ドーベルと結婚して｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:51:55

お互いの存在をハグで確かめ合う甘々ベルちゃん概念はありませんか？

>>12

2二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:52:28

あります
貴方が書いてくれれば

3121/11/30(火) 02:52:48

勿論自力で生産しました

>>4

4二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:53:29

>>3

SSみたいです

5121/11/30(火) 02:53:32

『きゅんとぎゅっと鼓動が　こんなに苦しい』

『ねえ』

『やっと逢えたこの瞬間　素直に　ありがとう』

　テレビの画面にアップで映る麗しいウマ娘たちが曲に合わせて舞う｡その姿はまるで月ひかりに照らされた蝶のように美しく｡特にセンターで踊るよく見知ったウマ娘…つまるところ現在の嫁さんなのだが､ついつい魅入ってしまっていた｡

「この曲の歌詞､やっぱり…スゴいよ」

　発端は部屋の掃除をしていたときにトゥインクルシリーズ､オークスのウイニングライブDVDを見つけたこと｡なるほど､あのときはまだ彼女との関係もトレーナーとその担当で終始していたことを考えると今の状況を踏まえてなんだか感慨深くなるというもの｡
　そして数年越しに思い起こせば「彩 Phantasia」の歌詞､些か大胆すぎるのではないだろうかと､そんな気がしてきたのである｡特に「離さない」「逃がさない」等､レースに向けた勝利への渇望を歌詞に含んでいるのは容易に思いつくのだが､他方で想像の翼を羽ばたかせてみれば、何処か恋愛の､LOVEの片鱗が見え隠れしているような気がしてならないのだ｡

「流石に『世界が敵に回る』のは大変だなぁ」

>>8

6二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:53:38

この流れ前も見たな！？

7121/11/30(火) 02:54:25

「…なんだか懐かしい曲が聴こえてきたけど」

　ウマ娘の五感は人間のそれより遥かに上回る故､2階で洗濯物を干していたベルが様子を見にきた｡やはりセンターを務めたライブのDVDはどこか自分の中でも思い入れがあるんだろう。

「アンタ､これ…観てたの？」

「懐かしいと思ってな､この頃のベルからこう…一緒に居てくれるようになったのが今でも信じられないというか」

　ふーん、と｡短い台詞を言い放ったベル｡彼女は若干の怒りを露わにする｡特にウマミミなんか絞ってこうだ｡

「…ん､ぎゅってして｡アンタが一緒にいるアタシを実感できるように､過去のアタシになんかうつつをぬかせないようにするから｡ほら…ん」

　腕を広げて､ハグの体勢で待機するベル｡
　勿論断る理由は無い｡彼女の存在を確かめるが如く力を込めて抱擁をする。背中に手を当てて､担当ウマ娘だった、少し不器用で愛らしい妻の身体の温みを感じていた。

「これで少しは許してくれる気分になった？ベル」

「…ダメ､もっと｡『ベルは強いウマ娘』って言ってくれなきゃ…」

「強い子だ、ベルは｡とても魅力的だよ」

ベルの方から僕を抱き留める力が一層強くなった、気がした｡
彼女はこれからきっと一生涯､僕のことを離さない､逃がさないんだろうな｡