- 1二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:19:00
- 2二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:19:16
ぱあっとファインの表情が明るくなる。
上機嫌にシールを貼るファインを見ながらオレはあきれた。
「もう少し自分の立場を考えろよ殿下サマ。また妙な記事書かれても知らねェぞ」
「ラーメン屋や商店街を好き放題巡っているのに今更だよ」
「……好き放題ではねェだろ」
授業やレースのほかにファインは公務もしていた。
今だってその隙間のわずかな時間を使っているはずだ。
言外の意味を感じ取ったのかファインが苦笑する。
「シャカールはやさしいね」
オレは目をそらした。
ファインが貼ったばかりのシールをなでる。
「……これはそんなやさしいシャカールの心の中に私がいてもいいってこと、なのかな」
一瞬だけ胸が詰まった。
できる限りゆっくりと息を吸って、吐く。
「忘れたくても忘れられねェよ、お前みたいなヤツ」
シールをなでているファインの手に自分の手を重ねる。
ほっそりとした指はほんのりと熱を帯びていた。 - 3二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:20:05
- 4二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:20:21
んあ〜尊い
- 5二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:20:49
こいついつでも見られる位置に貼ろうとしてるんだ!