エル。【一口SS】

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 05:57:18

    「あっ…起こしちゃいましたデス?」
    「いえ、今日は私も早く起きていましたので…朝トレ―ニングですよね?」
    何時もながらに私の同室は日の出とほぼ同時に起き早朝からのトレーニングの準備を始める。
    私を気遣いなるべく静かにと身支度を整えていたを私は知っていました。
    「今日は私もトレーニングにご一緒しますよ~♪私も支度しますので少し待っててくださいね?」
    「ワーオ…ちょっとしたドッキリデスね?」
    などとお互い小声で話しながら運動着に着替え制服をかばんにしまい2人揃って部屋を出て、静かにそのまま寮を出ると冷たい風が頬を撫でる。

    「うひ~~…寒風、木枯らし、冬将軍…もうすっかりの寒波デスね…」
    「もうすぐ冬本番ですからねぇ…あ、もう手袋は貸しませんよぉ?」
    「ぬな!?流石にエルだってもうちゃんと手袋用意してますよ!」
    早朝故になるべく声を出さず歩きながらなんという事のない話をはずませてグラウンドへ向かう。
    本当に風が冷たい。息も白くて…そんな寒空の中毎日誰よりも早く起きてトレーニングをしているのは素直に尊敬できます。
    …同時に体を壊さないかと心配にもなる。だから今日は早く起きたのです。
    「エル、これをどうぞ」
    かばんにしまっておいたマフラーを取り出し首に掛けてあげる。ふふふ…目を丸くして驚いてます。
    「ケ…いいんデス?まだクリスマスにはちょっと早いデスよー?」
    「また風邪をひかれては大変ですからね?さしあげますのでどうか使ってください♪」
    「…えへへぇ…これでこの冬は乗り越えたも同然デース!」
    ここまで喜んで貰えるのならプレゼントを贈った甲斐があるというもので――

    「くちゅん」
    気恥ずかしい。寒さを和らげる為にマフラーを贈った相手の前でくしゃみをしてしまうなど…油断もいいところです…
    「…グラスが風邪引くのはエルも困りますデスよ?だから、はい♪エルの幸せお裾分けデス♪」
    身を寄せられ長いマフラーを首にまかれた。一つのマフラーをシェアする形で。
    …今が早朝なのがせめてもの救いか…恐らく私の顔はきっと赤くなっているでしょう。……寒さのせいという事にしておきます。

    「も、もう…エルぅ?」

  • 2二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 06:09:47
  • 3二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 07:02:46

    言葉が見つからないが、とりあえずめちゃくちゃ良い!!!

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 07:27:03

    朝から脳に届く糖分をありがとう

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/02(金) 08:57:38

    ブラックコーヒー飲めないのに買っちゃってちょうど糖が足りなかったので助かった

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