宿儺「どうすりゃいいんだ・・・」

  • 1二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:07:12

    本拠地、新宿で迎えた五条戦
    顎吐が速攻消滅、魔虚羅も置き茈には適応できず惨敗だった
    影の中から響く蝦蟇のため息、どこからか聞こえる「所詮は凡夫だな」の声
    無言で消え始める式神達の中、呪いの王宿儺は独り泣いていた
    平安時代に手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる料理人・・・
    それを今の世で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
    「どうすりゃいいんだ・・・」宿儺は悔し涙を流し続けた
    どれくらい経ったろうか、宿儺ははっと目覚めた
    どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい影の感覚が現実に引き戻した
    「やれやれ、帰って小僧でも煽るか」宿儺は苦笑しながら呟いた
    立ち上がって伸びをした時、宿儺はふと気付いた

    「なに・・・?虫たちがいる・・・?」
    影から飛び出した宿儺が目にしたのは、新宿中を埋めつくさんばかりの術師や呪霊たちだった
    千切れそうなほどに黒縄が振られ、地鳴りのように茈の完全詠唱が響いていた
    どういうことか分からずに呆然とする宿儺の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
    「宿儺、虎杖を一緒に嗤いに行くんだろ、早く行くぞ」声の方に振り返った宿儺は目を疑った
    「ま・・・真人?」 「なによ宿儺、居眠りでもしてたのの?」
    「よ・・・万?」 「なんだ宿儺、かってに最強を名乗りやがって」
    「鹿紫雲・・・」  宿儺は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
    1番:石流 2番:万 3番:鹿紫雲 4番:ミゲル 5番:漏瑚 6番:宿儺 7番:真人 8番:羂索 9番:特級(虫)
    暫時、唖然としていた宿儺だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
    「勝てる・・・勝てるんだ!」
    裏梅から料理を受け取り、五条へ全力疾走する宿儺、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

    翌日、ベンチで冷たくなっている宿儺が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

  • 2二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:09:51

    宿儺「どうすりゃい

  • 3二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:19:41

    凡夫クリーンナップから外されてて草

  • 4二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:20:35

    >「やれやれ、帰って小僧でも煽るか」


    うーんこの

  • 5二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:21:34

    > 地鳴りのように茈の完全詠唱が響いていた


    死刑宣告やんけ

  • 6二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:22:16

    なんで茈で周り更地になったのに球場のベンチまで移動して寝てるんですかね…

  • 7二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:23:19

    >「やれやれ、帰って小僧でも煽るか」


    これだけで偽物の宿儺さんだなって解るな

  • 8二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:23:30

    紫に耐えた吉村と村田すげえな

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