- 1二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 00:38:45
「カフェで暖かな時間を満喫するのも良いですが…あえて公園のベンチで嗜む缶コーヒーというのも乙な物でしょう」
「うん、そうだな…冷える体にはより一層、染みるものがある」
「ご理解いただき光栄です。…少し、話していきますか」
「風邪を引かない程度に、ね」
「……丁度今ぐらいの時間、あそこの案内板の前辺りでしたか。私が、ハヤヒデさんにスカウトを申し出たのは」
「ああ。…忘れもしないさ。君の名を、この手帳の冒頭に刻んだあの日のこと。我々が、“勝利の方程式”の完成のための一歩を踏み出した日のこと」
「ふっ…今思えば、よく相手してくれましたよね。私のこと。あなたのブライアンさんに対する思いと決意を知ったのも、あなたがここで話してくれたからだった」
「そりゃそうさ。…わざわざ私を追いかけてくるような、酔狂なトレーナーがやってきたのだからね」
「…それにしたって、少しお喋りだったようにも思えましたよ?」
「ふふっ…君のお人好しな面に当てられて、少し枷が外れてたのかもしれないな。…正直、自分でもよく分からないよ」
「そうですか…ですが、おかげで私は決心できました。ハヤヒデさんの助けになりたい、と。トレーナーとして、“勝利の方程式”の完成を目指したい、と」
「うん… 嬉しかったよ。君は、こう言ってた。“姉の方”などではなく、あなたのトレーナーになりたいんです、と。…私はずっと、心のどこかでその言葉を欲していたのかもしれない」
「それがもう随分昔ですか…時間というのはあっという間に過ぎていくものです」
「そうだな… 本当に、色々な事があった」
「……野暮な事を聞くようですが、ハヤヒデさん」
「うん?」
「…私と共に歩んできた道は、あなたにとって、悔いのない物だったでしょうか…?私と組んで、ハヤヒデさんは…良かったと思ってくれてますか…?」
「…勿論だよ、トレーナー君。君との今までの軌跡は、私にとって掛け替えの無いものだ。それに……
君の隣にいる今この瞬間も、私は幸せだ」 - 2二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 00:46:27
もはや夫婦じゃん…
- 3二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 00:54:33
二人で白い息を吐きながらゆっくり話してるんだろうなあ
- 4二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 01:24:24
ベンチの上で少しだけ手と手が触れてる感じだと私愛
- 5二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 01:58:22
良い…
- 6二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 03:50:07
思い出の場所で語らうのベッタベタだけど好き