- 1二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:13:23
あなたは蟲惑魔の森に調査に来た研究者だった。
しかし調査隊の他のメンバーとはぐれてしまったのだ。
そして合流しようとして落とし穴に落ちて足を挫いてしまった。
「あら、こんなところでどうしたの?」
助けの声かと思ったらシトリスの蟲惑魔が上から覗き込んでいた。
死を覚悟したがなぜか捕食されなかった。
あなたは蟲惑魔たちに>>5をすることで生き延びている。
- 2二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:15:03
ラッシュデュエル
- 3二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:15:29
餌付け
- 4二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:15:36
無敗
- 5二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:15:53
代わりに落とし穴を掘る
- 6二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:15:58
わからせ
- 7二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:16:00
ライディングデュエル
- 8二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:16:01
家庭科の授業
- 9二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:18:16
蟲惑魔の下っ端になったか
- 10二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:18:51
パシリかな?
- 11二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:24:06
あなたは屈強な体を持っている。蟲惑魔たちよりも落とし穴を掘るのが早かった。
筋肉は身を助ける。鍛えておいて良かったとあなたは思った。
「すごく力があるのねぇ…」
今日の分の落とし穴を掘り終えた頃、シトリスがあなたに話しかけて来た。
「あの時に食べなくて良かったぁ…こんなに役に立つんですもの」
シトリスはあなたの胸から腹辺りまでを指でなぞった。あなたは彼女の表情から食欲を感じ取った。
シトリスは度々このようにあなたの体を触る。山のように盛り上がった大胸筋や彫刻のような腹筋は彼女の食欲をそそるようだ。
「ご飯を用意したの。食べる?」
シトリスはそう言って>>15を指さした。
- 12二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:27:50
人肉
- 13二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:28:24
レッド・ポーション
- 14二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:28:30
用意したご飯とそれを食べるエクレシア
- 15二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:28:33
松ぼっくり
- 16二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:28:35
スルメ
- 17二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:28:36
神秘の中華鍋にかけられているキラートマト
- 18二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:30:31
一応食えはするらしいな松ぼっくり
- 19二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:31:06
これ多分善意だな…
- 20二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:31:49
よく見る茶色い状態になったらもう食えないらしい
- 21二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:33:03
自分たち基準の食事をくれる人外いいよね…
- 22二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:42:01
あなたは困惑した表情を浮かべる。松の実をそのまま食べることはできない。松ぼっくりならなおさらだ。
仕方がないのであなたは落とし穴を掘っている途中で捕まえた兎を差し出した。
「ごめんなさいね。私、こんなものしか採れなかったのよぉ……」
蟲惑魔には狩りの上手な個体と下手な個体が存在するようだ。学会で発表すれば大きな成果になるだろう。
あなたは兎を香草と焼くことにした。
隣を見るとシトリスが松ぼっくりをそのまま齧っていた。
ポリポリと駄菓子でも食べるような音がする。
「えっ……あなたでも松ぼっくりは食べれないの?」
シトリスは少し驚いているようだった。あなたは頷いて兎の肉を一切れシトリスに渡した。
「おっ…美味しい。美味しいわぁ!人間の作るものってすごいのねぇ」
シトリスは喜んでいるようだった。このシトリスは好奇心旺盛である。人間に興味を持っている。
あなたの足はすでに治っている。しかしこの森から出るには>>25という問題があった。
- 23二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:43:36
迷子
- 24二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:44:09
地図が無い
- 25二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:44:30
方向音痴
- 26二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:44:42
言葉すら通じ無い野生のモンスター。
- 27二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:45:14
んなアホな
- 28二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:46:30
フィールドワークしちゃいかんだろ
- 29二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:49:16
まさか研究全振りでフィールドワーク無理な人なのか…?
- 30二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:49:51
逸れた理由って…
- 31二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:55:27
どうして蟲惑魔の森なんて危険なフィールドワークに方向音痴を連れてきてしまったのか
- 32二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:57:25
あなたは方向音痴だったのだ。しかしここは未開の地、蟲惑魔の森だ。求められるフィールドワークの質は高い。
目印などつけようものなら危険な蟲惑魔に見つかってしまう。狼煙を上げれば格好の的だ。
通信機や方位磁石も壊れてしまった。あなたにできることはない。
ではこのシトリスはどうかと言うともっと方向音痴であった。シトリスに他の蟲惑魔がいない場所に案内させようとしたことがある。
たどり着いた湿原にはセラの蟲惑魔がいた。
俺を騙してのか、とシトリスに問い詰めようとしたが、彼女ごと捕食されそうになったので違うようだ。
「明日、獲物が掛かっているといいわねぇ…美味しいものがいいなぁ…」
シトリスは食べるとすぐに横になった。そのまま寝息を立て始める。
野生らしからぬ彼女の姿を見ていると>>35を思いついた。
- 33二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:59:14
ここに家を建てよう
- 34二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:02:59
自らが蟲惑魔化する
- 35二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:03:11
寝顔をスケッチすること
- 36二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:05:24
呑気な研究者だなおい
- 37二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:06:33
寝顔スケッチってなんかえっちじゃない?
- 38二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:17:51
シトリスはすやすやと眠っている。無垢な寝顔はまるで天使のようだった。
あなたはスケッチブックを広げて彼女の寝顔を描いていく。
あなたは絵が上手い。画家を目指したこともあったが自分の才能に限界を感じ、いつしか挫折してしまった。
しかし天はあなたに屈強な肉体と優れた頭脳を与えた。蟲惑魔の研究の分野であなたの絵は知れ渡っている。
「あらぁ……なにをしているの?」
シトリスは視線を感じたのか目を覚ました。あなたは描きかけの絵を隠す。そしてシトリスに眠るように伝えた。
翌朝、シトリスとあなたは仕掛けた落とし穴に向かった。
鹿かイノシシかが引っ掛かっていれば上々だろう。人間には罠だと分かるように印をつけていた。
イノシシが落とし穴に落ちていた。しかしあなたは喜べなかった。
>>41がその獲物を奪おうとしていたのだ。
- 39二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:19:43
アトラの蟲惑魔
- 40二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:20:30
アンブロメリドゥス
- 41二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:20:34
デビルドーザー
- 42二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:40:58
デビルドーザー。森に生息する巨大なモンスターだ。成体とは違い地下鉄のホームに入れるほどの大きさだ。
そのデビルドーザーはあなたとシトリスの方を向いた。
木々をなぎ倒し地形を変えながら、新たな獲物を食べようとする。
あなたはシトリスに荷物を預けた。
「ダメよぉ…一緒に逃げましょう」
あなたは首を横に振った。どちらかが残らなければ共倒れになってしまう。シトリスには勝算がないがあなたにはあるのだ。
シトリスはあなたの決意が固いと思ったのか後ろを向いて走り出した。
その姿を見ながらあなたは拳を構えた。そして地面に振り下ろした。震天ほどではないがあなたは蟲惑魔よりも早く落とし穴を掘ることが出来る。
あなたの拳は地面を割った。
デビルドーザーは思わぬ反撃を喰らい急いで逃げ帰った。
あなたはその場を動くことが出来なくなった。
地面を割った代償にあなたの体は>>45
- 43二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:43:26
片腕を失った
- 44二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:44:56
動かなくなった
- 45二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:45:07
砕けた
- 46二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:45:15
左腕を失う
- 47二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:46:21
岩石族だったか
- 48二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:47:25
そうはならんやろ…
- 49二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:48:03
- 50二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:55:33
フィールドワークに来た研究者の姿か…?これが…?
- 51二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:57:48
地面を割る力の反動はあなたの体を駆け巡った。
腕や脇腹から折れた骨が突き出している。感覚がないので分からないが足もそうだろう。
もはや目を開けていること困難でゆっくりとまぶたを閉じた。木々の音だけが聞こえてくる。
「あっ……」
シトリスの声がした。デビルドーザーが去ったのを見て戻ってきたのだろう。物が落ちる音がした。カチャカチャと金属音がしたので荷物を落としたのだろう。
「死んじゃうの……」
あなたは最期になにかを言い残そうとしたが、頭が回らない。パクパクと口だけを動かしている。肺や声帯も破裂したのかもしれない。
あなたはシトリスに>>54と言った。
- 52二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:01:03
I'll be back
- 53二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:01:08
また会えるよ
- 54二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:01:14
楽しかった
- 55二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:01:26
おやすみ
- 56二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:05:09
美しい物語だ……
- 57二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:11:16
「……っ」
シトリスの息を呑む声が聞こえた。なにかを言っているような気がしたがもう耳も聞こなくなってきた。
楽しかったのは本心だ。シトリスと過ごした日々は退屈することなどなかった。狩りの下手な蟲惑魔と道に迷うフィールドワーカー。お似合いではないか。
死に悔いはない。蟲惑魔の森で落とし穴に落ちれば死が待っている。それが少しだけ伸びただけだった。
心残りがあるとすれば、シトリスに落とし穴を作る人間がいなくなる。
いや、松ぼっくりをそのまま食べれるなら問題はないか。
あなたの意識はゆっくりと消えていく。この僅かな間の思考さえもすぐに消えてなくなるだろう。
最後にシトリスの寝顔思い浮かんでそれからなにもかも消えていった。
おわり - 58二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:28:59
おつおつ
大変素晴らしかった - 59二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 00:57:37
いい、、、とてもいい