- 1二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:04:08
「変わったよなお前。いや…偏見とかじゃなくてよくこの仕事を選んだな…」
「へへ、卒業した後に色々あって変わっちゃいましたね。そんなに驚かないでくださいよ」
「あー…とりあえず…チェンジ出来るか?」
「トレーナーさん?無理ですよ、ウチにそんな制度はありません!」
「お金払うし別の人に頼むから…マジで頼む…こんな情けない姿を教え子に見せられん
「こんなサービスに頼むくらいなんですから相当溜まってるんですよね?私に任せてください!卒業してから色々勉強しましたから」
「……すまん…じゃあ頼む……」
「トレーナーさん!!このゴミの山は何ですか?!それに埃ばっかで…ハウスクリーニング頼むにしても最低限掃除してからにしてください!!」
「お前整理整頓苦手だったのに成長したな…ほんと…!」
「話を逸らさないでください!!ホントよくここまで汚部屋を作れますね?!」 - 2二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:05:23
やめろ 教え子にプライベート露呈は本気で死にたくなる
- 3二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:05:28
- 4二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:05:29
デリ(バリー)ヘ(屋を掃除す)ル
- 5二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:05:49
シロアリ退治とか?
- 6二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:08:26
- 7二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:09:39
家政婦プレイのお店ちゃうん?
- 8二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:09:53
- 9二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:10:26
ウマ娘なら一人ででかい家具動かして裏側のお掃除もできるし向いてるのかも
- 10二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:10:39
ウマ娘には好評だけどトレーナーは苦い顔しそう
- 11二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:11:16
布団乾燥機の出番だな!!
- 12二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:11:31
「このエナジードリンクの数なんですか!!それにカップ麺のゴミだらけ…」
- 13二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:12:23
警察スレと同じ人?
- 14二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:13:05
ラストはトレーナーとウマ娘が結ばれてそう
- 15二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:13:11
人妻デリへルとかだと家事代行も入ってる所あったような
- 16二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:39:35
部屋汚い人が成長して掃除する立場になるなんてな(しみじみ
- 17二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:40:53
- 18二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:41:30
その時もこの子だったような…
- 19二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:41:35
- 20二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:42:02
何それ…トレーナーの容姿が草なぎメンバーに固定されたんだけど…
- 21二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:42:08
流れが似てたから......後スレ画も
- 22二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:56:12
- 23二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:00:14
- 24二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:01:04
- 25二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:01:34
- 26二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:02:25
- 27二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:05:23
- 28二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:06:32
- 29二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:07:52
なるほど、そういう楽しみ方もあるのか
- 30二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:08:11
- 31二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:10:28
- 32二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:13:40
- 33二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:16:21
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:27:57
「はい、じゃあ今回の作業費はこんなもんです。現金ですよね?」
「お、流石わかってるね。それにお安いし、贔屓にしちゃおうかなー」
「はぁ、言っておきますけど、ウチの制度で言えば追加料金レベルですからね!? 重作業費、それも事前申告なし!」
「うっ……そんなにひどかった?」
「そうです!元担当のよしみで通常料金にしときますけど……本来は、ひーふーみーの、このお値段です!」
「……ぷっ」
「……なににやけてるんですか?」
「いや……『ひーふーみーの』って……俺のおふくろみてぇな電卓の叩き方するな、って。あぁ、ごめんな女の子にこんな」
「はぁ……あなたのお母様とは会ったことないですけど。あなたがよく、こうやってスマホ叩いてたんですよ。距離計算とか、目標タイムとか」
「……そう、だっけ」
「そうです。……あなたのことずっと見てたんですからね」
「あ、おう……そうか」
「……今も。あなたのこと、思い出してるんですからね?」
「……それは、後悔? ……恨み?」
「……そんなんじゃ、ないです」
「なら、何「恋」……え?」
「じゃあ、営業所に戻りますね。……今日は、ありがとうございました。またのご利用を……お待ち、してます」
「……待、って」
「きっと、私じゃない誰かが来ますけど。そのときは超過オプション払わなくていいように、普段から綺麗にしておいてくださいね」
「待って!」
「さよなら」 - 35二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:47:32
- 36二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:50:43
- 37二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:53:02
膝の高さまで空き缶があるってホント何やってんですか!
- 38二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:54:59
- 39二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 19:22:23
「…………うちの会社、指名システムないんですけど」
「そうだねぇ、めっちゃ頼み込んだからね」
「受付のオペさん、電話終わりですごい顔してましたよ」
「どんな?」
「迷惑そうな顔と、頑張っておいでって顔と、女子高生みたいな顔」
「ふむ……」
「……とにかく。今回は水回り徹底コースと……うわ、料理オプション。私これNGにしてるんですけど!」
「え。受付さんがめちゃくちゃ推してきたんだけど」
「うそー……。はぁ、とりあえず掃除からしますね」
「なんか……機嫌悪い?」
「気まずいんですよ!あんな一世一代の告白の後で!また呼ばれると思わないでしょ!一週間そこそこで!」
「あれでお別れに出来るわけないだろ!……俺はまだお前と話したかったよ」
「っ……卒業の前にそれを言ってくださいよ!」
「あ、おう……」
「さぁ!ちゃっちゃとやりますよ……もう」
「うーむ……すまん」
「……次からは、ふつーにLANEしてくださいよ」
「え、いいのか」
「えぇ、いいです」 - 40二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 21:51:38
まだ書ける気もするしこれ以上は誰かに任せたい気もする
- 41二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:01:19
- 42二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:07:48
- 43二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:17:54
トレーナー室が相変わらず乱雑なのを現担当にバラされて怒られるんですね分かります
- 44二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:03:48
「空っぽ!?」
「空っぽじゃないぞ。……ほら、玉ねぎ」
「……刻んでカップ麺に突っ込むやつでしょ。お隣さんから苦情が来たやつ。『うちの子の目は敏感なんだぞ』ってすごい剣幕で怒られて、トレーナー室で禁止になったやつ」
「はは……懐かしいね」
「はぁ……トレーナーさんは知らないかもしれませんけどね。料理オプションとお買い物オプションは別なんですよ」
「えっ?」
「本来ですね。『カレーがいいから前に食材も買ってきてね』とか、『自分でもできるような掃除用品の見立てもお願い』とか、そういう感じになるんです。聞いてませんか?」
「聞いてない……」
「オペさんは全くもう!」
「となると……あの、お料理はキャンセル……ですかね」
「……はぁ。そーですね、それがいいと思います。ありもののツナ缶と玉ねぎでスパゲッティ作られてオプション料金なんて払いたくないでしょ?」
「そうだな……ごめんね」
「はぁ……じゃあ、一回営業所戻りますね」
「ん、一回?」
「今日は半日上がりの日なので。それに別に用事もないので。……だから、その。貴方が良ければ……この後、お買い物行きましょう。食材とか掃除用具とか!」
「あ、えと……いい、のか?聞いてる感じ、買い物って君たちが一人で行くものじゃ」
「いい、というか。むしろだから、えーと……その……この後は個人として…………もう。気付いて、くださいよ」
「…………えと。もしかして、今……デート、誘われてる?」
「そうですよ!もう!プランが崩れても次善の策で攻めろって教えてくれたのはあなたでしょ!」
「あはは……そうだったなぁ。今、俺攻められてるんだ?」
「……なんですか。にやけちゃって」
「そりゃ、教え子が教えたことを覚えてくれてるのは嬉しいよ」
「……いつまでも、生徒じゃないですから」
「へ?」
「決めました。今日中に!お買い物から夜までに!私は教え子じゃなくて、学生じゃなくて、女だって意識させますから!学生時代に買って、結局着たことない勝負下着に替えてきますから!じゃ、お会計しますよ!お支払いは現金ですね!?」
「え、あ、はい!?現金でお願いします!」 - 45二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:50:36
- 46二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:52:41
- 47二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:55:16
- 48二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:56:04
- 49二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:16:18
- 50二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:18:31
- 51二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:27:13
- 52二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:28:12
- 53二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:29:24
体感だがあにまんの規制は金土日の日がかわって以降が一番大規模になることを教える
- 54二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:32:30
じゃあ間を取って現担当ちゃんにはトレーナーが卒業後デリ嬢になった元担当とそういうことをしているズブズブな関係だと勘違いしてもらおう
- 55二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:34:53
- 56二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 02:16:41
「お待たせ。……なんというか」
「別に待ってませんけど……なんですか」
「あー……綺麗になった、ね。私服だと、改めてそう思う」
「……っ、なんですか!!!!」
「うおっ!? え、あ、今のNG!?セクハラか!?」
「なんですかなんですか!こっちは相変わらず恋してるのに!そんなこと簡単に言わないでくださいよ!なんなんですか相変わらずの女たらし!」
「え、あ、ごめんなさい!?女たらし!?」
「謝らないで!嬉しいんです私は!」
「はい!」
「……はぁ。よし、買い物しましょう。食料品くらいですね?洗剤とかは一通りあったし」
「調味料とかもあんまりないかも」
「やれやれ」
「いろいろお野菜ありますけど、苦手なものありませんでしたよね」
「うん。何でも食べるよ俺は」
「私も今夜食べられちゃうのカナー」
「えっ」
「なにせ門限もないんですから。明日も休みだしなー」
「あはは……の、ノーコメントで」
「お野菜もお肉も買って、保存が効くものも一通り……」
「自分じゃこんなに買わないな……」
「今後はこまめに買い物を。っていうか、普通に食べて普通に買い足せば自然とそうなるんですからね?」
「あい……しかし重そうだな」
「別に、私が持ちますから。ウマ娘ですし」
「女の子だろ。っつーか俺んちの買い物だし、俺が持つよ」
「でも、力があるのは私です」
「掃除で疲れてるのは君だ。疲労、体力、そーいうの見抜くプロが言うんだから、ここは譲って。荷物くらい俺に任せなさい」
「……はぁい♪」 - 57二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 02:29:43
(あ……トレーナーさんだ。はぁ、よーやく自炊とかする気になったのかなー。となればっ、あたしが教えてあげよっと!そしてふたりは、ふふふふふ~ん♪)
『私も今夜食べられちゃうのカナー』
「ん?」
『なにせ門限もないんですから。明日も休みだしなー』
「おやや?」
『あ、歯ブラシも買わなきゃですねー?』
(あわわ! ……誰!か分からないけど……なんか、ヤバいかも!LANEだ!みんなでさくせんかいぎだ!)
[不戦敗だよ]
[やけ食いなら付き合う]
(……みんなは頼りにならない。だけど、あたしひとりで突っ込んでもなんか……勝てない気が……する!)
「あれ?どうした?」
「ひゃいっ!?」
「……もしかして、今の子?」
「おう。今の担当」
「そ、そちらは」
「俺の初めての担当。お前の前の前だな」
「なるほど~。……お二人は、その……お付き合いを?」
「してないしてない。まぁ、これから晩飯は食うけど」
「あ、あたしも!そちらに!」
「駄目。酒入るかもだし、門限もあるし」
「あ、はい……」
「じゃあ、これからよろしくね(……私が一歩リードね、後輩ちゃん?)」
「あ、はは……こちらこそ(負けませんよ、先輩?)」
「仲良しで何より。そうだ、お前門限1時間前までには帰れよ~、ぼーっとしてるトコあるんだから、よっ」
「うひひっ、はぁ~い!」
(最後に撫でてもらっちゃった~♪……って、そんなことで浮かれてられない。負けたくない。負けたくない!走り以外で思うのは初めてだ!帰ったらみんなで作戦会議だ!) - 58二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 08:44:37
現担当遭遇してるし
2番目の担当の存在も示唆されちゃったし - 59二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 13:26:07
保守
- 60二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 14:23:10
続きと失恋√回避でうおおおおお!!!してるオレと
女たらしめ…って恨めしい目で言ってるオレがいる… - 61二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 14:25:26
完全にブラックリスト入りのお客じゃん
- 62二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:46:18
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした」
「いやいや、全然お粗末じゃないって」
「えへへ、どーも。それじゃあ洗い物しちゃいますねー」
「俺がやるから。座ってて」
「えー……なんか落ち着かないよ。買ってきた道具の試運転がてら、隙間の掃除してていい?」
「いいけど……お前そんなに綺麗好きじゃなかったろ。同室の子に怒られる方だったろお前」
「まー、そんなころもあったねぇ……」
「卒業してから、心境の変化でも?独り暮らしきっかけか」
「卒業してからっていうかー……大学1年の、年末だね」
「また随分具体的な……あぁ、大掃除か?」
「そんなとこ。あなたの2人目の担当さんが、ホープフルを獲ったとき」
「あぁ。そっか、お前が卒業して1年ならそうだな……?あれ、なんか関係ある?」
「うん。……インタビュー受けた貴方を見て、うわーってなっちゃってさ。悔しい、私も勝ちたかった、貴方に会いたい……とか……なんか、こう、落ち着かなくなって……とりあえず部屋を片付けよう、と」
「……うぅん? ……断捨離ってやつ?」
「まーね。走りに関するもの、思い出、色んなものを」
「捨てたのか!?」
「まさか。……いや、捨てようとしたけど、無理だった。実家に送った」
「良かった……」
「で、そのときに掃除にハマって……いっそこーいうバイトしちゃおうかなーと。それで、今も続いてる」
「なるほどなぁ」
「ま、おかげでって訳じゃないけど、あの大掃除でレースの未練は清算できたと思う。レースが諦められないからあなたを思い出すんじゃなくて、女としてあなたが好きなんだなーって気付けたし。あの時大掃除してよかった」
「……今なんか、すごいこと言ったな」
「現役時代のあなたも、このくらいは言ってたよ」
「嘘だ!」
「ホントだよ。おかげで、ほんとドキドキしたんだから」
「……そ、そりゃどうも……?」 - 63二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 21:39:32
やっぱり素でタラシじゃないか!
この女たらしめ!!! - 64二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:54:24
「ほいお茶」
「どーも。うんうん、やっぱこれですよ」
「うん?そんなにこだわるタイプだった?」
「トレーナー室で呑んでるときは特に気にしてなかったんですけどねー。流石に何年もこればっかり飲んでると、気に入るというか……トレーナーさんの地元のお茶っ葉なんですよね?」
「ん、そうそう。親戚が農家やってるんだよね」
「いつか地元で飲みたいなー。一緒に行きたいなー?行こ?」
「俺は仕事があるから、一人で旅行してきなさい。なんもないけど」
「え、いいの。じゃあ婚約者とか色々触れ回っちゃおっと」
「こらこら。……冗談、だよな?」
「えーと、親戚さんの住所はっと……あ、袋に書いてあるじゃないですか」
「待て待て!」
「そーいえばあの二人目の子ってどうしたんですか。今も担当してるもんだと思ってたましたけど」
「あいつは有望なのでもっといいトレーナーのところに行かせました」
「ふーん……」
「半分スカウト、半分送り出した感じ。クラシック三冠は逃したけど、GⅠ獲ったし鼻が高いよ」
「……その子、あなたと一緒に走りたかったと思いますよー。女たらしめー」
「でも、俺じゃあそこまで育てられなかった」
「いやいや、そんなことないですよ」
「そんなことある。今の担当だって、俺が育てていいのかって不安にもなるし。……お前だって、俺じゃなかったら」
「やめて!」
「っ!」
「あ……う、言、言わないで。その……私は、貴方と走れて幸せだったから、そんなこと、言わないでください」
「……はい」
「あ、今のはアレだから!恋愛とかじゃなくて、競技者として……トレーナーとしての話ですからね。そこは、ちゃんと言っておきます」
「あ、うん、ありがとう……」
「あは、はは……なんか、照れくさいですね」
「いや、嬉しい。……俺も、お前が初めての担当で幸せだったよ。力及ばずに申し訳ないとも思ったけど、それでも幸せだった」
「ふふ……」 - 65二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 12:38:40
話の収集がつかなくなってきました
どうすりゃええねん
そもそも他人様のスレでなにやってんだ俺は - 66二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 18:51:49
こっそりと更新楽しみにしてますのでお気になさらないでください(スレ主
- 67二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 21:30:35
スレ主作ではなかったのか
まぁ面白いしハピエン√の匂いがするからヨシ!! - 68二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 00:04:16
「おや、LANEだ」
「誰ですかその女ー。私がいるのに」
「女じゃねーよ、多分トレーナーの……あ、女だ」
「えっ!?あ、えっ……あう……」
「女じゃなくて、女の子だな。昼にも会ったろ」
「あぁ。あの子……ライバルの子ですね……」
「……念のため聞いておくけど、何のライ「恋!」……はぁ、お前ちょっと落ち着け、かかりすぎ」
「う……でも、絶対そうなんですって」
「理由は」
「勘です」
「……困ったことに。お前、勘はいいんだよなー……」
「えへへ……それで、LANEは見ないんですか?」
「じゃ、お言葉に甘えて」
[先輩さんとのご飯楽しいですか?お酒飲み過ぎないでくださいね]
「ほれ見ろ、普通だぞ」
「女の子とのLANE、他の女に見せるのどうかと思いますよ」
「うるせ。返信するわ」
[楽しいぞ。ランデブーの料理、うまかった。今は茶飲んでる]
「……と、返信しておいてなんだが。酒、飲む?」
「いいんですか?」
「まぁ、お前ももう大人……いや大学生だが……酒は飲めるはずだよな」
「合法ですよ。あんまり飲んだことないですけどね」
「じゃ、探り探りでいくかァ」
「ふふふ……初めては酔った勢いで、ですかぁ……」
「そんなこと言うなら飲まねぇぞ」
「あう、冗談です冗談!」 - 69二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 07:45:07
毎日楽しみにしています
- 70二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 08:36:55
「そぉだ。トレーナーさん、多分ブラックリスト入りですよ」
「えっ……いや、まぁ心当たりしかないけど」
「最初の重作業申請漏れはまぁ、私黙っておきましたけど……今日の料理オプションキャンセルもありますし、なにより」
「指名ね……」
「そうです。あれ、オペレーターさんには事情を話しておいたんで感情的には納得してくれたんですけど、それにしても駄目ですからね」
「だよねぇ……我ながら無茶したなぁ」
「なので、これからはちゃんと自分で掃除してくださいね?水回りも綺麗にしたんですから」
「まーそのつもりだけど……トレーナーの独り身だとなかなかその元気もねぇのよ」
「うーん……じゃあ、仕事外でしてあげましょうか?」
「それは駄目だろ!?仕事みたいなこと、仕事外でって……お前にも会社にも悪いよ」
「ん~……いや、実際問題そろそろ卒論とかもあるんで、バイト辞めようかと思ってたんですよ。だからサービスへの義理立てとか気にしないでいいですよ」
「……うん?」
「だから、まぁお掃除屋さんサービスというか、はりきり奥さん……見習いくらいに考えてもらえればいいんです」
「うん……うん?」
「合鍵をくれとは言いません。今夜その……一線、超えさせてとか、言いません。ただ……ね。トレーナーでも、サービスでもなく、あなたと私の繋がりを、許してください」
「……許す、かぁ」
「だめ、ですか……?」
「……良いも悪いも。LANEで普通に連絡しろって言ったのはお前だろ。そっちこそ、いつでも来い」
「……へ?」
「合鍵は、一応……ほら、俺が失くしたら大変だから渡さない。お前は失くさないだろうけど、もしものためにな?」
「あ、うん、はい?」
「まだ恋人とかとしては見れないけど……今度は、街とか、海とか……バーとか……あの頃行ったところも、あの頃は行けなかったところにも行こう。友達として、イチから……ってことで、どうだ?」
「……」
「……駄目?」
「駄目なわけないです!……だめなわけ、ないですよぉ……!」
「おわっ!……ん、なら、よかった」
「……そーやって、女の子の頭撫でるのはだめです。私は良いですけど……お昼も担当の子にしてましたよね」
「え。やっぱこれダメ?昔お前が喜んでたからなんか、癖になっちゃってたんだけど」
「私が喜ぶから、駄目です。他の子にはしないで」
「はいはい……」 - 71二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 12:48:28
- 72二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 20:21:09
寝ぼけた勢いで書いたらなんか話が収まっちゃってるな…(今更読み返す)
- 73二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 20:25:54
- 74二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 20:28:43
- 75二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 20:44:47
そりゃ書こうと思えばまだまだ書けるけど
これ以上はもう掃除のお姉ちゃんじゃなくない!? - 76二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:53:22
なくなってほしいなぁと。
求めるばかりでほんとみっともない私を許してください。でも、あなたの書くものをもっと読みたいのです。
いや、あなたの私生活が一番大切です。無理を言って申し訳ありませんでした。
- 77二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 23:01:09
「よ、おつかれ」
「そちらもお疲れさまです」
「いやぁ、私は普通に遊んできただけだし。あんたは今日も特別トレーニングでしょ?」
「えぇ……いつまでもGⅠふたつ止まりではいられません」
「ふたつでも十分凄いんだけどなぁ、私たちの学年のトップクラスでしょ。ホープフルと春天獲って何が不満なんだか」
「不満ではありませんが……まだまだ上にいきたいと思います。私のために、周囲の皆さんやトレーナーさんのために……それに、私を見出してくれた、あの人のためにも」
「ふぅん……やっぱり、後悔してる?」
「いえ。今のチームに移ったからこそ、春天を勝てたと思いますし」
「だけど、本当は?」
「……あの人と一緒でも、勝てたんじゃないかと、思うときもあります。彼と、私なら……」
「そっかそっか」
「あ……秘密、です。今のチームも、大切です」
「わかってる。じゃあ、秘密を教えてもらった代わりに私も公然の秘密を。……あんたの最初のトレーナーさん、今日スーパーにいたんだって」
「はぁ。一人暮らしなのですから、そのくらいは」
「女と」
「……は?」
「二人分って感じの……いや、それ以上のお肉にお野菜。随分仲がよさそうだった、との情報もある」
「……まぁ、彼も大人の男性ですから。そういうこともあるでしょう」
「お?意外と寛容?」
「寛容もなにも。いいい妹や姉なんて、一人や二人や三人や」
「おおっと、静かに壊れてるだけだ」
「……つまり、どういうことです?」
「まだわかんない。家族説、恋人説と、えー……夜のお店とかでのお付き合い説が出てます」
「夜の……?……とは?」
「あぁ、ごめん。あんたにゃまだ早かったか。ま、とにかく、ただならぬ仲かも、って話。あんたこういう噂には疎いから、伝えといたよ」
「……あ、ありがとうございます」
「立派になって恩返ししたい、って立派だと思うけど……たまには普通に会いに行ってもいいと思うよ」
「……そう、でしょうか。……ま、まずはLANEから……?」
「うん、いいと思うよ!」 - 78二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 23:18:05
これで明日も仕事頑張れる
- 79二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 08:24:47
トレーナーと三人の担当娘たち
ひとりめは卒業した後の再会 酒も飲めるし女として迫れる
ふたりめは才能を見込まれての移籍後も彼を大事に思っている
さんにんめはまだまだアホだが、すでにかなり惚れてる
とりあえず手札は開示したのでなんかこう……なんかあれば - 80二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:34:00
このレスは削除されています
- 81二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:39:01
- 82二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:09:54
- 83二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:14:55
三人に勝てるわけがないやつは規約スレスレなんじゃ…
- 84二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:18:17
スレ主はまだまだ余罪がありそう
- 85二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 00:43:36
「ほんとにいいんですか?泊まっても」
「あぁ。酔った教え子を帰すのは、寝覚めが悪い」
「送ってくれればいいのに」
「まだ夜は冷えるし」
「そんなこと言って、ほんとはまだ私と一緒にいたいんでしょ~「おう」~ぉう!?」
「……んだよ」
「いや、だって、その……私、かなり無理やり押し掛けた感じですけど?その…再会してから二回目ですけど!?」
「だけど、現役時代は何年も一緒にいただろ」
「あ、あぁ……そ、そうですよね。合宿みたいなもんですね!私、まだまだあなたの教え子ですもんね!」
「いや。……違う、と、思う」
「え……?」
「……お前が言ったんだろ。お前、綺麗になってて……家事も料理も上手くなってて。その……」
「……?」
「……はぁ。女性として、いいと思うよ。お前のこと」
「え……!?」
「我ながら、メシ食って近くにいてもらっただけで現金だとは思うけどさ。……ま、ここで意地張る方がみっともないから、認めておくよ。お前、いい女になった」
「え、あ。あと…えっと。あは、はは……?」
「あ、でもだからって、すぐ付き合うとかどうこうはねーからな。今はただ、夜道を歩かせたくないだけだぞ」
「あ、ははっ、はーい!わかりましたっ!」 - 86二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 08:33:18
もう完落ちと言ってもよさそうだ
- 87二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 16:02:41
- 88二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 22:54:23
「あの……トレーナーさん?……おかわり、お願いしていいですか?」
「何だよ。もう酒は駄目だぞ」
「ん~……そうじゃなくてですね。さっきの……そのぅ、『いい女になった』ってやつ。もう一回……」
「……嫌だ」
「ひどいです!」
「スマホ構えてるやつの前でそんなこと、もう一回言えるか」
「うー……自分で聞き返すためだけですから!他の人には聞かせませんって!」
「それでもダメ!なんか……恥ずかしい!」
「うぅ……」
「……証拠、そんなに欲しいのか?」
「……はい」
「頑張った証拠が欲しい、とか昔も言ってたっけ」
「いっぱい撫でてもらいましたねぇ」
「……撫でるばっかりで、ごめんな」
「え?いや、嬉しかったですよ」
「いや……その。……優勝、レイ、とか……一番の証拠を獲らせてやれなくて、ごめん」
「……もう。お酒、回ってるのはあなたの方みたいですね」
「……かもな」
「片付けは私がしますから、楽にしててください」
「すまん……」
「いいえ。片付け上手の甲斐甲斐しい奥さんってアピール、いっぱいさせてもらいますから」
「……そんなに無理して頑張らなくても。お前は立派な、いい女だよ」
「え!あ!今のもう一回!」
「なんのことやら……」 - 89二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 23:54:39
さぁ、後輩ちゃん達の明日はどっちだ
- 90二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 23:59:03
後輩ちゃん達に勝ち筋はあるのか……?
- 91二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 00:10:15
書いてて思うけど一切ないと思います
なんか誰か舵取りしてくれ - 92二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 00:15:01
後輩ズとトレーナーさんの一幕もほしいところさん
普段の彼女たちへの振る舞いと、元担当への振る舞いの違いを見せてほしいのだ - 93二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 07:26:13
二人とも勝ち筋が無い事実を受け入れた上で二人目ちゃんはG1の3つ目
現担当ちゃんは重賞初勝利で気持ちに区切りを付けるとか?
二人目ちゃんは現トレーナーの立場が無くなるから一旦退場してもらって
その後は現担当ちゃんは元担当ちゃんの妹分ポジでトレーナーを二人で尻に敷くとか
某姐さん「酷いプロット・・・・」
- 94二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:17:40
「……朝か」
「おはよう、トレーナーさん」
「おはよ……」
「こんなに朝弱かったです?ほら、お水飲んでください」
「酒。飲むとダメ。朝練の前日は飲まないから」
「あはっ、じゃあ私だけの秘密ですね」
「いや、トレーナーの仲間内とか……」
「そういうことを言ってるんじゃないです!」
「ふぅ……ごちそうさま。朝飯ちゃんと食うのも久しぶりだ」
「ちゃんと、って……目玉焼きにトーストにスープくらいで何を」
「普段はトーストだけとか、買い置きのサンドイッチとかだからな……」
「はーっ……そんなんで朝練見られてる担当ちゃんが可哀そうですよ。私もか」
「悪い悪い。……っと、悪いLANEだ」
「担当ちゃんからですか?」
「……担当と、元担当」
「えーと……ユグドラバレーちゃんと、マリオネットワルツちゃん」
「そうそう。その二人が……は?」
『トレーナーさーん、おはようございます!』
『おはようございます。あなたのワルツが朝ご飯を作りに来ました』
「今から来るって」
「もう来てますよ!?扉一枚のところに!」
「……来てるねぇ」
「ど、どうします?」
「うーん……流石に朝飯二食分は入らんぞ、俺もいい年だし」
「ワルツちゃんの料理がどうとかではなく!この図どうするんですか!」
「……意外だな。お前『既成事実にしちゃいます!』とか言いそうなのに」
「ううううそりゃそのつもりでもありますけど……中高生にこれは刺激が強すぎるんですよ……」
「まぁ、やましいことはしてないんだし堂々としてなって。大丈夫だろ、多分」
「うううう……!」 - 95二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:22:26
盛り上がってまいりました
- 96二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:47:00
[ひとりめ]
所持スキル:
お先に失礼!
積極策
攻めの姿勢
仕掛け抜群
魅惑のささやき
熱いまなざし
圧倒的リード
先陣の心得
トップランナー
優位形成
泥遊び◎(掃除が得意なため)
[ふたりめ]
乗り換え上手
怒涛の追い上げ
抜群の踏み込み
しとやかな足取り
攻めの姿勢
盛り返し
一人目が強すぎる気がするの… - 97二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:53:21
夜の一人目ちゃん
積極策
攻めの姿勢
ノンストップガール
勝利のキッス☆
尻尾上がり
仕掛け抜群
来てください!来てください!
外挿し準備
切り開く者
いいとこ入った!
内的体験
前後策
勢い任せ
圧迫感
魅惑のささやき
遊びはおしまい!
粘り腰
フルスロットル
お先に失礼っ!
アンストッパブル
熱いまなざし
彼方、その先へ
ありったけ
尻尾の滝登り
出力1000%
白い稲妻()見せたるで!
エンジン噴射!大噴射! - 98二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 10:12:52
「おはようございます、トレーナーさん!!!!」
「貴方のワルツです、トレーナーさん」
「はいおはよう。ユグはご近所に配慮したボリュームで頼む。ワルツはその言い方やめろって言ったよな」
「はい!あたし気をつけます!」
「言い方……?何のことでしょう?」
「『貴方の』とか『トレーナーさん』とか。お前もう移籍したんだから」
「それでも、私はあなたの教え子のつもりです。ずっと」
「そう言ってくれるのは嬉しいけどなぁ……しばらく連絡もないし、あっちでレースに専念してるもんだと思ってた」
「……GⅠ、みっつめを獲ったら報告に伺うつもりでした。正直、春天は無我夢中で、実感がなくて……ありていに言えば、未熟者でしたから」
「ふぅん……。ユグ、これがこう、慎み深いとか、しっかり者だぞ。お前結構ぼーっとしがちだからな?こういうことだぞ?」
「はぁい……それよりあたしお腹空きました!朝ご飯にしましょう!ワルツ先輩が準備してくれるそうです!」
「そのことなんだが……実は俺もう食べちゃったんだよね」
「あらー。どうします、先輩?」
「そうですね。では、お掃除などしましょうか」
「いや、お前らだけでも食べなさい。キッチン使っていいから」
「ありがとうございます。ユグさん、少し待っていてくださいね」
「はぁい!」
「はぁいじゃねぇよお前も手伝うんだよ先輩に甘えんな。……って、そもそもお前ら面識あったっけ」
「いえ。先ほど寮を出たところでお会いしました」
「お互いトレーナーさんの関係ってことは知ってても、話したことは無くて……でも、今日はすぐにわかりました。『あ、先輩もトレーナーさんの家に行くんだ』って」
「……そりゃ、なんで?」
「なんで、って。……ランデブーさんと、ずいぶん楽しそうでしたから」
「あぁ……ランデブーさんと仰るのですね。お風呂場に隠れてる、噂の妹さんは」
「あー……ん?妹?」
「元担当って聞きましたよ?」
「妹です。家に泊まるなんて、姉か妹しかありえませんから」
「……とりあえず、隠れさせても無駄か。でてきていいよ」
「……どんな顔で出て行けばいいんですか、もう……」 - 99二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 10:58:13
- 100二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 12:18:11
たのしいきゅうじつがはじまる!
- 101二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 14:26:53
なんでタマモが怒っているのかとよく見直してみたら…
- 102二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 14:29:55
サウジアラビアに行こうぜ!
一夫多妻でみんなハッピーや - 103二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 14:34:26
1人目が強すぎるんだ
- 104二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 14:39:00
急募
ランデブーにユグとワルツが勝つ……競る方法 - 105二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:05:18
ランデブー(逃げマイル 恋する家事乙女)
ネレイドランデブー 量産型(モブ)ウマ娘まとめネレイドランデブー 勝負服体操服顔 ステータス ジュニアクラシック(G2)シニア 備考(名前の由来・zawazawa.jpマリオネットワルツ(逃げ長距離 冷静誠実だがなんかトんでる)
マリオネットワルツ 量産型(モブ)ウマ娘まとめマリオネットワルツ 勝負服体操服顔 ステータス ジュニアクラシックシニア(URA) 備考(名前の由来zawazawa.jpユグ(逃げ中距離 アホの子ぎみ)
ユグドラバレー 量産型(モブ)ウマ娘まとめユグドラバレー 勝負服体操服顔 ステータス ジュニアクラシックシニア 備考(名前の由来・元ネタ等)zawazawa.jp - 106二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:28:26
- 107二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:37:55
二人で結託してるところまではよかったんだけど……
- 108二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:33:49
昼からどうするんだコレ…
- 109二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 10:45:41
頑張って書いてほしいところ
- 110二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:32:19
「ユグとワルツがメシ作ってる間にシャワーでもしたら?」
「そっか、お酒飲んで寝落ちしたんでした……髪べたべただ」
「おさけ!?」
「トレーナーさん、先に入ってくださいよ。私長いですよ?」
「俺はお前が寝てから入ったからいいの。シャンプーとか俺ので悪いけど、好きに使え」
「えー…一緒に入りません?」
「『トレーナーさん』!?」
「……ワルツ先輩、多分そこじゃないです!」
「いえ、ここです。私は駄目なのになぜ彼女にトレーナーさん呼びを許しているのですか」
「だって……ランデブーは別に移籍とかしてないし」
「でも確かにいつまでもトレーナーさん呼びはよくないですよね」
「そうです。私でも叱られるんですから」
「遠からず結婚するのにトレーナーさん呼びはよくないです」
「けっ!?駄目です!あたしがするんです!結婚!!トレーナーさんと!!」
「ユグはユグで何言ってるんだ……とりあえずボリューム落とせ」
「…………」
「ワルツ?」
「いえ……私は別に、結婚だなんだという輪に入らなくてもいいかな、と。自問自答でした」
「お前は落ち着いてて偉いなぁ」
「私はただ、私の手を取ってくれたあなたと共に在れれば妻でも愛人でも娘でもいいかな、と」
「はい終わりこの話終わり、ユグとワルツはメシ作ってランデブーは風呂!俺は……俺は散歩……ランニングしてくる!」
「「「お供します!」」」
「散れ!!」 - 111二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:59:42
「ただいまー。メシとか食ったか?」
「「「おかえりなさーい」」」
「おう仲良くなったな。何の話してたんだ?」
「トレーナーさん。私たちよく考えたんですよ」
「何を」
「あたしは現役として、一番長く一緒にいられます」
「ん、あぁ、まぁそうだな?」
「で、私はその気になれば今の家を引き払って同棲が出来ます」
「するな馬鹿」
「そして私は、あなたのために勝利するため、あまり一緒にいられない……」
「自分のために走れドアホ」
「というわけで、ひとりの男を取り合うにはアンフェアかもしれないなぁと」
「ちょっと待て、俺を取り合うとかそういう話になってたのか?いつの間に?」
「まぁまぁ、気にしなーい」
「気にするわ!ユグ!年齢差わかってんのか最年少!」
「思った時間の長さで言えば、私が一番早いんですけれど……でも、なんというか、私も逆の立場だったら悔しくて眠れないなぁって思いまして」
「…………ランデブー、そういう勝負っ気のなさは相変わらずか」
「あはは……」
「ユグ。一応言ってくがな、お前は今俺とランデブーが一晩泊まったとか、そーいうことに気圧されて驚いてるだけだ。動転してるだけだ。多分、お前の感情は、お前が思っているもんじゃない」
「ひどい!」
「ひどいぞ。だけど大人と子供、トレーナーと担当の間では往々にしてこういう勘違いが起きる。これは一般的な事実だ」
「トレーナーさん。私は」
「ワルツはお前……ちょっと、思いつめすぎだ。原因は俺にもあるっぽいが……一旦俺のいないところで心の整理をしなさい。『お前のトレーナー』にはやんわり話を通しておく。女性同士よく相談しろ」
「はい……」
「……トレーナーさん。ちょっと言い方きつくないですか?」
「まぁな。だけどこれがトレーナーだ。半端に甘いこと言う方が駄目だ。お前もだぞランデブー、まずは大学生として真っ当に勉学に励め」
「はぁい……」
「……まぁ、なんだ。勢いだとしても、勘違いだとしても、お前らにそう思ってもらえたこと自体は悪い気分じゃなかったとは、言っておく」
「「「なら!」」」
「思うだけだ。オラ、こづかいやるから三人で出かけてこい」 - 112二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:57:14
何だ、只の伊達男か
- 113二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:05:20
他にもモブウマ娘スレ(変わりつつあるけど)がある今、モブウマ娘が熱い
- 114二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:19:06
- 115二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:35:18
- 116二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:38:49
「三人で帰ってくるとは思わなかった」
「雑貨屋さん行ってきましたよー。お掃除道具とか買ってきたんで、私がいなくてもちゃんと掃除してくださいね?」
「こづかいは自分のために使いなさい。レシート出せ、補填する」
「私が好きで買ってきたんですから、気にしないでください。ほら鏡綺麗にできるんですよこのスポンジ。まぁ、昨日掃除したから、まだ使えませんけどね」
「そりゃ便利だが……せめて、お前ら昼飯くらい食ってくればいいのに。あ、金足りんかったか」
「そうではありません。私たちが目を離すとあなたはご自分のお昼ご飯をラーメン程度で済ませると思いましたので」
「あたしたちが作ろうと思いまして!」
「何が「たち」だ。ユグは作れないだろ」
「うぐぐ」
「ったく……で、何作ってくれるんだ」
「カレーです。作り置きも出来ますから」
「それと色々、常備菜ですね」
「ランデブー、お前本当に変わったなぁ。料理オプションNGとか言ってたくせに」
「それは単に、あなた以外に料理作りたくないだけです」
「っ……お前なぁ」
「む。ランデブー先輩は流石に、レベルが高い……」
「そうですね……ジョービサイ、聞いたことのない料理です!」
「そういう意味ではないですよ、ユグさん」 - 117二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:46:40
- 118二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:48:15
- 119二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:45:54
このスレ見てるだけでモブウマ娘の供給がある……おいしい……おいしい……
- 120二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 06:58:21
- 121二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 08:05:08
この後どうなりゃいいんだろうね
- 122二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 13:46:49
保守
- 123二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 20:18:16
- 124二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 21:08:09
- 125二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 22:51:21
ハウスクリーニングはエアコンを使う時季の前に呼ばれるのが多いとのこと、デビュー戦と宝塚の前、大学生らしいランデブーも試験時期は先ということで、5月下旬ころとか?
- 126二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:30:55
なるほどなるほど ありがとうございます
じゃあその辺のイメージで……適宜飛ばしていくぞ!(毎日の様子を書いてたらランデブーが勝つ目しかないので) - 127二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:40:44
- 128二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 00:33:33
「はい今日は解散!帰れ帰れ」
「あー……そうですね、そろそろ門限だよ後輩たち~」
「えー…」
「…えーではありません。ユグさん、オフは十分楽しんだでしょう?」
「朝から押しかけてきて、買い物したり先輩と話したり……明日からはきっちり厳しくやるからな、ユグ。デビューへの準備しっかりしていくぞ」
「はーい!」
「ワルツは……まぁ、なんだ。昼間にも言ったが……先輩……お前のトレーナーとしっかり話して気持ちの整理つけてこい」
「……はい」
「突き放す言い方になって悪いけど……応援してるから。次は宝塚か?お前、マイルは合わないもんな」
「そっか、ワルツちゃんは私と逆なんですね」
「宝塚は……投票結果次第ですから、出るとは明言できません。ですが、選ばれれば、全力で走ります」
「選ばれるだろ、春天覇者。……俺も、お前に投票しておくからさ」
「……はい!でしたら、絶対に負けません!」
「熱いなぁ……」
「ランデブー。お前もぼやぼやしてるとすぐ期末試験だぞ」
「うぐっ」
「遠からず就活もあるぞ」
「うーん……トレーナーさんの奥さんで、永久就職は?」
「だめです!」
「私は、ランデブー先輩とトレーナーさんの家に置いてさえいただければ」
「うーん、それはなかなかインモラルだよワルツちゃん……。トレーナーさんはどう思いますか?」
「駄目だ駄目だ、3人とも落ち着け……っていうかさっさと帰れ!頭冷やせ!」 - 129二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 07:22:54
「学園、懐かしかったなぁ……二人の見送りだけで門見ただけですけど、それでも」
「感謝祭でも来ればいい。ところで……三人のLANEグループはともかく……俺入りの4人グループ、いるか?」
「要ります。トレーナーさんは晩御飯をここに投稿してくださいね」
「ったく……」
「…………」
「……なんだよ、急に立ち止まって」
「このまま帰って……しばらく会えないと思うと、寂しいなぁって」
「LANEもあるし、いつでも連絡くれりゃいいだろ」
「だって!これからお掃除は書き入れ時だし、大学も試験がくるし……ユグちゃんのデビューも近いんでしょ?」
「まぁ、7月までには考えてる」
「ほら!じゃああんまり私のこと構ってられないじゃないですか」
「……そういうとこだぞ」
「へ?」
「現役時代も何度も言ったけど、お前は優しすぎるんだよ。勝負っ気がなさすぎ」
「……別に、勝ちを譲ったりしてません。真剣に走りましたよ?」
「知ってる。だけど気性ってあるからな…。無理させてんじゃないかって、結構悩んだりしたもんだよ」
「…そーいうこと、言ってほしかったです」
「どうせ『大丈夫です』って言うくせに」
「……言いますよ」
「だろうなぁ……」
「……じゃあ、あの子たちも送った今、ウマ娘の腕力であなたをウチまで攫っちゃうような私が好みですか?」
「いいや。それを冗談でも言うのにも目が泳いで、手が震えるほど優しいお前が好きだよ」
「……へ!?」
「あ、今のは単に、友人としての意味だからな」
「うー…………!そういうとこ!ほんと!私もワルツちゃんもユグちゃんも!そういうのに振り回されてるんですからね!」
「え、あー……すまん……?」
「もう!帰りますよ!本当に襲っちゃいそうなのでついてこなくていいです!付き添いありがとうございました!」
「おう、気を付けて帰れよー」
「好き!です!」
「お、う……!」 - 130二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 13:28:37
壮絶な土日だった…
- 131二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 21:47:43
ワルツもランデブーも強いな
- 132二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:53:12
今日もありがとう
- 133二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 05:57:00
すごくいいラブコメだ
- 134二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 06:40:22
「こりゃ……運がいいのか悪いのか」
「あたしのデビュー戦と」
「私の宝塚が完全に被るとは」
「そんなこともあるんですねぇ」
「まぁそりゃ、メインレースまでにデビュー戦とか未勝利戦やるもんだからな……とはいえ身内と元身内の大一番が同日同場所か」
「元身内ではありません。現身内です」
「元だ。っていうかなんでいるんだお前、自分のチームに帰れ」
「そのチームのトレーナーに『彼氏に報告をしてこい、ついでに煽ってこい』と言われています」
「煽りはともかく、誰が彼氏だ。先輩に相談して悪化するとは思わなかったよ、ワルツ」「悪化って、ひどいこと言いますね……」
「ランデブー、お前が思ってるよりワルツは重症なんだよ……」
「重賞!?今あたしの路線がクラシックかティアラかの話してました!?」
「おうユグ、お前が半分寝てたのはわかった」
「あう……だって疲れてますもん。最近きびしい」
「そりゃ悪かったな。でもデビューまでどんどん厳しくしていくから」
「ひど……くないですよね。うん、がんばります」
「よろしい」
「では、私はチームに戻ります。あまり長居してもいけませんから。……しばらくは、お会いできないかと。LANEも、多分反応しなくなると思います」
「おう……そうだな。それでいい。頑張れよ」
「はい」
「……二人してどうした、固まって」
「いや……気圧されました。GⅠ2冠の、眼光……気迫?ってやつ……こんな距離で、全開のを食らうのは現役でも経験がなかったので……」
「……これが、GⅠクラス……」
「そうだ。ランデブーはもとより……ユグ、いずれお前も、その殺気の中で走るんだ。怖いか?」
「……はい」
「よし。レベル差を正しく理解したなら、今はよしだ」
「そして、今からそれを埋めていく……」
「お……上出来。ここで差を埋める、ってすぐ言えるやつはなかなかいないんだ。練習、行くぞ」
「はい!」 - 135二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 06:54:11
「……あれ?そういえば、なんでランデブーさんいたんですか?」
「おべんと届けに来てたの。その流れでトレーナー室の掃除とか、いちゃいちゃとか?」
「いちゃいちゃ!?あたしが居眠りで怒られてる間に!?」
「お前寝てたのか」
「口がすべった……」
「駄目だよ、ユグちゃん……授業眠いのはわかるけどねー」
「いや、別にいちゃいちゃもしてねぇけどな。弁当と掃除はありがとな」
「はいっ!」
「でも次からは、せめて前日に連絡くれ。急な来客ビビるので」
「はぁい……だって無意識に作りすぎてたんですもん……」
「無意識?」
「……トレーナーさんと、結婚する夢を見まして……その流れで、うっかり?」
「うっかり、ってなぁ……」
「ランデブーさん可愛いです!」
「可愛いのも結構、弁当も美味くて結構だが……同僚どもにはなんて説「彼女」それはマジに取られるからダメ!」
「え……駄目ですか……?」
「ランデブーさん泣いちゃった……トレーナーさんひどいです」
「うぐ……れ、練習行くぞ!」
「ひどーい!泣かせたー!」
「お前を練習で泣かせてやるよ!」
「ほら、ユグちゃん行った行った!」
「はー……い!?泣き止んでる!?」
「騙し合いに弱すぎるのも課題だなこりゃ…」 - 136二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 07:39:46
ありがとう、ありがとう
- 137二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 17:34:11
「そういえばお前なんで普通に入って来れたの」
「ちょうど理事長先生が通りがかってくれまして。すごいですよね、私なんかも覚えててくれたんですよ、戦績から走りの癖まで!」
「……おう」
「……トレーナーさん?」
「……ン?」
「あの……怒ってますか?急に来たこと」
「いや……うん、怒ってる。『自分なんて』ってお前が言ったこと……言っちまうような戦績に、俺が育てちまったこと」
「……それは、トレーナーさんのせいじゃ……」
「俺のせいだよ。ワルツは良く言ってくれるが……俺ならあいつを春天勝たせられたかわからんし。お前も…俺じゃなきゃ「こらっ!」っ!?」
「……それ以上は、駄目です。いや、もういいですあと60年かけていくらでも聞きますけど!今はユグちゃんのトレーナーでしょ!」
「……お、う」
「なら、私よりワルツちゃんより、目の前のデビュー戦!」
「……おう!」 - 138二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 22:01:35
そして舞台は初夏へ…
- 139二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 22:43:45
夏が来る
- 140二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 23:57:52
きっと夏は来る
- 141二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 08:08:23
本当の夏は来る
- 142二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:04:05
「夏が来た」
「まだ梅雨ですけどね」
「当日は降らないらしいからいいんだよ」
「そうですね……私たちの逃げは、雨でスタミナ削れると途端に不利ですから」
「風除けはともかく、雨除けにもなるってトコも厳しいんだよなァ」
「だけど、それでも私たちは逃げウマなので……とにかく真っ直ぐ、走るんです」
「その走りを、俺が支える。……お前も、ワルツも、ユグも」
「えぇ。貴方がいるから、私たちは誰もいない先頭でも不安にならずに走れるんです」
「トレーナー冥利ってやつだな……」
「何しみじみしてるんですか、もう」
「今のうちにしみじみしとかないと、当日はバタバタだからな」
「バタバタも結構ですけど、ご飯はちゃんと食べてくださいね。当日はお弁当作っていきますから」
「ありがたいけど、ユグの出番は昼前なんだよな」
「なら、お昼は三人で食べましょう!それでワルツちゃんの出番を待つんです」
「あぁ、そうしようか」 - 143二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:04:08
>当日はバタバタだからな
>バタバタも結構ですけど
バタバタ(モブウマ娘)「呼ばれた気がする」
- 144二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 20:33:07
- 145二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:34:47
ユグとワルツは無事に好走できますように
- 146二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:44:58
ありがとうございました
また明日出会えることを願って - 147二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:47:22
「気分はどうだ、ユグ」
「……あたし、こう、なんていうか……」
「あぁ、ゆっくりでいいぞ」
「その……パドックとか、すれ違う人とかの気配が、すごくて」
「……怖いか?」
「怖いです!でも……ワルツ先輩より、怖くないです!」
「……そっかぁ。そりゃ、怖くねぇよなぁ!」
「なんですか!笑っちゃって!」
「だってなぁ……くく、GⅠ娘っつっても本気の目ェ見せたのあのときだけだってのに……」
「……だって……あの時はたしかに怖かったんですもん……」
「あぁ……うん。別にお前が勘違いしてたとかじゃないよ。あいつはあの時、本気の目ェしてた。お前はすぐに、そんなワルツに追いつくって言った。だったら、大丈夫」
「……はい!」
「そのくらい怖いやつを知ってる。怖いやつを知ってる上で、ちゃんと今日の相手も怖がれている。それくらいでちょうどいい」
「怖がっていいんですか?」
「あぁ。逃げて、トバして、前を向く……後ろを見れないのが逃げウマ娘の弱点で、戦略もない馬鹿正直なんて言われることもある。だけど……後ろを見なくても、怖さを感じることはできる。耳、鼻、それに……第六感、ってやつ。とにかく、怖いと思ったらその直観を見逃すな」
「……怖いと、思ったら?」
「決まってる。逃げ切れ」
「馬鹿正直!」
「うるせぇ、ワルツやランデブーに教えた戦術は、お前にはまだ早い。今はとりあえず走り切ってこい」
「なんですかそれは!もう!」
「さて、そろそろ時間だ。行ってこい」
「もーっ!」 - 148二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 07:35:12
ついにレースだな
- 149二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 07:52:48
屋根ゴミがチラつくなあ
- 150二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 18:40:22
ユグ初陣直前ですがリアル事情にてしばらく(週単位で)書けないかもです
もうしわけない
適宜保守したりしなかったり皆さんでいい感じに締めたりしてください - 151二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 19:18:42
ノッ⁉
とても残念ですが、ご自分の生活を最優先してくださいませ。
今まで12日間、毎日拝読し楽しませていただいておりましたが、同時に毎日保守するなど、無茶なお願いをしていたことでもあったと思います。
ここに謹んでお詫び申し上げます。
どのような御事情かは存じ上げませんが、無事の御成功をお祈り申し上げます。
また何時かどこかで、あなたのSSを読めることを願いまして、今までありがとうございました。
- 152二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 20:06:39
良い概念は何度でも擦れるから気が向いたときにでも立てて頂けると幸いです。
楽しませて頂きました。 - 153二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 07:04:31
お前たちは逃げウマだ。
勝負っ気のない気性のあいつがそのまま勝つために、にらみ合い奪い合いさえしない逃げの圧勝を目指した。
生真面目で思い詰めやすいあいつの視野を敢えて狭めるために、先頭を走らせた……いや、今のあいつは先頭でも戦略を練って走るけど。
ユグ。お前はワルツともランデブーとも違う。いや……そもそも、みんな違うんだ。お前はお前の理由で走っていい。お前が思う走りでいい。お前は、お前の『好き』を大事にすれば、それで――
『あたしは逃げで勝ちます!先頭を走るのが楽しいからです!』
「――くそっ」
「……負けましたぁ……」
「おう。お疲れ」
「……あれ。それだけですか?なにか……アドバイスとかお叱りとか」
「アドバイスは本番までに全部伝えた。実際走ったお前を叱るなんて誰も出来ない。反省会は明日から」
「うう……」
「だが、まぁ『お疲れ』だけは悪いな……。お疲れ、ユグ。カッコよかったぞ」
「……はい!あたしも!四コーナーまでサイコーでした!」
「違うよ。先頭ンときも、沈みそうになってから踏ん張るのも、巻き返したのもカッコよかった」
「あ、う……はい!」
「よし、髪とかメイクとか早く整えてもらってこい。ウィニングライブまであんまり時間ないんだよ、重賞未満は」
「わわ!そうでした!」
「行ってこい。ポジションはわかってるな?」
「えと、2着だから……上手から!です!?」
「おう。ステージでもファン、増やしてこい!」
「はぁい!トレーナーさんも射止めちゃいますからね!」
……周りを気にするな、自分の好きを貫け、ってのは走りのポリシーの話だが……色恋でのランデブーとワルツの影響受けすぎ、の意味もある。
しかし……ユグもユグなりの本気、だったりするんだろうか。レース後で高揚してるだけ、だろう……多分。 - 154二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 07:10:28
書き手さんあ゛り゛が゛と゛う゛う゛れ゛し゛い゛よ゛お゛お゛!゛!゛
- 155二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 18:22:55
お、おぉ? 続きが
- 156二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 23:12:07
くぅ2着!
残念!
でも次があるぞ - 157二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 03:32:09
「ユグちゃん、おつかれさま!」
「ランデブーさん!来てたん「いらしてたんですか」ですか」
「…そーいう堅苦しい言葉、ユグちゃんに言われたくないです」
「いやコイツ尊敬語と謙譲語とかぐちゃぐちゃで…今も何社か、2着でも素質は十分!って取材来てくださったんだがもうヒヤヒヤ」
「いやぁ…あたし難しい言葉は苦手です」
「学園戻ってから、普通科の先生と相談しとく。今日は気楽にやるか」
「えぇ。今は元気で何よりです。…元気といえば、ライブも元気でよかったよ!」
「でも、あたしじゃまだ惚れさせられなかったみたいです…」
「…私も何度も、ステージから目線飛ばしたりしてたんですけど。トレーナーさん?」
「視線で浮かれるタイプじゃないの。偶然だ偶然」
「ふーん…ユグちゃん、お弁当この人の分も食べていいよ」
「あはは…はぁ」
「あん?」
「いや…あたし、元気だな、って。皆、結構ステージで不安定でした。私だけが体力を残してた。…教えてください。もしかして私、全力じゃなかったんですか?」
「そんなワケないだろ。単に回復が早いだけだ。…たとえば、ワルツはシンプルにスタミナがある。宝塚は中距離だが…あいつの本領は長距離。2800超の削り合いならあいつのターフだ」
「私は、そこまでのスタミナはなかった。だけどその分短期決戦するために、加速と、速度を必要以上に殺さない安全なコーナリングを覚えた」
「スタミナがなかったのは事実だが…それ以上加減速を覚える才能があったと思え、って現役から言ってるだろ。胸張れ」
「はい!(ばつん!)」
「…ボタン取れましたね」
「…こ、これも才能ですかトレーナーさん」
「…とりあえず俺の陰隠れてろ。で、ユグ、お前のスタミナは、早く回復する性質もあるらしい」
「ライブ前の着替えとか、休むところたくさんありましたよ?」
「着替えとかあったのに、1位も3位も疲れてんだろ?条件は同じで、お前が特殊だ。マイルで走れば半端な回復不能。なら中距離以上でなら…追いつかれるころに回復が終われば」
「…にどめのすたーとだっしゅ?」
「ラストスパートだよ。…うん、面白そうだ。ユグはもう少し、長めの方がいいのかもしれないな」
「さ!話が纏まったところでお昼にしましょ。先輩として、奥さん候補として、張り切りましたよ」
「やれやれ…可愛いやつ」
「っ、もう!」 - 158二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 10:25:31
「本当にワルツちゃんに会わなくてよかったんですか?パドックも結局ひとりだけ見てないじゃないですか」
「俺はもうあいつのトレーナーじゃない。あいつは直前は一人で研ぎ澄ますタイプ。あいつからも『お互い勝って会いましょう』とだけ連絡が来てる。それなのにパドック行ったら、あいつは目がいいから俺を見つけて思い詰める。要は今会う理由も意味もない。わかるか?」
「あ、はい…」
「…あれ、あたし、この後会っちゃだめなんでしょうか!?負けちゃいました!」
「そういう意味ではないよ、大丈夫」
「あぁ。だから俺達は今は、応援だけすればいい」
「ゴール……より、随分前ですね。コーナーすぐですけど、ここでいいんですか?せっかくパドック見ずに場所取りしたのに」
「おう。……あいつは長距離タイプだ。宝塚記念はあいつにとって短い」
「私にはわからない感覚ですね……」
「同じように、あいつはマイラーのお前みたいな『一気に出し切る』は苦手だった」
「だから?」
「俺達が見えたらスパートかけろ、って合図になろうかと」
「なるほど。好きな人が見えたら勢いづく!わかります!」
「なんだかんだ言って、心配なんじゃないですか」
「応援したいだけだ。心配はしてねぇ」
「素直じゃないですねぇ」
「それと、ユグのコーナー争いの勉強。今は走りきればいいとは言ってるが……自分の背後で先行や差しがどんな争いするかは知っておいて損はねぇ」
「はい!あたし勉強します!」
「……さて。始まるぞ……春の最後の大舞台だ」 - 159二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 21:12:18
今日も来てた…
うれしいけど大丈夫ですか? - 160二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:26:08
ランデブー失意の引退から、1年。先行策からの仕掛けが抜きん出ていたワルツをスカウトして、少し経った頃。
『私は人より……あぁ、他のヒトや他のウマ娘より、目や耳がいいそうです』
時々、当初の印象と真逆の集中力を欠いた走りをするあいつと話し合ったとき、そんなことを言っていた。
『走っている間、あれこれ情報が入りまして。先頭から自分までの表情も、肺の動きも背中越しに見えますし、後ろの子の尻尾がはためく音も、誰かの舌打ちの音も、あれこれ……』
『……全部、わかってるのか!?』
『はい。ですが……私はそれを、理解はしていません。前の呼吸のタイミングに合わせて抜け出そうとしても、隣の腕と脚の振りの強張りの隙を見て踏み込むタイミングを測ることが出来ず』
『……そりゃ、すげぇ。俺には想像も出来ない世界だ』
『……そう、ですよね。……今まで、皆さんそう仰いました。嘘みたいだと』
『ア?誰も嘘とか言ってないだろ。……あ、誰もではないか。誰が言ったか知らんが、俺は言ってないだろ、だな』
『……えぇと』
『お前にそう見えて聞こえるなら、そうなんだろ?ならそれを武器に活かすのが俺の仕事だよ』
『……有難う御座います!』
『ん。となると、まずはどういう世界か…想像出来んとは言ったが、想像する。詳しく教えてくれ』
『はい。ええと……』
「ええと……トレーナーさん。なんか……何ていうか、ワルツちゃん、変なリズムじゃないですか?」
「気付いたか、ランデブー。あれは……後ろの作戦、足音、息、全部聴いて対応してる。避けたいやつにはどの進路がベストか分からないようフェイクをかけて、抜こうとするやつに合わせて強く踏み込みんで『差が縮まらない』と思わせる」
「なんっ……ですかそれ!」
「それがあいつの逃げ戦法。息を合わせて、踊り踊らせ、抜いて抜かせない……マリオネット走法」
「……マリオネットワルツちゃんだから?」
「いや、ワルツと呼ぶには踊るパートナーが多すぎてな……?」 - 161二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:28:39
『まずは、先行やめようか』
『……後方から俯瞰をしろと、地元チームでも提案されたことはありますが……不肖ながら、疲れるばかりでした』
『違う。逃げだ。逃げなら、前に誰もいない。目の情報を捨てて、頭と心の負荷を減らそう』
『目を捨てろということは、まさか……』
『お前なら、耳だけで後ろの様子がわかる。それが出来るなら、お前は相手の全てを封じ込められる』
『……なんて、荒唐無稽』
『だが、お前ならできる。信じてる』
「よく見てろ、ユグ」
「遠くてよく見えません!向こう正面……第3コーナーです!ワルツ先輩は……ええと、先頭です!」
「そうだな、よく目ェこらした。だけど、今……ワルツには俺達がはっきり見えているそうだ」
「えっ!?すごい!」
「……あれ、まさかトレーナーさん!?この場所取った理由って『第4コーナーでの』目印じゃなく」
「そうだ。ワルツの超長距離級スタミナなら……宝塚記念なんざ、第三からスパートを掛けていい!……『行け、ワルツ!!』」
「……うわっ!」
「ほんとに突き放して、一人で、来た!先輩が来ました!」
「ワルツも大事だけど、他のやつらのスパートとか仕掛けも見とけよユグ!」
『どうでしたか?』
『こっちのセリフだ。どうだ、一人旅だったぞ』
『……落ち着きません。10人分の気配で後ろが騒がしくて……なのに前に誰もいないというのは、とても、落ち着きませんでした』
『そうか?……そうは見えなかったが。落ち着いて走って見えたぞ。特にスパート』
『慣れの問題もあるかと思いますが……そうですね。スパートについては……勝手ながらゴール奥にいる貴方を目印にしましたから、落ち着いていたのかも』
『おう、そうか。それで落ち着くならどんどんやれ。俺が見えたらスパートだ』
そうだ。俺が見えたらスパートで、俺はかつてのお前のゴールで――
「そのまま行け、ワルツ!」
――お前はもう、俺をゴールにしちゃいけないんだ! - 162二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 07:37:05
このトレーナーやっぱすげぇな
- 163合間で走り書き ご心配なく23/04/17(月) 07:53:45
「お疲れ、ワルツ。おめでとう」
「お疲れさまです、トレーナーさん。あなたのおかげで勝てました」
「こら。そーいう言い方は…まぁ、たまにはいいか」
「ふふ…どうされました?」
「久しぶりに『目印』になったな、と思って。昔みたいに合図して、心配して応援して……トレーナーみたいだった。だけど、出過ぎた真似だったかな」
「いいえ。…シニアのGⅠはとても厳しいです。春天のときは、貴方に教わり、今のチームで磨いた走り方も半ば忘れ、スタミナだけで押し通しました」
「押し通せるんだからすげーよ…」
「今日も…私の遣り口が既に周知されている点もあるせいでしょうか、皆さんの情報が多くて、少し混乱していたかも」
「…あの走法、きついよな。無理、させてるよな。変なこと思いついて、ごめん」
「いえ。あの作戦があればこその今の私です。感謝こそすれ、謝罪なんていただけません」
「…そうか」
「今のチームで練習して、改めて思いました。あの走法は、常に多くの情報に触れて慣らせる環境でないといけません。不躾な言い方ですが…二人三脚の方針では、完成しなかったと思います。ホープフルでは事前の情報収集も、トレーナーさん一人に任せてしまいましたし」
「まぁ、俺に出来る限界ではあれは無理だよな」
「いつか申し上げた…貴方とでもきっと春天が取れた、という言葉。あえて撤回します。きっと、どちらか…いえ、きっと貴方がパンクしていた。貴方は意地っ張りで、優しいから」
「…力不足でごめん」
「その上で言いましょう。トレーナーさん。貴方は私の恩人で、愛する人です」
「…え」
「走りのパートナーとしての貴方も魅力的ですが、貴方にとって私は…私にとっても貴方は、最適解ではないのでしょう。そう分かった上で、今も、これからも一緒にいたい。これは、つまり恋です」
「…恩とか、親愛だろう」
「いいえ、恋です。貴方は、私のゴールです」
「…そっか。でもな、お前は」
「俺を超えて先のゴールへ行け?」
「…なんでわかった?」
「事前の情報収集、日頃の分析を大切にせよ…貴方の指南であり…同室の友人の恋愛指南でもあります」
「……こえー……けど、可愛いやつ」
「ランデブー先輩に、ユグさん。それにあなたのことですから、ほかに何人いるかわかりませんが。私は諦めませんよ」
「そっ、か。まぁ、思いつめないほどに」
「はい!」 - 164二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 08:13:58
溜め逃げの天才を開花させたトレーナー
俺でも惚れるわ - 165二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 17:12:39
「いいんです?学園行きの合同バスじゃなくて」
「『友人がいるから送っていく』って伝えてある。ユグはワルツと先輩に預けたから大丈夫」
「ありがとーございます♪……今頃、何の話してるんでしょうね」
「戦法の話、ワルツの見てる世界の話、ユグが次勝つための話……」
「あなたについて、の恋バナかも」
「そんなこと……まぁ、したいならすればいいよ」
「あ、意外と落ち着いてる。……ワルツちゃんと二人でお話、どうでした?……あ、これって聴いてもいい話ですか?」
「あぁ。レースの話したよ。俺と一緒じゃ勝てなかっただろう、って」
「でしょうね。あんな変則的で綿密な走り、情報集めすぎの心配し過ぎでワルツちゃんより先に貴方が倒れます」
「お前も同じこと言うんだな」
「そりゃもちろん、同じ人に教わったので。……それだけじゃないんでしょう?」
「……プロポーズされた。親愛じゃなくて恋愛だと、俺から離れて逆にわかったってよ。ランデブー、これもお前と同じようなこと言ってた」
「あはは……好きな人が同じだと、似るんでしょうか?ユグちゃんは今もう自覚してるみたいですけど」
「あれはガキの背伸びだろ」
「あー!言いましたね、タブーを」
「……あんまり言わないようにするわ」
「よろしい。……それで、子供の背伸びじゃない確信のあるワルツちゃんの告白はどうしたんですか?」
「断った。だけど諦めないって。ユグにも、ランデブーにも、他に誰がいても負けないってさ」
「他の誰!?まだ誰か引っ掛けてたんですか!?」
「知らん!あいつは思い込みやすくて思い詰めやすくて飛躍しやすいんだ」
「……だけど、確かに……こんな放っておけなくて危なっかしいくせに世話焼きのイケメン、他にも惚れてる女の子がいるかも……負けられません!」
「やめろやめろ。……面と向かって告白してきたのはお前らだけだよ……ユグ入れても三人だ」
「そう、ですか…なら今のうちに逃げ切らなきゃ!」
「はいはい、頑張んな」
「まずは……そうですね。何か買って、お家で祝杯でもいかがですか?きっとどこも混んでるでしょうし」
「かもな。俺んちでいいか?」
「貴方の家『が』いいんです。それとも私の家にしますか?」
「俺んちでいい」
「はいはい。……あ、そういえば今日は勝負下着ですから、期待してくださいネ。今ちらっと見ます?」
「何言ってんだお前!」 - 166二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 20:30:55
どこぞほどにPartが伸びることはなさそうだけど
こっちはこっちでビジュアルが出来てるからイラストとか出てくるとうれしいね - 167二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 23:13:39
あぁ誰もが強く逞しく競う世界はいい
ありがとうございました - 168二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 07:27:26
「おつかれさまでした、トレーナーさん」
「ありがと、ランデブー」
「…ふふ。丸くなりましたね」
「お前のせいだ、ひとつきで色々食わせやがって」
「そういう意味じゃなくて。昔なら『これくらい出来ないと』とか『勝たせられなかったのは俺のせいだから労うな』とか言ってたのに。丸くなりましたね」
「それもお前のせい。世話焼き。優しい。そのくせ自分のことは無頓着。俺に言わせれば、そりゃ俺じゃなくてお前のことだ」
「…えぇと?」
「無自覚!それも俺じゃなくてお前!」
「?」
「誰にも優しくて、俺にまで世話焼いて、掃除で他人支えて、それどころか恋敵の心配までしてるやつがなんでそんなにきょとんとしてんだよ。そのくせ、自分のことは後回しで、不器用で、頓着しなくて…俺の方こそ、お前が心配だった。卒業してからも、ずっと」
「え、あの…酔ってます?一口で?」
「素面だよ。…心配だったけど。お前の人生から退場するべき俺が何を言えばいいのかなんてわからなくて、LANEも電話も出来なかった」
「…そう、だったんですか」
「そのお前が、立派になってた。偶然とはいえ再会できて、酒を飲める。そりゃ、ちっとは素直にもなるよ」
「はぁ…もう、それなら早く連絡すればよかったです。もっと早く再会して、もっと早くお家を綺麗にして…もっと早く、告白すればよかった」
「…結果は、変わらんぞ」
「わかってます。でも少しでも早く伝えたかったなぁって」
「そーけ…うん、立派になった。もうあの頃の優しすぎる女の子じゃない」
「えぇ。あの頃の優しすぎて、弱い女の子はもういません」
「…そっか。それはそれで、少し寂し「今ここにいるのは貴方を愛している、そのためなら…こんな格好もしちゃう、強引な女です」いつの間に脱いだお前!?」
「目を開けてください、トレーナーさん?」
「…嫌だ」
「見て!勝負下着!高かったんです!」
「やめろやめろ!」
「もーう!高かったんですからねこ(ばつん!)うわぁホック壊れちゃった!?」
「とりあえず服着ろ馬鹿!自分を大事にしろって話の最中だっただろうが!」
「自分の気持ちを大事にしたら!ここで勝負するしかないでしょう!ほら私成長しました!いろいろ!ボタンやホックを壊すくらい成長しました!」
「曲解!曲解ひどいぞお前!」
「曲線を見てくださいとれーなーさん!」 - 169二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 13:59:59
????「その曲線、見ないのか?」
- 170二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 19:58:28
「おちつきました……」
「勝負っ気があるのはいいことだが、男女の仲には必要な段階があるということ、忘れないでください」
「うぅ…よそよそしい」
「よそよそしいというか気まずいというか」
「……ごめんなさい」
「いや……前も言ったけど、悪い気分じゃないんだよ。お前ら美人に言い寄られるのは」
「えへへ……あれ、喜んでいいんですか?」
「いいんじゃないか?だけど、まぁ……なんだ。あとは俺の問題だよ」
「トレーナーさんの?」
「あぁ。……ワルツは勝って、ユグは負けて、お前は引退した。俺は君たちの人生を支える立場なのに、それが出来なかった俺が君たちの好意を受け取るわけにはいかんのよ」
「また難しいことを」
「普通のことだ。トレーナーなら、大なり小なり考えてること」
「じゃあ、責任感が大きすぎます。確かに担当さんとどうこうなるトレーナーは、ウマ娘的にもなしですけど……私もう引退したんですよ!?」
「だけど、キミの現役時代を」
「もう!私は幸せだったって言ってるでしょ!」
「……でも」
「でも?」
「ランデブーが俺のこと、思ってくれてたように…………俺は、まだ君にティアラを捧げる夢を見る。決まって、寝ながら泣いてるんだ」
「……」
「これから、色んなウマ娘を育てていく。逃げ以外も育てるかもしれないし、ダート系も育てるかもしれない。けど。きっと、俺は二度とトリプルティアラ路線志望を育てない。ランデブー、キミにしてあげられなかったことが出来ても、出来なくても、俺は『その子』を通して『君』を見てしまうから」
「……トレーナーさん」
「重くてごめん。気味が悪いなら、縁を切ってくれて構わない」
「いや、むしろ……私の方こそ、勝てなくてごめんなさい」
「いや、だからそれは俺のせいで……」
「……じゃあ、ふたりのせい。あのころの二人のせいです。それで、今の二人は、あの頃の二人を思い出して、あの頃のふたりの責任を気にせずにいましょうよ。あの頃の二人じゃないんですから、ね?」 - 171二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 19:58:49
「……」
「あの頃の私は、あなたのことが無条件でカッコいい大人に思えてました。だけど、今の私はそれだけじゃないことも知ってます。部屋の片づけは苦手で、過去の失敗を抱えて、それでもこれからを考えてるってこと」
「幻滅した?」
「愛してます。知れば知るほどに、です」
「……ありがとう」
「だから、うーん……出来れば愛してほしいんですけど、そんなムードでもないですし……一回、泣いちゃいますか?」
「えっ」
「ほら、来てください!……引退レースでも勝てなかった日。一度だけ抱き締めてくれたの、今も覚えてます。お返しです」
「いや、あれはその、キミが子供でトレーナーが俺だからな」
「なら、私と貴方が大人で、新しい関係って始まりにしましょう。今を、本当の始まりにするために……あのときと逆のこと、しましょう」
「……今度こそ、譲らなそうだな」
「譲りません。さぁ、来てください。対等に抱き締め合いましょう!」
「……じゃあ、お言葉に甘えて。……懐かしい、匂いだ。ランデブーの匂い」
「嘘です。あの頃とシャンプーもボディソープも服の洗剤も違うし、あの頃使ってなかった香水も使ってるんですよ」
「じゃあ……『雰囲気』かな。あのころ、抱き締められたことはなかったけど……なんとなく、懐かしいよ」
「そう、ですか?」
「あぁ。きみはいつもやさしくて、あたたかくて、ときどき抜けていて」
「あなたはいつもやさしくて、あたたかくて、ときどき抜けていて」
「一生懸命で、真っ直ぐで、不器用で」
「一生懸命で、真っ直ぐで、不器用で」
「……君が初めての担当で、よかった」
「あなたがたった一人のトレーナーさんで、よかった」 - 172二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 23:40:16
(……今日は何も言わずにそっと退場しよう)
- 173二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 04:05:51
(ここで気ぶりするのは違うな……そっとしておこう)
- 174二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 12:50:17
(……2人はどうしているかな?)
- 175二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 14:48:16
「夏だ!海だ!合宿だ!」
「そんなに珍しいかね、海」
「あたし!海初めてです!やっほー!!!!」
「それは山だ。そんなにはしゃぐとバテるぞ」
ユグの初戦とワルツの宝塚戴冠から一ヶ月半。
惜しくも次点だったユグは、思い切りのいい逃げと粘りを評価され、七月中に第二戦を勧められた。少し間が足りんのではとも思ったが、ユグの才能、回復速度は数時間レベルの短期にも数週間単位の長期にも特異性を示し、似たスパンで出走してきたウマ娘の中でも特別万全の状態で大逃げをキメることができたのだった。
その後半月ほどの休養を挟み、夏の合宿に少しばかり合流させてもらった、というわけである。
「まったく…遊びに来たんじゃねーんだぞ」
「またまた。半分ご褒美なんでしょう?」
「半分はマジ。全部遊びのはしゃぎかたされたら困るんだよ」
「それは…そうかも。捕まえてきます?」
「俺が行くよ。ランデブーは自分の仕事しな」
ランデブーとは、あれからもいい関係でいる。熱に浮かされてプロポーズのひとつでもし てもおかしくなかったが…それには、まだ俺は彼女に不釣り合いだと思う。
今想われいることは嬉しいけれど、せめて彼女が大学を卒業するまでは交際せず、俺を見定めてほしいと一線を引いた。
これがどう漏れ伝わったか、盛られて伝わったか、先輩――ワルツの現担当には「早く責任をとれ」とブン殴られた。俺は俺で責任を取るために頑張っているのだから認めてほしいもんだ。
そのランデブーはといえば、大学の夏休みに理事長との面識や前職(掃除屋バイトは退職したそうだ)を活かし、合宿所の炊事や掃除のバイトに応募していたらしい。
「お金稼ぎと、海が本命です。だけど、もしかしたらトレーナーさんに会えるかも、って思ってたのもホントで…ほら、会えました!えへへ!」なんて笑うランデブーは可愛くて、思わず抱きしめそうになったりもした。
「トレーナーさん。ユグさんは捕まえておきました」
「助かるよ、ワルツ」
ワルツは宝塚以来、落ち着いている。俺とランデブーの関係が近付いたことを言外に察知し、しかも快く思っているらしい。…だが…。
「お安いご用です。…いつでも貴方の助けになりますからね」
優しく熱く、深く微笑むワルツからは、失恋の色は見えない。攻撃性も見えない。ただ静かだ。ワルツはいったい、何を思っているのだろう…それは、まだわからない。 - 176二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 19:28:02
「というわけでどういう感情か聞こう。お前俺のことどう思ってんだ」
「デリカシーとかないのですか。夏の海の星の綺麗な夜に呼び出しておいてこれはあんまりです」
「もうちょっと相手を選んで求めろ。一流になると、こういう不躾なやつの相手もせにゃならんのだ」
「だからってご自分で不躾な振舞をされなくてもいいではありませんか」
「それはお前自身が常識的なふるまいをしてから言え」
「む…」
「さて…自分で言うのもなんか変だが、俺はランデブーとかなり進展したわけだが。まだ、その……思ってくれてるのか?」
「勿論です。ですが……やはり、貴方は私の思いを誤解していそうです」
「誤解?」
「えぇ。私は、あなたを愛しています。恋だと思います。ですが……叶わなくてもいいのです」
「……うぅん?」
「貴方を思うだけで幸せと言えば、不健全に聞こえますか?王や神を慕うと言えば、空恐ろしいでしょうか」
「……うん。かなり恐ろしい」
「…まぁ、今のは大げさな言葉を選びました。ですが、要するにそういうことです…私の人生を照らしてくれた貴方に、恋焦がれています」
「人生…ね」
「五感が鋭すぎて、不気味に思われました。地元はウマ娘が少ない地域で、疎外感を覚えたりもしていました。トレセン学園でも、ここまでの目を持った子はいませんでした。…それなのに、貴方はありのままの私を信じてくれました」
「そんなの、トレーナーなら誰だってそうだ。先輩だってそうだろ」
「ですが、私を見出し磨いてくれたのはあなたです。だから、貴方に恩があり…貴方の不器用な優しさが、好きです」
「……そ、っか。ありがと。俺も、ワルツのそういう正直なところが好きだよ」
「改めて纏めますが、つまり、私は貴方が幸せならそれでいい。あなたを傍に感じられれば、それでいい。例えばランデブー先輩とご結婚されたら、私はその隣、向かいの家に住む。そういう関係がいい」
「一般にはストーカーって呼ぶぞ、それ」
「では、貴方の侍女兼愛人に」
「馬鹿言ってんじゃねぇ!」
「そう思うなら、貴方以上…私が惚れてしまう男性を紹介してください。そんな男性はこの世にいませんが」
「そうでもねぇよ、世界は広いんだ。お前は、その広い世界を走り回って、いろんなレースを勝って、いろんなやつと出逢ってこい」
「はい。そして、あなたというゴールに帰ってきます」
「……帰ってこれるもんならな」 - 177二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 23:53:29
(レスの節約…IP規制時間…ランデブーとトレーナーもだがワルツがすげえ、なんだこの娘…)
ありがとうございました。どうか最後まで読めることを願っております。 - 178二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 07:42:18
おはよう
- 179二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 07:49:26
いいよね。引退後も人生は続いていくんだ。むしろ引退してからの方が人生は長いんだ。
- 180二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 08:38:33
「ユグちゃん調子どうですか?かなりきついメニュー組んでますよね」
「レース後の休養は挟んでるし、毎日様子見て調整してるから大丈夫。回復力が武器…となれば、今度はその力の底を見たいからな。ワルツの宝塚での溜め逃げを真似られそうだが、お前の全ツッパのブーストの方が性に合うのかもしれん……あるいはまったく別か」
「それは、『底』とやらを見てからですか」
「そういうこと。で、お前は何の用だ」
「理事長からの伝言です。『危惧!練習に熱中するのはいいが、適宜休憩を!』とのこと」
「一応プロとして、あいつらの負担は考えてるんだけど」
「『警戒!トレーナーはウマ娘の負担を考えている、などと言うが、そのトレーナーは自身の疲労を計算に入れていないことが多いぞ!』ですって」
「……それは、それは、大した洞察力で……じゃあ、俺達は休憩するけど。お前もメッセンジャー頑張りすぎるなよ」
「っていうか、私もここでラストです。他の皆さんには伝えたので、そのまま晩御飯の仕込みまで休憩してていいとのこと」
「……理事長、俺達のこと気付いてるのかなぁ」
「たづなさんは気付いてますねー」
「マジ!?」
「どう?ユグちゃん。調子どうですか~?」
「ランデブーさん!とれーなーさんがきびしいです!」
「遊びじゃねぇっつったろ。それに厳しいのは俺じゃなくて砂だ」
「うぅー……でもたのしいです」
「そうか。んじゃよかったよ」
「……どうしたの?こっちじっと見て」
「……ランデブーさんのパーカーの下。すごい大人の水着なのかなぁって」
「そーいうことをずけずけ聞くもんじゃねぇ!」
「あはは…普通の水着だよ。みんなと同じ学生水着ではないけど、まぁ健全なものです。残念でした♪」
「これ見よがしにウィンクしても、トレーナーモードの俺には効かんぞ」
「うんうん。それを聞いて安心しました。今は彼女が一番大事ですからね」
「えへへ……あたしの練習が終わったら好きなようにしていいですからね!」
「どうかな~……私が好きにされちゃうかも?」
「大学卒業してから言え」
「卒業したらどうなっちゃうんですか?」
「……さぁね」
「お、おとなのくうき!あたしにはまだ早い……!」 - 181二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:17:09
保守しとくでぇ
- 182二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 02:23:14
ほしゅ
- 183二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 06:10:46
完走目指して保守
- 184二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 06:15:34
「……夏も終わり、か」
「ですね。……花火、しなくていいんですか?」
「ワルツはチームで遊んでるし、ユグもお姉さんに囲まれて楽しそうだし。保護者も先輩たちがいるし、大丈夫さ。お前こそ、あっちに混じってきていいんだぞ」
「……ふぅん?それじゃあ、行っちゃおうかな」
「……」
「……ふふ。何ですか、この腕」
「行……くな……と」
「あぁ、あら、あら?……どうしたんですか、トレーナーさん?」
「……べつに」
「じゃああっち行こうかな~」
「行くな!」
「……はい。私、貴方の隣にいますよ。……他の誰のところにも、行きません」
「はぁ……みっともねぇ」
「どうしたんですか、急に」
「ん~……いや、今回の合宿で……他の男と話してる君を、何度か見かけて……イラついてるのを自覚した……しました。多分そのせいです」
「……他の男って。よそのトレーナーさんにドリンク渡して、二言三言話したくらいじゃ」
「それでもムカつくもんはムカつくの。……あと、俺以外を『トレーナーさん』って今呼んでたのも……すごく……はぁ、みっともねぇなぁ」
「……ふふ!はい!みっともないです!」
「うぐ……」
「でも、嬉しいです。なんだかドキドキします」
「それは……身の危険で?」
「ときめきです!」
「ならいいけど……」 - 185二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 06:19:30
「ね、トレーナーさん。……あなた?」
「っ……」
「ふふ…旦那さんの意味の『あなた』なんて呼ぶのはあなただけです。それで、ですね……私がどこにも行かないように、って言うのなら……腕をつかむより、もっとしっかり抱き寄せてほしいなぁ、と、思ったり……?」
「……あぁ、仰せのままに」
「きゃ。……ほんとに、してくれるとは……」
「……ほんとにするとは」
「なんであなたが驚いてるんですかっ、もう」
「だって……いや、もういい、言い訳しない。どこにも行くな、ネレイドランデブー」
「えへへ……私は最初からそのつもりでしたよ、あなた?」
「そりゃ……ありがてぇなぁ」
「ふふ……あ、流れ星」
「え。見逃した」
「悔しそうじゃないですね?」
「まーな、今はランデブーを見ていたいから」
「……お酒入ってます?」
「素面だよ」
「あら、そうでしたか。じゃあ素面のあなたにもうひとつ確認ですけど……ワルツちゃんやユグちゃんや先輩さんたちがこっち見てるのは、気付いてます?」
「……見なかったことにする。今はランデブーを見ていたいから」
「もう……あなたがそれでいいなら、いいですよ」
「ん……」
「明日のバスはすごいことになりそうですね?」
「恋バナ察した女子はすごいからなぁ」
「……ちなみに。あんまり進んでると、口出しはしなくなるんですよ」
「ふぅん?つまり……」
「……キス、とか。いかがです?」
「……いや。流石にそれは、ふたりきりのときがいい」
「私もです。安心しました」
「ん。……これからも、ふたりですり合わせていこう。走りと同じだ」
「ですね。これからもよろしくお願いします、あなた」
「こちらこそよろしく、ランデブー」 - 186二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 12:08:59
ほしゅ
- 187二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:37:23
あの、不躾な質問で申し訳ありませんが、あと何レスくらいになりそうですか?
- 188二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:48:44
「お掃除お掃除楽しいな~。秋は換気が気持ちよくて楽しいな~」
「掃除しに来てくれたのは嬉しいけど……お前、卒論どうした」
「あうっ」
「就活はどうなった」
「あ、それはトレセンの校務全般部署です。これからは学園を綺麗にしたり、備品管理したりしますよ」
「えっ、決まってんの?」
「合宿前に理事長先生やたづなさんに相談したら、拾ってもらいまして……」
「そんな簡単に決まるの!?トレーナーの俺が言うのもなんだけど……一般職だとしても倍率とか相当なんじゃないのか?」
「だからです。競技ウマ娘の最高峰の学園……となると、もう正直、職員は学歴とか専攻とかより、信頼できるかどうかなんですって。その点、合宿で実績も積みましたし、卒業生だし、中央トレーナーの恋人がいる私は身元も実力も完璧って訳です!」
「ん、そうだな……確かに身元は大事だよな」
「……あの?……えーと……つ、ツッコミとかは?」
「どこが?」
「中央トレーナーの恋人がいる……ってところ……違うだろーとか、そういうの?」
「……そうだな。『まだ』違うだろ、ランデブー?」
「え……ひゃ、あ、え、あ?」
「おーい、大丈夫か~?」
「……い、いんですか?……本気にしますよ!?」
「……いや、駄目だ!もっとちゃんとする!」
「はい!?」
「ネレイドランデブーさん。……その。うだつの上がらん俺だけど。君さえよければ……大学卒業後から、お付き合いして、くれますか……結婚を、前提に!」
「はい!こちらこそ、よろしくお願いします!」
「……ははっ、やった!」
「やった、ってなんですか、もう!こっちのセリフですよ!」
「いや、俺の……ううん、二人のセリフだ。……俺は、よく『走るのはお前たちだから』って線を引くけどさ。俺とお前は……これから、一緒に、並んで走っていくんだな」
「……えぇ。同じ歩幅で、よろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。……えーと……お前が夏ごろから言ってくれる『あなた』みたいな特別な呼び方……なんだろ、何かご希望は?」
「……『俺のランデブー』……とか」
「……『ハニー』とかを予想してたんだけど……。よし、じゃあ……俺のランデブー、愛してる」
「……っ!!ふふっ!嬉しいです、わたしの、あなた!」 - 189二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:53:19
これにていちおうおしまい。
長らくお付き合い有難うございました。
ワルツやユグはこれからも元気に走り、ランデブーとトレーナーはこれからも楽しく二人三脚するのでしょう - 190二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:23:21
あああ、ありがとうございました!
ランデブーとトレーナー、そしてワルツとユグに幸多からんことを願います。
これまで毎日楽しく拝読いたしましたが、いろいろと無理に保守したこともあろうかと存じます。
申し訳ありませんでした。
他所からの投稿で恐縮ですが、あなたの150のリアル事情が善い形で終わることを祈念いたします。
あらためて、ありがとうございました。
(あの、事情が落ち着いたのち、気が向いたら数年後のワルツとユグの姿などを書いていただいても?)
- 191二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:29:14
お疲れ様でした
毎日楽しませていただきました
モブウマ娘って可愛いね…