【SS】アトラ「みんな聞いて大変よ！」

1二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 18:50:34

アトラ「野生動物保護のお題目で罠を一律禁止というお触れが王宮から出たわ！！」

他「えぇーっ！！？」

アティプス「それじゃ私達のアイデンティティ崩壊どころか食べるご飯にも困るじゃない！」

カズーラ「私なんかただの足湯幼女になっちゃう…」

ホールティア「存在自体が違法…」

ティオ「ん～？私達王宮市民じゃないしそもそも人食いしてるから今更じゃない？」

アトラ「今までと状況が変わるわ。今まではこんな辺鄙なところめったに人が来なかったけど、罠禁止で猟が安定しなくなったらこっちにも足を伸ばす人が大勢くると思うの」

ジーナ「なら大漁でいいんじゃないの？」

アトラ「数の暴力はとても恐ろしいものよ…」

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狩人達「おいみんな出てこい！！ここに罠張るクソ蟲惑魔がいるぞ！！！」

騎士達「何だと！！犯す！！！」

────────
アトラ「…と言った感じで最終的にここにK.R.T（蟲惑魔・レ○プ・タワー）が建設されるに決まってるわ」

他（全員変態前提かよ…）

セラ「人間が全員変態さんかどうかはさておきつまり…私達のキャパを超える人間達が一杯来てやばいってことだね」

2二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 18:50:51

アトラ「一応今までいろんな人間が持ってきた食べられそうな保存食を取っといたけどざっと2ヶ月分しかないわ」

ランカ「つまりそれが尽きる前に食べ物を安定して得る方法を探さなくちゃいけないわけね」

トリオン「あっそうだ！ここってまあまあ景観いいし観光地にして人間から金をせしめるのってどうかな？」

シトリス「あらいいんじゃないかしら？巨大な虫はさておき私達もここの森もキレイだし素敵な観光地になりそうね」

セラ「ねーねー。　ここって都市部からどんぐらい離れてるのー？」

アトラ「確か馬車で一時間ぐらい…徒歩だと3時間ぐらいかしら？」

セラ「一面クソミドリのところにちょっとキレイなだけで研究者でもない人達が来るかな～？蚊も多いし」

他（…ないわね）

アティプス「あ！そうだわ！ここってたまに植物学者も来るじゃない？その時持ってた種と図鑑記念品で取っといたけど今こそ使うときじゃない？」

アロメルス「いいんじゃないかしら？穴掘りや工作技術も応用できて」

アトラ「そうと決まったらやるしかないわね！」

3二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:03:52

トリオン「うーん…！あら方作業も終わったしあとは種を巻くだけだね！」

アトラ「まさか糸を捕獲のためじゃなくて柵のために使う日が来るなんて夢にも思わなかったわ」

リセ「ここの水源をあとはこっちに引いてっと…」

アティプス「良し！これであとは毎日様子を見に来るだけね！」

セラ「ところでどれぐらい掛かるの？食べられるようになるまで」

アティプス「えーと図鑑によると…　4ヶ月ぐらいね！　四ヶ月ぐらい！？」

他（アア…オワッタ…！！）

キノ「完成する頃にはよだれまみれの私達の干物が出来上がってるわけね…」

アトラ「…あー今日はやめやめ！　明日続きを考えるとして、今日はもう寝るわ！」

ジーナ「あっそういえばこの間いい感じの温泉見つけたんだけど入らない？なれないことして疲れたしさ」

アトラ「それもそうね…」

4二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:18:48

アティプス「あー…いい温泉ね…」

シトリス「花の蜜使った甘い飲み物作ってきたわよ」　

カズーラ「シトリスありがとう♪……うーん気持ちいい…少しヌメヌメする感じがたまらないね（セラを見つつ」

セラ「えっ？私粘液出してないよ？」

フレシア「ここらへんって昔から森だった影響からか他とは違う温泉らしいわ」

ティオ「詳しいね～」

フレシア「この間逃げた学者がここらを調べながらぼやいてたの聞いたのよ♪」

5二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:18:58

アトラ「ふーん…　そうよ！これだわ！！ジーナとリセはこういうの有るところ詳しいんじゃない？」

リセ「他にもいくつかは知ってるわよ？」

ジーナ「掘れば出そうなところも」

アトラ「それを束ねて　巨大な温泉を作れば集客できそうじゃない？」

セラ「あっそれいいかも！」

ティオ「でも宣伝とかどうするの～？まさか王宮の方まで言ってビラ配り？危険すぎな～い？」

アトラ「ふふふ…私達には性質を調べてくる敵でもあり餌でもあったアイツラがいるじゃない♪」

シトリス「ふふ…そうよそこのあなたよ。　取って食べたりしないからゆっくりレポート書いていきなさい」

フレシア「ならべく詳しく魅惑的に…ついでに温泉の効能も調べてくれると嬉しい…ね♪」

6二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:40:30

捕食生物「蟲惑魔」の生態研究結果　

南部の森に生息し、森に迷い込んだ生物を捕食する未知の生物である蟲惑魔
数々の研究者が彼女たちに魅入られた結果近年研究が急進していたが、彼女たちの生態に
最近大きな変化が訪れたようだ。
罠禁止等の王宮の方からのお触れで、生態変化せざるえなかった彼女たちが
いろいろな方向性を模索した結果、たどり着いたのはこの森そのものを蠱惑的な存在にすることで
外貨を獲得し、それらを使って食生活を安定させる方向にしたという。
事実事情を効いた著者が捕食器官部に身投げを試みようとしたところ全力で止められたことからも、
そういった方向に舵を切ったのは事実のようだ。

どうやらもともと辺鄙な場所にあった上捕食生物で有る彼女たちがいた事から、全くといっていいほど
地質学が進んでいなかった森に、珍しい植物由来の鉱泉が流れていることを彼女たちが独自に突き止め
それを森の来訪者に有料で開放することによって、共存関係に至ることにしたということだ。
その温泉は我々の調査によると代表的な"美肌効果"の他にも神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、
関節のこわばり、皮膚病と言った外傷などによく効き、健康促進や疲労回復や冷え性などにも効果があるそうで、
日々の疲れや怪我や病気後の早期回復にもとても良いという検査報告が上がった。

また森の景観は大変美しいものであり、蟲惑魔の名の通り蠱惑的な彼女たちが応対してくれる様子は
それ以上に素晴らしいものが有る。
この森は王都などの中心地からは離れているが、是非足を運んではいかがだろうか？

7二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 19:55:29

二ヶ月後──
トリオン「蟲惑魔温泉の繁栄を祝して！」

他「カンパーイ！！」

アティプス「いやー最初あのお触れが出たときは終わったと思ったけど案外なんとかなるものね！」

カズーラ「研究者しか来ないと思ってたけどLive☆Twin？とかいう人達が紹介してくれたおかげでいっぱい人が来てくれるようになったね！」

ジーナ「やっぱり美肌効果を強調してもらったのは正解だったね」

フレシア「最初は食べ慣れなかったけど、人間の食べ物って色んな種類があって意外と美味しいわ」

シトリス「最初はコーヒーとかここで取れた果実を蜜で甘くした飲み物しか出せなかったけど、お金でミルクとかいろんなものを調達できるようになったおかげでいろんなものが作れて本当に楽しいわね」

アトラ「みんな！大変よ！」

ティオ「今度はなにさ～？」

トリオン「温泉禁止とかだったらちょっと私王宮爆破してくるよ」

アトラ「野生動物が増えすぎた結果罠が解禁されたわ！！」

8二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:00:56

アティプス「それってつまり…」

他「よっしゃああああああああ！！！」

キノ「温泉のマスコットキャラだけの存在から卒業ね！」

アロメルス「色々楽しみが戻ってきたわね…！」

ホールティア「存在自体が違法から合法に」

アティプス「よし！これで明日から人狩りい…こう……」

全員（やりづらすぎる…！）

9二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:08:18

セラ「私粘毛活かしてマッサージやってるけどね？お客さんの人となりが見えちゃってちょっと…」

カズーラ「ここって男湯　女湯　混浴って用意してるから色々回って様子見たりしてるけど、たまにおじいちゃんおばあちゃんが褒めてくれたりして…ね…？」

シトリス「この間買ってすぐこぼしちゃった子供に同じの無料で上げたら感謝された時…なんかキュンとちゃったわ」

ジーナ「あー私もパス。　リセと一緒にいい湯集めたし今更ここしめたくない」

フレシア「私も結構気に入ってるわ。　だってここで働いてるだけでみんな褒めてくれるもの」

アトラ「と言ってもまたなんかがあっていざという時に罠の作り方忘れちゃった！テヘペロ♪とか言う自体になったら今度こそ絶滅よ？」

10二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:15:16

セラ「でも今更…　でも一つだけ気になることがあったね」

ランカ「気になること…もしかしてお触りする連中？」

セラ「そうそう。　みんなも経験有ると思うけどね？　自分で言うのもあれだけどやっぱり私達ってかわいいよね？」

アロメルス「それでホイホイ引っかがったバカを釣りあげてきたわけですもの」

セラ「そうそう…だからエッチな目線ぐらいなら別にいいけど、やっぱり直接ってのはちょっと…ね？」

アティプス「人食いってのにビビって手を出すのはいないと思ってたけど一割ぐらいはいるよね」

トリオン「罠ないとただの幼女と思われたってだね」

セラ「今までだったら最期のご褒美って言う意味合いもあったけど今じゃちょっと舐められてる気もしていい気分じゃないよね」

アトラ「！　ふふ…私にいい考えが有るわ」

11二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:38:13

セラ「はーい♪マッサージ始めるよ～！」

変態ゴブリン「ふへへへ…　いい感じにヌメってるね…」

セラ「ありがとうございまーす♪どう？ヌメヌメとフサフサで気持ちいいでしょ背中」

変態ゴブリン「できれば君のあそこのヌメヌメも味わってみたいなぁ…（おしりモミモミ」

セラ「きゃ！？　もーうお触りは駄目だって注意書きにも書いてあったでしょ？」

変態ゴブリン「まあまあそう硬いこと言わずにさ…硬いのは俺のあそこだけで十分だろう？（おっぱいモミモミ」

セラ「もーう…はぁ…♡（耳元で）エッチなお客さんには～♪特別に裏サービスに案内するね♡」

変態ゴブリン「気持ちいい…こと！？」

セラ「そう…トんじゃうぐらい気持ちのい・い・こ・と♡お兄さんもイキたいんでしょ♡」

変態ゴブリン「はいはいそれはもう！」

セラ「じゃ～あ♡これが終わったら案内するから大人しくしてて♡ね♡」

変態ゴブリン「ウホッ！」

12二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:49:47

セラ「はーい施術おしまいでーす♡　次のお客様は少々お待ちくださ～い」

変態ゴブ「楽しみだなぁ…ぬへへへへ」

セラ「おまたせお兄さん♪　こっちだよ♪（STAFF　ONLYと書かれた通路の先に案内する」

変態ゴブ「うーんいっぱい気持ちいいことしてもｒうわあああああああああああああああああああああ！？（ﾋｭｰﾝ」

───────

変態ゴブ「うーん…ここは…？」

アロメルス「あら♪　ここに来たってことは」

ジーナ「変態だなテメー！！」

アロメルス「変態か！変態か！（ｹﾞｼｹﾞｼ」

ジーナ「変態かよ！変態か！！（ｹﾞｼｹﾞｼ」

セラ「……」

アロメルス「出て行けオラァ！オラァ！！（ゲシゲシ」

ジーナ「ケッ！ケッ！！ケッ！！！（ゲシゲシ」

セラ「オォラッ！！オォラッ！！！オォッラッ！！！オォォォオッッラ！！！！（ﾎﾞｺﾞｫ！ボコォ！！ボコォ！！！」

変態ゴブ「あ゛け゛！゛お゛こ゛！　く゛あ　゛ぁ゛」

13二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:49:57

セラ「あ～スッキリした」

アロメルス「罠も張れて獲物もいじめられて最高ね♡」

ジーナ「ついでにシトリスの新商品の毒見もさせておこう」

ﾄﾞｻｯ

アロメルス「あら…また変態が一人…ってなんだ私達のこと書いてくれた研究者さんね」

ジーナ「まあ献身的だし多分心配で様子見にきて落ちちゃったんだろうね」

セラ「お兄さん♪　また論文楽しみにしてるね♪　でもここはオフレコでお願いするね」

参考映像

敵だなテメー

14二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 21:15:56

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15二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 21:16:21

「蟲惑魔温泉」の研究結果　
南部の森に生息し、森に迷い込んだ生物を捕食する未知の生物であった蟲惑魔
私の論文のあと、SNSサービスなどにより急速に拡散されたここは、客が客を呼ぶ大繁盛となったようだ
幻想的な森を背景に心地よい温泉が、疲れた現代人の心と体を癒やし、そして都会にはない美しさが
SNSなどでいう「映え」を演出し今後ますます混雑することが予想される。

ただし彼女たちに対しての迷惑行為は避けること。
王宮のお触れが解禁後防犯対策として順路以外には周囲に罠を張っているとのことで、
警告と頑丈な蜘蛛の糸で柵を作っているため、邪な心がない限りは踏んでしまうことはないというが、
一部マナーの悪い客による悪質な写真撮影などを止めるために”仕方なく”だそうだ。
そういった悪質な客は彼女たちの使役している巨大な虫などが定期的に巡回して回収し、
厳重注意の上で解放しているものの、回ってくるまでの長い間待たされることになるので避けるべきである。
また蠱惑的な彼女たちへの故意のお触りも厳禁である。
そういった極めて悪質な客は厳重注意の上警察に突き出され牢屋に”飛ばされている”とのことである。

16二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 21:24:23

このレスは削除されています

17二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 21:35:38

料金を支払い中に入ると木々と糸で仕切られた脱衣所へと続く道と軽食店及び休憩所があり
軽食店の名物として最初期からあった森で取れる果物に華やかな香りがする蜂蜜のようなものを
加えたドリンクがあり、美しい花を思わせる豊かな香りの蜜を全面的に活かした味わいがとても美味しいと評判である。
またその他にもミルクやコーヒーなので割った物の他に、山菜などを使った麺類や
外貨で得た素材を使ったサンドイッチなどが提供されている。　
近々彼女たちが作った畑の野菜が完成するようで、それらを使った物も新メニューとして登場するようだ。

そして男湯　女湯　混浴　ごとに分かれた脱衣所を抜けるとその先には
温泉を中心とした安らぎの空間が用意されており、軽食店に併設されている休憩所に見受けられたような
シルクのような糸を使ったハンモックや座り心地のいいベンチなどがあり、ゆったりとした空間が提供されている。
また各所ごとに用意された大浴槽の他にも足湯などの湯が用意されており、穴掘りを得意とする者などによる
設計のためか大変居心地が良い。

そしてメインとなる大浴槽には大変気持ちの良い温泉が流れており、奥に行くほど熱くなる設計で、
大体の温度の目安として仕切られており、それらの副次効果として
もしのぼせてしまったとしてもすぐに湯の外に出られる安全設計となっている。
また定期的に蟲惑魔達が見回っており、湯加減や設備の確認とともに目の保養としての効能も提供してくれる。
繰り返すがお触りはNGである。　しかし見る分には彼女たちの生態がそうだったように全く問題ないようだ。
安心

18二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 21:44:11

また浴場内に併設されている小屋では別料金であるがマッサージなどのサービスが提供されており、
粘毛や粘液を使ってもみほぐしツボやリンパを刺激することでさらなる疲労回復の促進が期待できる。
もし時間がある場合はこれらサービスを受けてみるのもいいかもしれない。
繰り返すがこちらからのお触りは厳禁である。

そして森といえば蚊などの虫を気にする方もいるかもしれないがその点は安心である。
仕切りとなっている糸の他にそれらを捕獲するための粘着質な糸が外部に張られており、
その他にも彼女たちの使役している植物を中心としてそれらを呼び寄せることで、温泉周囲には
南方の森とは思えないほど快適な空間となっている。

今回の騒動により今までは学者達の研究の対象でしかなかった危険生物蟲惑魔との共存が可能になった
ことで我々の研究も大いに進むと同時に、彼女たちの魅力的な生態が一般の方々にも広く伝わったことは
一研究者として大変喜ばしく思う。
この論文はここで終わりとなるが、最後に彼女たちとの末永い共存と繁栄がこれからも続くことを願う

終わり