閲覧注意 キタカミの里が全裸必須地帯だったら

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:06:41

    ストーリーよかったですよね。
    ペパーたちがいなかったのは残念でしたが、スグリくんとは相性良くなさそうだし、仕方ない。
    手探りでSS書いてみよう。

  • 2二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:08:08

    夏の夜の月光はどこか柔らかな空気感をまとって鬼が棲む山を明るく照らす。てらす池はその月光を浴びて怪しく煌めくが、真夜中ゆえにその光を見る者はいない。

    風と共に霧が動き始めた。

    てらす池から立ち昇る大小さまざまな結晶のかけらが、キタカミの里を吹き抜ける一陣の風に乗って夏の夜空を彩った。

    パルデアの大穴と同じ、結晶体を抱くてらす池。そこから吹き上がった結晶体は、エリアゼロと同様の事態をもたらす。

    その日、ペパーの大事にしていたマグカップの柄が割れるのを感じ取ったのは、相棒のマフィティフだけだった・・・


    「 キ タ カ ミ の 里 が 全 裸 必 須 地 帯 だ っ た ら 」
    (この辺でOP主題歌)

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:08:29

    まさか...あんたあのエリアゼロの!!

  • 4二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:08:47

    林間学校でパルデアから遠く、キタカミの里に来ていたアオイたちは引率のブライアと管理人が忙しく関係各所に確認を取っている姿を見ていた。曰く、しばらくスイリョクタウンから出てはならないとのこと。サプライズの準備、ではないことは皆分かっていた。

    なにか、不測の事態が起こっている。それが各人の認識であった。

    「こうなったら全・・・」「いやしかし女生徒もいるのに・・・」「幸いみんな幼い・・・・」
    「いやでも・・・・」「なにか代案・・・・」「もういっそ・・・・」

    大人たちの会談は尽きることなく、その緊張は生徒たちにも伝わっていた。

    このキタカミの里にやってきて早々、体調を崩した生徒のために先行して村に入ったアオイの前に立ちふさがったゼイユとスグリの姉弟。多少言動が粗野なイメージこそあったが、勝負に関連しては正々堂々たるもので、アオイはすぐにこの姉弟を好きになった。が、その二人も今はいない。

    ブルーベリー学園の生徒たちは別の宿泊施設を利用するのか、あれから彼らはアオイたちの前にまだ姿を現していない。この町に着いて荷物を置いてからひと勝負を行い、管理人への挨拶もそこそこに、公民館の外に出ることを制限されてしまったため、アオイたちは何も分からない。

  • 5二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:09:20

    しかし、アオイだけは窓の外から漂ってくる空気に、どこか覚えがあった。何度か足を運んだあの場所。その度に命の灯を揺さぶられたあの場所。キタカミの里の空気は・・・
    人外魔境 エリアゼロの空気とよく似ていた。

    「もしかして・・・」

    成長して少し大きくなった体に合わせて新しくあつらえた制服の裾を握りしめるアオイのつぶやきは、誰の耳に届くことも無く窓の外の空気に溶けて消えた。

    翌日、公民館の前で生徒たちと話すブライアと管理人の姿があった。フィールドワークを行う旨、交流のため二人一組を作る旨が告げられ、本格的に林間学校の開催となった。

    アオイはフ…スグリとのペアをゼイユから打診され、それを快諾した。が、スグリはどこかはにかみながら、アオイに対して勝負を挑んで来た。

    どうやら胸を借りるつもりとったところらしく、アオイはにこやかに勝負を受け入れることにした。

    勝負自体はなんなく終わった。スグリとしてもそれなりに自分の力を発揮できたのか、怯えに近いものはあるものの、どこか満足気な表情であった。問題はむしろアオイの方である。

    アオイは今回の林間学校では新しい仲間たちと共に冒険しようという心意気でいた。故に旅の相棒であるマスカーニャをはじめ数々の試練を乗り越えてきた仲間たちを置き、この里に下り立ってから捕えたヤンヤンマやアーボ、イトマルたちを主軸として戦ったため、大苦戦することになったのである。

    正直なところ、アオイは慢心していたと言えるだろう。パルデアで頂点を極め、あらゆる問題を解決し、死地を何度も往復したばかりか、その友人たちも地方随一の使い手。幼い少女の鼻が多少高まっても恥じることではないだろう。

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:09:47

    そうしてこのキタカミの里にやって来た彼女を出迎えたポケモンたちとトレーナーたち。いま、アオイの心中には焦りと期待がないまぜになった不透明な汗がにじみ出ていた。

    アオイはスグリを伴ってキタカミの里を回るフィールドワークを行うことになったが、その出発は管理人とブライアの急な一言によって出端を挫かれてしまう。

    「みなさん、いまキタカミの里にはてらす池から微小な粒子が降り注いでいる状態です。短時間ならかまいませんが、長時間屋外で活動する場合には・・・」

    アオイにはブライアがその次に発するであろう言葉が予知できた。

  • 7二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:10:53

    田園風景に溶け込む全裸で草

  • 8二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:12:30

    ついにこの時が来たか

  • 9二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:23:59

    今回の場合犠牲者はスグリか
    それともなんかうまいことしてペパーが投入されるのか

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:25:29

    アオイとペパーの仲がどうなったのかも気になるところ

  • 11二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:26:43

    まぁ確かにてらす池あるけどさぁ!!

  • 12二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:27:13

    待ってくれ、これ後編ブルーベリー学園がヌーディスト学園になるんか!?

  • 13二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:29:00

    股間のウミディグダをテラスタルさせながらオーガポンに迫るスグリくんはまずいですよ!

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:30:06

    全裸シリーズだと既にペパーとアオイ両片想い状態になってるからスグリがもしアオイに惚れると当て馬化して可哀想なことにしかならんしドキドキするけど恋には発展しない路線か…?

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:30:59

    ゼイユの全裸はもう幼さとかで誤魔化せねぇよなぁ……!?

  • 16二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:32:48

    ブライア先生がテラスタル研究のために全裸で闊歩するのか……あの圧倒的なスタイルの良さで……

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:33:47

    このレスは削除されています

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:40:16

    外野は気にせずスレ主の好きに書いたらいいと思う

    それよりフ…グリはいけません

  • 19二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:45:37

    というか長時間外に出ていられないとかこの里もう捨てた方が良くない?危険度的な意味で

  • 20二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:48:05

    もう住めないだろ!

  • 21二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 13:53:50

    そっかエリアゼロは元々人住んでないしナッペ山は一時的な異常だったけどキタカミはてらす池が常設か……

  • 22二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 14:11:22

    ゼイユ&伝言係くんや体調不良ショタ&気遣い女子のコンビの看板巡り大変なことになりそう

  • 23二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 14:14:32

    ま た お 前 か

  • 24二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 14:43:12

    後編まだだけどいいの?

  • 25二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 14:49:18

    伝言係くんの嫉妬が凄いことになりそう

  • 26二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 14:50:59

    この状況で男女ペアで野に放つのは不味いですよ!

  • 27二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:22:37

    「「全裸」になってください。」ブライアはできるだけ感情を排して淡々と話そうと努めていたように見えたが、頬にほんのわずかな紅がさし入っていることに、彼女と近しい者なら気づいてしまうだろう。

    屋外での全裸活動。

    アオイにとっては初めての経験ではない。むしろ今この場でもっとも全裸冒険および全裸戦闘への造詣が深いのはアオイだろう。ところが、アオイ以外の少年少女たちにとっては常識外れの状況である。

    パルデアからの留学生たちは多少動揺したものの、チャンピオンクラスであり生徒会長のネモと懇意のアオイが躊躇なく服を脱ぎ去った手前、いつまでのまごついている訳にはいかない。

    また、そもそも年端もいかない幼子もいたため、裸になることそのものハードルは決して高くはなかった。

    そう、パルデアは全裸の総本山だからである。

    問題はキタカミ出身の姉弟の方にあり、見知った人間の前で肌を晒すことを良しとする常識は彼女らにはない・・・はずだった。

  • 28二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:23:19

    姉のゼイユは長髪を風になびかせながら自らの衣服を肩にかけ、まるで露天風呂のように堂々と、普段は隠されたその肢体に日光を届ける選択をした。自らの美貌に絶対の自信を持つ彼女にとって、己が肉体に恥じる部分など一点もないのである。神々しさすら纏うその威風堂々たる姿勢に、アオイは以前学校最強大会で全裸で対峙したオモダカやネモの姿を重ねるのだった。

    弟のスグリは姉の後ろに隠れたがるその性質もある上、そもそもまだ明確な自意識の確立にいたっていない年頃である。アオイとそう離れているわけではないだろうが、少なくとも己の中に獣を飼うほどではなく、飼っていたとしてもせいぜい最小サイズのパピモッチ程度だろう。

    かくして、一行のフィールドワークが本格的に始動したわけだが、このときスグリはまだ気づいていなかった。

    コライドンを駆るアオイについていくためには山川渓谷を全力で走り抜けなければならないことに・・・。

  • 29二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:24:46

    流石だぜねーちゃん……

  • 30二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:29:38

    地 元 全 裸 疾 走

  • 31二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:51:40

    結局、第一の目的地である「ともっこプラザ」に到着するころには、スグリは虚ろな目で虚空を見つめるしかないほどに疲弊していた。

    「はあっ・・・はあっ・・・ア、アオイ・・・フィールド・・・ワーク・・・・はあっ・・・はあっ・・・」

    息切れと共にこぼれる、フィールドワーク課題を読もうとする意志。相当に辛いだろうにスグリはアオイと共に課題をこなそうとしている。アオイはキタカミの里に来てから初めてみるポケモンたちに心浮かれて、スグリを置いて爆走してしまったことを深く恥じた。

    ともっこプラザにいた老人は「スグちゃんが女の子に言い寄っとる・・・のか?通報した方がええかの?」とつぶやいたが、結局ことのなりゆきを見守ることにした。

    スグリの解説を聞いたアオイはキタカミの里に深い歴史があることを感じ、悠久のときに思いを馳せた。その思考の果てには古代に飛んだオーリムAIが微笑みをたたえて荒れ狂う原始の海を見つめている姿が浮かんだ。事実、そのときオーリムAIは原始の海の主と陸の主が暴れる様を眺めていたが、それはまた別の話である。

    ともっこプラザで少し休みながら朗らかに話すアオイとスグリ。年の程が近いこともあってか良い友人となるまでにそう時間はかからなかった。

    いま二人の間にはキタカミの里を流れる乾いた風と林檎の木の甘やかな香り以外には布一枚糸一本すら存在しない。

    とはいえ、二人の間に男女の情が芽生えるには幼すぎた上に時機を失していたようで、互いにとって相手はあくまで微笑ましい友人であった。アオイはスグリをどこか可愛らしい弟のように感じ、スグリはアオイを「優しい」姉のように感じていた。

    読者諸賢ならスグリが「優しい姉」の「優しい」の部分を強調した理由に見当がつくだろうが、ことさら言及するのも野暮というものだろう。

  • 32二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:52:08

    ともっこプラザを後にした二人の前に小さなポケモンが現れた。襲い掛かってきた、というよりは意図せず遭遇した、といった雰囲気である。

    「もしかして・・・カジッチュ!?すごいすごい!パルデアでは全然見つからなかったのに!向こうから来てくれるなんて!」アオイは大いに喜び、一戦交えたのち、カジッチュと交渉して「進化先はタルップルにすること」を条件に仲間にするのだった。

    スグリにはその様が好ましく見えたが、同時に不思議にも見えた。なにしろ、彼の通うブルーベリー学園ではバトルが重視されているため、ポケモンをないがしろにすることはないものの、捕獲の際に交渉を挟み相手の意志を尊重するとまではいかないからである。

    アオイは自分たちとは違う、そういったシンプルな感想がスグリの頭に芽生えたが、それが後に彼の心に棘を刺すことになるとは、このときは誰も気づいていなかった。

    ちなみに、アオイは毎回野生のポケモンと交渉して捕獲しているわけではなく、今回はたまたまパルデアでは珍しいポケモンに出会えて興奮してやり取りを愉しんでいたからである。

  • 33二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 15:57:05

    >>12

    可能性は十分にありますよね。


    >>24

    我慢できませんでした。


    >>14

    >>17

    ドロドロするのは苦手なんで爽やかにいこうと思います。


    >>15

    トップもチリちゃんもナンジャモもカエデさんもリップさんもアオキさんも剥いたし、ヘーキヘーキ

  • 34二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 16:07:43

    これキタカミの皆さんも全裸だと祭りがもうとんでもないことにならんか?

  • 35二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 16:08:21

    ここのアオイちゃんけっこう成長してるんだっけ

  • 36二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 16:12:01

    >>35

    いえいえ、いつものアオイちゃんをイメージしてもらえれば。

  • 37二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 16:16:09

    ともっこプラザの老人も全裸なんか?

  • 38二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:02:24

    帰りも変わらず全速をもってコライドンを走らせたアオイ。スグリは意外にもかなりのスピードで走り、あっと言う間に追い付いてスイリョクタウンにはほとんど同時に戻って来た。彼が走っている間、腰にへばりついた小さなアーボはびたんびたんと大いに暴れまわり、スグリにほの甘い刺激を与えたが、それが快感であることに気づくにはスグリはまだまだ幼い。

    アオイとスグリがスイリョクタウンを歩いていると町の人々と何度かすれ違ったが、二人はどこか違和感を覚えていた。

    てらす池から微小なテラスタル結晶が降り注いでいるため、エリアゼロと同様にキタカミの里の屋外では全裸で活動しないと結晶化の危険がある、というのがブライアと管理人の説明だった。

    しかし、アオイとスグリが目にしたのは、

    屋外にもかかわらず服を着て歩ている町人たちの姿だった。

    二人はまるで自分たちがおかしいことをしているかのような錯覚に陥ってしまった。

  • 39二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:05:29

    >>38

    実際社会的なことを考えるとお前たちがおかしいんだよ…

  • 40二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:06:12

    ホラーなのかな?ギャグなのかな?

  • 41二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:11:26

    公民館へと至る前に、道行く人々に全裸で話しかけ、事情を確認するアオイとスグリ。曰く、「キタカミの里の食品、特に林檎を日常的に食べているキタカミの里の住人は皮膚表面に耐性磁場のようなものができているため、衣服をまとっていてもテラスタル粒子による結晶化の心配がない」とのことであった。

    どうやらキタカミ林檎の常食がカギになっているらしく、しばらく地元を離れていたゼイユとスグリにはその対象から外れており、部外者と同様に衣服を脱ぎ去る必要があったようである。

    また、スグリが話しかけた六角形眼鏡の白衣の男性は、この効能は生食でしか期待できず、その上てらす池から降るテラスタル結晶のみに有効なようで、パルデアの大穴での活動には応用できないとのことを教えてくれた。彼も部外者らしく、このあと急いで宿を取り、全裸フィールドワークを開始するとのことであった。

    もし健全な羞恥心をもった部外者の女性がいたならば、顔を紅潮させる程度では足らず、全身を薄紅色に染めて恥じらうことだろう。

  • 42二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:13:02

    なんか凄いことになってるキタカミ

  • 43二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:15:03

    部外者の女性・・・いるな、とびっきりの美女が・・・

  • 44二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 17:22:16

    お前じゃなかったらどうしようかと

  • 45二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:05:58

    アオイは、スグリが一度実家へと戻るために公民館へ全裸で一人で戻ることにした。その道中、いや、正しくは道ですらない野地の端に見慣れないポケモンをつれてこそこそと隠れている不審な人物を発見した。

    そわそわと落ち着きなく辺りを伺うように見回すその人物は、見たところ妙齢の女性であるように思われる。

    はじめは不審者のように思えたが、どちらかと言えば、勝手が分からずに困っている旅の者のようにも見える。何より、地元の者なら服を着ているはずだが、この女性は全裸であった。

    「こんにちは」

    後ろから話かけたアオイだったが、その女性はこの世の終わりのような顔をして振り向き、仕切りに自分は不審者ではなくカメラマンであり、管理人から全裸でなくてはならない旨を聞いて仕方なく裸になっているのであり、この状況は全くもって不本意であると、顔を真っ赤にしながらまくし立てた。

  • 46二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:06:23

    そばにいたのはガーディらしくパルデアでは見られない姿であった。

    身を包むものがなくなれば物恋しくなるのは人心の常だろうか、サザレと名乗ったその女性はアオイに対しカメラマンの活動を手伝ってほしい旨を告げた。屋外で全裸になるのがよほど恥ずかしいのか、頬の紅潮はもはや全身に広がり、小刻みに震えている。

    アオイはこの美しい女性の力になりたいと強く思ったが、あいにく学生の身分であまり勝手を通すわけにもいかないと伝えると、サザレはしばらくこのキタカミの里に滞在するため、用事が済んで、キタカミのポケモンを十分に捕まえたら、その後で自分の手伝いをしてほしいと、アオイの手を握り涙目で告げた。

    アオイには屋外での全裸を恥じらう奇特な感性はないが、美女の恥じらいがもたらすその効能については、思いを巡らすこととなった。

  • 47二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:11:35

    さ、サザレさん……!

  • 48二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:15:58

    オーリムAIがグラカイの争いに立ち会ってるの草

  • 49二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:20:07

    いやそんな土地に林間学校に行こうとするヤツおらんやろ

  • 50二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:22:42

    このシリーズ他にもあるならスレ教えてほしい
    筆者のファンです

  • 51二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:23:14

    >>49

    クラベル・シアノ「うん.....まあ....その...ね?♡」

  • 52二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:26:27

    まるで一般通過全裸のようなジニ先じわじわくる

  • 53二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:32:32

    全裸で頬を染めてる涙目のサザレさん!?

  • 54二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:58:18

    今回は私も一生懸命描きますね。
    といっても、輪郭とか指とか描けないのでAIの力を借りますが……

    サザレさんが登場したところで今日は〆となります。
    明日は表祭りだ!

  • 55二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 22:11:01

    すみません、靴だけ履くのもフェティッシュでいいですよね

  • 56二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 22:12:17

    ジニア先生ちゃんといて草

  • 57二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 22:16:50

    このシリーズがアオイ主人公で良かったな
    こんなえっちなサザレさんと全裸で一緒のテントはあまりに青少年の性癖によろしくない

  • 58二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 01:03:35
  • 59二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 03:00:31
  • 60二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 09:04:30

    シリーズ多いな……

  • 61二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 09:37:09
  • 62二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 10:09:35

    >>61

    まさかルリナさんのボディペイントリーグを網羅してる人がいたとは・・・作者的には力及ばずの悔しい出来だったのですが・・・

    ルリナさんはまだまだ剥けそうなんですがね、ヤロルリ原理主義者としてはヤローさんをきっちり描き切らないと納得のいくものは難しそうです。


    いや待てよ、ソニアさんも剥けそうだな・・・

  • 63二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 10:37:31

    良いぞ~
    インスピレーション刺激していけ~
    できればカンムリ雪原も…(ヨクバリス)

  • 64二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 11:57:55

    やっべ、二日目から筆止まってしまった。午後には仕事終えて続き書きます!

  • 65二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 13:08:30

    何個か知らなかった全裸シリーズあったから読んでたけど途中からツッコミ不在(ツッコミ訳すら諦めて脱ぐ)なのこわいなぁ…(遠い目)

  • 66二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 14:04:17

    太陽がだいぶ傾き町々には赤い光が届く夕暮れ時、スグリはアオイを実家へと呼び、オモテ祭りへと行こうと誘った。引っ込み思案のスグリにとってアオイは数少ない友人であり、そのアオイにキタカミを存分に楽しんでほしいという純粋な願いからであった。

    スグリの祖父母はアオイを快く迎え、じんべえを着せ、自らの孫のように可愛がった。お面を装着し、じんべえ姿になって何度も何度も姿見の前で回って見せるアオイ。年相応で実に可愛らしい仕草に、既に老夫婦はゼイユの幼い頃を思い出して目を細める。

    「さ、もうそろそろ行ってらっしゃいな。存分に楽しんでね。」スグリの祖母は微笑みながらアオイとスグリに言った。そしてこう続けた。

    「出る前にじんべえ脱ぐのを忘れないでね。そのお面は着けてても大丈夫だから。」

    こうして夕日も傾いた薄暗闇の中でお面をつけた全裸の少年少女がのそりのそりと祭りに向かう運びとなった。

    スグリの実家を出る前にゼイユがちょっとしたイジワルをしたが、それが彼女の照れ隠しであることをスグリから聞いていたアオイは、落ち込むどころかむしろニヤニヤと口角を上げてゼイユを見上げる。当のゼイユはその不満をスグリにぶつける理不尽を振るうが、3人の間には確かな情が行き交っていた。

  • 67二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 14:34:15

    シリーズまとめありがとうございます

  • 68二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 14:39:13

    お面で顔の一部を隠していても迸る圧倒的色香。キタカミの男たちは一人と残らず皆ゼイユの姿に心奪われ、直視することすらできなくなっている・・・

    と、ゼイユは確信していた。

    事実、ゼイユが現れるやそわそわと態度を変え、距離を取る者、隠れる者、ちらちらと視線を送る者、前かがみになる者・・・男たちの反応は実に豊かであったが、ゼイユに声をかける者は一人もいない。

    絶対的な美貌を持つ者の孤独をゼイユは受け入れるしかない、と、ここまでは彼女の心中のナレーションである。

    祭りの灯りに照らされ、遠くから響く笛の音に彩られた全裸の3人。その姿が醸す匂いは色気というよりはむしろ怪異のもたらす恐怖に近い。

  • 69二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 14:40:21

    ちょうど第二のフィールドワーク課題もここにあったため、スグリから解説を受けつつアオイはこの祭りを存分に堪能していた。アオイにリンゴ飴をごちそうしようと出店に並ぶため、スグリが一旦アオイと別れたとき、アオイは鬼が山の方から、ジャリッ…と足音が鳴るとを聞き留めた。

    見れば小さな子供、らしき者がお面をつけて佇んでいる。迷子・・・かとも思ったが、部外者の自分が地元の子供を迷子と見るのもおかしいと思ったのか、アオイはこう声をかけた。

    「お祭り楽しい?」少しかがんで目線を合わせ、にこやかに話すアオイはこのときもちろん全裸である。

    後からゼイユが声をかけてきたのでふと振り向いた際に、迷子らしき子は鬼が山へと続く鳥居階段を上っていってしまった。そのときに落としたのか、からからと軽い音を立てて落ちてくるお面。

    その奥に隠れていた迷子の顔は、明らかに人間のそれではなかった。

    「お・・・・おに・・・・」ゼイユのつぶやきはアオイ以外の誰にも聞かれることなく、オモテ祭りの囃子にまぎれ、夜のキタカミの冷たい空気に溶けていった。

    全裸で剥き出しの肌を冷たい風が撫でて去っていく・・・。

  • 70二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 14:42:35

    >>48

    見守る姿も全裸なんだろうなあ・・・

  • 71二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 14:50:31

    ストーリー構成が本編と若干違うのは、その方がおいたわしいかと思ったからです!
    好みに合わない人には申し訳ない!

  • 72二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:13:38

    「あの子、お面落としていったし、そういうことだよね・・・」ゼイユが独りごとをこぼすと、ほとんど同時にスグリがにこにこと笑いながら声をかけて来た。

    「ねーちゃん?アオイ?こんなとこで何してんだ?」

    「スグリ!あのね!あのね!今ね!鬼がハぺぇっ!?」すっかり興奮してスグリに一部始終を話そうとするアオイの喉元をぺしんと叩いたゼイユ。みごとに洗練された絶妙な力加減の一撃であった。

    「ちょ、ちょっと!スグにはまだ言わないで!あいつ鬼さまのこと大好きだから私たちだけ会ったって言ったらあの子ヤな気持ちになるかも」ゼイユなりの弟への気遣いが見え、言葉を呑み込むアオイ。

    「なんだよ、ねーちゃん。どうせ、おれの悪口だべ」

    多少むくれながらもスグリはすぐに引いていった。

  • 73二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:13:48

    祭りの喧騒の中に戻っていく弟の全裸の背中を見ながらゼイユは言う。

    「隠しちゃったのはしょうがない。さっきのは私たち二人だけの秘密ね。」

    あまりに涼やかで大人の色香を感じさせるゼイユの表情にアオイは思わず頬を染めてしまった。

    その日、アオイはドキドキとした胸の高鳴りを感じつつ、この高鳴りをペパーにも起こしたいと意気込み、布団を頭まで被るのだった。

    翌日の朝、公民館を出たアオイを出迎えたのは、朝日を背に長髪をたなびかせるゼイユのしなやかな裸身であった。

    「アオイ!待ったわよ!待ち合わせしてないけど!」

    「ちょっと、あんたに用があって・・・。昨日のアレ、誰にも言ってないでしょうね!?」
    あまりの気迫に気圧されるアオイ。
    「い、言ってないよ!」慌てて否定するが、声が上ずってしまった。

    「本当でしょーね!?嘘だったらアンタ!ドガース丸飲みだからね!」わなわなと全裸でふるえるゼイユを眼前にしてアオイは何も悪いことをしていないのに許しを乞いたくなった。

    ゼイユは深呼吸をしてとりなおし、
    「昨日のアレ、持ってるでしょ?うちのじーちゃん、歴史とか詳しいからさ。昨日のこと全裸で色々相談しようよ。」
    と、続けた。

  • 74二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:42:02

    サザレさんはこの間学生達を横目にずっと待たされてるわけか……

  • 75二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 22:09:50

    あれ、投稿できない?

  • 76二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 22:10:21

    規制された?ためか、PCから続きが投稿できない!

  • 77二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 22:11:33

    マシマシラ戦までいきたかったんですが、仕方ない。
    おとなしく、規制解けるまで続きを書いときます!

  • 78二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:25:23

    全裸で恥じらいながら待たされるサザレさん……胸が熱くなるな

  • 79二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 12:23:01

    規制については問い合わせしてみては?
    PCってことはプロバイダごと巻き込まれてる可能性あるし長引くかも

  • 80二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:00:18

    アオイはゼイユの引き締まった尻を見ながら聞いていたために「じーちゃんにアレ見せたげて」という言葉がまるで頭に入って来なかった。

    ・・・

    「アオイさん、おはよう」

    にっこりと微笑んで全裸のアオイに挨拶するスグリの祖父。アオイもにっこりと元気よく全裸で挨拶した。

    「アオイだー、おはよー。看板さいごのいっこ、いつ行くー?」スグリが少し眠気のある目をしながら現れた。ゼイユは露骨に不満を表す。

    「スグ!あんたどっか行ってな!アオイはあたしに用があんの!」気迫をもって弟を圧するゼイユだが、スグリは少々むくれてしまったようで、

    「なにそれ、ねーちゃんばっかり・・・バカ」と不満をこぼすのだった。このときスグリの腰のパピモッチがふるりと震えたのを祖父は見逃さず、「孫のふぐり」を季語に一句詠もうとするも、うまく御せずに断念するのだった。

    珍しい弟の反抗を受けたゼイユは「なんですってーー!?」と怒りをあらわにするが、走り去るスグリを追跡しない程度の理性は残っていた。

    祖父にたしなめられるも態度を変えようとはしないゼイユに、当の祖父も閉口してしまったが、ゼイユはお構いなしに話を進める。

  • 81二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:00:59

    「アオイ!じーちゃんにアレ見せて!」

    アオイはよそのケンカにまきこまれる気まずさを紛らわすため、脳内で生み出したペパーとの温泉旅行を楽しんでいたが、瞬時に切り替えて、鬼の落としたお面を手渡した。

    「こ、これは!?」

    スグリの祖父は碧の仮面とこのキタカミの里の秘められた過去について語り始めた。室内に入るため、アオイたちは服を着なおすことにしたが、アオイにはゼイユのおさがりが渡された。

    サイズが微妙に合わず苦労していたアオイだったが、ゼイユと祖父はその姿を見てスグリの幼い頃を思い出していた。結局上手く着れなかったため、改めて全裸になって庭先で話を続けることとなった。

    ボタンかペパー、またはチリがこの場に居たなら、「いや全裸でも室内で話したらええやろがい」とツッコんでいるところだろうが、まだ幼いアオイにそれを望むのは酷というものである。

    ・    ・    ・   ・    ・


    ・  ・   ・ 

  • 82二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:01:21

    祖父の話を聞き終わったゼイユの全身はふつふつと煮えたぎる熱湯のように小刻みに震えていた。

    「なにそれ・・・・・・

    オーガポンかわいそう!!!

    ともっこ最悪!!!!!

    伝わってる話と逆じゃん!!!出るとこ出てやるわ!!!」怒りを抑えられず、わなわなと震えるゼイユ。

    もしペパーがこの場に居たなら、(ゼイユの体は出るとこ出てないけどな…)と失礼極まりないことを心中に思うだろうが、幸い彼はここにおらず自室で息を荒げてゴソゴソとうごめいているのみであった。

    走り出そうとするゼイユを止める祖父と内なる暴獣を抑えられないゼイユの口論が若干繰り広げられたが、「自分たちの信じるものを嘘と呼ばれたら」という祖父の一言でゼイユは自身の手綱を取り戻した。

    「・・・・・ムカつく?」

    「・・・・・そうだ・・・」もう少しなにか言い方があるだろうと思う祖父であったが、可愛い孫に冷酷なツッコミを入れる気にはならなかった。

  • 83二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:01:40

    真実を誰にも分かってもらえず、それでもいいと悪の仮面をかぶり続ける・・・・アオイは親友であるボタンとスター団の面々の顔を思い浮かべていた。

    その後アオイとゼイユは祖父との話を続け、仮面には傷があり、綺麗に直してオーガポンに返そうという運びとなった。

    このとき、塀の外でスグリが物言わず去って行くのを知覚できた者は、この中にはいなかった・・・。

  • 84二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:02:30

    喫茶店のWIFIを使って全裸SSを投稿する私。これが休日でええんか・・・?

  • 85二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:04:19

    孫の名前で下ネタを発するんじゃないよじーさん

  • 86二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 18:03:34

    イマジナリーペパーが風評被害受けてる!

  • 87二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 23:56:13

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:54:23

    出る前にじんべえ脱ぐのを忘れないでねってセリフが面白すぎる

  • 89二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 06:15:21

    >>86

    実際のペパーも不要なプライバシー侵害受けてるからおあいこちゃんだな…

  • 90二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 11:08:02

    >>84

    こっちは三連休に全裸シリーズ一気読みしてしまったんだぞ

    キタカミにペパーがいないのが悔やまれる

  • 91二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 15:24:19

    ゼイユたちに碧の仮面の修復を託し、アオイはスグリと合流するすることにした。ゼイユが言う通り、スグリは公民館のすぐそばの商店を全裸でのぞき込んでいた。

    「あ~・・・ア、アオイ」スグリの様子はどこか詰まりを感じさせた。

    「さっきさ、ねーちゃんたちと・・・なに話してたの?」一歩踏み出すようなささやかな勇気を感じさせる声色であったが、アオイはその口調の変化に気づくことができなかった。

    「あ!え~とね!その、いろいろだよ!」本来アオイは人に対して偽ったり隠し事をしたりというのを好まない。というより、極端に苦手としている。

    ペパーからはイェスマンすぎると苦言を呈されたこともあり、ボタンからも少し心配だと言われている。

    ネモは言及してはこないものの、アオイの懐の深さを危惧する姿勢がないわけでもなかった。

    「・・・・・・・・・・・・そう。」スグリは少し長い沈黙のあとに一言だけ了承の意を伝え、話題を変えた。

    「次のフィールドワークの課題さ、ちょっと遠くにあって。鬼が山を超えた「楽土の荒地」にあんだ。山から、北西に降りる・・・。んだば、行こっか。」

    「う、うん・・・」アオイはスグリが腹に一物を抱えていることに気づかず、そのまま鬼が山に向けて移動を始めた。

    歩き始めたアオイの全裸の白い背中を見るスグリ。
    「なんで?・・・・・・・嘘つき」ぽつりとこぼす不満には、まだアオイを友として慕いたい気持ちと、姉と一緒になって自分を除け者にしていることを非難する気持ちとが入り乱れていた。

    全裸を見送るもまた全裸。

    スグリの腰のパピモッチは物言わず、キタカミの青い風に吹かれてかすかに揺れるのみであった。

  • 92二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 15:44:59

    「楽土の荒地」は鬼が山を大きく西に回って北西の荒野にあった。

    重厚な外観に違わず、生息しているポケモンもやはり岩タイプや地面タイプが多い。アオイがキタカミの里で新たに捕獲したコジョンドが活躍する環境である。

    もちろん、野生のポケモンたちは例外なく全裸であり、アオイは無意識のうちに親近感を覚えていたが、当のポケモンたちは、普段着衣のはずの人間が全裸で闊歩している状況に混乱し原始的な恐怖すら感じていた。

    ノズパスやゴローンを押しのけて最後の看板にたどりついたアオイの背に、後をついてきていたスグリが声をかける。

    「アオイ・・・最後の看板、読む前に勝負さ・・・・・してくれる?」

    「え?いいけど・・・・」アオイとしてはこのタイミングで勝負が始まるとは思っていなかったため、断る理由こそないものの、不自然な違和感を隠すことができなかった。
    「今度こそ・・・・勝つ!!」スグリの目には以前は見られたなかった炎が宿っていた。

    その炎は戦いを心から楽しむネモにはなく、介錯をされることを覚悟していたあの日のカシオペアことボタンにもないもの。

    アオイはスグリの目に宿る炎が、ペパーのそれと酷似していると感じた。家族のため、命を失いかねない危険な冒険を幾たびも乗り越えるその渇望の炎。負ければ己の命すら含めた全てが無に帰す絶望の深淵を妖しく照らす執念の炎。

    その炎が全裸のスグリの目に宿っている。

    アオイのむき出しの背を冷たい汗が奔り、楽土の大地に落ちる。それは奇しくもパルデアの自室に置いてきたアオイのマグカップにヒビが入るのと同時であった。

  • 93二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 16:10:04

    「ヤンヤンマ!!勝ちたい・・・!だから、けっぱる!!」スグリはトップバッターのヤンヤンマを繰り出しながら、勝利への意気込みを言霊に変えた。

    ・・・

    激闘の末、スグリの殿であったニョロボンをアオイのオーロットが撃破する。

    「おれが弱いから・・・・負けちまった・・・・」

    「おれが弱いから・・・・・・だから・・・・」

    ぽつり、ぽつりと、小さく、しかし確かな決意と力強さをもって全裸で悔しさをこぼすスグリ。

    結果こそ、アオイが殿であるコライドンを温存しつつの勝利で、スグリからすればそれこそ圧勝のように感じられたかもしれない。

  • 94二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 16:10:28

    しかし、忘れてはならない。

    アオイはパルデアの全トレーナーの頂点に立つチャンピオンクラスである。パルデア全土を見渡しても片手で数えてなお余りがある狭き門を服を着て潜り抜けた最高戦力の一角。

    数々の冒険でその心身を研ぎ澄まし、全裸でエリアゼロを踏破した名実備わった最強の達人、それがスグリの前に立つ少女アオイである。

    そして、スグリはといえば、ほんの数日前まで姉の後ろに隠れ、意を示すこともままならなかった少年である。相棒たちは皆進化前の個体。キタカミの風土によってレベル帯こそ高いものの、訓練が行き届いているとはとても言えなかった。

    それが今や、ベストメンバーではないしろ、高い水準でまとめられたアオイの相棒たちを4体沈め、5対めのオーロットはタイプ相性に助けられた形である。それでも喉元にまでその刃は届きかけていた。

    アオイの心中にあったのは、強敵への賛辞でもなく、脅威への戦慄でもなく・・・、

    剥き出しの刃のようなスグリの才能への危惧であった。なお、読者諸賢の誤解がないように、むき出しの刃というのは勝利への執着であり下半身のパピモッチのことではなく、そもそもスグリのパピモッチは剥き出しですらないことを、補足しておきたい。

    「課題・・・終わらせよ・・・」アオイがかける言葉を選ぶ前に、スグリは全裸で看板の前に立ち、読み始めてしまった。

  • 95二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 16:29:01

    待ってとんでもないことに気づいたんだが、アオイとスグリって全裸でツーショ撮ってんの!?

  • 96二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:02:02

    >>95

    おや、なにか問題でも?

  • 97二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:03:09

    スグリが読み上げた看板には、キタカミの里の民が古来から伝える逸話が記されていたが、それは鬼への恐怖をつづるものであった。ポケモンと人が手を取り合うのが一般的になったのは近代に入ってからのことであり、ろくな対抗手段を持たない古代や中世の村民たちにとっては鬼というのはただただひたすらに恐怖の対象だったのだろう。

    そもそも鬼というのが生物ではなく、疫病かなにかのメタファーだということすらありえる。

    聞けば、スグリの先祖は村民に面を授けた職人だったという。文字通りのお面職人だったのか、村を襲った災難を御する知恵を持った者だったのか、今となっては知る術もない。

    家系について全裸で語るスグリの表情はフラットなもので、勝負直前の気迫は感じられない。

    「おれ・・・ここの看板に書かれてること、好きじゃない」スグリが続けた言葉はアオイにも共感できるものであった。
    正体を調べもせず、分からないままに恐怖をあおり、恐れ、疎み、追いやるのみ。

    スター団の面々が気のいい者たちでありながら、恐怖の対象であったことを思い出すアオイ。スグリの気持ちの全てではないにしても、一端は分かる気がしていた。

  • 98二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:03:42

    このレスは削除されています

  • 99二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:04:10

    「鬼さまだって、さみしかったはず・・・一人だけ除け者にされたから。」
    スグリの目には寂しさや悲しさが宿っている。

    アオイはこの場面に至ってようやく、自分とゼイユがスグリを全裸で除け者にしてしまっていたと理解した。もちろん、意図したものではない。そして、この場でスグリに全てを話すわけにもいかない。

    「・・・そうだよね」アオイは裸のスグリに裸で同調する他になかった。

    「・・・・・・・・・・・・・・・・アオイもそうだよね」スグリの独り言はアオイの耳に鮮明には届かず、それでいて冷たさを感じさせる。

    「これで課題はおしまいだ。おれ、ポケモンっこさ、もっと強くすっから、帰るね」

    「おしまい」という言葉に妙に力がこもっていた。しかしアオイにはその真意をうかがい知ることはできない。ペパーも、ボタンもそれを察することはできないだろう。

    友情を求め、交流し、拒絶され、孤高であることを強いられてきたネモならば、この「おしまい」が「課題のおしまい」ではなく「ただ楽しく交流できた関係はおしまい」という意味だと分かっただろうか・・・。

    翌日の朝、アオイは伝令役の生徒からゼイユが家で待っている旨を聞いた。

  • 100二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:04:39

    コライドンを走らせゼイユの家へと急ぐ。それはつまりスグリの家へ行くという意味でもある。どことなく気まずさを感じるアオイだったが、それはアオイの人生では初めての経験であった。

    到着するや否や、外で待っていたゼイユはアオイの遅達を叱る。といってもアオイに非などないのだから、必然、口調は柔らかいものとなる。祖父がいうには、オーガポンのお面を修復するためには特殊な石材が必要とのこと。

    アオイはゼイユをともなって鬼が山の頂上、全裸の聖地てらす池を目指すこととなった。

    全裸の発端であるてらす池を目指すのに着衣などあってはならない。当然ゼイユとアオイは一糸まとわず頂上を目指すこととなった。

    高山である鬼が山の頂上は冷えるだろうが、もともと火山であり、火口湖であるてらす池の周りはそう冷え込んではおらず、まさに絶好の全裸地と言えるだろう。

    全裸の神に愛された地とでもいうべきだろうか。

    さすがに距離もあり、岩山である鬼が山はそう簡単には登頂できない。ゼイユはしなやかな肌の表面に玉のような汗を浮かべながら登っていく。アオイも不測の事態に備えてコライドンの体力を温存するため、徒歩で登ることにした。

    「はあ・・・はあ・・・・////」
    「ふう・・・んうう・・・////」

    さすがに年頃の娘が汗まみれになっているのは恥ずかしいのか、ゼイユもアオイも荒げた呼吸の中にひとつまみの恥じらいを混ぜている。

    もしここにペパーがいたなら・・・いや、無粋はよそう。

  • 101二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:15:48

    >>100

    「///」のせいでナニをしてるかのように錯覚するからやめろ

  • 102二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:17:41

    今回出番無いはずなのにちょいちょい存在感を放つペパーはんよ

  • 103二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:26:11

    未成年の全裸の写真を課題にして提出させてる学校これ普通に権力悪用児ポ案件では…?
    せめて看板のみとかにしなさいよ!

  • 104二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:54:11

    本人達が好きでやってるならともかく学校が提出義務にしてるのはヤバイ

  • 105二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 19:17:31

    今後パピモッチ見る度に別のものを想像してしまいそう

  • 106二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 02:03:04

    短時間なら構わないって言われてるし課題の写真撮影の時だけは何か羽織ろう!
    教育機関による職権濫用な児ポ写真強制は流石にギャグで済まなくなってしまう…!

  • 107二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 07:37:04

    まぁその辺はボタンあたりが何かこう…うまいことやってるだろう

  • 108二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:13:49

    頂上に着くころには二人ともすっかり上気し、顔は春を思わせる薄紅色に、息遣いは多分に色を含んで小気味よく肩を弾ませている。

    「はあ・・・は・・・つ、着いたわね///・・・ここの石ってなんか光ってるのよ。不思議な話もたくさん。このあたりで死んだ人に会えるって話もあるくらい。」

    死者の蘇り。

    恐らくは永遠の命と並ぶ人類の至上の夢でもあるだろう。

    アオイはゼイユの話を聞きながら、遠くパルデアにいる愛しいペパーの顔を思い浮かべた。恋慕する相手とはいえ、死者の蘇りというキーワードからの連想では色に浮かれることはできそうにない。

    「お面を直すための結晶、取って来ないとね。というわけで、アオイ!やったれー!」

    ニコニコと笑顔でアオイを応援するゼイユ。

    「ええっ!?私が自分で飛び込むの!?」棒か何かで採取できると思っていたアオイは面食らってしまった。

    「だって、あたし泳げないし、髪が濡れちゃうでしょ?アオイの数倍のこの毛量で濡れたら大変よ?
    それにアオイ、すんごいライドポケモン持ってるんでしょ!?いけるって!」

    そもそも服を着ていない以上、衣服の濡れる心配などない。そのため毛量やライドポケモンの有無を考慮したゼイユの言葉は至極理にかなっているに感じられた。

  • 109二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:14:43

    アオイが意を決してコライドンを出そうとしたそのとき、てらす池全体から唸るような地響きが鳴り出した。

    「えっ!?なに!?地震!?」ゼイユも驚いている。どうやらてらす池での日常的な現象ではないようだ。

    アオイは焦った。もし山岳事故にでもなったら全裸で救助隊の厄介になることになる。フィールドワーク課題の際であっても、大荷物になることを覚悟して正装の着替えをもって写真撮影に臨んだアオイである。ほかのアカデミー全裸生にも写真撮影の際には正装で臨むことを厳命する彼女が、全裸の要救助者になることを危惧するのは当然の成り行きであった。

    ごぼごぼごぼごぼごぼ・・・・

    突然、不穏な音を立て始めたてらす池の水面。瞬きほどの間も経たずにほぼ同時に警戒の視線を送るゼイユとアオイ。先ほどまでのあどけない少女の顔はなく、そこにはすでにひとかどの武人の相があった。

    「み ろ ろ ろ ろ ろ ろ ろ ろ ろ !!!」

    清淵の美龍 ミロカロスである。

    「こいつ、強そう!あたしがいてよかったわね!」ゼイユは洗練された動作でモルペコを繰り出す。まったく無駄のない見事な投擲動作である。ネモが見れば飛び跳ねて賞賛するだろう。

    アオイはすでに準備していたコライドンを繰り出し、ゼイユのモルペコとともにミロカロスと対峙する。

    エリアゼロを凌駕するほどかなりレベルの高い個体のようだが、パラドックスポケモンたちのような異様な凶暴性などは感じ取れない。

    水しぶきをまとった尾の一撃でこちらを打ち据えようという攻撃から、コライドンがモルペコをかばい、その隙にモルペコが弱点属性である電撃を打ち込んで決着となった。

    戦いそのものはあっという間だったが、二人の警戒はまだ途切れない。

  • 110二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:15:15

    「あー、ビックリした。ここってたまにああいうの出てくんの。アオイって、味方だと頼もしいのね。」警戒は解かず、それでも朗らかにアオイを褒めるゼイユに、アオイもにっこりと笑って返す。

    「あ!あれって!」アオイは目の端で光る何かをとらえた。結晶のかけらである。どうやらてらす池に飛び込む必要はないようだ。

    「さっきのポケモンにひっついてたのかな・・・?」思っていたよりあっけなく手に入り、ゼイユも驚いているようだった。さっきはああ言ったものの、いざとなればアオイとともにてらす池の奥の奥まで行ってやろうという覚悟があったが、幸い不発で済んだようである。

    そんな二人の後ろから近づく足音。
    「池に沈む結晶・・・このエネルギーはやはり・・・」

    「先生!」ゼイユとアオイの視線の先には、引率の教師であるブライアの姿があった。

    「おや、アオイくんにゼイユくん。ペアチェンジをしたのかな?」ニッコリと笑いかけるブライア。

    「あんまりここ、地元の人以外は・・・」「管理人さんには許可を・・・」

  • 111二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:15:44

    アオイの耳には二人の会話はほとんど入ってこなかった。アオイはパルデアに来るまで大人の女性と触れあう機会があまりなかった。ネモに手を引かれ参じたチャンピオンロードでの出会いはアオイの中の女性像を大きく進化させたものである。

    エリアゼロをともに旅したチリやオモダカにはないものが、ブライアにはあった。

    (でっっっっか!!!!でっっっっっっっか!!)アオイは思考のほとんどをブライアの圧倒的スタイルに飲み込まれ、意識を奪われかけていた。

    それほどまでに圧倒的な全裸力であった。

    アオイが次に意識を取り戻したとき、彼女はともっこプラザで真剣な表情のスグリと対峙していた。

  • 112二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:16:24

    「悪いのはともっこたちなのに、みんな鬼さまを除け者にした!!」スグリのパピモッチはうなだれているが、脱力しているわけでもないようである。

    「ねーちゃんたちも同じだよな?
    おれをのけ者にして、内緒で鬼さまと会ってた!!」パピモッチのようすがおかしい。

    「裏ではおれのこと笑ってたんだ・・・噓つき!噓つき!!」パピモッチに力がこもり始めている。

    「アオイ、勝負して・・・勝ったらお面を返す・・・だから、勝負してよ!!」パピモッチが左右ではなく前後に揺れている。鬱屈した闘争心が抑えられないでいる。

    勝負を了承したアオイが位置につくために背を見せたそのとき、スグリの目には悲し気な、それでいて優しい光が、一瞬だけ戻った。

    「悪いとは思ってる・・・でも、譲れないんだ!!!」スグリ自身と同様にパピモッチも殻を破りつつある。

    激闘につぐ激闘。

    チャンピオンクラスのアオイであっても息をつく間もないほど速い展開。意表を突きつつも的確な指示と、高度に鍛えられたスグリのポケモンたち。

    結果だけみれば、前回の戦いと同様にアオイのオーロットがスグリの殿であるニョロボンを倒して勝利となったが、その勝因は練度の違いや指示の的確さではなく、アオイのオーロットの最初の一撃が偶然ニョロボンの急所に入ったことである。

  • 113二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:16:55

    アオイの白い背中を走る汗は相変わらず冷たい。手に握る汗には焦燥と恐怖すらにじむ。

    「どうしてもとどかない・・・うわああああああ!!!」パピモッチはすでに再び殻にこもろうとしているが、下を向きつつもみなぎる力感を失ってはいない。

    激情にまかせて石柱を殴りつけるスグリ。拳の皮はめくれ、血がにじむ。明確な痛みはスグリの魂をいっときだけ優しかったあの頃に戻してくれる。約束だからとお面を返したスグリはゼイユの話を聞かずに走り去ってしまった。小さかったはずのパピモッチは、後ろからでも確認できるほどになっていた。

    「ごめんね、いつもはあんな子じゃないんだけど・・・男の子の思春期って怖くない?」
    「怖かった・・・」

    「思春期でグレるとか経験ないし困るわー」から元気のようにおどけて見せるゼイユ。
    (これは別にグレてるわけじゃなかったんだ・・・)失礼なことは口に出さないアオイ。

    カタ・・・・ガタ ガタ ガタ ガタ

    アオイとゼイユの前でともっこ像は震えだし、天高く力の奔流を打ち出した。スグリの一撃が関与しているはずもなく、アオイもゼイユも理解不能の事態に戸惑いつつ、最大限の警戒を行う。

    砂煙の中から顔を出した3匹のポケモンたち。おそらくは伝承の通りのともっこたち自身だろう。真の伝承を知るアオイとゼイユにとって、それは討伐されたはずの山怪(さんかい:悪さをするバケモノの意)が復活したことを意味する。

    途端、緊張が走る。アオイはスグリとの激闘の直後で十分な戦闘を行うにはボックスを開く隙を突かなくてはならない。この場で即応できるのは温存していたコライドンのみ。ゼイユ一人ではさすがに分が悪い。

    ましてや、自分たちは今全裸なのである。一撃でも食らえば容易く致命傷になりかねない。

  • 114二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 15:18:51

    おっぱいとパピモッチでろくにシリアスできてねえこのアオイ

  • 115二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 16:03:49

    全裸力ってなんだよ!

    シリーズで脱いだメンツの中で個人的に全裸力高そうなのは
    S ブライア先生とトップ
    A カエデさん リップさん ナンジャモ アオキ氏
    B ネモ ボタン アオイ チリちゃん
    C ペパー スグリ グルーシャ

  • 116二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 17:59:41

    スグリは仮性か……

  • 117二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:35:16

    このレスは削除されています

  • 118二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:13:09

    保守

  • 119二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:19:21

    納得いかなくて描き直して上げ直したけど俺は何をやっているんだろう

  • 120二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:39:07

    読者諸賢の懸念を飲み込むのがうまいな。

  • 121二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:51:17

    緊張しつつも混乱するアオイとゼイユをよそに、復活したともっこたちはひそひそと話し合ったかと思えば、全裸の二人の意表をつくようにキタカミセンターの方角へと遁走した。

    速度から言えばコライドンの敵ではないが、正体不明の敵を追いすがりなら食い止めるのはさすがに危険がすぎる。

    アオイはゼイユとともに、3匹を追ってキタカミセンターと向かうことにした。果樹園の甘い風は全裸たちの肢体を優しく包み込むが、火急の彼女らにそれを愉しむ余裕はない。


    ・・・・

    「おっちゃん!ともっこたち来なかった!?」「ともっこ『さま』!まったくこの子は・・・そうそう、アオイさん。先ほどまでこちらになんと、ともっこさまたちがいらしましてね!仮面を持っていこうとなさるものですから・・・」

    唾を呑むアオイ

    「職員一同どうぞどうぞとさし上げたところです!」
    「 あ げ ちゃ っ た の !?」

    「スパイスたっぷりキタカミ餅も一瞬で平らげてくださった!」
    「 も て な し ちゃ っ た の !?」

    「どこからか拾ったのか衣服を召してらしたので、危ないからこちらでお預かりしました!」
    「 脱 が し ちゃ っ た の !?」

    ともっこたちが窃盗した衣服をまとっていたのなら、起きたばかりの彼らはテラスタル結晶への耐性がないため結晶化させることもできただろうが、奇妙なめぐりあわせがそれを防いでしまった。

    「きっとともっこたち、オーガポンに復讐に行ったんだ!オーガポンが危ない!行こうアオイ!」

    もはや一刻を争う事態。アオイはコライドンを繰り出すと同時にボックスに預けておいたパルデアの旅でのベストメンバーを取り出し、ゼイユを背に乗せ鬼が山へと走り出した。

    アオイの背にはゼイユの慎ましやかなモルペコが二つ接触していたが、緊急事態の焦燥感がそれを覆い隠してしまっていた。

  • 122二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 11:15:16

    アオイの背にはゼイユの慎ましやかなモルペコが二つ接触していたが、緊急事態の焦燥感がそれを覆い隠してしまっていた。

    「アオイ!いったんスイリョクタウンに寄ってあたしを下して!仮面と結晶のかけら持って追いかけるから!」

    ゼイユの言う通り、スイリョクタウンで彼女を下し、崖を超え、滝を登り、峰を跳んで鬼が山への道を急ぐ。

    アオイが恐れ穴に到着したときにはすでにオーガポンはともっこたちに囲まれて袋叩きにあっていた。

    「が・・・がお・・・」

    力なき者を暴力で蹂躙するその悪辣にアオイは青筋を立てて怒る。

    しかし、アオイを視認したともっこたちは示し合わせ、マシマシラが通せんぼするように立ちふさがった。

    怒り心頭のアオイだったが、ともっこたちは激情だけで押しのけられるほど弱くはなかった。全裸のアオイに肌に打ちつける鬼が山の冷たい風はアオイに正常な思考を取り戻させる。

    どうにかマシマシラを下すことができたものの、イイネイヌとキチキギスが即座に前へ躍り出る。絶体絶命のアオイの後ろからゼイユとスグリが急いで駆けよってきた。

    「こらー!!あんたたち!!三対一なんて卑怯なことするじゃない。あたしらが来たからにはあんたち・・・

    蘇 っ た こ と を 後 悔 さ せ て や る わ !!」

  • 123二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 11:15:27

    凄まじい気迫をもってともっこたちを圧するゼイユ。形相もさることながら、なにより彼女は全裸である。見くびることができる相手ではない。

    ゼイユを見て逃げ出す三匹。彼らを横目にスグリはおずおずと話しだした。ゼイユに促され、スグリの口から謝罪の言葉がつむがれる。パピモッチはあの優しかった頃のようにおだやかに地面を見つめていた。

    「いいんだよ、スグリ」「アオイ、ありがと・・・」

    起き上がったオーガポンに駆け寄る三人。スグリはオーガポンを見て可愛らしさに心を打たれた様子であった。

    「鬼さま・・・これ」お面を返そうとするスグリをオーガポンは怯えた目で見る。

    「・・・おれじゃダメみたいだ。アオイ・・・」アオイは全裸かつ複雑な気持ちだったが、スグリに代わってオーガポンにお面を返すことにした。

    アオイからお面を受け取り、全身で喜びを表すオーガポンを見て、スグリは何か脳を揺さぶるようなかすかな波を感じた。

    その後、ゼイユの発案でともっこたちからお面を取り戻し、オーガポンに返そうという運びとなった。

    「『お面取り戻し全裸隊』の結成ね!行くわよ!えい えい おー!!」

  • 124二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 12:57:40

    >>118

    アオイちゃんw

  • 125二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 15:21:20

    その隊名でいいのか?ホントにいいのか?

  • 126二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 17:26:02

    初対面の人間(はだかのすがた)ならオーガポンもそりゃ怯えるわな

  • 127二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 18:32:00

    昔の仇敵に囲まれてボコられたと思ったら、今度は全裸の三人に囲まれるオーガポンの気持ちも考えてよスグリ

  • 128二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 18:53:37

    明日はいよいよともっこ討伐戦ですね。

    バトル描写でどこまでやれるか、頑張ります。

    ところで、頑張ってマシマシラ描きましたんで、見てください。

  • 129二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 18:57:09

    猿こわいよ!

  • 130二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 19:29:58

    なんでともっこにわざわざ一回服着せて脱がす描写があるのか

  • 131二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 19:40:14

    >>130

    ペパーがいないから脱衣の対象が惑っているな

  • 132二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 00:32:15

    期待

  • 133二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 06:39:43

    >>128

    あの…これトロル……

  • 134二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 08:25:47

    >>133

    お分かりいただけましたか(孔明)

  • 135二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 17:14:00

    全裸保守

  • 136二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 17:19:52

    >>135

    保守なら服着ろ

  • 137二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 21:14:37

    全裸隊はオーガポンを伴ってスイリョクタウンへと降りて行ったが、古くから積みかさなった迫害の思い出は恐怖の鎖となってオーガポンを蝕む。

    聞き込みを経て情報を集めた三人だったが、スグリはここで別行動を取ることになった。町に残り問題へと対処するために奔走することにしたのである。その真意がオーガポンに伝わるかは別として真に誠意を込めた選択であった。

    アオイとゼイユはお面を取り返すことを優先事項として定め、まずは地理的な順番として向かいやすい方を叩く。

    コライドンは意気揚々とアオイたちを背に走り、あっという間に目的地が見えてきた。

  • 138二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 21:15:08

    静寂をたたえた水面。

    風と戯れる花びら。

    ゆったりと広がる草原。

    のどやかな田園風景に、不似合いな黒い巨体。

    邪知の奸猿 マシマシラである。

    「・・・・マ?」あふれんばかりのエネルギーを巨体に変え、周囲の小さなポケモンたちをいたぶり暴虐の限りを尽くさんとするその姿にアオイは激怒した。

    コライドンが足を止める前に放たれたボールから現れるは歴戦の相棒、マスカーニャである。
    「にゃおちゃん!!トリックフラ・・・っ!!!」アオイがマスカーニャに指示を出すよりわずかばかり早く、マシマシラの剛拳がマスカーニャに直撃する。サイズの関係で急所に当たることはなかったが、問題はその一撃が「毒」をまとっていたことである。

    「どくタイプ・・・!!!」

  • 139二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 21:15:44

    弱点属性の一撃を、出会いがしらに、ヌシ並みのサイズから繰り出されればひとたまりもない。一撃で致命的なダメージを負ってしまったマスカーニャを引かせ、アオイは原種ヌオーのマサオを繰り出した。ほぼ同時にゼイユもモルペコを繰り出して戦線を形成する。

    マシマシラの強烈な咆哮はまるで技のように眼前の相手を射すくめる。ことに全裸でむき出しの肌には特にこたえる。

    モルペコの先制が功を奏し、マシマシラの全身を電磁波が蝕む。動きが鈍くなりつつもお構いなしに腕を振るって猛毒の一撃を叩きこもうとするマシマシラ。どうやら力押しをすべき場面をよく理解しているようである。

    しかし、にぶった動きの隙を見逃すマサオではない。カラフシティで交換されて以来、アオイとともにパルデア全土とエリアゼロすら踏破した彼である。多少の巨体などハンデのうちにも入らない。

    意外なほど素早い動きでポジションを終え、マサオは必殺の一撃を打ち出した。

    足元をうち揺るがす地神の怒り 『じしん』

    大地からのエネルギーの直撃を受けたマシマシラ。立つことすらおぼつかないほどに弱っっているところに、ゼイユのモルペコが鬼の形相で電撃を打ち込んで決着となった。

    普段はチームの中でもおだやかで優しいマサオだが、守る戦いのためならば果敢に吼える熱い雄である。

  • 140二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 21:24:06

    今さらだけどこの時のアオイちゃんって甚平脱いで来たわけだからキタカミポニーだよね
    絵ミスった

  • 141二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:19:10

    >>140

    キタカミゼンラと名付けようぜ

  • 142二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 10:48:24

    マシマシ裸を下し井戸の面を取り返した一行は次の相手であるキチキギスを目指して、再びコライドンを走らせる。

    鬼が山の入り組んだ地形は人跡を遠ざけるが、古代の悪路を支配していたコライドンにとっては取るに足らない平坦な道に等しい。

    ひやみず洞を超えキチキギスを追うアオイとゼイユ。幼いアオイもしなやかなゼイユも揺れるほどのものがないのが幸いか。

    毒艶の魔雉 キチキギスは洞窟を出た空間にて二人を待っていた。アオイの脳内に浮かぶは服を着てペパーとともに戦ったヌシの一角である。

    ここでもヌオーのマサオは大活躍となった。モルペコを毒から守り、かつ泥で敵の視界を遮り、モルペコの電撃を通しきる八面六臂の大活躍。

    いつもはのんびりとしたマサオだが、今回ばかりは眉をきりりと引き締めている。数分の戦いの後、沈みこむキチキギス。その向こうに立つゼイユとアオイの尻には高山の寒さから来る鳥肌が立っていたが、それを観測するべきペパーはこの場にはいない。

    ・・・

    まだいない。

  • 143二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 11:01:36

    コライドンは走る。

    主人の怒りを知っているから。虐げられた痛みを知っているから。奪われた悲しみを知っているから。

    愛用していたお面を奪われるということは、いわば着ていた服を脱がされることと同義。年若い乙女たちがそのような暴虐を許すはずもなく。

    ゼイユもアオイもこめかみに青筋を立てて荒野を駆け抜ける。目指すは最後の強敵。

    暴虐の毒犬 イイネイヌ

    例に漏れず、スパイスの効果によって巨大化している。その巨躯から放たれる衝撃はマサオでも受け止めきれそうにない。そこでアオイが全裸で取った作戦は、至極単純。

    『武を以って、暴を治める』

    コライドン、バトルフォームの出陣である。

    ゼイユのモルペコが電磁波を打ち込み、動きが鈍くなった刹那、助走をもって加速したコライドンと巨大化したイイネイヌが正面から激突。腕四つの状態で硬直するも、戦況は固まらない。

    イイネイヌにはコライドンにはない武器があった。「悪意」である。口元に含んでいた毒をコライドンの目に勢いよく吹きかける。自然界において卑怯などという概念は存在しない。だが、このイイネイヌは明らかに知能をもって悪行を働こうとしているきらいがあった。

    しかし、

    コライドンにも武器があった。「経験」そして「絆」である。目つぶしなど古代の戦場では当たり前の挨拶。今更後れをとるコライドンではない。それでも隙は生じてしまうが、その間隙を縫うのは仲間の一撃。

    モルペコの電撃がイイネイヌの脳髄を揺らす。

    ゆっくりと音を立てて荒野の大地に沈む巨体。全裸でハイタッチをするアオイとゼイユ。

    ともっこ討伐戦は全裸隊の勝利で終わった。

  • 144二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 11:14:23

    戻ってきたアオイとゼイユをスグリ、そしてスイリョクタウンの町人たちが迎える。人付き合いが苦手なスグリが勇気を出して町人たちに真実を伝えて回った。そこにはどれほどの勇気が必要だっただろうか。長年の伝統と凝り固まった意識をたった一人の子供が服も着ないで変える。それは当然容易いことではなかっただろう。

    それをスグリは成し遂げた。ゼイユは弟が一歩成長したことを実感し、表情には出さずとも心から喜ぶのだった。

    お面を取り返し、誤解も解け、鬼が山の恐れ穴にオーガポンを送り返そうという段になった。しかし、オーガポンの様子を見ると、どうやらアオイとの冒険の続きを求めているようだった。

    憧れの「鬼さま」が自分ではない誰かとともに行く。

    自分ではない。

    弱い自分ではふさわしくない。

    スグリは激しく脳を揺さぶられる。パピモッチはまだ下を向いている。しかし、脈打つ血管がそこにみなぎる力を物語っている。

    キタカミの里、全裸林間学校最後の勝負が始まる。

  • 145二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 12:18:19

    あれ、もしかしてスグリの心理状態を股間のパピモッチで表現してる?
    芥川龍之介『羅生門』の男のイボみたいに?

  • 146二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 14:00:54

    下駄の足音を響かせて恐れ穴に立つスグリの先鋒、ダーテング。アオイは初めて出会うポケモンである。
    アオイの先鋒としてキタカミの大地を踏むはパルデアの厄災の一角、パオジアンである。報恩のため、戦う意気を高めるパオジアンは強い。

    牙を剥き、神速をもって氷塊の刃を突き立てようとするパオジアン。その眼前にて弾ける先制の一手「ねこだまし」。ダーテングの得意技でパオジアンは機先を制されてしまった。

    パオジアンはアオイの仲間たちの中では数少ない氷タイプを担当している。草タイプにとっては天敵である。機先を制されたとはいえ、タイプ上のアドバンテージは変わらない。必殺のアイススピナーでダーテングを打ち抜いた・・・かのように思われた。

    持ち物である『きあいのタスキ』が発動し、ダーテングに攻撃の猶予を与えてしまった。強烈な一撃を喰らうパオジアンだったが、なんとか持ちこたえ再度攻撃しダーテングを撃破する。

  • 147二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 14:01:18

    しかし、直後に現れたスグリの次鋒によってパオジアンも撃沈する。

    ひらりと軽やかに空を切るはスグリの次鋒、メガヤンマ。対するはアオイの次鋒ファイアロー。
    『ヤヤ君』と名付けられたファイアローだが、コサジの小路からアオイの冒険を支えてきたマスカーニャに次ぐ古株である。火炎を操る神速の猛禽と対峙するメガヤンマだったが、明らかな相性不利でもその眼には確かな闘志が宿っている。

    「ヤヤ君!フレアドライブ!!思いっきり!!」アオイの指示は力強い。それに対してスグリは即応せずにひと呼吸おいて指示を出した。
    「メガヤンマ!!げんしのちから!!力さ込めえ!!」パピモッチは雄々しい力をみなぎらせて首をもたげ始めている。

    こうかばつぐんとはいえ、この高レベル帯ともなれば一撃必倒とはならなかった。フレアドライブをわざと受けることで間合いを詰め、ゼロ距離で4倍弱点である岩タイプの技を叩きこむ。

    アオイのファイアローはひとたまりもなく倒されてしまった。

    アオイにとってトレーナー戦で読み負けたのは全裸修行を終えたネモとの戦い以来であった。

  • 148二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 14:02:08

    (林間学校最後の勝負ってゼイユでは……)

  • 149二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 15:29:52

    >>148

    全裸林間学校の最後だから、服を着てから戦うのはノーカン

  • 150二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 17:45:58

    かつてなく苦戦してるなアオイちゃん
    恒例だが、このヒリつく戦いも全裸なんだよね

  • 151二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 18:28:46

    誰か…誰か >>142 の マシマシ裸 にツッコんでくれよ!

    腹が捩れるほど笑ってるんだが!

  • 152二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 18:29:10

    メガヤンマを撃破する使命を負ってアオイの三体目として繰り出されたのは、エリアゼロでの機動力として活躍した相棒、チルタリス。間合いを保ったままま遠距離から戦線を形成することに長けた技巧派である。

    アオイがチルタリスを選出した理由は長らく冒険をともにして信頼度が高いというのもあるが、スグリのメガヤンマがアッキの実によって防御力を高めていたからである。直接打撃系の多いアオイの仲間たちでは相性が悪いと判断してのこと。

    事実、チルタリスは攻撃を喰らうことなくメガヤンマを撃墜することができた。実はメガヤンマの「げんしのちから」はチルタリスを一撃で倒すだけの威力があった。つまりスピード勝負だったのである。そこまでスグリが読めていれば、防御力を上げるアッキの実ではなく素早さを上げるカムラの実をもたせていただろう。

    スグリはまだ全裸に慣れていない。もし彼がネモのように全裸での戦闘経験を積んだなら・・・アオイの額を伝う汗は決して冷たいものだけではなかった。

  • 153二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 18:29:49

    このレスは削除されています

  • 154二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 19:02:01

    積んでたまるか全裸での戦闘経験なんて

  • 155二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 20:59:19

    いつもの絵師さん降臨しないかな

  • 156二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 21:13:07

    >>155

    全裸絵師を継ぐ者来たな

  • 157二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 21:31:44

    スグリは三体目として、ダイノーズを繰り出した。山岳に要塞のごとく君臨する重厚な防御。攻撃力に欠けるチルタリスにとっては天敵とも言える。必殺の「じしん」も間に合わず、チルタリスは岩攻撃にて敗れることとなった。

    スグリのダイノーズは明らかな強敵である。タイプ相性を考慮すれば、ここはヌオーのマサオが適任。ともっこ討伐戦で少々消耗したが、まだまだ気力は充実している。

    スピード勝負から打って変わって重量級の勝負へと様変わりした戦場。先手を取ったのはスグリのダイノーズだった。もちろん「スグリのダイノーズ」という言葉に他意はない。

    強烈な岩の射出を受け、体力を大きく削られるマサオだが、さすがに倒されるほどではない。全体的は調子からすれば、削られたのは体力の3分の1程度だろう。この分なら特性の「がんじょう」を考慮してもマサオの「2発目のだくりゅう」がダイノーズを撃破できる、そう考えたアオイは攻め手を緩めない。

    アオイの作戦通り、マサオの一撃はダイノーズの弱点をつき、「がんじょう」の効果によって撃破寸前まで押し込むことができた。

    しかし、そこまでスグリは読んでいた。ダイノーズはヤタピの実の効果によって特攻を上げ、次の一手でマサオを撃破してしまった。タイプ相性の不利を最初から計算に入れた立ち回りである。

    次に誰を繰り出そうとダイノーズを倒すことはできるだろう。しかし、その次にスグリがタイプ相性を考慮してくるのは必然。アオイは今まで数多のトレーナーたちを相手に自分が突いてきたタイプ相性の弱点を、今度は自分が受ける側となっていることを自覚した。

    ふるりと肌が震えるのは恐れ穴に吹く高山の寒風によるものだけではない。全裸による緊張感によるものだけでもない。

    スグリのパピモッチは初めて下を向くことをやめ、地面と平行に前を向いている。ゼイユは弟がもう自分の影に隠れていた子どもではないことを痛感するのだった。

  • 158二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 21:33:48

    姉にパピモッチに見られるのと、教師たちにテラバースト見られるのと、どっちが辛いだろうか

  • 159二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 21:35:18

    下を向いていたパピモッチが初めて前を向いた!上を向くまでに倒せるか!?

  • 160二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 23:02:04

    >>159

    勃つまでに倒すのかw

    時間制限みたいで草

  • 161二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 07:47:00

    スグリ強いな、エリアゼロの戦いより苦戦してない?

  • 162二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 09:29:09

    >>155

    勢いいいね!よく見るとアオイちゃん服着てなくて草

  • 163二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 09:38:22

    「初めての実戦だけど・・・この子しかいない!」

    アオイの5体目は今までの冒険で誰も見たことがないポケモンである。そのポケモンはナッペ山のふもとで捕まえた、高レベルの個体。他を圧するその気迫にアオイはほとんど反射的に覚った。

    「このポケモンは、エリアゼロの外に出たパラドックスポケモンだ」と。

    コライドンと同じ、古代の覇者の風格をたずさえて出陣する蒼く巨大な猛龍。

    古代の水君 ウネルミナモである。

    同時刻、ナッペ山ジムの自室のシャワールームで独り秘めやかなアイススピナーを放つグルーシャはほんの一瞬、どこか怖気にも似た寒さを感じるのだった。

  • 164二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 09:53:10

    ウネルミナモはダイノーズを初撃で沈め、意気揚々といった風体。アオイの仲間たちの中では新顔だが、その戦闘能力は間違いなくトップクラス。むしろアオイの方がこの凶暴な猛獣を扱い切れるのかがポイントである。

    自身の特性によって頭上には古代の太陽を模した熱球がウネルミナモを煌々と照らし力を与えている。

    スグリの4体目は草タイプを持つカミッチュだった。ここに来て、スグリは痛恨のミスをしてしまう。

    その風貌とダイノーズを沈めた一連の動作から初見ながらウネルミナモを水タイプだと推断したところまでは正しい。しかし、ウネルミナモはただの水タイプではなく、ドラゴンを併せ持つ水龍であることを見抜けなかった。

    結果、カミッチュは一方的に弱点を突かれ、一矢は報いたものの十分な働きをすることなく倒れてしまった。

    頭上に輝く熱球は水タイプの技を弱体化させる。スグリは次のポケモンを選ぶ余地を失ってしまった。残りはグライオンとニョロボンのみ。水タイプのニョロボンはこの状況下では力を発揮できないだろう。

    スグリはグライオンに水龍討伐を託すことにした。実のところ、アオイはまだウネルミナモの手綱を握り切れているわけではない。指示を通すにも十分な時間的余裕を持たなくてはならない。咄嗟の指示に従わせるほどの信頼関係はまだないからである。それでもウネルミナモはアオイの劣勢を一変させた。驚異の戦力であった。

    スグリは特別なポケモンを扱うアオイを羨望と絶望と怒りと友情とがないまぜになった目で見つめる。パピモッチは硬く力をみなぎらせ、グローブを脱いで自身を研ぎ澄ませていた。

  • 165二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 10:09:07

    スグリはグライオンを防御力特化個体へと育て上げていた。そのうえ「こだいかっせい」の効果による強烈な日差しで水タイプの技は威力を失うことまで読んでいた。通常ならその読みは正しい。しかし、ここでもスグリの不運は牙を剥く。

    ウネルミナモの「ハイドロスチーム」は強い日差しの中でこそ威力を増す特別仕様だったのである。

    弱点を突かれるが、ヤチェのみの効果でダメージを押しとどめ、再度攻勢に出るグライオン。こうなればもはや地力の差が勝敗に直結する。

    グライオンはウネルミナモの体力の大半を削る大健闘を見せたが、圧倒的な暴威を抑えこむことはできなかった。

    咆哮をあげるウネルミナモ。

    共鳴するように、いや、悲鳴をあげるように震える鬼が山の峰々。

    一瞬の隙をついて動いたのはスグリの殿を務めるニョロボンであった。レベルこそグライオンに及ばないものの、この高レベル帯ではもはや誤差の範囲といえる。ウネルミナモは急所に強烈な一撃をもらい、巨体を沈める。

    アオイも殿を出す。

    相棒 コライドンが咆哮する。

    スグリの前にはまたも「特別」が立ちふさがるのだった。

  • 166二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 11:12:55

    ウネルミナモの「こだいかっせい」は既に落ち着いているが、今度はコライドンによる「こだいかっせい」が始まった。

    もはや飛び道具は不要。ニョロボンは強く腹を叩いて自らを鼓舞する。「はらだいこ」の効果によって全身の筋肉に力がみなぎるが、体力の多くを代償として失う。その隙を見逃すアオイではない・・・はずだったが、スグリはニョロボンにオボンの実を持たせることで「はらだいこ」のデメリットを緩和したのだった。

    殴り合い。

    そう形容するしかない。お互いに弱点属性を突く技を持たず、圧倒的な地力の差は戦術によって埋められ、もはや互いを支えるのは主人に勝利を捧げるその一心のみ。

    お互いの体力ももはや限界というところで、突然突風が吹きあがった。風力はたいしたものではなかったが、一枚の木の葉がニョロボンの視界を遮る。

    ほんの一瞬。一瞬だったが、十分でもある。コライドンのアクセルブレイクがニョロボンをうち倒してのフィニッシュであった。

    アオイの勝因、いや、スグリの敗因は「特別」と「不運」、そして「全裸」。もはやかける言葉も見つからない中、スグリはうずくまりただ語る。

    「わかってた・・・・・・」

  • 167二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 11:13:54

    特別、不運からの全裸は草

  • 168二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 11:20:23

    敗者は語らず、ただ従うのみ。スグリは多くを語らず、アオイがオーガポンを捕獲するための一戦を見つめる。

    炎の仮面、水の仮面、岩の仮面、そして碧の仮面

    それぞれにおいて、オーガポンを支える数々の思い出。その中に自分が入っていないことをスグリは目の前で見せつけられた。

    憧れの存在が自分ではない誰かのところにいく様を、スグリはただただ見つめるしかない。それが敗者に課せられた義務なのだから。

    裸の少女の手の中に飛び込んでいくオーガポンを見つめるスグリは、心の中に何を描いたのだろうか。

    その日、一行は一言も語らずスイリョクタウンに戻っていった。そのまま何も起こらず夜が更けていくのをゼイユは歯噛みし、アオイも同様になにかもっといい方法がなかったのかと悩んだが、何も浮かばないままキタカミの夜は深まっていくのだった。

  • 169二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 14:11:53

    ナンジャモ編みたいにネモに修行つけてもらったらアオイ超えるんじゃねえか?

  • 170二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 20:33:52

    ほしゅ

  • 171二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 20:48:14

    仕事終わったし、明日は完結編ですな。
    完結してようやく、ペパーをキタカミに連れてくることができるのです……

  • 172二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 20:49:12

    >>170

    パピモッチの凛々しい表情すきw

  • 173二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 20:49:59

    >>171

    ペパーを剥く気か!

  • 174二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:52:51

    ようやく主人公がやって来るのか

  • 175二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 09:47:33

    ほしゅ

  • 176二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 11:05:51

    ペパーがキタカミに!?期待してます

  • 177二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 14:43:07

    脱がす気満々で草

  • 178二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 14:45:14

    本来不参加のはずなのに存在感を充分放っていたペパーはんは今回も脱がされる運命だったか…

  • 179二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 16:23:47

    翌日、ゼイユはアオイを伴ってともっこプラザを訪れていた。

    今の二人は服を着ている。
    管理人とブライア曰く、昨晩からまるで凪に入ったかのように風が止まっており、てらす池から降り注いでいた微小なテラスタル結晶も無くなっているため、キタカミの里の町人以外の者でも衣服を着て問題ないとのことだった。

    無論、そよ風程度は感じられるが、キタカミの里全体を走っていた山風のようなものはすっかり鳴りを潜めている。この分なら確かに山頂のてらす池から結晶を運ぶような風は起こりそうにない。

    その証拠のように、ブライアは衣服をまとって公民館の外に立っていた。信用に足る情報と見ていいだろう。

    衣服を着て野外を歩く。
    アオイにとってはにわかには信じがたい光景だったが、身をもって実証までされてしまっては是非も無い。

    ゼイユはブルーベリー学園の、アオイはオレンジアカデミーの制服を身に纏って、ともっこプラザまでやってきたのだった。

    その理由は至極単純。戦いのためである。といっても、何を得たり守ったりするための闘争ではなく、互いに親交を色濃くするための試合といったところか。

    ゼイユはオーガポンの力を見たかった。そして、できればスグリにそれを語ってあげたかった。弟が憧れた「鬼さま」は決して完全無欠の豪傑などではなかったが、どんな強敵にも雄々しく戦う勇敢な英雄であったと、語ってあげたかった。

    戦いは激しく盛り上がったが、意外なほど静かに決着の幕が引かれる。ゼイユの殿であるヤバソチャがゆっくりと倒れたとき、ゼイユの表情は今までのような歯を食いしばって悔しがるものではなく、柔らかく微笑み拍手を送る爽やかな先達のそれであった。

    オーガポンとの絆も確かめられたと、ゼイユは飾らない言葉でアオイを褒める。アオイもオーガポンも素直にその言葉を受け入れる。

    服を着た両者の間には柔らかな空気が流れる。しかし、ゼイユは少々言いにくそうに、自分とスグリは、事情によって先にブルーベリー学園へと帰らなくてはならないと切り出した。

  • 180二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 16:24:02

    どうやら、学生たちの力の及ばない内容らしく、引率であったブライアも一足早く戻るそうであった。

    引率までいなくなるのはいくら何でも無責任ではないかとも感じられるだろうが、そんなものを気にする常識があるならエリアゼロに独断特攻などしない。

    公民館へと戻ってきた二人を、管理人とブライア、そしてアカデミーの生徒たちが並んで待っていた。管理人からオリエンテーリングの完了が言い渡される。

    ゼイユはブライアに促され、別れのあいさつを始めた。そこには郷里の者としての誇りや葛藤、そしてともに育んだ友好が彼女らしい言葉で込められていた。

    ゼイユの背を見つめながら、ブライアはつぶやく。
    「一瞬一瞬輝くような子供たちの時間は、大人からすると眩しすぎます」その眼にはどこか遠くを見るような切なさが含まれている。アオイら生徒たちにはその切なさは分かるまいが、管理人には痛いほどによく分かった。

  • 181二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 16:46:32

    ところ変わって、スグリの部屋では部屋の主が中心に立って何かをしていた。
    スグリは服を着ている。しかし、それは上半身に限った話であり、下半身は靴下を履いているのみで、腰に貼りついたパピモッチの姿を隠すものは何もない。

    「もっと強く・・・・強くならないと・・・・」

    頭をかかえてかきむしるかのように力を込めるスグリ。今まで下を向くのみであったパピモッチは今、明らかに上を向いている。力強く天井を睨みつけている。

    普段は衣服の中で息をひそめ、日の光どころか風にすら触れることを拒む仔犬。
    衣服を失い隠れられなくなっても鎧をまとって頑なにその全貌を衆目にさらすことはなかった小さな小さなパピモッチは、もういない。

    邪魔な布などいらぬ

    重りになるだけの皮鎧などいらぬ

    そこにいるのは剥き出しの刀のような獣性の権化。
    スグリのパピモッチはオリジンフォームを手に入れた、いや、思い出したのである。

    「強く!!強く!!強く強く強く強く!!!!」

    自分自身に暗示をかけるかのような連呼である。心の深い部分に刻みつけるような自身の願望。こう在りたいという渇望こそが力への道を示す源泉となる。

    主人の渇望に応えるように、パピモッチは子供のような可愛らしさを捨て、主人より一足先に雄々しい姿へと変貌しつつある。

    もはや、パピモッチなどではない。のちに後世の歴史家はスグリのそれを次のように名付けることになる。

    『ニクノオロチ』と・・・。

  • 182二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:02:30

    後世の歴史家、冷酷すぎない?

  • 183二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:02:44

    林間学校の課題を終えしばらくの間手持ち無沙汰となったアオイはサザレとの約束を果たすべく彼女が潜んでいた草地へと足を運んだ。

    もちろん服を着て、である。

    公民館から歩いて程なくのところにあるその草地に、彼女はいた。
    出会ったそのときと同様に、全裸であった。

    「なんでキミは服を着ているのかな!!!???」明らかに怒りをはらんだ声色。アオイは事情を説明する。

    「変態じゃないか!!ワタシ、変態じゃないか!!」顔を真っ赤にして空に対して怒るサザレ。
    たしかに、裸になる必要がないのに裸で外にいたのだから、変態以外の何者でもない。急いで衣服を着るサザレを見ながら、アオイは・・・
    「面白い人だなぁ・・・」と思っていた。

    気を取り直してサザレに話を聞くと、彼女はキタカミのポケモンの写真を、とくに霧の夜に現れるポケモンの写真を撮ることを目的としているらしく、アオイにはその助手をしてほしいとのことであった。

    しかし、サザレが言うには、キタカミ全域の天候が固定されてしまっているらしく、求めているほどの濃い霧は2週間ほど先になりそうだという。

    それほどの期間があるなら・・・、とアオイは一度パルデアへと戻ることにした。この地に連れて来たい友人たちがいる。この美しい風景を一緒にみたい人がいる。

    こうして、アオイは一旦キタカミの里を後にすることになった。


    同時刻、ペパーはゆったりとした部屋着に着替え、ベッドの上でヨクバリスを抱いて戯れていた。彼はまだ気づいていない。己の理性を揺るがす試練の連続が、すぐそこまで迫っていることに・・・。




    ~キタカミの里が全裸必須地帯だったら 前編 完~

  • 184二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:06:54

    前編完結おめでとうございます
    ペパーも巻き込んでのキタカミ後編も楽しみです

    スグリくん全裸以上に変態な絵面になってる上に後世の歴史家に股間事情を書き残されちゃってるの何かオーガポン以上に大事なもの失ってない??

  • 185二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:07:23

    とりあえず前編はここまでです!
    次のは後編ではなく、中編ということでサザレさんイベントを消化していこうかなと。メインイベントじゃないし、ペパーたちがいても問題ないはず。もし後編で矛盾が生じたらどうにかこじつけるしかない。

    グルーシャさんもペパーくんも両方ともいっぺんに剥けるイベントはないものか・・・さすがにキタカミ全裸グルーシャは無理が・・・いや待てよ、やりようによっては・・・

  • 186二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:10:10

    あ、今見たらタイトル間違ってますね・・・
    「キタカミの里 前編」だったら、後編もキタカミの里になっちゃう。

    「前編 キタカミの里」「後編 ブルーベリー学園」だから何か工夫が必要だな・・・

  • 187二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:11:10

    >>181

    ニクノオロチで久しぶりに腹抱えて笑った

  • 188二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:33:56

    時系列的に
    「スグリ、歴史に残る」→「歴史家、ニクノオロチ命名」→「超長期間経過」→「ミライドン発見される」
    →「未来の研究者、ミライドンをテツノオロチと命名」

    こんな感じか。
    そしたら、テツノオロチの命名モチーフはニクノオロチである可能性が高いな。

  • 189二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:34:43

    このレスは削除されています

  • 190二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:36:34

    全裸キタカミ前編→碧の仮面本編
    全裸キタカミ後編→碧の仮面サブシナリオ分

    ってことにしてはどうだろうか?
    サザレさんだけじゃなくビリオとネアの話もやればナッペ山にもいくからグルーシャも剥けるし

  • 191二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 17:39:14

    なるほどDLCの本筋とは関わらないイベントでペパーをひん剥くのか
    …アオイちゃんとサザレさんに挟まれることになるであろうペパーの明日はどっちだ

  • 192二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:01:13

    顔真っ赤にして裸で怒るサザレさんかわいい…たぶん涙目だろうな、かわいい

  • 193二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:01:50

    何だ、ニクノオロチww
    わらかすなww

  • 194二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 19:21:07

    当初→エリアゼロのみ全裸
    途中→人目のない夜に全裸
    途中→人目のないナッペ山およびフリッジタウンで全裸
    今回→人目もあるし周りは着衣の中で全裸
    変態度悪化してない?

  • 195二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 19:45:11

    >>194

    進行しているな、「パルデア全裸化計画」が…

  • 196二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:16:07

    拙い絵ですまない

  • 197二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:17:59

    >>196

    キタカミ人はこの美女を全裸で放置してたのか……

  • 198二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:13:43

    ペパーとグルーシャ、一回会って話し合った方がいい

  • 199二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 08:31:20

    サザレさん編も楽しみにしてます!

  • 200二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 10:59:22

    果たして恥じらう美女に耐えられるのか、と思ったけど、チリちゃんも恥じらってたな……

オススメ

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