【CP・現パロ注意】「ウタ、夏休みの宿題は終わったか?」 part2

  • 122/12/14(水) 23:00:03
  • 2二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:04:30

    立て乙!

  • 322/12/14(水) 23:05:22

    『私、これからもルフィとずっと一緒にいたい』
    『おう!おれもだ!』

    「…………」

    『想いはちゃんと伝えれるうちに伝えておかなきゃ。善は急げよ』

    「…………」

    『待ってても何も変わらないぞ』

    「…………ルフィ」

  • 422/12/14(水) 23:06:58

    本日はここまでです。
    2スレ目でもよろしくお願いします。

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:08:52

    埋め

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:12:55

    立て乙です!
    了解です!とりあえず10まで埋めます

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:15:09

    建て乙
    再会して幸せになってほしい

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:19:19

    切ない別れだけど今生の別れじゃない だから再開して幸せになれると信じてるぞ

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:19:47

    立て乙
    シャンクスがしっかりお父さんしてて好き

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/14(水) 23:21:01

    うめ

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 01:02:00

    ウタとルフィが幸せになれるなら、チャルロス聖の命だって賭けてもいい!

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 03:34:31

    ふたりが幸せになるためなら、わちしの命くらいいくらでもかけるえ

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 06:41:11

    ほし

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 14:43:23

    のげん

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/15(木) 15:12:03

    何か創り出そうぜ

  • 1622/12/15(木) 21:41:57

    「ウタ、起きろ」

    「…………」

    「おーいウター、起きろー」

    「…………ん~」

    「いつまで寝てんだ。いい加減起きないか」

    「ん~……?まだおきるじかんじゃない…」

    「そうも言ってられんぞ、お前にお客さんだ」

    「…………だれ?」

    「ルフィだ」

    「そう…………う~ん…………ん?……ルフィ?」

    「ルフィだ」

    「………………は!?」

  • 1722/12/15(木) 21:44:33

    「ルフィ!?ルフィが何で!?」

    「会う予定だったのは向こうも同じだったみたいだな」

    「こ、こんな朝早くから……」

    「もう玄関の前で待ってるぞ」

    「ちょっ……噓でしょ!?」

    <ピンポーン

    「おっと、せっかちなお客さんが待ちくたびれてるようだな」

    「ちょ、ちょっと待って!顔洗ってないしパジャマのままだし髪型も……って寝癖やばっ!?」

    <ピンポーン

    「はいはい、今開けるぞ~」

    「うわあああああ!待って待って待って!!」

  • 1822/12/15(木) 21:55:08

    「お、おまたせ……」

    「遅ェぞウタ!」

    「あ、あんたが来るのが早すぎるのよ!」

    「おはようウタ!」

    「何で挨拶が後回しなのよ………おはよう」

    「ん?そういや今日はいつもの髪型じゃねェのか?」

    「セットする時間がなかったの!」

    「あの輪っかみてェなのおもしろくて好きなのにな」

    「どっかの誰かさんが急かすからでしょ!まったく…」

    「そうか、どっかの誰かって誰だ?」

    「今ここにいるあんたしかいないでしょ!」

    「んがっ!?」

  • 1922/12/15(木) 22:21:08

    「……で、何しに来たの?」
    「お前に会いに来た!」
    「そう……ちょうど私もあんたに会おうと思ってた」
    「そうなのか?」
    「まぁシャンクスに半ば説得されてだけど……」
    「ウタ、おれ」
    「その前に場所変えよ。いつまでも玄関の前で立ち話なんて近所迷惑だし」
    「わかった!」
    「…………(ルフィは会いに来てくれてたのに、私……)」

  • 2022/12/15(木) 22:56:39

    「で?」
    「ん?」
    「結局この公園なのね」
    「おう!」
    「まぁいいけど。それでさっき何話そうとしたの?」
    「おれ決めた!」
    「?」
    「いつまでもうじうじしてんの、おれらしくねェ!」
    「え?うん」
    「だから決めた!」
    「何を?」

    「ウタとたくさん思い出作る!」
    「え?」

  • 2122/12/15(木) 22:57:24

    今日はここまで
    まだまだ長くなりそうです

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 00:34:41

    おk

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 01:04:45

    せめて笑って別れられるなら

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 07:07:15

    ルフィ…

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 17:02:48

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 19:36:49

    思い出はいくつあってもいいからな
    1秒だって忘れられないくらいにいっぱい作っておくのだ

  • 27二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:28:02

    たくさんおもいで作って
    再会しておもいで語り合ってほしい

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 22:30:37

    この概念はこの曲がよく似合う…

    ZONE「secret base ~君がくれたもの~」 MUSIC VIDEO


  • 29二次元好きの匿名さん22/12/16(金) 23:53:41

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 03:43:10

    part10ぐらいがいいかな

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 06:46:05

    ほしゅ、

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 07:14:46

    幸せになってくれ

  • 3322/12/17(土) 12:14:27

    「ウタが向こうに行っちゃうまでに、ウタとたくさん遊んで、色んな飯食って、たくさん思い出作る!寂しい思いしねェように!」
    「べ、別に私は……寂しくなんか……」
    「ウタが寂しくなくても、おれが寂しい!」
    「え……?」
    「ウタと会えなかった日、ここがすげェ痛かった!」
    「ルフィ…………」
    「それにもっとこう、うまく言えねェけど、辛かった!」
    「…………」
    「ウタは寂しくねェのか?」
    「………寂しいに決まってるじゃない!」

  • 3422/12/17(土) 12:15:44

    「寂しいし怖いの……離れた時向こうでもずっとあんたの面影を探し続けそうで……」
    「ウタ……」
    「それに私…ルフィがいないと宿題の日記もまともに書けないんだよ……?ルフィと一緒に過ごさないと…私の一日空っぽなんだよ……?」
    「なァんだ!ウタも同じだったのか!」
    「え……?」
    「おれもあの日から何も書けなかったぞ!書くことなんにも無かったからな!」
    「……それって大丈夫なの?絶対怒られたでしょ…」
    「いや、とりあえずその日食った飯の事書いた」
    「そ、それはさすがに適当過ぎ……って、私も人のこと言えないか」

  • 3522/12/17(土) 17:44:34

    「とにかくおれはウタともっといろんなことがしてェんだ!そんで全部思い出として残す!」
    「残すってどうやって…?」
    「アルバムだ!」
    「アルバム……?」
    「お前さっき一日が空っぽって言ったよな」
    「……言った」
    「じゃあその隙間を埋める!これからウタとの思い出を残して!空っぽなんかにさせねェ!」
    「……なんで私のためにそこまでしてくれるの?」
    「決まってるだろ、おれたちそーしそーあいだぞ!」
    「うっ……!あ、あんた意味わかって言ってんの!?」
    「ん?お互い好きもの同士だろ?」
    「それはそうだけど…!」

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 17:51:26

    好きもの同士って・・・

  • 3722/12/17(土) 19:17:40

    「じゃあ決まりだな!これから毎日ウタと色んな事するぞ!」
    「か、勝手に決めないでよ!それに毎日って……私もう少ししたらあんたと会えなくなるんだよ?そんなことしたら余計に…お別れが辛くなるかも…」
    「うーん……じゃあ勝負しようぜ!」
    「勝負?」
    「どっちが先に会いに行けるか勝負だ!」
    「……なにそれ?」
    「おれはいつかウタに会いに行く!だからウタもおれに会いに来い!」
    「…………ふっ」

  • 3822/12/17(土) 19:20:33

    「ウタ?」
    「あはははは!なにそれ変なの!」
    「おれ変なこと言ったか?」
    「言った言った!ほんとあんた、何でもかんでも勝負って、私が183連勝中だってのに懲りないやつ!」
    「違うおれが183連勝中だ!」
    「うん、わかった。いいよ、受けて立とうじゃない!私もいつかあんたに会いに行く!私もうじうじしてるの性に合わないから!」
    「よっしゃ!」
    「…………ありがとうルフィ」
    「何か言ったか?」
    「ううん、何でもない」

  • 3922/12/17(土) 19:23:21

    「でもアルバムなんてロマンチックな考えはあんた一人じゃ絶対に浮かぶわけないし、どうせ誰かに教えてもらったんでしょ?」
    「なっ!?そんなことねェ!」
    「本当~?頼れる大人の力でも借りたんじゃない?」
    「べつにマキノには何も言われてねェぞ!」
    「ふ~ん?私はマキノさんなんて一言も言ってないんだけど」
    「な……!」
    「ぷっ!あははははは!」
    「笑うなよ!」
    「あははは!ごめんごめん!何か馬鹿らしくなっちゃってさ!」
    「んん?」
    「あんた見てるといつまでも悩んでる自分が馬鹿らしく思えたの!」
    「そうか!照れるな!」
    「別に褒めてないし!」

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 20:20:17

    二人はずっ友

  • 4122/12/17(土) 22:38:04

    「ふぅ、久しぶりに笑って疲れちゃった。ちょっと待ってて」

    「ん?」

    「お待たせ」

    「あ!いつもの髪型!」

    「やっぱこれじゃないと私っぽくないし」

    「おれもそっちの方がウタって感じで安心するなぁ」

  • 4222/12/17(土) 22:42:27

    「ところでウタ」

    「んー?」

    「腹減った」

    「何言うかと思えば…」

    「おれ今日朝飯食ってねェんだ」

    「そういや私も起きてすぐここ来たからまだだったわね」

    「ウタはどうすんだ?」

    「んー、ねぇルフィ今からうち来なよ。シャンクスに朝ごはん何か作ってもらお」

    「いいのか!」

    「まぁね、シャンクスにこのこと話したいし」

    「わかった!ありがとう!」

  • 4322/12/17(土) 22:54:05

    「そんじゃあ行くか」
    「あれ?あんたのことだから『家まで競争だー!』とか言うと思ったのに」
    「腹減りすぎてあんま走る気にならねェ!」
    「あんたでも空腹には勝てないのね」
    「どうしてもって言うならやるぞ?」
    「いいよ、私もあんま走る気にならないし。たまにはのんびり歩こう」
    「おう!」
    「…………」

    「こんなに晴れた空見るの久しぶりな気がするなぁ」

    雲一つない快晴とまではいかなくても、私の心もすっかり晴れていた。

    「ウター?」
    「今行くー」

    ルフィ、ありがとう

  • 4422/12/17(土) 22:55:26

    明日は早朝からRED観に行くので今日はここまでです。
    保守&感想等ありがとうございます
    (物語の先の方ばかり書いてしまってそこまで繋げるのに悪戦苦闘しています…)

  • 45二次元好きの匿名さん22/12/17(土) 23:01:54

    あっしも明日レイトショーでいくぜー
    更新楽しみにしてます!

  • 46二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 01:18:47


    さすがルフィ

  • 47二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 04:22:38

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 10:26:24

    REDを観に行くのは何事にも優先されるからな
    いくらでも待つぜ!

  • 49二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 17:39:12

    これは惚れ直すわ

  • 5022/12/18(日) 22:04:26

    「ただいまー」

    「おかえりウタ。お?お客を連れて来たか」

    「シャンクスー!朝飯!」

    「その前にまずは手洗い!シャンクス朝ごはんある?」

    「サンドイッチでいいか?」

    「うん」

    「で、ルフィとは何話したんだ?」

    「あのねシャンクス、実は――」

  • 5122/12/18(日) 22:05:27

    「――そうか。ならこれから忙しくなるな」

    「うん」

    「肝心の提案した本人はと言うと…」

    「このサンドイッチうめェな!」

    「御覧の通り」

    「相変わらずだな」

    「ふぁふぃかいっふぁか?(何か言ったか?)」

    「食べながら喋るのやめなよ」

    「なぁルフィ、アルバムを作るとは言っても具体的に何から始めるんだ?」

    「ん?」

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/18(日) 23:42:31

    アルバムか

  • 5322/12/19(月) 02:43:41

    「そういや考えてなかった。何すりゃいいんだ?」
    「はぁ!?あんた何も考えずにあんなこと言ったの!?」
    「だっはっは!相変わらず無鉄砲なやつめ!だっはっはっは!」
    「シャンクスもゲラゲラ笑わないでよ!子供っぽいし!」
    「シャンクス。おれ何からすればいいんだ?」
    「まずは目的の整理だな。ルフィ、おれ達と離れるまでの間にお前がやりたいことはなんだ?」
    「ウタとシャンクスが行っちまう前に、たくさんの思い出を残す」
    「どんな思い出だ?」
    「一緒に色んな飯食ったり色んな場所行ったりして楽しいこといっぱいする」
    「残すといったな。どうやって残す?写真か?絵?あるいはこないだまで書いてた日記にでもするか?」
    「うーん……」
    「じゃあそこを考えるか」
    「……今日のシャンクス子供っぽいのか大人っぽいのかよくわかんないや」

  • 5422/12/19(月) 05:08:51

    「うーん……」

    「ねぇ、アルバムって言えばやっぱり写真じゃないの?」

    「んなこと言ってもおれカメラ持ってねェぞ?ウタは?」

    「そうなんだ……ごめんうちもないや……」

    「そっか」


    「カメラならあるぞ?」


    「え!?だってシャンクス昔酔っ払って落っことして壊したじゃん……」

    「なんとなくこうなるだろうと思ってこないだ買っておいた」

    「い、いつの間に……」

    「すっげェ!ありがとうシャンクス!」

    「壊しちまったやつもまぁ古い知人からの御下がりだったしいいじゃねェか」

    「いいわけないでしょ!」

  • 5522/12/19(月) 05:56:53

    「よし、決めた!」
    「ん?」
    「写真も日記とかも全部やる!」
    「ぜ、全部!?」
    「写真と一緒に何したとかを全部書いてく!何があったかすぐに思い出せるように!」
    「そ、そんなに詰め込んで大丈夫かな?」
    「好きなようにやってみればいい。いつも真剣勝負してるお前らにとっては、初めての共同作業ってやつだ」
    「シャンクス…」
    「それにこういうのは、大人になってふと見返してみたくなる時が来るもんだ。ボリュームあったほうがその時より楽しめると思うぞ」
    「……まぁいいわ。私だってやるからにはちゃんとしたものにしたいし」

  • 5622/12/19(月) 06:27:23

    「じゃあ早速どんな所行きてェとかいろいろ決めようぜ!」

    「そうだな」

    「私はどこかに行きたいなぁ。水族館とか遊園地とか」

    「おれは美味い飯食えるとこ行きてェな」

    「候補をメモしていくか」

    「シャンクス!行くときはカメラ持って一緒に来てもらうぞ!」

    「カメラマンはおれか。休みの日しか付き合えねェがいいだろう」

    「あとはプラネタリウムとか」

    「ぷらねたりうむってなんだ?食い物か?」

    「ちがーう!たくさんの星とか星座が見れる施設よ!」

    「へ~」

    「直接星を見てるところの写真は撮れねェな」

    「そっか、そういうところもあるんだね」

    「ま、今すぐここで全部決める必要もないんだ。まずは明日の休みに何するか決めよう」

    「わかった!」

    「はーい」

  • 5722/12/19(月) 06:29:56

    こうして私たちの思い出作りが本格的に始まった。
    行きたい場所、やりたいこと、シャンクスと私たちのお休みが重なる日を見つけて調整していく。
    時々他愛ない話も交えて計画を立てているうちに、やはり心のどこかで思ってしまう。
    ”いつまでもこうして三人で楽しく過ごせればいいのに”
    でももうそんなことを考えるのは今日でおしまいにしよう。
    離れていても大丈夫なように今こうして三人で話し合っているんだから。
                ヤクソク
    それにいつかまた会うって勝負したし、気持ち切り替えないと二人に失礼だ。
    ルフィが自分なりに精一杯頑張ってくれてるんだ、私も応えないと。

    それにしてもルフィってこんなに頼もしかったっけ……?

  • 58二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 07:05:04

    惚れ直しちゃう

  • 59二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 10:25:10

    一度離れて、想いを募らせて再会したら、そりゃもう新時代だよね

  • 60二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 18:09:00

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 19:36:55

    おもいでいっぱい作って

  • 62二次元好きの匿名さん22/12/19(月) 23:10:16

    保しゅ

  • 63二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 00:32:31

    切ないけどほのぼのする

  • 64二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 07:18:56

    ルフィさんさすが

  • 65二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 16:19:10

    穂種

  • 6622/12/20(火) 17:52:48

    それから私たちは時間が許す限り三人で色んな所に行った。
    水族館、プラネタリウム、スイーツバイキングにキャンプ
    どれも本当に楽しい思い出ばかりだった。

    「魚がいっぱいだ!」
    「きれいだね」
    「焼いたら美味いかな?」
    「何であんたは考えることが毎回食べ物に結び付くのよ!」
    「それとも刺身か?寿司食いたくなってきたな」
    「あんたねぇ…」
    「近くに寿司屋あったかな」

  • 6722/12/20(火) 17:56:46

    「イルカって素敵よね」
    「いいなー。おれもあんなに早く泳げるようになりてぇ」
    「あんたはカナヅチだもんね~」
    「ウタだってそうだろ!」
    「にしても楽しそうに泳いでるわね」
    「魚ってなんであんなに速く泳げるんだ」
    「私たちは人間、イルカは魚。差があるのは当たり前でしょ」
    「イルカは魚じゃねぇぞ」
    「「え?」」

  • 6822/12/20(火) 17:58:30

    「おいシャンクス!この写真ブレすぎだろ!おれの顔誰だか全然わかんねェぞ!」
    「だっはっは!お化けみてぇな顔してんなルフィ!」
    「あ!これもひでぇ!ウタの顔はちゃんと撮れてんのに!」
    「ちゃんと撮ってよね!私だって見るんだから!」
    「悪い悪い!」
    「それにルフィはきれいな顔でちゃんと見たいし…」
    「何か言ったか?」
    「何でもない!」

  • 6922/12/20(火) 17:59:17

    『あれがデネブ、アルタイル、ベガと三つの恒星を結んでできた夏の大三角で――』
    「わぁ……きれい……」
    「ねぇルフィ。いつかさ、三人で本物の星とか見に行きたいよね」
    「ルフィは何見てる?」
    「きれいだねルフィ…」
    「……ウタの方がきれいって言ってくれてもいいんだよ?」
    「……ルフィ?」
    「……寝てる」

  • 7022/12/20(火) 18:08:25

    「んん~~~!」
    「ウタのやつケーキとかパフェとかいろいろあんのにパンケーキしか食ってねぇぞ」
    「おいひい~!やっぱりパンケーキってこの世界で一番おいしい食べ物よね!」
    「程々にしとけよ?そんなに食ったら晩飯食えなくなるぞ?」
    「いいの!今日はパンケーキだけでお腹膨らませるから!」
    「そうか、じゃあおれとルフィ二人で焼き肉でも行くか」
    「…え?」
    「ほんとかシャンクス!」
    「ちょ、ちょっと!?そんなの聞いてないんだけど!」
    「それともラーメンにするか?」
    「話聞いてんの!?」
    「ウタは行かねぇのか?焼肉」
    「…………」

  • 7122/12/20(火) 18:11:12

    「むぅ……もう少し食べたかったのに…」
    「パンケーキだけなんてお腹壊すし太っちまうぞ?」
    「うっ……きょ、今日は別腹だからよかったの!」
    「バーカ、別腹なんてものはこの世に存在しない」
    「ひふんめぇ!むごむごむご!」
    「とか言ってたら本当に別腹って概念がありそうなやつがいるな」
    「あいつだってケーキとかいっぱい食べてたよね?胃袋どうなってんのよ…」
    「ほ!ひふひははひ!」
    「あ!ちょっとそれ私が焼いたお肉なんだけど!」

  • 7222/12/20(火) 18:12:31

    そして時間はあっという間に過ぎていき

    今日は私の誕生日だ――

  • 7322/12/20(火) 18:19:14

    続きはまた明日

  • 74二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 19:28:31


    楽しい時間は早く過ぎちゃう

  • 75二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 22:09:46

    プラネタリウムでちょっと攻めたウタちゃんと寝てるルフィがかわいい

  • 76二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 07:17:27

    誕生日か
    ルフィがなんかやってくれそうだな

  • 77二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:41:20

    このレスは削除されています

  • 78二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 17:49:26

    「ウタ!誕生日おめでとう!」

    「おめでとうウタちゃん!はい特製ケーキ!」

    「わぁ!おいしそう!ありがとう!」

    「あれ?シャンクスどこいった?」

    「え?ちょっと!せっかくマキノさんがケーキ作ってくれたのに!写真も撮らずにどこ行っちゃったの!」

    「うふふふ。まぁまぁ」

    「……ん?おいウタ!あれ見ろ!」

    「え?…わっ!なにあれ!?」

    「でっけェクマだ!」

  • 7922/12/21(水) 17:53:18

    「ん?ちょっと待って……」
    「どうしたウタ?」
    「もしかして!あれってこの前シャンクスとお買い物に行ったときに欲しかったぬいぐるみ!?」
    「ご名答。ウタ、誕生日おめでとう。こいつはプレゼントだ」
    「シャンクス!」
    「わあぁ!嬉しいシャンクスありがとう!」
    「良かったわねウタちゃん!」
    「うん!うっ…結構重い…でももふもふだぁ!」

  • 8022/12/21(水) 18:09:19

    「よーし!ウタ!おれからもプレゼントだ!」
    「え?そんなの用意してたっけ?」
    「今用意した!」
    「今って……」
    「プレゼントってのはあらかじめ用意しておくものだぞ」
    「そうなのか?」
    「まぁまぁいいじゃないですか」
    「で、なにくれるの?」
    「ウタが好きなものだ!」
    「私が好きなもの?」

  • 81二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 21:10:48

    マキノさんの手作りケーキいいな

  • 82二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 07:03:26

    一生の想い出に残る誕生日になりそう

  • 83122/12/22(木) 07:08:48

    年末までに完結させたいのに更新遅すぎて怪しくなってきた…頑張ります(とか言っておきながら週末にREDの席予約した人間がいるらしい)

  • 84二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 11:32:24

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 11:45:14

    REDは何よりも優先されるから仕方ない

  • 8622/12/22(木) 17:52:24

    「私が好きなもの?」

    「おう!」


    なんだろう、私が好きなもの…

    パンケーキは違うよね?かわいいお洋服、歌う事、ルフィがくれそうなものでしょ…


    ルフィ…


    ルフィがくれる…


    私の好きな……ルフィ……


    プレゼント


    !!??!?!?

  • 8722/12/22(木) 17:53:06

    待って待って待って!

    私が好きなものってつまり……プレゼントってつまりそういうこと!?

    さ、流石にそれは考えすぎじゃ……

    でもあいつ今考えたって言ってたし、やたら一丁前に”相思相愛”とか言ってたし、せっかちなところあるし……

    ま、ま、ま……


    「ま、まだ早いでしょ!いくらなんでもッ!」

    「ん?何言ってんだウタ」

    「だ、だって私たちまだ小学生だし……け…け……」

    「ケーキじゃねェぞ?」

    「け、ケーキじゃなくて……け……こ……」

    「ウタの好きなものだから歌に決まってんだろ!」

    「…………へ?」

  • 8822/12/22(木) 17:56:09

    「あら、素敵ね」

    「誕生日に歌は付き物だからな」

    「おう!」

    「あ……ァ……」

    「しかし音痴のルフィが歌うとなると、こいつは耳栓が必要かもしれんな」

    「失礼だぞシャンクス!おれは音痴じゃねェ!」

    「…………//」プシュー

    「どうしたウタ?顔真っ赤だぞ?」

    「ナ、ナンデモナイ……」

    「うふふふ」

  • 8922/12/22(木) 17:57:12

    「よしじゃあ歌う!」

    「待って、その前にロウソクに火つけなきゃ」

    「明かりも消さないとだな」

    「みんな…!」


    はっぴばーすでーウーター♪はっぴばーすでーウーター♪


    はっぴばーすでーでぃあウーター♪


    はっぴばーすでーとぅーゆー♪


    「ふぅー……」


    「ウタちゃんおめでとう!」

    「おめでとう」

    「おめでとうウタ!」

    「みんなありがとう!すっごく嬉しい!でも…」

    「ん?」

    「ぷっ!ルフィだけ相変わらず歌が下手!」

    「なっ!?なんだと!」

    「でもすごく嬉しかったよ!ありがとねルフィ!」

  • 90二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 17:59:48

    おませウタちゃんの勘違いによる赤面は健康に良い

  • 9122/12/22(木) 18:04:37

    「それじゃあそろそろお食事にしましょう。今日はウタちゃんのためにご馳走用意したから、いっぱい食べてね」
    「よっしゃー!飯だー!」
    「ちょっとルフィ!私の分まで食べないでよね!」
    「大丈夫よ。ちゃんとルフィの分まで用意したから」
    「ほんとか!?」
    「そんじゃあ乾杯するか」
    「はい、二人のジュース」
    「ありがとう!」
    「おれも酒飲んでみてェ!」
    「大人になったらな。じゃ、ウタの誕生日を祝して、乾杯」
    「「「乾杯!」」」

  • 9222/12/22(木) 18:18:15

    「はぁ~……楽しかった。ご飯も美味しかった」
    「マキノさんのフルコースだったからな」
    「でも、来年はきっとないんだよね……次のルフィの誕生日もお祝いできないし」
    「そう言うな。再会したら今日みたいにとびきり騒げばいい」
    「うん」
    「それにほら、うちに大きなお友達も増えたしな。お前は一人じゃない」
    「うん!今日はくまさんと一緒に寝る!」
    「あぁ」
    「……もう少ししたら冬だね」
    「そうだな」

  • 93二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 20:47:06

    ウタちゃん想像力豊かだな

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 21:26:17

    いいな最愛の日々

  • 95二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 06:59:44

    最高の誕生日よかったね

  • 96二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 16:38:06

    ウタちゃん耳年増

  • 97二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 20:41:11

    保守

  • 9822/12/23(金) 20:54:51

    「今日はクリスマスだな」
    「早く帰ってご飯食べてお風呂入って寝支度しないと」
    「なんでだ?」
    「今日は早く寝るの。じゃないとサンタさん来てくれないもの」
    「ウタの所は来てくれるのか?」
    「え?普通来てくれるもんでしょ?」
    「おれんとこ来てくれねェんだよ。だからサンタなんて嘘っぱちだってエースとサボは言ってたぞ」
    「え……そうなんだ…」

  • 9922/12/23(金) 21:18:45

    「ルフィはクリスマスプレゼントは何が欲しいんだ?」
    「肉!」
    「私クリスマスプレゼントに食べ物お願いする人初めて見たかも」
    「食い物はちょっと無理じゃないか?」
    「そうなのか!?ケチな奴だな!」
    「あんたの注文がおかしいのよ」
    「じゃあ漫画!」
    「漫画?」
    「エースとサボも好きなんだ!おれが貰えたら三人で読めるし!」

  • 100二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 01:06:45

    クリスマス一緒に過ごすのか

  • 10122/12/24(土) 07:26:03

    「じゃああんた今日私の家泊っていきなよ。毎年サンタさん来てくれるから」

    「ほんとか!?」

    「いいでしょシャンクス?」

    「構わねェぞ」

    「やったー!」

    「ちゃんと着替え持ってきなさいよね」


    クリスマスもルフィと一緒…!

  • 102二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 10:04:33

    お泊まりか
    ほんと仲良しだな

  • 10322/12/24(土) 17:04:00

    「ふう~肉美味かったぁ」

    「……なんであんた虫取り網なんか持ってんの?」

    「決まってんだろ!サンタが来たらこいつで捕まえてやるんだ!」

    「まったく子供なんだから……そんなことしたらサンタさん来てくれないし、私までプレゼントもらえないじゃない」

    「お前ら、良い子はさっさと寝ろよ」

    「ほらルフィ、さっさと寝室行くわよ」

    「寝たらサンタ捕まえられねェぞ?」

    「いいから寝るの!網は没収!」

    「ちぇっ」

  • 10422/12/24(土) 17:07:01

    「……ねぇルフィ」

    「ん?」

    「一緒に寝るのって初めてだね」

    「そうか?」

    「そうよ」

    「そっか」

    「あんたのことだしどうせ寝相悪いでしょ。あんまりくっつかないでよね」

    「…………」

    「……ルフィ?」

    「ぐがー……ぐがー……」

    「もう寝てる……サンタさん捕まえるんじゃなかったの?」

    「んん~…………うたぁ……」

    「…………ふふっ」


    おやすみ、ルフィ

  • 10522/12/24(土) 17:11:18

    「ぐがー……ぐごー……」
    「すー……すー……」
    「……やれやれ、サンタ泣かせなやつらだ」
    「ぐがー……おれがぁ……183れんしょう……」
    「すー……ん…るふぃ……すー……」
    「ふっ、夢の中でも仲良しだな」

  • 10622/12/24(土) 18:36:12

    「うおー!プレゼントだ!」

    「ほら!やっぱり私の家には来てくれるんだよ!」

    「ウタん家すっげェな!」

    「プレゼントもらえてよかったなルフィ」

    「あ!シャンクスはサンタに会ったのか!?」

    「今年はなんて言ってたの!?」

    「そうだなぁ……」


    「仲が良さそうで微笑ましかったって言ってたな」

  • 107二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 19:08:40

    ホントに微笑ましい
    いつまでもこの笑顔が続けばいいのに……!

  • 10822/12/24(土) 20:28:08

    「あ、ルフィ。明けましておめでとう」
    「おう。あけおめだ!」
    「お前みたいなやつが初詣に来るとは珍しいな」
    「だって神様にお願い事したら叶えてもらえるんだろ?」
    「そんな甘い話じゃないの」
    「そんな考えじゃ罰が当たっちまうな」
    「えー?」
    「そういやおじいちゃんは?お仕事休みで今お家来てるんでしょ?」
    「酒飲んで寝ながらせんべい食ってたぞ」
    「相変わらずなんだね…」
    「ほら、順番回ってきたぞ」

  • 10922/12/24(土) 20:28:37

    「シャンクスはなにお願いしたんだ?」
    「おれは素直におれの周りの人たちの無病息災だな」
    「ふーん」
    「ルフィはなにお願いしたの?」
    「ナイショだ!ウタは?」
    「じゃあ私もナイショ!」

    またルフィと会えますように

    またウタと会えますように

  • 11022/12/24(土) 20:29:52

    「ルフィ!おみくじ勝負よ!」
    「おう!」
    「こらこら、縁起でもねェぞ」
    「あ!私大吉だ!」
    「お!おれもだ!」
    「なんて書いてあるかな…」

    願望:初めは思わしくないが後は必ずよし
    旅行:行く先縁あり
    恋愛:誠意を尽くせ

    うーん、難しい漢字が多いなぁ。あとでシャンクスに読んでもらお

  • 11122/12/24(土) 21:49:24

    年も明け、毎日冬の厳しい寒さが続き、ルフィといられる時間も残りわずかとなった。

    「あんたとこうしていられるのも今日で最後ね」
    「ん?出発は明日じゃねェだろ?」
    「確かに出発はもう少し先だけど、明日から引っ越しの準備とかで忙しいの。シャンクスもバタバタし始めてるし」
    「次はいつ会えるんだ?」
    「……出発当日」
    「そっか……」
    「……あーもう、何めそめそしてんのよ。またいつか会うんでしょ?」
    「あ、当たり前だ!おれはめそめそしてねェ!」
    「ふふっ…………ありがとねルフィ」
    「ん?」

  • 112二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:07:01

    このレスは削除されています

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:09:23

    言った!
    言ったぞ!

  • 11422/12/24(土) 22:10:15

    「あの時私のこと励ましてくれて。落ち込んでる私に前を向かせてくれて」
    「私の心の中の雲を晴らせてくれて。今日まで私と一緒に過ごしてくれて」
    「たくさん思い出作ってくれて。ずっと一緒に過ごしてくれて」
    「ルフィがいてくれたおかげで、ここ半年間ずっと楽しかった」
    「おかげで素敵なアルバムもできたし、いつの間にか寂しさなんて忘れちゃってたし」
    「あんたにはほんと感謝してる」

    出発当日はきっと言えないから、今ここで
    別にあらかじめ用意していたわけではないのに、感謝の言葉がすらすらと出てくる。
    まるで何かのメロディーのように、想いが綴られた歌詞を喉が奏でる。
    誤魔化しも照れ隠しも無い心の底から出た本音。

    「……おう!おれもウタと一緒に遊べて楽しかった!」
    「うん」
    「おれ見送り行くからよ」
    「うん、ありがとう」
    「……んじゃそろそろかえ――」
    「ねぇルフィ」
    「ん?」

    「好きだよ」

  • 11522/12/24(土) 22:22:03

    「ん?おれもウタ好きだぞ」
    「ふふっ。うん、そうだね」
    「?」

    私の「好き」とルフィの「好き」
    言葉は同じでも意味は違う
    今はまだきっとこれでいい
    まだまだ子供でどこまでもまっすぐな
    そんなあなたに救われたから
    だからせめて、精一杯の感謝と想いを込めて

    「ルフィ」

    彼の頬に

    「目閉じて」

    私は顔を近づけて

    …………

  • 11622/12/24(土) 22:28:49

    「私の初ちゅーあんたにあげる」

    「だからいつか、あんたの初ちゅー私に寄越しなさいよね」

  • 117二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:31:39

    驚いたなサンタってやつら大人になっても来てくれるらしい

  • 11822/12/24(土) 22:35:15

    それから出発当日まで私の家は大忙し。

    持っていく物の整理から荷造り。シャンクスのケータイはずーっと鳴りっぱなしだし。

    そんな忙しい中で私はあの日したことを誤魔化すように働いた。

    雰囲気のまましちゃったけど帰ってからとても恥ずかしくなった。

    ていうかあの後お風呂で一人悶絶した。

    布団に入っても色々フラッシュバックしちゃって寝れなかった。

    思い出すとまた顔が真っ赤になってしまうので、今日も私は誤魔化すために自分の部屋を整理する。


    「これはこっち。くまさんは……大きいから飛行機には一緒に乗れないよね、仕方ない。ん?あ、この絵確か……」


    「これも持っていこう。ルフィが描いたやつだ。ルフィ……はっ!いけないいけない1」

  • 11922/12/24(土) 22:40:54

    時計の針は規則的に進み続け

    そしてとうとう

    お別れの日がやってきた

  • 12022/12/24(土) 23:07:32

    「行っちゃうんだね…」
    「あぁ、名残惜しいがとうとうお別れだ。寂しいか?」
    「うん。まぁ寂しいけどね。おれは大丈夫!こいつがあるから!」
    「そうだな」

    『二人ともお待たせ。完成したアルバムよ』
    『わぁ!すっごい!』
    『すっげェ分厚いな』
    『色々撮ったからな』
    『水族館行ったこととか最早懐かしく感じる』
    『ここ最近濃い日々を過ごしたからな』
    『楽しかったなぁ』
    『ありがとうシャンクス!マキノさんも!』
    『おう』
    『どういたしまして』
    『あとルフィも』
    『おれ?』
    『元々あんたが提案したものだし』
    『そうだっけか?』
    『なんであんたが忘れてるのよ!まったく…』
    『変わらねェなルフィは』
    『うふふ』

  • 12122/12/24(土) 23:11:58

    『ねェルフィ』
    『ん?』
    『私これ一生大切にするね』

    「私もこれがあるから平気」
    「元気でねウタちゃん。お手紙書くからね」
    「マキノさん。いつもご飯ありがとね。また食べに行くから」
    「えぇ、いつでも待ってるわ」
    「ルフィ!私向こうで超大物になって帰って来てやるから!覚悟しときなさいよね!」
    「望むところだ!」
    「ふっ。さて、名残惜しいがそろそろ時間だ。世話になったな」
    「じゃあ、行ってくる!」
    「おう!」
    「風邪ひかないようにね!向こうでもお友達作るのよ!」

  • 12222/12/24(土) 23:12:21

    「シャンクス、ちょっと待ってて」

    「どうした?忘れものか?」

    「うん」

    「そうか、すぐ戻ってくるんだぞ」

    「はーい!」


    「ルフィー!」

    「ウタ?」

    「”また”ねルフィ!私との約束忘れるんじゃないわよ!」

    「おーう!”また”なー!」

  • 12322/12/24(土) 23:16:25

    「…………あれ?」

    「ん?シャンクス?どうしたの?」

    「おれも忘れものだ」


    「ルフィ。お前いつかおれ達にまた会うってウタと約束したらしいな」

    「おう!」

    「そうか、なら」



    「この帽子をお前に預ける。おれの大切な帽子だ」

    「……っ!」

    「シャンクス…」

    「いつかきっと返しに来い。立派な男になってな」

  • 124二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:16:26

    うぅ…

  • 12522/12/24(土) 23:20:43

    遂にやってきたお別れの時

    少女と父を乗せた宙船は空高く飛び立ち、残された少年はただただ見送っていた

    当たり前のように近くにいた存在が、想いを寄せる相手が、遥か遠い地へと離れていく

    でも、二人は大丈夫

    なぜなら、いつかまた会える日が来ると信じているから

    幼い二人は笑顔を絶やさず、決して涙を流すことは無かった。


  • 12622/12/24(土) 23:22:12

    というわけでとうとうお別れの時です。
    次回からはウタちゃんの新天地での生活が始まります。

  • 127二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:25:52

    顔あわせてる間は笑顔を絶やさなかったけど
    その後二人とも号泣なのか…

  • 128二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:40:24

    すんげぇ面白い
    続きが気になる

  • 129二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:57:32

    良い話でおれは感動している

  • 130二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:11:35

    手紙とかで交流してると良いが・・・

  • 131二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 07:56:44

    悲しい顔よ晴れてくれ

  • 132二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 16:24:01

    メンタル強めウタとして新天地でカーストトップに君臨するウタか
    寂しさに凹んで新天地では陰キャとしてぼっち極めるウタか
    そのどちらでもない新時代ウタか
    楽しみ

  • 13322/12/25(日) 22:06:19

    「ウタ。起きろウタ」
    「ん……あれ?シャンクス?わたし……」

    飛行機に乗っていた私はシャンクスに起こされて目が覚めた。
    泣き疲れてすぐに寝てしまったようで、起きた時にはもう到着していた。
    せっかくの飛行機を睡眠だけで過ごしてしまったのは少しもったいない気もする。

    「行くぞウタ。はぐれるなよ」
    「う、うん」

    いよいよ私の新しい生活が始まる。

  • 13422/12/25(日) 22:08:33

    新天地は不安でいっぱいだった。

    と言うより怖かった。

    知らない店、知らない食べ物、自分の住んでた所では一切見かけないような建物。

    待ち行く人の顔も体格も全然違う。

    一番の悩みの種は言語だった。

    何言ってるのかさっぱり。


    「本当に私、こんな所で暮らしていけるのかなぁ……」

    「今は不安でいっぱいだろうがそのうち慣れるさ。住めば都ってやつだ」

    「そうかな……」

    「おいおい、発つ時の威勢の良さはどこいった?」

    「そうは言っても、やっぱりルフィやマキノさんがいないのは寂しいよ…」

    「……そうだな」

  • 13522/12/25(日) 23:09:23

    学校行って、クラスの子たちと話して、放課後はルフィと遊んで、時々マキノさんのご飯食べて……
    それが当たり前だったのに…
    ダメだ、以前の暮らしに引っ張られてる。いい加減切り替えなきゃ。

    「ていうか私の学校どうすんの?」
    「それなんだがウタ、音楽を本気で学ぶ気はあるか?」
    「え?……まぁ歌はもっと上手くなりたいとは思ってるよ。でもなんで?」
    「お前がその気なら見せたい場所がある」
    「見せたい場所?」
    「ついて来い」

  • 136二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 07:16:41

    ゴードンさんが何か活動してるのかな

  • 137二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 17:54:09

    外国転校は不安だよね

  • 138二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:12:43

    ゴードン 動きます

  • 13922/12/26(月) 22:33:33

    「わぁ…」


    見慣れないビルの森を歩き続けて数十分。

    シャンクスに案内されたのはビル群の中でも一際目立つとても大きな建物。

    ビルと言うより最早お城みたいな所だった。


    「えれじあ…?」


    建物にはどこかで聞いたことあるような気もする名前が刻まれていた。

    不安もありつつどこかわくわくした気持ちもあった。

    シャンクスと手を繋いで建物に足を踏み入れる。

  • 14022/12/26(月) 23:19:36

    「シャンクス、ここはどこなの?」

    「音楽の会社エレジアだ。世界中で活躍しているアーティストを数多く生み出してきた業界最大手だ。お前がテレビでよく見てる歌手もいるぞ」

    「へぇ~」


    確かにテレビで見たことある人のポスターがいくつもあった。

    ほとんどが海外の人だけどこの人達からしたら私が海外の人なんだよね。なんか変な感じ。


    「で、ここに何しに来たの?」

    「お前に会わせたい奴がいる」

    「私に?」


    こんな所に知り合いなんているのかな。

    シャンクスがエントランスで女の人と何か話した後、建物の奥へと案内された。

    シャンクスの手をつないだまま女の人の後をついて行く。

    歩いていると時折ヴァイオリンやピアノの音が聞こえてくる。

    うっすらと聞こえてくる音だけでもとても上手な演奏なのがわかったので、思わず気が引き締まった。

    建物の上へ上へと登り進んでいき、やがて大きな扉の前にたどり着いた。

    女の人がコンコンとノックし扉を開けると、広い部屋の中に一人の人影が佇んでいた。

    それはサングラスをかけた大きな男の人だった。

  • 141二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 07:11:28

    ゴードンさんか

  • 142二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 10:20:32

    やはりウタのレッスンにはこの人が欠かせないよね。

  • 143二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 18:57:41

    きたか!ドンさん!

  • 14422/12/27(火) 22:07:21

    「初めまして。私はこのエレジアという会社を治めているゴードンというものだ」
    「あれ?言葉が……」
    「私も幼い頃に両親の都合で君が住んでた国で暮らしていたことがあるんだ。今の君よりもう少し幼かったかな」
    「そうなんですね」
    「堅苦しくせず気楽に接してくれて構わない。そうした方が君も話しやすくなるだろう」
    「あ、ありがとう…」
    「久しぶりだな、ゴードン」
    「あぁ、会うのはあの時以来か」
    「え?シャンクスこの人知り合いなの?」
    「昔ちょいと世話になったことがあってな」
    「あの時は助かった。おかげでこのエレジアもここまで大きくなった」

  • 14522/12/27(火) 22:49:51

    「さて、話は聞いている。私にできることがあれば力になろう」
    「忙しいところすまないな。じゃあおれはこれで、ウタを頼む」
    「困ったときはお互い様だ。責任をもって引き受けさせてもらう」
    「え?シャンクス行っちゃうの?」
    「すまないがおれはおれで仕事の用があってな。その間にここでお前の中で今後の方針を決めておいてくれ」
    「方針?」
    「簡単に言うと、ここで音楽を学ぶか否かだ。どうするかお前自身の目で確かめて考えておいてほしい」
    「うん、わかった。お仕事頑張ってね」
    「じゃあなウタ。夜までには迎えに来る」

  • 14622/12/27(火) 23:00:18

    「さて、私たちも行くとしよう」
    「あの、ゴードンさん。ゴードンさんはシャンクスとはどういう仲なの?」
    「かなり前の話だ。まだこのエレジアがここまで大きな会社じゃなかった時に強盗が入ってね。当時たまたま近くに居合わせたシャンクスとその連れ達が強盗を抑えてくれた。見ず知らずの私たちのために、銃を持った集団に臆することなく彼らは勇敢に立ち向かってくれた」
    「そんなことが…」
    「以来奇想天外な縁で結ばれた私たちは、シャンクスの会社に金銭的な援助をさせてもらったりと持ちつ持たれつな関係を続けている」
    「そうなんだ…(やっぱりシャンクスはかっこいいなぁ)」
    「さて、本題に移ろう。シャンクスから君に歌の勉強を教えてほしいと連絡を受け賜った」
    「シャンクスが?」
    「君は歌は好きかい?」
    「あ、うん」
    「誰かの前で歌うことは?」
    「好き。私の歌でシャンクスとかルフィとか皆喜んでくれるから。……あ、ルフィは私のと、友達で…」
    「そうか。ではよければ私の前で一曲歌ってみてくれないか?まずは今の君の実力がどれ程のものかを知りたい。君の知ってる曲で構わない」
    「う、うん。じゃあ…………すぅー、このかぜーはー♪」

  • 14722/12/27(火) 23:03:12

    「……どうだった?」
    「…………」
    「……?ゴードンさん?」
    「素晴らしい!」
    「え?」
    「君の歌声はまさに世界の宝だ!」
    「あ、あの……」
    「あっ!す、すまない!つい取り乱してしまった……君の歌声があまりにも素晴らしかったものだから」
    「そ、そんなに良かった?」
    「あぁ!君と同じくらいの年の子の歌はこれまで数えきれないほど聴いてきたが、記憶を辿っても君はその中でも極めて秀でている。私は君の歌声に感動した」
    「そ、そんな大げさだよ……でもありがとう」

  • 14822/12/27(火) 23:17:35

    「君の名前は?」
    「ウタ。私の名前はウタ」
    「ウタか。いい名前だ。ウタ、ここには多くの専門家たちや、楽器楽譜が集まっている。このエレジアで学べば、君の歌声は将来世界を覆い尽くすように広まっていくだろう。君がYESと言ってくれれば全社を挙げて歓迎する」
    「世界を…覆い尽くす……」
    「あくまでこれは提案だ。もし君が普通の学校で学生生活を送りたいのならそれでも構わない。私は君の選択を尊重する」
    「…………」
    「もちろん今ここで決める必要はない。一度シャンクスとじっくり相談してからでも――」
    「私の歌は世界中のどこにでも届く?」
    「あぁ!君なら世界を代表する歌手になれる」

    世界中のどこにでもなら、ルフィにも届くかな……

    「ゴードンさん。私にこのエレジアの全てを見せて」
    「わかった。世界最高の音楽の都と称されたこのエレジアをぜひ隅々まで見ていってくれ」

  • 149二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 07:04:20

    本格的に歌手の勉強か

  • 150二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 08:46:43

    届くように歌うんだなあ
    頑張れ

  • 151二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 09:27:12

    トットムジカ「ソワソワ」

  • 152二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:32:20

    >>151の件は悪かった。燃やしておいた

  • 153二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 19:25:56

    ウタちゃんガンバレー!

  • 15422/12/28(水) 23:06:51

    一通り見回った私はエレジアのレベルに圧倒された。
    まず音楽の教科書でしか見たことなかった楽器が全て揃っていた。それどころか私の見たことない楽器まで。
    そしてその楽器を扱う生徒もまた凄かった。
    私よりも小さい子がピアノを演奏していたけど、私が通っていた学校の音楽の先生と同じくらい上手かった。いや、多分先生を超えてる。
    そして歌。オペラ、ラップ、ロック、バラードどれもが聞いたことない異次元と言っていいほどのレベル。
    まるで一つ一つの教室がコンサート会場だった。

  • 15522/12/28(水) 23:45:17

    「すごい……」

    「気に入ってもらえたかな」

    「うん…こんな場所があったんだ……世界って広いなぁ」

    「次は食堂へ案内しよう」

    「食堂もあるんだ」

    「音楽を愛するシェフたちが腕によりをかけてくれている」

    「げっ……想像したらお腹すいちゃった」

    「なら食事にするとしよう」

    「やったー!」

  • 15622/12/29(木) 00:13:36

    「うっ……メニューがなんて書いてあるのか分からなくて何も読めない…」
    「左からハンバーグ、ピザ、ケバブ、ミートローフ、チャウダー、ジャンバラヤ…」
    「き、聞いたことない料理がたくさん…」
    「向こうにはシーフード専門で、あっちにはデザートもある」
    「で、デザートは何があるの?」
    「デザートか。パフェにアイス、ケーキ、アップルパイ、マカロン。あとは…」
    「あとは…?」

  • 15722/12/29(木) 00:15:30

    「パンケーキといったところか」
    「パンケーキ!わかった!私やる!ゴードンさん、このエレジアで私に音楽を教えて!」
    「そ、そうか。承知した。と言いたいところだが、今すぐこの場で決定をすることはできない。君のお父さんの意向もあるし、一度帰ってこのことを話してくれ」
    「わかった!」
    「それと君にはいくつか審査を受けてもらう必要がある。と言っても簡単なテストみたいなものだが」
    「……?歌が上手なだけじゃ入れないの?」
    「音楽センスもそうだが、人として最低限のマナーや常識を身に着けているかどうかを確認させてもらう。お粗末でやんちゃな人を招けば会社のブランドに傷がついてしまうからね。そうなれば他の生徒や先生の信用も失ってしまう。こればかりは私でもどうにもできないことだからね」
    「うっ……がんばります」
    「大丈夫、君のことはきっとみんな受け入れてくれる。さ、食事にしよう」

  • 158二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 07:08:18

    頑張れウタちゃん

  • 159二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 09:06:52

    パンケーキに釣られるウタちゃんかわいすぎかよ

  • 160二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 11:38:45

    このレスは削除されています

  • 16122/12/29(木) 11:40:33

    「おや、シャンクスが帰ってきたようだ」

    「ウター、迎えに来たぞ」

    「あ!シャンクスおかえり!あのねシャンクス!話したいことがいっぱいあって!」

    「そうかそうか。帰り道でゆっくり聞こう。ウタの面倒を見てくれてありがとな」

    「礼には及ばない。純粋でいい子だな」

    「じゃあねゴードンさん!また!」

    「あぁ、また明日」

  • 16222/12/29(木) 11:43:29

    「そうか。明日からエレジアに通うか」
    「そうなの!ゴードンさんが言ってくれたんだ、私の歌声は将来世界を覆い尽くすように広まっていくって。だから私、ルフィに届くように歌うんだ!それにあいつと約束したからね。向こうで超大物になって帰って来てやるからって」
    「ならこれから頑張らないとな。道のりは長いぞ」
    「うん!頑張るよ!」

    エレジアで歌の勉強をして、いつか私は世界で輝く歌い手になる。
    ルフィ、あんたとの勝負勝たせてもらうよ!

  • 16322/12/29(木) 12:36:58

    翌日、私は無事にエレジアの一員になった。
    ゴードンさんに太鼓判を押されたということもありかなり注目されたが、自己紹介がてら歌を披露したらみんな笑顔で迎えてくれた。
    言葉は通じなくても歌は伝わるんだ。

    「おはようウタ」
    「おはようゴードンさん。今日からよろしくね」
    「こちらこそ。これから歌の勉強を頑張っていこう。もちろん一般教養なども交えてね」
    「はい!」
    「君はここへ来たばかりだ、言語の壁や文化の違いに悩むことだろう。不自由に感じることは私にいつでも相談してくれ」
    「ありがとう!」

    こうして私の長い道のりの第一歩が始まった。

  • 16422/12/29(木) 14:12:04

    「エレジアでの生活はどうだ?」
    「充実してるよ。先生たちの教えもすごい参考になるし、他の子たちもみんな歌が上手いから私も頑張らなきゃって気持ちになる」
    「そうか」
    「あ!テレビにカリーナさん出てる!」
    「そういやエレジア出身だったそうだな」
    「うん!私も早くカリーナさんみたいになりたいなぁ」
    「他にもツアーやライブで世界中を飛び回っているエレジア出身のアーティストもいるな」
    「いつか私も同じことできるかな」
    「それはウタの頑張り次第だ」
    「うん……!頑張る」

  • 16522/12/29(木) 14:18:12

    「テレビのカリーナさんかっこよかったなぁ」
    「私もいつか世界ツアーとかやれたらいいなぁ」
    「世界ツアーか……」
    「……は!そうだ!」

    「世界ツアー?」
    「うん。ゴードンさん、私もいつか歌で世界を飛び回りたい!」
    「大きな目標を持つのは良いことだが、何かきっかけでも?」
    「会いたいやつがいるの。私の歌が好きでいつかまた会う約束をしたやつが」
    「そうか、いつか届くといいな」
    「そうと決まれば、今日もレッスンお願い!」
    「そうしたいが、今日は語学の勉強をしよう。いい加減通訳に頼りっぱなしというわけにもいかないだろう」
    「うぅ……がんばります…」

  • 16622/12/29(木) 14:38:58

    「シャンクスしばらく帰ってこないの?」
    「泊りがけの出張でな。2~3日留守にする。その間ゴードンの所で世話になってくれ」
    「そうなんだ、わかった」

    「そうか、そういうことなら今晩は私の家に泊まるといい。おもてなしさせてもらおう」
    「ありがとう」

    「わぁ…やっぱりいろんな楽器があるんだ」
    「自由に見てもらって構わない。なんなら弾いてみるかい?」
    「い、いや…やめとく…(どれも高そうでうっかり壊したくない…)」

  • 16722/12/29(木) 14:51:13

    「この部屋が空いている。好きに使ってくれ」
    「大きなベッドだ。本もたくさん」
    「色んな書籍があるから自由に読んでみて構わない。まだ子供のウタには内容が難しいかもしれないが」
    「失礼ね!私もう子供じゃない!」
    「ははは、すまない。ただ、言語が違うが読めるかい?」
    「げっ…」
    「では私は自室に戻っている。何かあれば呼んでくれ」
    「はーい」

  • 16822/12/29(木) 14:55:13

    「……ん~、トイレ…」
    「あれ…トイレってどこだっけ?」

    コンコン

    「ウタか?どうしたんだい?」
    「トイレどこ?」
    「教えてなかったか、すまない」
    「ん?何書いてるの?」
    「日記だよ」
    「日記?」

  • 16922/12/29(木) 15:06:25

    「その日に会ったことを記していくと、たまに読み返した時過去の自分から刺激を貰えたりするんだ。それが音楽のインスピレーションにもなったりする」
    「へェ~そうなんだ」
    「最近は物忘れが増えつつあるからそれの予防にもなったりするが……ウタは書いたことあるかい?」
    「学校の宿題で一応…」
    「そうか」
    「日記か……」

    そういえばルフィとの毎日を綴ってたりしたなぁ。
    本当に毎日が楽しかったから。
    でもあの日、シャンクスから引っ越しの話を聞かされてからは空っぽの日々を綴るようになってしまった。
    私の中ではあの日記は未完成だ。

  • 17022/12/29(木) 15:13:12

    「ウタも書いてみないか」
    「私も?」
    「エレジアで過ごす充実した日々を記録しておけば、大人になった君に良い刺激となるだろう」
    「大人になった時か……」

    ルフィとはいつ再開できるかわからない。
    もしかしたら二人とも大人になっているかもしれない。
    だから…

    「ゴードンさん、新品の冊子貰っていい?私も日記書く」

    再会した時、ルフィにも私のここでの生活教えてあげるんだ。
    二人で読み返して、こんなことがあったって笑えるように。

  • 171二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 20:26:40

    楽しみ

  • 172二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 22:28:40

    小さい時に会ったきりで10年以上会えなくても忘れない関係っていいな

  • 173二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 00:33:18

    >>172

    幼馴染という一言ですませるには随分と深く繋がった関係だよね

    それがいいんだけど

  • 174二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 10:18:38

    ホキ

  • 175122/12/30(金) 12:48:20

    私はそれから毎日日記を記している。

    2月26日 晴れ

    ゴードンが時々私のいた国のニュースを読ませてくれるのがけっこううれしい。
    言葉もちょっとずつだけど話せるようになった。
    クラスのみんなは私の歌をほめてくれてるみたい。
    音楽はこっきょうをこえるってのは本当みたい。
    いつかルフィにもとびきり上手になった私の歌を聞かせてあげるからね

  • 176二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 20:17:30

    ルフィsideも気になるな…

  • 177二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 00:20:42

    再会したら一気に感情溢れそう

  • 178二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 09:13:47

    ルフィは何を目指すんだろう

  • 179二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 16:00:42

    保守

  • 180二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 23:10:05

    ほしゅ

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 08:48:22

    お互いまた会うために頑張ってるんだろうな

  • 182二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 10:30:14

    あけましておめでとう
    二人の再会を見たいね

  • 183あけおめです23/01/01(日) 11:13:29

    3月21日 曇り

    こっちのくらしにも大分なれはじめた。
    食べものもおいしいものはたくさんあった。
    それでもさい近はうどんやわたがしが恋しくなってる。
    なれ親しんだこきょうの味にはかてない。
    ルフィと食べたわたがしおいしかったなぁ

  • 184二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 20:09:50

  • 185二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 23:27:52

    あけおめ
    おもいでの味はやっぱり一番だよな

  • 186二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 09:26:49

    再会できたら二人で綿菓子食べるのかな

  • 187二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 15:37:14

    国が変わると味付けってホントに変わるからなあ
    外国の料理を美味しいって思っても、やっぱ親しんだ味は忘れられないもんだ

  • 188二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 21:19:30

    続きが楽しみ

  • 18923/01/03(火) 01:28:07

    5月5日 雨

    今日はルフィのたん生日だね。
    去年はバースデーソングを歌ってあげたけど、今年は何もしてあげられないね。
    私の分までおじいちゃんやお兄さんたちがおいわいしれくれてるのかな。
    また会いたいよルフィ。

  • 190二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:38:22

    あっち行っても日記の内容はルフィ一色なのか

  • 191二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 02:00:08

    ルフィが自分から日記書くことはないだろうけど、もし書いてたらルフィの方もウタのこと日記に書いてそう

  • 192二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 09:18:30

    >>190

    本当に大好きなんだろうな

  • 193二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 16:59:57

  • 194二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 23:37:30

    保守

  • 195二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 07:56:32

  • 196二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 16:50:25

    きっとルフィもまた会いたがってるよ

  • 197123/01/04(水) 16:52:25
  • 198二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:06:36

    次スレ乙です

  • 199二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 18:54:45

    次スレ乙

  • 200二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 20:44:06

    200ならいずれ最高再開をする

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