【現パロ・CP・SS注意】一人でいるのは痛えのより辛え!

  • 1二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 20:48:00

    「ねぇシャンクス〜。何もないってこんなところ〜。早く街に戻ろうよ〜」

    「まぁそういうな。こんなところにこそいい出会いってもんがあるもんだ」

    村の方から少年が走ってきた。

    「お前ら何しに来たんだ?この辺に観光できるもんなんてないぞ?」

    「何あんた?」

    「この村には親切な少年がいるんだな。」

    赤い髪の男が名乗る

    「おれの名前はシャンクス。この村に来たサラリーマンだ。」

  • 2二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 20:57:45

    シャンクス達が来てから3日経ち、二人はすっかりこの村に馴染んでいた。

    ウタとルフィはすっかり仲良くなり、二人で野山を駆け回った。

    「おれの勝ちだ!」

    「いや私の方が早かった!」

    「ずるいぞ!」

    「出た!負け惜しみ〜」

    「くぬぬ…じゃあまた明日勝負だ!」

    「いいわよ。返り討ちにしてあげる!」

    「じゃあなウタ!」

    「バイバイルフィ!」

    ウタが明日の勝負の内容を考えて楽しみにしているとシャンクスが話しかけてきた。

    「ウタ、話がある」

  • 3二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 20:58:11

    🍲

  • 4二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 20:58:50

    続けて

  • 5二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 20:59:38

    期待

  • 6二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:04:58

    「シャンクス!今日ウタと一緒に出て行くって本当なのか…?」

    「ルフィ…」

    ウタは涙ぐんでいた。

    「ルフィ!また休みになったら戻ってくる!約束だ!だから泣くな」

    「な…泣いてねぇ!」

  • 7二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:08:29

    期待

  • 8二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:13:45

    そして季節は夏になり…

    「あ、来た!おーいシャンクス〜!ウタ〜!」

    「…」

    「ウタ…?」

    「ルフィ…」

    「!シャンクス!ウタはどうしたんだ?」

    「ルフィ…ウタを頼む。おれじゃ無理だった…」

    「!よく分かんねーけど任せろ!」

    ルフィはウタを追いかけて行った。

  • 9二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:32:31

    一人洞窟の前で涙ぐむウタ。
    「見つけた!…ウタなんで泣いてるんだ…?」
    ウタは立ち上がり出て行こうとしたがルフィが腕を掴んだ。
    「離してよ!」
    「いやだ」
    「離して!」
    「いやだ」
    「離せ!」
    無理矢理腕を振り払ったウタはルフィに向けて怒鳴った。
    「一人にしてよ!あんただって内心馬鹿にしてたんでしょ!」
    「?なんのことだよ!おれがウタを馬鹿にするわけないだろ!」
    「うるさい!どうして私に構うの!」
    ルフィも泣きながら答えた。
    「一人になるのは痛えのより辛いって知ってるからだ!おれは…ウタにそんな思いしてほしくねえ!」
    「…!ルフィ〜!!!」
    「ウタァ〜!!!」
    二人はお互いに抱きつき泣き出した。

  • 10二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:34:12

    ほう

  • 11二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:37:05

    幼少期特有の真っ直ぐさだな…
    原因は分からないけどなんか上手くいきそうだからヨシッ!

  • 12二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 21:50:30

    「…学校で馬鹿にされたの。歌で世界を幸せにするなんてできないって。」
    「なんだそりゃ!?なんでウタの夢をそいつらが無理って決めるんだ?おかしくねーか?」
    「…でも」
    「…なら約束しよう!おれたちは誰に馬鹿にされてもお互いの夢を応援するんだ!そんで先に叶えた方の勝ち!」
    「!いいわよ、勝負ね!」
    「おう!」
    二人で拳を突きつけ誓った。
    「それでルフィの夢って何よ?」
    「ん?…そのうち決める。」
    「はぁ!?何よそれずるい!」
    「ししし、負け惜しみィ〜」
    ウタとルフィは笑い合った。

  • 13二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 22:16:35

    シャンクスとウタが戻って行った後ルフィはマキノのバーにいた。
    「なぁ〜マキノ〜。ウタよりすごくなれること何かねーかな?」
    「んー、そうねーウタちゃんは歌手になるんでしょ?なら…」
    「そうか!おれも歌手になる!」
    「いや…ルフィはみんなで一緒に騒ぎながら楽しく歌うのが好きでしょ?歌手は一人で歌うから向いてないと思うな〜」
    「そっかなら何だろう?」
    「!楽器はどう?ちょうどギターあるから弾いてみて!」
    「!よーし!」
    ぼーん びーん びょーん
    「…ダメだマキノ。全然弾けねぇし、窮屈でいやだ!」
    「そっか…!役者はどう?!」
    「役者?」
    「そう!役者はね、役柄に応じて性格や仕事が変わるの。道具もいらないし、自由に何にでもなれるルフィにピッタリな仕事だと思う。」
    「役者か〜!ししし、おれの夢も決まったぞ!」

  • 14二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 22:41:00

    それから10年が経ち私は歌手になった。

    ルフィとはあれきり会っていない。

    フーシャ村には行ったがその時ルフィはいなかった。

    マキノさんが言うにはルフィは中学卒業後から街にに行きそのまま音信不通だそうだ。

    マキノさんにこの言伝を頼んでから行ったらしい。

    「次会う時はお互い夢を叶えてからだ!」

  • 15二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 23:05:10

    私は最優秀新人賞を受賞し、フーシャ村に向かった。相変わらずここは変わらない。落ち着くいい村だ。私は早速マキノさんのバーに向かった。少しだけルフィがいないか期待したがルフィはいなかった。
    「久しぶりウタちゃん!受賞おめでとう!」
    「ありがとうマキノさん!それで…ルフィは?」
    「ああ…まだ帰って来ないわね…。でも大丈夫よ!ルフィならきっと!」
    「そうだよね!きっとルフィなら…。…?マキノさん。この白髪の男のポスター何?」
    「え!ウタちゃん知らないの?!たった一年でハリウッドに進出したコメディもシリアスもいける上、普段笑顔で明るい男が涙を流すギャップに心打たれる女性が続出中の期待の
    超新星!俳優のルーシー・ニカのポスターよ!」

  • 16二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 23:07:17

    ルーシー・ニカは草

  • 17二次元好きの匿名さん22/11/28(月) 23:09:24

    ルーシー・ニカ…
    名前もいいし俳優として活躍する現パロルフィは斬新で素晴らしいと思います

  • 18二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 05:05:23

    保守 

  • 19二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 06:05:32

    "ルーシー・ニカ"
    大女優ネフェルタリ・ビビやレベッカと数多く共演してると聞く…

  • 20二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 06:16:55

  • 21二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 10:31:58

    「知らないや。な〜にマキノさん。そんなにファンなの?そのルーシーなんとかの」

    「あちゃー…ウタちゃん、この村の住人全員大ファンよ」

    「え、嘘!」

    私はバーを飛び出した。すると村中そのルーシーなんとかのポスターだらけだった。

    「え…何これ?」

    その光景を見て私はルフィとの思い出を消されているような感覚に襲われた。

    「ウタちゃん…?」

    「ごめんマキノさん私帰る!」

    外に向かって走り出した私にマキノさんと村長の会話は届かなかった。

    「村長…やっぱり言ったほうが…」

    「いや、本人から言った方がいいじゃろ…このために頑張ったんじゃから…」

  • 22二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 10:41:38

    それから私は多くの探偵に依頼しルフィを捜索してもらった。
    だが全員一致で途中で途切れて行方不明という調査結果だった。
    私は家で絶望し引きこもっていた。
    しかし今日は歌番組の収録があるためタクシーに乗っていた。
    本当なら出たくもなかったが先方の強い要望と最優秀新人賞を取った歌手がこの歌番組に出るのは業界の暗黙の了解らしく私は渋々OKした。
    私が出たくなかった理由は苦手な人物がいるからだ。
    大物歌手のトット・ムジカさん。
    彼はしつこく私に話しかけてきて何度断っても食事に誘ってくる私の苦手な人だった。
    楽屋に入ると今日の流れが書かれた冊子が渡される。
    どうやらサプライズで最後の曲が本番だけ別の人の曲を歌うらしい。
    私はスタッフに了承しリハーサルに向かった。
    ニヤついたスタッフに気づかないまま…

  • 23二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 14:22:40

    本番になり私は新時代と逆光を歌った。
    そして最後の曲の楽譜を見る。初めて見たが歌えそうでよかった。

    「ᚷᚨᚺ ᛘᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛘᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」
    「ストップストップ!カメラ止めて!」

    急にプロデューサーが出てきてカメラを止めた。

    「何やってるのウタちゃん!それ昨日トット・ムジカさんが自分のチャンネルで発表した新曲じゃない!」
    「え…でもサプライズで歌うって…」
    「生放送の歌番組でサプライズなんかあるわけないでしょ!トット・ムジカさんも許可なんて出してないって言ってるし!これ放送事故よ!どうすんの!」
    呆然とした私はマネージャーに連れられて楽屋に戻った。
    その間トット・ムジカはニヤついており、その隣に私に冊子を渡したスタッフがいることに気づいた私は自分が嵌められたことに気づいた。

  • 24二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 14:51:16

    どこの世界でもムジカは……

  • 25二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 17:35:54

    気がつくと私は自分の部屋にいた。

    鳴り止まないスマホの通知が今日起こったことが夢じゃないことを認識させる。

    私は大炎上していた。

    世間はどうやら私がさらに人気になるために大物歌手の歌を盗作したと見ているらしく、そういう意味の見出しのネットニュースがたくさん出ていた。

    私のSNSのアカウントは誹謗中傷の嵐で通知鳴り止まなかった。

    絶望した私は外が雨の中傘も刺さず部屋を出ていた。

  • 26二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 17:42:36

    気がつくとって事は無意識のうちに家に帰って来たのかな?それとも誰か運んだ?

  • 27二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 18:08:57

    少し前空港では…

    「…ちょっとおれ、行ってくるよ!」

    「今から?…この女を救いにかい?君と何の関係が…」

    「おれの“星”なんだ!!」

    「!そうか…ならば行ってこい!」

    「おう!」

  • 28二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 19:23:15

    雨でびしょびしょになりながら橋の上から川を見ていた。この大雨で水は濁り、勢いはとても強い。落ちると確実に溺れ死ぬだろう。
    「おーい…」
    ルフィも行方不明だし私に生きる意味がない。
    「やっぱりそうだ!」
    ルフィ…生まれ変わったらずっと一緒にいようね…
    「ウタ。お前ウタだろう!」
    …さっきから何なんだろうこいつは。炎上している私を嘲笑う一般人だろう。無視して川に飛び込もう
    「おれだよ、おれー!」
    …誰だお前は!傘で顔が見え…
    「ル、ルフィ…?」
    「久しぶりだなー!ウタ!」
    「ルフィー!!!!」
    運命のような再会に私はルフィに飛びついた。

  • 29二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 19:44:17

    勝ったな(確信)

  • 30二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 20:19:09

    ずぶ濡れの私はルフィと一緒に近くのホテルを借り、シャワーを浴びていた。
    改めて考えるとこの状況にドキドキしているが、それ以上に今までルフィが何をしていたのか知りたい想いの方が強い。
    シャワーから上がった私はルフィの顔をじっと見る。
    子供の時と比べると精悍な顔つきになっており、私を見た途端笑顔になるところなんか可愛くてああ、もう私はこいつのことが大好きなんだなとか再会したシーンなんかもう恋愛映画のワンシーン見たいとか
    「ウタ?」
    !やばい!ルフィに夢中で話聞いてなかった!
    「何ルフィ?ああそういえばあんた今まで何してたの?私めちゃめちゃ心配したんだけど!」
    「おれのことよりも今はウタだろ!ニュース見たぞ!ウタがあんなことするわけねぇ!何か理由があるんだろ?」
    「!」
    その言葉を聞いて今まであったことがフラッシュバックし
    「うぅ…ルフィ〜!!!」
    私はルフィに抱きついて大泣きした。

  • 31二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:21:00

    「…という訳なの」

    「…そうか」

    「…ごめんねルフィ。約束果たせないや」

    あーあ、ルフィも幻滅しただろう。こんな失敗で夢を失って。

    「…ウタ行こう!」

    「?…どこへ?」

    「おれ、お前の舞台知ってる!」

    そう笑顔で言い放ったルフィの顔に見惚れていた私は、ルフィに手を引かれ、気づけば飛行機に乗っていた。

    「え、ええ〜!!!!」

  • 32二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:23:54

    >> 気づけば飛行機に乗っていた。

    行動が早すぎるし連れていく場所がアメリカだと考えたら行動力の化身すぎる

  • 33二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:54:30

    きづけばわたしはあめりかにいた。

    「ウタ、こっち!」

    感慨に耽る間も無く私はルフィに連れられて大きい劇場に来ていた。

    周囲に圧倒されビクビクしながらルフィに連れられエントランスに行く。

    「おーい、おっさ〜ん!!」

    ルフィが声をかけた男はオールバックのイカつい男だった。

    「間に合ったか。それでその子が?」

    「ああ。おれの始まりで“星”だ」

    「…そうか!なら君は契約を果たしたという訳だ!素晴らしい!」

    「ししし…こっちこそありがとう!」

    「どうということはない。」

    話についていけない私はルフィの袖を引っ張る。

    「ところでルフィ、この人は…?」

    「このおっさんはおれの恩人だ!」

  • 34二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:55:32

    テゾーロか

  • 35二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:58:34

    >>34

    テゾーロで星か

    気づかなかった

  • 36二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 21:58:46

    テゾーロ…星…ステラ…そういうことか!

  • 37二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 22:20:34

    3年前…
    ルフィは酒場にいた。養成所に入ることはできたが演技が分からないのだ。

    「くっそ〜。何だ自分を殺すって…」

    この養成所は50年前に非業の死を遂げた俳優のカンジュウロウをリスペクトしており、自分を殺し役に入るやり方を徹底していたが、ルフィは全くピンときていなかった。

    「先輩が言うには酒でベロベロになったら意味が分かるって言ってたからな…」

    その先輩こそベロベロに酔っており後に自分が未成年飲酒を唆したことを知って青ざめるが今のルフィには関係ないことだった。

  • 38二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 22:39:31

    「よ、よし、いくぞ!」
    ルフィが意を決してジョッキを傾けようとした時横から手が伸びてきた。
    「やめておいたほうがいい。マスターも。顔色を見て思いやりで提供したんだろうが、余計だ。」
    ルフィが横を見るとオールバックの男が座っていた。
    「こういう時は酒より会話だ。少年、おじさんが相談に乗ってあげよう。何があったんだい?」
    酒から解放されたのと久しぶりの人の優しさで絆されたルフィは包み隠さず相談していた。
    「ふーむ、なるほど…。一概に間違いとは言えないが…それは個性も殺すやり方だ。君には合わないと思う。」
    「!おっさんは分かんのか!なら頼む!おれに教えてくれ!」
    「…私に頼むならまず素質が必要だ。君はそれをクリアしている…だが、今から私の言うことを必ず守ってもらう!!それができないなら無しだ!それでもいいか…?」
    「!もちろんだ!」

  • 39二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 23:02:21

    「なら一つ目だ。この世界で過去は他人にとって、うまい餌になる。
    それに過去がない方がミステリアスでいい。君には髪の色と名前を変えてもらう。これから公の場では君は本名を名乗れない。いいかい?」
    「ああ!そんくらい別にいい!」

    「なら二つ目にして最も重要な契約だ…!君がこの世界を志したきっかけ…オリジンてやつだ。それと君が何かに迷った時に思い出す“星”…船乗り達が迷った時に探す北極星のような指針となり得る想いの源泉。
    この二つを絶対に変えず、忘れないこと。ブレると一気に魅力がなくなる。私も失望する。この欲にまみれた業界でそれが汚れ、失くすやつを私はたくさん見てきた。君は変わらないでいれるか…?」
    「ああ。変わらねェ。変わったなら殺してくれて構わねェ。あいつと誓った約束のこと忘れたおれなんておれじゃねェ…!!!」
    「!素晴らしい!!なら契約成立だ!さっそく始めよう!髪の色は後ででいいとして、まずは偽名だな。片方は私が考えるからもう一つは君が考えるといい。そちらで呼ばれることが多くなるから君の本名に近い方がいいだろう。全く違う名前でもいいが君はそういうのが苦手そうだ…」
    「うーん…なら……にする。」
    「じゃあ今から君は……だ!」

  • 40二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 23:25:06

    「しししし…懐かしいなぁ…」
    「そっか…」
    少し嫉妬するけどルフィの恩人みたいだ。いい人なんだろう。
    「さあ時間だ。これからが本当の何にも縛られない君の舞台だ。自由にやっておいで」
    「ああ!」
    そう言ってわたしにとって意味のわからない会話をしてルフィは扉の向こうに入って行った。
    ええ〜気まずい…知らない人と二人にしないでよ…
    「…君は彼の恋人かい?」
    「!いやいやまだそういう関係ではでも当たらずといえども遠からずというかあの、その…」
    「はっはっはっは!初々しくていいじゃないか!そうか…」
    えぇ…何この雰囲気…わかんないよぉ〜助けてルフィ〜!…いやだめだ!話を変えよう!

  • 41二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 23:33:26

    ステラ……

  • 42二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 23:48:28

    「結婚指輪してるってことは結婚してるんですか?」

    「!ああ…女性だから気になるのかい?もちろん結婚している。星のような女性だ…。彼女のためなら何を捧げても惜しくない…彼にとっての君みたいなものだよ。」

    「!いや〜そんな〜。そ、そんなこと言ってたんですかもうルフィったら〜」

    「ふふ…君たちを見ていると若い頃を思い出すよ…。性格は全然違うがね。っと、そんなこんなで彼の登場だ。恋人さん?」

    「もう〜恋人だなんて〜…」

    彼が扉から出てきた時空気が変わった。誰も彼から目が離せない。まるで覇王が目の前にいるみたいだ。でも笑顔の彼を見るとこちらも笑いたくなる。彼が踊ると一緒に踊りたくなる。
    なるほど…1年でハリウッドに行く訳だと私は納得した。

  • 43二次元好きの匿名さん22/11/29(火) 23:49:08

    神秘的な白い髪に明るい笑顔。

    全てを威圧する覇王の雰囲気に相反する全てを照らし包み込む太陽の雰囲気。

    彼は…“本物”だ。

    私の目の前にはルーシー・ニカがいた。

  • 44二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 07:19:58

  • 45二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 10:07:25

    役者ルフィってなんかすごい新鮮

  • 46二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 16:25:58

    「…素晴らしい!これこそエンターテイメンツ!
    これが何にも縛られていない君か…!!」

    となりのおじさんの言葉なんて耳に入らなかった。それくらいアーティストとしての私は目の前の彼に魅了されていたのだ…。

  • 47二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 16:27:23

    舞台の時間が終わり現実に引き戻される。それでも彼だけは空想の存在ではないかと未だに思ってしまう。そんな神秘的な雰囲気が彼にはあった。
    彼がこっちをみて監督と話している?私がそう思っていると彼が近づいてきて私の手を握った。
    「やったな、ウタ!監督がお前の歌聞いてくれるってよ!」
    「?…?」
    「これでもうとっとこなんとかのことなんて気にしなくていいな!お前の歌をみんな聞いてくれるぞ!」
    意味がわからない。なぜ私の名前を知っているのか?なんでそこまで詳しいのか?そんな疑問まみれの顔をしていたからだろうか?
    「ええ!まだ気づいてないのか?おれだよおれ!」
    「?…?」
    「うっそだろ…誓ったじゃねーか!お互いの夢を応援するって!」
    それはルフィとの約束…ってえ!
    「もしかして…ルフィ?」
    「ああ!でもこの格好の時はルーシーって呼んでくれ!」
    「ええー!!!」
    私はルフィに何度驚かされるのだろう…

  • 48二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:03:41

    それから10年が経ち…私とルフィは同棲していた。お互い歌手と俳優でそれぞれ頂点が見える位置まで上り詰め、夢が叶うまで後少しというところだった。

    「ふんふ〜ん♪」

    今日は私が休みのため夕食を用意しているとテレビから驚きのニュースが流れてきた。

    「ルーシー・ニカさんは彼女など作らないのでしょうか?」
    「おう!おれは結婚はしねぇ!!みんな応援ありがとう!!これからもよろしく!」

  • 49二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:04:50

    あれ?騒動はどうなったんやろ

  • 50二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:08:40

    >>49

    あくまで日本での騒動で下地がアメリカに変わったから誰も触れない内に勝手に鎮火したんじゃないかな

    描写見る限りこのウタ配信してないっぽいし

  • 51二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:09:12

    そらあんな騒動で歌姫の歌声が潰えるわけない

  • 52二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:13:13

    テゾーロさんが出血大サービスでムジカを色んなツテを使って裏から始末したに1票

  • 53二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:34:57

    「ウタ〜ただいま〜!」

    ルフィが帰ってきた時家には誰もいなかった。コンロには作りかけの鍋が放置され机の上には紙が置いてあった。

    『さようなら』
    「!?ウタ!?」

    ルフィは部屋を飛び出した。

  • 54二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:36:44

    おい!10年かけてめんどくさい女になってんぞこの歌姫!

  • 55二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:37:19

    いや、元からめんどくさい女では?

  • 56二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 17:49:23

    走り回っているうちに雨が降ってきたが構わずルフィは走り続けた。
    ずぶ濡れになったが、そのおかげか橋の下で凍えているウタの姿を発見した。
    「!ウタ!」
    「ルフィ!?」
    ルフィが近づくとウタは遠ざかる。埒が開かないので強引に詰め寄って捕まえた。
    「ルフィ、何で来たの!?私はルフィの邪魔になりたくないのに!」
    ウタを抱きしめルフィは言った
    「前にも言ったろ?一人ぼっちは痛ェのより辛いって。大事な人にそんな思いさせられねェよ…」
    「ルフィ…ごめんね…!!」
    ウタが泣いている間ルフィはずっと抱きしめ続けていた。

  • 57二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 18:29:17

    「で、何でこんなことしたんだ」
    家に帰り二人ともシャワーを浴びたあとルフィはウタに質問した。
    「だ、だって…ルフィ誰とも結婚しないって…なら同棲してるのバレたら炎上しちゃう…」
    「?…あー。ウタ。なんでおれがわざわざメイクして変装しているか教えてなかったっけ。ルーシー・ニカはテレビや劇場の中だけの存在だから現実には関係ないぞ。現におれ今黒髪だろ?それにだな…」
    ルフィは頭を掻きながらあー、とかうー、とか言ったあと鞄を探り
    「…フーシャ村のモンキー・D・ルフィはあなたのことが好きです。これから先、テレビからルーシー・ニカがいなくなった後もおれと一緒に人生を歩んでくれませんか?」
    「…………」
    「…………」
    「…………」
    「…返事は?」
    「あっごめん!ちょっと夢かと思って…もちろん!喜んで!!」

  • 58二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 18:30:35

    「…ししし、おれの勝ちだな!」
    「何が?」
    「勝負だよ!子供の頃にしただろ!」
    「ああ!結局言ってないじゃない!なんなのルフィの夢って!」
    「ああ!ウタの隣に立つことだ!!ウタがどんなにすごくなってもおれも同じくらいすごくなってウタを一人にしないようにだな───」
    「……私の負けです」


    おわり

  • 59二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 18:45:00
  • 60二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 18:46:29

    完結


    ルフィが俳優だなんて斬新な上ルーシー・ニカという名前も素敵だと思いました(ギア5の姿で演技に臨む姿が目に浮かびます)

    最初と最後にもルフィが一人になる辛さを知っているからこそウタに寄り添おうとする心遣いも素晴らしいですし、まさかのテゾーロも登場して星についてルフィを諭すところなども最高でした

  • 61二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 18:52:48

    生でこんなSSを見られるなんて…!!おれ…!おれェ……!!

  • 62二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 20:29:31

    そういえばシャンクスはどうした?

  • 63二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 20:39:11

    >>62

    シャンクスはサラリーマンじゃ?

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 20:58:35

    >>63

    娘のピンチに何やってんだって話

  • 65二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 21:04:30

    >>64

    でも炎上して一〜二日ぐらいでアメリカ行ってるから描写することないんじゃない?ここのシャンクスサラリーマンだし

  • 66二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 21:05:24

    >>64

    ルウタメインなのにあんまあれこれ言うのは野暮だと思うけど

  • 67二次元好きの匿名さん22/11/30(水) 23:39:47

    完結おめでとう!
    良いSSだったと語り継がれるし釜で煮込まれる
    後日談とかあってもいいのよ?

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/01(木) 07:42:44

    保守

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