セイちゃんの毒解説Part2

  • 1毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 10:56:49

    このスレは、みんなの知りたい毒物についてセイちゃんがネット検索してから、なるべく分かりやすく噛み砕きコピペして解説するスレだよ〜。もし補足事項や専門知識がある人がいたらぜひ教えてあげてね〜?

    フラワー、何の種持ってるの?|あにまん掲示板…ゲルセミウム・エレガンス?あー、いやぁ、確かに響きとお花はエレガンスっぽいけどさー…育てるの(色んな意味で)難しいからやめといた方がいいと思うよ。うん。bbs.animanch.com

    ↑前スレはこれ。最後の方にリクエストされた「ドクササコ」「スイートピー」「アサガオ」「バラハタ」についての解説から始めるね?みんなも(被らないように&小出しにしつつ)知りたい毒があったら聞いて良いよ〜。

  • 2毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 11:10:52

    前スレで解説した毒の一覧だよ〜。沢山解説したなぁ。今回はどんな毒に巡り合えるんだろ?

  • 3二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 11:16:11

    スレ立ておつ〜

  • 4毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 11:56:14

    (終わりの方まで書いてる途中にバグって落ちて書き直しになって心折れかけたセイちゃんで〜す…つらい。)

    さてさて、「ドクササコ(学名:Paralepistopsis acromelalga)」は、担子菌門のハラタケ綱ハラタケ目に属してて、キシメジ科のParalepistopsis属に分類されてる毒キノコだよ〜。主に竹藪や笹薮の下あたりに生えてて、見た目はクリーム色っぽい。味も香りも温和で特徴的じゃないけど毒を持ってるから、「毒笹子」って名前みたい。ちなみに子実体の組織を、タマネギを煎じた汁の培地なんかに植えつければ純粋培養も出来るんだって。

    もしこのキノコを食べちゃった場合、目の異物感や軽い吐き気などを経て、手足の指先・鼻端なんかの末梢部分が赤くなって火傷を起こしたように腫れ上がるそうだよ。しかもその部分に熱した鉄を押し当てられたみたいな激痛が起きる、いわゆる肢端紅痛症(末端紅痛症とも、Acromelalgia)っていうのになっちゃうんだって。悪化するとこの症状が膝や肘の関節部とか耳たぶにまで起きるとか…より酷いと患部に水泡が出来るし、重症の場合は末梢部が壊死したり脱落することもあるんだって…
    こんな結構キツい症状なのに、消化器系の症状は全然ないし、体温も脈拍も変化も変化はほぼ0。そして血圧や血液中の白血球数も正常なままで起きるらしいから意味わかんないよね…末端熱くて痛いのに平熱とか…身体バグっちゃうよ。
    一応毒自体で命を落とした人は殆どいないみたいだけど、お年寄りや子供は亡くなるケースもあるんだって…しかもそれが患部を水につけてたりしてるうちに剥離した皮膚から二次感染で病気になるとか、激痛に耐えきれず自分から命を断つとか、昼夜問わず延々続く痛みで睡眠障害を起こして衰弱して亡くなるとか…かなり酷い例があるみたい…しかも潜伏期間が最大1週間らしいから早期発見も遅れがちだし、前スレの148さんが言ってた通りイルカンジクラゲと同じでモルヒネも効かないみたいだから相当タチの悪い毒だね…
    こんなタチ悪い毒の成分は、ヌクレオシドに属する「クリチジン」や「アクロメリン酸」が主だってるみたい。治療も対症療法ぐらいしか無いみたいだし、食用キノコとの誤食例も多いらしいからみんなは絶対気をつけて食べようね?

  • 5二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:01:15

    トリカブトとフグを使って完全犯罪やろうとしてた人がいるって聞いたことあります!どういうことでしょうか!

  • 6二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:11:27

    サカサクラゲって知ってるか?

    名前通り逆さで生活する一風変わったクラゲの仲間で、
    比較的飼育しやすいからショップでも見かけることあるし、首都圏だとすみだ水族館で確実に見られる種類のクラゲだ!

    さてこのサカサクラゲ、微弱ながら触手に毒を持っているんだけど…まぁ微弱すぎて直接素手で触れたとしても何も感じないか、肌が薄い人でもピリピリ感じるか?程度のものなんだ。

    なんでこんな毒の弱い奴の話をしてるかって?
    まぁ最後まで聞いてくれ……
    お、"毒付きカプセルを放出してくる話"か?だって?
    3年前の論文のヤツをよく知ってるな!!
    …でもその話でもないんだなこれが。

    ある時、展示していたサカサクラゲのうち2匹が弱ってもう死ぬかな?って感じで、上司や仲間と相談した上でクラゲ類は治療しようも無いし「可哀想だけど〆るか」って事になりアタシが始末つけることになったんだ。
    そして水槽からその弱った個体を金属ボウルに掬い上げ、とりあえず冷凍でもするかと調餌場の方に連れてったんだ。

    さて、クラゲ自体はちゃんと処理して干したものが中華とかの食材になっているのはみんなも知ってるよな?キクラゲじゃないぞ。ちゃんと動物の方のクラゲだ。

  • 7二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:16:03

    >>6続き


    そしてアタシの目の前には〆る予定のサカサクラゲ…

    場所は調餌場…包丁もまな板も流しもある。


    流石に共有の道具の包丁やまな板は万が一触手などの洗い残しがあったら怖いので、流しを借りるだけにして、個人で常備してる折り畳みまな板とナイフでクラゲの触手を落としカサを切って海水で濯いで食べたんだ。


    味はほぼ海水。

    食感も生だからか…お麩だったなあれは。

    小さく厚みもないからかもしれないが中華食材の方のコリっとしたものを期待していた分、少し拍子抜け。


    ふむふむこんなものかと、道具も流しも洗い残ったクラゲを冷凍庫に閉まった所で事件が起きた。



    口の中が…喉が………クッッソ痛ぇぇんだ



    おそらく触手の処理が甘かったのか僅かに残っていたんだろうな……まるで生け花に使う剣山を噛み締めてしまったかの様な突き刺す痛みがアタシを襲った。


    ウソだろ!?だってコイツ、サカサクラゲなんだぜ!?

    たかがサカサクラゲでこんなに痛いのか!?!?

    ってもう涙目だったぜ……そして慌ててアタシは事務室近くの給湯室の中の冷蔵庫に誰かの野菜ドレッシングが置いてある事を思い出し、そのドレッシングをガブ飲みする事で痛みを和らげて事なきを得たんだ。ほら、ドレッシングってお酢じゃん?


    ただ、クラゲに刺された時にお酢!ってのはあくまで民間療法で種類によっては逆効果な時もあるし、もしかすると酢ではなく油の方が痛みを和らげていたのかもしれないしで、ドレッシングの効果の根拠はわからないんだけどな。


    まぁ何が言いたいかって言うと…

    人間の粘膜なんって薄っぺらで滅茶苦茶弱いから、例え毒が弱い生き物だとしても油断をするなって事だ!!


    あと、クラゲを常食しているマンボウやウミガメまじ強ぇよ……なんて口の皮が厚いんだ……

  • 8毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 12:17:22

    ゴメン、最後の文「気をつけて食べようね」じゃない、「気をつけて食べないようにしようね」だった。セイちゃん文章書き直しで動揺してる…

    き、気を取り直して!次はスイートピーの解説をするね〜!
    「スイートピー(学名:Lathyrus odoratus))は、マメ科レンリソウ属の植物だよ〜。和名ではジャコウエンドウ(麝香豌豆)とか呼ばれてるんだって。そういやスイートピーステークスっていう東京芝1800mのレースがあるよね〜。カワカミさんも勝利してたっけ?オークスの優先出走権枠が今で言うフローラステークスしか無かったから新しく作ったのがスイートピーステークス(旧スイートピー賞)なんだってさ〜。
    ちょっと脱線しちゃったかな?スイートピーはイタリアのシチリア島原産なんだってさ〜。昔の話として、エドワード7世のお妃さんのアレクサンドラ王妃はスイートピー大好きだったらしくて祝宴とかだとよくスイートピーが飾られてたからエドワード朝を象徴するお花になったんだとか。目の付け所が良いよね〜。

    でもだからって食べようなんか考えちゃダメだよ?ジギタリスやヒレハリソウと同じでスイートピーにも有毒物質があるからね…スイートピーには「3-アミノプロピオニトリル」っていう有機化合物が含まれてて、種が一番含有量が多いんだって。これは日本の消防法だと「危険物第4類第二石油類」、毒物及び劇物取締法では「劇物」扱いされてるからかなり危ないものらしいよ…もしそんなものを沢山食べたら、ヒトの場合神経性ラチリスム (neurolathyrism) っていう痙性麻痺を引き起こして歩行に影響が出ることがあるんだって…
    スイートピーもそうだけど、基本見て楽しむ存在のお花とかは口に含もうなんて考えない方がいいね…花壇の花は食べるものじゃなくて鑑賞するものだよ〜

  • 9二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:31:17

    >>7

    なんで食べようと思っちゃったんだい…

  • 10毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 12:38:32

    >>5

    それはトリカブトの毒とフグの毒が、一時的に拮抗状態になる事を利用した事件の話だね〜?

    昔沖縄旅行に行った夫婦がいたんだけど、その奥さんが突然亡くなったんだって。なんとその原因はトリカブト毒のアコニチン…しかも奥さんは多額の保険金がかけられてたから、夫が毒を使ったのではと踏んだ警察は色々調べたんだけど、即効性だったはずのアコニチンを接種してたのに1時間40分は元気だったのが謎だったから夫がやったという証拠になれず最初は逮捕できなかったみたい…

    でもその謎は、テトロドトキシンvsアコニチンという拮抗が起きていたからその間は奥さんも無事だったという事が判明して解けたんだって!猛毒のアコニチンでもテトロドトキシンと戦ってる間は人体に影響を与えないけど、そのうちテトロドトキシンが消えていったからアコニチンは人体に効果を発揮して奥さんは亡くなった…そういうことなんだってさ。これによって夫は逮捕されたみたい。完全犯罪までもう一歩だったけどそうは問屋が卸さないってね。


    >>6 >>7

    流石ゴルシ先輩…破天荒なのは知ってたけど飼ってたクラゲが弱ったから〆るとはいえ、その前に少し食べちゃうなんて思い切ったことしますね…でも貴重な体験談ありがとうございました〜。にしてもサカサクラゲちゃん可愛いですね〜。

    口の中って、熱いもの食べて粘膜が剥がれて痛いとか口内炎が起きて痛いとかよくある話だし、結構弱い部位だからね…よくヘビ毒は飲むだけなら大丈夫みたいなこと言われてるけど、口に切り傷があったり火傷してたり口内炎がある状況なら普通に命を落とすから。前に見たTRICKの劇場版(ラストステージ)でもそういうシーンあったし、もしそんな機会が訪れても口の中に不安を感じる人は絶対飲んじゃダメだよ〜?

  • 11コモドドラゴン先輩23/02/21(火) 12:39:16

    前スレ>>200に呼ばれて飛び出てドドドドーンッッッ!!

  • 12二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:47:52

    >>11

    チイッ なんでウマカテにコモドドラゴンがいるんだよヒュンッカカッ

  • 13二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:51:33

    そう言えば某番組のコモドオオトカゲから走って逃げる役の人は誰だったんだろう?

  • 14二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:56:07

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:58:29

    >>12

    ウマカテだろ?このスレはセイちゃんが毒の解説するスレだろ?なら居ても問題ないんだよ

  • 16毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 13:01:14

    おわっ、コモドオオトカゲも来ちゃいましたか〜…じゃあアサガオとバラハタの説明が終わったら紹介しよっかな?

    「アサガオ(学名:Ipomoea nil)」は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物だよ〜。日本で一番発達した園芸植物で古典園芸植物のひとつでもあるんだってさ〜。夏場だとよく学校や市庁舎なんかに植えられてるよね〜。
    前スレの189さんも言ってたように、アサガオの種は「牽牛子」(けにごし、けんごし)っていう生薬でも使われてるんだ〜。種を粉末にしたら下剤や利尿剤として使えるらしいけど、煮ようが焼こうが炒ろうが効能は消えない=毒性が消えないものだから下手にたくさん摂取したら危ないんだって。まあそりゃ下剤大量服用なんかしたら上下が大洪水になっちゃうよ…更に腹痛や血圧低下まで引き起こすし場合によっては意識もなくなるくらい危ないんだって。ちなみに西洋アサガオと和アサガオは種だけの毒だけど、チョウセンアサガオ類は全部が毒だから絶対気をつけてね。チョウセンアサガオの仲間もどこかで解説したいな〜。(結構好き)
    毒の成分は植物配糖体の「ファルビチン」と「コンボルブリン」で、ファルビチンは体内に入ると加水分解されてアルカリ塩になるから大腸を収縮させるんだって〜。だからお腹を壊すみたいだね?コンボルブリンはちょっと専門的な話が多くてちゃんとは分からなかったけど、凡そファルビチンと同じ感じみたい。

    とにかくアサガオの種は食べるものじゃ無いし、生薬としても素人が扱おうとせず病院や薬局の人にお任せしようね!

  • 17毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 13:40:51

    お次は「バラハタ」の解説だよ〜。

    「バラハタ(学名:Variola louti)」は、スズキ目ハタ科に分類されるハタの一種で、別名はアズキガンモ、ツルグエ(和歌山)、ナガジューミーバイ(沖縄)とも呼ばれてるお魚なんだ〜。沖縄では高級魚としても扱われてるよ〜。
    前スレの191さんが言ったように、バラハタには「シガテラ毒」っていう海洋プランクトンから放出される毒素を保有してることがあるんだってさ〜。持ってるお魚は400種類以上あるらしくて、例としてはバラフエダイ、カマスとオニカマス、ウツボやイシガキダイ、ヒラマサやブリなんかも持ってることがあるよ〜。特にブリやバラハタみたいな食物連鎖の上位にいる大きめのお魚になると、それまで食べられてきたもののシガテラ毒が濃縮していくからより危険度が増すんだって〜。そして内臓と消化器官が一番毒が強いみたいだから、その辺のキモは食べない方が良さそうだね?
    このシガテラ毒はさっきも言った通りプランクトン…渦鞭毛藻類が作るものなんだけど、その有毒渦鞭毛藻が多く分布してる熱帯域のサンゴ礁で捕獲されたお魚が特に危険なんだって〜。広く見ればカリブ海やインド洋や太平洋、日本で言うなら沖縄…なんだけど、温暖化の影響で渦鞭毛藻類とかが北上してきてるみたいだからどこでも注意は必要そうだね…

  • 18毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 13:44:42

    >>17の続き


    シガテラの名前は、昔キューバの現地人達が「チャウダーガイ(Cittarium pica)」という巻貝を「シガ(cigua)」って呼んでいたらしいんだけど、そこに移住したスペイン人達がこの「シガ」による食中毒が起きた時に"ciguatera"って呼んだから付けられたんだって。

    そして毒の主成分は「シガトキシン」。こいつはナトリウムチャネルに悪さをするまではテトロドトキシンと同じなんだけど、そこから先は逆でナトリウム透過性を高めるから毒性が発現すると推測されてるみたい。しかもシガトキシンはお魚の味に影響を与えない上に、熱に対して安定性があるから普通の調理では毒素を熱分解できないんだって…ただ研究者の人達が「シガトキシン類を特異的に検出できる測定キット」とかいうのを作ったらしいからそれで判別するしか無いかもね〜。

    もし摂取したら不整脈、徐脈、めまい、頭痛や筋肉痛、麻痺なんかを起こすらしいけど、最大の特徴は冷たさに対する感覚が異常に跳ね上がる事なんだって。まるでドライアイスに触って凍傷になったみたいな感覚になる、温度感覚異常(ドライアイス・センセーション)みたいな神経系障害…他にも消化器系の障害や血圧異常&心拍数異常といった循環器障害も起こすらしいよ…

    昔も今も人々を苦しめてきたシガテラ毒…重々注意が必要だから、みんなもお魚食べる時は素人感覚で調理したり口に入れたりしないよう気をつけようね…イシガキダイの中毒例も結構あるみたいだし、個体差があるとはいえ舐めてかかっちゃいけないよ…

  • 19二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 14:48:36
  • 20二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 14:55:18

    長年食用として愛されてたキノコです
    よろしくね🧠

  • 21二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 14:59:15

    >>4

    ドクササコと聞くと落乱を思い出す

  • 22演歌大好きな新入生23/02/21(火) 15:05:46

    スカイ先輩、まだご相談は受け付けてますか?
    この前ゴルシ先輩にトカゲみたいな丸焼きを頂いたんですけど、「これが有名なイモリの黒焼きかあ」と思って美味しく食べたんです
    その後お礼を言いに行ったんですけど、「イモリにはフグ毒入ってるから食ったらやばいぞ、あれ食用トカゲの丸焼きだかんな」って言われました
    イモリの黒焼きは薬になるって聞いたんですけど、今は使わないほうがいいってことなんでしょうか?

  • 23毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 15:21:08

    次の解説は…コモドオオトカゲ、スギヒラタケ、イモリの黒焼きですね?ちょっと今手が離せないので後で解説しますよ〜。
    そしてリクエストは受け付けてるので大体なんでもOKって感じだからね〜。まあ前スレの54で解説した「セメカルプス・ベネノス」みたいな、英語の解説ぐらいしかないマイナー品種になるとどういうものか詳しく教えてもらわないと難しいけど…でも大方の解説はできるから安心してリクエストしてきてね〜。

  • 24毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 19:18:11

    待たせちゃってゴメ〜ン。コモドオオトカゲの解説を始めるよ〜。

    「コモドオオトカゲ(学名:Varanus komodoensis)」は、爬虫綱有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類される世界最大級のトカゲだよ〜。ちなみにコモドは島の名前で、1910年にこの島へ不時着したオランダ人航空機操縦士さんの目撃情報とか、同じ年に全長2メートル以上の個体が射◯されたことでこのトカゲの詳細が判明したんだってさ〜。それから1912年にジャワ島に持ち込まれた2頭の成体と1頭の亜成体が基になって正式な記録がされたみたい。
    食べ物は主にイノシシやシカやスイギュウやヤギみたいな大きめの哺乳動物らしいけど、他の哺乳類も爬虫類も鳥類も…卵含めてとにかく色んなものを食べるんだって〜。ちなみに幼い頃は昆虫やヤモリなんかを食べるみたい。基本肉類しか食べないんだね…

    なんとなく愛嬌のある顔立ちしてるようにも見えるけど、敵に襲われると噛み付いたり尻尾で叩いて反撃するんだ〜。もしこの時噛みつかれたら…かなりヤバいよ。
    今まで「コモドオオトカゲは噛まれると7種類以上の腐敗菌が敗血症を起こすから命を落とす」って考えられてたみたいだけど…実は違ってて、血液の凝固を阻害して失血によるショック状態を引き起こす毒(ヘモトキシン)を持っているという研究成果が出たんだってさ。つまりは出血毒を持ってたから命に関わるぐらい危ないってことだね〜。マムシと同じ効果だったみたい。
    そしてこの毒はノコギリ状の歯で噛み付いて引っ張るような動作をすることで、歯の間にある毒管から流し込まれるんだって。これは毒蛇みたいな「毒の注入に特化した結果牙としての強度や殺傷力が弱まっちゃった構造」と違って、「歯自体の強度と◯傷能力を保ったまま毒の注入が出来る構造」になってるんじゃないかって推測されているらしいよ〜。まあ何にせよ実際にあったら噛まれないよう注意が必要だし、ガラス越しに眺める分には無害だからおっきいトカゲさんを目一杯愛でようね〜。

  • 25二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 19:34:18

    アサガオの種はめっちゃ強力な下剤になるのは忍たまで見たな
    全然止まらなくて大変そうだった

  • 26二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 20:02:03

    エアグルーヴの机の上にさっき拾ったカタツムリをのせてやろwww

  • 27二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 20:04:11

    >>26

    アフリカマイマイかこれ

  • 28二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 20:05:50

    >>26

    そういえばこの前アフリカマイマイがヤバいってスレあったな…

  • 29二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 20:06:46

    >>26

    たわけェ!重要書類とか喰われるかもしれんぞォ!

  • 30ボク!!!!!23/02/21(火) 20:27:26

    ハーッハッハッハッハッ!
    スカイ君、先日のベラドンナの件では世話になったね!あのアドバイスが無ければ覇王らしからぬ失態を犯すところだったよ!
    ところで、君の毒に関する解説を聞いていて一つ思い出したことがあってね。そう…それは先日、久しぶりに親戚の家を訪ねてね。勿論父上の送迎つきだったよ!
    親戚の家に到着して車を降りたら辺り一面に奇妙なにおいが漂っていたのさ!ボクはそのにおいを嗅いだ瞬間に「何か害がある」と感じたね!
    「これは覇王を蝕む毒ではないか?」と思い親戚に訊ねてみたのだが「いかん、あれもんなおさんと」で流されてしまったよ。
    嗚呼…あれは花火の後に漂う匂いに近かったのだが…結局わからず仕舞いだったよ。そこでスカイ君に頼みがあるのさ!その君の知識でボクを導いてくれないだろうか!!!

  • 31二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 20:53:27

    >>30

    花火の……つまり、火薬の臭い?

    まさか硫化水素じゃあるまいな、だとしたら生きてはおられんぞ……?

  • 32二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:00:21

    >>28

    農家の了承を得て生えてたサトウキビ齧ったら近くにアフリカマイマイがいてヤバい…だったっけな?

  • 33二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:16:13

    アフリカマイマイ?

    アフゴおじさん×ウインマイティーってこと?

  • 34二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:22:01
  • 35二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:36:02

    古~い山菜の本だとコイツも食用扱いされててドン引きしたなぁ…
    いくらヤマウルシはかぶれにくいと言っても無理がある…

  • 36二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:41:55

    美味しい山菜として今でも山菜の本に乗ってたりするけど
    実は青酸化合物を含んでいて沢山食べるのはよろしく無いのです
    ハリーポッターの杖としての方が知名度高いかな?

  • 37二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:43:46

    >>36

    まあ灰汁の強い山菜なんて大抵食べ過ぎたら良く無いから…

    あと灰汁抜きって重要なんだよねワラビも発ガン性物質含んでるけど灰汁抜きで一緒に抜けるってのは有名な話

  • 38毒物解説者セイちゃん23/02/21(火) 21:45:29

    ゴメンネ…セイちゃんもうおねむだから

    スギヒラタケ・イモリの黒焼き・アフリカマイマイ・>>30でオペラオーさんが言ってる火薬みたいな匂いの何か(セイちゃん見当が付いてないから、もし固有名が分かるなら教えてくれると調べやすいな〜)・ヤマウルシ・ニワトコ・ワラビの解説は明日やるよ〜。


    まだまだ寒いからセイちゃん冬眠モードに陥りがちなんだよね〜…

  • 39二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 00:07:29

    >>34

    ご無事でしたか…というか中々にワイルドですね…

  • 40二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 00:24:05

    >>36

    青酸化合物で思い出したけど梅干しの種を割って食う人いるじゃん?

    あれにも結構シアン化物含まれてるから食わないほうが良いんだってな

  • 41毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 00:27:15

    (起きれなかった時落ちたら嫌だから保守しとこっと…次はスギヒラタケの説明からするね〜お楽しみに〜)

  • 42二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 00:31:17

    >>34

    アフリカマイマイで思ったけど粘液とかに毒や寄生虫が含まれてるとして、どこからがセーフになるんだろう?

    まだ粘液が滑ってる場合は当然アウトだろうけど

    乾燥してカピカピになってる時とか

    粘液に触れた水滴が人体に付着した時とか

  • 43二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 00:48:44

    >>38

    親戚が鹿児島弁なんで十中八九、火山性ガス(メインは火山灰)の事ですね…

    (そういや垂水にテイエム牧場あったな…)

  • 44二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 01:50:40

    >>43

    鹿児島じゃなくて長崎とか笠松の近所の手力雄神社とか中国のお祭りだと爆竹を親の仇みたいにぶちまけるのでそこら中硝煙臭くなってねえ…

  • 45毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 08:42:31

    おはよ〜、思った以上に早く起きれてよかった〜…

    >>34

    実はセイちゃんもそのスレ少し見てたんですけど、まさか同じ人とは思わなかったな〜…ちゃんとした知識持ってるのに変にチャレンジャーだね…でもあなたみたいな好奇心旺盛な方が今まで毒物研究を発展させたんだろうなぁって感じるよ〜。ただしあんまり無茶はしないでね?手遅れになったらどうにもなんないし…

    >>43

    火山性ガスのことだったんだ〜。じゃあ>>40さんの梅の実(青梅)も含めて火山性ガスの危険性も後で解説するね〜?ちょっと溜まり気味だからちゃんと消化しないと…

  • 46二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 09:25:08

    植物毒スレでニガヨモギ(ツヨン)が出ていないなんて驚きだねぇ

    ツヨンは様々な効能を持つ(※現在は薬用に使われることがほぼなく研究されていないため本当に効能があったかは不明)毒でニガヨモギから抽出できる

    この毒を語る上で欠かせない話は薬として使用されていたことよりもアブサンと幻覚作用の関係だねぇ

    アブサンはニガヨモギをベースにした酒でご想像の通りツヨンが含まれているため大量に飲むと幻覚を見る

    聞くに昔はカフェでも普通に提供されており、ゴッホはアブサンをキメながらアブサンの絵を描いていたそうじゃないか

    幻覚作用は当時ちょっとした社会問題になり今ではツヨンの濃度が基準以下のアブサンが販売されているねぇ

    ちなみに特殊な形のスプーンの上に角砂糖を置いてアブサンを垂らしてから火をつけると魔法のような炎色反応が起こるねぇ

    この炎の光は存外弱いから見たいなら暗い部屋でやることをオススメするよ

    あとストレートで一気に飲むとツヨン以前に急性アルコール中毒で死ぬねぇ‼︎(40〜70%) ウマ娘なら大丈夫だろうと一緒に飲んでみたけどフラワー君は一口で眠ってしまったねぇ さてどうしようか

  • 47毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 09:31:00

    それじゃあ次は毒展にもあった「元食用キノコ」の解説をするね〜。

    「スギヒラタケ(学名:Pleurocybella porrigens)」は、キシメジ科スギヒラタケ属のキノコだよ〜。日本各地でいろんな呼ばれ方がされてるみたいだけど、英語では「Angel wing」っていう中々かっこいい名前なんだって〜。
    昔は北国…特に東北地方で身近かつ優秀な食用キノコとして知られてて、味や歯ざわりにクセがないから美味しいキノコという認識があったみたい。その上天皇即位の大嘗祭では、各都道府県が誇る農水産物を庭積の机代物として奉納するらしいんだけど…このスギヒラタケは1990年の平成の式典で秋田県からの献上品の一つだったらしいよ?それくらい親しまれてた由緒あるキノコだったんだね〜。

    でもそれは過去の話…2004年、なんと毒性があると判明したから食用を控えられるようになったって。さっきのお祭りも、2019年に開催した令和の式典献上品はスギヒラタケからマイタケに差し替えられてたみたい。
    今まで食べられてきたスギヒラタケにはどんな毒があるのか…2004年から今まで色々研究されてるけど、命に関係する成分やどういうメカニズムで効果を発揮するのかまだよく分かってないんだって。とりあえず「遊離シアン」「シアン配糖体」「レクチン」「脂肪酸類」「異常アミノ酸類」っていうのが原因物質として疑われているらしいよ〜。
    もし食べた場合、消化器系の中毒症状はなくて最大1ヶ月ぐらい潜伏期間があるみたい。でもそこから初期症状として無意識の筋肉収縮や弛緩を繰り返す「振戦」とか、発音が正しく出来ない「構音障害」、足の麻痺が起こるんだって。その後意識の混濁や昏睡なんかの色んな意識障害になり、回復まで1~2ヶ月程度が必要なんだって…さっき言った2004年には腎機能障害を持つ人が食べた結果急性脳症を発症して17人が亡くなったらしいよ…そこから毒性が判明して今では食べられてないって話みたい。味は良くても毒があるんじゃしょうがないよね…
    やっぱり毒物って美味しいものも結構あるのかもしれないけど、それで命を落とすぐらいなら我慢しなきゃ。スギヒラタケの危険物質がなんなのか…それが解明される日が来るといいよね〜

  • 48二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 09:37:59

    >>47

    親父の持ってるキノコ図鑑では食用って書いてあったわ

    アルコールと化合した事による物質の変化とかもありそうだけどどうなんだろうなぁ


    毒キノコも灰汁に漬ければ食えるようになるってあったけど

    それで一族全員亡くなったってのが遠野物語にあったな

  • 49毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 09:44:44

    >>46

    へ〜そうだったんですか〜。セイちゃんも調べたんですが、ニガヨモギだけじゃなくて色んなハーブを混ぜたお酒みたいですね?あのドガやピカソもアブサンの絵を描いてたみたいですし、安価で度数の高いお酒だからゴッホを始めとした色んな人を破滅させたって書いてますね…

    あんまりキマるお酒だったから各国で禁止令も出て(日本やスペインは禁止されてなかったらしいですけど)一時期製造が許されなかったみたいですけど、後でツヨン許容量が10ppm以下(ビター系リキュールは35ppm以下)ならOKになったから製造が復活したらしいですね〜?


    そして未成年。何してくれてるんですか?前スレでヒトヨタケ持ってきたタイキさんにも言いましたけどフラワーを巻き込まないでくださいよ。セイちゃんフラワーだけ回収しますね…タキオンさんはカフェさんと理事長さんにお説教もらってください。

  • 50二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 09:47:09

    >>46

    セイちゃんちょっと横になりますね…

  • 51毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 10:02:01

    >>22

    さてさて、キタさんの質問に答えましょうか。イモリの黒焼き…その材料になる「アカハライモリ」について解説しましょうかね〜。ちなみに毒展にも展示があったよ。


    「アカハライモリ(学名:Cynops pyrrhogaster)は、有尾目イモリ科イモリ属に分類される両生類だよ〜。日本でイモリと言ったら基本この種だね〜。外敵に攻撃されたりするとその名の通り赤いお腹を仰け反らせながら見せつけるんだ。この赤い色が警戒色になってるから、「食うんじゃないぞ」っていう警戒をしてるんだろうね〜?

    そしてゴルシさんが仰る通り、このアカハライモリは皮膚に少量ながらもフグ毒の「テトロドトキシン」を含んでいるのです。これは煮ようが焼こうが消えない代物なので、いくら黒焼きにしたからと言ってもテトロドトキシンはほぼ消えないんだよね…

    そしてこの黒焼きは昔「ほれ薬」として有名だったから販売されていたんだって。某神隠し映画でも出てたよね〜。ちなみに作り方としては、竹筒のしきりを挟んで両側に雄雌一匹ずつを分けて入れ、これを焼くらしいよ。これは「しきりの向こうの相手に恋焦がれて心臓まで真っ黒に焼ける」っていう感じらしくて、成分よりも配偶行動などからの想像が主体じゃないかと言われてるみたい。元々お隣の大陸では「ヤモリの黒焼き」が使われてたみたいだけど、それがイモリの黒焼きになったのは日本の独自解釈と言われてるんだってさ。


    まあそんなものだから、ある程度食べたり目に入ったりしたらフグ毒が効いちゃうらしいよ?ゴルシさんはその辺ちゃんと気をつける人だから良かったね…キタさんもアカハライモリは食べようと思わずに愛でるだけにしようね?準絶滅危惧種だし。

  • 52二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 10:07:05

    春に山に入る前にこのスレに会えてよかった…

  • 53二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 10:08:31

    定期的にスレ主とは別の毒ガチ勢現れてて草

  • 54毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 10:22:16

    >>52

    山菜採りとかですかね〜?ただハイキングするだけかもですけど、こういう知識はあって損じゃないし寧ろ得するはずなので参考にしてくれるとセイちゃん喜びま〜す♪

    >>53

    まあセイちゃんはその都度調べてるだけの超にわかですし、専門知識を持った人の解説の方が信憑性も高いので補足事項や訂正はその道のプロにお願いしたいと思ってますよ〜。

  • 55二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 10:23:39

    アカハライモリの採集については各県の条例を要チェックするんだぞ!
    準絶滅危惧ってだけじゃなく各県の指定希少野菜動植物種に指定されている場合があるからな
    例えば埼玉県と愛知県での野生個体の採集は犯罪になるから気をつけろよ!!

    ちなみにイモリの味は苦かったぞ

  • 56二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 10:32:38

    >>51

    アカハライモリなら昔、使い魔にするために飼ってたわ!「レディ・ミィ」って名前よ!

    確かに、一緒に遊んだり水槽洗ったあと、しっかり手洗いしないと、目が抉れそうになるくらい痛かったわね

    あれ、テトロドトキシンだったの……道理で痛いわけだわ

    もし、粘膜に体液が入ってしまった場合は、流水でしっかり洗ったあと、タオルに包んだ保冷剤を当ててしばらく冷やすと痛みが早く引いたわ。あくまで聞いた話よ!アタシの実体験じゃないわ!

    あともし症状が治らなかったらちゃんと眼科に行きなさいよ?

    ミィはもういないけど……あんたたちは使い魔とちゃんと付き合ってあげることね!

  • 57毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 10:49:38

    >>55

    ゴルシさんは寧ろ何なら食べないのでしょうか…?生物は皆口に出来るとかお考えなのです?いや度胸や思い切りは滅茶苦茶すごいですけど…ほんと無理しないようにしてくださいね?

    さ、さあて、セイちゃんは>>26のたわけさんが取ってきたド迷惑外来カタツムリの解説をしよっかな〜…!


    「アフリカマイマイ(Achatina fulica)」は、腹足綱柄眼目アフリカマイマイ科に分類される世界最大級のカタツムリだよ〜。腕に這わせたりなんかしたら気絶しそうだよね…まあ別の意味で這わせちゃいけないんだけども。

    日本では有害動物指定、世界中で生体の持ち込みは禁止、外来生物法においても生態系被害防止外来種に指定されてて世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれてる超迷惑なヤツなんだ〜。


    特にこいつが戦犯レベルに酷いのは、海洋島に生息してる固有種植物群の中でも天敵に対して無防備な種を絶滅に追い込むまで根こそぎ食い荒らすとこなんだよね…

    https://www.omovia.com/【ポリネシアマイマイとは】生息地や絶滅した原/

    ↑これとかほんとに酷い。まあ持ち込んだ人間が元を正せば悪いけど、にしたって滅茶苦茶だよ…その上駆除用に仕入れたヤマヒタチオビガイがこいつを狙わないなんて普通思わないじゃん…日本の固有種も被害を受けてるし、とんでもない災厄だよ…


    そして人体にとって問題なのは、このアフリカマイマイを中間宿主にしている寄生虫の「広東住血線虫」。一応100℃で3分間加熱すれば死滅するらしいけど、這った跡でさえ下手に触ったら寄生してくるえぐいヤツだよ。もし寄生されたら最後、好酸球性髄膜脳炎なんかを引き起こして命を落とすんだって…

    繁殖力高い、でかい、天敵らしい天敵がいないと厄介の極みな最大のカタツムリ。食用としてこいつを持ち込んだ結果、固有の陸生巻貝が滅ぶことに…とんでもないヤツだね…

  • 58二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 10:55:53

    グリル厄介で噛まれたらチャンスと言ってる先生がコレばっかりは触ったらアウトって言ってたヤツだ。面構えが違う。

  • 59二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 11:02:00

    でもサイゼリヤでエスカルゴとして食えるんだよね・・・。
    沸騰しきった熱湯で3分しっかり茹で上げるとかすれば

    昔ナメクジを生で飲むと声が良くなるという恐ろしい民間療法があったとか

  • 60二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 12:29:19

    >>57

    日本に居た(今でも一応、貝そのものは野生で残ってる)コイツの持ってる寄生虫と比べたらマシと言うね…

    というか寄生虫症を毒扱いしても良いのだろうか?

  • 61二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 12:43:50

    >>60

    これはミヤイリガイか

    Wikipediaの日本住血吸虫症の記事はメチャクチャ気合入ってるよな

  • 62毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 13:37:15

    実はセイちゃんアフリカマイマイが危ない理由が寄生虫って調べて初めて知ったんだ〜。毒性があると思ってたけど無かったんだね〜。まあ寄生虫は普通の毒物とは違うものだから、軽く解説はするけど毒物ほど詳しくは説明しないとかそういうスタイルでいこっかな〜?
    日本住血吸虫の怖さと根絶するまでの話は結構ドラマチックだったよね。Wikiの文章も気合い入ってたし、セイちゃんも読み耽っちゃったぐらいだよ。ミヤイリガイは絶滅まで行かずとも寄生虫がもういないのなら罪はないんだし、これからも寄生虫の宿主にならず生き続けてほしいねぇ〜

  • 63二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 14:26:39

    >>62

    同じく広東住血線虫の中間宿主スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は卵に毒持ってると言うね

  • 64二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 16:00:24

    >>63

    米ぬかとタケノコでジャンボタニシホイホイになるから仕掛けとこう

    75℃以上のお湯で5分以上の加熱っと

  • 65二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 18:04:09

    >>64

    ありがとう鉄腕DASHフォーエバー鉄腕DASH

  • 66毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 18:09:36

    >>30

    ちょっと席外してたけど、次は火山ガスの危険性について解説するね〜。とはいってもポイズンとは毛色が違う解説だから不備が多いかも…その筋で詳しい人がいたら補足してくれると嬉しいな〜。

    「火山ガス」は、火山の火口や噴気口から出る成分(火山噴出物)のうち、気体のものを指す言葉だよ〜。主成分は水蒸気や二酸化炭素、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)も含まれてるんだって。

    普通は上に加えて少量の水素ガス、一酸化炭素、硫化水素、塩化水素も含まれてて、火山次第だとフッ化水素やメタンガス、アンモニア、、ヘリウム、ラドン、水銀蒸気などが含まれることもあるらしいよ〜。

    ちょっと成分が多すぎるから、主成分のうち二酸化炭素、あと>>31さんが懸念した硫化水素も解説しとこうかな。主に毒性のメカニズム的な説明をするね〜。


    二酸化炭素…つまりCO2はよく聞く名前だと思うけど、空気中の二酸化炭素濃度が高くなると人間は危険な状態に置かれるんだよ。濃度が3~4%を超えた場合頭痛・めまい・吐き気が起きて、7%を超えると「炭酸ガスナルコーシス(呼吸不全)」によって数分で意識を失うんだ。もしこの状態が継続すると、麻酔作用で呼吸中枢が抑制されて呼吸が止まっちゃって命を落とすんだって。俗に言う二酸化炭素中毒だね〜…そりゃ主成分がこれって時点で長時間吸い込んだら危険すぎるよ…

    そして硫化水素は、その名の通り硫黄と水素の無機化合物で透明な腐卵臭のする気体のことだよ〜。化学的な反応性が高くて、皮膚粘膜の刺激性が強い上に「シトクロムcオキシダーゼ阻害作用」という危ない作用を引き起こすんだって。

    この作用は凄く速い段階で発生するみたい。もし高濃度で受けた場合、数呼吸で肺の酸素分圧が低下することでの呼吸麻痺を起こして、呼吸中枢が活動できなくなって昏倒しちゃうんだ。この現象は「ノックダウン」とよばれてるよ〜。一方皮膚粘膜の刺激性は結構長い影響になって、気管支炎や肺水腫を起こすみたい…高濃度の硫化水素は嗅覚麻痺も起こすから、知らずに濃度の高い方へ行って命を落とす人もいたらしいよ…


    火山ガスはこれ以外にも人体に有害な成分が多いから、温泉が多い地域や火山の近い地域の人は要注意だね…下手に深呼吸したら命に関わるよ〜…

  • 67登山家カフェ23/02/22(水) 18:45:48

    登山をする際には必ず火山噴火警戒レベルを確認して、危険な箇所には近づかないこと重要、です・・・

    国内で有名な場所だと、草津白根山の「殺生河原」が危険地帯として知られてます・・・
    ここは硫化水素などの火山ガスが絶えず噴出していて、そこを通過する道路では「オープンカーの乗り入れや窓を開けての走行禁止」や「歩行者の通行禁止」「危険エリア内での駐停車禁止」と硫化水素ガス発生エリアを通行するだけに厳重な対策が取られていますね・・・
    殺生河原自体は遊歩道も整備されていますが、ひとたび歩道の外へ外れて迷ってしまうとそれは大変な事になってしまうので・・・

  • 68登山家カフェ23/02/22(水) 18:56:50

    火山ガスは危険というのは常識なのですが、それを利用することで人間は生活を豊かにする工夫を長年続けています・・・
    特に有名なのは温泉ですが、これは地下水に火山ガスが溶け込みさまざまな泉質となって地表に噴き出したものが各地で温泉として楽しまれています・・・
    温泉地として有名な草津の湯畑付近では硫化水素ガスの影響で電化製品が他の地域よりも早く故障する、なんてデメリットもありますが、それだけ温泉の湧出が盛んという事の裏付けにもなっています・・・

    他によく知られているのであれば箱根山の名物の「黒たまご」でしょうか・・・
    これは箱根の温泉に含まれる鉄分が卵に付着し、それを同じく温泉に含まれた硫化水素が硫化して黒い色となって卵を覆うことから出来上がったものですね・・・

  • 69二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:21:19

    >>67

    >>68

    ウマ娘のゲーム離れて久しいけど、そういやカフェ登山するんだったね……。硫化水素怖ー……。

  • 70毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 20:39:38

    >>67 >>68

    流石登山が趣味のカフェさん!詳しい情報ありがと〜。

    そういやセイちゃんこの間小旅行で殺生石を見に行ったんだけど、その日偶然イノシシが数頭殺生石の近くで骸になってたってニュースが出てたらしくてビックリしたなぁ…まあセイちゃん自身には何も無かったんだけど。

    そして実際行ってみたら分かると思うけど、硫黄の匂いや腐卵臭が若干するんだよね〜。九尾の狐さんが毒を撒き散らしてるって伝説だけど、実際硫化水素っていう毒が発生してるからみんなも観光の時は念の為気をつけてね〜。

    (関係無いけど、その殺生石に至るまでの道の建物内がほとんど廃れてて、某ウイルスの影響恐ろしいなってなったよ…)

  • 71二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:53:10

    >>60

    マシか…どっちもやばいぞ

    むしろこっちも発熱と下痢で済む場合があるからな…

  • 72二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:54:22

    学校帰りにたまに取って齧ってたイタドリ
    酸味があって美味かったが
    実はどちらかというと毒草なんだってね

  • 73二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:06:05

    >>72

    虎杖ってイギリスだと侵略的外来生物になってるらしいね。

    食用から毒になったのってコンフリーとかあったよね

  • 74二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:14:59

    >>72

    シュウ酸を毒扱いしたらホウレン草も毒扱いになってまう…

    まあホウレン草はサラダ用品種でもないと生で食べるもんでも無いけど

  • 75毒物解説者セイちゃん23/02/22(水) 23:52:03

    今日は色んなゲームの更新があったからセイちゃん(のトレーナーさん)ビックリしちゃいました〜…もうこんな時間なので、ヤマウルシ・ニワトコ・ワラビ・スクミリンゴガイ・イタドリの解説は明日するね〜…他にもこれが聞きたいっていう毒物があるなら言っていいんだよ?浅知恵だけどわかりやすく説明するつもりだから〜。
    というわけでセイちゃん横になりますね…ZZZ

  • 76二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 00:27:57

    >>70

    北海道の大雪山カルデラ内にはその名も「有毒温泉」という温泉がありますね・・・

    一呼吸で死に至るレベルの硫化水素ガスが滞留していることから立入禁止区域になっていて、温泉と名前が付くものの入浴することは出来ないようです・・・

    ヒグマやキツネなどの野生動物が温泉の近くで倒れていたり、過去には知らずに入浴しようとした登山客が亡くなった事故もあります・・・

  • 77二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 01:48:23

    ふぅん…植物毒だけではなく自然毒全般について話しても良いのかい?
    それならたまにはアフラトキシンの話題なんかも良いんじゃないかな?
    聞き馴染みのない子も多いかもしれないがアフラトキシン類は世界最強の発癌性を持つ毒だねぇ
    毒物は急性毒性と慢性毒性で評価されるがアフラトキシンは急性毒性は極めて低い癖に慢性毒性は極めて高い、人を目に見えない形で苦しめることに特化した毒だよ しかも200℃で30分加熱してやっと分解され始めるほどの脅威の熱安定性を持つから加熱による除去はもはや不可能だねぇ
    先程のツヨンのように低容量なら薬になる毒は意外と多いがアフラトキシンに関しては暴露がメリットをもたらすという話を私は聞いたことがないねぇ
    こんな危険な猛毒、きっと聞いたことのない地域の聞いたことのない動植物が生産してるハズだと思うかもしれない
    けれど誰であろうと吸い込んでいる、ある意味では日本で1番身近な毒だよ

  • 78二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 01:55:34

    なにせアフラトキシン類を作るのはカビだからねぇ…高温多湿の日本は彼らにとって天国さ

    けれど過度に怯える必要はないよ

    私は掃除をサボってカビがびっしり生えたままのお風呂に5日…毎日入っているけどこの通りピンピンしてるからね

    意図して大量に摂取しようとしない限りは気にしすぎる方が身体に毒というヤツだよ

    ちなみに酒を作るために使うカビはこのアフラトキシン遺伝子を持ってるらしい

    だが安心したまえ アフラトキシン遺伝子を持ってはいるがプロモーターを持っていないからアフラトキシンを産み出す能力はないよ

    例えるなら線路はあっても電車がない、線路も電車もあっても電車の操作基盤がないから動かないと言った具合かな? 設計図は持っていてもそれから先には進めないんだ

    長話のしすぎで今度はスイープ君が寝ちゃったねぇ カフェにとやかく言われるのも嫌だから私のベットまで運ぶとするよ 私も久しぶりにお風呂に入って身を清めようかな

  • 79毒物解説者セイちゃん23/02/23(木) 10:56:10

    >>76

    なんかカルデラって有毒ガスが溜まりやすいって聞いたことある気がしますね〜。昔大勢の人が亡くなったニオス湖事件みたいな場合もあるから、カルデラって場所によっては危ないという感じなのでしょうか〜?

    >>77 >>78

    へー。アフラトキシンは(某妹さんが作った痛いRPGで)聞き覚えのある単語だけど、単体だと中々恐ろしい毒だったんだ〜。まあそこまで言うならあまり気にすることはないと思う…けど、だからってお風呂場がそんな状態じゃ精神的に気持ち悪くない?いくらカビ毒が気にするほどじゃないにしろ。エアグルーヴさんに来てもらおうかな…

    何はともあれ2人とも詳細な解説ありがと〜。あとキタさんがそっちに走って行きましたよ。スイープさん返すなら今のうちじゃない?

  • 80二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:31:51

    >>76

    「過去には知らずに入浴しようとした登山客が亡くなった事故もあります」

    ……なぜ北海道で入ろうとした。

  • 81演歌大好きな新入生23/02/23(木) 19:35:36

    >>51

    遅ばせながらスカイ先輩情報ありがとうございます!

    イモリの黒焼きの惚れ薬は毒性そのものというよりも儀式的な面が強いんですね!昔は惚れた相手を痺れさせるつもりで毒で痺れさせてしまった、なんて悲しい事故が起きてしまっていたんでしょうか...

    私も興味を持ったのでイモリについて他にも色々調べてみたいと思います!

    本当にありがとうございました!

  • 82二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:49:29

    >>79

    ガスの重さのせいでしょうかね

    例えば身近なガスコンロでも都市ガスとプロパンガスがありますが、プロパンガスの方は空気より重いのでガス漏れ検知器は下の方に取り付けられます

    火山性ガスも大気と比べて重いので地面に近いとこに滞留します

    特にカルデラのような地形ならば風が吹いても底の方まで空気が循環しにくいというのもあるでしょう


    温泉ということは地面レベルにまで顔の位置が下がるので立ってる時よりも危険性が桁違いに変わります


    因みに湧き水にも含まれる場合があるので火山近くに湧く水は飲まないほうが良いでしょう


    どこだかにも窓開けてないと窒息する温泉があると聞いたことがありますね

  • 83毒物解説者セイちゃん23/02/23(木) 20:47:44

    >>81

    いえいえ〜。こんな解説でも参考になったなら何よりですよ〜。

    そして今日のセイちゃんはちょっと調子悪いので、ヤマウルシとニワトコとワラビの説明だけで勘弁してくれると嬉しいで〜す…


    >>35

    「ヤマウルシ(学名:Toxicodendron trichocarpum)」は、ウルシ科ウルシ属の落葉低木だよ〜。まあ言うまでもないかもしれないけど、ウルシと同じで漆器に使われたりする近縁種なんだ〜。

    35さんの言う通り、実はヤマウルシとウルシの新芽は食べられるらしいんだよね。ウルシの場合は天ぷらとかお味噌汁に入れると美味しいらしいけど、一方のヤマウルシはどんな料理にしたかとかよく分かってないんだとか。多分ウルシと同じで天ぷらとかにしたんじゃないかって言われてて、味は美味しいらしいけど口が結構ピリピリしたり痒くなったりするらしいから…まああんまり食べない方が良さそうだね〜。


    みんな知ってると思うけど、ウルシの樹液にはウルシオールっていう成分が含まれてるんだよね。これ自体に毒性は無いんだけど、人体に合わない成分だから直接触れるとアレルギー反応を起こしちゃうんだってさ〜。その結果として痒みと炎症を引き起こすんだって。ちなみに医学的には「漆性皮膚炎」って言うみたい。ウルシオールは皮膚から浸透して体内に取り入れることで発症するから、浸透しない乾いた漆ならかぶれないらしいよ。

    ちなみに漆器を作ってる職人さんが漆かぶれをしないのは漆に対して抗体を持っているからなんだって。慣れって凄いよね…まあ新人さんは舐めてかかってかぶれることはあるみたいだけど…とりあえずウルシは漆器を使うぐらいにして、食べようなんて気は起こさない方が良さそうだね?

  • 84二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:55:16

    日本のウルシで一番危険なやーつ
    真っ先に紅葉するので手を伸ばしがちになるのも酷い
    近付くだけでかぶれるやベー奴

  • 85二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:59:24

    忘れがちだけどウルシ科の奴、人によってはかぶれるよ
    私も少し痒くなる…
    昔、所さんの目がテンでマンゴー塗りとか作ってたなぁ…

  • 86毒物解説者セイちゃん23/02/23(木) 21:01:52

    それじゃあ次は最近話題の魔法使いゲームでも聞いたことあるはずの木、ニワトコだよ〜。


    「ニワトコ(学名:Sambucus racemosa subsp. sieboldiana)」は、ガマズミ科ニワトコ属の落葉低木(もしくは小高木)だよ〜。別名は漢字でも表される通り接骨木(せっこつぼく)で、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを骨折治療の湿布剤で使ったからこの漢字なんだってさ〜。


    これの若葉は美味しい山菜として有名で、天ぷらにして食べられるらしいけど…一方で青酸配糖体を含んでるから>>36さんの言うようにたくさん食べちゃいけないよ〜。体質や摂取量によっちゃ上下が大洪水になる場合も報告されてるみたいだし…

    さっきの湿布剤とは別で、春から夏に採取した葉っぱを細かく切って天日乾燥させたものは生薬になるらしいよ。これは「ニワトコ」もしくは「接骨木葉」って呼ばれて、水腫や発汗とかに効くみたい。しかもなんと、古代エジプトでは「糖尿病から来る多尿の治療のために、ニワトコの実や新鮮なミルクを混ぜたものが飲まれていた」っていう記録が残されてるんだってさ〜。昔から薬用として使われてた由緒正しい木なんだね〜。


    まあ、薬で使えるし若葉も美味しいけど何事も程々に…次に紹介するワラビと同じ感じでね?

  • 87毒物解説者セイちゃん23/02/23(木) 21:17:06

    >>84さんのはツタウルシかな。ツタウルシはその名の通りツタ状になってるウルシで、実際綺麗な紅葉を見せるタチの悪いウルシみたい…しかもウルシオールのかぶれも結構キツめらしいから下手に近寄っちゃいけないね。

    マンゴーとカシューナッツもウルシ科だから、人によっては皮を触ったりしただけでかぶれるらしいね。こればっかりは体質だから我慢するしか無いかも…


    ちなみに調べて知ったけど、アメリカの東部には「ドクウルシ(Toxicodendron vernix)」なんていうのもあるみたい…もちろんウルシオールを含んでいるらしいけど、それがなんかポイズンアイビーやポイズンオークよりも強力で、枯れていたとしても油断出来ないぐらい危ないらしいよ…英語のWiki曰く、皮膚炎は痛みが長く続く上に腫れが酷くてもしこの木を燃やした煙を吸ったりしたら肺水腫になって命の危機に晒されることもあるとか…実質マンチニールだね〜…

  • 88二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:25:58

    人は平気でも動物はヤバい毒とかもあるよね。玉ねぎ、にんにく、アボカドとか。そういうのも面白い。

  • 89二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:27:13

    >>88

    と言うかヒトの毒耐性が異常に高いってだけなのよね…

  • 90毒物解説者セイちゃん23/02/23(木) 21:35:54

    >>37

    じゃあこの説明をして今日はお開きにしよっかな…あんまり出来なくてゴメンネ。


    「ワラビ(学名:Pteridium aquilinum)」は、コバノイシカグマ科のシダ植物だよ〜。みんなご存知の食材として、葉の開いてない若芽をアク抜きや塩漬けしたものが使われてるね。

    それと別で、根茎から取れるデンプンに「ワラビ粉」っていうのもあるんだけど…こっちはとれる量が少ない(根っこの重量比で見て約5~6%しか取れない)上に製造に手間がかかるから、生産量が少ない貴重品として流通してるんだってさ。だから市販されてるわらび餅は、ワラビの餅じゃなくてそれっぽい小麦粉の餅らしいよ?純正わらび餅は結構お高いものみたいだね〜。

    大事なアク抜きは重曹とか木灰でやるのがオーソドックスみたいだけど、地方によっては濃い塩湯(熱湯に多めの塩を溶かしたもの)をワラビを敷き詰めたタライに流しこむ方法もあるらしいし、さっき少し話題に上がった温泉地だと単純アルカリ泉(飲める温泉)で灰汁を抜く方法もあるんだってさ。こういう所だとフキみたいな他の山菜も、山から採って来たまま切らずに茹でる光景が見れるんだって〜。


    そんなワラビは、生だとビタミンB1を破壊する酵素があったり、アクには「プタキロサイド」っていう発癌性物質が含まれてるから絶対生で食べたりアクを口に入れたりしちゃダメだよ。まあアク抜きしたものならかなり含有量は少なくなるみたいだけど、だからって大量に食べたら危ないとも言われてるし気をつけた方がいいかもしれないね…

  • 91二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:40:49

    >>90

    小麦粉じゃくて片栗粉じゃない?

  • 92毒物解説者セイちゃん23/02/23(木) 23:23:52

    とりあえず青梅・スクミリンゴガイ・イタドリの毒解説はまた明日…それにしても、人間って毒耐性結構高い生物なんだねぇ。さっきのワラビも、牛さんとかが食べるとワラビ中毒ってのを起こして結構大変な状態になるらしいんだけど…人間は脚気程度で済むみたいな話もあったし〜。

    >>91

    ごめん完全にミスった…片栗粉だった…セイちゃん(羞恥心と眠気で)横になりますね…

  • 9323/02/24(金) 00:58:02

    >>90

    燃やした煙がやばい毒物なやつって大体肺水腫になる気がするんだけど、なんでなんだぜ?


    ロスとかだと道端でおっちゃんがくっせえあの草燃やして吸ってるけどよ、植物由来の成分って燃やしてよく吸収しやすいものが多い気がすんだが、やっぱり身を守るために毒を身につけるってなるとそういう性質の成分に偏りがちになるんか?

  • 94二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 01:13:29

    >>93

    肺水腫は曝露して影響を受けるのが「皮膚の防護が無い粘膜を持つ部位」で、粘膜の表面積が一番デカいのが肺になるからメインの症状として肺水腫が挙げられるんじゃないかな?

    んで目とかの部位は肺に比べて曝露面積が小さい=影響が小さいので特に気にもされない。全焼してる家の中でマッチに火がついてても誰も気にしない現象。

  • 95二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 01:30:44

    >>93

    それは単純に気体の毒物は大抵の場合、真っ先に毒物が触れる細胞が肺胞になるため、肺胞になんらかの機能不全を引き起こさせて肺胞と毛細血管との水の透過性を亢進させてしまうからだねぇ

    そもそも特定の組織•細胞特異的にしか作用しない毒物なんてほとんどないものだよ

    大抵の細胞は毒物を取り込む場合は毒物に触れて大なり小なり影響を受ける その毒がどの細胞に対しても即座のネクローシスを引き起こす猛毒であってもアクアポリンを壊す毒であっても細胞膜を傷つける毒であってもどうあれ気体として吸い込んだ以上、真っ先に毒物は肺胞に触れて肺胞死を引き起こしたり、弱らせる まあ気体状なら1番最初に触れるのは皮膚細胞や口腔粘膜だろうけどこれらは多少細胞死しても肺胞と比べると身体にとって重要な生理機構を支えてる訳でもないから問題はないねぇ

    結果として正常な状態だと排出されるハズだった水が溜まって大抵肺水腫になるんだねぇ

  • 96二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 10:04:30

    >>94

    >>95

    なるほどぉ…調べてるとよく肺水腫って出てくるから、セイちゃんもなんで肺水腫率こんなに高いのかな〜って思ってたんですけど、そんな理由だったんですね〜?確かに肺って割と繊細な臓器だし、呼吸器官だから狂うと命に関わるのも頷けるよ〜。

    前スレで説明したキョウチクトウの煙もおんなじ感じなのかな?

  • 9723/02/24(金) 15:56:40

    >>96

    なにかのSFで読んだんだけど、活動のための酸素を、体内に内蔵した電源でも得られるように身体改造している種族がいたが、有害気体に超弱い肺依存じゃない代謝できるようになるって利点もあるんだな…

  • 98二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:11:53

    このレスは削除されています

  • 99けっぱりウマ娘S23/02/24(金) 21:14:19

    鮮やかで可愛らしいタコさん見つけちゃいました!
    どうやって頂きましょうか?

  • 100二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:18:15

    >>99

    これはヒョウモンダコか

  • 101毒物解説者セイちゃん23/02/24(金) 21:56:00

    今日ちょっと用事があって遅れちゃいましたが、青梅の解説だけでもしとこうかな〜。

    >>99 って思ってたらスペちゃんそれヒョウモンダコ!!!テトロドトキシン持ってるから近寄っちゃダメ!命に関わるぐらい危ないから!

    ちょっと予定を変えて先にこれの説明をしとこうかな…


    「ヒョウモンダコ(学名:HapalochlaenaRobson)」は、マダコ亜目マダコ科ヒョウモンダコ属に属する4種類のタコの総称だよ〜。「ヒョウモンダコ」「オオマルモンダコ」「コマルモンダコ」、そして「Hapalochlaena nierstraszi」の4種がある…らしいけど、最後の種は1938年にベンガル湾から一匹のみ捕獲されただけで存在が疑問視されてるんだって。ミヤコショウビンみたいなものかな?


    ヒョウモンダコは吸盤がちっこい上に弱々しくて、スミを蓄える墨汁嚢も退化しているんだって。しかも泳ぎが不得意で基本的に海底をゆっくり這いずりまわってるんだとか…ただこの身体的特徴は、毒を持ってるから強力な獲物を押さえつけたり、スミを吐いて敵から逃げる必要がないからじゃないかって考えられてるんだってさ〜。

    そしてこのタコは、唾液腺にフグと同じ毒のテトロドトキシンを含んでるんだよ〜。身の危険を感じるとこの唾液を吐いたり、噛み付いたりして注入するんだって。噛まれた生物は人でもテトロドトキシン中毒で命を落とすぐらい強力みたいだし、2018年に長崎大学の研究サークルが「筋肉や体表にもテトロドトキシンがある」って報告したみたいだから触るのはおろか食べるのもダメって注意喚起されてるみたいだよ。

    調べてたら茹でて足だけ食べてた人居たけど、大して美味しくもないから絶対食べちゃダメ!水族館で眺める程度に留めようね!

  • 102毒物解説者セイちゃん23/02/24(金) 22:22:55

    >>40 それじゃあ今度こそ梅の有毒性について語ろうかな〜。関係ないけどセイちゃんのトレーナーさんは大の梅干し好きだよ。どうでもいい?そうですか〜。


    「ウメ(学名:Prunus mume)」は、バラ科サクラ属の落葉高木だよ〜。果実はご存知梅干しの原料になるし、花は昔から愛でられてるし、人の名前でもよく使われたりしてる身近な植物だね〜。そういやかの有名な三国志だと、曹操が張繍を攻めに行った時渇きに飢えた兵たちに「梅の林が向こうにあるからもう少し頑張れ!」と言って渇きを忘れさせて泉までなんとか持ち堪えさせたとかいう話もあるよね〜。


    実はウメだけじゃなくて、バラ科サクラ属植物の種子 (特に種皮の中にある胚と胚乳からなる仁)は全部青酸配糖体である「アミグダリン」が含まれてるんだよ〜。これは経口摂取すると、植物中に含まれてる酵素の「エムルシン」や、ヒトの腸内細菌が持つ「酵素β-グルコシダーゼ」の働きで体内で分解されて「シアン化水素」つまり「青酸」を発生させるんだ。あんまり摂取しすぎると顔面紅潮や頭痛みたいな中毒症状を起こすし、もしも多量に摂取すれば意識混濁や昏睡を起こして命を落とすんだとか…まあとはいえ青梅を山ほど食べなきゃ命に関わるほどじゃないらしいけど、だとしても中毒は起こすから気をつけなきゃだし40さんの言うように種は結構濃度が強いから下手に齧らないようにしなきゃね…

    ちなみに青梅の果実を燻製にしたものは、漢方で烏梅(うばい)と言う名前で薬用に使われるらしいよ。梅干しを食べたり梅酒を飲む分には別に良いけど…青酸中毒になりかねないから、梅干しの種を割って中を食べるとかはあまりしない方がいいと思うよ?

  • 103二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 23:53:40

    はじめまして。夜遅くに失礼します。
    私はメジロドーベル様に仕えるドーベルマンです。

    少し前主人が、キッチンで不思議な香りのする何かを作っていたので覗いてみたところ、怖い顔で「食べちゃダメ!」と叱られてしまいました。
    主人は一体どのようなものを作っていたのでしょうか?
    色は茶色で「ちょこれーと」と呼ばれるものらしいのですが……。

  • 104二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 00:08:08

    毒性は無いけど危険な植物を紹介しとこう

    前スレのギンピーギンピー程ではないがめっちゃ痛い植物にアレチウチがある

    トゲが細いので服とか手袋を貫通してくるし細いということは除却しようとしても折れやすく皮膚の中に残りやすい


    竹製品もぶっ壊れたとき繊維が目に見えないくらい細くなることがある

    体内に入ったらもう除却できないくらい危険だから気をつけてね


    特定外来生物の解説:アレチウリ [外来生物法]www.env.go.jp
  • 105二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 01:22:07

    >>99

    >>101

    ふぅン…ヒョウモンダコじゃないか

    ヒョウモンダコの持つ毒はテトロドトキシンが有名だが実はこのテトロドトキシンはタコの大好物である蟹にはほとんど効かないねぇ

    だからヒョウモンダコは第二の毒を進化によって獲得した

    ハパロトキシンだねぇ これは甲殻類に対して有効な強烈な神経毒であり、この毒を口から海水中に放出することで動きを鈍らせるのさ 直接噛む事で毒を注入するだけでは反撃によって傷つきやすいがこの毒を拡散させるやり方によって反撃のリスクを大幅に減らしているねぇ

    ハパロトキシンは人間に対しても有効であり、ハパロトキシンのみが多量に注入されても命に関わるのに、少量しか注入されなくてもこの毒による痺れのせいで噛まれたことに気づきにくくなってテトロドトキシンでお陀仏することもあるらしいじゃないか 毒のカクテルをご提供なんて洒落たことをしてくれるじゃないか

    人間を殺すために進化してきた訳でもないのにカニよりも人間に両方の毒が効きやすいなんて悲しいことだねぇ…

    ちなみにこのタコには天敵がいる コウイカだねぇ コウイカには上記2種の毒に極めて強い耐性を持っているため、体サイズでも負けるヒョウモンダコはなす術なく逃げるしかないねぇ

  • 106二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 01:23:40

    >>99

    >>101

    さて…ふぅ…ここまで長々と話したけどハパロトキシンは…存在しない可能性があるんだねぇ‼︎上述のハパロトキシンについての情報はネットサイトで飽和スクロース紅茶溶液が完成するまでに検索して出てきた情報だねぇ‼︎

    どういうことかって?こっちが聞きたいねぇ どうやらカニにテトロドトキシンが効かないこととカニに直接触れずとも痺れされる能力を持つこと自体は確からしいが、その痺れさせる効果を持つ毒が何かはあまりよく分かっていないねぇ そこでなぜかハパロトキシン(マキュロトキシン)の名前が挙がったという訳さ 単離もできてないのにどこから出てきたんだいこの毒は?

    今では甲殻類への痺れ効果はヒョウモンダコがテトロドトキシンの他に持っているドーパミン、チラミン、セロトニン、ヒスタミン等の影響であるとする意見が優勢、というかそもそもハパロトキシンについて調べた論文がほぼないからそう結論づけるしかないねぇ

    まあ未知の毒が存在し得る可能性を否定する訳ではないのだけれど一つだけ Wikipedia君、出典があやふやでもとりあえずなんでも書く姿勢は止めようか‼︎

  • 107二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 02:25:33

    >>81

    イモリの求愛、繁殖が割と激しくそれがより媚薬、精力効果を連想させるためという説もあるみたいですね

    また大元は中国でヤモリの血を使った浮気防止薬が

    日本で間違って伝わることでイモリになった説もある

    とか

  • 108毒物解説者セイちゃん23/02/25(土) 13:05:54

    >>105 >>106

    ハパロトキシンについてはセイちゃんもWikiに書いてあったの見て知ってたんだけど、まあ話逸れちゃいそうだしいっかってなって言わなかったんだよね〜。でもまさか不確定事項だったなんて驚いたよ〜。もしかしたらハパロトキシンがあるかないかの謎が解明される時がいつか来るかもね〜?


    >>107

    なるほど。薬効効果はともかくそういうところから惚れ薬とかに使われるきっかけになった可能性もあるんだね?お隣ではヤモリだったのが日本で何故かイモリに変質したっていうのは調べた時も書いてあった気がするね〜。

  • 109毒物解説者セイちゃん23/02/25(土) 19:53:53

    >>63

    お待たせしちゃいましたが、ジャンボタニシの解説をしますね〜。


    ジャンボタニシこと「スクミリンゴガイ(学名:Pomacea canaliculata)」は、リンゴガイ科に属する淡水棲大型巻貝のことだよ〜。まあ分かる人が多いと思うけど、日本にいるタニシとは全然違う種類だから注意しといてね〜?

    この貝の原産地は南アメリカにあるラプラタ川辺りらしいけど、いろんな国に定着してる外来生物なんだよね。日本へは1981年に台湾から長崎県と和歌山県に食用として初めて持ち込まれたんだって。それから500箇所も養殖場を作ったものの、残念ながら日本人の口に合わなかったからあえなく廃棄処分になったみたい。それが野生に帰化しちゃったのが今問題を起こしてるジャンボタニシらしいよ〜?ほんと迷惑な話だよね〜…

    田植え後の若い稲を食べるし卵は目立つ上に気色悪いしで、アフリカマイマイと同じく要注意外来生物に指定されてるんだって。まあそりゃそうだ…ちなみに日本の侵略的外来種ワースト100、世界の侵略的外来種ワースト100リストにも選ばれてるらしいよ。


    食用って書いたように、一応養殖エスカルゴにも引けを取らないくらいの味はある…らしいけど、アフリカマイマイと同じく「広東住血線虫」が潜んでいるから生で食べようとは絶対思わないように!

    そして63さんが言ってたように、卵の中には神経毒の「PcPV2」が沢山あるんだって。これは一応タンパク質毒だから加熱すれば変性して毒性が無くなるって話みたい。もしこの毒を摂取したらどうなるとかは分からなかったけど…そもそもかなり苦い上に加熱したとしても食べれたもんじゃないみたいだから口に入れようなんて考えない方がよさそうだね〜…ちなみにこの毒と色のおかげで卵は食害を免れてるみたいだけど、ヒアリだけはこれに耐性があるから南アメリカではヒアリがスクミリンゴガイを食べるケースも結構あるんだとか。

    農家の天敵なスクミリンゴガイだけど、今では駆除方が色々確立されてるみたいだしそれに則って排除していこうって感じかな〜?外来種の貝めんどくさすぎ問題

  • 110二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:57:36

    >>109

    人体に害も無くて美味しいくて食いでもあるなら外来種の貝でも流通に乗るのだけどね…

  • 111二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:59:47

    カニを捕まえましたよ!
    なんだかお饅頭みたいで美味しそうです!

  • 112二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 20:43:53

    うわーっ!スベスベマンジュウガニ!

  • 113二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:26:27

    >>110

    一応ジャンボタニシは飼育下なら人体に害も無くて美味しいくて食いでもあるんだけどねぇ…酒のツマミにするにはちょうど良い味してると思うよ

    広東住血吸虫は恐ろしい寄生虫であるものの、加熱さえ気をつければ除去は簡単な上、そもそも広東住血吸虫が寄生しないように飼育してしまえば無問題だからねぇ

    まあただ一つ言うとすれば、「淡水サザエ」って名前での売り込みはネーミングセンスないと思ったねぇ…

  • 114二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:56:02

    >>113

    岩田さんにアフリカマイマイ共々フルコースにしてもらおう

  • 115毒物解説者セイちゃん23/02/26(日) 01:21:46

    はふ…最近時間が取れないからあんまり解説できなくてごめ〜ん。とりあえずイタドリとチョコレート(動物)とスベスベマンジュウガニがあるから明日以降に解説してみるね〜。(アレチウリは確かに厄介者だけど毒性がないので割愛)
    ネタ切れが間近だから、もしかしたらセイちゃんの推してる毒物とかを紹介することがあるかも。って感じでセイちゃん横になりますね〜…

  • 116二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 03:51:03

    >>4

    喰いタンでも毒物として用いられてたなこれ

  • 117毒物解説者セイちゃん23/02/26(日) 12:04:03

    >>72

    それじゃあ次は山菜でもあるイタドリの危険性について解説しようかな〜?


    「イタドリ(学名:Fallopia japonica)」は、タデ科の多年生植物だよ〜。山菜としては春先の若芽が使われてるんだって。…なんかこんな苗字の人いなかったっけ?

    この名前は、傷に若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つ薬になることから「痛み取り」が訛ってこうなったのが通説だってさ〜。漢字の方は、イタドリの軽くて丈夫な茎が杖に使われた+茎の虎みたいな模様から「虎杖(こじょう)」って呼ばれてたところから来てるみたい。痛み取り+虎杖=イタドリってことかな。


    さっきも言ったように、若芽は「スカンポ」って名前で山菜として食べられてるんだって。葉っぱも食べれるし、独特の酸味があるから72さんみたいに皮を剥いて齧る子供とか居たらしいよ。ただし、この酸味成分は「シュウ酸」だから下手に沢山食べたら痛い目を見ることになるね…

    シュウ酸を大量摂取したら当然お腹壊すし、カルシウムイオンと結合しやすい性質があるから、血液中のカルシウムと結合して結石になったり…こんな性質があるから、シュウ酸自体は「毒物及び劇物取締法」により「劇物」扱いされてるんだって。


    まあとはいえちゃんと茹でてアク抜きしたら大丈夫らしいね。水にさらすと酸味がなくなっちゃうみたいだけど…でも高知県では、にがりやにがり成分を含んだあら塩で揉んでアク抜きするんだって。なんかこうすると、にがりの中のマグネシウムイオンとシュウ酸イオンが結合して不溶性の「シュウ酸マグネシウム」になるんだって。それによってシュウ酸以外の有機酸は残したままシュウ酸だけを除去できるとか。そういうの発見しちゃうのって凄いよねぇ…もし酸味のあるちゃんとした処理がされたイタドリを食べたいなら高知県に行けば食べれるかもしれないね!

  • 118毒物解説者セイちゃん23/02/26(日) 21:00:41

    >>103

    チョコって動物に与えちゃダメなもの筆頭みたいな感じだけど、実際どうなるから与えちゃダメなのかとかセイちゃんもよく分からなかったから勉強になりました〜。…それはそうとなんで喋れてんの?


    どうやらカカオに含まれてる「テオブロミン」っていう成分が悪さをするから食べちゃダメなんだってさ。犬や猫や鳥類は人と比べてテオブロミンの代謝速度が遅い動物らしくて、例えば中型犬の場合400gぐらい食べちゃったら「チョコレート中毒」っていうのを起こして、消化不良や脱水症状、過度の興奮、心拍数の増加なんかが起こっちゃうみたい…人間も大量に摂取すると頭痛や震えが起きるらしいけど、他動物の場合はこれより少ない量で中毒になるし、酷くなるとてんかん発作みたいな症状を起こして亡くなるケースもあるから絶対注意しなきゃダメだよ〜!

    しかもアメリカグマがこのチョコレート中毒で心不全起こして命を落としたなんて話もあるみたいだし、ペット飼ってる人は本当に気をつけようね?

  • 119毒物解説者セイちゃん23/02/27(月) 00:18:25

    いい時間だしセイちゃん横になりますね…もし新しい解説リクエストが無ければチョウセンアサガオの解説でもしようかなって考えてるよ〜。

  • 120毒物解説者セイちゃん23/02/27(月) 10:05:06

    そういや前スレでも言ったドラセナ属の植物も犬や猫に有害だし、ユリの花も猫にとっては致命的な毒になるし…観葉植物って結構毒持ちが多いのかな?まあ鑑賞するものだし見る以外の活用はしないつもりのものだろうけどね〜。

  • 121毒物解説者セイちゃん23/02/27(月) 19:49:25

    >>111

    スペちゃん?確かに可愛い見た目してる蟹さんだけど、それは食べたらとんでもないことになっちゃうから食べちゃいけないよ?


    112さんの言う通り、こいつの名前は「スベスベマンジュウガニ(学名:Atergatis floridus)」だよ〜。エビ目・カニ下目・オウギガニ科・マンジュウガニ属に分類される有毒種のカニなんだ〜。

    クロダイはよくこのカニを食べてるとか何とか。ちなみに「タンクガニ」っていう釣りえさがあるけど、そっちはこいつじゃなくて「スベスベオウギガニ」なんだって〜。


    あんまり素早く逃げないから磯遊びとかしてても見つかったりするみたいだけど、決して食べちゃいけないよ?今までこいつの体内から検出された毒成分は「麻痺性貝毒(PSP)」成分の「ゴニオトキシン」「サキシトキシン」「ネオサキシトキシン」「テトロドトキシン」とかがあるんだって。フグ毒どころか他の毒成分もある個体もいるとか恐ろしや〜…

    これらの毒はやっぱりソウシハギとかと同じく基本的に餌に由来すると推測されてて、生息環境によって餌にする生物が違うから毒の成分や量が違う原因なんじゃないかって言われてるんだって。ただ今でも体内での合成や共生微生物の存在とかについてはまだわかっていないのもあるとか…ちなみに毒の濃度はハサミの付け根にある太い筋肉辺りが1番強いらしくて、このカニは毒持ちハサミを振り上げて警戒したりハサミを自切することで捕食者対策してるんじゃないかって言われてるんだって。


    もし磯で見かけたとしても眺める程度にしとこうね?余談として、一応飼育は出来るらしいけどあんまり動かないから夜行性じゃないかって考えられてるんだとか。まあ見る分には可愛いし、食べようとしなければ大丈夫だからね〜。

  • 122毒物解説者セイちゃん23/02/28(火) 01:13:22

    もしかしてこれの解説が聞きたいっていう要望…もう無い感じ?まだ聞きたいって人がいるならレスして欲しいけど、もし居ないなら最悪落とすことになるかも…まあだとしてもここまで付き合ってくれてありがと〜。
    もっと続けて欲しいっていうなら勿論やれるだけやるよ〜。というわけでセイちゃん横になりますね…

  • 123二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 01:23:38

    >>121

    スベスベマンジュウガニは地域によって持つ毒の量や種類がかなり変わるそうだねぇ

    スカイ君の言う通り毒は自ら生産している訳ではなく、主に貝を捕食することで貝が蓄積する貝毒や毒を生産する微生物を取り込んでいると考えられているそうじゃないか

    つまり毒を全く持たない餌のみを与えれば毒を持たないスベスベマンジュウガニが誕生して肴にできるのでは?

    そう思ったんだがこれはあまり良くない思考らしいねぇ フグ科の魚もスベスベマンジュウガニと同じ方法で毒を蓄積するのだが、毒を含まない人工飼料だけを与えると強いストレスを感じてしまうらしい 寿命も減少して時には仲間を齧ってしまう地獄絵図だとか

    フグとカニは全く別の種であるからスベスベマンジュウガニも同じ操作を行うと同じくストレスを感じるとは限らないが、どうあれ畜産動物の福祉が重要視されつつある時代にあまり倫理観のない飼育法をとるべきではないだろう 例え最後には出荷してしまうとしても最大限幸福に生存する方が彼らにとって良い選択だろう

    やはり光らせるのなら私の実験に対して同意したカフェかモルモットに限るねぇ

  • 124毒物解説者セイちゃん23/02/28(火) 12:19:08

    >>123

    毒の内容や強さに地域差が出るのは確かに書いてたけど、最低でもフグは毒無しの餌だとあまり良くないんですね〜?それは初耳だなぁ。

    まあ言ってみれば毎日レーションやプロテインバーしか食べれないみたいな感じ?だろうからそりゃストレスも溜まるだろうしね〜…「テトロドトキシンを食べたいんだよ!」みたいになって負荷がかかっちゃうんでしょうか。ということは実は養殖フグってそんな感じだったのでは…?

    スベスベマンジュウガニもそういう養殖とか出来るならとか少し考えてたけど、そんな話があるのなら考え改めなきゃね〜。いくら猛毒持ちといえどもある程度真っ当な生き方は認められるべきだし?

  • 125二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 14:30:33

    ターボ蛇飼うもん
    ターボと同じ青色なんだもん
    甘噛みしかしてこないからきっと優しい子なんだもん

  • 126二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 15:53:31

    >>125

    これはヤマカガシかな?

  • 127シドニージョウゴグモ23/02/28(火) 21:25:30

    久しぶりにこのスレに来た……。
    まだ毒関係解説受け付けてますかね?
    もし受け付けてらしたらこれを……金田一少年の事件簿読み返してたら出てきて「世界最強の毒蜘蛛」らしく気になった

  • 128毒物解説者セイちゃん23/02/28(火) 22:47:33

    おお、セイちゃんの解説講義はもう閉店かなとかちょっと思ってたけど…ヤマカガシとシドニージョウゴグモとは結構いい線来たね〜?セイちゃんもうそろそろ寝落ちしちゃうけど、明日にでもその2匹を開設するつもりだよ〜。

  • 129二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 22:59:53

    毒の地域差ならヒガンフグが思い浮かぶ
    基本的には食用として扱われてるフグなんだけど特定の地域で取れたものは食不適なんだ

  • 130二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 23:01:30

    海岸に落ちてるビニールゴミモドキ

  • 131二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 07:15:37

    ヒガンフグって食べれる地域あったのか
    初耳だわ

  • 132二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 09:45:22

    >>131

    おそらく食用フグの中でもトップクラスにややこしい

  • 133二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 16:13:10

    >>130

    これはカツオノエボシか

  • 134毒物解説者セイちゃん23/03/01(水) 16:40:05

    ちょっと席外してる間にまた候補が来てくれて嬉しいなぁ。ヒガンフグとカツオノエボシとはまたいいチョイスだね〜

    >>132

    いや、ややこしすぎない?こんなの地元の漁師さんぐらいしか混同せずに済む人いなさそう…

  • 135二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 21:58:44

    待機してる

  • 136二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 23:08:33

    >>134

    まあフグなのでどちらにしろ専門家以外は扱えないので…

  • 137毒物解説者セイちゃん23/03/01(水) 23:47:19

    >>125

    さてさて、少し遅くなっちゃいましたが…ターボさん?その子がもしヤマカガシだとしたら、ヤマカガシ属単位は特定動物指定受けてるので2019年6月に愛玩目的での飼育が禁止されてますよ〜?


    「ヤマカガシ(学名:Rhabdophis tigrinus)」は、爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビさんだよ〜。その子は青っぽいから、もしかしたら近畿地方西部から中国地方あたりの子かもね?


    ヤマカガシの毒牙は上顎の奥歯にあって、0.2cm以下しかないんだってさ〜。しかも毒腺を圧迫する筋肉が無いから一瞬噛まれただけだと毒が注入されないこともあるみたい。…でもだからって毒が強いわけじゃないからね?

    ヤマカガシの毒は強い血液凝固作用を持ってて、血管内で小さい血栓形成を引き起こすんだって。もし咬まれたとしても、すぐに激しい痛みや腫れはあまり起こらないらしいよ〜。でも毒が血液に入ると、血液凝固作用で「フィブリノゲン」が大量に消費されちゃうんだとか…このフィブリノゲンっていうのはフィブリンに変化して二次止血の役割を果たすものなんだけど、これと血小板が血栓を勝手に作って減少するから全身の血液が止血作用を失っちゃうんだってさ…しかも同時に血栓を溶かす作用も来るから毛細血管が多い鼻や歯茎、消化器官や肺から出血をしたり全身の皮下出血を起こしちゃうことも起こるんだよ〜…


    ちなみにこの出血毒は、2007年に獲物であるヒキガエル類から得た毒物(ブフォトキシン)を蓄積して毒として用いているっていう説が出たみたいだけど、実際ヒキガエルを与えてない幼個体は毒を持ってない一方で与えた個体は毒が検出されたんだって。やっぱり強い毒を持ってる生き物は大体餌の毒を吸収してるって認識が正しそうだね〜?

  • 138二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 00:10:48

    沖縄ですわ!
    サーターアンダギー食べまくりますわ!
    ……ゴールドシップさん? 真っ青な顔で何を見ているんですの?

  • 139二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 02:13:35

    最近ターボのくつしたのゴムのところの押されてるところが赤く腫れたり痒くなったりするもん…
    圧迫って毒になったりするもん?痒いもぉおおおおぉおん

  • 140二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 10:35:49

    小さい頃海に行ってクラゲに刺された事あるけどそこまでひどい症状じゃなかったからミズクラゲか何かだったんかな

  • 141二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 10:40:37

    >>140

    ミズクラゲは刺されたと言う感覚を感じる方が稀

    肌が弱い人なら痒みを感じるレベルとされてる


    海で刺されて痛いと感じたならアカクラゲじゃ無いかな?

  • 142毒物解説者セイちゃん23/03/02(木) 11:14:47

    >>137

    ごめん「毒が強いわけじゃない」じゃなくて「毒が弱いわけじゃない」の間違いだった…たまに誤字っちゃう…

    >>140

    多分そこまで酷くない症状だったなら141さんの言うようにアカクラゲだったのかもね〜?

    アカクラゲの毒は命に関わるレベルではないものの結構痛いらしいよ〜。ちなみに、このクラゲの触手が乾燥すると毒をもった刺糸が漂うんだ。そしてもしこの乾燥刺糸が人の鼻に入るとくしゃみを引き起こすから「ハクションクラゲ」っていう別名があるんだってさ。そしてこれに目をつけた戦国武将の真田信繁(幸村)が、乾燥アカクラゲを敵に投げつけてくしゃみ連発させたとかいう逸話があって、「サナダクラゲ」と呼ばれることもあるとかなんとか。面白いよね〜。

  • 143毒物解説者セイちゃん23/03/02(木) 20:57:36

    このごろちょっと忙しいんだよね〜…待たせちゃってるならゴメ〜ン。というかさりげなくマックイーンさんがとんでもない貝を拾ってるし…まあ中身無いっぽいから大丈夫かな?
    後で世界最強毒グモさんの解説できたらいいなと思ってるけど明日になるかも。

  • 144毒物解説者セイちゃん23/03/03(金) 00:08:08

    ごめんダメだった…セイちゃん横になります…gdgdスレだけど着いてきてくれてるみんな本当にありがとね〜…

  • 145二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 00:10:04

    セイちゃんお疲れ様ー

  • 146毒物解説者セイちゃん23/03/03(金) 10:06:12

    今日もちょっと用事があるから夕方くらいに顔出すかも〜…一応明日はお休みだし、少しくらい遅くなっても開設しようかなって考えてるからよろしくね〜?

  • 147毒物解説者セイちゃん23/03/03(金) 19:25:22

    一応保守っときますね〜。今日も結構大変だったもので…

  • 148二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 20:39:42

    >>146

    だいぶおつかれのようなのでしっかりお休みになられて…

  • 149毒物解説者セイちゃん23/03/03(金) 21:29:53

    (たまに別スレで名前変え忘れたままレスしてごめんなさいってなる時あると思う)

    >>127若干回復したから最強毒蜘蛛について出来る限り解説するね〜


    「シドニージョウゴグモ(学名: Atrax robustus)」は、節足動物鋏角亜門クモ目ジョウゴグモ科に属するクモだよ〜。ちなみに和名はシドニー周辺に生息してる漏斗型の巣を作る蜘蛛って意味らしいね。

    体色は青っぽい黒で、オスの方が牙が大きいんだって。倒木や岩石の下にある隙間に漏斗型の巣を作り、夜になってから他の昆虫や小型爬虫類&哺乳類みたいなのを捕まえるんだって。シドニーに行ったら夜中に木や岩の下を弄ったりしない方が身のためだよ〜。


    毒の成分は強酸性のロブストキシン。もし咬まれてこれを注入されたら、心臓にアナフィラキシーショックを与えるからほっとくと命に関わるレベルの強い毒なんだ。オスメス関係なくこの毒はあるみたいだけど…さっきも言ったようにオスの方が牙が大きい上にすっごい丈夫らしくって、指の爪も貫通するぐらい硬いんだって。鋼鉄の服でも着てないと防げないかもしれないから、もし襲われたら本当にヤバいよ…

    ちなみにこの毒、霊長類や生まれたてのマウスには効くんだけど…一方で外敵のトカゲや鳥どころか餌にしてる昆虫類にも効かないんだってさ〜。だから何故こんな毒を持ってるかはよく分かってないみたいだけど、別の毒蜘蛛であるゴケグモ系の蜘蛛は毒の目的が防衛用として使ってる傾向があるからシドニージョウゴグモも防御用に持ってるんじゃないかって言われてるみたい。


    何にせよ、夜のシドニーを散歩する時は間違っても地面の隙間に手を入れたりしないように!もし闊歩してるのを見つけたら下手に刺激せずに逃げること!服なんか簡単に貫通する猛毒の硬い牙が襲いかかるからね!

  • 150毒物解説者セイちゃん23/03/04(土) 01:52:41

    ちなみにセイちゃんのトレーナーさん(スレ主)は昔買ってもらった「有毒生物のひみつ」っていう学研の本である程度の知識を得たりしてたっていう無駄な情報。

    漫画形式で簡潔かつそれなりに詳しいことを書いてあるから興味がある人は見てみるのも良いかもね〜?まあ子供向けだから面白さは個人差あると思うし専門的な事はあまり書いてないけどね。


    https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%89%E6%AF%92%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4-%E5%AD%A6%E7%A0%94%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%8C%E6%96%B0%E3%83%BB%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E7%AF%A0%E6%B0%B8-%E5%93%B2/dp/405202642X

  • 151二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 02:04:56

    日本の毒ヘビはマムシ、ヤマカガシ、ハブやね

    同じくらいの体格のヘビはアオダイショウもいるけど
    アオダイショウ…概ね茶色か緑色。模様はなくほぼ無地
    マムシ…茶色で鎖のような8の字っぽい縞模様
    ヤマカガシ…緑っぽくて所々に赤や黄の点々が有り

    こんな感じに覚えとくと良い
    但し、素人が捕まえるのは危険なので見かけても手を出さないようにしよう
    基本どの子も臆病なので事故の殆どはこっちから手を出してるぞ

  • 152二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 08:26:29

    >>151

    一応ウミヘビも…

  • 153二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 08:30:15

    >>151>>152

    マムシ、ハブ、ウミヘビと被害報告は少ないヤマカガシ

    それ以外にも毒蛇はいるけど特に害は無いみたいね

    https://capture.cosmeluna.com/2020/07/12/poison-snake/#toc_id_5_1

  • 154毒物解説者セイちゃん23/03/04(土) 18:07:29

    ウミヘビの毒はハブより危ないって話は聞くけど、実際どれだけ危ないかは調べなきゃ分からなさそう…でもこう見ると毒はあっても人間に対して脅威になるレベルの毒はあんまりない感じかな〜?
    そういや蛇って基本臆病寄りだから人間側から仕掛けない限り向こうも逃げる率高いらしいね。かの有名なキングコブラでさえ逃げるらしいし。…ブラックマンバとかは気性が荒めだから追いかけることもあるみたいだけど。

  • 155毒物解説者セイちゃん23/03/05(日) 00:40:46

    たまに接続不良になるの心臓に悪いよね〜…
    やることあったから出来なかったけど今日なら時間取れるはずだからヒガンフグやカツオノエボシの説明をするつもりだよ〜。とりあえずセイちゃん横になりますね…

  • 156毒物解説者セイちゃん23/03/05(日) 10:23:21

    危ない危ない保守しとかないと…というわけでまた後でね〜

  • 157毒物解説者セイちゃん23/03/05(日) 17:53:22

    さてさて、まずはヒガンフグを解説しましょうかね〜


    ヒガンフグ「(学名:Takifugu pardalis)」はフグ科に属するお魚で、「マフグ(真河豚)」や「ナゴヤフグ(名古屋河豚)」や「メアカフグ(目赤河豚)」なんかの異名があるんだ〜。ちなみに「名古屋河豚」という名前は「当たったら身の終わり(美濃・尾張)」っていうダジャレ由来なんだって。ルドルフ会長が好きそうだね〜。あとコモンフグ、クサフグ、ナシフグとかも名古屋河豚って呼ばれてるみたい…いやなんでトラフグはいないの?

    >>129さんが言ってるように、岩手県の越喜来湾や釜石湾、宮城県の雄勝湾辺りの一部地域で漁獲されたものは毒性がキツいから食べちゃダメなんだよ〜。でもトラフグに次ぐ美味しさだから、毒性が強くない地域のヒガンフグは高値で流通するんだってね。

    軽い解説になっちゃったけど、>>132さんが見せた画像みたいに区別がつきにくいからもし岩手県や宮城県の一部地域でこんな感じのフグを見つけたら触らないほうが吉…かもね〜?

  • 158毒物解説者セイちゃん23/03/05(日) 18:36:15

    まあヒガンフグは毒さえ無ければ美味しく食べれるけど…一方のカツオノエボシは、打ち上げられたのをしっかり高温処理すれば食べれなくはないものの他のクラゲと比べたらめちゃくちゃちっこいから食用は非推奨なんだって。まあそりゃそうだよね…ただ歯応えはクラゲらしさがあるみたい。

    「カツオノエボシ(学名: Physalia physalis)」は、クダクラゲ目カツオノエボシ科に属する刺胞動物だよ〜。分かりやすいと思うけど、浮き袋部分が烏帽子っぽいからこの名前がついてるんだ〜。
    どこをどう見てもクラゲだけど、実はヒドロ虫の仲間であってミズクラゲやエチゼンクラゲみたいな鉢虫綱に属するクラゲとは違うんだよね〜。この姿は沢山のヒドロ虫が集まってる群体で、どうやら1つの幼体(プロトゾイド)が成長の過程で複数の生物に分化して群れをなした結果こうなるんだってさ。不思議だね〜…しかもどういう経緯で分化して群れになるのかとか分かってないんだとか。謎が多い…

    ビニールゴミみたいに見える浮き袋の中には気体(主に二酸化炭素)が詰まってて、これを使って海面に浮かんでるからこの浮き袋が破損したら沈むんだって〜。浮き袋には三角形の帆があって、風を受けることで移動できるけど…本体に遊泳力がほとんどないから打ち上がることが多いのかもね?
    浮き袋から伸びる触手は平均で約10m、長いと約50mにもなってすごい長いんだ〜。この触手が何か刺激を受けると表面に並んだ刺細胞から刺胞が発射されて、それに含まれる毒を使って獲物の小魚や甲殻類を麻痺らせて食べたり敵から身を守ったりするんだよ〜。
    カツオノエボシはヒドロ虫の群体だとさっき言ったけど、1つ1つのヒドロ虫は個虫と呼ばれて…「触手になるもの」「ポリプになるもの」「刺胞嚢になるもの」って感じでそれぞれ役割があるんだってさ。この個虫はお互い融合して体壁が一続きになって、栄養や老廃物とかを運搬する空洞ができるんだってさ。

    ↓つづく

  • 159毒物解説者セイちゃん23/03/05(日) 18:55:03

    そしてこの長い触手にある刺胞に刺されると、さっき言った毒のせいで滅茶苦茶痛くなるから「電気クラゲ」とも呼ばれてるんだけど…くしゃみや咳、心拍数の上昇、時には呼吸困難とかを引き起こしながら痛みが数日間続くんだって。もし2回目刺されたら最悪アナフィラキシーで命を落とすこともあるよ〜…そんな刺胞から放たれる主な毒成分は「ヒプノトキシン」で、ギリシャ神話の眠り神「ヒプノス」から来ただけあって神経作用が強い毒だって。だから危険性が高いみたいだね…

    もし刺された場合の応急処置としては色々あるけど、主に
    「患部を冷やす」
    「海水で洗い流す」
    「タオルや厚手の手袋をして触手を取り除く」
    「抗ヒスタミン剤軟膏やステロイド外用薬軟膏を塗る」
    っていうのがあるよ〜。ただ一方でやっちゃいけない対処もあって
    「お酢をかける」
    「真水で洗い流す」
    「温める」
    「砂をかけて擦る」
    「刺された痕を素手で触る」
    というのは余計悪化しちゃうからやっちゃダメ。どれも刺胞を活発化させたり、手が刺されることもあるから気をつけてね。真水はかけると浸透圧で毒液が体内に流れ込みやすくなるから危ないんだって。
    あと泳いでる時に刺されると、刺された痛みとかでパニクって溺れる危険もあるから、難しいかもだけど刺されたらなるべく落ち着いて岸や砂浜に戻ること。

    とはいえこいつの問題点は、「青く透き通ってるからいたことに気づきにくい」「触手がすごく長いから当たりやすい」「風に流されるからもし自分の方に流れてくると泳いで逃げるのが難しい」「本体が生きてようが生きてなかろうが、刺胞は刺激に反応して毒を発射するから打ち上げられた骸を触っても毒を受ける」って感じだから…すごく厄介なんだよね。
    海水温度27度以下がクラゲの過ごしやすい環境らしいから、それくらいの暑すぎない環境の海で泳ぐ場合は、前スレで解説したイルカンジクラゲみたいにクラゲ防止ネットの中で泳ぐとか…地上に打ち上がってる場合はひたすら近づかないとか…こんな感じでやるしかないかもね?アカクラゲもアンドンクラゲも近づかないように&そもそもいない時期で海に行けば遭遇率は低めらしいからね〜。

  • 160二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 21:11:38

    >>151

    ヤマカガシの体色は地域によってかなり異なるから体色で判断するのは良くないねぇ

    基本的には緑の体に赤と黒の斑点模様だが、全身黒めな個体やターボ君が捕まえたような青に近い黒の個体もいるからねぇ(そういえば私はツインターボ君のことどう呼んでいるのか知らないねぇ…)

    ちなみに毒蛇以外には噛まれても平気かと言えばそんなことはなく、蛇は全般的に毒を持っていなくともサルモネラ菌を始めとした有害な微生物•バクテリアが口腔内にいるのが普通なので道具もないのに手出しするのは危険だねぇ もし噛まれたらできれば蛇の写真を撮っておき、患部をすぐに洗い流すといいよ 体調を崩し始めたら医者に撮った蛇の写真を見せると良いねぇ

    川で泳ぐ大きなアオダイショウについ興奮してしまって素手で捕まえたら驚くほどキレられて噛まれて後日体調を崩した私との約束だよ

  • 161二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 21:21:42

    久しぶりに来てみたらスカイ君は随分疲れが溜まってるようじゃないかカツオノエボシは私が解説してあげよう…と思っていたら先に書き込まれたねぇ
    カツオノエボシはクラゲにそっくりだがクラゲではないねぇ クラゲとどれくらい違うかと言うと綱から違うねぇ(クラゲは鉢虫綱、カツオノエボシはヒドロ虫綱) もっと分かりやすく言うと魚と人間くらい違う生き物だねぇ
    私はその筋の専門家でもないし、本題から外れるから詳しく説明する気はないけれど、カツオノエボシはキノコのように小さな生き物(ヒドロ虫)が集まってあたかも一つの生物のように振る舞っているねぇ

  • 162二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 22:03:47

    >>160

    まあ実際のところ、毒があろうがなかろうが蛇に咬まれたら病院には行くべきですから。にしても川でアオダイショウに咬まれるってあるものなんですね…

    >>161

    カツオノエボシって赤ちゃん状態から自分と同じ生物を分化していって、それぞれのヒドロ虫が浮き袋部分、触手部分、刺胞部分みたいな感じに働く群れなんだから不思議ですよね〜。海中で真っ二つにしても生きてるのかな…(浮き袋が破れると沈むみたいですけど)


    ちなみに「浮きを持つ群体性ポリプ」という仲間で「カツオノカンムリ」っていうのもいるらしいよ。こっちもエボシと同じで触手に刺胞を持ってるし、刺されると痛いんだってさ。

  • 163二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 02:16:55

    スカイさん!
    スカイさんに教わった釣りで魚を釣りましたよ
    ちょっと時間経っちゃいましたけど今日はこの魚と私の家庭菜園で取れた野菜でお夕飯を作りますね

  • 164毒物解説者セイちゃん23/03/06(月) 11:00:54

    朝の保守しとこっと。次はウミヘビかな?ついでにマムシやハブも出来たら良いな〜って感じで。

    >>163

    んん?これなんだろ…?もしお魚の名前分かるなら教えてくれるかな〜?

  • 165二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 11:32:15

    >>164

    フラワー君も厄介なのを釣ってきたねぇ

    ふぅン…いわゆるさば紋があることと体サイズからサバの仲間にも見えるがヒレの形はサバではないねぇ 画像が粗いがうっすら見えるウロコと尻ヒレを見るにカツオの仲間、体型から言えばヒラソウダガツオかマルソウダガツオ

    時間経過で毒(正確には毒とは言い難いんだけどねぇ…)を発生しやすいカツオと言えばマルソウダガツオじゃないかな?

  • 166二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 11:54:50

    常温保管はダメなのです

  • 167二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 12:20:15

    サバのヒスタミン中毒の話か

  • 168毒物解説者セイちゃん23/03/06(月) 18:45:09

    >>165

    >>166

    あぁほっといた鯖の話か〜!マルソウダカツオも気になるし、後で調べてみよっかな〜。

  • 169二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 20:28:10

    昔セアカゴケグモが日本に入ってきたとニュースで話題になっていたがアレってどんなもんだったのかいまだに分からない
    同じ様にヒアリも危険と騒いでたがアレもよーわからんかったな

  • 170◇◇◇◇◇23/03/06(月) 23:26:35

    フグとか貝とかのプランクトン由来の生き物を無毒な餌だけで飼育して美味しくいただけるものを作るのはできないのか?

    毒の話なのに美味しそうな話が多くてお腹が減るんだが…

    そういえばカサマツの近くにあるアクアととはすごいんだ。日本最大の淡水水族館で、いろんな美味しそう...珍しい淡水魚や水辺の生き物を展示しているんだ。かわうそが飼育員のお姉さんの太ももをどついて「めし!めし!めし!」ってやってたのはとても可愛かった。

  • 171二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 23:37:08

    すみませんスカイさん…
    マルソウダガツオのつもりで上げたつもりが画質が荒かったです…
    タキオンさんもありがとうございます

  • 172二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 00:00:46

    >>169

    セアカゴケグモとヒアリはどっちも特定外来生物に指定されてて、セアカは日本、ヒアリは世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれてるくらい厄介な存在なんだよね〜…セアカゴケグモは都会でも生きれるし、更に寒暖差が厳しくても割とイケるくらい丈夫な連中だから日本のしんどい気候でも中々やられなくて困ったやつらなんだよね…そして>>109でも言ったけど、ヒアリはスクミリンゴガイの卵まで食べれるくらい強いしグンタイアリほどじゃないけど数の暴力で襲ってくるから恐ろしいよ。どっちも危険な外来種だから後日ちゃんと解説しよっかな。

    >>170

    前スレの49で、有名なふぐ料理チェーン店の「玄品ふぐ」は独自の餌やりで無毒な養殖トラフグを作っていると説明しましたが… >>123でタキオンさんが言う話ではテトロドトキシン未摂取で育てようとすると強いストレスがかかるみたいなんですよね〜…スベスベマンジュウガニも同じかどうかはわかりませんが、まあ倫理的にちょっとアレな事項があるみたいで…はい。オグリさんも「毎日あまり味のない人工食料だけの生活」とか耐えられないですよね?多分そういう感じなのかな〜ってセイちゃん感じました。

    >>171

    いやいやフラワーが謝ることないって!気にしないで!まあついでだし鯖のヒスタミン中毒も後でやっとこっかな。それにしてもあの写真だけでマルソウダカツオってズバリ言い当てちゃうタキオンさん凄すぎない?ホントは毒性生物研究家なんじゃ

  • 173毒物解説者セイちゃん23/03/07(火) 00:29:06

    >>138

    遅れちゃいましたけど!マックイーンさん!サーターアンダギーを食べるのは良いですが、その貝は下手に捕まえたら命に関わりますから絶対触っちゃダメです!その貝は別名「ハブガイ」とも呼ばれてる強烈な毒を持ったイモガイですから!


    「アンボイナガイ(学名:Conus geographus)」は、新腹足目イモガイ科に分類される巻貝の一種だよ〜。イモガイ類では大型の種類で、殻は最大13cmぐらいまで大きくなることもあるんだって〜。

    この貝は夜行性で夜に活動するんだ。そして獲物である小魚に近づくと吻を長く伸ばして「歯舌」っていう毒針を矢のように飛ばして毒を注入するよ〜。そうして毒で麻痺した小魚は、殻の下にある口を袋状に大きく拡げて丸呑みにするってさ。まるで毒矢を使う狩人みたいだね。ちなみにこの歯舌矢はかなり頑丈で、ゴム手袋とかウェットスーツなんかも貫通しちゃうみたいだから本当に触ったら命取りなレベルだよ…まあとはいえ甲殻類の殻は貫けないからそういう天敵に食べられちゃうことはあるみたいだけど。


    そしてこの歯舌矢から放たれる「コノトキシン」という神経毒は他のイモガイ科の中でも一番の強さを持ってて、なんとカツオノエボシをも超える程の強さを誇るんだ…毒蛇であるインドコブラと比べると37倍とも言われてるし血清さえないから、もし刺されたら心臓に近いところを紐とかでキツく締め付けて毒の流入を阻止しつつ口で毒を吸い出してから病院に行こうね?

    刺された際の痛みこそ小さいけど…上で言ったような応急処置をしないとやがて神経が麻痺してきて、末梢神経の伝達も阻害してくるから20分ほどで喉の渇き、めまい、歩行困難、血圧低下、呼吸困難等の症状が現れて…そのまま命を落とすよ。

    沖縄だとハブガイと別に「ハマナカー」とも呼ばれてるんだって。これは刺されると手当てどころか「浜の半ば」あたりで亡くなるところから取られてるんだとか…あと英名には"Cigarette snail" (たばこの巻貝)って名前もあるけど、これは「刺されてから亡くなるまで煙草一服くらいの時間しかない」って意味らしい…どれも命を落とすまで時間がかからないという恐ろしさを如実に表してるよね…


    ただ肉自体に毒はないから他のイモガイ類みたいに食用にもできるし、貝殻も綺麗だからコレクションする人もいるよ。100%害ってわけじゃないんだね〜

  • 174毒物解説者セイちゃん23/03/07(火) 10:12:46

    最近花粉症に苦しむ人が多いけど、花粉も実際毒みたいなものだよね〜。セイちゃんのトレーナーさんも見事に花粉症だから困ってるってさ〜。
    そういや前に貝殻ライトみたいなのを買って、その貝殻がアンボイナガイっぽいていうことあったなぁ…セイちゃん未だに判別できてないけどなんとなくそれっぽいんだよね。

  • 175二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 10:21:32

    花粉症もといアレルギー反応が有りなら茶の滴石鹸とか詳しく知りたい
    石鹸使ったらうどんが食えなくなるとかわかる様なわからん様な

  • 176毒物解説者セイちゃん23/03/07(火) 10:46:21

    >>175

    セイちゃんもその事件は聞いたことあったんですが、どういうメカニズムなのかとかは知りませんでしたね〜。でも調べてみればなるほど納得と言えるようなメカニズムでしたよ〜。


    茶のしずく石鹸が販売されてた2009年ごろに小麦アレルギーになる人が増えてたけど、今までそんな兆候や持病アレルギーがあったわけじゃないのに突然発症したんだって。小麦を食べると瞼が腫れたり顔が痒くなったり…人によってはアナフィラキシーや呼吸困難になる場合もあったみたいで、結構深刻な状態だったらしいよ…

    なので石鹸の成分表を見てみたら、その中に保湿機能などを与える目的で「グルパール 19S (加水分解コムギ末) 」っていう小麦由来のタンパク質が配合されていたらしいんだ〜。そしてそのアレルギー発症者は「普通の小麦アレルギー」じゃなくて「グルパール 19Sのアレルギー」持ちだとわかったんだってさ。

    どうやら、まず皮膚や粘膜を通して「茶のしずく石けん」の中にある「グルパール 19S」が体内へと吸収→小麦由来の「グルパール 19S」に対する抗体が作成されちゃった→小麦を食べるとアレルギー症状が出るように…って感じみたい。


    イギリスの研究でも「ピーナッツアレルギーを発症したお子さんは、そうでない子たちと比べてピーナッツオイル入りスキンケア製品を使用していることが多い」っていう報告があるみたい。

    つまり食物アレルギーは、化粧品とかに含まれる食物成分が皮膚に繰り返し吸収されるとアレルギー化するリスクが高いって感じなんだって〜。赤ちゃんは特にお肌が弱いから、それくらいの時期にそういう成分を摂取しちゃったらアレルギー化する可能性が高いから要注意だってさ〜。肌吸収しないように気をつけなきゃいけないね…


    ↓出典元

    『茶のしずく石けん事件』とは?食物成分配合化粧品などが招く食物アレルギーに注意! - LUMEDIA (ルメディア)皆さんは『茶のしずく石けん事件』をご存知ですか?食品成分が配合された石けんを使い、アレルギーになる方が多発した事案です。この記事で、食品成分を肌に塗ることのリスクについて、皮膚科専門医と一緒に考えていきましょう!lumedia.jp
  • 177二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 11:53:12

    >>176

    肌吸収するとアレルギーになるってのでターボ思い出したもん。トレセンの近所の山にたくさん生えてるすぎの木が撒き散らす花粉ってもしかしなくても粘膜で触れまくってるからアレルギーになるもんなもん?

  • 178二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 12:05:19

    >>177

    大体そんな感じですかね〜?

    花粉症のはなし ~原因とメカニズム~|アレジオン【エスエス製薬】花粉症のはなし ~原因とメカニズム~。花粉症とは?鼻粘膜における花粉症発症の原因とメカニズムについてご紹介。エスエス製薬のアレジオンブランドサイト。www.ssp.co.jp

    エスエス製薬さんの公式HPに詳しい説明がありますけど、スギ花粉等のアレルゲンが鼻の粘膜に付着したら抗体が作られて「マスト細胞」っていう細胞に結合するんだって。この状態でまたアレルゲンが付着したら、ヒスタミンとかそういうアレルギー誘発物質がマスト細胞から放出されるんだとか。その物質の影響で鼻や目が刺激されて目が痒くなったり鼻水が止まらなくなったりするみたいですよ〜。


    ちなみに花粉症ってバビロニアの頃(紀元前1800年代)にかかってた人がいたみたいな記述があるみたいだから、今も昔も人間は花粉症に悩まされてたみたいだね〜…

  • 179二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 12:29:53

    同じケースでいくと、長年ゴム加工の町工場を経営していた人が皮膚や呼吸器からの長年の蓄積により、気付かないうちにラテックスアレルギーを発症
    手術で使用されるゴム手袋に反応してしまい手術中止……というパターンも
    アレルゲン検査は小さい頃に受けてそれっきりって人も多いし、鼻水やくしゃみくらいならいつものことと片付けられてしまうから、見落とされがちになるね……

    ちなみに出典は某失敗しない外科医のドラマ
    調べてみたら似たような症例は結構あったよ

  • 180二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 23:55:46

    保守

  • 181毒物解説者セイちゃん23/03/08(水) 00:29:51

    保守してくれてありがと〜。ちょっと顔出せなかったけど、明日にでもウミヘビとマルソウダガツオの説明しようかなって思ってるよ〜。
    というわけでセイちゃん横になりますね…

  • 182毒物解説者セイちゃん23/03/08(水) 10:04:40

    なんだかんだこのスレも完走しそうだね…

  • 183毒物解説者セイちゃん23/03/08(水) 14:23:37

    セイちゃんはあくまで勉強的な意味で毒物に興味を持ってるけど、昔毒物に興味を持って70人以上毒を盛った人がいたらしいね。その人は学生時代にアンチモンやタリウム、前スレで紹介したジギタリスなんかを使ってたらしいけど…人間に毒盛って経過観察してたって怖すぎない?

  • 184二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 14:44:40

    >>183

    そういや金属元素にも

    毒性がある奴は多いんだよな

    有名どころはポロニウムとか?

    まぁあれは毒性以前に

    放射線とかの方がヤバいけど...

    あとはヒ素とかも有名かな?

  • 185二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 14:49:47

    あとは水銀も薬と誤解されて服用された時代があったから事実上の経過観察の記録には事欠かんのよね
    鉛もワインの味付けや調理器具の鉛でローマ中に汚染が広がってたんだっけ

  • 186二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 15:36:07

    >>185

    なんならローマは水道管も鉛だったな

  • 187二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 16:31:31

    水銀、鉛...どっちも重金属と呼ばれるな!
    名前は中々カッコいいけど、
    実はかなりタチの悪い毒の一種だぜ...
    有名なのが上にも出てる水銀だな!
    重金属は摂取してから症状が出るまで
    下手すると数年ほどかかったりするから、
    割と最近まで毒扱いされていなかったんだぜ?
    水銀で起こる病気の原因には
    大抵有機水銀が原因になるパターンが多いな
    有名な水俣病なんかがまさにそうだ...
    有機水銀は摂取すると中枢神経が侵され、
    初めは口周りの痺れから始まり
    徐々に言語障害や歩行障害が現れ
    最終的には寝たきりになって死に至る...
    亡くなった人々はきっと辛かっただろうな
    古代中国では水銀化合物を不老不死の薬の
    材料として扱っていた事もあるぞ
    薬は辰砂って名前で、
    かの始皇帝も飲んでたそうだ
    まぁ早死にしちまったけどな...

  • 188毒物解説者セイちゃん23/03/08(水) 17:10:56

    >>184 >>185

    重金属なら足尾銅山の公害で有名なカドミウムも危険な元素だね〜。スズや銅も口に含むと中毒になる場合があるし、やっぱ金属の体内摂取は量を間違えるとかなり危ないね。

    >>187

    ウオッカさんが重金属のこと詳しくてセイちゃん驚きですよ。水銀は体温計でも使われてたし、もし割れたりしてそれを触っちゃった人がいたら水銀中毒になってたのかな?…なんかそう見ると秦の始皇帝はすごい命知らずなことしてたよね…不老不死を求めてたはずが自分の寿命縮めてたとか…専門知識がない時代な以上しょうがなかった節はあるかもしれないけども。

    鉛食器は前スレのトマトで少し触れたけど、トマトの酸味成分が鉛元素を溶け出させて鉛中毒になってた…みたいな事例があったみたいだし、金属中毒なんて概念が無かった時代は苦しんでた人が多かったみたいだよね〜…もしタイムトラベルしたとしてもそういう製品に盛られた物は口にしない方がいいとセイちゃんは思いま〜す。

  • 189二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 17:37:36

    ちょっとばかし補足だぜ!
    素の水銀に触るとどうなるかだが...
    なんと実は中毒にはまずならないぜ!
    具体的には皮膚から
    ゆっくり吸収されるんだが、
    蛍光灯や体温計レベルの量なら
    体内にほぼ残存せず排出されるぜ!
    ただ...水銀が蒸発して
    蒸気になるとかなり危険だ
    気体になった水銀は肺から体内へ
    吸収されるんだが、吸収速度がかなり速くて
    肺に高濃度の水銀が付着する事になるぜ...
    これにより頭痛や痙攣、呼吸困難、
    悪いと水俣病のように言語障害などが
    発生する場合もある上、水銀は
    揮発する温度がなんと摂氏20℃なんだ...
    夏の室内ならすぐ揮発しちまうぜ
    ちなみに、水銀を使った合金の事を
    『アマルガム』というぜ!
    聞き馴染みのある奴もいるかもな?
    昔は銀歯に使われてた
    アマルガムもあったらしいぞ!

  • 190毒物解説者セイちゃん23/03/09(木) 01:01:51

    もうあと10レス分しか残ってないし、少ししたら新しいスレ立てるかも。次スレではウミヘビの解説から始めるつもりだよ〜。

    >>189

    微量の水銀を触る分には大丈夫だけど、あったかい部屋とかで揮発したのを吸い込むとアウトなんですか〜。まあ液体金属なのだから注意して取り扱わなければならないのは確実だし、毒展にも水銀の説明が確かあって下手したら命に関わると書いていたはずですからね…

    というわけでセイちゃん横に

  • 191毒物解説者セイちゃん23/03/09(木) 11:03:26

    おはよ〜。もう残りレス数が少ないから、ウミヘビとマルソウダカツオの説明はPart2で始めよっかな。ここの残りは解説希望の毒物があるなら送ってくれると嬉しいし、無ければ適当に埋めちゃっていいからね〜。

  • 192二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 11:24:50

    せっかく鉱毒出てきたのだから罹患したくない病気暫定トップ10に入るであろうイ病気のカドミウムについて


    これだけじゃ何だからここの住人におすすめの本を置き逃げする

    https://www.amazon.co.jp/図解中毒マニュアル―麻薬からサリン、ニコチンまで-死に至る薬と毒の怖さを考える会/dp/4810372456


    90年代末期ごろに流行った怪しいマニュアル系本の一つ

    他だと完全失踪マニュアルとか完全自○マニュアルなんかが有名だね

  • 193毒物解説者セイちゃん23/03/09(木) 20:26:12
    ここは幸せなフラウンススレ|あにまん掲示板セイちゃんとフラワーちゃんがお花畑で仲良くお花摘みするスレbbs.animanch.com

    https://bbs.animanch.com/board/1681677/?res=190

    予期せぬところで毒知識を披露したセイちゃんです。

    クローバーとコバルトヤドクガエルとハコフグとアコニチンについて解説しましたよ〜。まさか毒生物解説の流れになるなんて思わなかったからビックリですよセイちゃん

  • 194二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 20:27:14

    毒はどこにでもあるからなー
    うめうめ

  • 195二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 20:49:52
  • 196毒物解説者セイちゃん23/03/09(木) 21:42:16
  • 197毒物解説者セイちゃん23/03/09(木) 23:57:01

    おねむなセイちゃんは横になるのであった
    このスレは適当に埋めても良いしほっといても良いからね〜?

  • 198二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 23:58:55

    セイちゃんお疲れ
    うめ

  • 199二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 00:21:52

  • 200二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 00:26:26

    うめめめめ

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