「そんな……ダンブルドアが死ぬなんて……」

  • 1セイシー・ボタボタ21/12/30(木) 23:52:16

    湖の中に小さく浮かんでいる陸地に2つの人影がいる。片一方は立ったまま、横になっているもう片一方を見下ろしている。
    「偉大なる魔法使い殿も流石に歳を取りすぎると悪知恵も鈍るようだ。愛などやはり馬鹿らしいものだな」
    そう言いながらも立っている男は警戒を緩めなかった。ヴォルデモートである。そうして見下ろされている男はダンブルドアであった。
    「まぁお前のことだ。どうせ死んでも何かしら仕掛けているのだろうがそんなのは無駄だな」
    ヴォルデモートは独り言でそう言いながら、まるで貴重品を扱うかの如くダンブルドアの持っている杖に手を伸ばす。
    「この杖の前ではそんなものは全て意味がないのだからな」
    そうして取った杖を愛おしそうに眺めた後、歓喜と興奮を示そうと空に向かい呪文を放とうとしたその時、まるで氷の剣に背中を刺されたかのような悪寒が走った。
    すぐさま振り向き杖を向けようとしたが、その手は押さえ付けられ、その勢いのまま押し倒される。ヴォルデモートは何度も聞いたその息遣いで誰かわかった。そして恐怖した。
    「あぁ……あの時は透明マントでもバレたのだけど今回は上手くいったよ……」
    姿は見えないが何かいるのはわかる。そして腹部に押しつけられる杖からして何度も自分の中に入ってきたものだということを体と頭が覚えていた。
    「貴様っ……!恩師の墓でも盛るのか‼︎トロール以下だな‼︎」
    「そんなこと言いながらもう興奮でアロホモラ(開け)しているんだろう……?」
    「してるわけあるか⁉︎」
    なんとか逃げようとするヴォルデモートだが、ハリーの力の前ではどうすることもできなかった。そして、もう二度と聞かないだろうと思っていた声が頭上から降ってきた。
    「トムよ。わざわざ挨拶に来てくれて悪いがわしももう限界でな」
    ヴォルデモートは驚愕と恐怖の目で上を見上げる。まず見えたのはトロールの棍棒かと思うほどの杖だった。そして、その奥に見えたのは宿敵にして先ほどまで二度と邪魔をされないと喜んでいた男の顔であった。

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:53:24

    このレスは削除されています

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:54:32

    またお前か

  • 4二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:55:15

    新作だとぉ…!?

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:55:42

    年の瀬になんてもんを...

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:56:09

    もうハリポタのサムネが見えた時点で警戒態勢や

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:58:19

    狂気

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:59:02

    年も終わるというのにこの世の終わりみたいなHNだな

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 23:59:44

    また勃てたな、待ってたぞ

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:00:15

    名前で察した

  • 11セイシー・ボタボタ21/12/31(金) 00:01:41

    「貴様⁉︎死んだのではないのか⁉︎あの指輪をつけていただろう⁉︎」
    「あぁ、これかの?」
    そう言いつつ右手につけられた指輪をヴォルデモートに見せる。ヴォルデモートはよく見た結果、それは宝石こそ同じだがリングが違うことにやっと気がついた。
    「すまんの。ハリーが自分の杖につけてしまい壊してしまったんじゃ」
    「……」
    「あぁ……そんな目で見られるとこちらもエンゴージオ(肥大せよ)しちゃうよ……」
    嫌悪と恐怖の目でハリーを見るヴォルデモートだが、この間にも状況を打破する方法を思いついていた。
    「そうか……なら今度こそは優しくして欲しいものだな」
    ヴォルデモートはそう言いながら観念したかのように力を抜く。そうしてハリーが秘密の部屋に自分の杖を当てた瞬間、呪文を唱えた。
    「ルーモス・ソレム‼︎」
    杖の先から光が放たれ、自分を含め周りが眩いほど輝く。だが、ヴォルデモートは誰がどの位置にいたのかを覚えていた。そうして,隙をつきハリーをどかしダンブルドアの方へ。死の呪文を唱えるためだ。ハリーの方を狙わないのはベラトリックスのを食らったのにも関わらず効かなかったため、また、前にスネイプにも似たような手で逃げられたことも知っており、だからこそヴォルデモートはこの瞬間は安心していた。
    「アバダケダァァァァァァ‼︎」
    唱えようとした。が、その瞬間体内に深く、それでいて不快な痛みと感触が全身を走る。二度も味わった感触と荒い息遣いから何をされたのかは即理解できた。
    「お前のいやらしさなら目を瞑っていてもわかるよ……あぁ……何度入れてもすぐアクシオ(来い)してしまいそうだ……」
    そう言いながらも深く抉るように自分の体内で暴れる杖にヴォルデモートは絶叫と絶望を感じる。そして、目が慣れてきた時、秘密の部屋の入り口にもう一つの杖の感触がやってきた。
    「トムよ。ちと狭いだろうが我慢してくれ。これも愛じゃよ」
    ダンブルドアはそういうと、自分の杖を無理矢理入れる。痛さと窮屈さ、何よりそんな中でも段々と自分の中に目覚める未知の快楽にヴォルデモートは心底恐怖した。

  • 12セイシー・ボタボタ21/12/31(金) 00:08:15

    「あぁ……お前のも触ってあげるよ……」
    「どれ、わしも」
    2人が前後からヴォルデモートの杖に手を伸ばす。驚くほど杖は硬くなっていた。それを確かめた2人は動きを早める。
    「トムよ……お主もいい加減に愛を受け入れるべきじゃ」
    「あぁ……一緒にアクシアしよう……」
    2人はそう言うと同時に放つ。ヴォルデモートはついに自分の杖からも放たれたのを認知した瞬間、雄叫びをあげ姿を消した。
    「あ……あいつ杖を持っていって」
    「ハリーよ。もはやあの杖は意味がないのじゃ」
    ニワトコの杖を持って行かれたことに気がつくハリーと、それに対して穏やかに、だが重々しくそう告げるダンブルドア。
    「意味がないってどう言うことですか?」
    「うむ……ハリーよ。これからする話はとても君にとって重く、そして受け入れ難いものになるだろうがどうか聞いてくれ」
    ダンブルドアはそう言うと、少しの間沈黙する。そうして、ハリーの瞳を見つつ言葉を紡いだ。
    「ハリー、君はヴォルデモートのもう一つの分霊箱じゃ。そして、君自身がニワトコの杖の力を全て受け継いだのだ。君のお父様の……変わった愛の交わりによって」

  • 13二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:10:21

    やっぱり父ちゃんやらかしやがってたな…

  • 14二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:11:09

    父にして子あり…

  • 15二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:15:17

    なあにこれえ

  • 16二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:25:49

    やば…やば…

  • 17二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:30:28

    ジェームズはジェームズだったか

  • 18二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:30:32

    コイツら基準の変わった愛って何だよ
    いよいよ無機物とか物質に発情か?

  • 19二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:31:40

    これもしかして1/1の0時にきったねえ新春スレ建つんじゃ?

  • 20二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:33:47

    >>19

    恐ろしいこと言うなよ…

  • 21二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:38:09

    ヴォルデモート初めての絶頂か

  • 22二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:47:21

    「秘密の部屋の入り口にもう一つの杖の感触がやってきた」
    うまいこと言うんじゃねえよ

  • 23二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:53:16

    ついに死の秘宝か…

  • 24二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 01:06:39

    何なんだろうなこの完成度は

  • 25二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 08:07:26

    年末にとんでもないことになってるな…

  • 26二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 09:05:06

    「そんなこと言いながらもう興奮でアロホモラ(開け)しているんだろう……?」
    「してるわけあるか⁉︎」

    トムのリアクションが素過ぎる

  • 27二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 09:59:54

    新しいの来てたんか!!!これで安心して年を越せるわ来年もよろしくな

  • 28セイシー・ボタボタ21/12/31(金) 13:39:14

    ジェームズは深く悩んでいた。妻であるリリーとの仲は良かったが、それ故に彼女との愛の交わりで満足を与えられていないのがわかった。
    ジェームズとリリーは学生の頃に愛を育み、その間にも何度も体を重ねたが、その時はジェームズはまだ精力的に満ち溢れ、リリーは興味こそあれどそういった知識が無くリードをさせてあげられた。が、今では歳を取るごとに自慢の杖も元気がなくなり、リリーはそれに反比例するかの如く知識をつけ、ねだられることも多くなった。
    ジェームズは焦った。離婚の理由の一つとして馬鹿にできないほどの件数があること、何よりリリーの期待に応えられないのを恥じた。シリウスや知り合いに相談して効力のある魔法薬やマグルの精力剤を飲んだりしてみたが、意味はなかった。
    それでもジェームズは諦めなかった。魔法界、マグル界問わず彼はそう言った悩みの対処法が載っている本を片っ端から調べた。そうしているうちに自分の秘密の部屋の奥に杖を元気にさせるものがあることを知ったが、いくら呪文で綺麗にすると言ってもリリーにそんなところを触らせるわけにはいかないと判断する理性は残っていた。が、そんな理性もその日の夜のリリーを断ったが故の喧嘩で吹き飛んだ。
    「私以外にいい人でもいるんでしょ⁉︎最近遅くまで帰ってこないのもそう言うことなのね⁉︎」
    「違う‼︎違うんだリリー‼︎」
    まさかここまで追い詰めてしまっているとは思わなかった。その日はどうにか収めたが朝になっても口を聞かれなかった。
    ジェームズはなりふり構っていられなかった。こうなったらそれ専用のマグルの杖でも買おうと図書館で決心した時、ふと子供の姿を捉えた。
    リリーも子供を欲しがっていたななどと考えながら見ていたが、ふとその子が持っていた本が目に入った。『吟遊詩人ビードルの物語』だった。
    自分もよく読み聞かされたな。特に三人兄弟の物語がよかったと考えた時、ふととあるアイテムが思い浮かんだ。そうしてマグル製品の杖と頭の中のものを比較する。頭の中で良心と疑問と比較がせめぎ合い、そして一つの結論を小さく口に出していた。
    「どうせならニワトコの杖で初めてを失うか」

  • 29二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 13:45:12

    >「どうせならニワトコの杖で初めてを失うか」


    良心どこ…?

  • 30セイシー・ボタボタ21/12/31(金) 14:01:00

    「あのダンブルドア先生……確かニワトコの杖って勝者にしか仕えないんですよね?つまり僕の父さんは」
    「まぁ……今にして思えばある意味勝負じゃったなあれは。詳しく聞くかね?」
    「いいえ。その反応で何となくどんな内容かわかったので」
    衝撃の事実に対して動揺するハリーだったが、ダンブルドアの言葉からきっとそういった代決だったのだと悟る。
    「本来ならあやつの恐怖が蔓延っている中では決して渡してはいけないものではあるが、教え子のあんなに必死な顔を見たらいてもたってもいられなくてな。幸いその時は奴らの動きも沈静だったのじゃよ」
    「あの……もしかして何に使うのかもお分かりになられたのですか?」
    「ハリーよ。わしにもわからないことがあるんじゃよ。もし知っておったら絶対に貸さんかった」
    今にして思えば開心術でもすればよかったが、あの時の対決でかなり疲れていたのもあり忘れていた事をダンブルドアは思い出して思わず苦笑いした。
    「その後のことは……ハリー、君がここにいることが証明しておるな」
    「父さん……」
    思わず頭を抱えたくなる事実だった。まだヴォルデモートの分霊箱だと言われた時の方がマシだった。少なくとも人に迷惑をかけてはいない。
    「ニワトコの杖はかなり特殊でな。杖の力が君に宿る事も考慮すべきだった。申し訳ない」
    「いいえ。こちらこそすみませんでした」
    謝りながらふと考える。そういえばたしかにダンブルドアはヴォルデモートに対して魔法を使っていなかったことを。

  • 31二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:45:46

    ジェームスちゃんと杖洗ったんだろうな…?

  • 32二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:14:17

    >>29

    悩んだんだろう。多分

  • 33二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:41:29

    大晦日にとんでもないもの見てしまった…

  • 34二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:19:05

    大晦日だぞ⁉︎

  • 35二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:21:00

    邪悪すぎる

  • 36二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:31:27

    >>18

    けつにニワトコをいれるだったな

  • 37二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:38:40

    誰かー!
    前作がどこか教えてください、、、!

  • 38セイシー・ボタボタ22/01/01(土) 00:10:30

    >>19

    あなたのおかげでいいアイデアもらえたよ

  • 39二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:18:58

    また分霊箱が増えたぞ!

  • 40二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:36:51

    分霊箱全破壊されたと思ったら……

    https://bbs.animanch.com/storage/img/186002/42

  • 41二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:38:10
  • 42二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 12:40:21

    新年でも生きているなんて…

  • 43二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 13:59:22
  • 44二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 14:00:24

    あにまんまんがホグワーツ入学だとぉ!?

  • 45二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 14:02:25

    >>43 世界観正反対で草。

  • 46二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 14:04:08

    HMキモすぎて草

  • 47二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 15:43:15

    >>1

    これセイシーとダンブルドアを湖に突き落としたらどうなったんや?

    死体全員を犯しながら脱出したんか?

  • 48二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 19:57:08

    >>47

    もうあるけど毒食らった上でどうやらハリーは無事だったみたいだぞ

  • 49二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:10:12

    >>48

    化け物かよ…

  • 50二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 11:03:34

    >>49

    イキ残った子供だぞ

  • 51二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 21:58:39

    >>50

    尻喰人め……!

  • 52二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 08:10:19

    >>47

    しれっとハリーとは別人扱いするの笑っちゃうんすよね

  • 53二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 18:55:00
  • 54二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:05:17

    ニワトコ(トロールの棍棒並)

  • 55二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 08:35:16

    >>31

    そのへんはしっかりしてそう

  • 56二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 08:38:05

    ふう…

  • 57二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 19:26:01

    >>56

    わかるよ……

  • 58二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 05:21:34

    そんな……ダンブルドアもレーパーだったなんて……
    マクゴナガル先生がこの光景見たらひでぇことになりそう

  • 59二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 17:14:06

    >>57

    待って?

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