【SS・ダイス】11人の超新星で海賊団作るぞ!part.3 ~アーロン編・BW編~

  • 1超新星ダイス主22/11/12(土) 21:22:43

    あらすじ

    ルフィとゾロは”東の海”から何故か”北の海”にファンタジスタしてしまった

    ”北の海”では、アプー、ホーキンス、ベッジ、ロー、キッド、キラーを仲間にして、一行は”偉大なる航路”へ突入!
    しかし”偉大なる航路”突入直後にラブーンやミス・ウェンズデー達とひと悶着
    好感度が低かったのか、ルフィ達はMr.9とミス・ウェンズデーを助けなかった

  • 2超新星ダイス主22/11/12(土) 21:26:15

    ~あらすじ続き~


    リヴァースマウンテンから次の島に行くまでの間、船員達が必死に働いている中1人鼾をかいて寝ていたゾロ

    イラっと来たベッジはゾロに島に着くまでの見張りをやらせる

    そして案の定、船は漂流した


    漂流先はまさかの”凪の帯”

    しかしそこで、”凪の帯”から”偉大なる航路”入りを果たしたばかりのクリーク達と会敵

    なんやかんやでバトル開始!そして勝利!


    だがそこで現れたのはなんと”鷹の目”、ジュラキュール・ミホーク!!

    ゾロは早速、勝負を挑むも、世界一の大剣豪を前に儚く破れてしまう

    しかも最後に背中を斬られてしまった!ああ~剣士の恥!

    (ミホーク→ゾロの好感度は、「ちょっと気に入った」レベル)

  • 3超新星ダイス主22/11/12(土) 21:29:32
  • 4超新星ダイス主22/11/12(土) 21:42:32

    ~役職~

    船長:キラー


    副船長:ボニー


    航海士:キッド


    狙撃手:ホーキンス


    コック:ウルージ


    船医:ロー

    学者:ドレーク


    船大工:ベッジ

    音楽家:アプー


    操舵手:ルフィ

    剣士:ゾロ

  • 5超新星ダイス主22/11/12(土) 21:44:34

    今気づいたんですが、タイトルにバギー入れるの忘れてました

    ミホーク戦の次はバギー戦に入ります!


    ~海賊旗~

  • 6二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 21:58:34

    立て乙です。BW編は通るのか…

  • 7二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 22:04:39

    立て乙です
    何故か東から北へファンタジスタした、でずっと笑える

  • 8超新星ダイス主22/11/12(土) 22:09:23

    ◇◇

    ~前回の続きから再開~


    ゾロは背中からザックリと斬られてしまい、夥しい量の血を流している。

    ルフィ「ゾロォーーー!!」


    それまでぐっと堪えていたルフィもこれには耐えきれない。初めての仲間が殺されてしまったと、ミホークに食ってかかる。

    ミホーク「安心せよ。あの男はまだ生かしてある」

    ルフィ「!!」


    倒れるゾロにミホークは告げる。

    「おれは先、幾年月でもこの最強の座で貴様を待つ!猛ける己が心力挿してこの剣を超えて見せよ!」

    「このおれを超えて見せよロロノア!!」


    ホーキンスらが駆け寄ってゾロの様子をみていると、おもむろにゾロが刀を上げた。


    ゾロ「不安にさせたかよ...おれが...世界一の大剣豪に「くらい」ならねェと...お前が困るんだよな...!」

    ルフィはゾロが何を言おうとしているのかと、息をのんで見る。


    ゾロ「おれはもう!二度と敗けねェから!あいつに勝って大剣豪になる日まで!絶対にもう...おれは敗けねェ!」

    「文句あるか海賊王!」

  • 9超新星ダイス主22/11/12(土) 22:27:04

    今日はこれ書いて終わります


    ◇◇

    ルフィはゾロの誓いを聴き、「ししし、ない!」と笑顔で返した。


    ミホーク「良いチームだ......では、さらば!」

    そう言うと、ミホークは最後の一振りを下ろし、49隻目の船を両断して去っていった。



    一同「「うおおお!沈むー!」」

    ベッジ「マズい!キャッスルタンク!!」

    ここまでの戦いで動けなくなっているキッド、ゾロ、そして能力者であるルフィとホーキンスを”キャッスルタンク”で回収し、

    ベッジ自身もファイアタンクへ急いで飛び移った。


    ベッジの部下「お疲れ様です”頭目”!船を移動させますか!?準備は出来ています!」

    ベッジ「ああ、今の騒ぎで海獣どもが寄ってきている...さっさとズラかるぞ」

    部下「はっ!!」

  • 10二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 22:35:49

    乙保守

  • 11二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 22:36:41

    背中に傷付いちゃったことでゾロのブレイク加減が悲惨なことに…

  • 12二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 09:03:53

    保守

  • 13二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 10:45:25

    >>11

    ここで傷がついたから、何かあった未来のフラグが立ったよな

  • 14超新星ダイス主22/11/13(日) 11:53:21

    >>9

    続き


    ◇◇

    そして”凪の帯”から完全に抜け出した一行。

    取り敢えず近くの島に停泊することにした。


    運ばれてきたゾロに、ローは思わず疲れも忘れて治療を施す。


    ロー「ゾロ屋の傷は縫合しておいたが...脊髄損傷のせいで神経の断裂が激しい。上手く繋がらなければ今後は動くこともままならないだろう」

    ルフィ「!!おれはゾロを信じるぞ!」

    ロー「ああ、後はゾロ屋の気力次第...。だが不随になっても体を動かす手段はある。あとは結果を待て」


    ロー「ゾロ屋だけじゃねぇ、てめぇらもだ。軽傷だからってケガを放置するな、治療開始だ」


    かくして、ルフィ達は一旦の休息をとる。

  • 15超新星ダイス主22/11/13(日) 11:58:17

    【ダイス】

    停泊した島 dice1d4=3 (3)

    1.春島

    2.夏島

    3.秋島

    4.冬島


    この後来るバギーの船。アルビダは...dice1d2=2 (2)

    1.乗ってる

    2.乗ってない


    ゾロのケガ

    完治まで…dice1d365=281 (281) 日


    ゾロのSAN値減少数(75からの計算。マイナスは0と見なす)

    dice1d99=22 (22)

  • 16二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 14:18:00

    このレスは削除されています

  • 17超新星ダイス主22/11/13(日) 14:22:24

    ◇◇

    上陸したのは秋島だった。人の気配はない。どうやら無人島らしい。

    秋の味覚溢れる森にワクワクが抑えきれない一同。

    ルフィ達はゾロを気にしつつも、思い切り冒険を楽しんだ。


    ルフィ「おいこんなとこにキノコがあるぞ!これ食ったら笑いが止まらなくなるんだよな!」


    ベッジ「捨てろそんな毒キノコ」

    キッド「こっちにもなんか生えてんぞ!」

    キラー「図鑑によれば...ネズキノコだな。そいつも毒キノコだ」


    食料や木材を補給して2、3日が経った頃だろうか、この島に新たな来訪者がやって来た。


    ???「よーーし野郎ども!ハデに到着だァ!ん?なんだ先客か?」


    ルフィ「なんだあの赤っ鼻。変な鼻してんなー」


    現れたのは、サーカスの様な一団と、まるでピエロのような恰好をした男だった。

    ルフィの言葉を耳にすると、相手方の船員達がどよめいた。

    「あいつバギー船長になんてことを...!」「消されるぞ!」


    バギーは途端にブチ切れた。

    バギー「誰が赤っ鼻じゃコラァ!!野郎ども”特製バギー玉”用意!!ハデにシねェ!!」

  • 18超新星ダイス主22/11/13(日) 14:52:37

    ◇◇

    そんなこんなで出会い頭に衝突し始めたバギーとルフィ。

    勿論ルフィに大砲は効かないので弾かれる。

    モージ、リッチー、カバジらも参戦するが、力量差の前には無力だった。


    バギー「ちィッ!コイツらのこの強さ...まさかここの「お宝」先に取られちまったんじゃあ...」


    バラバラの能力で攻撃をギリギリで躱していくバギー。


    ルフィ達「「宝??」」

    バギーの言葉に反応するルフィ達。この島に宝?へえ、そりゃ良いことを聞いた...と笑う。

    それを見て、しまった!とバギーは焦る。

    こうなればもう、話は決まりだ。



    ルフィ「お宝争奪戦だァ~~~!!!」

    一同「「うおおおおお!!!」」

  • 19超新星ダイス主22/11/13(日) 15:02:17

    ◇◇

    さて、お宝ですが...無いんだろう、中身が...しても良いけどここは本当に有った方が盛り上がるよね

    てことで、金銀財宝が有るのは確定でダイス振ります。


    【ダイス】

    ①財宝はどこにある? dice1d3=3 (3) 

    1.洞窟

    2.古代の地下神殿

    3.巨大な木の上


    ②どっちが先に見つける? dice1d2=1 (1) 

    1.バギーチーム

    2.ルフィチーム


    ③50以上が出れば”歴史の本文”発見 dice1d100=83 (83)

  • 20二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 16:17:54

    まだドレークいないし現面子でも読めそうな奴がいねえ!これは痛いな

  • 21超新星ダイス主22/11/13(日) 19:43:44

    ポーネグリフ来たーー!

    カメラで撮影!とかは...しないだろうなあ、このメンツじゃあ

    ローが多分なんとかします


    ◇◇


    バギー「ぃよっしゃァ~~!お宝はおれのモンだ!」

    ルフィ、キッド「「あああ!?」」

    バラバラの能力を駆使し、島中を上空から探していたバギー。

    島の中央に生えている大樹の頂上。生い茂る枝葉をかき分けて覗くと、小さな洞に宝箱が隠してあった。

    バギー「長年探し続けている”キャプテン”ジョンの財宝とはまた別の宝だが...コイツもイイ額になりそうだ」


    先を越されて本気で悔しがるルフィとキッド。歯ぎしりをして上空のバギーを睨みつけている。

    バギー「見たか野郎ども!おれ様の勇姿!!「負け犬」どもの悔しがる顔がよく見える!ぎゃはは!!」


    ルフィ、キッド「「!!」」

    2人はバギーの煽りにカチンと来て、

    「そのケンカ買ったァ!!」「宝寄越せゴラァ!!」

    と再び乱闘を始めた。



    ◇◇

    ~大樹の内部~


    喧噪響く外を無視してスタスタと大樹の中へ侵入していく影が一つ。

    ロー「樹の根元に隠し階段...さて、何が隠れているやら」

  • 22二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 19:53:59

    ここでも過ロー…

  • 23超新星ダイス主22/11/13(日) 20:11:44

    長い長い階段を下りきってしばらく通路を歩くと、開けた場所に出た。


    ロー「これは...神殿!?随分古ィな...」

    ここまで来る途中では遺跡の類は見なかった。

    単に探索が足りていないだけなのか、それとも遺跡すら風化してしまうほど古い文明なのか。

    気になるポイントではあるが、そんなことよりもっと目を引く物体が奥に鎮座している。



    ロー「まさかこんなところで”歴史の本文”を見つけるとはな...読めはしねェが...」

    ”歴史の本文”とは何をしても壊せない石に刻まれた読み解くことの出来ない碑文。

    嘘か誠か、研究すれば”空白の百年”のことが分かるのだとか。


    (なァ、コラさん。これが読めたら...”D”の一族についても何か分かるのかな。...アンタのやりたかったこと終わらせたら、その後調べてみても良いかもしれねェ)


    少なくとも今はどうすることもできない石を前に、ローは恩人への想いを馳せていた。



    そこへ、カツンと足音を立てて誰かが背後からやって来る。

    ???「その石にはこう書かれている。”我らが祖国の御神木「”宝樹”アダム」の賜す恩恵と栄光について”...。要するに、この木の有効性についての説明だ」

  • 24超新星ダイス主22/11/13(日) 20:38:55

    ロー「!」

    驚いて振り返ると、腹に”X”と刻まれた男が立っていた。


    ???「幸いにも、この石には”空白の百年”に関することは書かれていない。運が良かったな、政府に目を付けられずに済むぞ」

    ロー「誰だてめぇは。何故この文章が読める...!?」

    突然現れた男に警戒するロー。バギーとかいう道化野郎の船には居なかったハズだ...と。


    ???「おれは流れの賞金稼ぎ。趣味は天文学。名乗る名は...ない。”死の外科医”トラファルガー・ローだな?その首貰い受けよう」


    ロー「!!」

  • 25超新星ダイス主22/11/13(日) 20:47:01

    ◇◇

    一旦流れ切ります


    タイトルで既にネタバレ済ですが、このXの人は仲間入りします。ぶっちゃけロビンポジです。

    こうでもしないとアラバスタに行けないので。

    スルーしてクロコダイルが乗っ取っても良いですけどね。アラバスタでプルトン探してそうな鰐も見たい。


    で、ここから相談です。

    ここまでスレを見て下さっている方ならお分かりの事でしょうが、スレ主には絶望的にセンスがありません。

    特にネーミングセンス。

    そこで、皆様にドレークのコードネームを考えて頂きたいのです。Mr.○○系で。

    ロビンポジなのでナンバー以外でお願いします。(クロコダイル元女説が脳裏をちらつく展開...みんな、すまんやで)


    >>26までの5つを選択肢にしてダイス振ります!

  • 26超新星ダイス主22/11/13(日) 20:48:03

    >>25

    安価ミスです!

    >>31まででいきます!

  • 27二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 20:55:49

    Mr.Xデー(エックスデー)

  • 28二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 20:55:59

    男なら数字だけど…ボンちゃんみたいな特別枠かな?ロビンの位置にいる感じでいい?

    Mr.メーデー(トルコの祝祭日)

  • 29二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 21:08:15

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 21:21:35

    エイプリルフール
    ここのドレークがスパイやってるかどうかは分からんけど…

  • 31二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 22:30:12

    Mr.バースデー

  • 32超新星ダイス主22/11/13(日) 23:05:25

    ご協力ありがとうございました。

    それではこのダイスを振って今日は寝ます。おやすみ。


    【ダイス】ドレークのコードネーム

    dice1d4=1 (1)


    1.Mr.Xデー(エックスデー)

    2.Mr.メーデー

    3.Mr.エイプリルフール

    4.Mr.バースデー


    >>28

    はい。その認識であってます。

    特別枠で、クロコダイル(Mr.0)の相棒です!

  • 33二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 23:11:10

    Xデー(エックスデー)とは、近い将来に重大な出来事が起きると予想される日、または計画実行の日を指す。

  • 34超新星ダイス主22/11/13(日) 23:22:45

    >>33

    うわ...それ聞くと凄く腹心の部下っぽいコードネームですね。

    しかも、ここぞという時に裏切りそう。

    出してくれた人に感謝です。

    Xデー→XD→”X”ドレーク

    みたいな伏線にもなりそうな...。

  • 35二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 06:59:46

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 08:04:54

    ドレークはスパイなのか本当にバロックワークスやってるのか

  • 37二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 15:02:51

    スパイじゃなくてもポーネグリフ読めるから原作と同じく政府と敵対するのは確定か

  • 38超新星ダイス主22/11/14(月) 16:23:53

    >>24

    続き


    ◇◇

    ???「その首、貰い受けよう」

    ロー「!!」


    男が2本のサーベルを構えてバッと飛び上がり、一足飛びにローの胸元へ切り込んで来る。

    咄嗟にローは自分の刀「鬼哭」を抜き、受け止めた。


    ガキィン!!


    膠着状態になるも互いに退かず、鍔迫り合いで火花が散る。

    ガガガガッ!!と刃をぶつけ合い、高速で切結んでいく。

    ROOMは持続時間と範囲に制限がある。この様な閉じた空間では多様出来ない。

    卓越した剣技を相手に、ローは防御に徹せざるを得なかった。


    剣戟が神殿に反響する中、突然、場違いな音が鳴った。


    プルルルル...プルルルル......


    ???「チッ邪魔が入ったか...!」


    男は一旦剣から力を抜いて飛びのき、ローから距離を取った。


    ???「どうやら勝負はお預けらしい。次に会った時は必ず捕まえてやる」

  • 39超新星ダイス主22/11/14(月) 16:39:02

    ロー「待てっ!質問には真面目に答えろ...!てめぇは何故ここへ来た...!?ただの趣味で”歴史の本文”を解読したわけじゃねぇだろう...!?」

    ???「...それを貴様に教える義理はない。だが...もし貴様が”空白の100年”について知りたいのであれば、「アラバスタ王国」へ向かう事だな。貴様が気にしている”ジョーカー”に繋がる糸も見えてくることだろう」

    ロー「!」

     


    歴史の事は後回しだとつい先程決めたばかりだが...”ジョーカー”だと!?


    ロー「何故それをおれに教える...?それが嘘じゃねぇ証拠はあんのか」


    ???「さぁな、理由が必要か?ただの気紛れだ...。「アラバスタ王国」では近々内乱が起こるが、その武器の出所でも探ってみると良い...」


    そう言うと、男はサッと神殿の外に出る。

    ロー「待て!」

    追いかけてローも出てみるが、既に姿はない。


    ロー「別の隠し通路か...扉は...見えねぇな。まあ、良い。今はあんな奴に構う段階でもねぇ」

    あっさりと追跡を諦めたローは、ざっと神殿の内部と”歴史の本文”をメモすると、階段を上って外へ出た。

  • 40超新星ダイス主22/11/14(月) 17:03:13

    ◇◇

    ~秋島の海岸にて~


    ローとの戦いを中断し、男は島の海岸へ着いていた。


    プルルルル...プルルルル......ガチャ...


    ???『遅い』

    ???「すまない、少々取り込み中だったもので。”Mr.0”」

    Mr.0『ふん...言い訳は聞かねぇ。何をしていたかは後で報告して貰おう...。だがその前に、”Mr.Xデー”に次の任務を言い渡す』

    Mr.Xデー「何だ」

    Mr.0『我が社に潜入している鼠2匹の”抹殺指令”を全オフィサーエージェントへ通達しろ。そして14日後に”レインベース”へ招集をかける』

     

  • 41超新星ダイス主22/11/14(月) 20:55:00

    ◇◇

    ~秋島の内部~


    ローが外に出ると、またおかしな状況になっていた。


    バギー一味「ぎゃああああ!!」

    島の猛獣達に追われ走り逃げるバギー一味。


    ルフィ、キッド「おれの肉の方がデケェ!」「おれの収穫の方が多い!!」「「もう一回勝負だ!」」

    山菜、果物、猛獣の肉など、食料を収穫しては競い合うルフィとキッド。


    アプー、ホーキンス「アッパッパッ!こりゃ勝負がつかねぇな!」「どちらの勝率も...50%」

    そこへヤジを飛ばして煽るアプーとホーキンス。

    現場は3勢力に分かれ、事態は混沌を極めていた――。



    ローがこの意味不明さに口を開けていると、ポンと肩に手を置かれる。

    見るとキラーとベッジだった。

    共にこの騒動の収集を図るべく(強制)、まずは一体何がどうしてこうなったのかを説明された。

  • 42二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 20:59:03

    ヤwwwジwww

  • 43超新星ダイス主22/11/14(月) 21:35:30

    キラー「ことの発端は、バギーとかいうアイツが先に宝を見つけた時の発言だった」

    バギーは悔しがるルフィとキッドを馬鹿にして煽った。

    そのせいで2人に火が付き、バギーの宝を狙って再び乱闘が始まったのだという。

    途中まではキラー達も積極的に参加していたが、うっかり全員で猛獣達の巣に突っ込んでしまい、猛獣達が激怒。


    ダッシュで逃げていると、誰ともなく「一番デカい猛獣を倒した方のチームの勝ち!」「乗ったァ!」との流れになり...。


    そこまで聞いて、ローは額に手を当てた。

    ロー「その後どうなったかは...見当がつくが...てめぇらは勝負に参加しなくていいのか?」

    ベッジ「バギーとか言うのはずっと逃げ回ってるだけだ。既に勝敗は見えている。しかしあのバカ2人にしたって、最早単なる収穫勝負だ」

    キラー「そもそも何故同じチームで争っているのか...全く、負けず嫌いは良いが、似た者同士が揃うと始末が面倒クセェ!」


    そんなこんなで勝負の始末をつけにいく3人。ローは完全にとばっちりだ。



    ◇◇

    【ダイス】この時点でのバギー一味→ルフィ達への好感度

    dice1d100=98 (98)


    1~20…公開処刑するレベルで嫌い

    21~40…妙にいけ好かない

    41~60…実は気が合うかも?

    61~80…お前らおれ様の部下にしてやっても良いぜ!

    81~100…同盟組まねぇか!?

  • 44二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 21:38:40

    仲良しかよ

  • 45二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 21:40:29

    賑やかなの好きだもんな…

  • 46二次元好きの匿名さん22/11/14(月) 22:08:48

    あの残虐な一面さえ見せなければ仲良くなれるのはわかる

  • 47超新星ダイス主22/11/14(月) 22:41:54

    ◇◇

    ベッジ「――で、てめぇらこの大量の食料はどうする気だ。船の積載量を軽くオーバーしている。貯蔵庫に入りきらねぇぞ」

    ルフィ「大変だ!今すぐ食わねぇと!!」

    目の前の山盛り果物を抱えると、ルフィは大口を開けて飲み込んだ。


    一同「手品か!!」

    思わずその場の全員がツッコんだ。

    だが、それでもまだまだ山は減らない。


    ◇◇

    ひとまず、出来る限りは乗せた。本来なら腐敗のスピードも考えて調整するのだが、このメンバーになってからファイアタンクのエンゲル指数は急上昇中。半端な食糧では寧ろ餓死してしまうだろう。

    貯蔵庫に詰め込み、ついでにバギー一味にもお裾分けして、それでもまだまだ山が残る。


    ベッジ「これだけ積んどきゃ当分は大丈夫だろう。残りは今日中に食え。明日には出航だ」


    元は1トンは有ろうかという食料の山をなんとか300㎏までに減らしたベッジ達。作業が終わった頃には日が落ちていた。


    バギー「聞いたか野郎ども!今夜はハデに食い放題で飲み放題!」

    ルフィ「そんじゃあ冒険の記念に!」

    一同「「乾杯!!!」」


    大きな焚火を中心に燃やして、一同は宴会を始めた。


    ◇◇

    【おまけダイス】

    キッドとルフィが採ってきた物の中には毒草や毒キノコが混じってました。

    どのくらい?:dice1d5=3 (3) 割

  • 48二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 00:04:50

    結構混ざってるな大丈夫か?

  • 49二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 06:56:04

    保守

  • 50超新星ダイス主22/11/15(火) 16:22:46

    ◇◇

    ~宴会中~


    例によってどんちゃん騒ぎのルフィ達。何故かノリでバギー達も混ざっている。サーカス団が集まったような海賊なだけあって、バギー一味は宴会芸も達者だった。

    火の輪をくぐるリッチー、一輪車に乗りながらジャグリングするカバジ、その他モブの玉乗り芸。ほんの数時間前まで敵だったことも忘れて、ルフィ達はやんややんやと喝采を送る。


    ゾロ「ぷはー!2日ぶりの酒はうめぇな!」


    ロー「!?なんで起きてんだ!じっとしてろ!...って包帯も取るな!」


    この食料は1t中、300㎏が毒だったし、妙な賞金稼ぎのことは話しそびれたし、ゾロ屋は重症の癖に動き回っているし...と、ローは頭を抱えた。もう何からツッコめばいいのやら。取りあえず、目の前のバカ患者に医者として怒鳴って置く。因みに毒キノコと毒草はローの検分とホーキンスの占いで選り分けた。あの地道な作業は本当に疲れた。肉の解体より、そっちの方が時間がかかった程だ。


    ワイワイと盛り上がる中、ルフィとキッドの下へバギーがスイーと飛んで来た。


    バギー「おう麦わらども!ハデに飲んでるかァ!?」

    ルフィ「ああ!お前ら面白れぇ奴らだな!宝もくれるしよ!」


    バギー「お...おうともよ!おれ様は懐がデカいからな!「敢えて」くれてやったんだ!感謝しろ!」

    バギー一味(船長、絶対アイツら強すぎて勝てねぇからボコボコにされる前にやったんだよ)(だよなー)


    バギー「ところでおめぇら...随分と腕が立つじゃねぇか。いっちょおれ様と”同盟”を組まねぇか?」

    キッド、ルフィ「同盟だと!?」「友達みてぇなもんだろ?いいぞ!」

    キラー「うおいおいおい、何勝手に決めようとしてんだ馬鹿野郎!そういう話はおれを通せ!」


    バギーの要件は、どうやらこの”同盟”の提案だったらしい。

    あっさりと承諾してしまったルフィを止めるべく、キラーはギリギリで駆けつけて話をよく伺った。

  • 51二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 16:31:11

    >>48

    ローいるし取り除けるんじゃない?

    ローがいない間に誰か食べてもローが治療…

    あ、これ過ロー氏だ

  • 52超新星ダイス主22/11/15(火) 17:03:48

    キラー「――なるほど...要するに、お前らが探している”キャプテン”・ジョンのトレジャーマークとやらを、おれ達が先に見つけたら譲って欲しいと...」

    バギー「そうだ!どうにもおれ様の勘が、てめぇらならその可能性があると告げている!無事、”キャプテン”・ジョンの財宝を見つけた暁には、その1割を分け前として渡してやろう!簡単な話だろう!?そう悪くもねぇハズだ!」


    そんな会話をしていると、ローが割り込んできた。


    ロー「1割?そいつはムシが良すぎるんじゃねえのか?5割だ」

    バギー「ご、5割だと!?ぬぅ...2割!」

    しかしローは首を横に振る。こっちは同盟なんて結ばなくても良いんだぞと脅しも付けて。


    バギー「だったら3割でどうだ!!これ以上は負けねぇぞ!!」

    ゼーハーと息を切らせて叫ぶバギーに、ローはやっと頷く。商談成立だ。


    キラー「助かったぞロー。しかしお前、交渉が上手いな」

    ロー「別に...下手な同盟なんて組まれるとおれも困るんだ。やるならキッチリやれ。交渉術は、ガキの頃に身に着けた。必要に迫られてな」

    大したことはないと、ローは言う。確かにキラーもキッドも荒んだ青春を送っていたわけだし、まあそういう事もあるかと、キラーは聞き流した。



    無事に同盟が組めたとあって、バギーのテンションは再び上がっていた。

    バギ「なんだてめぇ、麦わら帽子なんざ被ってやがるからどんなムカつく野郎化と思えば...案外話の分かる奴だな!ぎゃははは!」

    ルフィ「ん、この帽子か?これはシャンクスって友達から預かってるんだ!おれの宝物だ!」


    ルフィがバギーにそう返すと、周りの動きがピタリと止まった。

  • 53超新星ダイス主22/11/15(火) 18:34:57

    バギー「へーシャンクスのなあ。それはそれは......なにィ!?てこたァそりゃ”赤髪”の帽子かよ!道理で見覚えがあるわけだぜ!」

    ルフィ「赤髪って...シャンクスの事か!?知ってんのかお前!今どこにいる!?」

    思いがけず恩人の名が飛び出し、ルフィはバギーに食いついた。 


    バギー「さァな...知ってるといやあ知ってるが、知らんと言やあ全く知らん。...だが、おれとあいつは昔同じ海賊船にいた...。つまり、海賊見習い時代の「同志」ってわけだ」

    ルフィ「なんだ友達か!じゃ昔のシャンクスの話聞かせてくれよ!」


    そんなバギーとルフィの会話に、ローやベッジ達は息をのむ。

    (あいつが”赤髪”の同志だと...!?)(あり得ねぇ。”赤髪”が昔乗ってた船と言やあ...)(ああ。だがその前にあの帽子だ!確かに”赤髪”の10年前の手配書ではよく似た麦わら帽子を着けていた...!)


    ルフィにシャンクスの昔話をねだられて、バギーは非常に嫌そうな顔をしながらもシャンクスとのエピソードを語った。バラバラの実をうっかり食べてしまい、巨万の富を失った話を。


    ルフィ「へーシャンクスが助けてくれたのか」

    バギー「おれが言いてぇのはそこじゃねぇ!あいつのお陰でおれの人生計画は一気に10年の遅れをとったんだ!」


    バギー「まぁとにかく...そういうわけでおれァ赤髪の野郎に恨みさえ抱いてるんだ。分かったらくれぐれもその名を口にするんじゃねぇぞ!」

    ルフィ「えー。やだ」

    バギー「なにおう!?」

    ルフィはバギーの話を最後まで聞き、それでもイヤそうな顔でバギーの願いを断った。


    ルフィ「シャンクスはおれの大事な友達で、恩人なんだ!もっと話聞かせてくれよ!」

    バギー「てめぇの都合なんざ知ったコトかこのスットンキョーがァ!」

  • 54二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 18:36:25

    でもバギーがルフィの事情なんて知ったこっちゃないんならルフィだってバギーの事情は知ったこっちゃないよね

  • 55超新星ダイス主22/11/15(火) 19:16:13

    疑問なんですが、シャンクスがオーロジャクソン号に乗ってたのって元からバレてたんでしょうか?なんか皆知ってた態で書いちゃってますが、そこは作中だと描写外ですよね。


    ◇◇

    ~しばらくして~


    ベッジ「おい道化、貴様があの”赤髪”と同志だったと言うならもっと情報を持っているハズだ。キリキリ吐け」


    バギー(やっべ......)


    ◇◇

    ~翌日、出航前~


    ルフィ「じゃあなバギー!シャンクスによろしく!!」

    バギー「アァ!?誰がヨロシクするか赤髪なんかと!!...あ、おれ様と赤髪が同志だったってのはくれぐれも内密に頼むぜ...!!絶対だぞ!!」


    ◇◇

    かくしてルフィ達は次の島へと向かった。

    島の名は「キューカ島」! 海賊も海軍も訪れる、バカンスの島である――。


    ◇◇

    【ダイス】

    ドラム王国には...dice1d2=2 (2)

    1.寄る2.スルー


    ビビ達の安否…dice1d5=2 (2)

    1.通りすがりの海軍が助けてくれた 2.クロッカスさんが滅茶苦茶頑張って助けた 3.Mr.Xデーが直々に手を下した 4.Mr.5とミス・バレンタインが来た 5.乱入者だ!

  • 56二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 19:18:21

    悉く原作で寄った島に寄らねェ!

  • 57二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 19:23:29

    元のレールに乗らないの超新星はそうだろうなっていう納得感がある

  • 58超新星ダイス主22/11/15(火) 19:24:51

    では次からアーロン編です。
    かなりオリジナル色が強くなってまいりましたので、設定がぼやけつつあります。
    ワンピ学園みたいなアーロンさんになってたらすいません。

  • 59二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 19:24:56

    クロッカスさん大活躍!

  • 60超新星ダイス主22/11/15(火) 19:34:49

    ◇◇

    先にアーロンの設定決めときます!


    【ダイス】

    今のアーロンの性格・・・dice1d3=2 (2)

    1.復讐心の鬼

    2.割と穏やか

    3.病み


    今は何してる?・・・dice1d4=1 (1)

    1.たこ焼き屋の店員

    2.アーロンパークinキューカ島のオーナー

    3.人攫い

    4.賞金稼ぎ(BWとは別)


    (おまけ)

    この世界にナミとノジコは...dice1d2=2 (2)

    1.存在する!

    2.初めから存在しないではないか...

  • 61二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 19:36:30

    平和!!!

  • 62二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 19:36:31

    そ、そんな……アーロンさんに懐くノジコとナミ姉妹がいると思ったのに……

  • 63超新星ダイス主22/11/15(火) 21:25:50

    >>55 続き

    ◇◇

    ~キューカ島にて~


    一行「うおー!新しい島~~!」「”偉大なる航路”2つ目の島だァーー!!」

    キューカ島は、その名の通り「休暇」にふさわしいリゾート地だった。一行は港に船を着けると、我先にと飛び出していく。


    ルフィ「見ろよ、食いもん屋がいっぱいあるぞ!」

    アプー「賑やかな島だな♪アッパッパ♫」

    屋台のおばちゃん「元気がいいねぇ。どうだい温泉饅頭、ひとつ試食してくかい?」

    ルフィ「うめぇ~~!」


    ベッジ「ハァ...やっと休めるぜ。流石にここで騒ぎは起きねぇだろう」

    せっかく休息に寄った秋島でも、最終的には妙なお祭り騒ぎになってしまった。ここいらで本格的に疲れを取って置かないと、この先着いて行けなくなってしまう。

    この平和そうな島なら何も起きないだろう...と、お手本のようなフラグを立てて高級スパへ向かうベッジであった。


    とまあ、そんなこんなで各々好き勝手に動く。我が強いメンバーの集まりなので、まずは自分の欲求を優先する者ばかりだ。

    ローは本屋と薬局をメインに、ゾロは刀屋へ、ホーキンスはゾロの見張りに、キッドは取り敢えず酒場へ。キラーはキッドの隣で街を見て回っている。


    ◇◇

    通りの屋台を片っ端から試食して回っていたルフィだが、とうとう最後の店まで食べつくしてしまった。

    ルフィ「はーうまかったァ。ご馳走様でした!......ん?なんかんまほーな匂いがすんなァ」

    アプー「こりゃスゲェ!嗅いだだけで涎が止まらねぇな!」


    丁寧にご馳走様と言った直後、少し離れた路地の奥から、ただならぬ香りが漂って来る。

    それに魅了されてしまったルフィとアプーは、くんくんとその匂いを嗅いで、発生源を追うことにした。

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 06:37:53

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 13:57:35

    ほしゅ

  • 66超新星ダイス主22/11/16(水) 19:37:07

    ◇◇

    ~キューカ島ビーチ~


    匂いの元を辿り、ルフィとアプーは道を走った。入り組んだ路地を抜け、建物の隙間を潜り抜け、そしてビーチへと出た。

    ルフィ「ん?ここ海か?船置いてるとことは...違うみてぇだ」

    アプー「おいアレ見ろ!海に屋台が出てるぜ!匂いはあそこからする!」


    アプーが指をさした方を見ると、確かに海上に屋台が出ている。と、そこへ誰かが声をかけてきた。

    ???「ニュ!おめェら見たとこ人間だな!タコつぼに乗んな!客だろ!店まで送ってくぜ!!」


    タコつぼに乗せられて、ルフィとアプーは海上の屋台船へと向かって行く。

    ルフィ「うわっ!お前腕が6本もあんのか!口もタコみてぇで面白れぇなー」

    ???「なんだおめェ、魚人見るのは初めてか。おれの名前は、はっちゃん!あだ名は「ハチ」。タコの魚人だ!ヨロシク!」

    初めて遭遇した魚人に、ルフィは口を開いて驚く。世界の海にはまだまだ自分の知らない面白い生き物が沢山いるんだと、冒険心を刺激された。


    ハチ「さァ着いたぞ!ここがたこ焼き専門の屋台船、TAKOYAKI8だ!」

    ???「シャハハハハ...!ゴキゲン麗しゅう客人どもよ...!まあ、ゆっくりしていくといい...」

    ???「初めて見る顔だな...新規か?チュッ♡」

    ???「丁度2席空いたとこだ。テーブル片付けるから待ってな」


    店に上がると、店員がルフィ達を出迎えた。なんと全員魚人のようだ。

    アプー「コリャ驚いた!この店の店員はみんな魚人なのか!?」

    ハチ「ニュ?イヤ~ホントは魚人だけじゃなくて人魚のスタッフもいるんだけどよ、最近姿が見えなくてなぁ」

    ルフィ「そんなことより早くたこ焼き焼いてくれ!おれもう腹ペコだ~!!」


    通りの屋台メニューを制覇したというのに、ルフィは空腹を訴えた。それを見て、流石、海賊王になると豪語する男は胃袋にも限界が無いのかと、アプーは妙に感心してしまった。

  • 67超新星ダイス主22/11/16(水) 19:44:18

    ◇◇

    ハチ「こいつが普通ので、こっちがモチ入り、こっちがダシ入りだ!」

    アプー「こいつはうめぇ!いくらでも食えそうだ!」

    ルフィ「はぐはぐはぐ......!なんだこのたこ焼き!やめられねぇ止まらねぇ!はぐはぐ...アヅッ!!」

    隣の客「おいおいキミ、鉄板に手を出すのはルール違反だガネ」

    少女の客「エイのおじさん、お茶のおかわり頂戴」


    余りの美味しさに、ついつい焼いている途中に手を伸ばしてしまうルフィ。それを隣の客に見咎められてしまった。

    ばくばくと際限なくたこ焼きを口に詰め込み続け、そして暫くしてようやくルフィの食事が終わった。

    途中でタコの在庫が切れるハプニングもあったが、瞬時に店員の1人が海に潜って沖から巨大なタコを獲ってきて事なきを得た。


    ルフィ「はーーもう入らねぇ...ご馳走様でした」

    アプー「ちっと...調子に乗り過ぎたぜ...♫」


    ◇◇

    店員「シャハハハハ!随分な食べっぷりだったな!ではお代をこの額で支払って貰おう。払えねぇとは言わせねぇぞ?」

    ルフィ「おう!ごちそうさま!美味かった!!あとは宝払いで頼む!」


    外食のあとは、当然支払い請求。今までは無一文だったため基本ツケか食い逃げだったルフィだが、丁度秋島の一件でお宝を手に入れたばかりだ。

    初めてちゃんと「宝払い」が出来ることが嬉しいのか、ニコニコしてベッジから渡された分の宝を店員に渡した。

  • 68二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 19:50:23

    店でタコパみたいに色んなたこ焼き食べられるのっていいな

  • 69超新星ダイス主22/11/16(水) 21:20:30

    店員「宝払い...?なるほど...。じゃ、確かにお代は戴いたぜ」

    サメのような魚人の店員は、ルフィの出した財宝の小袋を見てざっと価値を計算する。そして代金には十分だと判断したのか、袋ごと掴んでカウンターへと戻っていった。


    (ニュ~~、アーロンさんそれだと取り過ぎだぜ)(バカ、相手は所詮人間だ。アーロン帝国建設の資金にはこれでも足りないくらいだ...チュッ♡)(しかしとんだマヌケもいたもんだ。金品の目利きも出来ねェとは。これだから下等種族は...)(シャハハハハ、チュウとクロオビの言う通りだ。下等な種族からは搾り取れるだけ絞り取りゃいいんだ!ここはリゾート。金を持った人間どもがわんさか集まって来やがる!辺境の”東の海”で稼ぐよりよっぽど楽に儲けられるってモンだ!)


    何やらコソコソと話し合っている魚人の店員達。店内では、満腹になったルフィとアプーがぐーぐーと眠っていた。



    ◇◇

    ~キューカ島内部、プールサイド~


    ???「ふう。噂に違わぬ美味だったガネ...。さて...そろそろショーが始まる頃カネ」

    ???「そうね、Mr.3」

  • 70超新星ダイス主22/11/16(水) 21:21:00

    ◇◇

    ~TAKOYAKI8~


    観光客「大変だァ!海から海獣の群れが!!」「きゃーーー!!」「に、逃げろォー!!」


    突然、平和なビーチに起きの方から海獣達が乗り込んで来た。異常に興奮した様子の海獣達に人々は命の危険を感じ、途端にパニックになった。


    アーロン「な...!オイどういう事だ!!ここらの海獣どもは躾てあるハズだろうが!!」

    ハチ「わからねェ...一体何が...。ハッ!ケイミーとパッパグは無事か!?あいつら巻き込まれてるんじゃあ...」

    クロオビ「......こうなったら一発入れて鎮めて来るか...!」


    ビーチと同様、混乱している店内。ドボンと海に飛び込んだ店員が一旦の鎮静化を図るため、海獣達へ「エイ!!」と正拳突きを叩き込んでいく。しかし、異常なまでの気力によって中々気絶してくれない。


    そしてついに、海獣達は屋台船まで迫り―――船を叩き壊した。


    ハチ「あ―――」

    瞬間、ハチの脳裏にこれまでの思い出が蘇る。

    子どもの頃から大好きだったたこ焼き。いつかたこ焼き屋の店主になることを夢見るも、流れで海賊になってしまったタイヨウの海賊団時代。釈放されたアーロンに着いて行き、道中で見つけた秘伝のタレと貰った店。

    それが今...壊れていく。


    ◇◇

    ~プールサイド~


    「”カラーズトラップ”...”裏切りの黒”そして”闘牛の赤”。防水の特別製絵の具だから、海でも長時間保つね」

  • 71超新星ダイス主22/11/16(水) 22:02:41

    Mr.3「全く...その絵の具は普段使いできない高級品なんだガネ。もっとありがたそうに使って欲しいものだガネ」

    ミス・ゴールデンウィーク「でもこれ使えって言ったのMr.3じゃない」

    Mr.3はビーチチェアにもたれかかり、余裕ぶって紅茶を飲む。もう少しでショーは佳境を迎える。それまではここで待機だ。...海獣の背と船の腹に絵の具を塗るだけでこの騒動。ミス・ゴールデンウィークの才能には末恐ろしいものがあると、Mr.3は心底感心した。


    Mr.3「それはそうなのだが...それとね、こういう公の場で軽々とコードネームを呼ぶのもやめたまえよ。私がMr.3だとばれてしまうガネっ!」

    ミス・ゴールデンウィーク「そお?」

    Mr.3「......ところでキミはここ数日ず~~っとその紙切れを眺めているが...一体何カネ...」

    気だるげにMr.3が尋ねると、一言で答えが返ってきた。「ボスからの指令」「はよ言わんかァっ!!」


    Mr.3はミス・ゴールデンウィークから指令の紙を受け取った。どうやら、社内に裏切者が紛れ込んでいたらしい。しかも、フロンティアエージェントまで伸し上がっていたとは。

    そして、そいつらの始末を任された”Mr.5”のペアが任務に失敗したため、代わりにお鉢が回ってきたようだ。

    フン...どうせならMr.2でもやられてくれれば良かったのだガネ...とMr.3は思った。


    Mr.3「今の”ショー”とその後の”狩り”が終わったら...我々もリヴァースマウンテンまで向かうガネ...。その後直ぐ、アラバスタ王国のレインベースに行かなければ...全く、書類はきちんと出してくれないとスケジュールが狂うのだガネ」

  • 72二次元好きの匿名さん22/11/16(水) 23:55:08

    アーロンさんたちが悪事してない時のロケット団みたいになってるの笑うわ

  • 73二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 08:16:40

    保守

  • 74超新星ダイス主22/11/17(木) 18:29:32

    すいません、帰宅して直ぐ寝落ちてました。そりゃもうもうぐっすりと。

    お陰様でルフィとチョッパーと一緒にビリーの捕獲に行く夢見てました。可愛かった。


    ◇◇

    さて、ここから戦闘フェーズです。

    これまでの流れは、

    大人しくなったアーロン一味がハチの屋台で健全に稼ぐ→Mr.3に目をつけられる→こっそり船と周辺の海獣にカラーズトラップ仕掛けられてぶつかり合う→ハチの屋台半壊

    です。ここまで来るのにアーロンさん達もかなりの葛藤とドラマがあったはずなのに...酷い!


    【ダイス】

    ①大騒動になってしまった!ここに駆けつける仲間・・・dice1d4=3 (3)

    1.ゾロ&ホーキンス 2.ロー 3.ベッジ 4.キラー&キッド 


    ②アーロン一味の心境・・・dice4d100= 

    (Ⅰアーロン Ⅱハチ Ⅲチュウ Ⅳクロオビ)

    1~20・・・落ち込みMAX。もう再起不能かも。

    21~40・・・人間の仕業に違いない...やはり人間は下等種族...

    41~60・・・もう怒ったぞ!犯人出てこいやァ!

    61~80・・・裏切られた気持ちでいっぱいだ...もしかして人間の事信じてたのかな...

    81~100・・・そんなことより今日の売り上げ海の藻屑じゃねえか!?やべえ!


    ③目が覚めたら屋台はつぶれてハチは涙。そんなルフィの状態とは。・・・dice1d100=11 (11)

    1~50・・・何か知らんがムカつく!ぶっ飛ばす!!

    51~100・・・もうぶっ飛ばしといた!バロックワークスってのが悪い奴なんだな!?行くぞアラバスタ!

    (ゾロ目でクリティカルヒット・・・dice1d100=92 (92) )


  • 75超新星ダイス主22/11/17(木) 18:34:27

    ダイス振り直し


    ②アーロン一味の心境・・・dice4d100=21 64 29 69 (183) 

    (Ⅰアーロン Ⅱハチ Ⅲチュウ Ⅳクロオビ)


    1~20・・・落ち込みMAX。もう再起不能かも。

    21~40・・・人間の仕業に違いない...やはり人間は下等種族...

    41~60・・・もう怒ったぞ!犯人出てこいやァ!

    61~80・・・裏切られた気持ちでいっぱいだ...もしかして人間の事信じてたのかな...

    81~100・・・そんなことより今日の売り上げ海の藻屑じゃねえか!?やべえ!


    ベッジさん...フラグなんて建てるから...

  • 76二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 18:37:42

    ああっ、アーロンさんが原作ルートに…

  • 77二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 18:47:52

    ダイスはありつつもここまで独自のルート考えて話考えるの相当大変だと思う
    結構面白いからすごいよイッチ

  • 78超新星ダイス主22/11/17(木) 19:20:20

    >>70 続き

    ◇◇

    ~ビーチにて~


    ビーチの騒ぎを聞きつけて駆けつけるベッジ。逃げ惑う人々の会話を聞けば、なんと海獣の群れが押し寄せているのだとか。


    ベッジ(スパの方まで騒ぎが広がって寛ぐどころじゃねぇ...!海獣も犯人も全部まとめて黙らせてやる...!)


    ”キャスルタンク”でビーチへ到着したベッジが見たのは、確かに10匹以上はいる大型海獣の群れと、ひっくり返って半壊した船。そしてたこツボに乗せられたルフィとアプーの姿だった。


    ルフィ「カハッ!ゲホッゲホッ.....ん?なんだこれ?どうなってんだ...?」

    そこへルフィが目覚める。船から落とされて溺れていたところをハチに助けられていたのだ。

    何があったのかと、ルフィはハチに事情を訊いた。


    ハチ「ニュ~~...それが、いきなり海獣が現れて...おれ達必死に止めようとしたんだけど、船壊されちまったし島にも上がっちまった...!でもアイツら普段は大人しいんだよ!ホントは人を攻撃したりなんかしねぇんだ!信じてくれ!」

    ルフィ「わかった信じる」

    ハチの発言をルフィは信じると即答した。そこへ目覚めたアプーが会話に入って来る。


    アプー「アッパッパ♫しかし一体誰がこんな真似したんだか...♪」

    アーロン「シャハハハ......てめぇらだ...!同胞はこんな真似なんざしねぇ!てめぇら下等な人間どもの仕業以外に何を疑う...!?」

    クロオビ「しかしおれはどうにも悲しい。まさかとは思うが...人間を信じていたのかもしれんな...残念だ」


    そして、こうなったからには、やはり暴力で人間を支配するしかないとアーロンとチュウが言い出す。それを必死に止めるハチ。

    今にもキューカ島の人々を手にかけかねないアーロンを見て、ルフィはパキパキと指を慣らす。


    ルフィ「あいつらにゃ悪ィけど、ちょっと黙らせる」

  • 79超新星ダイス主22/11/17(木) 19:23:41

    >>77

    ありがとうございます!原作の面白さ9.5割でなんとか書いてます

    内容はほぼ原作要素の焼き直しなので、結構展開予想はし易いと思いますよ


    最初のスレで、ダイスで設定作るだけ作って終わるはずだったのに...なんで続いたんでしょうね?

    200レス以上伸びてることに私が一番びっくりしてると思います

  • 80超新星ダイス主22/11/17(木) 20:16:48

    アーロン「止めるだと...!?てめぇここがどこだか分かって言ってんのか!?ここは”海”!おれ達魚人族のホームだ!!」


    例えばただの水かけも、魚人族の手にかかればこんな風に...と、アーロンは水滴を飛ばす。それをルフィがヒョイと避けると、水滴が当たったビーチの木がドォン...!と音を立てて倒れた。あれじゃまるで鉄砲だ。

    アーロンは、数滴の水さえあれば何度でも同じことが出来ると言う。確かに海で戦うには厳しい相手だろう。

    「”鮫”ON...DARTS!」

    何発かやり合っている内に、海中から突き上げられ、たこツボを割られてしまう。足場を失くしたルフィは、咄嗟にアプーを掴んで海獣の頭上に飛び乗る。ここからどうしたものかと睨み合っていると、周囲に軽快な音楽が鳴り響いた。

    ビーチの方で察したベッジがサッと耳栓を着ける。


    アプー(おい、お前耳栓しておけ)

    ルフィ「え?わかった」


    「♪♫届いてるかーー?この”音楽”!聞こえてたらステイチューン!エッビッバッリー!聴いてけ”戦う音楽”!!♬♩」

    「スクラ~~~ッチ!”斬”!”殴”!”爆”!!」


    アプーの攻撃により、アーロン一味と海獣達は大きなダメージを受けて動けなくなった。だが、ルフィの気は収まらない。ここまでハチやアーロンを追い詰めたのは誰だ。あんなに美味しいたこ焼きをあんなに楽しそうに作っていたのに、それを壊したのは誰だ。


    ルフィ「誰だァアア!!出てこォオオオ~~い!!」


    Mr.3「ハッハッハ!潰し合いご苦労...。貴様らには用は無いが...そこの魚人どもを大人しくさせてくれた礼は言っておこうカネ。ありがとう...。これで海獣ともども「人間屋」に高く売れるガネ」

    ルフィ「お前は...”3”!!あん時の”3”のおっさん!?」


    そこへ現れたのは、Mr.3とミス・ゴールデンウィークだった。

  • 81超新星ダイス主22/11/17(木) 23:41:14

    ルフィ達の目の前に現れたのは、たこ焼きを食べていた時にルフィの隣に座っていた客だった。


    ルフィ「あれ?”3”のおっさん頭燃えてるじゃん」

    Mr.3「やかましいガネ!...私の名は”Mr.3”...コードネームで失礼、まァ...「彫刻美術家」だ。隣の彼女は相棒の「写実画家」...。よく見れば貴様、あの時マナー違反していた客カネ」

    Mr.3がルフィの存在に気づいた。


    Mr.3「どうやら君達は腕が立つようだ。「人間屋」での魚人の相場が1匹100万B、海獣どもが時価だとして...今日の儲けは凡そ500万と少しと言ったところカネ...折角なのだから人魚でもいてくれれば良かったのだが...。どうだ君達、我々と手を組まんカネ?上手く行けば手柄の2割をくれてやろう...。もう暫くすれば2億の首を獲る計画もあるガネ」


    状況を見てルフィ達の実力を見込んだようだ。手を組まないかと持ち掛けてきた。

    しかし、その会話へアーロンが息も絶え絶えに割り込んだ。


    アーロン「そうか...てめぇらの仕業か...」

    Mr.3「む?」

    アーロン「下等な人間がァ...!魚人のおれ達に...何をしたァ!!」

    ビリビリと空気が震える。

    アーロンの怒りは頂点に達し、叫びと共に起き上がった。


    アーロン「海中で呼吸も出来ねぇ、おれ達の10分の1の腕力しか持たねぇ、ただ数に頼るか能のねぇ貴様ら人間如きが...姑息な真似を...!!」

    Mr.3「くっ...!”キャンドルロック”!......ふう、危ない危ない。油断した...魚人の凶暴性を甘く見ていたガネ...。だが「このように」ちょっと工夫すればどんな山でも切り崩すことは出来るものだガネ。現に「海上」で「魚人族」を捕まえられた!」

  • 82超新星ダイス主22/11/18(金) 00:23:45

    反撃前に手足を拘束されてしまい、アーロンはギリギリと歯ぎしりをする。ついさっき受けたダメージのせいで体に力が入らず、この拘束を壊せない。


    ルフィ「......これ、”3”のおっさんがやったのか...?」

    Mr.3「そうとも。正しくは私の策と彼女...ミス・ゴールデンウィークのひと手間だガネ。お陰で最高のショーが見られた。...改めて尋ねよう、貴様ら、我々と手を組まないカネ?我が”バロックワークス”社の傘下に降る気は......」

    ルフィ「断る!!」

    Mr.3「では”死”あるのみ」


    我が社の事を聞いてしまったからには殺すしかないと、Mr.3が襲ってきた。


    ルフィはミス・ゴールデンウィークの妨害に四苦八苦するも、ベッジとアプーの協力プレーでなんとか攻勢に出る。

    どうやら彼女は今、通常の絵の具しか使えず、水に弱い部分が前面に出ているようだ。

    そして、とうとう決着の時が来た。



    ルフィ「”ゴムゴムの”...」

    Mr.3「”キャンドル壁”!!」

    ルフィが両手を後ろへぐぐっ...と伸ばす。それに合わせて、Mr.3は瞬時に鉄の硬度で壁を作り出した。...が!


    ルフィ「”バズーカ”ッ!!!」


    Mr.3は海へ吹っ飛んだ。

  • 83超新星ダイス主22/11/18(金) 00:34:58

    ◇◇

    ベッジの暗躍により、バロックワークスとアラバスタへの招集について情報を吐かされたMr.3。本人の言では、Mr.9とミス・ウェンズデーの事が引っかかっていたのと折角のリゾート気分を台無しにされた腹いせでやったとか。

    こうして、ビーチに平穏が戻った。


    ◇◇

    アーロン「麦わら...おれを殺せ!でなきゃおれは人間どもを殺しに行くぞ!」

    ハチ「アイツらの目的はよりにもよって「人攫い」だった...。ニュ~~...こりゃアーロンさん、もう止まらねぇぞ...」

    解放されたアーロンは、ルフィに鬼気迫る勢いで掴みかかった。だが、ルフィはそれを軽くいなす。


    ルフィ「...大丈夫だ!おれ、お前らがいい奴だって知ってるし!」

    それをアーロンは馬鹿にされたと感じたのか、いっそう憤った。


    アーロン「何をフヌケた事を...!おれ達を馬鹿にしてるのか!大体、海に沈んでも1人で上がって来れねぇような軟弱な種族に何が分かるってんだ!」

    ルフィ「...おれは剣術を使えねぇ!メシも作れねぇし、ケガも治せねぇ!楽器だって演奏出来ねぇし、占いも出来ねぇし、航海術も持ってねぇ!船も操れねぇんだ!!おれは助けてもわらねぇと生きていけねぇ自信がある!!」

    アーロン「!!?」

    ベッジ「おい操舵手」


    いきなり何を言い出すのかと、アーロンはたじろぐ。そして返す言葉で聞た。

    「何を言い出すかと思えば...そんなプライドもクソもねぇテメェに一体何が出来る!?」



    「お前に勝てる」


    アーロン「!!」

  • 84超新星ダイス主22/11/18(金) 00:36:32

    ルフィ「もしお前らがどっかで悪さしたら、おれがぶっ飛ばしに行ってやるよ!だから安心しろ!!でもおれは、お前らがそんな事する奴じゃねぇって分かってるぞ!」


    ルフィが言い放った一言...それは、かつてアーロンの兄貴分が言った言葉と奇しくも重なる内容だった。

    アーロンは当時のやり取りを思い出して複雑な心境になった。


    ハチ「ニュ~~...麦わら...お前今日会ったばっかのおれ達になんでそこまで...」

    ルフィ「何言ってんだ、おれ達もう友達じゃねぇか。たこ焼きスゲェ美味かったぞ!」



    その言葉にアーロン一味は動揺し、ハチは涙した。


    ◇◇


    暫くすると、海獣達の意識も戻った。どうやら背に描かれた絵の具もかすみ、カラーズトラップが解かれたようだ。

    何をしてしまったのか記憶はあるようで、彼らは巨体をもじもじさせて申し訳なさそうにしていた。


    すると、一匹の海獣が顔色を悪くさせ、苦しそうに呻いた。かと思えば、オエッと何かを盛大に吐き出す。


    一同「あ、あれは...!!」


    ???「きゃーーー!」

    ???「うおーー!」

  • 85二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 02:50:01

    さらっと暗躍するベッジ、さす大頭目…

  • 86二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 06:40:12

    保守

  • 87超新星ダイス主22/11/18(金) 09:53:12

    海獣が何かを吐き出すと、空から2つ影が降ってきた。

    ???「きゃーーー!」


    ベッジ「あのシルエットはまさか...!」

    ハチ「ケイミー!!パッパグ!!」

    ハチが叫び、ドスッとケイミーを受け止めた。



    ハチ「紹介する。ウチの店を手伝ってくれてるケイミーとパッパグだ。いつもはホールを担当している看板娘だ」

    ケイミー「人魚のケイミーだよ。こっちはペットのパッパグ。私の師匠なんだ。よろしくね!」

    ルフィ、アプー、ベッジ「人魚!?」


    ”偉大なる航路”に入ったばかりのルフィはともかく、”偉大なる航路”をよく知るアプーとベッジですら驚く。

    人魚なんて魚人島にでも行かなければそうそうお目にかかれるものじゃないのだ。


    ケイミー「皆ははっちん達のお友達?良かったらたこ焼き食べる?凄く美味しいよ!」

    ハチ「それがケイミー...店はこの通り、壊れちまったんだ...」

    ケイミー「きゃーー!ホントだ~~~!!」


    ヒトデのパッパグがハチへ「店に何があったんだ」と尋ね、ハチは「それが...」と説明する。

    そんなこんなで暫くビーチで過ごしていると、騒動を聞きつけた他の船員達も続々とビーチへ集まってきた。


    ◇◇

    「何だこの騒ぎは...やはりお前達か」「おいルフィ、楽しそうな事やってんじゃねぇか。何故おれを呼ばねぇ」「魚人に人魚!?どうなってんだこりゃ」


    ルフィ「おーお前ら!」


    遅れて合流したゾロ達へ、コトのあらましを説明する。そして、ルフィに頼まれてローは海獣のケガを治し、ベッジを中心としてハチの屋台船を修理していった。

  • 88超新星ダイス主22/11/18(金) 13:09:22

    ◇◇

    修理が終わり、一行は新たな船出の準備をした。

    ルフィ「じゃあなハチ!ケイミー!アーロンと...あとなんだっけ...まいっか!今度会ったらまたたこ焼き食わせてくれ!」

    ハチ「おう!色々とありがとうな麦わら!」

    ケイミー「ルフィちんまたねー!いつか魚人島にも来てね!とっても楽しいよ!」


    アーロン一味と別れの挨拶を交わして、ファイアタンクの船は出る。

    目的地は「アラバスタ王国」。ベッジから話を聞いた面々は、面白そうな事になりそうだと進路をそこに決めた。

    ルフィ「アラパスタ?なんか美味そうな名前だな!一体どんなおいしいメシが...ジュルッ...。多分、麺だなー、麺がうまいんだろうなー」



    キラー「それでは......野郎どもォ!!行くぞアラバスタ王国へ!!」

    一行「うおおおおお!!」

     


    ◇◇

    ~キューカ島沿岸~

    Mr.3「ガフッ...なんというミス...しかしこのままでは私が消されてしまうガネ...。コトが知れる前にリヴァースマウンテンの任務を遂行して名誉挽回するガネ...」


    ルフィ達の出向の裏でこっそりと小舟が島を出て行くが、そこに気づく者は幸か不幸か一人もいなかった...。


    ◇◇

    これにてアーロン編終了です。最後に好感度のダイス振ります。

    【ダイス】アーロン→超新星ズ・・・dice1d100=78 (78)


    1~20・・・まあまあいい奴らだったな(良好)

    21~40・・・大アニキの恨みは忘れねぇ...だが、それとあいつらは別だ(友情の芽生え)

    41~60・・・人間のくせに友達だとかほざいた挙句、アニキと同じこと言いやがって...生意気なんだよシャハハハハ!(重い感情)

    61~80・・・おれは大の人間嫌いだが...それでも人間の中にも面白れぇのがいるもんだ...なあコアラ...(複雑なクソ重感情)

    81~100・・・くそっ、あいつらの行く先が気になっちまう...気づいたら手が勝手に新聞を切り抜いてスクラッチに...(ファンボーイ)

  • 89超新星ダイス主22/11/18(金) 13:55:15

    ◇◇

    ~数日後 リヴァースマウンテン~


    ルフィ達との戦闘で負ったケガを抱えて、Mr.3はなんとかリヴァースマウンテンまで辿り着く。


    Mr.3「ふう...なんとか到着したガネ...。相変わらずの巨大なクジラだガネ。さて、裏切り者は...あそこか」

    灯台守が預かっているというミス・ウェンズデー達。

    どうやらウィスキーピークにいたMr.9ペアも身を寄せているようだ。


    Mr.3「ハハハハハ!都合よく一纏まりに固りおって...単純バカはやり易くて助かるガネ!いでよ”キャンドルサービス”!」


    ドルルルン!とMr.3の腕から大量の「蝋」が作り出され、ミス・ウェンズデー達を襲っていく。

    Mr.3(このまま一気に全員固めて終わりだガネ!折角だ、生きたまま蝋人形にしてボスへの手土産にでもするカネ...!)

    あと数瞬で奴らに蝋が届く...!となったその時、Mr.3の背に誰かが触れた。


    ???「タッチ!」


    誰だ...!?とMr.3は思うも、どうも体の具合がおかしい。

    目もかすむし、息も乱れる。肌はシワシワになっているし、よく考えずともこれは――


    ???「おいdice1d3=1 (1) !言われた通りジジイにしてやったぞ!これで良いんだな!?」

    ???「もちろん。協力してくれてありがとう、助かった」


    ◇◇

    【ダイス】ここにいる人物の正体とは...!?


    1.サボ

    2.コアラ

    3.ハック

  • 90二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 15:28:37

    これはくまパパが元気なルート…!?

  • 91超新星ダイス主22/11/18(金) 20:07:39

    サボと呼ばれた男はMr.3を拘束すると、クロッカス達と共にいるミス・ウェンズデーへ近寄った。


    サボ「今、アラバスタ王国はかつてない規模で内乱の火が燻っている。アラバスタ王家、ネフェルタリ家の治世でここまでの事態になった事は数百年の歴史の中でも一度もない。訝しんだドラゴンさんが仲間を偵察に送り込んでみれば...ビンゴだ。この内紛を扇動する黒幕がいた。事態を重く見たドラゴンさんは、おれ達を寄越したってワケだ」


    Mr.9「ここで皆様と接触できてよかった。あちらに正体がバレてしまった以上、正直私だけではもうビビ様をお守りしきれるかどうか...!も”...ン”ン”...マーマーマー♪...もう時間も殆どございませんが、ビビ様がお父上たる国王陛下の元へ真実を告げることさえできれば、こちらの勝利です」


    ビビ(ミス・ウェンズデー)「ええ......。けれど私だけじゃないわ。イガラムだって一緒に、無事に国へ帰るのよ!」


    Mr.8、偽名をイガラッポイと言う男は、「ウィスキーピークの町長」というカバーストーリーでバロックワークスのMr.8を務めていた。

    しかして、その正体はアラバスタ王国護衛隊隊長イガラムその人である。そして彼の現在の護衛対象は、共にバロックワークスへ潜入したアラバスタ王国王女ビビ。コードネームはミス・ウェンズデーだ。

    これを知った時のクロッカス、Mr.9、ミス・マンデー(Mr.8の相方)の動揺は...推して知るべし。


    サボ「そんじゃま、ここに居ても刺客が送られて来るだけだ。早いとこ出航しちまうか!ボニー!準備は!?」

    ボニー「いつでも良いぞ!」


    サボ「それじゃあクロッカスさん、世話になった。暫くはラブーンの体内に隠れているといい!じゃあな!」

    先程、Mr.3を老人に変えてしまった女性を「ボニー」と呼び、サボはアラバスタへ向けて船を出した。

  • 92超新星ダイス主22/11/18(金) 20:12:08

    >>89

    >>91

    一部訂正:Mr.9→Mr.8


    ◇◇

    【ダイス】


    ①サボはエースとルフィの事を...dice1d2=2 (2)


    1.覚えてる

    2.忘れてる


    ②くまはベガパンクに...dice1d2=1 (1) 


    1.改造されてる

    2.ただの革命友達


    ③ロビンは...dice1d2=1 (1)


    1.革命軍にいる

    2.オハラで避難船に乗れてしまった

  • 93二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 20:48:42

    お、ロビン革命軍ルートか

  • 94二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 20:54:53

    く、くま…

  • 95二次元好きの匿名さん22/11/18(金) 22:25:03

    バーソロミュー親子が無事に幸せに暮らせるルートはないんですかい!?

  • 96超新星ダイス主22/11/19(土) 08:09:19

    ◇◇

    ~海上、超新星サイド~


    一行は、キューカ島でMr.3から奪ったアラバスタへの「永久指針」を手にアラバスタへと向かった。

    途中にすれ違った潜水艇の船長が実は非常にあくどい国王で、「あそこは医療大国で有名だったんだが...」と失望したローにバラバラにされるというハプニングもあった。

    しかしそんな騒動も、一行の前には些事。何事も無かったかのように航海が再開された。


    ◇◇

    「お、釣り竿があるじゃねぇか。釣りしようぜ釣り!」「そりゃいい!エサはどうする?この辺の魚は小魚じゃ釣れねぇぞ」「ハチが詫びにって海豚を丸々一匹くれたろ、アレ使おう」「一番つまんねぇモン釣ったやつ格下ァ!」「「...!!」」

    ワイワイと賑やかに過ごしていると、進路が広範囲に渡って煙で覆われているのが見えた。


    キラー「あれはホットスポットだ。海底火山のマグマが発する熱で蒸気が立ち込めている。ああして何千年、何万年後には新しい島が生まれるらしい。何も無いからそのまま進めばいい...」

    ルフィ「何万年って...おれ生きてられるかなー」

    アプー「...そこは死んどけよ人として」

    船は蒸気の中へ侵入していく―――。


    少し遅れてもう一隻、蒸気へ突入していく船があった。


    モブ「Mr.2・ボン・クレー様っ!12時の方向に煙がっ!」

    Mr.2・ボン・クレー「構わないわ!つーーき抜けなさーーいよーーう!」


    モブ「抜けましたーー!ってうおっ!Mr.2・ボン・クレー様がいないっ!?」



    ルフィ「......」

    キッド「......」


    「「オカマが釣れたああああ」」

  • 97超新星ダイス主22/11/19(土) 08:15:17

    さて...
    サボは記憶喪失で
    ロビンは生きてオハラの意志を受け継いで、
    くまはパシフィスタの実験台にされてる

    これ原作まんまでは?

  • 98二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 09:51:25

    そういやまだ誰も賞金首になってないのかな
    Xデーがローの事知ってたし、なってる奴もいるのかな

  • 99超新星ダイス主22/11/19(土) 10:02:21

    Mr.2・ボン・クレー「いやーホントにスワンスワン。出会いがしらの海ブタに飛びついて、そのまま海に落ちたところを助けてもらっちゃうなんて!この御恩は一生忘れません!」


    この釣れてしまったオカマ、船に引き上げたがどうしようか...と困惑しているルフィ達。釣り勝負のことなどオカマの衝撃で頭から吹っ飛んでしまった。


    ルフィ「お前泳げねぇんだなー」

    笑いながら話しかけるルフィ。それに「悪魔の実を食べたからねい」「余興代わりにあちしの能力見せてあげるわ」とオカマが返す。

    どんな能力が出て来るのか...と注目される中、そのオカマはいきなりルフィを殴った。だが、次の瞬間、オカマが立っていたところにルフィが立っているではないか。


    一行「「!!???」」

    Mr.2・ボン・クレー「びびった!?びびった!?これがあちしの食べた”マネマネの実”の能力よーーう!」


    右手で相手の顔に触れれば誰の姿も記憶でき、左手で自分の顔に触れれば任意の姿をマネできるのだという。


    ルフィ「お前すげーー!!」

    Mr.2・ボン・クレー「どーーーうだったあ!?あちしのかくし芸っ!」

    面白いもの、珍しいものが大好きな一行にこの芸は多いにウケて、やんややんやの大喝采が飛び交った。


    ベッジ「ところで...向こうから来る船...ありゃてめぇの迎えじゃねぇのか?」

    ルフィ達「え!もう行っちゃうのか!?」

    Mr.2・ボン・クレー「悲しむんじゃないわよう!旅に別れはつきもの!でも、これだけは忘れないで...。友情ってヤツァ...つき合った時間とは関係ナッスィング!!」


    そして涙を流して互いに別れる。たった数分の出会いだが、この友情は本物だと信じて。

    「さァ行くのよお前達っ!」「ハッ!Mr.2・ボン・クレー様!!」

  • 100超新星ダイス主22/11/19(土) 10:11:16

    >>98

    ルフィ、ゾロ、(キッド、キラーもかな?)以外は賞金首のイメージです

    ルフィとゾロはネズミイベント起きる前にグランドライン入っちゃいましたからね

    キッドとキラーは...どうなんでしょう?南の海時点で暴れまわってそうだから賞金ついててもおかしくないですが


    因みに、それぞれ賞金首になった理由は以下の通りです


    ・ホーキンス・・・不吉な占いを的中させて人々を不安にさせたから

    ・アプー・・・騒音の苦情がすごかったから

    ・ベッジ・・・マフィアのボスだから

    ・ロー・・・お医者さん行脚してたら、珀鉛病の病原菌ばら撒き疑惑かけられたから。ついでにオペのやり方が怖かったから。

    ・ドレーク・・・?(まだなってないかも)

    ・ボニー・・・政府の施設から脱走したから

    ・ウルージさん・・・?(まだなってないかも)

  • 101超新星ダイス主22/11/19(土) 10:13:52

    では、このダイスを振って一旦休みます。

    続きは夜


    【ダイス】

    サボはエースと...dice1d2=2 (2)


    1.会う

    2.会わない

  • 102二次元好きの匿名さん22/11/19(土) 10:21:55

    乙です、サボ……
    今のところの懸賞金は厳密には決まってない感じか、まぁまだそこまで高くないだろうけども

  • 103超新星ダイス主22/11/19(土) 20:34:36

    >>99 続き


    一同「「Mr.2!!?」」

    あのオカマが!?と一同は驚く。Mr.3からの情報では、バロックワークス社はアラバスタ王国の乗っ取りを企んでいる。

    ベッジ「そこにあの”マネマネの実”の能力が混じるとなると...大分えげつない事が出来るな」


    ただ、自分たちは内乱を観戦するのが目的なので然程警戒しなくていいだろう、と続ける。

    わざわざ暴徒の中へ入って止める程お人好しでもなければ、そんな義理もないと。


    キラー「さァ、港が見えてきた。上陸するぞア...」

    ルフィ「メシ屋へ!!!あとアラバスタ」

  • 104超新星ダイス主22/11/19(土) 20:34:53

    ◇◇

    ~アラバスタ王国港町『ナノハナ』~


    わいわいガヤガヤと賑やかな町、「ナノハナ」。交易に来る商人、町の住人、流れの旅人など、様々な事情の人々が大路を行き交う。

    その賑やかさの中にあって、ひと際人だかりで騒がしい店があった。


    ???「あの店はやけに騒がしいわね...何があったの」

    部下A「はっ!何でも、店のお客が突然死したらしいですヒナ嬢!」

    部下B「ヒナ嬢~~!大変だァーー!大変な奴がこの町に...!!」

    ヒナ「何ですって...!?...総員へ通達。港に陣を用意なさい」



    ~店の中~


    客A「何でも、店主との会話の途中で突然死んじまったらしい。旅の途中で”砂漠のイチゴ”を口にしちまったんじゃねぇかとみんな言ってるよ」

    客B「”砂漠のイチゴ”は赤い実の様な姿をした毒グモだ。間違って口にしたら数日後に突然死ぬ。そしてその死体には数時間後、感染型の毒が回る。だから誰も近づけずにいるのさ」

    客C「見ろ...肉を持った瞬間の手がそのまま固まっちまって...」

    死体A「ぷほ!!?」

    客「「「うわ!生き返った!!」」」


    どうやら騒ぎは早とちりだったようだ。その客は単に食事中にいきなり寝てしまっただけらしい。

    店主は尋ねてみた。「アンタは何の為にここへ寄ったんだ?」と。



    ???「さて...新聞にゃまだ顔は出てねぇが...そろそろこっちに来る弟をね、探してんだ」

  • 105超新星ダイス主22/11/19(土) 21:54:11

    ヒナ「よくもまあ、ぬけぬけと大衆の面前で食事が出来るものね。”白ひげ海賊団”の二番隊隊長が、この国に何の用?”ポートガス”・D・エース」

    客「「え!!?」」


    ”白ひげ海賊団”といえば、この海の覇者の名だ。数々の島をナワバリとし、世界一の規模の勢力を誇っている。

    その勢力の一つ一つをまとめ上げるのが「16人の隊長達」。エースはその2番隊の隊長だという。

    思いがけず耳に入った大物海賊の名に、店内の客と店主は震えあがった。


    エース「なんだオヤジを知ってんのか。こりゃどうも」

    ヒナ「フザけないで...!わたくしは今、別の組織を探しているところ。あなたの首なんて興味はないわ...。でもそれとこれとは話が別よ。あなたが海賊で、私が海兵である限りね...!”袷羽織”...」

    ルフィ「ロケットォーー!!」

    ヒナ「きゃああ!」


    ヒナがエースに攻撃を仕掛けようと動いた瞬間、背後からルフィが猛スピードで突っ込んできた。

    エースは、ルフィに吹き飛ばされたヒナにぶつかり、その勢いで諸共吹き飛ばされた。


    ルフィ「うはーー!着いたぞメシ屋ーー!!」


    ◇◇

    ~船着き場~


    キッド「おい、あのバカザル船着けた途端どこかへすっ飛んじまったが...どうする」

    ベッジ「ほっとけ。どうせ一番騒がしいとこにいる...それより、ここからどうすりゃ内陸まで行けるのか情報を集めねぇと」


    問題児が集まったような海賊団の中でも、輪をかけて問題児なルフィ。船員達は、ここまでの付き合いでいい加減扱い方が分かってきたようだ。

    暫くすると、案の定海兵に追われるルフィの姿を目撃した。

  • 106超新星ダイス主22/11/19(土) 22:53:47

    ◇◇

    ~店内~


    ヒナ「くっ...わたくしが吹き飛ばされるなんて...なんて屈辱かしら...!ヒナ屈辱。あなた能力者ね!?一体何者!?」

    ルフィ「.........」

    ばくばくムシャムシャがつがつボリボリばくばくサクサクもぐもぐパリパリムシャムシャ...


    ヒナ「食べるのを止めなさいっ!!」


    そこへ、吹き飛ばされたエースが戻ってきた。

    エース「ったくどこのどいつだぶっ飛ばしやがって......って...!!おい、ルフィ!」

    ルフィ「!!?えーーぶっ!??」

    まさかの人物登場に、ルフィは口の中身を飛ばして驚いた。それにヒナは思わず顔をしかめる。


    ヒナ「...!?どういう事...?まさかあなたも”白ひげ海賊団”の...!?」

    エース「おっとこいつは面倒な事になった。ひとまず逃げるぞルフィ!!」

    ルフィ「んん!!もっぽーまいまっぱ!!(ごちそうさまでした!!)」


    ありったけの料理を口に詰め込んで、ルフィはエースと共に店を飛び出した。

    「待ちなさい!」とヒナもそれを追いかけて行く。


    店主「......く、食い逃げだァ~~!」



  • 107超新星ダイス主22/11/19(土) 22:57:47

    ◇◇

    ~市場~


    ナノハナの町を探索しつつ適当に店を冷やかしていたゾロ達。そこへドタドタと追いかけっこの騒がしい音が近づいて来た。


    ゾロ「海軍だ。...しかしえらい騒ぎ様だぜ...海賊でも現れたか」

    ルフィ、エース「あああああああ」

    一同((...ってお前かーーーっ!))

    ルフィ「あっゾロ!」

    ゾロを見つけたルフィが声をかけた事により、仲間だとバレる。

    他のメンバーも仲良く海軍に追われる羽目になってしまった。


    エース「はっ!いかん、ルフィのペースに乗せられてた。おれは別に走って逃げることもねぇじゃねぇか!」

    ゾロ「ん...?ルフィの隣、誰かいねぇか?」


    ゾロがエースの存在に気づいたようだ。それを聞いて、他のメンバーもエースを見る。「まて、あの顔どっかで...」



    船着き場まで戻ったところで、ザザザッ!とエースは急停止し、海兵へ向き直った。


    エース「お前ら先に行け!!...”炎上網”!!」

    瞬間、ルフィ達と海兵の間に「炎の壁」が立ち塞がる。

    轟々と燃え盛る炎になす術もなく、追手の足は一旦止まった。



    エース「ふう...変わらねぇな、ルフィ」

  • 108二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 05:36:41

    ああスモやんが来てないから気苦労がそのままヒナに…

  • 109超新星ダイス主22/11/20(日) 09:29:53

    >>108

    お気づきになりましたか

    そうです。ルフィとゾロがローグタウンをスキップしたばっかりに...

    もし、サボのダイスが「会う」を出していれば、ここでヒナの代わりにサボが噂を聞きつけていました

    でも、そうはならなかったんですよ...

  • 110二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 09:35:22

    原作スモーカーさんの立ち位置がヒナさんに…ってことは
    ルフィもしくは船長のキラーさんを絶対に捕まえてやると意気込む銭形ポジにヒナさんが就任するかもしれないということ…!?(積極的にキラーさんの胃をいじめていくスタイル)

  • 111二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 09:36:41

    ヒナが胃薬に手を出す日も近い…?

  • 112超新星ダイス主22/11/20(日) 10:50:56

    ◇◇

    ~船上~


    一同「「ルフィ(麦わら)の兄貴!!?」」

    エース「おお、お前らがルフィの仲間だな!...あー、こいつァどうも皆さん、ウチの弟がいつもお世話に」

    キラー「や、まったく」

    ぺこりと頭を下げて丁寧な挨拶をするエースに、思わず皆お辞儀をし返す。


    エース「とにかくまぁ、会えてよかった。おれァちょっとヤボ用でこの辺の海まで来てたんでな、お前に一目会っとこうかと」

    ルフィ「へーそうなのか。おれも会えて嬉しいぞエース!」

    にこにこと嬉しそうに笑うルフィに、エースはニッと口角を上げて告げた。

    エース「ルフィお前...ウチの”白ひげ海賊団”に来ねぇか?もちろん仲間も一緒に」

    ルフィ「いやだ」


    エースの勧誘をサラッと断るルフィだったが、他のメンバーはその言葉にざわざわと反応した。「白ひげ...!!?」「オイ、あの背中の刺青...!」「思い出した!エースって言やあ白ひげんとこの二番隊隊長じゃねぇか!!」


    エース「なんだお前らもオヤジの事知ってんのか!そうさ、このマークはおれの誇りだ。おれは”白ひげ”を海賊王にならせてやりてぇ...ルフィ、お前じゃなくてな...!」

    悪ィが...とルフィ以外を支援する事を伝えたエース。しかし、ルフィはそれに「いいさ。だったら戦えばいいんだ!」と答えた。

    それを聞いて、エースは安心した。いつか互いの道が全力でぶつかり合う日が来ると分かっていても、もうルフィはうろたえたりしない。

    自分の後ろをついて回るだけの泣き虫な弟ではなく、しっかり支えてくれる仲間を得たルフィが、そこに立っていた。



    エース「ホラ、お前にこれを渡したかった。その紙きれがおれとお前をまた引き合わせる」

    そう言って、エースはルフィへ白紙の紙を一枚渡した。


    エース「できの悪い弟を持つと......兄貴は心配なんだ。おめェらもコイツにゃ手ェ焼くだろうが、よろしく頼むよ...」

  • 113超新星ダイス主22/11/20(日) 13:21:17

    ◇◇


    ルフィ「えー!もう行くのか!もうちょっとゆっくりしてけばいいじゃねぇか!久しぶりに会ったんだし!話したい事もいっぱい...」

    エース「言っただろ。お前に会いに来たのはコトのついで。おれは今、”仲間殺し”をした重罪人を追ってる...最近”黒ひげ”と名乗ってるらしいが、元々はおれの部下だ。隊長のおれが始末をつけなきゃならねぇってわけだ」


    紙を渡し終えると、エースは自分の船に飛び乗った。もう別れてしまうらしい。


    エース「次に会う時は海賊の高みだ」



    ◇◇


    海兵A「ヒナ嬢!こちらへ”火拳”が向かってきます!」

    ヒナ「包囲網用意!「黒檻の陣」展開!!敵は1人とはいえ、”四皇幹部”...油断は禁物です!」

    海兵「「はッ!」」


    エースの行く先を阻むようにして、海軍の軍艦が海上を取り囲む。

    それを見たエースは、タンッ!と船を蹴り、炎の勢いで軍艦を飛び越える。

    そして、海中を潜り抜けた自分の船に着地すると、軍艦の陣に向かって拳を突き出した。


    「”火拳”!!!......来いよ”高み”へ...ルフィ!」


    エースの拳が炎となり、軍艦ごと陣を突き破ってみごと包囲網から脱出する。



    エース「...ん?そう言やああの船の海賊旗、昔ルフィが描いてたやつと違ったような...?まさかアイツが船長じゃねぇのか...?いやそんなわけなぇか!おれがいねぇ間に変えたんだなきっと!!ははは!」

  • 114超新星ダイス主22/11/20(日) 13:56:19

    ◇◇

    ~船上~


    ゾロ「おいルフィ、お前兄貴から何を受け取ったんだ」

    ルフィ「さーわかんねぇ。紙きれだ」

    エースが去った後、ルフィはエースから貰った紙を帽子のリボンに縫い付けてもらっていた。


    ベッジ「コイツは”ビブルカード”だな。別名”命の紙”...。爪や髪なんかを混ぜた特殊な紙で、ソイツの生命力を表すモンだ。燃やしても水に濡らしても破れることはなく、千切った破片は大元の紙に引き寄せられるように少し動く。”新世界”にしかない技術だが...あいつが”白ひげ”の仲間だってんなら持ってても不思議じゃねぇな」


    ルフィ「不思議な紙ってことだなー。”新世界”ってなんだ?」

    ホーキンス「”新世界”とは...”偉大なる航路”後半の海を指す呼び名だ...。大物海賊達は皆そこへ集まり覇権争いをしている...。お前の兄が所属する”白ひげ海賊団”はその頂点に立つ海賊...今の海の覇者と言っても過言ではない」


    そんな凄いとこに居んのかエースは!と今更ながらに気づくルフィ、そしてゾロ。

    他の船員達はとっくに気づいていたし、逆に常識知らずなルフィ達に驚き突っ込みの嵐が炸裂した。

    ◇◇


    【ダイス】ではここで一旦ダイスタイム。


    ①ビビwith革命軍がルフィ達と合流する場所は? dice1d4=4 (4)


    1.今いるところ

    2.ユバ(反乱軍の本拠地)

    3.レインベース(B・Wが集まるところ)

    4.アルバーナ(アラバスタの首都)


    ②ヒナ達が追っている組織とは? dice1d2=2 (2)


    1.革命軍

    2.B・W

  • 115超新星ダイス主22/11/20(日) 14:02:15

    なるほど...

    では、バトルの内訳


    【ダイス】

    Mr.1ペアと当たるメンバー(ゾロは内定)・・・dice1d8=8 (8)


    1.ルフィ

    2.アプー

    3.ホーキンス

    4.ベッジ

    5.ロー

    6.キッド

    7.キラー

    8.革命軍サイド

  • 116超新星ダイス主22/11/20(日) 14:06:53

    数字が被ったら振り直し

    Mr.2と当たるメンバー・・・dice2d7=3 4 (7)


    1.ルフィ

    2.アプー

    3.ホーキンス

    4.ベッジ

    5.ロー

    6.キッド

    7.キラー

  • 117超新星ダイス主22/11/20(日) 14:09:40

    中々それっぽくなってきた

    Mr.4ペア+ラッスー(犬)と当たるメンバー・・・dice3d5=4 2 5 (11)


    1.ルフィ

    2.アプー

    3.ロー

    4.キッド

    5.キラー

  • 118超新星ダイス主22/11/20(日) 15:10:40

    バトルの相手が決まりました!

    Mr.0ペア VS ルフィ&ロー
    Mr.1ペア VS ゾロ&ボニー
    Mr.2・ボンー・クレー VS ベッジ&ホーキンス
    Mr.4ペア VS キッド&キラー&アプー

    遊撃、サポート、反乱阻止・・・サボ&ビビ

    以上!

  • 119二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 15:21:30

    VSMr.0ペアが原作&因縁ありそうなコンビになったな

  • 120二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 19:39:22

    対Mr.4の組み合わせそこかあ…
    ちなみにビブルカードを縫い付けてくれたのって誰だろ、キラー?

  • 121二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 19:45:31

    >>114 続き

    ◇◇


    ベッジ「地図を見ろ。これはさっき市で買ったモンだ。今おれ達がいるのは「ナノハナ」だ。ここから、地図の真ん中を通る「サンドラ河」を船で遡上すりゃ...「レインベース」という町に行ける。ここは大きなカジノで栄えてるオアシスらしい。通称”夢の町”」

    一同「「カジノ!!?」」「夢の町~~!!?」


    アラバスタ王国は土地の殆どが砂漠で、点在するオアシスに集まって人々が暮らす国だ。

    内陸を歩くか動物に乗って旅するのが通常の方法だが、パドルつきの船ならサンドラ河を行き来してショートカットが出来るのだ。

    そして、ベッジの告げた「カジノ」の言葉にルフィ達は目を輝かせて食いついた。


    ベッジ「男なら...一生に一度の大勝負、思い切り仕掛けてやろうじゃねぇか」



    ◇◇

    ~海上、革命軍サイド~


    サボ「大変だ!反乱軍が拠点を移したって偵察部隊から連絡が!」

    ビビ、イガラム「「え!?」」

    サボ「場所は「カトレア」。ナノハナの隣町だ」


    それなら話は早い。砂漠を歩いてユバの町まで行くつもりだったが、カトレアならナノハナから短時間で着ける。

    ビビ達はカトレアの町を目的地に変更し、船を急がせた。

  • 122超新星ダイス主22/11/20(日) 19:47:30

    ◇◇

    ~数日後、カジノ”レインディナーズ”――秘密地下~


    反乱の日を目前に控えた夜、B・Wのエージェント達は続々とアラバスタへ集まってた。

    そして、Mr.1ペア、Mr.2、Mr.4ペアも招集を受け、秘密裏に”社長”の元へ...。


    Mr.Xデー「長旅ご苦労だった。ここは「レインベース」の真ん中にそびえる建物、”レインディナーズ”、その一室だ。...話を進める前に、お前達に紹介しよう...まだお前達が顔も知らない我が社の”社長”。...もうおれが”社長代理”としてお前達に働きかける必要も無くなったというわけだ...つまり」


    Mr.Xデーがそこまで話すと、フワッ...と微かに風が吹いた。


    ???「いよいよというわけだ...」

    エージェント「「!!」」

    ???「作戦名『ユートピア』――これが我々B・W社の最終作戦だ」


    ◇◇

    【おまけダイス】ルフィ達はカジノでdice1d9999=9785 (9785) 万ベリーdice1d2=1 (1)

    1.勝った

    2.スッた


    >>120

    どうなんでしょう?ホーキンスがキラーさんがやってくれそうなイメージ...

    というか、その二人くらいしか針仕事出来ないような?ベッジの部下がやってくれたかもしれませんね

  • 123二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 19:59:36

    9785万ベリーの大勝ち!羨ましいぞ!!

  • 124二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 20:50:01

    3スレ目から未見で今追いついた!
    凄く面白いし原作とのパズルの合わせ方が違ってるのがこうくるのか!?って感じでワクワクする。
    図も分かりやすくて助かるー!

  • 125二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 22:16:24

    ホーキンスならワラワラの実の能力で上手いこと帽子の中に仕込めそうな気がする
    帽子に穴空いたりしても修理楽そうだな

  • 126超新星ダイス主22/11/20(日) 22:25:13

    めっちゃ勝ってて草

    その1%でも原作麦わらの一味にあれば、シャカ様に「その船に金品はない。見ればわかる」なんて言われなかったのに...


    ◇◇

    エージェント達は、姿を見せた”社長”の正体にひどく驚いた。

    「え!?」「ク、クロコダイル!!?」「なぜ”七武海”の海賊が!?」「あちし達は海賊の手下だったわけなの!?」「フォ......」「あんたがおれ達の社長なのか?」


    クロコダイル「不服か?」


    たった一言で室内を凍り付かせてしまうほどの迫力。ざわめきが一瞬にして鎮静化した。

    しかし、政府に略奪を許可された”七武海”でありながら何故こんな秘密結社を...とミス・ダブルフィンガーが疑問を呈す。

    クロコダイル「...順序良く話していこう...このおれの真の目的。そしてB・W社最終作戦の全貌を」



    クロコダイル「――というわけだ。お前らが遂行してきた全ての任務はこの作戦に通じており...そして今お前らが持つ「それら」が最後の指令状。いよいよアラバスタ王国には消えてもらう時が来た...」

    それぞれのエージェントは渡された指令状を読み終えると、テーブル上の燭台へ近づけ燃やした。


    クロコダイル「これがB・W社最後にして最大の『ユートピア作戦』。失敗は許されん。結構は明朝7時!」

    エージェント「「了解」」



    Mr.3「その”ユートピア作戦”ちょっと待って欲しいガネ」

    一同「「!?」」

    そこへ、唐突にヨボヨボのMr.3が現れた。

  • 127超新星ダイス主22/11/20(日) 22:29:25

    Mr.2・ボン・クレー「...Mr.3!!?あんたMr.3よね!?その姿ドーーゆうことよーう!それに、あんた一体どこから湧いて出たのよう!リヴァースマウンテンには誰も居なかったわよう!?だからあちし、あんたはもうクジラに食われたんだと...」
    クロコダイル「待てMr.2!!」
    取り乱し、まくし立てるMr.2。クロコダイルが制止をかけて、Mr.3に言い訳を促した。

    Mr.3「湧いて出た?失敬な。ここへ向かう”亀車”に便乗してつけさせて貰っただけだガネ...。社長...お初に...!もう一度チャンスを頂きたく...ここへ参上しましたガネ」

    「...実は」と1拍おいてMr.3は語り始めた。

    「実は、王女ビビと護衛隊隊長イガラムには護衛として「革命軍」が付いていたのですガネ...。私はリヴァースマウンテンにて...奴らの能力によってこの通り老人にさせられましたガネ...。そして、一時捕まったフリをしてこの国まで奴らの船に乗り、なんとかこの情報を持ち帰らねばと逃げ出してきた次第ですガネ」

    Mr.3は息を切らせながら杖に体重をかけてそこまで話し、隠し撮りした革命軍とビビ達の写真をテーブルに置いた。
    革命軍とは、また大きな組織が動いたものだとエージェント達はざわつく。これにはクロコダイルも動揺を隠せない。

    Mr.Xデー(.........)

  • 128超新星ダイス主22/11/20(日) 22:29:43

    クロコダイル「.........こりゃまいったぜ...アンラッキーズがあの岬から戻らねぇわけだ。...1人や2人は消したんだろうな?」

    Mr.3「...イ...イヤそれが...!」

    クロコダイル「は?」


    革命軍に嗅ぎつけられてしまっている上に、ビビ共々この国への上陸を許してしまっているのに、誰一人として手にかけられていないというMr.3。

    ここでじわじわと溜まり始めた不満は、次のMr.3の言葉で決壊した。


    Mr.3「で...ででですが...!とっておきの情報がありますガネ...!キューカ島にて”魚人”4体と”人魚”1体を確認しましたガネ...!捕まえようとしたのですが、生憎逃げられてしまい...しかし今度こそ必ずこの手で仕留めて...」

    クロコダイル「だまれマヌケ野郎!!」


    クロコダイルは憤り、Mr.3の首を掴んだ。

    キューカ島の魚人だと!?あれは”七武海”ジンベエの手下だ。迂闊に手を出せばケンカを売ったことになる。

    だが今、こいつは何と言った。”逃げられた”?”この手で仕留める”?つまり...もう手遅れというわけだ。


    クロコダイル「ガッカリさせてくれるぜ...!いざって時に使えねぇ奴ほどくだらねぇもんはねぇ...!てめぇが何したか分かるか!?「革命軍」とB・W社の戦争が起きるかって時に、別の”七武海”との戦争の火種を撒いたんだ!...てめぇはもう用済みだ」


    首を掴まれたMr.3は、ただでさえシワシワな肌が更に乾燥していき、干乾びてゆく。

    体中の水分が奪われて水を求めるMr.3。

    だが、クロコダイルは無慈悲にもMr.3をペットのバナナワニのエサとして処理してしまうのであった。

  • 129超新星ダイス主22/11/20(日) 22:35:57

    ◇◇


    クロコダイル「...やってくれたぜあのガキ...殺しても殺し足りねぇ!...いいかてめぇら、こいつらの顔...目に焼き付けておけ!!こいつらの狙いは”反乱の阻止”...!――厄介なことに、反乱軍のリーダー”コーザ”と、王女”ネフェルタリ・ビビ”は幼馴染だって情報がある。少なくとも反乱軍に”迷い”を与えるのが確かな以上...あの2人を会わせるのは危険だ」


    サボ、ボニー、ビビ、イガラム、その他革命軍メンバーの写真を並べ、クロコダイルはエージェント達念を押す。

    そして、Mr.Xデーに「ナノハナにいる”ビリオンズ”に、奴らを発見し次第抹殺しろと通達を送れ」と伝えた。


    クロコダイル「王女と革命軍どもを決して『カトレア』へ入れるな!ビビとコーザは絶対に会わせちゃならねぇ!!」


    ◇◇


    一気に書き上げたら思いのほか長くなってしまいました。以上、ユートピア作戦のくだりでした。


    【ダイス】

    ビビ達は反乱前にカトレアへ・・・dice1d2=2 (2)


    1.間に合う(この場合、反乱阻止の説得は...dice1d2=2 (2) 1.成功 2.失敗 )

    2.間に合わない(→直接アルバーナへ)

  • 130超新星ダイス主22/11/20(日) 22:42:32

    >>124

    わーー!めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます!

    最初の方とか文体も構成もごちゃごちゃで恥ずかしいですけど、面白いといって下さって本当に嬉しい!


    では今日はここで一旦終わりますが、明日以降もネタが降って来次第書いていきます。おやすみなさい。

  • 131超新星ダイス主22/11/20(日) 22:56:07

    >>126

    訂正とお詫び

    シャカ様のセリフ、捏造してました。シャカ様ファン、サテライトファンの方々を混乱させてしまい、申し訳ありませんでした。

    「第一そいつらは降参などしない」のところと、リリスの「だろう?財宝を沢山持っとる筈じゃ!」のセリフをぼんやり覚えてたっぽいです。それが記憶の中でごちゃ混ぜに...。

    まあどっちにしろ貧乏海賊に変わりはないですが...四皇なのに。

  • 132二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 06:59:50

    保守

  • 133超新星ダイス主22/11/21(月) 12:23:29

    ◇◇

    保守がてら、ここらでステータスのダイスも振っておきましょうか

    【ダイス】


    ①ルフィ、②ゾロの強さ・・・原作アラバスタよりdice2d3=2 1 (3)


    1.ちょっと弱い

    2.同じ

    3.ちょっと強い


    ローの能力が成長したぞ!・・・Roomの射程範囲と持続時間はdice1d4=4 (4)


    1.半径200m、20秒

    2.半径400m、40秒

    3.半径800m、60秒

    4.半径1600m、120秒


    調子は?・・・(100に近いほど快調。ただしキラーは胃潰瘍デバフによりマイナス10)

    ①ルフィ、②ゾロ、③アプー、④ホーキンス、⑤ベッジ、⑥ロー、⑦キッド、⑧キラー、⑨ボニー

    dice9d100=99 31 56 15 60 74 74 56 53 (518)

  • 134二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 12:25:10

    ホーちゃんどうしちゃったの

  • 135超新星ダイス主22/11/21(月) 14:19:25

    まとめ。()の中は体調ステータス。

    ルフィ→原作と同じ (99)
    ゾロ→原作より弱い (31)
    ロー→Roomの半径:1600m 持続時間:120秒 (74)
    アプー (56)
    ホーキンス (15)
    ベッジ (60)
    キッド (74)
    キラー (56)
    ボニー (53)

    Q : ホーキンスに一体何が?
    A : カジノで昼夜問わずぶっ通しでタロット占いさせられた…
     最初は完全な運勝負だったのに、負けが込んで借金が嵩んだから…
     主に、ベッジとアプーに連れ回され、キッドが台パンで壊した筐体の修理費を捻出したりもした

  • 136二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 18:58:50

    >>135

    キラー船長の体調、胃潰瘍の分引き忘れてませんか?

  • 137二次元好きの匿名さん22/11/21(月) 19:08:37

    ローのROOM直径2km超えはエグい

  • 138超新星ダイス主22/11/21(月) 21:51:03

    >>136

    うわ、本当だ。キラーは(46)でした。


    では続き書いていきます。

    カトレアに着いたら既に革命軍は出発していて、さらにビリオンズ200人に囲まれた革命軍から始めます。

  • 139超新星ダイス主22/11/21(月) 23:07:05

    ◇◇

    ~カトレア~


    社長からの指令状により、ビリオンズ総勢200名はナノハナにてビビ達を待ち伏せていた。

    この任務が一体どういう結果に繋がるのか彼らは知らない。

    だが、自分たちが安心して生きられる国を得るためだと、各々が気を張っていた。


    一方、ビビ達もこれが反乱を阻止出来る最後のチャンスだと意気込む。

    もう港は見えた。後はカトレアまで行くだけだと。


    しかしそこへ偵察部隊から連絡が入った。「B・Wらしき集団をナノハナで確認した!」「カトレアの反乱軍が首都アルバーナへ進軍を始めてしまった!」と。


    急ぎ船を進めてナノハナへ上陸すると、確かに怪しい雰囲気の人々が大勢いた。

    一見、ただの旅人や町人に紛れているが、目つきや歩き方がカタギのそれではない。

    そこで、ビビ達はボニーの能力で変装して気づかれない様にササッと抜けようと決める。

    だが年齢を操作してフードで顔を隠しても、イガラムの髪型が特徴的過ぎた。

    シルエットで敵の目に留まってしまい、気づかれてしまった。


    ビリオンズ「いたぞ!敵の一行だ!まとめてかかれ!!」

    イガラム「...!!イガラッパ!!...皆様、ここは私に任せて頂きたい!どうかお先にお進みください!」

    ビビ「イガラム!!?」

    イガラム「あなたを守ることこそ私の使命!さァ、お早く!!」

  • 140超新星ダイス主22/11/21(月) 23:22:48

    イガラムと少数の革命軍メンバーがナノハナのビリオンズを引き受け、ビビ達はアルバーナへ急ぐ。

    今ならまだ海を迂回すれば反乱軍に追いつけるハズ...!と信じて。


    ナノハナの港には大きな船が町へ乗りあがってしまっていた。

    人々は言う。国王がダンスパウダーの使用を認めた、国を襲った、国王軍が町を壊したと。

    そして反乱軍はその船に積んであった武器を手に取り、アルバーナへ襲撃を仕掛けに向かったと。


    ビビ「B・Wの仕業だわ...!まるで2年前のダンスパウダーの時と同じ...!!やり口が卑怯なのよ...!」


    ビビ「...カル—、こうなってしまっては、もうあなたの足だけが頼りよ。いい?今括りつけた手紙を走って私たちより先に王宮のチャカとペルまで届けるの。...敵はもうこちらに気づいてる。危険な旅だけど、あなたなら出来るわ...私の相棒だもん」

    カル—「クエッ!」

    ビビ「お水は大切に飲むのよ。...気を付けて...!」


    ◇◇

    ~レインベース~


    Mr.Xデー「そう言えば社長...先日からカジノで荒稼ぎしている一団がいるとディーラーから報告を受けたが...」

    クロコダイル「額は」

    Mr.Xデー「9785万ベリー。イカサマ疑惑がかかっているが、どうする。VIPルームに通すか?」

    クロコダイル「イカサマは見抜けねェ方が悪ィ。だが疑惑があるなら始末しとけ。例の「檻」があるだろう」

    Mr.Xデー「了解...」



    ルフィ「おい見ろ!こんなところに看板があるぞ!」

  • 141二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 07:02:47

    保守

  • 142超新星ダイス主22/11/22(火) 09:05:20

    改めてアラバスタ編読み返してみると、凄い過密スケジュールで動いてますね

    朝の7時には作戦開始なので6時以前に工作開始してますし、ルフィVSクロコは3回もやってますし、なんならMr.4以下は普通に命盗られる作戦だったし

    バロックワークス...ホワイト企業かと思ってたら思い切りブラック企業だった...


    ◇◇

    ~レインベース、「レインディナーズ」秘密地下~


    クロコダイルによる巧妙な罠により、檻に捉えられてしまったルフィ、ゾロ、キッド、キラー、ロー。

    そして、ルフィ達を見つけて追ってきたヒナ大佐。


    クロコダイル「お前らか、イカサマでウチのカジノを荒らし回ったって野郎どもは...それに「黒檻」が檻の中にいるとは。こりゃまた珍しい光景だ。クハハハハ」

    ヒナ「クロコダイル...!あなたには犯罪組織への関与の容疑がかけられています...。今すぐ私を檻から出しなさい」

    クロコダイル「ほう...どいつもこいつも鼻が利くもんだ。政府のお偉方はすっかりおれを信用しきってるってのにな。しかしヒナ殿...出せと言われて素直に出すとでも思ったか?」


    七武海、砂漠の英雄としてナリを顰め、長年牙を研いで来たクロコダイル。それもこれも今日の為。

    政府に嗅ぎつけられない為の工作は万全だったハズだがな、と余裕ぶって口角を上げた。


    クロコダイル「もう暫く会話を楽しんでも良いが...生憎おれは今日、予定が立て込んでいてね。この辺で失礼させて貰おう...。Mr.Xデー、残りの海賊どもを捕え次第、部屋を水に沈めろ」


    クロコダイルに声をかけられ、Mr.Xデーは階段をゆっくり降りて来ながら了解の返事をする。

    その姿を見て、ヒナは言葉を失った。


    ヒナ「君は...!!」

    クロコダイル「覚えているか。お前らは元同期だったそうだが...せっかくだ、久しぶりの再会を懐かしむといい。ではMr.Xデー、始末が済み次第アルバーナへ来い。おれは一足先に向かっている」


    そして、その場にはMr.Xデーとルフィ達5人、加えてヒナ大佐が残された。

  • 143二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 09:35:30

    …ローいるなら外出られるんじゃ……

  • 144超新星ダイス主22/11/22(火) 09:46:54

    >>143

    海楼石!海楼石の手錠と檻です!

    ......一応...

  • 145二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 09:49:33

    >>144

    原作に手錠無かったのにローがいるせいで全員ナーフされとるw

  • 146二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 20:28:46

    ローが有能すぎるばっかりに…

  • 147二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 20:36:36

    この面子での檻の中の様子想像するだけで笑い声出るw

  • 148二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 04:24:06

    原作はロビンちゃんがエリマキランナーズの手配とかしてたけど、この世界線だと彼がやってるのかな
    爬虫類マニア……役得だ

  • 149二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 09:38:22

    ヒナと元同期設定か
    歳近いし原作でも有り得る線ではある

  • 150超新星ダイス主22/11/23(水) 10:21:22

    ローの使い勝手が良すぎて逆に動かしづらい問題


    ◇◇


    ルフィ「なんだほれ...力がぬへる...」

    手錠をされた時から妙に力が抜けてしまうルフィ。まるで海に落ちた時と同じ感覚だ。

    キラー「海楼石の手錠だな。海楼石の事は、以前にベッジの奴が説明していたが...”凪の海”の時の...」

    ルフィ「??...ああ!不思議石か!」


    海と同じエネルギーを発する「海楼石」。悪魔の実の能力者が触れれば体の力が抜けて、能力を使うどころではなくなってしまう。

    檻の中にいるメンバーは、キラーとゾロ以外は全員が能力者だ。

    普段は力強くて頼もしい面々も、今は座って喋る位しか出来ない。


    ヒナ「ドレーク君!あなた一体どういうつもり!?いきなり軍から姿を消したと思えば、海賊になってるなんて...!わたくしとスモーカー君がそれを聞いた時の気持ち...わかってるの!!?...クロコダイルとはどういう関係!?返答によっては、旧友と言えどただじゃ済まさないわよ...!!...ハァ...ハァ...」


    Mr.Xデーに向かってヒナ大佐が叫ぶ。普段の冷然とした態度を消して噛みつく気迫からは、海楼石による弱体化を微塵も感じさせない。


    Mr.Xデー「今も昔も、おれはおれの信じる正義を貫いているだけだ。今のおれはB・W社の副社長、そしてクロコダイルの相方、Mr.Xデー。...ヒナ、お前がここに居るのは想定外だが、社長の命令だ。この部屋と、横の海賊どもと共に水没してもらう」

    ヒナ「!!」

    Mr.Xデー「......冥土の土産に聞いていけ...。我が社の目的...それはこの国を乗っ取り、”理想国家”として新たに建国することにある。その為に闇組織の伝手で武器を集め、内紛を扇動し、反乱を呼び寄せた...。そして今日、反乱軍と国王軍の衝突のきっかけを作った。これがエージェントに教えている「表の目的」...」


    ◇◇


    パターン青、親襲来!


    よって今日も低浮上になります。多分夜には来れるはず。

  • 151二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 10:23:27

    このレスは削除されています

  • 152超新星ダイス主22/11/23(水) 12:47:48
  • 153超新星ダイス主22/11/23(水) 15:03:20

    ヒナ「表の...では「裏の目的」は何?敢えてこの国を狙った理由がある筈...!」

    Mr.Xデー「それは言えない。だが、直にアルバーナで内戦が起きるだろう。反乱軍70万人、国王軍30万人の100万人規模でな。もっとも、それを知ったところでお前らじゃどうにも出来ねぇが」


    ロー「そんな事よりてめぇ、賞金稼ぎつってたのは嘘だったんだな?わざわざおれ達をここに呼びつける様なマネしやがって...何が目的だ」


    ヒナとMr.Xデーの会話にローが割り込む。

    秋島の”歴史の本文”があった神殿で、Mr.Xデーは思わせぶりなセリフでローの興味を引こうとしていた。 ロー達をここまで呼び寄せたのがただの捕縛目的とは到底思えない。何か裏がある筈だと、ローは警戒した。


    Mr.Xデー「.........」

    キッド「無視かてめぇ!!この手錠外せコラ!」


    Mr.Xデー「...お前らが自力でその檻から出られたら、その時に話してやっても良い。だがその前に残りの奴らを捕まえて来なければ。確かあと3人外に...」


    その時、Mr.Xデーの子電伝虫が鳴った。 「プルルルル...プルルルル...ガチャ」


    Mr.Xデー「...なんだ」


    ???『もしもし...あー、悪ィがそっちにゴム人間と3本刀の剣士と仮面の男と目つきの悪ィのが2人行ってねぇか?』

    ルフィ「!!ベッ...!」

    キラー「待て、名前は出すな」


    電伝虫から聞こえた声は、外にいるベッジのものだった。ルフィは思わず「ベッジ!」と叫びかけたが、キラーが咄嗟に口を押さえる。

    ベッジとアプーはホーキンスを連れて別行動し、今日も勝ち確のギャンブルに繰り出していた。

    だが、どうやらルフィ達の姿が消えたのを不審に思い、Mr.3から得た情報を組み合わせて考えた結果、B・Wが怪しいと踏んだらしい。


    Mr.Xデー「頭のキレる野郎は...これだからやりにくい。イカサマで店を荒らし回ってる主犯はお前だな?一体、何者だ」

    ベッジ『ん?ああ...まだ名乗って無かったな。おれは...そうだな、Mr.ファーザー』

  • 154超新星ダイス主22/11/23(水) 17:29:20

    Mr.Xデー「Mr.ファーザーだと...!?...確かにお前の仲間はおれが預かっている。が、それももう1時間の命」


    Mr.ファーザーと名乗ったベッジにMr.Xデーがそう返すと、Mr.Xデーは何かのボタンを押した。すると、部屋の床下にある水槽の窓ガラスが割れ、水が噴き出してきた。


    Mr.Xデー「この部屋は湖の地下にある。周りは全て水だらけ。おまけに水槽の中にはペットのワニもいてな...獰猛な種だ。目に入るもの全てをエサだと思っていやがる。能力者揃いのお仲間が1時間後に生き残っている可能性は...ゼロだ」


    ルフィ「ファーザ~~~!!助けてくれぇ~~!」

    ベッジ『フン...そばにいるみてぇだな、ウチの船員達は...。ではおれはこれから――』


    ドゥン!! 突如、子電伝虫の向こうから銃声が響いた。


    ベッジ『ぐァっ!!』

    ミリオンズA『ハァ...ハァ...手こずらせやがって...!...もしもし!?捕えました。この妙な男をどうしましょう』


    Mr.Xデー「...そこはどこだ?場所を言え」

    ミリオンズA『「レインベース」にある”レインディナーズ”というカジノの正面前です』


    そこで通話を切り、Mr.Xデーは報告通り正面玄関へ向かった。


    ルフィ「......ベッジ~~!!」

    キッド「チッ!使えねぇなあの野郎...生きてんだろうな!?」

    ゾロ「クソッおれにもっと剣の腕がありゃこんな石...!」

    キラー「いや...ベッジは周到な男だ。そう易々と撃たれるとは到底...!」


    ルフィ達はベッジの心配と水没の危機に慌て、檻から逃げられないことに歯噛みした。

  • 155超新星ダイス主22/11/23(水) 17:31:47

    ◇◇

    ~レインディナーズ正面玄関~


    Mr.Xデー「どういうことだこれは...何があった!!」


    Mr.Xデーが店の正面玄関まで出て行くと、そこには何者かに倒されたミリオンズが何人も転がっていた。


    ミリオンズ「Mr....ファーザーと名乗る男に...!あの男は...たった今町の南へ...」

    Mr.Xデー「!」


    ミリオンズが指さした方を見ると、確かにこちらを伺っている目が見つかった。

    そして、Mr.Xデーを確認するとダッと町の奥へと走ってゆく。

    だが、不思議な事にそれは1人ではなかった。4,5人はいただろう。


    Mr.Xデー「どういう事だ。仲間はあと3人ではなかったのか...!?攪乱させるつもりだな...?良いだろう、おれの足から逃げられると思うな...!」


    それぞれ逃げた方角と背格好は覚えた。あとは1人ずつ捕まえるだけだと、Mr.Xデーは考える。

    Mr.Xデーはミシミシと体を軋ませて、悪魔の実の能力を発動させると、1人目の獲物を捕りに町へと走った。



    アプー「アッパッパ♩珍しいもん見ちまった♪」

  • 156二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 17:33:35

    Mr.ファーザーの語感良すぎる

  • 157超新星ダイス主22/11/23(水) 18:16:43

    ◇◇

    ~カジノ地下室~


    ルフィ「水が腰までつはってひた...ちはらぬへる...立てねぇし...」


    一方その頃、部屋にはどんどんと水が溜まってきていた。もう50㎝は嵩があるだろうか。

    水位が上がったことで部屋にワニも侵入してきた。


    ルフィ「え!?バナナからワニが生えてる!」

    ロー「ワニからバナナが生えてんだろどう見ても!...いや、そうじゃない、あれは「バナナワニ」だ。図鑑で見た覚えがある」

    キラー「てめぇらよく呑気に喋ってられるな...。そろそろこの水位、シャレにならねぇぞ...!」


    もう駄目かと諦めかけたその時。


    「”大頭目”!!」


    巨大な城がバナナワニを殴り飛ばした。


    ベッジ「よお...生きてるかてめぇら」

    ルフィ「ファーザ~~~!!」



    ベッジ「今、おれの部下達とホーキンス達で敵を攪乱中だ。この隙にさっさとズラかるぞ」

  • 158超新星ダイス主22/11/23(水) 18:21:58

    ◇◇

    ~レインベース 湖の岸にて~


    キラー、ゾロ「ッぷはっ!!」「...ッハァ!...ハァ...!」


    キラーはローとキッドを抱え、ゾロがルフィとヒナを抱えて地上に上がる。続いて体内に居た部下に引き上げられたベッジがヒナを見つけ、何故コイツも助けたと尋ねた。

    ゾロ「勘違いするな...おれはルフィの頼みを聞いただけだ」


    ヒナ「......さっきクロコダイルの傍らにいたMr.Xデーと名乗る男...彼は数年前に突然軍から抜けた「元海軍本部少将X・ドレーク」よ。まさかクロコダイルと組んでたなんて...」


    ヒナ「ドレーク君は政府の「秘密」を知ってしまったとも噂されているけれど...そうなると、あの2人が手を組んだ時点でこれはもうただの国盗りじゃないわ。世界的な大事件に発展しかねない。......教えなさい、あなた達はどこまで知ってるの。クロコダイルは何を狙っているの...!」


    世界的な大事件、と聞いては一同も驚くほかない。だが、ローは秋島でのこともあり、然もありなんと内心で肯定する。

    ロー「知っていることは大してない。さっきの会話が全てだ。おれ達はただ、あのバナナワニの腹から出てきた”Mr.3”からこの国の反乱について聞いただけ...。お前の方がよほど情報を持っていると思うが」


    ヒナ「そう......。助けられた事、お礼は言わないわよ」


    その時、ルフィが目を覚ました。ヒナを見つけると、拳を構えて臨戦態勢に入る。「うおっ!オリの奴!やんのかお前!!」


    ヒナ(この男、どこまで本気で...)

    「.........行きなさい。――――ですが、今回だけです。わたくしがあなた達が見逃すのは...。次に会ったら命は無いと思いなさい」



    海兵「いたぞ!海賊どもだァ!」


    ◇◇

    海兵A「ヒナ嬢!追われないので!?」

    ヒナ「ええ...。海賊を見逃すなんて本当は遺憾よ。ヒナ遺憾。...ですが、おかげで我々が本当に捕まえるべき敵が見えました。「本部」にかけあって近隣の軍を動かしなさい。”王下七武海サー・クロコダイル”を逮捕します」

  • 159超新星ダイス主22/11/23(水) 19:39:52

    ◇◇

    ~アルバーナ 宮殿にて~


    アラバスタの首都アルバーナでは、宮殿前に国王軍が集まって反乱軍を迎え撃つ準備をしていた。

    宮殿内でも同様で、王国護衛隊副隊長のチャカとペルも、軍の指揮者として武器を揃えていた。


    そこへ、1人の兵士が慌てて駆け込んでくる。


    兵士A「チャカ様!ペル様!大変です!カル—が帰ってまいりました...!」

  • 160超新星ダイス主22/11/23(水) 19:42:22

    2人は急いでカル—を迎え、王の居室に通した。

    機密情報を持ち帰っているようなので、ここにはチャカとカル—とペルしかいない。


    ペル「...!これは...!」

    チャカ「ああ、間違いなくビビ様の筆跡だ。だがまさか、クロコダイルがこの国を乗っ取ろうとしていたとは...!」

    ペル「政府側の人間だと油断したな...!国王様も行方不明の今、奴がこの騒動の背後にいるのは最早確定と言って良い」


    ビビからの手紙を受け取り、チャカとペルが状況を理解していく中、カル—は水の樽をグビグビと飲み続けていた。


    ペル「イガラムさんは、ナノハナで別れたと...!」

    チャカ「大丈夫さ、あの人は我らの隊長だ。...お前も、賢明に戦ったと書いてあるぞ、カル—」

    カル—「グエ...」


    チャカ「だが、まさか革命軍に助けられるとは。...彼らには、ビビ様をお守りしてくれた礼をせねばならんな」


    ペル「彼らとビビ様は反乱軍を船で先回りして、ここアルバーナの手前でコーザの説得を図るそうだ。...だがもし失敗すれば、その時は我らの手で反乱軍を...!!」

    チャカ「ああ。ビビ様はあの方のご息女だ。人の上に立つ素質を十分に持っている...!しかしB・Wの邪魔が無いとも限らん!国王の為にも...帰還されたビビ様の為にも...必ずや、我々がこの国を守り抜くのだ!!」


    ~アルバーナ 市街地~


    町が戦場になると決まり、戦いに参加しない一般人達は慌てふためいて外へ逃げていた。

    それを高台から見下ろす影が2つ。Mr.4とミス・メリークリスマスだ。王の誘拐任務を軽々とこなした2人は、コブラ王を見張りながら、さっさと戦いを起こせと愚痴を零している。


    コブラ(チャカ...コーザ...戦ってはならん...!「国」とは「人」だ。お前達そのものがこの国なのだ。潰し合ってはいかん...!)


    アラバスタは今、戦う者、戦いを嘆く者、戦いを煽る者、戦いを阻止しようとする者、戦いを傍観しようとする者に分かれていた。

    それぞれの想いは行き違い、そして遂にアルバーナで衝突する――!

  • 161超新星ダイス主22/11/23(水) 20:29:22

    ~アルバーナ前 砂漠~


    ビビ「ここで良いわ。乗せてくれてありがとう」


    海を迂回して、アルバーナの東にある港からビビ達はここまで走ってきた。

    走ってきたといっても、港付近で出会ったラクダと、その友人の動物に乗って、だが。

    ビビを乗せたラクダは、格好つける様にパチンとウィンクをして、その長いまつげを揺らした。器用なものだ。


    ボニー「うわっ!向こうに見える砂煙、みんな反乱軍か!?右も左も、端っこが見えねぇぞ!!?」

    サボ「ああ。連絡では、既に200万人を超えているらしい。想定以上だ...!こんなのおれ達ですら経験したことねぇ人数だぞ...!本当に説得で止められるか...!?」


    今朝のナノハナで起きた事件が、国民の意識に一気に火をつけた。

    今まで国王を信じて耐えていたものが、国王自身の手によって踏みにじられたのだ。ここまでの道のりで、コーザ達の後ろに続く者は町を通り過ぎる度に増えていった。


    ビビ「止まるか、ですって...!?「止める」わよ、こんなバカげた戦い...!クロコダイルの思い通りなんかには絶対させるもんですか...!!」


    ギリッと唇を噛み締めて、ビビは宣言する。

    真っすぐこちらへ向かってくる反乱軍に、腕を広げてビビは叫んだ。


    ビビ「止まりなさい!!反乱軍!!」



    ◇◇

    【ダイス】ビビの声は反乱軍に・・・dice1d2=1 (1)

    1.届く

    2.届かない

  • 162二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 20:33:42

    と、届いたーーー!!

  • 163二次元好きの匿名さん22/11/23(水) 20:34:52

    やったー!!

  • 164二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 00:14:09

    届くのかー

  • 165二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 06:52:34

    届いた!

  • 166二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 18:07:29

    保守

  • 167二次元好きの匿名さん22/11/24(木) 22:30:17

    保守

  • 168二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 06:49:06

    保守

  • 169二次元好きの匿名さん22/11/25(金) 17:12:29

    保守

  • 170超新星ダイス主22/11/25(金) 21:35:08

    >>159

    皆様、保守ありがとうございます!続きです。

    まさか声が届くとは思わなんだ。どうやってバロックワークスと戦えばいいんだろう?

    今更ですが、この先から若干胸糞注意です

  • 171超新星ダイス主22/11/25(金) 21:35:49

    ◇◇

    ビビ「止まりなさい!反乱軍!!この戦いは仕組まれてるの!!私の話を聞いて!!」


    怒れる200万人の群衆を前に、ビビは必死に語りかける。この無意味な争いを何としてでも止めようと。


    コーザ「ん?」

    反乱軍A「どうしたリーダー!」

    コーザ「いや...前に誰かいねェか!?」


    その痛切な声が、反乱軍リーダーのコーザに届いた。


    コーザ「全軍止まれ!!一時停止!!」


    ラクダを急停止させて、反乱軍の進軍を一時止める。そしてよく前を見てみると、そこにいたのは――


    コーザ「ビビ......!?お前、なんでここに!?」

    ビビ「リーダー!よかった...皆も私の話を聞いて!この戦いは全部仕組まれてるの!ダンスパウダーの件も、ナノハナの事も、パパの偽物が起こしたの!犯人はクロコダイルよ!!」


    「ビビ様だ...!」「ビビ、あんた行方不明じゃなかったの!?」「この反乱が仕組まれてる、だって...!?」

    ざわざわと動揺が軍に広がっていく。

    ビビはかつて「砂砂団」の副リーダーとしてコーザと肩を並べていた。そして反乱軍はその砂砂団の構成メンバーを軸に結成された軍だ。

    反乱軍の幹部達はビビの言葉に耳を傾け、もたらされた情報に驚いた。


    コーザ「じゃあ、ずっとアルバーナ以外で雨が降らなかったのは...」

    ビビ「クロコダイルの仕業よ」

    反乱軍A「町が枯れたのも、国王軍が国民を襲ったのも...!?」

    ビビ「クロコダイルの仕業よ」

    反乱軍「そんな...!」

  • 172超新星ダイス主22/11/25(金) 21:42:41

    クロコダイルの懸念通り、ビビとコーザの出会いによって反乱に「迷い」が生まれた。

    このまま突き進んではいけないのではないか?戦う相手を間違えているのか?そんな風に。

    しかし、そこにいくつかの声が挙がる。


    「騙されるな!ビビ王女はあのコブラ王の娘だ!!おれ達を背後から刺す為のウソに違いねェ!」「そうだそうだ!」「第一、クロコダイルさんがこの国を襲う理由がどこにある!あの人が何年間、英雄やって来たと思ってる!?」


    クロコダイルを擁護する声、ビビを疑う声。その2つが、反乱軍を疑心暗鬼に陥らせた。


    ボニー「何も知らねェのはてめェらの方だろ...!もういい、あたしが全員ノして黙らせてやる...!」


    ビビ「待ってボニーさん!彼らは被害者なの!それに暴力で解決しても余計に疑われるだけ!だから攻撃は...」


    パァン!!


    ビビ「え......パ...パ...?」


    コブラ?「何を驚くビビよ。「彼」を貶める様な言葉はたとえ娘でも許しはせぬ。...それとも、私が娘に手を上げられないとでも思っていたか?」

  • 173超新星ダイス主22/11/25(金) 21:44:13

    銃声が砂漠にこだまする。

    ボニーを押しとどめていたビビの肩がジワリ...と赤く染まり、ビビはガクンと地に膝をつけた。

    100mほど前方にはコブラ王の姿。手には銃を構えており、銃口からは煙が一筋昇っている。


    コーザ「何やってんだ...アンタ......!」

    コブラ?「ん?コーザか。いや何、ただの躾だ。2年間も家出するような不良娘にはこのくらいせねば聞かんのだ」

    コーザ「実の娘だぞ...!」

    コブラ?「それが?...もし私に何か言いたいなら、アルバーナへ...宮殿まで来ることだな」



    コブラ王はそれだけ言うと、二ィッと口角を上げて話を切り上げる。

    青筋を浮かべたサボがダダッと超スピードでコブラ王まで接近するも、フッ......と突然消えてしまった。


    サボ「何!?」

    反乱軍「うわっ突風だっ!」「砂塵が来るぞ!これはデカイ!」


    ビュオオオオ...


    数十秒後、風が止むと砂漠はいつもの静けさを取り戻していた。


    コーザ「お前ら見たな...王は外道に堕ちた!!あれが国の長であって良い筈がない!!...全軍!アルバーナへ!!南門一点突破!目指すは王宮だ!!」

    反乱軍「「「うおおおおおお!!!」」」


    ビビ(違う...あれはパパじゃない...お願いコーザ、みんな...!止まって...!お願いだから、戦わないで...死なないで!!)

  • 174超新星ダイス主22/11/25(金) 22:43:22

    ビビ(嗚咽で声が上手く出ない...悔し涙で前が見えない...!そうか、あいつがパパの偽物...!!畜生!バロックワークス...!どこまでも人を馬鹿にして!畜生!畜生!!ウゥ......!)


    反乱軍に踏み潰されそうになるのも気に留めず、ビビはその場にしゃがみこんでしまった。


    サボ「危ないビビ!!」


    サボが急いでビビを抱えて、ラクダを避けていく。


    サボ「ビビ、よく聞いてくれ。さっき砂塵が来る前に、あの偽のコブラ王が消えた辺りに妙な「穴」を見つけた。砂塵が通り過ぎた時にはもう砂に埋まっていたが...恐らく奴はあそこから逃げたに違いねェ。心当たりはあるか?」

    ビビ「「穴」...あっ!エージェントの中に、モグラの能力者がいるって聞いたことがあるわ!どの階級にいるかは分からないけど...まさかそいつが!?」

    サボ「モグラの能力者か...あり得るな」

  • 175超新星ダイス主22/11/25(金) 22:43:44

    ◇◇

    ~アルバーナ郊外~


    Mr.2「んがーはっはっは!!見た!?あちしの「国王」っぷり!国王のフリも、これでもう3回目よ!!結構板について来たんじゃナイ!?」

    ミス・メリークリスマス「うるせー”Mr.2”!!アンタの声は頭にガンガン響くんだよ!!”声ッ”!”頭ッ”!”ガッ”!」


    Mr.2「にしてもオバハン!もうちょっとあちしのこと丁寧に運べなかったのーう!?急に足引っ張られてあちしもう、びっくらこいたわよう!!さながら冬のうらぶれスワンってトコかしら!!お陰で化粧が台無し!!はー、コスメコスメ!!」

    ミス・メリークリスマス「んなこと言ったってオメー、あんときゃ何かヤベェ気配が迫ってたじゃねェかよ。アタシは穴の外が見えない代わりに、気配だけは強く感じ取れるが...逃げるのがもしあと1秒でも遅れてりゃ、今頃アンタの命は無かったかもしれないよ」


    本気でMr.2を狙っていたサボの気配を感じ取り、ミス・メリークリスマスはMr.2を素早く穴に引き込んだと言う。

    ミス・メリークリスマスの勘は正しい。もしもサボがMr.2を捉えていたなら、頭蓋骨を割るくらいは難なくやって見せただろう。


    Mr.2「んもー脅さないでくれるオバハン!じゃ、あちしはゼロちゃんからの「追加指令」の為にもう行くわ!「変身」ってホント便利な能力よねい!」


    そう言ってMr.2はクルクルとバレエダンサーのように回転し、ステップを踏みながら去って行った。


    ミス・メリークリスマス「...ったく、うるさいオカマだよ。それじゃアタシ達も動くとするかね!行くよMr.4!」


    Mr.4「フォーーーーー...わーーーーーかっ......たーーーーーー............」

  • 176二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 08:55:38

    保守

  • 177二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 17:32:00

    保守

  • 178超新星ダイス主22/11/26(土) 22:22:26

    ◇◇~レインベース ルフィ達視点~


    ルフィ「えー!?さっきのワニのやつがこの国乗っ取ろうとしてんのか!?」


    なんとなく、話の流れをぼんやりとだけ理解していたルフィ。ここに来てやっと明確に理解したようだ。


    ルフィ「じゃ、あいつ悪い奴じゃん!」

    ベッジ「そうだな。だがここの国王が国を襲ったって噂もあるぜ?」

    ルフィ「なんだ王様も悪い奴か?」

    キラー「単純バカに妙な事を吹き込むんじゃねぇ。また想定外の暴走を始めるぞ。...一応言っておくが、国王が悪事を働いたってのはあくまで”噂”だ。あのMr.Xデー...いや、ドレークとかいう奴の話だと、全て濡れ衣みたいだな。つまり、悪いのはクロコダイルとその仲間のB・Wだ。あのMr.3がいた組織だと言えばわかるか」


    やれやれと肩をすくめ、キラーが詳しく説明する。「単純バカ」の扱いには慣れているのだ。不本意ながら。


    ルフィ「大変だ!みんなに教えてやらねぇと!」

    ベッジ「バーカ、もう戦いが始まっちまうんだよ。ここで何やったって手遅れさ」

    アプー「アッパッパ♪オラッチ達も早いトコ行かねぇとな!滅多に見れねぇぞ内戦の始まる瞬間なんて!見逃す手はねぇ!」


    そこにしれっと混ざっていたアプーの案内により、Mr.Xデーに追われるベッジの部下とホーキンスを回収していった。


    ◇◇

    ~アルバーナへ~


    ルフィ「”王下七武海”?」


    川岸から船で対岸まで渡る間に、ルフィはクロコダイルについての説明を受けていた。王下七武海とは、政府から略奪の許可を出されている「政府公認の海賊」のことである。その代わりに他の海賊を始末することが仕事であり、畏怖の対象なのだ。


    ベッジ「クロコダイルは7人の七武海の中でも古株だ。”スナスナの実”の能力者で、今やこの国の英雄サマだそうだが...奴も昔は度々”白ひげ”に突っかかって行ってはニュースになるような狂犬だった...。元々大人しく英雄なんてやる様なタマじゃねぇとは思っていた」

  • 179超新星ダイス主22/11/26(土) 22:26:44

    対岸に着くと、ベッジの体内からレインベースで買ったラクダを取り出して騎乗する。

    アルバーナへ向かう道中、幾つかの集落を通り抜けていくが、どれも活気が無く人の気配すら感じられない場所も多い。レインベースとナノハナしか見てこなかったルフィ達は、その落差に驚く。


    ベッジ「てめェらは新聞なんて殆ど読まねぇから知らねぇだろうが...この国は何年も雨が降ってねぇ。...首都アルバーナ以外ではな」


    その原因が国王のせいだと、ある事件によって判明して世間を騒がせた事があった。

    しかしベッジはここまでの情報から逆算し、この異常な日照りが”スナスナの実”の能力に因るものではないかと話した。だとしたら、とんでもない周到さと執念深さだとも付け加えて。

    ヒナ大佐の言う通り、この国にはまだ「何か」があるのかもしれない。


    ルフィ「おし、倒そうそいつら!」


    一同「「何ィ!!?」」


    唐突なルフィの言葉に、思わず全員で突っ込む。否。ゾロは1人、ニッと笑って「了解」と返した。


    ルフィ「だってラブーン食おうとした奴らの仲間で、ハチ達の店を壊した”3”も仲間で、そんでここも壊そうとしてんだ!そいつらのボスがあのワニとイカすマントの奴なんだろ!?だったらあいつら倒せばもっと皆笑ってられる筈だ!」


    確かにナノハナとレインベースは栄えていた。だが、逆に言えばあの二カ所以外で見た町や集落はみな寂れていた。

    人々の顔は暗く、覇気も薄い。それがクロコダイルのせいなら、やっぱりクロコダイルは悪い奴なのだとルフィは考えた。

    そうじゃなくても、友達を傷つけた相手のボスなのだからどっちにしたって心象は良くない。


    キッド「七武海との戦いか...面白れぇ」

    キラー「おいキッド、何考えてやがる!?」

    ルフィ「何だお前ら、怖いなら逃げてても良いぞ?ワニはおれが倒すからな!!ししし」

    一同「「!!!!」」「こ・わ・い...だとォ!?」「あァ!?誰が逃げるっつった!?」「そのケンカ買ってやらァ!!」

    キラー「ぐっ...結局こうなるのか...いや、いい加減おれも腹括るか...!」

  • 180超新星ダイス主22/11/26(土) 22:41:54

    ◇◇

    ホーキンスとベッジの部下がドレークを撒く描写はカット


    アプーの気分的にはこんな感じ。裏切りゲージは30%くらい?

    劣勢そうなら即、裏切りゲージが溜まります

    (七武海を倒す!?面白ェ!コイツらがしくじったら...ま、寝返りゃいいよな♪!)



    今は丁度、ここのルフィ達、ビビ達、クロコダイルが同時にアルバーナ手前の砂漠にいますが...

    さて、クロコダイルはどっちを狙うかな?


    【ダイス】

    クロコダイル(とMr.Xデー)が狙うのは・・・dice1d3=1 (1)


    1.ルフィ達

    2.ビビ達

    3.両方

  • 181二次元好きの匿名さん22/11/26(土) 23:47:23

    アプーの裏切りゲージw

  • 182二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 09:07:06

    保守

  • 183二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 19:49:34

    保守!毎度思うがスレ主さん執筆大変そうだなこれ

  • 184超新星ダイス主22/11/27(日) 20:28:54

    ほう、ビビはスルー(砂塵だけ)してルフィに突撃ですか。やりますね


    ◇◇

    船長の合意も得て、一行の目的はクロコダイルを倒すことに切り替わった。


    ロー「だが本格的に七武海と対峙するには行き当たりばったり過ぎる。...そこで作戦を思いついた。よく聞け...」


    ◇◇


    ドドドドド......とラクダを走らせていると前方に人影がチラリと見えた。


    ゾロ「ん!?」


    ザラ...


    クロコダイル「”砂漠の宝刀”」


    スパンッ!


    砂漠の砂を真っ二つに割って砂の刃が飛んでくる。

    咄嗟にゾロが刀で受け止めた。

    キィン!と、砂とは思えない音を鳴らしてギリギリと競り合う。

    しかし本調子ではないゾロ。背中にズキンと痛みが走り、その瞬間、押し負けてしまった。


    ゾロ「ぐァっ!」

    クロコダイル「どこかで見た顔だと思えば...てめェ勧誘をケりやがった”海賊狩り”か」

    ルフィ「ゾロ!!」

  • 185超新星ダイス主22/11/27(日) 20:29:49

    クロコダイルの鉤爪がゾロを捉え、そのままクロコダイルの方へ引っ張ってゆく。

    ルフィは咄嗟にゾロを体の位置を入れ替えてゾロをラクダの方に投げる。



    ルフィ「お前ら先行け!!おれ一人で...」

    ロー「”ROOM” ”シャンブルズ”」

    ここは自分がクロコダイルを抑えるからお前らは先に行けと、ルフィは促すつもりだった。

    しかし、そこへローがシャンブルズで飛んでくる。


    ロー「言ったよな!?おれ達はクロコダイルを倒すが、その為には段階を踏む必要があると!てめぇ一人で勝手に動くんじゃねェ!」

    クロコダイル「へぇ...誰を倒すって...?」


    ルフィとロー、クロコダイルとMr.Xデーが立ち並ぶ。それぞれの視線をぶつけ合って火花が散る。



    ルフィ「捕まえたぞワニ!覚悟しろっ!」


    クロコダイル「小物風情が...粋がるのもいい加減にしろ...!てめェの失態だぞMr.Xデー!」


    Mr.Xデー「...認めよう。責任は全て終わらせた後に取るつもりだ」


    ロー「てめぇらには聞きてぇことが山ほどある。大人しく口を割って貰おうか」

  • 186超新星ダイス主22/11/27(日) 20:35:15

    >>183

    保守ありがとうございます

    楽しんで書いてるので大変ではないかな?

    でもネタが降りてこないことには話が進まんのですよね...

    んで、休憩がてら他のスレ覗いてそっちに夢中になっちゃったりとか...SS主のあるあるだと思います

  • 187超新星ダイス主22/11/27(日) 20:39:02

    ◇◇

    【戦闘ダイス】

    ルフィvsクロコダイル 勝者は・・・dice1d2=2 (2)


    1.ルフィ

    2.クロコダイル


    ローvsMr.Xデー(ドレーク) 勝者は・・・dice1d2=2 (2)


    1.ロー

    2.Mr.Xデー(ドレーク)

  • 188超新星ダイス主22/11/27(日) 20:39:28

    原作やんけ!!

  • 189超新星ダイス主22/11/27(日) 23:26:32

    そろそろ次スレ建てます
    今日あらすじ書いて終わりかな?
    明日以降はワニvsルフィとローvsドレークをちょろっと書いて、その後はビビと合流したい
    早くサボとルフィと対面させたいです

  • 190二次元好きの匿名さん22/11/27(日) 23:50:25

    うめるぜ

  • 191超新星ダイス主22/11/28(月) 00:21:04

    次スレ建てました!

    【SS・ダイス】11人の超新星で海賊団作るぞ!part.4 ~BW編~|あにまん掲示板あらすじルフィとゾロが迷子ワープしたら”北の海”にいましたbbs.animanch.com

    ◇◇

    本編に使うかは知らんおまけネタ


    【ダイス】

    ゾロが買った(貰った?)刀・・・dice2d4=3 3 (6)


    1.業物ではない

    2.良業物(世界に50工)

    3.大業物(21工)

    4.最上大業物(12工)

  • 192二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 06:59:01

    うめ

  • 193二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 16:32:59

    ゾロなかなかいいものダイスで引けたのでは!?

  • 194超新星ダイス主22/11/28(月) 18:52:58

    ネーミングセンスが無いので、例によって安価で刀の名前決めたい
    今回はダイスなくても良いかな
    199と200の人、もし良いのがあればお願いします

  • 195超新星ダイス主22/11/28(月) 18:53:29

    >>194安価つけるの忘れてました


    >>199

    >>200

  • 196二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 18:59:32

    案だけ出すのもOKかな
    十一星左文字(といちぼしさもんじ)

  • 197二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 19:24:57

    ・吟醸(ぎんじょう)
    ・龍落(りゅうおとし)
    とか

  • 198二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 19:38:41

    蛍(ほたる)

  • 199二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 19:42:09

    月華(げっか)

  • 200二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 19:51:28

    不知火(しらぬい)

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