- 1二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:08:51
「おはよ。よく眠れた?」
リセがあなたの顔を覗き込んでいた。この蟲惑魔はあなたの同居人である。蟲惑魔農家から買ったらしい。
らしい、というのはこの蟲惑魔は叔父が買ったものであるからだ。急死した叔父の代わりにこの家に住んでいる。あなたは半ばこの蟲惑魔とこの家を押し付けられたのだ。
あなたはリセの髪を解く。別々の場所で寝ていたのにいつの間にかこの部屋に入り込んでいた。その理由をあなたは聞くことにした。
「ああ、それは>>5だったから」
リセは明るく答えた。
- 2二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:09:37
窓、空いてた
- 3二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:09:44
あなたが寝不足
- 4二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:09:55
お腹が空いた
- 5二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:10:08
寂しかった
- 6二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:10:08
あなたが植物族星4
- 7二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:11:39
とうとう本当に蟲惑魔農家が誕生してしまった
- 8二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:22:30
その言葉がどこまで本当か分からなかった。けれどリセの蟲惑魔は裏表なさそうにそう言う。そしてあなたに体を擦り寄せてきた。
「ほら、私はずっと誰かと一緒だったからさ」
急死した叔父のことを言っているのだろう。なにをしているのか分からない人だったが、あなたに優しくしてくれた叔父だった。
「ご飯にしようよ。なにか作ってくれる?」
リセは元気よくそう言った。
あなたは2人分の食事を作り終えた。リセはお腹が空いていたのか席に座りながらうずうずしている。叔父は人間の食事を与えていたようで、蟲惑魔農家から届いたエサの袋は開いていなかった。
「おいしー。やっぱり2人で食べると美味しいよね!」
あなたは生返事をしながらリセを見た。森にいるリセの蟲惑魔はその髪で獲物を捕らえて窒息させるのだという。
食事を終えたあなたは>>12をすることにした。
- 9二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:23:30
運動
- 10二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:24:36
調教
- 11二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:25:08
二度寝
- 12二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:25:15
執筆
- 13二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:25:18
入浴
- 14二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:26:40
この前はリセの方が執筆してましたね…
- 15二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:26:49
論文かエッセイか…
- 16二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:36:35
あなたは叔父の書斎で執筆を始めた。
あなたは作家もどきだった。賞に出してはいるものの鳴かず飛ばず。一度編集部に呼び出されて飲み会に行ったきり連絡はなかった。
「執筆しているの?遊ばない?」
始めのうちは蔵書を読んだり、どこから持ってきたおもちゃで遊んだりしていた。それに飽きたようでリセはあなたの後ろをウロウロしている。叔父は彼女に家のことをさせていなかったのか、リセは家事を覚えていなかった。
そうなるとあなたは集中することが出来ない。文章が先に進まず息の詰まるような感覚に襲われた。
「ひまー!なんかしてよ!」
リセは我慢の限界のようだ。あなたに後ろから抱きついてくる。
「構ってくれないと>>19しちゃうよっ」
あなたはその言葉に息を飲んだ。叔父は死因は首吊り、自殺とされたのだ。
- 17二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:37:06
大嫌いって言う
- 18二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:38:18
食事
- 19二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:38:58
私も執筆
- 20二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:40:47
リセはクリエィティブ
- 21二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:46:33
おじさんはリセの才能にプライドずたずたにされて自殺…?
- 22二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:48:52
あなたの思考回路はこうだ。
私も執筆→書斎の席に座る→あなたの場所を奪う→ついでにお前を絞殺する。
「どうしたの。そんな急に青ざめて」
リセは心底不思議そうな顔であなたを覗き込んでくる。ひょっとすると獲物を捕まえるポーズなのかもしれないとあなたは思った。
「まっ、いっか。なにか紙とペンをちょうだい」
あなたは虚ろに頷きながらリセが求めたものを渡した。するとリセは寝転びながらサラサラとなにかを書き始めた。ようやく静かになったのであなたはまた執筆を始める。
一段落つき、あなたは伸びをする。リセの方はまだなにかを書いているようだった。あなたはリセの書いたものを軽く目で追った。
バチクソに面白かった。あなたの数段上の物語を紡いでいる。敗北感と劣等感に潰されそうになりながらもお茶を入れようと思った。
「おやつにするの?あっ、それともお昼?」
今のあなたに食欲はあまりなかった。だが困ったことに時刻は正午頃である。
「>>25食べたいなー!」
リセは明るく言った。
- 23二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:50:03
生きてる肉が
- 24二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:50:41
ハンガリーバーガー
- 25二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:51:48
あなたを
- 26二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:52:54
ヒェッ
- 27二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:53:40
うーん、そっちでもキヤクなんだよな
- 28二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:54:32
作家先生はおしまい!
- 29二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:04:19
あなたはついにリセの蟲惑魔が本性を表したかと思った。
叔父は一体どんな怪物を買ったのだ。明るく笑う疑似餌の口があなたを食べると言っている。
「なーんてね。蟲惑魔ジョークだよ!ちょっと浮かない顔してどうしたの?」
リセはあなたに飛びついてくる。かわす気力もなくそのまま抱きしめられた。
「執筆しててうまくいかない日もあるよね。うんうん、分かるよ」
リセは背伸びをしてあなたの頭を撫でている。
「作れないならご飯は出前にしようかっ!」
リセとの食事を終えた。あなたはふと気になっていたことを口にした。
「窒息する姿をどう思うって?」
リセはオウム返しにあなたの疑問を口にした。なぜ今、そんなことを言うのかが分からないようだ。
あなたは執筆に使うからという理由を付け加える。
「うーん。なんて言うんだろう。割りと嫌いじゃないかな。とても好き。本能的なものなのかな?」
あなたは>>32することにした。
- 30二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:05:19
結婚
- 31二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:05:23
首をガード
- 32二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:06:12
首に手を回す
- 33二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:08:22
窒息させようと⁉︎
- 34二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:18:07
あなたは自分の首に手を回し舌を出してみせた。首吊りというものから想像できるものだった。
「うんっ、いいね。そういう表情が好きだな」
リセは嬉しそうに笑う。とても嬉しそうに。
その笑顔が眩しくてあなたはもっと喜んでもらいたいと思った。
「……もよくやってくれたな。死んじゃったらもうできないのに。どうして……」
リセは叔父の名前を呟いた。そして悲しそうにうつむく。
叔父がよくやっていたとはどういうことだろうと、あなたは思いを巡らせた。
ひょっとして>>37ではないかとあなたは思った。
- 35二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:20:25
窒息するふり
- 36二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:21:15
なにかの事件
- 37二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:23:18
絶望先生のモノマネ
- 38二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:25:59
いとしきりせ
- 39二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:31:59
首の鍛え方が足りなかったかぁ⋯
- 40二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:35:29
そう言えば絶望先生は首吊りで死なないように首を鍛えている。彼のモノマネをしているとするならば、叔父の死に説明ができる。
あなたはリセに向き合おうと思った。
「えっとね…あなたの叔父さんはよく首吊りをしていたんだ。大道芸で昔やっていたみたいで」
首吊りは危険を伴う芸だ。それで事故が起こったというのが死の真相だろう。
なぜそんな芸をしていたのか。それは彼女を喜ばせたかったからだ。
「うん…だから、窒息は好きだけど死んじゃうのは嫌かな?」
リセの蟲惑魔はそう言った。思えば彼女の言動は寂しがっているものだ。一人が嫌で嫌でしょうがなかったのかもしれない。
あなたは>>43することにした。
- 41二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:36:43
猿になる
- 42二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:37:33
リセをもふもふ
- 43二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:37:37
空中ブランコ
- 44二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:37:38
リセと結婚
- 45二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:49:19
ううんどういう事だ
- 46二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:51:13
寂しがってるから楽しませようとしてるんでしょ
- 47二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:53:00
大道芸人の血筋だな
- 48二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:59:26
もうお前作家じゃなくて大道芸人になれ
- 49二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:03:44
湿っぽい空気を変えるには体を動かすことだ。近くに空中ブランコを体験できる場所がある。そこにリセと行くことにした。
「空中ブランコ…できるの?」
リセは不安そうに聞いてくる。もちろんできたことはなかった。取材がてら何度も足を運んだが、1メートルほどズレてしまう。ネットに落ちる感覚を何度も味わった。
「体を動かすのはいいけどさ…」
リセはやっぱり腑に落ちない様子だ。なぜそんな危険な芸をするのか分かっていない。
あなたは空中ブランコに乗りながらリセのことを考える。彼女は寂しがり屋なのだ。誰かに抱きついて欲しいのだろう。
朝起きた時も、遊んで欲しい時も、お昼ごはん前にも、リセの蟲惑魔はあなたに抱きついてきた。
ジャンプ台を蹴りあなたはリセの方に向かった。こんなやり方では伝わらないかもしれないが、あなたはリセに手を伸ばす。
やはり1メートル距離が足りなかった。あなたは自由落下しそうになる…はずだった。
リセの蟲惑魔の髪があなたの手に絡みついていた。そしてそのまま次のブランコにあなたを渡す。
「わかりにくいよっ!」
リセの蟲惑魔はヘソを曲げているようだ。一応あなたのひねくれた思いは伝わったらしい。
「体を動かしたから、もう帰ろうよ」
リセの蟲惑魔はあなたに抱きついてくる。それをあなたは受け止めた。
翌朝、またリセの蟲惑魔の髪があなたに巻き付いていた。
おわり - 50二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:05:08
乙でした
- 51二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:36:37
ただのペットかな?
- 52二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:55:49
蟲惑魔農家の品種改良だろう
- 53二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:19:29
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