- 1二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:00:25
- 2二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:04:31
立て乙なのだ
- 3二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:04:44
このレスは削除されています
- 4>>1ンディちゃん23/01/09(月) 10:08:17
初代スレ
(ようやく分かったSSを書ける人は凄いのだ)|あにまん掲示板「初めてSSを書いてみたら難しすぎて一作品完成させる事とすらできなかったのだ。スレでハートを50近く貰う人…pixivでランキングに乗る人は雲の上の存在なのだ」bbs.animanch.com二代目スレ
(ようやく分かったSSを書ける人は凄いのだ)2|あにまん掲示板「初めてSSを書いてみたら難しすぎて一作品完成させる事とすらできなかったのだ。スレでハートを50近く貰う人…pixivでランキングに乗る人は雲の上の存在なのだ」という初代>>1の嘆きに応え…bbs.animanch.com前スレ
(ようやく分かったSSを書ける人は凄いのだ)3|あにまん掲示板「初めてSSを書いてみたら難しすぎて一作品完成させる事とすらできなかったのだ。スレでハートを50近く貰う人…pixivでランキングに乗る人は雲の上の存在なのだ」という初代の嘆きに応えて文字書き達がアド…bbs.animanch.com - 5>>1ンディちゃん23/01/09(月) 10:13:32
- 6二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:14:40
- 7>>1ンディちゃん23/01/09(月) 10:15:15
- 8二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:15:52
トレーナーに噛み跡をつけるのだマーキングなのだ
- 9二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:18:58
スレ立て乙
- 10二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:19:15
- 11二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:33:39
- 12二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:44:16
- 13二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:46:49
- 14二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:52:50
- 15二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:53:55
「お出掛けしませんか?」
ルームメイトのカレンさんが声をかけてくる
「カレンさん、お休みの日はいつも自分のトレーナーと一緒じゃない。どうしたの」
「だってお兄ちゃんったら『今週はトレーナー達で集まって会議があるから!ごめん!』って言って構ってくれないんですよ」
そういえばトレーナーさんがそんなことを言っていたような気がする
「それなら他のお友達を誘ってみたらいいじゃない」
「えー、カレンはアヤベさんとお出掛けしたいんですよ」
今日のカレンさんは強情だ
「アヤベさん、お願いです。カレンとお出掛けしてください」
カレンさんは上目遣いでおねだりしてくる。同性ながらカワイイと思う
「……仕方ないわね。行くなら早く準備して」
「……!やった!すぐに準備しますね!」
カレンさんはてきぱきと準備しはじめた。
「アヤベさんってなんだかんだでカレンのお願い聞いてくれますよね?そんなにカレンのことが好きなんですか?」
カレンさんはいたずらっぽく笑う
「そう言うこと言うなら別に出掛けなくても良いのだけれど」
「もー、冗談ですよ、冗談!準備出来ました!行きましょうアヤベさん!」
カレンさんに手を引かれ部屋を出る。今日は騒がしくなりそうだ
(でも、イヤじゃないわね)
言葉にするとまたからかわれそうなのでカレンさんには言わないことにした
─数時間後
「やっと終わったか……ん?カレンからメッセージ……!アヤトレさんこれ見てください!」
会議を終えてカレンから来たメッセージをアヤトレさんに見せる
『いえーいお兄ちゃん、アヤベさんのトレーナーさん見てますか?会議で遊んでくれないお兄ちゃんなんか知りませ~ん。今日はアヤベさんと1日遊んじゃいまーす。これからアヤベさんはカレンのカワイイコーデを着て貰っちゃいまーす。二人はそこで羨ましながら見ていてね♥️』
「カレン……」
「……アヤベが楽しそうでなによりだ!!!!」
- 16二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 10:54:54
カレアヤはいいぞ!!!!
三人称も練習しないと、アヤベさんの一人称うまくまとまらなかったな - 17二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:03:14
たておつなのだ
また出来そうなら書いて投稿するのだ
そのときは添削指摘感想お願いしますのだ - 18二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:04:43
アヤベさん難しいよね
めんどくさそうにしながらしっかり一緒に楽しむあたり面倒見いいの好き
でもアヤベさん本当に難しいよね
お疲れ様なのだ - 19二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:08:07
- 20二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:56:47
「お出かけしませんか?」
うん、魅力的な提案だと思うよ
今日はとても良い天気だし風も無い
冬とは思えない位に暖かな小春日和だ
その上先日レースを走ったばかりで次走までは大分間がある
君がそう言い出すのは非常によくわかるよ
僕も勿論賛成だと言いたい
今すぐ君とここから外に出て楽しくお散歩といきたい
そうできればどれ程楽しいだろうね、フクキタル
「おお!トレーナーさんも乗り気ですね!
それでは善は急げと申します!今すぐにでも福を探しに出かけましょう!」
うん、そうだね、でもその前に
この開運グッズ(燃えないゴミ)の山をキチンと分別してゴミ袋に詰めて明日のゴミ回収までに全部出さないと
「ううう、やっぱり捨てないとダメですか?」
君もさっきのフジキセキの通告は聞いただろう?
この開運グッズの山の雪崩でタンホイザさんが今年に入って2回もケガしてるんだって?
「それはー、そのー、不慮の事故と申しますかー」
で、そのタンホイザさん本人は許してくれてもあちらのトレーナーさんがいい加減堪忍袋の緒を切らせて怒鳴り込んできたと
寮長のフジキセキさんも前々から君に注意はしていたけれども、こうなっては庇う訳にもいかない
結果として開運グッズの処分を速やかに行うか退寮するかを選べと言われたと
「フジ寮長にも今回が最後通告だと言われましたぁー」
あーもう、そこで涙目になるくらいなら最初から何とかしなさい
大体以前置いてあった開運グッズの山で、厄流ししなかったものは全部トレーナー室のバックルームに詰め込んであるだろう?
なんでまたこんなに寮の部屋にグッズが増えてるんだよ?! - 21二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:58:14
「え、えーと、それには深ーい訳がありまして」
ほう、どんな訳があるんだい?
前回厄流ししたアイスの棒やゼリーの容れ物やお祭りの綿あめの袋みたいなのが、また増えてるように僕には見えるんだけどね?
「あ、あわわわ、トレーナーさんもしかして相当お怒りですか?」
書類仕事が溜まってたのを片付けようとしてる最中に自慢の愛バが泣きながら必死な声で
『トレーナーさん助けて下さい!
このままじゃトレセン学園に居られなくなっちゃいますう!!』
って駆け込んできたオチがこれだと思うとね?
「じ、自慢の愛バだなんて、エヘヘヘ」
フクキタル。
「ハッ!トレーナーさんの目線が絶対零度に!!
え、えーと、怒らないで、下さい、ね?」
理由を聞いてみないと怒るも怒らないも分からないよ
「ハ、ハイッ!えーと、これらの開運グッズはですね、全て去年から今年に増えたものでして」
うん、それはそうだね
「つまり私がメイクデビューしてからのものばかりなのです」
確かにそうなるね
「あー、うー、えー、ですからー、そのー、つまりはそういうことでしてー」
フクキタル。
「い、言わなきゃダメですかぁ?
ダメ、ですよねぇ」
うん、キチンと言ってくれないと僕も君のトレーナーとして判断が出来ない
本当に大事な理由があるなら、僕からもタンホイザさんのトレーナーさんやフジキセキさんに謝るから、それを教えて欲しい - 22二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:59:28
「わ、判りましたぁ
その、こ、このグッズは、全部、ト、トレーナーさんとお出かけしたときのものなんです」
え?
「このグッズは、全部、トレーナーさんと、お出かけしたときの、ものなんです」
えええ?
いや、確かにそう言われると見覚えあるものも沢山あるけど、なにもそんなものまで置いておかなくても
「私にとっては、何事にも自信の無かった私を見いだして、ここまで育ててくれたトレーナーさんに出会えた事が、何よりのラッキーで最高の奇跡なんです
だからその奇跡を忘れないために、全部取っておきたかったんです
ダメですか?」
い、いや、その、だからってそんなものまで置いておかなくても
「トレーナーさん。」
ハイ
「あなたとの思い出は、私にとっては、何よりも、大切なものなんです」
フクキタル
「トレーナーさん」
フクキタル
「ですからこのグッズ全部持って帰ってもよろしいですよね!」
フクキタル。 - 23二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 11:59:39
「なんでダメなんですかぁー?!」
さっきも言っただろう?
理由を聞かないと僕も判断が出来ない
で、理由を聞いて判断した結果これは全部いらないと僕は考えた
「何でですかぁー!!
私にはトレーナーさんとの思い出など不要だとそう仰りたいのですか!?」
フクキタル、それは違う
むしろ君がそう思ってくれていた事はとても嬉しい
でも、それで周りに迷惑をかけるようならそれはダメだよね?
「う、でもせっかくの思い出が」
なら、一つ一つ思い出さなくても、記憶全部を良い思い出だけで埋めてしまえるようにすればいいさ
これからもずっとそうしていけば思い出をグッズに頼る必要もないだろう?
「ト、トレーナーさん?
これからも、ずっとと申しますのは?」
これからも、ずっとと言うことだよ
手始めにこの燃えないゴミの山をキレイに片付けたらいつもの神社の近くのカフェまでお出かけなんてどうかな?
今なら僕の奢りだよ?
「さあトレーナーさん!
張り切って分別して行きますよ!
ご協力よろしくお願いいたします!」
よろしい、ではさっさと片付けてしまおうか
今日はこんなにもお出かけ日和なんだからね - 24二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 12:00:45
- 25二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 12:02:24
- 26二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 12:14:42
「お出かけしませんか?」
うん?担当の声に書類から目を上げる
「もう随分長い事そうやってますよ?」
不満気に耳を絞った担当の声に時計を見る、確かに、午後一から始めた仕事だが15時を回っていた
とは言えお出かけとなると「どこか行きたい所があったのか?もうこんな時間だぞ?」
「そうですね、ではロビーの自動販売機に行きましょう」耳をピコピコさせながら提案してくる
つまりは多分、「いいから休憩しろ」そう言いたいのだろう
二人連れだってロビーまでやって来た、他に人影は無い
「何飲む?」「あたしはホットの──がいいです。」じゃあ、俺もそれでいいか
ガコンガコンと排出音が響き缶が出てくる、熱々の缶を両掌で挟みこすり合せる様に転がす
たちまち掌から指先まで赤く、そして暖かくなる
そう言えば、夏もそれやってましたよね?担当が不思議そうに尋ねてくる
「何か、癖になっちゃってるんだよな」夏は缶の冷たさが気持ちいいし、今の時期は温もりが有り難いじゃないか
「あたしは猫手・猫舌なんで一寸羨ましいです」「熱っ!」取り出し口に手を差し込み、慌てて引っ込める
ハンカチを取り出し、挟み込むようにして漸く手にする
同じのだし、こっちはいくらか冷めたから、交換するか?何の気なしにそう提案する
「え、いいんですか?」担当が乗ってきたのでほら、と手渡そうとして気付く、掌で転がしていたから
手脂で汚れてしまっていた、一寸待ってそう言って自身のハンカチを取り出し缶を拭く
担当も得心した様で「あ、大丈夫ですよ、缶を食べる訳じゃないんですから」そう言って自分の缶を差し出してくる
二人並んで缶を開け、──頂きます──暫し雑談を交わし、今回のお出かけはお開きとなった
- 27二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 12:15:59
続くのだ
部屋へ戻る間、ずっと掌を合わせていた、缶の温もりを思い出す──トレーナーさんの掌もこんなに暖かいのかな──
後ろを歩いてなければ、きっと尻尾の動きを不思議がられた事だろう
お目汚し失礼しましたのだ - 28二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 14:27:45
- 292423/01/09(月) 14:54:10
- 30二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 17:47:01
書いてさあ完成だ!って時に設定上の矛盾見つけた時が悲しくなるのだ
指摘されるのも嫌だから全部読みなおすのだ - 311823/01/09(月) 18:59:13
フクちゃんの騒がしさが可愛らしくてとても良かったのだ
28のひとも言っていたけど、フクちゃんの動きはちょっぴりほしく感じちゃったりしちゃったり
でも会話劇だしセリフからこんな動きしてそうってイメージができるのはやっぱりフクちゃんの強みだと思うのだ
そしてやっぱりナチュラルにトレーナーさんとデートしたり、思い出を大事にしようとするあたりトレーナーさん大好きすぎるのだ……可愛いやつめ
お出かけのくだりを最後に持ってくるところを自分もなるほどと思わされたのだ
同じような感想しか書けなくてごめんなのだ、ありがとうございました
前スレにあった誰でもないウマ娘の作者さんかな?
仲良し具合が見えてとても良いのだ、すごく好きな雰囲気なのだ
もっと誰でもないウマ娘のお話書いてほしいのだ
ありがとうございました
- 32二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 19:02:35
めっちゃ分かるのだ
書きながら入れたい要素思いついた時に最初から書き直すのはよくあることなのだ
特に後半になって急に降って湧いたネタの場合、ここでいきなり初出しすると気持ち悪いのだってボクは思っちゃうモンニだからちょっと最初の方を書き直しながら伏線っぽいのを忍ばせておくのだ
連載漫画家みたいになんとなく思いついたのをなんとなく忍ばせて後々から回収なんてそんな高騰技術はできんので、その話内でなんとか出来る程度の伏線にしておくのだ
でもたまにシリーズものでどこかで回収したいネタが頭にあるときはちょっと散りばめたり温めたりしておくこともあるのだ
温めすぎて腐ることの方が多いのだけど
- 33二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:20:54
SSまだまだ大歓迎なのだ
SSタイトル名前付け選手権も大歓迎なのでどんどこ来てほしいのだ - 34二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:28:18
ぶっちゃけここに載せる勇気があるならもうスレ立てで書けばいいと思うのだ
思ってる以上に人は優しいものなのだ - 35二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:31:27
- 36二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:35:29
ここにのせてもスレ立てても反応は大きく変わらないしな、とも思うのだ
でもこうしてわいわいしてるのを見るのは好きなのだ - 37二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:40:06
まあでもせっかくSS書き同士だし感想はほしいしあげたいって思うモンニ
だからボクはここに投下してくれたSSには必ず感想送るようにしてるモンニ - 38二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:43:13
なやめるウインディやターボ師匠にアドバイスをくれるウインディやターボ師匠が現れるカオスなスレモンニ
- 39二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:54:29
- 40二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:57:16
アドバイスしてるひとが普段書いてるものが分からないからすごくすごそうに見えるってのはある気がするのだ
こんな偉そうに講釈垂れてるくせにドブカスみたいなものしか書けないウインディちゃんみたいなやつもいるのだ
鼻で笑ってほしいのだ
- 41二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:59:36
毎日初心者LVの質問する人が生まれるわけじゃないからまあ仕方ないところはあるもん
「初歩の初歩だけど今更…」みたいな話でも受け付けるもん
なぜならSS書いてくれる人は一人でも多い方がいいからもん - 42二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:01:21
- 43二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:03:24
言うてこのスレが需要の何もかもをカバーする必要はないのだ
ここでふと「あっ好きだな」と思える文章に出会えたりここに投稿した人が一人だって何か自信つけられたら上等とすら思うのだ - 44二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:08:37
変に気を衒うよりもベッタベタだけど
安牌なのは作中の季節を感じさせる情景描写から入ると良いと思うのだ。
例えば
──
暖かな日差しと新入生達のはしゃぐ声。
それらと共に薄桃色の花弁が風に吹かれて舞う様子を横目に見ながら、僕は次のレースに出走予定のウマ娘達の資料を纏めていた。
──
みたいな感じで適当でもそれっぽくなるのだ!
- 45二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:09:03
- 46二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:09:37
書きたいことがあるのに起承転結浮かばないな
命短し恋せよウマ娘 - 47二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:12:35
試しに「冒頭が印象的な小説」でググってみたもん。重力ピエロの『春が二階から落ちてきた。』とか有名もんね
「なんだこれどういう意味?」って思うようなことを書いて、その説明に1節使っちゃうタイプもん。
- 48二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:13:32
地の文でお話を始めるとしたら最初は場所や時間を確定させてるもん
例えば「雨上がりの学園」シチュで始めるパターンをいくつか書いてみたもん
==================
雨上がりのトレセン学園、トレーナー室の窓からは、傘を小脇に抱える生徒たちが見える。
==================
書類仕事を進めているとトレーナー室の傘が乾いたのに気づく。窓を覗くと既に雨は止んでいた。
==================
朝から降り続いていた雨は止む気配を見せている。担当のマックイーンが小走りでこちらに向かってくるが、少し足元が濡れているように見えた。
==================
- 49二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:16:48
- 50二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:19:26
- 51二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:22:14
ネット小説は最初の一文にパンチを効かせて読者をブラバさせない方がいい論者なんだけど、みんなはどう考えてるのだ?
- 52二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:22:22
- 53二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:23:21
- 54二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:24:30
- 55二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:26:06
- 56二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:26:45
あんまり参考にならない意見で申し訳ないけどその作品の雰囲気に合うか合わないかだとおもうのだ
最初のパンチ一発で引き込むスタイルと少しずつ少しずつ引き込むスタイルのどちらが向いているかは題材次第な気がするのだ
- 57二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:28:20
りゅうおうは
「ししょーの玉……すっごく固い……」
十六歳の俺が竜王になって三ヶ月後にとった初めての弟子は〜
って感じで勘違いされやすそうなセリフのやり取りを主人公とその弟子がやりながら将棋してるの
リゼロは
──これは本気でヤバい。
固い地べたの感触を顔面に味わい〜
って主人公が一回死ぬところから始まるの
- 58二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:32:07
- 595323/01/09(月) 21:33:02
- 60二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:38:07
とりあえず銀英伝を読めなのだ
作品としても面白いし地の文やキャラの台詞回しも参考になる所が数え切れないほどあるのだ
あれはまさにバイブルなのだ - 61二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:39:05
- 62二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:39:40
もし季節や天候の確定から入る時、話の全体的な雰囲気に合わせて描写をちょっと変えるという小技を使う事もできるのでオススメしたい。
例えば天候を雨にして、
シリアス寄り
もう4月だというのに、学園の空気は分厚い雲から降りしきる冷たい雨のせいでどこも冷たい。時計の短針が一番上を差して尚、普段はとても賑やかな学園の中庭にも、コースにも、人影は一つも無かった。
コミカル寄り
桜の季節が近づいたある日、天気は生憎の雨模様。急なトレーニングメニューの変更を余儀なくされたウマ娘達のおかげで、体育館とトレーニングルームは窓を打つ雨音のリズムよりも賑わっていた。
勿論、時と場合によって様々だけど個人的によく使う手法なので、ご参考になれば。
- 63二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:39:44
- 64二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:42:03
- 65二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:44:01
銀英伝は名作だけど長いし文章も難しい箇所もあるからもっと読みやすい作品で慣らしていってもいいと思うのだ
文章が簡潔で短くて面白い星新一のショートショートをおすすめするのだ - 66二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:44:32
銀英伝はもはや古典なんだ
原作は小説で漫画家もアニメ化もされてるよ。アニメはごく最近のもあるしすげ―古いのもある - 67二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:46:36
- 68二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:46:38
活字なんかラノベどころかネット小説ぐらいしか読まないけど
地の文なんて頭に浮かんだ情景を持てる限りの単語を使ってそれっぽくお洒落に説明すればある程度形になると思ってるのだ。 - 69二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:47:50
- 70二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:51:04
──誰にために、なんのために、見も知らぬ相手と殺しあうのか、という疑問は、そのとき兵士たちにはなかった。生き残ったことと勝ったことを、彼らは単純に喜んでいた。
しかし数時間後には、生き残った彼らのうち、幾人かが新たな死者の列にくわわらねばならないのだ。
適当に銀英伝の最序盤から好きな地の文を引っ張ってきたのだ
こんなおしゃれな表現、ウインディちゃんには逆立ちしてもう真似できないのだ… - 71二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:51:32
- 72二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 21:54:26
- 73二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:03:15
- 74二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:05:23
- 75二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:14:42
- 76二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:16:03
むむむ…つまりどっちも読めってことなのだ?(脳死)
- 77二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:22:05
極端なこと言うのなら森羅万象全てが小説のネタなのだ
先生のつまらない授業も何が自分にとってつまらないのか、つまらない授業を聞いている前の席の女子は何を考えてるのか、つまらない授業をする先生は何故つまらないと生徒に思われてもその内容を授業でやっているのか
これ全部小説の描写の練習台として極上のネタだし、キャラクターの心理描写を体の動きと目線や表情だけで表現する為のデータになるのだ
つまらないと感じている女性がどんな貧乏ゆすりのしかたをするのか
つまらない授業をする先生はどんな表情で教室のどこら辺を主に眺めているのか
こんなネタのヒントを放っておくのは勿体ないのだ
- 78二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:28:54
なんなら散歩すら小説のネタになるもん、実際旅行記ってあるもんねもん
ちょっと遠出したときにどんな交通機関に乗ったり昼ごはん何を食べたかを書いておけばSSの下敷きになるもん
あとはそれにキャラエミュを肉付けすれば好きなウマ娘と旅行したSSが完成するもん - 79二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:34:29
いつぞやサンデーサイレンス幻覚スレに乗せたブツなのだ。元スレ探しても見当たらないので供養するのだ。馬運車事故のアレなのだ
──衝撃の後に、意識が吹き飛ばされたことだけを覚えていた。
目前に広がる赤い、紅い、血の海。
鉄錆と肉の匂い。
(おれは、どうなってる?)
自分の手は、足は繋がっているだろうか。どこがどう壊れているかさえ、わからない。二本の足で立てていないことだけは確かだ。
共に巻き込まれた同乗者たちは、他のウマ娘たちは生きているだろうか。無事なのだろうか。あの衝撃からどれほど時間が経過したのか。視界の中でぐったりと動かないこいつらは、生きているのか死んでいるのか。
(おれは、死ぬのか)
景色が霞む。どれだけ力を入れても、全身は痛むばかりで動かない。
(おれは)
意識と共に命の灯までもが尽きていく感覚。
だが、それは唐突に遮られた。
極大の痛みが意識を引き戻したからだ。
『貴様のような酷いウマ娘は見たことがない』
『お前は俺に何度神を罵らせれば気が済むんだ?』
『こんな治療をいつまでもやっていられるか!いくらやったってこいつは回復の兆しすら見せやしない!』
『アンタに何ができるんだい。身体も頑丈じゃねえ上に病気持ちのくせに』
浴びせられたいくつもの罵倒が激痛として思い起こされ、薄れかけの意識に鞭を打つ。
かつて傷付けられた尊厳が、まだ生にしがみついている。
(『出来損ない』で終われねえよ、クソッタレ)
反骨心が肉体を突き動かした。
幽鬼のように、黒い髪が揺れる。
「死んで、たまるか」
ごぼり、と音を立てて血反吐を撒き散らす。地獄を上塗りするように赤い染みが広がっていく。小刻みに震える脚は、それでも確かに彼女の身体を支えている。
同族たちの血に塗れながら。
運命とやらを心から呪いながら。
それでも──サンデーサイレンスは、生きていた。 - 80二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:36:19
まあハリウッド映画は参考になるってレスがあったからその系譜として挙げたまでなのだ。漫画は漫画のために最適化した表現を使っているのでそのまま使えるとは思ってないのだ
一応、漫画でも映画でもアニメでも「自分はこのシーンのどこに感動したんだろう」とか「ノベライズするとしたらどんな表現をするだろう」みたいに言葉でもって説明するのは単純に楽しいので気が向いた人はやってみて欲しいのだ。
もしかしたら執筆にも活きるかもしれないのだ
- 81二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:42:47
地の文について色々教えてくれてありがとうなのだ!
ちょっと自分なりに考えて上のお題を書いてみようと思うのだ!
でも泣きそうなくらい眠たいからもしかしたら明日になるかもなのだ!
その時は指摘とか感想とかよろしくなのだ! - 82二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:44:48
- 83二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:47:23
- 84二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:49:37
地の文から始める練習って感じでやりたいのだ
- 85二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:52:53
- 86二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 22:57:32
好きな本の冒頭を投下していい流れかと思ったけどとっくに終わってたもん……
- 87二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 23:00:30
- 882623/01/09(月) 23:06:30
- 89二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 23:09:01
ガキのころ教区に変わり者の坊さんがいて、オレに訊いた。
「きみは将来なにになりたいんだい、フィン?」
「ヒモ」
この坊さん、まだ若いくせにとんだ曲者だったので、当時六歳のオレもおごそかにそうこたえた。
「ふうん。どうしてヒモがいいのか聞かせてくれないか?」
「女の機嫌をとるのはきらいじゃないし。相手がしあわせでオレもしあわせになれる。万事めでたいじゃん。なんか問題ある?」
坊さんは褒め殺しの名人だった。
「ではフィン。女性の気を引くためにはなにが必要だろうね?」
「おなじグチを三日間ききつづけても耐えられるハガネの神経」
────
と、こんな風に気の利いた(?)会話から入る冒頭もいいもんね。これはファンタジー小説だからあまりウマのSSには役立たないかもだけど、
情景を俯瞰する冒頭だけでなく、そのキャラクターの生き方、考え方を俯瞰するような切り込み方もいいもんね。
地の文からはじまる冒頭もいいけど、この会話関係ある……? みたいなところから本題に繋げていくのもいいよ。
いろんな書き方ができるようになるといいね!
- 90二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 23:34:03
個人的に冒頭部分は正直長くする必要はそこまでないと思うのだ
読み手が見たいのはどう展開するかであって、最初を長くし過ぎるとその部分にも大事なことが書いてあっても冗長と感じる人は少なからず居るのだ
書くのが小説なら拘るのも悪くないと思うけどあくまでSSである以上冒頭はセリフスタートでも別にいいと思うのだ - 91二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:10:56
きょうは600字しか書けなかったのだ……寝るのだ……
何も浮かばないのだ… - 92二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:12:20
- 93二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:13:36
一日に書ける文字数はあまり重要じゃないのだ
全然書けない日もあれば一気に5000字くらい軽く書ける日もあるのだ - 94二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:14:05
渋のタグについて教えてほしいのだ
愛が良馬場
愛が重馬場
これをよく見かけるけど、やっぱりつけてると違うのだ?
重馬場はなんとなく重めの愛ってイメージがあるけど、良馬場はどんな場合につけてるのだ?
ハッピーな話? - 95二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:16:55
普通のトレウマだったら何も考えずに付けておけばいいのだ
それ付けておけばランキングには取り合えず入るのだ - 96二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:18:10
去年の8月くらいはターボもクソほど書いてたもん
めっちゃ書いた日はシリーズものを2本更新8800字と5600字と、単発を6600字書いてたもん
今は1日100文字かけたらえらい方もん - 97二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:22:59
- 98二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 00:50:52
お題に応えたかったが、だめだ眠いぜぇ
おやすzzzzzz - 99お邪魔します23/01/10(火) 01:46:33
「……お出かけしませんか?」
「へ?あぁ、そっちか」
アタシの担当、シンコウウインディらしからぬ言葉使いに驚いて顔を上げる。どうやら字幕が声に出たらしい。
今日のトレーニングは完全オフ。アタシは記録の整理とメニューの組み立てのため、トレーナー室に来てた。自室でやれん事もないが、大荷物を持ち帰るより体一つで来た方が楽。もう一つ、ウインディがTVを借りたいと言うたから。
歳に似合わん性格に対して、意外に成績は優秀。今は英語の勉強に、古いネズミーや白黒の洋画を……同タイトルで複数比べて観とる。安物は字幕や吹き替えが違って面白いんやと。自前のプレイヤーは画面が小そうて見えづらいらしい。
「なぁ、お昼決めてんの?冷食で良けりゃ、観ながら食べや」
「ありがとうなのだ!」
量ばかりで質素な昼食。程なくしてアタシの仕事とウインディの映画は、ほぼ同時に区切りがついた。
「アタシは夕方まで開けるけど、まだ観てるか?好きな時に帰ってエエよ」
もう良いのだ、と言って片付け始めたウインディが悪い顔しとったもんで、お誘いが口をついて出た。
「……ほなアタシと“お出かけ”しよか?」
- 100お邪魔します23/01/10(火) 01:47:33
オフ日の午後、担当のウインディを車に乗せてやって来たのは、いわゆるスーパー銭湯。悪さして疲労溜められたら、なんの休みだか分からん。
「広いのだー……」
「他のお客さんに迷惑かけへんのよ、掛かり湯はしっかりな」
運良く人もまばら、大声さえ出さんかったら大丈夫やろ。元々の予定通り、湯船でリラックスさせて貰お。はー極楽々々、と。
「ネーサン、そのまま、なのだ」
この娘はいつからか、アタシをそう呼んでた。珍しがって探検してたウインディが、気付いたら隣におる。そのまま?と思っとる間に……
体育座りに近いアタシの前に、お尻を向けた。え?膝に来んの?ウインディは、固まるアタシの膝頭に座る。
「行くのだー♪」
ザブン。こいつ、アタシの脛を滑り台にしよった。フラワーちゃんやスイープちゃん達かてやらへんで、多分。
「アンタ、迷惑になる事はすなって……」
「あのMVが楽しそうだったのだ」
この間、学園関係者に送られたパイロット版はジャージやが、本番はもちろん勝負服。収録こそされてへんが、見学に来てた会長さんも滑ってみたと聞く。
正味な話、中等部の娘らにもキッツいと思うけども……。頭の下がるプロ意識や。同じ高等部のこの娘は、とそこまで考えて、思い直す。比較に意味は無い。アタシとこの娘で勝ち上がると、二人で決めたんやったな。
「もっかい滑って良いのだ?」
「アカン」 - 101お邪魔します23/01/10(火) 01:49:53
スゴい勢いで伸びてて、面白そうなので参加したくなりました
- 102二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 10:41:36
ようこそこのスレへ、沢山書いたり聞いたりして交流してほしいのだ。
- 103二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 10:54:55
- 1047323/01/10(火) 12:03:38
よきかな、なのだ
電子版だけどTRIGUNも全部読んだし、内藤さんが昔同人誌で出したオリジナル作品まとめも買わせて貰ったのだ
あんまり話すとスレチになるので話題を作品論にするのだ
作中では描かれないけど、裏側に膨大な設定や世界が広がっていることを伺わせる表現の厚みが凄まじいのだ。逆に言えば恐らく大量のネタを描かずにお蔵入りさせているのだ。「お約束だしここは説明しなくても分かるよね?」と読者にぶん投げてるところがあると思ってて、そのラインが嵌まった人たちには過不足の無い読みやすいお話になると感じるのだ
- 105二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 14:56:29
このレスは削除されています
- 106二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:17:24
このレスは削除されています
- 107二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:22:17
おもろい言い回しとかできるヒトの頭の中覗いて見たいのだ
西尾維新とかどんな頭の構造してるのかすごく気になるのだ - 108二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:24:31
このレスは削除されています
- 109二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:26:23
- 110二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:26:45
スペル間違えたので再投稿なのだ
このスレを見てると書きたい欲が出てくるのだ。ウインディちゃんは渋で一万文字くらい書いてもハートが10個くらいしか貰えないマイナー畑だけど、頑張りたいのだ! - 111二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:27:41
今から一週間以内であれば、ホッコータルマエのSSはブーストがかかる期間と思われるのだ。
実装直後のキャラのSSは伸びやすい気がするのだ。 - 112二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:32:42
タルマエちゃん引けないと書けないのだ…
つらいのだ… - 113二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 20:14:43
マーちゃんのSSを書いた時にそのブーストをすごく感じたもん
実装した日に育成した勢いで書いたものだったけど、確か夜の10時くらいに投下したらめっちゃハートついたもん
後にも先にもアレより読んでもらえたSSはないと思うもん
渋でも同じくらいブクマもらえたから、やっぱりホットな話題は熱いうちに使わせてもらうのがいいと思ったもん
- 114二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 20:20:26
そこにキャラスト4話無料キャンペーンがあるじゃろうもん?
それでなくてもサポカとかイベントとか断片的な情報を漁って「こういうこと言うかな?」とハッタリ効かせるのも練習になるもん
おまけに実装直後はみんなキャラ把握してないので多少エミュが違ってもそこまで気にしないのだ
ちなみに自分はエアプでフジキセキのSS書いたけど育成シナリオ読んだら解釈違いすぎて腹掻っ捌きたくなったのだ
- 115二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 20:22:39
”ネタは鮮度”なのだ。旬を過ぎたネタは発酵する前に腐るのだ
重点が”評価を貰いたい”なのか”この物語を広めたい”なのか作者が何処に重きを置くかで物事変わってくるのだ
『売上の上がる商品を用意するか』、『売りたいものを売るのか』とも言い換えられるのだ
極論、テキストに書いて自分で満足するのも一つなのだ。秘蔵の非売品扱いでもいいのだ。本人が満足するなら
ちなみにウインディちゃんは頭で物語を考えて、自分でそのラストに感涙を流してPCを閉じているのだ - 116二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 20:30:10
- 117二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:00:33
- 118二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:03:23
ちなみに「売れるものを作る」という意味では、マーケティング関係の本も参考になるのだ。
小説をいっぱい読むのもいいけれど、ちょっと外れたところを読むのも引き出しが増えていいのだ。 - 119二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:04:18
- 120二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:08:43
ウインディちゃん9ヶ月くらい前から同じスレで書き続けてるのだ
ネタはあるんだけれど、ここの1レスの制限がちょっと使いにくいと思っているのだ
複数レスにまたがっても直打ちのほうがいいのか、それとも最近偶に見るサイトに上げてそのリンクを持ってくるの、どっちのほうが読み手にとって楽なのか気になるのだ
子分の意見をウインディちゃんに教えるのだ! - 121二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 21:13:31
- 122二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:20:00
「はぁあああああ……」
プリンセスにあるまじきため息をつく。
慌ててゴホン、と咳払いをするも幸いそれを見る人影は周りにはいなかった。
ほっと胸をなでおろし、しかし肩から力が抜けるその瞬間すら、現状を想起させる一因となり気力を奪っていく。
最近、トレーナーさんを見るたびに鼓動が早まるのを感じる。
呼吸が苦しくなる。
せっかくトレーナーさんが考えてくれたトレーニングメニューも、彼が目の前にいると頭に入ってこない。
どうしてしまったのでしょう、なんて一昔前の私ならこぼしていたに違いない。
でも、彼とともに成熟した今となっては、その理由がはっきりと理解できた。
私の王子様はトレーナーさんがいい。
でも、もしその想いをぶつけてしまって、この夢が覚めてしまったら。
私を選んでくれなかったなら。
今度こそ、私は支えを失ってしまうだろう。
それが怖くって、踏み出せない。
「ふぅぅぅぅううう……」
だから、言葉にならない深呼吸で誤魔化すことが日課になってしまっていた。
「カワカミさん? なんだか凄いため息ですね……?」
ふと、背後から声をかけられた。 - 123二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:20:23
「す、ススス、スカーレットさん!? ご機嫌麗しゅうございますわね!?」
条件反射的に挨拶を述べる。
私としたことが、いつの間にか彼女が近づいていたことに全く気づかなかった。
「ふふ、久しぶりの反応ですね。最近のカワカミさん、すっごく大人びた感じでしたし、なんだか懐かしいです」
私の大声にひとしきり驚いたあと、スカーレットさんは口に手を当てながら微笑んだ。
トレーナーさんと同じ時を過ごして“形を取り繕うこと”がそれほど大事ではないと気づいた今だけれど、『この所作、姫たるものとして有用なのでは?』と思わされてしまう、そんな優雅さだった。
「なにかお悩みですか? もしアタシで良ければ、お力にならせていただけませんか?」
彼女の言葉に少したじろぐ。
こんな心の内を、気の知れた仲とは言え他人に吐露していいのだろうか。
でも、他に手もない。
正直なところ、このままでは埒が明かないことは明白だった。
「笑わないで聞いて欲しいのですが、実は……」
結局私はスカーレットさんに話すことにした。
これまで如何にトレーナーさんが私の支えとなってくれていたのかを。
最初から、そして今まで、私にとって王子様のようだったかを。
そして、最近彼を取り巻く大人の女性が増え、姫にあるまじき感情を抱いていることを。
暫くの間、笑い飛ばすでもなく彼女は静かに聴いていた。
そして一呼吸、ふと思いついたように口にした。
「カワカミさん、ちょっと一緒にお出かけしませんか?」 - 124二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:20:40
出かけたのは私と彼が遊びに出かけたゲームセンター、公園、そして遊園地。
どれも、あの人と大切なひとときを過ごした場所。
遊園地は実際に遊ぶには時間が足りず、外から眺めるだけに留まってしまったけれど、それでも思い出話を語るには十分だった。
「意中の人とのデート、素敵ですよね」
スカーレットさんが優しい目をしながらそうつぶやく。
その眼には想い人の姿が映っているんだろう。
どうしてそんなにもはっきりと好意を表すことができるのか。
私なんて、お転婆を笠に着て自分を隠すのに必死だというのに。
せっかく二人きりで行った温泉旅行のときだってそう。
あの時、もう少し素直になれていたなら、今頃はもっと彼に近づけたのでしょうか。
私の、私だけの王子様に。
「……カワカミさん、そんなにしっかり自分の心が分かっているなら、話は簡単じゃありませんか?」
「え?」
スカーレットさんの言葉に我に返ると、いつの間にか頬を涙が伝っていた。 - 125二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:21:40
「あ、あれ? おかしいですわね! なんでこんな――」
「誤魔化す必要なんてないんです」
拭おうとした手をスカーレットさんが止める。
「カワカミさんとトレーナーさん、傍から見てもとっても強い絆を感じます。想いを伝えることもせずに距離を取るなんて、勿体ないですよ」
「でも、どう伝えたら……」
そこまで言ってふと気づいた。
ここまで話に乗ってくれる姿勢、言葉の端々から感じる彼女の確固たる意思。
もしかして。
「そうですよ。アタシも、トレーナーが好き」
強い語調で宣言する彼女。
「アタシは近いうちに、アタシのトレーナーを落とします」
目をギラつかせてぎゅっと拳を握って見せるスカーレットさん。
“落とす”って、そっちのほうじゃありませんわよね?
「ちなみに……スカーレットさんは、どうトレーナーさんを落とすつもりですの?」
「アタシですか? アタシは――まず外堀を埋めます。意に沿わない囲い込みはしたくないですけど、トレーナーからの好意はもうバレバレですし……相思相愛と分かったなら、絶対に逃げ場なんて残してあげません」
スカーレットさんの目が暗く輝く。
「ここまで一緒に走ってきて、他の牝に取られるなんて冗談じゃありませんから」 - 126二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:22:40
ただならぬその雰囲気に負けじとなんとか言葉を絞り出す。
「でも、それは、それではまるで観客とマスコミを巻き込んでプリファイを追い詰めたダークウマ娘のようでは――」
ありませんか、と最後の句を待たずにスカーレットさんがふふっと笑みをこぼした。
「エリザベス女王杯、その縁の地であるイギリスでは、“恋と戦争ではあらゆる戦術が許される”って名言が遺されているそうですよ。女王の国で許されているんですから、姫だって問題ないと思いませんか?」
「……」
確かに。
い、いいえ、ですがトレーナーさんの心を無視するわけには……。
「そもそもそのトレーナーさん自身、二人っきりで温泉に行く時点でカワカミさんのことが好きに決まってるじゃないですか。せっかく相思相愛なのに、ここで手放していいんですか?」
む、むううぅうう。
「でもアタシのやり方より、カワカミさんはカワカミさんのやり方がいいですね。昔アタシのレポートを取ってくれた時のような、あの自分の想いに真っ直ぐなカッコよさこそ、今のカワカミさんには必要だと思います」
ああああぁ、もう!
「そ、そこまで言われちゃしょうがありませんわ! やったりましょうとも!」
こんなに後輩に熱く背中を押されて動かないようでは、姫の名折れというものです!
「見ていてくださいましスカーレットさん! 姫たる私は当たっても砕けない、むしろトレーナーさんの心をぶち抜いて大穴を開けるほどの輝きを見せて差し上げますわ!」
「その意気ですよカワカミさん! アタシも、URAファイナルズの後で勝負を仕掛けます。その後でまた、二人で恋バナでもしましょう!」
「ええ、きっと! 待っていてくださいまし、トレーナーさぁぁぁん!」
同じティアラ路線を走りきった二人のウマ娘の咆哮が、それぞれのトレーナーを射止めるのにそう時間はかからなかった。 - 127122~12623/01/10(火) 22:24:24
- 128二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:27:44
- 129>>12723/01/10(火) 23:07:26
- 130二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:03:56
- 131二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:07:23
- 132二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:07:53
- 133二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:13:53
SSってつけないと怒られる気がしてつけちゃうもん……
ちくっと言われてるひとを見たことがあるからなおさらもん…… - 134二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:14:29
- 135二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:15:15
- 136二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:29:11
ハートが減ってる気がするのはわかるもん。
いやまあもともとそんなハートはつかないほうだしそもそもSSつけずにスレ立てしたの一度だけしかないけど、最近ハートの減りを感じるもん
いや、面白いものを書けてないからと言われたらそれはそう……もん……もん……
- 137二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:32:41
ぶっちゃけて言えば完成されたお話を投下するよりもちょっとアツい概念を提案して、それから話を広げる方がハートもコメントも沢山つくのだ、それに便乗してSSを書く方が楽なのだ…
- 138二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:40:06
どっちでもハートはもらえるものはもらえるしもらえないものはもらえないのだ
そこに差があるとしたら何も知らずに入る人がいるかいないかっていう差なだけだと思うのだ - 139二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:40:25
- 140二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:47:54
- 141二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:52:50
- 142二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:52:50
府中は東京の中では栄えてるといえるかわからないけど住宅地の中にあるちょっとした都会みたいなイメージなのだ
結構スポーツも盛んであの辺では2月ごろに都内の市区町村の中学生を一堂に会して味の素スタジアム内やその周辺を走る中学東京駅伝なるものも開催されるからスポーツの街と思ってくれた方が早いのだ
- 143二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:54:35
- 144二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:58:34
- 145二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:59:12
まあトレーナーも多種多様なので正月になったらトレーナー室に炬燵がおかれたりもするし、多種多様なのだ
大丈夫なのだ
まあ長編を書くならトレーナー室とか話の舞台になる場所は(自分だけが判る範囲でいいので)設定資料みたいにまとめて置くのをお勧めするのだ - 146二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 01:01:13
- 147二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 01:03:37
- 148二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 01:13:46
- 149二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 01:20:12
かわいいのだ!配慮感謝するのだ!
- 150二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 04:21:39
- 151二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 06:32:49
- 1524223/01/11(水) 07:53:39
目が覚めて、弾き出されるようにベッドから飛び起きた。
……やばい。
時計を確認して、背筋を汗が伝うのを感じる。短い針が数字の7を指し、長い針が12を指して────
……やばい!
朝練の時間は6時30分集合だから、つまりこれは大遅刻だ。やばい、やばすぎる。
幸いルームメイトのタキオンさんはまだ眠ったまま。推しの朝を邪魔することはなかったけれど、それはそれとしてトレーナーさんとの約束の時間に遅刻してしまうのは一大事すぎる。
やばいやばいやばい……! と口の中で呟きながら、大急ぎでクローゼットを開けてジャージを取り出し、パジャマを脱ぎ捨て着替えていく。
衣類を畳んで片付けておくのも忘れない。タキオンさんの美しい目覚めを、あたしの脱ぎ散らかされた汚物で穢されることは遅刻よりも重い。そんなことをしてみればあたしの未来は死だ、もちろん自主的な。
急ぎながらジャージへの着替えを済ませ、衣類の片付けも済ませ、あたしの存在した痕跡を可能な限り排除してから恐れ多くも視線をタキオンさんへと移す。
あたしの着替えでまさか起こしたりなんてしてないよね……?
「すぅ……すぅ……」
女神がそこにいた。
────え、びっくりした。これって現実ですよね? 尊すぎて心臓動いたかと思った……。
カーテンから少しだけ漏れた差し込む光が、タキオンさんの美しい寝顔をさらに美しく彩っていらっしゃった。普段からご尊顔を仰ぐことすらこの不肖なデジたんには烏滸がましい存在だが、まさかこのような形で本当の女神にお会いできるだなんて。
……ありがとうございます神さま。
あたしは────10分ほど手を合わせて拝謁の栄に浴させていただいてから、音を殺して部屋を出た。 - 1534223/01/11(水) 07:54:52
「やばいやばいやばい!」
ひぃ〜!! と声にならない声を漏らしながら、あたしは怒られない程度に廊下を走る。
階段を飛び降り、転ぶ寸前のように滑りながら下駄箱へ到達するとなるべく走る勢いを保ったまま自分の靴を取り出し、スリッパを放り込んで寮の玄関から外へ飛び出した。
果てしなく遠く見える、トレーニングコースへの道。あたしの適性距離はマイルから中距離……尊みに出くわさなければ7時15分には到着できるはずだ。
「ぬおおぉぉぉっ!!」
コンクリートの石畳に靴底を捻り込み、全力を込めて走り出す。
ターフと踏み締める感覚とも、ダートを蹴り上げる感覚ともまた違う衝撃が脚に響く。到着してすぐは脚への負担で数分走れないかもしれないけど、遅刻したくせに歩いていくなんて愚の骨頂。
どこにでもいる平凡なウマ娘のあたしが、トレーナーさんを待たせていい道理なんてあるはずがない。
────だって遅刻してるんだもん! 遅刻して急がない奴なんていないですよ!!! - 1544223/01/11(水) 07:55:25
寮の敷地を、学園の方向へ向かって走りながら考える。
……そういえば、ちょっと前に読んだ漫画に遅刻したシチュがあったような。
確かあれは、遅刻した女学生が『遅刻遅刻〜!』と慌てて食パンを齧りながら学校に向かう途中で、転校生の男の子とぶつかって運命的な出会いをする────昔ながらのラブコメ。
あたしの場合、運命的な出会いをするなら……トレーナーさん────って、なに考えてるのあたし!?
そもそも今のあたしに『遅刻遅刻〜!』なんてピュアカワ系なセリフを吐く余裕なんてない。あたしなんかにできるのは、目の前の信号機が早く変わってくれることを祈りながら手を合わせることだけだ。
そもそもトレーナーさんはコースであたしを待っているはずなのだから、曲がり角でぶつかるなんてことが起きるわけがない。
スマホをチラ見し、何の連絡も来ていないこと確認する。一件の通知もないことが、彼の怒りを表しているようで恐ろしい。
コースにたどり着いたら土下座から入らねばならない。普段から迷惑をかけまくっていることに加え、朝練の時間に遅刻までしてしまっているのだ。
これ以上彼の時間を無駄に浪費してしまうことは、ウマ娘ちゃん推しに命を賭けるデジたんでも到底許すことは────あっ! あそこにいるのは先週の重賞で初勝利を挙げて、涙ながらにトレーナーさんと抱き合いながら喜んでいたウマ娘ちゃん!!!!
そしてその隣には同じ重賞でライバル視されていたウマ娘ちゃんでは!!? 僅差での敗北に悔しさを滲ませながらもライバルの勝利に笑顔で抱擁を求めていたあのぉ〜っ!!!
おふたりともおめかししてオシャレではありませんか! お出かけですか、これからお出かけなんですか、素敵です美しいです綺麗すぎて走る脚も止まっちゃいますそんなの〜!!!!
あーっダメです困りますそんな手を繋いでお出かけとかそんなんデジたん死んでまいます困ります困りますあーっいけませんそんなのむりですいけません!!!
あたしは10分ほど拝み倒した。 - 1554223/01/11(水) 07:56:01
────結局。
「ずびばぜんでじだトレーナーしゃああああぁぁん!!!」
ずざざざーっと火花を散らす勢いでコースへ滑り込み、あたしはトレーナーさんがいつも待っている場所へスライディング土下座で登場することとなった。
顔は見れない。それどころか姿を目に入れることすら怖くてできない。
「本当に申し訳ありません遅刻してしまいました! あたしとしたことがアラームをかけ忘れていました! 目が覚めたら7時でして急いで着替えて出ようとしたらタキオンさんの寝顔が女神すぎて拝んでしまいました! 叶うことなら写真に収めてトレーナーさんにもご覧いただきたいほどの女神っぷりで死んでしまうかと思いました! そして急いで出てきたら今度は推しが歩いている姿を見かけてしまってまた拝んでしまいました本当にすみませんでもすごく可愛くて尊くて────」
ありとあらゆることを説明した。息継ぎなしで矢継ぎ早に言い訳と謝罪を織り交ぜて、とにかくごめんなさいと言い続けた。最後の方はよくわからなくなっていたかもしれない。
一通り説明し終えて息も絶え絶え。何も言葉を挟むことなくトレーナーさんはあたしの弁明を聞き届け、かけられた言葉は────
「………………」
……何もなかった。
風が通り過ぎるのみ。『そっか』の一言もない。『おはよう』すら言ってくれない。
怖い。普段なら怒るなり注意するなりあるはずなのに、今日に至ってはたったの一言すら声をかけてくれない。
ここまで怒らせてしまったのは初めてで、無言の時間が過ぎていくごとにあたしの心臓は捻り潰されそうなほどに自ら縮まっていく。
顔を、上げられない。
けれどこのままでは何も進まないと心を叩き、目玉をほじくられる覚悟で顔をあげて────
「本当にすみませんでした!! ……………………………………あれ?」 - 1564223/01/11(水) 07:57:00
そこには誰もいなかった。
いつもトレーナーさんが待っている場所なのにいない。さっきまでいたはず……いや、よく考えたらほとんど地面しか見ていなかったから、彼の姿を確認したわけではなかったかもしれない。
あたしと彼の集合場所だから、必ずそこにいると勝手に考えて────ええと、だから、つまり。
どうしていないんだろうと考えて、ふと、思い出したことがある。
スマホを開いて確認し、確信に至る。
「………………あ、今日オフだった」
勘違いしちゃいました、てへぺろ。
よくあるシチュですよね、学校だと思って急いで行ったら休みで……ヒロインも同じこと考えてて……ってやつ。
まさかあたしが……こんな感じになってしまうとは。まあトレーナーさんはいなかったわけですが、ええ。
………………帰ろ。
虚空に向かって謝罪し続けていた恥ずかしさに蓋をして、あたしはコースを後にした。 - 1574223/01/11(水) 07:57:39
「……あ、そうだ」
お部屋に戻る前に飲み物だけ買っておかなくちゃ。たしかストックしていたエナジードリンクが切れていたような気がする。
同人誌の締め切りはまだまだ先なのでそこまで急を要するわけではないが、愛飲しているだけに普段からお部屋の冷蔵庫に入っていないと落ち着かないのだ。
「今日はオフだし……ウマッター用にイラストでも描きましょうかね」
誰にも聞こえない大きさでつぶやく。
あたしの声で周りの神聖な尊み空間が壊されてはいけない。その尊み空間はすべてのウマ娘ちゃんが在る場所であり、空間であり、果ては空気そのものであり。
近頃はその空間の住人に我が同志トレーナーさんも入りかけている気がしてちょっとどうやってお話ししたものかと考え始めているのが近頃の悩みで────
「トレーナーさんは今頃、おうちで寝てらっしゃるのでしょうかね……」
あたしが変な勘違いをしなければ、あたしもまだ夢の中……ウマ娘ちゃんの尊い夢で歓喜に打ち震えていられたかもしれないのに……むむむ、恨みますぞ今朝のあたしよ。
せっかくトレーナーさんがゆっくり休んで、と作ってくれたオフなのに……これならいつも通りトレーニングで良かったような気もします。イベントもないですし、トレーナーさんにも会えるし────なんだか急に寂しいな、なんて。
トレーナー棟を前に、顔を上げる。視線の先にはあたしのトレーナー室があり、トレーニングの後はあそこであたしと彼でウマ娘ちゃんの尊み話に花を咲かせている。
せっかく寝顔が女神のタキオンさんと、朝から推しの姿を拝めたという自慢話ができるというのに……………………あれ?
トレーナー室の窓に、影が動いたような。 - 1584223/01/11(水) 07:58:05
「……見間違い?」
おめめをゴシゴシと擦ってから、もう1度……いや、確かに影が見える。そしてカーテンも揺れて……もしかしてトレーナーさん、出勤してる?
「ま、まさかね! 休むためのオフなのに仕事をするわけ……」
とはいえ少し気になってしまったのも事実。あたしはトレーナー棟に入り、自分のトレーナー室の前へと来てしまった。
いえ、あれですよあれ。ただの確認みたいなもんですよ。
トレーナーさんがいるならそれでよし。もしそうでないのなら……あたしたちのお部屋をあたしが守らなければ。
トレセン学園で空き巣なんて万が一にもないはずだが、億が一には在るかもしれない。そんなパターンに遭遇したしまったのなら、守るのはあたしの役目。
いくらあたしが平凡なウマ娘とはいえ、空き巣くらいには負けませんとも!
「すー……はー……」
小さく深呼吸し、意を決して扉に指をかける。部屋の中から音は聞こえないが、明らかに誰かいる気配がする。あたしのサイドエフェクトがそう言っている。
「……よし」
もしトレーナーさんならそれでよし! 空き巣さんなら戦います! でもトレーナーさんでいてくださいお願いします正直怖いし痛いの嫌ですし怖いしいくら人間より強くたって心は普通の女の子でまだまだ中等部で子供でトレーナーさんに守ってほしい年頃で女の子で女の子だからトレーナーさんでいてくださいお願いします!!
そりゃーー! と勢いと叫び声で己を鼓舞しながら扉を開けると────
「あれ、デジタル? おはよう……どした?」
トレーナーさんがデスクで書類をまとめていた。 - 1594223/01/11(水) 07:58:40
……え、ちょっと待って? トレーナーさんちょっと待ってください?
なんですかその格好、オフだからちょっとラフな格好なんですか? 普段はスーツで、街中であたしと出会うときすら結構パリッとキメた格好だったのになんで今だけそんなラフコーデ?
パーカーにシャツにスキニーパンツ? え、なんですかそのメガネ、実はコンタクトだったんですか?
え、待って……尊……
「デジタル? ちょっと、聞こえる?」
「……はっ!」
危ない……トレーナーさんで尊死ところだった。落ち着けデジタル、トレーナーさんだぞ……ウマ娘ちゃんで尊死ならまだしも、トレーナーさんで尊死は違うでしょ!
それはもうただの恋……ってばかばかばか! あたし何言っとんだ! ドーベルさんの同人誌ちゃうんですから!!
「お、おはようございます……トレーナーさん」
ひぇ〜! 声裏返ってる! 落ち着けー……落ち着けあたし、落ち着けぇ〜!!
「せっかくのお休みなのに、どうしたんですか?」
平然を装って普段通りを演じる。声が裏返ったのは無視することにした。お部屋に入って彼の方へ歩きながら問いかける。
「ああ……俺はちょっとね」
トレーナーさんはメガネを外して傍に置く。その仕草がちょっとキュンとする。
……固有結界か? トレーナーさんは新手のスタンド使いなのか……? あなたはあたしを謎に尊死させる魔法を使っているのか? - 1604223/01/11(水) 07:59:11
「これだけ終わらせたら帰るよ。まあ家にいてもやることないし、暇なんだけど」
ふむむ……どうやら少しだけお仕事が残っていたご様子。そしてその感じを見るに、別に急いでやる必要はないけど家にいても暇だから暇つぶし感覚で作業しに来たというところか。
分かります、分かりますよ。あたしもトレーニングの日じゃなくても尊みを浴びたくてトレセン学園の外周をランニングをするのだ。そこに大きな理由はなく、あくまで突発的な気分の問題だ。
急に尊さを感じたくなったから、といったところ。彼もそんな感じで来ているのだろう。
「そ、そうでしたか」
暇なのであれば……と考えてしまう。落ち着けデジタル、彼は尊み空間の住人に片足を突っ込んでいるのだ。いくらあたしのトレーナーさんとはいえ、であれば空気の見えないフィルターを用意しなくては。
「デジタルは……自主練? 休むように言ったのに……悪い子だな」
くっ……その笑顔はなんですか!? 困らせる子供に苦笑しながらも嫌ではない、みたいなお顔は……!
「せっかく朝早くから来てくれたところ悪いけど、俺ももう本当にすぐ帰るよ? デジタルも自主練はほどほどにして、今日はゆっくり休みなね」
トレーナーさんはそう言って、あたしを帰るように促す。
……むむ、それはそれで寂しいと感じる心がある。追い出されているようで、ちょっと嫌だ。
ま、まあそもそもはあたしの勘違いのせいでここにいるわけだから、帰れと言われて当然だ。なんなら最初からエナドリ買って帰ってイラスト作業をするつもりだったのだ。 - 1614223/01/11(水) 07:59:31
だからここで時間を潰すくらいなら有意義に過ごしたほうがいいわけで────
「……あの、トレーナーさん」
「ん?」
せっかくのオフなのだから、有意義に過ごさなくては。
また明日からトレーニングの日々。
しかもあたしは平凡なウマ娘のくせに芝もダートも走るのだから大抵の努力では足りないものが多すぎる。それを補うためにはたくさんトレーニングをしなくちゃいけないのだから、オフの日はしっかりと遊んだり寝たりして休むのが彼との約束。
だから────
「もし、このあとお暇なのでしたら……」
だから、これは有意義に過ごすため。
尊み空間の住人に話しかける罪をお許しください────心の中で、今朝ご降臨めされた女神タキオンさんに懺悔をひとつ。
あくまで有意義な休日を過ごすため。相手も暇だと言っているから、どうせならというだけの話。
「トレーナーさん……あの」
なのでですね、これはですね。
……………………デートのお誘いってことです、はい。
「あたしと、お出かけしませんか?」 - 1624223/01/11(水) 08:03:44
- 16315123/01/11(水) 08:13:11
- 1644223/01/11(水) 08:36:46
ありがとうございます!!
デジたん初めて書いたけど楽しかった…ギャグに脱線しながらも真面目にやるとこは真面目にやるのが似合うなあって感じました
さすがオールラウンダーですね
脚の方はトレーナーさんがきっちり見てくれることと思います
トレーナーさんならマッサージも出来るでしょうから
お目汚し失礼しましたなのだ
- 165二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 08:48:47
pixivにウマ娘のSSシリーズ投稿して2ヶ月経つけど、第一話が292回見られていいねを17貰えたんだ。20人が見て一人はいいねしてくれる計算なんだ。こんなに打率のがいいのは初めてなんだとっても嬉しいんだ
- 166二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 09:12:11
- 167二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 12:11:21
- 168二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 13:51:11
- 169二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 16:48:53
>>10のお題で始まるSSのはずがお題のセリフを終わりに持ってくるのあたし嫌いじゃないわ
- 170二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 19:40:09
- 171二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:03:42
個人的に「投稿して人に見てもらうということは、絶対的な自信の上に必ず成り立つものであるはず。」の部分については『そんなものはない』が回答な気がする。
どちらかというと逆で、「読んでもらえるか」っていう不安、「面白いと思ってもらえるか」っていう不安の方が大きいんじゃないかな。
それでも「表現したい」「共有したい」って願望があるから書いてる、的な。
俺はぶっちゃけ二次創作しかしないので、自分が正しいなんてことはおこがましくて言えない。
ただ、自分は完璧じゃないって気持ちと、作品として完璧を目指そうとする気持ちは同時に成立すると思っている。
なので、「不完全で間違いがあるかもしれないけれど、一緒にワイワイ楽しめたらいいなぁ」ぐらいのトーンで毎回投稿してるわ。
- 172二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:06:29
自分に対して最高に性癖なものを書いてる自信はある
でも他人に対しては自信はまったくない
自分に対する自信だけで投稿して、ちょっとでも『好き』の領域が他の人とかぶってたら嬉しいなって思ってる
のだもん! - 173二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:27:03
創作活動なんて自信なんか無くても始められるから気負うこたないのだ
自分も最初はSS投稿するときに変な汗かいたけどそのスレが普通に落ちて一人でテンパってるだけだったなってなったのだ - 174二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:31:20
この人ほど真剣に向き合えていないから言えるが、遊びなんだよ
遊びだからこそ気ままな発想で書き込める
それだけなんだよ - 175二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:34:13
ぶっちゃけ自分1人で云々唸ってお蔵入りにしたところでいいも悪いもわからないのだ
一晩置くと荒が見えるのと同じように人に見せると何故か粗が見つかるからそれをバネにしてもっと良いものを書くのだ
別に創作に限らずあらゆるものに通じる話だと思うのだ - 176二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 20:51:47
絶対的な自信があるならどつかの出版社の新人賞か文学賞に応募してるもん
自信は無いけどやる気はあるからネットで同好の士の目に入るとこで無料公開してるんだもん
自信も何もないけど情熱を持て余してて、やりたいからやってるんだもん
- 17799ンディ23/01/11(水) 20:53:08
- 178二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:06:37
- 179二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:10:10
ほぉん……そろそろお蔵入りシリーズのご開帳しようと思ったが、見返したら当時の荒らしや変なブームに便乗した騙し解説やssばっかりで出すタイミング失ったのばっかりで言葉を失って居るおれみたいなやつもいる。
昔はゆっるい頃があったから書けてたものばかりでいまじゃカテ違い警察に突っ込まれるゥ!! - 180二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:41:11
この方の考え方を否定する気は全くないけど、個人的にはココにせよ渋にせよ投稿するに当たって自信とかそういう話にはならないかな。
"投稿して人に見てもらうということは、絶対的な自信の上に必ず成り立つものであるはず"
この大前提は欠片も存在しない。二次創作SSに関してはただ自分が好きなキャラで、好きなシチュの中で楽しく動き回る話を好きなように書いてるだけ。
投稿も俺の好きな話出来た!ほい投稿!!くらいの勢いでやってるけど、もし投稿する理由があるとすれば同じ好きを共有したいとかになるのかもしれない。多分。
- 181二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:45:11
このレスは削除されています
- 182二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:48:26
- 183二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 22:06:42
続きのツイートも読んできたけど、なんか窮屈そうだなあって思っちゃった
このヒトが書いてるのが二次創作なのか一次創作なのかは知らないけど、趣味と仕事を結びつけるのは違うんじゃないかなぁ
趣味を仕事にすると続かないってよく聞くけど、その状態になってるんじゃないかな…
- 184二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:17:30バウムクーヘンルドルフ【バウムクーヘンエンド注意】|あにまん掲示板※曇らせ要素を含みます。会場内に拍手が鳴り響いた。豪華絢爛な花嫁衣装を纏ったテイオーが、拍手に迎えられながら入場する。レース場とは違った歓声にはにかみながらウェディングロードを歩いていた。新郎、トレー…bbs.animanch.com
一応建てたから報告するのだ。
人を選ぶ内容だから見なくていいのだ。
なんとなく前書いたやつの方が良い気がするのだ。ただ文章量を増やせばいいというわけではないことが分かったのだ。反省するのだ。
- 185二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:18:10
おかしいのだ
仕事中に頭の片隅で考えてる時はバンバンネタが出てくるのに、いざ帰って書き始めると筆が全く進まないのだ - 186二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:30:33
台本形式書けるやつ天才だろ
会話文そこまで長く書けねえよ
地の文の方が遥かに描きやすいわ - 187二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:41:36
- 188二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:42:08
何やら難しい話が続いてるので賑やかしに今日の成果を貼るのだ
「元気なポニーちゃん達だね」あの寮長さんの言い回しをふと思い出す
お昼のカフェテリア、その一画に屯した一団を眺めながら思う
まだ制服に着られている感の有る新入生・・・もう5月も終わろうかって時期だから
新入生から1年生になる頃か
話題の中心は昨日のダービー、ここに来るくらいなんだから当然興味あるよね、うん
覚えたばかりの言葉を使いたいのか、微妙に何か違くない?な会話が漏れ聞こえる
ふと思う、あたし達だって同じだったじゃん、夢と希望なんてもんじゃ無い
野心を持ってここの門を叩いたんだよね・・・結果についてはまぁ、うん。
皆如何して居るかな?久しぶりに連絡とってみようか、こっちもサブトレーナーとして
これからが本番だから、時間取れる内に遊びに行きたいな。
もう間もなく教官・助教の皆さんが選抜レースに送り出してくる彼女たち
ダイヤの原石を飛び切り輝かせるためにトレーナさんを支えなきゃならないんだから
不意にアラームが鳴る、打ち合わせの時間だ、行かないと。
昔の自分達の姿を胸の内に仕舞い、喧噪の巷を後にした。
前スレ53さんの作品を読んで「その時、ふと閃いた」ので形にしてみたのだ
もし不快に思われたなら削除するので仰って下さい
お目汚し失礼しましたのだ - 18999ンディ23/01/11(水) 23:47:11
やっぱり終わる前に言うのだ 実はこのスレと同時にインスパイアされて一本書いたのだ、それぞれのテーマでない方をカットしたのだ お出かけの導入ナシ・オチありverなのだ
すいません、ここに来れば|あにまん掲示板普段はやんちゃなウインディちゃんを叱るしっかり者のトレーナー(♀)がウインディちゃんのふとした拍子に見せるイケメンモードにドキドキしてマーキングとして噛み跡とか残されちゃうし他のウマ娘とかにしてると独…bbs.animanch.com読んで来たのだ 完成お疲れ様なのだ
- 190二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:56:53
- 191二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:58:49
- 192二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 00:04:55
そろそろ次スレの時期もん?
- 19318823/01/12(木) 00:11:07
ご意見感謝ですなのだ
>表現が少し読みづらいところがあるから、もう少し分かりやすくしてあると良いかもなのだ
善処します。
>この部分とかは、そのまま読点をつけて一文にしても良かったんじゃないかなって
あ、確かに一行の方が座りが良いですよね。
自分では気付けない所が多々ありますから、意見を聞かせて貰えるのは本当に有り難いです
次作では解消出来る様がんばるのだ。
- 19428,16323/01/12(木) 01:27:22
コッ コッ コッ コッ コッ
足音が響く。トレセンの廊下は走ってもよいことになってはいるが、誰かとぶつかるかもと思うとあまりスピードを上げるのは気が引けた
そうは言っても時間を無駄にはしたくないので間を取って早歩きだ。図書委員の当番が終わって荷物をまとめ、真っ直ぐトレーナー室へと向かう。
…最近のタイムがあまりよろしくないことは自覚していた。年末の有馬記念では我ながら素晴らしい走りができたと自賛するぐらいだったが、ベストパフォーマンスを維持するというのは難しいものだ
なればこそ、一層練習に励まなくては。私は英雄なのだから…立ち止まってなどいられない
「失礼します」さあ今日はどんなトレーニングメニューでしょうかトレーナーさん私は委員会業務の直後でも頑張れますよと意気込んで扉を開けた彼女――ゼンノロブロイを待っていたのは……無人のトレーナー室だった
「……」虚を突かれる。今日は別に、お休みではなかったと思うが…
トレーナーの机を見るとパソコンがスリープモードになっていた。書置きなども無い…となれば短時間の用事で席を外しているのだろう。飲み物でも買いに行っているのだろうか?
ロブロイはちょっとだけ考えると、自主練に出てしまうよりここで待った方がいいと判断した。待っている間に読書でも…いや違う、自分は練習をしに来たのだから趣味は後回しだ。だったら今やるべきはレースやトレーニングに関わることだろう。
そう思ったロブロイの目は、トレーナーの机に置かれた教本に留まった。以前聞いた漫画形式のものではなく、本格的なトレーニング理論に関するものと見受けられた。
――――⏱
ハッ!と目を覚ます。い、いけないいつの間にか寝てしまっていたようだ。
勝手に読ませてもらった教本は、予想通り…予想を上回る難解さであった。というか前書きが終わった途端、数式が大量に出てきて大混乱に陥ってしまったのだ。
- 19528,16323/01/12(木) 01:28:01
トレーナーさんはこんな内容を日常的に勉強しているのだろうか…やっぱり努力家で立派な人だ。彼の誇りでいたい…唯一無二の英雄として。恥ずかしくない自分でいたい
……と、徐々に頭が覚醒してきて気づいた。視界がぼやけている…眼鏡を外しているからだ。目の前のテーブルに置いてあるのを捕え、装着する。自分の身体にかけられたブランケットと、付箋が貼られた教本、その上に乗った二つ折りの紙がクリアになった視界に飛び込んできた。
これはどうやら親切な方が気を遣ってくれたらしい。二つ折りの紙に文字が書かれているので、慌てて開いた。そこには丁寧な手書きの文章がしたためられていた。
『私の英雄へ
忙しいにもかかわらず トレーナー室への訪問、光栄に存じます。
きっと本日も己を高めんと心身の鍛錬に勤しむおつもりであったことでしょう、野暮用で不在にしてしまいすみません。
重ねて、たづなさんから呼び出しを頂戴してしまったので、お眠りのところを起こすのも忍びなく本書を残していきます。
さて、目が覚めて本書に目を通されたならば、ずばり私から一つ提案をさせて頂きたいと思います。
せっかくですが今日・明日のトレーニングは一時休憩といたしませんか?
お気づきかもしれませんが、最近はトレーニングの負荷が大きく、英雄にも疲労が見て取れます。
怪我などの万が一が起きやすい状態と見られるため、心身をリフレッシュされてはいかがかと愚考いたします。
たづなさんの用件が済んだらすぐに部屋に戻りますので、その際にお話しさせていただきたいです。
どうかご自愛いただけますよう。
あなたの読者より』
私は丁寧な手紙を数度読み返して…反省した。トレーナーさんは当然、私が焦っていることに気が付いていた。今日も直接顔を合わせたらこの手紙同じことを言われていたのかもしれない。面と向かってなら私も否定したかもしれないが、見ての通りトレーナー室で居眠りなんてしていては「まだまだやれます」なんて言っても説得力はないだろう。
どうしよう…こんな丁寧なお手紙をもらっては、私もちゃんとお返事したくなる。ルーズリーフを一枚取り出し、筆を走らせた。え…と。トレーナーさんの書き方に倣うなら「あなたの英雄より」で締めるのか!?字面で見ると結構恥ずかしい……
ちょうど書き終わったぐらいで、トレーナーさんは戻ってきた。
- 19628,16323/01/12(木) 01:28:42
「やぁ、ロブロイ」「あ、お帰りなさい」「…読んでくれた?大丈夫?」「はいっ。あの、ありがとうございました。こちら、お返事です」トレーナーさんには意外だったらしく、一瞬停止したかと思うと「すぐ読んでいい?」と聞かれた。私は恥ずかしいのでテーブルの椅子に戻り、トレーナーさんに背中を向けている間に読んでもらった。
「――お返事ありがとう、ロブロイ」「いっ いえいえ」「となると…明日は一緒にお出かけしましょう、ということでいいのかな?」「はい…あの。ご迷惑でなければ」「迷惑なハズないさ。うん、よろしく」「はい、よろしくお願いします」
よかった。トレーナーさんだっていつもお仕事にお勉強に大変なんだ。息抜きの時間にしてもらえたら嬉しい。
私がよく行くところなら古書店か読書カフェだけど、トレーナーさんが行きたいところも教えてもらいたいな。
…と。私は浮かれていたがトレーナーさんはなんだか気まずそうな顔をしていることに気が付いた。実は無理をしているのでは……と心配していたら向こうから口を開いてくれた。
「ロブロイ…その手紙、下まで全部読んでないかい?」下?何事だろう、とトレーナーさんからの手紙を見返していたら、端っこのところに追伸が書いてあった。
『P.S. 勝手に眼鏡外してごめんね』(…っ!?)
そういえば居眠りから目を覚ました瞬間は裸眼だった。ブランケットだけでなく眼鏡までなんて…というか素顔見られた!?
その意味を理解した私はひとしきり騒いでしまい、最終的に明日のデザートを奢りで2品追加ということで手打ちとさせてもらった。
気づけば久々に明日が楽しみになっている自分に気づく。そうか、さっきまでこんなに息苦しくなりながら走ろうとしていたのか…。
その後は寮まで送り届けて貰い。言葉を交わす。「じゃあ、明日よろしく」「はい、よろしくお願いいたします」明後日からまた頑張ろうという決意と。あの人がトレーナーさんでよかったという実感を胸に抱えて自室に戻った。
200間近に失礼
- 197>>1ンディちゃん23/01/12(木) 07:03:49(ようやく分かったSSを書ける人は凄いのだ)5|あにまん掲示板「初めてSSを書いてみたら難しすぎて一作品完成させる事とすらできなかったのだ。スレでハートを50近く貰う人…pixivでランキングに乗る人は雲の上の存在なのだ」という初代>>1の嘆きに応え…bbs.animanch.com
次スレなのだ
埋めよろしくなのだ
自分の現役時代を懐かしみ、新入生の未来に思いを馳せる
こういう話も良い物ですな
個人的な好みを言わせてもらうなら最後は「喧噪の巷を~」より「賑やかなカフェテリアを~」とした方が今からの子供たちと引退済みの自分という対比が出来て良いのでは?と思ったのだ
狙ってのことなら無視して欲しいのだ
ロブロイが可愛いしロブトレが爽やかにスパダリしてるのだ
ロブロイ不所持につきこの二人の細かい事は判らないのだ
なのでこう言うの凄く好き、とだけいわせてもらうのだ
- 198二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 07:25:22
- 199二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 07:48:31
ありがとうございますのだ
感想とアドバイスをしておきながら何も書かないのもスレの方針的によくないかなということで書かせてもらったのだ
「育成中のお出かけコマンド押したら内部で何が起きてるのかな」程度の妄想でも2500文字ぐらいになるのだ。これはこれで楽しいのだ
- 200二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 08:34:46
200なら次回作も頑張って書くのだ