エル。【一口SS】

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:44:03

    発した言葉は暗くなり始めた夜の静寂へと吸い込まれていく。

    私は今、日も暮れ暗くなった寒空の下明かりも無い校舎の前で待ちぼうけ。
    きっかけは単純。私の同居人。エルコンドルパサーである。
    彼女が冬休みに入る前だと言うにも関わらず宿題に使うノートやプリントをうっかりと忘れて来てしまったから。
    ちょっとしたうっかりですし翌日にでも取りに行けばよいのではと思っていた所
    私が止める間もなく文字通り”あっ”と言う間に部屋を出て行ってしまったのでした。

    …宿題を取りに行ったことは明白でしたしエルならばすぐに帰って来ると思いましたが
    携帯の天気予報を見ると"雪"の文字。
    帰って来て着替えてラフな格好のまま傘も持たぬまま飛び出した友人を放って置けるほど私は薄情ではありません。
    …そうして今校舎の前で待ちぼうけ。…こういう時の予報は当たるものでしっかり雪も降り出して…
    …普段から鍛えてはいるものの冷たい風が私の身を通り過ぎ。一抹の寂しさにも苛まれる。
    周りには誰もおらずポツンと一人佇んで。
    …すれ違いになっては行けないと昇降口で待ってはいるもののエルは一向に現れず。
    既に入り違いになってしまったのかとポケットを探ってみる。
    ……人のことが言えない程どうやら私も慌てていたようで肝心の携帯電話を忘れて来てしまっていました。
    「…エル」
    思わず感じた心細さについ…口にだしてしまう。
    「…ケ?グラスぅ?」
    ハッと下げてた頭を上げると目を丸くして立っているエルの姿が目に入って…。

    「……エル、こんな暗くなる時間に一人で外に出るなんて何を考えているのですか?雪の予報も出ていて…傘だって持たずに。」
    心細さを紛らわすように少し強くエルに当たってしまいました。
    「…えへへぇ…ちょっと慌ててしまって…今度の冬休み、グラスに力を借りずに宿題頑張って見たかったんデース…
     でも、始めっから躓いちゃうと思ったら体が勝手に動いてしまって…格好つけたかったんデス…」
    …照れくさそうに笑うエルの顔を見ると先程まで感じていた心細さはいつの間にか地面に落ちた雪の様に溶けてしまって…。
    それでも心配したのは間違いありませんから………友人としてしっかり一言。今大事な言葉をエルに伝えなければいけませんね。

    「…エ~ル~?」

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:44:23

    「Feliz navidad. mi precioso cóndor♪
     …冷えますから早く帰りましょう~?ほら、入ってください?寮でご馳走が待っていますよ♪」

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 22:51:31
  • 4二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:09:26

    エルグラいいよね…寮に帰ったらご馳走食べつつ何時もみたいなやり取りやったりちょっと手を繋いだりしてほしい…

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:27:44

    2人きりでプレゼント交換とかしたりしろ

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:01:37

    エルの為にちょっとスペイン語かじった…ってコト!?

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 01:26:15

    寒いから一緒の布団に入って眠くなるまで語り合って気がついたらどっちが先かわからず
    寝落ちしててほしい……

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