- 1二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:03:06
地方種付けおじさんの朝は早い
「まぁ好きではじめた仕事ですから」
最近はうまぴょいが激しくなりがちと口をこぼした。
まず、担当するウマ娘とヒト息子の入念なチェックから始まる。
「やっぱり一番うれしいのはお客さんからの感謝の手紙ね、この仕事やっててよかったなと」
「一人一人温度と湿度が違う。機械では出来ない」
今日は理想的なうまぴょい日。彼は今日だけでも12件のうまぴょいを指導しなければならないという。
基本的な形は決まっているが、最近のユーザーの嗜好に合わせ、
多種多様な指導を行わなければいけないのが辛いところ、と彼は語る。
「やっぱ春の仕事はキツイね、愚痴ってもしかたないんだけどさ(笑)」
「でも自分が選んだ道だからね。後悔はしてないよ」
「あのウマ娘は注意しないとね。湿度が高そうだから、だいしゅきホールドで力を入れすぎてしまうかも」
彼の目にかかれば、見るだけでうまぴょいの危険度が分かってしまう。種付けおじさんの歴史、ここにあり。
今、一番の問題は後継者不足であるという。
遊び半分で種付けおじさんを目指し、数日の内にあきらめてしまう候補生が絶えないのだ。
70年前は何十もの伝統的な種付けおじさんが軒を連ねていたこの街だが、
今では種付けおじさんは彼一人になってしまった。
問題はうまぴょいをきっちり指導出来るのに、才能がいることだと、匠は語る
「安全がなにより大事なのももちろんだけど、せっかくのうまぴょいなんだから気持ちよく終えてほしいしね」
「せっかくの機会に無粋なおじさんが一人混じらなくちゃならないんだから」
ここ数年は、安価な海外の種付けおじさんに押されていると言う。
「いや、ボクは続けますよ。待ってる人がいますから───」
下町種付けおじさんの灯火は弱い。だが、まだ輝いている。 - 2二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:04:08
「時々ね、わざわざ手紙までくれる人もいるんですよ。またお願いしますって。ちょっと嬉しいですね」
「遠くからわざわざ求めてこられるお客さんが何人もいる。体が続く限り続けようと思っとります」
「やっぱねえ、経験者のアドバイスあってのうまぴょいってあるんです。
機械がいくら進化したってコレだけは真似できないんですよ。」
19XX年、競バブームででうまぴょい指導の相場が3分の1にまで落ち込み、
一時は種付けおじさんをやめることも考えたという。
指導しているうまぴょいが熱くなると共に、種付けおじさんも熱くなる。
「やっぱりアレですね、たいていの若い人は不純な動機ですからすぐやめちゃうんですよ。
それに地方だとどうしてもね、華々しいとは言えない仕事ですから。
でもそれを乗り越える奴もたまにいますよ。
ほら、そこにいる斉藤もそう。うまぴょい事故で玉を亡くしたやつです。
そういう信念のある奴が、これからの種付けおじさんを引っ張っていくと思うんですね」
最近では海外の種付けおじさんにも注目されているという。
額に流れる汗をぬぐいながら「せめて最高の初体験を、ですかね」
そんな夢をてらいもなく語る彼の横顔は職人のそれであった
今日も彼は、日が昇るよりも早くうまぴょい場のセットを始めた
明日も、明後日もその姿は変わらないだろう
そう、地方種付けおじさんの朝は早い
あとスペちゃんはまったく関係無い。 - 3二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:04:16
プロやな────
- 4二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:04:56
流石やで───
- 5二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:05:48
まさか続くとは───
- 6二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:06:27
この人がいるおかげでウマ娘達が生まれてこれたんやなって
- 7二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:07:13
なに…この……なに?
- 8二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:08:07
- 9二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 17:09:21
- 10二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:03:15
- 11二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:05:25
おいおい、こんな性行為の画像を貼ってしまって大丈夫なのか?
- 12二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:06:31
リアル種付けおじさん?
原作ゴルシのことかな? - 13二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:10:14
トレーナーの首についてるキスマークとんでもないことになってそう
- 14二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:11:51
これは仕事人の風格
- 15二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:12:11
齋藤……
- 16二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:15:13
ああやっぱり生殖機能ない人いるのね
- 17二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:15:14
- 18二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:22:25
- 19二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:25:38
- 20二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:27:07
- 21二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:30:07
- 22二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:32:05
- 23二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:35:44
- 24二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:38:09
- 25二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 18:43:26
そういう性癖の持ち主だったんだろ。自分がブーツフェチだからよく分かる。
- 26二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 19:18:30
斉藤氏、彼は種付けおじさんの元で修行に励む種付けおじさん候補生だ。
彼が種付けおじさんを目指したのは5年前からとのこと。
「まあ、若気の至り、ってやつです」
まだ若くはありますけど、と照れくさそうに語る彼は、幼なじみのウマ娘と種付けおじさん監督下にない違法うまぴょいを行い、生殖能力のほとんど失った。
「どうしてもその、我慢仕切れなくて……。正直、もう自分で責任を負える年だ、っていう反発心もありました」
うまぴょい事故の結果病院に担ぎ込まれた斉藤氏が気づいた時には、幼なじみのウマ娘は刑務所に送られる寸前だったそうだ。
なんとか取りなすことは出来たものの、両親からは勘当同然の仕打ちを受けることとなった。
そして、斉藤氏はその後違法うまぴょいについての再指導の中で今の師匠、種付けおじさんとの運命の出会いを果たす。
「初めてあったときはそれはもう怒鳴られましたね」
当然ですけど、と苦笑しながら語る斉藤氏。
「数時間ぶっ続けで怒られて、でもその後、泣かれたんです。お前みたいのを生み出さない為に種付けおじさんはいるんだぞ、って」
「そこでようやく、本当にようやくですけど、とんでもないことをしちゃったんだなって」
それから、斉藤氏は種付けおじさんを目指すようになった。
「自分みたいなのが生まれたのも、自分がバ鹿だっただけじゃなく、結局は種付けおじさんが足りていないからなんです」
確かに、地方の種付けおじさんの人手不足は深刻だ。
また、意外なことに幼なじみのウマ娘との関係は今も変わらず続いているという。
こんな自分を応援してくれる、本当に大切な人ですと語る斉藤氏から悲壮さは感じられない。
「両親とは、まだ少しギクシャクしたままですけど、それでも応援してくれています。それにまあ、今の時代は自分でもきっと子供を作れるような技術もありますし……」
そう照れくさそうに誤魔化し話を打ち切る斉藤氏だった。
彼の願いはただ一つ、ウマ娘とヒト息子が健やかにうまぴょいをすることだ。
今はまだ若輩の斉藤氏だが、未来の種付けおじさんとしてこの地方を背負っていく日は、それほど遠くないのかもしれない。 - 27二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 20:51:07
誇りある仕事なんだなぁって気持ちと
そんな職業の名前が種付けおじさんなんだなぁ…って気持ちでお目々グルグルなる - 28二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 20:52:07
引退後は種付けおじさんを目指すウマ娘でもうダメだった
- 29二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 20:53:15
(蹄鉄ではなく肘鉄砲の事では・・・?)
- 30二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 20:56:12
- 31二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 20:56:53
- 32二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 20:58:19
- 33二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 22:48:00
「正直、最初はどうせなら自由にうまぴょいがしたい、って思って目指してたんです」
実のところ、自由なうまぴょいを求めてウマ娘版のうまぴょい国家資格である一級射精管理士を目指すウマ娘は多く、引退後種付けおじさんとしての道を進むウマ娘もいないわけでない。
彼女が珍しかったのは、一級射精管理士を持ちながらも地方をその活動の舞台として選んだことだった。
地方という環境でウマ娘が種付けおじさんとして活動することは、決して容易なことではない。
力不足から上手くうまぴょい指導が出来ず、散々な結果に終わらせてしまった時は罪悪感に苛まれ、何日も眠れなかった。
地方では珍しいウマ娘の種付けおじさんということで、心無い中傷に晒され、枕を涙で濡らす夜もあった。
中央とは全く違う地方の習慣に振り回され、中央で学んできた知識を幾度も修正してきた。
「正直、余裕はありませんでしたね。日々是勉強とは言いますが、いまになっても勉強中です」
そう朗らかに語る彼女を支えてきたのは、いったいどんな想いなのだろうか。
「といっても、大した動機があったわけではなかったんですけどね」
「うまぴょい資格の講習で、あるビデオを見たんです。うまぴょい事故の特集や遺族のインタビュー映像だったですけど、これがまたきつい内容でして」
同期がそのまま回れ右していましたね、と思い出話を語る彼女。
「ただ、その映像を見てる中で、なんとかしなきゃ、って思っただけなんです」
それでそのまま勢いで突っ走って、なんでかこうして地方で種付けおじさんをやってます。
軽い調子でそう締めくくる彼女だったが、語った言葉とは裏腹にその眼差しと胸に込められた決意はあまりにも重い。ひょっとしたら、彼女自身にさえその重さの理由は分からないのかもしれない。
少なくともいえるのは、彼女も間違いなく、ウマ娘とヒト息子のうまぴょいを想って種付けおじさんになったことだけだ。
「それに後輩も出来ましたし」
彼女の熱意に惹かれたのだろうか。この町には比較的若い世代の種付けおじさん候補生が集まっている。
とはいえまあ、果たして何人残るのか。
そう続けた彼女の目線は冷たさを帯びていた一方で、自分が次世代を育てて見せるという覚悟に満ちていた。
これからも、彼女は優れた種付けおじさんとして、次世代の種付けおじさん達を牽引していく存在であり続けるのだろう。
- 34二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:02:40
一級射精管理士ってなんだよ……
- 35二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:14:18
- 36二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:19:23
設定凝ってて笑っちゃうんすよね
- 37二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:20:05
- 38二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:20:40
R18じゃねぇのか……
- 39二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:21:42
なんだろうこの…保健体育の裸の絵では興奮できないみたいな感情……
- 40二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:21:45
二級射精管理士試験官♂は模型を使った実技を見ててお股がキュッってなってそう
- 41二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:22:07
- 42二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:36:38
- 43二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:39:35
自分が人間だと思い込んで生きてきていざおせっせの時に
相手を再起不能にしてウマ娘と気付かされる展開ありだと思います - 44二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:41:33
- 45二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:43:14
- 46二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:45:43
- 47二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:48:19
- 48二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 10:51:25
公開種付けは昔ながらの伝統性を重んじるから人工授精を嫌ったりしているし、そういう風習かもね
- 49二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 12:55:23
- 50二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 14:54:30
将来的に12人は産みそうなスカーレットは途中から1級射精管理士の資格取ってそう。そしておじさんは毎年のように家族が増えていくスカーレット夫婦の写真と報告を受けて大したもんだと一人頷くまで想像した。
- 51二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 16:23:57
種付けおばさんはそれはそれでおかしくない?
- 52二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 16:24:49
実際は種付けおじさんじゃなくて性交渉補助士とかだろうし…
- 53二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 20:56:50
- 54二次元好きの匿名さん21/08/30(月) 00:16:21
種付けおじさん「あー駄目駄目、タイシンちゃん。無理やりはよくないよ」
タイシン「イケるし!」 - 55二次元好きの匿名さん21/08/30(月) 00:45:39
♪~
その話を聞いた時、種付けおじさん達の頭に浮かんだ言葉は一つだった。
──いくらなんでもそれは無理だ──
だが、トレセン学園中に響いた「絶対産むから💢」という言葉は、覚悟の証。
「成功の確率が50%だったら絶対やらなきゃいかん。30%でも挑戦する価値があるよ」
「ウマ娘の体は、謎だ。未知の医療との闘いになる」
「うまぴょいの前には上司も部下もない。俺にアイデアをぶつけろ」
であれば、その覚悟に種付けおじさん達が答えねば誰が答える。
「マジックやるわけじゃないんですよ、技術的にロジックがあって積み重ね」
「途中で手抜いて止めてしまうような親切ならやめろ。最後まで見てやれ、親切にするなら」
「どんな薬より、どんな手術よりやっぱり、産みたい、という気持ちが大切だ」
この不可能ともいえる難題に挑むため、全国各地から凄腕の種付けおじさん達が集まった。
これは、涙と執念が結んだ、種付けおじさん達一世一代のプロジェクト。
「証明終了だ、バァカ!」
ウマジェクトX 午後9時00分~ 午後9時43分放送