- 1121/11/18(木) 23:49:09
ライスとお兄さまの新婚もののSSです。
[ウマ娘SS]汚泥に沈む貴方に青いバラを【閲覧注意】|あにまん掲示板注意事項トレ♂×ウマです。物語の展開上人が死にます。まだ書いている最中ですが「あっ重いなコレ」ってなるぐらい重いです(一応ハッピーエンドです)bbs.animanch.com時系列は↑のSSの数日後の話です。
登場人物
ライスシャワー
トレセン学園卒業後に電撃結婚したウマ娘。お兄さまのことが大好きで、支えになるため毎日頑張ってる。毎日が幸せ。
お兄さま
トレセン学園のトレーナーさん。顔がいい。過去もライスへの想いが重い男。お婿さん。毎日が幸せで怖い。
- 2121/11/18(木) 23:50:37
ライスの俺への呼び方は少し特殊だ。ライスは自分の事を血の繋がりはないが「お兄さま」と呼ぶ。
どうしてそう呼ぶのかというとライスの学生時代、「好きな絵本の青いバラみたいにみんなを幸せにできるウマ娘になる」というライスの夢をライス自身がそんな風になれないという恐怖心から諦めようとしたときに、自分は変われると信じ、その背中を押した。結果、メイクデビュー戦で見事1位をもぎ取り、ライスも自分は変われるという確信を手に入れた。そのときに自分のことをライスの好きな絵本のキャラクターになぞらえて「お兄さま」と呼ばれるようになった。
そしてその呼び方は結婚してからも続いている。そのことに関して不満は無い。何しろライスからの信頼と親愛の証だからだ。
だが、不安はある。その呼び方で周りから近親婚したと誤解されることだ。
結婚報道はしたのだが、この国の全員が全員このニュースを見たワケでも無いのでライスの為にも不安の種はなるべく潰しておきたい。
とはいえ、自分はライスにああしろこうしろと命令したくないし偉そうに言える立場でもない。ライスの好きなようにさせようとかなと考えていた矢先だった。 - 3121/11/18(木) 23:52:13
「お兄さま、お外では呼び方を変えてもいい?結婚してるのに『お兄さま』って読んだらびっくりする人がいるかもしれないから…」
「ん!」
考えていることをぴたりと当てられたような気がして驚いて紅茶を飲む手を止める。
「あの…嫌だった?」
「ううん!実は同じこと考えてた!」
結婚するとお互いが似てくると聞いたが、どうやら本当だそうだ。
「そうなの?えへへ、なんだか嬉しいかも…」
「ふふ、俺も」
「えへへ…それでね、こう呼ぼうと思ってるんだけど…」
「どんな呼び方?」
そう訊ねるとライスは顔を真っ赤にして俯いてしまった。だが、よーく聞くと「……さま」と言っている気がする。
「え?なんて言ったの?」
「…なさま」
「もうちょっと大きい声で言える?」
「…んなさま…」
「うーん、もう一声!」
「だ、だんなさまっ!」 - 4121/11/18(木) 23:53:17
「だんなさま」。そう呼ばれた途端、胸の中が温かいもので満たされた感覚がし、自分の顔も熱くなっていった。
ライスも顔どころか首まで真っ赤だ。恥ずかしかっただろうに、よく頑張ってくれた。なら、今度はこっちの番だ。
「よく言えたね、さすが、自慢の奥さんだ」
「おっ!?おおおおくさん!?」
優しく、しかし逃げられないようにそっと抱きしめながら耳元でそっと囁くとライスの尻尾が驚きのあまり勢いよくピーンと張る。
「うん、俺のために結婚してくれて、支えてくれて本当に嬉しいよ。もう自慢の奥さんって評価じゃ物足りないなあ。もっと凄い呼び方にしようかなあ」
「…ぅぁぁ……きゅう」
「え?9?」
ライスが奇妙な鳴き声を出したと同時に身体から力が抜ける。顔を見ると目を回して失神していた。……どうやら羞恥心がキャパオーバーしてしまったようだ!
「ごめーん!ライス!やりすぎた!目覚ましてーっ!」
おしまい - 5二次元好きの匿名さん21/11/18(木) 23:54:41
あっあっあっあっあ
刺激が強すぎる - 6二次元好きの匿名さん21/11/18(木) 23:58:34
御馳走様でした。
良かった - 7二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 00:11:30