- 1二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 15:28:03
元旦の早朝、トレセン学園の校庭は休暇中であるにも関わらずそこそこの賑わいを見せていた。
今年は故郷に帰らない者、1日に帰る者が集まって、初日の出を見ながら新年を祝うささやかなパーティが企画されていたのだった。
しかし、空はあいにくの曇り空──雨こそ降らないが、空は厚い雲に覆われて、このままでは初日の出を拝むことは難しそうだった。
「やれやれ、イベントごとによる高揚感が身体にもたらすデータ、今回はあまり期待できそうにないねえ……」
そう呟いたのはアグネスタキオンだった、どうやら珍しく実験を切り上げてまで参加したのはデータ目当てだったらしい。
モルモット君は考えた、タキオンが望むのであれば初日の出は昇らなければいけない──そうに決まっている。
モルモット君は覚悟を決め、同僚の女騎士ちゃんの元へ向かった。女騎士ちゃんは相変わらず何かやらかしたのかまた腹を縫っていたが、モルモット君の考えを聞くとモツをしっかりしまってから彼女の殿下のもとに走り出した。
彼女としても殿下と初日の出は見たかったらしい。借りは大きくなりそうだが。
時刻はとうに日の出の時刻。しかし未だに太陽の姿は見えず、校庭には諦めのムードが漂っていた──その時、東の空が明るくきらめいた。
まさか太陽が!?と人々が空を見上げるとそこには──この死ぬほど寒い新年の早朝に、上半身ハダカのモルモット君が、まるで日の出と見まごうばかりに輝いていた。ファインモーション所有の気球に乗って。
人々はそれに気がつくと──笑った。嘲笑ではない、人のためにせめてもと輝きを東の空に映し出したモルモット君の想いが、人々に伝わったのである。
しばらくして、空から帰還したモルモット君にタキオンが声をかけた。
「やれやれ、無茶をするねえ……こんな気温で裸になるなんて」
そう言ってタキオンはフッと笑って、預かっていたモルモット君のコートをそっとモルモット君にかけた。モルモット君はその笑顔を見て──約1680万色に輝いた。
ついでに女騎士ちゃんは初モルモット君の出を彼女の殿下と見ていた際に耳元で何かを囁かれて「ト゜リ゜パイ゜タ゜ン゜ッ」という言葉を遺して気絶した。
- 2二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 15:29:21
鶏
白
湯 - 3二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 15:37:41
1日早い!
- 4二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 15:47:37
わりとマジで新年朝に、しかも上空はヤバいって!凍傷になるって!
…モルモット君だから平気なのか? - 5二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:11:35
タキオンが望むのであれば初日の出は昇らなければいけない
うーん頭モルモット君 - 6二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:12:55
お姉ちゃん、女騎士にモルモット追加かぁ
- 7121/12/31(金) 16:15:01
- 8二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:15:26
やっぱアンタだったのか…
- 9121/12/31(金) 16:23:39
- 10二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:37:19
増えたモルモット君2はどこへ…?
- 11二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:32:45
鶏白湯ラーメン食べたくなってきたけど今日は蕎麦なんだよなあ
- 12二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:25:02
かけてもらったのがモルモット君のコートでよかった
これがタキオンのコートだったらモルモット君死んでるわ - 13二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 01:38:00
初モルモット君の出とかいう何もわからない単語