- 1スレぬし22/11/05(土) 22:41:04
というわけでラッキーでストライプな7スレ目でございます
更新はすごーく気まぐれになるかと思いますのであらかじめご了承ください…
とりあえず前スレ召喚☆
🎲⚓俺はデュエルアカデミアに入学したラーイエロー…DUEL6|あにまん掲示板とりあえず建て更新はすごーく気まぐれになるかと思いますのであらかじめご了承ください…とりあえず初手前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1111406/とパート1召喚☆h…bbs.animanch.comと最初のスレ召喚☆
俺はデュエルアカデミア入学を目指す一般決闘者|あにまん掲示板今日はいよいよ実技試験の日だ…昨日は緊張で一睡もできなかったぞ…ちなみにデュエルの腕はdice1d100=@61 (61)@ ぐらいの強さだbbs.animanch.com - 2スレぬし22/11/05(土) 22:46:18
とりあえず保守がてら何か書こう
ちなみに次の回はダイスの結果『謎の剣士登場回』に決定しましたー
現時点で出せるメインキャラはあとこの人含めて二人なので揃ったら次の章に移るかもしれない - 3スレぬし22/11/05(土) 22:59:11
一応今回追加されたキャラのやつ
《千寿 愛子(せんじゅ まなこ)》
あれ?1スレ目ではGXに設定引っ張られて女子全員ブルー固定なんじゃなかったっけ?と即矛盾が発生してしまったことに気づくまで三日かかった本シリーズ初のレッド女子。たぶん女子はクラス好きに選べるんでしょう、きっと…(震え声)
安価でいただいた『レアカードに目がない』という設定からメカクレで目が沢山あるカードに取りつかれるキャラクターになったんですが、なんだか書いてるうちに当初の設定からどんどんズレていった気がします。これじゃレアカード大好きというよりただのカード大好きな娘じゃないか……アドリブってこわい…もっと脳に平成を宿さなきゃ
使用デッキは【サクリファイス】。多分素だとデュエルはそこまで強くないです。デッキもかなり趣味的なイメージ。
先輩、友達増えてよかったね… - 4スレぬし22/11/05(土) 23:27:22
《スターメイカー・ドラゴン》
キャラクターじゃないけど触れておくべきかと思ったので一応、前スレで唐突に登場した遊…なんとか君のエースモンスターです。
試しに前スレでは完全なオリカを本格的に使ってみたわけですがどうだったでしょうか…?問題ないようならこれからもメインキャラ(ゲスト以外)にはオリカをちょいちょい使わせていきますが、もしオリカは苦手だったり嫌だという意見がある場合はなるべく描写なしでいきますので…
ちなみに効果は要約すると『お前を●す』って書いてあります。遊星で言うスターダストと遊作で言うファイアウォールを混ぜたみたいなポジションをイメージしたカードです。出す頻度はそこまで多くないけど出したらしっかり勝負を決める、『エース』ってよりは『切り札』ってほうが表現としては正しいかも。
召喚シーンは五つのリンクマーカーで異次元へと続く星形のゲートを作ってそこから神秘的な未知のドラゴンが出てくる、みたいなそんな映像のイメージ。 - 5スレぬし22/11/05(土) 23:29:53
やばい語ることがないなってきた…
いっそもう本編入っちゃおうかな - 6二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 23:49:45
スレ建て乙です。
無理せず頑張って下さい。 - 7スレぬし22/11/06(日) 00:26:07
「おい」
「あぁ?なんだこのガキ…どっから入ってきた?背中に背負ってんのは……剣のオモチャか何かか?」
「おいガキ!ここは泣く子も黙る地下デュエル競技場だぞ!お子ちゃまが来る場所じゃねぇんだよ!!痛い目見たくなかったらさっさと帰んな!!」
「強いやつはどこだ?」
「はぁ?お前何言って…」
「…お前たちは弱そうだがまぁいい、構えろ」
「何?」
「どうした?まさか俺に負けるのが怖いのか?」
「こ、このガキ舐めやがって…!」ガシャン
「泣いて謝ったって遅いぞこの野郎!!」ガシャン
「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」」ドカーン
「…なんだ騒がしい…一体何事だ?」
「お前か?ここで一番強いと言うデュエリストは」
「子供…?こ、これは…まさか…お前がやったのか?」
「そうだと言ったら、どうする?」 - 8スレぬし22/11/06(日) 00:34:37
「たとえ子供だろうと、俺たちの領域で勝手な真似をしてくれたんだ…礼はきっちりさせて貰おうか」
「…それでいい」ブォン
「どうやら多少デュエルの腕には自信があるようだが……調子に乗り過ぎたな、ここらで絶対に越えられない現実という壁があるってことを教えてやる。社会勉強だ、クソガキ」ガシャン
「……1ターンだ」
「どうした?まさか今さら手加減して欲しいなんて甘えは…」
「1ターンくれてやる、その内にオレを倒してみろ……お前に次のターンは回ってこないからな」
「……どこまでも無礼なガキだ、泣いて後悔しても遅いぞ!!」
「三下ほどよく吠える、語るならデュエルで語れ」
「「デュエル!!」」 - 9スレぬし22/11/06(日) 00:45:16
- 10スレぬし22/11/06(日) 00:59:55
「なぁ知ってるか?地下デュエルの王が突然現れた謎の子供にボロ負けしたって話」
全然知らねぇし、そもそも何だよ地下デュエルの王って…常磐、お前そういうよくわからん知識どこで調べてるんだ?
「まぁまぁ、それでよ。実はここからが本番なんだけどさ…最近この町でデュエルに自信がある奴らやデュエル道場なんかが次々と謎のデュエリストに襲われてるらしいぜ」
…それって……
「そう、みんな揃って犯人のことをこう口にしてるんだ…『剣を背負った子供にやられた』ってな」
……さながら辻斬り…いや、道場破りデュエリストってとこか…
ふと、デュエリストを襲うという話で奴らの存在が脳裏によぎった。フリシアさんを連れ去り、遊…なんとかを襲撃した謎の集団。もしかしてこの話…奴らと何か関係があるのか……?
「おーい、どうした急に真剣な顔になって?聞いてっかー?おーい!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」LP0
「弱いな。どいつもこいつも大したことはないようだが……おい、この町でデュエルが強い奴はどこにいる?」
「ひぃ!デ、デュエルが強いやつ…!?そ、それならデュエルアカデミアが…」
「……それだ、きっとそれで間違いない。どこにある?教えろ」
「は、はいっ!!」
「…デュエル、アカデミア……果たしてそこに、オレの求める何かがあるのか……まぁ、行ってみればわかることだ」
つづく - 11スレぬし22/11/06(日) 01:01:30
というわけで保守と導入終わったので寝ます!おやすみなさい!
- 12二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 04:32:18
乙、そしてまたしても放置されたDホイーラーェ…
- 13二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 07:24:53
お疲れ様です。
- 14二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:17:54
保守
- 15二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:27:02
保守
- 16二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 06:36:58
保守
- 17二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 12:58:34
保守
- 18スレぬし22/11/07(月) 22:25:53
ウワーッ!!いろいろとゴタついててノータッチになってました!!ちょっと準備します!
今回はデュエルメインの回だからたぶんすぐ終わると思う…たぶん! - 19スレぬし22/11/08(火) 00:12:31
「はっはっは!すまないな!その荷物はそちらに持っていってくれ!」
俺たちは今、剣道部の部室に来ているぞ
なんでも先の事件で使い物にならなくなってしまった備品が多く、生徒会の許しを得て買い換えた新しい備品が届いたのだそうで、その搬入を手伝っているぞ
「まぁ重いものは剣道部の彼らが運んでるから、私たちは大した仕事してないけどね あなたたちにはお世話になってるしこの程度でよければいくらでも手伝うわよ」
「うむ!恩に着るぞ!それと重い方を持っているのはいい鍛練になるからだ!別に遠慮しているわけではないので気にする必要もないぞ!」
実は俺はあまりこの人のことよく知らないけど、少なくともちょっと暑苦しいだけで悪い人ではないんだろうなぁというのはすごく伝わってくるな
「おっとすまない!皆が呼んでいるようだ!」
そう言って部長は部室の外に向かっていったぞ さて、俺たちはそろそろ休憩するか… - 20スレぬし22/11/08(火) 00:25:03
「な…こ、これは一体……どうしたお前たち!?何があった!」
「こいつらではないな…いくらなんでも弱すぎる」
「!何奴!!」
「お前は…こいつらよりはやれそうだな 構えろ」
「何者だ少年 ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ、それにこの惨状は…まさか君がやったのか?」
「そうだと言ったら?」ガシャン
「見過ごすわけにはいかないな!」ガシャン
「「デュエル!!」」
「…それと、最初に言っておく」
「む?」
「お前に与えられるチャンスは1ターンだ……お前に次のターンは来ない」
「ぐおおおおおおっ!?」LP0
なんだ!?今向こうで凄い音がしたぞ!?それにあの声は…部長の声!?
「まさか…精霊のカード!?行きましょう中之条くん!」dice1d2=1 (1)
1.怪しいヤツと遭遇したぞ俺たち
2.既に立ち去った後だったぞ…
- 21スレぬし22/11/08(火) 00:38:20
「ぐっ…!不覚…!」
部長…と、なんだこれ!?剣道部員達が…何があったんだ!?
「うぅ…あ、あいつだ!みんなあいつにデュエルでやられて…!」
そう言う彼が指差す先にいたのは……子供?
「な…あの子どこから…?」
見た目は小学三年生くらいの灰色の髪の少年で、ボロいマントを羽織って背中には…自分の背丈と同じくらいの巨大な……剣?を背負っているぞ どう見ても学園の生徒じゃないし…何者だ?
「お前、そうだ、マフラーのお前だ お前は少し他と違う感じがするな よし…次はお前だ、構えろ」ガシャン
少年がそう言うと、背中に背負った剣が変形してデュエルディスクになったぞ なんだあの超格好いいギミック!?い、いや、というか俺とデュエルするの!?なんで!?というか何者なんだよ!?
「ごちゃごちゃとうるさいヤツだな いいからデュエルだ それともお前は目の前の勝負から逃げるような腰抜けか?」
……生意気言ってくれるじゃないかチビッ子のくせに!ガシャン
「ちょ、ちょっと中之条くん!?」
いやいや、いくらなんでもこんなキッズには負けませんて なんかどう見ても不法侵入だし、ちょっとデュエルでこらしめて取っ捕まえてやりますよ!
「き、君!気を付けろ…!あの少年は…」dice1d3=2 (2)
1.ワンショットキルが狙いだ!(情報アドにより補正+15)
2.強力なペンデュラムカードを使うぞ!(補正+10)
3.強いぞ!(情報なし 補正0)
- 22スレぬし22/11/08(火) 00:44:50
- 23よっっっっっっわ22/11/08(火) 01:06:30
「先行は貰った オレは手札から永続魔法 炎神回炉(エンジェント・スターター)を発動、その効果により手札から通常チューナーモンスター・炎神姫(エンジェントリガー)─ホムラを特殊召喚」
『…ん!』ATK0
「更に紅き鋼の炎神騎(エンジェントナイト)を召喚!オレは…レベル4のナイトに、レベル3のホムラをチューニング! 心通いし紅き戦機よ…乙女の祈りを力に変えて、世界を照らす灯火となれ!!シンクロ召喚!!爆現せよレベル7、炎神騎(エンジェントナイト)─ブレイザー!!」
『フンッ!!』ATK2000
かわいいけど少し儚げな女の子と、二頭身の丸っこいロボットが出てきたと思ったら、2体がシンクロして頭身の上がったロボットになったぞ これが奴のエースモンスターか…1ターン目から登場とはやるな……
……でも、なんか…手間のわりには攻撃力は2000しかないし、思ったより強くなさそうな…いやいや!こういう手合いこそ厄介な効果を持ってたりするんだ、油断は禁物だぞ俺!
「そしてこの瞬間、炎神回炉の第二の効果が発動する シンクロ素材となったオレの通常ペンデュラムモンスターはエクストラデッキには行かず、空いているペンデュラムゾーンにセッティングされる オレはカードを2枚伏せてターンエンドだ」
なんだか変わった動きをするデッキだな……一見大した火力はなさそうだが、部長の証言によるとヤツのデッキはワンショットキルを狙ってくるらしい。ここは慎重に守りを固めていくぞ!俺のターン!」
『いやさっきのどう考えてもこのターンでトドメ刺さなきゃヤバイってフラグじゃないですか…!逃げてどうするんですか!迎え撃たないと!』
だってペンギンってそういうデッキじゃねぇし…! - 24よっっっっっっわ22/11/08(火) 01:17:50
俺はモンスターをセット!更にこの瞬間、手札のペンギン勇者の効果を発動!このカードを特殊召喚して、レベルを2つ下げるぞ俺 更に二つ目の効果でセットしたモンスターを表側表示に!セットしていたモンスターはペンギン忍者!お前の真ん中のセットカードを手札に戻すぜ!
「…ふん、そう来たか ならば使わせてもらおう…リバースカードオープン、罠カード、アルケミー・サイクル」
…!?あのカードは……
「このカードを発動したターン、オレの場にあるすべてのモンスターの攻撃力は0になり、戦闘で破壊された場合にオレはカードを1枚ドローできるようになる さぁ、どうする?」
……なんだ?折角のシンクロモンスターの攻撃力を0にして…しかも、最初からこれを使うなら守備表示にしておけば余計なダメージを受けずに済むってのに………これは…あからさまに攻撃を誘っているように見える……俺は本当にこのまま攻撃に移っていいのか?dice1d2=2 (2)
1.迷ってても仕方ない!攻撃だ!
2.どう考えても怪しい…ここは様子見だ
- 25二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 01:39:19
このレスは削除されています
- 26スレぬし22/11/08(火) 01:40:32
やばーい!こんなときにバッテリーが…
もうちょっとでキリのいいとこだったのに…充電してきます… - 27スレぬし22/11/08(火) 03:14:43
いや充電終わって確認してみたがミス多すぎだろ!
ダイスついてるから直すに直せないし…細かい所は脳内で補完してくだしぇ!(なげやり) - 28二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 06:54:42
お疲れ様です。
決着型にしてもどうなるか楽しみ - 29二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 11:49:35
保守
- 30スレぬし22/11/08(火) 18:40:02
ちょっと構成にミスが多すぎるので治せるとこだけ消してリライトします…
自分で作ったカードの効果間違うとかどうなっとんねん俺 - 31リライトしてぇぇぇぇ22/11/08(火) 18:45:38
…仕方ない、ここは様子見だ
『だーかーらー!明らかにフラグだって言ってるじゃないですか!絶対今のうちにトドメ刺さないと危ないやつでしょアレ!』
けどどう見てもトドメを刺しきられない程度に攻撃を受ける気満々なんだよあいつ!!怖すぎるわ!これならまだ守りに徹したほうが可能性あるって!
俺はレベル3のペンギン忍者に、レベル3となったペンギン勇士をチューニング!シンクロにはシンクロだ!集いし寒気が、輝く勇気の剣となる!シンクロ召喚、いでよペンギン勇者!!そしてペンギン勇者の効果で、デッキから新たなペンギンを……
「…逃げに徹すればどうにかなると思ったか?とんだ期待外れだな 罠カード、戦火の誘発を発動 このカードは相手がモンスターを特殊召喚した時に発動でき、そのモンスターの効果を無効にする代わりに攻撃力を1000アップさせ、そのターン必ず攻撃しなければならなくする効果を持つ」
なっ……!?こ、これじゃ完全に相手の狙い通りじゃないか…!
「さぁ、来るがいいペンギンの戦士 お前の敵はここにいる」
『💢💢💢』
くっ…仕方ない、攻撃だペンギン勇者!勇気の翼(ザ・ファースト・ペンギン)!!
「ぐおおおっ……!!」LP4000→600
…倒せないまでもライフは残りわずか、俺が有利のはずだ…!俺はカードを二枚伏せてターンエンド!
「…ゲホゲホッ、今のは効いたが…どうやらオレの勝ちのようだな オレのターン!」
……勝利宣言なんて随分と余裕ぶってるが俺がセットしたのは罠カード神の宣告!ライフを半分払えばモンスターの召喚も魔法・罠の発動も無効にする最強のカウンター罠カード!これで頼みの綱であろうペンデュラム召喚を無効にできる!そして万一それすら突破してきたならもう一枚のカード、波紋のバリアウェーブフォース!こいつはダイレクトアタックしてきたモンスターをデッキに戻してしまうカードだ!ペンデュラムモンスターもデッキに戻されればペンデュラム召喚できなくなる!まさにペンデュラムの天敵と言ってもいいカードだ!いくらなんでもこの布陣を1ターンで覆すだけじゃなく、トドメまで刺すなんて…
『あぁついに自分で盤面の説明始めましたよ もうダメですねコレ 終わりました』 - 32リライトしてぇぇぇぇ22/11/08(火) 19:26:33
「共に誓いし永久の盟約よ!今こそ再誕の灯火となりてその魂、呼び覚ませ!ペンデュラム召喚!!再び立ち上がれ、不屈の戦機・炎神騎─ブレイザー!」
『フン!』ブッピガン ATK2000
性懲りもなくまたお出ましだな!完全に読み通りだぞ!今だ、くらえ神の……あ…あれ?なんで反応しない?
「残念だったな 炎神姫─ホムラのペンデュラム効果、オレが「エンジェント」モンスターをペンデュラム召喚する場合、召喚時に相手はカードを発動できない」
な、なんだってー!?だ、だが俺の場にはペンギン勇者が…
「そして、ペンデュラム召喚したブレイザーの効果発動!オレのライフが相手より少ない場合に、二枚の炎神カードによってペンデュラム召喚された時、相手のモンスターを全て破壊する!」
な、何ぃぃぃぃっ!?ペンギン勇者が…!
「更に、ブレイザーの攻撃力は相手のライフの自分より上回っている数値分アップする!フォーティチュード・ハーツ!!」
『ウオォォォォ!』ATK2000→5400
「こ、攻撃力5400!?中之条くんのライフを完全に上回っているわ!!」
「とどめだ!ブレイザーの攻撃!爆(オーバー)レッド・エンド!!」
…かかったな!カッコいい決め台詞まで言ったところ悪いが、読みきれなかったお前が悪い!!リバースカードオープン、罠カード波紋のバリアウェーブ……
…あれぇ?
「紅き鋼の炎神騎のペンデュラム効果、エンジェントモンスターが攻撃する場合、お前は効果を発動できない これで理解できたか?お前の敗因はオレを1ターンで倒しきれなかったことだ」
…そんなの初見殺しすぎるだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!? LP4000→0
「この程度か、少し違う感じがしたからもしやとは思ったが…とんだ期待外れだな」
知らない子供にボコボコにされたあげくボロクソに言われたぞ俺 なんて損な役回りだ…… - 33噛ませと化した中之条22/11/08(火) 19:37:40
「だ、大丈夫中之条くん!?」
いてて…な、なんとか……
「…よくもやってくれたわね!次は私が相手よ!……ちょ、ちょっと!なんで剣(ディスク)を収めるのよ!」
「…オレは女は斬らん それに…お前はどう見ても強そうじゃないしな」
「な、な、なんですって!?なんて礼儀のなってない子なのかしら!!」
「…そうだな、このまましらみ潰しに斬っていってもキリがない……お前たち、このガクエンとやらで一番強いデュエリストを連れてこい」
「は?」
つづく
ちょっとしばらく離席します! - 34スレぬし22/11/09(水) 00:17:49
離席するだけと言ったな、あれは嘘だ
申し訳ないがめちゃくちゃ眠いので今日はもう寝ます…
あと謎のDホイーラー君はここまで放置されるとはこっちも思ってなかったよ…これで次も通常回で飛ばされたら笑うけど君が出ないと登場フラグを立てられないキャラが待機してるのでもっと速く疾走れー! - 35スレぬし22/11/09(水) 00:29:07
あと書いてみてようやく実感したけどワンショットキルを戦術とするキャラクターをメインキャラに置くと扱い大変そうすぎる…
動かしにくくて後に不遇キャラになる未来が見えます瀬人(千年タウク) - 36二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 04:00:34
乙、まあゲストだからこそって感じだよね。でもバリエーション的には一度でもいた方が良いタイプのデッキだと思う
- 37二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 12:59:44
保守
- 38スレぬし22/11/09(水) 22:40:04
首が超痛いので今日はあまり長くできなそうですが続き
「…そうだな、このまましらみ潰しに斬っていってもキリがない……お前たち、このガクエンとやらで一番強いデュエリストを連れてこい」
「は?」
「オレはこの聖剣によってここへ導かれた。ならばここに『オレが求める力』を持ったデュエリストがいるはずだ、だから…まぁ一番とは言わなくていい、とりあえずここにいる強いデュエリストを片っ端から連れてこい」
「さっきから訳のわからないことばかり……あなた、一体何者なの?」
「…オレの名はアッシュ」
「…いや、名前を聞いてるんじゃなくて!あなたの素性を明かしなさいって言ってるのよ!」
「聖剣の守護者…とでも言っておこう」
「全然意味がわからないわよ!?」
……ダメだ、このショタ全然話が通じないぞ 先輩、こいつとこれ以上漫才してても時間の無駄です、とりあえず…dice1d3=3 (3)
1.生徒会に報告しよう
2.警備員呼ぼうか…
3.警察呼ぶね…
- 39スレぬし22/11/09(水) 22:48:27
まず不法侵入だしとりあえず警察を呼びましょう…うぉ!?
「オレの要求が聞こえなかったのか?」ジャキッ
な、な、ななななんだよ!そんな脅したって無駄だぞ!それはさっきデュエルディスクに変形する所を見たから本物の剣じゃないってわかって…
「そうか、なら試してみるか?」キラン
わ、わかった!と、とりあえず強いやつを連れてくるから…!ダダダダダダ
「あ、ちょ、ちょっと中之条くん!」
「…やれやれ」
「ちょっと、どうするの?本当に誰か連れていく気?」
ンなわけないでしょう、とりあえず隠れて通報を……
「おや君たち、朝から走り回って元気だね でも、廊下はちゃんと歩かないと裁伽くんに怒られちゃうよ?」
…生徒会長!?
「フフフ…ずいぶん慌てた様子だったけど…何かあったのかい?」
……なんか、この人に話すとロクなことにならないような気がするぞ、ここはスルーして…
「そ、それが実はさっき…」
……六合先輩!!! - 40スレぬし22/11/09(水) 22:58:52
「……なんだ?貴様は」
「やぁやぁおはよう不審者くん。僕はこの学園の生徒会長をしている者だよ しかし…なかなか穏やかじゃないことをしてくれるね」
「……お前は強いのか?」
「強いよ、とっても」
「面白い、ならば相手に…」
「おっと、残念だけど……“君が求める相手”は僕じゃない」
「……!?」
「君がどういう存在なのかはおおかた予想がついてるよ、だから…おとなしく待っていてくれるなら『君が望む相手』を連れてきてあげてもいい」
「……オレとしては強行手段を取っても構わないんだが?」
「やってみなよ。きっと無事じゃすまないから…お互いにね」
「……お前、いったい何者だ?」
「僕かい?僕はこの学園を愛し、生徒たちの幸せを願う…ただの生徒会長さ。フフフ……」
「……ハァ、わかった。だが待てというのは気に入らないな、目星がついてるというのならどうして今すぐにそいつを出さない」
「あぁ、それはもちろん…」
キーンコーンカーンコーン
「今から、授業があるからね」
「…ジュギョウ?」
「やぁやぁお待たせ、とりあえずは安全だから…まずは授業を受けようね」
……何やら会長が謎のショタと何か交渉をしていたみたいだが……何を話してたんだ?というか何であんなあからさまなヤバイ奴を通報しないんだ……?
まぁ、とりあえず今は……授業受けるか
『なんだかすっかり異常事態に慣れてきましたね』 - 41スレぬし22/11/09(水) 23:06:35
キーンコーンカーンコーン…
放課後だぞ俺たち、あの謎のショタは気になるところではあったが、そろそろテストが迫ってるから勉強の手を抜くわけにはいかないぞ俺
「あぁ、お前そういえば勉強できるんだったっけ」
…レッドのお前に言われたくないし、そもそも俺は筆記試験では上位だったんだからな?そういうお前は…
スッ…(指を三本上げる)
……え?ま、まさか三位…!?
「三桁だよ、順位。わかってて言ってるだろコノヤロウ」
それはそう
「…ところで聞いたぜ?なんか不審者が出たんだって?」
あぁ、今から会長が対策チームの何人かと一緒に『目的のデュエリスト』を連れて行くらしいけど…dice1d2=2 (2)
1.俺は呼ばれてない
2.俺も呼ばれてるぞ
- 42スレぬし22/11/09(水) 23:07:35
ちょっと離席します!
よかった……何も関わりのない中之条くんはいなかったんですね - 43蛇足パート22/11/09(水) 23:26:40
「…どうしたアッシュ?そんな不貞腐れた顔をして」
「…………」
「ハジャ兄!アッシュってば、またリンに負けて拗ねてんだ」
「拗ねてなんかない!」
「…負けて悔しい気持ちはわかるよアッシュ、けど…そこで投げ出してたらいつまでも強くなれないぞ?」
「…兄上は」
「うん」
「兄上は、どうしてそこまで頑張れるんですか?」
「頑張る?」
「…オレ、毎日剣の修行頑張って、デュエルも必死に練習して、いつも夜までずっと頑張って、それなのに……またリンに勝てなかった」
「……アッシュは真面目だからね。努力してるのに結果が出せなくてもどかしいんだろう?俺も昔はそうだった。でも……焦っちゃいけないよアッシュ。おまえは今は一歩一歩積み重ねていくことが大事な時期なんだ」
「…でも、やっぱりオレは今すぐに強くなりたいです!努力したって報われるかどうかなんてわからないし、そもそも、本当に自分が強くなれるかもわかんないのに……どうして兄上はそこまで頑張れるんですか?」
「…そうだね、やっぱり…守りたいから、かな?」 - 44蛇足パート22/11/09(水) 23:44:22
「…それって、邪悪なる者から聖剣を守るため…ですか?」
「アハハハ、勿論それもあるけど…アッシュ、俺が剣を振るのは…みんなを守りたいからなんだ」
「……みんなを?」
「そう。俺にとっておまえたちは家族なんだ。おまえたちだけじゃない、この村に住まうみんなが家族で、みんなが大切な存在なんだ。だから…誰一人だって不幸になってほしくない」
「………それが、兄上が頑張る理由?」
「そう。だから自分が強くなれるかとか、そういうことじゃないんだ、大事なのは…そうありたいという“意志”そのものだ。例え望む強さにたどり着けなくても、そうありたいと願い進み続けるなら…少なくとも、自分ができる最大限までは強くなれる。そうすれば…完璧とはいかなくても、必ずその力は役立つ時が来る わかるかい?」
「……???」
「アハハ、少し難しかったかな まぁ要は頑張ったことで得られる結果じゃなくて、頑張ることそのものに意味があるんだってことさ」
「よくわかんないけど、じゃあ俺も頑張る!そんでハジャ兄より強くなる!」
「あ!ず、ずるいぞ!お、オレももっともっと頑張る!そんでそんで…!」
「…うん、それでいい。頑張れよ…若者たち」
……
………
…………
「……寝てしまったか。ここに来るまでに随分歩いたからな…」
「…兄上、オレはまた迷ってます。自分がどうあればいいのか。どうして…オレだけが生き残ってしまったのか」
「やぁ、約束通り連れてきたよ不審者くん」
「あぁ、わかった」
ジャキッ
「だから…進み続けます。その答えが見つかるまで」 - 45スレぬし22/11/09(水) 23:52:31
「それで?どいつが俺の求める相手なんだ?…というか、どうしてそのペンギン男までいる?そいつはもう俺に負けてるだろう」
「あぁ、彼らはただの見学だよ。気にしないでくれたまえ」
「……ねぇ、結局その相手って誰のことなのかな?」ヒソヒソ
「…それこそ、メイさんのことじゃないのかしら?さっきあの子…この学園で一番強い相手を連れてくるように言ってたし」ヒソヒソ
「でもそれで会長は違ったんだろ?なら単純な実力だけじゃないってことだろうし…」ヒソヒソ
どうやら、みんなも特に詳しい事情は聞かされていないらしい。あの会長はなんでこうも秘密主義者なんだろう…?仲間ならもっと情報を共有してほしいものだな
「……!これは…!」ドクン★
「…誰が相手か、たぶんこれで分かったんだろう?」
「……あぁ、間違いない。聖剣が反応している……オレの求める相手は…」
「…なんだ?今の感じ…これって、あの時と同じ……」
「『鍵の担い手』はお前だ、さぁ…俺と戦え!」
……遊なんとか!?やっぱり!なんとなくそうだと思ってたけど! - 46スレぬし22/11/10(木) 00:08:39
「…鍵…?なんかそんなような言葉……どこかで……あ!!そうだ!前に俺を襲ってティンクリボーを奪おうとしたやつら!てめぇ…まさかあいつらの仲間か!?」
…それって、もしかしてフリシアさんの…!?そうとあれば見過ごせないぞ俺!
「…お前たち、何か勘違いしているようだが…俺は邪悪なる者どもとは何の関係もない…というより、お前は何も知らないのだな。こんな腑抜けた奴が鍵の担い手とは…」
「……よくわかんねぇけど、何か訳知りなのは間違いないみたいだな」
「…そうなるな。だがタダで教えるわけにはいかない。オレに勝てない程度の実力なら知らない方が身のためだ」
「…デュエルで倒して聞き出せってことかよ!上等だ!」ガシャン
「……そうだ、それでいい。ここから先に踏み込んでいいのは強き者だけだ。もし資格なき弱者なら…大人しくオレに倒され、その『鍵』を渡すべきだがな…!来い、未熟な担い手よ!」ジャキン
「「デュエル!!」」
…すごく自然な流れでデュエルが始まったぞ 頼むぞ遊なんとか…!俺も奴らの情報は知りたい…何としても勝って何か聞き出してくれ!
遊なんとかdice1d100=88 (88) +30
アッシュdice1d100=1 (1) +70(初見殺し補正)
- 47まさかのファンブル…!?22/11/10(木) 00:14:57
「紅き鋼の炎神騎(エンジェントナイト)を特殊召喚!オレは…レベル4のナイトに、レベル3のホムラをチューニング! 心通いし紅き戦機よ…乙女の祈りを力に変えて、世界を照らす灯火となれ!!シンクロ召喚!!爆現せよレベル7、炎神騎(エンジェントナイト)─ブレイザー!!」
『フンッ!!』ATK2000
「…出たわね!彼のエースモンスター!」
弱そうに見えるが、迂闊に手を出せば俺のときのように手痛い反撃が待っている…!気を付けろゆ…
「口出しは無用だペンギン男!俺はこいつの実力を試したい カードを二枚伏せてターンエンドだ」
ペンギン男て!いやでも、お前のデッキじゃ明らかに条件がフェアじゃなさすぎるだろ…!
「そいつの言う通りだぜ中之条。どうやら全力のこいつを倒さなきゃ納得はしてくれなさそうだからな。大方初見殺しなデッキなんだろうが…その程度でやられる俺じゃない!ドロー!」
どうするつもりなんだ遊なんとか…!?対策なしで勝てるほど甘い相手じゃないぞ…!? - 48まさかのファンブル…!?22/11/10(木) 00:29:02
「いけ!クルセイドの攻撃!」
「ぐっ…!!」LP3100→800
「あのカードが破壊された…!コンボの条件が整ったわ!」
このまま行けば次のヤツのターンで攻撃力5200になったブレイザーが直接攻撃してくる…どうする遊なんとか!?
「俺はカードを二枚伏せてターンエンド!」
「なかなかやるようた…とどめを刺せなかったな、ならばこれで終わりだ。担い手といっても所詮未熟なデュエリスト…ここで引導を渡してやる!」
「それはやってみなきゃわからないぜ?デュエルってのは最後の瞬間までわかんねぇから面白いんだろ?」
「…ほざけ!オレのターン!俺は魔法カード炎神墜星を発動!手札・フィールドまたはペンデュラムゾーンから「エンジェント」通常チューナーモンスターを破壊し、お前のフィールドから二枚まで魔法・罠カードを選んで破壊する!どんな策を用意しようと無意味だ!」
「リバースカードが破壊されたわ!」
これじゃヤツのワンショットを防げない…!絶体絶命だぞ遊なんとか…!!
「共に誓いし永久の盟約よ!今こそ再誕の灯火となりてその魂、呼び覚ませ!ペンデュラム召喚!!再び立ち上がれ、不屈の戦機・炎神騎─ブレイザー!」
『フン!』ブッピガン ATK2000
「そしてこの瞬間効果により、お前のモンスターを全て破壊し、ライフが下回っている数値分だけブレイザーの攻撃力をアップする!!これで終わりだ!!」
「…それはどうかな?」カンコーン★ - 49スレぬし22/11/10(木) 00:32:43
ヤバい眠くなってきた…薬飲んでから書くもんじゃねえな!
途中で寝落ちしたらごめんなさい! - 50スレぬし22/11/10(木) 00:58:10
「何を言っている?お前の場にもうカードはない!ブレイザーの攻撃を防ぐ手段は残っていないはずだ!!」
「…いや、ユウはあんな程度じゃ負けないよ」
「この瞬間!墓地から罠カード、流転の星魂碑の効果発動!」
「バカな…!墓地から罠だと!?」カンコーン★
まさか…遊なんとかのやつ…!
「1ターン目の消極的な動き、そしてお前の発現でワンショットキルを仕掛けてくるのは何となく読めてたさ。そして…ここまで全員がワンショットを決められたってことは…フィールドのカードだけで守るのは難しいかもしれないってこともな。だからこうして手は打たせてもらった!お前が確実にリバースカードを破壊しに来ると思ってな!!」ドン★
「防ぎきったわ!すごい…!」
「ユウなら当たり前です!ふふん!」
何故か得意気なメイは置いておいて、こういう手合いのデッキは一度攻撃を防ぎきられると一気に守りの薄さが命取りになるようなタイプがほとんどだ このまま一気に押しきれるぞ…!
「…まだだ!俺はカードを一枚伏せてターンエンド!」
「今度はこっちの番だぜ!オレのターン!」
いくら攻撃力は高くてもモンスター1体のみ、更にライフは残り800だ、これなら…!
「これで決めるぜ!クルセイドの攻撃!!」
「……ッ…!オレは……!」ドクン★ - 51スレぬし22/11/10(木) 01:22:42
「オレは……まだ、終われないんだあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」カッ
「な、何だ!?」
「こ、これは…!?」
何だ一体…!?あの変な剣が赤く光ったと思ったらヤツの全身が……炎に包まれた…!?
「この瞬間、オレは手札から炎神天翔を墓地へ送り効果発動!デッキの上から一枚をめくり、そのカードが「エンジェント」モンスターだったなら特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる!」
「何っ!?」
「最強デュエリストの戦いは全てが必然。その未来すら己が手で創り出す!燃え滾れ我が魂!!」
『炎 の 創 造 者(バーニング・ドロー)!!』
「…見て!炎がひいたわ!……って!?」
「ええ!?お、おいどうなってんだ!?」
「そ、そんなバカな…?」
……炎がひいた後に少年の姿はなく………代わりにそこにあったのは、まるで彼をそのまま成長させたような風貌の青年の姿だった…!な、何がどうなってるんだ……!?な、謎のショタが…一瞬で成長した!?
「オレが引いたカードは炎神機─バーン。よってバトルフェイズは終了となる。更に特殊されたモンスターの元々の攻撃力分、1500オレのライフを回復する…さぁ……ここからが本当の勝負だ…!」
つづく - 52スレぬし22/11/10(木) 01:24:30
というわけで眠さ限界なので今日はここまでにします!
なんとか変身までこぎつけた…とはいえ思ったより時間かかったとはいってもデュエルメインなのでこのスレ半分もしないうちに彼のエピソード終わりそうだけどな! - 53二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 07:17:44
お疲れ様です、今後がとても楽しみ。
ゆっくり休んでね。 - 54二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 12:58:34
保守
- 55スレぬし22/11/11(金) 00:01:42
「オレが引いたカードは炎神機─バーン。よってバトルフェイズは終了となる。更に特殊されたモンスターの元々の攻撃力分、1500オレのライフを回復する…さぁ……ここからが本当の勝負だ…!」
「な、なぁ…俺の目がおかしくなっちまったのかな?さっきまでデュエルしてた子供が急にデカくなったように見えるんだが…」
「痛くない…ってことはやっぱり夢!?」ギュー
イテテ…って俺の頬をつねってどうするんだよメイ!やっぱり夢じゃないよな…一体俺たちの目の前で今何が起こっているんだ…?
「まさか急にでっかくなりやがるとはな!それがお前の本気ってわけか!」
……いきなり順応しすぎじゃない?でもまぁ…確かに…ここ最近色々なことがありすぎて半分くらい「まぁそんなこともあるか」って受け入れてる自分がいるのも怖いんだが
「ターンエンドだ!見せてみろよ、お前の本気ってやつを!」
「オレは負けない……道の途中で立ち止まるわけにはいかないんだ!オレのターン!!最強デュエリストの戦いは全てが必然。その未来すら己が手で創り出す!燃え滾れ我が魂!!」
『炎 の 創 造 者(バーニング・ドロー)!!』
「うわっち!」
「また燃えてる!」
今度はヤツの右手が炎に包まれていたように見えるぞ…いや、やっぱり幻覚じゃない!こっちにまで熱さが伝わってくる!熱っ!火の粉が飛んでくる! - 56スレぬし22/11/11(金) 00:13:07
「オレはレベル4の炎神機バーンに、レベル4の炎神姫ヒバナをチューニング!シンクロ召喚!現れよ、業火の戦機・炎神機─リボルバーナー!!」
『ハァッ!!』ATK2800
俺とのデュエルでは見せなかった二体目のシンクロ…!これがヤツの本気か…!
「まさかこいつを出すことになるとはな、どうやら少しはやるらしいが……その程度では“託せない”!!いけ、リボルバーナーの攻撃!レッドライトニング・バレット!!」
「ぐわぁぁぁぁっ!!」LP200
(所詮この程度だ。こいつらがやっているデュエルなど所詮遊びに過ぎない。この程度の奴に戦う資格など……!)
「………ッ」
「どうした?実力の差を思い知って絶望したか?全く、脆い奴らだ…」
「っはっはっはっは!!すげぇ!すっげえよお前!」
「…!?な、何故笑っているんだ…!?」 - 57スレぬし22/11/11(金) 00:22:12
「なんでって…こんなにギリギリの熱いデュエル久し振りだったからさ!…こんな状況なのに、ワクワクが止まらねぇんだ」
「何を訳のわからないことを言っている…!?お前は自分が置かれてる状況がわかっていないのか?ライフは風前の灯火、フィールドは壊滅状態、オレに負ければお前は何も得られないんだぞ!?」
「そりゃそうだけどさ…ここんとこデュエルで勝たないと誰かが危ないとか、そんなのばっかりでずっと緊張しっぱなしだったからかな?…せっかくこんな熱いデュエルが純粋にできるんだ、楽しまなきゃ損だろ?」
「…くだらない、お前たちには真剣さが足りないんだ」
「おいおい人聞きの悪いこと言うなよ、俺は最初からマジだぜ?それに…せっかくのデュエルなのにそんなに肩に力入ってたらもったいないだろ」
「…何が!」
「何って…お前は楽しくないのかよ?デュエル」
「……そんなもの」 - 58スレぬし22/11/11(金) 00:28:43
- 59スレぬし22/11/11(金) 00:49:02
「来たぜ、お前が本気を出すなら…俺は更に本気のデュエルで応えてやる!」
………
「いくぜ!スターメイカードラゴンの三回目の攻撃!ゲートオブワンダラー!!」
「バカな…!オレが…こんな………っ!!」LP1300→0
「ふぃー…なんとか勝てたぜ…おーい!いいデュエルだったぜ……ってうぉ!?また縮んだ!だ、大丈夫かー!?」
デュエルが終わったとたんにまた元の姿に戻ってしまった…本当に謎なやつだったな…だけどこれで情報が得られるぞ!よくやった遊なんとか!
「……わからないことだらけだ」
「え?」
「オレの求める強さはどこに進めば手に入るのか、オレは何のために今ここに在るのか…これでまたわからなくなってしまった…」
「…いや、さっきからお前変なことばっかり言ってるし、色々わからねぇのは俺なんだけど……それで、本当に教えてくれるんだろうな?俺の周りで何が起こってるのか…知ってるんだろ?」
「……いいだろう、お前はまだまだ未熟だが……お前には何か特別なものを感じる。何が聞きたい?鍵の担い手よ」 - 60スレぬし22/11/11(金) 00:52:19
- 61スレぬし22/11/11(金) 00:53:29
なんか文章がとっ散らかってきて何を書きたいのか自分でもわからなくなってきている…
これは一時中断するべきか…? - 62スレぬし22/11/11(金) 01:07:23
「襲われた、か。なるほど…まさかお前も既に奴らと戦っていたとはな。それでよくそんな能天気でいられたものだ……」
「能天気って…」
「言っておくが、お前とその仲間は相当に幸運だったんだぞ。オレの故郷は……奴らによって滅ぼされたからな」
「…滅ぼされた…!?」
「オレの故郷は…古代より受け継がれし聖剣を邪悪なる者たちから守護する一族の里だった。だが、聖剣と鍵を欲した奴らによって襲撃を受け…」
「ちょちょちょちょっと待ってくれ!いきなり襲撃とか滅ぼすとかそんな物騒な…俺が遭ったやつらはただ俺にデュエルを仕掛けてきただけだぞ!?」
「それはお前が『鍵』を持っていたからだ。連中はソレを欲しているが、鍵は“持っている人間にデュエルで勝つことでしか奪取できない”。殺してしまっては鍵を手にできないからな あとはまぁ…お前がこのガクエンとやらに属しているのも大きいだろうが…」
「か、鍵…?そういえば鍵ってなんなんだ…?」
「ああ…それを話すにはまず1000年前に話を遡ることになる、長くなるぞ」
「1000年遡るの!?も、もう少し簡潔にお願いできませんかね……?」
「なんだ、ワガママな奴だな」
「至って普通の反応だと思う……」 - 63スレぬし22/11/11(金) 01:17:42
「今から1000年前、人間の中にデュエルモンスターズの精霊たちの世界を狙うものが現れた」
「本当に遡っちゃったよ…」
「安心しろ、なるだけ短く済ませてやる」
そんな話知ってたかナイトメア?
『いえ全然…というか私1000年も生きてませんし…』
「まぁ、1000年と言ってもあくまでこちらの世界での話だ。そもそもオレたちが生きる世界と精霊たちの世界は時間の流れ…というより概念そのものが異なっているというからな」
「…異なるって、例えばどういう?」
急にメイも参加してきた…精霊の話とあっては聞き逃せないってところか
「例えば女、お前に憑いてる精霊どもと、そのペンギン男に憑いてる精霊は同じ時代に生きている存在ではないだろう」
「「『えっ、そうなの!?』」」
…何でお前も驚いてるんだよナイトメア
『だって初耳なんですもん』 - 64スレぬし22/11/11(金) 01:36:55
「精霊の世界はオレたちの世界とは全く別の時間の流れを持っていて、本来ならば交わることはないものだ。DMカードという例外を除いてな」
「カードが二つの世界を繋いでくれてるってこと?」
「そう。カードは異なる二つの世界の境界を越えるばかりか、異なる時間すら繋ぐ。早い話がそのペンギンとていつかは死ぬだろう。だが今この世界にはそいつが生まれる前や死んだ後に生まれたモンスターも精霊のカードとして確かに今存在している」
「てことは、同じモンスターの未来の姿も同時に精霊のカードとして存在するかもしれないてこと?」
「そういう可能性も聞かない訳じゃないし当然あるだろうな。極論、精霊のカード一枚一枚が別の世界、別の時間と繋がってると言えるかもしれん」
…なんだかすごい話ばっかでよくんかんないけど要はさ、
『なんです?』
異なる世界、異なる時代に生きてる俺達がこうやって出会ったのって、実はすごい奇跡ってことなんじゃないか?
『どうしたんですか急に恥ずかしいこと言い出して あの少年の中二電波に汚染されましたか?』
……なんでもない!今の忘れて! - 65スレぬし22/11/11(金) 01:51:33
「だからまぁ、オレたち人間にとっては1000年前でも、精霊にとってはそれがどれだけ過去や未来のことなのかはわからないな。ともかく、そういう存在がいたということだ。その者は圧倒的な力を持って精霊世界を治める『神』を倒し、精霊世界の支配者になろうと目論んでいたが、『神』とその使いたちとの激戦の末に倒された」
「ハッピーエンドじゃん」
「話は最後まで聞け。だがその者は死に際にこう言い放った。『いつか再び甦り、必ずや世界を手に入れる』と」
「じゃあ、また倒せばいいんじゃ…」
「…だが、そうはできなかった。『神』はその戦いで大きく消耗し、その傷を完全に癒すのには時間が必要だった。時間の概念が異なる人間世界の敵を相手取るにはあまりにも不利な状況だ」
「そっか、こっちで1000年経とうが向こうとは時間の流れが違うから…回復する前にまた襲ってくるかもしれねぇのか」
「だから、『神』は残った力で『鍵』を生み出し、己を自身を封印した」 - 66スレぬし22/11/11(金) 02:04:14
「封印?」
「『神』とは即ち、精霊世界そのものなんだ。自分が倒されれば世界はその者の手に堕ちるし、逆に言えば『神』が健在である限り世界は決してその者のものとはならない、故に封印したんだ。力が完全に戻るまで、決して誰にも干渉できないように」
「そして…その封印の鍵は、六つに分かれてオレたち人間の世界にもたらされた。この世界のデュエリストに宿る形でな。そして鍵を持つデュエリストが死ぬと、鍵は別のデュエリストに宿る。そうやって封印の鍵は人知れず受け継がれてきたんだ」
「…ってことは…つまり…」
「あぁ、間違いない。お前もその一人…『光』の鍵を与えられたデュエリストということになる。……これらの出来事を古より伝えられてきた、『炎』の鍵を持つオレと同じようにな」
つづく - 67スレぬし22/11/11(金) 02:06:56
ダメだ世界観の説明ばっかりはお話作りとしてあまりにもアウトすぎる~!!!
なまじ学園という閉じた環境の中なので世界観の説明を話でやりにくいからこうやって一気に説明することになっちまうんだよなぁ…どうしたものか
とりあえず寝て明日考える!場合によっては書き直す!おやすみなさい!! - 68スレぬし22/11/11(金) 02:24:05
キリが悪いのでもう少しだけ…
「…なるほど、つまり俺達一般人が知らない間に1000年もの間お前たちの一族や鍵を持つデュエリストたちは戦い続けてきたということか…」
「いや全然」
「へ!?」
「実際、この方法で1000年間は平和だったんだ。鍵を狙うものはおろか、鍵の存在を知るものも我ら守護者の一族ぐらいのもので、大きな争いも起こることなく平穏は保たれてきたんだ」
「……だが、その均衡が崩されたと、そういうことだね?」
「「「会長!?」」」
ビックリした…そういえばずっと横で聞いてたのか……珍しく静かだったから忘れてたぞ俺たち
「それって、とうとう悪者が復活したってこと!?」
「それはわからない。復活した邪悪なる者なのか…それとも精霊世界を狙う全く別の敵なのか……とまかく、確実に言えるのは、ついに敵が動き出したということだ。現にオレの故郷は敵によって滅びた……そして、お前が鍵を持つ以上…お前が望むにしろ望まないにしろ、いずれ戦いからは逃れられなくなるだろうな」
「戦い?俺が……!?」
今度こそつづく! - 69二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 07:37:51
お疲れ様です。
急に話が重くなるのはやはり遊戯王アニメらしいですね。 - 70スレぬし22/11/11(金) 19:32:26
サイレント続きLV8
「…つまり、要約すると?デュエルモンスターズの精霊の世界を征服しようとする悪いやつがいて?俺やお前はその悪いやつから『鍵』ってのをデュエルで守ればいいってことで…合ってるか?」
「物凄く圧縮すると、そうなるな …もう一度お前に問おう。お前はこれから邪悪なる存在と戦っていく覚悟は…」
「うん!何がなんだかさっぱりわかんねぇけど、要はデュエルで負けなきゃいいんだろ?なら何も問題ないな!!」
「……………(絶句)」
あ、よかった 聞いててそのぐらいしか理解してなかったのが俺だけじゃなくて… 正直急に邪悪な敵とか精霊世界の危機とか言われてもピンと来ないもんな……
『正直、私も都市伝説の特番観てるみたいな気分で聞いてました』
「というか俺もう一回勝ってるし?むしろ何回でも受けてたってやるぐらいの…」
「…はぁ……お前を頼ろうとしたオレがバカだった いずれ後悔する時までそうやってぬるま湯につかっているがいい」シュバッ
「ちょ、おい!……き、消えた……」
「忍者みてぇな奴だな……」
「どうします会長?」
「うーん……」
「それじゃとりあえず、今日は解散ってことで」 - 71スレぬし22/11/11(金) 19:40:12
「…ねぇ、みんなはあの子の話信じる?」
「話って…あの精霊世界が危ないとかなんとかいう?」
「正直いきなりそんなこと言われてもピンと来ないしなー…というかその話じゃ別に俺たちの世界がどうにかなるわけじゃないんだろ?なら別に本当の話だったとしても俺たちには関係ないんじゃ…」
「関係ないなんてことないよ!中之条くんだってそう思うでしょ!?もし精霊の世界がその悪い奴のモノになっちゃったら…みんなに…中之条くんだってペンギンさんに会えなくなっちゃうかもしれないってことなんだよね…?私はそんなの…嫌だよ」
「メイ…」
どうやらメイはさっきの可変ショタの話を真に受けて不安になっているようだ。俺は…dice1d3=3 (3)
1.確かに本当なら不安ではあるけど…
2.あんな胡散臭い話信じる必要ないって!
3.……………。
- 72スレぬし22/11/11(金) 19:55:52
「…どうしたの中之条くん?やっぱ精霊が見える同士、あなたも気になるの?」
……六合先輩…まぁ…それもありますけど……
……俺はその話を聞いてからというもの、ずっとフリシアさんのことが頭から離れなくなったいたぞ
もしあの可変ショタの話が本当で、遊なんとかを襲った“敵”とフリシアさんを拐っていった奴らが仲間なら……あいつらはどうしてフリシアさんを…?やっぱり例の『鍵』とかいうのを持ってるデュエリストだったから?それとも……
「あーもう!お前まで辛気臭い感じになって空気が重いじゃねぇか! とにかく!大丈夫だ!もしあいつの言ってることが本当だったとしても、俺がデュエルで勝ち続ければ問題ないって話だろ?なら何も問題ないじゃないか!」
「…でも……」
「……メイは…俺がそんな奴らに負けると思うか?」
「……そんなことないよ!ユウは強いもん!!そんな悪い奴らなんかに絶対負けないもん!!」
「だろ?なら大丈夫だ!心配すんなって!」
「………うん、そうだね」
「…何か励ましの言葉がないか考えてる途中だったんだけど……彼には敵わないわね…」
「……何で俺たち、いつのまにか目の前で惚気られてんだろうな」
……さぁ……?まぁ、確かに遊なんとかはこれまで何度も不可能に思えるようなピンチで奇跡を起こして乗り越えてきたわけだし……正直俺もこいつが負けるとは思わないぞ
……それに、そいつらと戦い続ければ…きっといずれは、あの人にも……
「…さっきから本当にどうしたの中之条くん?」
あぁいえ、何でもないです ただ……俺も強くならなくちゃって!
「お、中之条くん乗り気!じゃあ私も悪い奴らをやっつけられるように強くなる!!」
「まぁ、メイはもう充分強いと思うけどな…」 - 73スレぬし22/11/11(金) 20:08:14
「……やぁ、屋上(こんなところ)にいたのかい不審者くん?うぅ寒っ…よくこんな風の強い所にいられるね」
「……セイトカイチョウとやらか。全く…お前は本当に何者なんだ?どうしてオレの居場所を…」
「別に、僕が何者かなんてどうでもいいことさ。それよりも……どうだい?彼」
「…どうもこうもあるか あんな平和ボケした腑抜けが邪悪なる者と戦うなど、無理に決まっている」
「……だから鍵を奪おうとした…でも、負けちゃったね、彼に」
「……まぐれだ!たとえあと百回やったってあんな奴なんかにこのオレが負けるわけ…!」
「そうかい?僕は彼、面白いと思うけどなぁ」
「不愉快なだけだ」
「ハハハ…じゃあ、どうする?明日また鍵を奪いに再戦しに来るかい?」
「……わからない、何故かはわからないが、そうするべきではないような…そんな気がしてならないんだ」
「……ね?面白いでしょ?」
「………意味不明だ、何もかも……」
「長い目で見守ってやってはくれないかな。僕のかわいい後輩たちを」
「…………………」
ご飯食べたりするのでしばらく離席します! - 74二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 00:32:47
お疲れ様です。
突然明かされた世界の危機にどう立ち向かうのかとても楽しみ。 - 75スレぬし22/11/12(土) 00:38:09
「あ、中之条くんおはよー!」
「ゲッ…中之条」
次の日、メイがいつもの調子に戻ってて何よりだぞ あとゲッはないだろ遊なんとか
昨日はなんか色々変なことがありすぎて情報量で脳がパンクしそうだったけど、今日からはまたいつもの学園生活に…
ザワザワ
「あれ?なんだろあの人だかり」
「剣道部の部室の方か?ま、まさか…」
「おう、こんなに朝早くから来て勉学とは、ガクセイとやらも中々大変そうだな」
「アッシュ…!?な、何でここに…昨日のアレどう考えてもここを去るノリだったじゃねえか!!」
「……あぁ、それは…」
「やぁおはよう諸君。今日もいい天気だねぇ、アッシュ君も元気そうで何よりだ」
「「会長!?」」
「ほざけ、改めて言っておくが、俺は奴を認めたわけではないぞ 見込みがないと判断したらすぐに鍵を奪ってやる」
「……えっと、つまりどういうことです?」
「お前は未熟だ。おまけに担い手としての自覚も覚悟も足りていない。だが…何か特別な物は感じた…だから、お前がいずれ来る邪悪なる者との戦いの時に備え、一人前のデュエリストになるまでオレが鍛えてやることにした。ついでに邪悪なる者からお前の弱っちそうな仲間も守ってやる。ありがたく思え」
「だってさ、修行をつけてもらえるって、よかったね」
「いやいやいや!全然意味わかんないんすけど!?」
「一応言っておくがオレをここに留まるよう勧めたのはいかにも無関係という面で立ち去ろうとしてるその男だぞ」
「会長!?」
「いやー、なんかその方が面白そうかなって。フフフ…」
「面白いとかそれ以前にあいつ部外者で不審者なんですけど!?」
「そうです会長!あのような不審な少年を学園に置くなど、風紀を守るものとして見過ごせません!!」
「風紀委員長…」
「まぁまぁ…二人とも落ち着いて」
「「はぐらかすなー!!」」 - 76二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 00:41:25
現代で会えたからって精霊世界でも同じ時代を生きてるとは限らないってことはエロペンギンと邪教神の飲みに行く約束も果たされないのかもしれないのか…
- 77スレぬし22/11/12(土) 00:48:49
「とにかく、オレはここに留まると決めた。会長とやらの許可も取ってある。何も問題はあるまい」
「大有りです!勝手にテントなんか設置して!!大体あなたいくつなんですか!子供がこんな所で寝泊まりするなんて風紀以前の問題ですよ!?」
「オレは10歳で里では既に成人扱いだが?チビッ子に子供扱いされる謂れはない」
「そういう問題じゃないし余裕で子供じゃない!!というか、私の背は関係ないでしょう!?」ギャーギャー
……また変なのが増えたな…どうなってんだこの学園は……まともなのは俺だけか…?
「…よくわかんねぇけど、またお前とデュエルできるなら大歓迎だぜアッシュ!よろしくな!」
……お前はお前で流石に異常事態に慣れすぎだと思うぞ遊なんとか……
つづく - 78スレぬし22/11/12(土) 00:59:15
《蛇足・屋上にて》
「ば、バカな……」LP0
「フフフ…ウートガルザの効果で君の最後のモンスターは消滅。ニードヘッグでとどめ。僕の勝ちだね不審者くん?」
「お、お前…本当に何者なんだ……?このオレをこうもあっさりと退けるなんて……」
「だから言ってるだろ?ただの生徒会長だよ。さ、罰ゲームだ不審…いやアッシュくん。僕のお願い、聞いてくれるね?」
「……フン、騎士に二言はない」
「……という経緯で留まることになっただけだ。別にオレはお前に見込みがあるなんて思ってないぞ腑抜け」
「あんなに強かったアッシュをあっさり倒しちまったのかよ……会長ってもしかしなくても…めちゃくちゃ強いのか?」
「何を今さら!なんていったって僕は生徒会長だからね フフフ…」
……というか、会長はなんでそこまでしてアッシュを学園に留まらせたかったんだ…?怪しすぎる……
つづく - 79スレぬし22/11/12(土) 01:02:53
というわけで今夜の話の更新はたぶんここまでです!聖剣って何なの?とかどうしてデカくなったの?とかの細かい疑問は次の回ででも…
だんだんと日常に非日常が少しずつ入り込んできました。尤も、まだ当の中之条くん達にはその自覚はないわけですが… - 80スレぬし22/11/12(土) 01:05:20
- 81スレぬし22/11/12(土) 01:06:55
草
もうこれダイスがDホイールアンチだろ
というわけで次は普通のゲスト回です!精霊のカード絡みの回はたぶんもうすぐでしばらくできなくなりそうなのでここでやれるのは有難い…有難いんだけど……!! - 82おまけ22/11/12(土) 01:18:44
《アッシュ》
ホビーアニメの武器持ってる枠でありワンショットキラーであり実質ゆるキャン勢でありサイズ可変ショタという属性の悪魔合体みたいな少年。
彼はまだ色々抱えてるものがありますが、とりあえずは後のエピソードまで保留です。親友に最初からなれる訳じゃないそれもリアル~
そのせいでまだ若干キャラが掴みにくい(なんならスレ主もちょっと掴みかねている)ので動かすことで慣らしていきたいキャラ
日常に突然介入してきた非日常、というコンセプトなので、これまでの(一応)学園モノのキャラとは全く毛色が違うキャラですが、立派なメインキャラの一人です。まぁ今はまだ目に見えた危機らしい危機がなさすぎるせいでただ電波なこと言ってるだけの周りから浮いてる少年なんですが…
いずれわかるさ、いずれな…… - 83二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 06:50:18
お疲れ様です。
今後も楽しみに待ってますね。 - 84二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 12:48:47
保守
- 85スレぬし22/11/12(土) 16:04:10
サイレント導入LV4
「おはようございます塚原先輩」
「うむ!」
「アッシュくんもおはよー」
「…フン」
『なんかもうすっかり慣れてしまいましたね』
人間案外何にでも慣れるもので、最初は違和感の塊だった部室裏のアッシュのテントも、数日もすればすっかり日常の一部として馴染んでしまったぞ
「いや馴染んでんじゃねぇよ!こちとら毎日毎日付きまとわれていい迷惑だわ!」
「デュエルできるのは嬉しいとお前自身も言ってただろう」
「時と場所は選べって話だよ!メシ食う時もトイレでも寝るときでも襲ってくるのはやめろ!!」
「敵はいつどこから襲って来るかわからない。本当の戦いでは待ってなど通用しないぞ」
「そういう問題じゃねーよ!!」
「えー?いいじゃないアッシュくん可愛いし」ナデナデ
「や、やめろ!子供扱いするな!!」
「なっ……!」
……遊なんとか、まさか10歳のショタに嫉妬してるのか?
「ち、違うわーっ!!」 - 86スレぬし22/11/12(土) 16:12:10
「あら、おはようみんな」
「おはようございます六合先輩!」
「あら?なんだかいい匂いがするわね」
「そこの畑の野菜を親切な者が分けてくれたからな そろそろいい具合に…」
「コラーっ!!そこ!!学園内で焚き火は禁止だと何度言えばわかるんですか!!」
「焚き火じゃない、見ての通りイモも焼いてる」
「そういう問題じゃありません!!伴さん!」
「はっ!」バシャーッ
「なっ……!き、貴様何をする!この学園ではこのような横暴が平気で罷り通っているのか!?」
「何と言おうと校則違反です!たとえ生徒でなくとも違反は許しません!!」プンスコ
「いいだろう、ならばデュエルで決めるぞ!勝った方が相手の言うことを…」
「却下です!!」
……委員長の胃が心配だぞ俺 - 87スレぬし22/11/12(土) 16:30:21
…だが、色々と騒がしくなってきたその日の朝、裏では既に事件が起きようとしていたことをまだ知らなかったぞ俺たち
「待てよ静!どういうことなんだ解散って!せめて理由くらい説明してくれよ!」
「うるせぇ!とにかくアタシが解散っつったら解散なんだ!!」ダッ
「静!くそっ、一体どうなってんだよ…まだまだこれからって時に…」
「アネキ…なんでぇ?もしかしてウチら、何か嫌われるようなことしちゃったんスか…?」
「わからん…だが一つだけ言えるのは、あいつは今相当イラついてるってことだけだ……見ただろ」
「?」
「今日あいつが舐めてた飴はコーヒー味だった。あいつはいつもストレスが溜まってる時にしかこの味は食べないんだ。つまり、きっと最近何か嫌なことがあったに違いな……」
「え、なんスかそれキモッ…ストーカー?」
「ジョーさん静のことになると時々すごいキモくなるよな…」
「う、うるさいな!リーダーのことならこれぐらい把握してて当然だろ!?」
「絶対アンタだけだと思います…」
「どうします?アネキのことやっぱ追った方がいいスかね…?」
「…もうすぐ授業が始まる、話し合うのは終わってからにしよう」 - 88スレぬし22/11/12(土) 16:47:49
「それじゃブルーは今日はこっちだから、みんなまた後でねー!」
「おう!……」
遊なんとかの目線が怖いけど気にしないでおこう、さて…一時限目はレッドと合同だな いくぞ遊なんとか
「お前さぁ、いい加減俺の名前覚えろよ…」
え?あぁ悪い悪い いつも忘れないように気を付けてるんだけどな、なんだっけ…
「だから、俺の名前は…!」
「…ッ、クソッ、クソッ…うるせぇんだよどいつもこいつも…」ドスドス
「俺の名前は遊…うおっ!?」
「ッ!?」
ズドーン
いきなり廊下を歩いてたやつと遊なんとかが正面衝突したぞ…!大丈夫か遊なんとか!
「っ痛てて…だから名前…」
「てめぇどこ見てやがる!!ボサッと突っ立ってんじゃねぇぞ!!クソッ!」
「ひ、ひぇー…おっかね…なんだあいつ…」
見た感じレッドの女子生徒みたいだけど…
着崩した制服に派手な緑のメッシュが入ったツインテールにピアスに鋭い目付きでギザ歯の棒付きキャンディーを咥えた小柄な女子がイライラしながら通りすぎていったぞ……属性が渋滞を起こしてるような人だったな…委員長が会ったら卒倒しそうだ……
「クソッ、クソッ……あぁ…しまった、今日の一時限目特別教室じゃねぇか…ダメだな、落ち着けアタシ……」ブツブツ
「…あん?何でこんなとこにカードが落ちてンだ…?」
「……アタシのデッキには入らなそうなカードだけど…まぁいいか、一応拾って……って!こんなことしてる場合じゃねぇ!」ダッ
『……………』 - 89スレぬし22/11/12(土) 16:56:47
「……あ、おはようございます…えっと…中之条くん、でしたよね」
千寿さん…!?あぁ、そういえば遊なんとかとクラスメイトだったっけ……隣空いてるならいい?
「あ、はい、どうぞ…あの…」
六合先輩なら多分お昼休みに会えると思うぞ 俺以外にも話し相手がいたほうが先輩喜ぶだろうし……
「は、はいっ、わ、私も嬉しい……で、す…」
声のボリューム調整を失敗した千寿さんはそのまま黙り混んでしまった……友達の友達ってなんでこんな妙な距離感になりがちなんだろう…?
ん?イヤホン…何か聴いてたのか?
「あ、い、いえ…何でもないです」
そうやってなんでもないって言われるとむしろ気になっちゃうのが人間の性だよな…dice1d2=1 (1)
1.どんな曲聴いてるんだ?
2.いや、他人の趣味を詮索するのはやめとこう…
つづく
- 90スレぬし22/11/12(土) 16:58:17
フラグをスルーしないなんて最近どうしちまったんだ中之条…!?
というわけで疲れたので少しやすみます - 91スレぬし22/11/12(土) 20:09:15
WCS2010で息抜きしたのでちょっとだけ続き
タッグのAIがアホアホすぎて中打点でビートダウンするだけのジャックがマシに見えてくる…
…沈黙に耐えかねてつい質問してしまったけど、迷惑だったかな……?
「えっと……そのぉ」
大丈夫大丈夫、俺だってアニソンくらいしか聴かないし多少のマイナーな音楽くらい…
「は、はぁ…えっと、これ、なんですけど……」
ほう、これはちょっと意外。千寿さんが見せてきたのは某有名動画サイトの画面だった。しかも映っているのはバリバリのロックバンドだぞ おとなしそうなイメージだったけど結構激しい曲聴くんだな…
『別に何を聴こうと人の勝手じゃないですか、そういう変な偏見で物を言うからモテないんですよ』
そんなことペンギンに説教されても…えっと、何てバンドなんだ…?というか何でメンバー全員ド●キで売ってそうなマスク被ってるんだ?
「この人たちは『Bug'zTurn(バグズターン)っていう…いわゆる覆面バンドで、今じわじわ人気が出てきてて、次に流行るんじゃないかって言われてるですよ!それでそれで、まずリーダーのSickle(シックル)さんの…」
…
……
………
「…はっ!す、すみません!また一人で勝手に長々と……悪い癖です、本当に…」シュン
千寿さんは早口で一通りバンドの布教を終えると、我に返ってまた黙り込んでしまった…人との距離感を測るのって難しいよね…わかるよ…
だからまぁ、後で聴いてみるよ、うん…
キーンコーンカーンコーン - 92スレぬし22/11/12(土) 20:11:21
~♪~~♪~♪
『またその曲ですか?あんなこと言っておいて目茶苦茶ハマってるじゃないですか』
いや確かに勧められた音楽を「後で聴いてみる」って言うと大体良くて1~2曲聴いて終わるもんなんだけどね?まさかここまで俺の好みにドンピシャだったとは…普段あまり音楽とか聴かないのに某動画サイトに上げてた曲聴きまくってしまったぞ お陰でちょっと寝不足気味だけど…
『若者の好みはよくわかりませんねぇ…私にはただギターがギュルギュルうるさいとしか思えませんでしたけど…』
バッカお前あのギターがいいんだろうが…!ボーカルがこれまた好みの声質で……でも、なんかどっかで聞いたことあるような声なんだよな、なんかのアニソンに似てたっけ……?
お、噂をしなくてもあそこにいるのは千寿さん…おはよう
「あ、な、中之条、くん、おはよう」
Bug'zTurnの曲聴いたよ!いやー凄いねあれは…あれでメジャーデビューまだなんでしょ?もっと流行ってほしいよねぇ…
「…あの、そのことなんですけどこ、これ!」
何やら慌てた様子の千寿さんはスマホの画面を見せてくる。これは…ドラムのWeby(ウェイビィ)のSNSアカウント…?へーSNSもやってるのか それでこれがどうかしたのか?どれどれ……」
『…どうしたんです?急に固まって』
えええええええええぇぇぇぇ!?!?
『うわぁびっくりした!何ですか急に大声出したりして…!?なになに…へ?』
Bug'zTurnが………か、解散………!?
ご飯食べるので離席します! - 93スレぬし22/11/12(土) 23:18:05息抜きに巡回してたら別スレで面白そうなモノ妙子式2✨💃妙子式おんなのこバージョン2🕺✨
前のやつの絵柄が古くてつらいので作りました。内容は前回とあまり変わりません。好みの女を作ろう!!
◆パーツは順次追加予定ですが飽きたら辞めます。
◆作者の趣味によりパーツや色に偏りがあります。
◆組み合わせによってはおかしくなることがあります。
◆横髪を消すと高確率でハゲるのでおすすめしません。
◆肌色変更は一生実装されません。ごめんなさい。
色々と永遠に試運転。
───────────
1/31 手追加
1/26 公開
───────────
【してもよいこと】
・SNS等アイコンへの使用
・加工(加筆、反転、色調整など)
・TRPG等での使用
など。
【禁止事項】
自作発言、トレス、商用利用など
不具合報告や要望などありがとうございます!
頂いたものを確実に追加できるかはわかりませんがモソモソ追加しますので気長にお待ちください😉
◆前のやつ→https://picrew.me/image_maker/196270picrew.meを見つけたのでちょっと使ってみて六合先輩の脳内イメージ図を作ってみたやつ
遊戯王みたいな派手な髪は作れないからゆくゆくは自分で描きたいんだけど死ぬほど遅筆なのでこういうのはジッサイスゴイ助かる というか先輩本来の立ち位置は半モブみたいなものだと考えると派手じゃない髪でもまぁ納得か…?ともかくなかなかよわそうな感じにできた気がする
- 94スレぬし22/11/12(土) 23:24:18
- 95スレぬし22/11/13(日) 00:02:07
せっかくだからもうちょい続き
「正確には…『このままだと解散かもしれない』ですけど……それでも心配なのは変わりませんよね…うう…どうしてこんなことに……先週も新曲をアップしたばかりなのに……」
な、なんてこった…まさかよりにもよってハマった翌日にバンド解散の危機なんて……まさか呪いか!?俺は何かに呪われてるのか!?
『まぁまぁ落ち着いてくださいよ、別にまだ解散と決まった訳じゃ』
これが落ち着いていられる状況かー!?
「なんだ?朝っぱらから何騒いでるんだ中之条…と千寿さん?珍しい組み合わせだな…」
ゆ、遊なんとか…
「だからいい加減名前覚えろっての!!で?どうしたんだ一体…何か事件でもあったのか?」
…別に
「なんだよその含みのある言い方…」
…別にこいつを嫌いなわけではないが、正直根っからのデュエルバカって感じのコイツがデュエル以外の事に興味を示すのはせいぜいそれこそメイ絡みの事ぐらいだろうし…こいつに俺たちの悲しみが理解できるわけ……
「ん?スマホ?なになに……」
「な……………なん…………だと…………!?バ、Bug'zTurnが……か、か、か、解散…………!?」ゴロゴロピシャーン
……知ってるのかよ!?というかお前ロックバンドとか興味あったのか……い、意外すぎる…… - 96二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:11:13
お疲れ様です。
今回は積極的に動いた中之条君……そう言えばヒロイン関係は妙に上振れしてたような……
そして先輩もメイさんも可愛い、とてもいいですね。
WCS2010は、ゲームはとても面白いんだけどバグとフリーズと長考の弱AIがネックなんですよねぇ。
当時はライロとスキドレバルバ、シンクログッドスタッフを使ってました - 97スレぬし22/11/13(日) 00:20:23
「こう見えてユウ、けっこう音楽とか好きなんだよ 洋楽とかもよく聴いてるよね?」
メイ…!今日は見かけないと思ったら急に現れたな…
「え?あぁ、ちょっと生徒会のお手伝いしてたの 精霊のカードのこととか色々ね。それで…みんな青い顔してどうしたの?そのバクダン?とかいうバンドがどうかしたの?」
「Bug'zTurn(バグズターン)な。最近凄い勢いがあって俺もめちゃくちゃ期待してたのに……こんな所で解散なんて勿体なすぎるぜ!!何かの間違いであってくれ!!!もうあのビビッドでファンキーなサウンドが聴けないなんて……あまりにも辛すぎる……一ヶ月は寝込む………」
「うぉ、これは重症だねぇ…そっかあ、私は音楽はよくわかんないけどそういうのってツラいよね…私も応援してたプロデュエリストが引退した時は一週間は落ち込んでたし…」
…ひょっとして本当にデュエルバカなのはメイの方なのでは…?
「と、とにかく!これから授業だから!早くしないと遅刻しちゃうよ!?」
「「はーい………」」
「うへぇ本当に重症だよぉ…みんなしっかり~!!」
「…なぁ、なあって糸川!昨日の練習どうしたんだよ?エラーばっかりでヤバかったぞお前…なんか悩み事か?」
「あぁいや……ちょっと寝不足で…」 - 98スレぬし(休憩)22/11/13(日) 00:27:06
割と早い段階で作れて強いので困ったらライロ出しとけ!で解決するかと思いきやタッグだと全然パートナーと思うように連携できなくてとても辛い
だからってタッグから逃げようにも馬頭鬼手に入れるにはタッグ相手の解放必須と知って絶望してるスレ主です…
仕方ないから闇シンクロでジャックと組んで地道に頑張ってるけどどうしてアンデ使いにそんな厳しくするんですか!?必須パーツですよ!?
あと剣闘獣組んでみたけどやっぱ強い ライロ共々エースが君たち本当にGX世代のカードなの…?ってなるカードパワーの暴力してる
- 99スレぬし22/11/13(日) 00:35:32
つづき
「おいおい今度練習試合だぜ?頼むぞぉ?お前はうちの頼れるスーパーレフト………の補欠なんだからさ!」
「スーパーサブでもないのか…ハハハ…」
「じゃまた練習でな!もう一度言うけど悩みがあるなら何でも言えよな!んじゃ!」
「おう……」
「それで言えることなら苦労しねぇよ……ったく………ハァー…………」
<な……………なん…………だと…………!?バ、Bug'zTurnが……か、か、か、解散…………!?
「……ごめんな……けど………俺たちだって本当は解散なんてしたくねぇんだよ~……あぁークソぉぉぉーっ!!どうしちまったんだよ静ぁぁぁぁぁ!!」バタバタ
「うわあっちでも誰か騒いでる…そんなに人気のバンドだったのかな…?」 - 100スレぬし22/11/13(日) 00:46:45
キーンコーンカーンコーン
「中之条くん、いるかしら…ってうわ!?ど、どうしたの!?」
「あ……六合先輩……こんにちは………」
千寿さんまで!?何があったの!?まさか精霊のカードの仕業じゃ…
「違いますよ六合先輩、ユウもこの二人も今朝からずっとこんな調子で。なんか好きなロックバンドが解散の危機だとかで…」
「そ、そう……よくわからないけど、とりあえず生徒会室に行くわよ中之条くん!」ズルズル
「やぁ諸君、今日も平和で何よりだ。何やら約二名平和とは程遠い顔をしてるようだが気にせずクジ引きといこう!」ガラガラ
「…会長」
「なんだい?」
「引き直しを要求します!今のこの二人が固まったら何の役にも立ちません!!」
「………はぁ~……」
……今日のチームは六合先輩と遊なんとかだけど……今はどうでもいいか…はぁ~……
「大丈夫大丈夫、彼らもデュエリストなんだし何かあったらいつも通り対処してくれるさ、たぶん」
「たぶんじゃダメなんです~!!」 - 101スレぬし22/11/13(日) 00:59:24
「…本当にそれで合ってるんスか?」
「ジョーさん時々すごい的外れなこと言うからな~」
「…なら聞くが、皆はあれからリーダーが解散を決めた理由……思い付いたか?」
「……いや、残念ながら全然…」
「多少ストレス貯まったぐらいで急に音楽やめるなんて言うタマじゃねぇからな、アイツは」
「そうなるともはや理由は明確だ。なにせ『この学園に』通っているんだからな」
「まぁ、別に協力はしますけど……どうするんすか?まずはどうやって信用できる相手を探すかってとこからになりますけど」
「安心しろ、作戦はもう練ってある」
「元気出しなさい二人とも、そんなんじゃ見回りがちゃんと務まらないわよ」
「はい……」
……そうは言っても、まだショックが大きすぎて…
「何言ってるの!もし急に今襲われたらどうするつもり?」
「その通りだ」
「「うわっ!?」」
…アッシュ…とうとう校舎内にまで普通に侵入してきたぞこいつ
「今朝からなんだその体たらくは こんなんじゃ修行もつける気になれん」
「まぁそう言ってもさぁ、実際見回ってていきなり教われることなんてまずないんだし、少しぐらい悩み苦しんでたって…」
そうそう、外ならともかく学園でいきなり敵なんて…
「そこの君たち!!申し訳ないが少し時間を頂きたい!!」 - 102スレぬし22/11/13(日) 01:07:47
- 103スレぬし22/11/13(日) 01:09:21
本当ならデュエルパートに入るとこだったんですが、眠気がヤバすぎてデュエル構成つくれなさそうなので今日はここまでにして寝ます…
昆虫族のカテゴリ少なすぎません…? - 104二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 08:50:15
お疲れ様です。
- 105二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:55:46
保守
- 106スレぬし22/11/13(日) 22:37:05
アナザーネオスを引き当てたのにデュアルスパークが無くてまた周回に追われるスレ主です
それこそGB時代や2009までと比べるとマシになったとはいえお世辞にも快適とは言えないゲーム性してますねWCS…というわけで続き
「「俺たちとデュエルしろ!!」」
「いやどういう流れ!?」
あ、よかった先輩が突っ込んでくれて…ちょっと今はそんな覇気がなかったから…
「悪いが詳しい理由は伏せさせてもらう…受けてもらえるか?そちらの二人、時間が惜しいのでできればタッグデュエルだとありがたいのだが」
…えっ俺と遊なんとかを直接指名…!?尚更意味が……
「ちょ、ちょっと!私だけスルーは感じ悪くない!?」
「あー…悪い、そっちの二人じゃなきゃダメな理由がちょいとあってな。あ、俺は糸川、糸川織人(いとかわ おりひと)な…それじゃよろしく頼むわ、ちょっくら付き合ってくれ」ガシャン
「何がなんだか話が全然読めねぇし…今はそんな気分じゃねぇんだけど…」
「“だからこそ”だ。悪いが拒否権はない!」ガシャン
……こんな乗り気じゃない状態で、しかも遊なんとかとタッグデュエルなんて無茶すぎるぞ そもそもこのデュエル、俺たちに何の得があるんだ?
「あー…それは……その……」
「精霊のカードに関する手掛かりを教える、としたらどうだ?」
「「!?」」 - 107スレぬし22/11/13(日) 22:57:29
「おいおいジョーさん…まだ確定と決まった訳じゃ…むぐっ」
「受けてもらうには今はこれしか方法がない。もし違った場合は俺が責任を取る」ヒソヒソ
「……まぁ、それならいいけど…」ヒソヒソ
「精霊絡みとあっては対策チームが黙ってるわけにはいかないでしょう!ほら行きなさい二人とも!」
……気乗りはしないが仕方ない、頼りにしてるから、サクッと終わらせるぞ遊なんとか…
「……おう…」
……ダメだ全然頼りになりそうもない…!やる気は俺も同じだけど頑張るしかないのか……!くそっ、切り替えていくぞ!
「放置されてしまったな」
「なんなのかしらこの疎外感…」
「あ、じゃあ折角だし向こうがやってる間ウチとデュエルでもどうスか?」
「どちらかというと見回りを手伝ってくれた方がありがたいわね えっと…」
「レッド一年、蝶野燐ッス!喜んでお手伝いさせていただきますッス!」
「…ならオレも同行しよう」
「あらアッシュくん、どうしたの急に」
「……弱き者を助けるのは騎士として当然のことだ」
「し、失礼ね!?私は弱くなんかないわよ!?というかあなた騎士なの……?」
「「デュエル!!」」
…というかそもそもタッグデュエルなんてやったことないんだけど大丈夫かこれ…!?
「あ、そんなに緊張しなくてもいいぜ。ジョーさんはともかく俺はぶっちゃけそんな強くないから」
自分で言う…?本当に意図が掴めないなこの二人…何を考えてるんだ?
俺&遊なんとかdice2d100=86 72 (158) +11
黒光&糸川俺dice2d100=57 56 (113) -15
- 108スレぬし22/11/13(日) 22:58:35
ちょっと離席します!
マイナス補正逆の方がよかったんじゃないかってぐらい強いななんだこいつら… - 109スレぬし22/11/13(日) 23:26:47
「行くぞ!俺は予想GUYの効果によりデッキからG戦隊シャインブラックを特殊召喚!さらにレスキューラビットを召喚し効果発動!自身をリリースすることで同名の通常モンスター2体をデッキから特殊召喚する!現れろゴキボール!」
『ハァッ!』ATK2000 『カサカサカサ…』ATK1200 ATK1200
「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れよインヴェルズ・ローチ!そして俺はフィールド魔法、G・ボールパークを発動!カードを二枚伏せてターンエンドだ!」
1ターン目からなかなかの布陣を敷いてきたな…自分から弱いと申告してた糸川って人はともかく、あの黒光って人はかなり手強そうだぞ……でも……なんか、その……あ、俺のターン、ドロー…
「この瞬間、俺は手札から増殖するGの効果を発動!このターンお前が特殊召喚する度に俺はカードを1枚ドローさせてもらう」
えーと、俺はこのカードを特殊召喚…
「この瞬間、俺は接触するGの効果を発動!このカードを相手の場に特殊召喚し、更に相手はこのカードを素材としなければEXデッキからの特殊召喚を行えない!」
『あのデッキゴキブリばっかりじゃないですかヤダー!!』
……人のデッキのコンセプトにとやかく言うつもりはないけど、これは…対戦してて気分がいいデッキではないな…よ、よし速攻でいくぞナイトメア!サクッと終わらせないと精神衛生上良くなさそうだ!
『私だってあんなのと長時間相対したくないですからね!』 - 110スレぬし22/11/13(日) 23:41:29
「くっ…なかなかやるな!」LP6100
はぁ…はぁ…な、なんとか布陣は崩したぞ……まったく、あの後も手札からどんどんゴキブリが出てくるわフィールド魔法の効果でゴキブリ投げつけてくるわライフより先にこっちのSUN値が削れそうだったぞ……俺はカードを一枚伏せてターンエンド……さて、もう一人の方のデッキは………
「俺はレベル4のグランドスパイダーにレベル2、ゾンビキャリアーをチューニング!シンクロ召喚!現れろ、地底のアラクネー!」
『フフフ…』ATK2400
こっちは蜘蛛デッキってところか…昆虫同士タッグの相性は良さそうだけど…
「よし、じゃジョーさんが伏せたこのカードを…あれ!?発動できない!?何で!?」
「よく見ろ糸川、既にシンクロ召喚してるからそのカードは使えないぞ」
「それ先に言ってくださいよー!?」
………うん、自分で言うだけあって本当にこっちは大したことなさそうだな…さて、あとは遊なんとか次第なんだが……
「はぁ……俺のターン……ドロー……はぁ~……」
……本当に大丈夫かコイツ!? - 111スレぬし22/11/13(日) 23:51:26
- 112スレぬし22/11/14(月) 00:05:34
「くっ…普通にボコボコにされちまった……一応上級生なのになぁ…ちょっと凹むわ」
「さすがは生徒会の懐刀といったところだな。Bug'zTurnの解散騒動で落ち込んでいたろうにブレないデュエルを見せるその精神力…やはりお前たちを選んで正解だったようだ」
いやまぁ遊なんとかはともかく俺はゴキブリのインパクトでそういうこと考える余裕なくなってただけですけど……あれ?なんでこの人俺たちがBug'zTurnのことで落ち込んでたなんて知ってるんだ?
「あぁ、それは今朝お前らが騒いでたのを見かけたからな。だから丁度いいと思って指名させてもらったんだが……」
「…なんか話が見えてこないな、俺たちがBug'zTurnのファンであることと、今デュエルしたのと何の関係があるんすか…?」
「あぁ、それはまぁ…説明するより実際に“聴いてもらった”方が早いだろ、ちょっと来てくれ」
「よーっス!終わったっスかお二人さん?」
「あぁ蝶野、丁度いいところに。えっと…六合だっけ?悪いけどこの二人借りてくわ!」
「え、ちょっと!まだ見回り終わってないんだけど!?」
…
……
………
「…また取り残されてしまったな」
「なんか今日私の扱い雑じゃない…?」 - 113スレぬし22/11/14(月) 00:24:52
三人に強引に連れられて向かった先は…ここは…音楽スタジオ?ここが何か精霊と関係があるのか…?
「まぁ、口で言っても信じて貰えるか怪しいから…とりあえず軽く一曲いっとくか」
そう言うと、糸川はドラム、蝶野はギター、黒光はベースを持ち出してきたぞ あれ?なんかこの並びどこかで見たような…
「123…」カッカッカッ
「…こ、これは……!?」
こ、この曲はこの間千寿さんから勧められたBug'zTurnの『羽化』…!?確か先週発表されたばかりだった筈なのになんて精度の完コピ……いや、というかこれ完コピというか……まるで…
「……間違いない、このサウンド…ヴォーカルはいないけど間違いなくBug'zTurnそのものだ……!あんたら一体……ま、まさか…!?」
ジャーン「そう、察しの通り俺たちは正真正銘本物のBug'zTurnさ。今は一人欠けてるけどな」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
ほ、ほ、ほ、本物!?うちの学園に!?あのバンドのメンバーが…!?
「…お前たちを対策チームの強いデュエリストとして、そしてBug'zTurnのファンとして見込んで頼みがある。解散を阻止するため、俺たちに協力してくれ!」
つづく - 114スレぬし22/11/14(月) 00:27:10
なんか調子悪いのか上手く文章が作れないので今日はここまでにしておきます…
今回ダイス一回しか降ってねぇしこれじゃもはやただのSSスレなのでは…? - 115二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 07:18:22
お疲れ様です。
- 116二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 11:39:12
先輩の画像俺の脳内妄想よりも二割り増しでお嬢様感が強くてかわいい
- 117二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 20:04:11
保守ついでにWSCの思い出。
一番好きなのは2008、動作はそこそこ軽いしリセット必須とはいえDPも貯まりやすかった。
鬼畜難易度で有名な2009は中盤まではレベルドラゴン、終盤ライロで進めた、マテリアルドラゴンのおかけで本当に助かった。
久しぶりにやってみたらデュエル中にバック対応とか色々考えてる自分がいた、MDで鍛えられたんだなと実感した。 - 118スレぬし22/11/14(月) 21:50:43
更新…したいけど展開が思い付かん…!
つくづく己のアドリブ力のなさを呪うスレ主です
頑張って考えてはみてますが思い付かなかったら今日はお休みします…
ちなみに私はDSの遊戯王ゲームはスピリットサモナーと2010しか持ってませんが、当時ネット環境がなくパック解放条件もわからない・デッキの組み方もわからない小学生にはどちらもかなり難易度高いゲームでありました
今日やっとダークシグナー四連戦×2攻略できましたが全員地砕きミラフォ奈落賄賂ガン積みは流石に心折れますよ…
そしてそこまでしないと龍亞とクロウのデッキを組めないというハードルの高さはキャラゲーとしていかがなものか…おかげで当時はシグナー龍はブラロ以外入手できないものだとばかり思ってました
- 119スレぬし22/11/15(火) 00:25:23
アッシュくんを実際に出して動かしてみたおかげで今後のおおまかな展開の柱がやっと定まってきた気がするスレ主です(超見切り発車)
というわけで眠くなるまで続き
「かくかくしかじか」
「…なるほど、リーダーのSickle(シックル)に突然解散を告げられたが自分達にも理由がわからないと」
「ついこの前までめちゃくちゃ楽しそうに音楽やってたのにいきなりやめちゃうなんてどう考えてもおかしいス」
「となればもう理由はこれしかあるまい。この学園で人が急に異常な行動を起こす理由はただひとつ」
…それが精霊のカードのしわざってことか……いや、確かに理屈はわかるんだけどいささか早計すぎるような気も…
「それはにわかファンのアンタがアネキのこと何にも知らないから言えるだけっス!そっちのアンタ!アンタならわかるでしょ!アネキがどれだけの思いで音楽に向き合ってたか!!」
いや俺や遊なんとかは曲聴いてただけだしそんなのわかるわけ…
「…確かにその通りだ。音楽を通してあれほどの情熱を伝えてくるSickleが急にやめるなんてどう考えてもおかしい!!これは精霊のカードの仕業に違いないぜ!!」
遊なんとか!?お、おい少し冷静に…
「そうと決まればSickleとデュエルだ!あ、でも今Sickleがどこにいるかとかわかるのか?」
「リーダーはいつも早くは家に帰らず必ずどこかしら寄り道してから帰るからな…彼女の行きそうなところをリストアップして潰していこう」
「いやもう本格的にストーカースよ」
…みんなすっかり乗り気になってるみたいだけど俺たちだけで勝手に動いて大丈夫なのか?ひとまず生徒会に相談とか…
「あ、悪いがそれはナシで頼むぜ!そのためにわざわざお前らを選んだんだからな!」
どういうこと? - 120スレぬし22/11/15(火) 00:36:18
「みんなそれぞれ色々と事情があってな。俺たちがバグズターンであることは本当ならメンバー以外には絶対秘密にしておきたかったんだ。ただ、今回だけは流石に俺たちだけじゃどうにもならないってことで……」
「対策チームの中から俺たちのファンであるお前たちに協力してもらうことにしたんだ」
「さっきのデュエルは一応力試しって意味だったんスけど、ジョーさんを余裕で倒せるなら全然心配ないっスね!」
……なるほど、あくまで秘密を明かす相手は最小限に留めたいと。ちなみにSickleはデュエルは強いのか?
「少なくともジョーさんより強いな だから俺たちだけじゃ無理ってわけ」
「あと、気になってたんだけど今までの言い方から察するに…ひょっとしてSickleもうちの学園にいるのか!?」
「あぁ、お前らとは学年違うからたぶん知らないとは思うけど、レッド二年の鎌部静(かまべしずか)って奴 ほれ、写真もあるぜ」
どれどれ………あれ?この人……あ!!
「あの時の!?」
「え、マジ?知ってんの?」
知ってるというか…なんというか……
「この前俺たちに廊下でぶつかってきたガラ悪そうな先輩!!」
※画像は>>93で作らさせていただきました
- 121スレぬし22/11/15(火) 00:42:41
- 122スレぬし22/11/15(火) 00:47:22
「図書室ぅ?あの先輩がそんなイメージないけどなぁ」
「あいつ、意外とよく本借りてくよなそういえば」
「時間的に確率は高くないだろうが…見ていくに越したことはない。灯台下暗し、という言葉もあるしな」
…結果は?dice1d5=3 (3)
1.いない
2.いない
3.いない
4.いない
5.いた!
- 123スレぬし22/11/15(火) 00:56:42
「かーっ、ハズレかぁ」
「しょうがない、次に行くぞ」
「あ!いた!もう、どこに行ってたのよあなたたち!もう日が暮れちゃうじゃない!」
六合先輩!?やばい、完全に忘れてた…すみません、ちょっと用事ができてしまって
「仕事放り出して用事って!?サボりは許さないわよ、委員長に言いつけて…」
「だーっ!すみませんすみません!実は精霊絡みでこの三人から相談を受けて…」
「…なんだ、そんなことなら早く言いなさいよ…というかどうして私を仲間はずれにするの?まさか出任せ言ってるんじゃ…」
(やばいやばい!もうこれ事情説明するかねぇって!)
(なるべく秘密は話したくないって言ったろ!)
そうは言っても先輩を納得させるにはもうそれしかないぞ!じゃないと俺たち全員委員長に……
『私がいながらサボりとはいい度胸ですね…!あなたたちには私直々に裁きを与えてあげましょう…!!』
脳内に鬼のような形相の委員長の姿が浮かんでくる…常磐の件もあるし規律に厳しい委員長のことだ…何されるかわかったもんじゃないぞ!?
dice1d3=2 (2)
1.説明する!
2.逃げるが勝ちだ!
3.部分的にぼかして説明しよう…
- 124スレぬし22/11/15(火) 01:02:19
- 125スレぬし22/11/15(火) 01:14:13
「………なるほど、そういうことね。で、その三人がなんとかターン?のメンバーってわけ」
「バグズターンです」
「事情はわかったけど…あまり誉められた行動じゃないわね。せめて会長にだけでもこの事は伝えるべきよ、いいわね?」
「そ、そんなぁ…!そこをなんとか…!」
「お願いしますっス…!」
「泣いたってダメなものはダメ!あなたたちは精霊カードの危険性をわかってないわ!もちろん、あなたたちもよ!中之条くんはともかく、あなた…いくら強くても一人じゃどうにもならないことだってあるわ!千寿さんの事件でそれを学ばなかったの!?」
「ハイ…スミマセン…」
こればかりは仕方ないぞ、先輩の言うとおりにしよう…
「なるほどなるほど、それで律儀に報告しに来てくれたわけだ。それはいいけど……早く真偽確認しなくていいの?もうすぐ門限でしょ?」
「あっ」
……先輩に説教され、あげくアッシュに尋問を受け、そして生徒会まで連行され……そりゃ時間も過ぎるわな
「………お、おあいこってことに、しましょう?……ダメ?」
…先~輩~!!!
「か、勝手に出ていって遅くまで帰らなかったあなたたちも大概でしょう!?」
というわけで、真偽確認は結局明日まで持ち越しになってしまったとさ 隠し事はよくないな、うん - 126スレぬし22/11/15(火) 01:21:24
- 127スレぬし22/11/15(火) 01:36:19
「鎌部さんですか…なるほど、奇抜なファッションをしているとは前々から思っていましたがまさかロックバンドとは」
……あれ?思ったほど鎌部先輩に対する印象が厳しくないぞ?委員長は特に苦手なタイプだと思ったんだけど……
「確かに服装や頭髪という意味では注意されてもまったく改めず、手を焼かされてはいますが…あへね意外と、他は目立った問題は起こしてないので」
……つまり、この学園では相対的にマシってことか、なるほど……
「鎌部さんの部屋はこちらです 私はここで待機してますのでどうぞ」
「サンキューっス委員長!おーいアネキー!!」
「いるんだろ静!?頼むから説明してくれよ!じゃないと俺たち納得できないぜ!?」
「もし怪しげなカードに取りつかれているのなら生徒会に任せなければならん、出てきてくれリーダー」
「…………」
「……………」
「……ギャーギャーうるせんだよ、近所迷惑だろお前ら」ガチャ
「静……なっ……ちょ、お前、それ……!?」
……扉を開けて出てきたのは確かにあのときの先輩……だけど、なんだけど……
「ど、どうしたんだその髪…!」
「別に。やめたんだよ …で、生徒会の奴ってのはお前らか?」
…ガラの悪さも、顔も、よく聞くと綺麗な声も間違いなくあの先輩なのに……目の前にいた彼女はあの派手な緑のメッシュが入ったツインテールではない、“ただの黒髪ストレートヘアだった”。しかも、よく見るとピアスも着けていないし、何よりも違和感、というより異様だったのは…
「…どうしたんスかアネキ、そ、その部屋……」 - 128スレぬし22/11/15(火) 01:46:56
…ドアの隙間から見えた彼女の部屋は、まるで獣か何かが暴れたかのように荒れていた……壁に貼られていたであろう海外の有名バンドのポスターはビリビリに破かれ、部屋中に物が散乱していた これは…どう考えても何かあったに決まってるだろ!?
「“見ればわかんだろ”、アタシは別に変なカードに取り憑かれるようなタマじゃねぇよ。お前らもいい加減にしろ、リーダーのアタシが解散だって言ったら解散なんだ。とっとと帰れ」バタン
「どうしちまったんだよ本当に…やっぱり変なカードを…」
いや、それはないな。そうだろナイトメア、グレイドルたち?
『はい、これまで精霊に取りつかれた人間を何度も見てきましたが、なんというか彼女からはその取りつかれた人特有の気配みたいなのが全くしなかったんですよ』
『アイツ アヤツラレテナイ ワタシタチプロダカラワカル』
……だそうです。何のプロなんだよってのは突っ込まないでおくか……
「……しかし、これで余計にわからなくなってしまったな。今のリーダーは見るからに普通じゃないが……一体彼女の身に何があったのか」
「何が操られただ、バカバカしい…確かにカードは拾ったけど、アタシはどうもなってねぇっつの」
「……それでどうにかなったほうが、いっそ楽かもしれねぇのにな」
つづく - 129スレぬし22/11/15(火) 01:49:52
というわけで今日はここまでです!
なにやらスッキリしないところで切る形になってしまって申し訳ないですが、そんなに暗い展開とかにはならないのでご安心を…!
鎌部さんのビジュアルはあくまでイメージなので、実際の髪型は遊戯王世界でもかなり奇抜なデザインだと想像してください…この程度の髪色で風紀云々言ってたら歴代主人公勢通えないので…! - 130スレぬし22/11/15(火) 01:55:16
あと鎌部さん捜索パートで地味に流れるように最悪の(その日のうちに見つけられない)パターン引いてて笑うしかない
これが先輩を放置した報いか…… - 131スレぬし22/11/15(火) 02:17:39
モヤる切り方なのでせっかくだし次回予告的なのも試してみよう あくまで先の展開が決まってないとできないけどね!
理解するということは、踏み込むということ。しかし、人の心に踏み込むことは、時に痛みを伴うもの。Sickleの抱える本当の痛みに気づくとき、まだ見ぬ脅威が既に足元まで迫っていたことを…俺たちは見逃していた!!
「どうせ全部終わりなんだ」
「こんなのアネキの…!」
「だったら、とびきり派手な散り様にしてやるだけだ!」
「こんなもの…Sickleの音楽じゃねえ!!」
「これがアタシの音楽(ロックンロール)だ!!」
次回、『芸術と爆発(ロックンロール・エクスプロージョン)』
厄介ファンにだってなってやるぜ!! - 132二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 06:47:30
お疲れ様です。
次回もとても楽しみ。 - 133二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 11:56:26
保守
- 134スレぬし22/11/15(火) 16:33:21
サイレント更新LV8
「フフフ…なるほどなるほど、つまりは精霊絡みではなかったと」
「…すまない、我々の勘違いで迷惑をかけた」
あの後、俺たちは一度生徒会に報告に戻ったぞ。戻黒光先輩はそう言って申し訳なさそうに生徒会室を去ろうとしてるが…
「待ってくれ!」
…そりゃ、放っておけないよな。特に遊なんとかは
「…精霊のカード絡みでないとわかった以上、これ以上無関係お前たちに迷惑はかけられな…」
「あんたたちは俺たちを信頼に値するファンだと見込んでくれたから協力してくれって頼んだんだろ!?無関係なんてことあるか!」
俺も同じ意見だぞ!俺たちはバグズターンの音楽を愛してるから……まぁ、俺はにわかファンだけど…それはともかく、俺たちも力になりたいんです!
「お前たち……」
「…いや、その間対策チームのお仕事はどうす…むぐっ!」
「行ってきなさい 会長も、ここは心の広さを見せなきゃダメですよ」
そう言って会長の口を塞いだのは……えっと…そういえば誰だっけこの人?前から生徒会室で姿は見てたけど…
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。ボクは生徒会副会長の九重銀華(ここのえぎんか)、改めてよろしくね」
なんというか、中性的という言葉がよく似合う感じの人だな…男の娘とかそういうのじゃなくて、本当にどっちとも取れる印象をしてるというか…
「たぶん、これから鎌部さんのことを聞いて回るつもりなんだよね?それならまず担任の夢見先生か、美術の小山田先生に聞いてみるといいんじゃないかな?」
会長を説得してくれるばかりか情報までくれるなんて…話がわかる人だな!助かったぞ!
「まったく…僕はまだ許可するとは言ってないんだけどねぇ」
「別にいいじゃないですかこのぐらい。近いうち『彼ら』も合流するし、ちょっと二人くらい離れても問題ないかと」
「まぁ、それはそうだけど…」
「へっくしょん!」
「どした黒森?久々に顔見せたと思ったら風邪でも引いたのか?」
「んー…誰かにウワサされてたっぽい」 - 135スレぬし22/11/15(火) 16:36:54
- 136スレぬし22/11/15(火) 16:47:35
「夢見先生は…お、いたいた」
先輩の目線の先には、前にもどこかで見たような気がする、ちょっと気の弱そうな若い女の先生がいたぞ。この人が担任の夢見先生か…
「えっと……鎌部さんのお友達、ですか?」
「えぇ、少し彼女について聞きたいことがあるんです」
「…そうですか、鎌部さんがそんなことを……」
黒光先輩は、自分達がバンド仲間であることは上手くぼかし、先生にここまでの事情を説明してくれたぞ
「…何か知ってることがあったら教えてくれませんか?俺たち、アイツのことが心配で……」
「……それは……その…」
夢見先生は何かしら事情は知ってるように見える。見えはするのだが、何故か何も教えてはくれないぞ…どうする?
dice1d2=2 (2)
1.デュエルで聞き出す!
2.バンド仲間であることを話すべきでは?
- 137スレぬし22/11/15(火) 17:02:11
「しかし…これ以上秘密をそう簡単に…」ヒソヒソ
そうは言っても、この先生…どうも事情を知ってるのに話してくれないのは「皆さんのことをただの友達だと思っている」からだと思うんです。なんというか……ただの友達ってだけの相手には話せないような事情があるとか…そんな感じの
「それに、一生徒ならともかく先生は大人なんだし、事情くらい話しても問題ないかと」ヒソヒソ
「……そう、だな。ここまで来たらなりふり構ってもいられん。夢見先生、ちょっとこちらに……」
「え?ちょ、ちょっと…?」
「……なるほど、皆さんはロックバンドのメンバーで、鎌部さんはそのリーダーだと。まぁ…事情はだいたいわかりましたけど……」
「お願いします!俺たちはみんな、あいつにバンドに誘ってもらったからこそ今の自分があるんです、だから……もし、もしあいつが何か苦しんでたり、何か抱えてることがあるなら…力になりたいんです!」
「俺たちからもお願いします!
「……いつの間にか、鎌部さんはこんなにいいお友達に恵まれてたんですね。わかりました、ここは皆さんの思いを信じてお話しします」
そう言って、先生はどこか安心したような様子で、俺たちに話し始めた。鎌部さんの……俺たちの知らなかったもう一つの姿を。 - 138スレぬし22/11/15(火) 18:02:10
鎌部さんは担任の夢見先生をとても信頼していたらしく、過去に何度か自分の家庭について話してくれたことがあるそうだ。
「アタシはさ、お母さんに言わせれば…子供の頃から『変なやつ』だったんだってさ。女の子が欲しがるようなオモチャとか人形には目もくれなくて……それがあの人にとっては気に入らないことだったみたいで」
「お母さんは、アタシに『普通の女の子』らしく育ってほしかったみたいでさ、アタシはお人形や可愛い服にも興味がなかったのに。一度だってお母さんはアタシのお願いを聞いてくれたことはなかった」
「お母さんは…自分が気に入らないことがあるとすぐに周りに当り散らすような人でさ。機嫌を損ねないようにするのがいつも大変だった。お父さんは優しい人だったよ。こっそり欲しかったモノを買ってくれたり、アタシの好きなことをお父さんは『いい』って言ってくれた。でも、お父さんは心は強くなかったから…アタシが小学校に上がる前に心が折れちゃって、離婚して出ていっちゃった。本当はアタシもお父さんについていきたかったけど、お母さんはそれを許してくれなくてさ……お父さんが買ってくれたプレゼント、確かその時に全部捨てられちゃったんだっけ……」 - 139スレぬし22/11/15(火) 18:05:38
「まぁ、決定的だったのは小学生に上がってからだったよね。二年生くらいまでさ、すごく仲のいい友達が二人いたんだ。けど、お母さんは『アタシが普通の女の子らしく育たないのはその子たちが原因だ』なんて言って、その子たちの家にまで怒鳴り込んでいったことがあったんだ。『うちの子に関わるな』って暴れて、警察沙汰にまでなったんだよ?バカみたいでしょ」
「結局、それでアタシは友達がいなくなっちゃったし…まぁ当たり前だよね、みんなアタシに関わりたくないって思うに決まってる。だからさ、アタシはそれからお母さんに逆らうのはやめたんだ。お母さんが望むような普通の女の子らしく振る舞うことにしたの。そうすれば、少なくとも…機嫌を損ねさえしなければアタシも、アタシの周りも平和ではあったから」
「この学校に通い始めたのは少しでも早くお母さんと離れたかったから。絵を描きたいからなんて建前で、好きなことをやって、なりたいように振る舞って、お母さんのいない寮で暮らして……中二の時、偶然、久しぶりに会ったお父さんにこの学校を紹介してもらったこと、本当に感謝してる」
…そんな風なことを何度か話してくれたこと、そして…
「その母親がつい先日会いに来ていた、か…」 - 140スレぬし22/11/15(火) 18:16:49
「よりにもよって私が法事で学園を離れていたときに、です。その時私がいたなら、全力で阻止していたのですが…」
鎌部さんが心を開いていた相手は少なく、彼女の事情を知っているものは、その日不幸にも一人もいなかったとのことだ。
「最終的には警備員まで呼ばれるほどの騒ぎに発展してしまったそうで、その話を聞いて今日ようやく学園に戻ってきたばかりなのですが……予想以上に事態は深刻ですね……不甲斐ないです」
「…なんだよ、言ってくれりゃよかったのに…水くさいぜ静のやつ…!」
「自分のいざこざに周囲の人間が巻き込まれるのが…そのせいで俺たちが離れていくのではないか、とでも思っていたのだろうな。だからああやって突き放したと……」
大体の事情はわかった。あとは…
「もう一度会いに行こう。そして話そう、俺たちにはそれが必要だ」 - 141スレぬし22/11/15(火) 18:23:32
- 142スレぬし22/11/15(火) 18:36:29
「…なんだお前ら、また来やがったのか…懲りねぇやつらだな…!……綴先生…!?」
「遅れてしまって申し訳ありません、鎌部さん」
「お前ら……余計なことしやがって…!どうせ全部聞いたんだろ?なら……」
「それで、俺たちが離れてくと。本気でそう思ったか?笑わせるなよリーダー」
「……………!」
「本当に…水くさいぜこのやろう!!俺たちは仲間だろうが!辛いんなら辛いって言って…俺たちにも力にならせてくれよ!」
「アネキがお母さんに何て言われたかはわかんないけど、気にすることないっス!アタシたちがついてるっス!」
「………お前、お前らっ……」
「大丈夫ですよ鎌部さん、あなたは一人じゃありません。私も知らない間に、あなたはこんなに素晴らしいお友達に出会えたじゃないですか」
……なんだか、俺たちの出る幕はもうなさそうだな
「あぁ、でもよかった、これで安心して…」
「……お前ら、本当にバカだぜ!!“もうそんなことどうでもいいのに”よぉ!!」
「「「「!?」」」」
『こ、この気配はまさか……精霊のカード!?』
…なんだって!? - 143スレぬし22/11/15(火) 18:43:49
- 144スレぬし22/11/15(火) 18:47:09
疲れたので一旦休みます!
もちろんまだまだ終わりません だってデュエルしてないからね! - 145スレぬし22/11/15(火) 22:54:43
明日は早いのでちょっとだけですが続き
「うわっ!?なんだ!?」
「急に目の前が暗く……これは…草?いや…木か?」
「お、おい!静がいねぇぞ!?」
逃げられてしまった……くそっ、せっかく解決しそうなムードだったのに台無しだ!
「さっき鎌部先輩が消える時に一瞬姿を現しやがったあのセミが取りついたカードってとこか。えっと…あれは確か…なんてったっけあのレベル上げるやつ」
「騒々虫」だな。あのモンスターがどんな性格かは知らないけど、何となくこれから起きる事件が予想できる気がする…
「とにかく鎌部さんを探しましょう!今の彼女を放っておくわけにはいきませんから!とりあえず私はここ一帯の生徒たちの避難を……こ、これは!?」
「なんだこりゃ…まるで檻じゃねーか」
糸井先輩の言うとおり、目の前に広がっていたのは……学園の出口という出口を封鎖するように現れた大樹海だった これは一体……?というか、こんな規模の事件は初めてじゃ……
『聞こえるかお前らァ!!まぁ聞こえてなくてもどうでもいいけどな!!』キィィィン
突如として校庭のスピーカーから爆音が鳴り響く。こ、この声は鎌部さん…!? - 146スレぬし22/11/15(火) 23:13:32
「どういうことだよ静!?ラストライブって一体…あ、こっちからじゃ聞こえるわけないか」
『それが聞こえるんだな不思議なことによぉ!!』キィィィン
「うるさっっっ!!!」
『アタシが今どこにいるかわかるな?そう放送室さ!既にここはアタシが乗っ取らせてもらった!!』
「み、耳が割れる……!いったい何をするつもりなんだ……!?」
『こんなのはまだ序の口だ!今から学園中のスピーカーに最大音量でアタシの歌を流してやる!!一生忘れられねぇ最高のライブをお届けしてやるぜ!!もちろんこの大樹海によってこの学園に逃げ場はねぇ…存分に楽しみな!!』キィィィン
「が、学園中の人間の鼓膜を破壊しようってのか…!?そんなことして何になるんだよ!?」
『…意味なんてねぇよ!!“アタシの夢も学園生活も”どうせ全部終わりなんだ!だったら最後の最後くらいド派手に〆てやろうってんだよォ!!』キィィィン
「わ、わけわかんねぇ…!」
ダメだ…まるで話が通じない…完全に正気を失っている…!こうなったら彼女をデュエルで倒すしか方法はない…ないんだけど…!!
「ダメっス!放送室への道は植物で完全に封鎖されちまってるっス!」
……どうすれば!?
「さぁライブ開始のカウントダウンだ!3…!」
「2…!」
「1……!」
「ゼロぉ!!」 - 147スレぬし22/11/15(火) 23:20:12
「くっ………!………あれ?」
なにも起きない…どうしたんだ?
『あ、あれ?なんでだ?ここ押せばいいんじゃないのか?あれ?えぇー…?』
「…そうだった、アイツ機械オンチだった…!多分曲を流そうとしたけど失敗してる!」
『お、おい放送委員!機材の操作の仕方を教えやがれ!!』ドタバタ
『お、教えるわけないだろ!どうしてもっていうなら僕とデュエルで勝負だ!』ガシャン
『チッ、めんどくせぇ…!速攻で片付けてやる!!』ガシャン
「……なんか、すごいもたついてるな これチャンスなんじゃね?今のうちに放送室に…! あっ」
…今のうちに行こうにも、道は生い茂る植物で塞がれてしまっている……!これじゃどのみち進めない……!
「くそっ、どうすればいいんだ…!?」
「退いていろ」
「え?」 - 148スレぬし22/11/15(火) 23:22:45
- 149スレぬし22/11/15(火) 23:34:55
「あ、ありがとう…でもどうして?」
「言ったはずだ、来るときまでお前とその仲間を敵から守ってやると これは例の精霊のカードとかいうのの仕業だろ?」
良くわからないやつだけど、話が早くて助かるな…!協力してくれるならありがたいぞ!
「放送室はこの上の階の階段横だ!頼んだ!」
「任せろ フッ!」ズバッズバッ
……あの聖剣?だっけ?すごい切れ味だ…というか本当に本物の武器だったのかよ……普通に銃刀法違反では?
「ここだ!リーダー!」バン
「うわぁぁぁぁ!!」LP0
「ハァ…ハァ…クソッ、放送委員どもめ手こずらせやがって…dice1d10=6 (6) ターンもかかっちまったせいで追い付かれたじゃねぇか!!」
- 150スレぬし22/11/15(火) 23:54:15
名もなき放送委員が6ターンも粘ってくれたおかげでなんとか追い付けたぞ俺たち!ありがとう、名もなき放送委員……お前たちの犠牲は無駄にはしない!
「いや別に死んでませんが…!」
「…クソックソックソッ!!どいつもこいつもアタシの邪魔ばかりしやがって!!こうなったら全員まとめてぶっ潰してやる!!」
「聞いてくれリーダー!俺たちはお前から離れたりなどしない!」
「どんなことがあったって俺たちは仲間だ!!解散なんて言わないでくれよ!」
「辛いことなら一緒に戦うっス!だってウチらは四人揃ってBug'zTurnなんスから!」
「うるさいうるさい!終わりったら終わりなんだよ!もうダメなんだよ!お母さんは明日には退学届を出すつもりだ、アタシの夢も、アタシの学園生活もこれで全部終わるんだよ!!」
「なっ……!?」
「だから最後くらい派手に散ってやるんだ!それの何がいけないんだよ!!」ガシャン
ダメだ…!説得も全然通じない…彼女が追い込まれた状況にいるせいで、余計に精霊の影響が強まってるのか!?
「先輩方、あんたらの思い…きっと届いてるはずだ。後は俺の仕事…俺がSickleを正気に戻す!」
「……すまない、リーダーを…頼んだ!」
「おう!!それに…こんな形でBug'zTurnがなくなるなんて、ファンとして絶対認められないからな!!」ガシャン
いけー遊なんとかー!! ……俺もこの場にいるにも関わらず何故かごく自然にアイツが対戦相手になってるのはなんだか釈然としないけど…ともかくいけー!!
「「デュエル!!」」
遊なんとかdice1d100=95 (95) +30
鎌部さん(Sickle)dice1d100=50 (50) +20
- 151二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 00:15:15
相変わらず通り越して怖くなるほどの遊なんとか君の主人公補正。
- 152スレぬし22/11/16(水) 00:21:12
「いけぇ!代打バッターで攻撃だ!」
「攻撃力の低いモンスターで攻撃だと!?」
「ぐぁっ…!!」LP2800
「…だがこの瞬間!破壊された代打バッターの効果発動!こいつが墓地に行ったとき、手札から昆虫族モンスターを特集召喚できるのさ!現れろ、究極変異態・インセクト女王!」
「ウフフフフ…」ATK2800
「さぁ攻撃だインセクト女王!しかもこいつは攻撃後、他の昆虫族をリリースすればもう一度モンスターに攻撃できるのさ!アタシの場にはアリの増殖で産み出した二体のトークンがいる!さぁぶっ潰せ!ハーッハッハ!!」
「ぐうっ…!!」LP1400
一気にライフが削られたぞ…!なんて荒々しく攻撃的なデュエルなんだ…!あれがSickleのデュエル…!
「…いや、違う。リーダーはあんな無計画にライフを削るような無駄なデュエルはしない…!今のリーダーはまるで…デュエルに自分の鬱憤をぶつけているような……」
「やっぱり変なカードのせいでアネキおかしくなってるっス…!あれじゃまるで八つ当たりっスよ!」
「やるじゃねーか、でも…攻撃ばっかりで防御がお留守みたいだぜ?俺のターン!」 - 153スレぬし22/11/16(水) 00:34:23
「何が留守だ!てめぇの考えなんてお見通しなんだよ!アタシは手札から寄生虫パラノイドの効果を発動!こいつをてめぇのモンスターに寄生させ、効果を不発に終わらせてやるぜ!」
「くっ…!」
「更にこの瞬間!速攻魔法・超進化の繭を発動!!こいつは装備カードを装備したフィールドの昆虫族をリリースすることで、デッキから昆虫族モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚するカードだ!」
「だ、だが…そんなモンスターどこにも…!」
「いるんだよそれが!パラノイドを装備したモンスターは昆虫族になる!お前のモンスターをぶっ潰して現れよ、究極完全態・グレートモス!!」
「こ、攻撃力3500…!?とんでもねぇデカさだ!」
「アタシの場には最強の昆虫(インセクト)モンスターが二体!!モンスターがいなくなった今の状態でどうやって突破するつもりだァ?」
「……なんだ、散々やってこの程度かよ!ビビって損したぜ」
「……は?」
「この瞬間、俺は手札から速攻魔法発動!」カンコーン★ - 154スレぬし22/11/16(水) 00:39:59
すみません完全に途中ですが昼から脳を稼働させすぎたせいで文章がスムーズにかけなくなって参りました…!!時間的にもそろそろ寝ないとなので勝手ながら今日は休ませていただきます…!おやすみなさい!
書けば書くほど全体的に粗も多くなってきているし疲れてるときに無理は良くないね…(半分はアドリブ力に欠けてるせいだけど) - 155スレぬし22/11/16(水) 00:46:56
あとやっぱりアドリブが試されるゲスト回はエネルギーの消費が激しくてキツいです…!一日中今回の話をどう着地させるか悩んでようやく答えが出たのに今度は道中で悩んでいる自分がいる……
世のこの手のスレの主は毎回あの速度でどうやって話作ってるんだろう……私はダイスも安価もほとんど使ってないのにこの有り様だから他のスレ主がバケモンに見えるよ…… - 156二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 06:41:24
お疲れ様です。
無理せず自分のペースで頑張って下さい。 - 157二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 12:58:36
保守
- 158スレぬし22/11/16(水) 19:09:04
この後破壊された二体のインセクトをネクロフュージョンで融合してグレートインセクトを正規召喚するってとこまでは考えたけどシナリオ部分の荒さが自分で気になってしまうともうダメだ描く気が失せていくモチベーション溶けていく
いっそまるごと削除してこのスレ分の話もう一回やり直そうかな… - 159スレぬし22/11/16(水) 20:42:02
あーもう仕方ない開き直ろう!
もうどう足掻いてもこの話いい感じに着地できないからいつかリメイクでもするということでとりあえず終わらせちまいます!
ゲートガーディアンの時と同じ失敗(クソ回書いてしまってモチベーション喪失)になってはいけない - 160スレぬし22/11/16(水) 20:56:05
というわけでもう勢いで書くつづき
「クソッ…!まだ止まらねぇのかよ!?」
「リンク召喚!現れろリンク4!ステラゲイザー・スターシーカー!」
『………!』ATK2100
止められたと思ったところから再展開できただけじゃなく、新しいリンクモンスターまで出てきたぞ!いけー遊なんとか!
「ステラゲイザーはリンク召喚時に獲得した星魂カウンター1つにつき700ポイントお前のフィールドの全モンスターの攻撃力をダウンさせる!トライアングルフォール!」
「上手い!女王が防げる効果は「対象に取る効果」と「効果による破壊」だけだ!全体に及ぶ効果までは防げない!」
「…超進化の繭のために使ったパラノイドを温存しておけば防げたんだ、少し勝ちを急ぎすぎたな!」
「ぐっ…!」
「いけ!攻撃だ!!」
「ぐあぁぁぁぁっ!」
「やった!二体の大型インセクトを突破したぞ!次の攻撃が通れば…!」
「……やらせるわけ、ねぇだろうが!!リバースカードオープン、死魂融合!!アタシは究極変異態インセクト女王と究極完全態グレートモスの二体を裏側表示で除外して融合させる!!」
「墓地融合カードだと!?」 - 161スレぬし22/11/16(水) 21:12:40
「これがインセクトモンスターの完成形だ!現れろレベル9!完全態・グレート・インセクト!!」
DEF2600
「なんだあのモンスターは!?」
「あれが静の本当の切り札…!?」
「こいつは戦闘では破壊されない!お前の攻撃はこれで通らないぜ!」
「防がれた!」
「いや、だが攻撃力は下がっている!有利は変わっていな…」
「甘ぇんだよジョー!このアタシがそんな程度どうにか出来ねぇと思ったか!?アタシのターン!」
「来たぜ!アタシはフィールド魔法『森』を発動!」
「ここで…森だと!?200ポイント攻撃力を上げたところで何を…」
「できるんだなぁそれが!グレートインセクト、その真の力を見せてやるぜ!フィールド魔法が発動しているなら、お互いのターンに一度相手フィールドの全モンスターを破壊できるのさ!!消え失せやがれ!!」
「何っ!?ぐあぁぁっ!!」
遊なんとかのフィールドがまたがら空きに…!
「勝った!これで終わりだぁーッ!!」
「…いいや、終わらないぜ!この瞬間、墓地のモンスターの効果を発動!!」
「墓地のモンスターだと!?いつの間に…はっ!?」
「…言ったろ?勝ちを急ぎすぎだって!これはあんたが今破壊したモンスターたちの効果だ!!」 - 162スレぬし22/11/16(水) 21:25:02
「とどめだ!スターメイカーの攻撃!!ゲートオブワンダラー!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」LP0
「や、やった!勝ったぞ!」
「これでアネキはもとに戻るんスよね!?」
「…そのはず、なんだけど…これは…」
何か様子がおかしいぞ…!?鎌部さんから発せられる邪悪な気配が消えるどころかさらに増幅している…!?そ、そういえばさっきのデュエル、ひとつ変なところがあった…
「変なところ?」
これまでのデュエルでは取りついたカードは必ずデュエルに出てきていたのに……さっきのデュエルでは騒々虫は一度も使われていなかったぞ…?
「みんなよってたかってアタシの邪魔しやがって……消えろ!みんなアタシの前から消えちまえぇぇぇぇぇ!!」ゴゴゴゴゴ
「伏せろ!」ズバッ
「ぎゃーっ!?」
「リーダーが木の奥に取り込まれていく!?」
「ひとまずここから出るぞ!このままでは押し潰される!!」
dice1d2=2 (2)
1.なんとか外に逃げた!
2.俺も取り込まれる~!!
- 163スレぬし22/11/16(水) 21:32:34
- 164スレぬし22/11/16(水) 21:38:23
《その頃・外部では》
「ど、どうしましょう!?なんとかならないの!?」
「そうはいっても…くっ…!駄目だビクともしねぇ!」
「どけ」
「え?」ザンッ
「根をこじ開けた…!?助かったわアッシュくん!」
「別にお前のためじゃない…行くぞ」
「あ、あの!私もついていって宜しいでしょうか…!?」
「千寿さん…!?」
「私……行かなきゃいけないんです!Sickleさんの元へ!」 - 165スレぬし22/11/16(水) 21:43:49
困った…誰もいないぞ…!?どうすれば……
<「うわ!?なんだこれ…やけに広いぞ…!?」
<「ここはただの空洞じゃない。聖剣の力によって干渉したあの女の精神世界のようなモノだ
…ん?この声は…おーい!!みんなー!!
「中之条くん!?よかった!無事だったのね!」
「メンバーの皆さんは!?」
それが…気がついたときには誰もいなくて……といか今さっきすごい大事なこと言ってなかった…? - 166スレぬし22/11/16(水) 21:52:56
「…精神世界、か…なんだかいよいよもって何でもアリって感じになってきたな……その聖剣ってのは一体なんなんだ?」
「…これは1000年前、精霊世界からもたらされたと言われている。守護者の一族が鍵の秘密とともに守ってきたものだ。故に精霊の力に干渉することができる」
へぇー…異世界のアイテムってことか…これも例の鍵ってのと関係あるのか?
「…この剣は、来るべき戦いの時、鍵の担い手たちの中から現れるという先導者に託される…証のようなものだ。これを所有している担い手は他の担い手が持つ鍵の力を己に集約させることができる…らしい」
「つまりはリーダーの証ってわけだな。…てことは、その担い手とやらのリーダーはお前なのか?」
「………いや、オレは…」
「見て!明かりが見えるわ!」
あぁ先輩…今なんか重要そうな話の途中だったのに……って、これは…? - 167スレぬし22/11/16(水) 22:03:58
「これは…部屋…?」
そこは、これまでの暗闇ではない、まるで誰かの部屋のような場所だった。壁はポップアートや海外の有名バンドのポスター、昆虫の写真などで埋め尽くされ、床一面は楽譜で足の踏み場がない。ベッドには壊れたギターが立て掛けられ、部屋の中心にはスタンドマイクが置かれている…とても鎌部さんの心象風景らしいだった……部屋中を覆い尽くす植物によって荒らし尽くされているのを除けば、だが。
「おい見ろ!壁の隅に…騒々虫が!」
「なるほど、あれをやっつければ解決ってことね!さっさとやっつけ…」
…待ってください!あの騒々虫…よくみるとツタで身動きが取れなくなってます!それに…
『タスケテ…タスケテ…』
「助けを求めてる…!?この現象を起こしてるのはコイツじゃないのか!?」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
…今の声は!?メンバーの人たちの声だ!
「この扉の向こうか…?」 - 168スレぬし22/11/16(水) 22:11:57
- 169スレぬし22/11/16(水) 22:20:37
- 170二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 23:04:07
このレスは削除されています
- 171順番間違えたー!22/11/16(水) 23:06:21
「お前らにアタシの何がわかる!!アタシはこの怒りさえぶつけられるなら何だっていいんだよ!!音楽なんて、もうどうでもいい!!」
「嘘つけよ!じゃあなんで俺たちをバンドに誘ったんだ!!」
「うるさい!」
「リーダー、お前があの日くさってた俺を拾ってくれたから今の俺がここにある。俺だけじゃない、糸川も、蝶野も、みんなお前に救われたんだ!」
「知るか!!アタシは…アタシは…!!」
「意味がないっていうなら!どうして俺たちを救ってくれたんだ!?」
「そんなの決まってるだろうが!アタシはこの鬱憤を晴らせさえすればなんでもよかったんだ!音楽なんてその手段にすぎなかったんだよ!だからお前らを救ったつもりなんかない!」
「そんなのっ……!」
「本当に…本当にそれがお前の本音なのか…?」
「あぁそうだ!アタシは最初から全部どうだって…!」
「嘘ですよ」
……千寿さん!? - 172順番間違えたー!22/11/16(水) 23:07:51
「……小山田先生からお聞きしました、Sickleさんがどうしてデザイン科に入ったのか。本当はお母さんを納得させるための建前だけじゃないんですよね?」
「……!?」
…
……
……
「最初、彼女のことを見たときね、私はこう思ったんだよ。『あぁ、こいつは駄目だな』って」
「ダメ?」
「たまにいるんだよね、なんというか…こう、辛い環境にいて、そのフラストレーションを作品にぶつけることでしか解消できないような子。そういう子はさ、才能はあったとしても長続きしない子が多いんだよ。だって楽しくないんだから」
「でも……」
「うん、彼女は違った。いや、正確には半分は私の予想通りでね、けど…彼女がこういう道を志した理由はそれだけじゃなかった」
「……ストレスの発散…だけじゃない、と?」 - 173順番間違えたー!22/11/16(水) 23:13:26
「うん、私が思うにね、彼女は自分の感情を発散したい以上に、『違う自分に変わりたい』と思ってたんだよ。そのキッカケを求めてたんじゃないかなって。私にはそう見えた」
「別の自分に……ですか」
「今の自分を、現状をダメだってわかってるからこそ、変えたいと願う。それはとても尊いことだし、素晴らしいことだと思う。そして彼女もきっと、そのことに気付いてたんだろうね。だからこそ彼女はここに来た。結果的に進んだ方向性が絵じゃなかったのはちょっと残念ではあるけど……絵の方も才能あったしね。でも…私は応援してるよ、彼女のこと」
………
…………
「変わりたいから、自分を変えたいから…!だからSickleさんは音楽をやってたんですよね!?お願いです、自分を見失わないでください!また…Bug'zTurnの音楽を私たちに聴かせてください!!」
「…そうですよ!俺たち、またBug'zTurnの曲が聞きたいです!」
俺も…!俺もまだにわかファンだけど、だからこそもっと知りたいです!解散なんてしないでください!
「アタシは…アタシは…!!」 - 174スレぬし22/11/16(水) 23:25:01
「愛されてるな、俺たちは」
「こんな声援、答えなきゃアーティスト失格だぜ静?」
「そうっスそうっス!」
「アタシは…アタシはぁぁぁぁ!!」キィィィィン
「ぐっ……!!さながらお前の魂の叫びってとこか…だが!」
「目を覚ますっス!こんなのアネキの…!」
「こんなもの…Sickleの音楽じゃねえ!!」
「「「思い出せぇぇぇぇぇ!!」」」
「っ………!!」
……デュエルの決着がついた 三人の勝ちだ…!
「見ろ!空間にヒビが…」
「ど、どうなってるの!?大丈夫なのかしら私たち!?」
「安心しろ、心があるべき形に戻るだけだ。オレたちの仕事はもう終わり…じきに弾き出される」
相変わらずアッシュのいうことはよくわからないけど、とにかくこれで解決なんだな!よかったよかった…! - 175スレぬし22/11/16(水) 23:25:50
なんでこんな所でバッテリーなくなるんですか(憤慨)
少し充電してきます! - 176スレぬし22/11/17(木) 00:54:31
「……すまねぇお前ら、迷惑かけまくっちまった」
「何言ってんだよ、このぐらいで音を上げてたらお前にここまでついてきてねぇよ」
「困難なら一緒に乗り越えていけばいい、俺たちは…仲間なんだから」
「そうっスそうっス!アタシはまだアネキと一緒にいたいっス!」
「あんたらも…本当に世話になったな。それからそっちのセミ公も…なんか災難だったみたいだし」
「…これは僕の予想だけど、学内にばら蒔かれた精霊のカードは人の感情を増幅させるみたいだから…元々強すぎる負の感情を抱えていた鎌部くんに取りついたせいで逆に精霊のカードが鎌部くんの負の感情に飲み込まれてしまったんじゃないかな」
騒々虫もどうやら一人きりになってた不安から騒ぎたかった程度の目的でそれほど悪意のある奴でもなかったし、そういうことなんでしょうかね…って会長!?いつの間に……
「いやはやまさか精霊絡みだったとはね。とんだフェイントもあったものだよ…九重くんには感謝しないとね」
アドバイスも役に立ったし、副会長には頭が上がらないな……
「…さて、それじゃ作戦会議といこうか鎌部くん…いや、「Sickle」くん。君は……これからどうしたい?」
「……アタシは…」 - 177スレぬし22/11/17(木) 01:05:23
……
………
…………
「……来た?」
「来ました!」
「よし!セッティング急げ!!」
「それじゃ僕は鎌部くんのお母様をうまくお連れしてくるよ、あとは君たちの頑張り次第だね…フフフ……」
「戦う!アタシはもうあの人に屈しているだけで終わるもんか! ………アタシはもう、一人じゃないから、一緒に戦う…着いてきてくれるか?」
「もちろん!」
「ああ」
「当たり前っス!…でも、いくらそんな激ヤバな親だからっていきなり勝手に退学届けまで持ち出してくるスかね?ただの脅しってセンは…」
「バカ、十数年育てられたアタシにはわかる。あの人はやるよ。周りの世界が気に入らないなら世界をブッ壊そうとする、お母さんは“そういうやつ”なんだ」
「うへぇ……」
「だから、向こうが本気で向かってくるならアタシも本気で立ち向かわなきゃダメだ、そして…変わってやるんだ!」
「ささ、こちらへどうぞ」
「どうもご親切に………静!?あ、あなたまたそんな格好で…!!」
「…お母さん」
…俺たちはあくまでサポートなので、もう影から見守ることしかできないぞ…頑張れBug'zTurn!! - 178スレぬし22/11/17(木) 01:21:11
「…紹介するよお母さん、アタシの仲間…Bug'zTurnの仲間たちだ」
「…お初にお目にかかります。俺は黒光丈二、またの名をベース・Crawler(クロウラー)」ギュン
「…えと…糸川織人です。よろしくお願いしま…じゃねぇ、ドラム担当・Weby(ウェイビィ)!」カカッ
「そしてウチこそは期待の新星・蝶野燐!またの名をリードギターのCyan(シアン)!!」ギュイーン
「そしてアタシはBug'zTurnのリーダー…Sickle(シックル)、あんたの娘…鎌部静だ」
「……何のつもりなの静!!あんな下品なことは二度とやるなってお母さん言ったわよね!!!どうしてあなたはそうなの!?何でお母さんの言うことが聞けないの!?私はあなたのためを思って、ずっとあなたを大事に育ててきたのに!!私はあなたをそんな出来の悪い娘に育てた覚えはないわ!!!!」
「ひえぇ……こ、怖ぁ……」
「黙ってれば鎌部先輩に似て美人なのに……」
鎌部さんはずっと孤独に、あの人と戦う強さを求めていたんだろうな……でも、今は違う
「そうよ!あなた!あなたたちがうちの娘に悪い影響を与えてるのよ!!こんな不良とは一刻も早く縁を切りなさい!!!お母さんの言うことが聞けないの!!?!?!!?」
「……っ…!」
「リーダー、ここは俺に行かせてくれ」 - 179スレぬし22/11/17(木) 01:41:58
「……あなたの娘さんを思う気持ちは…共感はできませんが理解はします。ですが…まずは少し俺の昔話を聞いてください」
「俺はかつて、ある夢を追っていました。けど、その夢は…ある日突然絶たれてしまった。それから夢という目標をなくした俺は、やりたいこともなくただ日々を無気力に過ごす…生きた屍のような存在でした」
「そんな時、俺は娘さんに出会いました」
……
………
…………
「ねぇ、そこのおじさん」
「…俺はおじさんじゃない、こう見えてまだ高校生だ」
「マジか全然わかんなかった…?ねぇねぇ“お兄さん”さ、昨日もずっと“それ”見てたよね?もしかして興味あるの?あのさあのさ、アタシとセッション?やってくれない!?一緒にやる相手がいないの、なんか寂しくて」
「…俺はただ好きなだけだよ 昔、オヤジのをちょっと触らせてもらったくらいだ、素人みたいなもんだよ」
「平気平気!アタシも初心者だし!お父さんからお古のもらって、ここの店長さんに教えてもらってんだ!ねぇねぇいいでしょ?ねぇったら!」
「…正直、最初はただの暇潰し程度としか思っていなかった。けど、こいつと一緒に演奏して、俺の中にはまだこんなにも熱くなれる魂があるんだと気づけた。腐ってたゾンビみたいな俺を、静が生き返らせてくれたんです」
「…俺も!野球の才能全然なくて、いくら頑張っても何にもならないまま、俺は何の取り柄もないまま死んでいくんだろうなって思ってた時に、静に出会った!俺に誇れるものをくれた!」
「ウ、ウチも!いじめられてずっと引きこもってて、ウチは全然ダメで、この世にはなんにも良いことなんてないんだって勝手に絶望して……そんなウチをみんなが外の世界に連れ出してくれたっス!!」
「…だ、だから?何が言いたいのよあなたたち…」 - 180スレぬし22/11/17(木) 01:53:07
「…あなたの娘さんは、こんなにもダメな俺たちを救ってくれた!変えてくれた!こんなにも素晴らしい人に育ったんです!!だから…渡せません!!例え母親であろうと、俺たちのリーダーは渡さない!!」
「じ、ジョーさん…なんだそりゃ」
「良いこと言ってる風で全然良いこと言ってないっス…」
「し、仕方ないだろ!これが俺の本心だ!!」
「…まぁ、俺も部分的には同意っスよ。あんたの娘さんは今まさに自分の意思で羽ばたこうとしてるんだ!それを邪魔する権利は親にだってねぇだろうよ!!」
「そうっスそうっス!」
「静!!帰るわよ!!こんな頭のおかしい人たちの学校こっちから願い下げ…」
「アタシは弱い自分から生まれ変わるんだ!!今日ここで!!聴け!これがBug'zTurnの音楽…これがアタシの音楽(ロックンロール)だ!!」ギュイーン
「このイントロは…この間の新曲・『羽化』!」
「いえ…!違います、これは…アレンジバージョン!?」 - 181スレぬし22/11/17(木) 02:02:34
─「…これが“アタシ”だ。どれだけ否定されようと、どれだけ非難されようと、これがなりたいアタシなんだ……だから!!」
「うるさいわねッ!!そんな耳障りで下品な音楽のどこがいいのよ!!もう退学届けは…っ!?」
「出させるもんか!!アタシはここにいたいんだ!!みんながいるこの場所に!!」
「離しなさいッ!このっ!悪い子っ!!」
ドタンバタン
ガシャーン
「…ど、どうする?これは流石に止めた方がいいんじゃ…」
「むしろ火に油だよなぁそりゃ…お、お二人ともその辺で~」
「それで止まる規模のケンカじゃないだろ!と、とにかく人を呼んで…」
「ささ、こちらです校長先生」
「おやおや…これは一体何の騒ぎですかな?」
…会長…!?と、横のおじいさんは……え!?校長先生!?何で!?!? - 182スレぬし22/11/17(木) 02:17:08
「こ、校長先生…!?ちょうどよかった…!これを…!」
「ふむ…なるほど、退学届けですか」
「やめろっ!校長、そいつを受け取っちゃ…」
「さぁ…帰るわよ静…」
「これは受け取れません」ビリィ
「な……!?」
「我が校はデュエリストを育てる学校である以前に、生徒一人一人の“学びたい”という心を尊重し、育てていくことを信条としています。故に……これは受け取れません。何より……生徒の学びたいという気持ちを大切にしない教師がどこにいるでしょうか」
「………!!!!!!!!!!!!」
「ささ、校長はこの辺でお下がりください。巻き込まれるといけませんので」
「はぁ、では失礼します」
「俺たちも退避するぞ!!」
…その後、一通り荒れて暴れた鎌部さんの母親は、ついに興奮しすぎて失神してしまい、救急車で退場することとなった……
「…お父さんには感謝してもしきれないよ、ホント。もうアタシたちは赤の他人って言っても過言じゃないのに……お母さんが払わなくなった学費まで出してくれてさ」
「尚更頑張らないとな、俺たち」
「そうっスね!絶対ビッグになって恩返しするっス!」
「そうだな……あとは、まぁ…今はまだムリかも知れないけどさ。いつかはお母さんも納得させてみせたいんだ……アタシたちの音楽で!」
「そりゃ大きく出たな」
「一緒に戦っていってくれるんだろ?」
「「「ああ!!」」」 - 183スレぬし22/11/17(木) 02:29:46
「はぁ…それにしても…まさかこの学園にBug'zTurnの皆さんがいたなんて…感激です……!」
…そういえば、この間の件のお礼とかでワンチャン…サインとか、頼んだら貰えたりしないかな?
「バカお前、これだからにわかはよぉ…真のファンならそんな賎しい考えはだな…」
「ようお前ら!この間は本当に世話になったな!」
「ぴゃっ…!?か、かかかかか鎌部先輩!?」
「別にサインなんて頼まれなくたってウェルカムだぜ!ほらよ!」キュキュッ
あ、ありがとうございます…!
「あぁぁぁぁぁあの!!わわわわ私も!」
「お、俺もお願いします!!!!」
……真のファンはなんだって?
「こんなチャンス逃したらファン失格だろうが!!」
……まぁ、幸せそうで何よりだよ、うん
つづく - 184スレぬし22/11/17(木) 02:32:35
なんだか物凄いアクが強いゲスト脚本の回みたいな話が出来上がっちゃったけどなんとかモチベーション折れる前に完走できてよかった…!(瀕死)
いつかは絶対リメイクなりリベンジなりしたい心残り満載の回ではありますがとりあえす今日は寝ます!!
あともうゲスト回連続はキツすぎるんでメイン回進めちゃっていいでしょうか…!? - 185スレぬし22/11/17(木) 02:41:33
とりあえず学んだことは
ゲストキャラに無駄に複雑なバックボーンを設けるな!!収拾つかなくなるぞ!!という話でした
おやすみなさい
カオス回だよこんなん - 186二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 07:50:02
お疲れ様です。
ゆっくり休んで、次回をお待ちしています。 - 187二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 11:53:03
保守
- 188二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 22:40:49
保守ついでに気になったけど、中之条君はGXとかで例えるとどんなポジションなんだろう?
翔のような賑やかし、万丈目のようなライバル、三沢のような解説役、どれも違うし。 - 189スレぬし22/11/17(木) 22:45:50
最近自分でもわかんなくなってきてます…
なんというか変な例えだけどゲームの主人公みたいな程々に前に出る立ち位置とゲストから昇格したレイちゃんみたいな微妙なポジションを行ったり来たりしてる感じ賀がしますね…
強いて言うなら翔かな…?とも考えたんですけどこのポジションは常磐なんですよね(未熟でウザい成長に期待枠) - 190スレぬし22/11/17(木) 23:07:10
これまでのキャラを参考程度に似た立ち位置のキャラに当てはめてみると
●遊…なんとか:もちろん主人公。タイプは割と十代に近いか?六属性の光担当
●メイ:柚子と小鳥ちゃんに近い?幼馴染みだけど勝ちそう系ヒロインとこれからキーパーソンになりそう的な意味で
●ハルくん:出番は今のところ少ないけどライバル枠…味方期間が長そうな万丈目タイプだけど後半からは…六属性の闇担当
●常磐:上でも言ってた通り翔。成長させてあげたい
●アッシュ:頼れる実力者キャラだけど絶対途中で離脱しそう ということで黒咲さんが近いかな?六属性の炎担当
まぁ実はそれぞれの属性に代表となるデュエリストが配置される予定なのでメインキャラまだ揃ってないぶんその辺はなんとも言えないですが……初期キャラ揃うの遅いなこれは
あとDAが舞台なのに思ってたほどGXキャラと立ち位置が合わない - 191スレぬし22/11/17(木) 23:10:34
- 192スレぬし22/11/17(木) 23:47:13
次スレ建てるには若干レス空いてて勿体ない感あるので何か聞きたいこととかこれわからないなってことがあれば遠慮なく聞いてくださいませ
国語の成績3の日本語不自由勢なのでわかりにくい文章になる非力な私を許してくれ…(白き盾) - 193スレぬし22/11/18(金) 00:36:16
といあえずインフルのワクチンで身体がだるいので今日はもう寝ます…
Dホイーラーを出して味方を充実させていくか会長絡みの話を進めでストーリー前進させるか うーんどっちにするか迷うぜ!(王様) - 194二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 07:46:17
お疲れ様です、色々教えてくれてありがとうございます。
ゆっくり休んで下さいね。 - 195二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 19:17:53
保守
- 196スレぬし22/11/19(土) 00:49:13
おはようございます(激遅)
調子が良くなってきたかと思って調子のってアンチスペルフェスやってたらまた調子が悪くなって寝てました(バカ)
苦境に立たされ続けていた蟲惑魔が活躍できるフェスってだけで感無量なんですもんそりゃ調子にも乗る ストラクも出るし公式の蟲惑魔推しが激しくてとっても幸せです
まぁそれはそうとそろそろ次スレ建てますので少しお待ちくださいな - 197スレぬし22/11/19(土) 01:01:13