閲覧注意 エリアゼロが全裸必須地帯だったら

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 12:59:20
  • 2二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 12:59:53

    おかしい、なにかがおかしい

    明らかな異常事態なのに誰も騒ぎ立てていない部分も含めて、ペパーは現状を正しく把握できていなかった。




    「エリアゼロでは衣服を着用せず、靴と靴下、帽子程度しか身に着けることができない」

    この事実を知ったとき、ペパーは当然一度引き返してメンバーの再選考を含めて計画を練り直すべきだと判断した。今現在もその判断が正しいはずだと確信している。

    だが、現実には、アオイはその場で躊躇なく服を脱ぎ去り、ボタンも戸惑いはしたもののあっさりと全裸になった。ネモに至っては神々しい力強さすら感じさせる立ち姿。

    女子たち3人が脱衣を始めた時点でペパーは反射的に後ろを向いた。声をかける間がなかった訳ではない。ただ彼女らのあまりにためらいのない脱衣に、彼の脳は正しい言葉を選び出すことができず、彼の口からは狼狽えを表す情けない声が漏れ出るのみであった。

    後ろを向いたままのペパーの前には3人の女子の影だけが見えたが、その影の形が妙に艶やかで、それだけでペパーは顔が熱くなっていくのを自覚せざるを得ない。自分のすぐ後ろで女子が、それも憎からず思っている女子が、柔肌を晒している。健康に、堂々と、元気よく晒している。直に目で見ずとも、艶かな影が姿を、甘やかな匂いが肌触りを、朗らかな声色が雰囲気を伝えてくれる。

    ペパーはこの状況にわけがわからず自分を攻撃してみたが、何も変わりはしない。今自分はエリアゼロ上のゲート施設で、これから突入という矢先に、裸の女子3人と、屋根をともにしているのだ。障害物はなにもない。振り向けがあられもない女子の姿が両目に飛び込んでくるだろう。自分がいるにも関わらずノータイムで脱ぎ始めたことから、自分が振り向いても体を隠すことすらしそうにない。とはいえ、振り向かずには話すことすらできない。このまま進むにせよ、一度引き返すにせよ、彼は一度女子たちの方を向かなければならない。裸の女子3人と対峙しなければならない。恋人なぞおらず、女性の裸を見たことなど、ただの一度もない。母親すらない。まったく免疫のない彼にとっては、人生の岐路といってもいいほどの当惑である。

    上気した若き青年の頭脳が弾き足した結論は、








    目隠しをして振り向くことだった

  • 3二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:01:27

    「みんな、悪い。なんていうか、こんな状況になるなんて、考えもしなかったんだ。このままじゃさすがに・・・
    「もー!ペパー話聞いてなかったの!?エリアゼロでは服着てたら危ないんだって!ほらほら、早く!そんな目隠しなんてしてたら上手く脱げないでしょ?私たちが脱がしてあげる!」「そうだね!ほらリュック貸して。持っててあげる」「危険地帯でガイダンス聞き逃すとか、危機意識低すぎ」


    一度撤退して同性のみのチームを募るというペパーの紳士的提案は発表すらされずに3人の女子に飲みこまれてしまった。そもそも男子1人に女子3人。男子の発言が通るはずもない。ましてや、家族の恩人、最強生徒会長、天才ハッカーという強烈なキャラクターだけでも自分を圧倒しているのだ。ペパーは突如として目隠し状態で女子に服を脱がされるという異常事態に放り込まれた。

    目が見えていたとしても、3対1では多勢に無勢、悪意が無いからか手持ちの仲間たちは加勢してくれる気配がない。あれよあれよとリュックを奪われ、ベストをはぎ取られ、上着を脱がされていく。当然目を隠されたままでは、ろくな抵抗もできない。

    上半身はすっかり裸に剥かれてしまった。

  • 4二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:02:23

    「わっ・・・・ペパーってやっぱり筋肉・・・・・・」
    「アスリートのビワ姉よりゴツイとかww」
    「筋肉あるとボールも上手く投げられそうだし、いいな!」

    ペタペタ・・・、ツンツン・・・、ナデナデ・・・

    「ちょ・・・やめっ・・・っ・・・!」
    四方八方から自身を弄ぶ魔の手にペパーは気を呑んで耐え忍ぶしかなかった。無理に手を振り回して暴れれば容易く身を守れるが、彼はそんな狼藉者ではない。彼がその人生で培った紳士的な人格が、彼自身の抵抗を骨抜きにしていた。目隠しのおかげで誰にも気付かれてはいないものの、すでに目尻には涙がにじんでいる。だが、決して悲しい訳でも苦しさや痛みがある訳でもない。幼少より心優しいマフィティフしか遊び相手がいなかった彼は、このような意地悪な親愛というものをその身に受けたことがなかった。目隠しして女子に服をはぎ取られ体を弄ばれたとしても、その倒錯にどこか暖かさを感じてしまう彼を責めることはできない。

  • 5二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:02:44

    同年代の男子の上裸をひとしきり楽しんだ3人は、おもむろに下半身の衣服に手をかけた。

    「ウワァァア!!そこはっ!!そこは待って!!」

    ペパーは見えない目を強くつむり、必死に頼み込んだ。さすがに女子にズボンを、そして下着を脱がされるのはあまりにも度が過ぎている。ましてや、いまの自分の下半身がどうなっているのか、熱をはらんだ下腹部は見ずとも分かるほどに硬く、その存在を主張している。そんな場面を女子に見られることは避けたい。


    「じゃあ、見ててあげる。」


    ・・・・え?


    「そうだね、足元は急に脱がされたりしたら危ないし、かといって目隠し状態で脱ぐのも危ないから私たち見ててあげるよ!(そもそもなんで目隠ししてるんだろ?)」


    ・・・え?


    「エリアゼロに入る前から転んでケガとかしたらシャレにならんし。うちも見てる。」


    ・・・え?


    「「「ほら、早く自分でズボンとパンツ脱いで?」」」

  • 6二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:05:44


    エロッッ!!

  • 7二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:34:39

    同年代の女子の目の前で自ら服を脱ぐ

    それが彼にとってどれほどの屈辱となるだろうか。女子たちに他意はないと思われる。純粋に自分の身を案じているだけなのだろう。おそらく自分が目隠しをしている理由すらぼんやりとしていると思われる。そんな純真な女子たちの前だからこそ、このシチュエーションは彼の自尊心を強く締め付けている。その純真な女子たちに嬲られた自分の下腹部には甘美な熱がこもっていたからだ。状況としては彼は明らかに被害者、それも事故に巻きまれた被害者なのだが、紳士的なペパー青年自身の中では、彼は純粋そのものである女子たちに劣情を抱く加害者となってしまっていた。

    そんな罪悪感もスパイスとなり、彼の両手は今や自身のベルトを外し、ズボンを脱ぎやすいように先に靴を脱ぎ、改めてズボンを下すという精密かつ甘美な動きを取っている。彼の両足からズボンが引き抜かれたときにはすでにペパーは視界の封じられた中でバランスを取りつつ服を脱ぐコツをつかんでしまっていた。ペパーは先ほどから女子たちが押し黙っていることには気づいていなかった。清廉で下心などなく、ただ純真にエリアゼロに向かう仲間として自分のことを見てくれている女子たち・・・、その女子たちが固唾をのんで自身が肌を晒していく姿を目に刻み込んでいるとは思いもしない。彼は紳士であり、彼女らは仲間なのだから。

  • 8二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:37:02

    ワクワク

  • 9二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:50:34

    女子たちの視線は三者三様であり、アオイは主にペパーの顔と胸や腹筋そして股間に、ネモは態勢を崩して転ばないように足元に注目し、ボタンは肩や太ももの筋肉を友人ビワと比べつつ男子の肉体について思いを馳せていた。

    そしてついに、ペパーは意を決して自らの肌を守る最後の一枚に手をかけた。ゆっくりと、あくまでゆっくりと、下着を下におろしていく。普段外気にさらされることのない部位にエリアゼロから吹き上がる風が冷たさを運んでくる。ほんの少しピクリと震えつつ、それでも手を止めずに、下に、下に。ペパーにとっては下に降りていく自らの手とその中の下着は、この大穴に飛び込んで下に下に降り進んでいくペパーら探検隊一行を暗示しているかのように思えた。障害もなく、地に到着した下着。すでに役目を終えた下着に代わり、肌を隠す役目を担おうとしている両手。物音ひとつ立てず見守る女子たち3人。

    エリアゼロ上ゲート施設の中は、明らかに異常な空気に包まれていたが、それを自覚するものはペパーひとり、そして彼もたった今、その身を覆う布とともに正気を捨て去った。

    エリアゼロでは常人の良識など命取りにしかならない。狂気と情熱と確かな実力だけが、道しるべとなるのだ。

  • 10二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:05:39

    まだペパーが脱いだだけ。まだまだいける。

  • 11二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:10:30

    ペパーはどうしてこういう訳の分からない設定が似合ってしまうのか

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:17:02

    よわよわペパー概念たすかる

  • 13二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:24:48

    "下に降りていく自らの手とその中の下着は、この大穴に飛び込んで下に下に降り進んでいくペパーら探検隊一行を暗示しているかのように思えた。"

    何食って生きてたらこんな文章思い浮かぶんだよ

  • 14二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:25:54

    いよいよ、エリアゼロに降り立つ。

    安全な移動手段が確認できない以上、コライドンの飛行能力を信じるしかない。すでにだいぶ綱渡り的ではあるが、コライドンの主人であるアオイはすでに何度もコライドンの飛行能力を検証し、その限界を把握している。体積や重量の方は問題ない。そのはずだが、ペパーは目隠しをしたまま、もじもじと大きなリュックを前に抱え込んで体を隠そうとしていた。だが、その姿勢では両手がふさがれている上、重心も不安定であり、いくらコライドンといえども不測の事態が起こりかねない。
    ましてや、エリアゼロの気候はいっさい情報がない。乱気流や突風などの可能性を考慮すると、やはり、リュックは正しく背負って、両手をあけてしっかりとつかんでもらわないと危険だ。アオイはあくまでロジカルな思考を脳内で言語化し、繰り返し繰り返し脳内を満たしていった。まるで奥底に秘められた欲が表面に表れないようにフタをするような行動だった。

    ネモボタンに手をひかれコライドンにまたがったペパーは目隠しの中でつかむものを探した。探していたのはコライドンの強靭な背だったが、ペパーの手には不意に、柔らかく温かい感触が伝わってきた。刹那、ペパーは己が何をつかんでいるのか理解したが、すでに助走が始まり、コライドンはぐんぐんと加速していく。向かい風にずらされた目隠しの隙間から見えたのは、アオイの腰を、素肌を、がっしりとつかむ自身の手だった。アオイはまっすぐに前を見据え、コライドンの制御に集中している。ネモは飛行タイプポケモンの襲撃を考慮して周囲を警戒、ボタンもネモの死角を補うように視線をなめらかに動かしている。自分だけがアオイの腰の柔らかさに耽溺している。自らの不純さにペパーはひたすらにいたたまれず、せめて地上に着いたら3人の女子を全力で自分が守ろうと決意を強めるのだった。

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:29:45

    女性の裸みたことは「母親すらない」とかネグレクトされてたからちょっとした意地悪にも温かさを覚えるとか、所々おいたわしい

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 14:53:15

    もはや目隠しは風に吹かれて完全にめくれ上がって、ペパーを紳士のままでいさせるという使命を放棄していた。前後を裸の女子たちに囲まれ、布一枚糸一本すらまとわない彼女のらの柔肌は、リュックさえなければペパーの背中に女子特有の柔らかな温もりを伝えただろう。しかし、実際にはペパーとネモの間にはリュックがあり、畢竟彼に女子の柔らかと温かさを伝えるのはアオイの腰だけであった。当のアオイは普段ならペパーとの大胆な接触をひそかに喜ぶところだろうが、ここはエリアゼロの上空。真下には国を飲みこみ、命を枯らす、人外魔境が広がっている。微塵の油断も許されない。しかも、今はアオイのコライドンの背に、4人とそのポケモンたちの命がかかっているのだ。気流を読み、コライドンに微調整を指示しつつ大まかな着陸予想まで行う。このアオイの両肩にのしかかるプレッシャーは、全裸のペパーに裸の腰をつかまれるという異常事態を、些事として押し流した。

    無事着陸成功した4人のうち、ボタンは現地警戒を、ネモは先行して斥候を行うこととし、すっかり気力が疲弊してしまったアオイの回復を待つことにした。この際、ペパーはエリアゼロに降り立った緊張感と先ほどまでのアオイの真剣な表情、警戒を怠らないボタンの姿勢、未知の領域ですぐに情報入手のために奔走するネモの態度・・・勇壮な女子たちの姿に心がときめくを音を聞いていた。と同時に手のひらに先ほどまで伝わっていた柔らかさを思い出し、自らの使命感も相まって情緒が大いに揺さぶられていた。下腹部に揺れる彼の急所はエリアゼロの冷たい空気感とペパー自身のときめきに揺さぶられていた。

  • 17二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 16:19:14

    斥候から戻ってきたネモと合流し、改めてエリアゼロの探索を始める。今回の目的はあくまで最深部にいる博士のもとにたどり着くこと。エリアゼロは未整備地域ではあるが、前人未踏の地という訳ではない。

    本来ならば探索そのものよりも前進することが優先されるものだが、いまの自分たちは一糸まとわぬ裸。小石一つ、小枝一本で容易に傷ついてしまう。医療設備の期待できない未開地で傷を負うことは可能な限り避けるべきであるため、必然慎重な行動となる。

    ペパーにとってそれはつまり、裸の女子に囲まれてゆっくりと歩いていく時間が増えることを意味する。勇ましい女子たちに囲まれたペパーは包まれ、守られる安心感をほのかに感じていた。とっさに首を強く左右に振り、自分も探検に貢献しようと、必要ならば身を投げ出してでも皆を守ろうと気を引き締めたものの、ペパーは女子特有のあまり匂いに包まれ、どこか頬が緩んでしまうのを自覚していた。

    まずは第1観測所を求めていくことになり、一行は足を進める。途中道すがらいろいろな話が行き交い、呼び方を巡ってペパーとボタンの間にわずかに緊張が流れたが、ボタンが一歩ペパーに近づくと途端にペパーが赤面して取り乱したことによって、ケンカにならずに済んだ。

    順調に進む一行の前に突如現れたのは、

    キラフロル、

    トップチャンピオンであるオモダカの手持ちに採用されているポケモンであり、チャンピオンロードを制覇したネモとアオイにとってはなじみのあるポケモンだ。

    「トップのポケモン!大穴にいたんだ!」

    ネモとアオイが瞬時に戦闘態勢に入った。ペパーは二人の気が流れるように切り替わったのを感じ、二人のチャンピオンランクたる所以に感心した。すぐそばにいたボタンは二人を補佐は努めようと思い立ったが、彼我の戦力差をすぐ見極め、むしろバックアタックや漁夫の利を狙う横入りなどを想定し、周囲への警戒を強めた。アオイの力になる、その一念がボタンの精神を歴戦の武人の域まで押し上げていた。

    結果として、ネモのルガルガンによる一撃確殺で戦闘はすぐに終わったが、ペパーを含めて戦闘後の隙など一行にはない。全裸である以上、攻撃の余波でも食らえば致命傷になりかねないのだ。

  • 18二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 16:22:49

    なんか真剣な雰囲気だけど、全裸なんだよね・・・

  • 19二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 16:26:00

    もう銀魂みたいにはっちゃけたら良いのに・・・いや、あれは世の中に疲れ切った薄汚い大人だから出来る行為か・・・この子達まだ子供で純粋だからな・・・

  • 20二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 16:27:32

    ペパーのペパーがダイマックスしたら興味深々で見てくるんだろうなこの子達…

  • 21二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 17:01:21

    第1観測所の中は安全が確保されているようだった。長らく人もポケモンも入ってきていないであろう室内は多少空気がよどんでいる感じはあったものの、概ね問題ない作りとなっていた。それでもネモは野生のポケモンの襲撃に備え、僅かな隙間も見逃さないように調べまわった。裸であることを歯牙にもかけないようすで、腰を深く落として壁と床を観察する。ネモはペパーの話から彼にはトラウマがあり、エリアゼロの何が彼の傷をえぐるか不明である以上、最大の警戒と配慮が必要だと考えていた。

    視界の中で機敏に動き回る裸の女子たちを前にペパーにはもはや過去のトラウマにとらわれている暇など全くなかった。一行はロックの解除と休息のため、しばらく観測ユニットの中で待機することにした。ペパーにとっては屋外なら警戒するという名目で目線を遠くに泳がすことができるが、室内で安全ともなれば、一気に状況は変わる。ペパーはいま同年代の裸の女子3人に全裸で囲まれているのだ。室内では目を移す場所もなく、裸の彼女らを目でとらえ続けなければならない。

    しかも、おあつらえ向きにベッドまで用意されている。ベッドにはネモが体を伸ばして横たわっている。決して直視しないようにしているとはいえ、ペパーにはリュックで股間を隠し、サワロ先生とタイム先生を脳内で召喚するしてやりすごすしかなかった。目を他に写せば、ボタンが白い尻を隠さずユニット内のロック装置と格闘しているし、アオイは幸いにもコライドンのかざり羽が死角となり、胸と股間が隠れていた。

    ペパーはこれ幸いとアオイの方を見続けていたが、見えそうで見えない状況に内心に眠る獣性をくすぐられている自覚はまだなかった。そして当のアオイはペパーの視線が自分またはコライドンの方に寄っていることを感じ取っていた。アオイは、ペパーにとってエリアゼロとコライドンの組み合わせは何か思うところがあるのだろうと考え、口には出さなかった。彼女もまた自らの立ち振る舞いが偶然にも闘牛士のようにペパーの内に獣性を育ててしまっていることに気が付かないのであった。

  • 22二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 17:12:36

    >サワロ先生とタイム先生を脳内で召喚するしてやりすごすしかなかった。


    そんな…まるでこの二人が性欲減退させるゲテモノみたいな

  • 23二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 17:17:55

    >ペパーにはリュックで股間を隠し、サワロ先生とタイム先生を脳内で召喚するしてやりすごすしかなかった。


    その2人でええんかペパー

  • 24二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 17:51:33

    普段はネモにくっつかれる度に真っ赤になって「ネモさん、恥ずかしいからやめてよ……」「ふふ、ハルト、かーわいい🖤」ってやり取りしてるのにエリアゼロ内で全裸になってるときは照れたりからかったりせずに真剣に話をするネモハルはこのスレで間違いないですか?

  • 25二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:00:08

    >>24

    書け。書くんだ。俺は読む。スレ立てしなさい。

  • 26二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:08:01

    改めて態勢を整え第1観測ユニットを出発した一行は途中エリアゼロに生息する野生のポケモンと戦いながら巨大な岩棚を下っていった。ここまでケガ一つせずに済んでいること、経験者であるペパーがいること、ネモとボタンという戦力面でも技術面でも安定したメンバーであることもあり慣れも生じてきたのか、陣形が崩れてきた。ネモが遅れ始めたのだ。これがペパーであったなら集団から極端に離れるようなことはさせないはずだが、ネモ本人が最高戦力であることも相まって、ネモが遅れることにはあまり危機感がなかった。
    少し離れたところにいるペパーたちを目がけてネモは少し小走りで近づいていった。じんわりと汗ばむ肌にエリアゼロの特殊な光が反射して、ペパーの目には仙女の裸体を思わせるような姿に映ったが、神々しいだけではない。はぁ・・・はぁ・・・というあえぎにも近い吐息の声が紅潮したネモの表情をより甘美に見せていた。その様は同性であるアオイとボタンの胸すらときめかせるものがあり、ペパーは改めて今自分が美少女たちに囲まれていること、それも全裸の美少女たちとともに自分も全裸で屋外を歩いているという異常な状況にいることを再認識しそうになったが、彼はわざとその正気のかけらを手放した。エリアゼロの狂気に浸り続けるためであった。

    意外にも体力がないネモと褐色美少女の神々しい裸体いう、キャラクターギャップによって胸に甘美な杭を打たれた一行には、何とも言えない甘く気だるげな雰囲気が漂っていた。そのうち、第2観測ユニットを視界に納めたペパーたちだったが、休息所が近いということ以上に一行の緊張感を緩めるものがあった。

  • 27二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:08:18

    少し遠いが前方にプリンが見えたのだ。プリンは人と親しく心優しいポケモンであり、野生種であっても人懐っこい姿を見せてくれるポケモン。全裸でそのふわふわのカラダに抱き着いたらどれほどの心地良さだろうか、実際に実行した経験のあるアオイ以外には想像もつかない。さすがにエリアゼロの野生種である以上プリンといえども最低限の警戒はすべきだというボタンの言葉も聞きつつ、走り寄っていくと、どこか雰囲気が険しい。


    「ぷりぃぁぁああ あ あ あ あ あ !!!!!!!」


    明らかにペパーたちの知るプリンとは違う、異常な攻撃性。アオイとボタンがあわてて対応する。一方ペパーの目はアオイとボタンのキレイな白い尻が並んだ眼福に釘付けになっていた。「二人ともプリンプリンだな」などと当然言えるはずもなく、安直で低俗なギャグが頭に浮かんだことそのものを強く恥じて顔が歪む。ネモはその表情がアオイたちを案じたものだとしか思っていない。もしペパーの口から、戦う二人の尻についての言及があったとしても彼女には理解できないだろう。ペパーは想いや考えは口にしないと伝わらないという言語学の教えを悪用することにした。

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 19:11:34

    あまりに素っ頓狂なシチュエーションなのに文体の教養と表現の広さで読ませてくるのずるい
    /5000 最後まで読ませてもらうぜ

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:06:01

    「二人ともプリンプリンだな」←このギャグ100点満点だろ

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:10:00

    サケブシッポ

    スカーレットブックを熟読しているペパーは記憶の中からこのプリンに酷似したポケモンの特徴と一致する記述を探し出し、仮称として命名した。実際に相対したアオイとボタンはその手ごたえからに警戒を一層強めるべきだと悟った。油断していた。緩んでいた。いま自分たちはどこにいる。ここは希望を飲みこむ悪魔の口、命を枯らすパルデアの大穴、立ち入り禁止地域エリアゼロなのだ。

    実際、チャンピオンクラスのアオイと一流トレーナーのボタンでさえ、サケブシッポの攻撃性には戦慄した。強さそのものも油断ならないものだったが、何よりも大穴の外のポケモンなら当然のように備わっているはずの痛みや恐怖に対する反応がなかった。いびつな強さから考えるに、まるで「まだ備わっていない」かのようだった。種の進化がはじまる前のような手つかずの無垢な暴力性。サケブシッポの襲撃はパルデアの頂点に君臨するチャンピオンの背筋にすら冷たい汗を走らせた。ペパーはその汗を持って帰りたいと思っていた。

    あれが一体だけの特別な固体とは思えない。当然相当数がいると考えるべきだ。話し合いの結果、第1観測ユニット時と同様、ロックを解除するだけでなく最大限の休息を取って備えるべきという結論に達した。ただしユニット内でも外からの襲撃を警戒し、できるだけ密集して過ごすことになった。第1ユニットの例から分かるように観測ユニットには職員の休憩用ベッドが備えられている。3人の女子は疲れ切ったようすでその狭いベッドに倒れ込んだ。当然のようにペパーは男一人のペパーは床に布を敷いて寝転ぶつもりだった。だが、3人の少女たちは目の前で一人だけ床に寝ようとしている友人を、そう大切な友人を放っておくことなどできなかった。

    「ペパー?なにしてるの?一緒に寝ようよ。床じゃ疲れ取れないよ?ほら早く!」
    「私もよくパーモットたちと一緒に寝るな~。みんなで寝るとあったかいんだよね!」
    「うちもよくブイブイたちと一緒に寝てるから、変な遠慮とかすんな」

  • 31二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:10:17

    結果、ペパーは股間を両手で覆いつつ、裸の女子3人と同衾するという試練に挑むことになった。また、話し合いの結果、体の大きさや体重などを考えて、ペパーを中心に右にボタン、左にネモを配置し、体の小さなアオイは横になったペパーの上に乗る形で横になることとなった。

    問題は手で股間を隠している以上、その上に乗るアオイの尻に手が触れるということ。そして、その手を絶対にどけることはできないということである。結果、ペパーはボタンの温もり、ネモの匂いとアオイの肌触りに加えて、アオイの尻の手触りを感じつつ寝るという離れ業を会得することになった。なお、ベッドには余裕がないためペパーには粗相を犯すどころか身動きを取ることすら許されないが、いまの彼にとっては取るに足らない些事である。

  • 32二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:26:17

    うーんごめんね。誤字が多くなってきた。ちょっと休んでアイス食べます。

  • 33二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:31:48

    ゆっくり待ってるわ

  • 34二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 20:32:19

    みんな効果抜群なんだけど中でもアオイはなんかこう…
    ペパーのツボ押してしまうことが多いな…

  • 35二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 21:17:20

    エロ字書きって奴はなんでこう文章力が高いやつばっかりなんだ最高だな

  • 36二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 21:23:13

    >>35

    天才は変態ってレホール先生の授業で言ってた

  • 37二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 21:54:08

    そろそろ再開します

    ちなみに、アオイちゃんはこんなイメージ

  • 38二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:19:52

    両隣を親しい美少女に囲まれて眠る。
    それは健康な少年であれば夢のようなシチュエーションだろうが、ペパーにとっては生殺しの拷問のようなもの、眠るなど持ってのほか・・・のはずだった。実際にはペパーの深い安心感に包まれて穏やかに寝入るに至った。ペパーは女性の温もりに、人の温もりにめっぽう弱いということを本人は知らない。物言わぬボールの中でマフィティフは親愛なる友の寝息を聴きながら、薄幸な彼の人生もこれからはいろどりに富んだものになるだろうと確信した。その、色を添えてくれるであろう友人を必ず守ると強く心に刻む彼の仲間たち。ペパーが、自分は愛されていること自覚できるようになるまで、あとほんの少しの日々がいるようだ。

    ひと眠りした後、4人は誰が先ともなく目が覚めた。まどろみと戯れるような者が一人もいないのは、彼らがみな一流のトレーナーであり冒険家である所以だろう。彼らの動きによどみはない。起き掛けに顔を洗うための水場を利用してペパーは散々にため込まれた獣欲を解き放っておいた。硬く屹立するディグダをほんの少し撫でまわしただけ、テラバーストの予兆を感じ取った彼は、力強く雄々しく、また直後には実に清々しい気分であった。ほんの数分皆の視界から外れていたペパーが皆のところに戻ってきたときには、彼の両目は瑞々しい慈悲をたたえたように穏やかな色をしていた。3人の女子には彼が大穴のトラウマを乗り越えたように見えた。その実、ペパーは確かにこの大穴、エリアゼロに強い恐怖感とトラウマを抱えていた。だが、思春期の彼にとって3人の美少女の裸に比べれば、些末なことのように感じられた。

    「悪い、みんな。ありがとな。」

    穏やかな声でそう微笑むペパーの表情は少女たちに安堵と頼もしさを感じさせた。約1名に限ってはときめきのかけらを覚えさせた。3人の少女たちは確かに恩人であった。お互いの想定とは違ったものであるが、確かにペパーのトラウマは彼女らのおかげで払拭できたのだ。結晶体の反射する光も相まって遠くの水音とともに3人の美少女と戯れる青年の姿は、まるで一枚の絵画のように美しかった。

  • 39二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:21:09

    ただの賢者タイムなんだよなぁ…

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:22:07

    そういえば賢者ポケモンっていたかな・・・?

  • 41二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:23:16

    >>37

    文才あって絵もかけるとかうらやま

  • 42二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:32:41

    自慰行為をここまで美しく描けるとは恐れ入った

  • 43二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:38:48

    >>テラバーストの予兆を感じ取った彼は、力強く雄々しく、また直後には実に清々しい気分であった。


    やかましいわ

  • 44二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:48:41

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:49:47

    第3観測ユニットは水辺を超えたところにあるらしかった。ブイゼルやゴルダックなどの水生ポケモンも多く群生しており、戦いは避けられそうもない。彼らの縄張りに入り込んでいるのはこちらの方だ。だからこそ、今までは極力ポケモンたちとの戦いを避けてきた。だが、この場には身を隠すところもない。幸い水タイプで統一されていたため、ネモのパーモット、アオイのニャオハが活躍してくれたし、ボタンのサンダースやペパーのリククラゲが死角からの奇襲に対応したおかげでパーティのダメージは浅く、トレーナーたち自身は傷を負うことなく水場を超えることができた。ただ問題は水場の戦闘である以上、しぶきが飛び散るのを避けることができず、全員が水浸しになったことである。

    野生において水が体に着いた状態を放置しておくことは、体温の低下を意味し、それは死に直結する・・・という理屈は承知の上だが、ペパーの目には体を拭くボタンの指先、ネモの濡れた長髪、アオイの水を弾く肌がこの上なく美しく見えた。いや、この場に芸術家がいたならば、彼女らの美しさを何かの形で表現できるものを、ペパーは無事に帰れたら美術の授業に真面目に取り組む決意を新たにした。

    そして、忘れてはいけないことがある。


    ペパーはまだほんの十代である。たった一回のテラバーストでは、彼のPPが底をつくことなどありえない。さざ波ひとつ立たない穏やかな水面のように落ち着いたはずの彼の心は、少女のたちの裸に再び嵐を引き起こされてしまった。一度テラバーストを通じて洗練された獣性は彼自身に劣情を強く自覚させた。だが、ここで開き直るほどペパーは奔放ではない。次のユニットまでそう遠くない。そこでまたテラバーストし、その次のユニットでも同様にしていけば十分耐えられる。自らの獣性すら計算に入れることができるようになった今のペパーに死角はない。試練は青年を一段成長させた。

  • 46二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 22:58:19

    全裸であること以外普通に原作を踏襲してるw

  • 47二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:01:52

    続きはまた明日書きます。みんなおやすみ。

  • 48二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:02:27

    >物言わぬボールの中でマフィティフは親愛なる友の寝息を聴きながら、薄幸な彼の人生もこれからはいろどりに富んだものになるだろうと確信した。

    泣かせるなよ

  • 49二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:07:13

    テラバーストを隠語にすな

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:13:18

    >>47

    お疲れちゃん

    続き楽しみにしてます

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:19:13

    >>43

    このレスでツボっちまった

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:23:46

    流石にエリアゼロ行くならマスカーニャに進化させてやれ

  • 53二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:35:10

    >>52

    言われて今気づきましたわw

    確かにニャオハじゃキツイわなw

  • 54二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:46:40

    テラバーストPP10か…
    この状況なら最大の16まで上がっていても不思議じゃないな

  • 55二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 07:35:59

    保守

  • 56二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 08:12:35

    すごい真面目な文体だけど、いま全裸なんだよね・・・

  • 57二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:44:47

    肺腑に流れ込むエリアゼロの冷たい空気、鼻孔をくすぐる女子特有の甘やかな香り、ペパーの心身は実に気力に満ちていたが、心中には自覚によってより鮮明に感じるようになった己の獣性による暴風雨が荒れ狂っている。ペパーは一行の先頭に勃つ、いや立つことによって視界に女子たちを入れないことで興奮を抑え込むことにした。実際、それは探検隊としての英断でもあった。幼少期で記憶が薄れつつあるとはいえ、人外魔境エリアゼロの滞在経験があることは圧倒的アドバンテージとなる。一行の旅の目的である博士との対面というモチベーションの上でも、この集団の実質的リーダーはペパーである。知識面や土地勘に加え自身のトレーナーとしての技量までを考慮し、前方を警戒しつつ進む役割をペパーが担うのは、実に合理的な判断だったといえる。左右をアオイとボタンが、殿(しんがり)をネモが努めることで一行の警戒は極致に達している。

    一行の姿勢は盤石。休息も十分。手持ちの仲間たちの傷も癒えている。PPも十分に余裕がある。油断大敵とはいえ、何も問題はないはず。

    しかし、ペパーの心は大きく二つに割れていた。

    振り向け、振り向け・・・こんなシチュエーション、今後一生訪れないぞ・・・振り向いて少女たちの裸身を目に刻め・・・白い尻、細い腰、しなやかな脚・・・振り向け、振り向け・・・

    前を見ろ、草陰に何かいるぞ、前を見ろ、岩の後ろにも何かいるぞ、今みんなの安全はお前にかかっているんだ、油断するな・・・前を見ろ、前を見ろ・・・

    どちらの声がより大きいとも言えなかった。それはつまりペパーの行動の言い訳になるものが何もないことを意味する。魔が差したと自分に言い訳することすらペパーにはできない。彼の中に煮えたぎる獣欲があることは事実だが、確固たる良心があることもまた事実なのだから。

  • 58二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:45:11

    このレスは削除されています

  • 59二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:46:08

    第3観測ユニットは視界に入っているものの、岩場や草陰が多く警戒が必要なこともあり、到着にはまだ少しかかりそうだった。スリーパーでも見つかれば、自分が奇行を犯しても罪をなすりつけられるのではないかと、必死で探したが望みは叶わなかった。奇行とは当然女子たちの眼前でのテラバーストである。自身の実質的な死を意味するであろうその行為にほの暗い快感を予期してしまっていることにペパー本人は気づいていなかった。親や友人に恵まれなかった彼である。人に注目されることそのものが快感になっていたとしても、責めることはできない。

  • 60二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:49:12

    すでに一万文字を超えてるけど、いまだに第3観測ユニットにすら着いてない。
    自分で始めたことだけど、これ終わるんか・・・?

  • 61二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:54:58

    ドキドキとワクワクとエロエロが止まらない文章を書けるの本当に尊敬する
    どれだけ時間かかってもいいから最後まで見届けたい

  • 62二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 09:55:11

    どんな旅にも終わりはある
    どこまで続こうとも俺はペパーにとっての試練の旅を見届けると決めているぜ(思うままに書いてください。楽しみにしていますので)

  • 63二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 10:31:54

    一行の探検は安定しているように見えた。実際、達人級のトレーナーである彼らにとって未知の領域を歩き進むということは日常でもある。道すがら身の上話をしたペパーにボタンが少々噛みつくこともあったが、すぐに和解し、今では無条件で背中を預け合うほどの絆ができている。

    パルデアを遠く離れた地、ガラル地方。ポケモンリーグが存在するほどの大規模な人間生活圏がある地方としては珍しい居住不可地域であるワイルドエリアがあるこの地ではたとえ一流のトレーナーであろうと可能な限りの警戒をし続けなければならない。そのガラルの経験があるボタンは、達人級の一行の中でも警戒心が一段と優れていた。そんな彼女だからこそ感じ取ることができた違和感。それは・・・


    振動。


    間近ではない。だが決して遠くでもない。そんな距離に重く大きな何かがいる。気のせいと断ずることもできるそのわずかな振動、わずかな違和感を見逃さなかったのは、彼女が警戒を怠ったがために、多くを失うに至った過去によるものだろうか。

    当然ボタンは一行に警戒を促す。アオイとネモはすぐに同意し、意識レベルを戦闘直前にまで引き上げた。もちろん普段ならペパーも二人に後れを取ることなどない。だが、今の自らのナニを両手で隠すことに集中していたペパーは、ボタンが感じ取ったナニかに意識を割く余裕がなかった。

    一歩。そう、たったの一歩である。ペパーは一行からほんの一歩だけ前に進み過ぎてしまった。その瞬間、一同の前に、とくにペパーの眼前に現れたのは、記憶に新しいヌシ討伐の旅で相対した強敵



    イダイナキバであった。

  • 64二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 10:51:32

    刹那、アオイが前に出る。

    イダイナキバの強さは自分とペパーが一番よく知っている。あのヌシほどの巨体ではないしても、先のサケブシッポの例もあり、大穴のポケモンは凶暴性が外の固体よりもはるかに強い可能性がある。また、ボタンが感じ取っていた振動の正体がこのポケモンなら杞憂で済むが、別個体が近くに居る可能性もある。ネモとボタンはイダイナキバとの戦闘援護を最優先としつつ周囲を警戒した。ペパーは自らの荒ぶるディグダを覆う手を離し、相棒たちとともに戦闘態勢に入った。

    そう、手を離してしまった。

    アオイの目に飛び込んできたのは以前見た形状とは明らかに違う、凶暴なフォルム。男性の肉体が女性のそれとは違うことはここまでの旅路でしっかりと分かっていたつもりだった。だが、上り龍を間近で見るのは初めてであり、思春期の少女はようやく隣で敵を見据える友人が異性であることを強く認識した。これはほんの一瞬である。これほどの心の動きを一瞬で済ませてしまうところにアオイのチャンピオンクラスたる所以があると言えるが、今回は相手と場所が悪かった。ほんの一瞬とはいえ、相棒のマスカーニャに指示を出すのが遅れた。その刹那をイダイナキバは見逃さなかった。その巨体に任せたとっしん。当然マスカーニャは遅れながら自己判断で行動したが、絆のあるトレーナーの指示によってこそポケモンは力を得るもの。結果、マスカーニャはイダイナキバの攻撃を直撃ではないにしても、食らうことになった。

    「マスカーニャ!!!ごめん、私・・・すぐに回復するね!」

    チャンピオンクラスのネモと戦うときにすら感じたことのない恐怖。久しく感じていなかった直接的な暴の圧力に、並みのトレーナであれば逃走を選択したであろうが、少女は回復し戦闘を続けることを選んだ。マスカーニャの傷は浅い。傷薬は十分にある。イダイナキバは目の前の敵を強くにらみつけた。

    目の前の敵だけを。

    隣にいたはずのもう一人の敵が視界に居ないことに気づかずに。

  • 65二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 10:59:22

    「いけ!!マフィティフ!!」

    背後から声。イダイナキバはすぐに後ろを向き牙を差し出した。

    が、その方向にいたのは全裸のトレーナーの男ひとり。相棒のポケモンはその逆方向に陣取り、死角から攻撃をしかけた。

    背後から声をかけることで警戒の方向を絞り込ませ、視界の外から会心の攻撃を打ち込む。

    アオイの目には、つい今しがた警戒を緩めた原因であった、異性としてのペパーの姿が、今までより、雄々しく、逞しく、力強く、形容できない魅力で輝いているように見えた。倒れ込むイダイナキバの向こうには、ペパーのイダイナキバが雄たけびを上げていた。

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 11:32:47

    >倒れ込むイダイナキバの向こうには、ペパーのイダイナキバが雄たけびを上げていた。

    うんうん…うn?

  • 67二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 11:36:49

    雄叫びあげちゃダメでしょ…
    アオイのAとCを下げてどうしたいんだ?押し倒したいのか?

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 11:47:01

    イダイナキバの襲来そのものより、チャンピオンクラスのアオイの相棒マスカーニャが手傷を負った、その事実が一行の気をより引き締めた。アオイに非があるわけでもない。予想外の事態が連続し、たまたまアオイがそれを受け止めることになった。そう捉えた一同は第3観測ユニットの建物に入ることにした。先ほどからペパーの両手に隠れたディグダが視界の端から離れなかった。顔に血が上るような恋心というより、未知の存在がそばにあるワクワク。アオイはおもちゃをもらった子猫のような気分になっていたが、コライドンの主人であり、ペパーの親友であり、一行の重要戦力でもある自覚がはやる心を冷たく冷やしていた。

    ロック解除はすでに3つめ。ボタンは順調な手ごたえを感じていたが、同時に違和感も感じていた。パルデア帝国を滅ぼした大穴、いくら精鋭を集めたメンバーだとしてもあまりに順調すぎる。また先の経験からこの手の違和感はすぐにメンバーと共有するべきであることもボタンは分かっていた。ネモとペパーはボタンの助言を受け、再度手持ちの仲間たちの調子を確認し、アオイはマスカーニャの傷を回復してから怯えているコライドンを含む他のメンバーの調子を確認していった。コライドンの表情は下に降りていくにつれてますます硬くなっていく。一行は活躍してくれている自らの相棒たちを労いつつ、再び休息を取ることとした。ペパーが第2観測ユニットのときと同様、狭いベッドに4人で入る形を取る。この形は前回と変わらないにしても、アオイの心情はわずかに変化している。

    ペパーの筋肉に触れたい、ペパーのカラダに触れたい

    アオイはすっかり異性としての認識を持ってしまったペパーと接触できることが恥ずかしくもあり、嬉しくもあった。しかし、ペパーの手は相変わらず自らの腰のキバを隠している。つまり、前回同様この上に乗ると自分の尻を触られることになる。どこか恥ずかしさを感じたアオイはペパーに残酷な提案をすることにした。

  • 69二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 11:47:49

    「ペパー。手、どけてくれないかな・・・?その・・・お尻の方がちょっと痛くて・・・」

    この提案はつまり、ペパーのディグダを隠さないでくれということである「寝づらい」ならまだ抵抗の余地はあったが、女子に、それも後輩に「痛い」と言われてはもはや降伏するしかない。

    しかし、それはぺパーにとって、自身のディグダを後輩女子の尻に接触させることを意味する。わずかでもかたくなって防御力を上げようものなら瞬時に気付かれてしまう。ペパーの脳内ではサワロ先生とタイム先生が連勤していたが、彼は校長先生にも登場してもらうことになると確信した。

  • 70二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:02:13

    恋が始まるか?(全裸)

  • 71二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:46:33

    校長先生の登場で鼻水出てしまった

  • 72二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 12:48:45

    おいたわしやペパ上…

  • 73二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:27:28

    なんだこの最高の変態小説は…是非最後のテラバーストまで見届けさせて頂きたい

  • 74二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:38:26

    確実に水タイプのテラバーストやろなあ

  • 75二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:42:32

    ペパーは一刻も早く意識を失わねばならないと考え、必死に眠ろうとしている。左右両側からはネモとボタンの寝息が至近距離で肩に当たる。アオイも今や寝付いたようだが、尻の間にディグダが首をもたげれば、すぐに目を覚ますだろう。ぺパーは脳内でタイム先生と素数を数え、サワロ先生の胸板を凝視しながらサンドイッチを作り、校長先生の走り姿を思い起こした。この3人に至近距離で囲まれていると思えば、どんな昂ぶりも瞬く間に治まった。

    彼は3人の師に深く感謝しながら、眠りの世界に腰を下ろそうとした。

    だが、手を股間で組んでいた姿勢とは違い、彼の両手は今左右に下ろされている。そして、左右両側にはネモとボタンがいる。必然、身長差により彼の両手は、2人の少女の太ももにそれぞれ挟まれる形となる。肩には穏やかな寝息、肘には柔らかなふくらみ、手先にはなめらかな太もも。また、胴体の方も胸元にはアオイの頭、腹部では彼女のすべすべとした背中、再三述べた下半身については言及を避けよう。

    ぺパーは、おそらく今、パルデアで最も女体と接触している男性となっているだろう。右は女体、左は女体、前も女体・・・彼はもしかして自分自身も女子なんじゃないかと思い始めていた。

  • 76二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:48:39

    名文すぎる
    全文写経して家の壁に飾りたい

  • 77二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:49:28

    >校長先生の走り姿を思い起こした


    よく吹き出さずにいられるな

    この極限状態がなせる技か

  • 78二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:51:21

    >>76

    エロラボって呼ばせてもらうね…(賞賛)

  • 79二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:52:03

    →彼は3人の師に心より感謝した。
    もっとあるだろって言いたいけどコレは感謝せざるを得ない

  • 80二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:52:24

    ペパーは夢を見た。

    穏やかな夢を見た。

    のどやかな平原の上で、大きな木の影の下で、アオイとネモとボタン、マフィティフや仲間たちと茶会に興じるお嬢様然とした自分。皆に愛されるおしとやかな自分。お茶とお菓子が大好きな自分。

    ペパーは夢を見た。

    穏やかな夢を見た。

    ・ ・ ・

  • 81二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:54:22

    以前来たときよりも深刻な後遺症を残しそうだ

  • 82二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:54:25

    大丈夫?ねごとテラバーストしてない?

  • 83二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 13:54:30

    (マフィティフ♀だこれ!!)

  • 84二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 14:29:21

    これ無事乗り越えたらそれはそれでEDになってそう

  • 85二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 15:09:31

    せっかくだからペパーも

  • 86二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 15:28:06

    めちゃくちゃいい体で草テラスタル

  • 87二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 15:32:24

    このレスは削除されています

  • 88二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 15:47:07

    見えるかな?

  • 89二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 15:58:31

    このレスは削除されています

  • 90二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 16:15:49

    かつてないほど穏やかで深い眠りに落ちたぺパーは起きるのが4人の中で一番遅かった。
    アオイはすでに準備を終えて元気ハツラツとした感じだが、ボタンとネモのようすがおかしい。心なしか頬が紅潮しているように見える。

    2人の少女はペパーの手を太ももに挟んで眠ることになったのだ、具体的な内容こそ記憶にないものの、何か甘美な夢を見た上に内ももに残っている甘い痺れが彼女たちの心をほんの少しだけ薄紅色に染めてしまったとしても、誰を責めることもできはしない。

    当然ながら夢見の中から抜け出たばかりのペパーにそれが分かるはずもなく。

    結果として、一行はどこか気だるげな雰囲気をたたえながら、決して淫らとはいえないどこか甘美な疲れに包まれた雰囲気をたたえながら第3観測ユニットを後にすることになった。

    パルデアの大穴は物言わず、ただ4人の冒険者をその大口の中へ誘うばかりであった。

  • 91二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 16:17:46

    あ、ああああああ・・・

    第3観測ユニットでもペパーはこっそりテラバーストしてるはず・・・!!!

    すんなり流してしまった・・・

  • 92二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 16:26:08

    ペパーのテラバーストは脳内補完しておくので安心して先に進んでください

  • 93二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 16:30:18

    全裸系ハーレム主人公ペパー概念はアリだな

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 18:08:00

    エリアゼロの地形に関しては、いま現在のところ実用に足り得るだけの信頼のおける地図は存在しない。幼少期とはいえ一度エリアゼロに滞在した経験のあるペパーの記憶が現在の4人が利用できる地図としては最高のものであった。また、ここまでの旅路から彼の記憶から来る土地勘は、存外信頼に足るものであることも女子たちは分かっていた。

    そのペパーによればこの後、エリアゼロの下層は地下洞窟エリアへと伸びていくらしい。洞窟ともなれば視界は悪くなる。でんきタイプやほのおタイプのポケモンたちの力を十分に借りていくことを計算に入れなければならない。ここから人の力だけではどうにもならない領域となる。

    ペパーの頭を満たしていたのは今後の旅路の難関でもなく、女子たちの肢体の魅力でもなかった。それは、



    自身のディグダのテラバースト計画が崩れたという事実であった。



    第3観測ユニットでは、あまりに深く寝入ってしまったため、ペパーは起きるのが遅れた。早く起きるか、少なくとも同時に起きることができていれば、3人が出発の準備をしている間に物影でテラバーストることができたが、皮肉にも快眠がいまのペパーを苦しめることとなっていた。いまの彼の脳内を満たしているのは、絶望と恐怖、処理できなかった絶望といつ暴発するか分からない恐怖である。

    そんな折、彼の仄暗い視線の先には一枚の木の葉が揺れていた。ペパーは何とはなしに見つめていたのだが、だからこそその葉のさらに先の動きにいち早く気づくことができた。

    燃えるような赤と神々しいまでの白

    「ウルガモスだ!!」

    太陽の化身、ウルガモスが全裸の一同に襲い掛かる・・・。

  • 95二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 19:58:30

    テラバーストを描き忘れるというアクシデントもしっかりストーリーにつなげてしまうとは…
    なかなかのやり手だな

  • 96二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 19:58:49

    アオイのマスカーニャもペパーのマフィティフも、ウルガモスとは相性が悪い。ネモは瞬時に前線に走り出し、ルガルガンを繰り出して戦線の維持を図った。凛としたその表情と堂々とした立ち姿は女子たちの士気を高揚させた。同時にペパーはネモの堂々たる所作に圧倒されつつも、そのプロポーションの魅力を再認識した。

    「マフィティフ!距離を取れ!」(震えてる・・・プルプルちゃんだな・・・)

    ペパーは相棒に指示を出しつつ、いつの間にか3人が自分の前に来ていて位置関係的に自分の動きは誰にも見られないことを確認した。

    今しかない。

    青年の決意はその手の動きを洗練し、よどみない流麗な所作へと昇華させた。今この瞬間に、テラバーストする。そのために彼は過去を振り返っても類を見ないほどの集中力を発揮していた。そのときウルガモスは炎を振りまき4人の連携を分断した。4人は敵を見据えつつお互いに声をかけあって安否を確認する。

    「みんな!大丈夫!?」と叫ぶネモに続いて
    「私は大丈夫!」、「うちも無事!」と2人が返す。
    「はぁっ・・・・・・っっ!!・・・・・・。俺も大丈夫だ。分断されはしたが幸い距離はそう離れてないし、マフィティフの鼻によれば近くに別の敵はいなさそうだから、落ち着いて合流しよう。俺のキョジオーンとネモのルガルガンで抑えるから、その隙にアオイとボタンは合流してくれ。俺の心配はいらない。これでもアオイと一緒にヌシ巡りで鍛えてきたんだ。さあ、やってやろうぜ、キョジオーン!!」とペパーが返した。

    的確かつ冷静なその挙動はチャンピオンクラスの2人をもって見事と言わざるをえなかった。

  • 97二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:04:21

    ここまで読んでくれてる人は分かると思うけど、基本的に健全なことしか書かないから、女性も未成年も安心して読んでほしい。

  • 98二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:10:16

    >>97

    嘘つけぇ!!!!!

  • 99二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:18:22

    >>97

    健全…健全?

  • 100二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:46:46

    事に及ばなければ健全だな!ヨシ!

  • 101二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 20:47:53

    >>97

    そうかな…そうかも…

  • 102二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 21:05:53

    頑強な2体のポケモンに押し切られウルガモスは撃沈した。女子たち3人は、ウルガモスの、その奇襲のどう猛さに肝を冷やしていたが、ペパーは煮えたぎる澱(おり)を吐き出す機会を与えてくれたウルガモスに心の中で密かに感謝した。

    再度態勢を整え、改めて大穴の深部を目指して出発する一行。ペパーの記憶を頼りに、スカーレットブックの挿絵と現実の地形を対比しながら慎重に歩みを進めていく。そしてついに、大穴の下層へと続く巨大な地下洞窟の入り口を見つけた。


    異様な威圧感を放ちつつ、まるで呼吸するように風が出入りしているその入り口は緩やかながら巨大な岩棚の上を下る、坂となっているらしく、奥のようすは外からは確認できそうにない。洞窟の奥からの風は思いのほか冷たく、裸の一行はその柔肌に直に冷気を吹き付けられることとなった。

    アオイは冷風を受けても微動だにしないペパーの横顔に温かな頼もしさを感じていた。ネモは未知の強敵との勝負を求めて、ボタンはアオイの力になる決意を胸に、一行は、パルデア帝国を滅ぼした大穴の奥深く、ペパーの半生を狂わせた大穴の奥深く、オーリム博士の待つ大穴の奥深くを目指して歩みを進めていくことにした。

    洞窟の中に入った途端、一同の前、正しくは下に現れたのは、ディグダとその進化系ダグトリオであった。そのフォルムにどこか見覚えを感じる一行だったが、女子たちにはその既視感の正体が分からない。ペパーは、純真な女子たちが余計な気づきを得て、その清い心を濁す前に勝負を片付けるべく、リククラゲを投入し、戦いを素早く収めたのだった。

  • 103二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 21:13:02

    あれ?
    これもしかして200までに終わらない?
    まさか、そんな・・・いや、しかし・・・

  • 104二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 21:24:00

    テラバーストが動詞になってるの草テラスタル
    オーブが二個あるから充填も早い

  • 105二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 21:48:31

    ネモお姉さま

  • 106二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 21:50:47

    3人一緒に

  • 107二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:11:36

    洞窟の中にはテラスタル結晶が上層よりも多く存在しているようで、想像に反して洞内は明るかった。照明代わりのでんき技やほのお技に力を割く必要がないと分かり、一同には若干の安堵感が漂う。

    しかし、そんな安堵もつかの間、完全に広がるのは大量のテラスタル結晶に照らされた洞内とそこ闊歩する無数のポケモンたちであった。サケブシッポやイダイナキバの姿もある。明らかに見たこともないようなポケモンもいる。ガブリアスやジヘッドなど、強力だと分かっているポケモンたちも無数にいる。

    正面からすべてなぎ倒していけるほど、エリアゼロの下層は甘くはないようだ。必然的に一行は隠れながらの行動をとることを余儀なくされた。ペパーにとっては結晶に照らされ、妖しく煌めく女体に囲まれることを意味している。

    先ほどテラバーストを終えたばかりとはいえ、暗い閉鎖空間で前を歩く煌めく女体を見つめていると、ペパーの脳裏には行ったこともない想像上のストリップ劇場が思い起こされていた。ネモのしなやかな背中とアオイの小さな背中を見比べて、微笑ましい気持ちになるという、失礼極まりない遊びに一瞬とはいえ興じてしまったことを、彼は深く恥じ、脳内のタイム先生に、もう何度目になるか分からない助けを乞うのだった。

  • 108二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:13:19

    今日はここまでにしましょうか。

    あれ?おかしいな。二日間くらいエロ・・・冒険小説を書いている気がする。

  • 109二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:16:05

    >>106

    エッッッッ!!!

    い、いや!健全だな!

  • 110二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:33:38

    >>108

    お疲れ続きも楽しみにしてる

  • 111二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:37:26

    俺もタイム先生に感謝しながら続き待ってるぞ

  • 112二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:39:37

    そうか、結晶のせいで360度どこから女体がくるかわからないのか…なんて恐ろしい場所なんだ

  • 113二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 22:39:49

    ファンアートまであるの笑う(褒め言葉)

  • 114二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 23:02:01

    厳格で洗練されたSSですね、素晴らしい

  • 115二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 00:36:25

    深夜だね

  • 116二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 01:21:45

    >>115

    この状態でよく眠れるな先輩…

  • 117二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 06:51:47

    お疲れさまでスター

  • 118二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 07:15:56

    もしかして、この話ってめちゃくちゃエロい・・・?

  • 119二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 07:30:23

    髪下ろしたネモお姉ちゃん、頬赤らめたボタンちゃん、ちょこんとしたアオイちゃん・・・

    ふぅ・・・

  • 120二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 07:37:25

    >>115

    アオイちゃん、尻が当たるって言ってたから仰向けだったはずなのに、ペパーが寝静まってからわざわざ方向転換したな?


    女子たちが起きててペパーが寝てるから、朝方の方か。安眠してるね・・・


    ところでこれ、入ってはいないんだよね・・・?

  • 121二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 09:06:33

    みんな、おはよう。今日もぼちぼち書いていきます。

    いや待って待って、神絵師が降臨なさってるんだが?

  • 122二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 10:05:26

    「限界とは常に自らが思っているよりも遠くにあるものであり、本人が限界を感じたとしたらほとんどの場合、それは幻想である。」

    古来より先人たちは後世の若者たちを導く言葉を残してきた。曰く、自分が感じる限界など本当の限界ではないとのこと。

    いま現在ペパーを襲っている限界は、はたして幻か現か。
    いずれにせよ、ぺパー本人が自制の際場(きわば)に立たされていることは間違いなかった。いかに熟練のタイム先生であろうと、エリアゼロに降り立ってからの数日間連勤に連勤を重ねていては、ぺパーの欲を抑える切るには、いささか力不足というもの。それはサワロ先生も同様である。

    その点、校長先生はその走り姿をもって、実にうまくぺパーの内に巣くう獣を手懐けてくれた。唐突で少々滑稽でもあるその走り姿は、ぺパーの口もとをつり上げるのに僅かながら一役買っていた。洞窟内を進む緊張感も相まって、結晶の光に照らされたペパーの表情は、未曾有の闇を前に雄々しく笑む戦士の相に見えた。すぐ隣を歩くアオイはふとぺパーの顔を見上げ、その猛々しい微笑みに胸の奥底でくすぶる火種が小さく弾けるのを感じた。

    強敵との勝負を望んでいたネモだったが、洞窟内のポケモンたちが明らかに異常な殺気をはらんでいることから、明るく楽しいポケモン勝負は期待できそうにないと考えていた。生き馬の目を抜く弱肉強食の世界であろうと、明らかに過剰な凶暴性。それが目の前を闊歩している矛盾。

    「パラドックス・・・」

    ネモと同様の違和感を感じていたボタンは誰に聞かせるでもなくつぶやいた。

  • 123二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 10:09:46

    パラドックス(paradox) : (名詞) 背理、矛盾、受け難い結果

  • 124二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 10:48:01

    分厚い結晶の壁を隔てているとはいえ、すぐそばにイダイナキバが数頭たたずんでいるこの状況。戦いになるとしたら、間違いなく総力戦になる。洞窟に入ったばかりのこんな序盤で戦力と体力をいたずらに消耗することは避けたいというのが、4人の一致した考えである。

    最優先すべきは隠密行動。そのため洞窟内では先行役を小柄なアオイが行うことになった。ボタンとネモがそれに続き、ぺパーは先頭から最後尾に移動することになったが、それは彼にとっては福音でもあり、同時にさらなる試練でもあった。

    隠密行動、そのためには姿勢は低く、動作は素早く取る必要がある。その必要性から導き出される最適な体勢は、前かがみ、いわば中腰である。前述の通り、ペパーは最後尾であり、3人の女子はペパーの前にいる。その女子たちが中腰の姿勢を取り、体格の大きなペパーはより深く上体を沈みこませることが求められる。

    誰も悪くはない。誰に非があるわけでもない。

    ペパーには突如、至近距離で3人の女子たちの尻を見つめなくてはならない使命が課されたのである。

    ただ、パルデアの大地は決して彼を不幸なだけにはしなかった。ペパーは女子たちの死角で、かつ、前かがみになることができるという幸運に、辛うじて救われていた。前かがみが何故彼の助けになるのかについては、彼の名誉のためにあえて言及を避けることとする。

  • 125二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 11:08:43

    ダイマックスしちゃったか…

  • 126二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 11:40:31

    天才のワシ、メタモンに自分の身体を纏ってもらう

  • 127二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 11:47:59

    結局のところ前かがみでもウミディグダは変わんねぇじゃねぇか

  • 128二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 11:49:20

    >>97

    不健全なことも書いてくれ………頼む………!!

  • 129二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 12:24:24

    続き楽しみすぎて仕事が手につかないぜ
    おちごと…ちゅらい…

  • 130二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 12:44:08

    むしろこれアニメにしてほしい…クソエロイのがいい…

  • 131二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:00:58

    このレスは削除されています

  • 132二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:01:34

    パラドックスポケモンの目を避けつつ巨大な岩棚を下り終えたぺパーたちの眼前に広がったのは、大規模なテラスタル結晶が林立する広大な結晶洞であった。洞窟内でありながら昼間のように明るい結晶洞。視界は良好だが、今のペパーたちにとってはこの良好な視界は不利に働く。身を隠すことがより難しくなったため、一同はより深く腰を落とすこととした。結果ペパーの目と鼻の先に、健康的な白い尻が3つ並ぶことになり、彼は鋼のような自制心を総動員してこの状況に耐えていた。

    彼の脳内にはもはや3人の師はいない。その代わりに、守破離の極致に至ったペパーの自制心、その背をそっと押す手はペパーの錯覚だろうか、脳内から去った師は何も答えない・・・。

  • 133二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:01:59

    このレスは削除されています

  • 134二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:05:32

    ペパーの性癖壊れちゃった……

  • 135二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:05:57

    このレスは削除されています

  • 136二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:08:15

    このレスは削除されています

  • 137二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:09:33

    誰も知らない…じゃないが?

  • 138二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:10:00

    ん?あれ、消えてる?

  • 139二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:10:13

    広大な結晶洞は、巨大なテラスタル結晶に照らされており、歩き進める一行の目には明滅しているかのように見えた。先頭のアオイの目に結晶の光が入り、一行の歩みが僅かに止まる。

    その一瞬の隙をついて現れたのは、上層でも襲い掛かってきたサケブシッポだった。油断ならない相手とはいえ、下すことは決して難しくない。そのはずだったが、今回は複数のサケブシッポが群れを成して襲い掛かって来たのだ。アオイとネモの脳裏にはある厄介な可能性がちらついていた。

    プリンは「りんしょう」を使うポケモン。もしサケブシッポがプリンと同様の技を使えるとしたら、レベル差の優位など容易くひねりつぶされてしまう。また、アオイのポケモンたちは強力なはがね技を使えるものがいなかった。速攻で出端(でばな)を挫くことも難しい。

    実際は、サケブシッポたちが「りんしょう」を使うことはない。しかし、それを知らないアオイとネモは警戒を強いられ大きく気力を削らることとなった。そんな折、ボタンのニンフィアとペパーのヨクバリスは範囲の広い攻撃技を持っており、圧勝とはいえずとも戦局を有利に進めることができていた。

    このバトルが、ネモにチームバトルの奥深さを知らしめることとなり、孤高の天才が進化を遂げさらなる高みへと昇る転機となったことを、今はまだ誰も知らない。


    ペパーは戦いに身を投じて精悍なその顔にどう猛な笑みを浮かべつつ、軽やかに身を翻す3人の女子たちの尻に、それぞれ違いがあることを実感していた。

    彼の名誉のため、付け足すべきことがある。
    ペパーは彼女らの誰の胸も秘所も見てはいない。視界に入っても焦点を合わせずに流してきた。それが彼にできる最大限の紳士としての抵抗だったのだ。それゆえに彼は彼女らの顔のほかには、尻や背中や肩に目を落とすようにしていた。尻を見ていたのは決して持て余す獣欲によるものではないことを、覚えておいていただきたい。

    このバトルでの3人の動きが、ペパーに背中や腋も魅力的であることを知らしめることとなり、彼の性癖に大きな影響を与えたことも、また、今はまだ誰も知らない。

  • 140二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:10:50

    ペパーの性癖壊れちゃった…

  • 141二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:11:14

    >>138

    ごめんね、誤字があったから直したんだ。ごめんごめん。

  • 142二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:19:09

    ぐんぐん(性癖)実ってく…!

  • 143二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 13:21:50

    実際、背中も腋も太ももだってエロいし、二の腕やうなじ、足首もエロいよね

  • 144二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 15:50:33

    これと無い機会なのにマンマンちゃんやパイパイちゃんを見ないようにしてるペパー君いい子だな
    その結果性癖拗れるペパー君可哀想で可愛いな

  • 145二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 15:50:47

    戦いをどうにか収めた一行だったが、トレーナーの体力的な部分に問題が生じてきた。

    洞窟の中は空気が冷え込んでいる。全裸での行動を余儀なくされている4人は通常よりも体温の維持に体力を奪われてしまう。第4観測ユニットまではまだ距離がありそうだったが、一旦休憩を取る必要があると判断された。

    洞窟内ではあったが、ポケモンが相当数生息してることから、空気の組成は安定しており、多少火を起こしても問題ないと考えたペパーは洞窟の壁にあいた大きなくぼみを利用して身を隠しつつ、たき火を使って休憩を取ることにした。

    この際、食事を取ってエネルギーを補充しようと思い、彼は少女たちに簡単な軽食をふるまった。当然その間の警戒は3人の女子たちが隙間なく行っている。この場で奇襲などされてはたまらない。

    洞窟内の結晶煌めく空気感は人の情感を妖しく揺さぶる。

    額に汗を滲ませて火を扱う青年の姿は3人の女子、とくにアオイの目には、逞しく頼もしいものに見えていた。愁いを思わせる深い瞳がアオイをくすぐる。彼女はなぜか喉をかきむしりたくなるような情熱を感じた。ペパーの汗を自分が拭きたい、ペパーの隣を支えてあげたい。アオイが己のうちに目覚めた母性と死線をともにくぐる仲間への友情を区別して自覚するには、幼い彼女にはまだ時間が必要なようだった。

  • 146二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:36:35

    キテル……

  • 147二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:37:36

    たしかに純粋にあの場所に全裸でいるのは身体的にも問題でできそう
    あんな場所じゃなくても問題ありまくりではあるんだけど

  • 148二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:40:16

    恋じゃなくて母性ってところが…しゅきぃ

  • 149二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 17:52:54

    ペパー手製の軽食を受け取り、疲弊した体を癒す女子たち。
    彼の調理技術は大変高く、サバイバル環境での調理は彼のライフワークでもあったため、3人の女子たちはペパーの女子力ならぬ生活力に舌を巻いたのだった。

    腹が膨れはしたが、さすがに一枚の薄壁すらもないこの状況で睡眠まで取る訳にはいかない。多少無理攻めになるとしても今日中に第4観測ユニットまでたどり着かなくてはならない。食料や各人のコンディションなどは問題ではないが、そもそもここは危険地帯のエリアゼロ。パルデアの大穴の深部にいるのだ。万全の態勢であろうと、ほんの一瞬の気のゆるみで全てを失うことになりかねない。ペパーは大小の負傷を想定に組み込み、女子たちの柔肌に傷一つ付けさせまいと決意を新たにした。

    当の女子たちの思考は、概ねではあるが、珍しく一致していた。

    「「「ペパー・・・ちょっといいな・・・」」」

    当然、この「いい」には、ペパーに対する3人の、人としての、トレーナーとしての、戦力としての、ライバルとしての、料理人としての、友人としての、そして、男としての評価がそれぞれ散らばっている。誰がどの視点から彼を見て評価したのかについては、それを暴くのはあまりに野暮である。

  • 150二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:01:52

    シチュエーションはアホエロなのにこの圧倒的文学感よ…

  • 151二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:09:21

    再び探検を開始したのは休憩を始めてから1時間ほど経ってからだった。軽食が腹になじむには十分な時間を取ったため、4人はだいぶ英気を養えていた。

    慎重に進む4人の前に見えたのは、宙に浮かぶ紺色の何か。
    揺蕩う(たゆたう)ようでいて、空を切るようでいて、4人にはそれが何なのか判然としなかった。警戒しつつその何かに近づく。

    ネモの脳裏にはなぜかジムチャレンジのときの記憶が連想されていた。あのヒラヒラとした動き、黒い布のようなもの・・・ハッコウシティ・ジムリーダーのナンジャモが繰り出すポケモン、ムウマージの姿が浮かんだ瞬間、ネモの脳裏の記憶と前方に見える物体の正体が線で結ばれた。

    「ポケモン!!ムウマだよ!!」
    強く叫ぶネモ、すぐに理解する一同。

    達人級たる一行の挙動はよどみなく、エリアゼロの環境でさらに研ぎ澄まされ、彼らのこの姿を観る者が警察官でさえないのなら、寸毫の無駄をもそぎ落とした鋭い刀身を連想することだろう。それほどまでに彼らはエリアゼロに適応していた。

  • 152二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:11:33

    む、仕事が入ったので、一旦離れます。

    感想とっても嬉しいです。もっと褒めてくれもいいのよ?
    絵師さんもとっても嬉しいです。もっともっと描いてくれてもいいのよ?

  • 153二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:27:59

    普通に本として手にとって読みたいクオリティの高さ
    続き待ってます!!

  • 154二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:39:45

    ”彼らのこの姿を観る者が警察官でさえないのなら”

    そうだね、警察官だったら捕まっちゃうからね

  • 155二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 18:57:58

    宗教画だって全裸めずらしくないし神々しい光景に思えてきた

  • 156二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 19:02:37

    ちょっといいな、なのか
    すげぇ優良な物件だと思うんだがな
    この娘共にイイと思われるくらいすごいってことか

  • 157二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 19:03:21

    エロを期待したがこの文才には経緯を評さざるを得ない…………!!

  • 158二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 19:47:27

    これスレだけで終わらすのもったいないな…
    スレ主どこかにまとめる気はないか?

  • 159二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:05:31

    >>158

    めっそうもない、私はこのとおり変態でして・・・

  • 160二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:35:12

    これサケブシッポとかだからスカーレット時空ってことだろ?AIとはいえ母親の前で限界ギリギリの理性晒すの可哀想。かわいいね❤️

  • 161二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:45:53

    第4観測ユニットを視界に収めた4人の行手を阻むのは、ゴーストポケモン「ムウマ」。特殊技に定評があり、絡め手を使う戦(いくさ)巧者(こうじゃ)である、そのムウマ・・・と、思われた。
    ネモのルガルガンが近接攻撃を仕掛けるため間合いを詰めようと踏ん張ったその時、主人のネモはルガルガンの背に触れ、攻撃を制止した。

    「違う・・・ムウマじゃない!」

    ネモがムウマと誤認したのは、ムウマに酷似したパラドックスポケモン、仮称ハバタクカミである。パラドックスポケモンの例に漏れず、ジリジリと空気を焦がすような攻撃性と凶暴性に得体の知れない緊張を感じる。ネモはルガルガンに、前方をにらみつつ、後退して距離を取るよう指示した。複雑な作戦行動を瞬時に立案指揮できるのも彼女がパルデア最強のトレーナーであることの証左と言える。

    今までの戦闘の流れに倣い(ならい)、近接した1名が直接戦闘を、そばにいる1名が援護戦闘を、距離のある2名が別方向への警戒を担当した。この配置は彼らが示し合わせたものではなく、最良の行動を求めた結果、収斂された形。

    ハバタクカミとの戦闘では、ネモが直接戦闘を、前に躍り出たペパーが援護戦闘を担当することとなった。周囲を警戒しつつ、アオイは、ペパーと並び立ち、八面六臂の活躍を見せているネモに、同じチャンピオンクラスでありながら憧憬を込めた視線を送った。ペパーの隣にいるネモを見る視線に、嫉妬の青い熱が混ざりこむ余地はない。ネモもまたアオイの大切な宝物だからである。一方のペパーは、視界の端にいるネモが腕を振り上げるたびにその奥の腋に目が惹かれるのを、強靭な精神力で抑え込んでいた。もしパルデアに精神力を競う競技があったなら、ペパーは常勝無敗の帝王として君臨するだろうが、それは夢想の話である。

  • 162二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:56:40

    とんでもないスレを開いてしまった。

  • 163二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:58:01

    >>162

    ようこそ。ゆっくり読んでね(2万文字超)。

  • 164二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:58:09

    描いてほしいなら仕方ない

  • 165二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 20:59:06

    >>164

    ダークライかな?

  • 166二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:08:38

    >>164

    上手いのがよけいにおもろい

  • 167二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:10:58

    >>164

    立派なウミディグダですね…

  • 168二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:12:52

    >>164

    夢に出てきそう

    出てくれ

  • 169二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:32:36

    >>164

    強靭な精神力を支える三強

  • 170二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:37:57

    チャンピオンの面目躍如、ネモは初見のパラドックスポケモン、ハバタクカミを危なげなく下し、底知れない強さの片鱗を見せつけてくれた。別のモノを見せつけられ続けたペパーはどこか体力を削られていたが、一行は概ね好調に状況を収めることができた。

    第4観測ユニットはすぐそこ。ここからはロック解除を含め、機械の分野、つまりはボタンの領域である。だが、建物に入る直前でボタンは違和感を感じた。一瞬遅れて他の3人もその違和感に気づく。上層にあった第1から第3の観測ユニットは外部のポケモンの侵入を一切許していなかった。当然、ここ第4観測ユニットもそうであると思っていたが、本当にそうだろうか。扉を開ける前に、中にポケモンがいる可能性を鑑みて、一同はボールの中の相棒に準備を呼びかけた。ここで読者諸賢に間違いがないように記すが、ペパーのボールとはあくまでマフィティフのことである。

    4人は最大級の警戒をもって第4観測ユニットの扉を開けたが、そこにポケモンはいなかった。

    だが、その様子は明らかに上層の観測ユニットとは異なっていた。

    テラスタル結晶の侵食。それもかなり大規模なものである。
    微細な結晶が入口からまぎれ込んだ程度では説明がつかない。明確に、外部から結晶が伸びて建物の外壁を貫いている。結晶の成長速度は一般的な鉱物のそれをはるかに凌駕していると考えるべきだろう。

    ポケモンが生息してることから生物の体内では不活性なままのようだが、布類に付着した微細な結晶が急成長を遂げたりすることも視野に入れるべきである。オーリム博士が衣服の着用を厳禁した理由の一端が分かったような気がした。

    ペパーは入念にリュックに付着したテラスタル結晶の粒をはたき落とした。

  • 171二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 21:44:39

    >>164

    ソニック走りは草テラスタル

  • 172二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:00:07

    全裸に整合性を持たせるな

  • 173二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:03:04

    人間がツルツルなのはこの為だったのか…やはり全裸が正しいんだな!

  • 174二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:03:21

    >>85

    カワイイね!

  • 175二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:10:35

    本場の人は全身の毛処理するらしいから4人も下ツルツルの可能性あるな…目のやり場に困る

  • 176二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:30:22

    第4観測ユニットの荒れようは結晶によるものだけではなく、なにかが暴れたかのようだった。
    この建物の中にはポケモンが入った。
    室内の惨状はそれを証明していた。そしてその事実は4人の心胆を寒からしめるには十分すぎる役割を果たしたといえる。
    全員が部屋の中心まで来たとき、オーリム博士からの通信が入った。
    「ハロー、子どもたち」
    ネモはオーリム博士に部屋の惨状の原因を確認しようとした。努めて明るく。恐ろしい答えが返ってこないように祈りをこめて。
    「ここってなんで壊れてるんですかー?」

    「ハロー子どもたちハはロー」

    4人に戦慄が走る。

    明らかに異常な、返答ですらない返答。
    そしてたたみかけるように
    「すまなない、つうしししんが、すまなない、すすまななない、すままままままままま」

    パルデアの大穴では狂気に心身を浸さなくては生き残れない。
    これは比喩であって、実際に現実的な思考力を手放すということではない。
    そんなこと、4人は重々承知である。だが、通信機から聞こえてくるオーリム博士の言葉は大穴の狂気の澱(おり)を煮詰めたような底知れない恐怖感を伴っていた。
    ネモは通信が乱れていたのかおかしな様子だったと意見を述べ、ボタンはわざとやったなら悪趣味すぎると感想を述べた。アオイも二人に同調した。だが、皆分かっている。そう、ペパーを含めた皆が分かっている。

    アレは通信障害などではない。

    ボタンがロックの解除を行うと今度は正しい形でオーリム博士から通信が入った。
    「すまない、先ほどは通信が乱れてしまった。」


    「そんなわけあるかよ・・・」
    ネモの腋やアオイの尻、ボタンの背中に心ときめく部分を否定できなかったペパーだったが、これに限っては心が冷えていくのを強く感じていた。下に俯くのは顔だけでなく腰のディグダも同様であった。

  • 177二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:35:59

    こんなにタイトルと本文の知性が一致してないことある?

  • 178二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:45:14

    「ペパーのボールとはあくまでマフィティフのことである。」
    いや分かっとるわい!!!

  • 179二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:46:15

    なんなら本編より濃い目に本編描写しているのなんなんだ
    スレ主はヘザーなのか

  • 180二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 22:48:39

    頭詰め込んで見ればいいのか頭空っぽにして見ればいいのかわかんねえ

  • 181二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:08:42

    第4観測ユニットのロックを解除し終え、すべてのロック解除が完了した。これからいよいよ博士に会いに最終目的地である研究所まで進むことになる。

    ボタンは上層と下層のポケモンたちの強さの違いからテラスタル結晶の影響を考慮していた。トレーナーたちがバトル中にテラスタルすることでポケモンは強力な技を使うことができるようになる。つまり、力を得る。

    今までは、テラスタルには強い反動が伴うことからトレーナーからポケモンに何かパワーのようなものが送られていると想像していたが、テラスタル結晶そのものにポケモンを強化する力があるではないかと考えた。テラスタル結晶はポケモンの力を増幅すると同時に凶暴性も増幅するため、トレーナーを介入させ凶暴性の部分のみを排除したものが、バトル中のテラスタルなのだとしたら、結晶のない外よりも、大穴の中の方が結晶がある分、エリアゼロのポケモンが強力になることも納得できる。また、巨大な結晶が林立するこの下層のポケモンが上層のポケモンよりも強力で凶暴なことにもうなづける。

    この推論からいくと、この後訪れることになる最下層には、テラスタル結晶が壁のごとくそびていることから、当然ポケモンたちも想像を絶する強さと凶暴性を秘めていることになる。

    ボタンは自らの推論が当たらずとも遠からずであろうと感じ、3人と共有することにした。

    アオイはペパーの様子が心配ではあったが、当のペパーは博士に会って白黒をはっきりさせることをモチベーションに、士気を持ち直していた。

    例に漏れず、第4観測ユニットでもベッドに4人で潜り込むこととなった。配置は変わらない。だが、アオイが仰向けではなく、うつ伏せに、つまりペパーの胸板に顔をつける形で眠ることになった。アオイたっての希望からである。ペパーはいまや大人しくなっている自身のディグダの状態を勘案し、アオイの提案を受け入れた。

    こうして、ペパーは今回も女体布団に身を包み、眠りにつくことになった。

    アオイは(ペパーの胸厚で私も胸熱)などと心の中で韻を踏んでいた。

  • 182二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:11:24

    エリアエロかと思えばエリアゼロは真面目にやっている
    つまりホームウェイ組がスーケヴェイ組になっていることなのか…?(困惑)

  • 183二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:14:14

    さて、今日はここまでにしておきましょうか。
    感想、本当にありがとう。実に励みになります。気に入った表現があったら是非教えてください。逆に気に入らない描写も知りたい。
    今朝は起きたら神絵師さんが降臨なさってたので、驚きました。とっても素敵な絵でした。抜きました。また気が向いて描いてくれたら嬉しいです。

    それではみなさん、おやすみなさい。

  • 184二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:23:43

    あ、そうだ。この分だと、200を若干いやだいぶ超えそうなので、200までいったら次スレを建てようと思うんですが、そのとき164の先生たちの絵をスレ絵にしてもよろしいですかな?115に心奪われてしまったんですが、その、甘美すぎて消さないかと心配で・・・

  • 185二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:55:10
  • 186二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:24:20

    語り継がれる大作の予感…
    応援してます

  • 187二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:32:24

    >>175

    私は生えている方が映えるので好みですが、ここらの解釈は各々に任せるべきでしょうな

  • 188二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:35:18

    >>187

    ふむ、では時には剃り、時には生やし、時には整え、時にはそのままなど多様性を呑み込んでいくのはいかがだろうか?

  • 189二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:35:48

    これはあにまん文化遺産になるべきスレだよ

  • 190二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 00:57:59

    日付変わる前にスレ見つけて一気読みしてしまった
    何と情緒豊かな表現か…

  • 191二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 01:00:59

    やっぱ文学って素晴らしいなって

  • 192二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 05:24:47

    >>185

    カートゥーン気味なマスカーニャ可愛くてすき。くそう邪魔だぞ!

  • 193二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 07:25:57

    >>185

    00年代の女性誌みたいなオシャレなタッチで草

  • 194二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 07:29:05

    挿し絵もあって絵本みたいになりましたね。
    子どもの教育に良さそう。

  • 195二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 07:31:12

    このシチュエーションで全うにフラグ立てて女子たちのポイント積み上げてるペパーはなんなの?ラブコメ主人公なの?

  • 196二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 07:33:30

    ペパアオキテる・・・キテ・・・これもしかしてネモともボタンともキテる???

  • 197二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 08:27:59

    国語の成績上がりそう

  • 198二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 08:55:01
  • 199二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 08:57:42

    まさかこのシチュエーションで完走するとは

  • 200二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 08:59:32

    ペパーくんの明日はどっちだ

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています