- 1ライスないスレPART2スレ主21/12/06(月) 05:49:34
前スレに引き続き、同じスレ主が立てさせていただきました
令和ライダー3作目で50周年記念作で現行テレビ放送ライダーな作品である仮面ライダーリバイス
この作品とウマ娘のアプリ、アニメ、漫画のいずれかがクロスオーバーしたらというふうなネタ・幻覚で盛り上がるためのスレッド、その3スレ目です。
前スレはこちらから↓
https://bbs.animanch.com/board/185511/?res=199
「「「世界は、俺(アタシ)たちが整える!!!」」」
- 2二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 05:55:07
ご苦労様です!
- 3二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 05:56:24
少し前にアークネイチャ居なかった?
- 4二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:00:14
- 5二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:01:33
ありがとう、助かった!
- 6二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:08:35
- 7二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:12:03
- 8二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:19:29
- 9二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:29:35
- 10二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:46:32
- 11二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 06:51:46
たておつ
- 12ライスないスレPART2スレ主21/12/06(月) 06:56:09
- 13ライスないスレPART2スレ主21/12/06(月) 06:59:04
- 14ライスないスレPART2スレ主21/12/06(月) 07:09:55『仮面ライダーリバイス』望月Pを直撃、タイトル&バイスタンプ由来やキャスティング秘話「菅田将暉を彷彿させた逸材」も (4)2021年9月5日よりテレビ朝日系全国ネットで放送スタートする新番組『仮面ライダーリバイス』は、『仮面ライダーゼロワン』(2019年)『仮面ライダーセイバー』(2020年)に続く「令和仮面ライダーシリーズ第3弾」であると同時に、第1作『仮面ライダー』(1971年)放送50周年記念作品と銘打たれている。news.mynavi.jp
↓
あと前スレでも少し触れたけど、
このインタビューを参考にして
今スレからは追加限定ルールを設けます
↓
『リバイス世界の人物として書くなら、本スレに限ってはリバイス以前の歴代ライダー作品のどれかに登場するキャラで、2021年もしくは現時点のリバイス本編までは五体満足で暮らしてるという想像できるキャラとウマ娘側のキャラの掛け合い系の書き込みを投稿するのもOK』
例:ゼロワンVシネ前の不破さんや滅亡迅雷のメンバーとか
- 15二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 08:16:15
このレスは削除されています
- 16二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 08:16:45
挙げ乙
- 17二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 12:39:16
乙です!
- 18二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 20:53:05
乙
- 19二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 21:01:06
- 20二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 23:30:33
- 21二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 06:55:40
- 22二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 10:41:04
- 23二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 12:29:18
レジェンドライダー絡みで
大天空寺
タケル殿「なるほど…ヤキモキされているのですね。」
????「……」
タケル殿「そこは当人感に任せるしかありませんよ。外野が出しゃばり過ぎると良くないことに繋がりますし」
????「………!!」
タケル殿「『あのク 、ソボケはそうでもしないとダメ』ですか…まあ適度に背中を押してあげましょう。聞く限りは仲はよいみたいですし」
????「………」
タケル殿「はい、またいらしてくださいね…ふー…大変だな彼女も」
クロエ「タケル、お客さんは帰ったの?」
タケル殿「うん。今日こそマンハッタンカフェさんとそのトレーナーさんの仲を進展させる!って意気込んでいたよ…言うほど鈍感な人には感じられないけどね。そのトレーナーさん」
- 24ライスないスレPART2スレ主21/12/07(火) 13:13:33
あなたが神か! これからも今回みたいな感じでSS制作頑張ってくださると嬉しいっす!
- 25二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 18:56:27
タケル殿カウンセリングは好評の予感
- 26二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 20:15:36
このレスは削除されています
- 27ライスないスレPART2スレ主21/12/07(火) 20:17:44
- 28二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 21:36:52
同じくレジェンド絡みで
???「ら、ランボルギーニ・カウンタック…⁈嘘だろ…街中で見れるとか…いやそれよりもこれを乗り回してる奴がいるのか…⁉︎う、羨ましい…!欲しいなぁ…良いよなぁ…ランボルギーニ…俺の給料じゃ逆立ちしても買えないし…考えるのやーめた」
マルゼン「あのー…私のタッちゃんがどうかしました?」
???「ああすみません…て『スーパーカー』マルゼンスキー⁉︎」
マルゼンスキー「あら♪私のことご存知みたいで♪
…て貴方は仮面ライダーの…!貴方の車すっっごくチョベリグでグンバツだったわ!」
???→進にいさん「今はその相棒は隣にいないけど俺は今も魂は刑事で仮面ライダーだ。
まあ今は…」
英志「おとうさーん!」
霧子「ごめんなさい、アナタ。遅くなって」
進にーさん「刑事で仮面ライダーで…父親だ」
マルゼンスキー「イカすヒーローね、頑張ってねパパさん♪」 - 29二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 22:12:25
レジェンド達とウマ娘達の絡みを見るのも楽しいな
- 30二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 22:21:59
リバイマックイーンとバイスゴルシの世界観で、バイスタンプやゲノムの部分のライダーをウマ娘に置き換える方向性の妄想でいくつか考えてみました
レックスゲノム:メジロマックイーン←リバイ
イーグルゲノム:マンハッタンカフェ←W
プテラゲノム:ウオッカ←ファイズ
ライオンゲノム:シンボリルドルフ←クウガ(ナリタブライアンと迷った)
ジャッカルゲノム:ナリタタイシン←エグゼイド(ウィニングチケットと迷った)
カマキリゲノム:グラスワンダー←鎧武
ブラキオゲノム:ヒシアケボノ←ジオウ
この世界観でのゲノムチェンジは、スタンプに対応した各ウマ娘の勝負服をベースにリバイスライダーの色や意匠などのアレンジを施した衣装に着替える形を想定しています
ただマンモス(電王)、メガロドン(ディケイド)、コング(フォーゼ)に対応できそうなのがちょっと思いつかなかった....
まだ思いついてない3つだけでなく、このスタンプやゲノムはこの娘がいいんじゃない?/どうして彼女にとか意見などありましたらよろしくお願いします
- 31二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 23:09:43
- 323021/12/07(火) 23:14:57
- 333021/12/07(火) 23:18:28
- 34二次元好きの匿名さん21/12/07(火) 23:27:06
- 353021/12/07(火) 23:40:01
- 36二次元好きの匿名さん21/12/08(水) 08:57:14
- 373021/12/08(水) 13:13:58
- 38二次元好きの匿名さん21/12/08(水) 17:55:01
まぁ映画の内容次第ってのは確かに
- 39ライスないスレPART2スレ主21/12/08(水) 21:09:35
- 40二次元好きの匿名さん21/12/08(水) 22:58:39
- 41ライスないスレPART2スレ主21/12/08(水) 23:00:03
- 42二次元好きの匿名さん21/12/09(木) 04:16:21
マイペースは大事だね
- 43二次元好きの匿名さん21/12/09(木) 13:06:23
長く続くことを祈って
- 44二次元好きの匿名さん21/12/09(木) 22:59:51
鯖落ちのせいかアクセス出来んかったので、とりあえず保守させてもらいます
あとスレ主には自分のペースで頑張ってほしいです! - 453021/12/10(金) 00:41:27
- 46二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 05:03:43
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 05:04:31
- 48二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 13:28:19
リバイマックイーン世界でのギフ様がサンデーサイレンスっていう夢を見てしまった
完全体となって復活したギフ様(サンデーサイレンス)が立ち向かうリバイマックイーンに一目惚れしてしまいグイグイ迫ってきて
終いにはヘリオス(←アギレラ)との許婚破棄とか言い出しちゃってデッドマンズ勢からドン引きされてたな....
....正夢にならないよな?まさか - 493021/12/10(金) 20:39:38
タートルゲノムの対応ウマ娘をナイスネイチャにする案が思いついた
タートルゲノムの対応ライダーであるV3とは色味も似てるし(ネイチャは黒が多いけど)ネイチャは3着とか「3」に縁があることが理由の人選なんだけどどうだろう?
- 503021/12/11(土) 00:33:08
- 51二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 12:33:15
保守
- 52二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 18:06:37
映画も本編も楽しみだ
- 533021/12/11(土) 20:06:51
- 543021/12/11(土) 22:16:21
- 55二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:49:21
- 56二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:50:39
- 57二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:52:27
11月末に発生した、灰谷天彦によるさくらの恩師こと大森聖子を巻き込んだ強盗事件から一週間ほど経過していた。
そうなれば自然と月は移ろうわけで、そんなこんなで本日は12月最初の週末で土曜日。10月末ごろから続く肌寒さがだいぶ強まり、いかにも冬らしくなってきたと感じさせられるようなある日。
また、この前後も含めて年末の準備をし始める人間が流石に多く発生するだろうそんな日。
一輝はどこか浮かない気分だとでも言いたげな面持ちで実家の浴槽に浸かっていた。
そう、表情以外はいつも通りな風景だった
「大丈夫か、一輝」
今日は弟の職場の頼れる先輩ことヒロミも一緒だということを除けば、だが。
「あっ、すいません…いや、兄妹のことでちょっと」
「元気にしてっかな、大二にさくら、ライスにテイオー」
「やはりそういうことか。確かに俺たち二人に比べれば、彼らのライダーとしての実践経験は足りていないのは事実だが、信用していいはずだと俺は思うぞ」
「そうすか…」
年下の兄弟や担当アスリートたちが心配だが、信用はすべきということ以外はっきりしたことが分からない会話を繰り広げていた二人だった。
- 58二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:53:11
「…」
「ふぅ〜、やっぱここの銭湯は落ち着くね。幸せってわけじゃないけど、まるで実家のお風呂に入ってるみたいでなんか落ち着く感じ。あっじゃあやっぱり幸せであってるか」
「…あの、私がいることを忘却しているのでは?」
「いやいや別に忘れてないって! でも静かにはしなきゃだね。けどそれはそうとさ、聞いてよブルボン」
「何でしょう、シービーさん?」
「数時間前のミスター・トレーナーほどじゃあないし別人の話になっちゃうけど、実はアタシも心配なんだよね〜。ライスとテイオーのこと」
「…? メンタルセンサーに微弱な反応あり。ステータス:驚愕を感知。既存データに一部修正を加えなくては」
「あっ地味に以外だった? でもアタシ、気に入った誰か限定ではあるんだけど、実はわりと気にかけちゃうタチでさ。」
「だから当然と言われれば当然かもしんないけど、二人のこと気になっちゃうわけ」
「あっただ、ミスター・トレーナーの弟さんと妹ちゃんが心配じゃないわけじゃないよ?」
「でも、彼がきっちり気にかけてるみたいだし、アタシまで気にして滅入っちゃうと、それ自体が彼の負担になっちゃうかもだから、そっちは敢えてあんまり気にしないことにしたんだ」
「なるほど。苦肉の策を執ったという判断で良いのでしょうか?」
「うんうん、大体それでOKだよー」
一方女湯はというと、一輝の担当ウマ娘の一人であるシービーと、ヒロミの担当ウマ娘であるブルボンが男性陣とあまり変わらぬやり取りを行なっていたのだった。
要はやはり、何を言っているのかほとんど把握できないというわけである。
ただ、彼ら彼女らがこうした反応をしているのには、実はまあ当然ではあった。
それは、時間にして今から数時間ほど前のことである。
- 59二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:54:44
スカイベースメインルーム。政府直属の特務機関であるフェニックスの拠点にして母艦。そんな機体のメインルームに今から数時間ほど前、
お馴染み狩崎と若林、お馴染みではないがよく見知っている大二とヒロミ、そして大二以外の五十嵐兄妹、そしてシービー・ライス・テイオー。つまり一輝がトレーナーとして担当しているアスリートチーム『アルゴルズム』のメンバーのうちライダーに変身できる面々全員。
以上の者たちが若林と狩崎の呼び出しのもと、そこそこ冷静な表情で一同に介していた。
さてこの雰囲気、いかにもデッドマンズ絡みの話が始まるのではと考えているというような表情ばかりである。
「…本日より隊員が交代で休憩を取る」
「これにより各部隊が手薄になる、よってお前たちにも働いてもらうぞ」
そして口火を切ったのは若林。いつもと変わらぬ冷静かつ厳格な表情だった。
ただ隊員たちに指示を下す立場なのだから、実際のところは当然と言えば当然である。
話の内容はやはりデッドマンズ絡み、まあ正確にはフェニックスの警備体制の変更とそれに対して、フェニックス非所属のライダーたちにも協力するようにというような内容であった。
「Hey、カラテガール&ハニーガール?」
「あっ、あたし(ボク)たち?」
その反応を当然かつ待っていたとばかりに淡々と動いたのは狩崎。そしてそれに釣られて反応したさくらとテイオーである
「Yes. 君たちだよ」
「まず五十嵐さくら。君がこのベルト、リベラドライバーを使えるのは認めるよ」
多少驚く二人をよそ目に、狩崎は先日さくらとテイオーがそれぞれ故あって手にすることとなった新たなバイスタンプと新たなベルト、即ちコブラバイスタンプ・リベラドライバーとトサケンバイスタンプ・ドリムドライバーを手にしながら、いかにも機嫌が悪いですが何か?とでも周囲に思わせんばかりの顔つきで彼女たちのすぐ側まで近づいてきた
- 60二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:56:13
「ただこれと彼女、トウカイテイオーが使うドリムドライバーは私にとっての失敗作なんだ」
「なんで、それ自体はもちろん、それを使って戦うのを見せられるのだって正直あまりいい気分じゃあない」
「ただ思い入れがないわけでもない、だから年頃の男子に接する時のように、ガラス細工に触れる時のように、入念に注意しながら扱いたまえ」
「そしてトウカイテイオー、さっきからの私の発言は君に言いたいこととしても受け取りたまえ」
「というか、じゃないと困る。何のためにわざわざこの私が君たちに進言してやったのか分かんなくなってしまうから、ねっ!」
「「わっ!?」」
そんな二人の心象を他所に、言いたいことを言ってやったからなのか、やはり機嫌が悪いとでも言いたげな面持ちで、狩崎はリベラドライバーとドリムドライバーをさくらとテイオーにそれぞれ押し付けるように二人に渡し、それに対する彼女たちの反応を特別意にも介さず、スタスタと元居た場所、つまり若林の隣辺りまで戻ったのだった。
「「どういうこと…?」」
ただこの発言からも察せられるように二人はいまいち言いたいことが飲み込めないでいた。まあ実のところ、この反応は当然のものではある。
そこにある時計を見れば分かるのだが、さっき狩崎の発言が始まったのが午前9時2分、それが終了したのが3分を少し過ぎたぐらいだと、短針と長針と秒針は示している。
つまり、実は時間にしてみれば一連の流れは1分経つか経たないかである。そう、彼は半ば早口で彼女たちに、これまた半ば一方的に彼女たちへの文句とも注意とも取れるような発言をしていたわけである。これでは狩崎の言いたいことがあまり分からなくても仕様がないわけである。
- 61二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:57:15
((要は自分の黒歴史とはいえ愛着がないわけじゃないし、だから雑に扱われるのは我慢ならない、くれぐれも細心の注意を払いながらこのベルトを使えってこと?))
ただ、当然ながら決して分かっていないわけではない。話の骨子に当たる部分はきちんと飲み込めていた。ただしそれゆえに、
(つまり自分の不満を一方的にぶつけるためだけにあたし(ボク)たちを呼んだってこと? なんか素直なのか面倒くさいのかよく分かんない人ね(だなぁ))
狩崎のことをよく分からんやつだとでも言いたげな目付きで少し見つめていた。
『どぅふふ! 変な悪魔も出ちゃうしな!』
「「確かに…可愛かったしな(ですしね)」」
((((((は?え、えぇー!?))))))
ただそれは、いつも通り一輝所有のガンデフォンに収まったバイスの発言と、それに対するヒロミ・ブルボンのトレーナー・ウマ娘のコンビの意外な反応に、彼ら、それも狩崎を除いた、当然さくらとテイオーも含めた面々が途端に驚かされたことで自然に、かつ強制的に終止符を打たれた。
((いや何それ、お前(キミ)のほうが可愛いじゃん(よ)!))
しかしバイス本人?本悪魔?とシービーに関しては、このコンビの意外な可愛さを見つけられたからか、むしろ上機嫌そうだったわけだが。
そしてそんな中、狩崎が再び機嫌が悪そうな顔つきでその口を開き始めた。
- 62二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:58:23
「このリベラドライバーとドリムドライバーは悪魔がそのまま出てしまう、リバイスドライバーやバイシックドライバーよりも古いタイプでね」
「当然、悪魔を遺伝子の鎧で武装し一時的に排出させるリバイスドライバー・バイシックドライバーとは違い剥き出しなわけだから悪魔に危険がおよび、ともすれば消失、結果その力を利用できなくなる恐れがあった」
「なんで、データごと廃棄・処分したはずなんだけどねー」
「なぜなのかその意図は分からないけど、私の目に止まらぬところで廃棄前に拾われたっぽくて、結果君たちの手元に、何なら以前よりもアップデートされてお届けされちゃったわけだ」
(なるほどな、ラブコフやハマトサがバイスみたいに変身してなかったのはそういうわけだったのか)
(大二やさくらやテイオーはあの反応を見るに事件の次の日ぐらいには知らされてたけど黙ってたっぽいな。ま、当然か)
(ふむ、そのアップデートが気になっちゃうとこだけど、そこはミスター・狩崎は触れてくれるのかな?)
(この手の難しい話はあまり好きじゃないけど、チームの可愛い後輩の一生に関わることかもだし、この流れをぶった斬ってアタシから質問をするのは流石に止しとこうかな)
一輝やシービーの心象からも分かるように、つまりさくらやテイオーの使用する変身システムはアップデートこそされど、リバイス・ツーサイドシステム・ボスヘッドシステム・デモンズシステム・バッボイシステムと比べて旧式だったわけである。だからこそ当然、灰谷の事件の際にその片鱗が窺えたそのギミックもその分稚拙で危険なものになってしまっていたということだろう。
- 63二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:59:07
「ただしドリムドライバーに関しては、実は出どころが割れていてね」
「どうやら現首相の氷室泰山と彼に政府外からのフェニックスの内部調査を依頼されたらしいメジロ建設社長、欠伸の際の表情が猫の一種のが欠伸を想起させるからか付いたあだ名はミャーさん、身内からは軒並みおばあさまと呼ばれることで有名な、かのご老体の仕業らしい」
「彼女が自らの執事を一人、密かに職員として忍び込ませ結果調査や一部データの抜き取りに成功、その中にドリムドライバーのデータも含まれていたらしく、意図は不明だが自社の技術を応用して製造したんだとか」
「要はこの組織はお上だろうとデータの持ち出しを許さないとこで実は有名なんだけど、実績はきっちり挙げてたから黙認されてた」
「ただ最近のデッドマン絡みの犯罪の多さ、それに伴うホシの収容数の大幅増加、一部事件の関係者は政府上層部の一部メンバーの知り合いや親族だから、安全性を気にする声がついに議会で上がったわけだね」
「そんでその事件関係者の中にはメジロ家の知り合いもいたこと。ゆえに以上のことを汲み取った現首相の苦渋の判断で依頼、それを承諾したメジロ家当主のやらかしだったというわけさ」
- 64二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:59:51
だがなぜそれが流出したのかに関しては、ドリムドライバーに限って言えば狩崎の発言から察するに身内や世間の反応を鑑みた現首相とその手助けをしたテイオーもマックイーンを通してちょっと顔馴染みなメジロ家の仕業だったということのようだ。世間は広いようで狭かったということらしい。つまり灯台下暗しである。
「まあ今後は二度としないという意味合いの書類と、それプラスあらゆるコピーを含めた内部調査のデータ提出、および政府からの今まで以上の資金援助、加えてメジロ建設からも資金援助。これらが済んだうえでデータもその一切を削除したから私も一応納得済み」
「ただ、結局リベラドライバーの出どころは依然不明なままだけどね」
しかし、では当然といえば当然な流れながら、リベラドライバーに関しては不明な状況が続いているようだ。狩崎の心労は取れてはいなかったということらしい。
「そちらに関しては変わらず調査中だ。お前たちも、送り主が判明するまで気を抜くな」
※画像はイメージです
「「「「は(〜)い!」」」」
ただそれに関してはやはりというべきか、若林も尽力しているようで、それを窺わせる発言をし、大二・さくら・ライス・テイオーもそれを素直に飲み込んだのだった。
- 65二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:01:35
「仮面ライダーは、五十嵐三兄妹と!」
「チーム・アルゴルズムの一部メンバーで頑張っちゃうよ!」
「ねえちょっと俺っちも入れてよ! ねえってば〜ん!」
「ファイティーン」
そしてそれを見た一輝とシービーがそれぞれ先導する形で、五十嵐三兄妹とアルゴルズムの一部メンバーがベルトを自信満々そうに掲げ、先の若林の発言に対し、全員で改めて意思表示を行ったのだった。なんとも微笑ましいかぎりである。ただ全員の前にバイスを除いた、が入るのを除けばだが。
「悪いけど、それはすぐには無理かなあ。だって五十嵐一輝とミスターシービーのベルトは一時的に私の元に返っちゃうから」
「「…はい?」」
だがどうやら今の宣言は直近で果たすことは狩崎の発言やそれに合わせながらのリバイスドライバー・バイシックドライバーの回収から察せられるように難しかったようだ。ただ当然ながら、一輝やシービーの発言をはじめとしてバイス意外の全員がご覧の通りの怪訝な反応である。
- 66二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:02:12
「君たち両名ともこの数ヶ月でそれぞれ異なる十種のバイスタンプを発動させたよね?」
「はい」
「うん、そうだけど」
「それら全てをそれぞれシンクロさせることによって、より強力なバイスタンプを一つずつ開発できるようになったんだ」
「といっても、あとは微調整するだけなんだけど」
(なるほど、だから兄ちゃんのドライバーを)
(そっか、だからトレーナーやシービーのベルトを回収したんだ)
しかしそうした反応は大二やテイオーのそれを見れば分かるように、直後の狩崎の発言で納得したのか、だいぶ失くなった。つまり、リバイ・バイス・シックのパワーアップアイテム開発最終段階に必要だから一時預かるということだったらしい。先に言ってほしいものである。
「それまで、変身できない…」
「なるほどねえ。でもまあ、アタシは一応このままでも戦えないわけじゃないから、あんまり気にはならないかな〜」
(嘘。ほんとはそこそこ気になっちゃうよ…)
ただ没収された当の本人たちは、バリバリに気にしていたようだ。二人とも責任感はそれなりに強いほうなので、仕方がないうえにだいぶ分かりやすい反応である。
しかしシービーのほうはその性格の都合上、一輝と二人きりの時以外で弱音を感じさせる発言を人前ですることはほとんどない。なので今回も案の定、気にしてこそいるものの本音自体は隠してしまっていた。
- 67二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:03:10
「最光だな!と思えるくらいには私一押しのゲノムチェンジだよ。頑張って使いこなしてくれたまえ、悪魔くん?」
『うっはー、期待値爆上がりなんですけおー!?』
一方狩崎はそんな二人の様子をあまり気にする素振りも見せなかった。早く調整を始めたいのだろう。しかしよほどそのバイスタンプ二つの出来はいいということだろうか? ならばバイスの反応もただただ当然のものなのかもしれない。
「たーだ、アタシたちが変身できない間の戦闘は一応気になるよね、ミスター・トレーナー」
「そうだ、もし今敵が襲って来たら…!」
「出た! 兄ちゃんのいつもの反応!」
「今回はシービーさんもだね。少し珍しいかも」
「大丈夫だ一輝、シービーくん! その間やもしもの時は俺とブルボンで!」
「はい。スカイベースやおじさんの防衛を主とするミッションを仮に受諾しても、マスターと共に的確にコンプリートしてみせます」
しかし、一輝やシービーの心配は続いていた。とはいえ大二たちは、狩崎ほどではないがそれをあまり気にしていないようだ。特にヒロミとブルボンはベルトまで取り出すほどであり、むしろ戦闘面での負担はいつでも自分たちが受け持つと言わんばかりの姿勢である。頼もしいかぎりと言えよう。
- 68二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:04:30
「ブルボン、ここではその呼び方はよせ。そしてお前たち二人のベルトも今から回収する」
ただ、二人のベルトも今から回収されるという事実が立ち塞がらなければ、の話だったようだが。
「なぜですか!?」
「同感です。なぜ今戦闘力やそれに付随する技能を低下させるような行為をするのですか」
当然、二人は反対するわけである。
「自分の体に聞くんだな」
「そ・れ・な!」
「…」
「「私はフェニックス(おじさん)のために…」」
「…これはお前たちへの命令だ!」
しかし若林は意にも介していないのかこんな発言しか行わず、後ろからヌッという擬音が似合う登場の仕方をした狩崎に預けてしまう始末だった。ただ、狩崎にベルトを預けた直後はなぜか言葉を詰まらせ、どこか残念そうな素振りをしていたのだが。
- 69二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:05:16
- 70二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:06:21
こんなやり取りは置いておいて、
場所は切り替わりデッドマンズ本部。
アギレラがギフ像の前にどこか苛立ちと悲しみをこめた表情で佇んでいた。近くにはフリオや、事件の顛末を直に見たのが響いたのか事件前よりも大人しくなった灰谷が控えていた。
「…あっ、アハ!…心ここに在らずですよ、アギレラ様」
「ッ!…待ちくたびれて激おこなの! アンタたち、本当に私とギフ様のために命を捧げる気はあるの!?」
「…もちろん!」
どうやらギフの復活に必要な六人のギフテクス、それが中々どころか、フリオとオルテカ以外全くと言っていいほどに見つかっていないことに遂に苛立っていたようだ。また図星なことを言われて戸惑ったのか、いつもならば間髪入れずこの質問には自信ありげな返答を返すフリオも、一瞬ではあるが間を置いてから返答を行う始末だった。
「もう間もなくですよ、アギレラ様」
するとそこにアギレラを励ますような返事と共にオルテカが現れた。ただ、今日はなぜかもう一人、それもオルテカに瓜二つな誰かを引き連れて来ていた。いったいこの男は何者なのだろうか?
- 71二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:08:05
その疑問は、瞬く間に氷解することとなる。
というのも、もう一人のオルテカとでも言うべき男。そいつが全身を光らせたかと思えば、そこにはその男はいなくなり、代わりにどこかカメレオンを想起させるやけに筋肉質なデザインの怪人が佇んでいた。
「あ〜、アンタか。久しぶりじゃん」
そしてどうやらアギレラや、何なら特に驚く素振りも見せない様子からして、フリオとも顔見知りな様子だった。ということは、恐らくだがオルテカやフリオ同様幹部格のデッドマンなのだろうか。
「ギフテクスである私とフリオ」
「そしてフェーズ2のこの私が、彼等と同じギフテクスとなり、生贄の資格を得る」
どうやら、というかその見た目で分かっていたはずだが、この発言から察するにフェーズ2まで進んだデッドマンであったらしい。
- 72二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:09:40
- 73二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 01:10:17
「ご安心を。本日、長らく仕込んでいた計画を実行します」
しかしその不安を解消するアテはどうやらあったらしく、それが自らの計画であるとこのデッドマン、つまりカメレオン・デッドマンは打ち明けたのだった。
「あの時の弁護士、覚えてますか?」
「更生施設に収容されてもなお、悪魔の適性数値は上がり続けているそうです。最高の生贄になれるかと」
そしてそれに続くオルテカの発言から察するに、その計画の要とは恐らくかつて一輝が戦い捉え、だが説得には結局失敗した弁護士、工藤康のことだろう。
まさかかつての一輝の見過ごしが、彼の預かり知らぬところで過ちとなり、よもや彼のよく知る敵組織と再び結びつくことになることになろうとは。
「参りましょう」
そしてそんなことは当然ながら互いに露知らず、アギレラたちはオルテカに先導され、足取りは軽やかに何処かを目指してデッドマンズ本部を出て行ったのだった…
『liveDevil』
Da-iCE feat. 木村昴 / liveDevil(『仮面ライダーリバイス』主題歌)/Lyric Video
- 74二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 02:13:06
- 75二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 02:15:34
それから数十分後、舞台はしあわせ湯に戻る。そこではある意味日常的な光景が休日特有の変化と共に繰り広げられていた。
「おぉ〜! バズる、これはきっとバズるぞ〜!」
「そうなのか? 元さん」
「ああ! きっといろんなとこの人が見てくれるはずだ!」
「! もしや故郷の皆にも届くのか!?」
「うんうん、笠松の皆さんにもきっと届くと思うよ!」
「そうか、なら私ももっと頑張らなくては…!」
「おぉその調子その調子! じゃあオグリちゃんはベルノちゃんと一緒にそのままの位置でカメラを回し続けてくれ!」
「了解した!」
「うぅ、なんで私まで」
「よし、あとは仕上げだな! じゃあ一輝、慎重にな…!」
「分かって…るって!」
現在何が起きているのかというと、元太がまたいつものように動画撮影を思いつき、そこにぶーさん、風呂上がりで暇だった一輝、休日ということでタマとベルノと共にしあわせ湯に来ていたオグリを巻き込んで撮影を進めている、といった具合である。ちなみにもう終盤戦に差し掛かっていた。
またテイオーとクリークも来ているのだが、二人は店の一室を借りて、テイオーの初変身の件について話し合っているらしかった。
- 76二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 02:17:13
「それを渡しなさい!」
「ママは反対だからね!怪我したらどうすんの!?」
「怪我ぐらい空手の時だってしてるじゃんっ!」
「ママは大げさなんだって!」
「空手とは違うでしょっ!」
だがそんな時だった。また別の部屋でテイオー同様に自らが仮面ライダーに変身した件で、こちらは幸実と話し合いをしていたさくらが痺れを切らしたのか、ロビーに逃げて来たのは。二人とも顔付きが苛立ったものとなっており、どうやらさくらが長話に痺れを切らしたのはもちろんのこと、その過程で幸美を怒らせてしまったらしいことが窺える。
「幸美さんではないですけど、私は反対です。テイオーちゃんに三度の骨折以上のことがあったら私、私…!」
「大丈夫! 何度折れたってボクもう挫けないから!」
「そういう問題じゃないの!」
「うん、ごめん。クリークはボクを心配してくれてるんだよね」
「だったら!」
「もちろんそれは分かるし嬉しいけど、これはボクが自分で選んだことなんだ」
「テイオーちゃん…」
「だから止めてとは言えないけど、しばらくは安心して見守っててくれると助かぁ、るぅぅッ!?」
「「「「「ああ゛ー゛ー゛!?」」」」」
「あぁっ、言ったそばから!?」
また、どうやらテイオーのほうもチームメイトで先輩でチームの母性担当と言えるクリークと話し合っていたようだ。ただこちらは五十嵐親子と違い、荒立ったことにはなっていないようだった。しかしそんな時にテイオーが足を滑らせ、元太が動画の撮影に使っていたカメラのコードとドミノを巻き込んでひっくり返ってしまった。当然撮影に熱中していた者のほとんどが野太い悲鳴を上げることとなってしまったのは言うまでもない。
- 77ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:20:52
「さくら!行くぞ!デッドマンズだ!」
「テイオーさん、デッドマンズだよ!」
そしてそこへ大二とライスが駆け込んできた
二人ともデッドマンズが暴れていることを告げにきたようだ。ただライスのほうは服装が私服になっていた。つまり察するに恐らく無関係な用事でしあわせ湯近くを散策していたところを、実家に向かっていた大二に発見されデッドマンズ出現の旨を知らされ、彼と共にこちらに向かって来たというのが正しい現状なのかもしれない。
「マジ!? ナイスタイミング!」
「やった!」
当然、話し合いが滞っていたさくら・テイオー両名とも喜び勇んで出発の支度を始めた。
ただ、そうなると当然一輝も反応することは容易に想像できるわけで。
「俺も行く!」
「兄ちゃん(お兄さま)は来ないで(ほしいな)」
「何でだよ!? お前達だけじゃ心配なんだよ!」
「変身出来ないんじゃ、足手まとい」
「うっ…!」
案の定一輝は食い付いてきた。しかし、今の彼はベルトとバイスタンプを所有していない。いわば初変身するまでの時とあまり変わらない状況なわけだ。当然ながら、戦闘時の強さはベルトとスタンプを所有していた時よりは期待できるものものなわけがなく、戦える誰かについていくと言っても実際は足を引っ張るだけだという結論になってしまい、それを簡潔に表したかのような自分の妹の歯に絹着せぬ物言いにも言葉を詰まらせてしまう結果となった。
- 78ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:21:54
- 79ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:22:51
「うわーん、パパさん!」
「心配するのは簡単。でも信頼したり愛したりするのは勇気がいるねぇ…」
「そりゃそうだ、だって二人ともあの子たちの親だもん」
「「ぶーさん!」」
ちなみに幸美は元太と共に実の子のちょっとした親離れに自らが一憂しているという事実に涙し、だがそれは仕方のないことだというような伊良部の発言に感激していたのだった。二人もまた、人の子ということなのかもしれない。
「…テイオーちゃん」
「きっと大丈夫だ、クリーク」
「あっ、オグリちゃん…」
「お母さんが言ってたんだ。良いお餅と良い信頼関係は粘り強く取り組んで初めて作れるって」
「クリークはお餅を丸めるのが得意だったじゃないか。なら、分かってくれるだろう?」
「それは…そうですけど」
「だろう? だから信じて待っていよう、今までときっと変わらない、テイオーの無事を」
「…分かりました、じゃあオグリちゃんに免じて今回は待ってみることにします」
「けどそれはそうとオグリちゃーん、髪の毛が乱れてますよ。直してあげちゃいますから後ろ、向いててくださいねー」
「すまない、助かる」
- 80ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:26:40
一方でクリークもまた、自らが目をかけていた可愛い後輩の先輩離れに少しばかりの悲しみを覚えつつ、同期として付き合いの長いオグリの説得に胸を打たれ結果、少しばかり久しぶりにオグリの世話に勤しんでいた。まあ五十嵐夫妻と違って、彼女の場合はまだ人の子であっても親ではない。言い方は悪くなるが、そこら辺の違いのおかげであまりダメージを受けず、結果融通が効いたということなのかもしれない。
「何やクリークのやつえらいしんみりしとったな、まあ気持ちは分からへんでもないけど。にしてもそないに気にかかることやったんか?」
「それはそうだよ」
「ベルノ」
「うん。ほら私も最初からサブトレーナーだからそうなんだけど、当然オグリちゃんとクリークちゃんだって、テイオーちゃんとはあの子がアルゴルズム所属し始めてからってことでだいぶ長い付き合いじゃない」
「ああ、せやな」
- 81ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:28:19
ベルノはオグリのサポートでありたいと願って笠松から出てきた口であり、大人しく引っ込み思案な性格ということもあってトレセン学園でもオグリと連むことが多く、そのせいか一輝がオグリをスカウトした時も、彼女自らサブトレーナーに志願し採用され、それから今日に至るまでの数年間ずっと一輝やチームのウマ娘の名サポーターとして陰ながらチームのために頑張ってきている。
ゆえに彼女の発言からも分かる通り、当然オグリや、オグリと同じ選考会で一輝と契約したクリーク同様にアルゴルズムに最初期から所属しているメンバーであるため、彼女たちはもちろんのこと、現在アルゴルズムに所属しているウマ娘全員とそれぞれの所属時からの付き合いなのである。
またオグリとクリークとは友人で競合相手、つまりライバルな関係性であるタマモクロスとも彼女たちほどではないがそれなりに長く濃い付き合いをしている。ちなみに、寮生としての彼女の部屋は、栗東寮のオグリとタマモの相部屋のすぐ隣である。
そのためこれから彼女が語ることもその長い付き合いの中で身をもって実感したこととして覚えておくといいかもしれない。
「だからマックイーンちゃんとの因縁も、会長さんへの憧れも、三度の骨折も全部知ってる」
「というかそもそも、二人は一二を争えちゃうくらいにうちのチームに長いこと所属してるからね」
「シービーちゃんやライスちゃんの努力も涙も含めて、大体のチームメイトの努力をトレーナーさんの次に見てきてるんだ」
「だからクリークちゃんは人一倍悲しむわけだし、オグリちゃんの場合は元々強い子だったからそれが余計に鍛えられただけなんだよ、きっと」
- 82ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:29:26
その説明はなんとも彼女らしい、理論立てつつ感情に溢れたものとなっていた。彼女がチームメイトを友人として愛し尊敬し、また友人としてもチームメイトとしてもサブトレーナーとしても良く観察しているのだということがよく把握できる。
「なるほどな、確かによう考えてみたらうちと有馬で争ったあのころから、オグリはそないな感じやったわ」
「そうかそうか、そりゃクリークはしんみりするし、オグリはドンと構えてられるっちゅうわけやなぁ…くーっ、ええ話聞かしてもろたせいで思わず貰い泣きしてもろたでえ!」
まあそれを聞いたタマモは、難波育ち特有のかは不明だが情の厚い部分もあるがゆえに見事に勝手に泣き出していた。
「ええ…いやタマちゃんが泣いてどうするの?」
「かまわんといてくれ、涙は人生ちゅうラーメンの塩味みたいなもんやからな! グッと堪えてここぞっちゅうタイミングで出し切って気分がさっぱりするまでがセットってやつなんや!」
「はあ、そんなものなんだ…いまいち理解できないけど」
「何や連れへんやっちゃな、まあええわ、おーいおいおい!」
そしてそれに軽く呆れながらツッコんだベルノによく分からない感じの理由を力説してさらに呆れられ、しかし気にすることもなく再び勝手に泣き出していた。
- 83二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 02:30:27
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- 84ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:44:34
「ねえ、一輝。俺っちを出してくれたら2人を助けられるぜ!」
「…ダメだ!」
(嘘だ)
「大丈夫、誰も食べないから!」
「…嘘つけ」
(嘘に決まってる)
「信じてくれよ!俺っちも成長したんだから…。ねえ? ねえ?」
「…もう知らん」
「何だよそれー! ひっでえやつだな、もう!」
(こいつの言ってることは嘘っぱち、嘘っぱちなんだ! じゃなきゃ、こんなに信じたくなるはずもないんだ…!)
最後に肝心の一輝はというと、先程までと変わらず焦りを感じており、しかしそれを解消できるのではと感じたからなのか、バイスの発言にも少しばかり耳を傾けてしまっていた。とはいえ、結局のところ悪魔の発言だという前提で聞いていたため、やはり信じきることは難しいままなのだった。
- 85ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:47:26
そしてそれから数分後。大二とさくらはバイクで、テイオーとライスはその足で現地へ向かい、結果全員無事に到着していた。
ただ現場には、フェニックスが避難勧告を出したのか隊員以外は人っこひとりおらず、代わりというか、当然というか、そこそこの数のギフジュニアがフェロモンを絶たれたシロアリのように、その場のあちらこちらに散らばって隊員を襲っており、結果的に少しばかり掃き溜めのような様相を呈していた。
当然彼らがこれを見逃すわけもなく、その意思を示すかのように横並びになって立ち塞がった。
「いいか皆、くれぐれも無理はするな「「ヤァッ!」」っておい!…たく、聞けよ…」
「あの、大二さん…大丈夫ですか?」
「ん? ああいや、問題ないよ。行こう!」
「そ、そう。ならいいけど…!」
ただ、さくらやテイオーは初変身以降自信が以前よりもついているせいか、勇み足になっており、当然大二の発言に耳を傾けるはずもなく、先に変身して飛び出していったのだった。
そしてそんな彼女たちのまとまりのなさに、自分は弱くないと先程兄に言ったことを少しばかり後悔しながら、大二は戦闘に臨んだのだった。
- 86ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:48:10
そして数分後。
「こいつらだけなら楽勝だね。ハッ!」
「うんうん、復活のテイオー伝説、その足跡になっちゃうが良いぞよ〜!」
「おいそこの二人、真面目に戦えよな…でも確かに、なんでギフジュニアだけなんだ?」
「…ちょっと待って。確か奴らの目的は悪魔を生みだし、生贄を作り出すことだったよね、大二さん」
「ああ、そうだけどそれがどう…ハッ!?」
「二人ともどしたの?」
「もしかして、疲れがもう来ちゃってたり?」
「違う! さくら、トウカイさん、デッドマンズの狙いはここじゃない! スカイベースだ!」
「「…えっ!?」」
彼らの予想通り、アギレラ、フリオ、オルテガすでにスカイベースのだいぶ近く、場所にして飛電宇宙開発センターの入り口前まで来ていたのだった。
「あいつの言う通りでしたね、アギレラ様」
「別にこれくらい当然でしょ。私たちのなかで、あいつほどフェニックスの内部事情に通じてるやつがいるかって話だし」
「ほら、さっさと行くわよ」
「「はい!」」
これはどういうことだろうか。もしや狩崎の見立て通りフェニックスの中に、自らが所属している組織の情報をデッドマンズにリークしている者がいるということだろうか?
あるいは、『あいつ』がカメレオン・デッドマンを指したものであるならば、あのデッドマンの正体こそがその内通者であり、ともすればリベラドライバーのデータを廃棄前に複製し、勝手にアップデートしたうえで製造しさくらに送りつけた張本人ということになるのかもしれない。
当然、それらの情報を粗方知っているであろうアギレラ・フリオ・オルテカが内通者あるいはカメレオン・デッドマンの正体の把握に繋がるだろうことは間違いなく、そしてそんな三人は余裕綽々とした姿勢で飛電宇宙開発センター内をスカイベースに向かって再び歩き出したのだった。
- 87ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:50:48
「「「「「「「脱走者あり!!」」」」」」」
舞台は、スカイベース内通路に移る。
現在、スカイベース内部は上を下への大騒ぎだった。何故かというと、若林が監視カメラの映像を訳あってチェックしていると、ベース内の習慣施設の独居房にぶち込まれていたはずの工藤がいつの間にか姿が見えなくなっていることを発見したのだ。
姿が見えないということはつまり脱獄した可能性が浮上していることを意味し、それは当然ながら緊急事態であることをも意味するため、一刻も早く見つけ出さねばならなくなってしまっているのだ。なのでそれはもう、隊員やその他の職員たちも騒ぎまくりたくもなるというものである。
「階下にて工藤を発見! これより捕縛を開始する!」
「…フッ!」
どうやら隊員の一人がベース内二階から一階に通じる階段に工藤が潜んでいたのを発見したようだ。
当然彼らは追いかけ、工藤は再び逃げ始めた。
だがその数秒後、その隊員は狭い廊下に入った瞬間に脇道に引きずり込まれ、化けの皮を自ら剥いだ工藤に襲われ気絶、近くに密かに隠れていた灰谷にカードキーの機能も有した隊員証をぶん取られたうえにその姿をコピーされてしまったのだった。
しかしでは工藤がカメレオン・デッドマンだったのかというと、そうではなかったのである。
というのも、工藤本人は実はずっと収容以降彼が逃げ出したはずの独居房に収容されたままだった。そう、つまり脱走など端からしていなかったのである。
ということはこのデッドマンの正体は工藤ではない誰かということになる。そもそも、工藤が正体ならアギレラの発言と矛盾するところが大いに発生する。例えば、何故たまたま捕まったはずの男がフェニックスの内部事情に詳しいのか、という点や、だったら少なくとも捕まえられること自体計画済みだったという話になるが、一輝とのやり取りを見るに明らかにそれは違うと言えてしまう点などだ。
- 88ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:51:28
- 89ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:52:17
それからまた再び場面は切り替わり、すると大二・さくら・ライス・テイオーがスカイベースに向かいながら、自分たちがデッドマンズに罠に嵌められた事の重大さについて話し合っているところだった。
「スカイベースは定期的に各地に存在する飛行場で燃料や食料や物資などを始めとした総合的な補給を行うんだ!」
「で、今日もその日の一つだったってこと!?」
「ああ、スカイベースは現在補給のために飛電宇宙開発センター内の飛行場エリアに着陸中だ」
「あとたしか、スカイベースにはたくさんのバイスタンプを犯罪に利用した人たちが収容されてましたよね、大二さん!」
「ああ、それを何らかの方法で知ったデッドマンズがたぶん収容者の奪還を計画し、その際に邪魔になる俺たちを遠ざけるために罠に嵌めたんだ!」
「じゃあもっと急がなきゃだよ!」
流石隊員というべきか、大二はさくらたちに事の重大さをあくまで推測ではあるが、よく説明できていた。そしてそれを知ったさくらは、無論ライスやテイオーも自らの心のふんどしを引き締めることにしたのだった。またそうこうしているうちに一同は宇宙開発センター内に突入し、スカイベースが着陸している飛行場エリアまで辿り着いたのだった…しかし。
- 90ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 02:55:46
- 91ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:30:49
「…ねえテイオー、試してみない?」
『コブラ!』
『What's coming up!? What's coming up!? What's coming up!? What's coming up!?』
「そうだね、その身で分からせてあげよっか。本当に空威張りしてるのはボクたちかアイツらか、どっちなのかをね」
『トサケン!』
『So what's now! So what's now! So what's now! So what's now!』
「テイオーさんもさくらさんも元気だなあ、ライスは流石にそこまで強くは振る舞えないよ」
『オウル!』
『Showered!』
『Humpty-dumpty♪ Humpty-dumpty♪』
「まったくさくらも皆もしっかりしろよ。恐らくあいつらはデッドマンズの幹部格なんだからな」
『バット!』
『Confirmed!』
『Eeny, meeny, miny, moe~♪ Eeny, meeny, miny, moe♪』
「分かってますって、そんじゃ大ちゃん」
「ああ、皆行くぞ!」
- 92ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:34:01
「「「「変身!」」」」
『バーサスアップ!』
『リベラルアップ!』
『プライスアップ!』
『ドリームアップ!』
『Precious! Trust us! Justis! バット!』
『仮面ライダー! ラ・イ・ブ!』
『Ah Going my way! 仮面ライダー! 蛇・蛇・蛇・ジャンヌ~! 』
『Blesser! Believer! Brother! オウル! 』
『仮面ライダーヒ・ー・ロ! 』
『Ah Running our vision! 仮面ライダー! 猗・猗・猗・アマクサ〜!』
「ラブッ! ラブ〜…!」
「ハ〜マ〜!」
その途端、戦場に色鮮やかな四つの巨大なエフェクトが入り乱れる。
そうしてその結果、大二たちはそれぞれ仮面ライダーライブ・仮面ライダージャンヌ・仮面ライダーヒーロ・仮面ライダーアマクサへ変身を完了させ、ここに両者の戦いの火蓋が切られたのだった。
- 93ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:35:24
また再び場面は切り替わり、ここは再びしあわせ湯入口。そこに少しばかり焦った表情で駆け込んでいったのは、我々もよく知る、風呂と寝床に入っている時以外は常に頭部右側に構えた小柄のシルクハットが目印で、またチャームポイントの一つな、とあるウマ娘だった。
「ミスター・トレーナー、いる!?」
そう、シービーだった。入る直前の表情からも感じ取れた通り、やはり焦っており、その理由を一輝に伝えにきたのではないかと見てとれた。
「ん、シービーか。どうした急に、そんな慌てて…まさか!?」
「そう、そのまさかだよ! スカ『トゥルルルルル!』電話!?」
やはりそうだったようで、しかしそれを彼女が説明しようとしたその瞬間、一輝の携帯が鳴り出した。着信主は少し前に分かれたばかりのヒロミだった。
「一輝、緊急連絡だ! デッドマンズがスカイベースを襲っている! 狩崎さんが危ないぞ!」
「え!?」
「そっか、なら話は早いね。聞いての通りだよ、ミスター・トレーナー」
「アタシはまさにそれをキミより先にブルボンから連絡されたから、急いでキミに伝えに来たんだ。 さ、早く行こう!」
「ああ!」
- 94ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:36:28
どうやら電話の中身はシービー自身が直後にした発言通り、彼女が一輝に伝えようとしていたのと同じもののようだった。
また一輝があとで知ったことだが、シービーはスカイベースから出たあと、しあわせ湯近くの商店街をぶらついていたらしく、どうやらその際にヒロミから連絡を受けたブルボンから連絡を貰ったらしい。その後は彼女も先程少しだけ語っていたように急ぎしあわせ湯に直行したということのようだった。
そしてそんなこんなで、一輝は本日再びスカイベースへ向かうこととなったのだった。
「…」
一方その少しばかり前、何者かの手引きでスカイベースのゲートが開き、アギレラたちが予め配置していたのか、ベース前に大量に控えていたギフジュニアは残らず中へ入っていったのだった。
操作して開けた誰かはよく見るとフェニックス隊員特有のものと思われる隊服を着用しているようだった。しかもそれは一部の幹部職にしか着用が許されないはずの隊服だった。
そしてその後ろ姿は、隊服も含め我々にもどこかよく見覚えのある姿をしていたのだった…
- 95ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:37:47
またそれから少し経ち、つまり現在になるわけだが、先の何者かの密かな裏切りによりスカイベースに侵入してきたギフジュニアと交戦する隊員達。しかしその数はキリがないのかと思わせるほどに多く方々で苦戦している様子が見受けられる。
そして苦戦しているといえば、数分前からオルテカ・フリオと絶賛戦闘を繰り広げている真っ最中の大二たちもそうだった。
この数分の間に彼らが引き連れて来ていたデッドマン二体、スコーピオン・デッドマンとタートル・デッドマンはどうにか打倒できたが、そこまで攻めきれず、その最期もフリオとオルテカへの攻撃を代わりに受けてのものであり、それが無ければ恐らく今以上にきつい戦いを強いられていたかもしれないと大二とライスは感じていた。
つまり善戦できているようでその実五分五分そこそこ手前といったところであり、加えて4対2でこの有り様なのだ。1対2、あるいは1対4ならばもっと酷い結果になっているだろうことは想像に難くなかった。相手が幹部格だからというだけでなく、単純に全員がライダーとしての戦闘経験が一輝やヒロミ、ブルボンらに比べれば不足しているからこその現状というのが正しいのである。
- 96ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:39:17
「ハハハハ!」
「邪魔者には消えて貰おうか」
「「「「ゔあっ…!?」」」」
フリオの強烈な攻撃で全員吹っ飛ばされてしまった。そしてそこへタイミングがいいのか悪いのかは分からないが、一輝とシービーが二人乗り用の自転車でやって来た。
「大二!さくら!」
「ライス! テイオー!」
さくらとテイオーは振り向かず、敵に向かっていき。故に残された大二は一輝と、ライスは一輝とシービーと一瞬見つめ合った。
ただ、一瞬という言葉が示す通り、すぐに一輝はここはお前達を信じる言う眼差しを大二とライスに、シービーはここはキミたちに任せたよとでも言わんばかりのサムズアップをライスに送り、駆けだしていったのだった。
(え?何今の!? なんかイイ感じ! ズルくな~い!?)
走る一輝の背中からはみ出し勝手に感動しているバイスをよそに、大二たち4人は気合いを入れ直し、再びオルテカとフリオに立ち向かっていったのだった。
- 97ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:40:36
「コブ…コブ…イヤ…コブ~!」
「ピワワ…ハマ、ハマ〜!」
ところで一旦場所は変わり、ここは大二たちの戦闘場所から少しばかり離れたところに駐められていたトラックの前。そこではさくらの悪魔であるラブコフと、テイオーの悪魔であるハマトサがそこそこな数のギフジュニアに囲まれ追い詰められていた。
だがそこに、二体のピンチを終わらせるかのごとく、変身の際の決め台詞と共にヒロミとブルボンが駆けつけたのだった。
「我が命を賭けて!この子を守る!!」
「ラブ〜」
「我が潤滑油を動力として、世界防衛を実行!」
「ハマ〜」
一方、べース内へ侵入した一輝とシービーはギフジュニアと隊員の間を器用にすり抜け、ラボへ向かっていた。
- 98ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:54:58
「…!」
『グルグル!』100% 『モスモス!』100%
『メガメガ!』100% 『プテプテ!』100%
『ライライ!』100% 『コンコン!』100%
『カマカマ!』100% 『オーオー!』100%
『ジャカジャカ!』100% 『レクレク!』99%
「…!」
『ドラドラ!』100% 『メテメテ!』100%
『ノトノト!』100% 『ペラペラ!』100%
『コモコモ!』100% 『グリグリ!』100%
『スズスズ!』100% 『アルアル!』100%
『ヒツヒツ!』100% 『ジェダジェダ!』99%
(※ジェダジェダはジェヴォーダン×2で前スレの最後でサーベルタイガーの代わりにシックの基本フォーム用バイスタンプ用の最強生物に設定しています)
「「ッ……!」」
「ファーーーーーーーック!!!!!!!」
「キェェェェェアァァァァァマァタエラ-デタァァァァァァァ!!!!!」
だがその頃、狩崎専用のラボラトリールームにてテレビ番組なら放送禁止用語になるだろう叫び声を上げているのはお馴染み狩崎。そしてどこかのファーストフード店のあるCM内で子供が発してそうな奇声を上げていたのは、彼の担当ウマ娘のアグネスデジタルだった。
- 99ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:56:13
実は彼は、一輝たちを呼び出す少し前にデジタルに召集をかけていた。バイスタンプ調整に協力してもらうためである。デジタルは元々印刷屋の一人娘ということもあって、細かな作業も大雑把な作業も、肉体労働もデータ入力もプログラミング作業も何でもござれな、労働方面でも割と変態レベルな実力の持ち主だったのである。当然、バイスタンプ関連の作業の手伝いも最初こそ戸惑っていたが、持ち前の熱心さと実力で直ぐにものにしてしまい、以降学業や選手業が暇な時は何かと狩崎の役に立ってくれていたのである。
そんな彼女だが、予定が少し立て込んでいたため、到着のタイミングはだいたい一輝たちの帰宅と入れ違いぐらいの時刻になったのだった。
そして狩崎は彼女と協力して、リバイが集めた10種のバイスタンプ、シックが覚醒させた10種のバイスタンプのデータをそれぞれ異なるあるバイスタンプにインストールする作業を行なっていた。その名もバリッドレックスバイスタンプとチューンジェヴォーダンバイスタンプ。どちらに対する作業も予定通りなら精々微調整レベルの手間しかかからないはずだった。
だが現実はレックスバイスタンプとジェヴォーダンバイスタンプだけ、どちらも99%でエラーになるという結果を繰り返すせいで予想外に難航していたのだった。
- 100ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:57:18
「あ゛ぁ゛〜、どゔじま゛じょゔどゔじよ゛〜!」
「このままじゃ、このままじゃあシービーさんと彼女のトレーナーさんの強化用バイスタンプが一向に完成しませんですよう!」
「そんなことは百も承知だ!」
「ただレックスとジェヴォーダンの同期がどちらもアジャスト一歩手前でエラー扱いになる原因が分からんのも変わらないままなのだから、そこをどうにかしなきゃ結局これ以上何の進展も見込めやしない!」
「あ゛ー! 何故だ、何故アジャスト出来ない!!」
そんな時だった。急にラボの扉が開け放たれ、そして現れたのは一輝とシービーだった。あの後もどうにかこうにかギフジュニアの群れを躱し、また時には応戦し、といった流れを繰り返しようやく辿り着いたのだった。
- 101ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 05:59:59
「狩崎さん! と誰「ミスター・狩崎の担当ウマ娘のアグネスデジタルじゃない?」そっか君が! じゃあ狩崎さん、デジタルちゃん、デッドマンズが侵入して来てるんで、俺とシービーと一緒に逃げましょう!」
「まだ無理だ!」
「右に同じでふぅ!」
そうしてドライバーとスタンプを捕ろうとする一輝とシービーだったが、狩崎とデジタルからしてみればまだ調整を完了させられていないものを触らせるわけにはいかず、当然のように止められたのだった。
「えー、なんでさ!」
「そうですよ、何言ってるんですか? 早く逃げないと!」
「ん?…いやミスター・トレーナー、どうもそうも言ってらんないみたい」
「楽しそうなものでも見つけたのか、またちび悪魔ちゃんたちが来ちゃったみたいだよ」
「「「「「「「「イッギイッギ」」」」」」」」」
「たくっ、またか!」
そこへ数体のギフジュニアがなだれ込んできた
仕方なしとばかりに一輝はシービーと共に、ギフジュニアと再び素面で戦闘を開始したのだった。
- 102ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:03:22
場所が代わり時間が経ち、そんなこんなで先程戦い初めてから数分、開発センターの資材搬入専用エリアの入り口付近で大二たちはオルテカ、フリオと互角の戦いを見せていた。
またその一方で襲い来るギフジュニアと、ヒロミはラブコブを必死で守り、ブルボンのほうもハマトサを必死で守るために生身で幾度の怪我だろうと命だろうと厭わずといった姿勢で戦っていた。
「「ヒロミさん(ブルボン)! 無茶しないで!」」
しかしそれを黙って見ていられるほど、五十嵐さくらという人間とトウカイテイオーというウマ娘は悪い意味でお人好しなわけもなく。
「隙を見せるなんて余裕だなぁ!」
「「あ」」
「ッ! さくら(テイオーさん)!」
さりとて向こうがそれを黙って見過ごしてくれるような相手でもなく、二人が一瞬目を離した隙に即殺とでも言わんばかりに強烈なオルテカの触手の攻撃が襲い来た…はずだった。
「「…はっ!?」」
ところがそれを大二とライスが庇い吹っ飛び、挙句に変身解除されたため、彼女たちは無事だった。二人の安否を確かめるべく近寄ったさくらとテイオーだったが、
そこから立ち上がってきたのは──
- 103ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:04:42
- 104ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:06:21
ただ、時に世界は残酷である。
『バット!』
『Confirmed!』
『Eeny, meeny, miny, moe~♪ Eeny, meeny, miny, moe♪』
『オウル!』
『Showered!』
『Humpty-dumpty♪ Humpty-dumpty♪』
『バーサスアップ!』
『プライスアップ!』
「「変身」」
『Madness! Hopeless! Darkness! バット!(Hehe!) 』
仮面ライダーエビル!(Yeah! Haha!) 』
『Come here! Draw near! Stayer! オウル! (you...)』
『仮面ライダーヒール! (You are darty!)』
「「ハアァーッ…!」」
- 105ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:07:34
現れた理由をいちいち催促している暇も、させてくれるような相手でも、またできるような相手でもなく、何なら向こうもそれを分かっているとでも教えてくれるかのような軽い揶揄と、死刑宣告とでも言わんばかりの黒影と白光に彩られた最悪なタイミングと最悪な組み合わせでの怪しさ漂う同時変身を間髪入れずに引き出してきた。
「おやおや…!」
「こいつはナイスタイミングだなぁ!」
そしてそうなったということは、先程倒されたスコーピオンとタートルのデッドマンを差し引いたとしても、依然この場にデッドマンが二人と二体いると告げられているようなもので。
加えて当然ながら危機的状況は先程までと変わらぬレベルで継続中であるということを、四方からさくらとテイオー目掛けて迫り来る、人の形を採った人でなしな悪魔たちが否応なく物語っているのだった。
- 106ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:12:02
あれから数分、必死に戦う一輝だが、やはりスーツなしではキツいのか次第に追い詰められていた。
シービーのほうはというと、一輝ほどではないが、やはり疲れを見せていた。
「おい一輝、シービー。俺っちのこと忘れてなーい!? 俺っち、使ってくれよー!」
「いや、ダメだよ」
「えーなんでだよぉ!」
「別にアタシは構わないけどね、きっとまだミスター・トレーナーはギリギリだけどダメだと思ってる」
「ならアタシもそれを守るだけ」
「ルールを破るなら、楽しくやらなきゃ嫌だから。誰かの悲しみを煽ったり背負ったりしてまでしたくはないもん」
「でしょ、ミスター・トレーナー?」
「…ああ」
「なんでだよーー! ブー、一輝のケチ、臆病者、アルミホイル巻かなきゃダメなチキン野郎!」
そうしてバイスが、相変わらずな一輝の我慢強さに痺れを切らしかけていたその時だった。
一人の隊員が駆けつけ、ガンデフォン50による銃撃で狩崎とデジタルの近くにいたギフジュニアを打倒したのだ。
「大丈夫ですか?」
そしてそんな言葉をかけてくれたものだから、つい一輝はほっとしてしまった。
「よかった。無事だったんですね!」
だが次の瞬間、隊員はいきなり狩崎とデジタルに銃口を向け攻撃の意思表示を行ってきたのだった。
- 107二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 06:18:44
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- 108ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:21:21
そして次にその隊員は二人に銃口を向けたまま、今度は現在二人が最終調整中のバイスタンプとそのベルトをこちらに寄越せというような脅し文句を吐いてきたのだった…よく見るとこの隊員、ベース内でカメレオン・デッドマンに気絶させられたはずの隊員に瓜二つな姿をしている。
それはつまり、ある純然たる一つの事実を示していたのだが、当然のこの時点でこの隊員以外は知っているはずもないものでもあった。
「ウェイウェイウェイウェイィィ…!」
(どういうことだい!? このことを知ってるのは私とデジタル、そして司令、あとはライダー変身者全員だけのはずだ!)
「ウァイエエエエ!? ルラギリ!? ルラギリオンドゥ!?」
(どどっ、どうしちゃったんですかこの人ォ!普段はこんなことするような人じゃなかったじゃあないですか! もしやあなたとあたしは仲間じゃなかったんですか!? それともその純粋さを利用されちゃったんですかぁ!?)
当然、そのことには狩崎とデジタルもまだ気づいていないようだった。いや、狩崎のほうはこの隊員が何故自分とデジタルを始めとしたごく一部の者しか知り得ない情報を既に知っているのか疑問に思っているので、実はその正体に気付くまであと少しといったところかもしれない。
- 109ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:32:54
「ドライバーなしで、お前を出すわけには…!」
そして一輝がこの謎の隊員の行動を制圧するための策を時間がない中で必死に練るなか、バイスが自分を外に出せ、受肉させろというようなことを提案してきた。確かに、体を得たバイスならばこの謎の隊員の制圧なぞ赤子の手を捻るようにできるのは間違いないと思えた。
しかし同時に一輝の脳内に、かつてバイスが彼と契約を果たした際、まず最初に幸実とクリークを襲い食そうとしたという揺るぎなくマイナスな事実がトラウマとして蘇る。当然である。
自らの内在的な半身とも言うべき存在であっても家族を、担当を襲った。この事実が依然としてあるかぎり、一輝にとってはそう簡単にこのお調子者でどこか謎の多い悪魔に頼るのは無理があろうというものなのだった。
「そんなに心配なのかよ!?」
「心配に決まってるだろ!!」
「もう!!ちょっとくらい信頼してくれたっていいじゃん!! もう~!!」
ただ、図らずもバイスは自分をもっと信じろというようなことを、悲しそうに腹正しそうに呟いてくる。こっちの気も知らずに、つくづくマイペースなやつである。
…果たして自分はこいつに頼っていいのか。
一輝が改めてそんなことを考えたその時、脳裏に去来したのは、数時間前に実家にて自らの父親が放った一言だった。
- 110ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:34:58
- 111ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:38:16
『兄ちゃん、俺たちそんな弱くはないよ』
『一輝、あんたが信じる道を行けばいいのよ』
『夢を、見せ続けよう。応援してくれるみんながいる限り……私は走り続けたい』
『──私を愛してくれた、キミのために!』
『でも、もう賞を取ることが目的じゃないのかも』
『ふふっ、一緒に手に入れたトロフィーで…飾りたいんです。一生に一度の出逢いからずっと続いていく──私たちの道を』
『ライスは、一人のままだったら。どこにもいけずに、真っ暗な場所で、ずっとしゃがみ込んでいたと思います』
『だけど……もう、一人じゃないから。いま立っているこの場所だって、みんながくれた場所です』
『ライスに光をくれて、ライスに居場所をくれて⋯⋯ ありがとう、お兄さま。お兄さまのおかげで……ライスは』
『……それとさ、今日だけじゃなくって
今までもありがと!……ボクのトレーナーになってくれて』
『最初は、走るのはボクなんだから誰がトレーナーでもいいって思ったけど……三年間、一緒に走ってきてわかったよ。ボクには今のトレーナーしかいないって』
『だからね、ホントのホントにありがとっ! えヘへ……』
- 112ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:39:58
『ミスター・トレーナー? キミがこれから歩いていく楽しい道──アタシも、着いていきたいな』
「えいっ、このっ! 食らえっ! こうしてやる!」
ただ、それを見ていると、先の父の発言はもちろん、これまでの家族や担当選手との思い出、バイスとの戦いや日常を通して積み重ねた記憶など様々なことをやはり何故だか分からないけど思い返せる。そしてそれが意味するものとは────
(ああ、そうだ。俺はいつも周りの皆に信じてもらってたからやってこれたことが多かった)
(…けどそれは、俺が皆を信じて動いて初めて、してもらえることだったんだよな)
(こんなとっくの昔に分かってたはずの当たり前のこと、その大切さと意味に今になって漸く改めて気づけた)
(誰かに信じられる前に誰かを信じられる自分でいなきゃ、そもそも駄目だったんだ)
(だから、今だって、こいつとだって──)
「そうだな…」
「お前は今日まで俺との契約を守って、一緒に闘ってくれた。ここで応えてやらなきゃ、バディじゃない!」
「頼むぞ!」
- 113ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:41:13
──つまりは、未だ半人前な自分から一人前な自分へ向かっての、少しばかりのステップアップ。
ただ利用し合うだけの関係から、時に助け合うことも当たり前な関係になることの証明。
今より少しばかり上級な、ちょこっと先の未来の
自分との契約、そしてそう有らせてくれるだろうこの悪魔で相棒なヤツとの再契約。
そういったことを意味していた。
自らの体にスタンプを押印。こうすれば間違いなくある一つの現象が発生する。それは悪魔の実体化。つまりバイスがこれで実体化できるはずなのだ。
果たしてその目論みは、狩崎に迫る隊員にバイスがパンチを一発お見舞いするという形で見事成功したのだった。
そして食らったことで判明したが、この隊員の正体は当然ながらカメレオン・デッドマンだった。一輝とバイスとシービーの無力化、そしてこいつが今見据えている方角にあるもの、即ち狩崎の父親が今から50年前、南米のとある遺跡にて発見した、原初のバイスタンプ。その奪取を狙って、わざわざ化けてこの部屋に来たのだろうことが窺える。
「フフフフフ…! やぁっと出してくれたな。この時を待ってたぜえ!」
出会って間もない時と同様に、どことなく周りを慄かせるような言い回しをしながら、バイスはこちらへ向かってくる。そして左腕を振り上げ──
「俺はお前を信頼する」
──一輝の背後のギフジュニアにパンチを一発お見舞いした。つまり、本気で一輝を助けるつもりで放った一撃であり、そしてそれは少なくともこの場においてはバイスが一輝を相棒として信頼し思いやっていることの証明でもあった。
- 114ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:43:28
「やーやっぱり信じて良かったよ、アタシを心の底からよく楽しませてくれる、ミスター・トレーナー」
「悪いなシービー、お前にも今まで負担ばっか掛けちまった」
「ううん、全然。今も言ったけどアタシだって一人の選手として、学生として、何より一人のウマ娘として──アナタを、信じてたから」
「…そっか、本当にありがとな」
「いえいえ、これからはキミともバイスとも今まで以上に濃い付き合いになるだろうし。だから、きっと今までよりも、アタシにアタシの知らない楽しいをくれること間違いなしなキミと一緒の道を、これからもずっと歩かせてもらうよ、ミスター・トレーナー」
一輝の決意を見届けられたことが心から嬉しいと言わんばかりの一連のやり取りである。そもそもシービーはトゥインクル・シリーズ時代から一輝のことを人間としてもトレーナーとしても高く評価し愛していた。なので今回のことは彼女のほうが我慢していたということもあって殊更に嬉しさや楽しさを感じているのである。
- 115ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:44:19
「ちょっとちょっとお二人さん、一人寂しく戦ってる俺っちを神父にでも見立てて結婚式でもやってるんかってくらいさりげなくラブ⇔ラブな展開見せないでくれよもー!」
「あっちなみにそこの皆、人間の間じゃ、俺っちはむしろあくまで神に敵対するやつらとしてこの世界じゃ有名っぽい連中の一体って解釈?になるらしいぜ〜、悪魔だけにな! ヌハハウハアハハ!!」
バイスが二人のやり取りに対し軽い冗談を呟いたその時、狩崎の調整でも動作しなかったレックススタンプが突如として反応を起こした。唐突な現象である。タイミングが良すぎるとも言えるだろうか。
「えっ!? 何コレホント!? やったぁーん!…ってちょっと待ってなんかすっげえ光っちゃってるぅ!?」
- 116二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 06:45:37
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- 117二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 06:47:29
このレスは削除されています
- 118ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:58:13
バイスの黄色い声をよそに、レックスバイスタンプのバリッドレックスバイスタンプとの同期率、そしてジェヴォーダンバイスタンプのチューンジェヴォーダンバイスタンプとの同期率が100%になり、狩崎のもつバリッドレックスバイスタンプとデジタルの持つチューンジェヴォーダンバイスタンプにエネルギーが注がれる。
『バリバリ!』
『バリッドレックス!』
『チュンチュン!』
『チューンジェヴォーダン!』
「ッ…! うおおおおーーっ!」
「ぃいいッ、いやたぁーー!! キタコレッ! ジェヴォーダンちゃん、これからも今まで以上にっ…エンッダァーーーーーッッッ!!」
「ちぃッ…!」
歓喜の念に打ち震え雄叫びを挙げている狩崎とデジタルを見て、目当ての品のうちの二つだったのだろうバイスタンプたちを奪おうとカメレオン・デッドマンは再び二人に急接近。
ただそんな様子を黙って彼らが見逃すはずは当然なく、一輝は即座にリバイに、バイスはバイスに、シービーは即座にシックに変身し、息ぴったりなトリプルライダーパンチで殴り飛ばしたのだった。
- 119二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 06:58:52
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- 120ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 06:59:27
- 121ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 07:00:29
- 122二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:20:45
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- 123二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:26:55
「「フォォォッ!」」」
「「「「ガッ!?」」」」
──しかし、どうやらそんな状況を一変させる風が、たまたまではあるが吹き込んだようだ。
それは仮面ライダーバイスプテラゲノムペラゴルニスモディファイと化したバイスに乗って、一輝、シービー、狩崎、デジタルが到来したことを意味し。ついでにエビルらをまとめて吹っ飛ばしたことも意味しているのだった。
「「「「面倒くさいやつが来たな…!」」」」
「一輝兄ぃ(トレーナーぁ、シービーぃ)! 大ちゃん(ライス)がぁ…!」
「ああ、よく頑張ったな。ありがとう」
「あとはアタシたち二人と一体に任しといて!」
悪魔たちの毒付きをよそに、いや、そうなってしまっているそもそもの理由も含めて当然、泣きついてしまうさくらとテイオー。だが彼女らに対し、一輝とシービーは自分たちが何とかすると言わんばかりの発言とサムズアップを行ったのだった。
- 124二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:28:48
このssここだけなの勿体ないな…pixivとかハーメルンとかにも投げてほしい
- 125二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:43:12
ありがとうございやす! 一応、検討はさせてもらいます!
- 126二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:44:17
「五十嵐一輝。今の君なら、これを使えるはずだ。レックスバイスタンプをスキャンしろ」
「同じくシービーさん、今のあなた様ならこれを使いこなせるはずでふぅ…う、うふふ、じゅるりらぁ…!」
そして狩崎とデジタルはそれぞれが新たに作成したバイスタンプを、今がその時だというようにそれぞれを一輝とシービーに手渡したのだった。
当然、二人はそれぞれを手に構え、お馴染みな口上を吐くと共に、それぞれの変身するライダー、その基本フォームに使うバイスタンプを自らがそれぞれ先程手に入れたバイスタンプ、そのスキャナーに押し当てたのだった。
「湧いてきたぜ!」
「弾んできたね!」
『バリッドレックス!』
『バリバリ!』 『バリバリCome on!』
『チューンジェヴォーダン!』
『チュンチュン!』 『チュンチュンBeat on!』
- 127二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:45:26
瞬間、一輝の足元が氷、対してシービーの足元が焼き粘土に覆われバイスの股下辺りの位置で周囲数メートル以内の通路が氷と土のどちらかに敷かれた何とも特異な景色が出来上がったのだった。
「「変身!」」
『バリバリィアップ!』
『チュンチュンアップ!』
そしてハイテンションかつ機械的な起動用音声が響いたと同時に、カラーリングがそれぞれ水色・黄緑と異なる二個の巨大な卵が降ってきて一輝とシービーをそれぞれ包んだのだった。
「んん?」
「うわ、えっぐい!」
「まあいいや。エへへ、よーし!それいっ!」
パンドラの箱、シュレディンガーの猫、上島竜兵会の押すなよ風呂とはよく言ったもので、中身が気になったバイスが後ろから二人を包む卵を裏拳の要領で二つ同時にパンチして叩き割ったのだった。すると──
- 128二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:46:11
『My name is!仮面ライダー!』
『リバ・バ・バ・バイ! リバイ! リバイ!
リバ・バ・バ・バイ! リバイ!』
『Your name is 仮面ライダー!』
『シ・シッ・シッ・ク! シック! シック! シ・シッ・シッ・ク! シック!』
レックスゲノムのイメージカラーであるピンクがほぼ消え去っており、代わりにもう一つのイメージカラーである水色が前面に押し出され、またベースはゲノムチェンジ各種の様な紫色となった形態のライダー、リバイバリッドレックスゲノム。
対してジェヴォーダンゲノムのイメージカラーであるオレンジがほぼ消え去っており、代わりにもう一つのイメージカラーである黄緑が前面に押し出されており、またベースはゲノムチェンジ各種の様な黄色となった形態のライダー、
シックチューンジェヴォーダンゲノム。
以上二人のライダー、そして一組のトレーナーと担当ウマ娘の現時点での最強の力が産声を上げて目醒めた瞬間となったのだった。
「セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記/劇場版 仮面ライダーリバイス」Blu-ray&DVD発売告知CM
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- 129二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:46:57
「グレーーーーイト!! 世紀の大傑作! 仮面ライダーリバイバリッドレックスの誕生だぁ!!」
「くぅーっ! 今回ばかりはデラ流石あたしと自分に言ってやりたいッ、そんな完成度のチューンジェヴォーダンな仮面ライダーシックさんのメイクデビュー、興奮と期待で応援補正値爆上がりしかありませんよこれはあ!」
有り体に評価するならば、なかなかかっこいいと言わざるを得ない。そんな姿となっていた。まあこんなことを書かずとも、上記の狩崎とデジタルの発言を見れば一目瞭然、とは行かずともだいたい分かった気にはなれるはずである。
「あれっ? ん?」
「ちょ、ちょ、ちょちょっと、ねぇ、狩ちゃん? ねぇ、これどう言うコトかしらん? あてくしだけ何も変わってないんですケド!」
しかしこれはあくまでリバイとシックのため形態。つまりバイスにも何かしらの強化形態があって然るべきなのではと見てみれば、どうやら彼だけはそんな形態が今回は与えられなかったような辺り、通常のゲノムチェンジと異なる異色のゲノムでもあるようだ。
- 130二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 07:50:39
「君は前にジャッカルスタンプのデザインをダサいって言ったから、今回はお預けだ!」
「ごめんなさいバイスちゃん! 正しいわけは後で話しますので、今は何も聞かないでいつも通り一輝さんとシービーさんのサポートを何とぞ、何とぞぉっ…!」
そしてバイスが狩崎にその流れで問い質してみれば、私情塗れな発言が出てきた辺り、どうやら狩崎は、エビルとの2回目の戦闘の際と同様、バイスにジャッカルゲノムのデザインを貶されたことをまだ根にもっていたらしく、なんなら正しい理由は後でちゃんと説明するというふうに謝るデジタルの傍でバイスに対し少しばかり不敵に笑っていたのだった。
「嘘でしょ!? やだ何、どんだけ~!? デジたんはともかく狩ちゃんあん時のこと、めーーっちゃ根に持ってんじゃ〜ん! マージやばたにえんなんですけお〜! この自分至上主義ィ!」
先頭民族なんてあだ名が学内で一部密かに出回っているウマ娘や、どんだけー!やそれを変化させた造語が一向に売りなどこかのオールカマータレントや、やばたにえんを始めとしたギャル語の発言をばっちり自然体で発揮する、蒼き大海を航る太陽神の如き大胆不敵な陽キャウマ娘を想起させる深い言い回しをしながら、バイスは少し落ち込んだのだった。
- 131二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:04:04
- 132二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:07:09
またその裏で、バイスは狩崎の仕返しに負けじと、リバイとシックの強化変身の際に辺りに散らばった卵の殻を瞬間接着性の、それもそれ以外はよく素性も知れない糊でそそくさとくっ付けはじめたのだった。
一方、狩崎とデジタルはさくらとテイオーにこれまた新しいバイスタンプを用意してきたようらしく、二人にスッと投げ渡してきた。
「はい!カラテガールにはこれね!」
「そしてテイオーさんにはあたしからこちらをプレゼントです!」
「マジ!?これ使っていいの!?」
「やったー! これトレーナーが使ってたやつの強い版の翼竜だよね!? ボク図鑑で見たことあるもん!」
「「狩崎さん(デジタル)ってば、分かってるぅ!」」
「はぁう!?……は!? あ、危ねえ、今また
トレセン学園所属学生アグネス デジタル 尊死になるとこでしたよぉ!」
狩崎からの思わぬ差し入れに心底感謝しながら、とりあえずとばかりに二人はその効能を試すのだった。あと、相変わらず気軽にデジタルは幽体に成りかけていた。まあ推しの一人から心底褒められたら、オタク精神が極まってしまうのも分からなくはないけれども。
- 133二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:08:45
『クジャク!』
『What's Coming-up!? What's Coming-up!?』
『リスタイル!』
『ウエポンポンポーン! ポンポン!』
『リバディアップ!』
『Ah! クジャク! ダダダダーン!』
『ケツァルコアトルス!』
『So what's now! So what's now! So what's now! So what's now!』
『リサイクル!』
『アームズムズムーズ! ムズムズ!』
『リチェーンアップ!』
『Zoo! ケツァルコアトルス! デデデーン!』
兎にも角にもさくらはラブコフをクジャクバイスタンプを介して、テイオーはハマトサをケツァルコアトルスバイスタンプを介してゲノムチェンジさせ、扇子型の武器へ、こちらはバイスプテラゲノムでお馴染みホバーバイクへ変形させたのだった。
「ラブちゃんやばーい!」
「ハマトササイコーだね!」
自分の悪魔が自分専用の格好いい武器に変化してくれることに酷く興奮してしまう二人であった。
- 134二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:09:24
このレスは削除されています
- 135二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:09:50
そして場所や人物がまた再び変わって、こちらはスーツに搭載された機能により冷気を纏ったパンチ、キックを繰り出せる今のリバイ、そして同じくスーツに搭載された機能によりこちらは選択式で様々な状態や温度の土を纏ったパンチ、キックを繰り出せる今のシック。
両者はタイミングを示し合わせるまでもなく息ぴったりに繰り出した強烈な掌底とサマーソルトキックでオルテカとフリオを飛電宇宙開発センター内の駐車場の五階へと吹っ飛ばしてみせたのだった。
「おーい! 一輝、シービー! 出来たよ、すっごいの出来たよ! 見てこれ凄くない!? 超かっちょいいの!!」
「特に盾なんかなんでか平成?っていう元号?だっけか、それを感じられるような気だってしてくるぜ!」
またそんなタイミングで、バイスがシックの顔を模した長大な黄緑の矛とリバイの顔を模した巨大な水色の盾を、自分が作った自分だけの武器なのだと誇示するように振り回しながらこちらへ勢いよく走ってくるのが見えた。
- 136二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:13:57
「おー、頑張ったね〜! アタシには偉く無機的で原始的に見えるけど」
「たまにはいいんじゃないか? まあそれは置いといて、行くぞバイス!」
「任せとけよ〜!!」
フリオの銃撃を、バイスが嬉しそうに自作の矛と盾をクロスさせ防ぎ、そのまま彼へ向かって突撃していく。
そしてその結果、一輝はフリオ、シックはオルテカと戦闘。バイスは両者のアシストに回る形になった。
まず一輝だが、フリオの銃撃を冷気のパンチで防御、さらにはバイスではないが氷の盾まで生成してダメージをゼロに抑えてみせた。そのうえで冷気の衝撃波を放ち、格闘戦でもフリオを圧倒するのだった。
またオルテカが隙をついて、車の窓をつたい触手でリバイを攻撃してくるが、そうはさせじとシービーが割り込み瞬時に地面をスーツの踵でたたくと、その先を底なし沼にし溺れさせていく。なんならオルテカの触手も熱し固め、そのまま動けなくなっているところを、触手の上をまるで滑るかのように伝い近づき、大地の原初の姿であるマグマ、これを纏った蹴りを炸裂させ宇宙センター内駐車場五階に吹き飛ばしたのだった。
- 137二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:14:39
このレスは削除されています
- 138ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:16:51
「「大ちゃん(ライス)を、返せっ!」」
『必殺承認! クジャク! リベラルスマッシュ!』
『必殺公認! ケツァルコアトルス! ドリームスマッシュ!』
「「ウェヴアッ!?」」
またまた場所は切り替わり、こちらは再びのさくらとテイオー。さくらはリベラドライバーを操作しクジャクリベラルスマッシュを、テイオーはドリムドライバーを操作しケツァルコアトルスドリームスマッシュを発動させ、前者は扇子に炎を纏わせて舞うように斬りこみ、後者はソニックブームを発生させるほどのものすごい勢いで急旋回してバイクごと突っ込み、エビル状態のカゲロウとこちらはヒール状態の雑穀にそれなりのダメージを与えだいぶ怯ませてみせたのだった。
「ハァハァ…チッ、連れないねえ」
「ふぅふぅ…同感。つまんないやつ!」
「テイオーさーん! さくらさーん!」
これを面白くないと当然捉えたカゲロウたちが毒づいたその時、物陰から聞き覚えのある明るい声、そう、デジタルの声が大きく響いてきたのだった。
「今の大二さんとライスさんは彼らが弱ったことでお二人の悪魔にお二人とも表に出られてしまっている状態なんです!!」
「なんで、悪魔とその宿主との契約を解除させる効果を持つ、私かデジタル産のライダーのブーツを介した必殺技をかます必要がある!!」
「要はライダーキックなら、一時的かつ期限は不明だが大二君とライス君の表と裏もまた引っ繰り返せるはずだ!!」
「そっか! ライダーキックか!…じゃあ大ちゃん、痛くても我慢してね!」
「りょーかい! それじゃライス! こっからは、ボクたちのターンだもんね!」
- 139ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:17:39
- 140ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:18:15
対してテイオーは再びドリムドライバーを操作。それによりハマトサケツァルコアトルスゲノムがリング型の光弾を射出し、雑穀を身動ぎ一つできなくさせた。瞬間、テイオーがハマトサから降り、直後ハマトサが単体で雑穀の上空目掛け飛翔。そのうえで自らという車体を高速で回転させながらケツァルコアトルスゲノベクターを四つ同時に全力で作動させ、四つの竜巻を発生させ、どう足掻いても逃れようのないさながら風の監獄を築き上げた。
これにより技の舞台は整い、テイオーがその中へ竜巻にぶつかるように突入、当然弾かれるが、そのまま雑穀へキックの構えで向かい直撃しながら次の竜巻へ、そしてまた弾かれる。そうして四つの竜巻に一つずつぶつかりながらその度にキックを雑穀に食らわせ、またぶつかるごとに発生衝撃をブースター代わりにしてどんどん加速。というローテーションを何度も繰り返し、最終的に雑穀が満身創痍ギリギリになった瞬間、最後の一発を雑穀にぶち当てたのだった。
『ケツァルコアトルス! バイシングスマァァッシュ!』
「バギャ唖ア婀ァ痾鴉婭啊ァ娃呀ァ!?」
いつの間にか雑穀が悲鳴を上げている。
そう、実はここに至る直前までの流れそのものがケツァルコアトルスバイシングスマッシュだったのである。
風の中を自在に跳躍するその姿はまるで、南米に端を発する竜神でありケツァルコアトルスの名前の由来でもあるケツァルコアトルを想起させるようだった。
- 141ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:18:54
- 142ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:19:33
- 143ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:20:19
すると、リバイバリッドレックスゲノム胸部に搭載されたバリッドレックスエンブレスト、そしてシックチューンジェヴォーダンゲノム胸部に搭載されたチューンジェヴォーダンエンブレストが作動、同時に互いにリンクし、その影響でリバイシックブラキオアルゼンチノが通常の数倍の大きさとして実体化して現れた。
「いつものブレンドのやつよりも、めーーっちゃ、おっきーい!」
その大きさはバイスもいつも以上に興奮してしまうほどだった。そしてその側で一輝とシービーの指示のもとリバイシックブラキオアルゼンチノはオルテカ、フリオをひたすらに圧倒していくのだった。
「「ううっ…!」」
「うっはー! 超活躍してんじゃん、ブラキオアルゼンチノちゃんよ〜!」
「すっげー! うう、リミックスを頑張ってよかったわ。あうえう」
バイスが涙を流しながらまだまだ感動している間に一輝とシービーは、それぞれ再び自らのベルトを操作していくのだった。
『バ・バ・バリ! バ・バリ!バリバリバリ!』
『チュ・チュ・チュン! チュ・チュン! チュンチュンチュン!』
- 144二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:22:19
このレスは削除されています
- 145ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:23:42
- 146ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:26:41
すると即座に強烈な冷気とマグマがオルテカたち目掛けて飛来し、彼らを熱し凍らせる。するとリバイとシックが空中からオルテカたち目掛け超加速、締めであり今まで同様契約解除の効果を秘めたキックを固まった彼らを砕き抉り穿つかの如き当て方で炸裂させ、両者に共通の名前の必殺技であるフィニフィニフィニッシュを完了させたのだった。
「ハアーーーーーッ!」
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https://bbs.animanch.com/img/208498/542
https://bbs.animanch.com/img/208498/542
『バリッドレックス!フィニフィニフィニッシュ!』
『チューンジェヴォーダン! フィニフィニフィニッシュ!』
「「「世界は、俺(っち)(アタシ)たちが整える!」
https://bbs.animanch.com/img/208498/544
https://bbs.animanch.com/img/208498/706
「「アァアアウ!!」」
https://bbs.animanch.com/img/208498/705
- 147ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:27:35
だが、大層な悲鳴を上げて爆破されたわりには、オルテカとフリオの体は一応無事だった
つまり2人とも生きていたということである。
そもそも、強化形態のライダーキックを浴びても悪魔と分断されないこいつら、延いてはギフテクスというギフの生贄たちはフェーズ2までのデッドマンとは肉体の構造が異なっているのか? そうも考えさせられてしまう結末だった。
「「ヴウッ…!」
「ううわっ!? もうめっちゃボロボロじゃん。生け贄回収したから帰り支度しなさいよ!」
すると、デジタルの声ではないがよく聞いた、それも忘れようのない敵の声、つまりアギレラのどこか他人事じみた驚きを感じさせる発言がスカイベースの上から響いてきたのだった。
そしてその両脇には…
- 148ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:28:24
- 149ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:31:25
そう、工藤が灰谷と共に立っていたのだった。そして呑気に思える合いの手をバイスが工藤の皮肉を込めているであろう挨拶に返した直後、近くで呻いていたオルテカたちはもちろん、今バイスが合いの手を返したはずの工藤もアギレラや灰谷と共に黒いもやのような何かに包まれ瞬時に姿を消してしまい、現場にはオルテカとフリオが所持していたものが一輝やシービーの攻撃によって転がり落ちたものと思われるスコーピオンバイスタンプとタートルバイスタンプが残るのみだった。
そしてそれを待っていたのか、はたまた恐らく再逮捕は今は無理だと判断したからなのか、呑気そうに狩崎が、そして対照的に少し申し訳なさそうに頭を下げながらデジタルが、二人揃ってこちらへ歩みを進めてきたのだった。
「私とデジタルは万が一・億が一の、悪魔に宿主や契約者が殺害される可能性を考慮して、悪魔を必要としないゲノムとバイスタンプを完成させるつもりだった。でも逆だし、今回はまだ杞憂だったみたいだね」
「ほーん」
「お二方どちらもがバイスちゃんという新しい力を信じ感じ取ればこそ、本当の奇跡はここからと言わんばかりに生み出すことができたわけですからね!」
- 150ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:38:43
狩崎とデジタルの簡易な解説からするにバリッドレックスとチューンジェヴォーダン、この二つのバイスタンプの完成には二人も想定は到底していなかったであろう両者共通で契約している悪魔、即ちバイスとの信頼関係の成立、そしてその証明であるバイスの受肉が必要だったようだ。つまり最後の1ピースを二人揃って勘違いしていたようだ。天才も変態も、所詮は人の子、どこかで過ちを犯すはずでそのうちの一回がたまたま今日だったということなのかもしれない。
「ウフフ…だろ!」
「アタシも鼻が高いよ!」
それはそれとして、バイスとシービーは、この解説の信頼関係のところでにんまりとした笑みを浮かべていた。ついでに自慢げな台詞も吐いていたが。
「「「イェーイ!」」」
また一輝もバイスを受け入れた結果なのか、この解説にどこか嬉しそうな反応を示し、近づいてきたバイスとシービーと喜びを見せつけるように叫びあいながらグータッチを交わしたのだった。
- 151ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:41:53
- 152ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:43:31
- 153ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:44:23
- 154ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:45:33
『次回、仮面ライダーリバイス!』
「結婚式の準備が整うまでは好きにやっていいよ」
──デッドマンズ、逆襲の時
「全部ぶっ壊してやるよ!」
「何故あんなことを!」
「多くの隊員が犠牲になってるんだ!」
──真実を、つかみ取れ!!
「バリっと決めるぜ!」
「ちゃーんと締めるね!」
『毎週日曜、午前9時!』
【第14話 司令官は…デッドマン!?】
【仮面ライダーリバイス】<第14話>12月12日(日)放送 予告動画
- 155ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 08:50:51
- 156二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 08:52:27
このレスは削除されています
- 157二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 10:11:38
このレスは削除されています
- 158ライスないスレPART2スレ主21/12/12(日) 10:59:03
- 159二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 11:00:25
- 160二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 11:02:00
このレスは削除されています
- 161ライスないスレPART2スレ21/12/12(日) 11:03:24
- 162二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 12:46:25
保守
- 163二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 19:17:19
保スタンプ
- 164二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 21:52:00
ゴルマクでリバイスな世界線で
9話〜10話のブラキオ・デッドマン戦をざっくり考えてみました
(※流れ結構変わってるので注意※)
ブラキオ・デッドマンA(チェーンソー)はなんとか倒したもののB(キャノン)とC(ドリル)に苦戦するデモンズブルボン
ブルボンは既にモグラゲノミクス(デモンディグゾンの形は本編と同じだが色は白地に青い×模様が特徴)になっている
↓
そこに2体を蹴り飛ばしながらバイスゴルシがブルボンを呼びに乱入
↓
ゴルシの提案により背中合わせでデッドマン達を迎え撃つ2人
↓
突進してくるブラキオ2体をギリギリまで引きつけてから回避
↓
2体が激突しCのドリルがBのキャノン砲に突き刺さり砲口を塞いでしまい、互いに抜きあおうとするがキャノン砲が詰まって砲弾が貯まるばかりのBの体が風船のように一気に膨らんだかと思うと大爆発! - 165二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 21:52:25
(続き)
立ち込める煙の中からCがドリルを逆回転させて頭部に被さったままのキャノン砲の切れ端を弾丸のように飛ばす
↓
しかしブルボンの前に出てきたゴルシにオストデルハンマーで撃ち返される
↓
キャノン砲の破片が当たりダメージを受けつつも体勢を立て直すがゴルシの後ろにいるはずのブルボンがおらず困惑するC
よく見ると地面には大穴が
↓
Cの足下から地中を掘り進みブルボンが出現、アッパーカットの形で突き上げられる
↓
間髪入れずブルボンはデモンズフィニッシュを放ちデモンディグゾンとCの頭頂部のドリルとが高速回転しながらぶつかり合うが、Cのドリルが砕けていきそのままブルボンがブラキオCの体を一気に貫き撃破!
↓
それを見届けたゴルシはブルボンと共にリバイマックイーンVSエビルライスの方へ向かう
以上です
解釈違いなどありましたらすいません
- 166二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 01:15:41
リバイス最終回まで続く
- 167二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 06:32:44
- 1683021/12/13(月) 10:27:39
思ったよりゼロワンしてるな
これで50周年記念映画に実質令和3人を同時に出せるということになるのかな
一応リバイスだとゲノムチェンジでは生物に加えて
リバイ→造形
バイス→色合い
でレジェンドライダーを表現してたから
これがゴルマクリバイス世界だと
マックイーン→色は共通(ピンクと水色、紫)で勝負服が各ゲノムのモチーフとなったウマ娘のものに、状況によっては元ネタの小物がつく(ブラキオゲノムの前垂れ等)
ゴルシ→勝負服は基本的にゴルシ勝負服+バイスゲノムチェンジで変わる装飾の色彩がゲノムモチーフのウマ娘やその勝負服を思わせる色合いに
という感じですね〜
つまりこのパターンだと
マックイーンがリバイカラーのシャカール勝負服を
ゴルシは勝負服+バイスの外見に装飾がシャカールカラーリングになる感じですかね
ゼロワンがシャカールなのはどちらも黄色っぽい色がメインカラーなのとデータ系(厳密にはゼロワンはA I)繋がりからですね
- 169二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:30:36
保守
- 1703021/12/14(火) 00:31:52
- 171二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 08:02:00
一気に保守するぜ!
- 172二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 18:53:42
狩崎とデジたんの相性いいな
ゴルマクリバイス世界ではデジタルが狩崎ポジでいいかも - 173二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:54:10
チームアルゴルズムスレ主様とマクゴルリバイス書き手が今のところこのスレの最大手だけど、もっといろんなところからリバイス×ウマ娘のアイディア欲しいな
- 174二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 06:11:45
押印
- 175二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 07:48:51
致し方無し、退路無し
- 176二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 17:36:28
捺印
- 177二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 23:42:26
これ最大大手以外にも他の人のゲノム×ウマ娘とかssも見たい
- 178二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 03:20:54
ウマ(生物)×人×別の生物
こう書くとデストロン怪人の構成要素か - 179二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 11:03:27
チーターカタツムリとか? 50年前も50年後も活動してる名門であるショッカーの怪人じゃろ?(仮面ライダー3号感
- 180二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 13:42:58
致し方無し、退路無し。
- 181二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 13:46:00
そろそろ4つ目行くかな
ここで出たオリジナルゲノムチェンジもゴルマク衣装(ゲノム)チェンジも見たいな - 182二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 17:32:59
- 183ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 20:58:43
- 184ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 20:59:19
- 185二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 20:59:55
このレスは削除されています
- 186ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 21:00:29
- 187ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 21:01:18
- 188二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 21:02:25
このレスは削除されています
- 189ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 21:03:12
https://bbs.animanch.com/img/221787/202
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https://bbs.animanch.com/img/221787/223
「明るい未来のために、絶対世界を守り抜くんだ!」
https://bbs.animanch.com/img/221787/208
https://bbs.animanch.com/img/221787/226
「絶対帰ってきて…!」
https://bbs.animanch.com/img/221787/207
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- 190ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 21:04:42
「何故そこまで首を突っ込もうとする!?」
「せっかく会えた家族が、バラバラのままでいいわけないんです!」
────彼らは、なぜ戦うのか
「さあ」
「…沸きまくってきたぜ(弾んできたね)!!!」
『仮面ライダー&ウマ娘 令和ビヨンド・ジェネレーションズ』
【解禁】劇場版「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」予告
- 191ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 21:05:46
- 192ライスないスレPART2スレ主21/12/16(木) 21:08:37
『仮面ライダー&ウマ娘、令和ビヨンド・ジェネレーションズ! プレミアムセットの発売が決定!』
『特典付きオンライン前売り券の発売が決定、君も仮面ライダーに変身だ!』
「変身できちゃうの!? かっちょいい!」
『入場者特典は、100年を繋ぐスペシャルチケット!』
『専用のスマホアプリでスキャンすると、特別な遊びやイベントが楽しめる!?』
「GETして、俺っちと遊ぼうぜ!!!」
- 193二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 21:52:32
- 194二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 06:52:37
この長さはナチスもビックリだよ
- 195二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 11:49:14
そろそろ次スレかな
- 196ライスないスレPART2スレ主21/12/17(金) 13:47:51
- 197二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 17:25:15
乙印
- 198二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:12:06
ビヨジェネ最高だった、古き良き冬映画の🎬ノリだった
またクロスオーバーネタの妄想が捗りますわ - 199二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 02:31:48
200なら優良なクロスネタが増える
- 200二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 11:41:02