- 1123/05/02(火) 13:45:15
これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSを掲載するスレのその2です
6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています。現在逃避行編は終了し、監禁編がスタートしました
以下注意事項です
・4号×スレッタ
・独自設定、捏造過多※1
・犯罪行為、残酷な描写あり
・逃避行部分のボリュームアップ
・元スレに書かれたセリフの使用※2
※1)このSSの設定はアニメ本編とはだいぶ剥離しているものが多いです。独自設定がどうしても気になってしまうという方はブラウザバックしてください
※2)元スレに書かれたセリフの使用は、意図せず思わぬ使い方をしている可能性があります。その際はお申し出くだされば、出来る限り修正をかけます - 2123/05/02(火) 13:45:27
参考にした元スレはこちら↓
[閲注]ごめんねスレッタ・マーキュリー|あにまん掲示板でも逃げようとしても無駄だよ。拘束は絶対に外さない。2人でペイルやシン・セー、ガンダムから逃げよう。僕のことを嫌ってもかまわない。僕はただ、君を二度とあんな目に合わせたくない。(ここで逃げれば(株)G…bbs.animanch.com元スレを参考にスレ主が書いたSSスレその1はこちら↓
[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSを掲載するスレです6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています参考にした元ス…bbs.animanch.com - 3123/05/02(火) 13:45:54
関連スレです
↓書き逃げSS様。よくお邪魔させてもらっています
書き逃げSS他|あにまん掲示板・タイトル通り、SSを書き逃げしていくスレです・話を思いついたけど、書けるところがない・スレの進行を止めたくない等、投稿したいけどする場所がないとき等に使って下さい・設定だけの箇条書きでもOKです・C…bbs.animanch.com書き逃げSS他 その2|あにまん掲示板・タイトル通り、SSを書き逃げしていくスレです・話を思いついたけど、書けるところがない・スレの進行を止めたくない等、投稿したいけどする場所がないとき等に使って下さい・設定だけの箇条書きでもOKです・C…bbs.animanch.com書き逃げSS他 その3|あにまん掲示板・タイトル通り、SSを書き逃げしていくスレです・話を思いついたけど、書けるところがない・スレの進行を止めたくない等、投稿したいけどする場所がないとき等に使って下さい・設定だけの箇条書きでもOKです・C…bbs.animanch.com書き逃げSS他 その4|あにまん掲示板・タイトル通り、SSを書き逃げしていくスレです・話を思いついたけど、書けるところがない・スレの進行を止めたくない等、投稿したいけどする場所がないとき等に使って下さい・設定だけの箇条書きでもOKです・C…bbs.animanch.com↓(読み手歓迎)SS書き交流室。こちらもよくお邪魔させてもらっています
色んな支流があるので最新のものだけ貼っておきます
(読み手歓迎)SS書き交流室 実質六’部屋目|あにまん掲示板GW!悪天候!今年も結局ホームステイウィーク!!!いつ書くの?今でしょ!ロボカテのSS、ダイススレ・ネタスレ書きのための情報、意見交換、交流、宣伝の場です読み専の方も感想等大歓迎です!前スレhttps…bbs.animanch.com - 4123/05/02(火) 13:46:21
- 5123/05/02(火) 13:46:55
今まで書いたSSです。けっこう数が多いです
※基本的にこちらに掲載するSSは閲覧注意が前提となります。ご注意ください
【フロント脱出編】①
0話~3話
ごめんねスレッタ・マーキュリー ───プロローグ───カツカツカツ…アスティカシア学園敷地内。夜も深まった暗闇の中で、小さな靴音が響いていく
少し急いたような様子で歩く赤毛の少女は、今学園内で何かと話題になっている水星からの転校生、スレッタ・マーキュリーである
大体の生徒は寮に戻り、明日の授業へ向けて体を休めている時間。そんな中、住居エリアから離れた道を歩く少女の姿は少々奇異に映るかもしれなかった
防犯の関係上、あまり夜間に出歩くことが推奨されていないこの学園では、夜時間に切り替わるとぐっと人通りが減る。この先は人工的に作られた小規模な森しかなく、強いて言えばごく小さな散歩道と、体を休めるためのベンチがいくつかある程度の場所である。あたりに人影はまったくなかった
だが迷いなく足を進めていく少女の顔は明るい。弾むような足取りで目的地へと急いでいく
もうすぐ森の端に届く辺りで少女の顔は更に華やいだ。森へと入る手前のベンチで、静かに彼女を待っている人影がいたからである
「…え、エラン、さんっ」
暗闇に少女の上ずった声が響く。待ち人の少年の名はエラン・ケレス。つい先日スレッタと決闘騒ぎを起こした御三家のうちの一人である
少女の声掛けに少年は一瞬目をつむり、次いでベン…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─怪物が生まれた日─※残酷な描写があります歌が聞こえる 大切な歌が
ハッピーバースディ トゥーユー
陰気な声で 誰かが歌を口ずさむ
ハッピーバースディ トゥーユー
磔にされた男が 虚ろな眼差しで口ずさむ
ハッピーバースディ ハッピーバースディ
男には それしか残っていないから
ハッピー バース ディ トゥー ユー
それしかないと 思っていたから
ペイル・テクノロジーズの地下区域の一室で、エラン・ケレスは磔にされていた。
ペイル社に呼び戻され、拘束され、薬を打たれ、まるで実験動物のように体の自由を奪われている。
もしかしたら、動物の方がいくらかマシかもしれなかった。なにせエランはこれからいらない物として焼却される。
対モビルスーツに使われるような高出力のレーザーでこの身を焼かれ、骨も残さず、何もかもが消えてなくなる。
エランに出来ることは何もない。抵抗する気力もなく、ただ最後の時を待つだけだ。
朦朧とする意識の中で、少女の顔が思い浮かぶ。
鬱陶しいほど絡んで来ては、鬱陶しいほどまっすぐぶつかってきた、水星から来た赤髪の少女。
彼女がいれば、エランは一人じゃないと思えた。
いまごろ彼女は自分を待って…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─怪物との契約─※シャディク目線ですシャディク・ゼネリの元へ意外な人物が訪ねてきたのは、まだ朝とも昼ともつかない中途半端な時間だった
すでに最終学年になり、必要なカリキュラムの多くを納めているシャディクは自由に行動できる時間が多い。その空いた時間の大半を決闘委員会の雑用や私的な(…そう、私的な)用事に使っているシャディクは、その日も委員会のラウンジでこまごまとした雑用を片づけていた
開けた空間に一人でいるのも慣れたもので、むしろ委員会メンバーが授業を受けている間、一人だけで気楽に過ごせるこの時間をシャディクは気に入っていた
そんなシャディクの元にメッセージが届いたのは、ちょうど休憩しようと席を立った時のことだった。何の気なしに覗いたシャディクは次の瞬間に驚きで固まる
『今から委員会のラウンジに向かう。君に頼みがある』
差出人の名はエラン・ケレス
彼からの連絡も珍しいが、それ以上に珍しい内容にシャディクは己の目を疑った
頼み?エランが俺に?
エラン・ケレスという人物は、よくも悪くも一人で完結している人間だ
人に頼ったり頼られたり、そういうものとは無縁に思えたのだが、どういう心境の変化だろう
シャディクの頭に水星から来…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─友との語らい─室内に微かな筆記音が響く目の前にはグラスレーの寮長であるシャディク・ゼネリが、真剣な眼差しでメモ帳を睨んでいる
本来なら競い合うはずのライバル会社の人間だが、今のエラン・ケレスにとっては貴重な取引相手だ
エランの世界は狭く、浅い。その中でもこの男と知り合えたのは、ある意味幸運だったと言える
誰にも邪魔されないよう手早く話を進めながら、エランはここ数年の出来事を思い浮かべた
エランは元々、アーシアンの最下層に位置する貧民だ。もう記憶も朧だが、毎日食うものも困るような生活をしていた
金も力も学もない、小さな子供が大人に抗うことは不可能だ
庇護してくれる保護者がいなくなった後、気付いた時にはエランはペイル社の強化人士となっていた
繰り返される実験。並行して行われるモビルスーツの操縦訓練。管理される日々。選定され、作り直される体
実験体として顔も名前も自分の物ではなくなった少年は、僅かに自由にできる意志以外はすべて他人の言うとおりにして生活してきた
学園に送り込まれ、なるべく人と関わらず、優秀な成績を維持しながら、ペイル寮の『エラン・ケレス』として過ごしていく
時折戯れのように投げかけられる指示にも、人形のように淡々と従いながら…telegra.ph - 6123/05/02(火) 13:47:38
【フロント脱出編】②
4話~5-③話
ごめんねスレッタ・マーキュリー─夜空の先へ─※少し痛そうな描写ありシャディクとの取引を終えると、エランは自室に戻りベッドの上に横たわった
おそらくこれから暫くの間はろくに休めなくなる。今のうちに少しでも仮眠を取って体力を温存しておきたい
失敗しても成功しても寮の自室で過ごす最後の日だ。エランは目を閉じる前に、ちらりと部屋の隅へ視線を投げかけた
以前オリジナルのエラン・ケレスが笑いながら見せてきた映像を思い出す。あの辺りに隠しカメラがあるはずだ
当時は苛立ったものだが、今はオリジナルに少し感謝している。おかげであまり変な行動は取らないよう、注意することができる
時間にして2、3時間ほど仮眠していると、来客のブザーが鳴った。シャディクの使いだろう
部屋の外に出ると、シャディクの側近であるサビーナ・ファルディンが立っていた
「シャディクからの荷物だ。ちゃんと渡したぞ」
「サビーナ・ファルディン わざわざありがとう。…シャディク・ゼネリによろしく」
「…ああ、またな」
どこまでシャディクに聞いているのか、サビーナはそっけなく去っていく。代わりに残ったのは頼んでいた荷物だ
見ると律儀に服が入っている中、隠されたように必要な物が詰め込まれていた。ありがたい…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─回る毒(前編)─※犯罪行為の描写があります少しずつ毒を作っていく
───僕たちが無事に逃げられるように
少しずつ毒を流していく
───僕たちを追って来られないように
少しずつ、毒を回らせていく
───僕たちが、生きていけるように
少しずつ、少しずつ…
───
………
…………
……………
目的の場所に着いた時には、エラン・ケレスの心は凪いでいた
スレッタ・マーキュリーを地球へと連れて行く。その為に何が必要か、エアリアルに夢の記憶を植え付けられてからエランは考え続けていた
エランは何の力も持っていない貧民だ。都合が悪ければすぐに破棄されて次が補充されるだけの、使い捨ての部品でしかない。だから色々と小細工が必要だった
暗い中、一人静かにベンチに座る。街灯の光が体を照らし、エランの影を怪物のように大きく見せる
───彼女は来るだろうか
エランは考える
万全を期すなら、もっといい場所があるはずだった。こんな森の手前のさびれたベンチではなく、彼女が安心して来れる場所を見繕うこともできたはずだ
でも、エランは敢えてそうしなかった
ここはある意味でとても都合がいい場所だ。人目に付かず、管理施設にも近く、良識ある人ならば呼…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─回る毒(中編)─ エラン・ケレスが管理施設へと出向いた時には、辺りは予想通り閑散としていた。最低限の人員は残して大体のスタッフも引き上げたらしく、受付の顔ぶれも変わっている。
エランは何食わぬ顔で受付へと足を進めると、暇そうな顔をしているスタッフへ声を掛けた。
「決闘委員会の者だけど、予約していた小型巡視艇を借り受けに来た」
「ああ、話は伺っておりますよ、もう夜も遅いのに大変ですね。…おひとりですか?」
受付が訝し気に問いかける。領空外へ行こうというなら数人での見回りが普通なので、この懸念も尤もだった。
エランは受付の言葉に頷くと、すんなりと架空の相方を作り上げた。
「もう一人いるけど少し遅れるそうだ。時間がもったいないし、先に僕だけ船に入って出発の準備をしているよ」
「かしこまりました。では、小型巡視艇使用のためのIDを発行しますので、ご登録をお願いいたします」
「ああ」
平静を装いながら、エランは自らの生徒手帳を取り出した。
登録と同時に持ち主の姿が浮かび上がる為、この時ばかりは他人の生徒手帳は使えない。特にエランはペイル寮の筆頭なので、大抵の管理スタッフには姿と名前を憶えられている。
電源を入れると、久方ぶりに画面が明るくなる。…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─回る毒(後編)─※狂気的な描写があります少しずつ毒が作られていく
───僕たちは無事に逃げられるんだろうか
少しずつ毒が流れていく
───僕たちはどこまで追われる事になるんだろう
少しずつ、毒が回っていく
───僕たちは、本当に、生きていけるの
少しずつ、少しずつ…
───
────
─────ああ、それなら、いっそ…
………
…………
……………
エラン・ケレスとスレッタ・マーキュリーを乗せた船は、デブリの間を縫うようにして目的地へと進んでいた。
フロントから遠ざかるごとに、少しずつデブリの数が少なくなっていく。目的の宙域まで近づいた時には、すでにそれほど危険な進路ではなくなっていた。
もう時刻は真夜中に近い。フロントを出てから数時間は経っているが、今のところ追手が迫っている様子はない。
そろそろ次の段階へ行くべきだろう。
探知範囲を拡大して、緊急回避が必要なデブリがないか確認する。とくに問題がないようなので、エランは再び船をオート操作に切り替えた。
さらに目的地も再設定する。場所はフロント73区、アスティカシアの管理施設だ。行きとは違い大回りなルートを通ることになるが、うまくすればこの船…telegra.ph - 7123/05/02(火) 13:48:02
【フロント脱出編】③
6-①話~7-②話
ごめんねスレッタ・マーキュリー─黒風白雨の小休止(前編)─ 宇宙空間を漂っていたエラン・ケレスとスレッタ・マーキュリーが救出されたのは、すでに真夜中を大分過ぎ、もうすぐ夜明けになるという時間帯だった。約束のポイントに近づいた時、すでに近くの宙域に待機していたその船は、光を瞬かせてエランに合図を送って来た。
チカチカ、チカチカ、明暗を繰り返す人工の光がエランの目に焼き付いていく。
遥か遠く、冷たい天然の光の枠に囲われながら進んできたエランには、その光は今にも手に触れられそうなほど近く、温かいものに感じられた。
慎重を重ねて少しずつ近づけられた船から、数人の船員が救命具と共に降りて来る。
彼らはまっすぐにエランとスレッタの元へ近づいて来ると、二人の状態を確認するように素早くこちらを観察して来た。壮年のがっしりした体系の男が、落ち着いた声音で話しかけてくる。
「意識ははっきりしていますね」
「ああ」
エランはしっかりと頷いた。体は疲れ果ててはいるが、意識の方は問題なく保っている。
腕の中の少女を守るためにも…実際は彼女に守ってもらっていたようなものだが、ずっと頭の中を動かしていたからだ。
「もう一人の彼女は」
「眠っているだけだ。酸素残量も問題なく残っている」…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─黒風白雨の小休止(後編)─ 強化人士を擁護するエランの言葉に、シャディクは俯いて黙り込んだ。頭の中では利点と欠点がせめぎ合っているのだろう。暫くしてシャディクは顔を上げると、エランを真剣な目でじっと見てきた。
『約束はできない。けど機会があれば利用させてもらう。…それでいいかな?』
「それでいい。ありがとうシャディク・ゼネリ」
エランは目を伏せて頷く。自分がひどい我が儘を言ったと分かっていた。一蹴されないだけありがたい事だった。
気を取り直したようにシャディクは話を続けた。
「気になっていた事がある。色々な証拠をわざと残したと言っていたけど、なぜなんだ?」
「それは簡単だ、ペイルの動きを縛るためだよ」
答えは簡潔に済むが、それだけでは不足かもしれない。少し考えて、補足となる言葉を追加する。
「僕は今の『エラン・ケレス』を務めているけど、僕が消えてもエランという存在自体は消えずに残る。色々な陣営から僕の行動が不審に思われたなら、その後のエラン達は動きづらくなる」
『不審に思われる行動って、例えば水星ちゃんを攫ったと推測されるようなこと?』
シャディクの言葉にエランは頷く。その通りだったからだ。
「…僕は決闘委員会の仕事をで…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─怪物の献身(前編)─完走直前のスレに長編SSを投下したアホ※スレッタ目線です。
スレッタ・マーキュリーは夢を見ていた。
エラン・ケレス…今どうしてもスレッタが気になって仕方がない年上の男の子を、優しく抱きしめて慰める夢だ。
夢の中の宇宙空間で、彼はスレッタを救助しようとしているようだった。おそらくモビルスーツから脱出したばかりなのだろう。救助用のハーネスを付けて、彼はどこかへと向かっていた。
エアリアルはどうなったんだろう、スレッタは少し気になったが、それよりも目の前の彼の事が心配になった。
彼は息を荒げて、表情を歪ませていた。体は少し震えていて、変に力が入っている。先日の、決闘後の様子とは大違いだ。
怖がってるんだ。スレッタにはすぐに分かった。
水星での生活を思い出す。老人ばかりの水星で、幼いころのスレッタは常に厄介者扱いされていた。
生活基盤もギリギリで、唯一採掘できる資源のパーメットは他に採掘しやすい月があり、後は人知れず寂れるのを待つばかり。
そんな水星での生活に心が荒れ果ててしまうのは仕方がない。とてもじゃないが目新しい新参者は受け入れられなかっただろう。
今なら納得できる事柄も、幼いころ…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─怪物の献身(後編)─※微ヤンデレ要素あります地球へ攫う、とエランは言った。たとえ拘束してでも絶対に連れて行く、と彼は言い切った。
どうしてそんなに強い言葉を使うんだろう。スレッタはその理由がまったく分からず、途方に暮れてしまう。
「エランさん…、いまの、どういうこと…ですか?…どうして、そんなこと、言うんですか?」
彼の言うことを少しでも理解したくて、気付けばスレッタは何度も同じような質問を繰り返していた。きっと、エランなら答えてくれると思ったからだ。
スレッタの疑問に満ちた声に、エランは目を伏せてぽつりと呟いた。
「…必要だから」
地球に行くのが、必要?
スレッタはますます分からなくなる。
「スレッタ・マーキュリー。昨日の夜、僕が言った言葉を覚えてる?」
エランの口調は、いつの間にか穏やかなものに戻っていた。スレッタは少しだけほっとして、素直に昨日の事を思い浮かべる。
夜になって、スレッタは森の近くのベンチへ向かっていた。エランからの連絡を貰い、とても急いでいたのを覚えている。次いで街灯に照らされるエランの姿と、ベンチの陰に置かれた大きなバッグを思い出す。
あの時、彼はスレッタに申し訳なさそうに謝っ…telegra.ph - 8123/05/02(火) 13:48:23
【フロント脱出編】④
8話~10-②話
ごめんねスレッタ・マーキュリー─硬実種子と二者択一─※ほんの少し閲覧注意です生きることは二者択一をし続けることだとエラン・ケレスは思っている。
片方を捨て、片方を拾う。
それはすべてを選べるほど力のある立場ではない、搾取されるだけの子供による精一杯の処世術だった。
周りの子供たちが一人、また一人と脱落していく中、黙々と課題をこなして命を長らえていたあの頃。
影武者になることを命令され、生まれ持った名前と顔を大人たちに差し出したあの日。
先のない生活に絶望が押し寄せ、自らの意志で感情を抑制する方法を学んだあの時間。
すべては二者択一の結果だ。たとえ理不尽に踏みにじられようとも、その後の判断は自分のものだ。
片方を捨て、片方を拾う。
生への執着が薄れて行っても、その習性は無くなることはない。
そうして、エランにとっての運命の日。
エアリアルの夢から目が覚めたエランは、スレッタ・マーキュリーの命を何があっても拾うことに決めた。捨てるモノの中に自らの命が入っていても構わなかった。
彼女が無事ならそれでいい。彼女が守れればそれでいい。彼女が自分の事を覚えていてくれるのなら、死んだっていい。
それがどのような感情を基にした考えなのか、エ…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─友との別れと祈りの言葉─※オリキャラ多数注意エラン・ケレスとスレッタ・マーキュリーの二人は、繋いだ手を離さないままソファに座ってその時を待っていた。
部屋の扉が叩かれる。ノックの音は全部で4回。この船へ来てから、二人はとても丁重に扱われている。
「失礼いたします」
部屋へ入って来た男は、手を繋いで隣り合っている二人を見ても表情を変えなかった。ただほんの少しだけ沈黙すると、静かな声音で約束の時間が来たことを告げた。
ぎゅう、と一瞬強く手を握り、スレッタと顔を向かい合わせる。もう泣いていない彼女は、エランと目を合わせると小さく頷いてくれた。
男の先導で通路を歩く。来た道とは逆の順だが、意識を失っていたスレッタは興味深そうに辺りを見回している。彼女が転ばないように、慎重に手を引いて歩く。
入って来た搬入口から今度は出ていくことになる。手早くハーネスでお互いを繋ぎ合わせている間に、船のスタッフが部屋の空気を抜いて準備を整えてくれる。
外への扉を男が開けると、すでに次の船が並走してエラン達が来るのを待っていた。この船よりも随分と大きな船だ。
見れば向かいにも人がいて、二人が飛び移るのを手助けしてくれるつもりのようだった。…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─きみが呼ぶ名前(前編)─※更にオリキャラ注意あと少しで中継地点のフロントに着く。
エラン・ケレスは何か忘れている物はないかと、初日に渡されていた荷物を改めて確認した。
数日分の水、食料。着替え。今時珍しい現金に、端末に移し替える事が容易な電子マネーカード。他にも細々とした衛生用品や常備薬が、手ごろなポーチにいくつか纏まって入っている。
すべて一般的なメーカー品で、個人が所有していてもおかしくない品物ばかりだ。用意された服も高額なブランド品などではなく、自分でも知っているような、各フロントで数多く出展されている小売店の物だった。
メーカー名が分からないのは、スレッタ・マーキュリーの手を素手で触らないように用意してもらった手袋くらいだろうか。
今の時代では必須の端末機器は入っていないのだが、これはフロントに着いた後に手に入れられるだろう。市民カードが届けられた後で契約すればいい。この3日は端末など無くても普通に過ごせたので、おそらくは大丈夫だ。
エランは纏められた荷物が入った鞄を手に持った。何の機能も付いていない、使い古されたごく普通のアタッシュケースだ。スレッタにも同様の物が与えられている。
「スレッタ・マーキ…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─きみが呼ぶ名前(後編)─※引き続きオリキャラ注意+主人公達への偽名設定注意「おじさん、こっちだよ」
初老の男に付いていった二人を待っていたのは、背の高い穏やかな表情の男だった。
「久しぶり、ハンスから話は聞いてるよ。この子たちを連れて行けばいいんだろう?」
「おおぅ、そうだ。業突く張りなスペーシアンに捕まらねぇようにな。いい子たちだから面倒ごとは起こさねぇだろうが、頼んだぞぉ」
甥っ子だという割に、あまり初老の男とは似ていない。体は縦に長いが、それほど肉は付いていないように思える。ゆったりとした動作だけが血の繋がりを感じさせた。
一言二言だけ声を掛けると、初老の男は「じゃあな」と言いつつ離れて行った。エランはそれを見送ろうとして、なぜか男に声を掛けていた。
「あの」
咄嗟に声をかけたが、何を言おうとしていたのか自分でも分からない。少し迷った末に、名前を聞くことにした。
「名前だぁ?ああ、それなら甥っ子の名前を聞けばいい。元気でやれよぉ」
初老の男は答えになっていない答えを告げると、ゆったりと背を向けて去っていく。
立ち尽くすエランに、穏やかな男は笑いながら教えてくれた。
「僕の名前はゲイブ。おじさんの名前もゲイ…telegra.ph - 9123/05/02(火) 13:48:50
【フロント脱出編】⑤
11話~13話
ごめんねスレッタ・マーキュリー─僕の大事なスレッタ─※エアリアル君視点。一人称SS。早朝のアスティカシア。
いつもは静かなハンガー内が、この日は俄かに騒がしくなった。
ひょいひょいと身軽に近づいてきた女の子が、僕の中を覗きこんでくる。
「チュチュ、どうだった?」
「ダメだ、いないよニカねぇ!」
「そんな…じゃあどこに…」
顔なじみの女の子たちが、とても悲しそうで、焦ったような顔をしている。
僕は知っている。この子たちは、『ニカさん』と『チュチュセンパイ』だ。
彼女たちは僕の中だけじゃなく、僕の後ろや、僕の装甲の隙間まで確認すると、ガッカリしたようにハンガーを出て行った。
それからも、時間差で僕の元にいろいろな人が来た。
気だるげな『ヌーノさん』。お調子者の『オジェロさん』。
しっかり者の『ティルセンパイ』。占いが得意な『アリヤセンパイ』。
気配り上手な『リリッケさん』。優しくて気弱な『マルタンセンパイ』。
放し飼いにされている『ティコ』や、鶏さんたちまで…。これは、関係ないかな。
でも彼らもなんだかソワソワしている。
いつもとは空気が違う、早朝のアスティカシア。早朝の地球寮。
そんな中、僕の心はジワジワと期待と不安に染まりかけていた。…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─エピローグ、あるいは…─※色々な視点からのSSです。論理的にアレな大人の話が出てきます。児童性的搾取を思わせるセリフ(未遂)、若干センシティブな表現などが含まれます。【研究員、あるいは監視員】
男は退屈そうにゲームをしていた。
上、下、右、右…。端末機の画面をタップする。
画面の中では派手なエフェクトで敵が爆発している。ピカピカと画面が光を放っているが、音は聞こえてこない。わざと消音にしているからだ。
BGMもなく操作するゲームは退屈でつまらなく感じる。だが、何もしないよりはよほどいい。
男はこれが面白くてプレイしている訳ではない。暇で暇で仕方ない時間をどうにか消費しようとしているだけだ。
ゲーム内のクエストがひと段落ついたので、ついでに壁に備えてある時計を見る。時刻はすでに、就業時間をとっくに過ぎた時間帯だった。
今日だけはあと数時間は交代できない。男は仕方ないとため息をついて、またゲーム画面に視線を戻した。
男はペイル社の社員だった。数年前まではまだマトモな仕事をしていたが、当時の相方が不祥事を起こして、何故か自分まで閑職に追いやられてしまった。
今はしがない監視員をしている。
だがそれも、あと数…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─プロローグ、あるいは…─※児童性的搾取を思わせる描写がありますエラン・ケレスは夢を見ていた。
まだ強化人士という言葉すら知らなかった頃。
訳も分からずペイルに連れて来られ、毎日怯えていた頃の夢だ
その頃のエランは■■■という名前だった。ペイルでは味気ない番号で呼ばれていたが、まだそばには唯一その名前を呼んでくれる人がいた。
『■■■…、気を付けて…』
『○○兄、だいじょうぶ?』
柔和な顔をしたその人は、1つ2つ年上なだけなのに自分よりも随分と大柄な体をしていた。もう顔半分ほど背が伸びれば、自分たちに威張っている大人と並ぶくらいの大きさだ。
その彼が、気持ち悪そうに蹲っていた。真っ青な顔をして、ぶるぶると震えている。
いつも頼りにしている存在が弱っている。その事実に、心配と恐怖が心の底からせり上がって来る。
『○○兄、○○兄…』
彼をガクガクと揺さぶりたかったが、そんな事をしては吐いてしまうかもしれない。
涙目になりながら我慢すると、肩へそっと手を寄せて、背中をいたわるようにゆっくりと撫でていった。
しばらくして、彼は言った。
『■■■…。トイレや、倉庫…。いいや、とにかく一人でどこかの部屋に行くときは、物陰に気を付けるんだよ』…telegra.ph - 10123/05/02(火) 13:49:11
【地球降下編】
14話~17話
ごめんねスレッタ・マーキュリー─地球に落ちた種─※スレッタ視点です無事に地球へと降りた船の中から、慎重に一歩を踏み出していく。
「スカーレット、手を」
「はい、エランさん」
補助してくれる彼に感謝しながら思ったのは、匂いが違う、という事だった。
人工的なものとは違う、有機的な匂い。埃っぽく、どこか懐かしい匂い。
搭乗橋の上からぐるりと景色を見渡すと、壁で区切られていない空は、どこまでも続いているように見えた。
いや、事実続いているのだった。
映像ではない不規則な形の雲が、視界を流れていく。
それをスレッタは、不思議な気持ちで眺めていた。
スレッタ・マーキュリーは物心ついた頃から水星で暮らして来た。
とはいっても、実際は地面の上で暮らしていた訳ではない。水星は人が根を下ろせるほど優しい星ではなかった。
水星軌道基地「ペビ・コロンボ23」それがスレッタの正確な故郷の名前だ。
天然の小惑星を改造したフロントとは違い、「ぺビ・コロンボ23」は完全な人工物で出来ている。太陽からほど近い水星では、頑丈な特殊金属で囲われた住居でなければ生活はできない。
たとえ小惑星を使えたとしても、その恩恵のほとんどは使用せずに終わってしまうだろう。…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─静かな夜─ エラン・ケレスとスレッタ・マーキュリーの二人は、何をするでもなく貨物列車の荷台に揺られていた。大陸の中央部。まだあまり治安が良くない地域を、少しずつ進んでいく。
本当は一足飛びに治安のいい地域へ行った方がいい。それをエランは分かっていたし、当初はそのつもりで情報を集めようともしていた。
けれど数日前。地球に降下したその日のうちに、スレッタがこの辺りの景色をもっと見ていたいと控えめにお願いをしてきたのだ。
入管ゲートを突破して自由の身になった二人は、具体的にどこへ行くのかを話し合った。そうして、スレッタの口から出てきたのが先のお願い事だった。
よほど降り立った時に見た地球の景色が気に入ったらしい。
この辺りは特に風光明媚な場所という訳ではない。むしろ宇宙へ行く足がある割に寂れているような地域だった。
だが、それが却ってスレッタの琴線に触れたのかもしれない。
土地を効率的に使わなければいけないフロントに比べて、ここは贅沢と言えるほどに人も建物もまばらにしか存在していない。
少し進めば放置された公園や学校があり、植物が至るところに生えていて、野生動物がそれを啄んでいる。
管理されたフロント…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─記憶にない故郷─※登場人物の故郷を捏造しています貨物列車で一晩を明かした後、まだ日も登り切らない早朝にスレッタ・マーキュリーは目を覚ました。
起きる予兆はあったので、エラン・ケレスはすでに彼女から体を少し離している。
目をコシコシと擦るスレッタに厚手の紙を濡らしたものを手渡しする。かなり丈夫に作られているので布代わりにもできる便利なものだ。何回か使ったら捨てればいいだけなので、重宝している。
「ありがとうございますエランさん。あ、おはようございます…」
「おはよう、まだ降りるまでもう少し時間はあるから、先になにか口にする?」
「…いえ、いいです。お手洗いに行きたくなってしまったら困るので…」
寝起きの彼女が、少し恥ずかし気に断って来る。生理現象なのだから仕方ないと思うのだが、女性は何かと大変なのだろう。
まだ大丈夫です!と報告してくるスレッタに対して、エランは何も言わず頷くだけにしておいた。
「…移動を優先してしまったけど、今度からキチンとした客車を使う事にしようか」
「はい。…いえ、わたしが乗ってみたいとか言ったから、エランさんがわざわざ交渉してくれたのに、ごめんなさい」
しょんぼりするスレッタに首を振る。…telegra.phごめんねスレッタ・マーキュリー─長い休息の始まり─ エラン・ケレスは記憶にない故郷の景色を、もう二度と忘れる事のないようにと丘の上から見下ろしていた。プラムをもいでからも暫く2人は歩き回り、少し足が痛くなった頃に小休止をする。ちょうど景色の良さそうな丘を見つけたので、そちらへ移動して腰を下ろした。
肩が触れるほど近くにスレッタ・マーキュリーが座り、ごそごそと荷物を漁っている。
「エランさん、お魚の缶詰、開けていいですか?」
「いいけど、この近くにはゴミ箱はないよ」
「きちんと洗って持って帰るから、平気です」
近くに小さな小川があるので、その水を使うつもりなのだろう。井戸の水はまだ湧いているようだが、そちらはすでに水汲み用の道具が朽ちているので使えない。
スレッタは薄く切った黒パンに缶詰の中身と塩ゆでしたジャガイモを乗せると、まずはエランに渡してきた。
「はい、エランさん」
「ありがとう」
「いいえ。何だかピクニックみたいで、楽しいですね」
それは外で食べる時のスレッタの口癖のようなものだった。彼女はいつも楽しそうに食事をする。
エランに渡したものと同じものを作ると、スレッタはいつもの挨拶をしてから大きく口を開けてぱくりと食べた。
美味しそう…telegra.ph - 11123/05/02(火) 13:49:40
【監禁編】①
18話
ごめんねスレッタ・マーキュリー─ままごとのような生活─ アパートに引っ越してから1週間が経った。初日や次の日はバタバタしていたが、これくらい時間が経つと新しい生活にも慣れてくる。
今のところは食事は出来合いの物を買ってきて、洗濯は一階にあるランドリースペースで洗っている。掃除はこまめにして、できるだけ清潔を保っていた。
総括すると、概ね快適に過ごせている。
自然とルーチンワークが出来上がって来たのだが、ここに来て新しい事に挑戦しようと声を上げた者がいた。
「お料理を…作ってみようと思います」
少し緊張で硬くなった声音で、スレッタ・マーキュリーはそう宣言した。
自炊をする、と簡単に言ったが。実は料理を作った記憶などエラン・ケレスには存在していなかった。
一番古い記憶はたしか、スレッタとの決闘で取り戻した誕生日を祝ってくれた誰かの記憶だ。その後はずいぶんと飛んで、ペイル社の訓練生時代になる。
ペイル社では一般的な勉強の他に、宇宙空間での身の動かし方、モビルスーツの訓練、重火器の取り扱い方、その他様々な技能の学習をしていた。
ただ生活全般の知恵は教わらなかった。必要がなかったからだ。
食事など出されたものをただ胃に流し込むだけの時間で、作ろうという発想すらなかった。…telegra.ph現在の作品は以上です
なお本編終了後の2人を書いた番外編、『こぼれ話』シリーズは本編が終わった後にこちらのスレに載せる予定となっています
『こぼれ話』はフロント脱出編までの本編と共に、『書き逃げSS』さんのスレに掲載されています
- 12二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 14:11:56
- 13123/05/02(火) 14:15:17
新しく読むものが何もないのもアレなので裏話置いておきます
これからもよろしくお願いします
【15話。(静かな夜)の裏話】
この話は実は次話の前半部分として書いていました。しかし雰囲気がまったく異なること、意外と前半だけで話がまとまってしまったことを受け、1つのお話として独立させました
ここで4号は他の人とは違ってスレッタに触るのは平気なこと、むしろ触れ合うこと自体は好きなことに気づきます
ほんの小さな気付きですが、それでも大きな一歩です。彼はこんな風に色々な刺激を経て心の中にある『恋の種』を揺さぶっていくことになります
ちなみにこちら、元スレのレスの内容をそのまま話に落とし込んでいます。これからも折を見てちょくちょく元スレのレスを突っ込んでいくと思いますが、どれだけ消化できるかは自分でも分かりません
2、3割くらい書ければ上等だとは思ってます
本編の続きはもうちょっとお待ちください
ではまた夜に - 14二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 17:02:47
スレ立てお疲れ様です!
まとめていただけるのありがたいです〜ちょくちょく読み返させて頂いていたもので。
スレ主さんのSSの続きが読めるのとても楽しみです!あと裏話も毎回楽しみにしてます。
ご無理のない範囲でゆっくり書き進めてくださいませ〜! - 15123/05/02(火) 21:31:15
書き込みありがとうございます
今までのSSが思ったよりあったので気になって文字数調べてみたら12万字超でした。…うわぁ……
これ読むほうも大変ですよね…。楽しみと言って頂けるのは大変ありがたいことなんだなと思いました
それなのにまだ道半ばで終わりが見えてこないのですが……マイペースに頑張っていきます
では裏話の続きを置いておきます
【16話。(記憶にない故郷)の裏話】その①
逃避行編の余談である地球降下編は、すぐに終わらせるつもりでした。なのでこのお話でかなりの長距離を移動してもらってます
現代なら同じ列車移動でも1週間ほどあれば余裕をもって移動できますが、作中では半月程度の時間がかかっています。路線が途切れている地域もあったりするので、その間はてくてく徒歩か大型のバスで移動していました
実はここでスレッタの『地球にビックリエピソード』が頻発するのですが、必要最低限に留めて省略しました。書いてもいいんですが、多分ボリュームがすごい事になってたと思います
あと4号の武装や装備品に関しても一旦は書こうとしたんですが、監禁編に入ったらこいつらの出番はないなと思ったのでやはり省略しました
下手に書いたらその道具を活躍させてしまいたくなり、そうなるとジャンルが一気にアクションに傾いてしまいます。すでにフロント脱出編でだいぶやらかしているので、自嘲しました
移動した地域、現代でいうと国なのですが、一応この辺りを通ってここに到着して…という大体のルートは考えてました。でもノイズになるので作中では明言していません。おそらく国としての形態が残らずに、地名も変わっていたりするんじゃないかなと思っています。今後も明確な国の名前はよほどのことがない限り出さないと思います
ただシャディクだけは『亡国』の王子と称しています。最近まで国としての形態を保っていた所があってもいいかなと思いましたので。これも明確な国名とかは出すつもりはないので、フレーバー程度に考えて頂ければ幸いです - 16二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 21:50:41
長くて大変とは思わぬ スレ主は大変かもしれんが長ければ長いほど楽しい スレ主の文章まじ細かくてリアルでワクワクする
- 17123/05/02(火) 23:39:08
- 18123/05/03(水) 09:29:08
保守代わりに報告を
今出先で裏話の更新ができないのて、午後に投稿しに来ます
ではまた - 19123/05/03(水) 15:11:11
では裏話の続きです
【16話。(記憶にない故郷)の裏話】その②
このお話でも地味に元スレのレスを消化しています。偶然4号の生家に流れ着くというものです
ただ4号のデータはペイルに記録されていると思いますので、監禁場所としては4号は選ばないだろうなと思いました。なので旅の途中に立ち寄るという表現にしました
この旅はスレッタの小さなお願いから始まり、彼女の意見で進路が決まっています。4号にとっての幸運の女神です。でも幸運だけに任せずに、4号は努力して最後は自力で故郷を見つけ出しました
途中で無意識に何かを感じ取って様子がおかしくなる4号ですが、これは我ながらいい感じに描写できたのではないかと思います。彼はこんな風に明確な記憶になっていない記憶をもとに、ときに正解を導き出します
旅の最中で防犯意識がやたら的確なこともそうです。彼がこんな風に判断できるのは小さなころに同じような経験があるからです
保護者が亡くなり孤児になった彼は、何らかの条件をパスしたということでスペーシアンの企業に貰われることになりました。大人に連れられて今回の旅を逆走するように移動したのですが、その際に注意されたこと、実際に危険な目にあっている人を見たことなどが無意識に経験値となって蓄積されています
この時頼れる年上の従弟である○○兄もそばに居てくれていました。こちらはまだ記憶が残っているので、保護者がいなくなってから初めて楽しいと思えた道中の記憶を、苦い気持ちで思い出したりもしているかもしれません - 20123/05/03(水) 21:38:04
引き続き裏話の続きです
【16話。(記憶にない故郷)の裏話】その③
故郷を見つけ出した4号ですが、実際にたどり着いた場所は廃村となっていました
アニメ6話で思い出した記憶では、あからさまに貧乏そうな背景でしたが、これは住んでいる場所そのものが貧しかったからだと思っています
そういう訳で、牧歌的な小さい村を4号の故郷に設定しました。素朴な彼の素の性格には合ってるんじゃないかと思います
ちなみに父親が生きている頃はまだ賑わっていましたが、ある日スペーシアンと現地アーシアンレジスタンスとの戦闘に巻き込まれ村は壊滅。人手が失われ、村は復興することなく先細りとなり廃村となった、という過去設定となっております
この時に■■■の父親と○○兄の両親が巻き込まれて命を落としています。まだ本当に物心つくかつかないかくらいの小さい頃の話です
実際は戦争と言うにもおこがましい一方的な蹂躙劇でしたが、スペーシアン側の工作によりそれなりの戦闘…戦争状態だったとメディアには記憶されています
酷い話ですが、奇しくもアニメ本編でフェイクニュースっぽい画面が流れていましたので、日常的に使っている手法なんだなと思えてしまいます。まぁ片方は捏造設定なのでとんだ濡れ衣なのですが
さて、この村で4号は何度目かの心の救済をされます。相手はもちろんスレッタです
実はスレッタを誘拐したばかりの頃は、夢の記憶のせいで少し目がくらんでいた状態でした(水星特有の目がキラキラする演出のアレです)
心を開きかけた状態から急にフルスロットルになったのは主にこのせいです。自身の命にあまり執着できなかったので、相対的に彼女の命の方に比重が偏っていたのですね
しかし度重なるスレッタとの交流により、素のままの彼女にどんどん惹かれていきました。幾度も急速に惹かれ続けてきた結果、この頃にはもう彼女無しでは本気で耐えられないような精神状態になっています
まだ恋の種が沈黙しているのにこれです。末恐ろしいですね - 21二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 00:14:25
本編でも死んでもいいからスレッタには勝ちたいとかすんごい重すぎる思い抱えてた男だ 恋もそりゃあドデカイ思いだろうよ……
- 22二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 07:47:05
感想ありがとうございます
まさに埋まっている恋の種は大きいものを想定してますね
土壌が全く整ってないのもありますが、これも発芽が遅い理由なのかもしれないです
おそらく一生に一度の恋です
裏話のほうは昼過ぎに掲載しに来ます
ではまた
- 23123/05/04(木) 13:04:55
では裏話の続きです
【17話。(長い休息の始まり)の裏話】その①
読んでいる方に「「そうだこれ監禁話だった…!」」とハッとさせてしまったエピソードです
前振りが長すぎましたがようやっと本題に入ることになります。ほっとすると共にとてつもなく緊張しながら書いた代物でした
さて、冒頭で穏やかな空気の中2人が休憩していますが、プラムを食べてからここへ来るまで、少しエピソードを省略しています。簡単に説明はしたのですが、村の端に古ぼけた墓地を見つけた2人が、野花を捧げる場面です
実際に4号の記憶の中にある人が眠っているかは実は決めかねているのですが、■■■の父と○○兄の両親は確実に眠っているお墓です。4号自身は残念ながらそれを覚えてはいません
でもスレッタは村の周辺から花をたくさん摘んできました。前話に描写のあった野生化した青い花や、普通にその辺りに咲いている小さな花まで、色々な種類がありました
花を添えて祈る事で、何だか4号はすっきりした気分になり、先に進もうという心持ちになります。彼的にはきちんとした区切りが出来たように思えたのでしょう
村から立ち去る際に振り返った彼は、心の中で最後のお別れを告げていました
一応明記すると、これも彼の信条である二者択一の結果になります
今は故郷への未練よりも、隣にいるスレッタの安全を優先しました。彼にとっては至極当然な判断です。あまりにスッパリと決めるのでスレッタの方が少し戸惑ってしまってます - 24二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 13:31:26
お墓に供えられた野生の花々が旅路の2人を表してるようでじ~んときました…!4号的には最初で最期の里帰りかもで切ないですが、祈りを捧げたり大切に別れの気持ちを持ったり心が豊かになっている様子が見れて嬉しく思いました。
- 25二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 21:14:50
帰省とお別れはジブリ映画の草原みたいなイメージがわきました
- 26123/05/04(木) 21:56:32
感想ありがとうございます
素朴な2人にぴったりの野花の花束になりました
4号の情緒は今爆速で成長中です。押さえつける大人が居なくなったので、実にのびのびと成長し始めています
墓参りですが、おそらくすべてが終わった後に、フィフスお兄ちゃんと一緒にもう一度訪れると思います。その頃には4号の記憶も少しは戻っているはずです
ジブリ映画大好きです。マイベストはナウシカですが(正確にはジブリじゃないですが)、ラピュタやもののけ姫、千と千尋の神隠しとか好きですね
どの作品も出会いと別れが書かれていて、そんなところもすごく好きです。この一連のエピソードはそんな自分の好みが滲み出てしまったのかもしれません。ちょっと照れてしまいます
この後裏話を投下します
本来は本編SSを載せる予定だったのですが、日ごろの疲れから爆睡してしまい書く時間が無くなってしまいました
すいませんが本編はもう少しだけお待ちください
- 27123/05/04(木) 21:59:04
では裏話の続きです
ストックが無くなってきました。本編書こう…!
【17話。(長い休息の始まり)の裏話】その②
今回はまた新たな『種』が登場します。といっても物理的なもので、前回も今回も食べたプラムの種です
木そのものは大きくて持っていけないので、種だけを持って行こうと提案するのは4号的には苦肉の策でした。このプラムの種、面白い物で、発芽させるには冷蔵庫にしばらく保管した方がいいそうです
本来のプラムの種は冬を体験して春になった頃に芽が生えるそうですが、それを冷蔵庫に入れることで疑似的に冬を体験させてしまおうという事らしいです
そうすることで、普通に土に埋めるよりも早いタイミングで芽を出させることが可能だとか。調べて「へー」となりました
さて、4号とスレッタの2人もそれぞれ種と称された訳ですが、発芽する前に冬を体験しなければいけない種なのか。するとすればどちらになるのか、あるいは両方なのか。いずれは分かるかもしれません
ちなみに今回4号とスレッタが持って行った種ですが、実際に芽が出たら植木鉢に入れてしばらく手元で育てる予定でいます。しかしある程度大きくなったら地面に植える必要が出てきます。手では持っていけなくなりますから
なら近い内に定住する気でいるの?と4号に聞く機会があったら、彼はハッとした顔で考え込んでしまうでしょう。…はい、彼はその辺り想像していないのです
4号は無意識に、スレッタがそばに居てくれる生活は長く続かないだろうな…と思っているところがあるので、たまに長期的な視点がスポンと抜けてしまう場合があります - 28二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 22:43:41
プラムというよりすももになるのですが
自分の地元のすももは固く甘酸っぱいのですが、今回の話を読んで、そのすもものことを思い出しました
すももで作ったジャムはとても美味しいので、いつか二人には自分達で育てたプラムでジャムを作ってみて欲しいですね - 29123/05/04(木) 23:12:41
感想ありがとうございます
プラムと一口に言っても、内実はプルーンだったりスモモだったりするのですが、4号のプラムはそのものズバリすももを想像しています
特に品種名とかは考えてないんですが、丸くて赤くて酸っぱくて甘いすももです
そのまま生食するのもいいですが、加工するのもいいですね。多分収穫したスレッタが嬉々としてジャムに拵えてくれると思います
実がなるまで数年はかかりますので、その頃には小さいタヌキちゃんやキツネちゃんがいるかもしれないですね…
- 30二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 03:16:34
今までの 4号自分自身はスレッタとの未来が長く続けるとは考えず無意識のうちにあきらめた態度が身に深く染み込んでいるのがよく現われましたね。でもそれに対し、彼とスレッタの旅路のベクトルと選択肢の結果は妙に大体二人が末永く共にする未来を暗示するようだというのが面白かったと思います。 本当に、人生ってわからないものですね!!
もしかすると、時間が経てば経つほど、その墓に訪れる人が増えていくのではないかと期待しています。
一対の男女から始まり、次は夫婦になった男女と男の兄弟。 その次は夫婦の兄弟と子。 その次は夫婦と子供たちと男の兄弟と女の母親。
一時家族だった存在の世界が散らばって崩れたが、数多くの事件以後他の人々と混ざっていき.. そして全く違う他人と家族という名前で彼らの世界を再構成して元の場所に戻る姿が想像されて一瞬涙が出そうです。 なので個人的にこのパートが 本当に好き!と思いますね (もちろん他のパートも大好きです)
- 31二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 08:19:30
感想ありがとうございます。少し感想返しが長くなります
4号の諦め癖は根本に染みついていますが、これをどうにかできるのは基本的にはスレッタになります
ただスレッタが外側からどうにかするだけでなく、彼が自分から変わるようにしなければなりません。難しいかと思いますが、彼女は頑張ってくれるでしょう
一気に解決するのではなく、少しずつ彼の内を変えていくしかないのかな、と思います
墓参りの人数が少しずつ増えていくのは、素敵な発想だと思います。なんだかいいですね
4号とスレッタの住みやすい場所はいくつかありますが、そのうちに一つに故郷の村周辺があります
ペイルに見つかる可能性がある、と諦めた場所ですが、その場所に戻ってくるのもいいかもしれません
うーん、悩みますね。最終回を迎える予定の土地に住み続けるのもいいですが、故郷周辺に戻って来るルートも…
まぁフィフスお兄ちゃんが落ち着いたら墓守してくれると思いますので、けっこう気軽に故郷へは戻って来れると思います
もちろんその時は小さいタヌキちゃんやキツネちゃんも一緒です
- 32123/05/05(金) 14:16:37
では引き続き裏話の続きになります
【17話。(長い休息の始まり)の裏話その③
途中描写をさくっと省略して、2人は新しい地域へとやってきました。作中の彼らは気づいてないですが、けっこうなターニングポイントとなる土地です
ただ、土地との相性自体はあまり良くないです。スレッタもさっそく倒れてしまいました
条件だけで言えばまったく悪くない土地でして、相性さえよければめちゃくちゃ快適に住むことが可能です。相性さえよければ
しかし倒れたスレッタを無理に移動させるわけにはいかないので、思いもかけず監禁生活の幕開けとなりました
スレッタを休ませようというのが第一の目的なので、その監禁度合いはとても緩いものになります。拘束具などは使いませんし、中から出られないように家に外鍵を付けるようなマネもしません
どうしてこんなに緩いのか、その理由を書いてるスレ主もたまに忘れる時がありますが、4号はその命をもってスレッタを拘束するのにすでに成功しています
3日間…太陽が3回沈むまでの間、スレッタが4号と離れていたら4号は自殺すると以前に脅したことがありますが、あれはまだまだ有効だったりするのです
作中では特に描写してませんが、4号はさり気なくその事を思い出させるように会話の中で念押しすることがあります
たとえば雑踏などで、人がいっぱい居てはぐれてしまいそうだなと思った時に、
───きみと僕がはぐれてそのまま会えなくなったら、3日後の僕はとても困ってしまうだろうね
というような事を首を触りながら言ったりしています。微ヤンデレ成分です
それを言われたスレッタは思わずぎゅうっと力いっぱい4号の手を握り締めてしまうのですが、4号はそんなスレッタにどこか満足そうな笑顔を向けるのでした
ただ今は純粋に仲良くしている2人の事を印象付けたいので、ノイズになりそうな微ヤンデレ部分は省略しています - 33二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 15:23:31
おほ〜最低で最高
ぜひよろしければヤンデレ成分カットしないで欲しい……!(正直) - 34二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 19:56:14
微ヤンデレ流れ上無理しない範囲で構わないんですけどちょっと見たいですね!全然本編でとかじゃなくても良いんですけれども!
- 35123/05/05(金) 22:48:37
- 36二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 22:55:55
- 37123/05/06(土) 02:01:57
感想ありがとうございます
その繊細な表現すてきです。こうふわっと溶けてしまいそうな儚い様子が思い浮かびます
実際のスレ主の文章は何だか骨太な感じになってしまうのですが、こういい具合にイメージを変換して読んで頂ければいいな、と思います
↓以下ご報告です
最新話を次レスに投下します
スレの冒頭のSSを貼り付ける作業で、文字数の関係であまり1レス分にSSが載せられなかったので、少しタイトルを省略することにしました
今後は telegra にSSのページを作る際に、サブタイトルだけで登録してみようと思います。すぐに編集して全タイトルを入れ直しますが、これで文字数は省略できるはずです
なのでURL部分に出て来るタイトルが、今後はサブタイトルだけになります
- 38123/05/06(土) 02:05:25
19話。硬実種子の迷い(前編)
※題名は4号のことですが、スレッタ視点です。ごく僅かな微ヤンデレ表現があります
夕飯を食べてしばらくした後。姿見の前にいるスレッタ・マーキュリーの姿はいつもの部屋着とは違っていた。
久しぶりに外出用の服に着替え、以前に買ったままになっていたカツラを手に持っている。
鏡を見ながら慎重にカツラを被ると、出来上がったのは少し印象の違うスレッタだ。
カツラの髪を手櫛で整え、なんとなしに目線を下に向ける。ヒラヒラとしたスカートが目に鮮やかで、見ていて楽しい。
この辺りでは治安がいいから大丈夫ということで、大胆にも薄手のワンピースを選んでみた。
具合が悪くならないように暑さ対策が主な理由だが、他の目的も一応、ある。上に軽い上着を羽織っているので、肌の露出自体は少ない。
カツラは濃いこげ茶色をしていて、スレッタの髪には及ばないがフワフワとカーブを描いている、柔らかい印象のくせ毛仕様のものだった。
あとはここへ来た初日に買っていた、お気に入りの可愛らしいサンダルを履いたら完成だ。
スレッタは大きめの鏡で自分の姿を改めて確認した。
───うん、大丈夫だよね。変なところはない…はず!
ごめんねスレッタ・マーキュリー─硬実種子の迷い(前編)─※題名は4号のことですが、スレッタ視点です夕飯を食べてしばらくした後。姿見の前にいるスレッタ・マーキュリーの姿はいつもの部屋着とは違っていた。
久しぶりに外出用の服に着替え、以前に買ったままになっていたカツラを手に持っている。
鏡を見ながら慎重にカツラを被ると、出来上がったのは少し印象の違うスレッタだ。
カツラの髪を手櫛で整え、なんとなしに目線を下に向ける。ヒラヒラとしたスカートが目に鮮やかで、見ていて楽しい。
この辺りでは治安がいいから大丈夫ということで、大胆にも薄手のワンピースを選んでみた。
具合が悪くならないように暑さ対策が主な理由だが、他の目的も一応、ある。上に軽い上着を羽織っているので、肌の露出自体は少ない。
カツラは濃いこげ茶色をしていて、スレッタの髪には及ばないがフワフワとカーブを描いている、柔らかい印象のくせ毛仕様のものだった。
あとはここへ来た初日に買っていた、お気に入りの可愛らしいサンダルを履いたら完成だ。
スレッタは大きめの鏡で自分の姿を改めて確認した。
───うん、大丈夫だよね。変なところはない…はず!
少し自信はないが、普段はあまりしないおしゃれに心が浮き立つ。…telegra.ph - 39二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 03:13:03
かーーーッ 悪か男ばい(最高)(最高)
- 40二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 07:50:05
口で手袋外したの繋いでる手を離したくなかったからでしょ!
乙女ゲームだったらスチルになってる所だよ!
超ときめいた! - 41二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 08:13:49
このレスは削除されています
- 42123/05/06(土) 08:16:44
- 43123/05/06(土) 12:20:56
では裏話の続きです
【18話。(ままごとのような生活)の裏話】その①
監禁編スタートですが、これって普通に同棲じゃないか?というエピソードから始まります
冒頭の2人は本編終了後のこぼれ話に出て来る2人に雰囲気が似ています。スレッタのいう事をなすがままに受け入れる4号の図です。つまりこの時点の2人は、素が出るくらい余裕があって精神が安定しています
ずっと緊張感を持って移動していたので、その反動もあるかもしれません
アパートに越してきてから1週間。その間は主に部屋を居心地のいいものに整えたり、掃除をしたり、体を休めたりしていました。4号はプラスして周辺の地理を実際に足を運んで調べたり、買い物やゴミ出しなどの外向きの用事を済ませたりしていました
ちなみに洗濯機はアパートの1階に共同の物があるのですが、部屋を出れないスレッタは下着だけは自分で洗っています。4号は自分で行くのもあって、自分とスレッタの服の他に下着も普通に洗濯機で洗ってます
十分休んだなと思ったスレッタは、4号が言っていた練習の内容を思い出しました。節約の為に料理、お金を得るために働きに出る。このうち働きに出ることは今のスレッタでは出来ないので、料理に挑戦してみることにしました
この地域の料理は少し辛いものが多いので、舌を休ませるものが欲しいなというのが主な動機です。でも実は少し下心があって、4号の好物を作ってあげたら彼が喜んでくれるんじゃないかと、そうスレッタは思いました。スレッタの下心は大体ささやかで可愛らしいものが多いです
でも材料や細やかな料理道具はスレッタでは買いに行けません。なので4号に頼んだわけですが、材料を見て何を作るか知られてしまうかなとちょっと不安に思っていました
結果的には料理のことなど何も知らない4号なので、スレッタが最初に何を作ろうとしているかまったく分かっていませんでした。実はサワークリームとかが材料にあったんですが、4号的には身近な存在過ぎて違和感がなかったようです
出来上がった料理に驚く4号を見て、スレッタは内心でにっこりしてました - 44二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 13:03:38
ハァーッスレッタ乙女かわいい…かわいい…これ監禁逃避行物だってことをしばしば忘れそうになりますね
エランくんほんと…罪な男… - 45二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 18:01:20
作中や作外でもスレッタってファム・ファタールとか魔性の女扱いされてたけど4号には振り回されてるというか普通の恋する乙女になっちゃってんの無理好き 4号とスレッタ互いが魔性だろこんなん
- 46123/05/06(土) 22:25:47
- 47123/05/06(土) 22:28:48
では裏話の続きです
本編の続きはちょっと間に合わなかったです…
【18話。(ままごとのような生活)の裏話】その②
地球降下後の道行きで省略した『地球にビックリエピソード』の中には、雨に関しての物もありました
水星では雨などないというのは、本編アニメで空から降って来た水の粒に「これ、みず…?」と呟くシーンからも分かります。まぁ雨ではないのでそれで正解なのですが、明らかに『雨』という自然現象を経験していない物言いが印象的でした
宇宙生まれのスペーシアン達も本物の雨は知らないでしょうが、フロントでは疑似的に雨を再現したりはしてるんじゃないかなと思います。普通に植林されておりますので。でも水星基地ではそんな余分な資源はなかったんだろうなと察せられます
作中でのスレッタと雨との初めての邂逅は、列車で移動している最中になります。列車に乗って早いスピードで移動した結果、雨雲が活発になっている地域に自ら突っ込んで行きました
列車の窓に付いた水滴、その先に見える広い景色すべてに水の粒が絶え間なく降り注いでいる光景を見て、スレッタはさぞ驚いた事だろうなと思います。地球はすべてにおいてスケールが大きいです。目をキラキラさせて、不思議そうに、感動するようにじっと雨の景色を見ているスレッタのことを、4号もじっと見守っていたことでしょう
4号の故郷でも雨に降られました。それというのもこのSSの4号の故郷は『雨の国』とも呼ばれている地域なのです。突発的に豪雨になる可能性もありましたが、2人が通った時は優しい雨の側面だけ見せてくれました
2人は旅の途中で買ったレインコートを着て、雨に濡れた道をゆっくり歩いたりしています。もちろんスレッタは大はしゃぎしました
今現在4号たちがいる地域も突発的な豪雨が降ります。ただ頻度が半端ではなく、突然ドザーッと降ってはふっと止みます。いわゆるスコールというやつです
作中で4号が故郷の優しい雨と違う!と感想を抱いてますが、スコールの方が単純な水の温度は温かいので、ここは珍しく4号が私情優先で判断をしている場面です。ちなみに『雨の国』の豪雨はかなり激しいもののようです
覚えていませんが思い出は甘い…ということですね - 48二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 04:24:11
日本においで4スレちゃん……
食べ物は美味くて暑さと寒さを味わえる良いとこよ(日本どうなってるかな〜) - 49123/05/07(日) 08:21:02
- 50123/05/07(日) 12:38:56
では裏話の続きです
【18話。(ままごとのような生活)の裏話】その③
サブタイトルにもなっている『ままごと』ですが、これは2人がそれぞれの『ままごと』をしているという意味で付けました。4号は世話を焼いて料理を作ってくれるスレッタに、亡き母の姿を重ねています。ただ昔の記憶は思い出していないのでぼんやりとしたイメージでしかなく、明確に自覚もしていません
この疑似的な親子関係が、4号の情緒を成長させるのに地味に役立ってくれてます。簡易的な育て直しのようなものです。ただ4号は成長が著しい男なので、すぐに次のステージへと立ってしまいます
対してスレッタの『ままごと』の内容は、ずばりと言うと夫婦です。自分を奥さん、4号を旦那さんに見立ててドキドキしています。こちらは少し自分でも自覚があります。情緒面ではまだちょっとお姉さんなスレッタです
2人を比べると、スレッタの方がある意味現実的にモノを見ています。年頃の男女の同居ですから、疑似的な親子関係よりも恋人…ないしは夫婦の方が道理が通りますので。
この関係はあくまで『ままごと』なので、些細な切っ掛けでお互いの認識が変わる可能性があります。たくさんの『ままごと』を繰り返した結果、2人の関係が最終的にどうなるのかは…まぁ予想は付くと思いますが、楽しみにしていただければ幸いです
本日は本編アニメの放送日なので、夜は裏話ではなくアニメの感想とかを書きに来てしまうかもしれません
あんまりな感想だったら後から削除しますので、お目こぼしして頂ければ幸いです
ではまた夜に - 51二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:28:59
ここに来ると心が癒される··· これがクワイエット·ゼロ···?
- 52123/05/07(日) 22:09:04
- 53123/05/07(日) 22:13:51
ではアニメ本編の感想です。なんだかすごく…長くなりました
【水星の魔女アニメ17話の感想】その①
※このスレのSSとはほぼ関係のない話題で占められていますので、ご注意ください
水星の魔女最新話を見ました
結論から言うと───今週も!面白かった!です!
とりあえずの感想はグエルの格好良さですね。ライバルキャラに相応しい実に良い戦いでした
前半のグエルとスレッタの話し合いも良かったです。きちんと告白出来て、きちんと振られることができて、彼はとても良い経験を得たと思います。スレッタにとってもです。誰かに好きと言われることは、自分を肯定されるという事。この経験が今後の彼女の支えの一つになればといいなと思います
気になるのは5号に対して怖がっているとグエルが看破したことなんですが、5号とグエルに今後絡みがあるという事なのか。それともグエルの視野の広さ、中身の成長具合を分かりやすく表現しただけなのか。どちらなのでしょう?
毎回グエルと5号は(というか水星の魔女の登場人物のほとんどは)予想を外してくるので、もう何も分かりません。ただ楽しむことしかできていません
できればシャディクも合わせて友人になってもらいたいものですが…。まぁ希望は持っていきたいと思います
1話でスレッタに負けてから苦境に立たされ続けて来たジェターク寮ですが、ここで一矢報いる事が出来て見ていて純粋に嬉しかったですね。否が応でもこれから総裁選に巻き込まれるのが不安ではあるのですが、脳筋ジェタークらしさで一丸となって乗り越えて行って欲しいと思います - 54123/05/07(日) 22:15:46
次の感想です
【水星の魔女アニメ17話の感想】その②
話は変わって5号ですが、今週はなんとか生き延びられたようでほっとしました。最初はまだペイルの意向に従っていたようですが、エアリアルの奪取に失敗したらすぐに転進してグラスレーへ行くところが、とても好きです
彼には何とか最後まであがいて生き残って欲しいと思います。あと個人的にティコとの絡みがとても好きなので、こうしれっと地球寮に戻って来て戯れて頂きたいです。割と真面目に彼には癒しが必要だと思います
あとシャディクですが、恐らく総裁選に勝った後にエアリアルを譲渡するとペイルと約束してますが、もしかしてミオリネVSシャディクになったりするのでしょうか?
ジェタークの後押しを受けるミオリネ
グラスレーとペイル(恐らく)の後押しを受けるシャディク
これはこれで熱い戦いになりそうでワクワクします。ついでに2人の昔話を映像を交えて流してくれないかなと思います。
そして今週も影も形もなかったエラン様ですが、彼は今頃なにをやってるんでしょうかね…。スレ主が書いてるSSでは裏ルートのラスボスをやってもらってますが、まさか本当にラスボスとも思えないですし、謎です…。多分忘れたころにまた画面に出て来てくれるんだろうなと思います
最後にスレッタですが、ミオリネとの結婚式で2人ともドレスを着ようと発言するところはとても良かったです。彼女は女の子らしい感性を持っていると常々思っているので、男性役になりきろうとしてなくて安心しました
多分どこかで負けるんだろうなと考えていて、それは必要な事だと思っていたので今回の展開は納得のものでした
彼女には一度立ち止まって考える時間が必要だと思うのです。最前線を走っていたら、周りの景色なんて余裕をもって見渡せませんから。
これが入り口に過ぎず、様々な困難が雪崩のように襲ってくるかもしれませんが、何とか耐えて立ち上がって欲しいです。今後彼女がどのような結論で持って前を向くことになるのか、期待を持って注目していきます - 55123/05/07(日) 22:20:04
ついでにこのスレのSSとも本編アニメの感想とも関係あるようなないような語りを置いておきます
カップリングについての話なので本気でご注意ください。水星の魔女以外のとんでもカップリング話もあります
めちゃくちゃ怒られたら下げます
【水星の魔女 カップリングについて】
これは余談になるのですが、スレ主は本編と二次創作は分けて考えているので、本編でスレッタとミオリネが結婚しても2人が幸せそうに笑ってるならOKだったりします
なんせガンダムSEEDでイザーク×フレイなんて同じ画面にもいなかった組のカップリングにハマった経験があるので、その辺り無敵です(一目ぼれした同人誌から入ったので、本編でまったく無関係だと知って驚いたものです)
ただ本能が4スレ!シャディミオ!5ティコ!と叫ぶので、それはそれとして妄想はするというだけです。ラウペトは命が無事なら成就する雰囲気が漂っているので、叫ばなくてもいいかな…と今は本編見てニヤニヤするに留まってます
カップリングという意味ではグエルだけ宙に浮いている状態です。彼は個人としてとても好きなのですが、毎回予想が付かないせいで誰と組ませていいのか妄想力も戸惑ってしまっています
単体推し…というやつなのでしょうか。今回は格好いい彼の姿をたくさん見れて個人的に大満足でした - 56二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 00:36:35
本能が叫ぶのなら仕方がないですね(同じ作品にいた!で色々漁った経験あり)
最終的にはみんな幸せになれるといいですよね
子供には笑顔で笑っていてほしい - 57123/05/08(月) 01:04:07
感想ありがとうございます
いや本当にこのアニメは子供たちが笑顔で終わることが出来ればそれで大満足になると思います
たとえば諸々の問題は最終回の手前で片付いて、純粋な決闘で学園中が盛り上がりながらエンドを迎える…みたいな事になったら泣く自信があります
まぁ多分ないでしょうが(尺が…!)
せめて今生き残ってる子供たちだけでも助かって欲しいと切に願いますね
ちなみに4号とソフィが復活したら小躍りして喜びます
- 58123/05/08(月) 08:21:34
裏話はお昼過ぎに投下しに来ます
取り急ぎご報告までに
ではまた - 59123/05/08(月) 15:00:04
少し遅くなりました。では裏話の続きです
【19-①話。(硬実種子の迷い 前編)の裏話】その①
本来は次の後編と合わせて1本のSSとして出す予定でしたが、微ヤンデレ成分を求める声があったため、急遽エピソードを増やしてみました
素手での手繋ぎ解禁と言う小さなイベントも前倒しで差し込んでみたところ、結果的に甘さがマシマシになったので、種子の迷っている様子も分かりやすくなったかもしれません。結果オーライというやつですね
リクエストありがとうございました
何かにつけて4号の情緒が幼いと書いてきましたが、彼も少しずつ成長しています。今のところは小学生くらいまで大きくなっているでしょうか
好きな子についイジワルしてしまう小学生男子です
とはいっても、本来なら気になる子の注意を引きたくてするイジワルですが、4号の場合はもう少し切羽詰まっています
なにせスレッタが悲しそうにしたり、離れないように手をぎゅっと握ったりするたびに、4号は自分が彼女に必要とされる存在なんだと確認できるからです
満足そうな笑顔は、実は安堵の笑顔だったのです。いじらしいですね
安心感を得るためにエスカレートしそうな4号のイジワルですが、どれだけ病んでも微ヤンデレくらいで止まってしまいます。根本的に優しい少年なので、そんなに大したことはできません
スレッタを物理的に傷つけたり、故意に暴言を吐いたりとかは絶対にしないでしょう。そのことは『8話。硬実種子と二者択一』でも自分で宣言しています
ただこのSSの彼はくそボケ属性も兼ね備えているので、よかれと思ってしたことが結果的にスレッタを悲しませたりするかもしれません…
その辺りはラブストーリー物の王道だとは思いますので、避けずに書いていきたいなと思います
- 60二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 21:46:26
いやぁ…微ヤンデレ成分ごちそうさまです
4号くんの小学生男児感めっちゃいいですね…かわいいですな
彼らはこれまで少年少女らしいことをできない人生を送ってきてるでしょうから、抑圧されてたぶんがここでポロッとでちゃうのはたまらんですな
その結果お互いに迷惑かけてるかもしれませんが、たぶん許しあえるのでしょう なんてったって運命の番ですから - 61123/05/08(月) 22:23:44
- 62123/05/08(月) 22:26:09
19-②話。硬実種子の迷い(後編)
※引き続きスレッタ視点です
何となく無言になったまま、スレッタ・マーキュリーとエラン・ケレスの2人は夜の町を歩いていた。
気まずさはなく、ただほんの少しだけ気恥ずかしいような、くすぐったいような変な気分だ。
エランの方が体温が高いようで、直接触れ合わせた手のひらが温かい。触れ合った手から熱が伝搬して、スレッタの体温も上がっていくようだった。
歩いているうちに少しずつ人が増えて来る。エランとの手繋ぎに集中していたスレッタは、ふと辺りを見回してそれに気づいた。
ナイトマーケットが近いんだろうか。そういえば、周辺の明かりも増えている気がする。
キョロキョロと周辺の観察をし始めると、ふと目に留まったのは1組の男女だった。
仲良さげに腕を組んで歩いているのは、あまり自分たちと変わらないくらいの少年少女だ。
彼らは笑顔で、ほっぺたに口がくっつきそうなほど近くでおしゃべりしては、楽しそうに笑っている。
何かを言われたのだろうか。嬉しそうにはしゃいだ女の子が男の子の腕をぎゅっと両手で抱きしめて、柔らかそうな胸の間に閉じ込めていた。
「………」
ごめんねスレッタ・マーキュリー─硬実種子の迷い(後編)─ 何となく無言になったまま、スレッタ・マーキュリーとエラン・ケレスの2人は夜の町を歩いていた。気まずさはなく、ただほんの少しだけ気恥ずかしいような、くすぐったいような変な気分だ。
エランの方が体温が高いようで、直接触れ合わせた手のひらが温かい。触れ合った手から熱が伝搬して、スレッタの体温も上がっていくようだった。
歩いているうちに少しずつ人が増えて来る。エランとの手繋ぎに集中していたスレッタは、ふと辺りを見回してそれに気づいた。
ナイトマーケットが近いんだろうか。そういえば、周辺の明かりも増えている気がする。
キョロキョロと周辺の観察をし始めると、ふと目に留まったのは1組の男女だった。
仲良さげに腕を組んで歩いているのは、あまり自分たちと変わらないくらいの少年少女だ。
彼らは笑顔で、ほっぺたに口がくっつきそうなほど近くでおしゃべりしては、楽しそうに笑っている。
何かを言われたのだろうか。嬉しそうにはしゃいだ女の子が男の子の腕をぎゅっと両手で抱きしめて、柔らかそうな胸の間に閉じ込めていた。
「………」
何となくその2人の姿をスレッタとエランに置き換えてしまい、そんな想像をする自分が恥ずかしくなって俯いてしまう。…telegra.ph - 63二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 22:26:46
メンヘラでなくヤンデレなの本当良い……!!傷つけるのは相手じゃなく自分……スレッタの優しさと好意利用してる悪い男やで^^
- 64123/05/08(月) 22:29:18
感想ありがとうございます
実はメンヘラとヤンデレの違いがよく分かっていないのですが、メンヘラが自分本位というくらいは知っているので、ヤンデレと称しています。元スレでもそうなっているので
スレッタの優しさを最大限利用してますが、いまいち好意の方は分かっていない悪い男なのでした
- 65二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 23:50:39
ああそっか自分のこと好きになるわけが無いって思ってそうだったわ おいたわしいがタラシめ……!
- 66二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 00:45:15
この二人の圧倒的な純粋さ··· いつも感じることだけど千と千尋のbgmとすごくよく似合う
一緒に聞くと癒し感がすごい
One Summer's Day (Ano Natsu e) - Spirited Away Ost「01」
- 67二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 02:01:34
>>61 はあ、大好きです.. お互いどこか不安でギリギリながらもお互いに向けられた自分の感情だけは堅固でむしろそれが彼らが踏み出す前途を明るく照らしてくれる気持ち···
ところで4号君、最後にスレッタが戻ってきてくれるのかと聞かれた時、どんな気持ちだったか見る人の立場からニヤニヤしてしまいます~~
いじらしいかった ?じゃなく安心した? それとも気の毒だったかな?
個人的に僕が感じるには··· 今4号の状態は自分の感情(苗木)に振り回されるどころか、その感情(種)がまだ土を突き抜けて出てくる前なので、その形を認識することもできず、それが存在するから感じられる異物感······ 文字通り存在感だけをぼんやりと感じ、単にそれに「スレッタへの盲目または使命感」という名前だけを適当に付けたまま目を逸らしている感じだと思います。
しかし、それもまもなく感情という名前の種が土を突き抜けて出てきて、その形を間違いなく誇示し、彼をめちゃくちゃに振り回してくれる日を期待しています。 無味乾燥で感情もなく生きてきた少年が人生初で唯一の愛に酷く病んでしまって少しぐらいは狂ってしまうのは合法ですよ~最高~~(個人主管です)
今回も素敵な文、本当にありがとうございます!! 先生の文を読むたびに毎回テンションが上がってしまって感想がどんどん長くなってしまいますね··· 失礼しました!
- 68123/05/09(火) 08:14:01
感想ありがとうございます
多分いまスレッタが『エランさん、好きです!』と告白しても、『!?(彼女がとうとうストックホルム症候群に…!)』ととても落ち込むだろう男です
スレッタはこのボケナスをどうにかしなければいけません。先は長いです
美しいピアノの旋律を聞きながらスレ主の文章を…?ゴクリ
とても嬉しく光栄なことに何と言ったらいいか分かりません。しかも千と千尋…!
これはヘタなギャグなど書けなくなりそうですね。いや、唐突なギャグ描写は入れる予定はそれほどないのですが…(例の漫画もまだ封印中です)
これからも癒しを提供できるように頑張ります。途中で急展開や苦しい展開になったりもしますが、また元スレの展開に戻って来ますのでご安心ください
長い感想ありがとうございます!
毎日帰ってくるのかと心配するスレッタには、彼女には今自分しかいないからな…と冷静に考えられている4号です
しかし自分が『帰って来るよ』と答えた時には、不思議な気持ちが胸に満ちていました
スレッタ・マーキュリーの元へ毎日帰っていく自分。それを嬉しそうに受け入れてくれる彼女
本人は気づいていませんが、それは暖かく胸に満ちていく、幸福と言う名の充足感でした
裏話は昼過ぎに投下しに来ます
ではまた
- 69二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 09:39:28
- 70二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 10:14:18
- 71二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 11:49:51
このレスは削除されています
- 72二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 11:58:06
作成途中にアップロードされたので削除してから再アップロードします..
>>68 いや…ストックホルム症候群だなんて··· 思いもよらないところから創意的な変化球が飛び出してしまった.. 自己自尊感が低ければこんな発想までも可能ですね..
本人の口でスレッタは「分かりやすい」と言っておいてあんな恋する女の子に気づかないなんて.. やはりまだ4号の視野を罪悪感と焦りが目隠しているということでしょう.. でも、いくらなんでもあんなに錯覚(または期待感)という名前の針一本入りそうにない頑固さとは···.. 強敵です。何でも突き破る槍のスレッタと決して突き刺されない盾のような4号··· しかし、スレッタのハートビット(比喩)は累積+貫通ダメージ判定ですからね! 以後4号のカムジョンさんの独歩的追い越しワンマンショーすごく期待中です!!! その過程でちょっとアレコレな悪事も期待してもいいですか?!!!
- 73123/05/09(火) 13:12:56
怒涛の感想!ありがとうございます
元スレでは
『レイドボスのように時折出没しては爆弾発言を落としていく色ボケスレッタ』VS『混乱を来たすスレ住人』+『振り回されまくる4号』
という構図が出来ていたのですが…。いくらなんでもそれをすると、悲壮な覚悟で頑張ってフロント脱出まで黙々と準備していた4号と、自分の手札をいくつかオープンしてまで手伝ってくれたシャディクが哀れなことになるのでやめておきました…
ただ色ボケスレッタ自体はとても好きなので、本編終了後に短編を書くつもりでいます。先は長いですがお楽しみください
4号のクソボケ属性は色々な原因があってのものなので、少しずつ問題を解決していくしかありません。そのうちの1つはしばらく後に表面化してくると思います。けっこう尾を引くかもしれないです
あと4号はその、そんなに悪事自体はできないかもしれません…。その辺り本編終了後のこぼれ話に託したいと思います
たまに色っぽいレスはありましたけれども、スレ主が参考にした元スレの流れではキスすらしてないのですあの2人は…(…清い!)
- 74123/05/09(火) 13:18:07
では裏話の続きです
【19-①話。(硬実種子の迷い 前編)の裏話】その②
冒頭で本編アニメの4スレ出会いのシーンを文章に起こしてみました
実は思い入れがありすぎて、ああでもないこうでもないと何度も書いては消してを繰り返した結果、書き上げるのにすごく時間がかかってしまいました
でも時間をかけただけあって、4号の不思議さ、まっすぐさ、寄り添ってくれるさりげない優しさなどは、それなりに表現できた…ような気がします
このSSでは捏造設定、独自設定で好きに味付けをしているのですが、お弁当を持って来た4号はできるだけそれを排したプレーンな味付けになるよう心掛けました
対して今スレッタと共にいる現在の4号は、微ヤンデレ成分を出したり乱暴な仕草をしたりと、やりたい放題に描写してしまいました
最初のお弁当を持った優しい4号
船の中で首を絞めさせた怖い4号
最初は意図していなかったのですが、対照的な印象の4号を配置することで、スレッタの翻弄されっぷりがより際立ったのではないかと思います
何度か指摘はされてますが、悪い男です
まぁ4号視点ではスレッタも振り回す側に回っているので、お互い様ではあります
振り回し、振り回されたお互いの気持ちがどこに向かって行くのか、途中経過も含めて楽しんで頂けたらいいなと思います
- 75123/05/09(火) 21:31:55
では裏話の続きです
【19-①話。(硬実種子の迷い 前編)の裏話】その③
スレッタ視点なので描写はそんなにないですが、今回も4号は大いに振り回されています
まずスレッタの『許しません』宣言ですごいショックを受けています。自業自得なのですが、ショックなものはショックなのです
実はスレッタはこの時『嫌いです』と勢いで言ってしまう事もできました。しかしまったく4号のことを嫌いではなく、むしろ大好きな人だったのでそんな暴言を言うことができませんでした
結果的に『許しません』宣言にスケールダウンしたという訳です
しかし手加減された宣言だったことなど4号は知らないので、内心でどうしようすごく嫌われたとオロオロしています。なのでスレッタの条件を聞いてすぐに食いついてきました。分かりやすい男です
そこで素手での手繋ぎをお願いされるのですが、ここでも4号はものすごく驚いています。素手でベタベタ触られるのに大丈夫なの?と少し心配もしています
そこで『いやじゃないの?』と4号は聞いたわけですが、対してスレッタは『いやじゃないです、嬉しいです』といつもの調子でぽろっと答えてしまいます
まったくその通りなのですが、素手で触られるのが嬉しいと言ってしまっています。多分スレッタは自分がどんな意味を含んだことを言ったのか気付いていません
言われた4号は、え、素手で触るのにいやじゃないの?それどころか嬉しいの?とますますビックリしています。でもスレッタが言うのなら、と素手での手繋ぎを了承しました
実際に素手で触られても嫌がらないスレッタの姿を見て、4号は少し安心しています
途中で手袋をしていない手、している手でそれぞれ手繋ぎをして、まるでダンスのようだとスレッタに称された格好になりましたが。これは素手の手を嫌がられて跳ねのけられた時の為に、保険でもう片方の手も繋いでいたかった為でした。心配性な4号です
その時に見つめ合っていますが、4号は正面からスレッタの様子を見ることで、本当に嫌がっていないかどうか確認しています。…心配性で慎重な4号なのでした
ちなみに4号もスレッタとの素手での手繋ぎは嫌なものではありませんでした。むしろひんやりして柔らかな彼女の手の感触は、ずっと触っていたいなと思えるほど4号にとって好ましいものでした
- 76二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:02:30
うわあ、動揺しつつも観察やめないのが4号らしいっっていうか根っからのスナイパー気質だなあと
- 77二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:30:07
お互いの体温をわけあいながら歩いていくのがいいですね
もっと手を繋いでいったら良いと思うよ
お互いの歩幅も合うし - 78二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 00:38:31
- 79二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 04:58:18
>>73 清いですね... 清いのですね...! 感嘆しながらも内心物足りなさを隠すことができない.. スレ民であった···。
一瞬、あの…塾内での拉致シーンで盗聴で4号の「体もいただくよ。」 というセリフを聞いて 「娘の純潔は終わった……」と思っていたプロスペラの母は、この状況を決して知らないと思うと、別の意味でコミカルさが生じてしまいます草...お母さん、ご安心してください。娘さんは本当に他の方面できれいで安全に守られていますね···いいものか...
しかし同時にスレッタがとても大切で、自分自身を持ってする恐喝またはちょっとした小さな男の子らしい意地悪以外には彼女を傷つけることができない4号の概念も大好きです。 そしてちょっと何て言えばいいんだろう、お互い余裕があるように、またはお互いがお互いに優位な立場のように見えても内心各自の立場では考えも多くて複雑でキューと各自の方向に縮こまるのも気の毒だと同時にとても可愛いんですよね··· 我慢できません.. このかわいい奴ら··· だからみたいです.. キスさえできないのは.. 理解してしまっちゃった..
- 80123/05/10(水) 07:56:23
- 81123/05/10(水) 13:31:16
では裏話の続きです
【19-②話。硬実種子の迷い(後編)】
以前のスレッタ視点、『7話。怪物の献身』でもそうですが、今回もスレッタ主役にも関わらず4号の事がサブタイトルになっています。
これはスレッタ側からはよく分からない4号の内面を、読んでいて想像しやすいように付けてみました
スレッタは散々4号に振り回されているように見えて、4号のことを振り回してもいます。お互い様ですが、その内容は少し違います
4号が物理的に振り回すことが多いのに対し、スレッタは精神的に4号を振り回すことが多いです。程度の違いなので逆のパターンも勿論あるのですが、概ねそんな感じです
4号はスレッタの環境そのものを変えるような行動をよく行います。そうしなければ生きていけないので仕方ない面もありますが、4号はとにかくスレッタが助かるようにと行動を起こし、彼女はそれに巻き込まれます
なので行く予定のない地球に降下していたり、黙々と長距離を移動していたり、いつのまにか監禁生活に突入していたりします。言葉を羅列するとマイナスなイメージのものが多いですが、スレッタには必要な行動です
対してスレッタは4号に従順に従いながらも、精神的な充足を得るために様々な提案をしています。細かいものが多いですが、降下直後の旅の提案や、4号の故郷でのもう少し見て回ろうという提案、料理、手繋ぎ、色々あります
大体がプラスなイメージです。実際に4号はその度に振り回されてますが、同時に何回も精神的に救われてます。そして、その度に少しずつ刺激を受けています
ただ、実は硬実種子という種は、同じような刺激を与え続けても芽が出る可能性は低いのです。4号の精神を救うと言う方向性で何度もスレッタは刺激を与えていますが、彼の種は今のところ芽生えてはいません。スレッタ自身には惹かれ続けていますが、その想いはまだ恋という形にはなっていなかったのです
しかし今回、スレッタはまったく気づいていないのですが、彼の中の種に大きく刺激を与える行動を取っていました。今までにない角度から与えられた衝撃に、4号はとても驚いています。ちなみに精神的なものではなく、物理的なものでした
色々な刺激を受けてもなお頑なだった4号の種子が、今回の話でとうとう殻を破って芽を出そうか迷い始めました
あとは何かのきっかけさえあれば、一気に芽吹く予定です
- 82123/05/11(木) 00:14:49
なんだか掲示板に入れなくて焦りました
少し遅い時間ですが、裏話の続きです
【19-②話。(硬実種子の迷い 後編)の裏話】その②
※今回長くなったので途中で文章を切っています。直接の続きはまた次回の裏話になります
作中のスレッタの現状認識についてですが、いまだにプロスペラとエアリアルについての正確な話は彼女に伝えられていません
しかし4号から、処分寸前だった自分に情報を渡してくれたのはきみの関係者だ、とは言われています
結果的にスレッタは、自分たちを逃がしてくれたのは母親であるプロスペラか、または母の使いのゴドイさんだろうと当たりを付けることになります。まさかエアリアルだとは夢にも思っていません
実はその認識は、4号にわざとそう思うように導かれたものです
プロスペラからスレッタの逃亡を頼まれたと思わせれば、スレッタもこの逃亡に納得しやすいだろうと、そう4号は考えているからです
実際、その試みはうまくいっています
ただ最初はそこまで理性的に考えることが出来ませんでした。宇宙遊泳をしたあとの、ケビンとローズの船でのことです
疲労困憊の中。極限状態からすぐに回復する間もなくスレッタとの修羅場に突入した4号は、常になく荒んでいました。プロスペラを利用しようと冷静に考えることもできず、結局4号は自分の命一つを持ってスレッタを拘束することになりました
目の前の大事な女の子が慕っている母親が、よりによって彼女を生贄にしようとしているのです。その名を出すのも嫌だと、4号は半ば意地になっていた部分もありました。彼はプロスペラに怒っていたのです
しかし数日が過ぎる頃には頭も冷えて、冷静に物事を考えられるようになりました。今は奇跡的にスレッタが従順にしてくれていますが、しかしいつかは母の元に帰りたいと思う時が来るでしょう
少なくとも4号にはそう思えてなりませんでした
この続きは裏話③になります
ではまた
- 83123/05/11(木) 06:13:47
少し早いですが裏話の続きです
【19-②話。(硬実種子の迷い 後編)の裏話】その③
※実質裏話その②の続きになります
冷静になった4号は、少しずつスレッタにプロスペラが味方側だと誤認する情報を与え始めました。…嘘は一切言っていません。ただ夢の世界の話や、エアリアルと接触をしたことなど、すべてを話していないだけです
4号の与えた情報によって、スレッタはとても安心しました。自分たちの状況は母に導かれた故のものだと思ったからです
彼女は自分たちや母の安全を守るため、家族や学園側への連絡は一切しないと誓いました。向こうからの連絡が来るまで、自分の方から何かのアクションを起こす事はないでしょう。
という訳でスレッタは無邪気に母親からの連絡を待っていますし、再会できると信じています。これによりスレッタの精神はかなり安定することが出来ました
二度と学園に戻れないこと、友達に会える可能性が殆どないことは、とても悲しく時には涙してしまうこともあります。しかし母親とエアリアルにはいつか会えるかもしれない、という一握りの希望はスレッタの手に残っているのです
偽りの希望をスレッタに握らせた4号は、自分が卑怯者や悪者になってでも彼女を救うことをすでに選択しています
いまスレッタが母親の元に戻るという事は、彼女にとって精神的な死を意味します。そんなこと、彼には到底許せるものではありませんでした
…とは言っても騙していることに違いはありません。4号自身もこの生活がそれほど長くは続かないだろうと心の底では思っています
この情報の歪みは是正されるのか、された時には母親と4号のどちらを選ぶのか、スレッタの選択する時がいつか来るのだと思います
…これで今のところの裏話はすべて書ききりました。
あとは本編を追加するごとに書いていく形になります
本編はもう少しお待ちください。今鋭意製作中です
新作が出来上がるまでの間は、保守代わりに雑談でもしてお待ちください
感想とか質問とか、元スレの話題でも大丈夫です
特に何もない場合は、スレ主が益体もない話題をポンと出していくと思います
ではまた昼に
- 84二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 13:33:59
スレ主おつかれ&楽しみに待ってる!
4号がこの生活は長くは続かないんだろうな…って思ってるのなんかめちゃ分かるし儚くて退廃的な雰囲気たまらん - 85123/05/11(木) 13:40:56
なにか話題になるものはないかな…と考えて、最新話で没にした部分があったのを思い出しました
実はその没にした部分が最後の締めとして使われるはずでしたが、4号側の印象が薄くなるかなと思ってバランスの為に入れませんでした。代わりに次のエピソードの繋ぎとしてスレッタの不安な気持ちを書き加えました
没にした部分は後で使おうかなとも思ったのですが、違う表現にする可能性が高いので今放出してしまいます
少しアニメ最新話のスレッタの状態と被ってしまってます。それも没にした理由かもしれないです
【19-②話。(硬実種子の迷い 後編)の端切れ話】
ナイトマーケットの明かりをぼんやりと目に映しながら、スレッタは考える。
追われている。それは怖い事だ。
会いたい人に会えない。それは悲しい事だ。
でも、この生活はそれをも超える充足感があった。
水星にいた頃の幼い自分が想像していた以上の、心に満ちる何かがあった。
今はただ、これでもう安心だ、と思えるようになるまで、2人で寄り添って生きていくだけだ。
「エランさん」
「なに、スカーレット」
───大好きです。
「……いいえ、何でもありません」
「?…そう」
母やエアリアルに再会する頃には、この想いを伝えられているだろうか。
伝えられていればいいな、とスレッタは思った。そうしてエランにも受け入れられて、少しずつ前に進んでいって…。
スレッタの頭の中で、母と再会した時のイメージが浮かび上がってくる。
喜びに涙するスレッタの格好は、たくさんのひだが美しい、白いドレスを身に着けている。
母や友人に祝福されて、エランと結ばれる自分の姿。
叶えばいいな、と。
スレッタは、夢見る乙女の顔で微笑んだ。 - 86123/05/11(木) 13:45:46
労わりの言葉ありがとうございます。心に染み入ります
例えば4号が自分のやってることは置いておいて、それはそれとしてスレッタと結ばれてやるぜ!というバイタリティを持っていたら、多分全然違うテンションの話になってるんだろうなと思います。IF話が一番近いですかね
しかし元スレ的にもその辺りを変える訳にはいかないので、4号には最後の方まで悩んでもらいたいと思います
- 87二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 20:26:39
保守
- 88123/05/11(木) 21:58:23
保守ありがとうございます
没話を投下したついでに最新話を読み直したのですが、スレッタがバランスを崩してコケそうになる所が少し唐突に感じたので、4号に腕を引っ張られるところでもコケてもらいました
それに伴い4スレの肉体接触が増えています(微々たるものですが!)
普段は言い回しなどのサイレント修正を結構行っているのですが、今回はSSの内容に手を入れているので報告しました
あと次回の本編SSですが、長くなりそうなので前後編になるかもしれません
とりあえず切りのいい所まで書けたらアップします - 89123/05/12(金) 07:37:00
保守代わりに報告を
最新話が出来上がったので今日の昼に投稿しに来ます
やはり前後編になりましたが、今回はモブ視点になります
くせの強い回で、特に前編は全く4スレがありません
それでもいいよ、という方はよければ見てやってください
ではまた昼に - 90123/05/12(金) 13:11:54
20-①話。美しい男(前編)
※性格の悪いモブ視点、一人称SSです。とある病気を彷彿とさせる描写がありますが、何らかの意図などはありません
「若、見ました?新しい新入り」
今日もいつものように重役出勤をした『俺』に、腰巾着をしている部下が面白そうに喋りかけて来た。
ウチはアーシアンに珍しく幾つかの工場を持っているそれなりの金持ちだ。生活に困る事はなく、家は長男が継ぐために、三男である俺は悠々自適な毎日を過ごしている。
ただ何もしないでいるのも世間体が悪い為、小さな工場の取締役として勤務している。特に仕事はせず、ぶらぶらと工場内を見学したり、工場長と世間話するだけの役職だ。
だいたい昼くらいになってから出勤して、少々の退屈な時間を過ごしたら日が沈む前に帰宅する。家に帰る前にふらふらと遊びに出かけて、実際の帰宅は深夜くらいになる。そんな毎日だ。
なので工場のことなど何も知らないし興味はない。実際それでいいと家族にも許されている。その代わり問題は起こすなよと口を酸っぱくして言われているけれど、はいはいと適当に返事をしている。
そんな俺だから、もちろん新入りの事なんて知らない。工場長もわざわざそんな面白味もない事を口に出したりなんてしない。大体、工場に人が新しく入るなんて珍しい事じゃないだろう。
「知らないよー、そんな事。なに?そんな面白そうなヤツが来たのぉ?」
でも優しい俺は、話に乗ってやることにする。会話をしやすいように疑問を投げてやると、相手は嬉しそうに乗って来た。
「すっごいのが来ましたよ。何ていうかこう、存在感がやばいというか、オーラがやばいというか、こんな工場に居ていいのかってヤツが…あ、すいません」
ごめんねスレッタ・マーキュリー(美しい男 前編)※性格の悪いモブ視点、一人称SSです。とある病気を彷彿とさせる描写があります「若、見ました?新しい新入り」
今日もいつものように重役出勤をした『俺』に、腰巾着をしている部下が面白そうに喋りかけて来た。
ウチはアーシアンに珍しく幾つかの工場を持っているそれなりの金持ちだ。生活に困る事はなく、家は長男が継ぐために、三男である俺は悠々自適な毎日を過ごしている。
ただ何もしないでいるのも世間体が悪い為、小さな工場の取締役として勤務している。特に仕事はせず、ぶらぶらと工場内を見学したり、工場長と世間話するだけの役職だ。
だいたい昼くらいになってから出勤して、少々の退屈な時間を過ごしたら日が沈む前に帰宅する。家に帰る前にふらふらと遊びに出かけて、実際の帰宅は深夜くらいになる。そんな毎日だ。
なので工場のことなど何も知らないし興味はない。実際それでいいと家族にも許されている。その代わり問題は起こすなよと口を酸っぱくして言われているけれど、はいはいと適当に返事をしている。
そんな俺だから、もちろん新入りの事なんて知らない。工場長もわざわざそんな面白味もない事を口に出したりなんてしない。大体、工場に人が新…telegra.ph - 91二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 14:46:49
ボンボンの気持ちに全文同意 もうだいぶ落ちてて笑ってしまう この魔性め……!4号は見た目が人形フェイスじゃなくてもエグい人生経験と本来の気質でめちゃくちゃ圧とか凄みは作り出してそう ブルーレイの2巻表紙のように そんな目で俺を見るなよ……/////って勘違いさせてそう
- 92二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 22:13:08
感想ありがとうございます
最初からこんなんでこのボンボン大丈夫なんですかね…と思いつつ、まったくだいじょばない後半を書いてます カキカキ
以前エラン様フェイスと4号本来のフェイスでどっちがいいでショーを開催したら美形度だと様の圧勝、好み度だといい勝負すると書きましたが、実際に本人と対面させてから選ばせたら更にいい勝負すると思います
少しご報告を
最新話の裏話ですが、あまりに期間が狭いので1日、2日時間を置いてから投下します
それまでは裏話以外のちょっとした雑談でも朝昼晩と投下しに来ます
もしかしたらくだらない内容になるかもしれませんが、気が向いたら覗いてやってください
ではまた
- 93二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 07:44:47
乙です、保守して楽しみに待ってます
- 94123/05/13(土) 08:29:20
保守ありがとうございます
何してるの?と突っ込まれるかもしれないのですが…
実はここだけの話、某スレに感化されて自作のイメージに合う曲をちょっとだけ探してみた事があります
すぐに正気に返って止めたのですが、1曲だけピンときた曲があったので試しに載せておきます
フロント脱出編での1人で奮闘する4号のイメージソング?です
エアリアルの夢の世界から始まって、スレッタを連れて宇宙遊泳をしている4号で終わるくらいのイメージになります
聴いてもまったくイメージが合わないよ、となる可能性があるので注意です
本来の意味とは真逆になると思うのですが、4号にとっての『予想もつかない世界』とは、おそらく何にも脅かされることのない、普通の人々が暮らす普通の生活になるのかなと思います
- 95123/05/13(土) 13:07:08
今回は裏話に載せられなかった設定の話でもしてみます
捏造設定が多いこのSSですが、ある意味最大とも言える捏造設定を書くのをすっかり忘れていました
それというのは、宇宙での重力設定です
水星世界はコロニーがない代わりに、小惑星を改造したフロントが登場します。実はこのフロントも全体、又は一部を回転させて重力を発生させているようなのですが、このSSを書き始めた頃はそんな事は分からなかったのです
コロニーのように分かりやすい見た目でなかったこともあり、今回はGガンダムのような技術があるのかな?と単純に思っていました
そのGガンダムの各コロニーは、水星世界のフロントよりももっと奇妙な形をしたものが多く登場します。ネオジャパンとかネオアメリカとかすごい見た目で宇宙を漂っています
その奇抜なコロニーの形を維持しているのは、重力発生装置があるからなのです。なら水星でもそれがあるんだな、と書いてる当時は思った訳です
なのでこのSSでは船の中でも気軽に無重力、軽重力、1G重力、と切り替えられる設定になってます
後に発売された小説を読んで違うと分かり、あちゃーとなった訳ですが。今更書き直すとなると膨大な量を直さなければいけないので、そのままにしてしまいました
これはいつかツッコミが入るんじゃないかと思っていたのですが、まったく突っ込まれる事無く4号とスレッタは地球まで降りてしまい、今に至っています
今更この設定の話をする必要があるか…?とも思ったのですが、なんとなくこの話題を思い立ったので書いてしまいました - 96二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 19:53:23
保守
- 97二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 21:22:39
このレスは削除されています
- 98二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 21:24:03
スレ主様のペースで頑張って下さい
楽しみにお待ちしております - 99123/05/13(土) 21:28:26
保守ありがとうございます
誤字脱字していたので一旦削除しました>>97
これも報告の一つになるかと思うのですが、このスレが落ちた時について書いておきます
もしうっかりして落ちた場合は、すぐに次のスレ立てをするつもりはありません
1、2ヶ月ほどSSを書き溜めてから、再度新しいスレを立てようと思ってます
スレ主は書くのが遅いので、どうしてもSS1本書くのに数日の時間を要してしまいます。多分集中して書いてもアニメ本編が終了するまでにSS最終回は間に合わないと思うのです
なのでもしスレが落ちてしまった場合は、じっくりとSSを書いてクオリティアップを目指そうと思います
その時にはゆっくり待って頂ければ幸いです
何か湿っぽくなりましたので、違う話題でも書いておきます
今書いてる性格の悪いモブSSの後編ですが、ここら辺から地味に4号の情緒が中学生にパワーアップします
そしてこの話から徐々に下世話な話題も増えて来ると思います。そんな事行っても4スレは清いままなのですが、一応アレな話題が増えていくよ、というご報告なのでした
では本編を書く作業に戻ります。いまちょっと苦戦中です(いつも)
- 100123/05/13(土) 21:30:11
ありがとうございます、マイペースに頑張っていきます
- 101二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 21:40:38
待つ待つ!じっくり書いてくだされ スレ主の文章すこ
- 102二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 23:33:31
- 103123/05/14(日) 08:10:56
では裏話の続きです
【20-①話。(美しい男 前編)の裏話】その①
甘い物が続いたので、たまにはしょっぱい物を食べたいというノリで書いたものです。久々にアクション分が補給出来たので満足しました
とはいいつつ少しやりすぎた気もするので、反省もしています
この話で出て来たモビルクラフトですが、アニメ本編でミオリネが乗っていたものを参考にしてますが、それよりも規格が大きい物を想定しています
完全な業務用です。そして、地味にベネリットグループ外の会社のモビルクラフトだったりします
というのもこの土地はちがう会社が幅を利かせている設定なのです
ベネリットが一番大きいグループではありますが、最近は他のグループもモビルスーツ産業で追い上げてきているようです。つまり地球でのテリトリーもそれなりに分かれていると考えました。その内の1つがここです
4号がこの地域に行こうと決めたのも、ベネリットのお膝元でないからという理由があったりします
ただ気候など現地での過ごしやすさをすっかり見過ごしていたため、4号は失敗だったと反省したわけです
これは完全な偏見なのですが、地球に一番容赦ないグループがベネリットではないかと考えています。地球からの反発が大きいですし、優秀なシャディクがとにかくグループを解体しようと頑張っていますから
なのでこの地域は、ベネリットグループが睨みを利かせている土地よりも争いが少ないという設定になってます
長年大規模な戦争がなく、それなりに発展しています。そして平和ボケした若者の『若』が誕生する下地となりました - 104123/05/14(日) 14:14:48
いまちょっと時間が取れないのでご報告まで
SS本編が間に合えば今日の夜に投下しに来ます
間に合わなければ裏話です
ではまた夜に - 105二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 14:21:45
ベネリットはもう崩壊してもろて……
成程なあ 4号しっかり考えてるなあ - 106二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 21:48:20
ハァ〜逃避行編の地域ごとの描写もそうだったけどスレ主めっちゃ設定深く考えててすごいですわ…下準備だけでもけっこうかかるでしょうに
スレ主のペースで書き進めてくださいね〜楽しみにしてます! - 107123/05/14(日) 22:15:12
感想ありがとうございます
4号はスレッタが関わると気負いがちになってしまいます
この地域へ行くことは結構ベターな選択だったのですが、弱ったスレッタを見てもっといい選択肢があっただろと非常に後悔しました
そして裏ルートによって現行のベネリットは崩壊してしまいます。詳細は詰めてませんが、ミオリネ総裁の下で規模をものすごく縮小して再スタートをする予定です
元々考えていた設定と、文字を書きながらその場で思いついた設定が入り乱れていたりします
今回はベネグル以外が支配してる安全地域という設定と、クーフェイ爺さんの設定、4号に脳を焼かれるモブくらいが最初から決めていた設定でしょうか
モビルクラフトの暴走やその設定とかは、あ~アクション書きて~と思って唐突に差し挟まれたエピソードだったりします。その辺りテキトーです
- 108二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 22:20:41
このレスは削除されています
- 109123/05/14(日) 22:32:56
20-②話。美しい男(後編)
※引き続きモブ視点、一人称SSです。モブの頭が柔らかくなり、唐突にセンシティブ表現が入りますので注意してください
───カリバン・エランス。
それは俺がいま一番気になっている人物の名前だ。
あの事件から1週間が過ぎた。あれだけモビルクラフトが暴れまわったなら復旧なんて無理だと思っていたのだが、数日の片づけを従業員総出で行ったところ、意外と何とかなってしまった。
兄貴たちの工場からもいくらか人や物を回してもらって、色々調べたり復旧までのめどを立ててもらったりしたことも大きいらしい。
俺は役員室に閉じこもっていたから知らないが、電源や重要なケーブル類といったものが奇跡的にすべて無事だったそうだ。派手に壊れたものはすべて替えの利くものばかりで、致命的なものではなかったらしい。けが人だって少なかったと聞く。ふ~~ん、て感じだ。
まぁそんなどうでもいい話は置いておいて、あれから俺はカリバンの事を調べてみた。といっても取り巻きに言って書類を取り寄せて、あとはテキトーな噂話を聞いただけだ。
彼は下級の市民IDを持っていた。履歴書ではスペーシアンの家に奉公しながらどこかの学校に通っていたと書いてある。学校を卒業して地球へと戻って来たらしい。
それがどうしてウチの工場なんかで働くことになるのか、それが分からない。志望動機にも特に詳しい事情は書かれていない。
せっかく市民IDを持っているのだから、お世話になったスペーシアンの元で働き続けてもいいし、どこかのフロントで働いてもいいと思うのに。
「ねぇ、今日はカリバンに話しかけられた~?」
ごめんねスレッタ・マーキュリー─美しい男(後編)─※性格の悪いモブ視点、一人称SSです。モブの頭が柔らかくなり、唐突にセンシティブ表現が挟まれます
───カリバン・エランス。
それは俺がいま一番気になっている人物の名前だ。
あの事件から1週間が過ぎた。あれだけモビルクラフトが暴れまわったなら復旧なんて無理だと思っていたのだが、数日の片づけを従業員総出で行ったところ、意外と何とかなってしまった。
兄貴たちの工場からもいくらか人や物を回してもらって、色々調べたり復旧までのめどを立ててもらったりしたことも大きいらしい。
俺は役員室に閉じこもっていたから知らないが、電源や重要なケーブル類といったものが奇跡的にすべて無事だったそうだ。派手に壊れたものはすべて替えの利くものばかりで、致命的なものではなかったらしい。けが人だって少なかったと聞く。ふ~~ん、て感じだ。
まぁそんなどうでもいい話は置いておいて、あれから俺はカリバンの事を調べてみた。といっても取り巻きに言って書類を取り寄せて、あとはテキトーな噂話を聞いただけだ。
彼は下級の市民IDを持っていた。履歴書ではスペーシアンの家に奉公しながらどこかの学校に通っていたと書いてある。学校を卒業して地球へと戻って来たらしい。…telegra.ph - 110123/05/14(日) 22:36:10
- 111二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 23:29:07
モブがなかなかに色ボケで嫉妬の君が嫉妬の君で最高でした!!!!
エランくん借り物とはいえ見た目綺麗だし何より所作やらオーラやら要するに存在が素敵だから仕方がないよね…と思ったところでのナイトマーケットで頭を殴られました。こういうモブ視点での二人の描写いいですね!普段は本人たちの視点でしか知ることのできないからこそ省かれている外見や声、表情などが新鮮でワクワクしましたー! - 112123/05/14(日) 23:54:06
感想ありがとうございます
モブ、初めての恋の巻です
このSSは4スレの為の物なので、モブの恋が叶うことはないのでした…合掌
4スレが初めてナイトマーケットへ行ってから大体1ヶ月と少しくらい経ってます
その間に4号は小学生から中学生にパワーアップしていますが、ちょっと自分の感情に振り回されてます
間のエピソードはこれから書いていきますので、よければご覧ください
- 113二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 00:22:26
ぼ、ボンボンーーッッッ!!!
愛嬌あって結構好きですwwwしくしく泣くのかわいそかわいい 意外と人には好かれてそう
4号に脳をやかれた被害者?がどんどん増える……!スレッタしっかり手掴んどけ! 4号もスレッタも自分の方ばかりがエランさん/スレッタを好きなんだろうな…って思ってそう - 114123/05/15(月) 08:11:05
感想ありがとうございます
ボンボンはちょっと愛嬌よく書きすぎたかもしれないと思ってますが、彼にはもう少し頑張ってもらいます
取り巻きが居てくれるんで多分大丈夫です。ちなみに派手に女性関係で遊びすぎてあんまり友達自体はいなかったりします
4号に脳を焼かれる輩は画面外でいっぱい居ますが、ボンボン級はあんまり居ません
あと4スレはお約束の両片想い状態ですね
- 115123/05/15(月) 14:18:12
では裏話の続きです
【20-①話。(美しい男 前編)の裏話】その②
この話で4号の身体能力をお披露目してみました。正直言うとちょっと盛りました。すいません
これはアニメ公式の情報なのですが、強化人士はどうやら肉体的な強化はされていないようです。いじられているのはデータストーム耐性の強化だけということなので、作中での運動神経は素なんだと思います
何なら体調の悪化によって強化人士はどんどん肉体面ではデバフが掛かっていく仕様だと思ってます
ここからはこのSS独自の設定なのですが、その4号がどうしてここまで動けたのかというと、単に元々のフィジカルがとんでもないものだったからです
このSSの人士たちは全世界から集めた孤児たちから更に選りすぐった存在がなっているもので、その素養はやっぱりとんでもないものになります
パイロットは虚弱では務まりませんから、みんな体は頑丈です。更に空間認識能力もあり、判断力も優れたものを持っています。思ったことをすぐ体に反映できる反射神経もあるはずなので、基本的にみんな運動はできるのです
4号は特に空間認識能力が優れているという設定で、ペイルでは特殊な訓練も受けていました。なのでパルクール系の体の動かし方がとても上手いという訳です
ついでに最近は謎に体調もいいので、パフォーマンスは跳ね上がっている、という独自設定なのでした
ちなみにグエル相手ではこのSSの4号でも正面切っての格闘はすごく不利だったりします。武器アリとか不意打ちアリとか条件付きならなんとか… - 116二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 14:52:20
4号は卑怯と言えば卑怯なんだけど戦いにおいては正しいと個人的に思ってるので容赦なく小道具使って欲しい180↑だが小回りも効きそうなの生かして欲しい
ファラクト12対のガンビット1人で操ってたの気持ち悪!って思ってたので空間認識能力まじで凄そう… - 117123/05/15(月) 21:52:32
本気で負けられない戦いなら四の五の言ってられませんので、あらゆる手段を駆使して倒そうとすると思います
しかしグエルVS4号でそんな後がないような戦いの理由が思いつかないので、基本的に徒手空拳ではグエルに勝てない4号という図になります
あとこのSSでは4号の空間認識能力は強化人士の中でもずば抜けている設定です。なのでコラキ運用のデータが取りたいペイルの意向で、なりたくもないファラクトのパイロットに選ばれてしまいました
- 118123/05/15(月) 22:01:15
では裏話の続きです
【20-①話。(美しい男 前編)の裏話】その③
お仕事1日目から(そうはならんやろ…)というトラブルに見舞われている4号ですが、実はこの土地にいる限り次々とトラブルが舞い込んできます
以前この地域と4スレは相性が悪い、という風な事を書きましたが、これは体質的なものだけではなかったりします。…そう、ここにいるともれなく運気も吸い取られるのです
もちろん波はあるので穏やかに過ごせる日々もあります。幸運なことだってあります。しかし普通に過ごしていたら絶対にかち合うことはないだろう要らない苦労、これが4スレ目掛けてダッシュしてやってきます
これは後編の話にも掛かってしまうのですが、今回の一件で4号は地味に苦労することになります。なにせ周囲に埋没できませんから、一挙一動に注目されてしまいます
学園では4号以上に華やかな存在、グエルやシャディクが居ました。しかしここにはそれらの存在が居ない為、ものすごく目立つ存在として認識されることになります
本当はモビルクラフトの暴走時に見て見ぬふりをすればよかったんですが、ここに来て育ってきた情緒面が悪さ?をしました。おそらく学園にいた頃ならスルーしていたはずです
こんな風に、4号が少しずつ成長して獲得して来た得難い経験値が、この土地ではマイナスに働いてしまう事があります。つまり、あらゆる意味でとてつもなく相性が悪いのです…
スレッタも相性が悪いのですが、彼女は基本外に出ない為、まだマシだったりします。しかし特大の爆弾が向こうからやって来たりするかもしれませんので、油断はできません
ちなみに相性がとてもいい土地、地域もあります。幸運が向こうからやって来るようなハッピーな場所です。しかし何故かベネリットグループのお膝元が多いので、4号のリストから外れてしまっていたりするのでした
4号の故郷とかは正にそれで、ペイルに見つかる可能性を無視してでも居着いた場合は、そのまま何事もなく穏やかに過ごせました
そういえば裏話①と②をSSのレスと繋げるのを忘れていました
別に必ず繋げなければならないという物でもないのですが、気になったのでご報告までに
スレ主は粗忽ものなのでこういう小さな失敗をよくします。今後もあるかもしれませんが、寛大にスルーして頂けると助かります
ではまた
- 119二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 22:03:17
- 120123/05/15(月) 22:16:02
- 121二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 22:20:20
- 122123/05/15(月) 22:28:58
あれは理不尽でした。5号可哀そうでした
今は闇の地球寮でひと時の羽を休めている5号ですが、なんとか最後まで逃げきって欲しいものです
そして最終的には地球寮に戻って来てティコと再会して欲しいです(5ティコ脳)
- 123二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 23:14:40
美しい男_(後編)の話、とてもささりました…!
スレッタがエランを見ていないとき、エランがスレッタにどんな表情を向けているかは、2人の視点では分からないことなので、始まる前から失恋しちゃってる若にはかわいそうですが2人のデート目撃してくれてありがとう(これに懲りて女遊び控えなさい)
表情以外にも第三者視点でエラスレの様子が見れると、自分が推しカプ実際に目撃した気分になれて幸せです。もちろん、心理描写も楽しんで読ませていただいています! - 124二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 08:04:36
最初に原作でもって書いてくれているのにうっかり>>120でSSの捏造設定を元にした答えを書いてました
ぽやっとしてるとこういうトンチンカンな回答をしてしまいます。すいません
アニメ本編では断言はできませんが、それでもホルダー奪取もデータ取りもできる人材が4号だったんだろうなと思います。逆らわない性格も考慮されているかもしれないですね
感想ありがとうございます
外から見た2人の描写は書いてて楽しかったです。それを目撃した『若』はまったく楽しくなかったでしょうが、それも書いてて楽しかったです()
今後の展開を考えると、『若』の女遊びは流石に無くなるかな、と思います。ちょっと可哀想な事になりますが、取り巻きが一生懸命支えてくれるでしょう
- 125123/05/16(火) 14:08:48
では裏話の続きです
【20-②話。(美しい男 後編)の裏話】その①
個人的にやたらと気合を入れて書いてしまった回です。気付けば文字数も嵩み、最初の予定より2~3千字くらい多くなっていました(合計で8千字くらいです)
この話は大体1月くらいしか時間が流れていないのですが、その短い間にどんどんモブの恋心が育っていきます
最初は普通の好意だったはずなのに、ほんの少しのきっかけで相手を性的に意識するようになり、気付けば後戻りできないくらい深みに嵌っていきました
そして失恋です
この一連の流れは結構うまく書けたように思えて、自分でも気に入っています
とある理由で名前は付けなかったのですが、このモブ…恋に破れた『若』の話は監禁編のプロットを考えた時には、もう話に組み込まれていました
外から見た4スレ描写を一旦挟んでおきたかったのもありますし、この『若』のキャラがこれからの話に必要だったというのもあります。そしてある意味この話はこれからの4スレ展開を凝縮したものだったりします
もちろんすべてが同じではないですが、似たような描写が度々出ると思います。これからの4スレ描写で、なんか見たなこれ…!と思うようなことがあるかもしれません
後半の『若』が苦しそうだったように、これから4号とスレッタも苦しいと思うような展開があります。しかし独りよがり(…)だった彼と異なり、2人にはお互いがいますので、何とか乗り越えてくれるでしょう
…なんか書いてて『若』が可哀想になって来たので、少し手心を加えてあげようかなと思い始めています - 126二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 15:23:27
若、ボンボンじゃなかったらスクールカースト底辺の陰キャって感じがするし自分に能力無いこと自覚して籠ってるから悪党レベルが水星世界じゃ低すぎる感じ
人妻略奪も取り巻きが後でお金とか握らせて黙らせてそう
エランを殴った爺さんもキャラが既に濃そうで楽しみです - 127123/05/16(火) 22:46:13
感想ありがとうございます。↓少し長くなりました
『若』は能力自体はすぐれている部分もあるのですが(洞察力とかですね)、頭の出来そのものは兄2人には到底及ばない為、ひねくれて成長してしまいました
努力することも止めた為、能力値的にはとても低いです。でもそんな自分が恥ずかしいとも思ってるので、基本的には内に籠ってます
外見はけっこう可愛らしいので、年上の女性にはモテます。『若』も甘やかしてくれる女性が大好きで、ついつい火遊びしてしまいます
家族は呆れてますが、愛される実感や自信が欲しい『若』は何度も女性関係で問題を起こしてます
あと『クーフェイ爺さん』はいきなり4号を殴ってますが、そんなに悪い人ではありません。これからちょくちょく4スレに関わってきます
フロント脱出編のモブおっさん×4よりはキャラが薄いはずです…たぶん
- 128123/05/16(火) 22:50:27
では裏話の続きです
【20-②話。(美しい男 後編)の裏話】その②
4号が勤め始めた工場ですが、実はけっこう大きかったりします。『若』は何かにつけて小さい小さいと言ってますが、それは父や兄の工場と比べての話です
『若』のいる工場でも従業員は百人近くはいますし、専用の食堂だってあります。けれど近くにはもっとすごい工場があるので、相対的に小さいと思い込んでいる訳です
工場では主にモビルスーツやモビルクラフトの部品を作っています。基幹部分ではなく、操縦桿の握りの部分とか、操縦席のシートとか、金属ですらない部分です
重要な部品はすべてスペーシアン側に握られているので、アーシアン側はいつ切られてもおかしくないような部分を担当させられてます
とはいってもこの辺りの地域を支配しているスペーシアンはベネリットではなく割かし穏当なグループなので、『若』の一族の会社はけっこう大事にはされています。だからここまで大きくすることが出来ました
創業者は祖父である『おじい様』で、その息子である『父さん』が規模を拡大しました。さらに優秀な『兄貴たち』がもっと会社を大きくしようと奮闘しています
完璧な一族経営の会社です。『若』以外はみんな優秀です
ただ最近はスペアシ間が何かときな臭くなっていたりするので、『おじい様』はこれ以上の規模の拡大はしない方がいいと思ってます。『父さん』もそれには賛成してますが、『兄貴たち』がやる気になっている状態です
優秀なのでその気持ちは分かるけど…と思いつつも、今いる従業員を守るためにも『おじい様』は裏で色々と動いてます
その内の1つが『クーフェイ爺さん』の存在だったりするのですが、これは本編で語ろうか語るまいか少し迷っている部分です
もし本編での説明がなかったら、どこかの裏話で設定を開示すると思います
- 129123/05/17(水) 07:50:08
裏話の続きは昼になります
取り急ぎご報告までに
ではまた - 130二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 07:56:05
おつです!
最新話も裏話が濃ゆくてすばらしー!
続きが楽しみですー! - 131123/05/17(水) 12:46:17
嬉しいお言葉ありがとうございます
裏話ですが、今回は若の話になります
なんだかこのキャラを気に入ってしまったのか長くなってしまったので、昼と夜に分けて投稿したいと思います
本編はもう少しお待ちください。最新話が濃すぎて昨日まで燃え尽き症候群に陥っていました
- 132123/05/17(水) 12:54:06
では裏話の続きです
今回は『若』の話になりますが、途中で話が切れますのでまた夜にでも続きを投稿しに来ます
【20-②話。(美しい男 後編)の裏話】その③
※オリキャラの話しかしてません
このSSの主役、『若』の話になります
彼は何かにつけて楽をしよう、さぼろう、逃げよう、と思っているのですが、それは自分に自信がなく、何かをしても上手くいかないだろうと思っているからです
常に自分より出来る兄たちがいるので、やる気というものが大分前に無くなってしまってます
家族も忙しいあまりついつい小さな『若』を放って置いたところ、いつの間にかドラ息子が出来上がっていた感じです。そこですぐに彼の心に寄り添えばよかったのですが、やらかした事を金で解決するという事を繰り返した結果、今のちゃらんぽらんな青年の『若』が完成してしまいました
彼は常に自分は愛されていない、と思ってます。幼少期に放っておかれたり、今もろくに話も聞いてくれない家族にがっかりしています
そこでちやほやしてくれる大人の女の人に代わりに甘やかしてもらっています。特にパートナーのいる女性は最高です。だって相手の男よりも自分の方が上だと優越感に浸れますから
そんな『若』は、今まで恋というものをした事がありませんでした
そのうえ純粋に尊敬する人もいませんでした。…すごいなと思っている家族はみんな、『若』のコンプレックスの元でもありましたので
そんな彼の元に、綺羅星のように突如として現れた存在がありました
我らが強化人士4号、エラン・ケレスその人です
- 133二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 18:12:00
ボンボンそんなだから4号に嫉妬抱きまくりコンプレックスぶつけそうと思ってたのにフォーリンラブするとはな……水魔女における恋はバグだからかなあ
- 134123/05/17(水) 22:05:45
感想ありがとうございます
あまりに違う存在すぎて嫉妬を抱くという発想すらなかった感じですね
ボンボンはまだ素直な心が残っているので、口では貶してますがヒーローに憧れを持ってるところがあります
モビルクラフトに単身立ち向かう4号はそれはもうクリーンヒットでした
- 135123/05/17(水) 22:19:09
では裏話の続きです
【20-②話。(美しい男 後編)の裏話】その④
※裏話その③の続きになります。引き続きオリキャラの話です
毎日をテキトーに生きていた『若』ですが、ある日トラブルに見舞われます。モビルクラフトの暴走です
絶体絶命のピンチでしたが、信じがたいことにそれを鮮やかに解決した人物がいました
その人は男性で、自分よりはるかに強く、賢く、勇気があり、とてつもなく綺麗な外見をしていました。モビルクラフトを下したその人に、『若』は強い憧れと尊敬を抱きます
最初は純粋に仲良くなりたい、できれば友達になりたいと思っていたのでしょう。しかしひょんな事から憧れの人はどうやら自分よりも恋愛経験値が低いと気づいてしまいます
何もかも敵わないと思っていた相手が、もしかしたら自分の得意分野では勝てるのではないか。…そう思ってしまったのです
『若』の中で遥か高みに祭り上げられていた偶像が、手に入るかもしれない人間へと姿を変えた瞬間でした
それから『若』はずぶずぶと沼に沈むように深みへと嵌っていきました。最初は明るく澄んでいたはずの憧れの人への気持ちは、日を追うごとに暗く淀んでいきます。それはさながら、怪物の口へと自ら落ちていくようなものだったのかもしれません
…実は『若』はちゃらんぽらんな人間性にプラスして、4号とスレッタの要素を混ぜて作ったキャラクターです
緊張すると上手く喋れなかったり、基本的に臆病だったり、4号に恋をしているところはスレッタの要素です
相手への綺麗な気持ちがだんだんと欲を含んでいったり、自分でもどうする事もできず苦悩するところは4号要素になります
ちなみにその他にも4号の要素は入れたのですが、先の展開に関係するため今は沈黙しておきます
- 136二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 22:28:37
おつかれさまです!
ほえーなるほど…キャラ造形になんとなく憎めない魅力的なところを感じる理由がわかった気がします…すごいですね…
今後の展開で見えてくる、「若」が持っている二人の要素もとても楽しみです〜
パワーのある話を書いたあとってしばらく燃え尽きますよねぇ…
息抜きしつつご自分のペースで書き進めてくださいね!いつでも待ってますので! - 137123/05/17(水) 22:46:16
ありがとうございます
ほんの少し要素を混ぜただけなので『若』はダメなヤツのままなのですが、この要素を作中で効果的に使って行こうかと考えています
うまくいくか分かりませんが、今から書くのが楽しみです
そしてぼちぼち次の話を書き始めてみました
途中で止まらなければ週末までには…なんとかお届けできるかなと思います
- 138123/05/18(木) 07:59:44
裏話も書き終わってしまったのでまた雑談でもしておきます
そういえば作中で男ばかりにモテている4号ですが、きちんと女性にもモテてます
物語の中でピックアップされてるのが男が多いというだけです
女性が実力行使してくる話もいいかなと思うのですが、なんか生々しくなるのでやめておきました
結果として男にモテモテみたいな状態の4号になってしまっています
なんと今のところ女性にモテてる描写がスレッタと食堂のおばちゃんくらいしかありません
まぁ彼はスレッタさえいればそれで満足なので 描写の偏りは気にしないかなと思うのですが…書いてるこっちの方が気になってしまいました - 139123/05/18(木) 14:32:44
外が暑すぎて体調悪くしたスレ主です
作中でスレッタを体調崩させたのでこれは因果応報になるんでしょうか
涼しいところで休みついでに、モビルスーツのコックピットについてちょっと考えてみました
フロントに居れば心配ないでしょうが。地球の野外のしかも昼間にモビルスーツに乗り込むときは、あんまり暑いと外装自体が熱されて中に乗り込むのも一苦労になるんじゃないかな、と…
5話で4号がエアリアルから降りたときのように、すべてのモビルスーツは梯子でスィーっと乗り降りできるんでしょうか。でもコックピットを開けるにはどこか触れないとダメそうですし、結局はとても熱そうだなという感想になります
そして乗り込んだらコックピットの中もすごく熱せられてそうだなと。おそらく基幹部分は早々壊れないような素材で出来てるんでしょうが、人はその限りではないので…
と、ここまで書いてすべてパイロットスーツの方でどうにかできるんじゃないかと考え付きました。未来世界なので温度調節くらい簡単にできるはず
外から見たらうわ…と思うような厚着でも、本人は快適だったりするかもしれないですね
地球のデモ鎮圧とかでスペーシアン側のコックピット内の描写があるかどうか、覚えていたら注目してみたいと思います
多分このネタはSSで使う事はないと思いますので、本当に純然たる雑談になりました
この辺りも公式設定とかあったら捏造になるろ思うんですが、楽しいのでついつい考えてしまいます - 140123/05/18(木) 23:16:15
ひたすら涼んで回復中です 文明の利器すばらしい
今回は雑談のようなSS設定開示のような話でもしてみます
最近出番がなくてちょっと寂しいシャディクの目的の話です
フロント脱出編で4号が言っていましたが、このSSのシャディクの目的は『地球の立場を引き上げた上での宇宙側との融和』という事になっています
具体的な方法などは書いていなかったのですが、本編と同じでベネリットの資産を地球に売るというところは一緒でいいかなと思ってます。本編の設定に沿えるところはそのままの流れに身を任せたいと思いますので
ここから先は妄想というか独自設定が入るのですが、ただ地球側へ資産を売ると言っても、地球のどこに売るの?という問題が出てきます
本編のシャディクはすでに受け入れ先を見繕っているのかもしれませんが、このSSのシャディクなら『地球連邦』を作るだろうなという気がします。後ろ盾に宇宙議会連合がいますので、組織の力をフルに使えば可能性は見えてきます
このSSの宇宙議会連合は今のところベネリットグループよりも温厚な集団という設定です。老獪さでは上を行くかもしれませんが、直接的に地球を食い物にしようとはしていません(あくまでこのSSの設定です)
今はベネリットグループを始めとした各会社に押されているようですが、どうにか今の混沌とした状況から這い出して、自分たち主体で宇宙に秩序を取り戻したいと思っています
そこで地球側を自分たちと同じくらいまで育てたらどうだと議会連合から声が出され、シャディクが全力でそのアイディアに乗った形になります
最終的には『地球連邦』『宇宙議会連合』『宇宙開拓グループ』の三すくみになれば理想です
という訳でこのSSではシャディクの最終目的は『一旦宇宙議会連合の力で地球連邦を作ったうえでの各会社との融和。それが済んだら平和的に宇宙議会連合から独立し、アーシアンとスペーシアンとの間に恒久的な平和を目指す』というものになります
ものすごく理想主義で恐らく実現は難しいですが、いくつもの世代を重ねて行けばあるいは…とこのSSのシャディクは頑張っていくことになります
これで本編の宇宙議会連合がラスボスだったら笑ってしまいますが、今のうちに見れる幻覚だと思って設定開示してしまいました - 141123/05/18(木) 23:39:21
なんか文章こねくり回してる間にタイムリーなシャディクスレが立ってました
新鮮なシャディクスレだうおぉ…!
ちょっとそのスレを覗いたら今夜は無理せず寝ようと思います
ではまた - 142123/05/19(金) 10:18:53
取り急ぎ保守しておきます
今日はまた夜に何か書きに来ます - 143123/05/19(金) 20:01:06
今日は貴重な休みでしたが、1日ずーっと寝てました。そのおかげかすっかり体調が戻って来ました
最近あにまん掲示板が夜に入れない事が多いので、保守代わりに何か書いておきます
時系列的なものがたまに分からなくなるので、メモなどを取っているのですが、恐らく近日中に水星本編の時系列を追い越すんじゃないかと思います
というか最新話の『若』が失恋するあたりで、もしかしたら追い越しているのかもしれません
水星の時間経過についてはふわっと2週間経過とか書かれたりしてますが、たまに書かれずに決闘の準備がすべて整っている時があるので、詳しく把握ができていない状態です
なのでもしかしたら時間経過が間違っている可能性があります。その辺り探り探り書いているのですが、何となくで読んで頂けたら幸いです。大幅に間違っていたら指摘して頂けると嬉しいです
ではSSの続きを書く作業にもどります
アニメ本編の次話までには新しいSSを投下したいですね - 144二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 20:57:33
おつかれさまでございます。急に暑くなったり寒くなったり体調に優しくない日が続きますね、ご自愛ください…!
シャディクの動向は本編でも積極的に話の動きに直結しているので考えてみると面白いですね。きっとこのSSでも二人の話の裏でなんやかんや頑張っているのでしょうね。いつかお互いの目的を達成してエランくんと再会できますように。
なんか作中で時間がたくさん経っていると、二人が(平穏ではないでしょうが)無事に過ごすことができた時間が少しでも長くなっているんだなぁ、と思ってほっこりします。本編中では大変な目にあいまくっている二人ですし…
こちらのSSでもこれから一波乱も二波乱もあると思いますが、ラストには幸せになることが判明してますから…!拳握りしめてお待ちしております…!
お体大切になさってくださいねー! - 145123/05/19(金) 21:42:03
ありがとうございます。体調管理には気を付けたいと思います
シャディクもこの裏で色々と頑張っているはずです。フィフス兄さんも学園へ来て、グエルとの決闘騒ぎとか色々とイベントが起きてる頃かもしれません
裏ルートの出来事はまだプロットさえ立てていない状態なので、けっこう適当にモノを言ってます
↓ここから先はご報告?になります
いま作中時間の経過をざっくりと書いたメモを見ていたんですが、さっそく間違えていてあわあわしていた所です
4号との決闘からクエタへ行くまでに本編ではおそらく3ヶ月半~4ヶ月くらい時間が経ってるんじゃないかと思うのですが、このSSではどう見繕っても2ヶ月半~3ヶ月くらいでした。わぁ…
実はプロットやメモといってもそんなに詳しく書いている訳ではなかったのですが、もうちょっと詳しく書き起こしたほうがいいのかもしれないですね
という訳で
>>143に書いたSS最新話の時点でアニメ本編の時系列をもしかして追い越したかもしれない、という表記は誤りです
すいませんでした
- 146二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 00:29:41
保守
たまたま見かけて一気見してしまいました…!
2人の感情の移り変わりや、情緒の成長が事細かに描かれていて、見ていて本当に癒されました。
主さんのオリキャラ、個性豊かでキャラ造形がすごい…若めちゃくちゃかわいかったです。
続きも楽しみにしています!!!!!!! - 147二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 07:06:10
保守
- 148二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 07:54:58
急に暑くなってその後気温が戻って体がびっくりしたのを自覚し、1様もそのようで、宇宙のフロントには過剰な水分など無く初体験の温度湿度高い環境でぶっ倒れるスレッタちゃんにこの上なく感情移入してしまいました
夜の屋台文化があるのってあの辺かな、それともこの辺かなと今いる場所や、ちょっと前の4号の生家設定地域も食生活から予想したり、こういう小ネタも楽しい創作です
ありがとうございます - 149123/05/20(土) 08:47:52
感想や保守ありがとうございます
この文量を一気にとは、大変でしたでしょう。ありがとうございます
2人の情緒の成長については慎重に書いてる部分です。たまに停滞したり戻ったりしながらも、少しずつ大人になっていきます
そしてオリキャラを褒めていただき嬉しく思います。『若』はちょっと可愛く書きすぎたかと反省中ですが、もう少しだけ頑張ってもらう予定です
スレッタを倒れさせたバチが当たりましたね。この後も色々試練が残ってますが、自分には4号はそばに居ないので自衛したいと思います
2人が今いる地域については元になった国はもちろんありますが、実はすぐに分かるような特徴を廃してたりします
代表的なのは宗教関係ですかね。水星世界だとどうなっているか分からずに、更にデリケートな分野なので一切書いてません
おそらく明確な地名は1つを除いてこれからも作中では出ないと思います
- 150123/05/20(土) 14:06:35
保守代わりに新しい書き逃げSSさんを貼っておきます
実は自分のスレを立ち上げた後にも、『ごめんねスレッタ・マーキュリー』とは関係ないSSをこっそり載せたりしてます
本編とこぼれ話を載せ終わった後にまだスレが続いてたら、4スレ関係のSSは改めてこちらにも載せるかもしれないです
書き逃げSS他 その5.5|あにまん掲示板規制+鯖落ちに巻き込まれて保守がでできなかったため、立て直します。今後、保守できずに落ちた場合は、スレの状況を見て立て直すか考えたいと思います。bbs.animanch.com - 151二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 23:23:55
保守
- 152123/05/21(日) 00:29:17
保守ありがとうございます
仕事終わりから夜まで頑張ったんですが、SSを書き終わらせることが出来ませんでした
明日も相変わらず仕事なので、アニメ最新話に間に合わない可能性が高いです
とりあえず出来上がり次第上げますが、それまでは相変わらずの雑談でもして間を持たせたいと思います
ではまた - 153二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 07:25:29
朝ほしゅ〜
お忙しい中お疲れ様です!
楽しみが増えるのでワクワクしながら待ってます〜 - 154123/05/21(日) 07:57:49
- 155123/05/21(日) 13:58:39
保守代わりにまた雑談でも書いておきます
筆が進まない時は今まで書いたSSを読み返したりしているのですが、4号が女性にモテている描写を食堂のおばちゃん以外でも発見しました
すっかり忘れていたのですが、スーパーの親切な女性店員さんです
頭の中で店員としか覚えてなかったのですが、読み返すときちんと女性と書いてありました
これで4号は描写のほうでも女性の方に多くモテている事になります。好き勝手書いておいてなんですが、この事実に何となく胸を撫で下ろしました
これ以外でも忘れてる作中描写があるかもしれません。場合によっては新しく書いたSSに修正をかけることもあると思いますが、その際はお目溢しして頂ければ幸いです
ではまた夜に
アニメ本編が今から楽しみです - 156二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 22:15:43
ほっしゅ
- 157123/05/22(月) 01:40:28
保守ありがとうございます
せっかく保守していただいたので、それに甘えて寝る前まで頑張ってみました。…が、途中で力尽きました。すいません
ただ道筋はなんとか立てられたので、明日(今日)には最新話をアップできると思います
今回前後編になるかもと書きましたが、アニメ本編の内容を見て、最初のほのぼの部分をボリュームアップして独立させることにしました
地球降下編の『静かな夜』のような生まれ方なので、あまり本筋には関わって来ないような話になります
それでもよければアップ後にご覧ください
それとアニメ感想は余裕が出来れば簡単に書くかもしれないです。一言で言うと、今回も…面白かったです!
ではまた - 158123/05/22(月) 12:24:09
21話。平穏な朝の終わり
朝の光が差し込む室内で、エラン・ケレスは静かに目を覚ました。
「………」
自室のベッドの上でむくりと起き上がり、鈍く痛む頭を押さえながら息をつく。
今日もまた何らかの悪夢を見た。その代わり、忘れていた事柄を思い出した。
珍しい事にペイルにいた頃よりも更に前……村で家族と住んでいた時の記憶だった。
近所には規模が小さいが畜産を営んでいる家があり、よく手伝いをしては卵やミルクを分けてもらっていた。
一緒に手伝いをする誰かがいた気がするのだが、顔まではよく分からなかった。あの『〇〇兄』と当時の自分が呼んでいた少年だろうか。…そんな気がする。
どうせならその辺りも思い出せばよかったのに、エランはため息を吐きながらベッドからゆっくりと起き上がった。
少し頭は痛いが、これくらいなら問題ない。地球に降りた辺りからなぜか体調も良く、エランは概ね自分の状態に満足していた。
気付けばこのアパートに越してきてから一月近くが過ぎている。最初はどうなる事かと思ったが、最近は日々の生活も安定していた。
ごめんねスレッタ・マーキュリー─平穏な朝の終わり─ 朝の光が差し込む室内で、エラン・ケレスは静かに目を覚ました。「………」
自室のベッドの上でむくりと起き上がり、鈍く痛む頭を押さえながら息をつく。
今日もまた何らかの悪夢を見た。その代わり、忘れていた事柄を思い出した。
珍しい事にペイルにいた頃よりも更に前……村で家族と住んでいた時の記憶だった。
近所には規模が小さいが畜産を営んでいる家があり、よく手伝いをしては卵やミルクを分けてもらっていた。
一緒に手伝いをする誰かがいた気がするのだが、顔まではよく分からなかった。あの『〇〇兄』と当時の自分が呼んでいた少年だろうか。…そんな気がする。
どうせならその辺りも思い出せばよかったのに、エランはため息を吐きながらベッドからゆっくりと起き上がった。
少し頭は痛いが、これくらいなら問題ない。地球に降りた辺りからなぜか体調も良く、エランは概ね自分の状態に満足していた。
気付けばこのアパートに越してきてから一月近くが過ぎている。最初はどうなる事かと思ったが、最近は日々の生活も安定していた。
部屋から出ると、暑い空気が体に纏わりついてくる。エランはすぐにダイニングに行き、真っ先にエアコンの電源をつけた。…telegra.ph - 159二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 12:44:08
うおおおおおおあからさまにイチャイチャしてる訳じゃないのに甘酸っぱ!!!!!
- 160二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 13:03:23
こんなんただの新婚さんじゃないですか…
新婚生活やないですか…
あーでもラスト…めっちゃ続き気になる… - 161二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 22:05:12
保守
最近本編でスレッタが泣かされてばかりなので監禁中にもかかわらず幸せそうなこちらのスレッタで癒やされてます - 162123/05/22(月) 22:28:11
感想や保守ありがとうございます
アニメ本編がハードなので今回は出来るだけ優しくて甘い部分を抽出してSSにしてみました
4号からスレッタへの想いはまだ恋というには淡いものですが、段々とスレッタを異性として意識し始めてます
本人たちは意識してないですが、これはごく短い時間だけ成立している疑似的な新婚?風景です
疑似なので恋心とか色はないのですが、2、3年後くらいの2人と雰囲気が似てる…というイメージで書きました
この後の2人はちょっと浮ついた感じになります。恋心とか色が乗ることになるので、仕方ありません
本編でスレッタが可哀想なので、ちょっと甘やかしてあげたくなりました
本来はこの後のエピソードと一緒だったのですが、4号と仲良く食事するシーンなどを盛りつつ、1つの独立したSSとして成立させました
- 163123/05/22(月) 23:18:30
裏話を書くにはまだちょっと早いと思いますので、簡単にアニメ感想など書いておきます
裏ルートの話なども交えますので、純粋な感想とも違くなると思います。ネタバレと合わせて読むときはご注意ください
↓アニメ感想です
色々とスレッタの秘密やプロスペラの思ってる事などが開示されてきて、目を離せない展開でした
宇宙議会連合側のフェンさんが動き出したりと、徐々に物語が加速して来たなという印象を受けました
個人的な感想になりますが、エラン様の能力値は理想的なものでした。あの人は常々ハイスペックだろうと思っていましたので、まさに期待通りでした
パイロット適正だけが標準?のCでしたが、これは裏ルートでも拾える美味しい要素だと思いました。パイロット適正の低いラスボス(戦闘はほぼエアリアル君頼み)なんて、なんだかとてもいいと思います。アニメ本編ではそんな事にはならないでしょうが、妄想するのは自由です
あとシュバルゼッテですが、もうすでに作っているとは思いませんでした。これで御三家の内2家からガンダムが出たので、あとはグラスレーのガンダムが出れば御三家コンプリートです。期待しておきたいと思います
そして本編でも宇宙議会連合との繋がりを示唆されたシャディクですが、一口に宇宙議会連合といっても色々な派閥があると思うので、どの派閥と繋がっているのか明かされるのを楽しみにしています。個人的にはフェンさん派閥がいいなと思います。シャディク的ハッピーエンドに繋がりやすくなると思いますので
あとスレッタの出生の秘密ですが、これも大体は予想していた範囲に収まりました。とはいってもやっぱり辛いものでした
最近は散々な目に合ってばかりのスレッタですが、ここに来て4号の存在が大きくなっている気がします。いわゆる4号爆弾と言われている物はスレッタを打ちのめす為のものではなく、スレッタを掬い上げる為のものなのではないかと思い始めました。根拠は特にありません
それと赤いパーメット痣だったのは意外でした。エンディングのように、今後痣の色がアップグレードする時が来るのかを注目したいと思います
ひとまずはこれくらいです。今回も大満足なアニメでした - 164123/05/23(火) 08:40:59
保守代わりに報告まで
今日は裏話を載せようかと思ったのですが、肝心の裏話を書くのを忘れてたので別の物を載せます
物語に組み込めなかったシーンを書いた短いSSです
昼と夜にそれぞれ投下しに来ますので、よければ後でご覧ください
ではまた - 165二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 14:36:31
保守
- 166123/05/23(火) 14:38:54
端切れ話 地球降下編
※行数が多くなったので分けて投稿します
エランは飲み物にこだわりはない。その時々で何となく気が向いたものを注文する。
今日はたまたまコーヒーを頼んだところ、注文の内容を聞いたスレッタがパッとこちらを見上げて来た。
「エランさん、コーヒーを頼んだんですか?」
「何となく飲みたくなって。…どうかしたの?」
エランが首を傾げて言うと、スレッタはキラキラと目を輝かせて口を開いた。
「すごい、エランさん。コーヒーが飲めるなんて、大人なんですね」
「………。この辺りのコーヒーは砂糖とクリームが入っているから、君も飲めると思うよ」
場合によってはココアが入っているコーヒーもある。エランはもう少し甘くない方が好きなので、頼むことはないが…。
「で、でも。大人にならなきゃ飲んじゃ駄目だって言われてますし…」
「きみはもう成人してるじゃないか。17歳以上で結婚もできるんだから、18歳は立派な大人だろう?スカーレット・マーティン」
「はっ、そうでした。わ、わたし…大人でした」
「追加で注文してみる?」
「………いえ、もう別のを頼んでいるので」
「そう」
「………」 - 167123/05/23(火) 14:39:28
少し待っていると、その内店員が飲み物を持って来た。スレッタはベリージュース。エランはもちろんコーヒーだ。
暖かいコーヒーなので、独特の香ばしい匂いが辺りに広がっていく。スレッタにも届いているだろう。
エランがカップを手に持つと、スレッタの目が追いかけて来る。そのまま口に含もうとして、少し悪戯心が湧いてきた。
「もしよければ、一口飲んでみる?」
「いいんですか!?」
「どうぞ」
カップをスレッタのそばに寄せる。彼女は喜んで口をつけて、すぐに眉間に皺をよせた。
「苦いれす…」
「砂糖とクリームを抜いてもらったから」
「ひ、ひどいです、エランさん」
「っふふ…」
思わず笑い声をあげると、スレッタは黙りこくってしまった。流石に悪い事をしたと思ったエランは、すぐに彼女の機嫌を取ろうと提案する。
「やっぱりコーヒーを頼もうか。クリームと砂糖と…ココア入りの。きみが頼んだベリージュースは、僕ら2人で半分こしよう。もう意地悪はしないから」
ごめんね、スレッタ・マーキュリー。
誰にも聞こえないように囁くと、スレッタはこくりと頷いて許してくれた。 - 168123/05/23(火) 22:18:38
端切れ話 監禁?編
ある日、スレッタが買い物袋を覗き込んで驚いた声を上げた。
「あれ、エランさん。これってもしかしてコーヒーですか?」
「そう。少し飲みたくなって」
彼女が手に持つのは、エランが購入したインスタントコーヒーだ。少し小さめの瓶に、こげ茶色の粉がたくさん入っている。
「そういえば水星のみんなも、こんな粉を溶かしてコーヒーを作ってました。地球でも、同じなんですね」
「うん、家庭ではこんなものだと思うよ。コーヒー豆から抽出するには、専用の機械や道具が必要になるから」
「か、家庭…っ」
「?お店の物より風味は落ちるだろうけど、ちょっと飲んでみる?」
「は、はい、少し飲んでみたいです」
スレッタの言葉を受けて、エランはカップを用意するとケトルの湯を沸かし始めた。
インスタントコーヒーの封を切ってカップに中身を落とす。自分の分は少し多めに、スレッタの分は少し少なめに。
この地域で買ったケトルはすぐに湯が沸く。蒸気を吹き出し始めたケトルを手に持ち、中の湯をカップに注いでいく。
自分の分はブラックでいいので縁に近いところまで湯を注ぎ、スレッタの分は半分くらいまでで止めておく。砂糖とミルクを追加で入れて、カフェオレもどきの完成だ。
「はい、少し薄めに作ってみた」
物足りなければ後で粉を追加すればいい。素人の作りなので、その辺りは適当だ。
「わぁ、ありがとうございます」
嬉しそうにカップを持ったスレッタが、さっそくコーヒーを口に付ける。一口飲んで笑顔になると、続けてコクコクと飲んでいった。
ぷはっと小さく息を吐く。どうやらスレッタはすぐに飲み切ってしまったようだ。
「とっても飲みやすいです。お店で飲んだコーヒーよりも、こっちの方が好きかもしれません」
「お店のは濃い目だったし、他にも色々と入っていただろうからね」
気に入ったのならなによりだ。エランは熱いコーヒーを手に持ったまま返事をする。
───後でもう少し濃いものも作ってみるけど、とりあえず今入れた分量はしっかりと覚えておくことにしよう。
エランは飲みやすい温度になったコーヒーを啜りながら、口の端が自然と上がっていくのを感じていた。…自分が作ったもので相手が喜んでくれるのは、思いのほか嬉しいものらしい。
毎日のささやかな手伝いにコーヒー作りが加わったのは、次の日の朝の事だった。 - 169123/05/23(火) 22:22:24
そういえば昼過ぎの保守ありがとうございます
すっかり見逃していて今気づきました
明日は裏話でも投下しようかと思います
SS本編更新はもう少しだけお待ちください - 170二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 23:27:21
あのカフェオレとコーヒーにこんなエピソードがあったなんて…
やっぱ新婚さんじゃないですか… - 171二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 23:32:00
かわいい
とてもほっこりします - 172二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 23:32:39
スレッタちゃんコーヒーゼリーなら、濃いめの味でもいけそうですね
- 173123/05/23(火) 23:50:20
感想ありがとうございます
コーヒーに関した仲良しエピソードでした
日本に行ったらコーヒーゼリーのエピソードを書くのもいいですね。美味しいのでとても好きですコーヒーゼリー
これはプチ裏話的なものですが、実は作中で何度も4号はスレッタを翻弄してるんですが、本人はまったく気づいてなかったりします
↓以下翻弄ポイントです
大人発言=(エランさんから大人扱いしてもらえた…!)ウレシイ
笑う4号=(エランさんが声を出して笑ってる…!)レア
囁く4号=(外なのにこっそり本名で呼んでくれた…!)スゴク レア
飲み物半分こ=(よ、よ、よく考えたら関節キス…!)ハジメテ
家庭発言=(わわ、わたし達の関係も家庭みたいなものってこと…!?)カンガエスギ
4号「?」
- 174二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 00:35:22
- 175123/05/24(水) 08:13:04
- 176二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 12:23:00
このレスは削除されています
- 177123/05/24(水) 12:25:34
誤字していたので前スレは削除しました。では裏話です
【21話。(平穏な朝の終わり)の裏話】その①
※今後の展開のネタバレを含みます
アニメ本編の18話を受けて、急遽ほのぼの部分だけを書き上げた話になります
次話の繋ぎにする為に最後は少し不穏な空気を出しましたが、それほど酷い事にはなりません
タイトルも少し不吉な感じですが、とある人物から見た平穏な朝の風景は終了になるよという意味になります
まぁ…つまり次の回からいよいよ4号の種が芽吹きます
唐突な印象にならないように、一応予兆のようなものは差し込んであります。今までまっっったくの無関心だった4号が、主に肉体面でスレッタを意識しているような描写を書いてみました
スレッタの生足にドギマギしつつそれを指摘出来ないのも、口に出すのが何だか恥ずかしいからです
───スレッタ・マーキュリー、僕の前で生足を晒すのはどうだろう。それはちょっと無防備がすぎないだろうか
と4号が言ったとして
───えっ、わたしの生足を見て急にそんな事を言い出すなんて、一体どうしたんですか?エランさん
と聞かれたら、どう答えていいのか分からない。それが今の4号の心境なのです
とどのつまりは思春期突入です。……長かったです
彼の内面はもう小学高学年相当まで成長しています。長い事情緒が保育園生の彼を書いてきたので、気付けば手足が伸びていた子供を見るような感慨深さがあります
もちろんこれで止まらずに、彼はすごいスピードで成長していく予定です
ちなみにどうしてこんな急に意識し出したかと言うと、一番の理由は19話の接触が原因です。スレッタがよろけた際に咄嗟に4号の腕を支えにしましたが、実は冒頭のカップルのように、豊かな胸の合間に4号の腕が埋まっていました
旅の合間には発生しなかったラッキースケベイベントです。最初にバランスを崩したのを支えた時も背中や腰が柔らかいと思ったでしょうが、さすがに胸の柔らかさは次元が違っていたみたいです。4号にとっては未知の衝撃でした
年頃の男の子の恋は肉欲も含んだものだと思っているので、これでようやく4号はスレッタに恋する条件を整えた事になります
これから先は2人のパワーバランスが微妙に変化していくと思いますが、頑張って書いていきたいと思います - 178123/05/24(水) 12:27:12
削除したのは前スレでなく前レスでした。再びの誤字すいません
- 179二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 19:37:41
保守
- 180二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 20:15:09
- 181123/05/24(水) 21:51:48
保守や感想ありがとうございます
ご指摘の通り2人とも薄着でした。夜でも結構蒸し暑い地域です
4号に至っては半袖だったのでけっこうダイレクトにむにゅっと行きました。あまりに柔らかすぎて最初は何が起こったか理解できなかったと思います
ちなみに自分の腕がスレッタの胸に埋もれてるのを見て、4号は驚きのあまり息を止めました
- 182123/05/24(水) 21:57:46
では裏話の続きです
【21話。(平穏な朝の終わり)の裏話】その②
スレッタに対して過保護な4号ですが、この話でもその過保護っぷりは遺憾なく発揮されています
まず彼は早起きしてコーヒーを作っていますが、これは副次的な行動に過ぎません。彼はスレッタが来る前に台所を涼しくしたいからわざわざ早起きをしています
そしてスレッタの気を散らさないように、料理を始めてからすぐには台所に行かないようにしています
このアパートではセントラルヒーティングは採用されておらず、日本のように各部屋にそれぞれ冷暖房器具が設置された作りになっています
4号は最初はそれを面倒だと思いましたが、1つの器具が壊れても他の部屋に避難できるという点では非常に優れていると認めています
セントラルヒーティングは建物全体を快適な温度にしてくれますが、1つが壊れたら全部屋の冷暖房が効かなくなる欠陥も持っています。そうなると基本的に家から出れないスレッタはすぐに体調を崩してしまうでしょう
外回りの用事を片づけている間にそんな事になったら目も当てられないので、4号はその辺も対処できることも物件探しの条件に含めていました
それと今まで描写はしていませんでしたが、このアパートは数世帯くらいしか住んでいない小規模なアパートです
地元の不動産屋へ行って初めて紹介してもらえるような良物件なので、あまり変な人も住んでいません。更に4号はわざわざ家族が多く入居しているような所を探してもらいました
この地域には珍しく周りの視界も良好なので、誰かが部屋を監視していてもすぐに分かります
抜け目のない4号なのでした
- 183二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 01:48:56
保守
- 184123/05/25(木) 08:14:27
保守ありがとうございます
これはご報告なのですが
今日は一日ちょっとした用事がありまして、昼の更新ができません
帰り次第裏話を上げますが、よければ間で保守や保守代わりの感想やご意見など書き込んで頂ければ助かります
何かリクエストがあればそちらでも大丈夫です(あまり無茶なのは書けませんが…)
もしスレが落ちた場合はSSをある程度書き溜めてから新しいスレを立てますので、それまでお待ちください
ではまた - 185二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 12:57:09
保守
- 186123/05/25(木) 21:37:06
保守ありがとうございます。では裏話の続きです
【21話。(平穏な朝の終わり)の裏話】その③
アパートに越してきてから1ヶ月の間に、スレッタの料理スキルはレベルアップしていました
元より真面目で勉強熱心。手先も器用なので、料理上手になる素質はあったと言えます。食に対する関心が高い事も後押ししているでしょう
ただ最初から料理上手だったわけではなく、作り始めたばかりの頃はよく失敗していました。生焼けのパンケーキ、焦げた肉料理、色々な失敗作を生み出しています
自分で作ったまずい料理を食べながらも落ち込むスレッタをよそに、4号は毎回文句も言わずに完食していました。そして必ずお礼を言っていました。そんな彼を前に、スレッタは次はもっと上手く作ろう、頑張ろうと何度も奮起しています
最近では自分でも上手く作れたと思う事が増え、心なしか4号も嬉しそうに食べてくれています。更にちょっとした事でも4号は褒めてくれるので、やる気も天元突破しています
スレッタに足りないものは経験値だけです。これは作る方だけではなく、食べた経験も同様です。水星では彩鮮やかな食卓というものがなかったので、仕方ない事ではあります
今は学園で食べた学食や地球降下後に頼んだ料理などを参考に、少しずつ使える食材などを増やしていってます
料理の内容ですが、この地域は辛い物や味が濃いものが多いので、逆に朝食はシンプルな西洋風のものが多めになっています。夕食はお肉を使ったものが中心で、まだ魚などには手を出していません
4号不在の間の昼食は新しい料理の研究をしたり、こっそりフルーツを多めに食べたりしています(消費量ですぐ4号にバレます)。4号がいる時は出来合いの物を2人で仲良く食べています
ひたすら一つの物事に打ち込みやすいスレッタですが、たまに4号に誘われて夕食をナイトマーケットで食べることもあります。デートみたいだと本人は浮かれて気付いていないですが、料理作りを休憩しながらとてもいい気分転換になっているようです
スレッタは今のところは塞ぎ込むこともなく、元気に監禁生活を送れています。ストレッチや室内運動なども行っているので、下手なインドアな人よりも健康的な生活です
- 187二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 21:46:06
- 188二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 23:03:25
新婚さん気分のスレッタさん本当に可愛いですね
- 189123/05/25(木) 23:23:12
感想ありがとうございます
こんな温くて優しい監禁など、その道の方には鼻で笑われてしまうかなと思いつつ書いてます
ただ今は監禁スコア1くらいでして、そのうち監禁スコア2くらいにはなると思います。もしかしたら瞬間風速的に監禁スコア3になるかもしれません
とはいえ元にしたスレでも4号が優しすぎて監禁にならない、と言われていたのでそれ程酷い描写にはなりません
つまり場合によっては命が危ない監禁スコア4には絶対になりません。4号が許さないので…
その辺り期待しているだろう方には本当に申し訳なく思っています
4号は4号で浮かれているのですが、スレッタの浮かれっぷりはすごい事になってます
この生活が長く続いたらそのうち赤ちゃんの名前とか考え始めるかもしれないです(勿論キスすらしてません)
- 190二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 23:26:13
恋する夢見る乙女なスレッタはいいぞ
好きな人と擬似的な物とはいえ、ひとつ屋根の下で暮らしている訳だからそうなりますよね - 191二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 02:01:15
色ボケスレッタかわええ〜〜行ってらっしゃいのチューという文化を知ったら絶対憧れるでしょ いつかお風呂にする?ご飯にする……?のやつもやってくれ コッテコテのやり取り似合うわあ
- 192123/05/26(金) 08:28:19
- 193123/05/26(金) 14:03:36
裏話も終わったのでまた雑談でも書いておきます
アニメ本編で4スレにハマった瞬間の事です
1話が始まった時点で評判が良かったので、すぐにプロローグを見てから本編を見始めました
とても面白くて毎週楽しみに見ていました。その中でも好きなシーンがありまして、多くがエランとスレッタ関連でした
エランとスレッタのほのぼのとしたシーンを毎週楽しみにしていました。エラン単体だとクールな印象なのに、スレッタ相手だと親切なお兄さんになるのが見ていて面白くて、スレッタもよく懐いていて可愛いなと思ってました
ただその頃はまだ少女漫画ガンダムだと思ってました。グエルがスレッタを好きになったのと同様に、エランも負けてからスレッタを好きになり、こちらは仲間入りするのかなと思ってました
そうしたら今度はシャディクが…という形で御三家がスレッタ相手に骨抜きになるものと思っていたのです
そんな勝手な予想を立てていながらも、そうなったら残念だなとこれまた勝手にガッカリしていました
何故ならスレッタはエランを特別視しているように感じていて、それは微妙な距離感を持ったまま親切にしてくれる今のエラン相手だからだと思っていたからです。エランからの距離感が変われば、自然とスレッタからの距離感が変わっていく…もしかしたら悪い方に、と考えていたのです
一番怖かったのは『主人公に惚れている御三家』というパッケージが貼られ、その内の1人としてしか見てもらえなくなる事でした。今のエランの個性が埋もれて見えなくなってしまうこと。これは視聴者側としてもそうですが、スレッタ側から見てそうなってしまう事が怖かったのです
結果は全然違っていました
彼はスレッタにとって特別なまま、彼女と再会することなく消えていきました。※6話時点の話です
2人で別々なところで歌い、片方は途中で途切れ、片方は最後まで歌われたハッピーバースディ
その瞬間、エランはスレッタにとって永遠の少年になったのだと確信しました
生きていても、死んでいても、彼はスレッタの中で特別なものになり、その他大勢の中に埋もれてしまうものではないと分かったのです
その日からスレ主の中でも強化人士4号エラン・ケレスとスレッタ・マーキュリーの2人は特別なものとなりました
そうして元スレ『ごめんねスレッタ・マーキュリー』と出会い、SSを書く日々へと転がり落ちる事になります - 194二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 21:26:59
保守
- 195123/05/26(金) 21:43:46
保守ありがとうございます
気付いたらこのスレも終わりに近づいていたので、ちょっと所用を済ませたら新しいスレ立ての準備をしてきます
あと30分~1時間ほどしたら新しいスレを立てますので、それまでお待ちください
新しいスレには本編SSはちょっと間に合わないと思いますが(すいません!)、代わりに雑談や端切れ話でも書き込んでおきます
ではまたすぐに - 196123/05/26(金) 22:18:07
新しいスレ出来ました
亀の歩みのSSスレですが、よければ次スレもよろしくお願いします
[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その3|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその3です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっ…bbs.animanch.com - 197123/05/26(金) 22:41:24
保守や感想などありがとうございました
よければ後は埋めてください
埋めついでに何かリクエストを書いてくれたら新しいSSが誕生する可能性があります
ではまた次のスレで - 198二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:23:53
うめうめ
リクエストは相合い傘かお姫様抱っこ見たいです……!! - 199二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:34:03
埋め埋め
リクエストしちゃっていい…んですか???!
逃避行中の船でスレッタちゃんと4号くんがお世話になったモブおじ達が個人的にすごく好きで…!
裏話でも触れていらっしゃいましたが、彼ら視点で二人のことをどう思っていたのか、どんな二人に映っていたのかとかよろしければもっと見たい…です! - 200二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 00:48:03
監禁()編楽しみです!