- 1◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 18:16:26
主人格を救いたいのは一致してるのでどうしたらいいのか話し合いしてる
……でもどうしたらいいんだろう。
それで、今日もウタ会議しようと思うんだけど……?
前スレ
ここだけウタの|あにまん掲示板心の中に曲と対応した人格がいる世界なお主人格を救いたいのは一致してるのでどうしたらいいのか話し合いしてるはい、今日もウタ会議始めまーすちなみに世界のつづきちゃんと風のゆくえちゃんは主人格ちゃんといるの…bbs.animanch.com※着想を得て、途中からスレを乗っ取って投稿しています。
- 2二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:05:50
立て乙です
- 3登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:08:27
- 4登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:13:23
- 5登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:15:33
- 6登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:21:03
- 7登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:24:44
- 8登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:27:10
- 9登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:35:02
- 10登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:38:55
- 11登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:42:32
- 12登場人格紹介◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:43:47
- 13◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 19:51:46
- 14二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:53:45
スレ立て&人物紹介&あらすじ乙です
スクラッチ度って何だよ?(哲学) - 15◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 20:01:52
前スレ保守ありがとうございます。のんびりしてたら埋まりそうだったので立てました。
プロットはできてるので、書けたときにのんびりゆっくり投稿して参ります。 - 16二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:35:17
元気度は今現在のって意味なんだろうな
- 17※前スレより◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 22:02:20
- 18◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 22:05:52
チョッパー「待たせたな!全員揃ってるか?」
サンジ「おう揃ってるぜ。注文通り“ウタちゃん以外”な」
ナミ「さっき部屋を見てきたけど、ぐっすりお休み中よ」
ロビン「朝からたくさん動いてたものね。今日は花壇の手入れを手伝ってくれたわ」
ブルック「ヨホホッ 本日はウタさんと『ビンクスの酒』のセッションをしました。やはりいいものですねえ」
ダイニングキッチンを会議場に選んだのは、サンジが火のそばから離れられないためだ。彼は明日のスープの仕込みをしつつ、食器を丁寧に磨いている。ウタ専用の病人食を作り続けてきたこともあって、船医のチョッパーと共にウタの体調に関しては特に気にかけてくれている。先日ようやく通常の食事ができるようになった際には、一緒になって踊るほど大喜びしていた程だ。
ウタと同室のナミとロビンも、すっかりウタを気に入って可愛がっている。実際にはナミのほうが年下なのだが、なにかと妹のように甘やかすのが日常風景となっている。ブルックも音楽家繋がりで話題が尽きないようで、ルフィが寝ているときには話し相手になることも多いようだ。
もちろん他の面々とも会話する機会も徐々に増えてきており、少しずつだが船に馴染み始めていた頃だった。
- 19二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:14:19
このレスは削除されています
- 20◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 22:15:01
ジンベエ「……それで、ウタのことで改まって話とはなんじゃ?」
全員の顔を確認すると、チョッパーは椅子に上って皆と目線の高さを合せる。全員が彼の発言に注目した。
『ウタについて大事な話がある。ウタ抜きで。』
仲間となったばかりのウタについて船医の口からそう聞かされ、みな心穏やかではいられないようだった。
空になったカップを置く音。テーブルに顎を乗せて、ルフィが訝し気な表情で伺う。
ルフィ「ウタのやつ、やっぱりどっか身体の調子わりぃのか……? ビックリさせねェためにウタ抜きで話さなきゃいけねーのか……?」
チョッパー「いや、身体の調子はバッチリだ。もう健康体そのものだぞ、そこはおれが保証する!」
サンジ「なら宴に支障はねェんだな……それで?」
チョッパー「体調は問題ないんだ、ただ……」
ウソップ「なんだよ、歯切れ悪ィーな……ハッキリ言ってくれよ」
- 21◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 22:18:03
チョッパー
「ハッキリ言うぞ。
……ウタは『多重人格』になってる」 - 22◆YPIlbh1UTA22/11/06(日) 22:36:24
『 多重人格!? 』
チョッパー「しぃぃいいいいーッ!!!!!しぃぃいいいいーッ!!!!!ウタが起きちまうだろ!!!!!」
サンジウソップ「「お前が一番うるせェよ!!」」
チョッパー「とにかく医学的な定義とは違うところもあるけど、今の状態をわかりやすく言うとそうなるんだ。他の症例が載ってる本も何度も読んだ。おれは心の病気は専門じゃねェけど、間違いねェ」
ナミ「そんな……!」 ブルック「なんと……!」 サンジ「ウタちゃんが……」
チョッパー「ただ性格が変わりやすいとか、物忘れが激しいとかじゃ説明がつかねェ。いきなり人が変わったように振る舞ったり、片方の人格がもう片方の記憶を曖昧にしか覚えてなかったりする。いろいろ可能性は考えたけど、それしか考えられねェんだ」
ウソップ「多重人格ってェーと、それはアレだ、つまり……!」
フランキー「……ルフィの舎弟にそんなのがいたな」
美しき海賊団の船長、“白馬のキャベンディッシュ”。ドレスローザの一件でルフィたちと戦友になり『麦わら大船団』を結成、傘下に加わった美男子。彼の中には『ハクバ』と呼ばれるもう一つの人格があり、まるで別人のように凶暴な性格に変貌していた。
ロビン「“キャベツ君”もそうだったわね。彼は自分の中の別人格と話をしていたわ」
ルフィ「……ウタはキャベツになったのか?」
サンジ「今のウタちゃんの心の中には、いつものウタちゃんとは別の人格があるってことか……」
ナミ「確かに性格が変わりやすいとは思ってたけれど……」
- 23二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:37:23
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:39:16
キャベツのことが例になるの好き
- 25◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 00:21:33
チョッパー「最初はルフィが気づいて教えてくれたんだ。独り言が増えた、2人で話してる途中で誰かと喋っているって。それで色々調べ始めたんだ」
『多重人格』ならば、誰もいないところで誰かと話しているのにも納得がいく。ウタは自分の中にある別の人格と話していたのだと。
ゾロ「……おいチョッパー。そんだけハッキリ言い切るからには、ちゃんとした根拠があんだろうな。なんとなくそうだって決めつけるのは簡単だぞ」
チョッパー「……ああ、もちろんだ。一度くらいならともかく、ここんとこ毎日続いてるって言うからには、絶対何か変調があるんだと思ったんだ。それで、おれは毎日ウタを診察してるだろ。そのとき脳の後遺症の線も確認するために、念のためテストするようにしたんだ。記憶の食い違いがないか、幻覚みたいなのが見えてないかとか……」
チョッパー「その結果が『これ』だ。サンジもこっち見てきてくれ」 パサッ
- 26◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 00:29:01
持ち込んだクリップボードに閉じていた複数枚の紙がテーブルの上に広げられる。チョッパーの作成した質問文と、それに対するウタの回答を書き留めたテスト用紙。さらに赤い字でチョッパーの注釈文が後から書き加えられている。一味はそれを順番に回し読みし始め、眉をひそめる。
フランキー「なんだこりゃあ……?『朝食に何を食べたか覚えてる限り教えてください/魚のフライと野菜のサンドイッチとオレンジジュース/実際には同じ具のバーガーとオレンジピールティーとマンゴーのドライフルーツ』……絶妙に違ェな。しかも品数が足りてねェ」
ロビン「『今日新聞で読んだ記事で覚えていることを書いてください/4コマ漫画で海兵さんが恋人とデートしてた/実際には二日前の記事』あの子、いつも新聞を横から覗きに来るのよね。漫画のページは欠かさず読んでるはずだけれども……」
ウソップ「でも『自分の好物』『家族構成』『自分の年齢』なんかはちゃんと合ってるし、『ルフィとの勝負の勝ち数』『作曲した順番』『エレジアを出航してからの日数』とか、結構細かいところまで覚えてんだな……ありゃ、でも『一番好きな自分の歌』が全部ちげーぞコレ」
ジンベエ「ただ単に記憶力に問題がある、というわけではなさそうじゃのう……?」 ゾロ「……なるほど」
サンジ「『一番謝りたい人を挙げてください/シャンクス』『一番謝りたい人を…/ファンの女の子』『一番謝りたい人…/ルフィ』『一番謝りたい人…/ゴードン』……オイちょっと待て、なんで同じ質問でこんなに枚数があんだよ」
チョッパー「……ふたつじゃないんだ」 サンジ「は?」
チョッパー「ウタの中には――おれが見つけた範囲だけど、少なくとも4つか5つ以上の人格があるみたいんだ」
『!!?』 - 27二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 00:37:32
朝ご飯の品目がニアピンしつつ違うのは何なんだろ
- 28◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 00:59:03
(朝食~診察の間に人格が交代して、
なおかつ人格同士の伝聞がいい加減だったり、実際に食べた人格が不在だったりしたせいだと思います。
実際に食べた人格と回答する人格が同じだったらピッタリ正解するはずです。)
————————
最強「えっとこの質問の答えは……寝てたからわかんないな。風のゆくえちゃん、朝なに食べたっけ?」
風「Zzz……」
最強「……あ、もう寝てる。誰かー!見てた人いるー!?」
新時代「新時代計画練ってたから知らない」
世界「ルフィ見てたから知らない」
逆光「あーなんだっけ、なんか魚のフライと野菜挟んだパンみたいなのとオレンジの飲み物だったと思う(あと忘れた)」
最強「わかったありがとう!(サンドイッチとオレンジジュースかな?)」
————————
- 29二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 01:18:40
数えたら本体別にして合計9つの人格になるのか
……アルターエゴ・ウタウタナイン? - 30二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 01:28:13
なるほどなー、ありがとうございます
- 31◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 03:01:55
チョッパー「……ヒントは歌にあったんだ。サンジ、その用紙の下の方、『今日唄った歌』について質問してるだろ?」
サンジ「これか……『風のゆくえ』『私は最強』『世界のつづき』『新時代』……全部違ェな。歌がヒントってのはどういうことだ?」
チョッパー「こっからはおれの推測だけど……『歌ごとに人格がある』んじゃないかって考えてる。心当たりあるだろ?」
ナミ「……そうか!あの子、唄うと性格が変わるのよ。普段は子供みたいに甘えん坊さんなのに……」
ロビン「『新時代』を歌うときは、歌姫らしい少し大人びた喋り方になってたわね」
ウソップ「あ!そういえば『私は最強』を歌ってくれ~って頼んだ時は、ものすげェハキハキした喋り方になってたぞ!」
サンジ「そうか!カツオブシを削ってくれた時も、違う人格に入れ替わって唄ってたんだな!」
フランキー「アウ!知ってるぜ、『削ろ~!』ってスーパーにイカした歌だろ!」
チョッパー「カツオブシは知らねえ」
ナミ「……でも、実際には性格が変わったんじゃなくて……人格が変わっていたってことね?」
ルフィ「う~~ん……」
ゾロ「歌なんかで人格が変わるってのか……なんで歌なんだ?」
ブルック「……とある歌手は唄っているときと喋っているときで無意識に人格を使い分けていた、という話を聞いたことがあります。私もソウルキング、ミュージシャンのはしくれ、とてもよく理解できる話です。そしてウタさんほどの天性の歌姫であれば、歌ごとに別々の人格を無意識に使い分けていたというのもあり得なくはないでしょう……どの歌にも、並々ならぬ強い思いや願いを込めて唄っていたようですから」
ロビン「……そして何かの拍子に、それは本当に別々の人格として分かれてしまったということかしら」
- 32二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 03:06:23
そういやルフィはウタワールドにウタがいっぱいいるの普通に知ってたな
- 33◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 03:36:10
ルフィ「…………あ~~~~!!そっかァ!!」
ナミ「な、なによ急に大声出して、ビックリするじゃない!」
ルフィ「おれ、知ってたかもしれねェ!!」
ナミ「は!?知ってた!?」 フランキー「何ィ!?」 チョッパー「えェ~~!?そーなのかルフィ!?」ガボーン
ブルック「ル、ルフィさんご存知だったんですか……?」 ジンベエ「ど、どういうことじゃルフィ?」
ルフィ「ん~とな!!こないだウタの世界に連れてってもらったんだけどよ、なんかウタがいっぱいいたんだ!!」
ロビン「ウタウタの実の能力で、ウタワールドに行ったのね」
サンジ「ウタちゃんがいっぱいだとォ!?なんつー羨ましい体験してんだテメェ……!」
ウソップ「お前いつの間に……」 ゾロ「あの酒がいくらでも出てくる世界か」
ルフィ「ウタと一緒に夜の番してたときだぞ。そっかァ、あれはキャベツのウタだったのか!言われてみりゃウタたちみんな性格バラバラだったなあ」
ブルック「では、そのウタさん達がそれぞれ『歌の人格』だったということですか……みなさん、ウタワールドの中にいらっしゃるのですね」
チョッパー「おれ、おれ、毎日いっしょーけんめー専門外の病気のコト調べたのに……知ってたのかよォ~~……」ガクーン
ナミ「コイツにきちんと理解させただけでもアンタは滅茶苦茶よくやったわチョッパー……」
ロビン「お疲れ様、元気出して。あとでわたあめ食べましょ」
チョッパー「ナミ、ロビン、あ゛り゛か゛と゛な゛ァ~~……!!!」 - 34二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 05:14:39
言いそう感がすごい
- 35◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 05:22:14
ゾロ「……でだ。そうなっちまった原因があんだろ?」
チョッパー「うん。多重人格になる要因は色々あるんだけど……どの症例でも大体、主人格が心の負担を抱えられなくなった時に生まれるらしいんだ。辛い記憶を別の人格として切り離して、心を守るとか……」
フランキー「なら聞くまでもねェだろ。12年分……だったか。そのわだかまりで相当参ってたトコに、あれだけのことを一度に経験しちまえばよ……」
ブルック「あまりにも多くの辛い出来事に対する、心の防御反応ということですか……」
ウソップ「おれはお前が50年で多重人格にならなかったことに恐れ入ってるよ……」 ブルック「ヨホホホホ!」
サンジ「なあ聞くがよ。おれ達と喋ってるウタちゃんは歌の人格で、本当のウタちゃんじゃねェってことか?それとも、その中の誰かが本当のウタちゃんなのか?」
チョッパー「そこはまだわかんねえ……。主人格がずっと隠れてる可能性だってあるし……ルフィなら誰が主人格かわかるか?」
ルフィ「ん~~……よくわかんねェ。ちょっとしか話してねェし、肉がうまかったし……」
ウソップ「肉かよ!!」 サンジ「テメーさては肉に気を取られてウタちゃんのことしっかり見てなかったな……?」
ルフィ「失敬だな!!みんなちゃんとウタだったぞ!!」 サンジ「そりゃそうだろーが!!」
ナミ「……よくよく考えたら、目覚めたときからもうヘンだったのかも。あの子は“赤髪海賊団の音楽家”だったんでしょ?」
ウソップ「ん、確かになァ……海賊に戻るにしたって、面識のないおれたちじゃなくて親父たちと一緒にいきたいと思うのが普通だよな」
フランキー「本人の強い希望でサニー号に乗ることが決まったんだ。ルフィも乗り気だったしなァ」
- 36◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 05:25:34
――――――――
シャンクス「……それでなウタ、お前はこれからどうしたい?ゴードンと一緒にエレジアに残るか、赤髪海賊団の音楽家としておれ達と一緒に来るか……」
誰よりも早く目覚めた世界のつづき「ルフィの船に乗りたいルフィの船に乗りたいルフィに乗りたい!!!!」
シャンクス「そ、そうか……そんなにルフィの船に乗りたいのか……で、でもなウタ、レッド・フォース号だって悪くないぞ?みんなきっと喜ぶぞぉ、パンチとモンスターも音楽家が増えたら嬉しいだろうな、それにウタの部屋だってちゃんと用意して……」
世界「ルフィの船に乗りたいルフィがいいルフィに乗りたいルフィルフィルフィ!!!!」
シャンクス「わ、わかった、わかった……じゃあルフィとその仲間たちに自分で相談してみるんだ。ひょっとしたら断られるかもしれないが……そのときは遠慮なくおれ達と一緒に来ていいからな……?」
世界「ルフィーーー!!!みんなーーー!!!相談があるんだけどーーー!!!」バタバタバタ
ゴードン「まだ病み上がりだというのにどこにあんな元気が……きっと起き上がるのも辛いだろうに……本当に強い子だな、ウタは……」
シャンクス「そうか……そうか?そうかもな……。…………でもちょっとくらい迷ってくれてもいいだろうがよ……グスッ……」
- 37◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 05:26:25
- 38◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 05:54:46
サンジ「そんとき大歓迎しちまったおれたちにも責任の一端はあるんだろうが……」
ゾロ「船長の決定だろ」 サンジ「ンなこたァわかってんだよ」
ナミ「……ねぇ、ウタが多重人格になったこと、シャンクスたちは知らないんでしょ?」
ロビン「そうでしょうね」 ウソップ「うーんできれば知らせたほうがいいよな、親子なんだからよ」
ゾロ「無理だ。今から引き返したところであっちに追いつけるわけでもねェ。そもそも行き先もわからねェ」
ブルック「私達よりも先に出立されましたからね……はてさて……」
チョッパー「……おれがもっと早いうちに気づいてれば。せめて連絡先くらい……」
ジンベエ「この際、過ぎたことを悔やんでもしょうがないじゃろう。それより……」
ロビン「今できることをしてあげるしかないわね」
- 39◆YPIlbh1UTA22/11/07(月) 06:46:00
一旦ここまでです。まとまったらまたゆっくり投下します。
- 40二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 15:31:42
保守
- 41二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 15:42:06
ルフィに乗りたい!で草
- 42二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 17:33:05
世界ちゃんは覇王色の覇気持ちだったのか
- 43二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:23:19
うわ世界ちゃんつよい
- 44二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:56:51
つよつよじゃん世界ちゃん
- 45◆YPIlbh1UTA22/11/08(火) 05:36:46
――――
ダイニングから漏れてる明かりとみんなの話し声に気づいたわたしは、ひょっとして宴の相談でもしてるのかなって思ったんだ。
話してる内容が気になっちゃって、音をたてないようにそっと、そっと、ダイニングの扉の近くまで忍び寄って聞き耳を立ててたんだけど……
「…………マズい」
わたし達のコトがバレたみたい。いやチョッパーすごすぎでしょ、なんでそんなことまでわかるの。
ええー……あのテストそういうヤツだったんだ……全然気づかなかったよ。普通に信じちゃった、別に嘘ついてたわけじゃないんだろうけど。
うーん、わたしはできるだけ気をつけてたんだけどな、そんなにわかりやすかったかな……?
………… …………
……いやいやいや、よく考えたらおかしいって思うよそりゃ!
独り言っていうかウタ同士の言い争いするの、絶対怪しいじゃん!ビョーキかなって思うじゃん!そりゃルフィだってチョッパーに相談するよ!
それにスクラッチちゃんが頻繁に表に出てきてたの、全然気づかなかったよ! なんか意識飛んでることあったけどアレぜんぶスクラッチちゃんのせいだったの!?
……もしかしてわたし達、うまくやってるつもりでとんでもない奇行してたの!?
- 46◆YPIlbh1UTA22/11/08(火) 06:07:02
- 47◆YPIlbh1UTA22/11/08(火) 06:55:25
どたどたどたっ!!
「今の音なに!?」 「ウタか!?」
ものすごく大きな音を立てて転んでしまった! やばい、気付かれた!
階段の下はやわらかい芝生だったから怪我はしなかったけど、この状況、なんかすごくマズい気がする!
とにかくわたしは立ち上がって、……痛い、ちょっと足をひねっちゃったかも……、無我夢中で走って逃げ出していた。
逃げるっていったって、ここは船の上。大海原のど真ん中。周りに逃げ込めるような小島や岩のひとつだってありはしない。たとえあったとしてもこの夜の暗闇じゃ見つかりっこない。
だからわたしは船首デッキの隅っこでへたりこんで、小さくなっている。女子部屋は逃げ場がないって思って階段を駆け上がっちゃったけど、ここにだって逃げ場なんかない。 - 48◆YPIlbh1UTA22/11/08(火) 07:24:08
それでえっと、どうしようどうしよう……。
きっとみんなすぐに追いかけてくるよ!
素直にわたし達のことを白状すればいい? なんとか誤魔化せる?
足が痛いのなんかどうでもいい。 胸の中がざわざわする。
指先が震えてる。 まばたき止まらない。 息乱れてる。 - 49◆YPIlbh1UTA22/11/08(火) 07:32:51
(大丈夫!大丈夫だから!一旦落ち着こう!?これから上手にやればきっと……)
(あーあ、もうダメ!)(さすがに誤魔化すのはもう無理)(バレバレだよ、無理だって)
心のビョーキだってわかったら、次の島で病院に連れていかれちゃうのかな? (ダメだよ)
こんなの気持ち悪いって思われるかな?みんなにも……嫌われちゃうのかな? (考えるのをやめて)
こんなのが船にいたら……腫物を触るみたいに扱われて……冒険の邪魔だよね? (止まって)
置いてかれちゃう……また、置いてかれるの? (思い浮かべちゃダメ!)
(…………もしあの男がそれを望むなら、そうするしかないよ)
(わたしが、今さら海賊になんてなれるわけがなかったんだ)
いやだ、助けてルフィ……
ルフィ……
………………でも、そうだよ。
ルフィが本当に助けたかったのは本物の“ウタ”だもんね…… (やめて!)
偽物のわたしのことなんか…… (ルフィはそんなんじゃない!)
- 50二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 11:33:49
頑張れ…ウタちゃん頑張れ…
- 51二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 17:05:22
バラバラになってるけどウタの一側面なことに違いはないのに…
- 52二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 22:02:36
保守
- 53二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 06:41:58
保
- 54◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 08:56:00
- 55◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 08:59:23
「や、やだ……!」 ズササ
「なんで逃げようとすんだよ」 スタスタ
「だって、だって……」
おしりを浮かせて後ずさりして逃げようとしても、ルフィは無遠慮に近づいてくる。どかっと正面に座り、まっすぐにわたしの顔を見てくる。壁際まで追いつめられてしまい、どこにも逃げ場所がない。顔を背けてせめてもの抵抗を試みるけれど、ルフィからの視線は離れてくれそうにない。
「なあ、理由を言えよ」
「…………ルフィも、みんなも、わたしがおかしいって気付いたんでしょ?心のビョーキだって……」
「んーまあ変わってるかもな」
「わたし、病院に置いてかれちゃう……!」
「置いていくわけねェだろ、ウタは絶対に一人にしねェ」
「でも冒険の邪魔になっちゃう……」
「邪魔なもんか、困ったら助けるのが仲間だろ」
「みんなもきっと嫌がるよ……!」
「気にするわけねェだろ、あいつらはおれの仲間だぞ」
「でも!」
「話してもいねェのに勝手に決めんなよ。おれもあいつらも、絶対お前を傷つけたりなんかしねェ」 - 56◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 09:10:13
胸の中に渦巻いていた黒いざわざわとしたものがあっという間に取り払われていく。それがあまりにも短絡的で単純な思い込みだったせいなのか、あまりにもルフィの言葉がまっすぐだったせいなのか、わたしを追い詰めていたはずのわたしの言葉のほとんどが、あっという間に力を失う。指先の震えは止まり、まばたきは落ち着いて、呼吸もクリアになる。足は……まだ痛むけど。
安心してしまう、甘えてしまう。……でもそれじゃダメ、このまま有耶無耶にしてはダメ。絶対にまた同じことで躓くから。
「…………ルフィは優しいよね。でも、ルフィが優しいのは“ウタ”だからでしょ」
最後のひとつの言葉を胸の奥から無理やり吐き出そうとする。言え、言うんだ。
「わたし…………本当のウタじゃないんだよ……!!」
「フーシャ村で出会って、いっぱい勝負して、『舞台』に連れてってもらって、新時代を作る約束をしたウタじゃない」
「エレジアで久しぶりに会えて、一緒にチキンレースして……それで、ルフィが最後まで助けようとしてくれたウタじゃない」
「この船に乗りたがったのだって、ルフィの知ってるウタじゃない」
「わたし達はウタのフリをしてだけ。ルフィを、みんなを、騙してたの」
「わたし達はみんなウタの偽物……誰も本当のウタなんかじゃないんだよ」
「もう……ルフィの知ってる“ウタ”はいないんだよ!!」
- 57◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 09:19:57
- 58◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 09:25:26
「何……って……ちょっと、聞いてた!?」
「聞いてた」
「なんでそんな……ケロっとしてんの……? “ウタ”はもういないって言ったでしょ……!?」
「いやだから何言ってんだよ、いるじゃねェかお前が」
「わた……わたしは、だから、“ウタ”じゃないんだってば!身体はウタ本人のものだけど、心は違うの!心が違ったら“ウタ”じゃないの!」
「違わねェだろ。お前さァ、どっか別のとこから飛んできてウタん中に入ったわけじゃねェんだろ?昔のことも、あん時のことも、ぜーんぶ覚えてるみてーだし」
「そ、そりゃあ……ウタから分かれて生まれたようなものだけど……ウタそのものじゃないの!ウタっていう存在が、こう、ガシャンってバラバラになって、その破片がわたし達なの、わかる!?」
「じゃあウタじゃんか!」「ウタじゃないんだってば!」
「いーやウタだねッ!お前はウタだッ!肉は切っても肉だろ!?おんなじだ!!」
「人の心を食べ物みたいに言わないでよ!なんかバカにされてる気がするじゃん!!ルフィのバカ!!」
「なにィ!?おれはバカじゃねェ!!ウタのほうこそバカだ!!」
「な!な、な!!あたしはバカじゃない!!ルフィがバカだもん!!!」
「先にバカって言ったウタのほうがバカなんだぞ!!!」
「先にバカにしてきたのはルフィのほうじゃんか!!!」
「なにをォ!?」「なによォ!!」 - 59◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 09:34:54
「いーかげんにしなさい!!!!そこのおバカふたり!!!!ケンカはやめなさい!!!!」
きーーーーん
いつの間にか声を荒げて大声で言い争っていたわたし達よりも、ずっとずっと大きなナミの声がダイニングのほうから飛んできた。ナミってこんなに大きな声で怒るんだ……。
ふたりともビックリして、お互い相手に掴みかかろうとしていた手がピタッと止まってしまう。一緒に顔を見合わせて…………目が点になって……それがおかしくて、思わず、ぶっと笑いを吹き出してしまった。
「ふっ……あはっ、あっははははは……!!」
「くくっ、わっはっはっは!!」
「ははは……もうー……なんなのよー!なんかもう、怒れないよこれじゃあ……」
「にししし!あ~~わけわかんねェけどおんもしれェ~」
「もう、ルフィのせいだからね!」「ウタのせいだろ?」
「「……………………ぷっ」」
そしてまた笑い出す。子供の時みたいに。大きな声で笑っている間に、なんか、もう、つっかえてたものが吹き飛んでしまったような気がする。
わたしも、ウタ。それをうまく否定することが全然できなかったし、反論のひとつだって思いつかなかった。ねぇウタ、わたしはそれでもいいのかな……。
- 60◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 09:48:15
一旦ここまで。また溜まったら投下します。
- 61二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 09:56:33
肉は切っても肉
まあヒレとかサーロインの違いはある感じだけど肉は肉だな… - 62二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 10:37:26
ルフィの船に乗りたいってのもウタの一つの意志であることは間違いないもんな
- 63二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 15:10:54
それぞれの人格の描写がスクラッチ以外解釈一致なのすごい。それはそうとして、スレタイの閲覧注意要素どこ?どこ?
- 64◆YPIlbh1UTA22/11/09(水) 19:02:47
- 65二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:22:51
いや別に良いですけど、スクラッチがあまりにぶっ飛んでるんで驚いただけですから
- 66二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:32:25
何でそんな微妙に上から目線な言い方しとんねん
- 67二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 19:35:10
ぽやぽやスクラッチちゃん好き
- 68二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 20:59:21
バラバラになったとしても、それはちゃんとウタちゃんなんだよ。ルフィのいう通りだよ。ええこと言うなぁ…。
- 69二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:05:07
(細かいこと抜きにして)削ろうーッ!
- 70二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 21:08:56
(削られるチョッパーの角)
- 71二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 04:50:05
このレスは削除されています
- 72◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 04:52:41
「なァ、みんなのとこ戻ろう。ウタのこと待ってる」
「……うん、そうする。…………痛ッ」
「どうしたウタ?……そーかさっきのデケェ音、お前転んだのか。怪我したのか?」
「いや、ちょっと捻っただけ……へーき、すぐ治るよ。ちょっと歩きにくいだけで……」
「無理すんなよ、ホラ」
「えっ?」
スッとルフィは立ち上がる。同時に、わたしの視点も高くなる。ルフィに、背中と脚を両手で抱えられて、わたし、だ、だ、だっこされてる……!?
「ちょっと、あの、あの、ルフィ!?」
「行くぞ~~」
ルフィは軽々とわたしを運んでいく。すごい力。この線の細く見える身体とゴムみたいに柔らかい両手に、どこにこんな力があるんだってビックリする。あんなチビだったルフィが、ずっとずっと大きく見える。だっこから抜け出そうにも、ルフィはしっかりと抱きとめているから、身を捩ってもビクともしない。……そっか……ルフィが本気になったらわたしなんか簡単に捕まえられるんだ、抵抗なんて絶対させてくれないんだろうな……。すっぽりと腕の中に納まってルフィの顔を見ながらそんなことを想像してしまう。
そんなこんなでわたしはアッサリとダイニングまで連れてこられる。みんなまだ中にいるみたい……ルフィがわたしを連れ戻してくるって、ずっと待ってくれてたんだ。
「おーーい、両手ふさがってっから開けてくれ~~」
「待って!?待って待って、おりる、おりるからおろして!」
こんな恥ずかしいところ見せたくなくて慌てて懇願するけれど、そんなことお構いなしにルフィは中に入ろうとする。ドアを開けてくれたロビンと目が合って……なんだか優しそうな顔で「まあ…」って声を漏らしたのが聞こえた。それはなんの「まあ」なの……!?
- 73◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 05:08:17
- 74◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 05:16:22
大急ぎでお医者さん鞄を持ってきたチョッパーが、あっという間に処置をしてくれた。見たことない大きな葉っぱをよくもんで捻った足首に当てて、今は包帯でぐるぐる巻いてくれている。ちょっと葉っぱが冷やっとしたけど、少し楽になった気がする。
チョッパー「大丈夫、骨は折れてねェみてーだしただの捻挫だな。この薬草は湿布になるから、貼っておきゃ一晩で治るはずだ。あ、包帯は明日までとっちゃダメだからな。……よし、出来た!」
ルフィ「ありがとな、チョッパー!」
ウタ「ありがとう、チョッパー」
チョッパー「これくらい当たり前だ、気にすんな!」
ウタ「んーん、その、わたしの心のこと。ずっと心配して診てくれてたんだよね……隠しててごめん」
チョッパー「いや……それはこっちこそだ!黙って勝手にウタのこと調べてたんだ、テストまでして……。それにウタをのけ者みたいにして、こっそり集まって……イヤだったよな? おれも、ごめ゛ん゛な゛ァ!」
ウタ「いいの、もう大丈夫だよ。助けようとしてくれて、ありがとう!」
- 75二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 05:27:39
- 76◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 05:34:17
- 77◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 05:50:19
ナミ「それにこっちだって、ウタが悩んでることに全然気づいてあげられなかったんだもの。お互い様よ」
フランキー「そうだぜ、おれ達ァ仲間のピンチに気付いてやれなかった。だからこの件に関しちゃ、ワッショイワッショイってわけよ」
ウタ「ワッショイワッショイ???」
ウソップ「ドッコイドッコイな」
ブルック「……ウタさん。『歌の人格』が宿っているというチョッパーさんの見立てについては、いかがです?」
ウタ「あ、えっとね、ほとんど正解。あそこまで言い当てられるなんて思わなかったよ。というか、自分でなんて説明すればいいかわからなかったから、むしろ助かっちゃったかも。チョッパーってすごいね!」
チョッパー「コ、コ、コンニャロ~!べべべ別に褒められてもうれしくもなんともねェぞ~コンニャロ~!」ヨヨイヨイヨヨイヨイパパンパン
ロビン「それなら、今こうして話しているのは……」
ウタ「わたしも『歌の人格』のウタだよ。他のウタたちも、わたしの中にいて……今も、一緒に話を聞いてくれてるよ」
ウソップ「そうなのか?こうして話してる分には実感湧かねェけどなあ……」
ルフィ「……そうだウタ!みんなにウタ達のこと紹介してやってくれよ!」 - 78◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 06:03:35
一旦ここまでです。感想やコメントをいただけるのとても嬉しいです、励みになってます。
ここしばらく一味メインのパートになってるのでウタ達にもスポットを当てていきたいです。 - 79二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 07:59:56
主人格のウタも目覚めて歌人格の皆と一緒に麦わらの一味で楽しく過ごしてほしいな
続き楽しみにしてます - 801/2 ◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 10:18:39
ウタ「……えっ?」
ルフィ「ウタの夢ん中に行きゃあ、みんなに会えんだ!そしたら手っ取り早いだろ?」
ロビン「確かに、それはいい考えね」
ブルック「ヨホホホ!名案ですね!まだ私達と直接話したことのないウタさんもいらっしゃるでしょうから、会うのが楽しみです!」
ジンベエ「そうじゃのう。皆、仲間になったからには、きちんと顔を突き合わせねばな」
ウタ「顔はみんな同じウタなんだけど……でも、みんな平気なの?わたし、歌の世界でみんなにひどいことして……」
ルフィ「ウタはもうそんなことしねェだろ」
チョッパー「またウタワールドにいけるのかー!?」
ウソップ「前に歌ったときちょっとだけ連れてってくれたよな!?あれ楽しかったなァ!」
ナミ「だそうよー。別に誰も気にしてないわ」
サンジ「そうだぜウタちゃん、仲間なんだから当然だろ?」
ウタ「みんなぁ………………わかった。ちょ、ちょっと待ってね、『みんな』と相談してみるから……」
ルフィ「お、独り言すんのか」
ウタ「しないよ!?ちゃんと心の中で話すからね!?」
- 812/2 ◆YPIlbh1UTA22/11/10(木) 10:19:57
――――――――
風「…………というわけなんだけど……ちょ、ちょっとなんでみんな泣いてんの!?」
最強「みんないい人すぎ……」ジーン
ビンクス「海賊はこうでなきゃねェ……」ジーン
新時代「みんな絶対に新時代に連れてくからね……」ジーン
世界「ルフィはわたし達の救世主……」ジーン
ウタカタ「風ちゃんよかったねー♪」「『お前はウタだッ!』」「ルフィ、カッコイイ~♪」
世界「…………あー、ズルい!風ちゃんだけしか言われてない!」 新時代「あ、ほんとだ!」 最強「む、確かに不公平だよね?」
風「えっ、いや、その、あれはたぶんみんなに向けても言ってたと思うよ!?」
『ズルーい!ズルーい!』
風「え、ええー、ちょっと……どうしたら……」
――――――――
ウタ「うーん……うーん……」
ナミ「唸ってるわね……」 ロビン「会議が難航してるのかしら」
- 82二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 19:03:18
続きが気になる
- 83二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 02:55:26
保守しときます
- 84二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 06:46:34
保
- 851/3◆YPIlbh1UTA22/11/11(金) 09:33:33
- 862/3◆YPIlbh1UTA22/11/11(金) 09:36:43
包帯を巻いて少しだけ楽になった足で立ち上がり、一歩二歩。振り返って、ちょいちょいとジェスチャーで口元を示すと、サンジはタバコとキッチンの火の始末を済ませてくれた。そして、みんなの前で両手を広げてみせる。
「――わたしの名前は『風のゆくえ』」
「ウタが夢見た、音楽の響き続ける、永遠に続く平和な世界を願う歌」
「もう一度、みんなを案内するね。ウタの夢の世界に――」
みんなを見る。期待と信頼、準備はできているといった顔で注目してくれている。ルフィもニカッと笑ってる。ここはわたしと、仲間たちのための舞台。ルフィが連れてきてくれた新しい特別な場所。ひとつ息を吸い込んでわたしは唄い始める。ウタウタの能力を歌声に乗せて。
「 この風は どこからきたのと――♪ 」
「 問いかけても 空は何も言わない――♪ 」
唄い始めれば、みんなゆっくりと瞼を閉じていく。テーブルに突っ伏したり、椅子や壁にもたれかかったり、リラックスした表情で眠りにつく。現実世界の歌声は、みんなの子守歌になる。
夢の世界のわたしも唄っている。みんな瞼を開いて、身体を左右にゆすったり指を動かしたりして、ずっと聴き入ってくれている。嬉しくなって、夢のサニー号のダイニングにいっぱいに白いバラやイチゴの花を咲かせる。ブルックの両手の指の骨が寂しげに動いていたから、それに応えてミニピアノを出してあげる。すると喜んで伴奏を弾き始めてくれた。
9歳の姿になった夢の世界のわたしは、みんなの心の響くように目一杯に唄う。現実世界のわたしも、みんなが眠りについても最後まで唄い続ける。二つの歌声が混ざりあって、船いっぱいに響く――。
「 どこまでも あなたへ 届くように 歌うわ――♪ 」
「 大海原を駆ける 新しい風になれ――♪ 」
- 873/3◆YPIlbh1UTA22/11/11(金) 09:43:51
唄い終わると、みんなすごく喜んでいっぱい拍手をしてくれた。最初はこんなに大げさにするつもりはなかったけど、つい楽しくて最後まで唄っちゃった! 伴奏をしてくれたブルックにもスポットライトを当ててわたしから拍手を送ると、みんなも一緒に拍手してくれて、ヨホヨホ楽しそうに笑い声があがって、わたしもつられて笑った。
ルフィ「よかったぞー!ウター!」
ウソッチョ「「感動じだァァァー!!」」
ロビン「素敵だったわ」
フランキー「さっすが我が一味のスーパー歌姫だぜェ~~!!」
ジンベエ「何度聴いても穏やかでいい歌じゃのう」
サンジ「オイオイ、ウタちゃんが子供になっちまった!」
ナミ「かわいい~!」
風「聴いてくれてありがとう! みんな、ウタウタの世界へようこそ!」
外へのドアに手をかけて半開きにして、みんなの方に振り返る。
風「ほら、みんな立って。おいで!これからウタ達に会わせてあげる!」
ドアを開け放ち、先導して外に出ると、全員がドヤドヤ付いてきてくれた。甲板の上にはぼんやりとしたわずかな明かりが揺れるだけで、辺り一面に夜の闇が広がっている。……でも、ここは何もかも思い通りになる夢の世界! わたしが指をかかげるだけで、空の星たちはサニー号を照らす色とりどりのライトに変わる。さらに音符のカンテラを散りばめて、夜の海に浮かぶ船を幻想的にライトアップさせる。その光景に驚いたみんなの「おぉ」という声が聞こえて、わたしは嬉しくなった。
そして、思い思いの場所に座っていたウタ達が近くにやってきて、わたし達を出迎えてくれた。 - 88◆YPIlbh1UTA22/11/11(金) 13:55:55
夜までにこれないので保守しておきます。
(このシーン書くために風のゆくえをリピートしてたんですがまた泣きました。) - 89二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 14:14:18
ついにここまで来たかって感じ
続き楽しみにしています - 90二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 18:17:05
- 91二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 20:13:02
ムジカウタちゃんと皆と話せるかな?
- 92二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 03:55:14
保守
- 93二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 10:48:20
保守
- 94二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 17:23:03
期待保守
- 95二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 20:06:33
保守
- 96二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 00:59:00
保守
- 97二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 07:21:03
保守
- 98二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 15:01:45
保守
- 99二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:19:15
h
- 100二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 23:07:21
保
- 101二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 07:13:31
期待保守
- 102二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 07:50:24
期待
- 103二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 15:52:46
保守
- 104二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 20:25:20
h
- 105二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 21:41:01
ほ
- 106二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 02:33:02
ほしゅ
- 107二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 06:53:57
期待
- 108二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 14:57:26
保守
- 109二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 20:25:51
期待あげ
- 110二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 04:33:25
ほしゅ
- 111二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 06:48:09
保守
- 112二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 14:16:31
H
- 113◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 14:26:01
長らく保守ありがとうございます。
描写の方針がようやく定まってきたので本日投下していきます。 - 114二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 15:21:30
キターーー!!
- 1151/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 15:53:38
『 せーの 』 『 ウタでーす! 』
「ほ、ほ、本当にウタちゃんがいっぱいだー!?」
「えーーー!?思ってたよりめちゃくちゃ多いぞーー!?」
「おいおいチョッパー、さっき4、5人くらいって言ってたよな!?」
「ヨホホホホー!!これは驚きましたね、ざっと30人はいらっしゃるのでしょうか」
「そうだよ、わたし達は8人で……え?」
ウタ、ウタ、ウタ、ウタ、ウタ、ウタ……たくさんのウタが駆け寄ってきて、みんなを取り囲む。ニコニコ微笑みながら手をとったり、腕に絡んだり、酒やジュースの入ったグラスを差し出したり、不自然に媚び媚びのファンサで出迎えてくる。待って待って。こんなイタズラをするのは一人しかいない。わたしは視線を上に向けて声をあげた。
「こーらー!降りておいで!」
「バレた」「みんなのビックリした顔」「楽しかった」「ふふふふ」
上階のデッキから身を乗り出していたあの子が指をくるんと回すと、みんなを取り囲んでいたウタ達は散って道を開ける。その真ん中にふわりと本物のあの子が降りてきた。みんなあんぐりと口を開けてそれを見ている。
「えーっと、この子はそのー……よく増えるの。驚かせてごめんね。ほら、自分で挨拶してよ」
「みんな、初めましてだね。『ウタカタララバイ』だよ」
- 1162/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 15:58:51
【ウタカタララバイ】
表に出ているウタ達はいつも楽しそう。『風のゆくえ』はナミとロビンに子供みたいに甘えている。『私は最強』は特にウソップとチョッパーの前でカッコつけて。『世界のつづき』はルフィのことしか見えてなくて。『ビンクスの酒』は積極的に関わろうとしないし。『スクラッチ』は言わなくていいかな、いつも通り。最近表に出るようになった『新時代』は、新しい計画のことばかり考えててニコニコしてる。
だけど、未だに『逆光』と『トットムジカ』は表に出ることを拒んでいる。それに目を向けず、ウタ達は“ウタ”らしく振る舞うことに感けているようにも見えた。――中途半端に思えた。結局のところ、ウタ達が敷いたそれぞれの境界線の中を行ったり来たりしているだけなんだ。『麦わらの一味』という括りの中で、都合よく“ウタ”らしく振る舞える場所だけを選んで、居付いているだけに過ぎなくて。
わたしには――それが酷く歪んでいて、滑稽に思えた。
境界線を壊そうと思った。壁を取り払って、すべてを一緒にしたかった。ウタが取り繕って誤魔化すのをバカにして、煽って、それでもウタ達は動いてくれず、半端なままでいようとしていた。だから――ウタ達が揃ってご執心の人、ルフィを楔に使うことにした。彼をウタの世界に招いて、ちょっと押し倒して、甘く囁いてあげて……それ以上のこともしたかったけれど……それで面白いように状況は動いた。ウタ達の心は、すっかり“ウタ”らしく振る舞えなくなっていた。ルフィを巡って言葉を遮り、言い争い、諫め、ようやく一人のウタが状況をなんとかしようと動いてくれた。
そして――これは思惑がうまくいった結果なのだろう。『風のゆくえ』の泣き声がルフィを呼んでくれて、一緒に境界をひとつ壊してくれたみたい。みんなを歌の世界に招いて、こうして出会う機会を作ってくれた。
「今日はルフィから来てくれたね!」 ウインクを送ると、「ああ、あん時の!」ってルフィはすぐに気づいてくれた。ウタ達と一緒に過ごした夜、お喋りして楽しかったよね。
でも、他のみんなはわたしのことが誰なのかわかってないみたい。
- 1173/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 16:04:17
コツコツ、と足を鳴らす。
夜空は緑に。床は赤に。二対の色に夜は染まる。無用階段が海面から空に伸びて、どこにも通じない窓が口を開いて、輪や球、四角が意味もなく転がる。水面に浮かぶ月よりもおっきな黒猫が、水平線の向こうから顔を出して「にゃあ」と鳴いて歩いている。
「えっと~、ちゃんと自己紹介しないとね。わたしは、“ウタ”がみんなを夢の世界に閉じ込めて~…………そうそうそう、ちょうどルフィ以外のみんなを歌にして磔にしてたときかな??“ウタ”を捕まえに来た海兵さん達に向けて唄ってあげた歌だよ。『邪魔しないで』『あなた達も早くこっちにおいで』って……おじさん達みんな慌てちゃってさ、おっかしかったなあ。ふふふ♪」
「邪魔ものをみんーな追っ払ってさ、“ウタ”は確信したんだ。自分の歌さえあれば絶対になんでもできるって、そう思っちゃったんだよねー」
「……ネズキノコのせいでさ、その時にはもうアタマあっぱっぱーになってたんだけどね、アハハ!」
大げさに身振り手振りで、みんなの前を歩く。
「“ウタ”ったらさあ、どんどんずんずん『独り』で抱え込んで、本当の自分を押し殺して、ファンのみんなの期待に応えようとして、自分はなんでもできるって思い込みで行動して、でも本当は全部ぐっちゃぐちゃで……ほんと……バカみたいだったよね」
キャハハハ クスクス 黒いウタ達が一斉に笑う。この子たちは本音を隠そうとすればその暗がりから姿を現す、ウタの自嘲のようなもの。わたしがウタを嗤えば一緒に嗤う。
同時に世界がスイッチする。青の床に赤い空。ルフィは静かに眉を顰める、わたし達が“ウタ”をバカにしたのが気に障ったんだね。みんな険しい顔でわたしの独白を聞いている。「そんなこと…」ウソップが何か言おうとして紡げずに声が途切れる。
――大丈夫だよ。
「……なーのーで!ウタはもう『独り』になるのはやめにしました!」
くるんとみんなのほうを振り向いて、大きな声で宣言する。
- 1184/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 16:24:34
「わたしはウタの本音の歌。だからぶっちゃけちゃう、ウタはすっっっごく寂しがりなの。みんなと会えたからには、わたしはこれからどんどん絡んでいくよ、みんなともっとお話しして、いっぱい繋がりたいの。嫌がられたって何度も突撃しちゃうから。ウタがちゃんと『麦わらの一味』になるためにね」
「えー、もう仲間だろ?」
「ん゛ん゛~~~~ルフィ、嬉しい!けどわたしの気持ちがそれじゃ収まらないの。ルフィもウタが知らないルフィのこと、ちゃーんと教えてよ。知りたいこといっぱいあるの」
だんだん、と床を踏んで鳴らす。青の空。紫の床。
「ひとりだけみんなのコトなんにも知らないなんて、寂しいじゃんか」
「……そんならよ、なんでも聞いてくれよウタ!ウソップ様の英雄伝説は山ほどあんだ!」「そ、そうだ!おれ、ドクターやドクトリーヌのこと、ウタにも知ってもらいてェ!」
「なんだァ、距離詰めてェってんならいくらでも来いってんだァ!!」「そうですとも。聞きたいのでしたら弾き語って見せましょうこの喉が張り裂けるまで!あ、私もう喉ないんですけどーー!」
「こいつらがどんだけ無茶してきたのかって苦労話なら、いくらでも話せるわよねえ?」「フフ、それも全て大切な思い出話になったものね……」
「楽しい話はそう多く持ち合わせておらぬのじゃが……」「面倒くせえなァ」「クォオラ、マリモ!ジンベエ!ウタちゃんは胸の内の本音を曝け出して真面目に聞きたがってんだ!ちゃんと話してやらねーと承知しねェぞ!」「お、おうわかっとるわかっとる」「うるせェグルグル眉毛」
「うん、ウタがそうしてェってんならそれでいいよ」「なんかルフィだけ軽ーい……けどいいや、みんなありがとう!これから思いっきり絆深めていこー!」
『 おー! 』みんなの揃った声に、にしし、と喜びの笑いが漏れる。――――ああ、そうだよ、ウタが居たい場所はここなんだ。みんな早くこっちおいで。
- 1195/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 16:45:41
「そーれーとー……『ウタカタララバイ』からのお願いでーす。もし他のウタが逃げ出して『独り』になろうとしたら、無理やりとっ捕まえてでも口を割らせちゃってほしいなーって」
「独りぼっちにするつもりねェけどよぉ」
「他のウタはねー、みんな素直じゃないの。わたしよりず~っと恥ずかしがり屋で、逃げ腰で、取り繕って本音隠そうとするおバカさんだから。そうだよねー、風のゆくえちゃん?」
「んあっ!?た、確かにさっき逃げたけどぉ……ねぇ、キャラ変わりすぎじゃない?」
「わたしは元々こうなんだけどね~?おバカさんが多すぎて忙しくって~。でも、逃げてくれたおかげで、一歩前進するのが見られそう。そこはありがとーねー。…………それとあとひとつ、何か忘れてなーい?」
「えーと……あー……ちょっと待ってて」
- 1206/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 17:02:20
――――――――
「ルフィ、ルフィ……ちょっと、ちょっとこっち……!」チョイチョイ
「どうした?」
「あのね、大事なお願いがあるの……!さっき……わたしに……その、言ってくれたよね……『お前はウタだ』って……。あれをね、他のウタ達にも言ってあげてほしいの……」コソコソ
「なんだそりゃ?」
「わたし一人しか言われてないから不公平だ、ズルいって……そんなつもりはなかったんだけど……お願い!これじゃケンカになっちゃうから……!」
「そんならいくらでも言ってやるけどよー。でもなんでだ、嬉しいのか?」
「えっ!?!?…………いや……」ゴニョゴニョ
「嬉しくねェのに言われてーのか?よくわかんねェ」
「待って待って待って!!……嬉しかった、すっごく嬉しかったの!!みんなね、わたしとおんなじふうに自分のコトを『偽物のウタ』ってずっと思ってたはずだから……」
「そっか!それなら言ってやらねーとな」
――――――――
- 1217/7◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 17:23:58
「なァウタタカ!」
「『ウタカタ』だよ、なあにルフィ?」
「そのよ……お前もウタだからな!」
「……ん~~ふふふ、直接言われるとなんだかじーんとしちゃうな……。うん、嬉しいよ」
風のゆくえちゃんが話を通してくれたおかげで、ルフィの口からそれをはっきりと聞けた。もっとも、風のゆくえちゃんに向けられた言葉でもうすでに十分気持ちは伝わってて……。だから『形だけ』そう言ってくれるので満足できた。それ以上は望まないつもりだった。けれど……でもルフィはもっと言いたいことがあったらしくて。
「ウタはすげェ優しーんだ。アイツ小っせえ頃から足が速くて、いっつもおれの前を走ってたんだ。でもおれが追いつけるくらいのペースで走ってくれてよ、何度も後ろ振り返って見ててくれて……。あのライブやったのだってさ、そういう気持ちがあったからだったんだろ? お前もそういうところあるよな、いっつも他のウタを心配してるみてェでさ。だからお前もウタなんだ」
どうしてそう思ったのか、ルフィは一生懸命説明をしてくれて。……わたしと思い出の中の“ウタ”を重ねてくれて、形だけだった言葉に真実味が増して……。急に顔が熱くなった気がした。胸がぞわぞわ震えて、嬉しくなって。
「……………………ふーん、ふぅーん♪ルフィったらずいぶん気が利くこと言ってくれるじゃんかー、うふふ、ありがとね」
「アハハ、ウタカタちゃん恥ずかしがってる~」「髪の毛ピョコピョコしてる~」「おっかし~」
「う!? いいでしょ別に、あっち行ってて、しっし!!」
「わー」「きゃー」黒いウタ達を追っ払って消す。わたし自身がこの子達に嗤われるなんて初めてだ。
「さてと!挨拶も済んだしわたしの番はこの辺でおしまい。みーんなお行儀よく順番待ちしてるからさ……最後まで、『全員』の声を聞いてあげてね」
- 122◆YPIlbh1UTA22/11/16(水) 17:43:48
一旦ここまでです。
ウタの新情報が飛んできて正気でいられないけど書き溜めできたらまた投下します。 - 123二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 18:29:36
はーい、待ってまーす!
- 124二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 22:22:35
楽しみにしてます
- 125二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 22:48:28
保守した甲斐があった…
- 126二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 06:40:14
守
- 127二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 15:33:07
ほーしゅ
- 128二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 20:23:20
ほ
- 129二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 02:05:03
ほしゅ
- 130二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 06:49:50
保守
- 131二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 07:34:00
期待あげ
- 132二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 12:26:51
小説版での視点も組み込まれてて素敵
- 133◆YPIlbh1UTA22/11/18(金) 15:35:50
長いことお待たせしてます。最初に書いた部分までどうにか辿り着きたい。
>>132 ありがとうございます。
わかるものなんですね、最近になって時系列確認のために小説も買いました。
それでまたダメージ受けてます。
- 134二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 20:04:57
ほs
- 135二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 21:10:15
このレスは削除されています
- 136二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 02:17:54
保守するのですよ
- 137二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 06:42:45
保守
- 138二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 13:17:23
保守いたしまする
- 139二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 18:49:00
ほしゅ
- 140二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 01:33:48
保守
- 141二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 06:43:10
- 142二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 12:37:57
保守
- 143二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:13:11
保守
- 144二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:49:32
ふと思ったんだけど、23日のウタの告知でもし楽曲追加されたらウタの人格がさらに増えることになるのでは?
- 145二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 01:26:37
そこはSS師様を信じましょうや…
楽曲追加前の時系列ってことで8人格進行でもいいし人格追加してもいい
仮に追加加入ルートだと新楽曲は8人のウタの子供扱いになるんじゃろうか? - 146二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 06:50:01
保守
- 147二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 13:34:45
ただ信じて待つだけ
保守 - 148二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 19:27:55
☆
- 149二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 21:40:58
保守
- 150二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 03:50:49
ほす
- 151二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 07:40:29
ho
- 152二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 16:14:59
ほーしゅ
- 153二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 21:06:28
ほ
- 1541/2◆YPIlbh1UTA22/11/23(水) 05:09:45
――――――――
『ウタカタララバイ』たちがデッキから一斉に掃けると、空と船の色が変わり、マスト上方にある展望室をスポットライトが照らす。
そのてっぺんに佇んでいたウタはおもむろに飛び立ち、軌道にキラキラとしたパーティクルを散らせながら、船の周りをビューンと旋回しながら降りてくる。金の鎧と王冠を煌めかせ、衣装のマントが風になびく。
やがて甲板の上にふわりと降り立つと、その着地と同時に音符がパァンと弾けて光の紙吹雪を散らした。
【私は最強】
「おおお、来たァー!」「このウタは知ってるわね」
「最強のウタだーー!」「派手な登場だこと」
「みんなー、また会えたねッ!『私は最強』ッ!ウタだよッ!」
「「「オオオーー!!!」」」
ウソップとチョッパーとサンジの歓声が上がり、わたしはそれに手をぶんぶん振って応えた。
ルフィもこっちを見てる。あの時も会場でルフィはすぐそばで見てくれて、“ウタ”が強くなったのを見て嬉しそうに笑っていた。それを思い出したらどうしてもルフィのことを意識してしまって視線がそっちへ向いてしまう。
…………でも、今は他のみんなも注目してくれている。だから最強のわたしは耐えられた。ルフィと二人きりだったら危なかったかもしれない。このテンションを維持して乗り切るぞ!とわたしは息を吸い込んで、みんなの代表として挨拶し始めた。
- 155二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 05:15:25
更新来た!!嬉しい!!!
でも時間すげェな...体調には気をつけろよ - 1562/2◆YPIlbh1UTA22/11/23(水) 05:16:24
「え~~、この度はウタ一同みなさまに多大なご心配とご迷惑をおかけしまして~~~~……」
『それはもうええっちゅーの』
ナミとウソップの息の合った鋭いツッコミが飛んできて、変なウタだなァ、ってルフィが笑ってる。
「そう!見ての通り、わたし達は変なウタ。本物の“ウタ”と似てるけど違う、個性豊かなウタ達、わたしと8人の総勢9名!」
手を広げて船全体を照らす光を薄暗くし、浮かんでいた音符の明かりも光を弱める。その代わりに、わたしを強く照らすたくさんのライトと、『風のゆくえ』『ウタカタララバイ』を囲む音符の光だけが暗闇の中に浮かび上がるようにした。
「この船に乗りたいって言い出したのはその中の一人。他のウタ達になーんの相談もなしに!まったく、困っちゃうよね。シャンクスの船に乗るとか、ゴードンと一緒にエレジアに残るとかさ、他にも色々身の振り方をじ~っくり考えることだってできたのに」
やっぱりね、とナミが腕を組んで小さく呟くのを聞き逃さなかった。「でもね!」指をさして心配御無用を突き付ける。
「今ではわたし達はもうこの船とみんなの事が大好きになったんだ!1人乗るはずが大所帯になっちゃったけど、改めてわたし達をみんなの船に乗せてほしいんだ。……いい、よね!」
ちょっぴり不安そうに尋ねると、ルフィが真っ先に「おういいぞ」と返事をしてくれて、一味のみんながそれに続いた。
「ウタちゃん、みんなとっくに受け入れてんだぜ。どーんと来いってなもんだ」
「この船はもうヘンなヤツばっかりよ、1人でも9人でも増えたところでどうってことないわよ」
「そうだぞ」「そうだぜ」「そうですね」「説得力すげェけどお前らそれでいいのか」
チョッパー、フランキー、ブルックが立て続けに応えてウソップがボヤく。それがあまりにもテンポがよくておかしくって、思わず含み笑いをしてしまった。……みんな優しい!確認なんかしなくてもよかったみたい!
「んふふ!ありがとー!それじゃ、わたしのことはみ~んなもう十分知ってるだろうからね!他の子をどんどん紹介していくよ!ほら、次のウタにご注目!」
大げさに手を掲げ、そのウタのほうへと新しく光を当てて視線を誘導した。 - 157二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 13:18:06
保守
- 158二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 19:36:20
ほ
- 159二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 00:48:44
楽しみにしてます
- 160二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 07:07:17
期待
- 161二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 13:34:08
ほしゅ
- 162◆YPIlbh1UTA22/11/24(木) 18:46:13
- 163二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 19:18:39
キターー!
- 164二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 20:41:33
- 1651/? ◆YPIlbh1UTA22/11/24(木) 21:26:10
――――――――
【逆光】
「…………ああ、もうわたしの番?」
甲板の隅っこで大人しくしていたら、突然スポットライトを当てられた。出番が来たら呼ぶって……こういう呼び方するわけ?……これじゃあまるで舞台の主役みたい。ちょっと挨拶してすぐ帰るつもりだったのに、こんな大げさな演出をされるのは不本意だ。『最強』って子は派手好きで、仕切りたがりで――――あの子なりの気遣いなんだろうけれど、こういうところがちょっとついていけない。溜息をついて観念して、みんなの方を向く。うわ、みんな見てるよ……やだなあ。
「んー……あー……どうも……『逆光』のウタ、です」
「テンションひっく!?」悪いねウソップ、イメージ崩しちゃうかな。
「いえーい」「いやそんな無理にあげなくても!?」そんなやり取りでハハハと乾いた笑いが出る。
……わたしがみんなの前でテンション上げられるわけないでしょう。こっちじっと見ないでよ『最強』うざい。
ルフィは「どの歌だ?」って顔をしてる。『どのウタ』かはわかってそうなのに、『歌とウタ』が一致しなくて困っている。はいはい、分かるように教えてあげればいいんでしょ。歌の名前なんか気にしないヤツだもんねアンタは。世話焼きのくせに、世話が焼ける。
「ほら、ライブ会場で……ウタが怒り出したでしょ、それで唄った歌だよ」
「?」
「だからァ、アンタに海賊やめなよって言って、みんなを歌にしてハリツケたり、ルフィをぐるぐる巻きにしたじゃんか。あの時唄ってたでしょ」
「……あァ~~~~、あん時の」
- 166二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 21:29:58
改めて見るとトットムジカの次くらいには自己評価低くなりそうな要素だな
- 1672/? ◆YPIlbh1UTA22/11/24(木) 22:45:57
- 1683/? ◆YPIlbh1UTA22/11/24(木) 23:30:35
「でもお前――」「そうだよねルフィ、本当の“ウタ”は違うよね」ルフィの言葉を遮って続ける。
「自分を捨てたシャンクスを恨んだ。みんなを傷つける海賊を嫌いになった。世界中で起こってる理不尽なことに怒った……それを知っても、ただ唄うことしかできないのが悔しかった。」またルフィが何かを言いたげになって――「そういう思いを込めて、“ウタ”は『逆光』を作ったんだよ。それが世界中ですごい人気になってさ」――だから、しゃべり続けて遮ろうと。
「『逆光』を唄って、あの子は“海賊嫌いのウタ”になった。挙句の果てに『救世主』って言われるようになってさ。自分の歌を認めてもらえて、もっと、もっとみんなのために歌わなきゃって」わたしの口はわたしが考えるよりも先に舌を滑らせていく。
「でもね。“ウタ”は間違いに気づいたんだ。自分がエレジアで起こしたことを知って、シャンクスが自分にしてくれたことを知って」――――こんなことまで話すつもりなかったのに。
「本当は海賊が、赤髪海賊団のみんなが、ずっと大好きだったことを思い出しちゃった。一生懸命隠そうとしてたのに……ほら、ぜーんぶ化けの皮剥がされちゃったじゃんか。おかげで“ウタ”は素直になれて……まァ、よかったんじゃないかな」――――ぜんぜん、よくない。
「――なのに、見てよほら。いなくなったのは“本当のウタ”で、代わりに残ったのは“海賊嫌いのウタ”だよ。……逆じゃんか。おかしいでしょ?」
- 1694/? ◆YPIlbh1UTA22/11/25(金) 00:11:18
無意識にコツコツと靴を鳴らしていた。
……だんだん恥ずかしくなってきた…………わたし、何が言いたいんだろう。こんな話をしたってしょうがないのに、みんなにそれを言って、どうしてほしいんだろう。
「だからえーっと……“海賊嫌い”だけど、あなた達が悪い海賊じゃないことはもう、知ってる、わかってるけど。けど……みんなとどう接していいのか、正直まだ、よくわからなくって」
何を言って、喋り終わればいいんだろう。みんなの楽しい気分を邪魔せずに話したかったのに。
なんでもいいから話を終わらせて、今すぐここから逃げ出したかった。
「それで……その……わたしのコトは、別に……放っておいてくれていいから。ただ居るだけだから、気にしないで。その分さ、他のウタといっぱい仲良くしてあげてよ。…………言いたかったのは、それだけ。もうこれで挨拶終わるから、それじゃあ!」
「あ、ちょっとウタ!」
これで締めよう。さっさと退散しよう。挨拶は済んだんだから、いつも通りに戻ろう。
呼び止める声なんか聞こえない。このままみんなに背を向けて――
「待てよ」
- 170二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 00:14:29
来た!ルフィウタの心を救ってくれ!
- 1715/7◆YPIlbh1UTA22/11/25(金) 02:50:34
「……な、なによ」
無視すればよかったのに、立ち止まってしまった。いつでも消えられるのに、留まってしまった。その隙に、ルフィはすぐそばに飛んできた。何度靴を鳴らしても、誰も助けてくれない。
「お前が本当に海賊のこと嫌いでも別にいい」
「は……なにそれ……?」
「海賊が嫌いなウタがいたってよ、おかしいことねェだろ?」
「……いや!?いやいや、おかしいよ、ウタは海賊が好きだったじゃんか!」
「当たり前だろ!」
「じゃあ“海賊嫌い”はおかしいじゃん!」
「おかしくねェ!」
……この男は何を言い出すんだ、何をムキになっているんだ。意味が分からない。
『お前、あんなに、あんなに赤髪海賊団が、シャンクスが好きだったじゃねーか!』
『なんで海賊を嫌いになったんだ!』
アンタ、そう言ったじゃんか。アンタの知っているウタは、わたし達の知っているウタは、本当は海賊が大好きだったんだよ。だから……嫌いでもいいなんて、それじゃおかしいんだってば。“ウタ”の本当の気持ちに“海賊嫌い”はいらないんだから――。
- 1726/7◆YPIlbh1UTA22/11/25(金) 03:11:36
「そん時の……ウタがお前作った時の気持ちは嘘じゃなかったんだろ?」
「…………だからあ!それは本当のことを知らなかったから……」
「知らなかったことと気持ちが嘘だったかどうかは違ェだろ!」
「……ッ!?」
「そん時ウタは知らなかったかもしれねェけどよ、シャンクス達に置いてかれてすげェ辛かったのも、お前の歌を聴いてたやつらのことほっとけなかったのも、全部全部本当のことだったんだろ……!それを大好きな歌にして届けてェって思ったから、ウタはお前のこと作ったんじゃねェか……!嘘のつもりで歌を作ったわけじゃねェんだろ……!?……だからよッ!お前が本当のウタじゃないほうがおかしいだろ!海賊が嫌いになっちまってもよ、お前もウタなんだよッ!」
「――………………」
――――言葉が、出てこない。『お前はウタ』という薄っぺらい言葉を否定する文章はいくつも考えていたはずなのに、頭に浮かべようとしてもなにも言葉にならなくて。この男が言っていることを、何でもいいからひとつでも否定しようとして、何かを言い返そうとして……口を開いても、閉じても、口の中が乾くだけで、音のひとつも出てこなかった。そのうちに息が詰まって……何も考えられなくなって、わたしはその場から姿を消すことしかできなかった。
「あッ!?コラ消えんなお前まだ途中――」
――――――――
- 1737/7◆YPIlbh1UTA22/11/25(金) 03:21:23
- 174◆YPIlbh1UTA22/11/25(金) 03:25:38
本日分はここまでです。
投下中に何度も追記修正のため書き直すことになってしまい、時間がかかってしまいました。
お待たせしてすみません。 - 175二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 03:43:39
ん〜美し!
- 176二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 04:03:05
うーんこれは太陽神
- 177二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 07:29:04
期待保守
- 178二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 15:01:27
保守
- 179二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 21:08:42
ほ
- 180二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 01:28:53
ほしゅ
- 181二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 11:13:39
保守
- 182二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 17:37:39
グッ...持病の保守しないと死ぬ病が...!!!
- 183二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 22:04:24
保守
- 184二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 03:36:28
保守
- 185二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 12:27:08
保守
- 186二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 20:05:41
ほし
- 187二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 02:36:15
保守
- 188二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 12:07:39
保守
- 189◆YPIlbh1UTA22/11/28(月) 16:07:34
いつも保守ありがとうございます。
遅くなってしまったので、投下するタイミングで次スレを立てようと思います。 - 190二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 16:39:43
楽しみにしています!
- 191二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:59:26
ほしゅ
- 192二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 08:18:07
ほしゅ
- 193二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 16:06:46
待つ
- 194二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:47:13
保守
- 195二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 04:31:07
ほしゅ
- 196二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 08:21:10
このレスは削除されています
- 197二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 08:22:44
- 198二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 09:01:16
乙です
埋めていいのかな? - 199◆YPIlbh1UTA22/11/30(水) 09:18:41
こちらのスレの保守ありがとうございました。
埋めてくださって大丈夫です。 - 200二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 09:21:26
このレスは削除されています