【ダイス】ガンダムビルドファイターズ水星の魔女

  • 1二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 22:37:30

    ※【いろいろ崩壊注意】


     世界有数のガンプラバトル名門校『私立アスティカシアガンプラ学園』。

     その日その学園に、超弩級限界集落なド田舎の秘境と噂される『水星村』から、1人の少女が転入しようとしていた。


    スレッタ「うわぁあ! 遅刻遅刻〜!! お母さん、なんでウチの目覚まし時計、肝心な時だけ壊れるのぉ!?」

    プロスペラ「不思議ねぇ〜。昔お父さんとエリィがガンプラ世界大会に出た初戦の日もそうだったのよ」

    スレッタ「と、とにかく朝ごはん! 食パン1枚持っていくね! 走りながら食べるから!」

     さて、食パンに何を塗ろうか

    dice1d8=2 (2)

    1.イチゴジャム

    2.マーマイト

    3.マーガリン

    4.何も塗らない

    5〜8.マーガリンマシマシイチゴジャムマシマシハチミツマシマシピーナッツバターモリモリ納豆多め辛子明太子トッピング!!


    スレッタ「朝食ヨシ!」

     スレッタは食パンへのトッピングを終えるとそれを片手に玄関でいそいそと靴を履く。

    プロスペラ「スレッタ、忘れ物よ。はい、お弁当」

    スレッタ「ありがとう、お母さん」

     スレッタは靴箱の上に飾られた父の写真と、ガンプラケースを一瞥する。

    スレッタ「行って来ます、お父さん。それとお姉ちゃん」

     少女は家を飛び出して、学園へと駆けた。

  • 2二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 22:40:52

    ヨシかなぁ…まあヨシって言ってるからヨシ!

  • 3スレ主23/07/09(日) 22:43:05

    スレッタ「遅刻遅刻〜! でもあの曲がり角を曲がれば校門はすぐだったはず!」

     マーマイト食パンを咥えたまま爆走するスレッタだが、ちょうど曲がり角で一見儚げな美少女が飛び出してきた。


    スレッタ「わあっ!」

    ミオリネ「きゃっ!」

     回避も間に合わず衝突する2人。


     その衝撃で……

    dice1d6=3 (3)

    1〜3.スレッタの食パンが彼女の服に

    4〜5.スレッタのガンプラが彼女の服の中に

    6.スレッタの右手が彼女の服の中に

  • 4スレ主23/07/09(日) 22:50:15

    ミオリネ「あーもー!なんで飛び出して来るのよ! しかも何これ!? 服が汚れちゃったじゃない!」

    スレッタ「あわわわわわわ! ご、ごめんなさいぃ!!」

     すごくお怒りの美少女。

     だが、彼女の背後から現れた黒服の男達の気配に、彼女は青ざめる。

    黒服「探しましたよ、ミオリネお嬢様。ウユニ塩湖に行くなんて無謀な事はおやめください」

     たちまち黒服に拘束された美少女ミオリネは、きっとスレッタを睨みつける。

    ミオリネ「せっかく学園から逃げられると思ったのに! 責任取りなさい!!」


     そんなミオリネにスレッタは……

    dice1d4=3 (3)

    1.恐怖を感じた

    2.責任を感じた

    3.運命を感じた(親密度プラス)

    4.情欲を感じた(親密度プラス)

  • 5二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 22:54:47

    なんでウユニ塩湖?w

  • 6スレ主23/07/09(日) 23:01:44

    スレッタ(ミオリネさん……この出会いってもしかして少女漫画のお約束なのかな……)

     学園についたスレッタは、2年1組の教室で学級委員長のニカ・ナナウラに迎えられる。
    ニカ「よろしくね、スレッタさん」
    スレッタ「よ、よろじくおにぇがしましゅっ!」
     盛大に噛んだ挨拶をニカは特に気にせず、学園の説明をしてくれる。
    ニカ「この学園はガンプラ大手企業が集まるベネリットグループ傘下のガンプラ専門の学校って知ってるよね?
     学園の生徒達はプロのガンプラファイターを目指したり、ガンプラの芸術を追い求めたり、ガンプラの商業的な活用を目指した勉強をしてるの。
     同じクラスでも、それぞれ『ファイト科』『ビルド科』『ガンプラ経営戦略科』に分かれてて、共通単位以外は別々の授業受けたりもするんだ」
     ちなみにスレッタはファイト科。ニカはビルド科だ。

    ニカ「ウチのクラスでガンプラ経営戦略科と言えば、ミオリネさんくらいかな」
    スレッタ「え、それって……」
     ちょうどその時、教室の入り口にミオリネが現れた。

  • 7スレ主23/07/09(日) 23:16:03

    ミオリネ「ああーーーーっ!! さっき私の脱走を邪魔した奴!!」

    スレッタ「せ、責任とととと取ります!! 結婚してください!!」

    ミオリネ「はぁ!? 何言い出すのよ!?」

    ニカ(あ、これは面倒くさい予感)

     ニカがスレッタ達から距離を取り始めたその時、さらに面倒くさいのが襲来した。


    グエル「よう、ミオリネ! 俺を「花嫁に逃げられた腰抜け」呼ばわりしたコイツを今『決闘』でボコってやったんだよ。コイツのガンプラも木っ端微塵だ。せっかくだからミオリネの前で謝罪させたくて連れて来たぜ。

     さぁ、やれよ! 3年2組マケィーヌン・ルーザー! 虫の言葉で謝るってヤツをよぉ!」

    マケィーヌン「……じ、じょうじ」

    グエル「おいやめろ」


     グエルの態度にか、それともみじめなマケィーヌン君の姿にか、ミオリネはとても不快そうにグエルの脇を通り抜け、教室から出た。

    ミオリネ「勝ててよかったわね。さようなら」

    グエル「おい、これから授業だろ?」

    ミオリネ「サボる。どうせアンタの花嫁になるなら、授業なんて意味ないでしょ?」


    スレッタは……

    dice1d4=4 (4)

    1〜3.その背中を虚しく見送った

    4.彼女を追いかけた

  • 8スレ主23/07/09(日) 23:29:59

    スレッタ(転校してさっそく授業をサボるなんて、お母さんに知られたら怒られる……けど!)
     何故かミオリネをひとりにしたくないと思ってしまった。
    スレッタ「ニカさん、すみません! ちょっと保健室に行って来ます!」
    ニカ「え、じゃあ保健室を案内してあげようか?」
    スレッタ「あ、大丈夫です! では失礼します!」

     ミオリネがいたのは学園の中庭にポツンと佇むビニールハウスだった。
     たくさんのトマトを世話するミオリネの姿に、スレッタはときめきのような何かを感じた。
    ミオリネ「いきなりサボり? 担任のイオリはね、普段は温厚だけど怒ると恐いわよ」
    スレッタ「ミ、ミオリネさんだって!」
    ミオリネ「私は理事長の娘って事で誰も怒らないからいいの。………まぁ、理事長のクソ親父が決めた校則のせいで、この学園のガンプラファイターのトロフィーにされてるんだけど……」

     どうやらこの学園には『決闘』と呼ばれる特殊なガンプラバトルがあるそうだ。
     ダメージ軽減システムなしのフィールドで、どちらかのガンプラが戦闘不能になるか、頭部を破壊されるかまで続く過酷な勝負。もちろん決闘で負ったダメージはガンプラそのものの破損になる。
     そしてその決闘では、生徒同士で様々なものが賭けられていると言うのだ。

    スレッタ「つ、つまりミオリネさんも……」
    ミオリネ「えぇ。あのグエルって奴の戦利品よ。このままだとアイツと結婚させられるわ」

  • 9スレ主23/07/09(日) 23:34:41

     ミオリネは、自分をスレッタが複雑な表情で見つめてくるのに気づいた。

     同情か、憐れみか。

     ミオリネはスレッタに……

    dice1d4=1 (1)

    1〜3.トマトを1つ差し出した(親密度+1)

    4.「同情なんていらないわよ」と冷たい言葉をかけた

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 23:37:09

    セイが教師になってる!?

  • 11スレ主23/07/09(日) 23:49:40

    ミオリネ「そんな目で見ないで。私、まだこの学園を抜け出してウユニ塩湖見に行く夢を諦めてないんだから。それより、これでも食べなさい」
    スレッタ「トマト? いただきます」
     トマトにかぶりつくスレッタ。
     鮮やかな酸味と甘味に衝撃を受け、目を輝かせる。
    スレッタ「お、美味しいです!」
    ミオリネ「ふふん、当然よ。私のお母さんが品種改良した最高のトマトなんだから。その内最高級マスカットよりも高値で売り出すようにしてみせるわ」
     ちなみにミオリネはトマトの事になると早口になる。

     スレッタとミオリネの和やかなひと時を破壊したのは、やはりグエルの一味だった。
    グエル「物好きだな、下賤な農民の真似事なんかしやがって」
    ペトラ「ガンプラ経営戦略科のお姫様とは思えない趣味よね〜」
    フェルシー「これなら田舎で馬でも育ててる方がお似合いッスね〜」
    ミオリネ「え? まぁ、私ガンプラとか興味ないし、学園抜け出したら農家やるつもりだったんだけど?」

  • 12スレ主23/07/09(日) 23:57:53

     ミオリネの何気ない言葉に、グエル一味は驚く。

    グエル「ガンプラに興味、ない……だと?」

     ミオリネはグエルの困惑を理解できない様子で、淡々と答えた。

    ミオリネ「だってくだらないじゃない。ガンプラバトルとか、バカみたいでしょ」

     その言葉がグエルの逆鱗に触れたらしい。

     彼は激怒して、ビニールハウスで暴れ始めた。

    ミオリネ「な、何するの! やめて!」

    グエル「俺は少し優し過ぎたようだ。未来の夫としてこれからは厳しくしていく。結婚前にしっかり躾けておかないとなぁ!」


     その時スレッタが……

    dice1d6=1 (1)

    1〜5.グエルにお尻ぺんぺん!

    6.取り巻きに泣きついた

  • 13スレ主23/07/10(月) 00:18:50

     スレッタ、まさかのお尻ぺんぺん!
    スレッタ「お、お母さんから教わらなかったんですか!? そんな事しちゃダメです!」
    グエル「ちっ、お前俺を誰だと思ってるんだ!?」
    スレッタ「え、えっと……横恋慕さん?」
    (フェルペトの失笑)
    グエル「ちっ、なら教えてやる。
     我が名はグエル・ジェターク! ベネリットグループ御三家の筆頭にして最強のホルダーを担いし者! いずれはガンプラ世界大会を制覇する者だ!!」

    スレッタ「そ、それでも悪い事は悪いです! ミオリネさんに謝ってください!」
    グエル「なら俺と決闘するか?」
    スレッタ「や、やります!」
    ミオリネ「このバカ!」
    グエル「面白い。お前が負けたら退学してもらうぞ」
    スレッタ「それでもやります! ガンプラバトルなら絶対に負けません! だって、私にはお姉ちゃんがついているんですから!」
     スレッタは、グエルに見せつけるように、ケースからHGサイズのガンプラを取り出した。
     『エアリアル』
     それはかつて、姉のエリクトに作ってもらったオリジナルガンプラだった。

  • 14スレ主23/07/10(月) 00:25:18

    (今夜は一旦ここまで。
     開始が遅くなってしまったのであまり話進んでないのは申し訳ない。
     勘のいい人はお察しの通り、このスレは恋愛ADV形式で進む予定です。
     攻略対象候補は7人。1人目がミオリネなのは言うまでもないですね。
     なお、水星の魔女本編にあったお辛い要素はなるべく全て排除してシナリオ組んでます。あとはダイス次第………
     次回もスレッタに目一杯の祝福を)

  • 15スレ主23/07/10(月) 06:17:05

    セルフ保守

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 07:20:16

    乙続き楽しみにしてるわ

  • 17スレ主23/07/10(月) 17:41:32

    セセリア「水星村? どこなの? 聞いた事ないんだけど」

    ロウジ「日本でもかなり田舎の方にある限界集落だよ」

    セセリア「ふーん。それにしてもグエル先輩に挑むなんて無謀だねぇ」

    ロウジ(エアリアル? データにないガンプラだ。オーダーメイドかな?)

    シャディク「何にせよ、両者合意の決闘だ。いつも通り決闘委員会が仕切らせてもらう。では、両者ガンプラをスターターにセットしてくれ」


    ミオリネ「バカじゃないの!? どこのお手製ガンプラか知らないけど、本気で喧嘩したらジェターク社のガンプラに勝てるわけないじゃない!」

     ちなみにグエルが使うガンプラはジェターク社の……

    dice1d6=4 (4)

    1〜3.ディランザ

    4.ダリルバルデ

    5.フリーダム

    6.ザクⅡ初期型

  • 18スレ主23/07/10(月) 18:00:55

    スレッタ「逃げたら1つ、進めば2つ……」
    ミオリネ「はぁ?」
    スレッタ「逃げたら『負けない』が手に入ります。でも逃げずに戦えば、たとえ負けても経験とか信頼とか2つは手に入るんです」
    ミオリネ「……あぁ、もう! 勝手にしなさい!」

    ラウダ「兄さん。ディランザでもあんな田舎者には余裕だろうけど、父さんから新しくもらったダリルバルデも試してみてくれ。ディランザより総合的な性能は上のはずだ」
    グエル「いきなり機体変更かよ。……まぁいい。テスト運用には持って来いの相手だからな。俺はガンプラ世界チャンピオンのケナンジさんをも超える男だ。
    あんな水星女に……」

     でも慢心ダメ、絶対。
     油断だらけのグエルはダイスロールもなくあっさり敗北した。

    グエル「……は?」
    審判「ダリルバルデ、頭部破壊及び戦闘不能! エアリアル、無傷! よってこの勝負はスレッタ・マーキュリーの完全勝利とする!!」
     試合をモニターで観ていた学生達は予想外の結果にみな声を上げた。

    セセリア「え、マジ? グエル先輩が完全敗北?」
    ロウジ「ビットの動きがおかしい。人間の操作できるレベルじゃない……でもアシムレイトを使用した痕跡もない」
    シャディク「面白いじゃないか、水星ちゃん」
    エラン「………スレッタ・マーキュリー」

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 18:03:20

    この世界での二人羽織戦術はどうやってるんだろう
    もう一人のボク!状態とか?

  • 20スレ主23/07/10(月) 18:18:12

    ミオリネ「……すごいわね、アンタのガンプラ」

    スレッタ「はい。お姉ちゃん……姉のエリクトが作ってくれたんです」

     そう言ってスレッタは青空を見上げる。

     ミオリネは察した。

    ミオリネ「(やば、故人だったか)……えっと、なんかごめんなさい」

    スレッタ「?」


     一方その頃、スレッタ達のいる地球から遥か遠い月面にて。

    エリクト(25)「……お父さん」

    ナディム「ん? どうした、エリィ。酸素のある内に今日の仕事こなさないと」

    エリクト「スレッタ、ガンプラバトルしてたよ」

    ナディム「……そっか。スレッタはアスティカシアに入学したらしいからな」

     月面探査チームで働く親子が地球を見つめていた。


     ちなみにグエルの父、ヴィム・ジェタークは……

    dice1d6=6 (6)

    1〜3.原作通りミオリネの父デリングを暗殺しようとして、やっぱやめた

    4.デリングの紅茶に雑巾の搾り汁を入れる嫌がらせをしていた

    5〜6.ダリルバルデがいきなり破壊されたと知り、卒倒。救急車で病院送り

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 18:23:13

    高血圧かな?

  • 22二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 18:26:20

    本編通りならスレミオスレッドかな?

  • 23スレ主23/07/10(月) 18:36:03

     可哀想に。新商品のガンプラを売り出そうしていたヴィムさんは、さっそくそれが敗北してスポンサーに土下座案件なようだ。

    スレッタ「は、花婿!? 私、女ですよ!?」
    ミオリネ「水星村ってお堅いのね。今のこっちでは23区とも全然アリよ」
    スレッタ「えぇえええええっ!?」

     勝ったッ! ミオリネ√完ッ!!
     ……などとはならず、無粋な大人達が学園に乱入して来たようだ。
    無粋な大人「この決闘は無効だ! スレッタ・マーキュリー! 貴様は理事長デリング・レンブランの命令により無期限の停学とする! 大人しく自宅で裁定を待つんだ! どうせ退学だろうがな!」

     あとついでに授業サボった事が親にもバレた。
    プロスペラ「お母さん、スレッタを魔女(不良娘)に育てた覚えはないんだけどなぁ」
    スレッタ「ご、ごめんなさい……」
     トボトボと帰宅したスレッタは、学園で食べられなかった母の手作り弁当をボソボソと食べる事になった。
     母の料理はいつも美味しいはずなのに、この時だけは何故か、段ボールでも食べてるかのようにまったく味がしなかった。

  • 24スレ主23/07/10(月) 18:56:39

     転入初日から翌日。すなわち停学初日。

     母も学園に呼び出され、ひとり寂しく自宅で過ごすスレッタ。

    スレッタ(はぁ……やっぱり退学なのかなぁ。やりたいことリスト、全然埋まらなかったなぁ……)

     元気も出ないし、何もする気が起きない。

     不幸中の幸いと言えば、母に何も咎められなかった事くらいだ(でも授業のサボりはネチネチイヤミを言われた)。

     気分は落ち込む一方。

     しかしちょうど正午になった頃だった。

     家のインターホンが鳴った。


    エラン「すみません、スレッタ・マーキュリーさんのお宅で間違いありませんか?」

     昨日決闘の時に見かけたような気がする顔だった。

     停学の立場とか色々葛藤したスレッタだったが、結局来客の彼を居間に通した。

    スレッタ「えっと、あの……」

    エラン「自己紹介がまだだったね。僕はエラン・フォウ・ケレス。君に興味があって会いに来た」

    スレッタ「わ、私にですか!?」

     精巧な人形のごとき顔立ちの美少年の急接近に、スレッタの高鳴る乙女心は抑えられない。

    スレッタ「わわわ、私にどんなご興味が!?」

    エラン「その前に、お昼ご飯にしよう。君と色々話したくてね」

     学食のランチをテイクアウトして来たらしい。

     学園生活を満喫できていないスレッタへの心配りだろう。不思議と、昨日から失っていた食欲が蘇ってくる。


     何を持って来てくれたかな?

    dice1d6=5 (5)

    1.インドカレー定食(親密度+1)

    2.カツ丼定食(取り調べかと警戒する)

    3.うどん定食(伸びてる……)

    4.唐揚げ定食(親密度+1)

    5.サンドイッチ(親密度+1)

    6.ガンダムスペシャル定食(親密度+2)

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:09:41

    おねえちゃんが作ったって事は終盤スレッタがあの機体を自作するのかな

  • 26スレ主23/07/10(月) 19:13:17

     無難にサンドイッチだった。
    スレッタ「い、いいんですか!? わぁ、ありがとうございます! ではさっそくいただきます!」
     しかしサンドイッチに手を伸ばしかけたスレッタの脳裏に電流走る。
     これは罠ではないか?

     サンドイッチとは別名「サンドウィッチ」。
     これは「ウィッチ」をサンドしたものなのだ。
     もしやこれを食べると言う事は自身を魔女と認める事になるのではないか。
     そしてそれこそがこのエランという少年の真の狙いではないか。
     スレッタは昨日の出来事を思い返して警戒し……
    スレッタ「ん〜〜っ♡ 美味しいですぅ〜〜♡」
     結局食べた。
    エラン「よかった。停学で落ち込んでると思ったからね。……そうだ、僕のでよければ授業のノート貸してあげようか? クラスは違うけど、同じファイト科だからね」
    スレッタ「え、いいんですか!?」
     エランの来訪は傷ついたスレッタの心を癒してくれた。2人の時間はゆっくり過ぎていく。
    スレッタ「よかったです。エランさんみたいなお友達ができて。……これで、もし退学になっても、やりたい事リストの1つは埋まりました」
    エラン「……スレッタ・マーキュリー。昨日の決闘の事で訊きたいんだけど、君は……」
    ミオリネ「スレッタ! いるんでしょ!?」
     エランの言葉を遮るようなタイミングで、ミオリネがインターホンも鳴らさずにやって来た。

  • 27スレ主23/07/10(月) 19:17:42

    (一旦休憩。しばらく共通√が続きます)

  • 28スレ主23/07/10(月) 23:59:34

     少し時は遡り、ベネリットグループの大会議室。

     スレッタの母プロスペラはミオリネの父デリングから尋問を受けていた。

    デリング「あのガンプラはガンダムか?」

    プロスペラ「はい。素敵でしょ?」

    デリング「うむ」

     当然ながらガンダムかどうかなどは問題点ではない。

    デリング「では、不正改造ガンプラか?」

    プロスペラ「いいえ。それは否定します。あれは私の愛する娘が生んだ最高のガンプラです」

    デリング「……いや、アレは不正改造だ。私がそう判断したからだ。ガンプラは廃棄処分。スレッタ・マーキュリーは退学にする」

     ……なら訊くなよ。

     そう咎める者はその場に居なかったが、プロスペラは割と平然として口元をにやりと歪めた。

    プロスペラ「デリング総裁はもう一つの可能性をお尋ねにならないのですね……。

     不正改造などしなくても、ガンプラのポテンシャルを限界まで引き出せるガンプラファイターがいる事はご存知のはずでしょう?」


     プロスペラの言葉に大会議場の役員達は困惑した。

    役員A「ば、馬鹿な……まさかアシムレイトなのか!?」

    役員B「あれはファイターの生命に害が及ぶ為、倫理的に禁止された能力だ! それをわざわざ自分から口にするなんて!」

    役員C「これはデリング総裁への挑戦じゃ……。よくわからんがそんな気がするぞ……」

     プロスペラの発言の真意はさておき、大会議場の混乱は時間を稼ぐには十分だった。

     すなわちここにミオリネが到着するまでの時間を。


    デリング「ミオリネ。何故ここにいる?」

    ミオリネ「アンタに言いたい事があるからよ!

     このダブスタクソ親父! アンタが決めたルールくらい責任持って守りなさいよ! 大人なんでしょ!!」


     デリングの精神的ダメージ

    dice1d100=79 (79)

    1〜30.無傷 31〜60.少しへこんだ

    61〜80.あとで謝罪してくる 81〜90.後でひっそりと泣く 91〜100.すごくへこんだ

  • 29スレ主23/07/11(火) 00:12:12

     反抗期の娘の辛辣な言葉にデリングはかなり傷ついた。もちろん、この大会議場では毅然としているが。


    デリング「……いいだろう。スレッタ・マーキュリーに最後のチャンスをくれてやろう。無論、これは学園内での新ガンプラのテストと、それによって得られるベネリットグループへの利益の可能性を見越しての判断だ」


     こうしてミオリネはスレッタの決闘をやり直すチャンスを得た。


     そして現在。

    ミオリネ「スレッタ……やるわよ、決闘。負けたら退学。勝ったら私の婚約者として学園に残れるわ!」

    スレッタ「え、えぇえぇぇぇぇっ!?」

    エラン「へぇ、するんだ、決闘。面白そうだね」

    ミオリネ「ちょっと!? なんで御三家の人間がアンタの家にいるのよ!?」

    スレッタ「エランさんは悪くないです!」

    ミオリネ「こいつは敵よ! こいつらみんな私を狙ってるんだから!」

    エラン「僕は君に興味ないけど」

    ミオリネ「な゛っ!!!」


     混沌としたマーキュリー家の居間。

     スレッタはミオリネがデリングを説得する為に努力した事に気づけるだろうか?

    dice1d3=3 (3)

    1〜2.気づけない

    3.気づけた(親密度+1)

  • 30スレ主23/07/11(火) 00:40:08

    スレッタ「また決闘だなんて、い、いやです! 私、学園でやりたい事がたくさんあるんですよ!」
    ミオリネ「やりたい事って何よ?」
    スレッタ「デ……デート、とか……」
    ミオリネ「色ボケめ。まぁ好きにすればいいわ。元々本気でアンタと結婚なんてする気なかったし、私が結婚できる歳になるまでせいぜい学園生活を楽しめばいい。……だから勝つわよ、スレッタ」

     その時スレッタは初めて気づいた。
     この決闘はミオリネ自身の為ではないのだ。
     彼女の瞳の輝きが「アンタは私が必ず守るわ」と燃えているように見えたからだ。
     スレッタはくすりと笑って言った。
    スレッタ「ありがとうございます、ミオリネさん。私の為に、このチャンスを作ってくれたんですよね」
    ミオリネ「な……! べ、別にアンタの為じゃないわよ! これは契約よ!」
     ミオリネの頬は、まるで昨日彼女がくれたトマトのように赤かった。

    (現在の親密度:ミオリネ3、エラン1 その他0
     親密度が3に達したのでミオリネはスレッタに自身の秘密を打ち明けてくれます。
     明日はそこからスタート予定)

  • 31スレ主23/07/11(火) 09:56:31

    保守っておく

  • 32スレ主23/07/11(火) 21:22:19

    スレッタ「ミオリネさんは、どうしてガンプラバトルが嫌いなんですか?」

     スレッタの問いかけにミオリネは苦い顔をして答えた。

    ミオリネ「ウチのクソ親父のせいよ。元々ウチのお母さんの実家はトマト農家だった……だけどお母さんが亡くなってから、アイツはガンプラ産業にかまけて廃業寸前だったお母さんの実家の農園を助けもしなかった。それに……アイツ、私とまともに話そうとしないの。いつもガンプラで金儲けする事ばかりで、少しも、私を見てくれない! こんなの、ガンプラだって嫌いになるしかないじゃない!」


     吐き出されるミオリネの胸の内。

     スレッタは……

    dice1d6=4 (4)

    1〜3.「それはひどいですね!」と同調した

    4〜5.「それは辛いですね」と共感した

    6.「お父さんの事、好きだったんですね」と言葉の裏を読んだ(親密度+1)

  • 33スレ主23/07/12(水) 02:10:47

    (保守
    今日全然進められなかった……
    先は長いので読んでくれてる人は気長に待ってください)

  • 34二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 02:44:26

  • 35二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 07:46:18
  • 36スレ主23/07/12(水) 09:03:54

    >>35

    (アリですね。ストーリー展開によっては出てくるかも)

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 09:12:50

    いきなりダリルバルデ出しちゃったし、オリ機体とか出る感じ?

  • 38二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:38:49

  • 39二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 14:27:55

    >>35

    フェルシー(メイン操縦)・ペトラ・ラウペト気ぶりモブの3人とかかなぁ

  • 40スレ主23/07/12(水) 19:56:38

    (ちょっとだけ進める時間できたので)

     一方、グエルくん。

     父に初めてぶたれて涙目で頬を抑える。

    グエル「と、父さん……」

    ヴィム「お前には失望した! ジェターク家の長男がジェターク社の新製品で負けるなど、あってはならん事だ! ……うっ……ぐぉ……」

    ラウダ「父さん、退院したばかりなんだから無理なさらないでください……」

     先日の決闘で卒倒したヴィムは、一応回復したものの、普段から過労気味だったせいで本調子ではなかった。

    ヴィム「はぁ……。まぁいい。過ぎた事は仕方あるまい。幸い、お前でも勝てる最強のガンプラを用意した。明日の決闘、次はないと思って挑むんだな」

    グエル「……はい(ショボン(´・ω・`)」


     ヴィムが用意した最強のガンプラとは?

    dice1d6=5 (5)

    1.チート改造したディランザ

    2.歴代ガンダムの強い装備をアホみたいに積んだアホなザク

    3.ウォドム(中には別のMSが収納されている)

    4.チート改造したラウダ専用ダリルバルデ

    5〜6.トライオン3!

  • 41二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:42:00

    >>40

    早くもトライオン3登場だな。

    正義と勇気の象徴となるトライオン3からしたらグエルの破壊行為という愚行をどう思うかな。

    もし、ガンプラに魂があって、グエルに呼びかけるようなことがあったら「お前はミオリネが大切にしていたものを破壊した。私を扱うようになるには、世のため人のために戦う正義と勇気を持つことだ。」と言いそう。

  • 42スレ主23/07/13(木) 00:47:49

    >>41

    (当時のグエルと合わなさそう。かえってダメかもしれない)


    グエル「トライオン3!? 3機が合体するガンプラなんて、そんなの決闘の規定違反なんじゃ!?」

    ヴィム「合体すれば1機だ。ルールには外れていない。残りのファイターはあの2人にでもやらせろ」

     ヴィムはフェルシーとペトラを指差した。

    グエル「くっ……父さんは、俺が3対1じゃないと勝てないって思ってるのか!?」

    ヴィム「だからお前は子供なんだ! そんな安いプライドは捨てるんだ、グエル!」

     こうしてグエルはフェルペトとトライオン3で戦う事になった。


     そして翌日。

     決闘の日が来た。

     ヴィムはジェターク社の汚名挽回とばかりに今回の決闘を全世界配信するつもりらしい。

     グエルは落ち込みながらも、勝負に集中しようとしていた。


     フェルシーとペトラは……


    ・フェルシー dice1d6=2 (2)

    ・ペトラ dice1d6=3 (3)


    1〜3.とにかくグエルを勝たせようとやる気に満ちていた

    4.グエルの胸中を察しつつも渋々ヴィムの言葉に従っていた

    5.「こんなのグエル先輩が可哀想だよ!」と不満を抱いた

    6.「ラウダ先輩、代わってください」とボイコットし始めた

  • 43スレ主23/07/13(木) 01:11:42

    フェルシー「よーし! 水星女に目にものを見せてやろう!」

    ペトラ「アイツ気に入らないのよね。ラウダ先輩に褒めてもらう為にも頑張っちゃお!」

    フェルシー「……へ?」

     やる気満々なフェルペトだった。


     そして決闘委員会ラウンジにて。

    セセリア「グエル先輩wまた決闘するんですかぁw? 前回はご立派なおウチの権力で無効試合にしてもらったんですよねぇw? 今度はどんな面白おかしいオチを用意してくれるんですぅw?」

    グエル「ぐぬぬ………」

    シャディク「あの、さ……俺ちょうど今、決闘に際しての神聖で大事な説明をしてたんだけど。割り込むのはやめてくれないかな」

     予定調和レベルで煽ってくるセセリアと、悔しそうなグエル。

     しかしそこへスレッタが割って入った。

    スレッタ「だ、ダメですっ! 逃げずに戦う人をバカにするのは、よくない、です!」

    シャディク「水星ちゃんまで、話に入っちゃうかー。俺の話聞いてくれる人少ないなぁ……」


     決闘委員会のラウンジを出たグエルとスレッタ。

    グエル「何故あんな事言った?」

    スレッタ「えっと、逃げたら1つ……進めば2つ、です。だから逃げなかったあなたは、偉いと思います。……あっ、これはお母さんが教えてくれた言葉で……!」

    グエル「いい親なんだな……」

     グエルは父にぶたれた頬を触りながら呟くように言った。


     スレッタは「はい、私の目標です」と言いかけて、彼のその仕草の意味に……

    dice1d4=3 (3)

    1〜3.気づかなかった

    4.気づいた(親密度+1)


    (一旦ここまで)

  • 44スレ主23/07/13(木) 06:35:57

    保守

  • 45スレ主23/07/13(木) 17:16:33

     スレッタはグエルの苦悩と孤独に気づく事はなかった。


     ついにスレッタとグエルの決闘が始まる。

    スレッタ「ミミミミミオリネさん!? あちらのガンプラ、明らかに大きくないですか!? RGなのではっ!?」

    ミオリネ「ちょっと! あんなの反則じゃないの!?」

    エラン「……規定にはギリギリ抵触していない。それに決闘は個人だけのものでなく、バックの資産や権力なども含めたものだ」


    ミオリネ(え、本当にどうしろっていうの? 原作と違うじゃない! 雨降らせたり、そういうセコいやり方じゃないなんて……)


     ミオリネは……

    dice1d6=6 (6)

    1〜2.それでもなんとかした

    3〜5.何もできなかった

    6.その時ニカが、スレッタを助けに現れた!(親密度+1)


    ヴィム「いいな、グエル。この決闘は世界中に配信している。全てはあの田舎娘を征伐し、我がジェターク社の優れたガンプラを知らしめるためだ。無様な戦いは許されないぞ!」

    グエル「けど、父さん! このトライオン3、全然俺の言う事聞かないんだ! 何故なんだ!? というか何このガオガイガー!? こんなのガンダムじゃないよ! なんで胸にライオン頭があるんだよ!」

    ヴィム「馬鹿者! それはかっこいいからに決まっているだろうが! そんなロマンもわからんのか、お前は!!」

    グエル(俺のせいなのか……? 俺の醜い心が、お前に拒まれているのか、トライオン3……)

     ちなみにこのトライオン3、実は合体すると操作系統のほとんどがAIとフェルペトに奪われる仕様だった。


     グエルは……

    dice1d6=6 (6)

    1.トライオン3を分離した

    2〜4.AIを黙らせた

    5〜6.諦めて父の指示に従った

  • 46スレ主23/07/13(木) 17:33:43

     エアリアルとトライオン3の激しい攻防。
     エアリアルのビットが放つ閃光の数々をトライオン3は鮮やかに回避してみせ、グエルを困惑させた。
    フェルシー「ナイス回避ッス! さすがグエル先輩!」
    ペトラ「水星女の卑怯な攻撃なんて、グエル先輩には当たりませんよね!」
    グエル(違う……俺は何もしていない。2人は俺が回避運動を取ったと思っているようだが、このトライオン3が勝手に回避してくれたんだ。くっ、こんな細工までして、父さんは俺の実力なんてどうでもいいのか!)
     喜ぶ後輩達にわからないグエルの苦悩。
     しかしそれもやがて悟りの境地に辿り着いた。
    グエル(いいさ。勝てばいいんだろ、父さん。俺はやれるだけの事をやるだけだ……)

  • 47スレ主23/07/13(木) 18:42:33

     グエルは闇堕ちした。
     ヴィムの操り人形に徹したグエルは確かに強敵だった。
    スレッタ「この人……強いっ!!」
     おまけにHGサイズのエアリアルと、HG3機体分が合体したトライオン3ではガンプラの体格差もケタ違いだ。
     エアリアルは辛うじて致命傷を避けて戦闘を継続し続けるのがやっとだった。
    スレッタ「このままじゃジリ貧になってしまう!」
    ミオリネ「あんのクソ親父めぇ!」
     何故かデリングが関与していると思い込んでるミオリネ。
     バトルフィールドのシステムへのハッキングを試みるものの、やはりそう簡単には行かなかった。
    ミオリネ(なんとかスレッタを勝たせてあげたい! 私はどうなってもいいから、せめてスレッタだけは!
     お願い、神様……!)
     ついには神にも縋るミオリネ。
     その時、謎の機影がバトルフィールド内に乱入した。

    ニカ「助けに来たわ、スレッタさん!」
    スレ・グエ・ミオ・フェル・ペト「!!?」

    シャディク「え、あんなのアリだっけ?」
    セセリア「部外者の乱入は禁止でしょ?」
    ロウジ「アレはエアリアルの追加バックパック……らしい」
    エラン「自律機動のバックパックならルールには抵触しないはずだ」
    シャディク「メチャクチャになったな」

  • 48スレ主23/07/13(木) 18:52:00

    ニカ「この間のエアリアルの決闘に感動して、ピッタリな追加装備作れないかな〜とか考えてたらつい作っちゃったの! よかったらこれ使って戦って!」

    スレッタ「えぇっ!? あ、ありがとうございます!?」


     ニカのくれたエアリアルの追加バックパックはまるでエアリアルのデータでも所持しているかのようにピッタリとエアリアルの背部にフィットしてしまった。

     そしてその驚きの性能は……

    dice1d6=3 (3)

    1.ヅダの如き加速力と機動性

    2.高性能のビーム兵装

    3.GNドライブ搭載によりエネルギー供給アップ! しかもGNフィールドも張れるようになった

    4.AGE系のビットが使える

    5.ジャミングや迷彩機能が使える

    6.上記全部

  • 49スレ主23/07/13(木) 19:01:52

    ペトラ「あ、あれ? エアリアル、パワーダウンしかけてましたよね? あのブースターと合体してからなんかプラフスキー粒子回復してる……」
    フェルシー「しかもこっちのビーム弾かれてるし!? ずるいじゃん!」

    ヴィム「な、なんだアレは!?」
    ラウダ「くっ、おのれ水星女め。姑息な手を!」
    ヴィム「すごくかっこいいではないか!!」
    ラウダ「え」

    スレッタ「ありがとうございます、ニカさん! これならまだ戦えます!」
    ニカ「そう? じゃあ今度エアリアルをじっくりしっぽり分解させてくれないかなぁ?」
    スレッタ「それはダメです!」

     新たなる力を手に入れたエアリアルは、その後苦戦しながらもトライオン3の頭部を集中攻撃により破壊し、なんとか勝利する事ができた。

  • 50二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 19:06:45

    トライオン3のAI「グエル様・・・もし、グエル様から正義と勇気の心があれば・・・だが、今のグエル様にはミオリネ様のトマト農園を破壊した上に卑劣な父に従う・・・だから正しき心を得る日まで、私は心を鬼にしてグエル様にはきついお仕置きを与えることにします・・・しかし、あのエアリアルには私と同じ心を持つガンプラかもしれません・・・」

  • 51スレ主23/07/14(金) 00:21:57

    (しまった、寝落ちしてた……グエルのプロポーズは明日だな


    >>50 グエルにとってもヴィムにとっても面倒臭くて草)

  • 52二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 00:34:10

    平和なビルドファイターズ世界線の水魔女読んでみたかった
    スレ主応援してるぞ

  • 53スレ主23/07/14(金) 06:16:40

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 10:28:03

    >>51

    シーシアを助けるころにはトライオン3と一心同体になり、スペック以上の戦い(フェルシーペトラなし)ができるようになり、ガンプラの心と通わすことができる

  • 55二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 10:41:03

    エアリアルはフルスクラッチのワンオフ機か
    とーちゃんねーちゃんが月面にいるのはプラフスキー粒子採掘のためか?

  • 56スレ主23/07/14(金) 17:52:38

    (多忙につき、とりあえず保守のみ

    グエルが再びトライオン3を使う事はあるだろうか……)

  • 57スレ主23/07/15(土) 01:40:22

    (少ししか進められないけど)

    スレッタ「ハァ……ハァ……か、勝った?」

    ミオリネ「えぇ、アンタの勝ちよ。ザマァ見ろ、クソ親父!」

    スレッタ「やったね、ミ…ミオミオ!」

    ミオリネ「は? 何それあだ名? センス無さ過ぎ却下」

    スレッタ「そ、そんなー!」

    ニカ「あちゃー……急造でロクにテストもしてないからバックパックは壊れちゃったか。でもおめでとう、スレッタさん!」

     勝利を喜ぶ3人だったが、そこへデリングの部下と思われる黒服の男が静かに現れる。

    黒服「ミオリネお嬢様、デリング総裁からお手紙をお預かりしています。決闘が終わり次第お渡しするようにとの事でして」

    ミオリネ「は?」


    『ミオリネへ

     先日はダブスタしてごめんね。

     パパ本当はミオリネの事大好きなんだけど、グループの総裁の立場もあって素直に話ができないんだ。

     本当はあの時パパに正面から堂々と意見してくれた事に感動したんだ。ミオリネは大人になったんだなって。

     今後はもっとミオリネと正直に向き合えるようにパパもがんばるからね。

     デリング・レンブラン』


     ちなみに筆跡は間違いなくデリングのそれだった。

     ミオリネは……

    dice1d6=3 (3)

    1〜3.読まずに破ってその辺にいたヤギの餌にした

    4〜5.読んだけど気味が悪くて怯えた

    6.父と和解した

  • 58スレ主23/07/15(土) 01:54:10

     ビリビリ ぐしゃぐしゃ

     メー はむはむ ウメー


    スレッタ「よ、読まなくてよかったんですか?」

    ミオリネ「クソ親父の手紙なんて、どうせロクな事書いてないわよ」

    ニカ「そう? 口よりも手紙の方が本音が出る人って割といるんだけどなぁ……」

     父の謝罪は届かなかった。

    チュチュ「ぐぉるぁあ!! ウチのティコに変なもん食わせんな、スペーシアン!!」


     ところで別の場面の話になるが、

    dice1d6=6 (6)

    1.北海道のウニ丼屋にて

    2.大阪のお好み焼き屋にて

    3.愛知の味噌カツ屋にて

    4.福岡のうどん屋にて

    5.沖縄のソーキそば屋にて

    6.香港の点心専門店にて

  • 59スレ主23/07/15(土) 02:15:26

     同時刻 香港のとある点心専門店
     飲茶の時間とは言え、その男は異常なまでに焼売(シュウマイ)と蒸し餃子を貪っていた。テーブルに積まれた蒸篭は彼の巨体を隠すほど高くなっている。

    店員「なんなんですか、あの客。さっきからウチの焼売ロクに噛まずに飲み込んでるじゃないですか。ヤケ食いでしょうか」
    店長「おい、口を慎め。彼はガンプラ世界大会王者のケナンジ殿だぞ」
    店員「えぇ!? あのデブが!!?」
    店長「最初に優勝した頃は痩せてたのになぁ。ガンプラバトルってストレス溜まるのかねぇ……」

     そのケナンジはほどほどに胃が満たされると、だらしない手つきで携帯端末を開き、つまらなさそうに茶を啜りながら、ガンプラに関する調査を始めた。
    ケナンジ「ちっ、今年の優勝候補のジェタークも期待外れか。やはり『アイツ』ほどのプレッシャーは感じない。……お? ジェタークが試合動画を上げてるな。ライブか、これは」
     その時、退屈そうな彼の目の色が変わった。
    「似ている……。ジェタークの相手……まさか、あのエリクト、なのか……? 21年前に引退したアイツが戻ってきたのか……!?」
     人知れず眠れる世界王者が目を覚ました事を、スレッタはまだ知らなかった。

  • 60スレ主23/07/15(土) 02:30:51

     同時刻 東京都内某所 古く寂れた建物の中

     そこでも端末でスレッタとグエルの決闘を観戦している者がいた。
    ノレア「ソフィ、何見てるの?」
    ソフィ「アスティカシア学園の決闘。すごいんだよ、この人さ」
    ノレア(あ、これダメな予感がする)
    ソフィ「やった! 逆転勝ちだよ! さすが私のスレッタお姉ちゃん!」
    ノレア「(もしかしてこの子ったらこの動画内のわずか1時間足らずで『推し』ができたの? チョロすぎて心配になってきたわ)……アンタのじゃないでしょ」
    ソフィ「ん? まー、今はそうかなー。でも……」
     ソフィは邪な笑みを浮かべた。
    ソフィ「だったらどんな手を使ってでも、スレッタお姉ちゃんを私の家族にするだけだよ」

     人知れず面識すらない自称妹との親密度がアップした事を、スレッタはまだ知らなかった。

  • 61スレ主23/07/15(土) 02:50:44

     敗北したグエルは半ば茫然自失のまま、頭部を破壊されたトライオン3を見つめていた。
    グエル(俺はここまでの男だったのか……。プライドまで捨てて努力したと言うのに……)
     フェルシーとペトラはかける言葉もない。あるとすれば謝罪の言葉だけだが、それすらもグエルを惨めにするだけだと分かっていた。
     そこへ、スレッタが歩み寄って来た。
    スレッタ「あ、あの! すみませんでした! あ、あなたの事、大した事ないとか侮ってて……でもそんな事ありません! あなたは、その、すごく強かった、ですっ!」
     だが、原作ではグエルの救いになったこの言葉も、今回は呪いにしかならなかった。

    グエル「……プライドを捨てたんだ。お前に必ず勝つ為に、卑怯だろうと手段を選ばなかった。親父の指図に従って……操り人形になって……なのに、だから負けたのか、それでも負けたのか……もう俺には分からないんだ………。俺はお前が言うほど強くなかったんだ……」
     吐き出されたグエルの苦悩。
     それを聞き届けたスレッタはしばらく思案し、そして優しく語りかけた。
    スレッタ「それも、強さだと思います。あなたは、プライドよりもお父さんを選んだんですよね?
     なら、それはいけない事ですか?
     私も、もしお母さんに『ガンプラバトルはやめなさい』って言われたら、やめるかもしれません。
     でもそれはお母さんが大事だからです。だから後悔なんてしません。
     あなたは……グエル先輩はきっと正しい事をしたんだと思います」

     今度こそ、スレッタの言葉はグエルの心を……魂を震わせた。

  • 62スレ主23/07/15(土) 03:01:52

     スレッタの手をギュッと力強く握るグエル。

     タヌキのような悲鳴を上げるスレッタ。

    グエル「スレッタ・マーキュリー、俺と……


     結 婚 し て く れ ! 」


    スレッタ「…………………ゑ?」


     スレッタは……

    dice1d6=2 (2)

    1〜4.驚いて逃げ出した

    5.唐突なプロポーズにときめいた(親密度+1)

    6.咄嗟に「まずはデートから……」と迂闊な発言をしてしまい、デートフラグが立った(親密度+1)


    (今夜はここまで)

  • 63スレ主23/07/15(土) 09:03:46

    保守

  • 64スレ主23/07/15(土) 13:45:10

    (表情差分貼っておく)

  • 65スレ主23/07/15(土) 23:54:45

    グエル「……はっ、ち…違うんだ! 俺は……!」
    スレッタ「ご、ごめんなさ〜〜〜い!!!」
     グエルが我に帰るのも時すでに遅し。
     すでにスレッタは脱兎のごとく逃げ出していた。

     ここまでの親密度

    ミオリネ3、エラン1、ソフィ1、ニカ1、グエルその他0

  • 66スレ主23/07/16(日) 00:30:26

    (明日もあんまり進められそうにないかも。月曜日に進めたいとは思う)

  • 67スレ主23/07/16(日) 07:59:25

     4日目


     ようやくまともに登校できたスレッタだったが、ファイター科の1時限目はさっそくガンプラ運用に、関する実践テストだった。

    スレッタ「え、そんな! 私まだ授業すら受けた事ないのに!(1回サボったけど)」

    クズ教官「そんな言い訳は聞かん。転入して3日もあったんだ。合格できなければ追試だぞ」


    チュチュ「ふん、この程度のテストなんてあーしには対策も不要だっての。……1年2組チュアチュリー・パンランチ、行きます!」

     テストで使用するガンプラはザクトレーナー、またはジムトレーナー。ファイター科の生徒一人一人が所持している機体だった。

     普段授業で使うガンプラの管理を徹底しているチュチュに隙はない。あるとすれば、彼女のフワフワな髪だった。

    チュチュ「よーし、後はこのビームバズーカで標的を撃ち抜いて……えっ!?」

     急にチュチュの視界が遮られた。

     後でわかった事だが、どうやら何者かに小型ドローンにより髪をいじられて視界を覆われたらしい。

    チュチュ「ちょっ! なんだこれ! 前が見えない!」

    クズ教官「1年2組チュアチュリー・パンランチ、不合格!」

     明らかな異常事態にも関わらず、教官は淡々とチュチュを不合格にした。

    不良生徒A「プークスクスw」

    不良生徒B「あんなミ⚫︎キーみたいな髪してるのが悪いのよ」

    チュチュ(アイツらの仕業か……!)

     チュチュは……

    dice1d6=3 (3)

    1〜4.ニカを困らせたくないので、暴力は堪える

    5.やはり暴力! 暴力はすべてを解決する!

    6.いや、むしろあのクズ教官の方がムカつくわ

  • 68スレ主23/07/16(日) 08:16:41

    チュチュ(……今は我慢しよう。ゼータのダブスタクソ主人公も「暴力はダメだ」って言ってやがったからな)

     チュチュは握りしめた拳を理性で抑えた。えらい。


    スレッタ「ス、スレッタ・マーキュリー、エアリアル、行きます!」

    クズ教官「2年1組スレッタ・マーキュリー、不合格」

    スレッタ「え!?」

    クズ教官「授業ではジムトレーナータイプかザクトレーナータイプ以外は使用禁止だ。

     あとメカニックやサポートをしてくれるビルダーもいない時点で落第だ。追試までに誰か連れてこい」

    スレッタ「え、でででも……イオリ先生は1人で全部こなせるって聞いた事が……」

    クズ教官「お前は天才ビルダーのイオリより優れてるのか?」

    スレッタ「あっいえ! すみませんでした!」

     ちなみに授業で使うトレーナー機は完成品が購買で売っているが、今朝は転売ヤーに買い占められたせいでスレッタは買えなかったのだ。


     ところでスレッタと教官のやり取りを見ていたチュチュは……

    dice1d6=2 (2)

    1〜4.ムカつくけど、自分も追試だしとスルーした

    5.可哀想なスレッタに仲間を紹介してあげようと思った(親密度+1)

    6.教官に殴りかかろうとした

  • 69スレ主23/07/16(日) 08:28:11

     追試で落ち込むスレッタ。

     次の授業は共通科目の為ミオリネも一緒だった。

    ミオリネ「どうかしたの?」

    スレッタ「い、いえ……なんでも、ないです」

     そこへ先日プロポーズしてきた男が現れる。

    スレッタ「ひぇっ!」

    グエル「おい、何怯えてるんだ水星女。言っておくがな、俺はお前なんか全然好きじゃないんだからなっ!勘違いするなよ!!」

    スレッタ「えー」

     結局グエルはそれからミオリネに堂々と頭を下げて謝罪して帰った。

     スレッタは……

    dice1d6=2 (2)

    1.変な人だと思った

    2〜5.ミオリネへの謝罪に潔さと好感を抱いた(親密度+1)

    6.彼がツンデレだと気づいたし、ミオリネへの謝罪に好感を抱いた(親密度+2)

  • 70スレ主23/07/16(日) 14:58:47

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:59:36

    教材(ガンプラ)すら用意してないって、原作より駄目な学校だな

  • 72スレ主23/07/17(月) 02:17:36

     スレッタはグエルの誠意を認めて、少しだけ好感を抱いた。


     お昼休み。

     ニカとチュチュは友達と食堂にてお昼ご飯を食べようとしていた。

     そこへ現れたのは不良生徒達だった。

    不良生徒A「ちょっと〜そこウチらのシマなんだけど〜どいてくれよな〜」

    不良生徒B「アーシアンはおとなしく便所でメシ食ってろw」

    チュチュ「なんだァ…テメェ……」

    ニカ「チュチュ、ステイステイ」

     激昂するチュチュを笑顔で宥める。

    ニカ「今日はドネルケバブだし、お外でも食べられるよ。行こう、みんな。……あ、その前にソースだけはかけておかないと……」

     ヨーグルトソースのボトルに手を伸ばすニカ。

     しかし不良生徒達はそれよりも素早くニカのドネルケバブにチリソースをぶっかけた。

    不良生徒A「ほら、ソースかけてやったぞ。感謝しろよな」

    不良生徒B「潰れたトマトみたいに真っ赤で草w ほら、さっさと食堂から消えろよアーシアン」


     ニカは……

    dice1d6=6 (6)

    1〜3.それでも笑顔で食堂を出て行った

    4.チュチュが我慢の限界だった

    5.ニカがついにキレた

    6.ヨーグルトソース派の教官にこの事件を目撃された

  • 73スレ主23/07/17(月) 02:21:17

    (アア、オワタ……)

  • 74二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 02:33:19

    ヨーグルトソース派の教官草

  • 75スレ主23/07/17(月) 06:57:24

  • 76二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 18:21:04

    保守

  • 77二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 18:36:22

    >>73

    こいつがいるのなら地球寮にシン・アスカ(コーディネーター系アーシアン)がいても違和感ないだろうな。

  • 78二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 01:39:42

    保守

  • 79スレ主23/07/18(火) 08:17:59

    モブ生徒A「かしらかしら。ご存知かしら」

    モブ生徒B「いつものあの不良の事? どうなったの?」

    モブ生徒A「停学とかの重い罰則は免れたものの、ひどいめにあったそうよ」

    モブ生徒B「いっそ退学でよかったんじゃない?」


     どうなったかな?

    dice1d6=4 (4)

    1.ヨーグルトソースのケバブを山ほど食べさせられる

    2.教官のコーヒーの試飲でカフェイン地獄

    3.歴代『ガンダム』シリーズ全ての感想及び評論文(各2000字以上)

    4.悪質な購買ガンプラ転売ヤーの摘発に協力させられる

    5.正座 dice2d6=2 5 (7) 時間

    6.ニカ及び食堂の調理師への謝罪文

    (各 dice1d6=1 (1) 000字以上)


     ちなみにこのダイスの罰則、下の方に行くほどこの後のスレッタへの嫌がらせをする確率が下がるぞ。

  • 80二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 10:17:49

    オリジナル機とか期待していい?
    グエル専用シュバルゼッテとかワクワクじゃんよ

  • 81スレ主23/07/18(火) 20:04:10

    >>80

    (ダイスや成り行き次第ではあり得るけど、逆に言えばダイスに塩対応されたら何も出ないので期待しない方がいいかも)


    教官「よしよし、いいね。君達お手柄だ」

    不良生徒A「くそっ、なんでウチらがこんな雑用を!」

    不良生徒B「これ警備員のお仕事じゃないんですかね!?」

     チリソース事件の罰則として購買荒らしの犯人の追跡に協力させられた不良生徒達は、苦労の末になんとかホシの身柄を確保した。

    教官「やはり外部の人間が生徒に成りすましてたか」

     教官に汚物を見るような目で見下ろされる転売ヤーは、しかしふてぶてしく嘲笑する。

    転売ヤー「ここのガンプラはアスティカシア学園オリジナルだからな。マニアには高く売れるのさ。

     あぁ、特に『ガンプラパンクラチオン』ではウケがいいぜ? エリート気取りのアスティカシアのガンプラが粉々に砕かれる瞬間は何度見ても……ゴガッ!?」


     転売ヤーは静かになった。

     教官が鬼のような形相で転売ヤーの顔面を鷲掴みにしたのだ。

     不良生徒達もその光景に全身が硬直する。

     やがて教官はネットリとした声で彼をたしなめた。

    教官「いけないなぁ……。ウチの生徒の前でそんな言葉を使っては……誤ってボクの腕が君の頭蓋骨を砕きかねないよ?」

    不良生徒A(こぇ〜〜〜!! こんな教官の前で悪さなんて二度としたくないよ!)

    不良生徒B(更正しないと)


     アスティカシアの生徒達が『ガンプラパンクラチオン』なるものを知るのは、もう少し先の事である。

  • 82スレ主23/07/19(水) 00:06:07

    授業が終わって放課後。

     スレッタは勇気を出して、追試の手伝いをしてくれそうな人を求めてさすらった。


     今回の試験は単位だけの問題ではなく、来月に迫っているガンプラ世界大会の出場権にも関わる問題だった。

     アスティカシア学園のファイト科は原則全員世界大会に出場できる特権を持っている。

     しかし悲しい事に試験に落ちた者は、棄権しなければならないのだ。最初から出場できないのでなく、選手登録された上での棄権という点が陰険な話である。

     つまり試験に落ちればスレッタは世界大会で恥をかく事になる。

    スレッタ「ここ……かなぁ? でもこんなところに人が住んでるとは思えないような……」

     学生寮であるその建物は和風建築で古臭く、壁や屋根の痛みも激しく、周囲は草がおおい茂っていた。

     一言で表すなら廃墟のような建物だった。

     表入り口に申し訳程度に『あゝし庵』と書かれた小さな看板が一層侘び寂びを感じさせていた。

    スレッタ「……何かの間違いでしょうか?」


    dice1d6=1 (1)

    1.「よし、帰ろう」

    2〜4.「逃げたら1つ、進めば2つ……」

    5〜6.チュチュに不審者として捕まる(親密度+1)

  • 83スレ主23/07/19(水) 00:15:12

    スレッタ「よし、帰ろう。明日エランさんかミオリネさんに相談すればなんとかなるはず! 今夜はチキンカツだ!」


     これでいいのか、スレッタ……

    dice1d6=4 (4)

    1.これでいいのだ(バッドエンドフラグ+1)

    2〜5.ニカと遭遇する(親密度+1)

    6.チュチュと遭遇する(親密度+1)

  • 84スレ主23/07/19(水) 00:29:19

    ニカ「スレッタさん?」

     廃墟から踵を返して去ろうとしたスレッタに声を掛けたのは、ちょうど寮に入ろうとしていたニカだった。

    ニカ「何かご用なら入っていいよ」

    スレッタ「え!? は、はい!」


    ニカ「趣き深い寮でしょ?」

    スレッタ「え、えっと……素敵だと思います」

     ニカの問いかけにスレッタは目を逸らしながら答える。

     寮の中は意外と広く、ヤギなどの動物も飼われており、確かに独創性とセンスある暮らしとは言えなくもない。だがそれでも建物のボロい感じは誤魔化せなかった。

    ニカ「無理にお世辞を言わなくてもいいよ。この『あゝし庵』は平民向けの寮、反対側に建てられた上流階級向けの『すぺえし庵』と比べれば見劣りするのも無理ないよ」

    スレッタ「あ、みなさんが『アーシアン』とか『スペーシアン』とかで対立してるのってそう言う……」

    ニカ「スレッタさんは自宅通いだからピンと来ないよね。小競り合いが絶えないんだ」


     スレッタは……

    dice1d6=6 (6)

    1〜2.「でも争いはよくないです」と語った(親密度+1)

    3〜6.「ところで、実は追試が……」と実利を優先した

  • 85スレ主23/07/19(水) 08:56:30

    保守

  • 86スレ主23/07/19(水) 19:26:36

    スレッタ「と、ところですみません! 実は私、明日の追試を手伝ってくれるビルダーの方を探してまして! ニカさんに協力していただければ百人力なんですが!」

     スレッタはペコペコと頭を下げて懇願するが、ニカは難しい顔をする。

    ニカ「うーん、私後輩の手伝いをする約束しちゃってるんだよね……でもエアリアルをじっくり見せてくれるなら……あっ、分解はしないからダイジョウブダヨー」

     わずかに感じる邪な願望の気配。

     スレッタは……

    dice1d6=4 (4)

    1『あゝし庵』を後にした

    2〜4.他のビルダーを紹介してもらう事にした

    5〜6.「ち、ちょっとだけですよ……」と受け入れた(親密度+1)

  • 87スレ主23/07/20(木) 05:46:49

  • 88スレ主23/07/20(木) 17:14:29

     スレッタは寮の仲間を紹介してもらう事にした。

    ヌーノ「俺はいいけどさ……」

    アリヤ「ニカはいいの? その子部外者だし、寮暮らしだったらきっと『すぺえし庵』だよ?」

    ニカ「スレッタさんは他の人とは違うから大丈夫だよ。私達を庶民と見下したり、嫌がらせしたり、ましてやケバブに勝手にチリソースかけたりなんかしないよ」

    マルタン(あ、昼の事やっぱりすごく怒ってたんだな)


     ちなみにスレッタは……

    dice1d10=9 (9)

    1.「え、ケバブはチリソースでよくないですか?」(親密度-1)

    2〜6.スルーした

    7〜9.「それはひどいですね!」とニカに共感した(親密度+1)

    10.「チリソース派……滅ぼさないと」変なスイッチが入った

  • 89スレ主23/07/21(金) 02:37:43

    (ニカとの親密度が3に達したので、後々ニカの秘密が取得できる予定)


    スレッタ「そ、それはよくないですね! ヨーグルトソースで食べたい人だっているのに、無理矢理チリソースをかけるなんてあんまりです!」

    ニカ「……嬉しいなぁ。スレッタさんにこの辛さを分かってもらえるなんて」


    マルタン「まぁ、とにかく……ニカがいいって言うなら、誰か手が空いてるメンバーで彼女を手伝ってあげようよ」

     話が無事まとまりそうになったその時だった。

    チュチュ「待てよ! そいつは部外者だろが!」

     面倒なのが帰って来た。

    チュチュ「話は聞かせてもらった! ニカ姉が欲しければあーしとガンプラで決闘しな!」

    スレッタ「え……えぇ!? 別にそういうつもりじゃないですよ!?」

    チュチュ「あん? あーしらの手伝いが欲しいって言うのに、テメェは何もしないってか? 舐めてんのかぁ?」

    スレッタ「そ、そういうわけでは……」

     これでもまだ話が通じる方だったりするけど、やっぱり狂犬のごとく牙剥き出しで恐ろしいチュチュだ。


     スレッタは……

    dice1d2=1 (1)

    1.やっぱり別の誰かを頼ろう

    2.決闘を受ける(親密度+1)

  • 90スレ主23/07/21(金) 09:06:14

    保守

  • 91スレ主23/07/21(金) 19:52:08

    (最近あまり進んでなくて申し訳ない……)


    スレッタ「あ、ああああの! やっぱりこの件は他の人に頼んでみますので! では! オタッシャデー!」

    チュチュ「んだとテメェ! あーしらの助力なんていらねぇってのか! 冷やかしかぁ!!」

    一同(チュチュのせいなんだよなぁ……)

     決闘を迫るチュチュに気圧されたスレッタは逃げの一手を選択する。

     賢明な判断とも言える。


     チュチュは……

    dice1d6=2 (2)

    1.やっぱり追いかけてきた

    2〜6.追いかけては来なかった

  • 92スレ主23/07/22(土) 02:19:50

     なんとか狂犬から逃げ切ったスレッタ。
    スレッタ「こ、怖かったぁ……。それにしてもどうしよう。明日の追試、今から頼める人なんて……」
    エラン「スレッタ・マーキュリー」
     黄昏れるスレッタに声を掛けたのは、なんと一昨日サンドイッチの差し入れをくれたイケメンだった。
    エラン「何か困ってるようだね。僕にできる事ならなんでも言ってよ」
    スレッタ「えっ!? えっと……実は明日の追試を手伝ってくれるビルダーがいなくて……」
    エラン「なんだ、それくらいならなんともないよ。僕も少しはビルダーの技術あるから」
     冷ました顔で二つ返事のエラン。
     スレッタはあまりの僥倖に困惑する。
    スレッタ「えっ、いいんですか!? あ、あの……どうして私にこんな親切にしてくれるんですか?」
     エランはサラッと答える。
    エラン「君に興味があるんだ」

     こんなイケメンに積極的なアプローチをされて落ちない女などいるだろうか? いや、いない。
     判定なしでスレッタとエランの親密度が+1された。

    スレッタ「じ、じゃあ……お、お願いしま……」
    ミオリネ「ダメっ!!」
     そこへ割って入ったのは花嫁だった。

  • 93スレ主23/07/22(土) 02:37:44

    ミオリネ「そいつは敵よ! 私の身体を狙ってる御三家の1人なんだから!」

    エラン「前にも言ったけど、僕は君に興味はない」

    ミオリネ「な゛っっっ!!」

     またしても無意味にフラれるミオリネ。

    ミオリネ「と、とにかく! 私の婚約者に勝手に手を出さないで!」

     ミオリネは無理矢理スレッタをエランから引き離すと、手を引いて歩き出した。


     スレッタ達が去り、1人取り残されたエラン。

     そこへ物陰から彼そっくりの少年が現れた。

    少年「ははは……惜しかったなぁ、フォウ」

    エラン「……盗み聴きなんて、相変わらず性格悪いね、ファイ」

    ファイと呼ばれた少年「まぁ、そう言うなよ。オレだって偶然通りがかっただけなんだ。

     と言うか聞いてくれよ! オレのカノジョがさ、デートの待ち合わせ場所を暗号みたいな地図で知らせて来たんだよ! もう待ち合わせ時間過ぎてるのに、場所わかんなくてさ! フォウは心当たりないか?」

    エラン(……いつの間にカノジョできたんだろう。僕ら6人兄弟の中でもファイだけはよく分からないな)

     エランは、彼そっくりな少年を無視して、寮へと帰って行った。


     ちなみにファイくん、デートはできたのかな?

    dice1d6=5 (5)

    1〜2.1時間遅れでデートできた

    3〜5.3時間遅れで少しだけデートできた

    6.カノジョさんは飽きて帰ってしまった(別れるとは言っていない)

  • 94スレ主23/07/22(土) 02:58:09

    ミオリネ「まったく、困ってるならまず婚約者でメインヒロインな私に相談しなさい」

    スレッタ「ご、ごめんなさい……」

     スレッタがミオリネに手を引かれて来たのは、なんともよく掃除されたお部屋だった。

    スレッタ「あの……ここがミオリネさんのお部屋ですか?」

    ミオリネ「入学当初は寮暮らしだったけどね。親父の理事長室をぶんどってやったわ」

    スレッタ「そ、そうなんですか。では、手伝ってもらえるって事で……また明日……」

     部屋を出て行こうとするスレッタの手を、しかしミオリネはがっしりと掴んだ。

    ミオリネ「スレッタ? 追試って実技だけじゃないわよね? 座学の追試もあるんでしょ? 今夜はここで泊まって勉強するといいわ」

    スレッタ「ひぃいいいいい!!!」

     なんとお泊まり会だ!

     これは嬉しいイベントかも!?

    dice1d6=1 (1)

    1.地獄の勉強合宿だった(親密度-1)

    2〜4.意外と普通だった

    5〜6.ミオリネとの絆が深まった(親密度+1)

  • 95スレ主23/07/22(土) 05:09:32

    スレッタ「はぁはぁ……もう、許してくださいぃ……」

    ミオリネ「スレッタ! まだこの問題解けてないでしょ! ほら、ちゃんと起きてって!」

     ほぼ徹夜で勉強会になったぞ。スレッタに軽いトラウマができたぞ。


     ところで、例の不良生徒達は余計な事しないよね?

    dice1d6=3 (3)

    1.やっぱり懲りてないのでする

    2.たとえあの不良が更正しても第二第三の不良グループが……

    3.むしろ教官の罰則でムカついたので八つ当たり

    4〜6.何もしてこなかった

  • 96スレ主23/07/22(土) 07:15:25

    (もしかしてこの日のスレッタ、運勢終わってるのでは?)

  • 97スレ主23/07/22(土) 16:48:25

    保守

  • 98スレ主23/07/23(日) 02:16:42

     5日目。追試当日。

    不良生徒A「昨日は散々だったし、あの水星女で憂さ晴らしするかぁ」

    不良生徒B「あの女、グエル先輩の玉の輿断りやがって……許せないよね!」


     不良生徒達の姑息な罠にかけられたスレッタ。

    ミオリネ「スレッタ、タイムは好調よ! そのまままっすぐ走って!」

    スレッタ「あれっ!? ミオリネさん! ジムトレーナーの右足が急に硬くなってきました! あ、歩けない!」

    ミオリネ「……スレッタ? そういえばそのガンプラ、購買で買ったの?」

    スレッタ「え? あっ、いえ。親切な人が『追試に使え』って、くださいました」

    ミオリネ(このおひとよしバカ……)

    クズ教官「時間切れ。スレッタ・マーキュリー不合格。再試験したければスタートラインに戻れ」


    ニカ「ねぇ、アレなんとかならない?」

    ヌーノ「アレなぁ……遅効性接着剤だろ? 短時間ではどうしようもないな」


    不良生徒A「ギャハハ! おもしろいね!」

    不良生徒B「いいキミよ! グエル先輩に色目使うからよ!」

    ラウダ「試験に落ちろぉ! 水星女ァ!」


     この逆境、スレッタは乗り越えられるだろうか?

    dice1d10=8 (8)

    1〜6.案の定ダメだった

    7〜9.誰かが、助けてくれた

    10.乗り越えられた!

  • 99スレ主23/07/23(日) 02:23:22

    (これだけは決めておこう)

     誰が助けてくれたかな?

    dice1d10=9 (9)

    1〜4.チュチュ

    5〜7.ニカ

    8.エラン(フォウ)

    9.グエル

    10.あえてセセリア

    (セセリア以外は親密度+1)

  • 100スレ主23/07/23(日) 06:18:54

    (チュチュとの関係狭まらないなぁ)

  • 101スレ主23/07/23(日) 16:52:33

    保守

  • 102二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 01:26:53

    ほし

  • 103スレ主23/07/24(月) 04:04:02

    クズ教官「スレッタ・マーキュリー、不合格」

     もう何度目かもわからない不合格。
     スレッタも次第に心が折れかけて来ていた。
    ミオリネ「まだよ! タイムは縮んでるわ! ガンプラ世界大会出るんでしょ! 水星村にガンプラバトル広めるんでしょ! 頑張りなさい、スレッタ!」
    スレッタ「は、はい!」
     その時、スレッタの前に現れたのはあのグエルだった。
    グエル「……スレッタ・マーキュリー。そのガンプラを渡せ」
    スレッタ「え!? い、嫌です!」
    ミオリネ「ちょっと! 何しに来たのよ! 追試の邪魔しないでよ!」
    グエル「いいから寄越せ。1分あれば終わる事だ」

     グエルの言葉に何かを感じたスレッタは、ジム・トレーナーのガンプラをグエルに手渡した。
    グエル「やはり膝関節が接着剤で固まってるな。時間がない。こうするしか……」
     グエルはジム・トレーナーの右足を取り外すと、自身のジム・トレーナーの右足も外して付け替えた。
    グエル「これで試験のルールに抵触せず、問題なく動かせるはずだ。あとはお前次第だな」
     グエルはそう言って歩き去って行った。
     その後ろ姿に、状況を理解したスレッタは頭を下げる。
    スレッタ「あ、ありがとうございます!」
     グエルは振り返らなかった。

  • 104スレ主23/07/24(月) 04:07:21

    クズ教官「チッ……スレッタ・マーキュリー、一応合格だ」

     『一応』という言葉を妙に強調しつつも、クズ教官はスレッタに合格を与えた。

     ところでチュチュは……


    dice1d6=3 (3)

    1〜5.不良生徒達を殴りに行った

    6.我慢した

  • 105スレ主23/07/24(月) 04:13:22

     予定調和の乱闘が始まった。

    チュチュ「何も背負ってねぇヤツが、頑張ってるヤツを笑ってんじゃねぇ!!」

     ちなみにスレッタはグエルのおかげで合格したので、試験場を後にするところだが、チュチュの喧嘩に気づいたかな?


    dice1d6=4 (4)

    1〜3.気づいた。もちろん原因は自分に関係あるとわかった(親密度+1)

    4〜5.気づかず帰った

    6.気づいたけど、いい歳した女の子がガチで殴り合いとかドン引きというか、怖いよね? 関わらないようにした(親密度-1)

  • 106スレ主23/07/24(月) 04:19:22

    スレッタ「はぁ……合格できてよかったです」
    ミオリネ「そうね。グエルの行動は意外だったけど、助かったものね。今度トマト1つくらいは分けてあげようかしら」
    スレッタ「……あれ? 本編にはあった何か大事なイベントを忘れてるような……」
    ミオリネ「別にいいじゃない。それより今夜は合格祝いに私の部屋でピザパーティでもしましょう」

     果たしてこのスレにまだチュチュ√の可能性はあるのだろうか?
     次回はエラン回。

  • 107スレ主23/07/24(月) 09:34:10

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:37:26

    ほしし

  • 109二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 00:38:40

    ほっしゅ

  • 110スレ主23/07/25(火) 06:21:37

    (保守感謝)

  • 111スレ主23/07/25(火) 17:03:16

    現在の親密度

    ミオリネ2 グエル2 エラン2 ニカ3 ソフィ1
    チュチュともう1人は0

    今日も深夜辺りに進める予定

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:24:00

    念のためほしゅ

  • 113二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:59:46

    意外とニカが頑張ってるぞ。地獄の勉強会わらた
    保守

  • 114スレ主23/07/26(水) 01:57:34

     関東のとあるゴルフ場にて。
     ベネリットグループのペイル社を牛耳るCEO達が、そこで遊戯に耽っていた。
    カル「ふふふ、今日の芝は随分と素直じゃないの」
    ニューゲン「さっきのホール、私達みんなパターを完璧に決められたのも久しぶりね」
    ゴルネリ「あの兄弟もみんなこれくらい素直なら苦労しないのにねぇ……」
    ネボラ「おとなしいのは、学園に送り込んだフォウくらいじゃない?」
    ゴルネリ「せっかくケレス家を後妻としてペイルごと乗っ取ったのに、じゃじゃ馬ばかりでは割に合わないわねぇ。今度の世界大会の為にもフォウには頑張ってもらわないと……」
    ニューゲン「あんな無愛想なヤツはガンプラのテストや学園のライバル企業の偵察でもやらせておけばいいのよ」
    カル「そういえば、フォウったら例の『魔女』にお熱らしいじゃない?」
    ニューゲン「逆よ。『魔女』がフォウにホの字なのよ」
    ゴルネリ「あら〜、それは青春ねぇ。上手く利用すればあのエアリアルも『魔女』の秘密も手に入って……」
    ネボラ「ペイルはより強力な技術を得る。世界大会でもペイルの力を世に示せるわ」
     CEOの1人が打ったティーショットが、まるで吸い込まれるようにホールインワンを決めた。
    「「「「風向き、変わりそうね」」」」
     今朝は吹き荒れるような逆風だったゴルフ場の風は、いつのまにか穏やかな順風に変わっていた。

  • 115スレ主23/07/26(水) 02:27:02

    ベルメリア「……と言うわけで、あなたの次の任務はエアリアルの調査、そして奪取よ。上手く接触して、決闘を取り付けておいて」
    エラン「要するに、僕にスレッタ・マーキュリーを甘い言葉で誑かして騙せって言うんだよね。ゼロ兄さんやファイみたいな軽薄な感じで」
    ベルメリア「恨み言はやめて」
    エラン「彼女も僕らと同じように強力なアシムレイトが使えるのかもしれない」

     一方スレッタは、新しくできた友達に占いをしてもらっていた。
    アリヤ「うーん、『波乱』と『冒険』? キミのこの先に待つ道のりは『サイコロ』だけが知る?」
    スレッタ「えっと、つまり……よくわからない感じですか?」
    アリヤ「とりあえず、大事な時にファンブルしないように神社でダイスのお祓いしてもらった方がいいね」
    スレッタ「……あの、ここにいない人の事とか占えますか?」
    アリヤ「占いたい人の誕生日を教えて」
    スレッタ(エランさんの誕生日……なんとか聞き出せないかな?)
     その折、ちょうどエランから電話が掛かってきた。
    『明日の休日、一緒に出掛けよう』
     そんな内容の電話だった。

  • 116スレ主23/07/26(水) 02:49:36

     翌日の朝。

     スレッタはデート前にファッションコーディネートをお願いするため寮に来ていた。

    スレッタ「わぁ、すごいです! 髪がいつもより綺麗に整ってて、服も少し手を加えただけなのに、まるで別の服来たようにお洒落になりました!」

    チュチュ「ふっふっふ、ニカ姉のコーデはガチだからな! タダでやってもらえる事を感謝しとけよ」

    スレッタ「はい! ニカさんは素敵なファッションコーディネーター、いえ! これはもうそれを超えたスーパーコーディネーターです!」

    リリッケ「えっと……それは別の意味になちゃいませんか?」


     その時、ミオリネが現れた。

    ミオリネ「スレッタ! エランとデートってホントなの!? アイツは御三家だって言ったじゃない!」

    スレッタ「ヒェッ!」

     先日の地獄の勉強合宿のトラウマのせいで心なしか本編より怯えてるスレッタ。

     ニカ達がミオリネを食い止める事になった。

    チュチュ「ここはあーし達が食い止める! お前は先に行け!」

    ニカ「デート頑張ってね、スレッタ」

    スレッタ「は、はい! スレッタ・マーキュリー行きます!」

    ミオリネ「スレッタぁ! ロミジュリったら許さないからね!!」


     また奥深い名言が生まれてしまった。

     スレッタはシェイクスピアの作品に果たしてどれほど詳しいだろうか?

    スレッタ(『ロミオのジュリエット』の結末ってなんだっけ? 確か……)


     スレッタにとってのロミジュリとは?

    dice1d6=6 (6)

    1〜3.『駆け落ち』

    4.『心中』

    5.『決別』

    6.『妊娠→男に捨てられ→シングルマザーEND』

  • 117スレ主23/07/26(水) 02:56:50

    スレッタ(ロミジュリって確か妊娠したジュリエットがロミオに捨てられる話だったっけ?
     ミオリネさん、私がエランさんに弄ばれて捨てられると言ったのかな。なんて恐ろしい話を……) 
     多分↓画像の物語と混同しているスレッタ。
     このすれ違いが何か意味を持つかはまだ誰も知らない。

  • 118スレ主23/07/26(水) 06:35:29

  • 119スレ主23/07/26(水) 17:20:14

    『今日の待ち合わせ、この絵の場所。遅刻しないでね ノレア』

     交際相手からのメールを読んだファイ少年はため息を吐いた。口元がニヤついているのは相変わらずだったが。
    ファイ「フォウは今頃スレッタ・マーキュリーとデートなのに、同じデートでどうしてこうも差がつくかなぁ。ま、いいけど。
     えーと、この絵右上に描かれてるのってスカイツリーだよな? うーん、今日も遅刻確定か……」
     ファイはそんな感じで交際相手の絵を睨みながら街を彷徨っていた。
     そして、偶然、スレッタを見つけた。
     エラン・フォウ・ケレスとのデートの待ち合わせ場所で高鳴る鼓動に戸惑う彼女を。

    ファイ(うーん、純情だなぁ。オレの手で汚したくなってきたよ)

  • 120スレ主23/07/26(水) 23:55:47

    ファイ「やぁ、スレッタ。待たせたかい?」

    スレッタ「あっ、エ、エエ、エッッッッッッランさん!おはおは〜〜〜!! ……ようごいましゅごにょごにょ……」

     平常心を失い、盛大に挨拶を失敗するスレッタ。


    ファイ(これは優しくしてやれば一発で堕ちるな。フォウの任務の手助けになるし、何より面白そうだから、もう少し遊ぶか)


    ファイ「すまないね。キミの事で頭がいっぱいで、昨夜はずっと寝付けなかったんだよ」

    スレッタ「へぇ……え゛ぇっ!?」

    ファイ「今日のデート、楽しみだったよ。いっぱい思い出作ろうね♡」


     ファイの完璧な演技にスレッタは騙されてしまうのだろうか?

    dice1d10=8 (8)

    1〜2.「誰、ですか?」(エランとの親密度+1)

    3〜5.ファイ君のカノジョが武力介入してきた

    6〜7.エランがこっそり妨害してきた

    8〜9.エランがキレ気味に姿を現した(エランとの親密度+1)

    10.スレッタは騙される(アカン…)

  • 121スレ主23/07/27(木) 02:16:25

    スレッタ「えっと……エランさん、今日はいつもより積極的ですね……」
    ファイ「だって、キミとの大切な時間だからね。いっぱい楽しみたいじゃないか。とりあえず、近くの喫茶店にでも……」
    エラン「その辺にしてもらおうか、ファイ」
    スレッタ「!? エ、エランさんが2人!?」
    ファイ「ちぇっ、あと少しでキスくらい奪えたのになぁ。タイミングよすぎるんだよ、フォウはさ」
    スレッタ「キ、キスぅっ!?」
    エラン「そんな事してみなよ、ファイ。君の大事なカノジョさんが黙ってないよ」
    ファイ「あーはいはい。じゃ、オレはカノジョ探しに行くよ。またね、スレッタ」
     ファイはひらひらと手を振って去って行った。
    スレッタ「わ、わけがわからない、です」

     親密度3により、エランの秘密を取得できるようになった。

  • 122スレ主23/07/27(木) 06:38:48

    エラン「はぁ……。見られてしまったからには説明しておこう。変な噂を立てられても困るし」


     とりあえず手頃な喫茶店で落ち着いたスレッタとエラン。

     エランは何かを後悔したような顔をしている。


    エラン「アレは僕の六つ子の弟、ファイだよ。たまに僕のフリして悪さをするんだ」

    スレッタ「そ、そうだったんですね……! わ、私、危うく弄ばられるところだった……」

    エラン「それに関しては僕が謝罪するしかないよ。アレはどうしようもなく軽薄なろくでなし陰険野郎だから」

    スレッタ「あっ、でも……『やりたい事リスト』の1つ、『イケメンに弄ばれる』を達成するチャンスだったのに!」

    エラン(……不思議な子だ。とりあえず兄弟の話はしてもいいけど、ペイル社とケレス家の暗部だけは伏せておかないと)

     スレッタが彼の闇を知る事になるのは、もう少し後の出来事だ。


     ちなみにエラン兄弟のミドルネームは、長男から順番にゼロ、ネオ、デュオ、トライ、フォウ、ファイだ。

     長男ゼロはペイル社で働いている、とスレッタは説明を受けた。

     実際のゼロは弟達同様ペイル社に搾取されている立場なのだが、もちろんそれは内緒。

     かくしてスレッタはしばらく穏やかなひと時を過ごすことができた。

     できたよね?

    dice1d100=77 (77)

    1〜97.できた

    98〜100.エランがうっかり口を滑らせてそこからシリアスムードに!

  • 123二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 07:04:15

    モリアーティ教授は三兄弟だけど3人ともジェームス・モリアーティなんだよな

  • 124スレ主23/07/27(木) 15:41:59

    保守

    (>>123 滝増やさないと)

  • 125スレ主23/07/28(金) 01:16:48

    フェルシー「グエル先輩、大変ッス!」
    ペトラ「水星女が『氷の君』とデートに行ったそうです!」
    グエル「なんだと!? 場所はどこだ!?」
     グエルはガンプラを携えて寮を飛び出した。

     その頃スレッタとエランはガンプラショップのフィールドで、エアリアルの動きを見ていた。
    エラン「本当にすごいね、このエアリアルは」
    スレッタ「はい、私の姉が作ってくれたんですよ。今ではもう家族みたいなものです」
    エラン「家族……」

     エランには家族の思い出があまりない。
     母は彼らが生まれてすぐに他界し、厄介な後妻を4人も招いた愚かな父も幼い頃には同じく他界した。
     ケレス家を乗っ取り、ペイル社を手中に収めた後妻達は、兄弟が結束して歯向かう事を恐れたのだろう。6人全員を別々に扱うようにしたのだ。
     兄弟それぞれの才能を利用する為にもそれは効率的だったらしく、兄弟で顔を合わせる機会も次第に減っていった。

    スレッタ「エランさん?」
    エラン「……なんでもないよ。それより、もっと君の事が知りたいな。いつからこのガンプラを使うようになったのかな?」
    スレッタ「幼い頃からずっとです」
    エラン「ずっと? ガンプラバトルで身体が痛くなったりした事はないのかい?」
    スレッタ「え、ないですよ? そんな、ガンプラバトルで身体が痛くなるなんて事、あるんですか?」
     エランはスレッタの言葉に戸惑い始めた。
    エラン「少し、エアリアルを貸してくれないかな?」

  • 126スレ主23/07/28(金) 01:41:11

    エラン(彼女がアシムレイトを使っているなら、このガンプラとの親和性の高さと慣れで様々な動きができるのも頷ける。
     だが、アシムレイトならガンプラへのダメージが使用者に跳ね返るはず。それに極度の集中による精神的な反動も大きい。スレッタ・マーキュリーは何故平然としていられるんだ?
     やはり、このエアリアルに秘密があるのか……?)
     スレッタから借りたエアリアルを操縦してみるエラン。慣れない機体だが、アシムレイトによる同調を試みてみる。
    エラン(僕なら大抵のガンプラに多少は同調できる。エアリアルと同調可能なら、スレッタと同じような動きが可能になるかもしれない)
     しかし、エランの意識はエアリアルと結びつかなかった。まるで未だ自分以外の誰かと同調しているかのように。
    『僕に触らないで』
     ガンプラがそう言った気がした。
    エラン(バカな……!? ガンプラバトル以外でも常にアシムレイトを使用し続けられる人間なんているのか!? いたとしても、彼女がそんな風には見えない!
     何故彼女はあんなに笑っていられるんだ!?)

    スレッタ「あ、あの、楽しかったですか? エアリアルで遊ぶの、気持ちいいですよね?」
     エアリアルを返してくれたエランの様子がおかしい事に、スレッタはすぐに気づいた。
    スレッタ「エランさん……もしかしてエアリアルが気に入りませんでしたか?」
     エランは不愉快そうに答えた。
    エラン「……エアリアルはよくできたガンプラだよ。だけどガンプラバトルなんて楽しくも気持ちよくもないね」
    スレッタ「そ、そうでしたか……。あっ、ところでエランさんの誕生日っていつですか?」
    エラン「そんなもの、僕にはないよ。君さ、あんなものに触れているくせに、よくヘラヘラ笑っていられるな。どうかしてるよ」

  • 127スレ主23/07/28(金) 02:11:08

     グエルがやって来た。

     彼はスレッタの泣きそうな顔に気づくと、エランを鋭く睨んだ

    グエル「……おい、エラン。貴様、コイツに何をした? 返答次第では……」

    エラン「決闘でもするかい? いいよ。ここは学園外だけど、僕らは決闘委員会だからね。君に決闘を申し込むよ」


    シャディク「あのさ……俺も休日でデート中なんだけど。明日じゃダメなのかな?」

    エラン「いいから、さっさと決闘の宣誓を取り仕切ってくれないかな。今日の僕は少し機嫌悪いんだ」

    シャディク(そうらしいなぁ……)

     エランのスマホ越しにシャディクのため息が聴こえて来た気がした。


     ところで2人のガンプラバトル、今回はダイスで判定する事になるので、グエルのガンプラ次第で今後の展開に影響が出るぞ。


     エランはファラクト固定だが、グエルは何を持ってきたかな? ()内の数字で補正がかかるよ

    dice1d10=4 (4)

    1〜3.ラウダのディランザ(+30)

    4〜8.トライオン3(+45)

    9.早くもシュバルゼッテ実装(+70)

    10.素組のストライク+ニカの真似して作った謎バックパック試作品(+10)

  • 128スレ主23/07/28(金) 02:21:33

    シャディク「それで、両者はこの決闘にそれぞれ何を賭ける?」
    エラン「僕が勝てば、今度はスレッタ・マーキュリーとの決闘を希望する」
    スレッタ「エランさん…………」
    グエル「俺が勝ったら、二度とコイツをスレッタ・マーキュリーに近づかせない事を望む」
    シャディク「おやおや」
    スレッタ「あ、あなたには関係ないじゃないですか」
    グエル「コイツはお前の敵だ。御三家だぞ」
    スレッタ「あなただって御三家じゃないですか……」
    グエル「お、俺はッ……! ちっ!」

    シャディク(水星ちゃん、罪な女だなぁ……)

  • 129スレ主23/07/28(金) 06:37:04

  • 130二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 07:16:25

    シャディクがデートって誰とだろう…?
    まさかこの時空のシャディクは一歩踏み出せたのか?

  • 131スレ主23/07/28(金) 17:46:20

    >>130

     せっかくだからシャディクのデート相手も決めておこう。

     どうせミオリネを口説けないから代償行為として他の女で気を紛らわしてるんだろうけど(決めつけ)


    dice1d100=26 (26)

    1〜25.他の男子生徒から奪った女子と

    26〜60.レネ達取り巻きの誰かと遊び感覚で

    61〜70.実は『デート』とはジョークだった

    71〜85.スレッタにロミジュリられそうになってるミオリネの愚痴を聞かされてた(口説き落とすチャンスがあるので嘘ではない)

    86〜99.ミオリネにちゃんとデートを申し込んでいた

    100.妄想の中のミオリネと楽しんでいた

  • 132スレ主23/07/29(土) 03:23:04

     シャディクは割と普通にオフを満喫していたらしい。運がなかったね。


    ラウダ「兄さん! 決闘はもう禁止されてるのに、こんなのダメだ!」

     ラウダがガンプラショップに駆けつけてきたが、グエルは見向きもしない。

    グエル「トライオン3……今なら俺に力を貸してくれるか?」


     ファラクトの性能はかなり高い。

     グエルは不利だが、果たして勝負の行方は?

    (5回判定を行い、より高い数字を多く出した方が勝ち。ただし±10以下しか差がない判定は引き分けとする)


    ↓トライオン3     ↓ファラクト

    ① dice1d45=23 (23) 対 dice1d60=46 (46)

    ② dice1d45=39 (39) 対 dice1d60=17 (17)

    ③ dice1d45=33 (33) 対 dice1d60=33 (33)

    ④ dice1d45=42 (42) 対 dice1d60=58 (58)

    ⑤ dice1d45=5 (5) 対 dice1d60=20 (20)


    エラン「ファラクトのテストにはちょうどいい相手だ。さっさと終わらせて、今度はエアリアルを奪いに行こう」

  • 133スレ主23/07/29(土) 03:37:15

     機体のスペック差にも関わらずグエルは善戦した。

     しかし限界性能の違いまでは覆す事ができず、グエルは敗北した。

    エラン「勝ったよ、スレッタ。次は君との決闘だ。賭けるものは、エアリアルだ」

    グエル「くっそぉぉお……!!」

    スレッタ「グエル先輩……」

     何故周りから反対されながらも彼がこんな決闘を受けたのか。理由は分かっている。


     スレッタはグエルの気持ちを……

    dice1d6=3 (3)

    1〜2.次の決闘の為にも考えないようにした

    3〜5.気づいてしまった(親密度+1)

    6.拒んだ(💣)


    ガンプラ屋店主「なぁ、アスティカシアの学生さんだから決闘に貸してやったのはいいけどさぁ……そういうギスギスしたのは他所でやってくれねぇか?」

  • 134スレ主23/07/29(土) 06:46:21

  • 135スレ主23/07/29(土) 17:17:53

    スレッタ(グエル先輩……本気で私の事を思って怒ってくれた? お父さんに決闘禁止されてるのに? なんだろう……この落ち着かない気持ち……)

     グエルもついに親密度3に達した。
     親密度2しかないし、そんなんでスレッタを抱けるのかよ、ミオリネェ……。
     グエルやエランやニカが取っちまうぞ。

    エラン「次の決闘は明日でいいかな? 正直僕はもう君にもエアリアルにも興味ないけど、ペイル社が欲しがっていてね。奪わせてもらうよ、君のエアリアル」
    スレッタ「……その前に、今日のデートまだ途中ですよね? まさか誘っておいて勝手に帰るなんて言いませんよね?」
    エラン「……え?」

    スレッタ「はっぴば〜すで〜エランさ〜ん🎶
    はっぴば〜すで〜エランさ〜ん🎶
    はっぴば〜すで〜でぃあ〜エランさ〜ん🎶
    はっぴば〜すで〜エランさ〜ん🎶」
    エラン「君さ……本当に鬱陶しいね」
     デートの最後はカラオケして過ごした。
     エランの気持ちはさておき、やりたい事リストの1つは埋まった。
    スレッタ(エランさん、カラオケ楽しんでくれなかったなぁ……。なにがいけなかったんだろ……)
     スレッタは、時に善意は悪意よりも脅威になりうる事を知らなかった。

  • 136二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 17:31:15

    見てるぞ。保守

  • 137二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:56:21

    この世界線だと、エアリアルVSファラクト後の4号はどうなるんだろう……

  • 138スレ主23/07/30(日) 09:24:59

  • 139スレ主23/07/30(日) 19:53:36

    ラウダ「兄さん……もう一度僕が父さんに頼んでみるから、だから……」

    グエル「いいんだ、ラウダ。寮の事は任せたぞ」

     禁止されていた決闘を行い、しかもヴィムのお気に入りだったトライオン3を大破させたグエルは、その日のうちに寮を追放された。

     近いうちに退学させられるであろう事も聞かされ、彼は……

    グエル「テントよし、火の準備よし、衣類よし、その他小道具よし! じゃ、行ってくる!」

     割と楽しそうに『すぺぇし庵』のすぐ隣りにテントを建てていた。


     ところでペイル社CEO達のゴルフはどうなったかな?

     風向きはよくなっていたはずだが……

     4人の平均スコア(ゴルフのスコアは数字が小さいほど上手い)

    dice9d15=14 10 8 5 14 12 13 2 11 (89)

    9〜17.単なるスコアの計算ミス。ありえない ※1

    18〜40.超人的スコア。今すぐプロになれる

    41〜60.プロゴルファー目指すべき

    61〜72.ガチで上手い人

    73〜90.結構上手い人

    91〜99.まぁまぁ上手い人

    100〜120.まだ初心者レベル

    121〜135.下手


    ※ゴルフコースは18ホールあるので全部ホールインワン決めても18未満にはならないため。一度に振れるダイスの数には制限があったので9個で振ってる

  • 140スレ主23/07/30(日) 20:19:17

     4人の平均89とか、結構現実的で好成績なスコア出したペイル社CEO達……。
     まぁ、いくらスコア叩こうがストーリーの本筋には、まったく関係なかったけど。

     その晩、エランはファラクトの整備をしながらも苛立ちを抑えられなかった。
    エラン(励ましのつもりで誕生日ソングを歌うなんて、どんな神経してるんだ、彼女は……)
     エラン達兄弟は誕生日を祝ってもらった事がない。
     母は彼らが生まれてすぐ去り、父は仕事による多忙の為に兄弟の誕生日を忘れ、後妻が現れてからすぐ入れ替わるように消えた。
     おそらく誕生日の日付を知っているのは長男ゼロくらいだろうが、あの長男のひねくれた性格だ。わざわざ親切に教えてくれなかったし、こちらから尋ねる気もない。
    エラン(スレッタ・マーキュリー……僕と同じだと思ったのに……)
     彼女が自分よりも遥か上のアシムレイト使いか、それとも別に何かトリックがあるのか。いずれにしても自分とは似ても似つかない別モノだったのだ。

    スレッタ『はい、私の姉が作ってくれたんですよ。今ではもう家族みたいなものです』

     エランはふとスレッタの言葉を思い出して、ベルメリアに連絡を取った。
    エラン「あれほどのガンプラを作れるんだ。相当なピルダーのはず。アンタは昔プロスペラと同じ職場にいた。なら、知ってたんだろ? スレッタの事も、その姉の事も」
     ベルメリアは深くため息を吐いた。
    ベルメリア「誓って言うけど、スレッタとは面識はないわ。姉のエリクトならあるけど」
    エラン「エリクト……。どんなビルダーかな?」
    ベルメリア「エリクトは……21年前、わずか4歳でガンプラ世界大会に出て、準決勝までストレートで勝ち進んでいた。そうね、間違いなく天才だったわ。私も見てたわ。けれど、何故か決勝戦の日、試合会場には姿を現さず棄権。その後、ガンプラバトルから姿を消した。今は父と一緒に宇宙飛行士のお仕事してるそうよ。」
    エラン(天才エリクト……何故ガンプラバトルをやめた? 何故妹にガンプラを作って託した? エアリアルの秘密はそこにあるのだろうか……)
     ベルメリアの言葉にエランは気色の悪い疑念と違和感を覚えた。

  • 141二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:38:23

    ほしゅ

  • 142二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 02:31:05

    このレスは削除されています

  • 143スレ主23/07/31(月) 04:50:19

    スレッタ(やっぱり、これしかない。私が決闘で賭けるもの……)
     一晩考えた末にスレッタが出した答えは、エランの事をもっと教えてもらう事だった。
     だけど、果たしてそれがエアリアルを賭けるに値するものだろうか。
     朝日の光が当たるベッドから起きたスレッタは、机の上に寝かせていたエアリアルを手に取る。
    スレッタ(もし、エアリアルを他人に取られたって知ったら、お姉ちゃんは怒るかな)

    プロスペラ「おはよう、スレッタ。今朝は早いのね」
    スレッタ「おはよう、お母さん。ねぇ、もし……」
     スレッタはプロスペラに自身の心配を投げかけた。
     すると意外にもプロスペラは平然と微笑んだ。
    プロスペラ「なんだ、そんな事なの?」
    スレッタ「そ、そんな事って……お姉ちゃんが一生懸命作ってくれたガンプラだよ?」
    プロスペラ「いいじゃない。別に暴力で無理矢理奪われるわけじゃないんでしょ? ちゃんとルールに則って取られたのなら、エリィは怒らないわよ」
    スレッタ「そ、そうかな……」
    プロスペラ「それにね」
     母は悪戯な笑みを浮かべながら朝食のパンケーキを差し出した。
    プロスペラ「取られたなら、取り返せばいいのよ。スレッタはまだ若いんだもの。いっぱい失敗して悩めばいいわ。『進めば2つ』よ」
    スレッタ「そう……だよね。ありがとうお母さん、いただきます!」
     少し迷いの晴れたスレッタだった。

    ニカ「大丈夫? エランさんと戦える?」
     学園に着いた頃にはスレッタの顔に翳りはなく、心配してくれたニカにも、明るい笑顔で返事ができた。
    スレッタ「大丈夫です! お姉ちゃんの作ってくれたエアリアルは世界最強なんですから!」
     空は群青。その中にポツリと小さく月が浮かんでいた。

  • 144二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:39:10

    >>143

    母親としての回答満点過ぎない?

    この時空のマッマ、どんな感じなんだろ……

  • 145スレ主23/07/31(月) 18:07:53

     そしてスレッタとエランの決闘が始まる。

    エラン「僕の事が知りたいだって? 僕がアシムレイトでいつもガンプラバトルが辛くて、なのにペイル社が無理矢理戦わせてるって言えば、君は満足なのか」

    スレッタ「エランさん……」

    エラン「僕ら兄弟はみんなアシムレイト使いだ。けれどベネリットグループではアシムレイトが禁止されてる。何故か分かるか? アシムレイトは生命にかかわる危険な能力だからだ!

     僕はそんな命懸けで戦ってきたのに! ヘラヘラしながらそれだけの力を振るう君だけは、絶対に許せない!!」


     決闘の判定は前回みたいに3回ずつダイス振ります(両者の差が±10以下なら引き分け)。

     ただし今回はストーリーと同時進行という事でレスごとに判定を分けます。


     ↓エアリアル     ↓ファラクト

    ①dice1d55=27 (27) dice1d60=53 (53)

  • 146スレ主23/07/31(月) 18:25:33

    オジェロ「エアリアル、やばくないか!?」

    ヌーノ「こりゃ負けるかもなぁ」

     エアリアルに所持金全部賭けた男子達は悲痛な表情でモニターを眺めている。

     だがその横でニカは平然としていた。

    ニカ「大丈夫、エアリアルはまだ本気を出してないよ」

    チュチュ「マジ?」


    エラン(なんだ? エアリアルの動きが急によくなったような。まるで初めてギアを上げたような)

    スレッタ「……うん、そうだよね。……え? ビット半分も下げるの? そっか、粒子節約とビット操作の精密性向上かぁ。わかったよ、エアリアル」

    エラン(誰と話してるんだ?)


    エアリアル→ dice5d30=12 30 2 30 3 (77)

    ファラクト→ dice1d60=1 (1)

  • 147スレ主23/07/31(月) 18:33:25

     ファラクトは動作不良を起こした。

    エラン「しまった! グエルとの決闘で受けたダメージのせいか!? だがビットさえ当てればまだ!」

    スレッタ「ごめんなさい、エランさん。それ、もう見切ってしまいました」

     ファラクトのビット攻撃を擦りもせず容易く回避するエアリアル。

    エラン(ありえない! ファラクトの動作不良を抜きにしても、まるで次元が違う! これがエアリアルの真価なのか! 何故スレッタの反応速度まで上がってるんだ!? だが、このまま負けるわけにはいかない!)


     圧倒的な力を示すエアリアルと、最後の意地を見せるファラクト。

     その決着の時……


    ③ エアリアル→ dice5d30=1 26 25 5 3 (60)

    ファラクト→ dice1d60=29 (29)

  • 148スレ主23/07/31(月) 18:54:40

     エアリアルの猛攻にファラクトは倒れた。
     結果だけ見ればスレッタの大勝だろう。
     そしてその戦いを通してエランはついに気づいた。
    エラン(そうか。やっとわかった気がする。何故エアリアルの製作者エリクトが気になったのかも)
     天井で見えないと分かっていても、思わず空を見上げようとしてしまうエラン。
    エラン(もし幼き天才エリクトがアシムレイトを使えていたなら……もしその能力が仮に21年間ずっと成長し続けていれば……もし彼女に作られたエアリアルがずっと彼女と同調していれば……もしエアリアルを通してスレッタとも同調できていれば)
     思い浮かんだのは、月面で痛みに耐えながらもスレッタを応援し続けている彼女の姉の姿だった。

    エラン(完敗だよ。そんなシスコンガンプラ、ずっと孤独だった僕なんかに倒せるわけなかったんだ)
     負けたのに、不思議と清々しい気分だった。
     半壊したペイル社のガンプラを回収して立ち去ろうとするエラン。
     しかしスレッタはそんな彼を逃さなかった。
    スレッタ「約束、ですよ。逃げないでください」
    エラン「君は本当に鬱陶しいね」
     そう言ってエランは微笑んだ。

  • 149スレ主23/07/31(月) 19:17:06

    ベルメリア「どうかお考え直しください! 彼にはまだ利用価値があります!」
    ゴルネリ「……え? もしかしてあなた何か誤解してないかしら?」
    ニューゲン「確かにフォウはもういらないと言ったわね」
    ネボラ「でもだからと言って人間の命を奪うような事、私達がするとでも?」
    カル「ペイル社は人道的でクリーンな企業よ。お忘れなく……あ、それロン! ホンイツドラ8!」
    ベルメリア(あ、あれ〜? 彼が処分されるとか思ったのって私だけなの?)
     エランの処遇はまだ未定だ。

     スレッタはついにエランから自身の秘密を聞かされた。
     継母にペイル社もケネス家も乗っ取られた事。
     兄弟全員その奴隷のような扱いを受けていた事。
     その為にベネリットグループで禁止されているアシムレイトを使わされていた事など。
    スレッタ「エランさん、辛かったですね……」
    ミオリネ「まったく、最低だわ。グループ内で告発すべき案件よね」
    エラン「……なんで君がここにいるの?」
    ミオリネ「私がスレッタの婚約者だからよ!」
    エラン(……邪魔だなぁ)
     共通√はまだまだ続く。

  • 150二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:07:08

    このレスは削除されています

  • 151スレ主23/08/01(火) 09:00:26

    保守

  • 152スレ主23/08/01(火) 09:49:42

    (>>136

    応援感謝


    次は例のメスガキの出番かな。

    あと書き忘れてたけど、エランとの親密度+1で4到達。まだ他のキャラ達も逆転のチャンスはあるけど)

  • 153二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 09:51:43

    4ババアギャグキャラにするならこんな感じでよかったのになぁ

  • 154二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 18:15:20

    ほしゅ

  • 155二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:36:02

    やはり序盤の4号のポンタポイントの稼ぎっぷりがすごいな……そりゃ本編で退場させないと4号√が即確定してしまう……

  • 156スレ主23/08/02(水) 01:16:47

     エランとの決闘から数日後。

    スレッタ「ミオリネさん、それってパーティの招待状ですか!?」

    ミオリネ「行かないわよ」

    スレッタ「御三家も出席するんですよね」

    ミオリネ「エランなら普通に学校来てるじゃない」

    スレッタ「きっとそこでミオリネさんがとんでもない重大発表をしてみんなを驚かせたり……」

    ミオリネ「なんで意味もなく株式会社設立しなきゃいけないのよ。とにかく行かないわ」

    スレッタ「あ、はい……」


     ベネリットグループの大会議場にて。

    サリウス「先日の決闘からスレッタ・マーキュリーとエアリアルの潜在能力が再計算できました。エラン・ケレスとファラクトの2倍以上です」

     サリウス・ゼネリは値踏みするような目で語る。

     周囲からどよめきが聴こえる中、ペイル社CEOとデリングだけが静かだった。

    サリウス「もはや明らかでしょう。異常なまでの敵ビットへの反応速度。ファラクトの防御のわずかな隙間を縫うような緻密な攻撃。まるで自身の身体のようにガンプラを操る技量。

     スレッタ・マーキュリーはアシムレイトを使用しております。

     デリング総帥、この事態に対してどのような対処をされますか?」


     デリングは……

    dice1d6=4 (4)

    1.ミオリネの事を考えていたので聞いていなかった

    2〜4.「以前の決闘の結果のみが真実だ」と話を終わらせた

    5〜6.「ならば再度決闘をさせてみよう」と新たな決闘相手を呼ぶ事にした

  • 157スレ主23/08/02(水) 01:27:41

    デリング「以前の決闘で答えは出たはずだ。スレッタ・マーキュリーの在学は許可された。
     そして呪われた力であるアシムレイトを彼女が使っているならば、我々はアシムレイトを知る為にも彼女とエアリアルでデータを取る事もまた有益なはずだ」

     アシムレイトはファイターとガンプラが一体化する事で性能を何倍にも引き出す能力だ。
     しかしその反動によりファイターはガンプラのダメージを受けてしまうリスクがある。
     だからベネリットグループでは禁止されていた。
     誰よりもデリングが禁止していたはずだった。

    サリウス(デリングめ。やはりアシムレイト肯定派か……)

  • 158スレ主23/08/02(水) 01:39:42

     明日は休日。

     スレッタは夜遅くまで友人達に片っ端から電話を掛けていた。ミオリネ、ニカ、いつの間にか少し仲良くなっていたチュチュなどなど。

     最後に掛けたのはエランだった。

    スレッタ「それでですね! 明日ガンプラショップに行こうってみんなで話したんですよ! エランさんも是非……あ、エランさん、やっぱりまだガンプラは苦手でしたか? す、すみません……」

    エラン「気にしなくていいよ。この間の君との決闘で、僕もガンプラファイトの楽しさを思い出したからさ。アシムレイトさえ使わなければいいだけだし」

     エランの微笑むような声にスレッタの胸は高鳴る。

    スレッタ「じ、じゃあ! 明日一緒に!」

    エラン「でもごめん。明日はどうしても外せない用事があるんだ。君のせいじゃないけど、決闘に負けた事でペイル社からも色々叱責喰らったし」

    スレッタ「そ、そうですか……」

     昂揚していた心が沈むようだった。

    スレッタ「もう寝る時間ですね。そろそろ終わりにしましょうか」

    エラン「うん。……あ、スレッタ。君のエアリアルについてだけど」

    スレッタ「はい?」

     電話の向こうでエランは躊躇うようだった。

     そしてエランは……


    dice1d6=5 (5)

    1.「君はエアリアルを手放すべきかもしれない」

    2〜5.「……なんでもない」

    6.「エアリアルを使うなら、負けてはいけないよ」

  • 159スレ主23/08/02(水) 01:49:25

     エランは躊躇った末に、口にしかけた言葉を飲み込んだ。
    エラン「……なんでもない。おやすみ、スレッタ」
    スレッタ「? ……はい。おやすみなさい、エランさん」

     スマホをぞんざいに投げ出して、エランはベッド上で仰向けになる。
     不思議とため息が出てきた。
    エラン(きっと、エアリアルはエリクトと同調している。だから無敵のように強い。だけどもしそのエアリアルがやられたら、きっとエリクトにも致命的なダメージが行くはずだ。
     だが、それを彼女に伝えてどうする?
     スレッタはきっと何も知らない。僕が余計な事を言えば、それはただのプレッシャーにしかならない。
     僕は……あぁ、そうだ。
     僕はスレッタに、ずっと無邪気にガンプラバトルを楽しんで欲しいんだ。
     きっと僕は彼女のそんな姿に憧れを抱いたのだから)

  • 160スレ主23/08/02(水) 06:46:42

  • 161スレ主23/08/02(水) 17:08:39

    保守
    (深夜くらいに進めます)

  • 162二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 00:04:21

    パーティに出席しない笑った。
    そりゃエランも学校通ってるから行く必要ないしペイル社もなんか人道的だし会社を設立する理由もないわな
    でも端折り方!(ほめてます)

  • 163スレ主23/08/03(木) 01:13:34

     翌日、スレッタはチュチュ、ミオリネ、ニカとガンプラショップへ向かった。

     ガンプラだけでなく、さまざまな模型やホビーを扱うとても大きな店だった。

    ニカ「広いね。案内表示ないと迷うかも」

    チュチュ「あーしとニカ姉は背景キット見てくるわ」

    ミオリネ「私はせっかくだから、プラモデル市場を知る為に色々店内を見て回る事にするわね。30分後に合流しましょう」


     とても自然な流れで単独行動になったスレッタ。

    スレッタ「わぁ、MGユニコーンガンダムかっこいいなぁ。こっちのシナンジュはカラー違いなんだ。家で飾りたいなぁ」

     その時現れたのは……


    dice1d6=6 (6)

    1.ソフィとノレア

    2〜4.ソフィ

    5.ソフィとノレアとファイ

    6.ソフィとグエル

  • 164スレ主23/08/03(木) 01:22:08

     まさかの組み合わせ。

     2人はどういう関係なんだ?

    dice1d6=5 (5)

    1〜2.偶然居合わせただけ

    3.最近知り合った友達

    4.テント生活中に拾われて同居中

    5.グエルがガンプラの修行を受けている

    6.メスガキと下僕の調教中

  • 165スレ主23/08/03(木) 01:46:39

    ソフィ「お姉ちゃん?」
    スレッタ「え?」
    ソフィ「やっぱりお姉ちゃんだ!」
    スレッタ「えぇっ!?」
    ソフィ「ここに来れば会える気がしたんだよ。この国でもっともガンプラの品揃えが豊富だからね。
     あの試合見たよ! コイツをカッコよく倒したあの決闘、私すごく感動したよ!」
    スレッタ「え、そうなんですか。えへへ……」

     ソフィとの親密度が+1上がった。

    スレッタ「それで、グエル先輩は……」
    グエル「……俺はコイツから色々教わってる。お前に勝つ方法を知ってるらしいからな。俺はもっと強くならないと」
    ソフィ(まぁ、半分デタラメなんだけどね)

  • 166スレ主23/08/03(木) 02:10:40

     ソフィの口車に乗ってグエルと3人でショップを回る事になったスレッタ。

    スレッタ「ソフィさんは、近くにお住まいなんですか?」

    ソフィ「うん、関西出身なんだけどね。こっちのお仕事は給料よくて助かってるよ」

    スレッタ(働いてるんだ……私より年下みたいなのに)

    ソフィ「それでね、この間の決闘見てたら感動しちゃったんだ! 強いね、スレッタお姉ちゃん」


    『スレッタお姉ちゃん』

     それは誰も抗えない魔法の言葉。

     スレッタはその言葉に脳髄を揺さぶられる。

     どれくらい効いたかな?

    dice1d100=97 (97)


    (今夜ここまで。夏バテのせいか寝落ち率高い……)

  • 167二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 03:17:55

    めっちゃ効いてる

  • 168スレ主23/08/03(木) 08:59:39

  • 169スレ主23/08/03(木) 20:03:04

    (97も出てたらもうデレデレだろうなぁ……

    そういえばこのスレ始めてから気づいたけど、他のメインキャラと比べたらソフィの事ほとんど知らないんだよなぁ。本編出番少ないし

    というわけで、本編のソフィ見直してきます)

  • 170二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 23:41:56

    ほしゅ

  • 171スレ主23/08/04(金) 04:07:23

    セルフ保守ちょっと昨日は時間余裕なかった

  • 172スレ主23/08/04(金) 11:33:19

    (oh…身体壊した。続き少し待ってください)

  • 173二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 21:18:01

    無理すんなスレ主……保守がしとくからよ……

  • 174スレ主23/08/05(土) 02:44:59

    >>173

    (感謝。明日は続き書けるはず)

  • 175スレ主23/08/05(土) 05:51:10

    (とりあえず少しだけ進めよう)


    ソフィ「スレッタお姉ちゃん、気に入ったのあったら買おうよ。それでさ、ここで組み立ててバトルしない?」

    スレッタ「あ、いいですね! えへへ……よぉし、お姉ちゃん頑張っちゃうぞ!」

    グエル(何これ?)

     すっかりソフィに骨抜きになったスレッタの姿に困惑するグエル。

    グエル(ここは俺がしっかりしないと……)

    スレッタ「あ、そういえば30分後に友達と合流する約束してたんでした!」

    ソフィ「えー、邪魔入るのやーだー。ボブ追い返してよー」

    グエル「わがまま言うなっての……」

    スレッタ「(ボブ?) あ、えっと、待ち合わせ場所で合流できなくなりますし、みなさんに連絡入れないと」

     グエルはスマホを取り出した。

    グエル「お前はガンプラ組むんだろ? なら代わりに俺がメッセージ送ってやる(なんか今日のコイツ危なっかしいからな)」

    スレッタ「え、いいんですか? ありがとうございます!」


     グエルはミオリネの元婚約者なのでSNSのアドレスくらいは聞かされている。

     電話を掛ければ早いが、店内という場所はモラル的にも気を遣わざるを得ない事もあるので、メッセージを送る事にした。

     しかしそこに誤算が一つあった。

    dice1d3=2 (2)

    1.そもそもグエルはミオリネにブロックされてた(本人は知らないし気づきようがない)

    2.ミオリネはスマホを自室に忘れて来ていた

    3.グエルがスレッタに近づいたと知ったミオリネが怒髪天をつく勢いでキレた

  • 176スレ主23/08/05(土) 06:08:18

     もう一つだけダイスで決めておこう。

     スレッタはどんなガンプラを買って組み立てるかな?

    (さすがに全シリーズ選択肢に入れるのは無理あった)

    ・作品

    dice1d20=1 (1)

    1.初代 2.Z 3.ZZ 4.逆シャア 5.V 6.G 7.W 8.X

    9.∀ 10.種 11.運命 12.00 13.AGE 14.Gレコ

    15.鉄血 16.08MS 17.ポケ戦 18.スタメモ 19.UC 20.クロスボーン系


    ・ポジション

    dice1d10=9 (9)

    1〜2.主人公機(1なら前期、2なら後期優先)

    3.ライバル機 4.味方機 5.味方量産型機

    6.敵量産型機 7.強敵機 8.クソつよMA

    9.ラスボス機 10.MSV系

  • 177スレ主23/08/05(土) 06:11:11

     すごくシンプルな答えが出た

  • 178スレ主23/08/05(土) 17:04:45

     ちなみにグエルが何を組んだかも決めておこう

    ・作品

    dice1d20=13 (13)

    1.初代 2.Z 3.ZZ 4.逆シャア 5.V 6.G 7.W 8.X

    9.∀ 10.種 11.運命 12.00 13.AGE 14.Gレコ

    15.鉄血 16.08MS 17.ポケ戦 18.スタメモ 19.UC 20.クロスボーン系


    ・ポジション

    dice1d10=6 (6)

    1〜2.主人公機(1なら前期、2なら後期優先)

    3.ライバル機 4.味方機 5.味方量産型機

    6.敵量産型機 7.強敵機 8.クソつよMA

    9.ラスボス機 10.MSV系


     買ったガンプラを店内のビルドコーナーで組み立てる2人。

    ソフィ「お姉ちゃんはジオングにしたんだぁ。かっこいいよね、ジオング」

    スレッタ「そうですね、ビットみたいな機能を待ってて強いですし。ソフィさんは……ハロなんですね」

    ソフィ「うん! 軽く塗装するし、研磨してるんだ」

     形がシンプルなおかげか、スレッタよりも素早く組み立て終えたソフィ。ガンプラを組むのに慣れている手つきだった。

     ソフィはサンドペーパーでハロの表面を擦りながら、スレッタに尋ねた。

    ソフィ「ねぇ、スレッタお姉ちゃん。なんでいつも決闘から逃げずに戦ってるの? 負けるのが怖くないの?」

     少し真剣そうな声に聴こえたソフィの声。

     スレッタも真剣に答える。

    スレッタ「『逃げたら1つ、進めば2つ』です。逃げたら負けないけど、逃げなかったらもっとたくさんのものが手に入るからです」

    ソフィ「負けちゃうかもしれないじゃん。それは考えないの?」

    スレッタ「負けても、逃げなかった事への信頼とか、経験とか手に入りますから」

    ソフィ「ふーん」

     スレッタの答えにソフィは存外つまらなさそうな顔をして、ハロの研磨を続けた。

    ソフィ「負けたこと、ないんだね。お姉ちゃんは」

  • 179スレ主23/08/05(土) 17:24:30

     グエルが組み立てているのはガフランだった。
     アンノーンエネミーらしく怪物みたいな斬新な造形に心を奪われたファンも多分多いはず。はず。

    スレッタ「できました! ツヤ消しもペン入れもしてない素組みですけど、十分かっこよくて自信作です!」
    ソフィ「こっちもハロの塗装乾いたよ。じゃあ、さっそくバトルしよっか」
     ソフィのハロは特に変化もなく元の緑色のままだったが、表面が綺麗でツルツルに仕上がっており、その技量の高さを感じさせた。
    グエル(やはり、コイツただものしゃないな……。相当ガンプラを作り慣れている)

    ソフィ「ボブ、バトルフィールドのダメージ軽減オフにしてよ」
    グエル「ふざけるな。この店は勝手に軽減システムいじれない仕様だ。出禁にされたくないから、やるならお前がやれよ」
    ソフィ「ちぇっ、その方が真剣にやれるのになぁ」
    スレッタ「あ、あの……グエル先輩のガンプラ完成するまで待ってあげないんですか?」
    ソフィ「あぁ、いいよ。今はスレッタお姉ちゃんと2人だけで楽しみたいし。ボブとは昨日も対戦したし。朝までさ」
    スレッタ「あ、ああああ朝、までっ!?」

  • 180スレ主23/08/05(土) 17:42:46

     スレッタとソフィのガンプラバトルが始まった。
     ジオングとハロという異色の対戦。
     スレッタは次第に、ソフィの組んだガンプラの脅威を知る事になる。

    スレッタ「あ、あれ? どの角度からメガ粒子砲撃ち込んでも弾かれる……アームで殴ってもダメージにならない……球体としての完成度が高過ぎるんだ」
    ソフィ「どう? お姉ちゃん。私のハロ、結構イケてるでしょ? 本当はこれでお姉ちゃんのエアリアルと戦いたいくらいなんだよ」
     ハロのタックルはじわじわとジオングにダメージを与えてくる。なのにジオングの攻撃はすべて受け流される。
     ハロが内装兵器を撃つ為に口を開けば攻撃のチャンスになったかもしれない。だが、このハロはまったく口を開こうともしない。ひたすら転がり続けるだけだった。
    スレッタ「こ、このガンプラ、ズルいです! 卑怯、です! 私のジオングじゃ、倒せる装備ないじゃないですか! ソフィさん、私のジオングを見て対策しましたよね!?」
    ソフィ「……お姉ちゃんさ、負けた事ないんだよね」
     ソフィはニヤリと嘲笑した。
    ソフィ「だから負ける怖さや痛みも知らないんだよ」

  • 181スレ主23/08/05(土) 17:56:25

    ソフィ「私ね、本当は加古川のスラム育ちなんだ。生まれた時から負け組で、毎日必死に生きてきた。温かいごはんも、寝心地のいいベッドも、自分で勝ち取らなきゃ誰もくれないんだよ。だから私はガンプラバトルで勝ち続けた。

     スレッタお姉ちゃんはいいよねぇ? 食べる物も寝床も、家族にさえ恵まれててさぁ!」

     ソフィの経歴にスレッタは言葉を失う。

     加古川についてはツッコミを入れてはいけない。


    ソフィ「逃げたら1つで進めば2つ? バカみたい! 逃げられる時に逃げないなんて、家畜のやる事じゃん!

     ねぇ、逃げないスレッタお姉ちゃんはさぁ……このバトルに私が勝ったら、今度はエアリアルで『決闘』してくれるよねぇ!? ダメージ軽減切ってバラバラに壊しちゃうけどさ!」

    スレッタ「そ、それは……くっ!」

     劣勢に追い込まれたジオング。

     スレッタに勝機はあるだろうか?

    スレッタ(せめて、中心を捉える事ができれば……その角度を狙うしか)

    dice1d360=173 (173)

    1〜12.スレッタ逆転勝利!

    13〜360.ハロの猛攻を止められない

  • 182二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 17:58:38

    あかん(あかん

  • 183スレ主23/08/05(土) 18:10:53

     ジオングはついにハロのタックルに撥ねられてフィールドアウトしてしまう。

    ソフィ「あはは! 素組みにしては粘ったよね! お姉ちゃんファイターとしての才能あるよ」

     スレッタはフィールドの外に落ちたジオングを拾い上げる。ダメージ軽減のおかげで無傷だった。


    ソフィ「じゃあさ、今度はエアリアル出してよ。 それを『決闘』で壊せば、スレッタお姉ちゃん、私の家族になってくれるよね?」

    スレッタ(この子は……違う。悪意とかじゃなくて、純粋なだけなんだ)

     スレッタは決意を固めてエアリアルのホルダーケースに指をかける。

     その時……

    dice1d10=8 (8)

    1〜5.案の定グエルがソフィに挑んだ

    6.ミオリネが止めに入った

    7.チュチュが止めに入った

    8.ニカが止めに入った

    9.通りすがりのノレアが邪魔してきた

    10.エアリアルの声がした

    (9以外親密度アップ)

  • 184スレ主23/08/05(土) 18:22:36

    ニカ「そこまで! 学外で未承認な決闘は決闘委員会で禁止されてます!」

     約束の時間に合流できなかったスレッタを探しに来たのであろう、ニカが現れ、ソフィの前に立ちはだかった。

    ソフィ「はぁ? これからが面白いところじゃん。邪魔しないでよ」

    ニカ「……あなた、アスティカシアの学生じゃないですよね? ウチのスレッタに何の用ですか」

    ソフィ「何の用って、スレッタお姉ちゃんを家族にしに来ただけだよ? ……まぁ、もうそんな空気じゃないかぁ。行くよ、ボブ」

     ソフィは他にもミオリネやチュチュが駆けつけてくるのに気づき、踵を返した。

    ソフィ「今日はこの辺でいいけどさ、私もうすぐアスティカシアに転入するんだ。その時は改めてよろしくね、スレッタお姉ちゃん♡」

     その去り際、ソフィがチラチラと見せつけるように自身の愛機であろうガンプラを取り出していた。


     スレッタはそのガンプラの造形に……

    dice1d6=6 (6)

    1.何も気づかなかった

    2〜6.どこかエアリアルに似ていると思った(+1)

  • 185スレ主23/08/05(土) 18:36:09

     ソフィは去って行った。
    グエル「スレッタ・マーキュリー。俺はお前を必ず超えてみせる。待ってろ」
     グエルもそう言ってソフィを背中を追った。

     フィールドにはソフィのハロが残されたままだった。
     スレッタはそのハロを拾い上げる。
    スレッタ「ソフィさん、どうして……」
     彼女にとってはガンプラなど生きる為の道具に過ぎないのかもしれない。そんな気がした。
    ミオリネ「スレッタ、大丈夫? ……それは?」
    スレッタ「母さんです」
    チュチュ「ブッフォwww」
     自然に出たVガンダムネタのおかげでやりたい事リストが1つ埋まった。
     とりあえずこのハロはソフィと再会するまで預かっておく事にしよう。
     たとえ敵対してても、これも1つの絆だから。

     ソフィとの親密度+1

     そして……
    プロスペラ「エアリアルに似たガンプラ?」
    スレッタ「うん、きっとオリジナルなのにね。何故かどこか似てるような気がしたんだ。変だよね」
    プロスペラ「そう……現れたのね」
     エリクト√ポイント+1

  • 186二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 18:41:14

    面白い。まだ気が早いが次スレでも続けてほしい

  • 187スレ主23/08/05(土) 18:54:02

     現在の親密度

    ミオリネ2 グエル3 エラン4 チュチュ0

    ニカ4 ソフィ3 エリクトポイント1


     次回はフリータイム。誰の親密度が上がるかな?

    dice3d7=3 6 2 (11)

    1.ミオリネ

    2.グエル

    3.エラン

    4.チュチュ

    5.ニカ

    6.ソフィ

    7.エリクト

  • 188二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 19:15:53

    だめだ4号が(親密度)強過ぎる……

  • 189スレ主23/08/06(日) 01:06:57

    (続きは明日にするとして、とりあえずエランと会うシチュエーション決めておこう)


    会う目的

    dice1d3=2 (2)

    1.偶然

    2.遊び

    3.ガンプラ関連


    場所

    dice1d6=4 (4)

    1.学園内

    2.ガンプラショップ

    3.デパート

    4.映画館

    5.レストラン

    6.ネットの中

  • 190スレ主23/08/06(日) 09:00:43

  • 191スレ主23/08/06(日) 19:54:17

    どうやらエランとは映画館デートらしい。

    保守も兼ねて、映画についてダイス振っておこう。


    面白いのかな?(数字が大きいほど良作)

    dice1d100=14 (14)


    (今夜中に2スレ目行く予定)

  • 192二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 19:56:29

    >>191

    クソ映画よりかぁ…

    サメ映画かな?

  • 193二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 20:33:27

    このレスは削除されています

  • 194スレ主23/08/07(月) 02:05:41

    スレッタ「エランさん、待ちましたか?」
    エラン「僕も来たところだから大丈夫だよ」
    スレッタ「まだ上映時間まで少し早いけど、行きましょうか。楽しみですね。劇場版Vガンダム」
    エラン「……御大が制作に関わってないから少し嫌な予感するけどね」

    カテジナ「いや……こ、来ないでっ……!」
    ウッソ「何を怯えてるんですか? 勝ちましたよ、カテジナさん。ほら……これ、クロノクルです」
    (生首が転がる音)
    ウッソ「約束通り、これでカテジナさんは僕だけを愛してくれるんですよね?」
    カテジナ「ひぃいいいっ!! ひ、ひとでなし!!」

    エラン「……衝撃的なラストだったね」
    スレッタ「そ、そうですね。まさか心を病んだウッソがカテ公と心中するなんて……」
    エラン「でも明らかに解釈違いだったよね。なんで尺足りないのにファントムとかフォントとか出してるんだろ……」
    スレッタ「ま、まぁ……ガンダムの話の作り方って自由ですし……」

    ファイ「あっはははは! こんな痛快なクソ映画見たの久しぶりだよ! また来ようよ、ノレア!」
    ノレア「あなたの奢りなら考えなくもないかな」

     この後4人はそれぞれカフェで、映画談義ですごく盛り上がった。エランとスレッタの親密度+1

  • 195スレ主23/08/07(月) 02:17:57
  • 196スレ主23/08/07(月) 11:48:57

    スレッタ、埋めるの忘れッタ

  • 197スレ主23/08/07(月) 11:49:16

    うめうめ

  • 198スレ主23/08/07(月) 11:53:44

    余談だけど大学で、

    >>71

    ガンプラじゃないけど大学構内の書店で売ってるはずの本が手に入らなくて単位落とした経験ならある。

    まぁ、願い下げなんだけどね

  • 199スレ主23/08/07(月) 11:55:20

    埋めておく

  • 200スレ主23/08/07(月) 11:56:40

    200レス目投稿秒数が素数なら、チュチュに逆転のチャンスあげる

オススメ

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