- 1二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 08:31:52
スレタイ通りに或人(→)唯阿←大二・祢音→景和といった五角関係について語るスレです
(ちょっと不備があったので立て直しました)
前スレ
(閲覧注意)ここだけ或人(→)唯阿←大二・祢音→景和|あにまん掲示板スレタイ通りに或人(→)唯阿←大二・祢音→景和といった五角関係について語るスレです(元のスレ主じゃないけど立てました)初代スレhttps://bbs.animanch.com/board/127474…bbs.animanch.com派生元
お見合いかぁ……相手はどんな人なのかな|あにまん掲示板「なぁイズ、今度のお見合い相手ってどんな人なんだ?」「鞍馬財閥のご令嬢、鞍馬祢音様でございます。スーパーセレブ祢音TVというチャンネルで家出配信を行っています」「へぇ〜!コラボしてみたいなぁ」http…bbs.animanch.com或人×祢音スレはこちら
(閲覧注意)或人×祢音スレ|あにまん掲示板あにまん限定CP、或人×祢音について語るスレです(元のスレ主じゃないけど続き立てて見ました)初代スレhttps://bbs.animanch.com/board/1274745/bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 08:54:39
保守
- 3二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 09:28:57
保守
- 4二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 10:01:16
スレ立て乙
- 5二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 11:30:39
保守
- 6二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 12:26:08
スレ立て乙です!
- 7二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 13:01:00
保守
- 8二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 13:13:04
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 13:54:59
このレスは削除されています
- 10二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 14:00:17
- 11二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 17:47:14
シリアス三角関係組に甘々二人組、果たしてどうなるか…
- 12二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 22:42:19
前スレだとなかなかに或人鈍感な感じのシリアスで進んでたからな…
幸せになってほしい… - 13二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 02:17:05
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 10:42:29
前スレから学んだこととシリアスな感じの鈍感って意外とありだったことに気づいた…
- 15二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 19:00:19
前スレで「大二に報われてほしい…大二×唯阿が読みたい」とお願いした者です
付き合ってる大二と唯阿さん書いてくれてありがとう カレシカノジョのふたり可愛かった…ありがとうありがとう - 16二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 22:10:29
保守
- 17二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 00:17:00
5人とも幸せになれと思っているからどのCPもハッピーエンドにしたいのだけど
前スレに書いたように、己の気持ちに無自覚な或人.好きな人を気遣いその好きな人との距離感を縮めるのを慎重に手探りしている大二.不破さんを喪ってから不破さん本人には永遠に届くことないクソデカ感情を自分の心の奥底に沈めて沈めてもう恋はしない…ってなっている唯阿さん.この3人をどう決着させるか、恋のゴールが迷子
なので、或人×唯阿ルートと大二×唯阿ルートに分けようかなと考えています - 18二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 00:17:19
私の脳内設定(おさらい)
祢音
景和に片恋中 ストレートに告白するつもりだったけど景和があまりに鈍感の為「好き」と言ったところで友情と捉えられ兼ねない可能性に気づきイベント重ねて景和の方から意識させよう作戦に方向転換
恋の悩み相談にのってくれる或人に感謝しており或人が唯阿を好きなんだと勘づき唯阿との恋が成就することを願っている(或人×唯阿派)
景和
或人が唯阿に恋していること・そのことに或人本人は気づいていないこと・大二と唯阿の仲を取り持とうとしていることを感じ取る程度には他人の恋愛事情はわかるのに、自分に向けられる好意に鈍感
或人
博愛主義 唯阿に無自覚の片想いをしている
祢音の恋を応援している(景和×祢音派) 景和が祢音の気持ちに気づいてなくて祢音は英寿を好きだと思っていると察するくらい他人の恋愛事なら読み取れるが、自分のこととなると自分が誰を想っているのかさえ認知できていない
唯阿に笑ってほしいなと思っているが自分にはできなくて、唯阿に頼ってほしい気持ちがあるけれど頼ってくれなくて、頼りにならないのかなぁと自分でも気づかないまま悔しさを感じているのだけど、いまのところ表に顕れてこないので、唯阿のことは大二に託す - 19二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 00:19:19
天津
唯阿モンペ
唯阿
基本 余計なお節介はしない主義だが、或人に対しては圧倒的な負い目があってなにかあれば手を貸そうという気持ちと自分のような酷い仕打ちをした人間の手なんか取りたくないかもしれないという気持ちが綯交ぜなのに加え不破の生命を張った闘いに間に合わず或人が頼りにしていた不破を護れなかった責任を感じており…つまり或人に対して重たいものを抱いている 或人のことを考えると沈みがちで誰かに或人について訊かれると口が重くなるし「人が好い」とか「お人好し」とかしか言わない
大二のことは真面目で真っ直ぐで自分がしばらく忘れていた信念を捨てずに藻掻いていたことを知っているので好印象を持っている 繊細なところや物わかりの良すぎるところが気に懸かるものの大きなお世話かもしれないと深入りしないで時々おいしいものを食べに連れていくに留めている
恋愛は過去にしたことがあるが、いまは不破を亡くし届くことのない恋心を胸の奥底に隠して喪失感を抱えているので恋愛どころではない
或人が祢音に自覚のない片想いをしていると誤解しており報われればいいと思いながらあんな酷いことをした自分が或人のことで願うのも祈るのも烏滸がましいだろうと考え、ふたり(或人と祢音)を積極的に結ばせようとまではしない
大二
或人・祢音・景和・唯阿の恋のすれ違いを全て把握してしまう結果となった苦労人
他人の恋路は邪魔しないが口も挟まない(恋愛経験に乏しい自分が差し出がましいことをするのはありがた迷惑と思っている)
唯阿への想いは或人が唯阿を好きと自覚するまでは抜け駆けしないで胸のなかに閉まって唯阿と(或人と)親交を深めていこうとしている カゲロウには臆病者と揶揄される - 20二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 10:43:54
- 21二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 12:12:04
或人と唯阿さんのいちゃいちゃが見たいと前スレでリクエストしたんだけど
名前呼ぶか呼ばないかで照れるふたりに中学生か!ってなったわ 或人も唯阿さんもかわええ - 22二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 19:58:41
保守
- 23二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:17:03
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 08:46:36
モンペの時点で十分やばいけどね…
- 25二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 16:55:00
景和が或人と一緒にいる祢音ちゃん見て無自覚な嫉妬してたりしないかな?
- 26二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 19:55:19
- 27二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 20:02:49
- 28二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:58:19
- 29二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:58:44
- 30二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 00:50:17
- 31二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 00:55:00
- 32二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 09:10:49
やめろやめろ
- 33二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 09:17:01
- 34二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 09:18:26
そっちの世界線か…これはシリアスになる予感
- 35二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 09:19:19
「よぉ、刃」
「!!不破?!!おまえが何故ここに…?!」
「いきなりご挨拶だな。いちゃ悪いか」
「いや、そういう訳でないが…」
「…ところで、夢はできたか?」
「……ないよ」
「未だに夢がなく、大層な信念を掲げているんだな」
「自分のルールで気に入らないものはぶっ潰すおまえに言われたくない」
「相変わらず、口が悪いな。そんなんじゃ誰も追いてこないぜ?」
「ほっとけ」
「独りでどうにかできるものなのか、おまえが抱く信念とやらは」
「…!」
「刃…おまえ、俺に言ったよな、『独りで生きていける程この世界は甘くないぞ』と。 そっくりそのまま返すよ」
「……」
「独りで背負いすぎなんだよ、おまえ… 偶には人に頼っていいんじゃねぇか」
「 ッ、頼るって…誰にだっ?!
(口では『テクノロジーは人に寄り添ってこそ』と言いながらあいつの道具に成り下がり、見失っていた信念を思い出したものの『どんな命も守る』という正義を果たせず、挙げ句アークになった私に、誰が手を貸してくれると言うんだ…)
頼れる人などいない…っ!」
「まったく… 近くにいても離れていても世話が焼ける女だ」
「何だと?!」
「頼れよ…俺に」
―――不破…… - 36二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 09:33:14
不破さん?!
- 37二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 11:11:01
前スレ見たら↓これ参考にってことなんだけど
よいこのみんな!|あにまん掲示板おしごとやかいしゃはたいせつだけど、くるしかったりなやんだりしたらちゃんとそうだんしようね!bbs.animanch.com↑不破さん普通に出てくるんだよな
このスレでも、不破さん実は生きてるとか生き還ったとかだったりしたらどうなるんだろうと思ってたんだが、まさか…
- 38二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 12:17:18
何が始まるんです??
- 39二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 12:19:00
大二が本日の業務を終えブルーバード寮の自室へ帰ったところで携帯電話が鳴る。
「はい」
「五十嵐くん、いま大丈夫かな?刃さんが大変なんだ!!」
或人の切羽詰まったような声。 大二は「すぐ行きます!」と言って国立医電病院へ向かった。
「頼れよ…俺に」
そうか…。――唯阿はようやく理解する。…これは夢だ。
―――だから、こいつは私の目の前にいる…。
でなければ、不破がここにいるはずがないのだ。
この想いは…不破への想いは…墓場まで持っていく覚悟で心の底に沈めて沈めて素知らぬ顔で過ごすつもりだったのに。蓋をしたはずの心から溢れ出てその結果が…、不破を呼び寄せたのだろう。
だとすると、おそらく…――私はもうすぐ死ぬんだな…
最期にもう一度だけ逢いたい…そう願ってしまったのだろう…――願うことも祈ることも赦されないのに。夢でいいから…、と。
―――夢なら少しくらい素直になってもいいだろうか…
「不破…聞いてくれるか?」 - 40二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 21:58:27
ハッピーエンドだよ!(たぶん)
- 41二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:18:46
保守
- 42二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 13:01:00
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:19:02
- 44二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 16:30:02
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 17:55:00
- 46二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 02:30:51
保持
- 47二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:22:46
- 48二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 12:35:02
- 49二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:42:22
- 50二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:38:09
- 51二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:55:00
※リバイスファイナルステージショー微ネタバレ注意
「五十嵐大二様、お待ちしておりました。社長秘書のイズと申します」
大二が医電病院に着くと或人の秘書が唯阿の病室まで案内してくれた。
「飛電さん!」
「五十嵐くん、来てくれてありがとう」
「いえ。…刃さんの容態は?」
「あまりよくない」
そう返したのは、天津。
「あの後(※アーク化し疑似ヘルライ状態で暴走した唯阿が正気に戻った後)、刃さんをここ(医電病院)へ搬送してね…」
「唯阿は一命を取り留めた。手術は成功し、外傷もほぼ残っていない。だが…、
意識が戻らない」
………。――深刻な事態に大二は言葉を失う。
「医者によれば、このまま一生 目覚めないことも有り得るそうだ。
‘あのときの’唯阿は破壊衝動があり自身も周囲も傷つけようとしていたようだから内臓の損傷が激しくなかなか意識の回復に至らない可能性もあるが…
心因性によるものと私は考えている」
唯阿は精細だからね、と付け加える天津の弁を聴きながら大二は下を向く。
「君も唯阿が正気に戻るよう手を貸したそうだね…」
天津がそう続け、大二は顔を挙げる。
「そのとき、唯阿になにを言った?」
天津のあからさまな鋭い眼差しが大二を突き刺す。
「‘なにか’、唯阿を動揺させるような‘なにか’をやったか言ったかしたのではないか」
「待ってよ、垓さん! 五十嵐くんは刃さんを取り戻そうと必死になってくれたんだ!
五十嵐くんがいたから刃さんを助けられた…!俺ひとりじゃ、刃さんを救えなかった…!!(刃さんを止めることはできても…刃さんを、刃さんの命を、守れたかどうか…)」
「飛電社長…相変わらず君は甘い。やはり社長に向いていないのでは?」
「ぅ…」
「まぁ、いいでしょう…。
五十嵐大二、今回は飛電の社長に免じてこれ以上の追及は止めよう」 - 52二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:55:19
「……あの、」
重苦しい空気のなか、大二は口を開く。
「刃さんの意識の世界に入っていくことは可能ですか」
「!! 刃さんの精神世界に意識だけ飛ばすってこと?!
衛星ゼアによってAI空間に入ったことはあるけど、人の脳内空間に行ったことはないなぁ…」
「或人社長!つい先日 完成した“心にアクセスできる脳計測器”なら、できるかもしれません」
イズの応えに或人が同調する。
「あー!刃さんが設計したっていう‘あの’!」
「はい。
刃様は、滅亡迅雷にも心があると知り、ヒューマギアがシンギュラリティに目覚めるメカニズムを解明する足掛かりになれば…と、ご自身が考案された設計図を持って我が社に協力を求めてこられました。そのとき或人社長は衛星ウィアの打ち上げで宇宙へ行かれていたので代わりに私が預かって…」
「それが、この前、完成したんだったね」
「刃様、もう少し早く設計図が仕上がっていれば滅亡迅雷はあんなこと(※爆発四散全滅)にならなかったかもしれない…と悔やんでおられました」
「刃さん…」
大二には話がよく見えないけれど、唯阿の信念と飛電インテリジェンスの技術力と或人と唯阿の間にある信頼関係を感じ取ることはできたから
「その“心にアクセスできる脳計測器”を使えば…刃さんの内面(なか)に行けるんですね?」
先に進めた。
「うーん…あれって“ヒューマギアの”心にアクセスするものだから、“人の”心に対してはどうなんだろう…」
「サウザンインテリオンのテクノロジーを甘く見ないでいただきたい」
突如、天津がそう言い
「飛電社長、イズをお借りしても…?」
或人の了承を得、イズと共に病室を出て行った。…人の心にもアクセスできるようアップデートしてくれるらしい。 - 53二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:58:00
「それにしても…よく思いついたね、五十嵐くん」
「兄の意識が帰ってこなくて…兄の記憶の世界に行ったことがあって…」
「……そっかぁ… ありがとう」
一瞬 逡巡する表情を見せ結局は深く訊かないで礼を言うに留める或人を気遣いの人だなと大二は思う。
―――そういうところ…刃さんと似てるなぁ
だから、
「俺達は自分の悪魔と契約して仮面ライダーに変身するんです」
大二は事情を話すことにする。
「兄は自分の悪魔と変身する度に記憶を失うという契約をしていて…ついに俺達家族のことも忘れてしまって…その契約を解消する為に、兄は自分の悪魔と戦って…家族のことは思い出したけど、自分の悪魔に関する記憶は心の底に封じられた…
兄は自分の悪魔を思い出そうとある実験を受け自分の記憶の底で悪魔と再会したけれど、現実世界に意識が戻ったらまた記憶が封じられるから目覚めるのを拒否しているんじゃないかって…それで俺は兄の記憶の世界に入って脳内の兄に呼び掛けることにしたんです」
一気に話して、遠くを見つめる。
―――飛電さんなら…刃さんを、刃さんの意識を、連れ帰ってこれる
唯阿のなかへ入っていって、唯阿の心に触れることができれば…唯阿の意識を覚醒(めざ)めさせることができる、はず。…或人なら唯阿の心に触れられる、きっと。或人ならきっと…――唯阿を助けられる…
「ありがとう」
「ぇ…」
思考の海に沈んでいた大二は或人に掛けられた言葉で我に還る。
「そういうの、他人にあんまり話したくないよね… なのに、話してくれてありがとう」
「…飛電さん……」
「五十嵐くんのお蔭で刃さんを助けられそうだ。一緒に刃さんの精神世界に行こう」
「! 俺も、いいんですか?!」
「当たり前だろ! 刃さんのなかに入って刃さんに呼び掛けよう というのは君の提案なんだから…
五十嵐くん、刃さんに逢いに行こう!!」
「……はい…」 - 54二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:59:10
このレスは削除されています
- 55二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:00:19
- 56二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 11:30:02
- 57二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 22:33:39
或人も大二もいいヤツだなー どっちも報われてほしい…いや、唯阿も含めて3人とも幸せになってほしい…
- 58二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 07:47:37
保守
- 59二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 16:31:25
- 60二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:20:30
ふと思ったんだけど
祢音が或人に相談しているうちに或人を好きになってしまい、景和がやっと自分の祢音への想いに気づいても時すでに遅し となったら…その後どうなるのー?っと - 61二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:30:00
- 62二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:58:58
このレスは削除されています
- 63二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:19:03
- 64二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:01:04
ドロドロの昼ドラの完成だよこれ…
- 65二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 02:46:11
保守
- 66二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 09:19:00
- 67二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:40:10
- 68二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:14:35
※注意※
・唯阿さんは精神ボロボロ
・大二がせつない
・或人も曇る
大二は或人と一緒に唯阿の心の中へ。
果たして、早速に唯阿を見つけた。
刃さん!と声を掛けようとして、唯阿の傍らに佇む男性の存在に気づく。
「不破さん…」
或人が呟く。
「……生きて、た……? 不破さん…ッ!刃さん…ッ!」
或人が呼び掛ける、けれど、ふたりの反応はない。
大二と或人は駆け寄ろうとするも近づけない。走っているのに前に進まない。足踏み状態だ。
「なんで…?!」
「飛電さん、いまの俺達…刃さんに認識されていないみたいですね」
「え?どういうこと??」
「ここは刃さんの脳内。いまここにいる不破さんという人はおそらく…刃さんの記憶の中から出てきた。
俺達は外部から侵入した。刃さんの脳内にいる俺達――刃さんの記憶の中にいる俺達でないから、刃さんの想定外の存在なんだと思います。それで…」
「刃さんに認識してもらえてない…」
「そういうことです。だから呼び掛けても近寄っても届かない…」
「どうすればいい…?」
「俺達は謂わば外部からの侵入者だから、いずれ脳が感知するはず。タイミングを見計らって…といきたいとこですけど、いつ感知してくれるかわからないから…しばらくは――」
「刃さんと不破さんの様子を見よう ということだね」
「はい」
一輝の記憶の世界に行ったときはすぐに気づいてもらえたけれど、それは一輝と自分が兄弟だからだ、と大二は悟る。
唯阿と自分の関係性を鑑みれば、自分は唯阿の記憶の片隅に在(い)るかどうか…――唯阿からすれば自分なんて取るに足らない存在であると思い知らされる。同時に、不破という人物が唯阿の心をどんなに占めているか.ということも。 - 69二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:15:00
「不破…聞いてくれるか?」
唯阿が不破に語り掛ける。
「私はおまえに謝らなければいけないことがたくさんある」
そう言って唯阿は話し始める。
「変身する為とは謂え、脳に埋め込まれたチップのことを黙認していた。
おまえの過去の記憶は捏造されたものだった…私は知らなかったが、仮面ライダーのシステムを作ったのは私だ知らなかったで済まされない…
そもそも変身者の経歴は把握しておくべきことだ、システムの開発者なら。
当時の私は他人に関心がなかった…『テクノロジーは人に寄り添ってこそ』と言いながらな…。
おまえの過去を知ろうとしなかった私は、おまえのヒューマギアへの怒りを目の当たりにしてヒューマギア関連でなにかあったんだろうと簡単に結論付けてちゃんと調べなかった。
中学の頃【デイブレイク】で暴走したヒューマギアに襲われたという過去があるからヒューマギアに怒りを燃やしていたこともその過去が嘘の記憶だったことも知らないで、
私は…ライダーシステムを作っておきながらライダー変身者であるおまえのことを知らずに、脳にチップが埋め込まれていることは黙って、バルカンとして闘うおまえを見ていた。
『テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味がある』と言う私が人に寄り添っていない…私こそ意味があるだろうか」 - 70二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:15:35
「なに言ってるの、刃さん?!!不破さんもどうして黙っているの?!」
「飛電さん、落ち着いて!
いまここにいるあの人は多分、不破さんという人間に刃さんが持っているイメージから生まれたと考えられます…」
「!! そんなぁ…
だったら、刃さんは…不破さんからどう思われているかってことに対して勘違いしてる…」
「でしょうね」
「不破さんあんなに刃さんのこと気に掛けて心配して大切に思っているのに」
それはあなたもでしょう…――大二は自分の唯阿への想いを知らん振りして、内心 溢す。
唯阿の不破に対する想いの深さと或人の唯阿への想いの大きさを知り、胸に痛みが走る。
敵わないなぁ、なんて。
或人が唯阿を大切に思っていること、唯阿がいまでも不破という人を想っていること、それらの事実に傷つき、けれど見ない振りをして、大二は唯阿の心境に考えを巡らせる。
唯阿は赦してほしい訳でないのだ、おそらく。慰めの言葉も要らないのだろう。――大二は、ギフの力に屈して赤石の軍門へ下り兄妹と対立した自分の迷走を反芻し、唯阿の気持ちもわからなくはないと思う。 - 71二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:16:30
「不破、おまえは仮面ライダーになるべきじゃなかった。
おまえは『仮面ライダーになったことを後悔なんてしていない』と言ったが、やはり…おまえは仮面ライダーになるべきでなかった…!」
そう告げる唯阿の声は、震えている。
「おまえは、自分には夢がある、と言ったな…
私が作った仮面ライダーという夢がある.と、そう言ってくれたな…不破…」
唯阿が一瞬 微かに笑みを浮かべたように見えたけれど直後に、でも…!と辛そうな面(かお)になる。
「もしおまえが仮面ライダーにならなければおまえは滅亡迅雷を止める為に命を張ることもなく、家族と笑い合う日々を生きられた…。
私の所為でおまえの人生は滅茶苦茶だ…」
項垂れる唯阿の姿は痛々しい。
「後悔はある…悔やんでも悔やみ切れない程。罪悪感…は抱いちゃいけないだろうな、おこがましい。
おまえがいなくなってしまって、私はおまえにどう償えばいい…?
消えてしまいたくなるときもある、けれど、
おまえが、不破が『命を守るのがおまえの役目だ』と…、命を張った不破がそう言うから…、――私は…『どんな命も私が守る』と決めたんだ…
なのに…、私は…アークとなった、なってしまった。
人を傷つけ、街を破壊し、――守ると決めた命を脅かすことをしてしまい… 私は…、私は…」 - 72二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:17:17
―――刃さん……
唯阿の語りを聴いていて、大二は苦しくなる。
こんな、しんどいものを抱えて、それでいて、唯阿はそれを表に見せない。
誰にも弱音を吐かず誰にも甘えず誰にも頼らず…ついに堪え切れなくなって思いの丈を告げる先は――自身の記憶に在(い)る、自らの印象で形作られた想い人。
好きな人に対してさえ、こんな形でしか胸の内を打ち明けられない、唯阿の不器用さが痛くて。愛しく思う。
そして…
何故、俺は手を伸ばさなかったんだ…ッ ――今になって、己の臆病さが厭になる。
「俺で良ければ…力になります」と、もっと早く言えばよかった…そんなことこの人はきっと望んでいない言っても困らせるだけだなんてくどくど考えずに貴女の力になりたいんだと伝えればよかった…
彼女の心がこんなふうになっているなんて…知らなかった…で、受け流せない。
刃さんは誰かの力を借りるのを誰かに甘えるのを良しとしない人だとか、刃さんの方から頼られたら手を貸すけれどまだ‘そのとき’じゃないだとか、俺は刃さんの心に踏み込んでいい間柄じゃないそこまでの関係を築けてないだとか、相手への配慮?気遣い?臆病者の言い訳と突き付けられる思いがする。
恐いだけだ。相手を傷つけることが。相手に嫌われることが。
臆病者と囁いた“あいつ”の声が蘇る。
俺は…、俺は… - 73二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:17:39
「私は地獄に堕ちる」
唯阿が、憑き物の落ちたような表情(かお)で言う。
すると、彼女の背後に禍々しい扉が現れる。その扉には骸骨が。…所謂“地獄の門”なのだろう。
「…お迎えが来たようだ」
門の扉がゆっくり開く。中から炎が見える。
「不破、最期におまえに逢えてよかった」
唯阿は小さく笑って、門を潜る。
「「待って…!!」」
或人と声が重なる。けれど、唯阿には届かない。自分の声も、或人の声も、唯阿に届かない。
無情にも地獄へ続く扉が閉まっていく。
大二は或人と走る、けれども、一向に前に進めない。
―――刃さん、刃さん、刃さん…っ
届かない…。俺の手は届かない…俺の声は届かない…。
唯阿は少し離れたところから見守ってくれて頼りになるけれど時々どこか遠くを見ているような気がして力になりたいとどこかで願いつつそのことに触れないでほしいみたいな雰囲気を感じていたから唯阿の方から頼られたら手を差し伸べようと思っていた…。間違いだった。
唯阿が手を伸ばしてきたらその手を掴む.ではなくて。唯阿から手を伸ばされる前に自分が手を伸ばせばよかった…唯阿に頼られるのを待つのじゃなく、貴女の力になりたいと唯阿に伝えればよかった…
言葉でなにも届けてこなかった。だから――届かない…。俺の手は届かない…俺の声は、刃さんに届かない…。 - 74二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:18:25
“地獄の門”が閉まる間際、不破が動く。扉の隙間に手を挟み入れ抉じ開けようとする。
「うぉぉぉぉぉおりゃぁぁぁああ」
扉を全開すると、不破は唯阿の手を掴む。
唯阿が不破と一緒に扉の外から脱出したら、“地獄の門”は消えた。
「相変わらず無茶苦茶だな…おまえは」
解かれた自身の手を見ながら、唯阿が言う。
「私はおまえに振り回されてばかりだ…」
不平の割に唯阿の口調はやわらかい。
「後先 考えずに突っ込む。人の言うことを聞かない。自分のルールで突き進む。頭に血がのぼるとブレーキが効かない。身の危険を省みず無茶をする。無鉄砲で向こう見ずで……ほんと…不破は自分勝手だ」
愛しげに文句を垂れる唯阿を見ていると、不破を本当に大切に想っているのだということがふたりの関係性を詳しく知らない大二にも伝わってくる。
「いまだって、身勝手に私の手を取って炎の中から連れ出して…。
そういえば…覚えているか、飛電インテリジェンスとの消防士対決。訓練火災による人命救助対決のはずが本物の火事が発生して… いまと逆だな、あのときおまえは…私の手を取り、人を救う為、私を連れて炎の中へ入ったよな…
自分のルールに私を巻き込んで、…勝手だよおまえは」
困ったように笑って、それから…
「だけどな、不破…
おまえは迷いがなくて、真っ直ぐで…。…羨ましい」
視線を逸らして紡ぐ言葉は愛情に満ちている。 - 75二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:19:55
「真っ直ぐと謂えば――あの人、もだな」
火事現場に乗り込んだときのことを唯阿は思い返しているのか、辺りに唯阿の頭に過ったと思しき記憶が映像となって浮かび上がる。
人の形をした無機質な物体が瓦礫を支えた状態で固まっている。先刻の話からすると、消防士型のヒューマギアだろう。人命救助の為に崩れ落ちそうな瓦礫を持ち上げ、炎に巻かれて表面が焼失して機能停止となったのだろうか。
そのヒューマギアに触れる手。――或人、である。
ご苦労様…と言って、そのボディを自ら背負い、現場から運び出す或人(記憶の映像)に、唯阿は目を細める。
「社長さんは…人の善性を信じ、ヒューマギアを単なる道具として扱うのでなく社員として見る、いい人…。
そんな社長さんに対して私は…メタルクラスタホッパープログライズキーを構築し無理矢理ゼロワンドライバーに装填してゼロワンシステムを封じたり…ジャッカルレイダーとなって立ち塞がったり…
テクノロジーを悪用して苦しめた…。
なのに、社長さんはこんな私を仲間だと言う。お人好しだ…
社長さんは真っ直ぐで、眩しくて…。偶に疎ましくなる…――私は社長さんの顔を真っ直ぐ見れない」
「それで、アークを破壊してチャラにしようとしたんだよな?今更どんな顔して社長に逢えばいいんだ…ってな」
「そんなこと…そんなことないよ…刃さん…」
横から漏れ聞こえるは或人の僅か掠れ声。…その反応も唯阿には聞こえていないようだ。
「不破さんだって…『アークを破壊してチャラにしようとした』なんてそんな意地悪な言い方はしないよ。不破さんはどんなときも刃さんを想っていて、厳しいこと言ってもやさしかった…。
不破さんは誰に対しても厳しくて優しい人だけど、刃さんには特別やさしかったよ…」
唯阿はまだ或人を認識していないようでつらそうに絞り出す彼にはやはり目もくれず、あぁそうだ…と不破の指摘を肯定する。
「アークを破壊することでケジメを付けるつもりだった…
デイブレイクタウンの底に沈んだアークを引き摺り出そうと滅を依り代にして、滅亡迅雷の司令塔である滅ごと倒せば、人類の脅威を一掃できると…。
だが、結果は‘あの’ざまだ。…アークの強大な力は想像を超えていた。私の見通しが甘かった…。変身解除に追い込まれ… 「ビビったんだよな、おまえ」 - 76二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:21:20
「違うよ刃さん…違うよ不破さん… そんなこと言わないで…」
今にも泣き出しそうな或人を見遣って、大二は眉根を寄せる。
或人がどんなに唯阿と不破を慕っているか、大二は知っている。或人が語ってくれた不破の話が本当なら、不破本人はこんな底意地の悪い言い回しはしないだろう。
だとしたら…、考えられるのは――唯阿が自身に忸怩たる思いを抱いていて、それをいまここに在(い)る不破に投影している.ということだろうか。不破の辛辣な物言いは唯阿自身の自責の念が反映されているといったところか。
刃さん…――唯阿の心中を察して、大二は胸が苦しくなる。
唯阿は…自分を責めて、責めて責めて、責め続けて、好きな人に甘えず頼らず記憶の中のその人に自分を非難させている。……どうしてそこまで自分を追い詰めるんだと思うけれど、――それが“償い”なのだろう…想い人への。だから、唯阿からすれば自身を責め立てるのは心を寄せる不破でなきゃいけないのだ、きっと。
―――刃さん…ッ
嗚呼、なんと痛い…
随分と想い詰めたものだ。
唯阿の不破への心の寄せ方は深い。深くて…、痛い…。
だから…だから…、――このままじゃいけない。
刃さん、あなたは必ず守り抜く…っ! - 77二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:22:30
「結局、私は…アークを独りでは倒せず、おまえと社長さんの手を借りた。その借りは返せていない。
イズが散ったとき、社長さんになにか言わなければと思った…なのに、私は何も言わずに立ち去った。なにを言えばいいのかわからないとか私の何の慰めにもならない言葉など無意味だとか私が声を掛けたところで要らぬ世話だろうとか…あれこれ理屈を並べ立てて、私は社長さんをほおってしまった…。
それでも社長さんは、こんな私を仲間と言うんだ…お人好しが過ぎる…」
唯阿は俯いて。
「そして私はアークになってしまった…私は迷惑ばかり掛けている。
おまえが私には命を守るという役目があると、命を張ったおまえがそう言うから、だから私は…『どんな命も私が守る』と決めた、のに…。私は…アークとなってしまった…!
人を傷つけ、街を破壊し…――守ると決めた命を脅かした…!
人の善性を信じる社長さんを裏切って…!!私は…私は…」
「もういい…わかったから。もういいんだ、刃…」
つい先刻までと打って変わって、不破の声色がやさしいものになっている。
「俺と一緒にいくか?」
不破が手を差し出す。その声はあたたかく唯阿を包み込むかのよう。
唯阿が、自らの手をゆっくり伸ばし。差し出されたその手に触れようとしている。 - 78二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:25:30
「「刃さん…!!」」
再び或人と大二の声が重なる。
唯阿が、こちらを向いた。
届いた…。今度は届いた。唯阿に、届いた。
或人と大二は唯阿の元へ駆け出す。
「社長さん…どうして… 君も…」
唯阿が戸惑っているのが見て取れる。
「迎えに来たよ。帰ろう?」
或人が唯阿に手を差し伸べる。
唯阿は自らの手を伸ばすことを躊躇う素振りを見せる。
つい先刻まで唯阿の自責の念を聴いていれば、大二には、赤石に不承不承ながら従っていた自分に自身の悪魔との決着をつけることで覚悟を見せた父と自分に手を差し伸べてくれた兄と妹をそのときは振り切った大二には、何となくわかる…――唯阿は或人の手を取っていいのかと葛藤しているのだろう。 - 79二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:25:58
だから、
待ってるだけじゃ駄目だ。差し出した手を相手が取ってくれるのを待つのでは駄目なんだ。
だから、だから、
大二は、唯阿の手を掴んだ。
「刃さん、帰りますよ」
唯阿の瞳が揺れている。大二は彼女のその双眸を真っ直ぐ見つめる。
―――刃さん
俺はあなたを守ります。
だから…、この手は離さない。
「そうだよ、刃さん。一緒に帰ろう」
或人が、唯阿の反対側の手を掴む。
「行きましょう」
或人と大二に促され、唯阿が一歩 踏み出した。
途端、先に白い扉が現れる。
或人と大二は唯阿の手を引いて走った。…その扉の先が出口だと確信して。
走る途中、大二は後ろを振り返った。
そこに、不破の姿はもうなく…
あとは任せて下さい。…不破さん。
大二は前を向いて。
それから3人は扉の外の光指す方へに飛び込み。
光のなかに消えていった―――。 - 80二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 00:00:02
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- 81二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 09:27:35
なんやかんやいい感じにハッピーエンドかな?
- 82二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:47:45
保守
- 83二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 23:58:19
唯阿さん精神的にギリギリ…
- 84二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 11:00:02
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- 85二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 16:03:32
保守
- 86二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 16:07:18
- 87二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 16:10:55
或人が曇る て…そうきたか…って感じ
- 88二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 00:00:02
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- 89二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 10:03:43
- 90二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 17:52:16
これ目が覚めたとき或人と大二どっち取るのかめっちゃ気になるやつ…
- 91二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 23:55:00
唯阿さんマジで危なかったんじゃないの…(生死を彷徨う的な意味で)?
大二、よくやった…! - 92二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:19:00
大二がナイトみたいだ…
- 93二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 20:14:05
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- 94二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 23:55:19
- 95二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 23:58:19
- 96二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 09:34:41
- 97二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 19:29:05
- 98二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 23:55:11
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- 99二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 10:32:52
元に戻った唯阿さんこれからどうするんだ…
- 100二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 19:00:02
- 101二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 02:19:19
もう少し先になるけれど、或人×唯阿ルートと大二×唯阿ルートに分かれる予定
分かれたルートそれぞれでハッピーエンドにしようと思ってます
これが唯阿さんの不破さんに向けているクソデカ感情…
あと >>89 がレスしてくれた通りアーク化してしまったから自責の念が加速しているんだ…
或人も精神的ダメージ(唯阿さんが自分に物凄く負い目を感じていたこと)受けたので大二に頑張ってもらいますた
はい 断罪してほしい気持ちはあったと思われ 他の誰でもない不破さんに
…重い…重いよ唯阿さん…(そう書いたのは私)
何でも抉じ開けるイメージもあるけれど、唯阿さんには不破さんに断罪してほしいというのが少なからずあるので唯阿さん脳内の不破さんネチネチなじるような言い方になってます
或人×唯阿・大二×唯阿それぞれのルートに分かれる前に唯阿さんが目覚めた後の話を書いているとこ
- 102二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 11:05:03
待ってる!
- 103二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 12:33:05
- 104二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 17:00:00
唯阿モンペだからね
- 105二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 19:17:00
天津は或人社長なら唯阿と付き合うの許すんだろうか
- 106二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 21:30:00
本編終盤を見る限り或人個人は認めてる感じだけど唯阿さんの彼氏としてってなると…微妙なんじゃない?
- 107二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 08:35:03
待機
- 108二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 17:19:17
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- 109二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:14:55
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- 110二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:15:17
※注意※
・シリアス
・或人も大二もせつない
両の掌に温かさを覚え、唯阿は瞼を上げた。
「…さんっ、刃さん…っ」
誰かが自分を呼ぶ声がする。
何度か瞬きをしてゆっくり瞳を開ける。視界に気遣わしげにこちらを見つめる大二の顔が広がる。
「意識を取り戻したんですね…よかった…」
安堵の表情を見せる彼になにか言おうとしたけれど
「医者(せんせい)を呼んできます」
大二は出て行ってしまった。 - 111二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:15:58
ふともう片方――大二がいた反対側の手の平に温もりを感じて目線を滑らせると、自分の手を握ったままベッドに突っ伏している或人の姿があった。
唯阿はそうだった…と思い出す。
アークとなってしまった自分は、或人と大二と闘い正気に戻ったものの気を失って病院へ搬送された.というところか…そうするとここは病室のベッドの上。自分がどのくらいの時間、意識不明だったのかわからないが…
『迎えに来たよ。帰ろう?』『刃さん、帰りますよ』――あれは、夢でなかったらしい。
「…ん、」
どうやら或人の目が覚めたようだ。直後、ガバッと顔を上げ周囲をキョロキョロする彼と目が合った。
「刃さん!」
「……社長さん、おはよう…?」
「…あー、おはよう…??」
ここでおはようは合っているのかわからないが他になんと言えばいいか検討が付かない。お互い、疑問符付きで起床の挨拶を口にした。
「ご、ごめんね」
或人は慌てて握っていた手を離し
「目を醒ましたんだね!よかったぁ」
何故か嬉しそうに言った後、
「どこか痛まない?大丈夫?」
心配そうな表情(かお)をする。
「平気だ」
素っ気なく返せば、或人はそう…と言ったきり、黙り込む。
ふたりの間に沈黙が流れる。
「……ごめん…」
先に口火を切ったのは或人。
「俺…、刃さんがあんなふうに思っていたなんて考えもしなかった…ごめん」
「 あなたが謝ることでは…
私の方こそ悪かっ… ―― 「謝らないでッ!」
詫びの言葉は遮られた。
「謝らないでよ…(哀しくなるから)」
「……」
少し弱った様子の或人になにも言えなくなる。謝罪以外になにを言えばいいのか、言葉を巧く紡げなくて…――自分が厭になる。 - 112二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:16:20
『迎えに来たよ』。――或人の声が、脳裏を過る。
どうして、迎えに来た…私は散々あなたを苦しめたのに…なのにどうして…――私を捨て置かなかったんだ…
胸の中でそんな感情が渦巻くけれど、呑み込む。
言葉にすれば、甘くて優しいこの人が何故か淋しげに笑う、その様を容易に想像できるから。
―――お人好し…
謝ることを拒まれた以上、口を開けば何故こんな自分を迎えに来たのかと問い詰めてしまいそうで、けれどそれは彼に責められるべき自分が彼を責めることであり理不尽だ。
それでも唯阿は、何か、言わないと…と、或人に呼び掛ける。
「社長さん、」
「お礼なら大二くんに言って」
唯阿の言葉はまたも遮られる。
―――社長さん…様子がおかしい…
「Dr.オミゴト、呼んで来る」
唯阿がどうした?と尋ねる前に、或人は病室から去って行った。 - 113二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:16:55
大二は、先生は別の手術を執刀していると言われ唯阿の病室に戻る途中
「大二くん!」
或人に声を掛けられた。
「ちょうどよかった。俺、ドクターを呼びに行くから、刃さんの傍についててくれる?」
「先生は手術中だそうです」
「 そっか…」
或人が困ったように笑って下を向くのを少し疑問に思いつつも、戻りましょうか、と言う。
「うん…」
短く返して俯いたまま動く様子のない或人に、大二は頭を傾げる。
「 或人さん…?」
「…ごめん、俺…どんな顔して刃さんに逢えばいいのかわかんない」
「……」
或人が唯阿と顔を合わせづらい理由に何となく察しが付いたから、大二は口を噤む。
唯阿の意識の中で見聞きした不破への想いや或人に対する心根を思い返せば、或人が唯阿と逢うことを控えようという気持ちになるのも無理はない、けれど、
「或人さん、」
大二は、肩を落とす或人を見ながら語り掛ける。
「…或人さんが刃さんと逢うのを躊躇ったら、刃さん余計につらいと思いますよ?」
或人の気持ちもわからなくはないけれど、大二も一度はお別れを言った家族の前に顔を見せるのは気まずかったから、唯阿と顔を合わせづらい或人の心情はわからなくない、けれど…ここで或人まで一歩 引いてしまったら…
「或人さん、刃さんの処に行きましょう。ふたりで」
「うん」
或人は小さく返事をして歩き出した。大二も続いて歩く。 - 114二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:17:17
ふたりして唯阿の病室へ向かうなか、
「しんどかったろうな…刃さん…」
或人が、ぽつり漏らす。
「刃さん、辛い思いをずっと抱えて…ずっと苦しんできて…俺のことであんなに思い詰めていて…
俺は刃さんの気も知らないで、頼って助けてもらってばっかで…
俺さIT企業の社長なのにIT系に詳しくなくて…イズや副社長、社員に任せておけば安心ではあるんだけどそれじゃ駄目だからちゃんと勉強しなきゃって、刃さんにテクノロジーのこと教えてもらってて…
だから、刃さんも頼ってくれたらいいなとか刃さんと仲良くなれたらいいなぁとか思っていたんだ…――独りで勝手に先走って…早とちり、だった…」
或人は力なく苦笑する。
「俺…刃さんに合わせる顔ない…」
哀しそうな表情(かお)で無理に笑おうとする或人に、大二は返す言葉を失くす。
「大二くん、やっぱり俺… 垓さんに刃さんが目覚めたって連絡してくる」
「……はい」
大二は或人を引き止めることができず見送った。 - 115二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:17:50
唯阿の病室前で大二は深呼吸する。
トントントン。ドアを軽くノックすると中から、はい、と返ってくる。スライド式のドアを開いて入室する。
「ドクター、今 手術に入っているとのことで、終わったら来られるみたいです。
具合はどうですか」
「……悪くはない」
「そうですか…」
そこで会話が途切れる。
「………」
「………」
「……社長さんは…?」
しばしの沈黙ののち唯阿がそう問うた。
やっぱり気になるんだ…或人さんのこと…――そう思いつつ、大二は返答する。
「或人さんなら天津さんに刃さんの意識が戻ったことを連絡してくるそうです」
「そうか…」
「連絡が済んだらすぐ来てくれますよ、きっと」
大二は笑みを浮かべる…胸に走る痛みを見ない振りして。
「…そう、か」
唯阿は視線を落としてすぐ顔を上げ、そういえば…と話し掛ける。
「随分と親しくなったんだな…社長さんと」
「?」
「名前。下の名で呼んだだろう?社長さんも君のこと下の名前で呼んでいた」
「…あー」
「君は物わかりが良くて遠慮がちなところがあると感じていた…だから、気の置けない相手ができるのはいいことだと思うんだ…。
勿論、君には家族や一緒に戦ってきた仲間がいるだろう。けれど、心を許せる人は多い方がいい」
……!――もしかして…気遣ってくれている…?
唯阿が、ほんの僅かでも自分のことを気に留めてくれているのなら嬉しいのだけど。 - 116二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:18:17
「いい人ですから、或人さん…」
「あぁ、そうだな。…お人好しだ」
そう溢して遠い目をする唯阿に、また大二の胸は痛む。
唯阿が或人を評する“お人好し”の裏に隠された唯阿の本心を知ってしまったから…
お人好し…そう言って彼女は彼に対する感情を胸の内に隠す。
或人のことを考えるとき唯阿が傷ましげな表情(かお)をするのは、彼に向けたたくさんの想いが渦巻いて入り組んだ色々な心情に呑み込まれ思考に沈んでいるからだ。
唯阿は或人をとても気に懸けている。とてもとても気に懸けている。……わかっている。わかっていた。そんなの、とっくにわかっていたことじゃないか…――大二はそう自分に言い聞かせる。
「助かったよ」
不意に掛けられた唯阿の声で、大二は我に返る。
「君が私の手を引いてくれたから、私は帰ってこれた」
やわらかな声。
「君のお蔭だ」
ッ!
違いますっ、そんなことないです…っ――反射的に、心の中でそう返す。
嬉しいのに…!唯阿にそう言われて嬉しいのに…!
唯阿の言葉に嘘はない、それがわかるのに…、真っ直ぐ受け取れない。
―――だって、貴女は……
あたたかな言葉をくれる彼女に真っ直ぐ応えられなくて、彼女の瞳(め)を見れない。
大二は後ろを向いて、瞳を閉じて、深く息を吐いて。
そうして、唯阿の方に振り返って。
「刃さんが生きていてよかったです」
できるだけの笑顔で、それだけ告げて。
唯阿の病室を後にした。 - 117二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:18:39
ドアを閉めると大二は胸の痛みを抱えて走った。
病院の中庭のベンチに腰掛ける。
頭の中で蘇るのは…唯阿の言葉。
『君のお蔭だ』。
違うッ!俺じゃないっっ…俺の力じゃない…っ!!
だって、だって、――刃さんは…俺のこと意識してない…
唯阿を連れ帰ることができたのは、唯阿が或人達を認識したからで、唯阿が或人と自分を認識できたのは唯阿が或人のことを気に懸けていたからだ唯阿が或人を意識していたからだ唯阿の意識の中に或人が在(い)たからだ。…唯阿の意識の中のどこにも――自分は存在していない…。
唯阿の精神世界にいるときは、唯阿の意識を、唯阿を、取り戻すことに必死で、見ない振りをした。知らない振りをしていた。
けれど。
唯阿が目醒めた今、考えないようになんて無理だ。
刃さんの意識の中のどこにも、俺はいない…
そのことが大二の胸を締め付ける。
わかっていた…わかっていたはずだろう?初めて唯阿への気持ちを自覚した瞬間から<勝てる気がしない>と…。
たとえば、もっと彼女の心に踏み込んでいれば…慎重に距離感を詰めるのじゃなく、手探りで彼女に近づくのじゃなく、心に踏み込んでいれば…なにか変わったのだろうか。
今更、だけれど。今更あれこれ考えたってどうしようもないけれど。こうなったのは、不甲斐ない自分の所為なのだけど。
いっそ、唯阿へのこの想いが消えてしまえば…
『君のお蔭だ』――唯阿の、やわらかな声が、消えない。
大二は深く長い溜息を吐いた。
- 118二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:50:19
このレスは削除されています
- 119二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:55:19
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- 120二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 22:18:59
或人も大二もせつないよぉ
- 121二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:58:09
シリアスだ…
- 122二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 11:32:55
ここから或人×唯阿ルートと大二×唯阿ルートに分岐するのかなー 馴れ初めはどんなふうになるんだろう…
- 123二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 19:15:00
- 124二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 19:17:00
110~117時点での3人の心模様
唯阿
意識不明となり生と死の狭間で、自らの記憶から現れた不破と逢い、夢と思う
夢の中なら素直になっていいだろうかと口にしたのは不破に対する懺悔
自身の脳内イメージの不破にさえ己の思慕は伝えず、デレは「不破、最期におまえに逢えてよかった」と「おまえは迷いがなくて、真っ直ぐで…」くらいか
不破が地獄の門を抉じ開け唯阿を引っ張って業火から助け出したのは唯阿の願望の顕れ 「身勝手に私の手を取って炎の中から連れ出して…」と言っているが、不破に救出してほしいと心の底では思っている 自分の精神世界でも自らが創り出した想い人·不破に頼れず「助けて」と言わない(言えない)、けれどだから、有無を言わさず不破が助けてくれることを願っているし迎えに来てほしいと思っていてなんなら唯阿本人は自覚していないが不破にさらわれるのを望んでもいる 「頼れよ…俺に」は唯阿が不破に掛けられたい言葉であり、不破が「俺と一緒にいくか?」と手を差し出したのも唯阿が<迎えに来てくれ>と願ったからでもっと謂えば無自覚に望んだ<私をさらって>という乙女心が反映された故 尚、<迎えに来てくれ=おまえのいるところに連れて行ってくれ>であるから、死んでもいいと考える程に追い込まれていた模様(「一緒にいくか?」は「一緒に逝くか?」でもある)
或人と大二が迎えに来たから唯阿は生還したと言える そのことで唯阿はふたりに感謝している が、或人には或人の告白を受け入れず或人を傷つけそれ(或人を傷つけてしまったこと)に傷つきアーク堕ち疑似ヘルライ化による暴走の末の意識不明だから人(の善性)を信じる或人を裏切ってしまったという後悔が押し寄せ、或人が赦されざる自分を何故 迎えに来たのか何故 捨て置かなかったのかわからずにいる つまり、或人への負い目が増えた
対して、大二には巻き込んでしまって申し訳なく思うけれど助けてくれたことへの感謝の気持ちが僅かに上回り、割とストレートにお礼を言った 大二には屈折したものを抱いていないので素直
- 125二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 19:19:19
或人
自分の尊敬する人(不破)が自分の好きな人(唯阿)を意地悪く責めているのを見て哀しくなっているとこに、好きな人が自分に対してあんだけ負い目を感じていると知り滅茶苦茶 曇る
唯阿があんなに苦しんでいるのに自分は気づかず告白したのかと意気消沈、好きになってごめんもう言わないよってなっている
そういう心理状態で「迎えに来たよ。帰ろう?」と言えるのは善性の塊
今のところ唯阿が向けているのは負い目だが、ネガティブなものとは謂え激重感情であるので、反転して好意に変わることは充分に有り得る(今回、唯阿が目醒めるのを拒んでいたのは心因性によるもので、或人を傷つけたことで自己嫌悪に陥りアーク化の末に疑似ヘルライ状態で暴走という或人への裏切り行為に対する自責の念であるから、或人のことを意識していると言える)
大二
今回のMVP 大二がいなければ唯阿は三途の川を渡っていた可能性がかなり高い
唯阿は不破に<私をさらって…おまえのいるところに連れて行って…>と心の奥底で望んでいて他の誰でもない不破に迎えに来てほしいと思っていたから差し出された不破の手を躊躇うことなく掴もうとした(或人が差し出した手は取るのを遠慮している) また、唯阿は「助けて」と言わない(言えない)性格、多少 強引にでも誰かが手を引いて助けてくれるのを無意識下で期待しているとこがあるので、唯阿の手を掴み「帰りますよ」と真摯な目差しで告げたのは最適解
大二自身は唯阿に意識されていないと気落ちしている が、唯阿にとって大二は所謂“癒し”枠であり唯阿は大二にポジティブな感情を抱いている 唯阿はいま自責の念に駆られている故に重たい感情を持っている或人に意識が傾いているが、大二への好感度は高く今回の行為に唯阿の乙女心を突かれた(唯阿は現時点でまだ気づいていないが)ので大二から想いを真っ直ぐ伝えられたら応えることも充分に有り得る
- 126二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 00:30:00
保守
- 127二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 10:46:08
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- 128二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 19:25:50
- 129二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 21:32:59
或人に対する負い目が増えた唯阿と好きになってごめん…な或人 このふたりどうすればくっつくんだ…
あと、大二はもっと自信を持て!唯阿さんの手を取って連れ帰るとこカッコよかったんだから! - 130二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 08:17:30
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- 131二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 14:00:38
シリアス全開!
- 132二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 14:17:04
- 133二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 14:33:11
- 134二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 19:00:00
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- 135二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:37:17
- 136二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:35:19
この感じで或人×唯阿・大二×唯阿はいざ付き合うとなったらいちゃいちゃするんだろうか
- 137二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:39:00
付き合い始めたらどんな風に進展していくんだろうねー
- 138二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:50:16
付き合って何ヵ月で手を繋ぐとかキスするとか一線越えるとか気になる
- 139二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 23:49:59
もうすぐバレンタインだけど祢音ちゃん景和にチョコあげるのは確定としてどういう感じで渡すのかな??
そして唯阿さんは或人と大二のどっちにチョコあげるんだろ… というかそもそもチョコ渡すのか…? - 140二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 11:19:00
シリアス続きだったから景和祢音のラブコメを妄想中
本気を感じ取ってくれてありがとう
>ギアを上げた
そうですね アクセルを踏んでみた結果ってとこかな
付き合うとなったら…
或人唯阿:名前を呼ぶ呼ばないで照れる小学生レベルのいちゃつき 双方 想い合っているという意味でラヴラヴ
大二唯阿:目に見えていちゃいちゃしないけれど、お互いにお互いを大切に思っていてその意味でラヴラヴ
そんなイメージ
ssで一線を越える描写は私の文才では厳しい…ネタは浮かんでも巧く文章化できるかどうか、、、なのでご容赦の程
バレンタインss書けたらいいなー 景和祢音の場合と或人唯阿・大二唯阿の場合それぞれの
- 141二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 20:50:01
ほす
- 142二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:15:19
『ギーツ』本編はヘビーな展開だけれど、ラブコメ風な景和祢音と巻き込まれ或人唯阿大二
※注意※
・祢音:景和に片恋中 或人×唯阿派
景和の方から意識させよう作戦として或人に偽デートを提案 或人と自分がデートすることに景和がモヤモヤしてくれるのを期待して同時に唯阿にヤキモチ妬いてもらって自分(唯阿)は或人を好きなのだと思ってもらうのを願う
・景和:祢音から向けられる好意に鈍感で祢音は英寿と好き合っていると勘違いしている
・或人:唯阿への気持ちを自覚しておらず当然 告白していない 景和×祢音派
・唯阿:或人本人が自身(或人)の恋に無自覚なので或人から好意を持たれていることに勿論 気づいていない それどころか或人は祢音に片想いをしていると誤解しており報われればいいと思っている
・大二:或人·祢音·景和·唯阿の恋のすれ違いを全て把握している苦労人
- 143二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:17:00
祢音「或人さん、今度デートしましょ!」
或人「?!デート?!!え、え?どういうこと??」
祢音「勿論ほんとのデートじゃなくて…景和にヤキモチ焼いてもらう為の…カモフラージュ?みたいな」
或人「嘘のデート、ってこと…?」
祢音「ダメ…??」
或人「うーん… わかったよ」
祢音「ありがとう或人さん!
私、景和にそれとなく或人さんとデートするって話すから…或人さんは唯阿さんにさりげなく話してね」
或人「??なんで?刃さんに話す必要が…」
祢音「ぇ、 だって…(或人さん、唯阿さんのこと…)」
或人「あー!そっかぁ…刃さんにも協力してもらうんだね! だったら…桜井くんに祢音ちゃんの気持ちをわかってもらう作戦だって知らせた方がいいよね」
祢音「え?」
或人「え?」
祢音「( ( ゚д゚)ハッ! もしかして、或人さん…唯阿さんが好きって自覚してないのー?!)わかった!唯阿さんにも私が話すから!」
或人「えーそれ大変じゃ…」
祢音「大丈夫です…!」 - 144二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:17:17
祢音「景和、今度の日曜日に或人さんとデートすることになったんだ~(どうだ!モヤモヤするー?)」
景和「 そう… 楽しんできてね… 英寿にはちゃんと話してあるんだよね??」
祢音「どうして英寿が出てくるの?!関係ないでしょ!!」
景和「(喧嘩でもしたのかな… あ!その腹いせで…?!だとしたら…)ごめんね、祢音ちゃん…俺、今すぐ英寿と話してくるから!」
祢音「え、ちょっ… 景和!」
景和は去(い)ってしまう
景和「…祢音ちゃん…」
祢音「どうしたの?申し訳なさそうな顔をして…」
景和「ごめんなさい」
祢音「エェー?」
景和「英寿に話はぐらかされて…上手く諭せなかった…」
祢音「??それ、どういうこと…?意味わかんないんだけど…」
景和「…だから… あとは、ふたりで話し合って!」
本当ごめん、と謝って立ち去りる景和
祢音「英寿ー、景和と何を話したの?」
英寿「ナーゴ、見合い相手とデートするらしいな。 タイクーンにそれでいいのかと訊かれた」
祢音「景和…、どうして…そんなこと…英寿に言ったんだろ…」
英寿「どうして って、おまえ… (! まさか…、タイクーンからナーゴは俺に気があると勘違いされているのを知らないのか…?) ナーゴ…、一刻も早くタイクーンに告れ」
祢音「だからー それは… 景和に『好き』と言っても“友達の好き”だと受け取られそうだから、景和に私を異性として意識させよう作戦に変更したのー
他の男の子とデートしてそのことで<なんかやだなー…>って気持ちになって、私のこと好きだったんだ…って思ってもらおうって…」
英寿「(回りくどいな)もうすぐバレンタインだ、チョコをタイクーンに渡して想いを伝えるというのはどうだ?」
祢音「それ、ちょっと考えたんだけど…私、料理できないから…お菓子作りとかハードルが…」
英寿「???」
祢音「こういうのって…やっぱり手作りチョコでしょ?」
英寿「……だったら、もう…アレだな。 “私がプレゼント”。 なんだったら、人がひとり入るくらいの大きな箱を用意してもいいぞ」
祢音「“私がプレゼント”…?なぁにそれ??」
英寿「わからないのか…お子ちゃまだな」
祢音「は?私のこと、バカにしてる?! もういい!自分でなんとかする!!」
- 145二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:17:55
後日、祢音は唯阿に話す
祢音「唯阿さーん、今度ね或人さんとデートすることになったの!(どう?ヤキモチ焼いちゃうよねー)」
唯阿「そうか…(桜井景和のことはもういいのか?相談するうちに社長さんに惹かれていったのか?それとも…友達と逢ったり遊んだりするのをデートと言う女の子もいるから、それか?)」
祢音「(いや、反応 薄っ!これはもうちょっと言ってみよう)(唯阿の方をチラチラ見ながら)楽しみだな~」
唯阿「…そ、うか…(なんて言えばいいんだ…)よかったな?(合っているのか??この返しで…)」
祢音「(え、なんで…そんな他人事なの… あーなるほど…多分あまりのショックで返事も上手にできないんだ…そっかそっかー)デートが済んだらまたお話しますね!」
唯阿「 …あ、あぁ…」(←どう応えたらいいかよくわからず戸惑っている)
祢音「(動揺してるー これで或人さんと唯阿さん上手くいくかなーいけばいいなー)それじゃあまた!」 - 146二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:18:50
その翌日、或人は唯阿の処へ逢いに行き、事情を説明する
或人「あのさ刃さん、これは…その…ほんとのデートじゃないんだ… 祢音ちゃん、桜井くんにちょっとでも女の子として意識してもらいたい って…それで…」
唯阿「そんなことだろうと思っていた」
或人「わかっていたの?」
唯阿「桜井景和に妬いてもらう…もしくは友達と逢うのをデートと言う女子がいるからそれ のどちらかではないか、と」
或人「お見通しだったんだ… ごめんね?」
唯阿「どうして謝る?」
或人「祢音ちゃん好きな人に自分を見てほしくて一所懸命なんだ、それで俺…嘘はよくないけど力になることにしたんだ。
本当は…刃さんには初めから俺が説明して、刃さんにも協力してもらえたら…って考えていたんだけど、なんでか祢音ちゃん自ら話に行くってなって…どういう訳か刃さんに俺とデートするってことだけ伝えたって言うから…
ほんとのデートではないってこと、ちゃんと言っておかなきゃ!と思ってさ」
唯阿「(社長さん…何故あなたが謝るんだ…今の話の流れで)はぁ… 話はわかった」
或人「よかった…(ホッ)」
唯阿「 社長さん、は…それでいいのか」
或人「??」
唯阿「はぁぁ(溜息)(やはり、まだ…――自覚してないのか自分の気持ちを…。鞍馬のお嬢さんが好きだということを)
兎に角、頑張れ…(頑張って少しでも男として見てもらえるようになるといいな)」 - 147二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:19:19
デート後、或人と唯阿とふたりに誘われた大二の会話
唯阿「…鞍馬のお嬢さんとデートしてどうだったんだ?」
大二(飛電さん、祢音さんとデートしたんだ…)
或人「それが… 祢音ちゃん、電話くれたんだけど…上手くいかなかったみたい…」
大二(??)
唯阿「というと?」
或人「桜井くん、楽しかったならよかったけど浮世くんと仲直りするんだよ、って言ったんだって」
唯阿「それは…」
大二( あぁ…景和さん…)
或人「祢音ちゃん、ちょっと落ち込んでいたな…」
唯阿「…社長さん、彼女と直接 逢って話を聴いたらどうだろう」
大二(刃さん、飛電さんは祢音さんのことが気になっていると思って飛電さんの背中を押しているんだな…きっと…)
或人「うん、でも… 逢って桜井くんに誤解されたら…って思うと…」
唯阿「 そう か(誤解を利用して牽制しようとは…考えないよな、社長さんは…)」
大二「(刃さんは飛電さんを気遣っているし、飛電さんはさんを気遣っていて…これは…)あのぅ、」
唯阿「どうした?」
大二「また皆で逢うというのはどうですか。 皆さんの都合が合えばの話ですけど…」
或人「!!いいね!それなら誤解されない。 ナイスアイディアだよ、五十嵐くん!!」
唯阿「だが、君はいいのか? 新組織が発足して忙しいだろう?」
大二「お気遣いありがとうございます。休みは事前に申請すれば取れますので大丈夫です」
唯阿「君をまた巻き込んでしまい、すまない…」
大二「謝らないで下さい。
俺…、皆さんと逢うの、…楽しいし…、その……嬉しいです…」
唯阿「そうか」
或人「(五十嵐くんを見る刃さん、やさしい顔してる…)五十嵐くんはいい子だなー」
大二「え、そうですか?」
唯阿「そうだな」
大二「(刃さんまで…///)あ、ありがとうございます(照)」
或人「こっちこそ、ありがとう」 - 148二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:30:00
- 149二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 13:38:59
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- 150二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 23:55:00
景和と祢音がくっつくのはいつになることやら…って感じだけど、くっついたらラブラブになる気がする
- 151二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 09:19:00
景和と或人は鈍感すぎる
祢音は唯阿が返答に困って戸惑ってるのを動揺してると勘違い
唯阿は或人が祢音に少しでも男として見てもらえるようになるといいなと思っている
……大二、苦労するなぁ… - 152二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 17:19:00
或人が唯阿への想いを自覚してないというのと大二が抜け駆けしないで唯阿と或人と親交を深めようとしているってのがあるからかもしれないけど、或人と大二、仲いいな!
- 153二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 00:37:00
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- 154二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 10:43:25
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- 155二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 19:19:19
或人は自覚してからも大二を信頼しているっぽいし大二も或人を気遣っている感じだから良好なんじゃないか?
- 156二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 23:30:49
- 157二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 10:05:08
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- 158二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 20:23:12
- 159二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 21:17:19
- 160二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:15:00
祢音→景和 前提の或人と祢音の話
※注意※
・冴さん退場後
・デザスターとしての役割と景和への恋心で葛藤する祢音
バレンタインデー前日。
「どうしよう…これ…」
祢音はラッピングされた包みを手にそう漏らす。
その包みをウェストポーチに閉まい、サロンから抜け出す。(長期に亘るミッションの場合、ゲーム時間外は出入り自由。)
あてもなく歩いていると、誰かにぶつかった。
「ごめんなさい…」
「祢音ちゃん?」
「 !或人さん…」
「奇遇だねーこんなとこで逢うなんて」
「…そうですね…」
「(祢音ちゃん、なんだか元気ないみたい…)どうしたの?散歩?」(←なんとなしに尋ねる)
「…いえ…ちょっと…」
祢音はなんと言えばいいかわからず口籠る。
「………」
「…祢音ちゃん、」
「…あ、」
このまま黙りはまずいと上手く回らない頭で考えて、祢音はウェストポーチから包みを取り出す。
「これ」
「ん?何?」
「もうすぐバレンタインでしょ?或人さんに渡そうと思ってたの!ちょうどよかった!」 - 161二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:15:35
本当は景和にあげるチョコレートしか作っていない(或人の分は用意していない)、し、バレンタインデーより前に渡す物を持ち歩いているのは不自然。苦しすぎる言い訳だ、けれど、
でもでも…
―――チョコ(これ)は…景和に渡せない…
だって、自分は…――デザスター。冴は自身がデザスターだと汚名を被って退場した冴は自分を庇って退場した冴は自分の所為で退場した自分は他の参加者を妨害するデザスターだ、そんな自分は穢れている。
景和は、守りたいものに対しては真っ直ぐで。不器用なくらい真っ直ぐで。だから…
だからだから、――チョコは…景和に渡せない…
私にそんな資格ない。
だからって代わりに或人に渡すのは間違っているけれどバレンタインチョコをバレンタインデー前に持ち歩いているのは不審だけれど、思考力が低下した脳では正常な判断ができない。
ちょうどよかった、なんて…或人さんに渡そうと思っていた、なんて…変だなって思われたかな… でも或人さん優しいから気づかない振りしてくれるかな…騙されてくれるかな私また人を騙してる…私なんかが景和にチョコあげていいはずないよね景和に気持ちを伝えていいわけないよね…
景和、ごめんね、ごめんなさい景和…ごめんごめんごめんなさい… 景和…、――きらいにならないで…
「ありがとう、祢音ちゃん」
!
或人の言葉で我に返る。
「(このラッピング…緑色のリボンで結んである…どう見ても桜井くんにあげるチョコだよね…
何か事情があるんだろうな、桜井くん本人に渡せないなにかが…)まさかもらえると思ってなかったから嬉しいな」
「…っっ、初めてっ作ったから…っ、おいしいかわからないけど」
「それでも嬉しいよ(手作りなんだやっぱり…心を込めて作ったんだろな、それなのに本人に渡せないなんて…よっぽどのことが起きたのかな…訊いた方がいいのか…そっとしておく方がいいのか…)」
「…そう、ですか……(あーやっぱり…或人さんならそう言うよね…なにも訊かずに私の嘘に付き合ってくれるよね…)」 - 162二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:17:00
或人を騙しているのが苦しくて或人の気遣いが苦しくて苦しくなっている自分の身勝手さにうんざりして自分で自分に腹が立って…――吐き気がする。
「どうして…」
「?」
「どうして…なにも訊かないの?」
自分に対する怒りが飛び出して、或人に向かう。
「…祢音ちゃん、訊いてほしくないみたいだったから…」
俺にはそう見えたんだけど、違った??とこちらを窺う或人の眼差しは温かくて真摯だ。
嗚呼、
―――涙が、出そう…。
この人を利用してはいけない。この人のやさしさを利用しては駄目だ。
だから、祢音は…
「…大丈夫、です」
笑ってみせた。…上手に笑えているかわからないけれど、
祢音は、それじゃあ、と言って、或人に背を向ける。
一歩 踏み出したところで、視界が歪む。足元がふらつく。ぐらりと身体が揺れて…
倒れる…ッ
と、思ったその瞬間(とき)――
「祢音ちゃん!」
或人が支えてくれた。
その後、彼は祢音の肩にそっと手を置いて
「大丈夫。大丈夫だよ、祢音ちゃん」
そう言った。 - 163二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:17:17
その、あたたかさに、祢音は決壊。涙が零れる。
デザスターの役割だとか冴に託された思いだとか景和への恋愛感情だとか…頭のなかがぐちゃぐちゃで心のなかがぐちゃぐちゃで、涙が止まらない。
―――景和、景和、景和、景和、景和…
祢音は俯き、泣いた。泣いて泣いて…泣きじゃくった。
時々嗚咽混じりに涙を流しながら、こうしているうちに頭のなかも心のなかも空っぽになればいいのに…と思う。当然、空っぽになんてなってはくれなくて、自分がデザスターであることも冴が自分を庇って退場したことも自分は景和に恋していることも消えてなくならないのだけど、
いい加減 泣き止まなきゃと鼻を啜る。
「或人さん、」
掠れ声で呼び掛け、ありがとうを言う。
「祢音ちゃん、 ―― 「平気…!」
或人を遮って
「平気、だから…っ!」
と重ねた。
それから、意識して背筋を伸ばし、去って行く。
「祢音ちゃん!」
後ろから掛かる呼び声に足を止める。
「話したくなったらいつでも聴くから」
或人のやさしさが心に染みる。
祢音は一度 振り返って。こくっとひとつ頷いた。――これが、いまの祢音の精一杯。
そうして、祢音は歩き出した。振り向かずに。 - 164二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:19:19
或人と別れて、街中を彷徨って。気がつくと…祢音は、川辺にいた。
水面に映る自分は酷い顔をしている。
『祢音ちゃんも絶対 幸せになって』――冴の声が、脳裡に浮かぶ。
直向きで、ストイックで、あんなに…家族思いな、彼女の、願いを、潰してしまった自分が、幸せになっていい道理はきっとない。『本当の愛がほしい』なんてよく言うよ…自分でも思う。
でも、
『理想の世界が叶わなくても、本当の愛さえあれば家族を助けられるって…これからもずっと守っていけるって…祢音ちゃんに教わったから』
ここで諦めたら、ここで折れたら、――冴さんが私に託した思いを、私に託してくれた冴さんの願いを、踏みにじることになる…
でも…
『人が幸せになろうとする権利を奪う資格なんて、誰にもない!』
ごめんね、景和…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
胸ポケットに忍ばせていたデザスターカード。それをじっと見つめて…。
でも…、
『理想の世界が叶わなくても、本当の愛さえあれば家族を助けられるって…これからもずっと守っていけるって…祢音ちゃんに教わったから…
だから、祢音ちゃんも絶対 幸せになって』 - 165二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:19:33
『人が幸せになろうとする権利を奪う資格なんて、誰にもない!』
『理想の世界が叶わなくても、本当の愛さえあれば家族を助けられるって…これからもずっと守っていけるって…祢音ちゃんに教わったから…』
でも…だから…
『だから、祢音ちゃんも絶対 幸せになって』
破り捨てようとしたカードを胸に抱き締めて、祢音は眸を瞑る。
景和、好きよ。
たった一言、心のなかで祈るみたいに呟いて。
バイバイ…景和。
少女は覚悟を決めた。 - 166二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 08:17:19
祢音ちゃん、切ないよぉ…
- 167二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 08:35:00
祢音→景和までシリアスになってる…
- 168二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 17:19:17
保守
- 169二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 23:19:55
明日の放送でどうなるんだ…
- 170二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 09:17:00
もうすぐバレンタインデーなので、景和祢音&或人唯阿大二でバレンタインの話を書いてます
- 171二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 19:15:33
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- 172二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:15:19
本編の展開がしんどいのと160~165がちょっと重かったので >>18 >>19の設定でバレンタインの話
・祢音:景和に片恋中 或人×唯阿派
景和に手作りチョコを渡そうと唯阿に教えてもらいながら初めてのお菓子作りに挑戦 唯阿も或人に手作りチョコをあげたらどうかと促す
・唯阿:或人から好意を持たれていることに気づいておらずむしろ或人は祢音に片想いをしていると誤解しており報われればいいと思っている、が、それはそれとして祢音の景和への想いを蔑ろにする気は更々ないので彼女の初めてのお菓子(チョコレート)作りに立ち会う
祢音に或人が好きなのだろうと思われていると知らず或人の為にチョコレートを作ったらどうか言われ戸惑う
・景和:祢音から向けられる好意に鈍感で祢音は英寿と好き合っていると勘違いしている
祢音にチョコをもらって、果たしてどんな反応をするのか…
・或人:唯阿への気持ちを自覚しておらず唯阿からバレンタインチョコをもらえるとは考えてもいないが…
・大二:或人·祢音·景和·唯阿の恋のすれ違いを全て把握している苦労人
唯阿に想いを寄せているが心に秘めたその思慕は打ち明けていない 唯阿からチョコレートをもらえるのだろうか…
- 173二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:15:50
祢音「唯阿さん、急にお家に押し掛けてごめんなさい」
唯阿「(突然〖お願いがあります いまから伺ってもいいですか?〗と連絡がきたときは驚いた…)…別に構わないが、用件は何だ?」
祢音「 えーっ…と…もうすぐバレンタインじゃないですかー それで…その…チョコの作り方を教えてほしいな って…」
唯阿「手作りするのか?」
祢音「…あの、私…バレンタインチョコを誰かにあげるの初めてで… こういうのって気持ちが籠っている方がいいのかなーって…」
唯阿「市販のものでも渡す相手のことを考えながら選ぶなら、十分 気持ちは籠ると思うが…手作りはより気持ちの籠った感じはするか…」
祢音「ですよね!
でも…私、作り方がわからないしお料理もしたことなくて… ネットで調べてはみたんだけど初心者には何だか難しそうで…
お菓子作りは特に繊細だってあったから唯阿さんに教えてもらおうと…唯阿さん一人暮らししてるなら普段からごはん作ってるだろなって…」
唯阿「学生の頃は自炊していたが、働き出してから偶(たま)にしかしていないな…時間的にも精神的にも余裕がなくて。
お菓子作りも全くしたことがない訳じゃないが…数える程だし、役に立てるかどうか…
だが、私にできる限りのことはしよう」
祢音「ありがとうございます!」
早速チョコレート作りを開始する祢音 - 174二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:16:30
祢音「…あーそうそう、唯阿さんはチョコあげようと思ってる人いないの?例えば…或人さん、とか」(←何の気なしを装って尋ねる)
唯阿「?!何故そこで社長さんが出てくる?!」(←思ってもみない人物の名が挙がって戸惑う)
祢音「何故って…(照れちゃって…( *´艸`)フフフ)大事な仲間、なんでしょ?」
唯阿は自身のコイバナに関しては恥ずかしがる人なのだと思っている祢音は「或人さんのこと好きなんでしょ?」でなく「(或人さんは)大事な仲間、なんでしょ?」と暈した言い方をする
唯阿「…仲間、か… ふっ、社長さんはお人好しだからそう言うんだ…」
祢音「(唯阿さん、なんか…つらそう…或人さんと“何か”あるのかな…
もしかして、唯阿さん…自分の片想いって思ってるのかな?或人さんには他に好きな人がいると思ってるのかな?
そんなことないのに…或人さんが恋してる相手は唯阿さんなのに…或人さんはそのこと自覚してないっぽいけど
それで唯阿さん、或人さんから恋愛対象に見られてないって…仲間と思われていても恋愛対象でないって…思い込んで、つらいのかな)
じゃあさ、感謝の印としてあげたら?」
唯阿「感謝…?」
祢音「そ。お人好しな或人さんに日頃の感謝を込めて…それだったら、バレンタインチョコを渡せるんじゃないかな?お礼ですって理由付けになるじゃん!」
唯阿「 そう、だな…
(私は社長さんに謝らなければならないからな、お詫びの品にいいかもしれない…私が社長さんにした仕打ちは謝っても簡単に許されるものでないがだから謝らないは道理がない。
詫びだと言えば人好しが過ぎる社長さんに却って気を遣わせてしまうだろうから、お礼という形にしよう。…それならきっと、社長さんは受け取ってくれるはずだ)」 - 175二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:17:19
と、そこで
唯阿の頭の中に大二の顔が浮かぶ
彼には何かと気苦労を掛けているな…
面倒事に巻き込んでいるのに受け入れ、周囲をよく見て過度な干渉はせず配慮を忘れない…
物わかりがよくて皆を気遣ってくれる大二に、 申し訳なく思う気持ちとありがたい気持ちが込み上げてくる
彼にもあげよう
唯阿はふたつ作ることにする…或人と大二のふたり分 - 176二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:17:58
祢音「…できたー…」
試行錯誤を重ね、どうにかこうにか形になった手作りチョコレートが完成する
一口サイズのそのチョコレートは上手くハートにならなくて少々不恰好だけれど、もう陽が暮れる…祢音には門限があるタイムアップだ
ふと唯阿の方へ目を遣れば…
祢音「キレー」
綺麗な見た目のチョコレートで
スゴいなぁ… 祢音「いいなぁ…」
唯阿「私のは形が何の変哲もないだだの四角だからな…
君はハート型、凝っているじゃないか」
祢音「(え、声に出すつもりじゃなかったのに!出てた?!やだ恥ずかしい…)
初心者が凝ったもの作るなって話ですよね…」
唯阿「!いや!そんなことは…💦」
祢音「あはは、嘘うそ。そこまで捻くれてないですよー私。
唯阿さんの作ったチョコがとっても綺麗だから…羨ましくなって…正直ちょっぴり拗ねてます、それでつい…(いいなぁって口から出ちゃって恥ずかしくて誤魔化そうと)あんなことを… 厭味、でした??」
唯阿「あ、否、そうは思わないが…君が少し凹んでいるように見えたから…その、…」
祢音「気を遣ってくれたんだー」
唯阿「そういう訳では…(焦)」
祢音「ふふ…ありがとうございます」
唯阿「 一先ず出来上がってよかった…」
祢音「そうだねー」
唯阿「それに…肝心なのは味だからな…!」
祢音「ですね。多めに作ったから、お互いにお互いの味見をしましょ」
唯阿「そうするか」
祢音「パクパク」
唯阿「パク」
祢音「おいしい~」
唯阿「君が作った‘これ’もおいしいぞ」
祢音「ほんとですか!やったぁ!」
試食を済ませ、ふたりは包装作業に移る - 177二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:19:19
小粒のチョコレートを箱に詰め包装紙を掛け、祢音の方はグリーンのリボンを付ければラッピングも終了
一方、唯阿は…
祢音「あれー?唯阿さん、ふたつ?」
唯阿「あぁ」
祢音「或人さん以外にあげる人がいるんですか?!」
唯阿「“彼”に渡そうと思ってな…」
祢音「彼…?あーもしかして…大二さん??」
唯阿「そうだ。彼にはなにかと迷惑を掛けているからな」
祢音「そ、そうですかー
(唯阿さん、照れ隠しでふたり分 用意してカモフラージュかな??
でもそれマズくない?或人さん勘違いしちゃうよー… 或人さん、自分のキモチわかってないみたいだし…大二さんにも渡しちゃったら…――チョコあげるの自分だけじゃないんだって、大二さんが本命で自分は義理なんだって、或人さんに思われちゃうよ、唯阿さん?!
あ!だから或人さん、初詣に大二さんも誘ったんだ!)
あ、あのね!唯阿さん、」
唯阿「?」
祢音「だったら或人さんに渡す方にハートのシール貼ったら?」
唯阿「??何故だ?」
祢音「だって、目印あったらどっちをどちらにあげるのかわかるでしょ?」
唯阿「リボンの色を変えているからわかるが…?」
確かに…片方には緑色と黄色のリボン(こちらは大二にだろう)、もう片方には蛍光イエローグリーンのリボン(こちらが或人にだろう)が掛けられている
祢音「でもでもー パッと見、色合い似てるし!」
唯阿「中身は同じものだ、逆に渡しても問題ない。それに、一方に違う飾り付けを増やせば格差が出てしまう」
祢音「(差があったらダメなの?!)えっとぉ…唯阿さん、それ…ふたつとも友チョコ…??」
唯阿「友チョコというより…さっき君が言った感謝の印だ(正確には詫びの品だが)」
祢音「そう、なんだー…
(もしかして…唯阿さんも自分のキモチわかってない??或人さんが好きだって自覚してないのォー?!!)」(←祢音は唯阿が或人に恋をしていると思っている) - 178二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:19:50
或人も唯阿も自身の恋心に気づいていないのなら…流石に祢音もどうすればいいのかわからない 祢音だっていまの恋が初恋なのだ、景和への想いが初恋なのだ、恋愛経験が全く豊富でない祢音にはどうしたらいいかわからない
祢音が内心オロオロするなか
唯阿「では、あした無事に渡せるといいな」
祢音「ま、待って!」
唯阿「何だ?」
祢音「あした…皆で!逢おうよ…!」
唯阿「皆とは…5人で ということか?」
祢音「厭、ですか…」
唯阿「…別に構わないが」
祢音「じゃあ、決まりですね!」
5人で逢ってそこで渡せば個別にこっそりでなくなるから或人が自分は義理と思い違いすることはないだろうし、唯阿も友チョコとして堂々とあげられる
唯阿が自身の或人に対する感情が恋だと認識してからちゃんと本命チョコを贈ればいい…そうしたら或人だって察するに違いない…唯阿のキモチと或人自身のキモチを - 179二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:30:17
バレンタインデー当日の話は2月14日に投稿予定です
- 180二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 07:31:09
楽しみに待ってます!
- 181二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 16:14:04
保守
- 182二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 19:17:40
このレスは削除されています
- 183二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 19:19:58
- 184二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:30:40
- 185二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 09:17:19
バレンタインデー当日
祢音「景和、はい」
緊張しながらも景和にラッピングしたチョコレートをあげる
手が震えていることに気づかないで…と思っていたら、受け取る彼の指先にほんのちょっと触れる
それだけで、――ビリッと感じた
景和「ありがとう、祢音ちゃん!」
彼は素直に受け取ってくれるくれた(景和は英寿には渡しただろうと思っていてだからここであげないのか?なんてわざわざ野暮なことは訊かない)
祢音「初めて作ったから綺麗じゃないけど…」
景和「ううん、ありがとう。手作りなんだー 嬉しいよ」
祢音「そーお?///」 - 186二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 09:17:58
或人「よかったなー祢音ちゃん桜井くんに渡せて」
唯阿(あなたはそれでいいのか…)
心から嬉しそうな様子の或人に内心 呆れつつも、彼にチョコレートが入った包みを渡す
或人「?お、俺に?!」
唯阿「 社長さんには…その、…世話になっているからな…日頃の感謝の気持ちだ…」
或人「ありがとう!俺、凄っく嬉しいよ!」
唯阿「 そうか…(眩し過ぎる…)」
満面の笑みを浮かべる或人の、眼差しがあまりに真っ直ぐで、唯阿は目を逸らした
その、視線の先に、大二が映る
唯阿「これ…よかったら…」
大二にもうひとつのチョコレートの包みを差し出す
大二「!俺にもくれるんですか!」
唯阿「あぁ勿論。君には迷惑を掛けているからな色々と…。そのお詫びだ」
大二「そんな、お詫びだなんて…!気にしないで下さい!
でも、…嬉しいです…」
唯阿「 そうか…」
大二「俺…、とっても、嬉しい…です…」
はにかむ彼に、唯阿はやさしい気持ちになる
或人(刃さん、五十嵐くんと話しているとき雰囲気やわらかいなぁ…)
刹那、或人の心が微か痛む、けれど、
その理由は自分でもわからなくて、或人は戸惑う――微笑ましい光景なのに… - 187二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 09:19:19
大二といる唯阿の穏やかな表情とかふたりを包むあたたかな空気感とかな微笑ましいなって思ってなんかいいなと見ているこっちまで嬉しくなる…いつもは
いつもなら和むなーと感じるのに、どうして…――胸が苦しいんだろう…
唯阿「社長さん?」
大二「飛電さん、どうかしました?」
祢音「或人さんー、なにしてるのー?」
景和「皆でどっか食べに行こうって」
或人「 うん!いま行く!」
モヤモヤしたものを一旦 呑み込んで、或人は4人の元に駆け寄る
その後、5人はカフェに向かった - 188二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 12:15:55
このレスは削除されています
- 189二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:17:00
カフェでお茶をした後、そろそろ帰ろうかとなり…
或人「桜井くんは祢音ちゃんを送ってくれる?」
景和「うん、いいよ」
祢音「或人さん、唯阿さん、大二さん、バイバーイ!」
景和と祢音を見送ると或人は大二の方に向き直る
或人「五十嵐くん、刃さんを宜しく」
大二「ぇ、」 唯阿「?!」
或人「刃さんをお家まで送ってって」
大二「飛電さんは…?」
或人「俺は…ちょっと…じゃあ…」(←後ろ手に片手を軽く振る)
唯阿「社長さん!」
或人は唯阿の呼び掛けに応じず立ち去ってしまう
大二「……帰りましょうか」
唯阿「 そう、だな…」
景和は祢音の家までの帰り道を祢音と一緒に歩いていたが、分かれ道の処で祢音が足を止める
祢音「ありがとう。 そのぅ…、チョコレート…」
景和「?ありがとうはもらった俺の方だよ」
祢音「そうじゃなくて…。受け取ってくれて…ありがとう」
景和「祢音ちゃんの手作りだもん、そりゃ受け取るでしょ」
祢音「だからだよ!手作りとか重いと思われるかもって不安だったし、それに…初めて作ったから…受け取ってもらえるかなって…」
景和「祢音ちゃん…」
祢音「見た目はあんまりよくないけど…――食べてほしい です…」
切実な胸の内を明かし、祢音は俯く、けれどすぐに顔を上げる
祢音「今日はここでいいよ。ここまで来ればひとりで帰れるから」
景和「祢音ちゃ…―― 祢音「じゃあまた!次のデザグラでね!」
祢音は口早に告げて景和に背を向けた - 190二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:17:19
或人は自宅までの道を独り歩いている…何故か“ふたり”と帰れなかった
こんなことはいままでなかった――自分と唯阿と大二(3人)でいて居た堪れなくなるなんて…あたたかくてやわらかな空気が流れる唯阿と大二(ふたり)の光景に苦しくなるなんて…
一体、自分は…、どうしてしまったのだろう…
ふたりを見ていると胸がちくりとする
ふたりといると息が上手くできない
何故、なぜ、ナゼ…
なぞ、ナゾ、謎…
刃さん…
唯阿がくれたバレンタインのチョコレートを手に、或人は自身の胸を抑える
或人が、胸の痛みの正体を知るのはもう少し先のこと―― - 191二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:19:19
家に帰り着いた景和、祢音からもらった包みを開けてびっくり
景和「!!」
沙羅「あー!かわいい~!!ハート型!誰にもらったの??」
景和「 っ、な、内緒…ッ!」
沙羅「ふーん。…心配しないでも取らないわよ。景和が、食べなさい。で、その子にちゃんと返事するのよ?」
景和「へ、返事って?!なんの?!!」
沙羅「えー?決まってるじゃない、告白の返事、よ。だってこれ、どう見ても本命でしょ…手作りで、しかも形がハートなんだもの。
青春ね~」
景和「そ、そんなんじゃ…っ
もうからかわないでよ、姉ちゃん!」
動揺して吃りながら、チョコレートを手に景和は自室へ引っ込む
…えーと、えーとぉ、――これ、祢音ちゃんがくれたんだよなぁ… 俺に、だよな…?祢音ちゃんが、俺に。…えー、えー、つまり… え?
『見た目はあんまりよくないけど…――食べてほしい です…』
……
‘あの’ときの祢音ちゃん、声が震えていたような…
うわぁー
ねぇ祢音ちゃん、どうして今日に限って、ここでいいよ なんて、ここまで来ればひとりで帰れる だなんて、言ったんだ…
『だってこれ、どう見ても本命でしょ…』
本当にそうなの…?
どうしようドキドキが止まらない
その夜、景和は眠れなかった - 192二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:19:58
あわわ…何ヵ所か文字削除できていない誤りがありますね…加除訂正しますすみません
185
✕ 彼は素直に受け取ってくれるくれた
○ 彼は素直に受け取ってくれた
187
✕ 大二といる唯阿の穏やかな表情とかふたりを包むあたたかな空気感とかな微笑ましいなって思って
○ 大二といる唯阿の穏やかな表情とかふたりを包むあたたかな空気感とか微笑ましいなって思って
ということで。
このバレンタインが切っ掛けで、
景和は自分に向けられる祢音の感情について考え始めることに…
そして、或人は唯阿さんへの想いを自覚して唯阿さんに告白しフラれ、唯阿さんは或人のキモチを受け容れず或人を傷つけてしまったと自己嫌悪に陥りアーク堕ちの末 >>35 >>39 >>51~53 >>68~79 >>110~117 に繋がります
ので、>>183
>>184 がレスしてくれたように >>173~178 >>185~187 時点では唯阿さん不破さんを亡くし届くことのない恋心を胸の奥底に隠して喪失感を抱えているので恋愛どころではなく、或人にも大二にも惚れていません
- 193二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:39:18
段々と景和、祢音ちゃんのこと意識し始めてるね…
- 194二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 01:54:04
もうすぐ終わりそうだけど続きのスレ立つかな?
- 195二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 12:10:00
「祢音ちゃん、あのさ」
ジャマトを一旦 退かせて一時的にミッションから解放され、日常に還ってきた景和達。祢音に、ちょっといい?と耳打ちし、人気のない
場所へ。
そこで、景和は深呼吸して、口を開く。
「この前は、チョコレートありがとう…」
「 え、そんなそんな…改まってお礼なんて…」
なにかを感じ取ったのか祢音の声に戸惑いに似た色が見え、景和も緊張が高まる。それでも、景和は続ける。
「おいしかったよ」
「――っ、そ、よかった…」
よかったと言いつつ下を向く彼女の、胸中はどうなのだろう…。
「初めて作ったって言っていたけど…」
英寿には皆と逢う前に渡している線もあるけれど、俺にだけくれたの?とか俺以外にあげた?とかは訊かない。
「心が籠っているなぁって、祢音ちゃんの真心が伝わってきたよ」
形がハートなのには意味があるのかな?と尋ねようとして…自意識過剰なのじゃないかって躊躇う。
「 そう…」
顔を上げずに彼女は返す。
困らせるつもりでない、し、問い詰める訳でもない。ただ…――知りたいんだ、真意が。
ハートの形をした手作りチョコレートをくれた、その真意を知りたい…。
彼女を戸惑わせる気はない。祢音を困らせたくない。
俺はただ…――君のことが知りたいだけなんだ… - 196二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 12:19:17
SSの途中なら申し訳ないですが一応次スレ立てた報告をさせてもらいます
【閲覧注意】ここだけ或人(→)唯阿←大二・祢音→景和の世界線 Part3|あにまん掲示板スレタイ通りに或人(→)唯阿←大二・祢音→景和といった五角関係について語るスレですbbs.animanch.com - 197二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 18:45:07
いつの間にか立てられてびっくり
- 198二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:07:58
ありがとうございます!
- 199二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:17:00
「祢音ちゃん」
顔を上げてくれない彼女に呼び掛ける。
「………」
「………」
そしてふたりは黙り込む。
「……すきなの」
風が吹いた。
舞い上がった風にのって、景和の耳に届いたのは…
「私…景和のことが、――好きなの…」
ときが、止まる。
「仲間として、とか…友達として、とか…じゃなくて…。好き」
「……っ」
「景和、あのね…私、別に困らせるつもりじゃ…」
「祢音ちゃん、」
「 っ、」
「ありがとう」
「!」
「祢音ちゃん、ありがとう…。
でもね… ―― 「 っ…いいの!」
「?!」
「返事はいいの…」
「ぇ…」 - 200二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:19:00
「いまは、私の理想の世界を叶えるのが一番だから…!」
「!」
急な話題の転換に少し面喰らう。
でも、
「その為に、私が、デザ神になるから!」
いたずらっぽく笑う祢音を見て、彼女が気遣っているのだと察する。
だから景和も
「俺だって…負けないよ!」
笑って応える。
…待ってて。ちゃんと“答”出すから。ちゃんと返事するから。――そう心の中で呟いて。
「(景和の笑顔、好きだなぁ…)じゃ、これからもよろしく!」
「こちらこそ!」
こうして、景和と祢音は握手を交わした。
夕焼けが、ふたりの横顔をやさしく照らす――。