- 1二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 15:50:14
図 レース依存の悪循環
本スレは「自分がウマ娘だったら」を妄想するスレです。
スレを開いたあなたも自分のウマ娘になった姿を想像してみましょう。
※入部希望者へ※
際限なくウマ娘が増えてしまうことを避けるため、原則一人一ウマ娘まででお願いします!(自SS内に登場させるだけなら二人以上も可です!)
前スレ
あにまんウマ娘になりたい部Part174|あにまん掲示板「トレーナーにとってトレーナー服は大切なもの、それを破ってしまうなんて…」「おお今度はウマソウルに浸したぞ!」「な…なんだ、あれは勝負服じゃないか!」「あんな格好してどうしようというんだ!?」「そうか…bbs.animanch.comアーカイブ
@Wiki
umamusumeninaritai @ ウィキ【12/15更新】@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名...w.atwiki.jp次スレは>>190を踏んだ人が建てること!
建てられない場合は他の人にスレ建て代行をお願いすること!
スレの管理ができなくなるモバイル回線で建てないこと!
いいー?
- 2二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 15:50:54
お絵描き難しいけどウマ娘の容姿を錬成したい!そんな方の為のリンク↓
https://bbs.animanch.com/board/1290765/?res=2
ウマ娘の血統もガッツリ練りたい!そんな貴方にはこちらのリンク↓
https://bbs.animanch.com/board/1290765/?res=4
https://bbs.animanch.com/board/1290765/?res=5
SSでレース描写したいけどレース展開の基礎教えて!そんな方の為のリンク↓
https://bbs.animanch.com/board/1290765/?res=6
トレーニング描写したいけど競走馬育成の参考欲しい!そんな方の為のリンク↓
https://bbs.animanch.com/board/1290765/?res=13
ウマ娘は人間に近いのでヒトミミアスリート由来の知識もどうぞ↓
https://bbs.animanch.com/board/1290765/?res=7
あと蹄鉄
- 3二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 15:57:44
前スレの仮入部ちゃんは一体どんな娘なんやろねぇ
- 4メジロエスキーの人23/02/06(月) 15:59:41
立ておっつおっつ
悪さをしなければオールオッケーよ - 5メメントヴィータのひと23/02/06(月) 16:02:44
たて乙です
人が増えるのは嬉しいことですからね - 6メジロエスキーの人23/02/06(月) 16:02:52
とりあえず10までは
- 7フライングフレアの人23/02/06(月) 16:03:01
立て乙です
新入りさんかぁ、どんな感じかな… - 8メジロエスキーの人23/02/06(月) 16:04:08
ハードルは上げすぎないようにしないとね
萎縮されたら元も子もないし - 9二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 16:05:01
- 10フライングフレアの人23/02/06(月) 16:06:29
ここにはいろんなウマ娘が居ますからね、どんなウマ娘が来ても上手くやるでしょう
- 11二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 16:07:11
レース依存の悪循環、もはや金と名誉ではなく走ることそのものに依存してない?
- 12スイセイレッカの内部機構23/02/06(月) 17:08:39
タテオーツ
スレ画の頭もう先頭民族じゃん… - 13二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 17:18:42
- 14ラプラスの中身23/02/06(月) 17:40:58
>>13がターフに向けて駆け出して行ったあっ
ともかく学園のポリシーから考えると(あのランニングジャンキーみたいにはならないのだとしても)我々は走るために入学してきたわけだし…と考えてるうちに「なんか周りに言われるがままなんとなくトレセンに入ってきたウマ娘…?」みたいな妄想が出てきたラプ中でございます
新スレでもお見知り置きを
- 15メジロエスキーの人23/02/06(月) 20:40:23
走れー走れーウマ娘ー
- 16二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 20:58:09
日頃からジョギングで移動する癖がつくと歩いて移動するのがかったるくなってウマ娘の気持ちが味わえるぞ
え? そんなウマ娘居ない? - 17二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 21:15:09
クインリィトゥルーのヒミツ①
実は、歩様がかなり早い。
クインの中の人由来だけど多分ウマ娘であってもこれは変わらない気がする - 18二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 22:45:25
全員お嬢様キャラだった場合に何が起こりますでしょうか?
そうですねお淑やかさが盛られますね - 19二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 22:46:18
- 20二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:15:53
これは…自己紹介したほうがええんか…?
- 21二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:19:05
じっくりねっとり作り上げてからでいいっすよ
- 22メジロプログレス23/02/06(月) 23:32:24
なんか自己紹介する流れを地味に感じますのでしときますわ!
いちごを買うことが野望系メジロ家のお嬢様ウマ娘のメジロプログレスの人ですわーっ!あとはwiki見てくださいまし!
そしてこれが私の顔です可愛いですわ
私が描かれました✌️
- 23フライングフレアの人23/02/06(月) 23:52:01
一応僕も自己紹介しますか
フライングフレアです
中の人から作られた最弱ウマ娘です
色々やってるので趣味はウィキ参照してください - 24メジロエスキーの人23/02/07(火) 06:31:14
自己紹介タイムですか、なるほど
ドーベルのストーリーに中の人が脳を焼かれた結果生み出したメジロエスキー、メジロエスキーの話の中でなぜか増えたメジロエスキモーの中の人です。よろしくね - 25カラレスミラージュの人23/02/07(火) 07:03:39
- 26メメントヴィータのひと23/02/07(火) 07:13:08
自己紹介します
今日も今日とて意味を探しているメメントヴィータです。よろしくお願いします - 27メジロエスキーの人23/02/07(火) 07:21:47
- 28二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 07:22:05
ゲーミングお嬢様みたいになりそう
- 29ラピッドホライゾンの人23/02/07(火) 08:13:23
- 30ラプラスの中身23/02/07(火) 08:17:57
マイペースウマ娘のアドマイヤラプラスとその中の人です
よろよろです - 31インバスレイズ23/02/07(火) 08:18:33
自己紹介の流れと聞いて生えてきましたインバスレイズです
身長が185cmあります(?) - 32クアドラプルグロウ23/02/07(火) 16:20:41
- 33二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:18:43
自己紹介タイムですか
私はウマ娘のナックルさん宅の壁でございます。
ナックルさんは現役時代スプリンターとして活躍されていました。
チームのサブトレーナーと音楽活動もやってたりします。
wikiも貼っておきます。どうぞよろしくお願いします(^^)
ナックル - uma-musumeになりたい部 @ ウィキ【11/2更新】(YSDメーカー様にて作成) 「誰より速く、かっ飛ばします! 『奇蹄グループ』、上空旋回中!」 プロフィール 名前----- ナックル(Knuckle) 誕生日----- 5月13日 身長----- ...w.atwiki.jp - 34二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:29:05
- 35二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:33:10
申し訳ありません
それ、カオスでは販売してないんですよ - 36二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 21:13:26
トレーナー♀のお見合い話を小耳に挟んでどんな相手か見に行こうとするのならあるかもしれないアル
- 37二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 21:38:22
「トレーナーさんがお見合いですか」
「どうしても実家から言われて断りきれなくてな。まあ今は仕事の方が大事だから……」
「おバ鹿! そんなコト言ってると婚期失って悲しき独身貴族になりますよ!」
「何目線だよお前……」
「まあ中央トレーナーとかいうエリートなら多少逃してもどうにでもなるでしょうけど。見目悪くはありませんし」
「お褒めの言葉ありがとよ」
「いえいえ。……でも、大丈夫ですか?」
「何がだ?」
「現役ウマ娘でもないと坂路10本は耐えられませんよ?」
「お前が俺をどう思ってるかはよくわかったよ」
「あはは」
「まあ相手もトレーナーだから坂路の話題はイケるだろ」
「バ鹿がよ」 - 38メジロエスキーの人23/02/07(火) 21:56:26
ここにはないからよその店行ってもろて
- 39クアドラプルグロウ23/02/07(火) 22:41:03
- 40二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 22:51:15
あらかわ
- 41インバスレイズ23/02/07(火) 23:18:16
- 42二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 00:44:23
頭の先からつま先まで哀しき坂路ウーマン…
- 43メジロエスキーの人23/02/08(水) 07:52:57
はー良い
- 44二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 09:38:36
- 45二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 10:59:30
サーバーかよ
- 46メジロエスキーの人23/02/08(水) 17:36:56
それ以上に5億回保存する手間とPCへの負荷が……
- 47二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 18:18:28
チームカオス自作PC部(廃部)
- 48二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 20:06:50
アッポー勢死じゃん
ハッキントッシュ?あれは色々とグレーなんで…。 - 49クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:30:38
突然ですがSSを投げます
そこでサーバーレベルの保存を繰り返しているレイズさんとの合作です - 50クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:31:12
ある日の昼休み。
珍しい組み合わせだ。自身から相席の許可を得て座るバンブーを見ながら、レイズは静かに珈琲を飲む。空白を破ったのは、バンブーの方からだった。
「レイズ先輩って、迷子になったことあるんスか?」
「いや、あまり無いかな。頻繁に散歩するし、変化を眺めて歩いているから…。そういうバンブーは、迷子になった事あるのかい?」
「それが、ちょっと前に近いことがあったんスよ。いつの間にか、細い路地に入っちゃって…。周りに誰も居なかったから、来た道を戻ろうと振り返ったんス。そしたら、後ろから声が聞こえて、そこに立ってた親切な人が帰り道を_」
放置されたグラスが汗をかくように、同じくレイズも、冷や汗が出始めていた。
「ごめん、ちょっと待って…誰もいない細い道に入ったんだよね?」
「はいっス」
「そして…キミが振り返った後に、後ろから声が…?」
「すごい親切な人だったっス!」
「それ…いわゆる心霊現象じゃない!?」
「アレ?…そうなんスか?確かに、案内してくれたあとに何も言わず消えちゃったっスけど…」
「確実に幽霊だよ!キミどこの路地に入ったの!?」
珍しく大きな声を出すレイズに対し、
バンブーは冷静にスマホで地図を見せた。
「確かこの辺っスね!」
「近場か…!ボクその辺の散歩しないことにしたよ…」
「すごく親切に教えてくれたし、そんな悪い人じゃ無かったけどなぁ…」
「悪いとか良いとかそういう問題じゃないよ…?」 - 51クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:31:24
「そういや、近い話で言えばボクもあるよ。怖い話。」
流れを変えたいのか、次はレイズが話題を切り出す。
「路地の1件はそんな怖くないっスけど…何があったんスか?」
「この前、後輩と…ミラクルと並走したんだよ」
「おぉ、トレーニングっスか!いいっスよね、ライバルとの走りって…!」
「うん、だからかな。恐ろしい事に、いつの間にか深夜になってたんだ…。」
「…門限すぎたんスか!?」
「そう…なんだよねぇ。確かに50本は走りすぎだと思ったんだけど、つい…楽しくて…」
「いや、走りすぎなんて量じゃないっスよ!」
さっきとは逆転するように、今度はバンブーがツッコミをしていた。
「でも…さ、しょうがないじゃん…?」
「でもじゃないっスよ…門限は守らないとダメっス!風紀委員として、先輩のこと止めさせてもらうっス!」
「だって、あんな輝いた目でお願いしますって言われたら断れないよ…!ボクだって彼女の奇跡を見届けたいし、その為の協力は惜しみたくないというか…」
「わかるっスよ…でもこれはこれっス、やりすぎもダメっスからね!程々にしましょう!」 - 52クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:31:36
「………あっ、ミラクルさん!お隣いいかな?」
「…あ、クアドラプルグロウちゃん…だっけ。大丈夫だよ。おれでよければ」
「ありがとう!あ、クアでいいかな!」
クアドラプルグロウはケイエスミラクルと相席していた。
「そういえばね、ミラクルさん!」
「どうしたの?クアちゃん」
「この間バンブー先輩がすごかったの!」
「すごかった…?」
「うん、この間先輩からきいたんだけどね…学園の近くに、細い路地があるの。誰もいない路地に先輩が入って、あまりに誰もいないから振り返って帰ろうとしたんだって。そしたら後ろから声が…」
ミラクルの飲んでいたお茶に入っていた氷が、不意に溶けてカラリと音を立てた。
「…えっと、ごめん。誰もいない道…だったんだよね?」
「そうかな」
「そして、バンブーが振り返ったら、後ろから…声?」
「そうなんだよ!つまりこれって…」
「…いわゆる、心霊現象?」
「そう!この後すぐに消えたらしいんだけど、さすが先輩って感じかな…除霊までしちゃうなんて…!」
「…え、えっと…それ、どこの路地?」
明らかに困惑した様子のミラクルに、
クアはウキウキといった様子でスマホを見せる。
「この辺だってきいたかな!」
「…近い、ね。おれ、その辺り近づかないようにするよ…」
「えー!?先輩がかっこよかった話かな!?怖い話じゃないよ!?」
「いや怖い話だよ…?」 - 53クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:32:00
クアはお茶をそっと飲んでいる。
ふと、ミラクルは話題を切り出した。
まるで流れを変えるかのように。
「…そういえばね、クアちゃん」
「ん?何かなー?」
「この間レイズ先輩とトレーニングしてたんだよ」
「おぉ〜!大切な人とトレーニング、最高だよね!」
「うん…気がついたら0時回っちゃっててね…」
「…ん?」
「お互いヘトヘトで…併走50本もやったせいかな…」
「…走りすぎじゃないかなぁ!?」
クアは柄にもないツッコミをしていた。
「でもね、おれ」
「うんうん」
「…感謝を、伝えたいから。そのためのトレーニングに付き合ってくれるレイズ先輩には、感謝してて…」
「…うん!素敵な”夢”のためのトレーニングはいいことかな!…やりすぎ注意だけど!」
そうして今日も昼休みは終わる。 - 54クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:32:14
以上でございました
- 55インバスレイズ23/02/08(水) 21:38:53
いつの間にかサーバー規模の保存してることになってましたレイズです。ssの方、バンブーとレイズの絡みパート書かせてもらいました!
クアさんのミラクアが助かりすぎて懲りずに5億回ほど保存しました、やっぱ人様の書く推しが一番最高ですね!
クアさん、合作のお誘い&投げ感謝です! - 56クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:40:30
懲りようよ…計算してないけど絶対またサーバー規模だよ…!()
- 57カラレスミラージュの人23/02/08(水) 21:43:17
うちのこ、よそのこ、原作勢……三者三様を超えて四者四様の書き分けがやっぱりすごい……
一見脈絡が無いのストーリーを這わせているようで、”夢”の根幹が揺らがないのが流石としか言えない
いいものを読ませていただきました……
そして(気持ちは分かるけど)レイズさんのサーバーがガリガリと悲鳴を上げている……! - 58二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 21:43:46
約5.8KB×5億=2.9TB
良心的だな!よしっ - 59インバスレイズ23/02/08(水) 21:45:27
でもサーバー1台=推しと思えば…
はっ…つまりサーバーを撫でれば推しを撫でたのと同じってことですね!?(?????????) - 60クアドラプルグロウ23/02/08(水) 21:47:22
サーバーが推し…?サーバーはバンブー先輩…?
(サーバーが落ちた=)バンブー先輩が◯んじゃうってこと!?
バンブー先輩には生きて欲しいかな!?
わたくし自分を犠牲にしてでも先輩を生かす所存…! - 61二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 21:50:13
サーバー用のストレージは圧倒的な書き込み耐久性のIntel Optane P5800X(3.2TB)を36台だな!
150万円が36台くらい! - 62二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 21:59:11
150*36=5400万円
推しは中々お高いな - 63二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 22:17:52
- 64二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 22:20:20
ウワーッ!
ついにグッズ化!デジたんだ!デジたんを呼べ!! - 65二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 22:29:02
- 66二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 22:42:54
- 67二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 23:02:00
よしこの勢いのままおっ○いマウスパッドも作ってしまおう(提案)
- 68二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 23:11:20
- 69メジロエスキーの人23/02/09(木) 06:23:34
やっぱりこの部おかしいよ……すごいけど
- 70二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 07:07:31
そんなみなさんにpixivFactory
元絵があれば一瞬(約2週間)でアクキーを始めとしたグッズが手に入ります
この機会に是非どうぞ
ものづくりがもっと楽しくなるアイテム制作サービス - ピクシブファクトリー - pixivFACTORYpixivFACTORY(ピクシブファクトリー)とは、pixivと連携した、ものづくりがもっと楽しくなるグッズ制作サービスです。入稿に関する知識がなくても、画像をアップロードするだけで、簡単に高品質なグッズをつくることができます。factory.pixiv.net - 71カラレスミラージュの人23/02/09(木) 07:09:03
まずアクキー映えする元絵を用意するのが超高難易度だと思うんですけれども(ぐるぐる)
- 72二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 07:45:49
- 73二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 10:41:16
- 74二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 16:24:45
これを期にチームカオスでグッズ製作の流行が!?
こうなったらFreeCADで設計して蹄鉄を3Dプリントするしか…。 - 75二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 16:53:06
- 76二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 18:43:19
使用済み蹄鉄の販売……?
- 77二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 19:28:38
- 78二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 21:02:21
ライジョウドウ(っていうかオネエT)以外のメンバーに対して取材で普段使ってるコスメの話振られたらどんな回答が返ってくるのかな
バラカとか大丈夫?ブルベとかイエベとかなんのことかわかる? - 79二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 21:07:04
前になかったっけその手の話
- 80二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 21:12:50
「意味はわかりますが実感は無いですね。そして僕の使うコスメは日焼け止めと保湿用の油脂だけなので……」
「うーんこの」
「一応ライブ前とかは必要かもしれませんが、具体的なとこはあんまり興味ないから分かりませんのでプロにお任せしてます」
- 81二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 21:59:46
油脂!
他に呼び方は。。。 - 82二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 22:09:28
保湿オイルというとオシャレな気がしますね?
- 83二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 23:28:01
あ〜トレーナーと一日中デートしてイチャつきてぇ〜〜
甘い幸せな感情に包まれてぇ〜〜〜 - 84メジロエスキーの人23/02/10(金) 06:08:26
- 85二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 09:26:48
誰かがバレンタインで盛大なフライング、しかも異様に凝ったスイーツを用意してたことでチーム内ではすっかりバレンタインを過ぎた空気が流れていますが、結局皆何用意するん…?
- 86二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 11:39:55
まだ友チョコ枠があるモンニ
- 87二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 14:10:29
友チョコを貰えると思っていた>>86を義理チョコが襲う――
- 88二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 14:34:41
かわうそ…。
- 89二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 14:57:56
バレンタインを撲滅すべく悪魔集会の生贄に「なんかそれっぽい」という理由で攫われたラプラス!「あのね、ラプラスの悪魔って思考実験でそういう意味じゃない…」「うるせえ!雰囲気があればいいんだよ!」
潜入したもののなんかとりあえずキリスト教っぽい絵を踏んで神を罵倒すればいいというぬるさにぶちきれたボバー!祭壇に豚の血(沖縄料理店にて購入)をぶちまけ手近な悪魔崇拝者の服をひんむき、さすまたで小突き回して泣かせる本格的サバトの凄みを魅せる!泣き叫ぶバレンタイン撲滅主義者!
「悪魔崇拝のひとって菓子折り何もってけばいいんすかね」「ええ…?なんかキリストっぽいものでいいんじゃないですか?戸来村名物とか」「あそこの名物ってえびすのキリストラーメンくらいしか知らないっす。鳥ガラスープに大葉と梅干しのさっぱり風味醤油ラーメン」「あるんだそんなの…」
なんかヤギの角っぽいのを土産に帰ってきたボバー。ヤギの角っぽいのは何ゴミに出せばいいのかわからないので帽子かけにされた。たまにライジョウドウが威嚇している - 90二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 15:01:01
どういう状況……?
- 91シュウマツノカジツの人23/02/10(金) 15:11:50
何この……何?
- 92フライングフレアの人23/02/10(金) 15:20:27
前提から気が狂ってるし結局何なのかわからない
流石チームカオス - 93二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 15:22:29
キリストラーメンの情報しか頭に残らないという巧妙なステマ
- 94二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 15:27:44
新たな肩書がついたな
おめでとう、ボバー
・本格派悪魔崇拝者 - 95二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 16:11:52
本物のサタン教会、字面の割にかなり真っ当
サタン教会 - Wikipediaja.wikipedia.org - 96二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 18:18:18
さすまたで小突き回すのがサバトかぁ勉強になるなぁ(白目)
- 97二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 22:36:53
「思うんですけど」
「おう」
「女子校でバレンタインも何もマジになることなくないですか?」
「そういうもんか……?」
「学外に彼氏とか作ってる子はまあ良いですけどね。トレーナーが居れば義理チョコもありですし」
「つまり?」
「バレンタイン撲滅とか言ってる子ってモテも担当トレーナーもつかなモゴモゴ」
「やめろバ鹿デリケートな話題なんだから」 - 98二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 22:56:58
- 99メジロエスキーの人23/02/10(金) 23:02:13
女子校に詳しくないから分からないけど、全寮制かつトレーニングに時間を大きく割かれるような生活環境で学外に彼氏作ってる余裕なんてあるのか……?
それこそトレーナーつく前とか引退してあとは卒業するだけの期間じゃないと厳しくない? - 100二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:02:17
待てよ 女子校のバレンタインはかなりビッグイベントなんだぜ
姪っ子が言ってたから間違いない - 101二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:16:44
むしろ普段のトレーニングやらなんやらでフラストレーションが溜まってたりウマ娘としての食欲だったりでトレセン学内のヴァレンタインは年間行事という大義の下お菓子食べれるから派手だと思う
部長、フラリンみたいなタイプは友達と平和なタイプのお菓子パーティー開いてそう
プログレスとかクアドラプルみたいなタイプは憧れの先輩にチョコプレゼントしてそう
バラカみたいなタイプは後輩からチョコめっちゃもらってそう
ボバーみたいなタイプは大学生の飲み会のテンション - 102二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 06:26:19
後輩ちゃんからチョコもらったら返さないのも悪いから何かしらホワイトデーあたりに準備しますねと言いうけど多分顔も名前も覚えられないから
「記念にツーショしましょういえーい」とか言って名前聞きつつ顔もデータに取っておくバラカ
ホワイトデーまでにはマカロンだのクッキーだの量産していることでしょう多分 - 103ラプ中23/02/11(土) 07:06:56
ラプラスの悪魔というのはラプラスの記述した段階では「超越した知性」みたいな書かれ方であって悪魔呼びになったのは後世の再記述の時なんだ
◇反応が遅き者…
あとラプラスのバレンタインはトレーナー室で徳用チョコ(30本入り)を二人で淡々と食ってる絵面が何故か思い浮かぶ - 104エディブルフラワーの人23/02/11(土) 08:34:36
- 105メジロエスキーの人23/02/11(土) 12:47:00
美味しそうに食べてくれるからね、仕方ないね
- 106二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 13:25:19
餌やりみたいになってそう
- 107二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 18:54:05
しゃあっ カカオマス!
- 108二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:11:14
- 109二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:12:48
クイン「とりあえずチームメイトと友達の分のチョコレートを買いにダンデライオン行ってきた。せっかくなので自分へのご褒美でチョコブラウニーも食べたけど凄い美味しかった」
ファクトリー&カフェ蔵前|Dandelion Chocolate 公式サイトFACTORY & CAFEKURAMAE ファクトリー&カフェ蔵前 日本の第1号店。1階はチョコレートファクトリーとスタンド、2階はカフェとワークショップスペースを併設したファクトリーです。製造工程を間近で見ながら、チョコレートドリンクやスイーツを楽しんでいただけます。 【新型コロナウイルス感染防止に関する取り組み・営業時間について】 ダンデライオン・チョコレートでは、お客さま、ならびに取引先の皆さま、スタッフの安全・安心を第一に考え、新型コロナウイルス感染拡大と予防に関する対策を行っております。全店舗によるサービスや衛生管理についての取り組み・営業時間についてはこちらをご確認ください。 MENU 主なメニュー メdandelionchocolate.jpおすすめなので皆一回食べてほしい
…中の人が行ったのは数年前だけど
- 110二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:14:18
- 111一般通過目白進捗23/02/11(土) 19:29:56
- 112二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:30:31
教員がデパートで進物(食用油セットとかカルピスセットとか)入れる一番でかい紙袋を二つ持って来る
貰ったチョコを机周りに並べウォール・バレンタインにして壁上から周りの教員を支配者の笑顔で見下ろす教員がいる
そんな煽りにマジに毎年ぐぬぬする教員(女性)がいる
菓子作り超うめえ子がブラウニーとか持ってきて「女子力大明神!」「女子力サイヤ人様じゃ!崇めろ!」「女子高の掃きだめに咲いた華!」と崇められる
競合する男子生徒がいない分チョコが男性教員の人格・指導能力・コミュ力の指標と化し持てる者と持たざる者の格差がえげつねえ
若手イケメンでも指導へたで全然もらえないケースや既婚ぽっちゃりフツメンでも人柄良くてチョコで荷台溢れるケース高齢独身貴族で授業が人気でチョコ獲得率毎年上位の古強者とかいる
- 113二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:42:38
- 114カラレスミラージュの人23/02/11(土) 19:55:55
!? ……!?!?!?
ここが理想郷(エデン)かぁ……
バッチバチに明るくてサイコ気味な妖しさのホーラさんと、完全に空虚というか感情の薄そうなミラージュの対比がすごい……
二人とも長身気味で映えるし(>>113でも言われてるけど身長差だいすき)、右耳族だからか両方とも右脚がストライプで揃ってる対比がとても良い……
その上で水色/黄色の爽やかめなホーラさんと黒/白/赤の危険そうなミラージュのカラーリングが派手に目を惹くしよく考えたら色の三原色がしっかり揃っている……!?
あと配置が完全に悪の組織の幹部的なアレで性癖に刺さること刺さること……
めちゃくちゃに感謝感謝ですわ! 描いていただいてありがとうございました……!
- 115二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:06:29
- 116二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:11:10
- 117クアドラプルグロウ23/02/11(土) 20:29:26
に影響されて書いたホラミラSSを3レス失礼します(唐突)
- 118二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:30:02
調べててめっちゃテンション上がったけど販売休止で涙を呑んだ奴
つガトーオペラ 5種アソート | Quintette d'Operaquintettedopera.com - 119二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:30:03
このレスは削除されています
- 120クア(投稿ミス上げ直し)23/02/11(土) 20:30:46
「……………」
カラレスミラージュは一人で歩いていた。
俯きながら、意味もなく小石を蹴飛ばしながら。
「…はぁ。模擬レース、負けちゃった…かぁ…」
表立って落ち込むことはできない。
”カラレスミラージュ”は、いつでも明るくて、少し不憫で、それでもめげない、そんな___
「ミラージュちゃん⚡️どうしたの、そんな顔して!?」
不意に彼女は後ろから声をかけられ、抱きつかれた。
「わわ、わっ!?………あ、ホーラ先輩………」
そこにいたのは、先輩に当たるライトニングホラーだった。
「ヤッホー、ホーラだよ!どうしたのどうしたの?全然ライトニング⚡️な顔してないよ???」
「あ、え、えっと…」
見られた。
ミラージュの内心にはそれだけが渦巻いている。
(”私”を見られた。”カラレスミラージュ”を見せないといけないのに………)
「ほわ?どうしたの?そんな顔して………あっ!閃いた⚡️」
ホラーはいきなり彼女の手を引いて駆け出す。
「うわぁっ!?ホーラ先輩!?ちょちょ、ちょっと一体何を_」
「気にしないで、ミラージュちゃん!」
「ちょっとライトニング⚡️をキミにあげるだけだから!!!」 - 121クア23/02/11(土) 20:31:25
「きゃ、きゃあああああああ!?」
ミラージュが連れてこられた先は映画館。それもホラー映画の上映だった。
「あははははっ!ライトニング⚡️ラーイトニーング⚡️⚡️⚡️」
「ら、ライトニングどころじゃないですよホーラ先輩!私別にこういうの得意じゃうわああああ!?」
「わあああああ!!!ラーイトニングーーー!!!⚡️」
………そこそこハードなホラー映画だったようで。
終わる頃にはミラージュはすっかりぐったりとしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ…やっと終わった…」
「はぁ〜…とってもライトニング⚡️だったなぁ………」
「ライトニング…ホーラ先輩がどういう意味で使ってるかはなんとなくでしかわからないけど…少なくとも私にとってこの映画はライトニングではなかったです…」
「えっ?どうして?とってもライトニング⚡️な反応してたよ?」
「………あれが…?」
「うん!」
「だってミラージュちゃん、とってもホラー映画に没入してた!辛いことだって、上書きできるでしょ?それってとってもライトニング⚡️な衝撃じゃない?」
「………そう、なのかな…」
「そだよ!ラーイトニーング⚡️」
「…つまり………」
このホラー映画は、ホラーなりにミラージュを励まそうとした結果だということ。 - 122クアドラプルグロウ23/02/11(土) 20:31:40
「………そ、っか…」
「ん〜?どうしたの?ミラージュちゃん?」
「…らーいと、にーんぐ…ですね、この気持ちは…きっと…」
「!!!ミラージュちゃんもライトニング⚡️!?ホーラもライトニング⚡️!!!」
「うん…うん…!ライトニング…!」
そのボロボロの心の穴に、少しだけ染み込むように。
その”ライトニング⚡️”は、ミラージュの心を癒していった。
それからしばらく経ったある日のこと。
「うーん…ライトニング⚡️がなんだか足りないような…?」
「…あ、ホーラ先輩」
「あっ!ミラージュちゃん!ねえねえ、なんだかライトニング⚡️が不足している感じがするんだ!」
「ライトニングが…不足…?」
「そうそう!ねえねえ、一緒にライトニング⚡️を探しに行こうよ!」
「えっ!?」
「大丈夫、怖くないよ!それにミラージュちゃん、今日も少し顔が曇ってる気がする!」
「っ…!?」
隠しているつもりでも、バレてしまうらしい。
「…わかりました。ライトニング、探しましょう」
「ほんと!やったー!?楽しい楽しいライトニング探し⚡️の始まりだね!」
___色のない日々に、ライトニング⚡️を。
END⚡️ - 123クアドラプルグロウ23/02/11(土) 20:32:06
以上失礼いたしましあ
- 124クアドラプルグロウ23/02/11(土) 20:34:48
あ、解釈違い覚悟のSSなので腹を切ります
介錯お願いしますね - 125カラレスミラージュの人23/02/11(土) 21:04:30
切らないで(切らないで)
頼れる先輩がいるからこそ弱々になってしまうミラージュが推せる……そしてライトニング⚡️なホーラさんも推せる……
内心を雲のような心の奥に押し込めようとしても雷には絶対勝てないからね、容赦なく入り込まれて元気にさせられる関係性がとても似合うよねって
>「…らーいと、にーんぐ…ですね、この気持ちは…きっと…」
ここ本当に好き……
>___色のない日々に、ライトニング⚡️を。
稲光の色、闇空を一瞬で眩く染め上げる大自然の輝き……もっと絡んでる姿が見たいとてもよきSSでした
こちらも書いていただいてありがとうございました……!
- 126シュウマツノカジツの人23/02/11(土) 23:09:01
- 127二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 23:48:57
なぜカジッちゃんに布団乾燥機を……。
- 128シュウマツノカジツの人23/02/12(日) 00:06:54
- 129メジロエスキーの人23/02/12(日) 09:39:01
よし、同室だし使わせてもらお()
- 130二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 11:54:20
対抗して加湿器置かなきゃ…
- 131メジロエスキーの人23/02/12(日) 13:16:46
◇なぜ……?
- 132二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 13:19:37
ジメジメした空間でパッサパサな布団に包まれる
夏場に冷たいアイスを味わうように風流ですね(?) - 133二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 15:26:48
「ナックル先輩っ」
「んー?」
「ナックル先輩って、今井トレーナーとすっごく仲良しですよね? もうすぐバレンタインだから、おふたりがどっちからチョコを渡すのか気になってるんですよー」
「あ、ふたりで一緒に作ってますよ」
「へ?」
「ユリさんと、ふたりでチョコ作って、ふたりで一緒に食べてます」
「……ホワイトデーも?」
「はい、そうですね。ホワイトだからってんでホワイトチョコレートにしたりはするんですけど。あはは……」
「(思った以上に……夫婦だった……)」 - 134二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 15:57:49
共同作業という方法があったか…。
- 135メジロエスキーの人23/02/12(日) 17:35:39
「ねえねえエスキモーちゃん。バレンタインはどうするの?」
「どうするって……普通にトレーナーに渡すけど?」
「じゃあさ……ちょっと手伝ってくれない?」
「いいよ。だけど本番は私トレーナーの家で作るから練習のときだけね」
「ありがとー……えっ、トレーナーの家で……?」
「朝冷蔵庫に冷やすところまでして、夕方に仕上げよっかなって。効率いいし」
「へ、へぇ〜……」 - 136二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 19:09:47
ナチュラルにトレーナー宅で作るという策士
何がこの差を生んだのか。。。 - 137メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:15:41
てなわけで(?)、今日から何日かに分割してプログレス×エスキーSSの方投下していこうと思います
それでは次レスよりしばしの間お付き合いください - 138メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:16:47
─────
枯れ葉が風に舞い、月が私たち2人を照らす帰り道、
「私、エスキーちゃんのことが──」
1人の少女の恋が、
「ごめんなさい──」
終わる。
〜The Progress from “Like” to “Lov(s)e”〜
──これは失恋を知るための物語
─────
「お疲れさまです、エスキーちゃん。トレーニング付き合っていただいてありがとうございます」
「こちらこそありがとうございます、プログレス姉さまっ!」
例年より短い梅雨が終わり、いよいよ夏の使者が地面から姿を見せる時期が迫ってきた今日、私はエスキーちゃんと併走を含めた合同トレーニングを行っていた。外ラチに掛けていたタオルで額に滲んだ汗を拭っていると、エスキーちゃんが自分と私の分のスポーツドリンクを手にして駆け寄ってきた。
「はい、こちらプログレス姉さまの分です、どうぞっ!」
「ありがとうございますエスキーちゃん……ふぅ、少し冷たいドリンクが体に染みていく感覚、やはり気持ちいいですね」
少しはしたないと思いつつも500mlのペットボトルを一度に半分飲み干してしまう。それぐらい今日のトレーニングはハードだった。なにせ相手が相手だったから。
「冷えすぎたものは体によくないんですが、やっぱりおいしく感じちゃいますよね……もしかして今日のトレーニングしんどかったですか?」
「違う、とは言えないですね。エスキーちゃんについていくのはとても大変でした。その分いろいろと学べましたし、力になった気がします。次は負けませんよ」
私の頭の中を見透かしたかのごとく、心配そうな顔で上目遣いに顔を見つめてくるエスキーちゃん。そんな彼女のかわいらしさについ本音とともに虚勢を張ってしまった。 - 139メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:17:23
「ふふっ、期待してますね?」
「それではシャワーを浴びて今日のトレーニングは終わりにしましょうか」
首にはタオル、左手には残り少なくなったペットボトルを持ってそのままトレーニングコースを後にしようと歩き始めると、体操服を後ろから引っ張られる感覚がした。ふと立ち止まり振り返ると、エスキーちゃんがなにやらもじもじとした様子で口を開いた。
「シャワーを浴びたあと、お時間いただけますか……?」
「大丈夫ですけど……何かありました?」
「少し相談したいことがありまして……いい、ですか?」
エスキーちゃんが私に相談ごと……トレーニングのことではないし、宿題のことでもおそらく、というより確実にない。クラスは違っても彼女の勉学の成績が優秀であることは知っているから、あまり勉強が得意ではない私に質問してくることはないはず。だったら一体……?
「いいですよ。でしたらカフェテリアに集合することにしましょうか」
「ありがとうございますっ! でしたら急いでシャワー浴びてきますねっ!」
ぺこりと頭を下げ颯爽と駆けていく姿を後ろから見つめる。これが全ての始まりだなんて知ることはなく、ただ彼女のかわいらしさに微笑みを浮かべながら。
- 140メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:17:51
─────
シャワーから上がり制服に着替えると、早歩きで待ち合わせ場所へと向かった。そしてカフェテリアに到着して彼女の姿をきょろきょろと探していると、少し遠くにこちらに手を振る小さな少女の姿を認め、ぴょこぴょこ跳ねているのを目印に彼女の席までたどり着く。そうしてカウンター型の座席に腰かけていたエスキーちゃんの隣の席に座ろうとすると、エスキーちゃんが椅子をさっと引いて私が座りやすいように調整してくれた。
「ありがとうございます……こちらは?」
「自動販売機で売っていたアイスミルクティーですっ! いつもメジロ家でいただくものよりは安価で申し訳ないですけど、お話を聞いてもらう手前、飲み物ぐらいは用意しないとと思いまして」
私の目の前に置かれていたのは、午後にしか飲んではいけないとされる小さな紅茶のペットボトル。お屋敷ではいつもカップに入れてくれるものをいただくから、普段とは違って少し新鮮に感じた。
「そんなの気にしなくていいですのに……それで話というのは?」
キャップを捻り一口だけ口に含む。ミルクの甘みとともに、わずかだが紅茶のいい香りを感じて少し頬が緩む。ただそんな私とは対称的に、目の前のエスキーちゃんは膝に手を置きながらこちらを真剣な表情をして見つめていた。
「あのですね……」
「うん……」
彼女の厳しい面持ちに、先ほど緩んだ頬が再び硬直を見せる。一体どのような相談なのかぐっと身構えていると……
- 141メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:18:33
「最近ドーベル姉さまがつれないんですっ!」
「……えっ?」
想定外の話に力が抜けて椅子からずれ落ちそうになってしまう。えーっと……それって……
「えっ、じゃありませんっ! 重要な問題なんですっ! わたしの気持ちが姉さまに伝わってないんですよっ!」
「……とりあえず順を追って説明してもらえませんか?」
ガクリときた私を見てぷんぷんと怒った彼女の気をなんとか抑えながら話の経緯を聞き取る。怒りながらもところどころうっとりとする彼女の姿に呆れつつも、なんとか今に至るまでの話を教えてもらった。
「つまり、『前からドーベルさんに好き好きアピールをしていたところ、最近なぜか気もそぞろで相槌も適当になっている。もしかして嫌われたのでは?』ということですか?」
「そういうことですっ! これは一大事ですよ、一大事っ!」
なるほど、恋を知らない私には難しい問題だったみたい。
「うーんっと……とりあえず一旦ドーベルさんの様子を観察してみては? 押して駄目なら引いてみろともいいますし、アピールを抑えめにして、何に気が向いているかを見てみたらどうですか?」
だからこういった当たり障りのない、インターネットで調べたらすぐに出てきそうな回答しかできない。そのようなありきたりの答えにため息をつくかと思っていたけど……
「あっ、そんな手段が……」
エスキーちゃんはそのような方法があったのかと初めて気づいたみたいに考え込んでしまっていた……いや、この様子だと本当に思いつかなかったのかもしれない。
- 142メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:19:05
「あのー……エスキーちゃん?」
私の何気ない一言からぶつぶつと独り言をこぼしながら考え込んでしまった彼女に小さく声をかける。ただ反応する様子がなかったから、身体的接触で気を引こうと頬をつんつんと突いてみた。
「エスキーちゃん? 大丈夫ですか?」
「でしたらタイミングを見計らって……あっ! ごめんなさいプログレス姉さま。せっかく解決策を教えていただいたのに、つい1人で考え込んでしまって……」
ぷにぷにした頬の感触を右手の人差し指で何度か楽しんでいると、ようやくそれに気づいたのか独り言をやめこちらへ向き直った。
「いえ、私の考えた答えで解決できそうならそれだけで大丈夫ですよ」
そう言って解決の糸口を彼女が掴んだことを確認したところで椅子から立ち上がろうとすると、デジャヴのように手を引っ張られた。今度は後ろからではなく真正面から。
「エスキーちゃん? 今度はどうされましたか?」
「明日お暇ですか?」
明日は土曜日。トレーニングも休みで特に急用は入っていない。
「何も予定はないですけど……」
「だったら今日のお礼をさせてくださいっ! エスコートしますのでっ!」
「えっと……でしたらお願いします?」
大したことは伝えていないけど、彼女の案内でどこか連れて行ってもらえるなら、ありがたくその気持ちを頂戴することにしよう。
「それでは明日朝11時に栗東寮の玄関前で待ち合わせでっ!」
そうしてまた彼女は私の目の前から颯爽と去っていった。数十分前に見た光景が場所と衣服だけ変えて私の網膜に映り込んでいた。
- 143メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:19:52
─────
「集合時間には……まだ間に合いますよね……」
翌朝いつものように目が覚めたものの、何を着ていこうか、髪型はなどなどいろいろと悩んでいると、いつの間にか約束の時間が近づいていた。こうなればと一番シンプルにまとまるワンピースの上に薄手のカーディガンを羽織り、髪も特に手を加えることなく自然に整えるだけにした。そうして身なりを整えると、少し小走りで寮の玄関へと急ぐ。エスキーちゃんの方から誘われたのに待たせるわけにはいかないから。
「エスキーちゃんはどこでしょう?」
手首に巻いた腕時計がちょうど11時を指し示したタイミングで玄関前に到着する。ただそこにはエスキーちゃんの姿はなく小首を傾げる。その瞬間横から……
「わっ!」
「きゃあ!? エスキーちゃん!?」
素敵なワンピースを身に纏ったエスキーちゃんが飛び出してきた。玄関の扉の横に隠れて私を驚かそうと待機していたらしい。とっても可愛らしいいたずらに私は驚かされたみたい。
「ごめんなさい、びっくりさせたみたいで」
「気にしないでください。それにしてもワンピース被ってしまいましたね」
そう、彼女も私と同様ワンピースの上にカーディガンを身に纏っている。色や柄に多少の違いはあれど、ある意味おそろコーデだ。
「なんだかこの格好が落ち着くんです。勝負服と似ているからでしょうか」
彼女の勝負服も今日着てきたようなワンピースを基本にしたシンプルな衣装となっている。かわいらしさと走りやすさを両立させた、彼女にお似合いな勝負服だ。
- 144メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:20:19
「今日のエスキーちゃん、とても素敵ですよ」
「ありがとうございますっ! 時間も時間ですし、そろそろ行きましょうか」
手を繋ごうと右手を差し伸べる彼女にほんの少し先ほどのいたずらのお返しをしてみる。いたずらというより、軽いお芝居みたいなものだけど。
「あら、それではエスコートしてくださる? 小さな騎士(ナイト)さま?」
こう見えても私もメジロの令嬢の一員。エスコートされることには慣れている。さてエスキーちゃんはどう返すのかと楽しみにしていると、片膝をついて私の手をとり、
「お姫さまのご指示のままに」
と、私の手の甲に唇をそっと当ててにこやかに微笑んだ。
「え、え、え……エスキーちゃん!?」
想像のはるか斜め上を通り越した超紳士的な振る舞いに目は白黒、頬は真っ赤、体は硬直、言葉も上手く出てこない。まさかエスキーちゃんがこんなことをしてくるなんて思いもしなかった。
「なんちゃって……ってプログレス姉さま? おーい、大丈夫ですか?」
そんなフリーズ中な私を見て、彼女は顔の近くで空いている手をひらひらと振る。数度繰り返されたところでようやく意識がはっきりとした私は胸に手を当て1回、2回と大きく深呼吸をし息を整えた。
「ごめんなさい、また驚かせちゃったみたいで」
「私が驚きすぎただけですから。それでは改めて案内お願いしますね」
私より少しだけ小さな手を握り寮の前から門、そして外へと彼女に連れられて歩いていく。それはまさに互いを信頼しているお姫さまとお抱えの騎士のように。
- 145メジロエスキーの人23/02/12(日) 20:21:10
- 146メジロプログレス23/02/12(日) 20:40:39
尊いですわ!尊いですわ!
創作物尊秀吉規制法により逮捕ですわ! - 147二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 23:02:07
もうバレンタインも迫ってるなあ……
- 148ライジョウドウの中の人23/02/12(日) 23:30:22
- 149二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 23:35:54
神よ
ミリタリーとバレンタインを程よく混ぜ合わせたものとしてチョコチップ迷彩が提案されていますがいかが致しましょう(殴) - 150二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 00:15:16
初手15行のプロローグから全く予想できない形でぶっ飛ばしてきてなんだこれはたまげたなぁ(本音)
エスキーがネットで軽く調べるだけで出てきそうな解決策が思いつかない様子が純粋of純粋でかわええ…そのままの君でいて…ホルマリンの中で…。
同じメジロでシミラー?リンク?コーデしてるのてぇてぇし、そんな名家のお嬢様方がナイトとプリンセスとして小芝居打ってる様子すらも溢れ出る高貴さに死者が出そう
唐突に規制される秀吉に悲しい過去…。
思わず背筋を伸ばしちゃうような規律という強さを持つ軍服に小さな花弁のように女の子の可愛らしさを引き出すフリルを取り入れて、女の子の魅力の二面性を引き出す軍服ワンピースとてもすてき(性癖どストライク故の早口)
- 151二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 00:37:38
- 152メジロエスキーの人23/02/13(月) 06:50:22
朝起きたらホルマリン漬けにされかけてて困惑してる
- 153二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 07:18:05
- 154二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 07:41:33
メスジャケット被せればいいと思うよ
- 155メジロエスキーの人23/02/13(月) 12:34:55
- 156二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 14:46:22
- 157ライジョウドウの中の人23/02/13(月) 17:53:22
- 158メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:43:05
- 159メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:43:44
─────
「それで最初はどちらに?」
「最初はプログレス姉さまが好きそうなお店にご案内しますっ!」
「私が好きそうなお店……?」
2人仲良く歩いているとあっという間に府中の駅が目の前に現れた。ただそのまま駅の改札に向かうのではなく、彼女は私を駅直結のショッピングモールへと手を引っ張っていった。
「このお店は……?」
「パンケーキのお店です。こういうのお好きかなと思いまして」
甘いものはもちろん大好きな私だけど、駅の近くにこのようなお店があるのは知らなかった。最近オープンしたのだろうか。
「大好きです! ちなみにメニューは……」
メニューを開くとそこには名前を見るだけでおいしそうなパンケーキがずらりと並んでいた。ロイヤルミルクティー味のもの、抹茶味のもの、ブルーベリーが添えられたもの……どれもこれもよだれが出てきそう。
「ちなみにエスキーちゃんのオススメはどれですか?」
「わたしは苺がいっぱい並んでいるのが大好きですっ! 添えられたチョコにつけて食べるのもとってもおいしくて……」
彼女の語りに惹かれてしまい、私は彼女オススメのパンケーキを注文する。彼女の方はまだ食べたことがないレモンとジェラートが添えられたパンケーキを頼んだ。当然アイスティーを忘れることなく。
「うわぁ……すっっっごく美味しそうですっ……!」
「見るだけでふわふわなのが分かりますね……苺もいっぱい……!」
注文が来るまでの間談笑していると、あっという間に目の前にふわふわのパンケーキが並べられた。私たちはもはや光り輝いてすら見えるパンケーキを携帯で急いで写真におさめると、すぐさま小さくナイフで切ってフォークで口へと運ぶ。 - 160メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:44:21
「ん〜〜〜っ!!! おいひいふぇす……」
「私も……ここのお店は覚えておかないと……」
お互いにモグモグパクパクと勢いよく口に運び、その度にうっとりとした表情を浮かべる。たまには少しお行儀が悪いけれど、お互いのパンケーキを互いに食べさせあったりもして。つい先ほど注文したはずなのに、瞬く間に目の前のお皿の上からパンケーキがなくなっていた。
「とても美味しかったです。このような素敵なお店を教えていただきありがとうございます」
「いえいえ、満足いただけてなによりです。あっ、プログレス姉さま、お口の端にクリームが」
あらいけないとナプキンで拭き取ろうとした直前、向かいの席のエスキーちゃんが右手を伸ばしたかと思うと、人差し指でクリームをすくい取り、そのままぱくっと口にくわえた。私はまた思考が止まり、顔が苺のように赤く染まっていった。
「ごめんなさい、少しはしたなかったですね……ってまたプログレス姉さま固まってますね……でしたらその間にお会計済ませてきますね」
ナプキンで指先と口を拭いたエスキーちゃんはお財布を持ってレジへと向かう。そして私と彼女の支払いを済ませたところでもう一度席へと戻ってきた。私の体はそこでようやくフリーズが解除され、頭も体も現実世界へと帰還した。改めて口をナプキンで拭いて綺麗にすると、お代を出してくれた彼女に頭を下げる。
「ありがとうございます、エスキーちゃん。次の支払いは私にさせてください」
「今日はわたしが誘ったんですからわたしに出させてくださいっ! 1日エスコートするって決めたんですからっ!」
それぐらいはとも思いつつ、出してもらえるなら存分に楽しもうなんて考えてしまうズルい私もいる。
──けれど一番ズルいのは私の胸をドキドキさせるエスキーちゃん、貴方ですよ。
- 161メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:44:57
─────
続いて向かったのは府中駅から何度か電車を乗り継いだ、東京随一のベイエリア、お台場。駅から数分歩いた先の、オフィスビルに隣接した複合型商業施設の中にあるゲームセンターに私たちは足を踏み入れた。ただここで疑問が1つ。
「エスキーちゃん」
「どうされました?」
「ゲームセンターならここまで来なくてもよかったのでは?」
そう、ゲームセンターなら学園の近くにもいくつか存在している。それこそ今いるこのゲームセンターと同じ系列のお店もあるのにわざわざここまで来た意味は一体……
「それはこのあとのお楽しみですっ♪」
「お楽しみ……?」
何やら気になるけど、私の手を引いて電子音や人の声で騒がしい店内を意気揚々と進んでいく彼女の姿を見て、ひとまず理由を考えるのを放棄し目の前のことを楽しもうと決意した。
「じゃじゃーんっ!」
「あっ、エスキーちゃんの勝負服を着たぱかぷちがありますね!」
私の背丈以上の大きな箱が並ぶお店の中を私と手を繋ぎながらてくてくと歩くエスキーちゃん。そんな彼女が立ち止まったUFOキャッチャーの中にはかわいい勝負服を着たエスキーちゃんのぱかぷちが多数鎮座していた。
「制服姿のものは持っていますが、勝負服の方はまだゲットできてないですね……ゲットしないと……」
メジロ家のぱかぷちは一通り揃えたい欲がある私は誰かのものが出るたびにゲームセンターに向かい、上手くないながらも手に入れてきた。だから今回も頑張って取らないと……
「それにしてもエスキーちゃん、ぱかぷちもう2種類出ているのですね」
「わたしも話を聞いた時はびっくりしました。確かに先日ダービーを勝ったところですけど、お話自体はそれより前に頂いていたので」
ウマ娘のグッズはある程度の人気があれば作っていただける。ただぱかぷちは製造コストの関係か、GⅠを勝利したウマ娘を中心に製造されている。その上で複数ver.作られるウマ娘というのは、よほど人気があるか数多くレースを制したウマ娘に限られる。エスキーちゃんの場合は確かに現時点で既にGⅠを3勝しているから十分その資格を有してはいるけど、どちらかといえば彼女自身の魅力が世間に広く認められているからだろうと私は考えている。
- 162メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:45:48
「エスキーちゃん大人気ですね」
「多くの方に応援していただいて嬉しいですっ! これからももっと頑張らないとっ!」
ふんすと秋以降に向けて気合を入れ直すエスキーちゃん。そんな動作の1つ1つが大変可愛らしい。その上レースに出ればとんでもない末脚を炸裂させて1着をもぎ取るのだから、人気が出て当然だと私は思う。
(ですが、今日見せてくれたようなかっこよさも持ち合わせているのですよね。もしかしたらあまり知られていないかもしれませんけど)
少なくとも彼女がそのような仕草を見せたことはレース前後、学園内でもそう多くはないはず。いつも側にいるドーベルさんに対してはやはりかわいらしい様子で接しているように思える。すなわちそれは、
(かっこいいエスキーちゃんは私だけが知っている……ということでしょうか)
図らずして垣間見ることができた彼女の新たな一面。可憐な花束の中に一輪だけ刺さった男性的な凛々しい花。私はその美しさに知らないうちに少しずつ心を惹かれていく。甘いお菓子の味を初めて知った子どものように心が彼女に引き寄せられていく。
──みにくい独占欲も道連れにして。
─────
「ゲームセンター、スポーツ用品店、本屋、そしてカフェ……いっぱい歩き回りましたねー」
「あとは服屋さんも見て回りましたね。エスキーちゃんも私も結局ウィンドウショッピングだけで終わってしまいましたけど」
UFOキャッチャーでお互いのぱかぷちをゲットしてプレゼントしあったあとは、ゲームセンターでは2人で協力プレイができるシューティングゲームや音楽ゲームをともに楽しんだ。エスキーちゃんはどれも上手で、特にシューティングゲームでは私に適切な指示を出してくれて、初めてのプレイにも関わらず、見事に最後までクリアすることができた。
「プログレス姉さまに似合いそうな素敵なお洋服がいろいろありましたのに……」
「それこそエスキーちゃんにお似合いのかわいい服もたくさんありましたよ?」
- 163メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:46:26
別に買いたいと全く思わなかったわけではない。いくつか興味が引かれる服もあるにはあったのだけど、エスキーちゃんが『でしたらわたしが払いますね』とすぐにお財布を出そうとしてくれたのがどうにも申し訳なかったのと、ただでさえ片手がエスキーちゃんのぱかぷちを入れた大きな袋で塞がっているのにこれ以上荷物を抱えるわけにはいかなかったから。
(手が繋げなくなってしまいますから……)
左手ではエスキーちゃんのぱかぷちを入れた袋をしっかり掴んで、そして右手はエスキーちゃんの手をぎゅっと握って。この幸せな時間を可能な限り堪能しておきたい私のわがまま。
「プログレス姉さま、話は変わるんですけど本屋さんでなにやら参考書とにらめっこされてましたよね。もしかして勉強の調子が……」
「あぅ……見られてましたか……」
そう、私は勉強があまり得意な方ではない。他のメジロ家の皆さんはレースだけではなく勉学も優秀なのに、ほぼ私だけが取り残される格好になってしまっていた。もちろん目の前のエスキーちゃんは今更言うまでもない。
そんな私のしょんぼりとした様子を心配してくれたのか、『このままではメジロ家の威厳が……』とでも考えたのか、ワンピースを着た妖精が私に手を差し伸べてくれた。
「よろしければわたしがお教えしましょうか? せめて夏休みの宿題ぐらいはお手伝いさせていただきますけど……」
「ほ、本当ですか! ありがとうございます! これで夏休み明けに先生に叱られずに済みます!」
まさに天界から気まぐれに施しを与えた女神、救世主、もしかしたら天使なのかもしれない。エスキーちゃんのちょうど後ろの天井にかかっている天井の照明が後光か何かのようにも見えてくるぐらいに、彼女の姿が神々しく見えた。
「……いつも先生に怒られているんですか?」
「いつもではありませんよ!? 時々、時々ですから!」
「怒られていることは否定しないんですね……」
彼女の私に対する見る目が少し変化したように見えるけど、私の勉学の危機と比べたら些細なこと。これでマックイーンさんを始め、偉大なメジロ家の方々に少しは追いつけるかもしれないのだから。
- 164メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:47:16
(エスキーちゃんを独り占めできてラッキー……とは考えていませんからね!?)
誰に対する自己弁護なのかは分からないけれど、これは伝えておかないととなぜか思ってしまった。
─────
「それではそろそろ行きましょうか」
「行くとはどちらへ?」
夕方からそろそろ夜へと名前を変える時間帯、カフェを出て建物の外の方へと私の手を握りながら歩いていく彼女に問いかける。夕食をとるにしては少しばかり早く、ただこのまま帰るのも少し名残惜しい時間に彼女は私をどこにエスコートしてくれるのだろう。
「それは着いてからのお楽しみですっ♪」
「エスキーちゃんは意地悪です……」
もちろん私に嫌がらせをしたくてしていることではないのは分かっている。おそらく、きっと、いえ必ず私を楽しませてくれる、喜ばせてくれるための隠しごとだろうから。
歩くこと10分少々、たどり着いたのはすぐそこに海が広がる見晴らしのいい公園。そして目線を上げるとそこには……
「きれい……」
彩り鮮やかに光りきらめくレインボーブリッジ、橋の向こう側に見える街の絶えることない輝き。
「ですよね。これをお見せしたかったんです」
彼女がわざわざお台場に私を連れてきてくれた意味をやっと理解することができた。
「エスキーちゃん、ありがとうございます。このような素敵な景色を見せていただいて」
- 165メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:47:44
歩道の脇に設けられたベンチに2人並んで腰かけ、ここまでエスコートしてくれた彼女に感謝の気持ちを伝える。私はただ彼女の相談事に有り体な返事をしただけなのに、彼女は今日一日私を最大限楽しませてくれようといろいろ考えて動き回ってくれたのだから。
「プログレス姉さまにいただいたものと比べたら全然です。ですけど……」
一旦口と目を閉じ、そして再び私の目を見て口を開く。
「わたしも今日姉さまと一緒に過ごせてすっごく楽しかったですっ! またお出かけしたいですっ!」
その瞳はどこまでもまっすぐで、とてもキラキラと輝いていた。イルミネーションよりもずっときらめく笑顔は思わず目を細めてしまうほど眩しい。
「……私もです、エスキーちゃん」
指切りげんまんと約束を交わし、再び夜景へと目を移す。そして私は彼女の左手にそっと右手を重ねる。優しく壊さないように、それでいて決して離さないように温かい手をふんわりと包み込んだ。
──貴方の手を掴んで進んだ先に夏は待っている。私の揺れる想い、進む関係、全てを待ちわびながら一歩、二歩と進んだ先に彼女は静かに佇んでいる。
- 166メジロエスキーの人23/02/13(月) 19:48:40
今日はここまでです。次回は(たぶん)明日
- 167二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 20:15:38
あまりにエスコート完璧すぎるからメジロエスコートに改名しろ(唐突)
手が繋げなくなることを理由に荷物が増えることを嫌うのがいたいけな等身大の女の子って感じでめちゃかわ - 168プログレスの人23/02/13(月) 21:26:50
あ〜^^尊すぎて胸苦しくなっちゃ〜う^^
これが鯉か… - 169WSSタイム23/02/13(月) 21:57:35
きゃあああああエスキーちゃんとプログレスちゃんが仲良くしてるわあああああ
おかしい……私が先にエスキーさんと恋仲になったはずだったのに……ッ
別世界線ですよ
そうですね - 170メメントヴィータのひと23/02/13(月) 21:58:15
なげぇ……すげぇ……てぇてぇ…(語彙力)
ドキがムネムネしましたありがとうございます
メジロプログレスのはねる攻撃!
しかしかわいいだけだった!
約10時間の遅れをお許しください神よ
いきなり過ぎて命が散りかけたのはさておき。
まずミスタリー風のワンピースとか1番面倒くさそうなデザインを描いて下さったことに感謝しかありませんありがとうございます
露出度控えめで黒タイツなのも解釈一致で素晴らしいです
勝負服要素もいっぱいあって最高です
軍服っぽさというカッコよさ面もありながらワンピースというカワイイ面を引き出すフリル、素晴らしくて感動で吹っ飛びます
そして何よりブーツ!!ヒールの控えめさや滲み出るお嬢様感が素敵で黒白黄の配色で隠しきれない謎の高貴さが出ていて最高です
結論 可愛い最高好き
補足ですが、目の色に関しては水色の方が透明感あるかなーと。でも桃色の方が合ってますねコレ
ちょっと今ならアンドロメダ銀河まで飛べそうですね行ってきます
- 171二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 22:55:13
脳が破壊と再生を繰り返し、フラリンがシヴァ神あるいはアスタルテ神と化しつつある
- 172二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 00:50:42
尊い⚡️どうしてこれだけの良いSSが生み出せるんだ
エスキーとプログレのメジロという絡み合い、そして何気ない仕草に翻弄されるプログレ良いぞーーこれは良い良すぎる
独占欲見せてくるのも良いポイント⚡️ - 173メジロエスキーの人23/02/14(火) 05:52:28
感想いっぱい嬉しい嬉しい……栄養源にして今日も頑張ります
- 174二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 09:04:55
併せてチョコレート点滴による栄養補給も食らえっ
- 175二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 09:15:43
エスキーの人が正しい意味で血糖ニキになっちまう…
- 176クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:21:54
ハ ッ ピ ー バ レ ン タ イ ン
ちょっと5レスほどSSでレスパクパクしますね……… - 177クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:22:21
「尊敬するバンブー先輩に感謝の気持ちを渡したい」
クアドラプルグロウがそう言ったのは、バレンタインの5日前のことだった。
『なぁ、クア…その、クアは料理とかは…』
「安心して欲しいな、トレーナー!わたくしこう見えても姉やのお料理手伝ってたんだから!」
そう言うとクアはウキウキといった様子で調理に取り掛かった。
「できたよ、トレーナー!」
そこには、綺麗に整形されたチョコレートがあった。
可愛らしいハート型。ミルクが多めに入っているのか、少々色が薄い。見るだけで甘さを想像出来て、食欲を唆られる………
『おぉ、美味しそうだな』
「味はまぁ…市販品を溶かしてミルクを混ぜただけだから、美味しいはずかな!うん!」
彼女はどこか不安そうにソワソワしている…
『………どうしたんだ?』
「へっ!?え、あ、なんでもないかな…?」
『そんなわけあるか。…これでもクアをずっとみてきたんだぞ。そのくらいはわかる』
「うぅ…誤魔化せない、かぁ」
クアはぽつり、と言葉を漏らす。
「…怖いの」
『怖い………?』
「うん、怖い。…こんなチョコで、先輩は喜んでくれるのかな?」
『…?バンブーメモリーに渡すんだろう?彼女だったらどんなものでも喜んでくれそうだが………』
「それじゃダメかな!!!」
彼女はいきなり大声で叫んだ。
思わずびくりと自分は体を震わせる。 - 178クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:22:39
「先輩は確かに、どんなものを渡しても普通に喜んでくれると思う。でもね、それじゃダメかな。………”わたくしのチョコ”で喜んで欲しい。わたくしにしか渡せない、喜びを渡したいの。そのためには、こんなありふれたチョコレートじゃダメかな」
そう言うと彼女はチョコレートをそのあたりに置いたまま、調理器具に向き直る。
「…作り直しだなぁ………」
『え?このチョコは…?』
「わかんない。けど、作り直したいかな…あ、食べちゃっていいよ、トレーナー」
『…そうか』
その場ではそれ以上は追求せず、その場を後にした。
…”失敗作”になってしまったチョコレートを持って。
「違う、違う…こうじゃない。先輩に渡したいチョコは、これじゃない…」
日々増える”失敗作”。
少しビターなチョコレート。
凝った生チョコレート。
挙げ句の果てには唐辛子を混ぜたチョコレート。
そのどれもが、彼女にとって納得のいかないもののようであった。
「…トレーナー。これもあげる」
『…そうか』
「………あ」
「バレンタイン、明日だ……… 」 - 179クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:22:56
「…完成しなかったな…チョコレート…」
『…』
2/14当日。
クアの納得いくチョコレートはついに完成しなかった。
「…あ、はははっ…感謝、伝えたかったな…っ」
彼女はぽろりと涙を流す。
………見ていられなかった。
『クア、これを』
「え、なに?…これって…」
それは昨日まで作り続けていた”失敗作”の数々だった。
「…食べてなかったの?」
『ああ』
「なんで…」
『これを、全部渡そう』
「…へ」
それを伝えると、自分は彼女の手を引いて歩き出す。
「や、ちょっ!?トレーナー!?それ”失敗作”だから!!!」
『”失敗作”なわけあるか。どれも君の気持ちがこもった、世界にたった一つのチョコレートだぞ』
「う、うぅぅ………」
目的地は当然、彼女の敬愛する先輩…
バンブーメモリーのところだった。 - 180クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:23:09
「ん?クア?…それにトレーナーさん?どうしたんスか?」
「あ、えああ、えっと…」
『…クア』
小さな声で、しかしはっきりと言葉で彼女の背中を押す。
「う、わかったかな…うぅぅ…」
「先輩っ!」
「はいっ!」
「これ…受け取って欲しいかな!!!」
「…チョコレート?しかもこんなにたくさん…」
「………ごめんね、先輩…本当だったら、わたくしにしか用意できないものにしたかったんだけど…結局、どこにでもあるものばっかりになっちゃって…わたくしにしかできない方法で喜ばせたかったのに…」
「何言ってるんスか!」
「へ…?」
「クアが作ってくれたチョコレートはどれも世界に一つしかないっスよ!それに、それだけじゃなくて…アタシのためにこんなにたくさん作ってくれる。それってきっとクアにしかできないことっス!!!」
「せん、ぱい………」
「クアっ!」
「は、はいっ!!!」
「…ハッピーバレンタインっス!!!」
「…!うん!ハッピーバレンタインかな!!!」
見守っていた自分はそっとその場を離れた。
2人の時間を邪魔しないように… - 181クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:23:20
後日。
「トレーナートレーナートレーナー!!!」
『どうしたんだ、クア』
「その…バレンタインは本当にありがとう…!」
『あぁ、気にしないでくれ』
「その、よかったらこれ………!!!」
手渡されたのはこの時期使いやすそうな手袋だった。
端に小さく”夢”と刺繍がされている。
『…これは?』
「この間のお礼…!一から編んだりするのは時間かかっちゃうから、刺繍しかできなかったけど…わたくしたちの信念、”夢”を刻んだかな!」
『ありがとう。大事に使わせてもらうよ』
「えへへっ…ありがとう、トレーナー…!」
「…わたくしって本当に幸せ者かな」
『どうしたんだ?』
「最高の先輩、最高のライバル。そして…最高のトレーナーが、そばにいるんだもん」
『…ありがとな。俺はこれからも”最高のトレーナー”と言ってもらえるように、努力するよ』
「うん!これからもよろしく、かな!」 - 182クアドラプルグロウ23/02/14(火) 16:23:49
〆
お付き合いありがとうございました - 183メジロエスキーの人23/02/14(火) 16:25:59
はーこんな尊い話書けて誇らしくないの?
誇らしいに決まってるだろ
それはそうだな
ごめんなさい - 184ラプラスの中の人23/02/14(火) 17:12:23
投稿予約:ラプラスの特別チョコの文面
投稿予定日時:書き終わったらというか書き終われたら - 185インバスレイズ23/02/14(火) 17:22:21
自分もバレンタインss、2レス分ほどパクパク失礼しても…?
- 186ラプラスの中身23/02/14(火) 17:23:51
- 187インバスレイズ23/02/14(火) 17:26:26
許された…!ので失礼します
まだ少し寒い、2月の半ば。エアコンの熱と乾燥した空気が、どの部屋にも篭っている。
もちろん、トレーナー室にも。こうも寒いと、いくら換気の為とはいえ、窓を開けることすら億劫になる。
そんな中、微かに足音が聞こえた。ここまで部屋が温もっているんだ、逃がしたくない…どうかココでありませんように…そう祈るも、現実は非情。願いも虚しく、足音は近くで止まる。
「入るね」
その声掛けの後、返事をする間もなく戸は開かれた。想像通りの寒気が、容赦なく熱を外に出していく。
「寒っ…!せ、せめてもう一呼吸置こうよ…」
「あぁごめん、ボクも寒かったからさ」
彼女の言うとおり、廊下から流れ込む空気はとても冷えていた。そこそこ離れた位置にいた自分にも、容赦なく届く程に。
「…それで、こんな寒い中わざわざ来るって事は、何か大事な用でも?」
「うーん、大事って言うほど重要度は高くないんだけどね。はい、コレをキミに。」
そう言ってレイズが差し出したのは、手作り感のある綺麗な小包。
「…これは、一体」
「チョコレートだよ。今日はバレンタインデーだろう?」
そう言われ、まさかと思いカレンダーを見ると、確かに今日は14日…世間で言う、バレンタインである事に違いなかった。しかし、何より驚いたのは、こういったイベントに縁の無い自分がチョコを貰えたという事。
しかも、レイズから…?
「手作り…?」
「そう!毎年兄さんが、ボクに作ってくれるんだ!そしてそれは、兄さんからトレーナーへのおすそ分けチョコ…って訳」
…まぁ、だろうな。やけに嬉しそうな顔だから、彼女の事だし、お兄さんに関わる話なんだろうと思ったよ。気づいたのは話の途中からだけど。
「まぁ、とりあえず開けてみてよ。兄さんのチョコは毎年凝ってて、見てるだけでも楽しいからさ」
急かされるままに封を解いてみると、中にはプラの仕切りでわけられたチョコトリュフが入っていた。粉ではなく、チョコでコーティングされていて、とても持ちやすそうだ。アラザン等のデコレーションもされていたが、控えめで、かなり上品な空気を感じる。 - 188インバスレイズ23/02/14(火) 17:27:15
甘い匂いにそそられ、早速、1つを口に放り込んだ。瞬間、口に広がるそれは、濃厚で、滑らかで、見た目通りの繊細な味。思わず、純粋な感想が溢れてしまった。
「美味しい…!」
「ははっ、そうだろう?ちなみに、君が今食べたのはミルクだよ、毎年甘さの加減が最高なんだ。そしてコレがビターで、コレは_」
嬉しそうに解説する彼女からは、普段のような落ち着きは無い。けど、年相応な感じが、とても愛らしいと思う。
「ちょっと、何微笑ましそうに見てるのさ」
「別に?お兄さんのこと、凄く好きなんだなって」
「…勿論だとも!コレは絶対に、レースで3倍返しにしないとだよ。一緒に頑張ろうね、トレーナー!」
「そうだな!手始めに、今日のチョコで得たカロリーを消すくらいのトレーニングからしておくか?」
「いいね、そう来なくちゃ!じゃあ、消されちゃう前にしっかり味わっておくよ。キミも残り9個、味わって食べるといい」
それじゃあ、と去る彼女を見送って。改めてチョコに視線を戻すと、中には8個しか入っていなかった。…そもそも、最初から仕切りの数が9しかない。
個数の話だったか…?いや、レイズは残り9個とハッキリ言った。それに、解説時に中身を見ていたんだ、うっかりでも数え間違えることは無いはず。
不思議に思って箱を見ていると、何かこう、妙な感じがする。チョコのサイズに対し、どうも箱が縦に大きいような…。
ふと、チョコを落とさないよう、ケースごとそっと取り出してみる。すると、底が妙に薄いことに気がついた。二重底…のようだ。
どうにか固く設置されたその紙を剥がしてみると、確かに9個目が入っている。レイズの字で書かれた、メモと共に。
「…やられたな。さて、お望み通りのトレーニング考えないと」
"ボクも3倍でヨロシク"その言葉と並べられた、ちょっと大きくて、不器用なブラウニー。少しの苦味はきっと、カカオ濃度の高さのせいだけじゃないだろう。
ただ、彼女のイタズラっ子のような顔が、不思議と浮かんで来て。その顔に、今回のメニューでしっかり答えてやろうと思ったのだ。
〆
終盤の貴重な枠パクパク失礼しました - 189メジロエスキーの人23/02/14(火) 17:30:52
- 190二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:30:40
建てるべ
- 191二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:32:47
- 192二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:38:35
乙梅
- 193二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:40:36
- 194二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:41:23
梅干
- 195二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:42:59
埋め立て
- 196フライングフレアの人23/02/14(火) 18:45:41
埋葬
- 197二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:46:17
梅田駅
- 198二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:46:34
おしり
- 199二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:47:34
寒梅賞
- 200二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:03:32
ケツ