【閲覧・CP注意】ぐだと上位存在系ヒロイン達のハーレムその5

  • 1二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 13:59:54
  • 2二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:01:37

    建て乙

  • 3二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:07:23

    建て乙ー!!!

  • 4二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:10:06

    スレ建て感謝!

  • 5二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:10:38

    このレスは削除されています

  • 6二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:24:04

    ほっ

  • 7二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:33:39

    しゅ

  • 8二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:45:33

    そういえばここに出たSSがどこかに投稿されることはありえるのだろうか?

  • 9同窓会ss作者23/08/02(水) 14:48:31

    新スレ設立ありがどうございます!Σ( ˙꒳​˙ )

    現在大学の期末云々でちょっと忙しいので更新もう少し後になります………来週の中頃には落ち着くと思うので皆様宜しくお願いいたします。


    以上、生存報告。



    >>8

    現状、私は他のどっかに投稿とかは考えてはいません。今まで書き連ねたの一応保存はちゃんとしてあるんですけどね。pixiv辺りに投稿した方がいいのかな…………

  • 10二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 14:49:43

    >>9

    疑問に思っただけなのでお構いなく

    楽しみにしてます

  • 11二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 20:23:46

    何故ぐだ男の独占欲が強いか考えたけど精神に限界迎えたところに助けに来てくれた大切な人達だからそりゃ強くなるよねってなった

  • 12二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 04:35:20

    >>11

    3人の独占欲には勝てないけどそれなりに重い独占欲持ってて欲しい

  • 13二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:33:58

    >>12

    匹敵以上でもいい

  • 14二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 09:59:56

    >>11

    同窓会SS読読み返してきたけど何気にヒロイン3人とも徒歩で来てるんだよね

    心を病んでいた時に自分の為に別の世界から無理して駆けつけてくれたとかそりゃ愛情も重くなる

  • 15二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 10:06:39

    初夜SS欲しいな

  • 16二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 17:35:17

    >>15

    三人同時挿入とか見たい

  • 17二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 21:36:56

    三人が後ろを捧げる切っ掛けになった経緯も気になる

  • 18二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 21:45:00

    >>17

    ヒロインズ3人のうち1人が提案して他2人が負けじと張り合ったんだろうけど誰がきっかけかな…

    一番スケベな事に興味ありそうなキャストリアかな…

  • 19二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 05:33:16

    保守保守

  • 20二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 07:45:22

    >>18

    例の顔が見える見える

  • 21二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 08:45:42

    >>20

    こんなエッチな顔してたんだろうな…


    AA「その……提案なのですが……」

    ぐだ「どうしたの?」

    AA「実は……先日夫婦生活のマンネリ防止の勉強として書物を購入したのです。その本の中で少し気になるものがありまして……」

    アース(……私も軽く読みましたが……あれは書物というより、いわゆる『マンガ』では?)

    剣式(まぁエッチな本を買ったって言うのは恥ずかしいんでしょうね。それにしても何が気になったのかしら?)

    AA「……その、お、お尻でシてみたいなぁなんて……」

    剣式&アース「「!!?」」

    ぐだ「……うん、わかった。アルトリアのお尻の初めてもオレがもらうね。」

    AA「っ……♡はい♡」

    アース(いやなんだかあっさり話決まってませんか!?ど、どうしましょう……!)

    剣式(落ち着きなさい!……でも抜け駆けされるのはちょっと癪ね。こうなったら……)

    剣式「ちょっといいかしら?その……わ、私もお尻でしてみたいわ!」

    アース(えええええ!?でも私だけ仲間外れも嫌ですし……それに実はちょっと興味も……)

    アース「…………わ、私も気になります……」

    ぐだ「みんなありがとう。じゃあ初めての時みたいにまた3人同時にしようね。……たくさんいじめてあげる。」

    3人「……♡♡♡」


    みたいな感じかな?

    何か初めてのプレイする時は3人同時にヤるのが定番になってそうだよね

  • 22二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 12:22:30

    >>21

    助かる

    初二穴は凄い反応してそう

  • 23二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:52:48

    子供の人数が二桁いってても驚かない

  • 24二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 22:41:43

    >>22

    清楚さや高貴さのかけらもない濁点付きの汚い喘ぎ声してほしい…

  • 25二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 04:45:26

    保守保守

  • 26二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 09:33:08

    何らかの理由で藤丸不在の時は三人で慰めあってるとかどうかな?

  • 27二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 10:11:01

    >>26

    あまりにもエッチすぎる…

    予定変更で帰りが早くなったぐだがサプライズで家に戻ったら3人が絡み合ってる所に遭遇しちゃうんだ…

  • 28二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 13:02:03

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 13:33:00

    >>27

    そして三人でまだシャワーも浴びてない身体を舐めまわすと

  • 30二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 14:19:18

    >>26

    道具を使っても収まらないからずっと絡み合ってるんだよね

    三日三晩か一週間か

  • 31二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 19:49:02

    >>30

    それだけおあずけされた状態で愛しの旦那様が帰ってきたら………

  • 32二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 22:28:22

    >>31

    ぐだの方も妻達に会えなくて色々溜まってるだろうしすごいことになりそう

  • 33二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 04:02:55

    寝る時は誰がぐだの隣で寝るか争ってそう

  • 34二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 12:25:10

    >>33

    多分日替わり

  • 35二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 20:19:15

    嫁さんたちは誰であれ毎夜抱き枕になってる

  • 36二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 02:55:33

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 08:20:37

    藤丸も誰かが側にいないと安心できない体になってたりして

  • 38二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 19:32:25

    >>37

    剣式さんは眠らないしぐだが寝付くまで枕元で見守ってくれそう

  • 39二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 21:13:26

    >>38

    慈母………

  • 40二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 01:46:48

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 08:19:40

    なんでもできる女の子が自分に全力で奉仕してくれる生活いいよね

  • 42二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 18:35:24

    >>39

    「あら、私はお母さんじゃなくて奥さんよ?」ってからかう剣式さん…

  • 43二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 19:41:13

    >>42

    でもお母さんにもなるよね?

  • 44二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 21:12:45

    母乳の味比べという概念が降ってきた

  • 45二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 01:08:50

    >>44

    おっきくなった子供達から漏れるクソデカ溜息

  • 46二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 08:12:33

    >>44

    提案するのは誰だろう?

  • 47二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 14:01:46

    >>46

    AAか剣式

  • 48二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 20:14:45

    アースからそういう提案するとしたらどんなのだろう?

  • 49二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 20:49:26

    >>48

    アースはポリネシアンセッ◯スみたいな純愛系かな

    逆にAAはお尻とか2穴同時とかアブノーマルなの頼みそう

    剣式は自分からは提案しないけど他の子がヤルなら自分も…って参加するイメージ

  • 50二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 01:37:24

    ほしゅ

  • 51二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 08:29:56

    >>49

    剣式さんは提案はしないけど知識を蓄えてそう

  • 52二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 18:39:44

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 19:54:38

    首輪買ってくるAA……

  • 54二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 02:20:07

    >>42

    最高かな?

  • 55二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 08:20:19

    待機

  • 56二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 12:33:46

    全員でバカンスした際にありそうなことは?

  • 57二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 14:33:59

    日焼け止めをぐだ男に塗らせる

  • 58二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 20:03:18

    プライベートビーチなので凄い水着に着替えたりする

  • 59二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 02:09:53

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 08:09:38

    >>58

    ドラコーみたいな

  • 61二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 13:56:39

    ワクワク

  • 62二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 20:23:11

    楽しみ

  • 63二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 01:15:13

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 06:53:04

    この三人も同人誌とか作ったんだろうかサバフェスで?作るとしてどんなん作ったんだろ

  • 65二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 10:03:29

    >>64

    マスターとの日常を……

  • 66二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 13:49:54

    >>9

    大丈夫かな…

  • 67同窓会ss作者23/08/13(日) 14:12:38

    >>67

    絶賛スランプ中です( ;꒳; )

    いやぁ~、戦闘描写ってムズいね。


    今のfgoは同人誌即売会真っ最中の中、居酒屋内での近接バトルを書いてると頭ごっちゃになるわ。

    後、キャストリアの掘り下げでもある今回のイベント、諸事情でfgo実際にプレイできないのもあって見る専追っかけしてるのもあるかも。


    とりあえず、進んではいるので待ってくれると嬉しい。


    …………え?進捗いかがですか、って?

    …………………ハイ、ガンバリマス。

  • 68二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 14:13:16

    水着クロエ送っとくね

  • 69二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 20:20:27

    >>67

    戦闘描写があるわけですか

    しかも結構ガッツリ

  • 706623/08/14(月) 01:32:04

    >>67

    あいわかったお待ちしてます!

  • 71二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 01:45:55

    >>67

    ずっと楽しみにお待ちしております・・!!ご無理はなさらないよう・・!!

  • 72二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 04:03:40

    >>67

    ゆっくりでいいですよ

  • 73二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 12:14:45

    やはりぐだ男が戦闘で活躍するのだろうか

  • 74二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 20:14:43

    待機

  • 75二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:16:25

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 02:07:28

    待機

  • 77二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 07:33:58

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 12:23:07

    楽しみ

  • 79二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:39:56

    待機

  • 80二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 04:27:11

    ぐだがどこに行くにも必ず誰か1人は着いてきそうだよね……

  • 81二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 06:12:44

    ワクワク

  • 82二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 11:14:41

    >>80

    トイレ以外にはついていってそう

  • 83二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:04:48

    お風呂も四人で入ってるのかな?

  • 84二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:39:23

    ハーレムの住んでる家の家具はみんな大きそう

  • 85二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:26:08

    自分用に過去のSSを貼る

    月の城、愛する人の腕の中で時刻は深夜。月明かりに照らされた広いベッドルームに、色とりどりの嬌声が響き渡る。

    「はっ、はぁ…♥ …んっ…♥ ぁん、そこ、そこイイわ…♥」

    「「式」さんってほんとここ好きだよね。ここいじめると貪欲に絡みついてくる…!」

    「あ、はぁっ…♥ っ♥ なんて、はしたない…♥」

    「オレははしたないアースも好きだよ……くぅっ……ヤバ…!」

    「リツカ、リツカぁ♥」

    「…フーッ……フーッ…」


    両手の指でも数え切れない程に分身した、全裸の藤丸立香。その逞しい身体に、同じく全裸の女達がザーメン塗れの身体を擦り付けている。

    その女達は、立香を分身させた張本人である「両儀式」、そしてアーキタイプ:アースとアルトリア・アヴァロン。

    ここは一等地とは言えないものの、それなりに良い土地に立つ新築一軒家……ではない。

    彼らがいるのは、かつて朱い月の居城だった千年城ブリュンスタッド。アルトリアの伝手で妖精郷・アヴァロンの一角を借り、アーキタイプ:アースの手で具現化されたそれは、どこぞの夢魔対策で「式」による一種の幻術までかけられている。

    ご近所には「旅行」と言っていた今回の件だが、実際はとんでもない乱痴気騒ぎをするための方便だった訳だ。…
    telegra.ph
  • 86二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:55:01

    >>85

    これめっちゃエッチで良いよね

    また書いてほしいな…

  • 87二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 14:11:45

    >>85

    ありがとうございます。

  • 88二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 20:25:53

    もっとこういうSS欲しい

  • 89二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 20:50:34

    某妻がマスター1週間限定で自由にできると知った時の
    3人の反応が見てみたい

    某姫なんて(礼装で)水着になっているんだし、キャッ☆ウフフしている所を
    「カルデアくん☆(あんま調子こいてたらダメだZO☆)」の一言で
    理性蒸発NPを50減らしてそうなアルクウェイドさん(第二)

  • 90二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 20:52:17

    >>89

    アルクェイドやで

  • 91二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 02:23:49

    捕手

  • 92二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 07:56:18

    待機

  • 93二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 12:26:23

    マスターを1週間独り占めできると知った時の三嫁の反応が気になる

  • 94二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 20:09:14

    >>93

    3人のうち2人は1週間お預けされるということに気づいた時の反応も気になる

  • 95二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 02:41:38
  • 96二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 03:45:31

    >>94

    戦争だ

  • 97二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 07:53:45
  • 98二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 09:47:57

    >>85

    エロ

  • 99二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 12:25:39

    >>94

    分身させればいいのでは?

  • 100二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 20:49:35

    まあ幸せならいいか!

  • 101二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 07:25:15

    保守保

  • 102二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 12:27:44

    >>84

    ベッドと風呂と食卓とキッチンと玄関と………狭いのはトイレくらいか

  • 103二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 20:47:06

    待機

  • 104二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 00:35:29

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 07:23:42

    待機

  • 106二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 12:50:25

    大丈夫かな?

  • 107二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 20:35:10

    子供たちはどういう仕事に就くかな?

  • 108二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 01:24:48

    保守

  • 109同窓会ss作者23/08/22(火) 06:42:53

    とりあえず、今日中には何とか仕上がりそう。
    描写頑張ったけど、読みにくかったり分かりにくかったらごめんね?
    (後、かなりの長編)

  • 110二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 08:11:12

    やったー

  • 111二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 13:16:40

    さあどんな胸熱展開になるのか

  • 112二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 21:20:43

    楽しみ

  • 113同窓会ss作者23/08/22(火) 22:51:54

    大変お待たせ致しましたァ!(´◉ᾥ◉`)
    では、連続投下させていただきやす!!!
    今回の分量なんと25000字オーバー!!!
    割と難産で、かなり苦戦したけれども、何とか仕上がりました。

    それでは皆様お楽しみください!

  • 114同窓会ss作者23/08/22(火) 22:52:39

    ぐだ「……………俺の大事な彼女達に、手を出すな………!」
    リュウジ「っ………!」
    藤丸立香の口から発せられたそれは、誤解を恐れずに言うのであれば、正しく"言葉の刃"。もっとも、いじめや迫害のように他人を傷つけるものではない、紛れもない立香自身の抱く怒りと敵意が現れたもの。警告を兼ねて、リュウジの喉元に突きつけられた、その"言葉の刃"は、ヤクザの若頭として、その手のことに慣れているはずのリュウジが息を飲み、思わず後ずさりしてしまいそうなほどの威圧感を孕んでいた。タケルも、ユウカも、マツナガも、その他のクラスメイト達も、更にはアルトリア、アース、式までもが、立香の本気の怒りの感情とプレッシャーにたじろいでいる中、怯む程度ですんだリュウジが立香を睨みつけながら言葉を発した。

    リュウジ「……………おい、手ェ離せよ。邪魔なんだけど?」
    未だ高圧的に、相手を見下しながら話すリュウジ。額に青筋を浮かべ、片足で靴を鳴らすその態度からもわかる通り、自身の抱く苛立ちを隠そうともしていない。
    ぐだ「………いいや、離さない。」
    一方、立香は冷静に、リュウジの手首を握る手にさらに力を込めながら、リュウジの要望を拒絶する。
    リュウジ「………あのなァ?人様の邪魔をしといて"失礼"だとは思わねェのかァ!?テメェはよォ!そもそm」
    ぐだ「テメェ、じゃなくて、藤丸立香。ちゃんと名前で呼ぼうよ、リュウジくん。相手に"失礼"でしょ?」
    人の話の途中で割り込み、その上遠回しの煽りをするという、"普段なら絶対にしないであろう言動をとる"、立香。………それが何を意味するのかを、リュウジは知らない。
    リュウジ「あ゛!?だからなんだってんだァ!?ナマイキな口ィ利きやがってよォ!!!………そもそもなァ!テメェじゃなくて、隣の女共に用があんだよ!分かったらさっさt」
    ぐだ「アルトリア達に手を出すなって、さっきも言ったよね?……………もういい加減、大人しく引き下がってくれないかな……?」
    席から立ちあがり、リュウジの真正面に移動する立香。先程よりも、彼の眼光の鋭さは増し、声のトーンもさらに低くなっていた。

  • 115同窓会ss作者23/08/22(火) 22:54:04

    >>114

    リュウジ「……………は、はァ?なんで俺の方が引き下がらなきゃいけねェんだよォ!?だいたいさぁ、なんでテメェは俺の邪魔をするワケ?部外者がでしゃばってくんn」

    ぐだ「自分の彼女が知らない男の慰み者にされようとしているのを目の前で見て、それを止めようとしない彼氏なんていると思う?…………それに、正直に言えば、俺はそっちの側の事情も、何に対してのケジメなのかもよく知らないんだよね。もしかしたらこっち側に非があるのかもしれないし。………でもさ、だからといって、アルトリア達がそういう目にあうのは、俺には到底許せないし、何より嫌。だから拒む。それが、今こうしてリュウジくんの手首を掴んでいる理由。………簡単でしょ?」

    リュウジ「……………………」

    ぐだ「だからさ、回れ右して帰ってk」

    リュウジ「さっきから、ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃとうるせぇんだよォ!理由だよ理屈だのなんかクソほどど~うでもいいわァ!!!……つまり、テメェはよォ。俺の邪魔をして、その上俺にに喧嘩売ってるってこどだろォ!!!どいつもこいつも俺のことを舐め腐りやがってェ!!!💢💢💢………………あァ、売られた喧嘩は買ってやる。完膚なきまでに叩き潰してやるよォ!!!!!💢💢💢💢💢」

    ぐだ「…………ハァ。俺はちゃんと忠告したからね?そっちこそ、どんな痛い目に遭っても……………知らないよ?」


    ───どこまで行こうと二人の意見は平行線、もはや対話による解決は絶望的であった。………であれば、この後起こることは想像するに容易い。

  • 116同窓会ss作者23/08/22(火) 22:56:06

    >>115

    リュウジ「フン!口だけならいくらでも言えるよなァ!?調子乗って、痛い目見るのはそっちなんだよォ!!!それとなァ~………いい加減、俺の手首を掴んでるこの手をよォ、離しやがれェ!!!!!!」

    リュウジはそう叫びながら、立香の顔面目掛けて右ストレートを放ってきた。対話(という名の脅迫)による交渉が決裂するやいなや、今度は肉体言語で自分の思うがままにことを運ばせようとする。それはリュウジという男が、話術や脅迫では揺るがない相手に対して良く取る、十八番とも言える交渉術(という名の暴力)である。左手首を立香の左手で掴まれているにも関わらず、軽い踏み込みと腰を駆使して器用に体を捻り、かなりのスピードで迫る右ストレートを放って見せたリュウジ。そこらのゴロツキ程度ならば、簡単に相手取れるほどには喧嘩慣れしている証拠であり、相手がカタギの一般人であれば為す術なく殴り倒されるであろう。


    ユウカ「藤丸くんッ!!!」

    マツナガ「立香くんッ!!!」

    タケル「立香ぁ!リュウジ、テンメェ!!!(距離が離れててカバーが間に合わねぇ!……クソッ!)」

    ユウカとマツナガは逃げろ、避けろと言わんばかりに叫び、タケルは立香を庇おうと動き出すが…………間に合わない。クラスメイトのほとんどが息を飲み、青ざめ、誰もが、立香が殴り飛ばされる姿を幻視していた。

    ───アヴァロン、式、アースを除いて。この場にいる人の内、彼女たちだけが知っている。立香がどれだけの鍛錬を積んだのかを。立香が血のにじむような努力をしてきたことを。そして、何よりも確信している。立香がこの程度の相手に負けることは絶対にないと。


    ───まぁ、簡潔に言うのであれば、『立香を、私達の自慢の彼氏をあまりなめるなよ』である。


    ───そして、そんな愛しの彼女達の全幅の信頼に、応えない立香では無いのだ。

  • 117同窓会ss作者23/08/22(火) 22:58:29

    >>116

    ぐだ「ほっ。」

    リュウジの左手首を掴んでいた手を離し、顔面狙いの右ストレートを軽く上体を逸らして躱す。それは、全く危なげのない余裕の回避行動。

    リュウジ「……………………は?」

    まるで子供の相手をしているかのごとく、いとも容易くあしらわれて、空を切る自身の右の握り拳。その事実にリュウジが呆気に取られ、僅かに硬直したその瞬間、立香が反撃に出た。


    ───ガシッ

    リュウジの突き出された右腕を外側から己の右手で掴み、


    ───クルッ

    左足を軸にして体を背中側へと回転させて半身の姿勢を取り、


    ───グイッ

    回転の勢いを利用して右手を強く引っ張ってリュウジの体勢を前のめりに崩し、


    ───ドシッ

    リュウジを体重がかかった右足を足払いして床へと倒し、


    ───ググッ

    リュウジの背中に上乗りになり、掴んでいた右腕をそのまま背中にまわして固定し、完全に身動きを封じた。


    クラスメイト「「「「「「「「「……………………(ポカーン)」」」」」」」」」

    ユウカ「……………………ふぇ?」

    マツナガ「…………うそぉ…………」

    タケル「………今の、一瞬で組み伏せやがったのかよ……!」

    リュウジがかなりの喧嘩上手であるのは、クラスメイトのほとんどが知っている紛れもない事実であり、リュウジの手が付けられない要因のひとつでもあったのだ。だと言うのに、まるで流れ作業のように一瞬でリュウジを制圧してみせた立香。唖然とするのも無理は無い。


    ぐだ「ふぅ……………ね?痛い目見ることになったでしょ?」

    リュウジ「クソッ!クソ、クソ、クソォッ!…………テンメェェェ!!どきやがれェ!こんのォ、クソがァァァ!!!」(バタバタ)

    ぐだ「ちょっと!暴れるなって!………それと、言っとくけど先に殴りかかってきたのはそっちだからね。こっちとしては正当防衛なんだから、文句も何も受け付けないよ。」

  • 118同窓会ss作者23/08/22(火) 23:00:39

    >>117

    リュウジ「うるせェ!!!とっとと背中からどきやがれ、離しやがれェ!本来なら、今頃あの女共をモノにできてたってのにィ……………どれもこれも、テメェが台無しにしやがってェ!クソォッ!!!」

    ぐだ「……………………………あぁ~、そうだ。ひとつ言い忘れてたことがあったのを、今思い出したよ。」(グググッ……グギッ)

    リュウジ「いだだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!」

    ぐだ「…………アルトリアも、アースも、式も、俺の大切な存在。他の誰でもない、俺の『モノ』だ。他人の大切なモノに手を出したらどうなるか、身をもってわかってくれたよね?……………ねぇ?」

    ───俺の『モノ』。この言葉が、かつて使い魔と称されるサーヴァント達に対しても"決して道具・モノ扱いせず"、彼ら個人個人の考え方や意志を、多少の差異はあれど尊重して接していた立香の口から発せられた。それがどれだけの意味と重さを持つのか………

    アヴァロン・剣式・アース「「「(俺の『モノ』………それってつまり………)………♡///(カァァッ)」」」

    ………該当者三人の反応を見るに、相当なものであろう。



    ぐだ「もうさすがにわかったよね?だったら早く……………っ!」

    その時、何かを感じ取った立香はリュウジへの喋りかけをやめ、前転の要領でリュウジの背中の上から離脱する。

    その直後、ブォンという空気を切る音を立てながら、さっきまで立香の後頭部があった場所を通り抜ける両の握り拳。所謂、ダブルスレッジハンマーと呼ばれるプロレス技の一種である。


    ぐだ「危な!」

    そう言いながら、前転後の姿勢から振り返りながら立ち上がる立香。彼の目線の先にいたのは、リュウジが暴力要員として連れてきたガタイのいい男、つまりはケンカ屋5人のうちの1人。言うまでもなく、彼が立香の後頭部に殴りかかった犯人である。

  • 119同窓会ss作者23/08/22(火) 23:02:10

    >>118

    ケンカ屋1「チッ!一丁前に避けやがって…………若頭、大丈夫ですかい?」

    リュウジ「イテテ…………大丈夫じゃぁねぇよォ。腕折るつもりで極めやがってェ…………」

    リュウジが右腕を抑えながらヨロヨロと立ち上がる。

    ぐだ「…………ねぇ?正当防衛だとしても、今のはさすがにやりすぎじゃない?もしあのまま頭に当たってたら、洒落にならないと思うんだけど?」

    ケンカ屋1「…………若頭。このうるせぇ野郎、どうします?」

    リュウジ「あ゛?そんなん決まってるわァ!…………ボッコボコに叩きのめして、俺に、龍紋組に喧嘩売ったらどうなるか、身の程を教えてやれ!!!」

    ケンカ屋1「了解。」

    リュウジのGOサインを合図に、ケンカ屋5人のうち、3人が立香へと近づいていく。指を鳴らし、肩を回し、いやらしい笑みを浮かべ、舌なめずりをしながら近づく大男達。

    ケンカ屋1「という訳で、すまんな。うちの若頭の命令なんでな。遠慮なく!…ボコらせてもらうぞ。」

    ケンカ屋2「一対三だが、俺らを恨むんじゃねぇぞ?恨むなら、喧嘩売った過去のテメェ自身を恨んでくれよな?………ギャハハハ!!!」

    ケンカ屋3「泣いて謝っても、もう遅せぇからな?………覚悟しろよ~?(ニチャァ)」


    一対三。人数差、体格差だけを見るのなら、誰が見ても立香が不利だと捉えるだろうこの状況。

    アヴァロン「………立香に対する今までの蛮行、侮辱行為…………もう我慢できません。立香、ここは私達が………」

    ぐだ「ありがとう。でも、大丈夫。」

    しかし、立香はアルトリアの申し出を優しい声で断る。

    ぐだ「アルトリアと式とアースは、クラスメイト達が巻き込まれて被害に遭わないよう守って欲しいんだ。お願いできるかな?」

    アース「それは構いません。ですが!」

    ぐだ「俺なら大丈夫。それにさ………たまには彼氏として、彼女の前でカッコつけさせてよ。ね?」

    剣式「………………わかったわ。くれぐれも、気をつけて、ね?」

    ぐだ「………うん、ありがと。」

  • 120同窓会ss作者23/08/22(火) 23:05:13

    >>119

    ケンカ屋2「ハッ!お別れの挨拶は済んだか~?それにしてもよぉ、これからボコボコにされるってのに随分余裕だなぁ、オイ!」

    ぐだ「……………3人?」

    ケンカ屋1「あ゛?ついに、頭数すら数えられなくなったのかぁ?」

    ぐだ「そうじゃなくて。………3人でいいの?」

    ケンカ屋1「………………どういうことだ?」

    ぐだ「いや、せっかく5人いるっていう人数差の有利があるのに、わざわざそれを捨ててるのが気になって………」

    ケンカ屋1「…………言ってくれるじゃねぇかぁ!!!あ゛あ゛ぁ゛!?!?テメェみたいなヒョロヒョロなんざ、ホントは一人で十分なんだよぉ!!!」

    そう言い放ち怒りを顕にしながら立香に殴り掛かる大男。その恵まれた体格と鍛えられた筋肉によるフィジカルを最大限駆使できる超近距離での殴り合い。この状況で彼らのような暴力を振るうことに慣れた人間が、そこらの一般人に負けることは、普通はありえないのだ。


    ───そう、"普通なら"。


    助走をつけての右ストレート。

    ───サイドステップ。悠々と避けられる。

    鋭く放つ、脇腹を狙うボディブロー。

    ───バックステップ。腕の届かない範囲外へ。

    すぐさま追いかけ、ワンツーのジャブ。

    ───流れるような重心移動。体を捻り、身を傾け、危なげもなく避けられる。


    アッパーカット。左ストレート。右ストレート。ジャブ。ワンツー。右フック。スイング。ボディフック。

    ──────まるでパンチの軌跡が見えているかのようにその全てが避けられる。

    ケンカ屋1(…………クソッ!どうなってんだ!?当たる気がしねぇぞ…!!!)

    己の自慢のパンチングがかすりもしない。それも、明らかに自分より格下と見ていた相手に。その事実に対する苛立ちが募っていく。


    一方の立香は、降りかかるパンチのラッシュを捌きながら、思考をめぐらせていた。

    ぐだ(とりあえず、今の所はまだ避けられるから大丈夫。だけど、さすがに隙が少ないなぁ。でも…………)

  • 121同窓会ss作者23/08/22(火) 23:06:46

    >>120

    ケイローン『いいですか、マスター?パンクラチオンだけでなく、ありとあらゆる格闘術において、最も重要なのは"相手をよく観察する"ことです。』

    ぐだ『観察すること?パワーとかスピードとかじゃなく?』

    ケイローン『えぇ。マスターの指摘の通り、確かにパワーやスピードも格闘術、というより肉弾戦においてはかなり重要視される要素ですね。ですが、どれだけパワーやスピードを兼ね備えていても、相手をろくに観察せず、闇雲に攻撃を仕掛けてしまえば、簡単に躱されてカウンターを食らうのがオチです。…………ヘラクラス並のパワー、もしくはアキレウス並のスピードがあるのであれば、また話は違ってくるのですが………』

    ぐだ『流石にそれは無理です。』

    ケイローン『生身の人間であるマスターにそこまでは求めるのはあまりにも酷ですからね……………話を戻しますが、そもそもの攻撃が当たらなければせっかくのパワーもスピードも腐ってしまう事は先程説明しましたね?逆に言えば、そこまでパワーやスピードを兼ね備えていなくても、対峙している相手を詳細に分析し、癖や隙を見抜くことが出来る観察眼と、少しのテクニックさえあれば、全くの素人でもそれなりに戦えるようになるのです。例えどんなサーヴァントであろうと、多少の差はあれど癖というものは必ず存在しますし、戦闘が長引いたり、大振りの攻撃を仕掛ければ、それ相応の隙は生まれるもの。そこを突くことが出来れば、どんなに不利な状況でも一気に覆すことが可能なのです。ですから、"相手をよく観察する"ことはパワーやスピードよりも大事なのです。』

    ぐだ『なるほど。観察眼とテクニック…………』

    ケイローン『マスターの場合は普段から戦場での指揮で、観察眼自体はある程度鍛えられているようなので、少し訓練をすれば対人戦においても活用できるようになるでしょう。今はとにかく経験を積んで、対人戦、特に至近距離での肉弾戦に慣れるのが最優先ですね。…………では、休憩はこのくらいにして、訓練を再開しましょう。』

    ぐだ『わかりました。………ふぅ……………よろしくお願いします!ケイローン先生!』

    ケイローン『えぇ、いい返事です。』



    ぐだ(少ないだけで、"全く無いわけじゃない"。絶対に見せるはず………そこを攻める!)

  • 122同窓会ss作者23/08/22(火) 23:08:49

    >>121

    ケンカ屋1「このクソ野郎がぁ!!!💢チマチマと避けるんじゃねぇぇぇぇ!!!!💢💢💢」

    怒号とともに放たれる左フック。それは今までのパンチよりもよりパワーとスピードの乗った相手を仕留めるための、"大振り"の攻撃。

    ぐだ(…………ここ!)

    それを立香が見逃すはずがなかった。


    大振りの右ストレートを最小限の重心移動で躱し、今まで遠めに保っていた間合いを一気に詰める。

    ケンカ屋1「…………な!」

    一気に距離を詰た立香は右手で、大振りの左フックを放って体の向きが横になっている大男の右肩を掴み、そのまま右手で大男の上体を強制的に後ろに逸らさせる。そして、すぐさま体重の乗っている右足に足払いをしかけ、バランスを崩し………


    ぐだ「………………フッ!」

    ダァァァン!!!

    ケンカ屋1「ガハッ!!!」

    そのまま背中側から床へと思いっきり叩きつけた。



    背中から身体中を強打した衝撃のせいか、意識がシャットダウンし、そのまま沈黙するケンカ屋1。その光景を見たものは、一部を除き、あっけに取られてしまっていた。

    ケンカ屋2「ア、アニキィ!!!………テンメェよくもぉ!!!💢」

    ケンカ屋3「このヤロォ………ぶっ潰してくれるぅ!!!」

    ケンカ屋4「よくもやってくれたなぁ!!!」

    ケンカ屋5「たった1人を捌けたからって調子に乗るなよぉ!!!」

    そんな中、いち早く復帰し、口々に罵倒の言葉を垂れ流しながら4人揃って立香に襲いかかる大男達。イスやテーブルを蹴散らし、時に立香に向かって投げつけながら、殴りかかり、蹴りかかる。

    ガシャン!パリィン!バキッ!バキバキッ!ガッシャーン!!!

    ビールジョッキやグラス、まだ料理の入ったお皿、木製のイス・テーブルが壊れる音が響き渡る。そんな暴力の嵐の真ん中にいる立香は、四方八方からの降り注ぐ殴る蹴るの暴力を、無駄のない動きで躱し、時に受け流していた。

    左右からの挟み撃ちをしゃがみこんで躱し、ついでとばかりに足払いをかける。そこに顎を狙った蹴りが飛んでこようとも、冷静に後ろに飛んで余裕の回避。蹴り飛ばされて迫ってくる木製のイスも、腹を狙った蹴りも、顔面狙いのパンチでさえも、その全てが避けられる。

  • 123同窓会ss作者23/08/22(火) 23:09:56

    >>122

    かなり猛攻にも関わらず、立香は未だかすり傷のひとつも負っていない。その事実が攻め手である彼らの琴線に触れているのだろう。暴力の嵐はより過激に、より苛烈になっていく。


    一方、暴力の嵐をかいくぐっている立香はと言うと、

    ぐだ(まずい…………この人数だと、攻撃を捌くので精一杯………うぉ!危な!)

    と、心の中ではかなり焦っていた。それもそのはず、流石の立香もこの人数差による手数の多さに苦戦を強いられてしまうのも無理はなく、その上、当たり前ではあるが己の体力は無尽蔵では無い。長引けば長引くほど体の反応は鈍く、遅くなっていくもの。そして手数の多さによる試行回数の暴力の末に………

    ケンカ屋2「(ニヤッ)………貰ったぁぁぁ!!!!」

    ぐだ「ヤバっ…!」

    ………ついに捉えられてしまった。

    回避は間に合わない、と悟った立香は咄嗟に腕をクロスさせる防御姿勢をとるが、特別頑丈でもない立香の体、無論当たればタダでは済まないだろう。これからくる衝撃に備えるように立香が目をつぶった、その時であった。



    「おぅらあぁぁぁ!!!!!」

    という、気迫の籠った声と、

    ドスッ

    という、何かが突き刺さりめり込むような鈍い音がした。



    ぐだ「…………………ん?」

    気迫の籠った声を上げた人物を確認するべく、恐る恐る開かれた立香の目に映ったのは、自分を殴ろうとしていたケンカ屋2の脇腹に突き刺さる中段蹴りと、それを放った人物…………

    ぐだ「タケル………!」

    タケル「おう、立香。手助けするぜ!」

    立香の親友、タケルの姿であった。

  • 124同窓会ss作者23/08/22(火) 23:11:32

    >>123

    タケルの中段蹴りを食らったケンカ屋2が、脇腹を抑えながらうずくまる。その様子から見るに、蹴りの威力は相当なものだったのだろう。

    タケル「おう、立香。手助けするぜ!」

    ぐだ「手助けって………ダメだよ!怪我するかもしれないんだよ!」

    タケル「こちとらな!親父との組手で毎度毎度ボコられてんだよ!全く手加減もしてくれねぇしよぉ………。っつーわけで、怪我なんぞとっくの昔に慣れてるわ!」

    ぐだ「でも!」

    タケル「空手道場の跡取り息子、現役黒帯4段の俺をあんま舐めんなよ?それによ、親友がピンチだってのに助けに行かねぇやつなんざいるかっていう話だよ。………コイツ1人くれぇなら相手できるが、どうだ?」

    ぐだ「…………………」

    剣式「立香。彼はあなたの助力をしたいって私たちに直談判までしたのよ。心配する気持ちも分からなくは無いけれど、信じてあげてもいいんじゃない?親友なら尚更よ。それに、もし万が一の時は許可した私たちが責任をとるわ。それでもダメかしら?」

    ぐだ「……………………………………わかった。絶対、絶っ対に、無理しないでよ!!!」

    タケル「おうよ!」


    ケンカ屋2「う゛ぅ゛ぅ゛…………このヤロォ………よくも、邪魔しやがってぇ…………」

    蹴られた脇腹を抑えながら、それでもしっかりとした足取りで立ち上がるケンカ屋2。

    タケル「いやいや………人様に寄って集って暴力振るうのに邪魔も何もねぇだろ、普通。(………マジか。割かし渾身の中段蹴りだったんだが、アレ食らってもまだ立ち上がるか………かなり頑丈だな、こりゃあ。)」

    ケンカ屋2「うるせぇ!若頭に喧嘩売ったアイツが悪いんだよ!大人しく従っとけば、俺らだって手荒な真似なんてすること無かったってのによぉ…!」

    タケル「その手荒な真似してるのに、立香1人相手にここまで苦戦してる時点で、正直どうかと思うわ。………………まぁ、立香があそこまでできるようになってるとは俺も思ってもいなかったが……………うぉ!なんだあの動き!真面目に後ろに目でも着いてるんじゃねぇのか?」

    ケンカ屋2「………おいテメェ。余所見するたぁ、随分と余裕ぶっこいてんなぁ!!!不意打ちで一撃くらわせたくらいで調子こいてんじゃねぇぞ!!!」

    タケル「………………………………んぁ?なんか言ったかぁ~?」

    ケンカ屋2「………こんの野郎!!!舐め腐るのもいい加減にしやがれ!!!」

  • 125同窓会ss作者23/08/22(火) 23:12:48

    >>124

    タケルの態度が琴線に触れたケンカ屋2。怒りのままに拳を振り上げ、一直線に殴りかかってくる。そう、"一直線"に。

    タケル(っしゃあ!引っかかった!)

    一直線に向かってくる上段のパンチ。タケルはそれを左腕での『上段受け』で受け流し、がら空きの腹に向かって右拳のカウンター『中段突き』をお見舞いした。

    ダァァン!!!

    響いたのはタケルの右膝が地面にぶつかる音。それほどまでに体を落とし、腰のひねりを最大限活かして放たれる『中段突き』は、相手の腹を抉るように突き刺さった。

    ケンカ屋2「っ~~~~~!!!」

    綺麗かつ強力なカウンターを食らい、ろくな呻き声すらあげることすら出来ずに悶え苦しむケンカ屋2。その様子を見て好機と見たタケルは、『中段突き』をした右手の『引き』の勢いを利用して上体を持ち上げる。その勢いのまま、左足をかかげ、追撃の『上段蹴り』を放った。

    パァァァン!!!

    今度は乾いた音が響き渡る。スナップの効いた『上段蹴り』は、ケンカ屋2の顔面、側面側にクリーンヒット。

    ドサッ………

    蹴り技の『引き』によって生み出される強烈なインパクト、それをノーガードで叩きつけられたケンカ屋2は、もはや声すらあげることすらできずに倒れ伏す。

    タケル「フゥ……………いっちょ上がりぃ!」


    武術の経験者、それも段位取得者に単調な攻撃を仕掛けるとどうなるのか、その結果は一目瞭然であった。



    少し時は遡り、一方の立香はと言うと、タケルが1人引き受けてくれたおかげで、今までと比べ、立ち回りに余裕が生まれ始めていた。人数にしてみれば4人から3人と、-1でしかないが、総合的な手数の25%減と考えれば相当である。

  • 126同窓会ss作者23/08/22(火) 23:14:21

    >>125

    さらに言うのならば、ケンカ屋達の動きが僅かだが鈍りはじめていた。それもそのはず、彼らケンカ屋のいつものオシゴトと言えば、裏路地や無人の倉庫、工場跡地に呼び出されたターゲットに対して挨拶がわりの1発をお見舞いすること。それで相手がダウンするか大ダメージを負うまでがワンセット、あとはろくに動けない相手に対しての殴る蹴るを繰り返すだけ、体力も使わない実に簡単なオシゴト。ごく稀に生意気にも刃向かってくるものがいることにはいたのだが、人数差によるリンチで一方的にボコボコにすることができていた。できてしまっていた。その上、新生龍紋組が発足したのはつい最近のことであり、ヤクザのケンカ屋としての経験が圧倒的に足りていなかった。故に、立香のようにこれほどまでに抵抗する相手との対峙経験などある訳がない。いつものように攻撃が当たらないことへの苛立ち。居酒屋内という物で溢れた狭い空間という慣れない場所での戦闘行為。何より味方が既に1人やられていることに対する焦燥。これらの要素が積み重なってケンカ屋達の動きを鈍くしていた。………つまりは、絶好の反撃タイムである。



    本日何度目かの顔面狙いの右ストレートを最小限の動きで躱した立香は、お返しとばかりにケンカ屋3の懐に潜り込み、ガラ空きの胸元に鋭い掌打を叩き込んだ。

    ケンカ屋「グゥッ……!」

    ドスッという鈍い音がなり、掌打を打ち込まれたケンカ屋3が苦悶の声を漏らすが、それも束の間、続け様に掌の打ち下ろし、肘打ちと連撃が打ち込まれる。



    ───『川掌(せんしょう)』、『圏抱掌(けんほうしょう)』、『裡門頂肘(りもんちょうちゅう)』。立香の繰り出した技は、かの有名な李書文が得意とした、中華拳法の中でも極めて近距離で戦うことを旨とした武術流派、『八極拳』。時に「陸の船」とも形容される八極拳は、至近距離においては圧倒的な破壊力を持つ肉弾戦において最上レベルの武術である。

  • 127同窓会ss作者23/08/22(火) 23:15:24

    >>126

    立香の容赦のない連撃をモロに食らったケンカ屋3はその威力ゆえか、後方へとよろける。………………この行動が良くなった。それは誰が見てもわかる、明確な"隙"。立香がそれを逃すはずもなく………僅かに空いた間合いを詰めながら、背中からの体当たり、八極拳の代名詞にして大技、『鉄山靠(てつざんこう)』を決めたのだ。



    完璧な連撃、それも十秒にも満たない時間で一方的に封殺されたケンカ屋3。ズルズル、と糸の切れた人形のように地面へと倒れ込んだ。

    ケンカ屋4、5「「ヒィ……!!!」」

    残り二人にまで減ってしまったヤクザのケンカ屋。ここに来てようやく、自分たちがとんでもない"化け物"と対峙しているのだと思い知る。そして、その"化け物"がこちらに視線を向けるのを目視した残り2人のケンカ屋は小さな悲鳴をあげながら、思わず怯み、"隙"を晒した。晒してしまった。


    ──────その瞬間、空気に『気』が満ちた。

  • 128同窓会ss作者23/08/22(火) 23:17:14

    >>127


    ………スッ

    ──────『活歩』


    それは、八極拳において地面を滑走し、標的との間合いを一瞬で詰める歩法。立香は『活歩』による高速移動で怯むという隙を見せたケンカ屋4の懐に移動。


    ダァァァン!!!!!

    ──────『震脚』


    これもまた、八極拳における歩法の一種。『発勁』を用いた強い踏み込み。この技が八極拳の絶大な破壊力の源である。立香もまた、八極拳の『先生』に習うように、強く、強く、踏み鳴らす。



    ──────そして、放たれるは…………


    ぐだ(李書文(殺)先生!宝具、お借りします…!)


    李書文(殺)『呵呵呵!さて、これまでの修行の成果、存分に発揮してみせい!』



    ──────「一撃必殺!『擬・无二打(イミテーション・にのうちいらず)』っ!!!!!」



    ──────『无二打』。李書文の極めに極めた八極拳は「李書文に二の打ち要らず」と評され、そんな彼の称号が宝具として昇華しカタチとなったもの。無論、立香が放ったそれは名前からもわかる通り、本物の『无二打』などではない。英霊李書文(殺)指導の元に厳しい鍛錬を乗り越えて習得した、いわゆるなんちゃって宝具である。


    ………なんちゃって、とは言うが、それは"サーヴァントが扱う本物の宝具"とは比べ物にならない、というだけであり、その威力は至って本物である。元いた場所から3メートルほど吹き飛ばされ、白目を向いて、口から泡を吹き、呆気なく気絶しているケンカ屋4がその証人である。まさに一撃必殺。(殺しては無いが)

  • 129同窓会ss作者23/08/22(火) 23:18:21

    >>128

    ──────残る刺客は、1人だけ。


    ケンカ屋5「嘘、だろ………な、なんだよ、これぇ………ばっ、ばばばっ………ば、化け物めぇ!!!」

    数分前までの威勢は何処へやら。強気の言葉遣いすらなくなり、怯えながら後ずさりするその様は、一周まわって哀れである。

    そして、立香が、いや、彼らにとっての『化け物』が、こっちに振り向いた。

    ケンカ屋5「ヒィ!!!………ち、近寄ってくんじゃねぇ!!!この化け物がぁ!!!」(チャキ)

    ケンカ屋5は一応のためと携帯しておいたサバイバルナイフを懐から取り出して、立香に向ける。最後の抵抗とばかりに。だが、その様はとてもとても滑稽で。恐怖の感情で体が震え、ナイフもカタカタとひっきりなしに音を立てている。腰が抜けていて、ろくな構えも取れていない。───彼自身もわかっている。手元にある刃渡り12cmのサバイバルナイフごときでどうにかなる相手では無いこと。目の前で嫌という程痛感したのだ。


    立香はサバイバルナイフなぞものともせずに、後ずさるケンカ屋5へとゆっくり歩み寄る。

    ケンカ屋5「来るな!来るなぁ!!!」

    サバイバルナイフを振り回しながら、懸命に威嚇する。無意味だとわかっていても、一抹の希望にすがるしかないのだ。

    立香がしっかりとした足取りで3歩進む間に、ケンカ屋5が周りのテーブルやイスを倒し、震える足で何とか2歩分後ずさる。そんな攻防が30秒ほど続いた。もちろん、両者の距離は次第に距離は縮まっていく。『化け物』がもう目の前に。


    そんな絶対絶命のケンカ屋5だったが、視界の端に1人の女性が映った。目前に迫る『化け物』よりも弱そうで、それでいて、『化け物』よりも自分に近い距離にいる、女性。


    ──────これしかない。こっから逆転するには、これにかけるしか、ない。

  • 130同窓会ss作者23/08/22(火) 23:19:10

    >>129

    じわじわとケンカ屋5を追い詰めているように見える立香だが、別に脅そうだとか、恐怖でメンタルを壊そうとした訳ではない。戦意を失ったケンカ屋5に対して降参してくれないかと話そうとしただけである。話し合おうと顔を向けるたのだが、それで相手がパニックになってしまっただけである。逃がす訳にも行かないのでとりあえず距離だけは詰めながら、どうしようかと考えていたその矢先、ケンカ屋5は驚きの行動に出た。

    ケンカ屋5が自身の右側、ちょうどドリンクバーの機械が併設されているスペースに向かっていきなり走り出したのだ。立香が慌てて視線を向けると、その先には………

    ぐだ「レイナさん!?………って、ヤバッ!」

    かつてのクラス委員長、レイナの姿があった。


    レイナに向かって一直線に走るケンカ屋5、そして、その手には刃渡り12cmのサバイバルナイフ。レイナを人質に取るつもりにせよ、絶対絶命の状況にまで追いやられた人間が何をするかわかったものでは無い。このままではレイナの命が危険にさらされてしまう。当然、立香もケンカ屋5を止めようと走るが、突然の行動に驚いてしまったために反応が遅れてしまった。このままではどう足掻いてもギリギリ間に合わない。

    "立香のクラスメイトに危機が及ぶかもしれない"この状況。立香との約束を果たすべく、立香の彼女を代表してアヴァロン行動を開始…………しようとしたが、なんと、それを引き止めた者がいた。

    ユウカ「ちょっと待って!アルトリアさん!!」

    立香のもう一人の親友、ユウカである。

    アヴァロン「ユウカ!?なぜ邪魔をするのです!?あなたのクラスメイトの身が危ないんですよ!?正気ですか!?」

    ユウカ「言われなくても至って正気だよ!」

    アヴァロン「なら、邪魔をしないで………」

    ユウカ「レイナちゃんなら私たちがなんもしなくても大丈夫!むしろ余計な真似しない方がいい!!!」

    アヴァロン「……………え?(嘘じゃ……ない!?ホントに!?)」

    ユウカ「とにかく、今はレイナちゃんのこと信じて見てて!大丈夫な理由がわかるから!!!」

  • 131同窓会ss作者23/08/22(火) 23:21:31

    >>130

    アヴァロン達が言い合っている間にも、ケンカ屋5とレイナの距離はみるみる縮まっていく。あと数秒もすればナイフの刃渡り12cmの射程圏内まで接近してしまう。

    ケンカ屋5「そこの女ぁ!!!死にたくなけりゃあ、黙って俺に従えぇ!!!」

    ケンカ屋5は必死さが強く現れた鬼気迫る表情でレイナに迫る。やはり、レイナを人質にしたいようだ。幸いにも、ナイフを持っていない側の手をレイナへと伸ばして向かってはいるが、いかんせんもう距離がかなり近い。

    ぐだ「レイナさん!!!」

    タケル「オイオイ、マジかよ!………バカッ!ヤメロォ!!!」

    立香とタケルの叫びも虚しく、ついに2人の距離はナイフの射程圏内に入り、もうすぐレイナにケンカ屋5の手が届く………まさに、その時。


    ガシッ、ガシッ。

    ケンカ屋5「…………………あ゛?」

    ケンカ屋5はいつの間にか、レイナを捉えようと伸ばしていた右手首と、来ている服の首元を捕まれ、


    タケル「あぁ~あ。だからやめろっつったのに………バカだなぁ、アイツ。」

    ぐだ「…………え?そっちなの?…………えぇ!?」



    グイッ!

    ケンカ屋5「うぉ!」

    伸ばした腕を強く引っ張られて体勢を崩してしまい、


    ユウカ「んんっ!………アルトリアさん達、落ち着いたぁ~?、えっとねぇ~………藤丸くんは高校入って直ぐに海外に行っちゃったからぁ~、多分知らないと思うんだけどぉ~、………レイナちゃん、護身術代わりにってぇ~、高校から柔道始めたんだけどぉ~、………」



    グルンッ!

    ケンカ屋5「ちょ…………まっ………!」

    視界がぐるりと縦回転し、


    ユウカ「………どうやら、今まで眠ってた超がつくレベルの柔道の才能があったっぽくてぇ~、高一の時からもう異常なスピードで上達してったぽくてさぁ~………上級生も男の人もなんのその!って感じでぇ~、バッタバッタとなぎ倒してってぇ~…………」

  • 132同窓会ss作者23/08/22(火) 23:22:58

    >>131

    …………ダァァン!!!!!

    ケンカ屋5「グハァッ!!!!」

    あっという間に地面へと叩きつけられた。


    ユウカ「………高一の夏の大会初参加でぇ~………高校女子柔道、全国1位になっちゃったんだってぇ~………」



    ───その光景を傍から見れば、それはそれは見事な、芸術作品とも呼べるほど美しい、『背負い投げ』であった。


    ユウカ「…………その上ぇ~、同じ年度の男子の全国1位の人とのエキシビションマッチでもぉ~、ストレート勝ちしちゃったっていう、トップクラスの実力者なんだよぉ~………うん。言ってる自分でもナニコレ?レベルのバケモンだよ、レイナちゃん…………」



    レイナ「ふぅ…………全く、いきなり殴りかかってくるなんて、紳士の風上にもおけませんわ!!!あなたのような人間は、痛い目を見てもらった方が"いい薬"ですわね!!!」


    ユウカ「言葉遣いはザ、お嬢様なのに………これがギャップ萌えかぁ~……アハハ…………ハァ………。」

    アヴァロン・剣式・アース「「「…………………」」」


    タケル「高校卒業してすぐに辞めたって聞いてたから、多少は鈍ってるかと思ってたが………まさか現役とほぼ同じレベル…………いや、あん時よりキレ増してねぇか?…………さっすが才能のバケモン。また手合わせしてくんねぇかなぁ~……………ん?立香ぁ?どーした、急に固まって……」

    ぐだ「…………………………………………………(唖然)」

    マツナガ「あぁ~…………そっか、立香くんは知らないんだっだね。まぁ、驚くのも無理はないか…………」



    ………ちょっと、ほんのちょっとだけ微妙な空気の中、クラスメイトの誰かが呟いた。

    「…………もう、誰も起き上がる気配ないぞ………まさか、全員ノックアウトした………のか?」「オイオイ、マジかよ………藤丸のやつ、それとタケルとレイナも………ヤクザに、龍紋組の戦闘員に勝っちまったよ………」「…………これってつまり、もう終わりってこと………そうだよね?ねぇ?」「たぶん…………そうだと思うけど………」

    「「「「「「「「「…………………………」」」」」」」」」

    また静まり返る。しかし、その次の瞬間には…………

    クラスメイト達「「「「「「「「「………………うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」」」」」」」」」

    熱狂的な叫び声が響き渡った。

  • 133同窓会ss作者23/08/22(火) 23:24:00

    >>132

    「スゲェ!スゲェスゲェスゲェ!龍紋組のヤクザに圧勝したぞぉ!!!」「お前らも見たよなぁ!藤丸のあの動き!なんかもう………ヤベェよ!!!って言葉しか出でこねぇよぉ!」「あれが武術の極地………立香くんは、凄いな。」「最後らへんの必殺技?とか瞬間移動してたぞ!あれできるようになるのかよ!フィクションの世界だけだとずっと思ってたわ!!!」「「「「「立香パイセン、スゴすぎです!!!」」」」」

    「ほ、ほんとに全員倒しちゃんたんだよね?私の見間違いじゃないよね?」「見間違いじゃないから大丈夫だって!……それにしても………藤丸くん強すぎだよ………」「最初にあのリュウジが来た時『あぁ~…終わった……』って感じだったけど、まさかこんなことになるとは………」「…………正直に言っていい?私、思わず見とれちゃったぁ………カッコよすぎるでしょ!!!反則だって!」「その気持ちわかるぅ~。私も見とれてたもん。その上ちゃんと強いもんね。………そりゃ、モテますわ。」「あの技、中国の拳法みたいに見えたけど、海外に行った時に習ったのかな?」


    ユウカ「藤丸くん!タケル!」

    マツナガ「立香くん!タケルくん!」

    ぐだ「…………………ハッ!」

    予想外の出来事に今の今まで固まってしまっていた立香だったが、親友のユウカとマツナガがこちらに向かいながら語りかけてくる声で、立香は正気へと戻る。

    ユウカ「ちょっと、2人とも!大丈夫!?どこか怪我してない!?」

    ぐだ「ユウカ………うん。俺はなんともないよ。怪我もしてないし大丈夫。」

    タケル「おう!見ての通りピンピンしてるぜ!!!」

    ユウカ「ホントに!?………良かったぁ(ハフゥ…)……………って…………ソッチには聞いてないよ、このデカブツゥ。」

    タケル「………なんだとぉ?テメェ、さっき自分で"2人とも"って言ってたじゃねぇか。」

    ユウカ「………………………あ。………………………………き、気の所為でしょ~?…………きっと。」

    タケル「………………オイ、今『あ。』っつったよな?どういうことだゴラァ!」

    ユウカ「………………………………………」

    タケル「無視かよテメェ!」

    マツナガ「こらこら、2人と喧嘩しない。…………ほ~ら、どうどう、どうどう。……………立香くん、お疲れ様。すごい大立ち回りだったね!」

    ぐだ「いやぁ、そんな…………」

  • 134同窓会ss作者23/08/22(火) 23:26:12

    >>133


    そんな、和やかな戦勝ムードを引き裂いたのは、敗北側である、この男の一言だった。

    リュウジ「………………ふ………け……な……………ふざけんなァ!!!!!!💢💢💢💢💢💢💢💢」

    ガッシャーン!!!

    音の発生源を見れば、酒瓶が割れた跡がありありと残っていた。酒瓶を投げた犯人であるリュウジは、一番最初に立香に倒されたケンカ屋1の元へと歩いていく。

    リュウジ「こんの役立たずのクソカスゴミ野郎どもがァァ!!!!!💢💢💢💢そもそもなァ!!!なんでェ!💢(ドスッ!)たったァ!💢(ドスッ!)1人ィ!💢(ドスッ!)相手にィ!💢(ドスッ!)ここまでェ!💢(ドスッ!)手こずってんだよォ!!!💢💢💢(ドスッ!)」

    そう言いながら、リュウジは既に意識を失っているであろうケンカ屋1を蹴り続ける。何度も。何度も。


    ユウカ「うっわぁ…………」

    タケル「なんだありゃ………ひっでぇ…………」

    マツナガ「………………………………」

    ぐだ「………………………………」


    リュウジ「テメェらのォ!💢(ドスッ!)せいでよォ!💢(ドスッ!)俺のォ!💢(ドスッ!)面目ゥ!💢(ドスッ!)丸つぶれェ!💢(ドスッ!)じゃねぇかァ!!💢(ドスッ!)どうしてェ!💢(ドスッ!)くれるんだよォ!!!💢(ドスッ!)……………チッ!こんの、能無し共がァ!!!💢💢💢(グリィッ!)」

    しまいには、気絶しているケンカ屋1の顔をねじるように踏み潰す始末。──────外道、ここに極まれり。


    マツナガ「……………………もう、彼は僕らの知っているリュウジでは無くなってしまったんだね…………」

    ユウカ「…………私も最初めちゃくちゃ似てるそっくりさんか、ドッペルゲンガーかと思ってたしぃ………」

    タケル「………ヒトのツラ被った悪魔って言われても、今なら信じちまいそうだぜ、俺は。」

    ぐだ「…………………………(スタスタ)」

    ユウカ「それは私も…………って、藤丸くん?ちょ、ちょっと待ってってば!」


    リュウジ「…………ったっくよォ!💢俺の命令すら達成できねぇ。俺の邪魔したあんのバカ野郎1人にすらろくに手も足もでねぇ。…………そのガタイは飾りかよ!?あ゛ァ゛ァ゛ァ゛!?💢💢💢脳みそ筋肉のアホなんざいらn」





    ぐだ「もう、黙れよ。」

  • 135同窓会ss作者23/08/22(火) 23:27:28

    >>134


    リュウジ「………あ゛ァ゛!?💢💢💢誰に向かってその口k」


    ト゛コ゛ォ゛ッ゛!!!!!


    立香が発した言葉を聞き、半ば反射的に怒り散らしながらリュウジが顔を上げたその瞬間である。リュウジの目には、すぐそこまで迫っていた立香の右ストレートの拳しか映っていなかった。

    立香がカルデアでの生活も含め、今まで学んだありとあらゆる武術、体術、格闘術、その他諸々の技術を総動員、フル活用して放たれたその右ストレートは、メリメリメリッ、という抉るような音を立てながらリュウジの顔面へと深く深く突き刺さる。それだけではなく、立香は一切の引きも、そして躊躇もなく、この右ストレートを振り抜いた。


    アヴァロン・剣式・アース「「「…………………り、立香……?」」」

    今の立香を最も知っているであろう、立香の彼女である3人も動揺を隠せていない。それほどまでに今の立香の言動は、かなり常軌を逸しているのだ。


    そして、無防備な顔面に渾身の右ストレートを食らった結果、リュウジは顔面から盛大に後ろに吹っ飛ぶこととなり、無防備だった顔面は元の顔立ちの影も形も見られないほどにへしゃげてしまい、見るも無惨な状態へと早変わりしたのだった。


    リュウジ「…………っ゛!い゛っ゛っ゛っ゛っ゛っ゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛~~〜〜!!!!!!」

    1番潰れたであろう鼻から血を流し、地面を転げ回りながら叫ぶリュウジ。

    リュウジ「こ゛ん゛の゛ク゛ソ゛か゛ァ゛!て゛へ゛ぇ゛、よ゛く゛も゛」


    タ゛ァ゛ァ゛ァ゛ン゛!!!!!


    それでもまだ、怨み言を言おうとしたリュウジの顔のすぐ横を、立香は思いっきり踏みつける。僅かではあるがフローリング張りの床が凹み、その時にできた小さなフローリング材の欠片が、パラパラとリュウジの顔にいくつか降りかかる。


    リュウジ「……………………」

    これには、流石のリュウジも黙りこむしか無かった。

  • 136同窓会ss作者23/08/22(火) 23:29:51

    >>135

    ぐだ「……………今すぐ、ここから出ていけ。そして、もう二度と、俺の前にその顔を見せるな。」



    ───今の立香の声には、先程までの自分の彼女達がバカにされたり、危険が迫った時の立香が発する、底冷えするような、冷たく鋭く、研ぎ澄まされた怒りでは無い、別のナニカが、確かにあった。それは、冷たいだとか、熱いだとか、鋭いだとか、温厚だとか、磨かれただとか、鈍いだとか、そういう次元では表せないようなモノ。それこそ、本当に”別のナニカ”としか言いようがないモノ。妖精眼を持つアルトリア・アヴァロンですら、ソレを表現する言葉を見つけられないでいた。───そんなナニカ。強いて言うのであれば、ソレに1番近い表現は、『底なしの、それこそ奈落のような、怒り』、と言ったところか。


    リュウジ「……………………な゛、な゛ん゛れ゛、て゛へ゛ぇ゛、な゛ん゛か゛、に゛…」



    ぐだ「こ こ か ら 。 出 て い け 。 今 す ぐ に 。 」



    リュウジ「ヒェッ」

    クラスメイト達「「「「「「「!!!!!」」」」」」」

    アヴァロン・剣式・アース「「「!!!!!」」」


    クラスメイト達が一様に驚嘆の表情を浮かべる。無理もない。リュウジが、酷い傍若無人で有名なあのリュウジが、立香の顔を見て………怯えていたのだから。しかし、その顔がどんな顔なのかは、下を向いているせいで誰にも見えなかった。それこそ、その顔を向けられていたリュウジと、近くにいたアヴァロン・剣式・アースを除いて、他には誰にも見えていなかった。


    リュウジ「ヒィ………!ヒィィ………!」

    その恐怖のあまり、少しでも距離を取ろうと、体を這いずりながら後ろ後ろへと逃げていくリュウジ。


    ───しかし、リュウジの身に降りかかる不幸はこれだけでは終わらない。

  • 137同窓会ss作者23/08/22(火) 23:30:49

    >>136

    ブー、ブー、ブー………

    雑音1「ん?……もしもし?僕だけど…………ハァァ!?………それ、ホントなんだろうなぁ!?…………マ、マジかよ…………」

    万が一のために外部の仲間との連絡要員である雑音1がスマホ片手に驚きの声を上げていた。そして、彼の口から更なる不幸が語られる。

    雑音1「と、兎に角!車1台でもいいからこっちに回してくれ!今すぐに!!!(ピッ)………………若頭、大変です!……随分前にパトカーが何台か警察署から緊急出動したみたいです!部下たちに確認させたところ、一直線にこの店に向かってるようだと!」

    リュウジ「………………………ハ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!?」

    そう、本来ならば組織中枢の一方手前まで入り込んでいる龍紋組の組員、金を握らせた内通者、その他自分の息がかかったもの達の手筈により、自分たちのコトが終えるまで出動してこないはずの警察が、何故か出動しているのだ。それも、よりにもよってこの店に一直線に向かって。もし、彼らが自分たちがこの場から立ち去る前に到着してしまえば、目撃者多数の現行犯で確実に逮捕されてしまう。それは、マズイ。賄賂で釈放されることも出来なくは無いが、警察内部全てを把握出来た訳では無い。確実に不審がられるし、かなり怪しまれるだろう。もし、それで警察内部のスパイのことがバレてしまえば、芋づる式に、今まで行ってきた犯罪、非道な行為、その全てがバラされてしまう。そうなれば、新生龍紋組は、リュウジは…………終わりだ。


    雑音1「早く引きましょう、若頭!じゃなきゃ、若頭の築き上げた新生龍紋組の今までの全部が、水の泡にになってしまいますよ!!!!」

    そして、それを避けるためには、今すぐここから立ち去らなければならない。それが意味するのはどういうことか。

    リュウジ「…………………ク゛ソ゛か゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!💢💢💢💢💢💢💢💢」

    ──────そう。惨めに敗走するしか、選択肢が残されていなかったのだ。

  • 138同窓会ss作者23/08/22(火) 23:32:22

    >>137

    リュウジ「ク゛ソ゛ォ゛ッ゛!!!………と゛う゛し゛れ゛ェ゛!お゛れ゛か゛ァ゛!こ゛ん゛な゛め゛に゛ィ゛!あ゛は゛な゛き゛ゃ゛い゛け゛ね゛ぇ゛ん゛た゛よ゛ォ゛ォ゛!?!?!?💢💢💢💢💢💢💢」

    雑音1「若頭!暴れないでくださいよ!!!怒る気持ちもわかりますけど!今は引き上げるのが最優先です!もうすぐ迎えが到着するので、早く!!!」

    リュウジ「ク゛ソ゛ォ゛ッ゛、ク゛ソ゛ォ゛ッ゛、ク゛ソ゛ォ゛ッ゛!!!💢💢💢」

    雑音1は、足取りがおぼつかなず、その上暴れる若頭を支えながら、なだめながら、なんとか店の入口へと引きずっていく。



    リュウジ「………と゛れ゛も゛、こ゛れ゛も゛、て゛へ゛ぇ゛の゛せ゛い゛た゛ァ゛!……………………ふ゛し゛ま゛る゛り゛つ゛か゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!💢💢💢💢」

    雑音1「若頭ぁ!もう暴れんでくださいよぉ!!!」

    ぐだ「…………………」



    雑音1が店の入口の扉を開ける。その向こうには黒い乗用車が1台止まっていた。リュウジ達の迎えである。

    そして、最後の最後にリュウジは、その人生で最大の怨念を込めて、立香へと捨て台詞を吐き出した。




    リュウジ「せ゛っ゛て゛ェ゛!ゆ゛る゛さ゛ね゛ェ゛か゛ら゛な゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!💢💢💢い゛つ゛か゛、か゛な゛ら゛す゛!!!お゛れ゛か゛ァ、こ゛の゛て゛て゛ち゛ょ゛く゛せ゛つ゛ゥ゛!!!……………『ふ゛っ゛こ゛ろ゛し゛て゛や゛る゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛』!!!!!!!💢💢💢💢💢💢💢💢」




    ピシャァーン!!!


    勢いよく閉まる引き戸の音を合図に、リュウジは完全に居酒屋店から撤退した。

  • 139同窓会ss作者23/08/22(火) 23:34:05

    >>138

    静まり返る店内。先程のように沸き立つことも無く、ただただ静寂が場を支配していた。その原因は…………言わなくても、わかるであろう。


    そんな中、未だに店の入口の方を見続ける立香の元へ、ユウカとタケルが近づいて行く。立香はこちらに背を向けているため、どんな顔をしているのか、2人には分からなかった。


    ユウカ「………あの~…………ねぇ、藤丸、くん?」(カタチョンチョン)

    タケル「…………おい、立香?聞こえてるかぁ?」(カタユサユサ)

    ぐだ「……………………………」

    タケル・ユウカ「「……………………」」

    ユウカ「…………………ねぇ!?藤丸くんってばぁ!!!」(カタパシーン)

    タケル「おい!ユウカ!いきなりそれは………」

    ぐだ「…………………ん、ユウカ?どうしたの?」

    そう言いながら、振り向いた立香は……………穏やかな表情を浮かべていた。

    ユウカ「いや、それはこっちのセリフ!……………………えっと、その、大丈夫……?…………さっきは、なんか、こう………ものすごく怒ってたというか、なんというか……………」

    タケル「そうだぜ、立香。なんというかよぉ……お前じゃなくなったみたいな感じで、スゲー怖かったぞ。」



    ぐだ「えっと、あれは…………………………………………………………………………………………………うん。少しだけ、我を失ってたみたい。…………ごめんね。みんな、怖がらせちゃったかな?」

    そう言いながら少し困ったような顔をする立香。………それは、ユウカとタケルが中学生の時からよく見る立香の顔そのものだった。

    ユウカ「……………………………良かったぁ………」

    ぐだ「え?何が……?」

    ユウカ「それはこっちの話!」

    タケル「………………あぁ、こいつの言う通りだな。」

    ぐだ「えぇ……なんか気になるんだけど………」

  • 140同窓会ss作者23/08/22(火) 23:35:07

    >>139

    いつもの藤丸くんに戻っていたのを確認できて、少しほっとした会話から数分後、パトカー3台が居酒屋店前に到着した。けれど、何故か警察官たちはすぐに店の中には入ってこなかった。それで、到着してから1分半くらいあとに警察官が一人入ってきて、真っ先に、『この中に、医療従事者の人はいますか!?救急の手当が必要な人がいるんです!』って言ったんだよ。うん。正直びっくりした。

    話を聞くに、どうやら店の前で新人の店員さんがお腹を抱えて倒れ込んでいたらしい。多分、リュウジ達にやられたんだろう。酷いことするよね………。幸いにも、先輩の店員さんが、最低レベルの応急処置をしてくれていて、その上たまたまその場に居合わせた元レスキュー隊員だった初老の男性と看護師のレイナ、この2人がいた事で、救急車が到着する前により適切な応急処置を施すことが出来たことにより新人の店員さんは大事には至らず、かなり早く復帰できるそうだ。良かったぁ。

    それと、藤丸くんやデカブツ、レイナちゃんが倒したケンカ屋達は、先に病院へと運ばれた。後に、傷害罪や暴行罪で逮捕されるようだ。まぁ、妥当だろうね。

    それと、ケンカ屋達が倒れていたことから、彼らを相手した3人が傷害罪を疑われたんだけど、店内の監視カメラ、私達クラスメイトと店員さん達の目撃証言、それとことの経緯を詳細に話してくれたら、正当防衛が適応された。藤丸くんの最後のリュウジの顔面を殴り飛ばしたのは、少しやりすぎかな、と私は思ったんだけれども、直前のリュウジの行動の方がヤバかったのか、警察官からは何も言われなかった。…………………それよりも、藤丸くんに疑いの目が向けられた時、取調べしていた警察官にアルトリアさん、式さん、アースさんが急に詰め寄っていって、「立香を疑うとはどういうことですか?」って言い放った時は私も含めてみんなヒヤヒヤしたよ。現に取調べしていた警察官がめちゃくちゃ怯えちゃってたしね。藤丸くんが止めてくれなきゃどうなってたか………いやぁ、愛が重いなぁ………。

  • 141同窓会ss作者23/08/22(火) 23:36:07

    >>140

    あ、そうそう。この居酒屋店の店長さん、リュウジ達が店にカチコミしかけて来た時はちょっど私用で少し遠い所に外出していたらしくてさ、先輩の店員さんからの連絡を受けて猛スピードで帰ってきたんだよね。…………でもタイミングが悪かった。私達への取調べの途中に帰ってきちゃったもんだから、その………勘違い、されちゃって………。

    店長「貴様らかぁ!………ウチの店員に怪我負わせて、予約のお客様に手ぇ出したヤクザ共ってのはぁ!!!」

    ってな感じで、めちゃくちゃ怒ってた。まぁ無理もないよね。自分の店がヤグザの被害にあったんだから、怒るのも無理はないよ。他にも損害賠償キッチリ支払ってもらうぞ!とか、二度と来んじゃねぇ!とか、絶対に許さねぇからなぁ!とか、………まぁ、店側からしたら至極真っ当な意見だし、私もこれ自体が悪いことじゃないと思ってるよ。うん。………でも、店長さん、よりにもよって、1番近くにいた藤丸くんに向けて言っちゃったんだよね………………。

    ………………ちょうど隣にいたアルトリアさん、式さん、アースさんの3人のその時の顔を、私は一生忘れないと思う。多分、忘れたくても、忘れられない。


    ………………その後どうなったかに関しては、結果だけ。途中のアレコレはちょっと………ね?………まぁ、藤丸くんとその場に来ていた警察官の人全員と、クラスメイトの中でも動ける人達が止めに行かなければ、多分大惨事になっていたであろうことだけは確か。

    ………いやぁ、愛が重いなぁ………アハハ……(2回目)

    今はちゃんと誤解は解けたから大丈夫だと思うけど。


    そんな感じで、ちょっとしたトラブルはあったけれども捜査は順調に進んで、私達は開放された。現場検証も今回は必要なかったらしい。警察官の皆さんは帰ってからも忙しくなるらしい。大変だなぁ、警察官って。……………フミトとアヤが警察官に対してめちゃくちゃなれ親しく話してたけど、大丈夫だよね?公務執行妨害にならないよね?あの2人、ちょっと心配だよ………。

  • 142同窓会ss作者23/08/22(火) 23:38:18

    >>141

    ということで事件も一段落したんだけど、………警察沙汰にまでなっちゃったし、今日はもう解散した方が………って流れになってたんだけど………店長さんが、

    店長「アンタら、今日は同窓会なんだろ?それじゃあ、次いつ全員集まれるかわからんだろ。だったら、まだウチの店で飲んでいけよ。今日は元から貸切、それに、警察沙汰になった居酒屋店をわざわざ選ぶ新客なんていねぇしよ。………………ここに店を開いてから定期的にヤクザの関係者が上納金を出せだのなんだのとしつこくてよ。警備を雇おうにも馬鹿にならねぇ金がかかるし、アイツら店に来る度荒らして行きやがるから迷惑極まりなくてな。このまま続くようであれば、諦めて店畳むしかねぇのか……って思ってたとこなんだよ。だから、アンタらがアイツらを追っ払ってくれたのはこっちにとっては本当にラッキーだった。それも、追い払ったのは、ヤクザの若頭と来たもんだからびっくり仰天よぉ!組織の頭がボコボコにされたらとなったら暫くは動けねぇだろうからな。これでまだこの店を続けられる。…………本当に感謝する。ありがとう。…………というわけでよアンタら、俺の"お礼"を受け取るねぇか?さっきの、アンタらをヤクザのもんだと勘違いしたのも含めての"お礼"だ。………まぁ、具体的には?今から閉店時間まで何をどれだけ飲んでも食っても店側は代金を要求しないっつう内容の”お礼”なんだが………どうだ?」

    と、言ったので、同窓会は満場一致で続行となった。…………まぁ、私もまだ飲み足りないしね。今日はついてるなぁ!


    タケル「…………お前、まだ飲むのかよ。」

    ユウカ「…………何?なんか文句でもあるの?」

    タケル「…………いやぁ、別に。」

    ユウカ「…………あっそ。」

    マツナガ「(これがこのふたり独特の距離感か…………なんか一周回って仲良くないかなぁ、コレ?)」

    タケル「いや、それにしてもよ………すげぇな、あの店長。太っ腹というかなんというか………」

    マツナガ「そうだね。それほど感謝してるってことだよ。それに、タダ飯できるってみんな喜んでるし。」

    ユウカ「飲み放題が抜けてる!!!」

    タケル「それはテメェが飲みてぇだけだろ…………さてと、俺らも店に戻るとすっか………もう何人か入ってってるしな。」

  • 143同窓会ss作者23/08/22(火) 23:39:29

    >>142

    マツナガ「………………あぁ、ごめん、タケルくん。ユウカくん。僕はちょっと………」

    ユウカ「…………え!?………まさか、帰るの!?マツナガくん!?」

    マツナガ「違うよ!ちょっと用事で少しの間抜けるだけだよ!」

    タケル「なんだ………少しの間抜けるんだな。わかった。みんなには伝えといてやるよ。」

    マツナガ「…………………うん。ありがとう。」

    タケル「これくらいどうってことないぜ。」

    マツナガ「んじゃあ、また後でね。」

    ユウカ「またねぇ~。」

    タッタッタッ……

    タケル「小走りで行くほどの急用か……一体なんなんだろうな……………」

    ユウカ「さぁねぇ~?それこそ、本当に超個人的な用事じゃないのぉ~?」

    タケル「………あまり詮索すんのも良くない、か。」

    ぐだ「………あ、タケルとユウカじゃん!ここにいたんだね」

    タケル「おう。遅かったな。………取調べ、長引いたのか?」

    ぐだ「うん。まぁ、そんなとこ。俺が1番彼らと話したしね。」

    ユウカ「お疲れ様だよぉ~!さ、早く中入って乾杯しよぉ~!!!」

    タケル「オイ。」

    ぐだ「アハハ………あ、でもちょっと待ってくれるかな?先にアルトリア達と合流したくて。」

    ユウカ「あぁ~、そっかぁ~。藤丸くんにとってはそっちの方が大事だもんねぇ~。」

    タケル「だな。もう少し待つか。」

    ぐだ「うん。2人とも、ありがと。………あと少しするれば来ると思うから……」


    それから数分後……

    アヴァロン「すいません、立香。待たせてしまって………」

    アース「わざわざ外で待っていなくとも、先に店に行ってても良かったのですよ?」

    ぐだ「いや、そんな長い時間待っていたわけじゃないから大丈夫だよ。………アレ?式は?」

    アヴァロン「式は………少し席を外すようです。」

    ぐだ「………どうして?」

    アース「………えっと、それはですね………」

  • 144同窓会ss作者23/08/22(火) 23:41:01

    >>143

    立香がタケルとユウカに合流する数分前

    アヴァロン「………………………で、どうします?」

    アース「どうするも何も!あのリュウジとかいう男、私達の前で『必ず立香を殺す』と宣言したのですよ!!即刻、抹殺する以外の選択肢など存在しません!!!」

    アヴァロン「アース、落ち着いて。それは揺るぎない確定事項です。今話しているのは"誰が"アレを排除しに行くか、ですよ。全員が立香の傍を離れてしまっては本末転倒なので、向かうのは一人に絞りたいところですが………」

    アース「!…………コホン。………失礼。少し取り乱してしまいました。」

    剣式「別に謝ることでは無いわ。ここにいる全員が同じ感情を抱いているんだもの。…………話を戻すけれど、誰が粛清しに行くか、でしょう?………それなら、私に行かせて貰えないかしら。」

    アース「!……………驚きました。あなたが積極的に自分のアピールをするとは………」

    アヴァロン「理由を聞いても?」

    剣式「いいわよ。………立香を殺すと言われたから、というのは大前提として………ここにいるメンバーの中で一番ヤクザのことを知っているのが私だからよ。………正確に言えば”この体"が、だけれどもね。今回の場合、確実に彼らのテリトリー内での任務になるわ。そうなった的、ヤクザのアレコレについて詳しい方がよりスムーズに任務を遂行できるはずよ。」

    アース「………一理ありますね。必然的に相手の懐に潜らなければいけない以上、相手のことを知っている方がより有利に立ち回りやすくなる、と。」

    剣式「えぇ、それに、いざとなったら"彼女"にも協力を依頼するわ。そうなった時、私が向かった方が”彼女”も協力しやすくなるでしょう?…………どうかしら?」

    アヴァロン「なるほど………であれば、式が適任ですかね。」

    アース「ですね。私も、式が抹殺に向かうのが最適かと。」

    アヴァロン「両者異論なしと。では、今回は式に一任します。………お願いしますよ?」

    剣式「えぇ、任されたわ。…………それと、………このことは立香には伝えるのかしら?」

    アース「………………………伝えない方がいいかと。」

    アヴァロン「…………………私も同意見です。立香が知れば、きっと、式が行くのを止めようとするでしょうから。」

  • 145同窓会ss作者23/08/22(火) 23:42:48

    >>144

    剣式「…………………………そうね。私もそう思うわ。でも、私が同窓会を一時だけ抜けるってことだけはちゃんと伝えて。立香に余計な心配をかけてしまうのは良くないもの。それで理由について聞かれたら、そこは適当に誤魔化してくれないかしら。お願いするわよ?」

    アヴァロン「えぇ、わかりました。任せてください!」

    アース「それは私達が何とかしますので、あなたはターゲットの排除に集中してください。」

    剣式「………そうね。それじゃあ、行ってくるわ。」



    場面は戻り、アヴァロンとアースが立香達と合流した頃

    アース「………式には、私達がちょっとした頼み事をお願いしました。それをこなしてもらっている最中です。それほど難題ではありませんし、すぐに戻ってくると思うので、心配しなくても大丈夫かと。(………さて、これで上手く誤魔化せていればいいのですが。嘘をついている訳ではありませんし………大丈夫だと思うのですが……………ごめんなさい、立香。今だけは、あなたを騙すこと許してください………これは、立香を守るためでもあるのです………どうか、どうかぁ………)」

    ぐだ「………………………………………………………」



    ぐだ「………タケル。ユウカ。ごめんだけど、先に店の中に行っててくれる?」

    アヴァロン・アース((えっ…………))

    タケル「あ?別にいいけど………」

    ユウカ「なになにぃ~?彼女とのナイショ話ぃ~?」

    ぐだ「……………まぁ、そんなとこかな。」

    アヴァロン・アース((あ、これは…………))

    タケル「………わかった。先行ってるわ。あんまり遅くなんなよ!」

    ユウカ「りょ~か~いぃ~!んじゃ、またねぇ~。のんびり来ても私は構わないよぉ~!」

  • 146同窓会ss作者23/08/22(火) 23:43:25

    >>145


    タッタッタッ……、タッタッタッ………


    アヴァロン・アース((……………))(ヒヤアセダラダラ)

    ぐだ「………………………さて…アース。アルトリア。」

    アヴァロン・アース「「ハ、ハイィ………」」

    ぐだ「…………………何か、隠し事、してるよね?」

    アヴァロン・アース「「………………それは、その………」」

    ぐだ「正直に、………言ってくれる?」

    アヴァロン・アース「「…………………………ハイ。」」

    ぐだ「…………やっぱり。ここに式がいないのもその隠し事が関わってるんだよね?」

    アヴァロン・アース「「…………………………ハイ。」」

    ぐだ「隠し事の具体的な内容、教えてくないかな?」

    アヴァロン・アース「「………………………」」

    ぐだ「……………教 え て く れ る よ ね ?(ニコォ)」

    アヴァロン・アース「「((顔は笑っているのに、目が全然笑ってない…コレ、本気で怒って………))………うぅ……………わ、わかりましたぁ………」」

  • 147同窓会ss作者23/08/22(火) 23:59:13

    今回はここまでです。
    いやぁ、戦闘描写って難しいね!( ˙꒳​˙ )

    伝わりにくいところもあるかもしれません。そこは、フィーリングで、こう、なんかいい感じに解釈してください。お願いします!d(˙꒳​˙* )

    武術って凄いですよね。私自身も空手やってたのでわかるんですけど、人って割かし簡単に投げ飛ばしたりできるんすよ。ちょっとしたコツさえあれば誰でも出来るのはまじで強い。

    さて、ここからは作者感想を。
    初めてのガッツリ戦闘シーン書き書きで遅くなったのは本当に申し訳ない。言語化するってムズいね!
    藤丸立香の基本スタンスはいわゆる回避盾スタイル+カウンターメインですね。多対一での戦闘の際に、勝つことよりも生き残ることをメインに立ち回って、チャンスがあれば反撃するって感じです。自分から殴りには行きません。攻撃すれば、それ即ち後隙を晒す、ですから。(スマブラ脳)

    実は、私の友達、それこそ中学の頃の同級生が陰湿ないじめにあってた時期があったんすよ。本人は全然気にしてなかったんですけど、あまりにしつこかった時期があって………私はその時、初めてヒトがガチギレしたのを見ました。
    えぇ、もうまじで人格レベルでガラッと変わりまして、普段は言わないことやらないことしてましたね。後、顔が般若面の5割増の顔でした。ヒトってこんな怖い顔できるんだなぁ……と痛感したのがめっちゃ覚えてますね。

    今回の後半の立香の異常行動もソレがモチーフです。ヒトって一度タガが外れるととんでもねぇ行動するんすよ。それこそ、本人が1番やらないであろうことをポンポンと。

    まぁ、それは置いといてと………これにて解決編プロローグ枠、同窓会会場カチコミ編は終わりです。

    なんか終わり方途中だったのは、ホントはもうちょっと続く予定だったんだけど、まだ荒いから精査し直して投稿しようかと思っている次第です。

    次がメインの解決編スタートです。お楽しみに
    んじゃぁ、またね!
    ˙꒳˙)˙꒳˙)˙꒳˙)˙꒳˙)˙꒳˙)˙꒳˙)ヌンヌンヌンヌンヌン

  • 148二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 00:01:31

    面白かった!
    ところで藤丸の複合流派はなんて言うんだろうか
    八極拳+パンクラチオンで八極ラチオン?

  • 149二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 01:03:56

    >>147

    更新待ってました‥!!!今回も最高でした本当にありがとうございます‥ぐだがとにかくかっこよすぎました…このシリーズホント愛してますありがとうございます…!!!次回も楽しみにお待ちしております‥!!

  • 150二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 12:19:58

    レイナちゃん、恐るべし……

  • 151二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 13:38:46

    なんかこの同窓会の面子やたらとフィジカル強くない?

  • 152二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:03:41

    式は何するんだろう
    刀持って単身カチコミ?

  • 153二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 04:48:54

    更新待ってました‥!!ありがとう‥!!!

  • 154二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 14:19:43

    >>152

    銃弾斬るとかやりそう

  • 155二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 21:01:22

    黒幕の目的が気になるな

  • 156二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 01:54:05

    保守

  • 157二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 08:05:51

    保守

  • 158二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 13:38:03

    >>151

    山が近いのかもしれない

  • 159二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 20:18:09

    成人指定なSS誰か書いてくれないかしら

  • 160二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 04:34:11

    ほしゅ

  • 161二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 08:06:36

    全て終わった後剣式さんはおしおき(意味深)されるかもしれない

  • 162二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 13:38:16

    >>158

    皆で山遊びしたりしたのかねぇ

  • 163二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 20:36:26

    >>161

    連帯責任で三人ともおしおきだぞ

  • 164二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 04:46:22

    ほしゅ

  • 165二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 13:03:37

    保守

  • 166二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 20:24:28

    保守

  • 167同窓会ss作者23/08/28(月) 07:29:17

    保守ついでに少しご報告をば。

    今の所少しづつではありますが順調に書き連ねている最中です。大学の夏休み中はちょこっとずつ投下出来たらなと思っている次第です。

    後、保守してくれるのも嬉しいのですが、せっかくなのでなにか一言コメントなりなんなりしてくれた方が私個人的にも嬉しいので、皆様どうかよろしくお願いします。


    (ちなみに、立香の元クラスメイトで明確にフィジカルつよつよなのは空手有段者のタケルと、柔道の才能お化けのレイナの2人という設定です。その他はできても護身術程度で、戦闘力としてはクソザコもいいところです。なお、タケルは幼少期からの積み重ねによりそこらのチンピラには楽勝レベルで強いですが、今の八極拳マスター立香には勝負になっても勝てないくらいという感じ。一方のレイナはガチの才能型です。(私の身近にこういう人いたのがモデル。マジで。)高校まで一切柔道に触れてこなかったため、その溢れんばかりの才能に本人すら気づきませんでした、というオチです。なので、両者とも型月名物yama育ちではありません。yama育ちならもっと強い化け物になりますから。それこそ今の立香に切迫、もしくは追い抜くレベルの化け物が。後、この立香の戦闘スタイルは基本八極拳で近接戦闘しますが、相手をなるだけ傷つけずに無力化する時はパンクラチオンやその他格闘術の投げ技メインの立ち回りをする、みたいな感じです。八極拳は良くも悪くも威力絶大ですからね。)

  • 168二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 09:39:45

    >>167

    あいわかったお待ちしてござーい!

  • 169二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 14:12:42

    >>163

    色々期待してたらお預けという名のお仕置きになったりして

  • 170二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 21:53:53

    >>169

    3人は泣いた

  • 171二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 02:12:15

    >>167

    承知いたしました!!!!これからもずっと楽しみにさせていただきますー!!

  • 172二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 07:47:28

    黒幕の魔術師の強さが少し気になるけどまあ奥さんたちに勝てるわけないか

  • 173二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 14:40:15

    >>172

    目的が謎ではある

  • 174二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 20:22:47

    作者殿は格闘関係の方?

  • 175同窓会ss作者23/08/29(火) 20:57:47

    >>174

    空手の道場に小2から中1まで通って

    高校は2年間空手部所属してました。


    一応道場の時は初段まで取りはしましたけど、組手とかそこまで強かった訳でも無く、高校の部活も人間関係がギッスギスで辞めたんですけどね!

    ( ˙꒳​˙ )


    それ以外の武術はそれこそ高校体育で道場にかるーく触れた程度です。


    まぁ、武術って色んなところが似通ってたりするので、八極拳とかはちょちょいと調べながら、イメトレとか実際に動いてみたりして書き出してましたね。


    戦闘描写、皆様に伝わってれば幸いですm(_ _)m

  • 176二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 05:28:09

    >>175

    戦闘描写とても分かりやすくてよかったです‥!!!

  • 177二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 12:00:57

    >>175

    なるほど……分かりやすいわけだ

  • 178二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 18:07:41

    >>170

    ┐(´д`)┌ヤレヤレ

  • 179二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:06:32

    待機

  • 180同窓会ss作者23/08/31(木) 07:44:27

    明日までには更新分投下できそうです。

  • 181二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 14:36:24

    楽しみ〜!

  • 182二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:10:34

    さあどんな風にボコられるのか

  • 183二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 01:11:48

    スレ跨ぎそうだけど大丈夫?

  • 184二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 02:17:03

    これって中にはクズ警察官がいてA.Aやアースや剣式を奪おうと考えてそうだな

  • 185二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 07:50:21

    そういえば警察がすぐ来たのはなんでなんだろうか
    そこも気になる

  • 186同窓会ss作者23/09/01(金) 08:23:16

    一応、今日の夕方頃に投下する予定なので、頃合を見計らって新スレ建ててもOKです。


    >>185

    フッフッフッ………

    そこら辺もちゃーんと理由はあるのですよ。

    その理由の解明はまだ先のお話ですけど、まぁ、それもお楽しみにということで。

  • 187同窓会ss作者23/09/01(金) 17:30:08

    皆様お待たせしました!( ˙꒳​˙ )
    連続投下の時間です。
    今回の投下分、最後がちょっと不穏な感じで終わりますが、大丈夫!安心安全のハッピーエンド確定なので!!!d(˙꒳​˙* )

    後、どう考えてもスレをまたいでの投下になると思うので、とりあえず195までは私に投下させてください。そのあとにスレを作成してもらいたいのですが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

    では、どうぞ!( ˙꒳​˙ )ヌン!

  • 188同窓会ss作者23/09/01(金) 17:34:52

    剣式(…………さて、どうしようかしら。私ひとりで行っても、まぁ負けることはありえないでしょうけど………人数差がネックね。ターゲットを逃してしまえば、後々めんどくさくなることは目に見えているし………………やっぱり、"彼女"に協力を依頼した方が…)
    と、思考をめぐらせながら同窓会会場の居酒屋店から離れた小さな裏路地を歩いていた『両儀式』。そんな彼女に声をかける人物が一人。
    ぐだ「はぁ…………はぁ…………。式~~~!!!」
    剣式「この声は………!…立香!?」
    タッタッ…タッ。
    ぐだ「…………はぁ………はぁ…………良かった!まだ行ってなくて。」
    息を切らしながらそう話す立香。その様子から、かなり急いで来たことが見て取れる。
    剣式「………どうしてここに…?」
    ぐだ「はぁ……はぁ………ふぅ。……………アルトリアとアースからね…"教 え て も ら っ た"。(ニコォッ…)」
    剣式「(あぁ~…誤魔化せなかったのね、2人とも。………アレ?ちょっと待って?2人がバレたということは私も………)」
    ぐだ「……………………式も後で、アースとアルトリアと一緒に"お仕置"、だからね?」
    剣式「……………………ハ、ハイィ…。」

    ぐだ「…………………でも、勘違いしないで欲しいな。俺が怒ってるのは、俺に対して隠し事をしたから、ってだけ。それ以外とことで怒ってはないから。」
    剣式「……………え?で、でも、私はこれから………」
    ぐだ「言わなくてもいいよ。これから式が何をしに行くのかも、その経緯も、アルトリアとアースから聞いたから。」
    剣式「……………だとしたら、尚更よ。………私はこれから………この手を汚しにいくの。あなたの、立香のためとは言ってはいるけれど………それも建前でしかなくて。結局は、私達が、どうしようもない程怒っていて、どうしようもなく許せないだけ。………立香をバカにして、侮辱して、殺すとまで言ったあの男が、許せなくて、許せなくて、仕方がないの。こうでもしないと、私達の気が済まない。………ただ、それだけなの。」
    ぐだ「………………」

  • 189同窓会ss作者23/09/01(金) 17:36:02

    >>188

    剣式「でも、立香は優しいから。………優しいから、例え自分を害そうとする様な人間だとしても、傷つくことを良しとしない。………優しいから、私達の思いや考えを尊重してくれている。………だから、私達がしようとしていることを知ってしまえば、きっとあなたは、立香は…………止めるにせよ、止めないにせよ…………その優しさ故に、きっと思い詰めてしまう。……………だから、私達だけでやろうとしたのよ。あなたに知られない内に全て片付けてしまえば、それは終わったことになる。関わることなく終わったことであれば、あなたが必要以上に思い詰めることもない。そう思って………」

    ぐだ「………………だから、俺に黙ってたんだね。」

    剣式「えぇ、その通りよ。」


    ぐだ「………確かに、できるのなら誰も傷つかない方がいい。その考えは今も変わらない。だから、式がこれからしようとすることはホントなら止めるべきだとも………。」

    剣式「っ!………………………やっぱり、そうよね。」

    ぐだ「…………でも、今の俺は、式やアルトリアやアースの方が何より大事。赤の他人が傷つくとか悲しむとか、そんなことよりも、式達の方が大事だから。………………だから今は、止めないで見送ることにするよ。それに、式は俺のために、俺の代わりに怒ってくれている辛さ。それを止めるのは、俺には出来ないからね。」

    剣式「立香………」

    ぐだ「でも、約束して。傷つけるなとは言わない、でも誰一人として殺すのはダメ。これは完全な俺のワガママだけど、式に、それをさせたくはないから。」

    剣式「………やっぱり、あなたは優しいわね。」

    ぐだ「そうかなぁ…?」

    剣式「えぇ、優しいわよ。とっても、ね?」

    ぐだ「………ありがと。それと………これも、俺のワガママだけど………………無事に帰って来るって約束して。それに、出来れば無傷で帰ってきて欲しいけど…………」

    剣式「………これはまた、随分と難しいことを言うわね…。」

    ぐだ「無理なことを言っている自覚はある。式がこれからすることの重い枷になっているってことも…………でも、式が、俺の大切な人が、誰かに傷つけられるなんて………そんなの、嫌だ。……………だから………だから、絶対に無理はしないで。この2つが約束出来ないんだったら、………行かせない。」

    そう、式へと告げる立香の眼差しと表情は、正しく真剣そのものであった。

  • 190同窓会ss作者23/09/01(金) 17:37:43

    >>189

    剣式「…………………わかったわ。誰一人として殺さないこと。私はかすり傷の一つ負わないこと。この2つを厳守すると誓うわ。……………なんなら、指切りでもしましょ?」

    ぐだ「………うん、そうだね。」

    ぐだ・剣式「「……指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます、指切った♪……………ふふっ……」」

    ぐだ「なんか………子供同士の約束みたいだね。」

    剣式「あら、そうかしら?だって、約束を破ったら針千本飲まされるのよ?………考えただけで、恐ろしいわ。」

    ぐだ「……………針千本飲まされても、式ならなんとかなりそうな気もするけど………なんかこう、喉の中に小さなブラックホール生成したりとかできそうな感じが………」

    剣式「フフッ………さぁて、どうかしらねぇ…?」

    ぐだ「それ、絶対できる口ぶりじゃん!」

    剣式「あら、私は『根源接続者』よ?大抵のことなら"なんでも"できちゃうんだもの。針千本の対処なんて朝飯前よ。」

    ぐだ「あはは……それも、そっかぁ。」

    あはは、ふふっ、と2人ともなく笑い合う。その様子は、まるで長年寄り添った熟年夫婦のようにも見えたとかなんとか。



    ぐだ「……………………絶対、無事に帰ってきてね。」

    剣式「………立香の心配する気持ちはわかるわ。でも、私は大丈夫よ。………『根源接続者』、舐めないでもらいたいわね…!」

    式は立香に自信満々の不敵な笑みを浮かべながら、そう返す。立香の不安を払拭するかのように。

    ぐだ「………なら、大丈夫だね。」

    そんな式の様子を見て、フッ、と笑いながら、立香は手を伸ばす。その伸ばされた手は式の頭に、ポスン、と乗り、そのまま式の頭を撫で始めた。

    ナデナデ…ナデナデ…

    剣式「!?…………♡~///」

    突然の愛する人からの頭撫でに、式は顔を真っ赤に染め上げ、驚きの表情を浮かべる。が、撫でられているのが心地よいのか、次の瞬間には目を細め、甘える猫のような、その心地良さを堪能するような、そんな表情へと変わっていった。

    ぐだ「……………さっきは………両手が塞がってて式のこと、撫でてやれなかったから、ね?」

    剣式「んっ…///………やっぱり、立香の手は気持ちいいわ。これを独り占めしていたなんて、2人には言えないわね………」

    ぐだ「………んじゃあ、2人だけのヒミツってことで。」

    剣式「あら、隠し事は嫌いじゃなかったの?」

  • 191同窓会ss作者23/09/01(金) 17:39:13

    >>190

    ぐだ「……………バレたら、その時なんとかするよ。それこそ、2人にも同じことしてあげるとか、ね?」

    剣式「フフフッ………ホント、ヒドイ人ね。そんなことされたら、あの2人も黙り込むしかないってこと、わかってる癖に。」

    ぐだ「えぇ~………俺って、そんなにヒドイのかなぁ?」

    剣式「えぇ、そうよ。立香は無自覚かもしれないけど………あなたの言動がいっつも私達をドキドキさせて困らせるんだもの。それに、時々………特に夜はとっても意地悪になるし……………私達はもう、あなたという存在に溺れてるのよ?それに、息継ぎもろくにできないくらいに。………なのに、あなたはこれ以上の深みに私達をハマらせようとするんだもの。………そんなことになったら、私達はきっと奥底まで沈んでいって、2度と抜け出せなくなってしまうわ………これをヒドイと言わずになんと言うのかしら。」

    ぐだ「………そっかぁ〜。んじゃあ、こんなこともしちゃおっかなぁ~?」

    立香はいたずらっ子のような無邪気な笑みを浮かべた後、式の頭を撫でていた手を使って、彼女の前髪を掻き分け………


    チュッ♡

    と、その額に口付けを落とした。


    剣式「…っ~~~~//////!?!?!?」

    ぐだ「式が言うには、俺はヒドイ奴、らしいからね。式の意見も聞かず、勝手にやってやったぜ!(ニコッ)」

    剣式「っ~~~~!!!そういうところよ、あなたのヒドイところは!…………ホント、ズルいわよ………///」

    ………先程の熟年夫婦感はどこへ行ったのやら。2人の周りには、付き合いたてのカップルのように初々しく、そして見てる側が胸焼けする程の甘ったるい空気ばかりが満ちていた。



    ぐだ「あ。………そろそろ居酒屋に戻らないと。これ以上遅くなるとみんな心配するだろうからさ。」

    剣式「……………そうね、私もそろそろ始めないと。」

    別れを惜しむカップルが最後の一時を堪能するかのごとく(いや、紛れもない『カップル』ではあるのだが)、ポツリポツリと喋る2人。

    ぐだ「……………………」

    剣式「そんな心配そうな顔しなくても大丈夫よ。……………"絶対"、無事に帰ってくるわよ。この私が言うんだもの。安心して?」

    ぐだ「そうだね。式の言う絶対は、ほんとに”絶対”だもんね。………んじゃあ、そろそろ行かなくちゃ。」

  • 192同窓会ss作者23/09/01(金) 17:40:09

    >>191

    剣式「えぇ、そうね。それと、アルトリアとアースにも、ちゃ~んと埋め合わせしておくのよ?じゃないと拗ねちゃうから。2人とも、1度拗ねたら大変なの、あなたが1番知ってるでしょう?」

    ぐだ「あはは………そうだね。ちゃんと埋め合わせしておくよ。………じゃあ、式!頑張ってね!!!」

    そう言って表通りへと駆け出す立香。しかし………

    剣式「立香!」ガシッ

    ぐだ「え?式、どうした…………」グイッ

    駆け出した立香の右手を掴みながら、彼を呼び止めた式。立香が振り返ると同時に、掴んでいた腕をグイッと引き寄せて───


    ──────チュッ♡

    唇同士が触れ合う、キスをした。


    一瞬、されど確かに唇同士が触れ合って………そして、すぐに離れていく。文字通り、触れ合うだけのフレンチ・キス。


    剣式「………さっきの、お返しよ。ふふっ。それじゃ、行ってくるわね、あ・な・た♡」


    そう言った式は、まるで勝ち逃げをするかのように、軽やかな足取りでその場を後にする。それはもう晴れやかな笑みを浮かべながら。


    ぐだ「……………………行ってらっしゃい、式。俺の愛しい人。……………………なんか恥ずかしいな、コレ…///」

    立香は嬉しそうに、照れくさそうにそう呟くと、身を翻して、居酒屋店へと足を進める。


    少しも不安がないのか、と言えば嘘になる。けれど、立香の心に式、『両儀式』への不信感は一切ないと、それだけは断言出来る。心配は勿論するけれど、それ以上に、全幅の信頼を置いているのだから。となれば、あと立香にできるのは式が約束を守り、無事に帰って来るのを待つだけ。

    ぐだ(…………こう言うと、なんか家政夫みたいだな、俺。)

    そんなことを考えながら立香はクラスメイト達が待つ居酒屋店へと歩いていった。

  • 193同窓会ss作者23/09/01(金) 17:41:26

    >>192


    一方の居酒屋店内

    ユウカ「あ!アルトリアさ~ん!アースさ~ん!こっちこっちぃ~…………って、2人だけぇ~?藤丸くんはどこにぃ~…?」

    アヴァロン・アース「「!」」

    アヴァロン「えっと、立香は………その………うぅ………」(シュン…)

    アース「……………式を追いかけていきました。何か伝えたいことがあったようで…………はい…………」(シュン…)


    タケル「…………なぁ、オイ。あの2人の様子………あれはどう見たってよぉ………」(ヒソヒソ)

    ユウカ「飼い主に怒られてシュン…ってなって落ち込んでる犬みたいだよねぇ~………言い方はすっっっごく失礼だけど。」(ヒソヒソ)

    タケル「………この場合は立香が帰ってくるのを待つ、ってのが最適解だろうな。」(ヒソヒソ)

    ユウカ「んだねぇ~……………お~い、2人ともぉ~!早くこっち来て、飲み会の続きしよ〜よぉ~!!!てんちょ~さんの粋な計らいでぇ~、飲み放題なんだよぉ~!?それもタダ!!!この機会を逃す手はないってもんだよぉ~………あれもこれも、飲み放題…………うへ、えへへぇ~…」(ニヤァ…)

    タケル「……………オイ。色々とダダ漏れだぞ、こんの飲兵衛が。」

    ユウカ「あぁ~!?言ったなぁ~!!!現役二十代女性に向かって、飲兵衛とはどういうことだぁ~!!!」

    タケル「ハッ!今更、何を。どっから見繕っても事実だろうが。」

    ユウカ「だとしても!言い方ってものがあるでしょうがぁ~!!!」

    アヴァロン・アース「「……………………………」」


    ユウカ「この~~~~!うがぁ~~~!!!…………って、アルトリアさん!アースさん!なにしてるんですかぁ~!そこで突っ立ってないでぇ~、早く飲みましょ~よぉ~!」

    アヴァロン・アース「「………!」」

    アヴァロン「………そう、ですね。ずっとウジウジしていても、何も変わりませんし………」

    アース「………えぇ。いつまでも、引きずっていてはいられません。………後で必ず挽回しなければ。」

    アヴァロン「それは当たり前です!………このままでは面目がたちませんからね。……………………ユウカ!今行きますよ。」

  • 194同窓会ss作者23/09/01(金) 17:42:42

    >>193

    ユウカ「さてとぉ~!もう各テーブルで始めちゃってるしぃ~、私達もやっちゃいましょぉ~。…………んんっ……えぇ~、藤丸くんとマツナガくんが不在だけどぉ~、先に始めちゃいましょ~!カンパ~~~イィ~!!!」

    タケル「カンパ~~~イ!!!」

    アヴァロン・アース「「………乾杯…!」」

    ユウカ「では早速ぅ~……んくっ、んくっ、んくっ、んくっ…………ぷっはあぁ~!!!くうぅ~~~!この店、レモンサワーも絶品だねぇ~!」

    タケル「生ビールの次はレモンサワーかよ………」

    ユウカ「せっかくのタダ飲み放題なんだしぃ~、それに、色んなの飲んだっていいでしょ~!?……………文句は受け付けないからねぇ~!」

    タケル「ハイハイ、分かりましたよ~、っと………」


    アース(…………先程の言い合いも見るに、これがこの2人のいつもの距離感………なのでしょうか。『喧嘩するほど仲がいい』という言葉自体はよく聞きますが、こういうことだったのですね……………)

    アヴァロン「…………………………やはり。………アース、少しだけ耳を貸してください。」

    アース「……………………どうしたのです?」

    アヴァロン「少し、相談があります……………(ゴニョゴニョ…)」


    ゴニョゴニョ………ヒソヒソ………ヒソヒソ………ゴニョゴニョ………


    アース「……………………なるほど。そういうことであれば、私も協力しましょう。」

    アヴァロン「えぇ…ありがとうございます。………では、そのように。」


    ユウカ「………んん~?2人とも何をコソコソ内緒話してるんですかぁ~?」

    アヴァロン「いえ、こちらの話です。……………ユウカ、あなたに私から、話があります。少し、時間をもらってもよろしいですか?」

    ユウカ「私にぃ~?なにか相談とかぁ~………あ!藤丸くんの中学時代のエピソードとか聞きたいのかなぁ~?」

    アヴァロン「………………それは大変魅力的ですが………そうではなく。………ユウカ、あなたに用があるのです。」

    ユウカ「私にぃ~?(…………………?なんだろう………アルトリアさんの申し出………なんか断っちゃ行けないような、そんな感じが…………)」

    アヴァロン「えぇ。………それと、出来れば私とユウカ、2人きりで話をしたいのですが…………よろしいですか?」(ニコッ)

  • 195同窓会ss作者23/09/01(金) 17:43:22

    >>194

    ユウカ「…………べ、別にいいけどぉ~………(………あの笑顔………なんか、嫌な予感が…………………あ、もしかして…………さっき、犬扱いしたの、聞こえてたぁ!?……………あれ?………だとしたら、ヤバくない?この状況………)」

    アヴァロン「(交渉をする時に笑顔を見せることが有利に働くこともある、と言うのは本当でしたね。あの交渉術の本、買っておいて良かったですね………)ありがとうございます。では早速……………」

    ユウカ「……………あ、あの~………」(ヒヤアセ、ダラダラ)

    アヴァロン「………?どうしたのです?………あぁ………時間を貰うと言っても、ほんの少し………それこそ3分程度です。すぐに戻って来れますから、安心してください………ね?」(ニコッ)

    ユウカ「わ、分かりましたぁ~………(怒ってるぅ!これ絶対怒ってるってぇ!!!………笑顔で静かにキレるタイプだったとは、思いもしなかったよぉ~………………このままじゃ、マズイ………こうなったらぁ……)」

    バッ!!!

    勢いよく振り向くユウカ。その視線の先にはタケルが。

    ユウカ「(デカブt…………いや、タケルゥ!!!今だけでいいからぁ~!助けてぇ~!)」

    目線でタケルに助けを求めるユウカ。しかし…………

    タケル「…………………………」(スッ)

    助けを求められたタケルは顔を逸らし、ビールを呷った。

    ユウカ「(ちょっとぉ!?顔そらすなぁ!こっち向けよデカブツゥ!!!)」

    アヴァロン「………ユウカ?先程から、落ち着かない様子ですが………大丈夫ですか?」

    ユウカ「だ、大丈夫ですぅ!!!」

    アヴァロン「ならいいのですが……………出来れば、あまり人がいない所がいいですね。あまり大勢に聞かれたくないので。…………店の裏手にでも行きましょうか。」

    ユウカ「………アハ、アハハ…………(あぁ………これから私、絞められるぅ…………オ ワ タ)」


    ─────────※ただのユウカの勘違いです。

  • 196同窓会ss作者23/09/01(金) 17:46:01

    まだ続きの投下分があるので、誰かできる人がいればスレ立てお願いします。

  • 197二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 17:48:11

    このレスは削除されています

  • 198二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 17:48:40
  • 199二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 17:50:10

    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 17:50:57

    いつも素晴らしいSSをありがとう‥

オススメ

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