200まで行ったからニジケイちゃんのss書きました

  • 1121/11/19(金) 09:22:40
    もし200までいったら私のSSを書くわ|あにまん掲示板明日が楽しみねbbs.animanch.com

    こちらのスレで200いったので書きました。百合作品はちょいちょい見てますが書くのは初めてなので拙い点があるかと思いますがよろしくお願いします。

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 09:23:28

    誰?

  • 3121/11/19(金) 09:26:44

    私はアニマ・ニジケイ、安仁満女子高校に通う高校3年生よ。漫研部の部長をしているわ、と言ってもマンガの執筆は文化祭の時くらい、普段はオタトークばかりしてるだけのゆるい部活だ。今日の授業を終えて漫研部の部室へ行く。

    ニジケイ「今日も授業は退屈だったわ〜、もっと難しくていいのに」

    ???「先輩またイキリですか?成績表にTOP10に載ってない時点でそんなこという筋合いはないんですよ」

    ニジケイ「なんですって〜!」

    この子は山野凛音、2年でいつも私を揶揄ってくる少し気に食わない奴で曇らせが好きだ。

    ???「絵の進捗はこんなものかな〜」

    この子は若宮香織、2年で彼女が主に文化祭用のマンガを執筆している。性別を問わない夢女子兼腐女子でありtwitterのフォロワー数はつい最近10000人を超えたらしい。

    ???「あ、先輩!こんにちは!」

    ニジケイ「こんにちは、留美ちゃん」

    この子は高梨留美、1年で元気で明るい子、なのだがオタク知識が全然ないのである。正直何でこの部に入ってきたのかがわからない。私含めたこの4人が漫研部の面々だ。

  • 4121/11/19(金) 09:27:53

    若宮「皆さんちょっといいですか、資料集めのために王様ゲームをやりたいんですけど」

    香織ちゃんの資料集めはいつもの事なので皆快諾し、香織ちゃんが王様ゲームの準備を始める。

    若宮「準備ができました」

    「「「「王様だーれだ!」」」」

    棒に描かれている赤いマーク、恐らく私が王様だろう。

    ニジケイ「私ね!これからゲーム中は全員私のことを御姉様と呼びなさい!」

    山野「…は?王様ゲームってそういうゲームじゃありませんよね?」

    ニジケイ「でも私は王様に選ばれたのよ、それくらい良いじゃない!ほら!早く呼びなさい!」

    王として当然の権利を行使しているだけである。文句を言われる筋合いはない。

    高梨「はい!御姉様!」

    ニジケイ「留美ちゃんは呼んだわよ、残り2人も早く1回くらいは呼びなさい」

    しかし、言わない。

  • 5121/11/19(金) 09:28:19

    ニジケイ「もしかして、私が好きすぎて言うのが恥ずかしいとか〜?」

    山野「そ、そんな訳ないじゃないですか」

    若宮「…///」

    山野「あれ…香織さん?」

    若宮「そ、そうですよ!ニジケイ御姉様のこと!ずっと好きって!思ってたんですよ!!こういうこともしてほしいって思ってたんですよ!!」

    ニジケイ「え、ホントにホントのホント?」

    若宮「ホントにホントのホントです!」

    山野「…………それを言うなら私だってニジケイ御姉様の事が…好きです」

    ニジケイ「凛音ちゃんは便乗して揶揄ってるんでしょ?」

    山野「便乗じゃ、ありません。本当の本当に好きです。揶揄ってたのは照れ隠しだったんです。ごめんなさい」

    ニジケイ「ふぇ?え?え?ホントに?ホントに?私、夢でも見てるの?」

    高梨「ちょっと待ってください!それを言うなら私だって!!」

    ニジケイ「留美ちゃんも?」

  • 6121/11/19(金) 09:28:53

    高梨「はい!ニジケイ御姉様じゃありませんが凛音御姉様のことが好きです!そのためにこの部活に入りました!」

    山野「ごめんなさい、今言っての通り私にはニジケイ御姉様が…」

    若宮「最初に告白したのは私よ!ニジケイ御姉様は私のものなんだから!」

    高梨「じゃあじゃあ!いっそのこと2人ともニジケイ御姉様に付き合えばいいじゃないですか!私も私で凛音御姉様に付き合いたいです!」

    山野「私は、香織さんがニジケイ御姉様と付き合ってても大丈夫ですよ。それに留美ちゃんとも付き合いますよ」

    若宮「私も、本当は同担拒否なんですけど…!ニジケイ御姉様の悲しむ顔が見たくないから!凛音ちゃんとも付き合うの我慢します」

    ニジケイ「みんな…本当の本当に、私のことが、好きなのね…」

    こんな経験は初めてだ。正直どうすればいいのかわからない。

    ニジケイ「ちょっと…回答は保留させてもらってもいいかしら?あまりに突然のことで、どうすればいいのかわからないわ…」

    高梨「ニジケイ御姉様、2人とも二股でもいいって言ってるんですよ!その乙女心に応えないでどうするんですか!」

    ニジケイ「そ、それによ、そんなノリで付き合うのは2人に失礼だと思うわ。今日のところはみんな帰って家で考えて一回冷静になるべきだと思うの。それで明日結論を出しましょう、ね?ね?」

    山野「それも、そうですね。私としたことが少々事を急ぎ過ぎました」

    若宮「私の気持ちは変わりませんからね!」

  • 7121/11/19(金) 09:29:21

    こうして、私たちは部活を早めに終えて帰路に着く。下校道を歩く途中、告白についてのことで頭がいっぱいだった。当然に家に帰っても告白のことで頭がいっぱいなのは変わらない。実のところ答えは一つしかないことはわかっている。だけど、躊躇しているのだ私は。現状が付き合うことによって壊れてしまうかもしれないことを。彼女たちはその場のノリとはいえそう言う考慮とか全部振り切って告白している、と言うことは容易に想像が付くし、あの子たちは付き合ったところで劇的に変わる訳でもない、ということはわかっている。わかっているのだがそれでも怯えてしまう。自分が後輩を信頼していないようで自己嫌悪に陥ってくる。寝よう、眠れないだろうけど寝よう。こんな鬱屈とした気分を少しでも解消するにはそれしかない。そうして私は、今日のところは考えるのをやめた。

    ニジケイ「意外と眠れたわね」

    と言っても1時間ほどしか眠っていない。悶々とした気分で授業を受け、ついに放課後だ。なんて事のない部室の扉、今はそれを開くのに激しく緊張する。

    ニジケイ「みんな、今日は元気かしら?」

    全員いる。全員の視線が突き刺さる。

    ニジケイ「とりあえずは昨日のお話からね。単刀直入言うわ。私は、あなたたちの告白を私は…私は…」

    言えないここから先が言えない。ここで黙るとはとんだヘタレである。別に誰か1人を選ぶわけでもないというのに、黙ってしまうのだ。みんな、何も言わずに見てくれている。

  • 8121/11/19(金) 09:30:09

    ニジケイ「私は、2人の、告白を…」

    ああ、こんな気分はもう嫌だ。早く言ってしまいたいのに言えない。

    ニジケイ「う、う、受け入れ…」

    勇気を出せ、ここまで来たのなら言うしかない。

    ニジケイ「る!受け、入れる!受け入れる、わ!」

    言った。言ってしまった。先ほどと同じく部室は静かなままだ。

    若宮「ありがとう、ございます…!ニジケイ御姉様が1日置くから断られると思って心配で心配で、本当によかった…」

    山野「私も同じこと思ってました、それに留美ちゃんのこともありましたし。もちろん断りませんでしたけどね」

    高梨「こういうこと早めに済ませたいから昼休みにとっくのとうに告白しちゃいました!」

    みんな、安堵の表情が浮かんでいる。恋人になったからには悲しい顔は見たくないし絶対にさせない。

  • 9121/11/19(金) 09:32:22

    ニジケイ「っていうか香織ちゃん、御姉様ってまだ呼ぶの?」

    若宮「入った時からその様に慕っていましたので」

    山野「それより恋人になった訳だから御姉様、キスしませんか?」

    妖艶な表情で誘ってくる。やばい、グッときた。

    若宮「ずるい!私が先がいい!凛音ちゃんは留美ちゃんがいるのにファーストキスをニジケイ御姉様で済ませてもいいんですか!?」

    山野「もう、やったから。昼休みに…」

    高梨「はい…///凛音御姉様の方から誘ってきました…///」

  • 10121/11/19(金) 09:32:34

    若宮「じゃあ!ファーストキス同士キスしましょうね!ニジケイ御姉様!」

    ニジケイ「さも私に恋人がいないように断定してるけど私だって1人は2人くらいはいたわよ!」

    まあ、完全なるウソなのだが。

    山野「いや、御姉様はできる人じゃないですね」

    若宮「あー、私もそれは同意です」

    彼氏がいないと断定するなんて失礼な子たちである。事実なのだが。

    ニジケイ「そうよ!彼氏なんていたことないわよ!ちょっと見栄を張っただけよ!」

    高梨「ニジケイ先輩ってそういうところありますよね」

    若宮「でもこれで彼氏がいない生活とはおさらばですね」

    山野「おさらばじゃないと思いますよ、私たちは彼女になるわけですし」

    若宮「確かにそうですね!で、キスしましょう!キ〜ス!!」

  • 11121/11/19(金) 09:32:57

    香織ちゃんが近づいてくる。香織ちゃんの身体に手を添えて少し抱き合う体勢になる。顔が近づく。目が合う。そしてついに、唇が触れ合った。それで終わり、かと思ったのだが唇以外の感触がある。間違いない。舌だ。私はそれに応じ自分の舌も絡ませていく。数秒間ほどお互いの舌を絡ませる。そうして香織ちゃんが離れていく。行かないで、そう思った。唇の間に糸が引いている。

    若宮「御姉様、良かった…です///」

    山野「次は私、ですね」

    ニジケイ「ちょっと待って、いいの?香織ちゃんと間接キスになっちゃうけど」

    山野「構いません、付き合っていく上で慣れなくてはいけないことですから」

    凛音ちゃん、強いなあ。凛音ちゃんが近づいてきて手を握ってくる。ただ手を握ったのではない。恋人繋ぎだ。私たちは付き合っているのだと改めて実感する。そして同じようにキスをする。どちらも恐らくは2回目なのでなんとなく慣れている、気がする。同じようにまた糸を引く。今の私は惚けた表情をしているのだろう。凛音ちゃんも同じく惚けた表情をしている。

  • 12121/11/19(金) 09:33:25

    ニジケイ「…ふぅ。今日のところはここまでで良いわよね。勢いで最後までやっちゃうのはさすがにどうかと思うし。声が漏れそうだし」

    山野「そうですね、と言ってもこんな気持ちで部活できそうにないし私は帰りますね」

    高梨「じゃあ私も凛音御姉様と一緒に!」

    ニジケイ「香織ちゃんはどうするの?」

    若宮「今ならすごいのを描ける気がするんで残ります、残りますとも!」

    たしかに、あんな経験をした後だったら凄いのを描けそうだ。

    ニジケイ「いつも通り、修羅場を邪魔しちゃ悪いわね。私も帰るわ」

    若宮「待ってください!って言いたいところですがニジケイ御姉様がいると集中できないのも事実。やっぱり帰ってください」

    ニジケイ「じゃあ私たちは帰るわね。また明日」

    こうして、私たちは部員全員が部員同士付き合うことになった。これからもたくさんたくさん思い出を作っていこう。私たち4人で。

    終わり

  • 13121/11/19(金) 09:34:55

    はい、終わりです。今めちゃくちゃ恥ずかしいです。SS自体は書いたことあるのですが百合SSを晒すのってかなり恥ずかしいですね。ここから先は感想スレです。
    ここまで読んでいただきありがとうございました。

  • 14二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 09:36:03

    GJ!

  • 15二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 12:10:30

    お見事!

  • 16二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 12:30:12

    馬鹿な!ニジケイに真面目な百合SSだと
    ギャクキャラではなかったのか

    SS自体はクオリティが良かったと思いますが自分に百合小説の耐性がないのかお砂糖を吐きそうなりました

  • 17121/11/19(金) 18:23:34

    夕方あげ

  • 18二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 19:34:02

    今読んだ。すげえ正直後追いのネタスレだからSSもさらっとしたものだと思ったら普通にニジケイのガッツリした百合SSじゃん、アンタすげえよ。山野ちゃん達との学校生活を前日譚で読みたいと思ったぐらいだ!

  • 19二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 19:39:38

    マンツーマンの百合かと思って開いたら漫研が百合の園になってたでござる

  • 20二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 19:49:34

    乙でございます。楽しませていただきました

  • 21121/11/19(金) 22:12:41

    夜あげ

  • 22121/11/20(土) 08:10:58

    たくさんの感想ありがとうございます。
    実はキャラ作ったはいいけど百合への導入が思いつかずやべえってなったけど結果的には良いものが作れたと思うのでよかったです。皆さん本当にありがとうございました!

  • 23二次元好きの匿名さん21/11/20(土) 08:13:28

    >>22今見て満足した

    …続き書いても良いのよ?

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