【クロスオーバーss】カウガール・アンド・ドラゴン・オブ・ザ・デッド

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 15:46:01
  • 2二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 15:59:06

    アメリカ ホワイトハウスにて、ある男が大勢のSPと大統領に囲まれていた。

    「君が…噂に聞く『怪物を超えた怪物』らしいな。しかしねぇ…所詮は人間なんだ。何も武器も持たない君がこの状況を打破できるはずが無い。はっきり言って過大評価もいいところだね。こんな事に対して歴代大統領は怯えていたのかね?これだからアメリカから偉大さが失われてしまったんだ。」

    「お前ら大統領共はいつも勘違いをする。権力を悪戯に扱って大量の死体の山は築けるが狙った獲物は殺せない。この程度のSPでは脅しにもなりゃしねぇ。」

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:04:33

    おおッ!!
    これは楽しみだ

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:05:09

    「お前は俺を殺せない…だが俺はお前を殺すことができる。試してみるか?」
    その男の悪魔のような眼差しに、大統領は冷や汗をかき、すっかり怖気付いてしまった…
    「い、いやすまない。私は君に一つ頼み事があったんだよ。」

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:11:26

    「頼み事?」

    「うむ…Mr.鬼龍。実はある研究所に潜入してほしいのだ。実はそこである細菌兵器を開発していて、秘密裏に交渉していたのだが…少し前から連絡が途絶えている。エージェントも何回も送ったが誰も帰ってこないのだ。そこで君に潜入して、調査してもらいたい。当然、報酬は弾む。」

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:16:14

    カウガールのリョナ展開に期待!

  • 7二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:21:42

    続きが楽しみ♪
    続きが楽しみ♪

  • 8二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:22:16

    鬼龍くたばれ

  • 9二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:24:14

    大統領は先程の強い態度は何処へやら、機嫌を伺いながら説明をした。

    『アーニマン研究所』…とある製薬会社が極秘に作った研究所で、細菌兵器を開発、販売している。その取引先には、アメリカ合衆国も含まれていた。
    極秘に作っただけあり、絶対に表には出せないような残酷な実験を行うのも日常茶飯事であったらしい。

    そんな研究所から連絡が途絶えた。政府がこの男…『怪物を超えた怪物』と呼ばれ、数々の人間を倒してきた、「宮沢鬼龍」を雇うのも無理はないだろう。

  • 10二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:29:21

    「フン…お前らが裏で何をしようが知った事ではない。だが報酬はきっちり払って貰うぞ。」

    「わかった…君の望む金額を払わせてもらおう。ただし1人、エージェントと組んでもらう。当然腕利きだ。君の足を引っ張る事はさせない」

    「何だと?」

  • 11二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:35:15

    「入りたまえ」
    大統領がドアに向かってそう言うと、いかにも西部劇に出てきそうな服装の、長身の女性が入ってきた。

    「紹介しよう。彼女はエージェント・カウガール。我が国で最も優秀なエージェントだ。今回は事情の特殊性故、彼女にも同行してもらいたい。」

  • 12二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:35:58

    カウガールキターーーーーー!!!

  • 13二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:42:08

    「はじめまして、Mr.鬼龍。今回はよろしくね」
    カウガールは握手を求めた。鬼龍は彼女をしばらく見た後、一度頷き、しっかりと握手を交わした。

  • 14二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:43:35

    カウガールと握手できるなんて羨ましすぎる

  • 15二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:45:02

    その後2人は装備を整え、研究所前にまで移動した。

  • 16二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 16:55:50

    アーニマン研究所にたどり着いた2人は、異様な雰囲気に気づきながらも、すぐに中へ潜入した。

    「…何これ。」
    2人の目の前に広がっていたのは、荒らされて転がっている備品と壁や床にある大量の血痕であった。

    「どこかの組織に襲撃されたか…?いや、それにしてはおかしい。硝煙の匂いがしない。弾も落ちていない。」

  • 17二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:03:53

    その時、
    う あ あ あ あ あ という叫び声と、謎の咀嚼音が聞こえた。
    「なにっ」2人は急いで声が聞こえた方へ行くと、そこでは人間が人間を食べていた。

    「ひ…人が人を食べ…」
    「クソッ コレが原因か!研究所でゾンビの研究をしてやがったのか!」

  • 18二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:15:19

    2人の存在に気づいてゆっくりと立ち、2人の方へ歩いてきた。その顔は色白く、白眼を向いていて、まるで映画やゲームに出てくるゾンビそのものであった。

    鬼龍はすぐにハイキックをした。ゾンビは首の骨が折れ、そのまま倒れたものの、またすぐに起き上がった。

    その間に冷静さを取り戻したカウガールは頭に銃弾を3発叩き込むと、ゾンビは倒れ、二度と立ちあがってこなかった。

  • 19二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:24:07

    負けるなカウガール

  • 20二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:31:32

    「チッ…まさか現実にゾンビがいるとはな。B級映画みたいな話だ。」
    「ウ…ウソでしょ こ…こんなことが こ…こんなことが許されていいの⁉︎」
    「お前がどう考えるかは知らないが…非人道的な研究そのものは決して珍しい存在ではない…流石にこれは予想外だっだがな。」

    2人はもう一度装備を整えつつ会話する。カウガールは威力不足を懸念したのか、ワルサーP38からコルトパイソンに銃を変更した。流石の鬼龍も、念のため持ってきたダブルバレル・ショットガンを取り出した。

  • 21二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:43:22

    2人は気を取り直し、研究所を捜索していった。初見では驚いたものの、ゾンビ達はゆっくりとした動きで、知能もロクになかったので、まずゾンビに前蹴りした後、頭に銃を撃つというパターンで次々と倒していった。

    「所詮は未完成品だったのだろうな。」鬼龍は必要なデータを回収しながら嘲笑した。

  • 22二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:49:22

    順調に依頼をこなしていき、2人は研究所の最深部の部屋の前までやって来た。
    「ここで最後ね」2人がドアを開けて部屋に入ると、真っ白でだだっ広い空間が広がっていた。

    「ムフフフ よくここまで来てくれた お陰でいいデータが取れたよ」
    突然アナウンスが聞こえた。

  • 23二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:50:41

    カウガール早く窮地に陥ってくれ

  • 24二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 17:56:58

    「誰!?出てきなさい!!!」

    「そう言われて出てくるバカはいないだろう…君達2人には感謝しているよ。データ提供だけではなくゴミ掃除までしてくれたのだから」

    「データ?あんな出来損ない作った貴様らが俺達のデータを有効活用できるとは思えないな」

    「フン、最初からあんな物は頼るつもりはないわ。ただこんなちっぽけな研究所では出来る事が限られていてな…在庫処分と研究所潰しと最後のデータ採取を兼ねただけよ。」

  • 25二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:00:45

    「それジョークか?面白い事言うなこの蛆虫は」

    「へらず口を叩いていられるのもここまでだ。ワシの現時点での最高傑作を見るがいい。そして最後のデータを採取させてから死ぬがいい。」

  • 26二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:08:51

    アナウンスが終わると、向かい側のドアが開き、中から3mほどの巨人が現れた。

    「ファファファ これぞワシの傑作『アニマ』だ!ウイルス注入を繰り返し、限界にまで肉体強化をさせた!さらに多少の銃弾なぞきかん!圧倒的な肉体の硬さには無意味!さあ、わめけ!叫べ!絶望に染まりながら死んでいけ!」

    アニマは猛スピードでタックルをして、カウガールを弾き飛ばした。

  • 27二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:10:13

    >>26

    タックルされたカウガールに思わず興奮しちゃった

  • 28二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:16:09

    「ガフっ…!!!」
    カウガールはその圧倒的な力により壁にまで弾き飛ばされ、口から血を吐いた。
    「なにっ」
    鬼龍はカウガールに目を向けていた事により生まれた隙にアニマのパンチをもらい、やはり壁に叩きつけられた。

  • 29二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:18:29

    カウガールピンチは本当にワクワクしちゃう

  • 30二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:27:59

    「イエイッ流石はワシの傑作 ここまで圧倒的にブチのめすとは フォフォこれは癖になりそうだ」
    ハイテンションなアナウンスが響き渡る。

    「おい、大丈夫か。まだやれるか?」
    「…クッ、ちょっとキツイわね。アバラ何本かやられているわ」
    「そうか。狙撃は?」「それくらいならokよ」
    「だったら俺が合図したら全弾アイツの頭にブチ込め。それでケリをつける。」

  • 31二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:39:07

    鬼龍はそう言うとアニマの正面に立ち、ショットガンを捨てた。
    「来いよ。どちらが本物の悪魔か証明してやる」
    アニマは右ストレートを振り下ろす。スピードは圧倒的だが、いかんせんフォームがなっていないテレフォン・パンチだ。

    鬼龍は避けつつ思いっきりローキックを放った。パンチのせいで元々バランスが悪かったアニマは体制を崩した。

    「今だッ」
    鬼龍の合図を聞きカウガールはコルトパイソンを全弾打った。全弾頭に命中である。

    鬼龍はショットガンを拾い直し、のたうち回っているアニマの口の中に銃口を入れた。

    「あばよ」

    鬼龍が2発撃つと、アニマはそのまま倒れ、ピクリとも動かなくなった。

  • 32二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 18:51:21

    「な…何だと!?ワシの最高傑作が…」
    アニマが死んだ事に狼狽えていると、2人が部屋に侵入してきた。

    「年貢の納め時よ。さぁ、観念して投降しなさい。」
    カウガールが身柄を確保しようとすると、博士は銃で自殺を試みた。しかし鬼龍のパンチをもらい、失神した。

  • 33二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:00:50

    このレスは削除されています

  • 34二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:05:08

    カウガール!

  • 35二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:06:08

    数日後
    「いやいや、君達2人のおかげには本当に感謝しているよ。Mr.鬼龍、コレが約束の報酬だ。」
    大統領は鬼龍にアタッシュケースを渡し、深く礼をした。

    「一応忠告しといてやる。これで全てが解決したわけじゃない。むしろ始まりだろう。」
    大統領は驚いて質問を繰り返したが、鬼龍はそのまま帰っていった。

  • 36二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:10:16

    その後、各地でバイオテロが多発し、世界は長くにわたり対応に追われる事になった。
    その現場には、ハット帽を被った女性や、革のロングコートを着た男性の姿がたびたび目撃されたという…


  • 37二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:11:36

    ありがとう!
    すっごく面白かった!

  • 38二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:20:53


    鬼龍って武器も使うのか

  • 39二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:22:32

    >>38

    ファファファ 外伝ではショットガンを多用しているんです

  • 40二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:28:52

    デビデビも参考にしつつ随所にタフの台詞が入っていて中々楽しかった

  • 41二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 19:44:10

  • 42二次元好きの匿名さん21/10/27(水) 22:55:13

    俺たち三人がカウガールを支える⋯ ある意味“最強”だ

オススメ

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