- 1二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:49:59
- 2二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:50:14
UDTの予選を間近に控えたある日のトレーニング──
「今日はここまでだな。」
「お疲れ様でーす。いやぁ、今日も頑張りましたねー。」
「UDTももうすぐ間近、だけど焦って闇雲に練習してはいけませんものね。」
「足のケガもあるしな・・・。」
──ケガを押して出走した有マ記念。
セイウンスカイは結果を残したが無理をしたため足に後遺症が残ってしまった。
「バツの悪そうな顔をしないでくださいなトレーナーさん。」
「これは有マ記念に出たいと言った私のワガママのせいなんです。」
「だから、これはトレーナーさんのせいじゃないんです。」
「でも──」
「でもじゃないで~す。」
「・・・ふーんだ、セイちゃんは怒りました。」
「トレーナーさん、マッサージしてくださいな。そしたら私の機嫌も良くなるかもしれませんよ?」
「──わかった。」
担当が納得していてもトレーナーとしてはケガを残してしまった責任が勝ってしまう。
この行為はセイウンスカイが気を利かせてくれたのかもしれない。 - 3二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:50:37
「どうですか?トレーナーさんなら足のこともわかるでしょ?。」
「現状は悪くないな。無理さえしなければまだまだ走れるだろう。」
「そっか・・・。」
「──トレーナーさん。」
「どうした?」
「私の頭をなでてくれませんか?」
二人で温泉に行ってからかこの要求が増えてきている。
この行為は元気づける行動なのかそれとも──
セイウンスカイが満足するまで頭をわしゃわしゃと撫でまわした。 - 4二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:51:07
「──ふう、こんなもんでどうだ。」
「にゃはは・・・♪」
「──トレーナーさん、元気出ましたか?」
「ああ。ありがとう。」
「うむ!」
「セイちゃんも撫でられて元気出てきました!」
「というわけでトレーナーさんにはまだまだ付き合ってもらいますよ~。」
「今日のトレーニングはもう終わりだぞ。」
「わかってますよ~。」
「トレーニングはできなくても、UDTに出走するウマ娘たちの研究とかならできるでしょ?」
「トゥインクルシリーズでは一緒に走らなかった方も多いですし、これから忙しくなりますよ~?」
「ああ、そうだな。」
「スカイが挑戦を続ける限りずっと付き合うよ。」
「にゃは♪言質とりましたからね、トレーナーさん。」
「ああ、信じてるよ。」
「それじゃ、トレーナー室で出走するウマ娘達のレース映像を見てみましょうか。」
「先に準備して待ってますからね~。」 - 5二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:51:18
走り去るセイウンスカイを追いかけるように走り出す。
立ちはだかる壁の向こうにあるものは栄光か、破滅か。
セイウンスカイが挑戦をやめるその時までついていくと決めた。
ずっと、ずっと── - 6二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:53:22
終わり!
ここでSS書いて☆と言われたので書いたけど微妙に趣旨がずれた気がしたから改めてというわけで分けました。
恋愛クソザコウマ娘から成長したセイちゃんはいいぞ。
セイちゃんってよく恋愛クソザコウマ娘扱いされるし自分もよくするけど|あにまん掲示板『釣果ゼロ』乗り越えてから自分の気持ちに嘘付かなくなって、恋愛クソザコウマ娘から自分にも他の人たちにも素直になってからかい上手甘え上手になったセイちゃんも両方好きなんだけどだれかわかってくれ。bbs.animanch.com - 7二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:55:26
- 8二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:57:28
素晴らしい距離感だぁ…(恍惚)