 87二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:14:34
故に一片の恐れもなく
戦う貴方に私の痛みを捧げましょう
ただのエロシーンの代替と侮るなかれ、かなり良いシーンに仕上がってますよ - 88二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 01:22:50
かくして筆は折れ、物書きは忘れ去られる。何と清々しいことか!
さらばだ、悩み多き少年少女!せいぜい、人に恋し、愛に迷い、生に苦しむがいい!
無駄に使える時間はないぞ! - 89二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 02:02:56
よかったら( )が何かで誰のセリフやモノローグなのか書いてくれると、いくつか見覚えないけど見てみたい作品が何なのかわかって嬉しい
- 90二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 02:16:09
その終わりを、見届けました。
わたしの町の終わりなんて、ちっぽけでした。
だって、
世界が凄い事になっている。
あってはならない変革が起きている。
すべてを理解する。
壊れ、幼かった私でさえ進化の目を開かされる。
ああ―――この儀式(ため)に、わたしの町は使われたんだ。
(フランス事変 生存者ノエル) - 91二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 02:49:07
学院時代からの決まりでね。私を”傷んだ赤色”と呼んだ者は、例外なくブチ殺している。
(空の境界 矛盾螺旋)(蒼崎橙子) - 92二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 02:57:51
ただの見栄で抱き上げたもの。
彼女の醜さを、湖面のように移し続けたもの。
「…………消えろ。消えろ。」
でも、その後に生まれたものは本当に美しくて。
彼女ははじめて、
自分は良いことをしたのだと、微笑んだ。
「……高く、高く。」
「……どこまでも……高く…………」
砕け散っていく竜の残骸。
それを子供のように見上げながら、
輝きと共に、彼女の命は消えていった。
(fgo二部六章 オーロラ) - 93二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 03:02:29
彼女は呆然とオレを見つめる。
ああ、その気持ちにはいたく同感。
「―――信じられない。貴方、正気?」
「んー、どうも正気で本気みたいだな。ほんと、とんだ化物だよ、こいつ」
肩をすくめる。
けど仕方がない。オレはそういう人間になって、そういう人間のように日常を繰り返したのだ。
最後までその精神(かんがえ)には頷けなかったが、ここまで徹底されれば一度くらいは納得するさ。
……まあ、なんだ。オレは本当にゴメンだが。
こういう人間が、一人ぐらいはいてもいい。
(天の逆月/アヴェンジャー)
士郎へのきのこからのアンサーって感じがしてとても好きなんだ - 94二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 04:27:35
───逃げないわ。
逃げてたまるものですか。
私が向かうのはこの海の始まり。
10,000メートルの彼方、2時間半前の座標───
光の速度を超えて、必ず辿り着いてみせる。
この霊基(からだ)がひび割れようと、もう一度。
もう一度、あの人に出逢うために───!
──────
ああ、手足が崩れていく。
とっくに壊れていた体が、音を立てて崩れていく。
海底に向かって放たれる私の体(パラディオン)。
わずか一瞬の、けれど永遠のような一刹那(ひとせつな)。
───私は、あの人と走り抜けた戦いを思い返す。
もう一度再会した、
もう私を知らない、あの人の顔を思い返す。
「……ええ。
さようなら、見知らぬアルブレヒト。」
もうすぐ繋いだ手は離れてしまうけれど。
もうすぐ、この体は崩れ去ってしまうけれど。
「───でも、繋いだ心だけは、離れないわ。」
(FGOCCCコラボイベント / メルトリリス) - 95二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 06:36:18
かるく、よわく うまく、はやく
「───空気のおもり、胸のふるえ。
チクタクチクタク いそげやいそげ
ひかりは先立つ、かげは遅れる。」
通常の声帯では発音できない、なにか特殊な重みをもった声が草十郎の鼓膜に響く。
……もし言葉に色が見えたのなら、きっと彼女の名前通りの色だっただろう。
疲れ切っていた体が、熱くなっていた血液が、緩やかに冷やされていく。
と ぶ お よ ぐ かけぬける
「鳥は空に、魚は海に、貴方は彼方に。
チクタクチクタク きてきをならせ
疑問も不安も鞄の底に、旅路の一歩は曙。
ほしはいつでもきたのそら どこまでも、いつまでも
輝く星はするりと降ちて、今は貴方の心の内に。」
実際は五秒ほど。
不意をつかれた彼にとってはもう少しだけ長く感じられた触れ合いは、こうして何の失敗もなく、名残惜しくも完了した。 - 96二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 07:24:13
希望と失望は抱き合わせで現れる。
気高い理想はくたびれた義務になり、ついには薄汚れた執着に変わり果てる。
幼い頃に見上げたものはありふれた現実になり、振り返る事はあっても、見上げる事はなくなっていく。
それが人としての正しい心の在り方だ。
けれど、彼は正しくはなかったので。
苦しいと思う心そのものを、大事に大事に、鍵をかけて仕舞いこんだ。
鉄の心はブリキの証。
これなら長い旅も続けていける。
かわりに楽しみも薄くなったけれど、幸い彼は欲張りではなかったので、たまに見返りがあれば嬉しかった。
Fate/sn realta nua last episode - 97二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 07:34:43
- 98二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 07:36:39
率直に言うと──公開停止だよ、シオン。
MBAAのワラキア、オシリス戦前なんだけどワラキアの台詞回しぜんぶ好きなんでsteamで旧メルブラをやってください - 99二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 07:50:31
崩落の咎。黄昏の跡。
すべては夏の夜の夢のように。
俺の名はオベロン。
オベロン ・ヴォーティガーン。
何があろうとおまえたちに敵対する
人類の脅威にして、「陥穽」の終末装置。
獣ども違い、決して愛を持つ事はない。
それをこの戦いで証明しよう。
さあ、悲劇の幕をブチ上げろ!
巡礼の旅は、ここで終わりだ! - 100二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 08:54:11
- 101二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 10:30:26
……私は恋を知りました。
貴方の名前を知りました。
貴方のすべてを、教えてください。
吐息や体液の混じり合いも、
肌と肌の重なり合いも、
表面的な快楽にすぎません───
すべてを取りこんでこその理解です。
貴方を溶かして、私に混ぜる。
私のすべてを、貴方にあたえる───
それこそが完全世界(メルトリリス)。
貴方の為に作る至上の揺りかご。
もう苦しみはありません……
愛も、恋も、怯えも、傷も、
すべてが私でできているのだから。
目を閉じて、口を噤んで───
───貴方は私、私は愛……
砂糖は蜜に溶けるもの……
貴方は愛に溶けるもの……
愛は、すべて、私のもの…… - 102二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 10:40:08
・・・・・・・・・・・・POPですね。多少、サイケですが。
私は、この歌であれば好みです。
何がいいのか、どこが好みなのか、
メカの私では言葉にはできませんが・・・・・・
これは、祭りの大通りに響いてよい音です。
きっと良い一日になるでしょう。 - 103二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:37:36
あなたロックスターみたい
- 104二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:37:39
……さよなら。わたしによく似た、なんでもない女の子
ぐだ男版とぐだ子版だとここの選択肢は一人称ぐらいしか違わないと最近知ったんだけどさ、ぐだ子版のこれがすごい好きなんだよ
どっちもなんでもない普通の女の子というのが共通点に思えるからかもしれないけど、ぐだとアルトリアというふたりの旅の別れとしてすごい好き - 105二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:01:25
……いいんだよ難しいことは。
僕がこうしたいんだ。
あ、君には言ってませんでしたっけ?
我儘(エゴイスト)何ですよ、僕は。
嘘つきが報われてはいけない、なんて。
僕は言えません。方便、得意ですし。 - 106二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:56:03
いいえ、可能です。必ず結論が出る。
必ず結論を出す。その為に我々はいる。
我々はこの宇宙という永遠を定義する為に生を享けた。そうでなければ知性など持たなかった。
———たとえ、この星に育まれた知性は、
永遠の理解には遠い旧世代のものだとしても。
この意思が続くかぎり、追いかけ続け、
変わり続ける航路を選んだのです。 - 107二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:32:38
―――それではごきげんよう、姫君。
もし再会が叶うとしたら
見知らぬ土地の見知らぬ時間、
忌まわしい太陽の下で会いましょう――― - 108二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:15:02
目を覆う光と熱。
ロケットは尾を引いて、暗い星(うみ)に落ちていく。
舟は虚空に。
私はそれを、レンズ越しに眺めている。
星が去っていく。
君が去っていく。
私は今、かつてないほど人間的だ。
そうか。恋を知る為に、私は月に昇ったらしい。
(月の珊瑚) - 109二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:07:50
ふと、目が覚めた。
誰も彼も眠った頃、夜の冷気で瞼を開ける。
くらい夜。
家の中にみんなはいない。
(月姫リメイク)
年末特番でめちゃくちゃテンション上がったよね… - 110二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:36:25
何の作品かは覚えてないけど多分初期の作品で首吊り死体を見てしまった時の独白の「くるり、くるり、ながら。」っていうのがすごい印象に残ってる
知ってる人いたら教えてほしい - 111二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:39:29
DDD 2巻の S.vs.S だね
- 112二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 05:43:52
- 113二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 11:39:19
――――今宵、影絵ノ街ニテ君ヲ待ツ――――
- 114二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 13:59:42
「――――よしよし。さあ憎悪(仮)ちゃん、ゴハンの時間だよ」
- 115二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 14:01:10
だがあいつを連れて行かれたままは困る
拠り所にしたのはこっちが先だ
返してもらうぞ - 116二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 14:26:16
アクロイドでセルロイド。
アクロスティックなサディスティック。
ここでは誰もがただのモノ。
鳥は鳥で、人は人でいいじゃない。
貴方のお名前、いただくわ。
(ナーサリー・ライムの宝具『名無しの森』) - 117二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 15:22:05
――失われたものへの追悼はあるけれど なに、地球が無くなったわけでもない。
道があるのなら、自分はきっと歩いていける。
願いに、目的に貴賤はない。小さくとも、一つだけであっても、叶えたい願いを持って歩き続ければ、最後に、大きな花を咲かすだろう。
それが、ついには自分をここまで連れてきたように。
心配はない。現在(そこ)には変えて行こうとする人々がいて。大切に思える人がいる。
一緒に、同じ時を生きていく事が出来る。一緒に進んでいく事が出来る。
ああ――それはなんて待ち遠しい、希望に満ちた―― - 118二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 15:34:43
ごめんなさい。
ごめんなさい、見知らぬあなた。
なんて我が侭、理不尽、暴虐なんでしょう!
それでも、それでも、それでも……!
ああ、どうかお見逃し下さい。
これはわたしのお溺れるような初恋だったのです。
それでは、皆さんさようなら。
それでは、あなた永遠にさようなら。
どうか、良い人生を。 - 119二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 15:39:51
さよなら、ドクターロマンティック。
この空耳が、いつか美しいものに変わりますように。
(竹箒日記) - 120二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 16:13:06
――無様、無謀、無為、無駄、無益ィ!!
(FGO1.5〜2部/アルターエゴ・リンボ) - 121二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 16:18:40
人生最初で最後の鬼退治だ
地獄に落ちたら八熱巡りくらいは覚悟するか
七夜が好きなだけではある - 122二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 17:47:18
許されよ。許されよ。
我の罪を。許されよ。
自由を愛する妖精たち。愛を守った妖精たち。
貴方たちのブリテンは栄えるでしょう。
沢山の死を積み上げて、永遠に。永遠に。
でも、どうぞいつまでも忘れずに。
世界が新しくなるほど根は古び、
誰も知らないまま、この通り。
取りに足りない、
小さな虫のひと噛みで崩れるのです。
許されよ。許されよ。
我らが罪を、許されよ。
- 123二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:05:27
「あたりまえのように生きて、あたりまえのように死ぬのね」
ああ、それは──
「なんて、孤独──」 - 124二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 23:10:12
- 125二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 01:11:48
- 126二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:46:41
逃走には二種類ある。目的のない逃走と、目的のある逃走だ。一般に前者を浮遊と呼び、後者を飛行と呼ぶ
(蒼崎橙子) - 127二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:13:33
何、とも……はや───
嗚呼……
何時の世で、あろうと……
悪事とは……
うまく、運ばぬ……
もの、です、なァ────
(FGO2部5.5章、羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満)
コイツを超える敵役はしばらく出てこないんじゃ無いかって思えるくらい、面白くてエンターテイメントで最後の最後まで素晴らしい敵役だったと思う。
金時に正義とは何か問うところも好きだったけど、個人的には悪である事を貫いたって分かる辞世の句が何よりも好きだ - 128二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:28:17
……■はただ新しい物が見たかった。
かつての人格が彼女の蘇生を願ったように、■は、一つでも多くの日常を知りたかった。
それが自らを■に戻すとしても。十秒後の死を知りながら、一秒後の光を求めたのだ。 - 129二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:31:41
断末魔が長い。静かに死.ね
- 130二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:10:35
あなたはもうじき消える。道行きは真っ暗で、未来はどうしようもない。残るものはないし、救われる事もない。……なのに不思議ね。それでも、貴方の夢は生き続けるわ
空の境界未来福音 - 131二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:27:27
「異端同士気が合うってことかしら?」
「──真逆(まさか)。
異端とは孤立するが故に異端である。
理解し合える道理はない」 - 132二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:35:16
くはははははははは!!!! 滾る滾る!! 血が!! 肉が!! やはり武とは生き死にあってのもの!
年老い、なにを悟った気になっていたのやら――所詮は俺も、血に飢えた窮奇と同じか!
狂喜乱舞した李書文先生は恐ろしい - 133二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 16:13:46
でもそれはイマじゃない
私と貴女が朽ち果てた後の夢よ
ルビとかもろもろ忘れたけど実にレンっぽさがつまってて好きだわ
これとか続編で志貴に勝った時だけ台詞を出したりとからしくありつつ変わっていってる感が好き - 134二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 16:23:48
「気が付けば、人類は成熟期を過ぎていた。
1900年まで成長期だった。
だが、そのあとに来るであろう成熟期───未熟な時代を経て、ようやく訪れるであろう黄金期がまるでなかった。
まるで腐乱した果実だ。
もっとも豊潤な時期がすっぽり抜けている。
それは、あまりにも罪深い。
失ったもの、培った費用に酬いるだけの結果を残さなければ、すべてが嘘になる。
この未来は間違えている。人類はもう一度やり直さなくてはいけない。
小さな紛争ではだめだ。誰もが当事者になる生存競争でなければ、私たちの目は、私たちの意識は成長しない」
「それを選ぶのは、その時代に生きる人々の責任だ。
トワイス・H・ピースマン。
貴方が守るべき時代は、とうの昔に過ぎ去った」 - 135二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 16:48:11
- 136二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 17:01:14
恐れずに進め。
少年はいつだって、荒野を目指すものだからな。
cccの無銘のセリフ
最高の激励の言葉 - 137二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 17:09:54
全文は覚えてないけどcccの女の話をしようシリーズは好きな人多い気がする
- 138二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 17:22:35
問おう。
我を呼び、我を求め、キャスターの座を依り代に現界せしめた召喚者、貴殿の名をここに問う。
其は、何者なるや?
(キャスター:Fate/Zero・一巻) - 139二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 20:17:19
- 140二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 22:57:04
語られるほどに、あらゆるモノは実際から遠ざかっていく。
その変容ごと愛せる人もいれば、どうしても許せない人だっているだろう。
(ロード・エルメロイII世の冒険4)
受容史の話の補足で、シシン先生も後世の改変を許せないのはそれはそれで仕方ない、みたいなことを言ってたなあと - 141二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 00:08:39
―――私を含めて祖は六人。条件付けも素晴らしい。
これならば―――六王権が発動する。 - 142二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 07:10:36
―――女の話をしよう。
どうせ食べるのなら、まるごとがいいと女は思った。
支配者にして処刑人。
調理人にして毒見役。
美食を重ねること数百人。
堪能、溺愛、泥酔、絶頂。
つの
ふしだらな食事のツケは頭に生えた異形の魔羅か。
だがまあ、そう珍しい事でもない。
ニンゲンども
美しい少女を貪るのは、男性女性の本能だ。 - 143二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 12:16:09
「いイか、テンノサカヅキに至れ―――ハ、キ、ヒャ、ギ、ひひ、虚無を埋めろ。ヤメロ。聖杯を満たせ。ヤメロヤメロ。可能性を皆殺しにしろ。ヤメロヤメロヤメロ、見エナイ見エナイモウ何モ見エナイ……! ソウダ本物のオレを殺しに来い、ヤメテヤメテ、来ナイデヨゥ、コロシニキタラコロシテヤル……!!!!」
……黒い影が、怪物たちに飲まれていく。
その儀式が済むまで、そう時間はかからなかった。
怪物たちは一匹ずつ減っていき、最後には新しい、
知性をなくした、おぞましい怪物がうずくまっていた。 - 144二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 13:07:36
自分が他人より優れているとーーー
知恵があると思った事はなかったが。
どうして他人はこう思わぬのか、と不思議に思う事はあった。
良い物は良い。故に選び、奨める。
悪い物は悪い。故に疎み、避ける。
この世のほとんどの事柄は、その二つを考えるだけで上手くいくのに。
政治も。人事も。経済も。
ーーーただ一度体験した、戦も。そうだった。
明確な良し悪しを計れぬならば、比較するだけだ。
比較して、より良き物を選ぶ。
比較が難しければ、比較できる新たな観点を
そこに付け加える。それだけでいい。
それを繰り返していただけの自分が知恵伊豆と
呼ばれるのは、実に不可解だった。
これは知恵ではない。論理に沿い、判断しているだけだ。
すべきだからする。すべきでないからしない。
発条を巻けば動き、巻かずば動かぬ絡繰人形の如き単純な機能。
ただ愚直にそれを繰り返してきた自分を、
快く思わぬ者がいるのは知っていた。
優秀ではあるが、血の通わぬ人でなしだと。
しかし、どうしようもない。自分はそれ以外の道を知らぬ。
紛れもない"神"の手によって、徳川が凌辱の限りを尽くされたとき。
自分という論理は、これが"良し"と判断した。
どう足掻こうと、神には勝てぬ。故にーーー
(Fate/Grand Order 徳川廻転迷宮 大奥)
後で出てくる信綱のやった事を考えるとそりゃこういう事考えてますわってなる
天海の考えもあるだろうけど覚悟ガンギマリ過ぎでしょ - 145二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 18:38:09
───そうだ。
私は本当に、美しいものを見た。
刃を交えずとも倒せる悪はあり、 血を流さなかったからこそ、辿り着ける答えがあった。
おめでとう、カルデアの善き人々。
第四の獣は、君たちによって倒された。
FGOの終局特異点より キャラ名は一応伏せときます
これを経ての2部の始まり方がね……もうね…… - 146二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:18:52
報われないね、永遠なんてどこにでもあるっていうのに
橙子さんの永遠感好き - 147二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:22:13
遠い誓いを思い出した。胸に抉られた一つの言葉。
…戦うと決めた。何もかも失って、みんなにきらわれることになったとしても。
―――――それでも、戦うと決めたのだ。 - 148二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:37:38
廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェ!
- 149二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:40:53
「アラヤ、何を求める?」
「真の叡智を」
「アラヤ、何処に求める?」
「ただ、己が内にのみ」
「アラヤ、何処を目指す?」
「知れたこと。この矛盾した螺旋(セカイ)の果てを」
(空の境界 橙子、荒耶) - 150二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:41:13
生きるがいいマスター。
必ず誰かが、誰でもないおまえを待っている。
この言葉通りに生きたジナコに「素晴らしい成果だ」って嬉しそうに言うカルナさん含めて好きだ - 151二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 20:51:15
光る海、謳う珊瑚
今もあなた恋をしている
(月の珊瑚) - 152二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 20:53:58
- 153二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:09:38
「じゃあな。次は俺なんかよりもっといいユメを持ってるヤツの所に行けよ。そうすればきっとおまえは、本物の天使になれる」
―――俺が抱く幻想は、どこかいびつに歪んでいるから。
最後に振り向いて言うと、天使は穏やかな顔をしていいえ、と答えた。
「ほんものの天使なんていませんよ。私は、にせもののままで、いいです」
幻想は幻想のままでいるといった。
そんなものかと納得して、俺は部屋を後にした。 - 154二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:18:12
いつのまにかおかしな子供が生まれました。
ソレが今までの子供とどこが違うのか、星は説明するコトができません。
ただ、この生き物は違うものだと星は思い、
初めて、自分の行く末を案じたのです。
その声を聞きつけて、月の王さまがやってきました。
「動くことのできないアナタの代わりに、私がアナタを守りましょう」
星に喚ばれた月の王さまは、その赤い赤いこわくてやさしい目で約束します。
星は喜んで月の王様を子供たちの一員と認めました。
こうして地上にはほんらい星の子供ではない月のひとが生まれるようになったのです。 - 155二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:43:05
- 156二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 03:47:45
最も弱きものが、
最も強きものに挑む。
迷いと嘆き、
決断と成長に満ちたその道程こそ、
人間の証である。
聖杯は強きものにのみ与えられる。
最後の二人は、ともに性質の違う強者となった。
であれば―――
もう一度君に贈ろう。
光あれと。
―――熾天の玉座にて君を待つ。 - 157二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 11:00:34
私は完全を求めた。
では君の言う完全とは何かと、教会に残った古い友は問うた。
古い友にとって、完全とは『全知全能の父』を表す言葉だった。当然だ。それが我々の教義でもある。
教会は不変であるものを作り、広める事で全能を証明した。
この世界が広がり続ける事を知った上で、宇宙(かみ)は定住していると謳ったのだ。
しかし違う。それはまったく違う。
不変では古(おそ)すぎる。
知覚、知識を更新するのは、常に『その時代』の人間だ。
『古い時代』で全能である事に何の価値があるだろう?
完全とは在るものではなく、
辿り着くべき場所でなくてはならない。
人間の到達点。人間の結論。
私という魂の意味。我々は何を成すべきかという答え。
その結論に辿り着きたい。
その状態こそ、何も加わらず何も失われない不変のもの。
即ち、この地上でただひとつ、永遠と呼ばれるものだ。 - 158二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 15:00:45
「人類は資源枯渇などでは滅びない。この惑星のリソースは人類に食いつぶせる物ではない。
だからこそ人間はいつまでも残り続け無様を晒した。
天災が無ければ臨終すらできない知性体。その幕を私が引いた」
「私がこの座についてから、じき千年。たったそれだけの時間で一万七千年近く続いた人の歴史は終わったのだ」 - 159二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 15:11:37
過去は受信することで、未来は送信することで干渉できる
- 160二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 18:53:09
- 161二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 04:11:58
- 162二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 05:38:33
- 163二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 06:09:42
そう。この敗北は自分だけの問題ではない。
あの氷が落ちれば遊園地そのものが倒壊する。
平気な顔で、命懸けの綱渡りをやり通した誰かさんの成果も無駄になる。
“ ――― ほんと。
それじゃ、何のために意地を張ったか分からない……!”
はし
決意と自信は、それこそ䢎る電荷のように。
このまま氷に押しつぶされるのなんて願い下げ。
どうせ負けるのなら自滅がいい、と少女は笑った。
負けず嫌いでご免あそばせ。こうなったらやられる前に、
灰になるまで燃え尽きてやる―――!
- 164二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 07:38:37
「うん? なんだ、魂が混ざっているな?
人間と霊体のコンテンポラリー。
過去のものを“今に生きる”ものと合わせている。
……まったく。
よくもまあ、そんな実験をしたものだ。
それではいずれ■■として生きねばならなくなる。
永遠を騙る死徒なんぞよりおぞましい結末だ」
「貴方に似た方を知っています。
高い知性と深い感情を持ち、
その上で大きな非道を為しえようとした賢人を。
わたしはカルデアのデミ・サーヴァント、マシュ・キリエライト。
かつて第一の獣と戦ったものとして、ここで、貴方と戦います」 - 165二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 17:24:00
- 166二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 21:58:24
強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きていく価値がない。
ばい、レイモンド・チャンドラー。 - 167二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 01:41:10
人間には千年を生きる強靭さはない。
肉体的にも精神的にも、人の器はその磨耗に耐えきれない。
吸血種として不死の肉体を手にいれても、精神の鈍化は止められない。
無論、精神の老化を防ぐ事はできる。だがそれは停止を意味する。変わらない自我。変わらない思想。時代に取り残された客観性。そんな不老に価値は見いだせない。
私は、弱者であるが故に変わり続ける人間として、その純度を保ったまま在り続けねばならない。
何の為に?
言うまでもない。そうでなければ意味がないからだ。
私は観測者としてではなく当事者として、人間の到達地点を知らねばならない。
そうでなくては―――あの女には届くまい。
……やはり、転生という手段をとろう。
私は一から生まれ直し、私となってまた死 ねばいい。
この循環の中でなら、私は私という純度を保ったまま在(い)きられる筈だ。
個人としての永続に執着するのではなく、
結果としての永続に漂流し続ける。 - 168二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 07:04:38
─── 合間。おかしな風景を見た。
一面に花が咲き乱れた野原。
雲ひとつない空は青すぎて、
野原いっぱいの花は白すぎて、
こんなにも美しいのに、目を背けたくて仕方がない。
……それはたぶん、冬の出来事だった。
冷たい風は人里離れた桃源の匂いがして、太陽すら人の手垢に汚れていない。
楽土と錯覚する彼岸の原。
そう言えば、弔いは悲しいものなのに、いつも華やかな事を思いだす。
……嗚呼。 いのち
なのに不釣り合いな呻き声と、生命の音がする。
断片的にこぼれる吐息は絞るように。
痛みを訴えるはずの感情は、虚ろになって機能不全。
切断するかのよな締め付けは胴と頭の中間に。
女は泣きながら、鳴き声ひとつあげぬ幼子の───
空は高く、森は深く、人は途絶え。
こえ
駆けつける足音も、助けを求める意思もない。
そんな静けさの中で、無心で空を見上げていたのは、一体、
誰だったのだろう─── - 169二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 14:03:21
―――複製機と同じだよ。一番初めの物以外は精度が落ちるんだ。それはヤツらとて例外ではない。
最も若い祖、南京錠のようなモノが口を利いている。
対峙している者はいない。
―――つまり他の真祖はみんな出来損ないなんだ。真の祖なら唯一でなければいけないだろ?
なにしろさ、ヤツは自ら究極の一を名乗ったんだから。 - 170二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:10:41
地上を走る俺と、上空から援護する代行者。
瞬時の判断で、ヤツは先輩こそ危険だと理解した。自分を殺すのはあの女だと。
だが―――
だが、そのすべての直感を排斥して、ヤツは地を這う俺を選んだ。
激情に流れたのではない。本能という絶対命令を、意思の力で押し曲げた。
今のヤツは被害妄想に埋没した吸血鬼じゃない。ひとりの騎士だ。その男が本命を無視する為に、果たしてどれほどの意思力を必要としたのか。
怒りなどでは生ぬるい。己の全存在をかけるだけの拘(こだわ)りが、誇りが、ヤツに俺を殺す事だけを選ばせた。
ああ―――素晴らしいが、なんて愚か。
だからおまえは、こんな異国に、たった独りでやってきた。 - 171二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 01:49:06
―ー―墜落の夢を見た。
見上げた空が、深く青い、海の色だったからだろう。
方舟は鈍く光りながら、高度を落として緩やかに沈んでいった。
泳ぐような/溺れるような飛行。
その姿を見て、多くの人々が永遠を誤認した。
星の上っ面を巡る衛星(キカイ)と同じだ。
音のない宇宙(ソラ)でぼんやりと、いつまでも凍りついた文明(ヒト)を見つめている。 - 172二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 05:42:29
───では、その女の話をしよう。
はなし
淫らに現実を侵す、おぞましい愛の末路を。 - 173二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 13:08:04
やっと思い出しました。
もともとはこういう生き物です。
七つ夜が明けるまで、人である事を忘れましょう。 - 174二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 18:14:09
『―――彼の地にて召喚される第七百二十六号聖杯は、真作となる可能性が秘められている。
我らが理想とする秩序に基づき、これを人の世より隔離せよ―――』 - 175二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 18:15:39
誰かつっこめや!
- 176二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 22:17:43
科学が未来に向かって疾走しているのなら、魔術師は過去に向かって疾走しているようなものだ。
過去も未来も行き着く所は結局同じ。ゼロに向かって走り続けよ。 - 177二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 22:22:01
そうして、そいつの夢を見る。
英雄と呼ばれた男の夢を。
この丘があいつの世界。他人の為に戦い続けた男が手に入れた歩みの果て。
この風景を抱いたまま、あいつは満足だと笑って死んだらしい。
「バカじゃないの・・・本気で」
そう、ともかくそれが無性に頭にきた。
頑張って頑張って、凡人のくせに努力して、血を流しながら成し得た奇跡があった。なら幸せにならないと嘘だ。
私は人に天才と呼ばれてる類いの人間だ。魔術師で、人でなしで、他人の痛みにも鈍感だ。
そんな私が言えた義理じゃないけど、努力したなら、その分だけ報われなくきゃ我慢ならない。
どうでもいい他人を大勢救ったのなら、そいつらが束になってもかなわないくらい幸福になるべきなのだ。
けど、そんな報酬は与えられなかった。代わりに与えられたのは、死んだ後も守護者として使役させられる運命だけ。
もっと早くに気付くべきだった。
サーヴァントはあらゆる時代から呼び出される。かつて自分が生きていた時代、生きていた街に呼び出されるサーヴァントがいないとは限らない。
それを思うと悔しくなる。だってどちらも救われない。
かつての自分を見る側も、いつかの自分を見る側も、代わり果てたその在り方に胸を痛めるだけなんだから。
誰かの為になろうとする大バカの結末を、私はもう知っている。
そいつは現実も自分の力の限界も弁えている。自分の力では届かないことがあると理解してる。それでも一人でも多くの人間を救いたいと願い、事実、多くの人間を救い、救った内の誰かに裏切られて死んだ。
それでも人を救えたのならと笑って。でもそこで終わりじゃなかった。
守護者はあらゆる時代に召喚され人の世の破滅を防ぐ。いや 正しくは人間の手による自滅のみを抑止する。
人間は自分の業によって滅ぶ生き物。だから守護者が呼び出されるのは、いつだって地獄だ。
人々を救うために呼び出されたのに、誰もが死に果てた地獄で人間が仕出かした不始末を押し付けられた。
誰かの涙を見たくないと言った少年は、永遠に人の死を見続けることしかできなくなった。
だから言えることは一つだけ。そいつはずっと色々なものに裏切られてきて、最後の最後に、唯一信じた理想にさえ裏切られたのだ。 - 178二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 01:16:28
「神ですか、貴方は!?」
- 179二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 01:46:38
- 180二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 01:58:37
- 181二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 05:58:43
- 182二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 06:26:40
- 183二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 13:03:42
AD.1000
大災厄。モース戦役、始まる。
老いたライネック、死を覚悟した戦いに。
「消え去るがいい、モースの王。
ここはようやく手に入れた、アイツの國だ。……もう決して、奪わせはしない」
牙の氏族のトップが死亡、『次代』が待たれる。 - 184二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 23:46:04
「基本的に悪魔は優しいのです。
その結果はどうあれ、彼らは人の苦悩を理解し、取り除こうとする架空要素。見ようによっては人間の味方ですから。
間違っても、人間を叱ったりはしないのです」 - 185二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 23:56:28
- 186二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 00:30:22
安い言葉であるが、警察署長である私が保証しよう。魔術師たる私は確約しよう
君達は、正義だ - 187二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 05:44:50
泥濘の日常は燃え尽きた。
魔術師による生存競争。
運命の車輪は回る。
最も弱き者よ、剣を鍛えよ。
その命が育んだ、己の価値を示すために。 - 188二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 13:49:04
主よ、ゴルフ場を清めたまえ!
- 189二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 14:43:42
こういう夜にあの方に出遭った。であれば、こういう夜に死ぬべきだろう
- 190二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 15:47:58
60億の人類と…家族2人… 僕は君を殺して 世界を救う…!
- 191二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 22:27:12
八卦ヲ束ネ四象ヲ回シ両儀ニ至ル
今宵、相克スル螺旋ニテ君ヲマツ - 192二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 00:57:58
- 193二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 02:47:52
良い。
平凡で良い。
平凡な存在が、必死になるからこそ――人は輝ける星になる。
どうか、最後の教え子であるあの娘たちが輝きますように。
傲慢であるとは分かっているけれど。やはり己は教え、学び、導き、導かれることができる現在の人類が好ましい――。
最後に安堵の息をついて、"黒"のアーチャーは消滅した。
(fate/Apocrypha 5巻 第一章)
この前のとこの『魔術師には辟易しそうだけどサーヴァントとしては戦おう。とか思っていたら死にもの狂いで戦ってた(要約)』とフィオレへの評価(平凡だけど懸命にやってた)までいれるともっと長くなるけど好き - 194二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 06:01:26
そして閉幕の鐘が鳴る。
その目覚めは、誰のものか。 - 195二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 09:18:04
全てを肯定するのなら、傷はつかない。
全てを否定するのなら、傷つくしかない。
ふたつの心はガランドウ。
肯定と否定の両端しかないもの。
その中に、なにもないもの。
その中に、わたしがいるもの。 - 196二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 14:17:19
───女の話をしよう。
着替えた時から、女は衆目を集めていた。
虫も殺せない可憐さで、女は男を管理する。
節度のある生活を! なるほどそいつは聞こえがいい。
無駄のない人生を! いかにもそいつは素晴らしい。
待っているのは計算監獄。無垢なるものこそ残酷だ。
眉目秀麗。品行方正。なのにどうしてこうなった? - 197二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 16:46:18
「紙一重の戦いだった。
おそらくニボシ一匹分の差。
……一歩間違えれば、倒れていたのは私の方だったかもしれないな……」 - 198二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 19:48:58
だから旦那、この世界はきっと神様の愛に満ちているよ
(fate/zero(3巻) 雨生龍之介)
は――、やれやれ。好きとか嫌いとか、妬むとか。歳喰った人間はややこしいね
(とびたて!超時空トラぶる花札大作戦(プリヤルート) 雨生龍之介) - 199二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 00:03:58
ならばこい!カルデアァァァ────!!!!!
- 200二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 00:25:20
「おめでとう、蒼崎」
青子はわけも分からず目をまたたかせる。
「新しい年だ」
喜びに満ちた笑顔で、そう返答した。