- 1◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:08:05
- 2二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:08:17
ksk
- 3二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:08:34
五条家
- 4◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:08:42
説明
安価SSスレは初めてだぜ。
できるだけ頑張るけど収集つかなくなったらごめんなんだぜ
安価に関してはr18は以外なら大丈夫だぜ。
術式や登場怪異についてはどこから持ってきても歓迎だぜ。
でも本人は二級術師だから、術式がナーフされたり怪異を祓わずに立ち去る
岸辺露伴的エンドもあり得るぜ。
至らない点多々あると思いますがどうぞよろしくお願いしますなんだぜ。 - 5二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:08:48
真人
- 6二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:08:56
糸使い
- 7二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:09:25
ミゲルは何故あんなに強いのか
- 8二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:11:17
読んだら中に引きずり込まれる本
- 9二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:11:18
羂索という夏油傑になりかわっている謎の術師
- 10二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:11:26
- 11二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:16:01
二級で無為転変を使えて羂索を調査するのか…
- 12◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:26:25
埋まるの早すぎてビビったぜ……
因みにスレの目標は「一級術師への昇級」だぜ。
あと、無為転変は強すぎるからちょっと縛りを設けるぜ。
安価先が遠いなど気になったところあれば教えてくれだぜ。
縛りの内容は>>16(数字+内容)
1.術式対象
2.発動条件
3.その他(時間帯、回数制限など)
- 13二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:28:58
1 自分より物理的、呪力的に弱い対象にしか使用できない
- 14二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:31:25
- 15二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:32:22
- 16二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:32:35
- 17二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:32:44
- 18◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:35:20
術式は無為転変改め「変幻呪術」とでも名付けるぜ
「変幻呪術」・・・自らの肉体を自由に変形させられる。
・・・ミキタカかな? - 19◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:36:42
それでは最後に、ご唱和ください我の名を!
- 20二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:37:54
一般あにまん民
- 21二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:37:58
西園寺高人 (さいおんじ・たかひと)
- 22◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:41:01
プロフィール
名前:一般あにまん民
等級:二級
術式:変幻呪術(無為転変)
効果:自己の肉体の変形(仕組みは無為転変と同じ)
で、初めて行くぜ。
どうぞ楽しんでくださいなんだぜ。 - 23◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 22:48:38
一般あにまん民(以下、あに)「調査任務?」
「そうだ。上層部直々のお達しだ。嫌とは言うまいな」
あに「なんで俺なんだ?学生のガキどもにやらせればいいんじゃないか?」
「だめだ。高専生は五条の息がかかってる。くれぐれも五条悟には気取られるな、とのこと」
あに「五条さんがらみかよ。上層部とのけんかに巻き込んでほしくないんですがねえ」
「巻き込まれるぐらい強くなってからいいな。万年二級のお前なら五条悟もマークしてない、うってつけというわけだ」
「言い方にトゲあるな、ったく。で、調査地域はどのあたりだ?」
「>>24」
- 24二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:49:31
長野県
- 25二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:53:30
あにと話してるのは誰だろ?
- 26◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 23:00:10
モブ補助監督(以下、補助)「長野県」
あに「長野っつってもでかいぜ、どのあたりだ?」
補助「駒ヶ根のあたりだと聞いている。詳しいことは資料を確認しろ」
あに「資料って、このipad?」
補助「くれぐれもオフラインで使え、とのことだ」
あに「……さいですか」
補助「新幹線のチケットを予約してある。いいか、くれぐれも五条悟には気取られるなよ!」 - 27二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:02:48
自らの肉体を変えるのって他人の見た目になれるとかも含むんかな
じゅじゅ散歩も考慮したら性別も誤魔化せそうだし結構色んな展開が見込めるんでは - 28◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 23:13:48
JR駒ヶ根駅
あに「オンライン厳禁の電子端末、五条さんに気取られちゃいけない調査任務……厄ネタ満載じゃねえか」
あに「しかも資料を見てみたら、近隣で確認された残穢の調査、二級相当の呪霊、若しくは呪詛師の疑いあり、て……これ完璧に三級とかにもっと裏取らせてからかかる仕事だろうがよ」
あに「真面目にやると五条さんに迷惑かかるかもしれないし、その辺の呪霊さっくり祓ってやったことにするか。長野だったら呪霊もそんな強くなさそうだし」
あに「……それよりも腹が減ったな。ご当地グルメを楽しむのは地方任務の楽しみの一つ。さて、何を食おうか」
入る飯屋は>>30
起こるイベントを追記自由で(無くてもいいぜ)
- 29二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:15:51
すき家
全てのメニューが売り切れ - 30二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:15:58
- 31二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:17:21
もし難しかったらイベント無しでもかまいません
- 32二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:17:23
信州サーモンの店
- 33二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:21:09
安価外れてるけど全メニュー売り切れのすき家にツッコミてぇ
- 34二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:22:51
すき家の全メニューを売り切れにする術式か・・・
- 35◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 23:25:49
あに「うーん、仕事も終わってないのに高い店行くのもなんだし、あそこのラーメン屋でいいや。ラーメンってチェーン店でも割と店の個性出るよな」
ウィーン
直哉「ふー、食うた食うた。ド田舎にしては悪なかったわ。今度蘭太も連れてこよ」
あに「あ」
直哉「お……。だれかと思えばクソ雑魚君やないか。まだくたばっとらんかったんか」
あに「……ご無沙汰してます。禪院の坊ちゃん」
直哉「坊ちゃんて呼ぶなカス」
あに(あまり会いたくない奴にあっちまった。この男は禪院直哉、ドブカス野郎だ。こいつと俺の間にはある因縁がある……)
因縁の内容>>38
- 36二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:26:47
貸した漫画にお菓子の食べかすがついてた
- 37二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:27:28
何故か行く先々の飯屋で食べたいものが被る
- 38二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:27:32
スカートめくりされた
- 39二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:27:45
- 40二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:27:54
事故てチューした
- 41◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 23:35:55
あに「すみません、直哉さん。以後気を付けます」
直哉「……気に入らん目しとんな」
バキィ
あに「ゴフッ……!!」
直哉「お前、前もあった時もそんな目ェしとったな。見下しとる目や。二級風情が俺にそんな目すんなや。それができんなら二度とその面みせんなや!」
あに「す、すいません……」
直哉「ザコカスが」
あに「いったか……」
店主「お客さん、大丈夫かい?」
あに「大丈夫です、それよりチャーシューメン一つ、ネギ抜きで」 - 42二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:37:06
なんでスカートはいてんだよ
- 43◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 23:44:40
あに「いったか……」
店主「お客さん、大丈夫かい?」
あに「大丈夫です、それよりチャーシューメン一つ、ネギ抜きで」
あに(直哉は呪術御三家の一つ、禪院家の次期当主に一番近い男と言われている)
あに(実力も申し分ない男だ。性格以外は完璧と言っていい)
あに(しかし、俺はアイツの弱みを一つ知っている。それは……)
あに(アイツは以前、女に化けた俺のスカートをめくったことがあるからだ)
あに(その気になれば女に困らないはずのあいつが電車で痴漢するおっさんのような軽犯罪を犯す)
あに(その瞬間のあいつの助平な表情を思い出すたびに……)
あに「ブフッ!ゴホッゴホッ!!」
店主「オイ兄ちゃん大丈夫か?やっぱり、さっきやられたのが痛んだのかい?」
あに「大丈夫。む、むせただけだ」
あに(俺は笑いが止まらない。だからあいつがいると俺はいつもセルフ笑ってはいけない状態になっちまうんだ)
あに「……ブフッ」 - 44二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:50:36
直哉はさぁ
- 45◆7MGeLzOYAfHK22/01/01(土) 23:50:58
- 46二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:51:47
財布落とした
- 47二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:52:03
今日の運勢は最悪
- 48二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 23:54:41
沼にはまった
- 49◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:02:00
ブチブチブチブチィッ!!!!
あに「……一歩踏み出した瞬間に靴ひもが弾け飛んだ、だと……!?」
あに「こんなことある?ったく、直哉に出会ったことといい、縁起悪――」
ブチブチブチブチィッ!!!!
あに「もう片方も!?」
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
あに「く、黒猫の大群がこっちに!?」
ニャー
ニャー
ニャー
ニャー
フトイッテ!
ニャー
ニャー
ニャー
ニャー
フトクネエッテ!
ニャー
ニャー
あに「ウワーッ!ど、どうなってんだ今日はーッ!!?」 - 50◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:08:49
ピシャアーッ!ゴロゴロゴロ……ザアザア
あに「さっきまで晴天だったのに……。クソ、こんなに運が悪いのは冥冥にカラス100匹ぶつけられた時以来だ!」
あに「とはいえ、『窓』の拠点にはたどり着いたぞ。おーい、誰かいるか?」
「はーい」
出迎えた『窓』の性別は?
1.男
2.女 - 51◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:09:10
安価忘れ
- 52二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:09:35
男そしてオカマ
- 53二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:10:16
1
- 54二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:11:27
1
- 55◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:22:51
醜男の窓(以下、ブ男)「一般あにまん民二級術師ですな。お待ちしておりました」
あに「お疲れ様です。ところで」
ブ男「代わりのお召し物は上階に用意しております。履物も同様に。風呂の用意もしておりますので、濡れた体をよく温めてください」
あに「こ、怖いくらい用意がいいな。俺がいつ来るかわかってたのか?」
ブ男「Yes I am! 私、術式とは関係なくタロットカードが趣味でして。よく当たると評判なのです」
あに「そ、そうか……。とりあえず、有難く風呂を頂くぜ」
あに「……あと、正しくは Yes I do! な」
用意されていた服は
- 56二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:24:46
作務衣
- 57二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:25:13
高専時代の制服を大人がきれるようにしたやつ
- 58◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:32:07
あに「……」ピッタリ
ブ男「よくお似合いですよ」
あに「なんでおまえ俺の高専の時の制服なんか知ってんだよ!大分改造入れてたのに完全再現じゃねえか!」
ブ男「タロットの導きですよ。フフフ…」
あに「怖いくらいどころか普通に怖いよ」
ブ男「ところで、私のタロットはここまでの的中率を誇るのです。どうです、ブリーフィングの前に一つ、占って差し上げましょう」
あに「いいよ別に。怖い結果出たら嫌だし」
ブ男「まあまあそういわずに。もう用意しておりますので」
あに(何だこのうざいくらいの押しの強さは……) - 59◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:43:42
ブ男「それでは、これがあなたの未来を指し示すカード」
あに「これは……壊れた柱か?」
ブ男「塔(タワー)の正位置。このカードが指し示すものは」
あに「いい結果か?」
ブ男「いえ、最悪ですな」
あに「」
ブ男「塔の正位置は予期せぬトラブルを示すカード。これから任務に向かうあなたにとってこれ以上に悪い結果はありますまい。いやあ笑ってしまうほど悪いですなあハハハ」
あに「だから嫌だっつったろうがあーッ!」
ブ男「ご心配なく。こんなものはやり直せばいいのです」
あに「それって占いになるのか?」
ブ男「結局のところ、運を呼び込むのは占いそのものではなくそれを信じて行った行動なのです。だから信じるに値する結果が出るまで引けば問題はないのです」
あに「お前適当こいてねえだろうな。だんだん心配になってきた……」 - 60二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:45:44
アヴドゥルさん
- 61◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 00:54:02
ブ男「……7回連続で塔の正位置ですな。これはもう決定的です。遺書をお残しになったほうがよろしいかと」
あに「テメエの仕事は俺をサポートすることだろうがアーッ!逆に不安にさせてどうしてくれんだ!」
ブ男「まあ、こんなものは当たるも八卦当たらぬも八卦。あまり気に病まれぬよう」
あに「このタロット持ちかけてきたのお前だよな!?」
ブ男「さ、こんな時間の無駄はやめてさっさとブリーフィングに入りましょう!時は金なり!光陰矢の如しですよ!」
あに「任務終わったらぶん殴ってやるからな!!」 - 62◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 01:01:21
ブ男「さ、本題に入りましょう。今回の残穢ですが、とある点を中心に複数の残穢が確認されています。残穢の状態からして準二級から二級の呪霊が複数体関与している可能性が高い。まだそれらしき被害者は確認されておりませんが、時間の問題です。一刻も早い拔除が望ましい」
あに「さっきまでタロットに興じていた人間のセリフかよ……。で、その場所ってのは?」
ブ男「>>65です」
- 63二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 01:09:45
廃ビル
- 64二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 01:10:13
松本城
- 65二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 01:10:20
- 66二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 01:10:24
賭博場
- 67◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 01:52:18
ブ男「松山城です」
あに「松山城?そんな城近くにあったか?」
ブ男「ここから電車で二時間ほどかかります。以前はこの近辺で見かけられた残穢と一部同じものが先日松山城で確認されています。呪霊にしては行動範囲が広く、呪詛師の可能性も念頭に置く必要があると考えます」
あに「成程、このあたりの主な龍脈(天竜川)と松本城付近の龍脈(奈良井川)は近いがつながってはいない。その二つの龍脈を超えて同じ残穢が確認されている、つまり相手は龍脈の流れにとらわれない人間、呪詛師の可能性がある。そういうことか」
ブ男「その通りです」
あに「……わかりやすすぎるな」
ブ男「というと?」
あに「動きが正直すぎる。普通なら呪霊の仕業に見せかけるための工作があるはずだ。悪いことは隠したいのが人情だろう?」
ブ男「ええ」
あに「この流れを見るに、相手は呪詛師で間違いない。複数の残穢があるということから、複数の呪霊を調伏して従えているタイプと見た。呪霊操術……ではないはずだ」
ブ男「先の百鬼夜行ですか……話には聞いていますが、想像しただけで身の毛がよだつ」
あに「とにかく、ここまでわかる判断材料を隠さないでいるとなると、腕に自信があってこちらを待ち構える腹積もりか、何か大掛かりなことをやろうとしているのか……どちらにしろ、行ってみてみる必要がある。ブ男は天竜川の龍脈をもう一度調べてみてくれ。こっちに残穢が残っているのも無意味じゃないはずだ」
ブ男「承知しました」
あに「さて、何が待っているのやら……」
電車で移動中に起こるイベント>>80
- 68◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 01:56:00
×松山
〇松本
誤字失礼しました。
ちょっと頭が働かないし、初夢見たいからいったん就寝するのぜ
こんな夜遅くまで付き合ってくれて皆さんありがとうだぜ
安価まで長くとったから、感想やツッコミで埋めるなり好きに使ってくれだぜ
あと今更だけど、ちょっとしたオリ要素(龍脈とか)が入るぜ。
原作の雰囲気をつぶさない程度にとどめるよう気を付けるぜ。
それではおやすみなんだぜ。 - 69二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:01:56
乙
実は長野って安価したのは蕎麦が好きだからなんだ - 70二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:02:37
女に不自由してなさそうなイケメンなのに痴漢する直哉に草
- 71二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:03:30
このレスは削除されています
- 72二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:04:24
一般二級術師ってどのくらいの強さなのかな、実際
- 73二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:05:05
安価なら呪詛師の術式を考察
- 74二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:05:49
ニチアサが休みだから早起きする気にならねんだよなあ
- 75二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:06:26
途中で伏黒に出会う
- 76二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:07:17
このレスは削除されています
- 77二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:07:42
- 78二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:08:00
- 79二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:08:20
足止めのために置かれた低級呪霊をゴリラ廻戦して倒す
- 80二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:08:57
- 81◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 08:40:50
おはようございますなんだぜ。
自分では遠くとったつもりの安価が10分立たずに埋まっててビビり散らかしてる>>1だぜ。
今日は親せきの集まりがあるから投下は控えめになると思われるぜ。スレを落とさないように気を付けるぜ。
一つ変更点の案内だぜ。主人公の名前の「一般あにまん民」だけど、これ九十九×脹相SS書いてるスレ主さんのお名前だったぜ。
気づかずに使ってしまい本当に申し訳ございませんでした。
以降は一個下の「西園寺高人」を採用するぜ。
藤原北家とは特に関係ないぜ。某オーバーフローの方が関係あるかも……? だぜ。
- 82◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 08:52:15
二級呪霊が「ショットガンでギリ」と公式で言っていて、それを難なく祓えるレベルをイメージして書いてるぜ。
キャラで言うと、戸愚呂弟30%くらいかな?って感じだぜ。西園寺の術式はどっちかというと兄だけど。
- 83二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 09:17:33
無駄にカッコいい名前だなぁ
- 84◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 09:35:04
西園寺「さて、移動中に呪詛師の術式を整理しよう」
西園寺「まず、残穢が複数。資料をもらった時点では残穢が駒ヶ根から天竜川のあたりに集中していたことから、低級の呪いを使役する土地神の類の線もあった」
西園寺「だがそれは消えた。なぜなら次の残穢は松本城に移動していたからだ。松本城付近と駒ヶ根をカバーするほどの土地神なら下手をすれば特級案件。上層部から直々にきた案件で呪霊の等級がそこまでぶれることはないはずだ」
西園寺「以上を鑑みれば呪詛師、それも何らかの方法で呪霊を使役しているのは明らかだ。式神使いではない。式神は術師の呪力で動くから残穢が複数種類残らんからな。まあ大筋はそんなところだろう」
西園寺「でもまた回りくどいことしてんな。呪霊を術式なしで使役する方法はないでもないが、リスキーすぎる」
PRRRRRRR PRRRRRRR
西園寺「ブ男か……はいもしもし。今電車内だから後出かけなおしてもらえる?」
ブ男「すみません。ですが気になることが二点ほどありまして、先にお伝えしたほうがよろしいかと」
西園寺「なんだ?手短に頼む」
ブ男「一つは龍脈の異変について。もう一つは>>90です」
- 85二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:19:25
直哉が何者かに一方的にボコボコにされてた
- 86二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:20:09
その列車に爆弾が仕掛けられてます
- 87二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:20:14
最近この地方の呪霊が強くなっている
- 88二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:20:24
- 89二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:20:53
- 90二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:21:04
- 91二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 16:59:04
保者
- 92◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 21:53:37
保守までしていただきありがとうございます。
短いですが投下しますだぜ
西園寺「後者から聞かせろ」
ブ男「はい。ここ数か月の呪霊発生の傾向を確認したところ、例年に比べ平均等級の上昇、及び予想個体数の減少が同時に確認されました」
西園寺「なるほど、それは変だな」
ブ男「それの原因と思われるのが前者。龍脈の異変です」
西園寺「流れが弱くなっている、とかか?」
ブ男「いえ、流れ自体が変わっているのです。諏訪湖河口付近から天竜川に重なって流れる龍脈が、まるで糸の途中をつまんで引っ張ったように、松本城付近まで移動していました」
西園寺「松本城地下に二つの龍脈がある形になるのか」
ブ男「相手にもよりますが、かなり大掛かりな呪術を行使する下地が整っている状況です」
西園寺「わかった。気をつける」 - 93◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 21:53:58
Pi
西園寺「……参ったな。ここにきて疑問が増えた」
西園寺「呪霊が減り弱くなった、ならわかる。この土地に流れる負の感情が減ったということだ。呪霊が増え強くなった、でも分かる。逆に負の感情が増えたってことだからな」
西園寺「でも『呪霊が減り残った個体が強くなった』ってのはどういうことだ?龍脈の移動が関係してるんだろうが、どうしても因果関係が見えて来ねえ。呪霊を使って何かをしようとしているのは間違いねえと思う。だがまだしっくりくるピースが抜け落ちてる気がする」
西園寺「だんだん不気味になってきたぜ。駅について松本城までは慎重に動いた方がいいな。駅前で待機し、ブ男を呼んで到着を待つことにしよう」
駅に到着した西園寺。
ブ男を待つ間、今日の運勢は最悪な彼の身に起こったのは>>100
- 94二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:12:25
漏瑚とエンカウント
- 95二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:14:19
ウンコ漏らした
- 96二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:15:24
ごみのポイ捨てをする直哉を目撃
- 97二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:16:11
呪霊同士の共食いを目撃する
- 98二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:16:24
- 99二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:16:52
駅弁が売り切れてた
- 100二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:16:58
羂索とエンカウント
- 101二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:17:14
勝った方が襲い掛かってきたので祓う
- 102二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:21:35
あ、しんだ
- 103◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 23:02:01
西園寺「さあて、ブ男にも連絡したし、待ってる間にそばでも食うか」
西園寺「やっぱり長野に来たら信州そばだよな。いつ死ぬかわからないし、悔いのないように食っとくか」
「いい心がけだね」
西園寺「!!!?」バッ
「反射神経も悪くない。けどいくら私相手とは言えここまで接近を許すとは、やはり二級の域を出ないね」
西園寺「あんたは……夏油、傑!?」
グニィ バッ シュタッ
夏油「へえ、面白い術式を持っているね」
ガッ
西園寺「ガフッ!!」
夏油「さっさと人間に戻ったほうがいいよ。君程度では動物に化けるのはあまり長い間持たないだろう?」
ズズズ……
西園寺「ち、ちくしょう……」
夏油「それは、チーターかな?変身もスムーズだし、術式もかなり洗練されているのがわかる。でもいかんせん才能がないね。小刀はどれだけ研いでも所詮小刀ということだ」
西園寺「テメエは、五条さんに始末されたはずだ!なんでこんな片田舎にいやがる!」
夏油「いやあ、私も来る予定はなかったんだけどね。『古い友人』が術式の実験をしたいというから一つ顔を出しに来たんだ」
西園寺「実験だと?」
夏油「呪霊をつなぎ合わせる面白い術式でね。槍ヶ岳の遭難者の呪いに天竜川の呪いを混ぜたり革新的な試みをしていたんだけど、よほど相性が良くないと、効率が悪くなったり逆に術式が弱体化したりしてしまうようだ。やっぱり過去の術式で名前が残っていないようなものは当たり外れが大きいよ」
西園寺(そうか、龍脈が移動していたのは、二つの龍脈から呪霊と呪力を引っ張ってくるためか!) - 104◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 23:10:29
夏油「他に聞きたいことはあるかい?ないなら……」
西園寺「……ッアア!!」バッ
夏油「おっと。まだ元気じゃないか。そんなに距離を取れるなら私から逃げ切れるかもしれないね」
西園寺「ほざけ!そんだけペラペラ喋るんだ、どうせ逃がす気なんかねえだろうが」
夏油「じゃあどうする気だい?」
西園寺「特級呪詛師に敵うなんて思っちゃいねえよ、だがな……」
ズズズズズ…… - 105◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 23:26:35
~~~~
「西園寺、お前は戦闘じゃ役に立たねえんだから、大人しく救護班を手伝ってろ」
「ウチらが生きて帰ってきたら焼肉おごってもらうから覚悟しなよ~~」
「1000の呪霊が何だってんだ。お前の分も手柄上げて、一級術師になっちゃうぜ」
~~~~
西園寺「あんたは去年の百鬼夜行で、おれの同期たちを殺しやがった」
夏油(呪力が爆発的に増大している。命を懸けた縛りか)
西園寺「これぐらいやんねえと、あの世であいつらに顔向けできねえんだよ!!」
夏油(たとえるなら、一角獣の角を持った雄牛のような姿になっている。突っ込んでくるのは明らか。避けるのは簡単だが……)
夏油「その蛮勇に敬意を表し、奥義でお相手しよう」
ズズズズズ……オオオオオオ……
夏油『極ノ番・うずまき』
ドオオオオオオオオオン‼‼ - 106◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 23:33:04
プロフィールNO.1
名前:西園寺高人
等級:二級
術式:変幻呪術(無為転変)
効果:自己の肉体の変形(仕組みは無為転変と同じ)
備考:長野県での調査任務において行方不明。死体は見つからなかったが、失踪から3ヶ月後、規定に則り殉職扱いとなる。なお担当していた任務は日下部篤也一級術師に引き継がれ、同氏の手により完遂された。 - 107二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 23:36:40
ラスボスとエンカしたらそりゃそうなるか…悲しい
- 108◆7MGeLzOYAfHK22/01/02(日) 23:53:03
これにて一人目終了だぜ。
>>1に冴えない二級術師って書いてるじゃん!メロンパンに勝てるわけないだろ!
でも、上澄みじゃない呪術師ってこんな感じで死ぬんだな、ってイメージが書けたから悔いはないぜ。
それに安価SSは甘くないってことを痛感したぜ。普段から投下してる人達には尊敬してもしきれんのだぜ。わかりやすく書く文章力もさることながら、宇宙に行ったり並行世界に行ったりとかさばききれる自信がないのぜ……
でも安価内容を拾いつつ話やキャラを作っていくのはとっても楽しかったぜ。
お付き合いいただいたあにまん民の方々、ありがとうなんだぜ。
もう少しの間は細々と続けていく予定なので、他のスレのついでにでも覗いて安価してくれるとうれしいぜ。
合いの手は大歓迎だぜ。ここの文章がわかりにくいなどの指摘もいただけるととてもうれしいのぜ。特に今回は会話文だけでバトル描写を書くことの限界を感じたぜ……
- 109二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 23:57:57
乙!
キャラ術式から決めるスタイルは呪術安価じゃなかったから面白かったよ - 110二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 23:58:48
保守
- 111二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 23:59:09
乙
愛着がわき始めてたから死ぬと悲しい - 112◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 00:07:10
- 113二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:10:58
伏黒次郎
- 114二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:12:04
男性限定?
じゃないなら八雲湊 - 115二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:12:37
陣内啓介
- 116二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:12:42
矢野菊子
- 117二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:13:02
広範囲レーダー
- 118二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:13:18
無下限の劣化版
- 119二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:13:42
五条家にまつわる無限
- 120二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:13:49
- 121二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:14:04
常識人
- 122二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:14:37
普段は穏やかだが眠ってるところを起こされるとキレる
- 123二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:14:49
破天荒
- 124二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:14:57
- 125二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:15:25
ジョジョでいうポルナレフみたいな
- 126二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 09:37:16
保守
- 127◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 09:45:45
- 128二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 09:59:31
呪力量が低いから
おせっかいかもだけどもっと安価近くてもいいかも - 129二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 10:45:58
無下限バリアしか使えず術式による攻撃手段が一切無いから
- 130二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:07:33
本人に出世欲がない
- 131二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:08:11
無下限バリアを張る際に「バリバリバリアー!」と言わないと発動しない
- 132二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:09:15
何代か前の五条家の人間が浮気して作った際の子供の子孫で、その関係で上層部からよく思われてない
- 133二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:09:42
性格のせい
- 134二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:10:05
呪力が低い
- 135二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:10:33
呪術師にしては性格が良すぎるから
- 136二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:10:58
術式発動の際に縛りがある
- 137二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:11:10
- 138二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:12:01
そもそも呪術高専東京校の講師であり、これ以上の出世を望んでない
- 139二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:12:11
- 140二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:12:32
- 141二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:13:15
面識は薄い
- 142二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:13:21
五条家とはあんまり関わりたくない
- 143二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:13:30
認知されてない
- 144二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:14:08
当主の悟とはそれなりに交流があり、そこそこ仲はいいがそれ以外とは希薄
- 145二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:14:09
嫌ってる
- 146二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 12:14:10
かなり遠慮してる
五条先生は特に避けてる - 147◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 21:21:37
- 148二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:26:48
五条家からは術式を奪った盗人と呼ばれているから
- 149二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:27:55
五条先代が自分のみならず妹や親まで穢れた血などと呼んだ
- 150二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:28:11
- 151二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:29:07
- 152二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:29:34
- 153二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:30:26
3級呪霊グレムリンの討伐
- 154二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:31:54
田舎にて子供殺しの呪霊 八尺様出現の疑いがあり、その調査
できれば討伐 - 155二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:32:01
- 156◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 21:45:40
プロフィールNO.2
名前:陣内啓介
等級:二級
術式:無下限呪術(五条家由来)
人間関係1:五条家・・・出自の関係により激しく嫌っている。
人間関係2:五条悟・・・五条悟本人とは会えば言葉を交わす程度の仲だそう
人間関係3:呪術連上層部・・・圧力で閑職に回される程度には嫌われている
特記事項:術式反転(無下限バリア)の際、「バリバリバリアーッ!!!」と大声で唱えなければならない。本人は超恥ずかしいとのこと。
また、呪術高専で2年(原作開始時点でいう3年)の担当を勤めている
これでやっていこうと思うぜ。
安価の拾い漏れあったら教えてくれだぜ。
では今日もよろしくお願いしますだぜ。 - 157◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 21:59:43
モブ術師(以下モブ)「……以上が、秤金次及び星綺羅羅の停学処分及び担当教員である貴様の処分にについての詳細だ。何か申し開きはあるか」
陣内敬介(以下陣内)「ありませんよ。あっても聞く耳持たないでしょオタクらは」
モブ「ふむ、懸命だな。特にお前のような奴は大人しく上の指示に従っておくべきなのだ。そうすれば少なくとも平和には暮らせる」
陣内「……」
モブ「それでは処分内容をきっちり遵守するように。お前の更なる忠誠を期待しているぞ」
陣内「くそっ。あのクソガキどもが!俺の人生計画台無しじゃねえか!!」 - 158二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:02:52
啓介じゃなかったっけ
- 159◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 22:13:48
すみません普通に誤字だぜ。
五条「どしたの啓介、随分荒れてるじゃない?」
陣内「ウオッ⁉ 五条かよ、びっくりさせるない全く」
五条「金次と綺羅羅が停学になったんだって、受けるよねー。それで君はどうなったのかなと思ってさ」
陣内「どうもこうもねえよ。あいつらの停学が解けるまで俺も停職さ。受け持ちがいねえんだからな。」
陣内「高専の教員になれば等級が上がらなくたって食っていけるから苦労してなったっていうのに、最初の生徒にはコケにされ、挙句任務先で保守派のお偉いさん殴って停学とか……物理的に首が飛ぶところだったぜ」
五条「そんな保身的だからなめられるんだよ啓介。特に金次は君より強いしね」
- 160◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 22:30:46
陣内「余計なお世話だ!御三家当主で特級のあんたには上から圧力をかけられ続け、血反吐吐いて二級まで上ってきた俺の気持ちが分かってたまるか!」
五条「君不器用だし、保守派には余計嫌われてるよね。でも僕が言ってるのは等級じゃなくて実力の話。啓介は本気出せばいいところまで行けるってマジで思ってるんだよ。だって、僕と同じ『無下限』の術式なんだから」
陣内「それで強いのはアンタが『六眼』持ちだからだろ。あと俺は頭良くねえからちょっと使うと頭が痛くなっちまうし、ひどいと耳血でるし。それに」
五条「それに何?せっかく僕に教わってまで術式反転を習得したのにバカみたいなセリフを『縛り』に加えたおかげで使いづらくなったこと?」
陣内「それは、アンタが、そうするように仕組んだんだろうが!!」
五条「そうだっけ?そんな細かいこと覚えてないやーHAHAHA」
陣内(殴りてえ。この人の面の皮の厚さこそ無限なんじゃあねえか?) - 161二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:42:33
悟はそういうことする
- 162◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 22:46:07
五条「ごめんごめん。でも等級だけならさ、同じ術式で親戚のよしみで一級にあげてあげようか」
陣内「……あ?」
五条「それか生活に困らないくらいなら援助してもいいよ。僕こう見えて当主だし、過去のことは水に流してさ。できないことも」
陣内「やめろ!」
陣内「それだけはだめだ!もう俺の人生を五条家の力でどうこうされたくねえ。ましてその力で等級を上げるだと?その金で飯を食うだと?そんなことになるくらいなら死を選ぶ!父に、先祖に……、そしておれ自身の魂に誇れない生き方だけはしたくねえ!」
五条「……」
陣内「気を悪くしないでくれ。あんた自身が嫌いなわけじゃねえ。教わったことで命を拾ったことも何度もある。術師として信頼もしてる。……でも『家』としての五条はだめなんだ。アンタからすればちっぽけなこだわりかもしれねえが、俺にとっては重要なんだ」 - 163◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 22:58:58
五条「そっか」
陣内「そうだ。っつーことで俺は行くぜ。忙しいんでな」
五条「停職のくせにやることあんの?そんなんほっといて一緒に七海でもいじりに行こうよ」
陣内「停学になったバカ共に割り振られるはずだった任務を俺がやることになった。準備して明日には出発しなきゃいけねえ」
五条「僕なら一瞬で終わるけど、やったげようか?」
陣内「気持ちだけもらっときますよ。雑魚ばっかだ、きっと任務より移動の乗り物酔いのほうが応える」
五条「そう。でもま、油断しちゃだめだよ。気をつけて行っといで」
陣内「了解。そっちこそ俺の留守中に部屋をいじったり、パソコンの中身をのぞいたりすんなよ。じゃ」
五条(フリかな?) - 164◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 23:10:09
- 165二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:14:24
星新一の小説
- 166二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:15:08
呪具の愛刀
- 167二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:15:23
藁人形
- 168二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:15:53
このレスは削除されています
- 169二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:16:38
割と仲のいい日下部と会って今回の件で同情される
- 170二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:17:18
数少ない友人の七海に出会い、最近のこととか話す
- 171二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:17:43
蕎麦屋による
- 172二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:17:51
- 173二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:18:31
藁人形ってなんかの呪具か?
- 174◆7MGeLzOYAfHK22/01/03(月) 23:36:56
~次の日の夕方~
陣内「藁人形のストックが一つあって助かったぜ。任務には間に合わんが新しいのを発注しとかねえとな」
七海「おや、陣内君」
陣内「おお、黒閃4連チャンの七海先生じゃねえか。任務帰りかい?」
七海「そうですが、どちらかというと先生は君の方でしょう。で、そういう君は荷物抱えてどうしました?」
陣内「あー、しょぼい任務をいくつか、な」
七海「任務?教職の君がですか?」
陣内「ありゃ、七海さんには伝わってねえのか。実は……」 - 175◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 00:13:54
陣内「……というわけなんだ」
七海「それは、災難でしたね」
陣内「任務がいやで教職になったってのに、そのおかげで遠征行かされちゃ世話ないぜ」
七海「前々から思っていたのですが、陣内君。あなた教職を取ったのでしょう。呪術師をやめてそれを生かして働けばいいのでは?」
陣内「それができりゃあそうしたがねえ」
七海「五条家がそれをさせないと?」
陣内「そういうこと」 - 176◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 00:22:53
今よりはるか昔、まだ幼児の死亡率が高かった時代。大名家や公家、貴族は血を絶やさないために複数の妻をめとるのが常識であり、中には外に妾を作り、子を産ませることも珍しくなかった。当時の呪術御三家もその例にもれず多くの婚外子を作った。しかし呪術界における特殊な点は、術式の秘匿のため、例え必要性がなくなった子、ない子だとしても一般社会に出るようなことはさせてもらえない。術式のない妾の子、その子孫は代々、呪術師の家で疎まれ、迫害されながらも家を出ることを許されず、奴隷のように扱われていた。禪院の躯倶留隊など、現代に至るまでその名残は見て取れる。
陣内家もその一つである。五条悟から数えて6代前、明治初期のころに当主がよその女に産ませた子から端を発した。しかしその系譜から術式を持つ子供が生まれることはなく、常軌を逸したいじめや迫害を受け、辛酸をなめてきた。それが報われたのか、第二次世界大戦の時、混乱に乗じて五条家を出奔することに成功した。
そこまでは良かった。しかし今から24年前に状況は一変する。啓介が誕生したのだ、陣内の系譜に今までいなかった、相伝の術式を持って生まれた男児が。
幼い啓介と妹が一人、五条家に迎えられた。五条家にしてみれば、一度逃げた罪人がまた戻ってきた形になる。啓介の術式は五条家の歴史を見てもそこまで悪いものではなく、時代が時代なら当主になることもできただろう。しかしこの時すでに、五条悟が誕生していた。陣内家の運の尽きともいえるかもしれない。
家にとって利用価値のない幼い兄妹がどんな仕打ちを受けたかは知らないし知りたくもない。ひとつわかっているのは、五条悟が当主となったことで家を出ることができたのは、啓介ただ一人だったということだ。
そして啓介自身も未だ、忌むべき呪術界から逃げ出せていない。 - 177◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 00:37:27
今日の投下はこれにて終了だぜ。お付き合いいただきありがとうだぜ。
今回は筆が乗って大分設定が重くなってしまったぜ。それを練ってたら時間はかかるし、思ったよりポルナレフ感がでなくて焦ったぜ。少なくとももっと区切って投下するべきだったと反省してるぜ…… - 178二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 00:39:40
乙
シリアス面が強く出てる感じ - 179◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 00:44:41
- 180二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 00:47:26
2
- 181二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 00:47:35
1
- 182二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 00:48:09
3
できればアヴドゥルみたいに炎の術式を使えるとかで - 183◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 09:40:27
~東京駅~
陣内「さて、ここで補助監督と合流する手はずになってんだが」
ブ男「陣内二級術師ですね。お待ちしていましたよ」
陣内「おお、アンタが今回の補助監督か」
ブ男「はい、初登場時は『窓』とされていましたが、普通に間違えてたので今回から補助監督に訂正となりました。ブ男とお呼びください」 - 184二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 15:04:25
ほっしゅほしゅ
- 185◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 21:36:57
- 186◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 21:37:36
陣内「ブ男って、嫌じゃないのかい?一緒に任務にあたる仲間の名前ぐらい把握してるぜ。せめて名字じゃだめかい?」
ブ男「いいえ、ブ男でいいんです。同僚にもそう呼ばれているのでもう慣れっこですよ」
陣内「そうか。まあアンタがいいならいいんだけどよ」
陣内「ところで、今回の任務は資料通りでいいんだよな?日付がちと古いんで気になっているんだが」
ブ男「それなんですが……ちょっとした手違いがありまして……」
陣内「手違い?」
発生したアクシデントとは?
- 187二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 21:44:21
- 188二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 21:45:25
このレスは削除されています
- 189二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 21:45:59
報酬は増額するからいいだろとのことで
- 190二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 21:46:54
- 191◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 22:08:06
ブ男「ここ最近、任務地の近隣地域で低級の呪いが複数発生しているようでして、その対処もお願いしたいのです」
陣内「あっそ、そんぐらいなら問題ねえさ」
ブ男「随分あっさりしているのですね。低級ながらも呪霊との連戦になるのですから、私ならもっと怒りますがね」
陣内「さっきのアンタじゃねえが、慣れっこなのさ。俺がどういう出自か知らんわけじゃねえだろ?これぐらいの嫌がらせ、マッチングアプリの写真詐欺くらいありふれたハプニングさ」
陣内(それに低級呪霊との連戦なんざ、五条家でサンドバッグにされてた頃に比べりゃ遥かにましだからな)
ブ男「任務を8件も追加されるレベルを慣れっことは……陣内さん、あなたは私の想像以上に苦労されているのですね」 - 192◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 22:15:16
内「まあな、苦労自慢させりゃあなかなかの—――。……まて、今なんて言った?」
ブ男「? 任務を8件追加されるレベルを」
陣内「8件んんん!!?元々の件数と足したら……両手の指で数えられなくなるじゃあねえか!!ちょっと最新の資料をくれ!!」
ブ男「はい、こちらに」
陣内「……全部回ったらこれ、県を三つもまたぐことになるじゃねえか!!それを、俺とあんたの二人でやれと?」
ブ男「そういうことになりますな」
陣内「無茶苦茶だろうが!!上層部のやつら、俺をターミネーターかロボコップと勘違いしとるのと違うか!!?」 - 193◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 22:36:39
~新幹線車内~
陣内「畜生、畜生……」
ブ男「大分空けましたね、ビールの缶。して、落ち着かれましたかな」
陣内「まあ、な。……でも8件追加はねえよ、七海先生でも助走つけて殴るレベルだぜこりゃあ」
ブ男「は、はあ」
陣内「思い返せば、ガキどもの停学処分からがケチのつきはじめだったんだ。最も俺の人生なんざ、ケチを固めて作ったようなもんだがよお」
ブ男「ガキ共とは、あなたが担任を務めていた秤君と星君のことですか?」
陣内「……ああ、そうだよ。才能にかこつけて年上を敬う気持ちを忘れた小生意気なガキどもだ。特に秤は俺より等級が低いうちから噛みついてくる不良少年でよ。普通の高校に行ってたら退学になってたろうよ」
ブ男「そう悪く言うもんじゃあないですよ。私は任務で彼らとご一緒したことがありますが、任務の手際は素晴らしかった。担任のあなたのことも、そう悪く言っている風ではありませんでしたがね」
陣内「あいつら俺のことを『陣内ちゃん』とか『陣たん』とかって呼ぶんだぜ。まるで同級生を、しかもいじめられっ子をパシらせるために呼ぶときみてえなイントネーションでよおーッ」
ブ男「そうして気安く呼べるほど親しくなれてるってことですよ。いいじゃあないですか。あ、そうそう。星君が言ってましたよ。陣内さんは自分のことで大変なのにちゃんと自分たちのことも気にかけてくれている、と」
陣内「……さんだ」
ブ男「?」
陣内「星『さん』だぜ、ブ男さんよ。会ったならわかるだろ。アイツは女だよ。普通に敬称をつけたつもりかもしれねえが、ちょいと気になってな」
ブ男「そうでしたか。これは失礼を」
陣内「……なんか妙な空気になっちまったな。忘れてくれ。俺は寝る」 - 194◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 22:46:23
~第一拠点~
陣内「ふー、やっと着いたぜ」
ブ男「お疲れさまでした。今日はここの仮眠室で休み、明日から任務を開始しましょう」
陣内「了解だ。明日から長丁場になるからな。よーく英気を養うこととするぜ」
ブ男「それでは、私は一本電話を入れてから寝ますので、陣内さんは先にお休みになってください」
陣内「それじゃあ、お言葉に甘えて」
ブ男「ええ、良い夢を…………さて、と」
PRRRRRRRR
ブ男「伊地知さんですか。ご無沙汰しております。……ええ、一つお願いがありまして……」
次の日、陣内とブ男による三県またいだブラリ除霊下車の旅が始まった。
そしてここは安価スレ、何も起きないはずはなく……。
いつ何が起こった? >>197
1.任務序盤
2.任務終盤
- 195二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:50:05
このレスは削除されています
- 196二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:50:56
2 秤と星から「やったことを悪いとは思わないが、普段の礼代わり」としてLINEで八尺様の習性の詳細が送られてきた
- 197二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:51:05
- 198二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:54:03
1 流石にやり過ぎと思ったのか増援の呪術師が来るそうだ
- 199◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 23:14:04
~某所・廃工場跡~
ライン♪ライン♪ラララライン♪
陣内「この野郎!!」
3級呪霊(以下、呪霊)「ラケェ……ハタ…ケェ…」
ドゴオオオン!
陣内「あーだ畜生、誰だこんな時に鬼LINEかましてくる奴は!!?」
陣内「五条さんだったら面倒だな。早いとこ片をつけねえと、なあ!!」
スカッ
呪霊「ケケ、ケケケケ……」
陣内「ん?お前今バカにしたな?俺の拳が空を切ったんで、攻撃を外したと思ってバカにしたな?」
呪霊「ハタラケェ……」
陣内「だが残念。俺は外したわけじゃねえ。『無限』に触れたのよ」
呪霊「ケケ?」
陣内「俺はそこらに存在する『無限』を現実に引っ張ってこれる。現実化した『無限』は空っぽだから、周りの空間に存在する物質を吸い込むのよ。こいつを利用すれば」
ガオン‼
ガシッ‼
呪霊「ゲェ⁉」
陣内「すばしっこく逃げ回るテメエを、空間ごと引き寄せてふん捕まえることができるってわけだぜ」
呪霊「ハタラケ‼ハタラケェェェ‼」
陣内「ああ?働くだあ?そんなに働きてえならよお、閻魔様に仕事をもらうんだな!!」
ドグシャアアア—―――ッ!
呪霊「ケエエエ……」ザフッ - 200◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 23:33:04
陣内「よっし、これで一つ残してほとんどが終わったあー」
ブ男「お疲れ様です。お怪我はありませんか?」
陣内「大丈夫大丈夫。ちょいと頭がくらくらするがよ、小さいのがたくさんいて時間がかかっただけさ。ああいうのは、うちの一年の狗巻辺りの仕事だと思うんだがね」
ブ男「呪言ですか。確かに」
陣内「そうそう……おっと、さっきの鬼LINEのこと忘れてたぜ。五条さんだったら嫌だなー。……何だ珍しい、星からだ」
ブ男(なんだかんだ言って、LINEは交換しているんだな)
陣内「どれどれ……?」 - 201◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 23:42:25
綺羅羅(LINE)「陣内ちゃんへ♡ 停学なってごめんチャイ(๑´ڡ`๑) 私と金ちゃんで頑張って集めた情報、無駄にならないように陣内ちゃんにアゲルね💛 もういつ会えるかわかんないけど、元気でねー(*´ε`*)チュッチュ」
http://www2.kanazawa-gu.ac.jp/~matsui/webdesign/2b22yano/page4.html
陣内「反省の色ナシ、だな。でもまあたまには可愛いことするじゃねえか。……あれ、秤からも来てるな」
秤(LINE)「しめて20万。今度会ったとき耳そろえて払えよ」
陣内「前言撤回、可愛くねえわこいつら!」
- 202◆7MGeLzOYAfHK22/01/04(火) 23:56:44
陣内「秤の野郎なめ腐りやがって、今度会ったら逆に20万奪い取ってくれる!」
ブ男(わざわざそうやって学生たちと同じ土俵に立とうとするからなめられるのでは?)
ブ男「えー、次が最後の任務ですね。ここから私鉄とバスを乗り継いで3時間ほどの距離です」
陣内「またかよ。電車に乗りすぎて、この辺の路線図全部覚えちまったぜ」
ブ男「ですが、それは以前の情報。今回は私が手配した補助監督が、駅まで車で迎えに来る手はずになってます。増援といったところですな」
陣内「ま、まじかよ!ブ男さん、アンタいい人だな!」
ブ男「高専から来るそうです。陣内さんが出かけに発注した呪具の補充も持ってきてくれるとのことですよ」
陣内「ブ男さん……アンタマジで気が利くいい補助監督だぜ!今までの一緒に仕事した奴らはみんなそっけなくてよ。増援呼んでくれるのなんて初めてで、泣けてきちまったよ……」 - 203◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 00:03:26
今日の投下はこれにて終了だぜ。お付き合いいただきありがとうだぜ。
ネトフリでジョジョを再履修しつつ書いたから、二人の口調や性格は前より寄せてこれてるハズだぜ(解釈違いを起こさないとは言ってない)。
秤と綺羅羅のキャラがまだつかみきれてないから、変なところあったらゴメンなんだぜ。 - 204二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:06:15
乙
- 205二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:07:01
乙した
ブ男にも名前設定したいな
名字だけでもいいんで - 206◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 00:20:10
- 207二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:23:23
腐ったミカン以外からは、割と好かれてるって感じのキャラ造形になったな
- 208二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:23:59
男
- 209二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:24:16
1
- 210二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:24:25
- 211二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:49:27
車の運転がめっちゃうまい
- 212二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:49:58
黒髪の和風美人
- 213二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:50:29
一見するとギャル風
- 214二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 00:52:19
実は色々と経験豊富
- 215二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 01:02:55
元一級呪術師だが、かつて仲間と一般人を守るために「戦闘終了後に術式が使えなくなる」という縛りで、特級呪霊「化け蟹」を倒したので現在は術式を使えない
しかしフィジカルトレーニングは怠っていない - 216二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 01:07:05
黒髪ポニテの美人
学生時代からほぼ容姿は変わっていないが、術式は関係なく努力の賜物らしい。高専生からは慕われているが、同年代のように扱われているのが密かな悩み
趣味はドライブ - 217◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 11:35:53
保守代わりに、>>1の知ってるホラー系のアニメ・マンガその他を少しづつ垂れ流していくぜ。
安価の参考にでもしてくれだぜ
・その1:女神転生デビルチルドレン 黒の書
オカルト、ホラー系統にハマったキッカケは間違いなくこれだぜ。
当時放映されてたアニメにハマって、ポケモンより先に買ってもらったぜ。
アニメでやってた悪魔合体をやろうとして、全然違う悪魔になって泣いたのはいい思い出なんだぜ。
- 218二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 12:04:08
漫画とアニメとゲームで全部内容違うって聞いた覚えがある
- 219二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 19:33:57
保守
- 220◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 22:15:24
漫画もあって、全部が全部違う話だぜ。つまり一つで三度おいしいってことだぜ。
アニメが一番ライトで、ゲームは子供向けにしつつ女神転生特有のストーリーの重さがあるぜ。
漫画版は「児童漫画界のベルセルク」と呼ばれているぜ。
それじゃあ今日も始めていくぜ。
- 221◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 22:16:38
ブロロロロロロロロ
??「あら、予定より早くお着きになったのですね。お待たせしてしまいましたか?」
陣内「……」
ブ男「陣内さん。こちらの女性が、助っ人に来てくださった補助監督です。名前は」
??「リサ、と呼んでください。よろしくお願いしますね」
陣内「……おいブ男さん、ちょっとこっちきてくんねーか」
ブ男「はいはいどうしました?何か気になる点でも?」
すっかり忘れてたこの美人補助監督の名前>>225
- 222二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 22:17:22
夏油理沙
- 223二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 22:17:45
山野ありさ
- 224二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 22:23:35
五条梨沙
- 225二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 22:24:27
七海リサ
- 226◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 22:30:34
陣内「げ……」
ブ男「げ?」
陣内「ゲ キ マ ブ じゃあねえのよぉーッ!あんな美人高専にいたんだなあーッ!ポニテにまとめた黒い髪、そこから見え隠れするうなじ、外国人みてえなプロポーション!すべてが俺のタイプど真ん中だぜ!!」
ブ男「は、はあ。彼女は普段京都校に常駐しているそうで。ちょうど東京港へ出張に来ていたところを伊地知さんが無理言って派遣して来てくださったのです」
陣内「伊地知さん……帰ったらお礼しよう」 - 227◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 22:49:05
陣内「お初にお目にかかる、リサさん。私は陣内啓介、しがない二級術師です。私のために時間を押して増援に来てくださったことに多大な感謝を」
リサ「そんなにかしこまらないでください。同じ高専関係者として当然のことですわ」
陣内「私ごときにもったいないお言葉です。美しいだけでなく、心も優しいあなたに会えた。それだけでこれまでの苦労など何というものではありません」
ブ男「オホン、オホン! 陣内さん。お話なら移動しながらでもいいでしょう。リサさん、車を回してください」 - 228◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 23:03:32
~移動中~
リサ「まあ、陣内さんって東京校で担任をやってらしたのね。では京都校へいらしたことは?」
陣内「それが私は前任が殉職した後の補充でして。教鞭をとっているのは去年の8月からなんですよ」
リサ「そうなんですね。でも、担任を受け持ちつつこんなに任務をこなすのは大変でしょうに……。受け持ちの生徒達はお元気?」
陣内「いや、それが前回の任務で保守派のお偉方ともめましてね。二人とも停学を喰らってまして。今回はそのしりぬぐいのようなものなんです」
リサ「停学?それって、2年の綺羅羅ちゃん達のことですか?」
陣内「ご存じですか。いやあ身内ながらお恥ずかしい限りで……」
ブ男(いつまで鼻の下伸ばしながら話しているんだこの人は。運転の邪魔になっているのにまるで気づいていない……) - 229◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 23:12:08
リサ「私は教職ではありませんが、よく学生とはお話ししますの」
陣内「そうでしたかあ!いやあ子供好き同士気が合いますなあ」
ブ男(新幹線の中では割と愚痴ってたけど)
リサ「私は幼く見えるので学生の子たちは気安く話してくれますけど、なんでしょう、たまには大人らしく扱ってほしい時もありますわ」
陣内「分かる、分かるなあ!特に若いうちから一級とか準一級になってるようなやつは、年上に対する礼儀がなっちゃあいませんからね。そういうのをきっちり教えてやるのも私の務めです」
ブ男(この前の管の巻きようから、教えられてるとは到底思えんが……) - 230◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 23:31:43
ブ男(そうだ、いいことを思いついた。この会話をスマホに録音して、任務が終わった後に聞かせてやろう)REC
リサ「でも陣内さんってすごい方ですね」
陣内「私がですか?」
リサ「ええ。京都校では御三家からの学生も在籍しているのですが、やっぱり、とても厳しい印象を受けますし、学生たちもどこか緊張した雰囲気で……。でもあなたはこんな理不尽な任務を押し付けられても、気丈にふるまわれているじゃありませんか」
陣内「私は、もう慣れました。それに悪いことばかりでもありません。その理不尽な任務のおかげで、あなたのような美しい人に出会えたのだから」
ブ男(は、歯が浮く!歯が浮いて月まで飛んでいってしまいそうなセリフだこれは!)
リサ「いやだわ陣内さん。私童顔で、そんなことあまり言われたことないのに」
陣内「そこじゃありませんよ、リサさん。確かに高校生のようなあどけない顔をされていますが、その中に洗練された美しさがある。酒も飲めない学生たちには分からない美しい点だ。それがいい。白雪姫の白い肌に紅の唇が映えるように、童顔だからこそあなたの美点が一層輝いているのです」
リサ「もう、お上手。よくそんなセリフがでてきますね」
陣内「本心ですから」
ブ男「ブフッ!」
陣内「どうした?まさか笑ってんのか?」
ブ男「い、いえ。ちょっとむせまして」
ブ男(だめだ、浮いた歯が太陽系を出てしまう……録音データどうしよう、とんだ特級呪物になってしまった) - 231二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 23:39:58
これはポルナレフ
- 232◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 23:42:08
~数時間後~
リサ「さあ、着きましたわ」
ブ男(あんな爆笑もののセリフを聞かされながら、この山道を危なげなく走り切ったな。リサさん、運転はだいぶ慣れているんじゃあないか?)
陣内「おお、ここが最後の任務の場所!リサさんと一緒ならどこでもテーマパークみたいなもんですよ、テンション上がるなあ~」
ブ男「あるのは観覧車じゃなくて水車ですがね」
リサ「ここでの任務は、簡単ですが重要度は今までとは比較にならない……」
リサ「……一級相当の『産土神』、『八尺様』の封印維持」 - 233◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 23:47:04
キリがいいので本日これまでだぜ。
お付き合いいただきありがとうだぜ。
自分で書いといてなんだけど、これもう半分ジョジョなんだぜ。
ちがうんだ、西園寺の運勢が最悪ってことを表現するのにブ男を出しただけなのに、どうしてこうなっただぜ。 - 234二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 23:48:25
乙
- 235二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 23:49:14
乙
自分で安価出しといて言うのもなんだけど、リサさんはナナミンの血縁なのかな - 236◆7MGeLzOYAfHK22/01/05(水) 23:56:16
- 237二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 00:01:27
おい不吉なことを言うんじゃないっ!
- 238◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 00:18:59
みんな頑張れ!ポル内くんの未来はみんなの安価にかかってるぜ!
ところで質問やこここうしたほうがいいんじゃないか、というところがあったら教えてくれだぜ。
明日の保守の時にお応えするぜ。
なかったらまた>>1の好きな漫画アニメを紹介しておくぜ。
じゃあおやすみだぜー
- 239二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 00:29:57
八尺様は一級相当なんだな
子供への執着心が強いイメージが有る - 240二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 12:06:15
都市伝説も呪霊になるならヤマノケとか強そう
- 241◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 13:09:23
あぶねえ、保守するのすっかり忘れてたぜ!
>>240本当にありがとうだぜ。
都市伝説系は結構ありだと思うぜ。原作からして口裂け女っぽいのがいるし、そいつは簡易領域使ってたから少なくとも準一級レベルはありそうだぜ。
でもこのスレではよっぽどのことがないと特級レベルで出すことはない予定だぜ。
でないと下手すりゃ死ぬし……。
後は、ぽんぽん出して特級のハードルを下げたくないっていうのもあるぜ。
- 242◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 13:13:13
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その2:闇芝居
一番怖かったのは1期、異論は認めるぜ
オムニバス形式だけど、演出が刺さりすぎてガチで眠れない夜もあったぜ
- 243◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 22:02:25
それじゃあ今日も始めていくぜ
- 244二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 22:03:52
よっしゃ
- 245◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 22:18:45
陣内「『産土神』。たしか、土着信仰に対する負の感情から生まれた呪霊、だっけか?」
ブ男「ええ。厳密にいえば呪霊よりも神霊、神様に近い存在ですね。呪力量に対して複雑な術式を持つものが多く、古いものは簡易領域も使用してきます。祓える人材が限られており、我々としては厄介な存在です。陣内さんは『産土神』は初めてですか?」
陣内「俺はな。でも知り合いが昔に殺られてる。でもこういうのって五条さん辺りにまとめて吹き飛ばしてもらえばいいんじゃない?」
ブ男「それがそうもいかないのですよ。『産土神』は人々の伝承から発生するので、祓ってもまた同じような呪霊が発生してしまうのです。これ以上成長しないように抑えたうえで封印してしまうのが今の呪術連の方針なのです」
陣内「なーるほど。上層部が考えそうなことだぜ」 - 246◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 22:37:43
陣内「で、俺は何をすればいい?」
リサ「封印場所までの護衛と万が一の状況への対処をお願いしようと思っていたのですが、今回は私もいるので十分です」
陣内「リサさんが?でもそんな危ないところに補助監督二人で行くなんて危ないでしょう」
ブ男「我々とて多少の心得はありますし、特にリサさんは元呪術師なんです」
陣内「ええ!?……ち、ちなみに等級は……?」
リサ「一級でした。でも、もう昔の話ですわ」
陣内(なにぃーッ!?お。俺より強かったんじゃあねえか!しかも彼女、どう見たって俺より一個か二個上、もしかしたら年下かも。女版七海さんって感じかァー)
リサ「ゆえあって術式を失い、補助監督となりましたが、地方の三級程度ならば遅れは取りませんわ」
ブ男「そういうことです。ですので陣内さんはこちらに残っていてください。子の紙に書いてある家へ挨拶巡りをしていただければ、後はゆっくりしていただいて結構ですので」
リサ「今までお疲れだったでしょう。後は我々に任せて疲れを落としてくださいな」 - 247◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 22:44:57
陣内「まさかリサさんが元術師だったなんてなあ。術式を失ったって言ってたけど、やっぱり去年の百鬼夜行の時なんだろうな」
陣内「にしても、急に手持ち無沙汰になっちまった。例えるなら、試合の命運をかけた大将戦を前にして気合い入れて臨んだら相手が急に腹が下って不戦勝になった、という感じだぜ」
陣内「で、あいさつ回りはこの家が最後だな。……なんだ、子どもがいるぞ。あんなところで何やってるんだ?」
怪しい子どもは何をしている?
- 248二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 22:55:22
鬼ごっこ
- 249二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 22:56:48
よく見ると数人の子供がおり、一人の子供が「ホントなんだって!すっごく背の高い女の人がいたんだよ!」と力説するも周りの子は疑ってる様子
- 250二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 22:57:24
- 251◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 23:14:28
子ども「本当だよ!いたんだって、こーんなに背の高い女の人が!」
たけし「そんなわけねえじゃん。そんなデカい人この村に住んでねーよ」
かおる「きっと磯野さんちの柿の木かなんかを見間違えたんだろ」
子ども「違うよ!僕が見たのはさくらさんちの家の前なんだから!」
陣内「どうしたどうした。もう夕方だぜ。喧嘩はやめてさっさとうちに帰りな」
たけし「だれだよおっさん。このへんの人じゃないだろ」
かおる「あ、そうだ。お前が見たっていう女の人、きっとこの人だよ」
陣内「俺が女に見えるだって?おいおい冗談きついぜ。このハンサム顔が女に見えるって?」 - 252◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 23:21:44
子ども「ちがうよ、このおじさんも大きいけれど、あの女の人はもっと大きかった、それこそ磯野さんちの柿の木ぐらい大きかったんだ!」
たけし「磯野さんちの柿の木って、うちの父ちゃんが脚立に乗ってもてっぺんに届かないんだぜ。そんな女の人、この村どころか地球上にもいるわけないだろ、『ONEPIECE』じゃあるまいし」
かおる「よく見ろよ、あの人の柱みたいな髪の毛。あれに木の枝かなんかがかぶさって、暗いところで見たら女の人に見えなくもないんじゃない?」
陣内「初対面の大人に対して随分な口を利くじゃあねえか。この髪はファッションなんだ、この世で一等イカした、カッチョイイ髪型なんだぜ!」
たけし「うそだあ、そんなえのきだけの根元みたいな髪の毛見たことないぜ。……なんか見てたら腹減ってきちまった。じゃあ、また明日なー」
かおる「俺も帰るぜ。その女の人、きっと幻だから気にすんなよー」
子ども「あ、まって!」 - 253◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 23:25:53
陣内「オイ待て、って逃げられたな。この髪型の良さを叩き込んでやろうと思ったのに」
子ども「ホントに見たんだ、でっかい女の人」
陣内(でもこのガキ、妙なことを言ってるな……。資料にあった『八尺様』の容姿と被る。……まさか)
陣内「おい君。俺は陣内ってもんだ。この村の〇〇さんってとこに用があってきたんだ。君の名前は?」
子ども「ぼ、ぼくは>>255っていうんだ」
- 254二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 23:26:16
八尺様
- 255二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 23:26:35
勇斗
- 256二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 23:28:08
名字まで必要なら、綾之川勇斗で
- 257◆7MGeLzOYAfHK22/01/06(木) 23:47:00
勇斗「綾之川勇斗っていうんだ。おじさんの探してるの、多分僕の家だよ」
陣内「そうか、それはラッキーだぜ。案内してくれねえか?もうすぐ日も暮れちまうしよお」
勇斗「いいよ、ついてきて」
陣内「ところでよ、勇斗君。さっき言ってた女の人のこと、聞かせてくれるかい?」
勇斗「信じてくれるの?」
陣内「ああ、もしかしたら俺の探してる人かもしれないんだ。どんなだったか聞かせてくれるかい?」
勇斗「えっとね、背がすっごい高かった。ほら、そこにさくらさんちがあるでしょ。あそこの生垣から上半身が見えてたから、とっても背が高かったと思う」
陣内(この生垣か。高さが俺の額ぐらいだから、そこから上半身が出るとなると人間とは考えにくいな) - 258二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 23:52:57
安価なのに破綻せず普通にストーリーになってる
- 259◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 00:10:16
勇斗「後は……、え、えっとね……」
陣内「なんだい、恥ずかしがらずに言ってみな」
勇斗「お……」
陣内「お?」
勇斗「おっぱいがおっきかった」 - 260◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 00:10:38
陣内「……」
勇斗「……」
陣内「……どのくらいだ?」
勇斗「え?」
陣内「どのくらい大きかった?」
勇斗「え、えっと」
陣内「このくらいか?」
勇斗「もっと」
陣内「こーのくらいか?」
勇斗「もっともっと!」
陣内「こお~~~んのくらいかあ~ッ!?」
勇斗「も~~~っと大きかった!」
陣内「おいおい大人をからかっちゃいけねえゼェ~ッ。これより大きかったら、坊主の肩まで谷間に埋まっちまうじゃあねえかーッ」
勇斗「でも本当にそれぐらいあったんだよォ~ッ!」
陣内「分かるぜ。男なら誰だってでっかいおっぱいを夢見るもんさ。でもやっぱり手のひらに収まるサイズが一番いいんだぜぇ~。デカけりゃあいいってもんじゃねえのよ」
勇斗「そんなことないよ、絶対大きいほうがいい!」
陣内「頑固な奴だな…。来な。お前の『癖』がどれほどのもんか、ちと試してやろうじゃあねえか」 - 261◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 00:11:12
恥も外聞もなく大きな声でおっぱい談義をしながら綾之川家へと向かった二人。その後、先についていたブ男に説教されるのであった。別行動になっていたリサに聞かれていなかったのが不幸中の幸いか。
そして、F~Gカップぐらいが一番グッとくるという結論に達した陣内と勇斗はたちまち友達になった - 262◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 00:12:53
本日はこれで終了だぜ。
お付き合いいただきありがとうございましただぜ。 - 263二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:15:43
乙
これは大分ポルナレフですよ、間違いない! - 264◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 00:36:26
ありがとうだぜ、そこはマジで気をつけてるところだから……
でも他の安価SSみたいなぶっ飛んだのもこれがひと段落したらやってみたいぜ。
当初の想定より原作キャラが絡んできているので、もう思い切って虎杖入学後の時間軸まで侵食して
あわよくば原作イベントに介入するところまで行ってしまおうか悩み中だぜ。
今回みたいに都市伝説バスターズやりたくてスレを立てたけど、死亡キャラ救済をして虎釘とむたみわをくっつけたい気持ちもある……心がふたつある~(ちいかわ並感)
じゃあ寝る前にこのスレ史上最も重要な安価を行うぜ……。
ズバリ、リサさんは>>268カップ!
(黒子がある、などのこだわりポイントもバッチこい!)
後ついでにブ男の本名>>273
じゃあお休みだぜー
- 265二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:54:01
あっ、そっちがついでなのね
- 266二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:54:24
C
- 267二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:54:34
E
- 268二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:55:19
B(昔から小さいのをちょっと気にしてる)
- 269二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:55:59
武野段吉(たけのだんきち)
- 270二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:56:27
仙堂アラタ
- 271二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:56:44
河原哲夫
- 272二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:57:20
金杉透
- 273二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 01:03:20
床間 武雄(とこま たけお)
武雄をぶおと読み 床間の「とこ」でブ男というあだ名 - 274二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 08:53:57
絶妙にいそうな名前
- 275◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 10:34:48
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その3:裏バイト 逃亡禁止
最近読んでめっちゃ面白かったぜ。幽霊とかだけじゃなくって、宇宙人とかよくわかんないものも脅威として登場する ザ・オカルトといった感じだぜ。
- 276二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 12:46:06
原作介入もたしかに面白いかも
- 277◆7MGeLzOYAfHK22/01/07(金) 21:59:01
土壇場で申し訳ないんだが、野暮用が押してて今日の投下は無理っぽいんだぜ。
毎回安価に参加してくれる皆さんにはがっかりさせてしまってごめんなさいだぜ。 - 278二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 22:02:31
ありゃ残念
- 279二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 08:43:04
- 280二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 12:41:48
法主保守
- 281二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 20:44:54
ほっしゅ
- 282◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:10:41
- 283◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:14:04
https://bbs.animanch.com/board/274455/
それと、呪術安価SS総合スレ2(上記)にて、当スレについて書き込んでくれた人がいたぜ。
この場を借りて厚く御礼申し上げますだぜ。
それでははじめていくぜ。
- 284二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 22:14:20
ちょっと寂しいけどまあ仕方ない
- 285二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 22:16:25
マジか、見てくれる人多いのは嬉しいな
- 286◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:24:56
ブ男「いいですか、ここは呪術連が代々お世話になっている『窓』の一族の家です。くれぐれも失礼のないようにお願いしますよ!」
陣内「分かった分かった。もうあんな話はしねえって」
勇斗「やーい、お兄ちゃん怒られてやんの」
陣内「こ、このガキンチョが~」 - 287◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:32:06
リサ「お二人とも、随分長く話していましたね」
陣内「リサさん、戻ってらしたんですか」
リサ「封印の方も異常はなかったので直ぐに終わりましたの」
陣内(あんなくだらないことで怒られているのを見られずに済んでよかったぜ。それに……)
リサ「?」ペターン
陣内(巨乳談義してたなんてバレたら、ぜってー幻滅されちまうよ) - 288◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:43:19
父親「高専の方ですね。勇斗の父です。本日は遠いところからよくおいでくださいました」
陣内「これはご丁寧にありがとうございます。高専から来ました、陣内と申します」
勇斗「ただい……あ、こんばんは」
父親「勇斗、陣内さんと一緒だったのかい?」
勇斗「うん。さっきそこで会ったんだ」
父親「これはこれは息子の相手までしてくださって。まあ玄関で立ち話も何なんで上がってください」
陣内「それでは、遠慮なくお邪魔します」 - 289◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:50:24
ブ男「いやあ、門があり庭があり、絵にかいたような格式高い日本家屋、といったお宅ですなあ」
父親「恐れ入ります。といっても古いだけですよ」
勇斗「たまに親戚のちっちゃい子が迷子になったりするよ」
祖父「なんじゃ勇斗。帰っとったんか」
勇斗「おじいちゃん。ただいま」
祖父「ああ、呪術連の奴らが来とんのか。そうか、もうそんな季節か……」
陣内「陣内と申します」
祖父「ふん。呪術連のやつらは好かん。お前らは口だけでいざというときに役に立たんわい」
父親「じいさん、お客さんに何言いだすんだ」
祖父「そいつらに比べりゃ、山の上の若い坊さんのほうがよっぽど頼もしいわえ。用が済んだらさっさと帰るがええ」
陣内(おいおい、随分な爺さんだな……) - 290◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 22:58:19
勇斗「きいてきいておじいちゃん、今日ね、すごい女の人を見たんだよ」
祖父「おうおうどうした勇斗。女?どんな女だったんじゃ?」
勇斗「えっとね、すっごく大きな女の人」
祖父「大きい?乳がか?死んだばあさんよりええ乳しとったんだったら、わしも拝んでみたかったのう」
陣内(この祖父ありてこの孫あり、か)
勇斗「おっぱいもおっきかったけど、身長もおっきかったよ、桜さんちの生垣からおっぱいみえるくらい」 - 291二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 23:10:41
このレスは削除されています
- 292二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 23:11:12
連投かな
- 293◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 23:24:54
すまん、コピペミスだったぜ
- 294◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 23:25:16
ガシィッ!!
祖父「見たんか!!?」
勇斗「痛っ! え、 何?」
祖父「本当に見たんか!!?勇斗、どこで見た!!?」
ブ男「お、おじいさん、急にどうされたのです!?」
リサ「勇斗君がびっくりしてるじゃないですか!」
陣内「血相変えていきなりどうしたんだ!?」
勇斗「何だよおじいちゃんびっくりするじゃん!」 - 295◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 23:29:20
勇斗「それに見たも何も、さっき門のところにいたよ。僕挨拶してから家に入ってきたもん。ほら、あの人だよ。今縁側から入ってきてる人だよ」
祖父「……は?」
ブ男「……何を、言っているんだ?」
陣内「そんな女一緒に来てねえし」
リサ「縁側には人影すら」
ぽ ぽぽ ぽっぽぽぽ - 296◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 23:34:40
勇斗「……あの人……顔が……?」
グイイイイイイッ!!!
勇斗「うわああー---ッ!!?」
祖父「勇斗!!?」
ブ男「き、急に勇斗君が宙に!!?」
陣内「呪霊だッ!呪霊の攻撃を受けているッッ!」
ぽぽぽっぽ ぽぽ、ぽぽぽぽ
勇斗「ひいい!いやだあー----ッ助けてー---ッ!」 - 297◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 23:45:23
リサ「『オーバードライブ』ッッ!!!」
バリバリバリバリ!!!
勇斗「わあああああ!?」
ドサッ
祖父「勇斗!? 大丈夫か!?」
勇斗「あ、ああああ……」ガタガタ
陣内「すっかり怯えているぞ!」
ブ男「それより何だったんだ今のは!? 『見える』人間が何人もいるのに誰も気づかなった!?」
リサ「皆さん!!!」 - 298二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 23:49:43
ポポポーポ・ポーポポ
- 299◆7MGeLzOYAfHK22/01/08(土) 23:55:09
リサ「ここは危険です!今すぐにここから離れるのです!おじいさん、勝手口は?」
祖父「こ、こっちじゃ」
リサ「陣内さん!二人を連れて勝手口から出るのでついてきてください!多少建物や公共物を破壊してもいい、あの縁側と反対方向に逃げるのです!」
陣内「了解!」
リサ「床間さんはこのまま玄関を出て車を回し、呪具をいつでも取り出せる状態にしてください!この方向だと……確か駐車場があるコンビニがあったはずですのでそこで合流しましょう!信号の類は全部無視、最速でお願いします!」
ブ男「承知しました!」
祖父「この道じゃ、まっすぐ行けばさっき言ってたコンビニがある!」
勇斗「あ、ああ…」ガタガタ
リサ「勇斗君が放心状態です!」
陣内「リサさん勇斗を担いでくれ、俺が爺さんを背負う!
祖父「す、すまん」 - 300◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 00:03:30
タッタッタッタッタッタ
陣内「一体全体何が何だか…!? リサさん、あれが何かわかってるのか?」
リサ「分かりません。しかし、以前似たような術式の呪霊と戦ったことがあります」
陣内「戦ったことがあるだって!?姿が見えないどころか、気配すらなかった!『術師にすら見えない呪霊』なんか聞いたことがねえぜ!」
ぽ
陣内「ん?」
ぽ ぽ ぽ
陣内「またさっきの音だ!後ろから聞こえてくるぜ!」
リサ「相手はおそらく視認できないでしょう。陣内さん、あなたの術式で対処可能ですか?」
陣内「だめだ!ここは少ないながらも住宅があるから、見えない相手に四方八方ぶち込むのは危険すぎる!リサさんのさっきの術式はだめなのか!?」
リサ「あれは小手先の技術、距離を離すことはできません!このままでは床間さんと合流できないし、仮にギリギリでできたとしても、車ごと攻撃されてしまう!」 - 301◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 00:15:31
ぽぽぽ ぽぽぽ ぽぽぽぽぽ
陣内「どうしろってんだ、ちくしょう!」
陣内(ぜ、絶望的な状況だぜ……) - 302◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 00:16:03
と、いうところで今日の投下は以上になるぜ。
お付き合いいただきありがとうございましただぜ。 - 303二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:16:59
乙
- 304二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:18:03
乙
八尺様は一級相当ってことは、ナナミンや東堂なら問題なく祓えるってこと? - 305二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:28:25
乙
ところで八尺様と戦うことになったのは、俺が安価で勇斗を出したせい? - 306二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:29:01
このレスは削除されています
- 307◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 00:49:05
術式は効くし、呪力のこもった攻撃なら当たる、とだけ言っておくぜ。
戦うことはわりと最初から決まってたぜ。でも八尺様に魅入られた人のキャラが固まってなかったから、逆に勇斗の安価は助かったぜ。
そう、ここは安価スレ。安価のない日なんて許されていないんだぜ!
ということでここで問題だ!敵が見えないこの状況でどうやって敵の追跡をかわすか?
番号と、どんな方法かを書いてくれ!
3択―ひとつだけ選びなさい
答え①ハンサムの陣内は突如反撃のアイデアがひらめく
答え②仲間がきて助けてくれる
答え③かわせない。現実は非情である。
回答欄:>>312
>>306は安価が近すぎたと感じたから消したあとだぜ、気にしないでくれだぜ。
じゃあお休みだぜー
- 308二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:50:09
このレスは削除されています
- 309二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:51:05
わ、分からねえ
- 310二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:54:30
1 呪力を込めた墨かなにかをぶちまけて当てる
- 311二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 00:55:08
2 追加で人員が
- 312二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 01:00:12
- 313二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 01:23:49
なんかマジで難しすぎて間違ってたら怖いぜ
- 314二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 10:17:18
ほしゆ
- 315◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 13:53:18
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その4:地獄先生ぬ〜べ〜
『朝のこども劇場』。このワードを知ってるなら知ってる人も多いはずだぜ。
子供の頃、アニメ見てから漫画読んだら花子さんのところでトラウマになりかけたぜ。
結構最近まで続編をやってたらしいぜ。
- 316二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 13:54:22
ぬ~べ~は怖いエピソード多かったな、怪人Aが一番トラウマだわ
- 317◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 22:14:55
それじゃあ今日も始めていくぜ。
……と、言いたいところなんだが、家に突如襲来した親戚に飲まされているので、投下間隔がいつもよりあくと思うぜ。
しこたま飲まされたので疑似脱字が多くなるかもしれんぜ。
イレギュラー多くてすまんのだぜ。
はじめて行くぜー - 318◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 22:15:45
陣内「!……リサさん、奴は見えないだけで、呪力で攻撃できるんだよな?」
リサ「ええ、当たればダメージを与えられるはずです」
陣内「……やっぱりよぉー。ハンサムな陣内啓介様は、いつだって反撃のアイデアを思いつくようだぜ!」 - 319二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 22:16:54
あんま飲めない方だから分かる
と言うかお酒自体好きじゃない - 320◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 22:47:21
ザクッ ブシャアアアアアア
リサ「陣内さん、な,何を!?」
陣内「色を、つけているんだぜ。呪力のこもった俺の血でよぉーッ! 符を作ったりするときの墨がありゃあもっと良かったが、そう都合よく落ちてはねえからなァーッ!」
リサ「あそこよ!後方約2メートル!透明なものに血が引っ掛かっている!」
陣内「見えればよぉ。狙いをつけて吹き飛ばすのは造作もないことだぜ!『術式反転・バリバリバリアー』ッッ!!」
ぽッッ
キュイン ドオンッ - 321◆7MGeLzOYAfHK22/01/09(日) 23:03:40
リサ「やった!遠くへ吹き飛んでいったわ!」
陣内「確実に祓えた自身はねえが、少なくとも2、3キロは吹き飛ばしたはずだぜ。今のうちに合流して、反対方向にぶっ飛ばしつつ作戦を立てるんだ」
祖父「おおお、い、一体何が起こっているんじゃ?」
陣内「じいさん正気に戻ったか。すまねえがこっからは走ってもらうぜ。さっきのと腕の傷で、人ひとりおぶる余裕は、もうねえからよ」 - 322二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 23:04:39
攻略法合ってたの!?
なんかポルナレフを参考にして無理矢理脳からひねり出したんだけど - 323二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 07:14:38
ほし
- 324二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 09:18:42
えっ、どうしたんだ?
- 325二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 10:48:31
寝落ちかな?
- 326◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 12:26:58
いつの間にか寝落ちしてたぜ……重ね重ね申し訳ない。
今日は時間通りできるはずだぜ。 - 327◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 22:11:34
お待たせしました!
やっと今日から通常通り投下できると思うぜ。
それでははじめていくぜ。 - 328二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 22:15:48
やったぜ
ところでPCからだと200レスずつしか見れないの俺だけかな - 329◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 22:17:04
ブ男「みなさんご無事ですか!?」
リサ「全員揃っています!全員乗ったらこのまま向こうのほうへ!もしくは、呪術的に守られている場所があれば」
祖父「あ、あの山の方に寺がある。住職が最近代替わりしたが、そこら辺よりはマシなはずじゃ!」
ブ男「ではおじいさん、助手席で道案内をお願いします!他の3人は後部座席へ!リサさん、陣内さんの手当てを!」 - 330◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 22:22:31
車内
リサ「コオオオオ……」ビリビリ
陣内「血が止まっていく……。これは、反転術式か」
リサ「私の反転術式は私固有の術式ではなく、チベットの山奥に伝わる伝統的な呪術を応用したもの。攻撃に転用できる反面治癒能力は弱く、応急処置程度が限界ですが」
陣内「いや、十分だぜ。ありがとう。手が空いたら後ろのトランクから藁人形を出して準備しといてくれ。きっと必要になる」 - 331◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 22:35:57
ブ男「それも大事ですが、状況を整理するのが先決でしょう。まず、アレはなんなのか知らなければ」
陣内「何って、『八尺様』だろ。……そうだ、封印はどうなった?あんたら見にいったんじゃないのかよ!?」
ブ男「それなのですが……封印は完璧でした。文句のつけようもなくなされていたんですよ!」
陣内「じゃああいつはなんなんだ!」
リサ「……新しく、発生したのではないでしょうか」
ブ男「なんですって?」
リサ「これはあくまで仮説ですが、封印によって、『八尺様』に向かうはずの負の感情が遮断され、溜まったものが呪いに変わったのでは?」 - 332◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 22:57:47
陣内「おいおいその原理じゃあよ、封印されている『産土神』全てに劣化コピーが生まれていることになるぜ!」
ブ男「実際そうなのですよ!通常、そういった劣化コピーが周りに発生しているものなのです。しかしそういったものは3級がいいところ。リサさんで問題なく祓えるレベルなのです!」
陣内「しかし奴は術師にすら見えなかった。それに術式をぶち当てた時の手応え、明らかに準一級以上はあるぜ! ……ハッ!」 - 333◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 23:12:24
陣内「ネットだ!この『八尺様』の話はネットに拡散されちまってて、知名度が段違いなんだ!」
ブ男「なるほど、それはありえなくもないですな」
陣内「奴の成り立ちは今はこのくらいでいいだろ。それよりどうやって奴を祓うかだ。リサさん。奴の術式に心当たりがあるって本当かい?」
リサ「ええ、以前アメリカで似た呪いを見たことがありますので」
陣内「アメリカ?呪霊の発生は日本だけなんじゃ?」
リサ「日本が極端に多いだけで、ないわけではないのですよ。それに海外では主に呪詛師が問題になっています。……それはさておき、術式の話です」 - 334二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:19:24
スレンダーマンかな
- 335◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 23:39:07
リサ「おそらく奴は『被呪者にしか視認できない』性質をもっています。ネットロアにある逸話とも合致する性質ですから、まず間違いないでしょう」
陣内「そ、そんなことが……。でも、それじゃあ計算が合わねえ。そんな厄介な術式なら、相応の『縛り』があるはずだぜ」
リサ「まずわかっているのが、『被呪者の元に瞬間移動したり、被呪者本人に直接発動するタイプではない』ということ。あくまで呪霊本体が追いつめて、手ずから捕獲する必要があります。そして『追うスピードは早くはない』ということ。先ほど追われている感覚では、速さはせいぜい、時速20キロから25キロ、プロの陸上選手ぐらいと思えばいいでしょう。」
陣内「じゃあ車なら余裕でチギれるぜ」
リサ「スピードに関してはブラフの可能性もありますし、何より呪霊は『直線距離』で来ます。車でも悪路に捕まれば追いつかれてしまうでしょう」 - 336二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:39:26
このレスは削除されています
- 337二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:40:07
このレスは削除されています
- 338二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:48:28
安価遠くない?
- 339◆7MGeLzOYAfHK22/01/10(月) 23:52:35
- 340二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:00:07
出現の際に必ず「ぽぽぽ」という声が出る
- 341二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:03:49
秤と星のラインによると祖父の声を真似て騙そうとしていた
- 342二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:04:45
- 343◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 00:33:01
陣内「そういえば、音がしてたな。『ポッポッポ』っていう音がよお」
リサ「それは八尺様の『声』のようですね」
陣内「おかしいな、ガキどもがよこしたライン(ほぼネットまとめの切り抜き)によると、その声も被呪者にしか聞こえないはずだぜ。それによるとだな、奴は被呪者の親しい人間の声をまねておびき出すそうだぜ」
ブ男「では、我々に聞こえていたその『ポポポ』という音が、勇斗君には誰かの声に聞こえていたのかもしれませんね」 - 344◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 00:42:56
陣内「かもな。よし、総括すると……。一つ、奴は勇斗にしか見えなくて勇斗をまっすぐ追ってくる。二つ、勇斗の親しい人間の声を使ってだましてくる可能性がある。三つ、こちらの攻撃は通常通り効きそうだが、耐久力は準一級程度はある。 で、いいか?」
ブ男「三つ目に関しては陣内さんの感覚なので同とも言えませんが、祓えたにしろ祓えてなかったにしろ、今夜はお寺で籠城戦になりそうですね」
リサ「それには私も賛成です。それに効果のありそうな呪具がそれなりにある。北としても十分に迎え撃てるでしょう」
陣内「決まりだな。ガキどものラインだと、最後はB級ホラーのラストみたいな感じになっていたが、ここは現実。朝になる前にきっちりぶちのめして祓う!」 - 345◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 00:43:20
本日はここまでだぜ
お付き合いいただきありがとうだぜ - 346二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:44:18
乙
正統派ホラーみたいになってきました - 347二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:45:13
乙
強さじゃ原作の特級連中のほうが上のはずなのに、こっちのほうが怖い - 348二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:46:38
男子をターゲットにってのは的外れだったか
- 349◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 01:27:35
- 350二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 08:23:48
しかし推理が当たっててほっとした
透明な相手に色を付けるのは鉄板だから - 351二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 12:28:14
保守派
- 352◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 13:51:40
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その5:学校の怪談シリーズ
いろいろあるけど、一番なじみ深いのは児童書の『学校の怪談』シリーズだぜ。
>>1の小学校にはあったけど、皆さんの小学校はどうだったかな?
映画も見てみたいんだが、ネトフリやアマプラじゃ見かけないんだぜ。
多分DVDだけ?教えて偉い人。
- 353二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 15:14:45
怪談レストランシリーズのほうが印象深いかな
- 354◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 22:01:34
おっし間に合った!
それでは今日もやっていくぜ! - 355◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 22:05:09
~数十分後、山のお寺~
住職「闇より出でて闇より黒く、その汚れを禊ぎ祓え」
ズズズズズ……
住職「これで呪霊は入ってこれず、接触したらすぐにわかるでしょう」
陣内「しかし意外だったな。若い住職さんだとは思ったが、まさか高専関係者だったとは」
住職「元、ですけどね。補助監督をやめて実家のこの寺に戻ってきたんです。でもまさか、辞めてまで呪いに相対することになるなんて……」
ブ男「直接戦闘に参加する必要はありません。後は我々に任せてください」 - 356◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 22:19:42
ブ男「陣内さん、人形の設置終わりました」
陣内「よし、準備完了だな」
祖父「おい、言い伝えと大分違うぞ!本当に勇斗は助かるんじゃろうな!?」
陣内「大丈夫だじいさん。俺たちはプロだ。命に代えてもアンタとお孫さんは守って見せるからよ」
祖父「……わしの弟の時も、そんな風にいっとったよ」
ブ男「弟さんが、いらしたのですか?」
祖父「弟が魅入られたのもちょうど今の勇斗ぐらいの時じゃった。言い伝えの通り結界を張り、そのうえでいろいろなまじないを使っておるようじゃった。……しかし、次の朝に残ったものは、部屋いっぱいにぶちまけられた、まじない師どもの血と骨と臓物ばかり。……弟は、死体も残らんかったのう……」
陣内「……じいさん」 - 357◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 22:33:54
祖父「アンタらに任せるほかないのはわかっとる。じゃがわしは不安でたまらん!弟だけではなく孫まで失うなどと……!」
勇斗「……おじいちゃん」
祖父「勇斗、目が覚めたのか!?」
リサ「目が覚めたので、お連れしました。比較的安定していますが……」
勇斗「そっか、床の間に飾ってあるあの子供の写真、誰も教えてくれなかったけど、おじいちゃんの弟の写真だったんだね」
祖父「勇斗!目が覚めたならよかった!さ、じいちゃんと隠れておこう。きっと全部うまくいくから」
ブ男「……それなのですが」
陣内「いやじいさん。勇斗君は俺たちと一緒だ」 - 358◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 22:41:32
祖父「なぜじゃ!」
陣内「魅入られたのは勇斗一人。万が一俺たちがやられたときに勇斗がアンタと一緒にいれば、アンタまで死ぬことになるかもしれねえ」
祖父「今更いつ死のうが構わん!孫のそばにいさせろ!」
ブ男「おじいさん、失礼を承知で言いますが、護衛対象が増えるのは足手まといです。こちらの戦況を有利に運ぶためにも、ここはこらえてください!」
祖父「じゃが」
陣内「アンタの弟の時も、呪術師たちはそう言ったはずだぜ」
祖父「それは……」
勇斗「おじいちゃん。僕、このお兄ちゃんたちと一緒にいる」
祖父「勇斗!」
勇斗「怖いけど、このお兄ちゃんたちが守ってくれるんでしょ?さっきだってあの怖い女の人から守って、ここまで連れてきてくれたんだ。きっと大丈夫だよ、僕、やるよ!」
祖父「それでもなあ、勇斗!」
陣内「住職、頼む」
住職「分かりました。ほら、綾之川さん。行きましょう」
祖父「なんじゃ若造、その腕を放さんか!勇斗、勇斗!」 - 359◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 23:03:42
勇斗「……」
リサ「勇斗くん……。かわいそうに、つい数時間前までは普通に暮らしてた子供だったのに……」
勇斗「ありがと、おねえさん。でも、仕方ないよ。何が何だかわからないけど、あいつが、怖い奴だってことは、分かる」ガタガタ
勇斗「アイツの顔、何にもなかったんだ、のっぺらぼうでもないんだ。なんか、顔が全部穴みたいになって、真っ暗だったんだ。アイツにつかまれて顔を見られた時、アイツの顔の穴から、もっと怖いやつがこっちを覗いてて、僕は捕まって死ぬよりも恐ろしい目にあわされる……。そんな気がしてならないんだ!怖いよ……ヒック……今までで、一番怖い」
陣内「そうか、怖いだけか」
勇斗「お兄ちゃんはアイツを見てなかったの!?怖い以外何だってのさ!!」
陣内「さあ。アイツが見えるのはお前だけだし、たとえ見えてたとしてもお前がどれだけ怖いかなんて俺にはわからんよ」
リサ「陣内さん、子どもにそんな言い方!」
陣内「いや、これは今言っとかなきゃいけねえんだ!」 - 360◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 23:19:43
ガシッ
勇斗「痛ッ。肩が痛いよ、おにいちゃん」
陣内「いいか勇斗。男には、命をかけて戦わなきゃいけねえときが必ず来る。突然にだ。心の準備なんて意味ねえぐらい突然にだ。それをしくじったら死ぬか、死ぬよりみじめな目に会うんだ。そんな恐ろしいのが長い人生の中で何回も襲ってくるんだ。お前にとって、その1回目が今なんだ!」
勇斗「そ、そんなのどうすればいいんだよ!」
陣内「それも自分で考えるんだ。流行りのRPGゲームみたいにヒントなんかくれねえし、やり直しもできねえ。でもそんなかで自分にとって一番ましな結果をつかみ取るしかねえんだ。でもま、初めてにしちゃお前はラッキーさ」
勇斗「これが、ラッキーだって」
陣内「ああ。俺たちがいるからな。強力な助っ人が3人も。あれこれ考えることも、不安に思うこともねえ。お前は俺たちの言うことを聞いていればいいんだからな」
勇斗「ほんと?お兄ちゃんたちの言うとおりにすれば、おじいちゃんは助かる?」
陣内「ああ、俺たちに任せとけ」 - 361◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 23:35:30
ブ男「では手はず通り、私が勇斗君の護衛をしましょう。お二人は境内の所定の位置へ」
リサ「了解。では、生きてまた会いましょう」
陣内「床間さん。勇斗をよろしく頼むぜ」
ブ男(以下、床間)「任されました。……あれ?陣内さん、今私の名前?」
陣内「リサさんがそう呼んでたじゃねえか。まあ、最後になるかもしれんのだし、名前ぐらい呼ばせろい」
床間「……そうですね。では、明日からもそう呼んでもらうこととしましょう」 - 362◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 23:45:31
リサ「教え子さんに連絡入れなくていいんですか?」
陣内「任務で修羅場くぐるたびに『俺が死んだら~』なんてライン入れてたら教師の威厳皆無じゃないっすか。ま、アイツらも術師の端くれ、そのぐらいは分かってるはずです」
リサ「……陣内さん、さっき勇斗君に言ったことですが」
陣内「あ、あれはちょっとカッコつけすぎましたかね?」
リサ「いいえ、あの時止めようとするべきではありませんでした。すみません」
陣内「謝んないでくださいよ。俺も偉そうなこと言っちゃいまして……。ただ」
リサ「ただ?」
陣内「俺の時はいませんでしたから、助っ人」
住職「みなさん!来ましたよ!『帳』に強力な呪力が接触しています!場所は境内前方、お二人の正面です!」
陣内「ちくしょう、やっぱ祓えてなかったか!」
リサ「ここで仕留めればいいだけのこと!行きますよ!」
陣内「住職さん、『帳』を解除だァーッ!」 - 363◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 23:54:21
ぽ ぽ ぽぽ
陣内「今この境内には勇斗の『形代』にした藁人形が数体配置されているッ!相手の姿はこちらには見えねえが、相手が『形代』に反応すれば!」
グイイッ
陣内「来たッ!リサさん、最初のやつだ!仮説通り一番近くに配置していた人形に食いついたぜッ!」
リサ「分かっています!『オーバードライブ』!!」
バリバリバリバリ‼‼
ぽおおおおおおおおおおっ
リサ「人形は特殊な糸で私とつながっており、相手が食いつけば手に取るようにわかる!」
陣内「そこに『オーバードライブ』をぶち込む!マグロ漁で使う電気ショックみてえにな!」
陣内「そして奴は依然見えないが、奴に通っているリサさんの呪力は俺にも見える!俺はそこに近づいてぇーー-」
ガオンッ‼‼
ぽおおおおぽぽぽぽ!!
陣内「順転で削り取るッ!これを奴がくたばるまで続ける!そして今確信したッ!こいつは『俺達には反撃できねえ』ッ! 多分『縛り』の一環なんだろうなァーッ!」
リサ「そしてこの呪霊は私の予想通り、『被呪者が複数いる場合、一番近くにいるものを優先して攻撃する』ッ!元の伝承からして複数の被呪者がいることを想定していない術式、イレギュラーに陥った場合、一番シンプルな動きをすることは簡単に想像できるッ!そしてこの人形たちは、呪霊が境内をジグザグに動いていくように設置されているッ!」
陣内「この調子なら、30、いや40回は順転をぶち込んでやれるぜッ!術式におぼれたな、俺たちの勝ちだァーッ!」 - 364◆7MGeLzOYAfHK22/01/11(火) 23:57:47
本日の投下はこれにて終了だぜ。
ありがとうございましただぜ。
安価スレをうたっておきながら、今日は一つも安価を取ってねえ!
でも話がある程度固まると取りづらい……ジレンマだぜ……今度スレ立てするときは『ときどき安価』とか『微安価』にしないとタイトル詐欺になっちまうぜ。
それじゃあお休みだぜー - 365二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 23:58:34
乙
まだ二転三転しそうだな - 366二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 00:08:52
乙
ならせっかくだし原作キャラの誰かが八尺様をどう攻略するとか、そういうの教えてほしい
安価でキャラ指定する形で - 367二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 00:14:54
乙
ジョジョと呪術と都市伝説バスターが違和感なく混じってますね - 368二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 10:39:11
保守
- 369二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 17:27:11
保守
- 370◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 22:07:48
本日も初めていくぜー
- 371二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:08:43
よっしゃっしゃ
- 372◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 22:12:53
グシャア
陣内「一つ目の人形が潰れたか。だが一つ目で6,7回は削り取ってやったぜ!」
陣内「人形はまだある。呪力の流れ具合からして、胸から腹にかけて大分削り取ったようだぜ!」
グイイッ
リサ「二つ目に食いつきました!『オーバードライブ』ッ!!」
バリバリバリバリ‼‼
陣内「そこだッ!もう一発喰らえッ!」
ガオンッ‼‼
ぽおおっ ぽ ぽ ぽぽぽ……
陣内「手ごたえありだッ!腹を完全にえぐり取って引きちぎったぜッ!」
リサ「如何に核の位置が分からないといえど、これだけ傷を負えば無事ではすむまい!」
グシャア
リサ「! 人形が一撃で潰された!」
陣内「今更本気を出そうがもう遅いッ!二つ目の人形から三つ目までの直線上を一気に削りとってやるぜ!」
ガオンッ‼‼
ドオオオオオオオオン - 373◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 22:34:52
陣内「……境内をちと余分に削っちまったが、これで祓えたはずだ」
リサ「これで3つ目の人形が壊されなければ、完全に祓えたといえるでしょうが」
グシャア‼
リサ「! 三つ目が!?」
陣内「しぶとい奴だ!リサさん、奴に呪力をッ!」
リサ「もうやっています!……しかしなぜだ、手ごたえがない!」 - 374◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 22:43:33
グシャア‼
リサ「な……ッ!」
陣内「次がもう壊れたッ! 速いッ! 野郎、何だこの速さは!?」
リサ「的を絞っていては追いつかないッ!全方位『オーバードライブ』ッッ!!」
バリバリバリバリ‼‼
ぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
陣内「なにィ—――――――ッ!!あ、あの呪力の流れ方はッ!あの輪郭はッ!」 - 375◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 22:44:01
陣内「『上半身だけ』だッ!まるで学校の怪談の『テケテケ』のように、手をついて高速で移動しているッ!俺が胴体を削り取ったから、体が軽くなっちまったんだッ!」
グシャア‼
グシャア‼
グシャア‼
リサ「人形が次々に壊されていくッ!このままでは、我々が駆けつけるよりも速く、奴が勇斗君のところに行ってしまうッ!」
陣内「床間さん、気をつけろォーーーーーッ!奴が向かっているッ!想定よりもずっと速いスピードでそっちに向かっているぞォーッ!」 - 376二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:46:04
ジョ術の奇妙な廻戦
- 377◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 23:04:20
床間「なんと、こっちまで来たかッ!『不可視』というものがこれほどに恐ろしかったとは!」
勇斗「あ、ああ……!」
ぽぽぽ ぽおっぽぽぽぽぽぽ
勇斗「うわあ――――ッ!あ、アイツだあ―――ッ!」
床間「勇斗君、パニックになってはいけない!」
ドグシャアアア!!!
床間「な、に……?」ゴフッ
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
勇斗「お、おじさん……!!」
床間「油断した……!この呪霊、『直線上』なら攻撃できるのか……!こいつと被呪者を結ぶ『直線上』なら……障害を排除するために攻撃できるのか……ッ!勇斗君が後方に逃げて、私たち二人と奴が一直線上にになった瞬間に攻撃された……み、見通しが、甘かった……何もかもが……。これでは、あの時と、同じ……」ゴハァッ
勇斗「うわあ――――ッ!おじさんがやられたあ!!?」 - 378◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 23:14:34
陣内「床間さん!!」
勇斗「こ、こっちに来る……」
ぽ ぽ ぽ ぽ ぽ
勇斗「く、来るな……」
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
勇斗「来るなァ—―――――ッ!」 - 379◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 23:15:46
床間「だが、ただで死ぬわけにはいかない!『クロスファイヤーハリケーン』!!」
ボオオオオオオオッ!
ドッグオォン!!
勇斗「うわあああああ!!?」
陣内「ば、爆発したぞ!?」
リサ「床間さんの術式です!相当追い込まれたときにしか使わない、奥の手のはずなのに!」
陣内「爆風に飛ばされて、勇斗がこっちに来るぞッ!」
勇斗「お兄ちゃん!」
陣内「勇斗、今は話してる時間はねえ、俺に捕まれ!」
リサ「陣内さん、どこに!?」
陣内「こうなったら、一か八かだ!俺と勇斗で奴を倒す!リサさんは床間さんのところへ!」ダッ‼
リサ「陣内さん、何を……?」 - 380◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 23:37:31
タッタッタッタッタッタ
ぽぽぽ ぽぽぽ ぽぽぽ
勇斗「来てる!来てるよお兄ちゃん、ものすごい速さだッ!」
陣内「大丈夫だ勇斗!あそこに行けば、あそこに行きさえすれば安全だ!」
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
勇斗「だめだ、速すぎるッ!追いつかれるッ!」
陣内「『順転』ッ!」
ガオンッ‼
勇斗「うわっ!?」
陣内「『順転の引き寄せ』は、自分自身にも使えるんだぜ。そして目標の場所には着いた!」
勇斗「これは……穴だ!地面に僕とお兄ちゃんが入れるほどの穴が開いている!」
陣内「さっき俺が削り取って作った穴! 勇斗、ここに横になれ!俺も横になる!」
勇斗「分かった!……いやおかしいよ!アイツは来てるんだよ?こんな穴の底で寝っ転がってても、それはことわざの『まな板の上の鯉』ってやつじゃあないか!それこそやられちゃうよ!」
陣内「俺を信じろ、勇斗。お前があきらめなければ、俺があいつをやっつけてやる。俺たちで勝つんだ!」
勇斗「……分かったよ」 - 381◆7MGeLzOYAfHK22/01/12(水) 23:49:59
勇斗(言う通りにはしたけど、こんなのでどうにかなるとは思えない)
勇斗(分かる。あいつが猛スピードでここに向かってくるのがわかる)
勇斗(なんだろう。絶望的な状況なのに、嫌に落ち着いてきたぞ。これが、あきらめの境地ってやつなのかな)
勇斗(……来た、あいつだ!こっちを覗きこんでいる!)
ぽぽ? ぽ、 ぽっぽっぽっぽっぽ
勇斗(嗤って、いるのか?打つ手もなくここに横たわっているぼくたちをこいつは嗤っているのか?)
勇斗(僕は、死ぬのか?今日の夕方までみんなと遊んでたのに、急に変なことに巻き込まれて、あっけなく死ぬのか?人生って、こんなにあっけなく終わっていいものなのか?)
ぽ、ぽおおおおおおおおおおお!!!
バッ!
勇斗(奴がとびかかってくる。顔が近づいてくる。真っ黒だ。暗いトンネルのように真っ暗だ。あの先に、おじいちゃんの弟もいるんだろうか?)
勇斗(……いや、そんなはずはない!これだけは確かだ!あのトンネルの奥は、どこにも通じていない!暗くて冷たい、孤独な暗黒しかないところなんだ!そんなところに連れていかれるなんて……)
勇斗「そ、そんなの嫌だァ—――ッ! 来るなァーーーーッ!」 - 382◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 00:09:20
陣内「『バリバリバリアー』ッッッ!!!」
ピッタアアアアア
……ぽ?
勇斗「……あれ?」
陣内「……正直に言うぜ。賭けだった。『反転』ができても、ここまで精密な演算は初めてだし、五条さんの真似っこだって言われるのが嫌で練習すらしてなかったからよぉーッ」
ぽ? ぽぽ、ぽ?
勇斗「なんだ?あいつが、『八尺様』が……空中で、ビデオの一時停止をしたみたいに止まっているッ!」
陣内「『無下限バリア』、成功だぜ」 - 383◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 00:18:52
陣内「『順転』で引き寄せるんじゃねえ。しかし『反転』で反発させるのでもねえ。ありのままの『無限』を現実に持ってくる。それが『無下限バリア』。……少なくとも俺はそう解釈してる」
ぽおお?
陣内「つまりだな、俺たちとお前の間には『無限』の距離がある。おまえはその『無限』に向かって落ち続けているんだ。勇斗、奴の手は穴の壁に届きそうか?」
勇斗「いや、全然届いてない!奴は空中に静止したまま、自分を引っ張り上げることもできないッ!」
陣内「どうやら『まな板の上の鯉』は、奴の方だったようだな」
勇斗「やった、お兄ちゃん!」
陣内「お前のおかげだぜ、勇斗。お前がどんなに恐ろしくても『奴から目を背けなかったから』この作戦を思いつけたんだぜ。さあ、最後の仕上げだ。奴の頭がどこにあるか指をさして教えてくれ」
勇斗「あそこ」スッ - 384二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 00:26:24
なるほど
- 385◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 00:27:17
ぽ、ぽ?
陣内「よし、勇斗。何かあいつに言いたいことはあるか?」
勇斗「何かって…?僕を襲った罰だ!とか、おじいちゃんの弟の仇だ!とか?」
陣内「だったらこういうんだぜ。…………我が名は陣内啓介!貴様に狙われ、勇敢に戦った綾之川勇斗の魂のやすらぎのために!貴様に殺され、会うこともかなわなかった彼の家族のために!そして貴様に攻撃された我が戦友床間のために!貴様の頭蓋を無限に吸い込み、暗黒空間で粉微塵にしてやる!『術式順転・最大出力』ッ!!!」
ガオンッッッッッ!!!!!
勇斗「……顔にあった、なんでも吸い込みそうだったトンネルが、逆に吸い込まれていく」
陣内「余罪の追及は、閻魔様に任せたぜ」
ザフッ - 386二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 00:33:22
啓介がかっこいい
- 387◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 00:42:39
~後日~
陣内(あの後、俺はじいさんと勇斗を送りとどけ、そこで倒れて病院へ運ばれた。術式の使い過ぎで脳みそにだいぶ負担がかかって、耳からも鼻からも血が流れていたそうだ)
陣内(後処理はリサさんの方でやってくれたそうだ。あれからかいがいしく来ては斑点術式で治癒を速めてくれている。もしかして、俺に気があるんじゃあねえかなあ? グヒヒ)
陣内(床間さんは体を貫かれ、内臓を少し損傷したそうだが、峠も超えて安定しているそうだ。俺も退院できたら顔を出しに行くつもりだ)
陣内(そういえば、この前停学中のガキどもが見舞いに来た。秤が情報料20万よこせとうるさかったが、何とか追い返したぜ。リサさんが差し入れてくれた果物は全部食われたが……) - 388◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 00:50:31
コンコン
陣内「どうぞ……。あれ、七海さん」
七海「陣内君、調子はどうですか?」
七海「手ひどくやられたと聞きましたので、こちら、少ないですが」
陣内「これって、『ふるうつ屋』の果物じゃないっすか!?こんな高いものいただいちゃって」
七海「君も頑張ったようですし。これぐらいの贅沢は罰は当たらないでしょう。そうそう、君の遭遇した呪霊の件を受けて、全国で『産土神』の封印の見直しと周囲の呪霊調査が、少しずつですが行われるそうですよ」
陣内「そうですか。……いやあ、そうしてくれると俺も、補助監督のお二人も報われます」
七海「ええ。これからは『産土神』関連の事故も減るでしょう。……調査不十分の案件で学生が死ぬようなことは、特に」
陣内「七海さん……」 - 389◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 00:58:01
リサ「こんにちは。陣内君、起きてる?」
陣内「リサさあん!そんな、連日のように来てくださらなくても!」
リサ「いえ、私にできることはこのぐらいですから……」
陣内(や、やっぱり美人だ……!任務中はあまり気が回らなかったけど、ここ最近よくお見舞いに来てくれることといい、もしかして、もしかするんじゃあないのォ~ッ)
七海「おや、奇遇ですね」
リサ「あら、ケンちゃんじゃない」
陣内「け、ケンちゃん?」
陣内(し、親しげだ……。もしかしてこの二人できてんのか?見たかんじ年も近いし、七海さんモテるしなあ~)
陣内「な、七海さん、リサさんとは、どういうご関係で?」
七海「ああ、彼女は私の伯母です」
陣内「……はい?」 - 390◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 01:06:48
七海「彼女は私の義理の伯母にあたります。苗字が同じですし、知っているかと思ってましたが」
リサ「フルネーム、名乗ってませんでしたっけ?改めまして、七海リサです」
陣内「お、伯母ァ~~ッ!?」
陣内(よ、予想外~ッ!七海さんの女じゃあなかったけど、どっちにしても人妻なんだなあ……)
陣内「七海さんの伯母さん……にしては、随分とお若いですね」
七海「いえ、彼女はこう見えてm」
リサ「いやだわ陣内さん。私なんかつかまえてお若いだなんて!」スパァン
七海「痛っ。 いや、あなた普段若く見られるの嫌がってたじゃないですか」
??「おう、いたいた。こんなところにいたのか。探したぜ」 - 391◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 01:09:56
??「おう、ケンちゃんもいたんだな。二人とも知り合いの見舞いもいいけどよー。早く行かないとエリナおばあちゃんが待ちくたびれるぜ」
七海「ああ、もうそんな時間ですか。それでは陣内君お大事に」
陣内「待て待て待て待て待て!今入ってきたのは誰!?」
七海「私のいとこです」
リサ「こら、私の同僚の方の前で失礼でしょ。ご挨拶しなさい」
??「どもっす。母ちゃんがお世話になってます」
陣内「か、母ちゃん~~~~~!!?」
七海「因みに彼、私の8歳上で35歳です」
陣内「???????????」(宇宙猫) - 392◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 01:13:45
陣内「え?35歳の子供がいるって、それってリサさん自身の年齢って……?だめだ……情報を、脳が、受け付けねえ~~~~……」バタン
リサ「じ、陣内さん!?」
息子「おいおい、この人大丈夫か?面会謝絶にした方がいいんじゃあねえの~?」
七海「問題ないでしょう。この程度ほっておけば治ります」 - 393◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 01:15:54
七海「彼にはこれからも頑張ってもらわなければなりません。いえ、彼だけではなく、彼のように二級に甘んじくすぶっている人たちには」
七海「私たちは背負うものも、戦う理由も違う。しかし、強くなってはびこる呪いを祓い続けることだけは共通している」
七海「その戦いの輪廻からは逃れることはできず、立ち向かうしかないのです。私たちは」
七海「呪術師、なのですから」 - 394◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 01:17:09
祝!!第一回完!!!!
今日の投下は以上だぜえええ!!! - 395二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 01:53:06
ブラボー!!おお!!ブラボー!!素晴らしい!!素晴らしきかな!!
- 396二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 08:56:22
乙かっこよかった!
- 397◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 12:51:11
お昼の保守!
ところで、一区切りついたけど次回については次スレを立てたほうがいいのぜ? - 398二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 15:31:45
あれもしかして啓介の話はこれで終わり?
あと次スレはまだいいと思う - 399二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 15:47:08
一回ごとに主人公変えるのかな
もうちょい陣内見たいけど - 400◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 22:10:26
- 401二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:16:03
戦闘じゃなくていい?
- 402二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:16:36
もうちょい後日談見たかったな
- 403二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:17:42
五条に任務が入ったので、しばらく代わりに1年生の面倒を見ろとか
- 404二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:18:37
高専のスポンサーの息子夫婦がいたずら電話の呪霊に悩まされている
早急な解決を - 405二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:18:41
- 406二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:19:37
このレスは削除されています
- 407◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 22:22:16
- 408二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:25:30
五条が任務お疲れー、ちょうどいいから啓介の体験を僕の生徒に聞かせてあげてよ
って感じで - 409二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:26:08
七海と焼肉店でご飯食べつつ愚痴る
- 410二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:26:59
あれ以来床間と仲良くなり、あだ名の由来とか聞いた
ブ男というあだ名を広めたのは禪院直哉らしい - 411二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:28:44
顛末を聞いた日下部との愚痴大会と言う名の飲み会
- 412二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 22:29:25
あ、1年生との絡み見たいわ
- 413◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 22:31:54
はい、締め切りだぜー
思ったよりみんな考えてくれてるんだぜ、できるところまで拾ってみるぜ。
それでは始めていくぜ。 - 414◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 22:41:30
五条「飲み会をします!!」
陣内「はい?」
七海「いきなりなんですか?」
五条「快気祝いだよー快気祝い。だって今回啓介頑張ったじゃない?労をねぎらうのは親戚として当然の義務だよー」
陣内「親戚面すんのやめてもらえます?」
七海「良かったじゃないですか、陣内君。私は伯母に東京案内を頼まれているのでこれで」
五条「あのばあさんは京都に帰ったでしょ。お前も来るんだよ七海」ガシッ
七海「……チッ」
陣内「いや、そんな恨みがましい目で見られても……」 - 415◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 22:51:58
五条「お、あそこにいるのは日下部と、啓介と仲良い補助監督じゃん」
日下部「げ、五条悟」
床間「陣内さん、高専に復帰されたのですな」
陣内「おお、床間さん。元気そうで何よりだ」
五条「おいおい日下部ー。せっかくこのスーパーハンサムガイ五条が飲みにつれていってやろうってんのにつれないじゃない」
日下部「アンタに絡まれるとろくなことがねえんだよ。生徒たちもそういってたぜ」
五条「照れ隠しに決まってるじゃん。ささ、店ももう予約してあるから」
陣内「人数も決まってなかったのに予約しちまうなんて、断られることを微塵も想定してねえな」
七海「そういう人です。諦めましょう」 - 416◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 23:06:39
~都内高級焼肉屋 ジョジョ苑~
五条「ほら、みんな揃ったところで自己紹介いってみよう!」
陣内「陣内啓介、二級術師。今は停学になっている3年の担当教官だ」
七海「七海建人、一級。どうぞよろしく」
日下部「く、日下部篤也、一級。二年の教官だ」
床間「床間武雄、補助監督です。よく『ブ男』とよばれています」
虎杖「おっす、虎杖悠仁っす!好きなタイプはジェニファー・ローレンスです!」
伏黒「伏黒恵、二級。今日はよろしくお願いします」
釘崎「釘崎野薔薇、三級。言っとくけど、ナンパ、電話番号ラインの交換一切受け付けてないから」
伊地知「伊地知潔高、補助監督です。なんで私、ここにいるんでしょう……?」
陣内(…………)
陣内(なんか増えてる…………) - 417二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 23:08:50
虎杖が出てくるとやっぱり呪術廻戦って感じがする
- 418◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 23:15:07
五条「あれ?伊地知を読んだ覚えはないんだけど」
伊地知「ヒッ。わ、私は七海さんに呼ばれて……」
七海「彼が伯母さんを派遣してくれたおかげで生還できたと聞きましたので、ここに呼ぶべきだと思ったまでです」
陣内(七海さんナイス!)
床間「しかし、高専に入学したばかりの一年生をなぜここに?」
五条「死線を乗り越えてきた術師の話を聞ける機会が意外となくてねー。せっかくだし、武勇伝とか聞かせてあげてよ」
伏黒「それがよりによって、なんで飲み会なんですか」
釘崎「そうよ!酒が入った大人のノリについてけなくなって、挙句の果てにウザがらみされるパターンじゃない!」
虎杖「俺、こういう雰囲気結構好きだぜ?」 - 419◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 23:27:03
~その後、場も充分こなれてきたころ~
陣内「~~~~~~と、いうわけで。俺は見事呪霊を討ち果たし、名誉の負傷を得て生還した、というわけだ!」
一年ズ「なるほど~~~」
日下部「大変だったなあ。せっかく教職取ったのにそんな任務に行かされるとは……。俺も気をつけよう」
床間「ええ、何度聞いても生きて帰ってこれたのが不思議なくらいです。……ところで、五条さんを大分ほったらかしにしているようですが、大丈夫なんですか?」
七海「ええ、五条さんの世話と肉焼きと追加オーダーのとりまとめは伊地知君に任せています。彼はこのくらい慣れているので大丈夫ですよ」
床間「伊地知さん……。ある意味通常の業務よりも激務だ……」 - 420◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 23:38:58
陣内「ここまでで質問はあるか?」
虎杖「はい! はい!」
陣内「はい、虎杖君!」
虎杖「床間さんって、なんでブ男って呼ばれてんの?」
釘崎「いやそこかよ」
床間「説明するとですね……。『武雄』と床間の『床』をくっつけて『武雄床』にすると『ブ男』と読めるでしょう?だからそう呼ばれているのですよ」
虎杖「なんかややこしいんだな」
釘崎「それ最初に考えたやつ絶対性格悪いわね。いい年してスカートめくりとかするしょうもない奴に違いないわ」
床間「ああ~、そ、それはどうかな~」チラッ
伏黒「……別に気を使ってもらわなくてもいいですよ。俺は禪院の人間じゃありませんし、家としての禪院に興味ありませんから」
床間「そ、そうか。なら遠慮なく……。最初に言い出したのは禪院家の人間でね。あまりに素行がひどかったからたしなめたらそういわれたんだ」 - 421二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 23:41:51
直哉ならやる(確信)
- 422◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 23:46:56
釘崎「ホント禪院家って真希さん以外クソね」
陣内「……分かる」ガシッ
伏黒「何ですか?」
陣内「分かるぞ、お前の気持ち!!あんまり大きい声じゃあ言えねえがよお、御三家なんて、控えめに言ってもクズの集まりでしかねえんだよなあ!」
五条「今僕の悪口言ったか?」
伊地知「まあまあおさえて」 - 423◆7MGeLzOYAfHK22/01/13(木) 23:56:30
陣内「辛かったよなあ、伏黒君!」
伏黒「声デカいな……」
虎杖「この人もう結構酒がまわってるんじゃ……」
陣内「本家は傍流に関しては厳しい、特に俺たちみたいに完全に家の外にいながら相伝の術式を持っていると特に!」
伏黒「俺は運よく家に取り込まれずに済みました。そこに行くと、辛かったのは陣内さんの方でしょう?」
陣内「……伏黒君。君はいい奴だなあ!本家じゃ名前も呼ばれなかった、ぼろ雑巾以下の扱いだったこの俺に、そんな優しい言葉をかけてくれるなんて……」ポロポロ
釘崎「うわ、泣いてるわよこの人」
虎杖「完全に泣き上戸入っちゃってるよ」 - 424◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 00:03:10
日下部「そう、全くその通りだ!」ダン‼
床間「陣内さんがそんなことをされるいわれなんかないですぞ!」ダン‼
伏黒(酔っ払いが増えた……)
床間「だいたい良くない!陣内さん、自分を卑下するのはよくないですよ!」
陣内「床間さん……」
床間「あなたはあの呪霊を打ち祓ったのです!あんなのまともに相手してたら一級術師だって危なかった。それを二級のあなたが倒したのです!こんなこと、本家の人間ができますか!!?あなたは素晴らしい術師です。私が保証します!!」
陣内「床間さん……!」ホロリ
五条「僕当主だけど、そんな呪霊秒で祓えるよ?」
伊地知「五条さん、ちょっとだけそっとしといてあげましょう?」 - 425◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 00:15:16
日下部「大体御三家に限らず、上層部は現場のことが何もわかってねえ!」
床間「限られた予算、タイトなスケジュール、足りない人員。ある程度仕方ないのはわかりますが、それにしたってまっとうな調査をするにはリソースが少なすぎるんですよ!」
陣内「そんで高等級の呪霊が見逃され、四級や三級の術師たちが死んでいく。人の命を何だと思ってやがる!」
虎杖「三人ともえげつなく酒回ってんなあ」
釘崎「あのメガネの人は大丈夫なのかしら?さっきから静かにしてるけど」
虎杖「大丈夫でしょ。ナナミンは『ザ・頼れる大人』って感じだから」
日下部「七海ッ!君の意見を聞こうッ!」
七海「……」
ゴゴゴゴゴゴ
七海「私から言えることはただ一つ……」
七海「呪 術 師 は ク ソ と い う こ と で す ! ! ! ! ! !」
釘崎「全然だめじゃないのよ!!」
虎杖「あんな酔い方するんだね、ナナミン……」 - 426◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 00:22:57
ワーワー ギャーギャー
虎杖「結局、釘崎の言ったとおりの感じになったな」
釘崎「全く、これだからおっさん共は……」
虎杖「まあそうカリカリすんなって。せっかくただで飯食えてんだしさ、釘崎は笑ってろよ、そっちの方がいいって」
釘崎「……急に気使わないでよ、気色悪い」
陣内(ん? あの二人……?)
突然安価!!
このスレに虎釘は……
1.ありまぁす!
2.ありませぇん!
>>430まで多数決!
- 427二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 00:24:45
- 428二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 00:31:02
2
小沢ちゃんが不憫になるので無しだ。しかしにおわせならありた - 429二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 00:38:07
1
今後の渋谷事変のアレが面白いことになるから - 430二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 00:53:50
1
スレ主の技量を魅せてみろ - 431◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 00:57:50
このスレに虎釘は……
あ り ま あ す ! ! !
ということで、眠気やばいので今日はここまで。
土曜日に後日談やり切って安価取って、
日曜日から第2話の予定だぜ!(できるとはいってない)
それじゃあお休みだぜー - 432二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 08:22:09
おつ
- 433二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 12:03:02
保守呪法
- 434◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 13:19:07
保守だぜ!
渋漁ってて思ったんだが、例えば受け攻めの違いで虎×釘と釘×虎でタグが違うことあるじゃん?
あれってNLでも通用するルール?
釘虎で検索するとBLまじりの虎杖総受けSSがいっぱい出てくるんだぜ。
>>1は釘攻め虎受けが好きです(突然の性癖開示)
- 435二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 15:44:43
性癖の開示、本気だね
- 436二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 17:31:09
そういや時系列はどうなってるんだろう、少年院の任務より前かな
- 437◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 18:54:49
この後日談に関しては交流会後、メカ丸が死ぬ前ぐらいのイメージだぜ。
参考までに聞くけど、みんなはオリキャラ×原作キャラはありな方なんだぜ?
>>1は原作カップリングを壊さない範囲ならいけるクチだぜ。
呪術廻戦に関しては、虎釘、むたみわ、ゆたまき辺りは崩せないんだぜ……。特にむたみわは良心が咎めるぜ……。
- 438◆7MGeLzOYAfHK22/01/14(金) 19:00:43
あ、でも>>428みたいに最終的に小沢さんとくっつくのも十分にありだぜ。
オリキャラで原作カップリングを崩せないってそういう意味だぜ
- 439二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 19:16:21
そもそも渋谷事変だと生き残れるかどうかすら危うい…
- 440二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:16:07
保守
- 441二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:18:28
悲劇は回避したいが、現状二級術師の啓介だと色々と手が足りないか
- 442二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 08:44:56
ほゅ
- 443◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 13:32:01
保守だぜ。
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その6:地獄堂霊界通信シリーズ
学校の怪談シリーズと一緒に>>1をオカルト趣味に引き込んだ作品
「妖怪アパートの幽雅な日常」シリーズと同じ作者だぜ。アニメ化したしこっちの方がしってる人多いんじゃないかな
主人公は小学生3人組なんだけど、児童書にあるまじきグロ描写あふれるバトルとか、人間の怖いところとかが細かく描写してあったぜ。だがそれがいい。
- 444二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 17:42:26
あー懐かしいな
- 445二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 19:49:14
- 446◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 21:59:29
- 447◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 22:12:51
陣内「虎杖君。ちょいちょい」
虎杖「あ、ハイ。なんすか?」
陣内「君、ジェニファー・ローレンスが好みのタイプだって言ってたな?」
虎杖「ええ、まあ」
陣内「ふうむ」ジーッ
釘崎「何よ?」
陣内(身長は平均値。胸はデカいが尻は……何とも言えんな)
陣内「虎杖君は女性の胸にこだわりあるかい?」
虎杖「そこ今掘り下げる!?」 - 448◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 22:24:45
陣内「で、どうなんだ?」
虎杖「まー、あるに越したことはないっすけど……」
陣内「……釘崎。頑張れば目はあるぞ!」ビシィッ‼
釘崎「んだそのサムズアップは!〇すぞ!」
虎杖「?」
日下部「一年坊は元気がいいなあ。まあ俺は胸尻よりもうなじだが」
床間「性癖の開示、本気ですね。私は尻派ですが」
釘崎「おいレディがいるんだぞ!自重しろや!」 - 449◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 22:31:52
五条「もっと酒持って来いよ。態度悪いよ伊地知ー」
伊地知「いやあなた飲まないじゃないですか」
五条「ノリ悪いねー」
伊地知「明日も仕事なので。ていうか、陣内さんも明日から次の任務ですから、そろそろお開きにした方がいいのでは?」
五条「えー。……まあそっか。啓介はアレの任務だもんね」
伊地知「五条さんの指示で斡旋した任務ですが、よろしいんですか?彼には少し荷が重いのでは?」
五条「まあでもこうでもしないと啓介みたいなタイプは成長しないしね」 - 450◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 22:43:38
五条「僕は悠仁や恵、野薔薇たちが次の呪術界を作っていくと思ってるし、それ相応の人材に育てるつもりだけど。別に成長は子どもの特権、ってわけでもないよね」
五条「生徒じゃなくても強くできる奴は強くしておかないと。いくら強い術師を育てても、最後に物言うのは数、ってところあるから」
伊地知「そのあなたのお眼鏡にかなったのが、彼ということですか」 - 451二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 22:50:19
バカと言われるけど、結構考えてるんだね
- 452◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 22:51:53
陣内「いいかあ虎杖。このハンサムの俺が女性の扱い方ってやつを」
床間「いや、この私が恋愛運を占ってあげましょう」
虎杖「いや、大丈夫っす。押しが、押しがすげえ!」
釘崎(もやぁ)
釘崎「レディがいるんだっつってんだろ!デリカシーがない大人どもだな!」
伏黒(……釘崎大変だな)
日下部「何すました顔してんだあ伏黒くぅん。オラッお前も性癖を開示しろッ」
伏黒「ちょ、日下部さん酔いすぎ!」
伊地知「……ちょっと不安になる光景ですが」
五条「ま、このくらいはたまの息抜きってことで」 - 453◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 23:04:19
五条「とにかく、生徒たちとは別に一級の中核を担う術師があと2,3人はほしいんだよ。この前の特級といい、なんだかきな臭くなってるしね」
五条「今度の任務を啓介が見事クリアして帰ってくれば、その素養は十分にあるってことさ。死ぬかもしれないけどね」
伊地知「いいんですか?一応、ご親戚なのでしょう?」
五条「だからだよ。昔から知ってるからこそ、彼には強くなってほしい。このままじゃ彼はいろんなことに縛られたままだから」
五条「さあ、見せてくれよ陣内啓介。君が五条家の奴隷なんてタマじゃ、ないってところ」 - 454◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 23:05:32
よし、後日談はこれにて終了だぜ。
ご期待に添えてればいいんだぜ。
この後次の任務決め安価するぜー。 - 455二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:07:28
乙した
こういうのなんかいいね - 456◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 23:20:06
- 457二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:22:41
ナナミンはなしか
まあコミュったししゃあないね
安価なら1 - 458二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:23:09
4 伏黒大樹
- 459二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:23:21
3
- 460二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:23:31
- 461二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:23:50
2 加茂憲紀
- 462二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:24:10
剣
- 463二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:24:22
箱
- 464二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:24:49
3
- 465二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:25:15
2
- 466二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:26:18
釣り竿
- 467◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 23:34:03
次の任務は、『釣り竿の呪物』回収のために『加茂憲紀』との合同任務。了解了解
じゃあついてきてくれる補助監督は>>471
1.床間武雄(ブ男)
2.伊地知潔高
3.新田明
4.オリキャラ(名前を自由に入れてくれだぜ)
- 468二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:40:23
リサさん
- 469二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:40:47
割と立場の似てる二人
- 470二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:40:57
3
- 471二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:41:05
- 472二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:41:14
2
- 473二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:41:40
床間さん続投か
- 474◆7MGeLzOYAfHK22/01/15(土) 23:50:35
おかしい、俺の想定では女性が入って花のある任務になるはずが……
陣内(ポルナレフ)
床間(アブドゥル)
憲紀(花京院)
ジョジョ化が進んじまったじゃあねえかッ!!
これが安価の力か(戦慄) もし次スレ立てるときのタイトル「呪術廻戦スターダストクルセイダーズ」でいいんじゃないですかね。
じゃあ本編は明日ということで。
よろしくお願いしますだぜ。 - 475二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 09:34:10
まあしかし憲紀と陣内の会話はちょっときになる
- 476二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:09:04
立場はわりと似てるね
- 477◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 14:45:24
昼保守だぜ!
仮にマジで三部チーム作るとして
陣内(ポルナレフ)
床間(アブドゥル)
憲紀(花京院)
後はジョセフ、承太郎、イギー枠か
イギー(伏黒)
ジョセフ(楽巌寺)
でこじつけれるとして、承太郎悩むな…… - 478二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 14:46:02
最強枠ということでそこに五条悟を
- 479◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 14:52:15
悟も考えたけど、キャラが違うのとDIO(羂索)に勝ててないのがね……。
悟はどっちかというとホリイ枠だと思うぜ。救出対象的な意味で。
キャラが一番似てる、となると、ナナミンか……? - 480二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 14:53:36
羂索はジョジョで例えるとプッチ神父って感じがする
- 481◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 14:59:04
なるほど 確かに
どっちも世界規模でやらかしてるぜ - 482◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 22:03:54
それじゃあ今日から任務二回目。
始めていくぜ。 - 483二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:05:52
よっしゃあ
- 484◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 22:14:55
陣内「う~~~。頭いてえ。昨日調子に乗りすぎちまった」
床間「全く。補助の任務とはいえ、体調管理はしっかりしてもらわないと困りますよ」
陣内「床間さん、なんで平気なんだよ。俺より飲んでたじゃあねえか」
床間「酒に強い性分でしてね。さ、このウコンでも飲んで。道中で少しでも回復してくださいね」
陣内「今回はどこだっけ?」
床間「>>489です」
1.関西
2.中国地方
3.九州
4.自由安価(海外もOK)
- 485二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:17:52
北海道
- 486二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:18:12
富士の樹海
- 487二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:18:23
富士山
- 488二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:18:39
清水寺
- 489二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:18:49
- 490◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 22:28:30
床間「九州地方になります。新幹線で向かい、京都で一級術師と合流して向かうことになります」
陣内「京都で合流する術師って誰なんだ?」
床間「東堂葵一級と聞いています」
陣内「はあ!? 学生じゃねえか!?」
床間「まあ、学生でも実力は一級品。いや、特級の単独撃破経験もあるのでまさに特級品ですよ。この前みたいに不測の事態になっても心強いじゃあないですか」
陣内「ちがう、学生だから嫌なんじゃあない。あいつに団体行動がとれるわけねえから言っているんだぜ!あいつの人となりは二年前の交流戦でこの目で見たからよーく知ってる。二日酔いだけでもきついのに東堂と任務かよ、マジで行きたくねえ」
床間「いや、二日酔いは自業自得でしょうに」 - 491二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:36:48
性癖を即答出来なかったのか
- 492◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 22:42:56
~京都~
陣内「着いた着いた京都だぜ。久しぶりだな、それこそ二年前の交流戦以来だぜ」
床間「こちらで乗り換えますよ。あっちのホームで東堂一級と待ち合わせています」
歌姫「やあ陣内君、お久」
陣内「庵さんじゃあないですか!いやあ、じかに会うのは二年前の交流会以来ですねえ!相変わらずお美しい!」
歌姫「相変わらずね、陣内君。何度も言うけど、顔に傷ついた女に言うセリフじゃないわよ」
陣内「そこもあなたの美しさですよ。で、今日はどうされたんです?東堂の見送りとか?」
歌姫「ああ、そ、それなんだけどね……」
??「あの大馬鹿は任務を放棄しました」 - 493◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 22:52:35
加茂「かわりに、いえ、本来通り私が同道します」
陣内「君は確か、加茂君。加茂家次期当主の加茂憲紀君じゃないか!……でもどうしたのその包帯?」
加茂「お久しぶりです、陣内さん」
床間「任務放棄とは穏やかではありませんね。一体どういうことですか?」
歌姫「まあ、これは東堂のせいだけじゃないんだけど……」
①この任務は当初加茂が担当する予定だったが、交流戦で負傷したため急遽東堂に変更
↓
②その連絡が東堂に伝わっていなかった。事務方の連絡ミス
↓
③土壇場になってそれが発覚。東堂に連絡するも、本人は高田ちゃんの全握と被るため断固拒否
↓
④すったもんだの末、補助に陣内もいるから大丈夫だろうとのことで結局加茂が行くことになった
歌姫「と、いうことなんです……」 - 494二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:54:36
報連相はだいじだね
- 495◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 23:02:30
加茂「先生が謝ることじゃない。そもそもあいつにこの任務は向いていない」
歌姫「大丈夫?まだ本調子じゃないんでしょ?」
加茂「心配しないでください先生。このぐらいどうとでもなりますよ」
陣内(いいなー俺も歌姫さんに心配されてえ。上目遣いで心配されてえなあ)
床間(またろくでもないこと考えてるなこの人……)
加茂「それに、今回は『五条家の』心強い助っ人がいる。ね、陣内さん」
陣内「!……」
床間「そ、そろそろ出発しましょうか!新幹線も出てしまうことですし!」
陣内「おう、そうだな。……では庵さん。名残惜しいですが私は行かなくてはならない。あなたの生徒は私がしっかりお守りします」
歌姫「頼むわよ陣内君」 - 496◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 23:08:46
床間「陣内さん、大丈夫ですか?」ヒソヒソ
陣内「何がだ?」
床間「加茂準一級ですよ。あの人の話しぶりからして、何というか、『御三家』に関しては陣内さんと考え方が違うような……」
陣内「大丈夫だよ。この手の話題はなれてるし、わきまえてる。流石に良く知りもしない人間にキレるようなことはしないさ」
床間「そうですか、安心しました。……ところでひとつ気になったんですが、陣内さんって女性を名前で呼ぶのに、なんで庵準一級は名字で呼んでるんです?」
陣内「それは……>>500」
- 497二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:16:44
い、言わせないでくれ恥ずかしい
- 498二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:17:02
心から尊敬してるから
- 499二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:17:11
- 500二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:17:43
- 501◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 23:31:55
陣内「あの人には、昔任務で命を救ってもらった恩があるんだ」
床間「そうなのですか。噂では、戦闘は不得手だと聞いていますが」
陣内「そこだよ。そこを尊敬してるんだ。あの人は術式が使えない状況で、それを顧みず俺を助けてくれたんだ。確かに戦闘タイプじゃないし、七海さんや五条さんみたいに強くはないけど、俺の目標だったんだ」
床間(だった……?)
床間「立派な人なのですね。でも、それと名字で呼ぶのとは何か関係が?」
陣内「助けてもらったその任務の後、彼女はこう言ったのさ。『あたしを名前で呼ぶんなら、私より強くなってもらわないとね』ってさ」
床間「ああ、だからですか」
陣内「だから俺にはもう、あの人の名前を呼ぶ資格はないのさ」 - 502二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:52:45
このレスは削除されています
- 503◆7MGeLzOYAfHK22/01/16(日) 23:53:10
陣内「……」
床間「……」
加茂「……」
床間(静かなのはいいんだが、何か空気が重い気がする……)
加茂「……陣内さんは、二級術師だそうですね」
陣内「そうだよ」
加茂「昇級は、考えられたことはないのですか?」
陣内「……ねえ、な。今こそ任務に出ちゃあいるが、こっちの3年の停学さえ解ければ俺は教職に復帰できるはずだ。それで満足だよ。命かけなくても生活できるだけの給料はもらえるしな」
加茂「なるほど。……好奇心で聞くんですが、五条家には戻らないんですか?」
陣内「なんだと?」ピクッ
加茂「あなたのことはまだよく存じ上げないが、五条の傍流の家系という立場、心中は理解しているつもりです。しかしあなたは現当主、五条悟とは悪くない間柄だと聞いています。規格外の怪物である五条悟と五条本家の間に立ち、その立ち位置で生きていくことも、できたんじゃあないですか?」
床間(なんで加茂準一級はこうも陣内さんの地雷を踏んでいくんだ!?) - 504◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 00:10:33
陣内「……なんだか、呪術師をやめろ、と言われている気分になってきたが。二級だってそれほど弱くないぜ?」
加茂「失礼。あなたが弱いと言っているわけではない。むしろあなたは強い。実力も私やほかの準一級と遜色ないはずだ。だが、上層部に混じっている五条家の勢力に圧力をかけられている。しかし五条悟と協力し、本気で努めれば、あなたたちの力で五条家を変革することだって」
陣内「はっはっはっはっは!加茂家次期当主ともあろうものが、どうやら人の機微を読むのは少し苦手なようだ」
ズズズズズ - 505◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 00:15:45
床間「じ、陣内さん!」
加茂「呪力……!」
陣内「貴様は俺の尊敬する人の生徒だから、一度だけ警告する。俺の前で五条家の話はするな。金輪際、二度とだ」
加茂「……!」
陣内「余計なことを聞かれないように、二つだけ答えてやる。一つ。お前は俺の心が理解できるといったが、傍流どころか血を裏切るものとして目の敵にされた俺たちの気持ちが、ガキの頃から蝶よ花よと育てられた当主嫡男に分かるわけねえだろ。もう一つ、俺は例え五条さんに頭下げて当主の座を譲られたって、あそこに帰るつもりはねえ。それを理解したらその目と同じくらいに口を細く閉じておくんだな」
加茂「……」
床間「……んん、オッホン!では、今回の任務の概要を説明させていただいてよろしいでしょうか!」
陣内「ああ、頼むぜ。加茂準一級術師が質問をしゃべる必要がないくらい明快によォーッ」 - 506◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 00:19:23
床間「分かりました。ではまずは簡潔に……。今回の任務は呪物の回収。場所は福岡県博多市。ターゲットの呪物は……」
床間「……特級呪物『海女髪』、別名『人魚を釣る釣り竿』です」 - 507◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 00:20:06
本日の投下は以上になるぜ
- 508二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 00:21:55
おつ想像以上に険悪になってしまいました
- 509◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 00:33:55
いやあ、安価に入れた時点ではいい感じになると思ったんだぜ?でも筆がノるとこうなったんだぜ。だが私は謝らない(烏丸所長並感)
俺はモテモテの陣内を書きたかったのに……ラブコメチックに書きたかったのに……女性が安価ででないから……(呪霊に)モテモテにするしかないじゃない!ということで今回は前回よりいろんな意味でやべー奴が登場予定だぜ!
ということでお休みだぜー - 510二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 08:08:17
ほ
- 511二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 14:37:12
ほしゅ
- 512◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 22:00:53
昼保守すっかり忘れてたぜ……
やっててくれた人ありがとう!
それじゃあ始めていくぜ - 513◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 22:13:11
陣内「人魚? また突拍子もなくネームバリューのデカい奴が出てきたな」
床間「人魚、つまり人とも魚ともつかぬ怪異の伝承は世界中に存在し、日本も例外ではありません。西洋の伝承にあるような、腰から下が魚の美女、というのではなく、魚とも人ともつかない怪生物だとか、人の頭を持った魚だとか言われておりますな。その肉を食えば不老不死になるといわれており、それが長じてか、疫病退散のご利益があるとして神聖視されている地方もあります」 - 514◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 22:24:15
陣内「それなら知ってるぜ。たしか『アマビエ』だったか?」
床間「はい。今回は博多での任務ですが、元々は熊本県発祥の怪異です。今回回収する呪物『海女髪』は、その人魚を自由につかまえることができると言い伝えられています」
床間「この呪物の存在が確認されたのは戦後になってからですが、付着物を鑑定した結果、室町時代ごろに作られたものだそうです。これがその写真です」
陣内「どれどれ。……うげっ!何じゃあこりゃああ!?に、人間のしゃれこうべじゃあねえか!」
加茂「長い髪がついたままの頭蓋骨が二つ。お互いの髪がより合わさって、まるで神社の鈴と鐘紐のようになっているぞ。悪趣味な……」
床間「使用方法及び製造方法は戦争の中で途絶え、ただの呪物として博多中心部を呪いから守るために設置されていました。しかし、近年その封印が甘くなり逆に呪霊が寄ってしまっているらしく、回収し、高専の忌庫で保管することになりました。その回収が今回の任務となります」 - 515◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 22:42:49
~博多駅~
陣内「やあっと着いたぜ。久しぶりだなー。博多」
床間「陣内さん、来たことがあるのですか」
陣内「ああ、いいところだぜー。飯はうまいし、きれいだし、交通の便もいい。それに近くには……ぐひひひ」
加茂「……近くには、何があるんです」
陣内「ああ?次期当主のお坊ちゃんには恐れ多くてとても言えないようなところですよ。ケッ」
床間(露骨すぎる……流石に大人気がないんじゃあないか……?)
加茂(どうやら嫌われてしまったらしい……伏黒君の様にはいかないか……) - 516◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 22:43:41
- 517二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:45:22
一緒にご飯に行こう
- 518二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:45:36
ksk
- 519二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:46:12
床間がそこまで険悪だと任務に支障をきたすと改善しようとする
- 520二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:46:58
- 521◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 22:56:48
床間(ただの呪物回収の任務とはいえ、こうも険悪だとまずい。どうにかしなければ)
床間「そうだ、ごはん!ごはん行きましょう!」
加茂「先ほど新幹線で駅弁を食べたところですが」
陣内「そんなことより、ホテルに荷物下ろしたいぜ」
床間「ホテルまでは歩きですし、道中に私の知ってるお店があるんですよ。そこ行きましょう、そこ」 - 522◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 23:05:18
陣内「で、床間さんに言われるがまま店に入ったわけだが」
加茂「ここは……お茶漬けのお店ですね」
床間「小腹に入れるにはちょうどいいでしょう?とりあえず私のお気に入りを注文するので食べてみてください」
陣内「おいおい、選択権はないのかよ」
床間「まあまあそう言わずに。一度食べれば病みつきになりますよ」 - 523◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 23:16:19
店員「お待たせしました。『ごまさばだし茶漬け』です」
陣内「おいおい床間さん。お茶漬けっつったら、梅とか、おかかとかじゃないの?なんで刺身が乗ってるんだよ?これじゃあ海鮮丼じゃあねえか」
加茂「確かに、博多のごまさばは有名ですね」
陣内「さばだって?さばって確か腐りやすい魚で、生で食べると腹壊すんじゃないのか?俺やだよお、下痢腹抱えて任務に行くのはよぉー」
床間「違いますよ。確かに『さばの生き腐れ』という言葉もあるくらい、さばは足が速いことで有名です。しかしここ博多は海も近く、近海でさばがとれるので、古くから刺身などで食べられているんです。そして極めつけがこれです」
加茂「なんだか、ごまのいい香りがしますね」
床間「そうです!ごまをすって混ぜてある醤油で食べるのが『ごまさば』の由来なんです。それをそのまま刺身として食べるのもいいですが、ご飯の上にのせて上から熱湯をかけると、しゃぶしゃぶにしたような感じで何とも言えぬうまさなんです」
陣内「さっきからいろいろ言ってるけどよお。なんか変わった食べ方するよなあ、刺身をわざわざ熱通しちまうなんてよお」
床間「まあ一度食べてみてくださいよ」
陣内「なーんかいまいち信用できねえんだよな。ま、床間さんが推すならそれなりに美味いんだろうけどよ」パクッ - 524◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 23:28:37
陣内「 ゥ ン ま あ あ 〜 い っ っ っ っ ! !」
陣内「なんだこれは!?茶漬けなのか!?こ、こんなに美味い茶漬け食ったことねえよ!」
陣内「濃くつけてあるさばの漬けダレが上からかけたお茶で味のカドが取れて、優しい味になっているッ!ってかこれお茶じゃねえ、出汁だ!出汁の香りが漬け誰に入ったゴマの香りとハーモニーを奏でつつ鼻に抜けていく!このごまさば自身も、熱が通ってふわふわになった舌触りと、まだ生のままの中心の歯ごたえが同時に感じられて、新食感だッ!博多は豚骨ラーメンともつ鍋の街だとばかり思っていたが、こんなに魚がうまい街だったとはッ!」
加茂(うるさい……) - 525◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 23:39:24
陣内「なんか、ささくれた心にしみていく優しい味っつーか、包容力に満ちてるっつーか。例えるなら、くたびれて帰って来た子どもが、母親に連れられて炬燵の中に入り、膝の上で抱かれながら眠っちまうような幸福感が舌から全身に伝わっていくぜェ~ッ!」
床間「そうでしょうそうでしょう。気に入っていただけたようで何よりですよ」
加茂(確かにうまいが、お茶漬けくらいでここまでテンションを上げられるものか?こんな人が呪術師に、しかも御三家にいるんだな) - 526◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 23:50:56
陣内「いやー食った食った。あの一杯でもう博多まで来たかいがあったぜ」
加茂「そうですね。また任務の帰りに寄りたいものです」
陣内「あ?」
床間(あ、もしかしてまだ怒ってるか?)
加茂(しまった。まだ話しかけるタイミングではなかったか?)
陣内「……そうだな、加茂君。生きてたらまた食いたいもんだぜ」
加茂「……ええ」
陣内「さっきは悪かったな、嫌な言い方しちまってよお」
加茂「こちらこそ、そちらの事情もうかがわずすみませんでした」
陣内「お互い様だよお。ただ、アンタと違って俺は御三家にいい思い出がねえんだ。そこのところだけ、含んでおいてくれないか」
加茂「ええ、肝に銘じます」
床間(よかった。まだちょっぴりぎくしゃくしているが、雰囲気はだいぶ改善されたぞ!)
床間(これで、明日の任務はつつがなく完了できるはず!なあに、この前のようなことなど、そうそう立て続けて起こるはずもないし、な!) - 527二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:52:05
フラグかな
- 528◆7MGeLzOYAfHK22/01/17(月) 23:52:32
本日の投下は以上になるぜ。
この後、他の登場人物のキャラメイク安価やるけど、ちょっと長くなりそうだぜ。
ふるってご参加くださいだぜ。 - 529二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:56:28
乙
食レポおいしそうだった - 530◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 00:20:02
では安価なんだが、今後キャラが3~4人出す予定だぜ。
そこで、以下のテンプレを用意したので、それを埋めていってほしいんだぜ。
>>536までに出たものの中から>>1の判断でピックアップさせていただくぜ
登場人物
名前:
性別:
年齢:
特筆事項:
なお特筆事項にはどんなもの書いてもらってもいいけど、『原作キャラの血縁』になるとちょっとややこしいのでご遠慮くださいだぜ。
もっとキャラ造形に言及したものだとうれしいぜ。DIOみたいな性格とか、おっぱいが大きいとか、見た目は徐倫にそっくりとか、おっぱいが大きいとか、おっぱいが大きいとか
- 531二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 00:25:34
名前:島 照美
性別:女
年齢:25
特筆事項:博多在住の準一級呪術師。博多の伝承に詳しく、フランクに話しかけてくる。胸は大きい方 - 532二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 00:29:06
名前:浅見海人
性別:男
年齢:30
特筆事項:現地の「窓」の一人で、普段は陣内たちの泊まるホテルで料理人をしておりかなりの腕前。
博多の料理でストレスを癒やしてほしいと思っており、張り切って腕を振るうつもり。
彼の実家には先祖が河童と友達になったという言い伝えがある。 - 533二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 07:39:23
名前:浜 由里子
性別:女
年齢:15
特筆事項:釣り竿の呪物を保管している家の子で女子中学生。基本的に良い子だがアマビエに関しては半信半疑
胸は平均より大きい - 534二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 10:31:14
登場人物
名前:瀬田川 日輪
性別:女
年齢:29
特筆事項:一級呪術師。高専への引き渡しまでに釣り竿によってくるである呪霊、あるいは狙ってくるかもしれない呪詛師からの護衛を役目とする
タッパと尻のデカい女でパット見ビジネスウーマンっぽく見える美人 - 53553222/01/18(火) 10:35:13
ところで文頭の「登場人物」までついてないとだめかな。それなら訂正で
登場人物
名前:浅見海人
性別:男
年齢:30
特筆事項:現地の「窓」の一人で、普段は陣内たちの泊まるホテルで料理人をしておりかなりの腕前。
博多の料理でストレスを癒やしてほしいと思っており、張り切って腕を振るうつもり。
彼の実家には先祖が河童と友達になったという言い伝えがある。 - 536二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 10:40:41
登場人物
名前:エフ(本名不詳)
性別:男
年齢:35
特筆事項:偽夏油が「まあダメ元だけど、確保できたらいいな」と思って釣り竿強奪のために雇った呪詛師
術式は他人の痛覚を何倍にも引き上げるもので、女子供の泣き声が好きで呪詛師になった拷問狂
以前禅院直弥と戦い敗北し、逃走した経験がある。 - 537二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 10:42:03
誤字った直哉だった
- 538二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 12:56:16
今後出す予定って、もしかして博多編だけじゃなくお話全体としてかな
- 539◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 18:56:24
そういうことだぜ。補助監督が死んだときの予備とか、使い道はいろいろあるぜ。
- 540二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 18:57:16
しまった、じゃああんまし良くない書き方しちゃったな
- 541◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 20:14:25
- 542◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 22:19:29
お待たせしましたぜ。
それじゃあ始めていくぜ - 543二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 22:20:07
よっし
- 544◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 22:26:20
床間「おはようございます。よく眠れましたか、お二人とも?」
加茂「ええ」
陣内「グッスリバッチリだぜ。今日はしくじれないからな」
床間「今日は、肝心の呪物の引き取りに行きますよ。場所は、中州の向こう側にある『中州セントラル病院』です」 - 545◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 22:40:58
~中州付近~
加茂「……なんです?この一画は?子どもも通る様な街中なのに、何というか……」
陣内「みなまで言うなよ。ここはそういう町なんだ。男なら聞いたことぐらいあるだろ」
加茂「ありませんよ!」
床間「陣内さん、教職何ですから、もっと言い方があるんじゃ」
陣内「ティーンにいかがわしいものを見せちゃいけないなんてナイーブな考えはとっくに捨てたよ。俺がだれの担任だったと思ってんだ?」
加茂「道をかえませんか?こういうものは目にしたくない」
陣内「やめとけやめとけ。一つ裏路地に入ったらもっとディープなものを見ることになるぜ。それにこういった女性を知る機会ってのは、特にお前さんにこそ必要だろ」 - 546◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 22:52:06
加茂「なんでそうなるんです!」
陣内「だって考えてもみろ。御三家当主ともなると、嫁さんはまず一人じゃすまないんだぜ。相伝の術式を持った子供が生まれるまでとっかえひっかえしなきゃいけねえ場合もあるかもしれねえ」
加茂「う……」
陣内「お前さんは御三家に誇り持ってるみたいだが、そういうとこまで許容できんのか?」
加茂「……う~……」プスプス
陣内「あれ?どうしちまったんだ?」
床間「倫理観と御三家としての責任感がコンフリクトを起こしているようですね」
陣内「堅物よのう。そんなんじゃあ御三家当主は荷が重い。品性ねじくり曲がったエロゲ主人公みたいな性格でないとやっていけんぜ」
床間「流石に、そのあたりはお詳しいですね」
陣内「……嫌というほど見てきたからな」 - 547二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 22:56:57
そう考えるとよく五条先生はあの年まで独身でいられるな
- 548◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:00:00
~中州セントラル病院~
陣内「なんだか、歓楽街の中心にしちゃやけにでかい病院だな。一回り小さい大学病院ってかんじだぜ」
加茂「確か病院を経営する浜一族は、長崎に出島ができた頃から蘭学を学び、数々の名医を輩出してきたとか」
床間「お、噂をすれば院長さんが来られましたよ。あれが浜院長です」
浜「あ、ごめんくさい」
三人「」ズルッ
浜「あらま~若いのに。三人そろって足腰が悪いんですか?」
陣内「アンタがけったいな挨拶するからだろ!」 - 549◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:07:53
浜「それは失礼仕りましたな。わたし、浜チャーリーと申します。どうぞよろしく」
加茂「加茂憲紀です。今回はよろしくお願いします」
陣内「おいおい、ちょび髭のえらくファンキーなおっさんが出てきたけど、大丈夫なのか?それ以前に元ネタ通じるのか?」ヒソヒソ
床間「大丈夫でしょう。……しかし元ネタに関しては>>1もいささか不安になっているようです」ヒソヒソ
- 550二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:13:55
ごめん元ネタわからん…俺は雰囲気だけでこのスレを楽しんでる
- 551◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:20:06
- 552◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:20:15
浜「それで、『女性』の方は?」
床間「はい?」
陣内「今日は俺たち3人だけだぜ」
浜「あ~ら困ったな。『あれ』は男性が持っちゃいけないんですよ。一人女性の方が来ると聞いていたのですが……あなたもしかして女性?」
加茂「いやそんなわけないでしょ!」
浜「冗談ですよ~。まあ直に触れなければ呪われることはないので大丈夫でしょう。でも念のため娘を連れてきておいてよかった。おーい由里子。こっちに来なさい」 - 553◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:26:59
由里子「はい、パパ。この人達は?」
床間「これはこれは、えらくお若い娘さんですな」
浜「遅くにできた子でしてね、この4月に中3になったところです。ほら、ご挨拶しなさい」
「浜由里子です」
床間「床間と申します。よろしく」
加茂「加茂といいます。どうぞよろしく」
陣内「……」
床間「? 陣内さん、どうされました?」
陣内「あ、ああ。陣内啓介だ。よろしく」
陣内(……似てるな……) - 554二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:28:05
妹か…
- 555◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:33:53
~中州セントラル病院・地下~
浜「件の呪物は元々熊本にありましてな。博多の街が栄えた際、呪いから町を守るために持ち込まれたと聞いております」
陣内「いいんですか?娘さんの前で」
浜「家の者には呪いのことは一通り伝えておりますので。こんな家に生まれたのです、いつ何があってもおかしくありませんからな」
由里子「私もお母さんも、よくわかんないオカルト話としか思ってないけど」
浜「由里子、いつも言っているがこれらは大事なことなのだよ」
床間「まあまあ今日はその辺に」 - 556◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:41:50
カサカサ
……ママァ……
床間「! 浜さん、前!」
浜「え?」
呪霊「ママァ……ウゴ…カナイ……」
ガオンッ
ザシュッ
ザフッ
由里子「……何?」
加茂「ハエが飛んでたんですよ」
陣内「ビビりすぎだぜ、床間さんよお」
床間「……ああ、そうですね。失礼しました」
加茂「……すでに弱い呪霊が引き寄せられているようですね」
陣内「呪力を高めろ、加茂君。何か来ても戦えるようにな」ズズズ
加茂「分かっています」ズズズ - 557◆7MGeLzOYAfHK22/01/18(火) 23:47:26
由里子「……」
陣内「ん?なんだよ。ホントにハエが飛んでただけだって。気にすることないぜ」
由里子「嘘。ムネ触ろうとしたでしょ」
陣内「なんでそうなる!?」
由里子「だっておっさんスケベそうな顔してるもん。この辺うろついてる男どもそっくり。不潔。もう近づかないで」ササッ
陣内「濡れ衣だ!おい、なんで加茂君の後ろに隠れるんだよ!」 - 558◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 00:04:37
陣内「濡れ衣だし、しかもおっさんって……。俺まだ20代だぜ。四捨五入したら二十歳だぜ……」
加茂「床間さん、この二人」
床間「どうやら、見えていないようですな」
浜「さあさあ着きました。ここに『海女髪』が眠っております」ガチャ
ギイイイイィィィィ……
浜「では由里子、これを『海女髪』を入れた箱にまきなさい。中身に直接触れてはいけないよ」
由里子「はいはい。……別にこんなの、骨董品とおんなじじゃん。なんでこんなめんどくさいこと……」ブツブツ
浜「ところで床間さん。『海女髪』を回収した後のこの地の守りはどうなるので?」
床間「『海女髪』と交換で設置するはずの『受胎九相図』の三番が盗難されてしまったので、四~九番のいずれかが後日届くでしょう。それまでは別の術師たちが周囲のパトロールの強化を行います」 - 559◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 00:13:43
加茂「……!?」
陣内「ん?……今……?」
床間「どうされました?」
陣内「いま、遠くで不自然な呪力の揺らぎがあったような」
加茂「呪力完治は不得手ですか、陣内先生?今、僕らの発した呪力にあてられて呪力をひっこめた奴がいる」
陣内「三級呪霊辺りが逃げ出したんじゃねえの?」
加茂「いや、この感じは人間。呪詛師が上階で待ち伏せている可能性がありますね」
陣内「ここでか。しゃあない俺が」
加茂「あなたの術式は『無下限』でしょ?こんなところで戦って無関係の人を傷つけると困る」
陣内「ああ?おれが役不足だとでも?」
加茂「私の方が向いているといっているんです。あれは私が仕留めます」 - 560◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 00:14:16
本日の投下はこれで以上になるぜ。
お付き合いいただきありがとうだぜ。 - 561二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 00:47:31
乙です
初の呪詛師戦? - 562二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 08:23:01
呪術師より呪詛師のほうが儲かるんだろうか
- 563◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 13:43:43
昼保守だぜ。
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その7:ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
小学校の時にドはまりして、生まれて初めて単行本から小説版までそろえたぜ。
何年か前アニメ化もして、コンテンツとしては息長いほうだと思っているぜ。
この流れで、細々としてでも続いてほしい……
- 564◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 22:05:43
どうなんだろうなー。冥冥さんが呪詛師側に行ってないから(フリーだけど)、それなりに金払いがいいんじゃないかな。
劇中の呪詛師にもいろいろなタイプがいたけど、高専と敵対するデメリットを軽く見てるやつか、苦に思ってない奴が呪詛師になるイメージだぜ。
それじゃあ始めていくぜ。
- 565二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:17:13
まってた
- 566◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 22:23:01
あ。今更だけど、>>1は博多弁よくわからんので、地元(博多)出身の設定でも標準語で行かせてもらうぜ。
方言警察の方、いらっしゃったらお目こぼし願いますだぜ。
- 567◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 22:23:34
加茂(微かだが、呪力の残穢が上階に向かっている。私としたことが、油断したか)
加茂「この階段を上がったようだな」グッ
ビリィッッッ‼‼
加茂「ぐああッ!!?」
加茂(な、なんだ!?手すりを持った手に激痛が!?)
加茂「手は……どうもなっていない。今のは、敵の罠か?」
加茂(手すりの裏に呪いの印が彫りこんである。ただ痛みを伝えるだけでもあるまいが……上るしかない。相手の正確な位置を捕捉しなければ始まらん) - 568二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:30:25
どことなくスタンドバトルみを感じる
- 569◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 22:35:23
加茂(索敵しながら6階まで上ってきたが……)
ズズ…
加茂(いた!直ぐ上、7階に奴はいる!)
ビリィッ‼
加茂「がああッ!!」ガクッ
加茂(じ、尋常じゃない痛み……!さっきの術式がまだ残っているのか?)
中年「お、オイ兄ちゃん。大丈夫か?」
加茂「いえ、おかまいなく……」
中年「汗びっしょりじゃねえかよ。ナースステーションまで連れてってやるよ。ほら、肩貸すから手出せ」ガシッ
ビリィッッ‼
中年「ぎゃああああああ!!?」
加茂「何!?」
加茂(しまった!この術式、被呪者に触れることで感染していくのか!) - 570◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 22:47:51
~7階~
加茂「この呪力の気配、間違いなくここにいるはずだ……」ハァ…ハァ…
??「なんだ、思ったより早かったじゃないの。俺と同じ建物にいる時点で、動くことすらできないはずなんだがなあ」
加茂「貴様……呪詛師だな……」
F「ま、気軽に『F』とでも呼んでくれよ、兄ちゃん。ってこりゃまたえらく若い術師が来たな」
加茂「言っても無駄だろうが……術式を解いて、投降しろ……」
F「無駄だねえ、まあったく怖かないんだもの。不思議だねえ、俺の術式はただ『痛み』だけ。それ以外は体も心も普段通り。俺の頭なんかすぐにでもぶっ飛ばせるはずなのに、それができない。不思議だねえ」
加茂「それが望みなら……直ぐにでも……」
ビリィッッ‼
加茂「ぐおおッ!」 - 571二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:51:17
おや、採用された
- 572◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 22:55:05
F「だあめ、だめえ。『痛み』のトリガーはいくつかあるけど、『俺の視界に入る』、『俺に害意を持つ』、ついでに『仲間に対して何かしらのアクションをとる』ことでも痛みは相乗的に強くなっていくぜえ。そして……。分かるだろ?」
加茂「術式の……開示か……」
F「珍しいんだぜえ、俺がここまで言ってやるのは。ふつうこの段階まで行くと、小便漏らして気絶するか血尿漏らしておっ死ぬか。それが芋虫みたいにうずくまってはいつくばってるだけで済んでるんだもの、これだから術師つぶしはやめられないねえ」
加茂「下衆が……なぜこんなことをする……目的はなんだ」
F「趣味と実益を兼ねて、って奴かな。ここにある呪物、それが欲しいってマブダチに頼まれてさあ。あとは、兄ちゃんみたいな若くて将来有望そうな術師をなぶり殺しにするのも楽しいしねえ」 - 573二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:59:18
こいつ設定では直哉に負けてるけど、投射呪法と相性最悪だからなんかわかる
- 574◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 23:05:02
F「俺も昔は結構イケてたんだぜ?でも術式が呪霊向けじゃないっからって贔屓にあって、呪術界から追放されちまったんだ。ひどいと思わないか?御三家クラスにもなれば、女侍らせて公衆の面前でスカートめくったって許されるのに、俺は女子供10人ぽっち拷問しただけで……。血も涙もねえ!」
加茂(スカートめくり……禪院のことだな)
F「おっと、喋りすぎたな。そろそろお前の意識を刈り取って、もう一人の術師と補助監督を始末することにするぜ。お前は呪物と一緒にアジトに持って帰って、たっぷりかわいがってやるからよお」 - 575◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 23:22:20
加茂「いや、刈り取られるのは貴様だ!」バッ
F「輸血パック? ハッ!てめえ、加茂家か!」
加茂「『赤血操術・苅祓』!!」
F「チィッ!」
サッ バシャア
F「味な真似を!だが残念だったな。呪力が足りなくてただの血しぶきだぜ!」
F「……って、いねえ!?」
加茂「痛みを中和するのに、呪力とアドレナリンが必要だったからな」
F「いつの間に後ろn」
ドゴォッッッ メキメキメキッ
加茂「……『赤鱗躍動』」 - 576◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 23:38:12
~一階・応接間~
加茂「~~と、言うことです。私の血で拘束し術式も解除させましたが、決して近づかないようにお願いします」
由里子「この人、半年くらい前から来てる清掃員のおじさんだよ」
陣内「なるほど。呪物の場所を探りつつ、院内に術式を張り巡らせていた、ということか」
F「畜生。高速移動とか、加茂家のくせに禪院家みたいなマネしやがって……」ズタボロ
浜「あーあー、この顔は形成手術が必要ですよ。本当に処置しなくていいんですか?」
床間「それは高専の医療部隊が行いますので、どうかお気になさらず」
陣内「でも無傷で捕縛するたあ、大口たたくだけのことはあるじゃあねえか、加茂君」 - 577◆7MGeLzOYAfHK22/01/19(水) 23:52:53
床間「先ほど応援を頼みました。術師の方が2名、護送を手伝ってくれるそうです」
陣内「呪物と呪詛師の護送に術師が4人も必要か?」
床間「そこは申し訳ない。我々の伝達ミスが響いて、うまく効率化ができていないのです」
加茂「こいつは『友人に頼まれた』と言っていました。まだ仲間の呪詛師がいるなら、用心するに越したことはない」
F(……そうだ、組やん!俺が遊んだ後の女どもをリサイクルしてアートに変えてくれる親友、組屋鞣造のためにも、ここでつかまっているわけには……!) - 578二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 23:54:47
悪党同士は引かれあう...のかなあ
- 579◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:02:56
F(こうなったら、奥の手だ!)
ビリィッッッ‼‼
ビリィッッッ‼‼
由里子「きゃあああ!!?」
浜「ぎゃっ!!?」
陣内「なっ!いきなりどうした!?」
F「うおおおおお!!」ブチィッ
加茂「こいつ、『赤縛』を!?」
F「ばあかめえ!仕込んでいたのさ!この病院の関係者には全員、術式を仕込んでいたのさ!さっき解除したのはお前にかけた分だけだ!加茂家の間抜け、鳥頭めえ!」
ガシッ バキバキッ
F「箱も布もいらねえ!この呪物のことはよく知らねえが、元は呪具だったんだろ?うまくいけば、こいつらをぶっ殺せる!そうしたら悠々と脱出して、組やんにこいつを渡せるぜえ!」
浜「い。いけない……。それに触るな!」 - 580◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:11:45
ゾワゾワゾワッ!
F「な、何だこれは!?か、髪が、奴らじゃなくて俺に絡みついてくる!?」
ゾゾゾゾゾゾ ギチギチギチギチ
F「うわああああああっ!?」
加茂「どうなっているんだ!?」
陣内「ものすげえ呪力だ!あの呪詛師を喰って呪力が膨れ上がっている!」
床間「これはいけない!みなさん、そこの窓を破って!」
浜「お、おしまいだ。私たちみんなおしまいだ……」
由里子「なによ、これ!?まさか、お父さんの言ってたことって、全部ホントの……!?」
浜「由里子、お前だけでも逃げなさい。女のお前なら、まだ助かる……!」
ブワアアアアァァァァッ‼
加茂「髪が、こちら側にも来るッ!」
浜「『海女髪』が目覚めたんだッ!『人魚』を呼ぶために、私たちも『餌』にする気だぁッ‼」
由里子「いやあっ!髪が、絡んでっ」
浜「由里子!」 - 581◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:20:27
陣内「『術式反転・バリバリバリアー』ッッ!!」
バシィンッッ!
浜「うわっ!?」
由里子「きゃっ!?」
床間「うおおっ!?」
バリィィィン‼
陣内「お前らを窓の外に吹き飛ばすッ!威力は調節してねえから、着地は任せたぜ!」
由里子「きゃああああ!」
浜「だめだ、外には木がある!ぶつかるッ!」
床間「『クロスファイヤーハリケーン・スペシャル』ッ!」
ゴオオオオオオッ!
床間「我が炎で木の幹を一瞬で灰に変え!上部の細かい枝葉を炭化させて炭にし、クッションにするッ!」
ドシャアアアア
床間「灰でちょいと汚れますが、これで安全に着地できたようですな」
由里子「ゲホッゴホッ」
浜「おお……助かったのか……」 - 582◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:28:05
陣内「加茂君、俺たちも……加茂君!?」
ゾワゾワゾワゾワ
加茂「一瞬の不意を、突かれました……。もう、腕をつかまれている。急激に呪力を吸われて……逃げられそうには、ない……」
ビキビキビキビキ
陣内「手の皮膚が鱗のようになってきているッ!ヤバいッ!今助ける!」ズズズズズズ
加茂「バカですか、あなたは……。特級呪物ですよ……?髪はちぎれない……2級のあなたに破壊できるはずがない……あなただけでも逃げろ……」
陣内「うるせえ!もしかするとがあるかもしれねえだろうが!それに!」
ズズズズズズッ‼
陣内「例え俺より強かろうと、『教師』が『学生』を見捨てるわけねえだろうがあッ!『術式順転』ッ!」
ガオンッ‼ - 583◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:32:36
ゾワワワワワワワッ
陣内「……だめだったか。逆に俺の方にまで、絡みついてきやがった……特級は、五条さんでも壊せねえもんな。そりゃあ、そうか……」
加茂「くそ……こんなところで……私は……加茂家当主として……」
陣内「やっぱ、二級程度じゃ……こうなるのが関の山、か……。庵さん……秤……綺羅羅……。未練……だぜ……」 - 584◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:33:51
プロフィールNO.2
名前:陣内啓介
等級:二級
術式:無下限呪術
効果:『無限』の現実化と運用
備考:博多での呪物回収任務において、呪詛師の介入により呪物が暴走。民間人二人と補助監督一人を庇うも、加茂準一級術師とともに呪物に取り込まれ、死亡 ……? - 585◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 00:35:18
本日の投下は以上になるぜ。
キリがいいところまで行きたくて、時間かかってすまんのだぜ - 586二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 00:38:04
乙です
け、啓介…!? - 587二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 08:49:14
釣り竿の安価出したけど、まさかこんなことになっちゃうなんて
- 588二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 12:24:04
一応保守しとくぜ
- 589◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 18:08:21
夕方保守だぜー。
>>1の好みを垂れ流していくシリーズ
・その7:双亡亭壊すべし(というか藤田和日郎シリーズ全般)
ジュビロは神。ただその一言に尽きる。
中でもホラーの導入として完成度高かったのが双亡亭の1話だとおもっているぜ。
次点で、邪眼は月輪に飛ぶ。
- 590◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 22:00:10
- 591◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 22:07:59
陣内「……うう……ハッ! ここは!?確か、俺は呪物に取り込まれて……」
陣内「何だこの空間は?白いのか黒いのか、広いのか狭いのかすらわからねえ」
陣内「? 向こうから歩いてくる人がいるぞ……あれは!?」
1.冥冥
2.庵歌姫
3.星綺羅羅
- 592二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 22:11:26
1
- 593二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 22:11:42
3
- 594二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 22:11:52
2
- 595二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 22:12:07
- 596二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 22:12:11
2
- 597◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 22:43:16
冥冥「おや、奇遇じゃないか、陣内君」
陣内「め、め、冥冥!なんであんたがここに!?」
冥冥「君に会いに来た、って言ったら?」
陣内「冗談でもやめてくれ!それで何度アンタの弟に殺されかけたと思ってる!」
冥冥「つれないじゃないか。あの夜、あんなに激しく肉体をぶつけ合った仲じゃないか」
陣内「アンタの『カラス』が一方的にぶつかってきただけだがな!縛られて身動きが取れない俺によぉーッ!」 - 598◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 22:43:40
冥冥「あれは新技を五条悟に試す前に、同じ術式を持つ君で試したかったんだよ。いいじゃないか、金は払ったんだし」
陣内「そういう問題じゃねえ!俺はなあ、『金は払ったんだから何してもいい』って理屈が大嫌いなんだ!神様気分の客かあ、この野郎!」 - 599◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 22:54:57
冥冥「ほう、金じゃない方がよかったのかい?」ズイッ
陣内「お、おいなんだよ。近くねえか?」
冥冥「ちょっとしたスキンシップだよ。どうやら、君はこちらの方がお好みらしいが……そんなに私が欲しかったのかい?」
陣内「や、やめろ!どこ触ってやがる!」
冥冥「ふふふ。口では強気だが、される方が好きなんだろう?新技のテストの時も、まんざらでもなかったんじゃないのかな?」
陣内「そ、そんなわけ///」
冥冥「君なら、いいよ。頼めば何でもしてあげる……。心と心のつながりさ。こればっかりは、金では買えない、ね」 - 600二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 23:00:20
このレスは削除されています
- 601◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:01:09
ガオンッ‼
冥冥「がふっ!!?な、なぜ……」
ザフッ
陣内「失せな、にせもん。正体は知らねえが、ちょいとリサーチ不足だったようだな。……冥冥が『金では買えない』なんてセリフを吐くわけねえだろ~ッ!物理法則さえ金で捻じ曲げられると思ってる女だぞッ!」 - 602◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:10:55
- 603二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 23:14:05
4
- 604二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 23:15:51
1
- 605二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 23:16:26
- 606◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:23:06
歌姫「ほら、恥ずかしがらないで。先生に任せなさい」
加茂「いや、歌姫先生!こういうことは、段階を踏んでですね……!」
歌姫「もう、加茂家当主になるんでしょ。うだうだ言わない!こういうことの一つや二つ、できとかないとなんだからね?」
加茂「いや、それは……ああっ、袴のひもを緩めないで!」
陣内「……」
加茂「」ハッ
陣内「……出直そうか?」
加茂「助 け て く だ さ い ! ! !」 - 607◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:31:01
スタスタ
陣内「どうやら、敵は俺たちの知っている女性に化けているようだぜ」
加茂「……」
陣内「……でもまあ、2,3質問してやれば化けの皮はすぐにはがれるし、術式もちゃんと効く。特に困る相手ではないが、いつ攻撃に転じてくるかもわからねえから、用心だけはしとくんだぜ」
加茂「……はい……」 - 608二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 23:34:51
のりとしはかわいいなぁ...
- 609◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:40:14
陣内「……俺の時は、冥冥、知り合いの一級術師だったよ」
加茂「交流会の時の?……なるほど」
陣内「あ!お前今『へえ~この陣内という男はああいう女性が好みなんだな』と思ったな!?」
加茂「そ、そんなことは」ギクッ
陣内「ところがどっこい、あの冥冥という女はな、俺を新しい技の実験台にしやがったのよ。俺にとっては恨み骨髄の相手、ということだ!」
加茂「は、はあ」
陣内「つまりだ。ここでだれが出て何をしようとも、それが自分の心の奥底の願望とかそういった類ではないことだけは確かだ、ということだぜ!だから気にすんな!」
加茂「……陣内さん、ありがとうございます」
陣内「おう」
??「いいお友達ができたのね」 - 610◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:48:30
加茂「!!??」バッ
陣内「どうした?」
加茂「……どうやら、ここに潜んでいる変身する『何者か』は、ひどく趣味が悪いらしい」
母親「元気そうで何よりね、憲紀」
加茂「……母さん」
陣内「え、母親!?……まさか」 - 611◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:54:13
ガバッ
加茂「陣内さん、後ろから抱きしめられてますが、その子は……」
陣内「……加茂君の母親が出てきたとき、お前が出てくるという直感があった」
陣内「これで確信した。これは『幻』だ。俺たちの記憶に焼き付いた『幻』。出ないと、お前がここにいるはずがないんだ」
陣内「……お前はもう死んだんだ。詩絵里」 - 612◆7MGeLzOYAfHK22/01/20(木) 23:56:11
ちょっと早いけど今日の投下は以上になるぜ。
ちょっとコメディリリーフののりとしを書いてみたんだが、キャラ崩壊甚だしいな……解釈違いだったらごめんなさいなんだぜ。
お付き合いいただき、ありがとうございましたぜ。 - 613二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 00:02:42
乙
- 614二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 00:04:16
乙した
えぐいな - 615二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 07:11:37
起きて戦え、戦えー!
- 616◆7MGeLzOYAfHK22/01/21(金) 13:30:48
昼保守だぜ。
のりとしのこと調べてたら、西宮とのカップリングがあるんだな。知らなかったぜ。
釘宮さんと日野さんだから、中の人ネタ豊富なんだな……。 - 617二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 14:27:12
神威と神楽じゃん。今気づいたわ
- 618二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 15:36:43
そうなのか…
- 619二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 23:11:35
そういや金曜夜はお休みだわ。保守
- 620二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 08:37:01
ほ
- 621◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 12:36:44
昼保守だぜ。
日野釘宮って言ったらゼロの使い魔じゃないの!?
あと灼眼のシャナとか。
そっか、>>1も年を取ったということなんだぜ……
- 622◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 22:01:34
じゃあ今日も始めていくぜ。
- 623二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:06:10
よっしゃ
- 624◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 22:11:12
詩絵里「意外とドライなのね、お兄ちゃん。死んだ私を抱きしめて泣いてくれたのは、演技だったの?」
陣内「幻影だとわかりきっているからな」
加茂「じ、陣内さん、これは……?」
陣内「落ち着け加茂君。俺たちをこの空間に閉じ込めた何者かが、俺たちの記憶からつながりの強い女性の姿を映しとっているんだ」
詩絵里「あなた、今までここに来た男たちの中で一番冷静ね。でもなんで?そこまでわかっているなら早く殺しちゃえばいいのに。さっきの冥冥とかいう女の時みたいに。……で・な・い・と……」パキパキ
加茂「いけない陣内さん、その子の手を振りほどくんだッ!触れられたところからフジツボのようなものが生え始めているぞッ!」
母親「あなたもそうなるのよ、憲紀」
加茂「は、放してください母様!」パキパキ - 625◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 22:26:17
詩絵里「分かるわよ、お兄ちゃんも、そこの加茂っていう人も、頭では私たちが幻だって分かってる」パキパキ
母親「でも拒絶はできない。振りほどけない。それほどに大切な女性だから」パキパキ
陣内「畜生が……」
加茂「くっ……」
詩絵里「私はもうこの世にはいない。保守派にこびへつらって一級術師になれば、一緒に五条家を抜けて生活できるかもしれない。それだけを希望にお兄ちゃんは頑張ってきたのに、二級に昇格してすぐ、私は本家の人間にいじめ殺されてた。私たちもひどい死にざまは一通り見てきたけど、それでもなかなかの死に顔だったわ」
母親「じゃあ私はずっとましね。憲紀とは離れ離れだけど、生きてはいる。ま、早く当主として認められないと、いつそうなっても不思議じゃないけど」
詩絵里「お兄ちゃん。そんな苦虫をつぶしたような顔しても、本当は私が生き返ったみたいでうれしいんでしょ?本心では幻でもいいから、これが続いてほしいと思ってる」
母親「憲紀、あなたの本当の母親はまだ生きてる。あなたが頑張ればまだ救える。でも姿を借りただけの私ですら倒せない、本当にやさしい子」
詩絵里「だからお兄ちゃん、このまま一緒に固まって」
母親「憲紀、ここでずっと一緒にいましょうね」
加茂(くそ……だが、図星だ……。頭ではわかっているのに、呪力も練れているのに、体が動かない。この手を振りほどき祓わなければと思う程に、腕が、足がこわばっていく……情けない……)
陣内「…………くっ」 - 626◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 22:37:10
陣内「クックックック。ハッハッハッハッハ!!!」
詩絵里「どうしたのお兄ちゃん?」
陣内「自分が情けなさ過ぎて笑えてきたんだよ!漫画やファンタジー小説じゃあこういう時は、大切な人の偽物を自分の手で倒し、決意を新たにしたりするお決まりの展開なのに、そんな王道展開、分かり切っているはずなのによ」
陣内「いざ自分の身に降りかかってくるとよ、なーんもする気がなくなっちまう。このままじゃあ死ぬのはわかり切ってるのに、負けん気がなくなっちまってるのよ。それでいいとすら思ってる。それが情けねえったらねえぜ」
詩絵里「じゃあもういいじゃん。このままずっとここで詩絵里と一緒にいよ?さもなきゃ私と会えるチャンスなんて、もうないよ?」
陣内「全く持ってその通りだぜ。悪くないどころか、いい人生の終わり方だと思うぜ。……二人っきりならな」
詩絵里「?」 - 627◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 22:49:57
陣内「加茂君!……ちょいと、活を入れてくんねえか?俺もやるからよ」
加茂「!……分かりました」ズズズ
加茂「『百歛』……『穿血』ッ!」ビシュッ
ドンッ
詩絵里「がぼっ」
陣内「『術式順転』」ズズズ
ガオンッ
ガオンッ
母親「ぎゃあああっ」
陣内「あんたらの敗因は、俺たちを同時に取り込んだことだぜ」
加茂「その人にとってどんなに大切な人だろうと、他人にとってはただの他人ですから」
ザフッ
ザフッ - 628◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 23:04:25
~現実~
陣内「……ハッ!」
加茂「陣内、さん?」
陣内「絡みついてた髪から、力が抜けてるぜ!」
加茂「今だ!」
バッ
バッ
床間「お二人とも、大丈夫ですか!?」
陣内「床間さん!俺たち、どのくらい固まってたんだ?」
床間「よかった、無事だ!まだほんの一瞬ですよ、こちらもあの応接間から緊急脱出して、街路樹を燃やして着地したところなんですから!」
陣内「だから三人とも爆発オチ直後みたいにススまみれなわけね」 - 629◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 23:21:09
加茂「我々はどうやら、呪物に取り込まれかけていたようですね」
陣内「ああ、危なかったぜ……。 そういえば、あの呪詛師はどうなった?」
床間「奴なら、まだ呪物の髪の毛に覆われたままです」
陣内「やべえ、早く引きずり出さねえt」
ベキッ メキメキッ ボキンッ
由里子「あ、ああ……!!」
浜「な、なんてことだ……」
床間「髪の毛で覆われた呪詛師の体がッ!……まるで見えない手で握りつぶされているようだ」
加茂「もう、尋問の必要はないようですね」 - 630◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 23:31:54
ゾ ワ ッ
加茂「」ゾクゥッ!
陣内「」ゾクゥッ!
床間「」ゾクゥッ!
床間「な、なんだこのまがまがしい気配はッ!」
陣内「床間さぁん!二人を連れて逃げろ!」
加茂「病院だぞ、他にも要避難者はいる!ありったけの攻撃を撃ち込むんだ!」
陣内「無限を収束してぶつける!『術式反転・バリバリバリアー』ッ!」
加茂「『苅祓』ッ!」
ダンダンッ パアンッ
ドオオオオオオオオオン……
加茂「やったか!?」 - 631二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 23:37:30
そのセリフはフラグだ!
- 632◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 23:44:46
ズルッ ドシャッ
床間「いや、なにかが窓から這い出てきたぞ!まだ終わっていない!」
加茂「くそ、仕留めきれなかったか!」
陣内「……床間さん。結界の準備をしてくれ」
浜「あああ。あれは、まさしく言い伝えの……」
由里子「……人魚」
人魚「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ - 633◆7MGeLzOYAfHK22/01/22(土) 23:53:28
床間「まさか……!『海女髪』とはッ!『人魚を釣る釣り竿』とはッ!『人間を餌にして呪霊の受肉体を作る呪具』だったのかッ!」
加茂「受肉体だとッ!?じゃあ、このまま戦えば、人に見られるッ!白昼堂々、人の多い病院でッ!」
陣内「早く結界を張れ、床間さんッ!簡単でいい、俺たちの周り20、いや15メートルでいいッ!」
床間「しかし!」
人魚「ア……リ……。 アリリリリリリリリリリ」ガタガタガタガタ
陣内「奴がまだ肉体になれてないうちに、早く!」
床間「応援が到着するまで死なないでくださいよ!……『闇より出でて闇より黒く、その汚れを禊ぎ祓え』!」 - 634二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:03:06
帳ってそんなちっちゃく降ろすこともできるのかすごいな
- 635二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:04:46
今更だけど陣内のビジュアルどんなんだろう
服とか髪色とか気になる… - 636◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 00:08:26
- 637◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 00:10:23
~帳の内~
陣内「さて、半径15メートルほどのこの帳の中にはなるが、これで本気で戦えるわけだが。どう見る、加茂君」
加茂「外見は人魚そのものですね、上半身は女性、下半身は魚。ただ顔が長い濡れ髪で隠れているのが気になりますが……。先ほどは気配に充てられましたが、2級以上にはならないでしょう」
陣内「根拠は?」
加茂「状況から察するに、『海女髪』が作動し、伝承の通り、人魚に酷似した呪霊を生み出したのでしょう。しかし、その素体となったのは中年男性。呪術の生贄としては特に価値の高いものではない。次に、等級の高い呪霊を生み出すのであればもっと早い段階で回収されているはずだし、資料には生み出された呪霊に関して言及はなかった。元々等級の高い呪霊を生む呪具ではないことと、生贄の価値が低いこと。以下の二点から、奴は二級以下であると推測します」
陣内「なるほどねえ」
人魚「アッ……リ……」
人魚「ありんす」 - 638◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 00:15:04
加茂の推論は、事前の情報を鑑みると妥当なものだった。
『海女髪』は約700年前に、人魚を釣りあげてその肉を取ることを目的に作られた祭具である。しかし、存在しないものをどんな道具を使おうと釣り上げられるはずもなく、今日に至るまであらゆる工夫がなされてきた。
その研究のために数々の血が流れた。いつしか人魚が人肉を好むといううわさが流れ、老若男女問わず多くの人が『海女髪』の髪に括りつけられた。
長い時を経た『海女髪』は最初に材料にされた二人の女性をはじめとする『餌』となった多くの人々、そして人魚に対する負の感情で呪具となり、『餌』を元に受肉体を作るようになった。
人々は喜んだろう。見てくれだけは人魚が釣れるようになったのだから。その素体が若い女、穢れを知らぬ幼子、ましてや世に出ることもかなわなかった胎児だったとしても。その肉を取って喰らった記録はあったので、人に御せるレベルの受肉体だったのだろう。だから加茂の推論は正当性がある。 - 639◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 00:22:46
しかし、彼は一つ見落としていた。
呪霊の力量を測る前提の一つ、『合理性を求めすぎてはいけない』。
確かに、穢れ切った男性よりも、純粋な処女や子どもをいけにえにささげたほうが呪術的な意味を持つ。
彼は見落としていた。呪術に関する最もシンプルなファクター。
生贄になったのは、『呪詛師』だということ。
そして『呪詛師』は、『豊潤な呪力を持った人間』だということ。
歴代の生贄の中で、おそらくもっとも呪力の高いであろう人間を素体として生まれた呪霊。それは、二級ですまされるのであろうか? - 640◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 00:28:12
人魚「……けちなばしょでありんす」
加茂「喋れるのか、貴様」
人魚「いちげんのぬしさまとて、そうおうのおざしきにしいす」
ズ ア ア ッ
領 域 展 開
加茂「なん…………だと…………?」
陣内「加茂君……。これがテストなら合格点はやれんなあ」 - 641◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 00:29:38
なぜかこの世界線では一級フラグ建築士となってしまったのりとし。
本日の投下は以上となるぜ。 - 642二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:39:53
乙した
わくわくしてきた - 643二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 00:41:24
乙です
領域展開使えるとか、間違いなく特級じゃねーか!
漏瑚クラスだったら勝ち目ないぞ - 644二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 10:26:56
保守
- 645◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 13:48:33
昼保守だぜ。
今日から領域内での戦闘になるけど、明日の本誌で領域に関する情報お出しされて、スレの内容とめっちゃ食い違ったらどうしようと思う今日この頃だぜ。 - 646二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 13:53:35
荒木先生が「大人は嘘つきでないのです。間違いをするだけなのです」というありがたい言葉を残している
- 647◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 22:03:04
- 648二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:12:24
マジか、東堂やっぱ強いんだな
- 649◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 22:16:41
加茂「領域……呪力で構築された、術式の付与された空間。この中に入ることは、死を意味する!」
陣内「これは……遊郭か?空間の内装、時代劇とかで見たことがあるぞ!」
人魚「ぬしさまふたり。こころゆくまでおあそびなんし」ズズズ
陣内「クソッ。『バリバリバリアー』ッ!」
加茂「陣内さん、何を!」
陣内「何を、だと?すっとろいこと言ってんじゃあねえぜ!ここは領域、必殺の術式が必中必殺へと昇華する殺し間!簡易領域を使えない俺じゃあこれが精いっぱいの防御なんだよ!」
加茂「いや、さっきの掛け声のことを……ゴホッゴホッ!」 - 650二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:26:12
バリバリバリア!の安価入れたのは俺だから責任感じちゃう
- 651◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 22:27:14
陣内「どうした加茂君?……加茂君!?なんだその顔はァーッ!?」
加茂「こ、これは!?」グジュルグジュル
陣内「ほ、頬にできものができて、皮膚が変色しているぞ!」
加茂「これが奴の術式か!まずい、そういう陣内さんも、吹き出物のようなものができているぞ!」
陣内「本当だ、くそ! 本体だ!本体をたたくしかねえ!」 - 652二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:28:53
そうか、梅毒か!?
- 653二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:30:52
バリバリバリアー!くらい無いと釣り合わんやろ
- 654◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 22:33:04
人魚「やあっと、あそんでくれんすか」
陣内「遊んでやるからこっちに来やがれ!『術式順転・空間を削り取る』ッ!」
ガオンッ
シーン……
陣内「ひ、引き寄せられねえ!削ったそばから空間が再生しちまう!」
加茂「『穿血』!」パウッ
人魚「おお、あぶないざんす」ヒョイッ
加茂「『穿血』を避けただと!?」
陣内「野郎、空間をまるで水中のように泳いでいるぜ!」
人魚「おにさんこちら、てのなるほうへ」スーイ
加茂「逃げた!」
陣内「追え!追って仕留めねえと……ゴバッ」ビシャア - 655◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 22:40:04
加茂「陣内さん!」
加茂(まずい、私は赤血操術で症状を緩和できるが、陣内さんは数分と持たないだろう)
陣内(やべえ、頭痛がする、は、吐き気もだ……この俺が、気分が悪いだと……普段以上に術式の制御ができてねえ。バリアを維持するのが精いっぱいだ……)
陣内(相性最悪だ……くそったれ……) - 656◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 22:44:31
- 657二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:53:49
外の床間とかはなしか
1 - 658二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:54:08
2
- 659二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:54:25
2
- 660二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:54:33
- 661二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:54:35
1
- 662◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 23:06:16
加茂(ここは私が何とかするしかない!)
加茂「陣内さん。術式を解いてください」
陣内「加茂君……」
加茂「幸い、私の術式ならまだ動けます」
陣内「……分かった……」 - 663◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 23:17:18
加茂(敵の姿が見えない。周りが呪力で構成されているため、明確な位置も探知が効かない)
加茂(だからいぶりだすには、呪力の濃いところに貫通力の高い技を撃ち込み、建物を貫いてダメージを与えるしかない!)
加茂「『穿血』ッ!」パウッ
ドスッ
人魚「ぎゃんっ!」
加茂「声は遠かったが、手ごたえありだ!そして一撃、一撃当たれば……『苅祓』!」バババッ - 664◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 23:27:08
人魚「あい~~。すがたがみえないから、わからなかったでありんす」
人魚「ぬしさまたちは、わちきのいどころがわかるやうでいんす。ここはわちきのくるわなのに……。はやくここをはなれ、かくれれば、ぬしさまたちはじきにくるいじぬ。ねえさんも、わちきもそうだったように」
ビュンッ ヒュンヒュンッ
人魚(あかいぼんが、ふたつ、みっつ。ろうかのかどをまがってきんす……!きっとあのわかいぬしさまのまじない。よけてしまえばこわくありんせん)スイッ
グリンッ
ザクザクッ
人魚「ぎいっ!!?」
人魚(このぼん、まがった!?まるでいきているかのよう……!) - 665二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 23:32:52
ンドゥールかな?
- 666◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 23:35:54
加茂「こっちは決死行だ、まだまだ撃てるぞ!」ズズズズ……
加茂(相手はそれなりに知恵が回ると見た。最初の一撃で血が付着し、それをたどって術式を遠隔操作で当てられることは、そろそろ気づくころだろう。もし攻撃が効いていなかったら、このまま私たちが死ぬまで待てばいいからおしまいだ。だが、もし少しでも痛痒に感じていれば……)
スイッ スーイッ
加茂(こうして、私本体を殺るために姿を見せる、というわけだ)
人魚「くるわあそびでゆうじょにきずをつけなさるとは……やぼてんめ」
加茂「吹くじゃないか。汚らわしい呪霊風情が」 - 667◆7MGeLzOYAfHK22/01/23(日) 23:36:38
キリがいいので、ちょっと早いけど今日の投下は以上になるぜ
- 668二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 23:45:34
乙
安価があるとドキドキしてくる - 669二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 00:22:21
掛け合いが普通に格好良い...
- 670二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 08:44:04
ほしゅ
- 671二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 15:10:03
保
- 672二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 20:07:47
保守
- 673◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 22:04:31
たびたび保守忘れて済まんのだぜ……
お昼に保守してくれる皆には本当に助かってるぜ。
ところで、11~12巻読み返してて思ったんだけど、先週の本誌でレジィ様が必死こいて支えてた満象、あべこべ爺は軽々受け止めてたんだよな(術式のおかげなんだろうけど)
以前倒したキャラの格が落ちないのも呪術の魅力だと再確認できたぜ。
それでは始めていくぜ。 - 674二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 22:10:43
漏瑚もその例だな
- 675◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 22:11:51
加茂(『苅祓』も『穿血』も通る。しかも奴は受肉体だから再生もしないようだな)
加茂(だがまだだ。確殺を狙わなければ我々は死ぬ!)
加茂「『苅祓』ッ!」ビュンッビュンッビュンッ
人魚「ちいい!」クンッ
怪魚「ゲギャギャギャギャ」ドスドスドスッ
加茂「魚を喚んで盾に!?こいつの術式はこの病変ではなかったのか?」 - 676◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 22:26:30
人魚「やぼてんはきらい」スーィ
加茂「逃げるな!『穿血』!」パウッ
怪魚「ゲギャッ!」ボンッ
加茂「クソ、また逃げられた!待てッ!」バッ
加茂(『苅祓』で切り裂く方がダメージにはなるが、魚に止められる。『穿血』なら貫いて攻撃は通るようだが、即死を狙うにはピンポイントすぎるし、こちらの足を止めなければ撃てない……やっかいな) - 677◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 22:34:54
人魚「ぬしさまきらい。なんであばたがふえないんでありんす?」
加茂「知らないのか?疫病はつまり病原体。これが体内で増殖し、血液によって体中に広がって発病する。血を操る私なら血中にその病原体を閉じ込めておくことは造作もないことさ。だから最初の感染部位はともかく、他の組織を守ることができる」
ビキビキッ
加茂「『赤鱗躍動』。これでもう逃がさん」 - 678二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 22:40:37
そう考えると確かに
- 679◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 22:45:34
怪魚「ゲゲゲーッ!」
加茂「ふんっ!」ドゴォ
怪魚「ゲギャッ!」
人魚「さかなじゃあ、とまりんせんね」スイスイ
加茂「クソ、まずは引きずりおろさねば……。『苅祓』ッ!」ビュンッ
人魚「それは、さかなでとまりんす」
怪魚「ゲゲーッ!」
加茂「それは目くらましだ!」ガシッ バッ
人魚「!? わちきのよんださかなをつたって!?」
加茂「至近距離からならどうだ!『苅祓』!」
人魚「ちい!」ズオアッ
怪魚「ギャーッ!」
加茂「うをあ!?」
加茂(ゼロ距離で魚を召喚した!?流石は領域内か……だが!)
加茂「想定済みだ!」
バシャッ シュルシュルシュル ビシィッ
人魚「あ、あみ!?」
加茂「『赤縛』!」 - 680◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 23:00:35
人魚「きいいっ」ドサッ
加茂「魚もまとめて捕まえた!身動きとれまい!『百歛』!」ズズズズ
人魚「ではさかなのえさになりなんし!」ズオアッ
怪魚「ゲゲゲゲゲゲ」ワラワラ
加茂(魚を放ってきたか。だが、交流戦で遭遇した特級呪霊にも傷をつけた『穿血』なら貫いてなお奴を殺す威力を保てる。コントロールが難しく、動く敵には当てづらい欠点があったが、地に落ちた今なら確実に頭をつぶせる!)
加茂「『穿けっ』……ぐっ!!?」
人魚「……やはり、さかなよりもしょうにあいんす」
加茂「な、な……」
人魚「どうやら、ちのめぐりにかかわりのないやまいもあったようす」 - 681◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 23:16:24
加茂の赤血操術は、脈拍、血中成分など、血液に関するすべてを思い通りにコントロールできる。この時加茂は自分の血液に含まれる病原体を細胞に触れないようにコントロールすることで病状の進行を抑えていた。しかし病原体に対する免疫機能はむしろ活性化させていたのだ。
免疫とは、体内に混入した異物や病原を攻撃し破壊する機能で、生きていく上に不可欠ではあるが、その免疫が病原に感染した細胞を攻撃することでその部分が大きくはれ上がることがある。『炎症』と呼ばれる症状である。
ただ腫れる、と言っても、場合によれば命にかかわることも多々ある。これが血管に生じれば血管が詰まり重要臓器への血液の循環が阻害されるし、気道に生じれば息が詰まり死に至る。
加えて加茂は『赤鱗躍動』の効果により通常の数倍の酸素を消費しており、気道の狭窄は常人以上に死に直結する症状であった。
これが起こった加茂の体は数倍のスピードで酸素が枯渇していき、脳に酸素がいきわたらなくなった。
視界の暗転、意識の混濁及び昏倒は必至である。 - 682◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 23:27:38
加茂「」ドサッ
人魚「やあっとたおれんした。……で、どうでありんすか?からだのおおきいぬしさま」
陣内「……か……も……」
人魚「そうそう、そのかおでありんす。そのかおがみたくて、ぐるうりとまわってここまでもどってきたんでありんす」
人魚「やぼなおとこはみな、そうやってなさけなくなってしねばいい。ぬしさまがこときれるのをまって、そとのおとこどももみなあばたづらにしたあと、さかなのえさにしいす」
陣内「……」
人魚「ふ、ふふふ……けけけ、ケケケケケ」 - 683◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 23:37:32
~~~~~~~~~
けいすけ「……」ゴシゴシ
???「おまえ、どうしたの?」
けいすけ「ぞうきん、かけてるんだよ」
???「それ、とれないぞ。使用人がずっとこすっても取れる気配もないもの」
けいすけ「いや、とる」
???「とれないっつってんだろ」
けいすけ「とる!これとらないと、ぼくもしえりもまたご飯抜きにされるから」
???「ふーん……」
キュインッ ドオンッ
けいすけ「うわっ!こすりすぎてばくはつした!?」
???「んなわけねえだろ。これで『汚れ』はなくなったし、俺の部屋でデジモン見ようぜ」
けいすけ「いいの?ぼく、きみにはあんまりいっしょにいちゃいけないって、おばさんたちにいわれてるし……」
???「次期当主の俺が許すからいいんだよ。それに君じゃなくて、ウルトラかっこいい悟お兄ちゃん、と呼びなさい」 - 684二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 23:39:19
五条先生!
- 685◆7MGeLzOYAfHK22/01/24(月) 23:56:45
~~~~~~~~~~
啓介「悟兄ちゃん、この映画おもしれえな!『レジェンド・オブ・ゾロ』ちょーかっけえ!」
五条「はいはい分かった、呪力は一定な」
啓介「わ、分かってるよ」
五条「にしても、なんでわざわざ俺んとこに呪術習いにくんのよ。俺そういうの苦手なんだけど」
五条(映画見せてるのも半分趣味だし)
啓介「だって、悟兄ちゃんみたいに強くなりてえし、他に教わる人がいねえんだもんよ」
五条「だからって、術式の使い方まで俺を真似なくてもね……。いいか啓介。術式が同じでもその使い方は人それぞれなんだぜ。俺の六眼ありきの使い方は、お前には100億万年かかっても無理」
啓介「でもよお。家の奴らが欲してるのは『五条悟みたいな術師』なんだよ。そういう期待に応えないと、俺も詩絵里もずっとぞんざいにされるばかりだしよ」
詩絵里「お兄ちゃん、呼んだ?」
啓介「呼んでねーよ、お前は向こうで『リボンの騎士』よんでろ」
詩絵里「はーい」
啓介「だからよ。責めて術式反転だけでも教えてくんないかなあ?」
五条「うーん……ピコーン!」
啓介「うわ、ピコーンって口で言ったよ」
五条「じゃあ啓介、とっておきを教えてやるよ。コツはな、でかい声でこう叫ぶんだ……」 - 686◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 00:15:03
~~~~~~~~~~
五条「……啓介、いつまでそうしてんだよ」
啓介「……」
五条「とりまひと段落着いたから言っとくけど、昨日から俺が五条家の当主になった。今までの使用人は全員10分の9殺しにして叩き出しといたよ。詩絵里を死なせた奴は念入りにぶちのめしてね。あれじゃあ生きてる方がつらいんじゃないかな」
啓介「……」
五条「とは言ったものの、俺堅苦しいの嫌いなんだよね。だから早いとこ啓介に当主譲って、俺は自由気ままにやりたいんだよね。だからいつまでも部屋にこもってないで、さくっと一級術師に」
啓介「……ほっといてくれよ」
五条「……死ぬまでそこで呆けてても、詩絵里は帰ってこないぞ、啓介」 - 687◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 00:22:45
ガオンッ‼‼ バチィンッ‼‼
啓介「分かってんだよんなこたあ!!!でももう駄目なんだよ!!!もうなんもねえんだよ!!!家族も!!!強くなる意味も!!!なにもかも!!!」
五条「甘ったれんなよ。まだ命が残ってんだろ。まだ強くなれんだろ、お前は!!」
啓介「なれねえよ!!!!俺は詩絵里を幸せにするために強くなりたかった!!!!でももう死んじまったんだ!!!!これ以上は進めねえんだ!!!!俺はあんたみたいに強くは在れねえんだ!!!!後輩が死んで、ダチが呪詛師堕ちしてもへらへら笑ってられるあんたみてえにはなあ!!!!」
五条「!!……」
啓介「…………ち、違う。俺は……。今のは、そういう意味で言ったんじゃねえんだ!」
五条「なんだよ。お前も結局、凡人(そっち)側かよ……分かったよ。……後は俺がやる。お前はそこにいろ」
啓介「待てよ、違うんだ……。悟兄ちゃん!!」 - 688◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 00:34:21
陣内(何だ……これは……『走馬灯』ってやつか……)
陣内(人間が今際の際に、過去経験したことから生存する方法を探し出すためのフラッシュバック、だったか……。無駄だな。領域を展開された時点で死んでもおかしくなかったんだ。むしろ持った方さ……)
陣内(こうしてみると、今までは、詩絵里が死んですべてを失ったと思っていたが……、本当の意味で全て失ったのは……、悟兄ちゃんにあんなこと言っちまった時だった……かもな……)
陣内(……それから数年、高専でガキの相手しつつのらりくらりとやってきたが……) - 689◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 00:56:57
~~~~~~~~~~
歌姫「アンタも子供たちに教えてるんでしょ?それだったら等級で劣っていてもシャンと胸を張りなさい!出ないと誰もついてきてくれないわよ!」
冥冥「いいところにいたね、陣内君。なに、ちょっと頼みごとがあってね。とても簡単なことさ。君にしか頼めない、とても重要なことなんだ。お礼は弾むよ」
七海「黒閃の出し方、ですか?狙って出せるようなものではありませんが、呪術師をやっていれば出さなければならない場面がきっと来るでしょう。しいて言うなら、そのチャンスをものにすること、でしょうか。君ならいつかできますよ」
伊地知「あの、初めまして。伊地知と申します。おうわさはかねがね聞いております。で、初対面でぶしつけなことをお聞きしますが……五条さんの好きなものとか、ご存じじゃないですか?知っとかないと、ホント生死にかかわるので……」
秤「俺は熱をもってない奴が嫌いだ。だが、自分の中の熱に気づいてないふりをしてる奴はもっと嫌いだ。そんな奴には先公だろうと話を聞く気はねえよ」
綺羅羅「いっつもあんなこと言うけど、金ちゃんはある意味認めてるんだよ。『熱』ってワードを出すときは比較的気分いい時だから。私は、今の陣内ちゃんもスキだよ♡」
床間「『女性の補助監督と変わってほしかった』?ははは、手厳しいことをおっしゃいますな。いいではないですか。私もひとり身です。寂しい男同士、協力して任務にあたろうではありませんか!」
リサ「ええ、年齢のこと、言ってなくてごめんなさいね。たいていの人には信じてもらえないから……え、夫?もういないのよ、20歳も上だったものだから。私、年下には興味もてないの」 - 690◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 01:00:09
陣内(ろくでもないこともあったけど、悪くなかったぜ)
陣内(これでいいんだ……人生なんて……。呪術師に悔いのない死に方なんて存在しない。誰が言ってたんだっけ……?まあ、いいや……)
陣内(本当に、悪くない、人生……だった……) - 691◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 01:02:09
本日の投下は以上になるぜ。
大分時間オーバーしちまった、申し訳ない!
次に登場するキャラクターは明日安価で決める予定だぜ。
それではお休みだぜー - 692二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 07:43:03
乙
ここで終わりか…どこで選択肢ミスったんだろう - 693二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 10:40:11
陣内の過去が悲しすぎる
- 694二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 11:39:50
いやまだだ...きっと大逆転の策を思いつくに決まってる....!
- 695二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 19:16:38
嘘だ…僕を騙そうとしてる
- 696◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 22:18:06
さて、今日も気合いいれていくぜ
呪術全然関係ないんだけどさ、仕事帰りにマスターデュエルDLしてやってたんだぜ。
>>1の遊戯王知識は5Dsで止まってたから、制限カードの変わりようとか、新しい召喚のルールとか、いろいろ衝撃だったんだぜ。
>>1のフェイバリットだった六武衆とアマゾネスはちゃんとつかえるのだろうか……それ以前に集められるのだろうか……?
- 697二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:18:39
さっきまで掲示板落ちてた?
- 698◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 22:19:46
掲示板落ちてた落ちてた。
さて、新しいキャラクターメイクからやっていくぜ。
今までのメインが二人とも青年イメージできたから、ちょっと外していくか。
じゃあ、外見はどんな感じか選んでくれだぜ
1.快活そうな少女
2.老獪なジジイ
3.その他(自由安価)
- 699二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:20:35
2
- 700二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:20:57
陣内死んだのか…ショック
1 - 701二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:21:12
2
- 702二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:21:29
大人の女
- 703二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:21:39
- 704◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 22:22:50
オッケー了解。これだけ決まれば十分だぜ。
それじゃあ始めていくぜ。 - 705◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 22:36:17
詩絵里「いや、悪すぎでしょ、その人生」
陣内「……詩絵里!?嘘だ!てめえまた呪霊が化けてんだろ!?」
詩絵里「呆れた。どうせ死にかけなんだからそんなことする意味ないでしょ」
陣内「そ、そうか……。じゃあ本物なんだな!会いたかった!詩絵里!」
詩絵里「はいはいストップストップ。再会のハグとかそういう場合でもタイミングでもないから」
陣内「な、なんだよ、つれねえじゃねえか。天国から俺を迎えに来てくれたんじゃないのか?」
詩絵里「ぶっぶー。外れ~」
陣内「じゃあ、なんだよ……」
詩絵里「お兄ちゃんのダメ出しに決まってるじゃん」 - 706◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 22:44:40
陣内「だ、ダメ……?」
詩絵里「まず、自分がなさすぎ!やれ私のためだとか、悟お兄ちゃんみたいになりたいとか、人生の目的も理想像も他人にゆだねすぎ!」
陣内「な、何おう!?目的ならあるぞ!命のかからない教職をのらりくらりやって、きれいな嫁さんもらってだな……!」
詩絵里「それって、ただ漠然にそう思ってるだけじゃないの?必死さがないのよ必死さが!だからタイプの女の人がいても、仲がいい同僚辺りにしか思ってもらえなかったり、ふらふらついていったらカラスぶつけられる羽目になったり、3周り以上年上の若作りに引っかかったりすんのよ!」
グサッグサッグサッ
陣内「グハァッ!やめろ詩絵里!俺の心まで殺しに来るんじゃあねえ!」 - 707二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 22:47:02
今度こそ本物の妹だあ!
- 708◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 22:52:50
詩絵里「二つ目に、悟お兄ちゃんを意識しすぎ!おんなじ術式だからって使い方まで一緒にすることないの!これは悟お兄ちゃんも言ってたわよね?」
陣内「ううっ……で、でもあの人は最強だし、だったらあの人から学ぶのが一番いいはずだし……」
詩絵里「そうやって一部の天才のやり方を真似してできた気になってるのいっちばんダサいしあほだから!コンピューターフル活用してやるような計算を暗算でやろうとしてるようなもんよ!だからバカみたいな掛け声つけたり、脳みそゆだって顔の穴という穴から血を流す羽目になんのよ!特に掛け声!あれスルーしてくれてる皆さんの優しさにいい加減気づけ!」
陣内「やめろお!考えないようにしてたのにぃ!」 - 709◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 23:07:06
詩絵里「……いい、お兄ちゃん。私からも、五条の家からも、悟兄ちゃんからも、いい加減自由にならなきゃいけないの」
詩絵里「まずは家のこと。私はもういないけど、お兄ちゃんはまだ生きてる。でも五条の家を嫌ったり、戦ったりする必要なんてない。もうほとんど悟お兄ちゃんの家みたいなものなんだから、気にしないの」
詩絵里「そして術式のこと。お兄ちゃんの『無下限呪術』は、悟お兄ちゃんが生まれるずっと前から、五条家の由緒正しい相伝の術式として確固たる地位を築いてきたの。『六眼』がなくてもよ。『無下限』の正しい使い方は、『視る』んじゃないの。『感じる』のよ。存在を感じて動かすんじゃないの。『無下限』は『術者の感じるままに存在する』のよ」
詩絵里「全てから自由になるのよ、お兄ちゃん。常識からも、しがらみからも、自分からも。その先にきっと本当のお兄ちゃんが見えてくるわ」 - 710◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 23:17:18
陣内「え、偉そうに言ってくれるぜ……いつの間にそんなに賢くなったんだか……」
詩絵里「ほとんど受け売りだけどね。ご先祖様の」
陣内「……先祖?」
詩絵里「私たちの血に流れる、過去の人たちの思い、努力、行動。先人たちが人生をかけて遺伝子に刻み込んだもの。そこに残った思念を統合して、一番大切な血縁の危機に、一度だけフィードバックする。それが私の術式。死後にしか発動しない術式」
陣内「まさか……そんなことが……!?」
詩絵里「その一環でほんの数分前、領域に入る前の状態にお兄ちゃんを治せる。だから、今度こそ悔いのないように生きて」
陣内「詩絵里……詩絵里!?」
詩絵里「ちゃんと悔いを残さないように生きて、それでもだめだったその時は、今度こそ天国から迎えに来てあげるから……」
~~~~~~~~~~ - 711◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 23:25:52
人魚「ふ、ふふふ……けけけ、ケケケケケ」
人魚「……ふう。こんなにわらったのはひさしぶり」
人魚「ふたりでこんなにたのしいこと、もっとおおくのおとこどもなら……ああ、ようござんす」
陣内「待ちな、リトルマーメイド」
人魚「……?」 - 712◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 23:42:10
陣内「客を置いてキャストが先に部屋を出るなんざ、礼を失するってもんじゃあねえのか?」
人魚「ぬしさん……あばたがきえてる!?そんなとんちきが!?」
陣内「見間違いじゃあないのかい?俺は童貞だからよ。女から病気もらうようなことはした覚えはねえぜ」
人魚「すかんことを!」クンッ
怪魚「ゲゲゲギャギャギャ」ズアッ
人魚「ならばふかのえさになりなんし!」
陣内「……固定概念を捨てろ……見るのではなく『感じる』……」 - 713二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 23:44:16
衝撃の事実
- 714◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 23:53:07
ズババババババババババッ
怪魚「ゲグギャッ!!?」
陣内「初めてやってみたが、意外と簡単だなあ!『三枚おろし』ってのはよッ!」
人魚「わちきのいちばんおおきなふかがっ!き、きりがみざいくのようにっ!」
陣内「『感じる』ことが重要だったんだ。俺はずっと、『無限』ってもんは機械みたいに操作すればいいと思ってたんだ。でも違う。『直感』だ。自分がこうだと思う『無限』の形を『直感』でイメージすればそれにこたえてくれる。俺の場合は『騎士』だ。針よりも鋭い剣で雷よりも早く斬る。そういう『無限』だ」
陣内「他にもいろいろ披露したいところだが、加茂君が心配だからな」
人魚「……いっつもだ!いっつもいっつもいっつもいっつもいっつも!おとこはみなわちきたちからうばう!こんどはわちきたちのばんだ!すごろくのばんがまわってくるように!」 - 715◆7MGeLzOYAfHK22/01/25(火) 23:59:05
人魚「じゃまをおおおおおぉぉぉぉぉ、するなぁぁぁぁぁあああああああ!!」
陣内「俺の感情も何もかも、この一撃に込めるぜ」
バチチッ
バ チ イ イ イ イ ン ッ ッ ッ ! ! ! !
黒 閃 - 716◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 00:04:35
人魚「あ”あ”あ”……いたい……きえる……」
陣内「……俺は覚えとくぜ」
人魚「……あ”あ”?」
陣内「だから供養するとかどうするでもねえが、お前のような呪いがあったことは、覚えておくぜ。だから、おさらばだ」
人魚「……お”お”……おさ……らば……え……」
ドチャッ - 717◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 00:10:14
ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ……
陣内「領域が、消える……」
床間「加茂準一級!陣内さん!生きてますか!?無事ですか!?」
陣内「床間さん!」
床間「陣内さん!良かった!加茂準一級は!?」
陣内「そうだ、やべえんだ!!すぐに病院で応急手当てしてくれ!!あと、反転術式の用意もだ!!」 - 718◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 00:12:42
プロフィールNO.2
名前:陣内啓介
等級:二級
術式:無下限呪術
効果:『無限』の現実化と運用
備考:博多での呪物回収任務において、呪詛師の介入により呪物が暴走。民間人二人と補助監督一人を庇うも、加茂準一級術師とともに呪物に取り込まれ、死亡したかと思われたが、奇跡的に生還し、呪物とともに帰還し任務完了。任務後の報告は要領を得なかったが、黒閃の経験とそれに伴う技術向上が生存の要因だと思われる。 - 719◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 00:16:12
はい、これで第二回任務終了!
皆さんお疲れさまでした!!
いやあ生かすか殺すかマジで悩んだけど、やりたいこと今日全部できたぜ!良かった! - 720二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:19:29
あー、そうか、冴えない二級術師から成長しちゃったから話としてはおしまいなのか
お疲れェ!! - 721◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 00:25:59
- 722◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 00:29:16
- 723二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:42:16
- 724二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:43:26
ksk
- 725二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:45:00
- 726二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:47:27
ksk
- 727二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:48:56
三年生の停学中に一、二年の副担任を務めるという条件で暫定的に準一級と認められることになった
- 728二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:49:12
ksk
- 729二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:50:16
- 730二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 00:50:29
- 73173022/01/26(水) 01:06:22
もし2つなしなら
暴露のみでおねがいします - 732二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 01:08:00
もしかして陣内って夏油とも面識ある?
- 733二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 08:48:41
ほし
- 734二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 12:32:21
お昼の保守
- 735二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 15:04:09
- 736二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 17:45:05
- 737◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 18:13:28
- 738◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 22:06:39
- 739◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 22:24:30
陣内「いやあ、何事もなく退院できてよかったなあ、加茂君」
加茂「ええ、陣内さんのおかげですよ。本当に運がよかったと思います」
加茂「そして院長先生、本当にお世話になりました」
浜「いいんですよ。こちらも命を救っていただいたんですから。それにしても反転術式というものはすごいですねえ。うちの看護師にも使えませんかね?」
瀬田川「いえ、反転術式の使用は呪術規定で厳しく制限されておりますので」
島「ヒノちゃんったら真面目ねえ」 - 740◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 22:31:32
加茂「ところで、あなた方は……?」
瀬田川「申し遅れました、瀬田川と言います。博多全域を担当する一級です。こちらは準一級の島です。お見知りおきを、加茂準一級」
島「まだ学生なのに準一級って、やっぱり御三家はすごいのね~。応援に駆け付けた時には全部終わっちゃってたし」
瀬田川「失礼よ、照美」
加茂「よろしくお願いします。ところで、回収予定の呪物の方は……?」
瀬田川「それでしたら拠点で再封印を施しています。高専へ移送するまでの応急処置ですが、新幹線に乗るうちに呪霊を寄せてしまってはいけませんので」
加茂「そうですか。良かった……」 - 741◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 22:42:55
陣内「で、この後の予定はどうなってんだ、床間さん」
床間「再封印が完了し次第高専へと帰還します。それまでは、自由行動になりますな」
陣内「そっかあ、じゃあ屋台でも行くか!今回まだ行ってねえんだよ」
島「それなら陣内さん、うちのホテルでゆっくりすればいいんじゃない?」
陣内「ホ、ホテル?」
島「近くにおいしいお店いっぱいあるし、呪術連の拠点にもなってるから再封印もそこでやってるの。完了するまでゆっくりできるわよ」
陣内「そ、それなら」
島「そ・れ・に。私陣内さんの話もっと聞きたいなあ~」
瀬田川「もう、照美。そういうこと言わない!公私混同よ!」
島「いいじゃない。ヒノちゃんだって黒閃決めたときのこととか聞きたいでしょ?」
陣内「わかったわかった。じゃあそのホテルのラウンジででもゆっくり聞かせてやるからよ」 - 742◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 22:45:02
陣内(うっひょお~。スタイルいい美女二人にはさまれてホテル……いや、やましいことは一切ないんだが、な、なんだかまんざらでもねえ響きだぜ……)
床間「……とか考えてるんでしょうね」
加茂「表情が感情を如実に表している。まるでいかがわしい本を手にした中学生みたいじゃあないですか。あの人いかにも、女性の扱いは心得ています、ってフウだったのに。秒で扱われてるじゃあないですか」
床間「おそらくちやほやされ慣れていないんでしょうな。幼少時は五条家でしいたげられ、高専では五条さんを筆頭に一部の人たちにいじられまくってましたから」 - 743◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 22:58:14
~博多駅前・初芝グランドホテル~
島「とりあえず最上階のスイートを取ってあるから。お部屋に荷物だけおいちゃいましょ」
陣内「ちょっと待てーッ!そ、そんな修学旅行みたいなノリで入るホテルじゃあねえだろ!俺でもわかる超高級ホテルだぜこりゃあよ!」
床間「何言ってるんです陣内さん。流石に私もスイートは初めてですが、博多に任務できたなら、高専関係者はみんなここに泊まるじゃないですか?」
陣内「……そうなの?」
加茂「逆に今までどこに泊まってたんです?」
陣内「今までは単独任務で一度、ガキども連れての任務で一度来たことあるけど……。どっちも普通のビジネスホテルだったぞ……」
床間「上層部の人たちがわざと教えなかったんでしょうな」
加茂「助成制度や控除制度を教えてくれない役所のようだな。みみっちすぎる……」 - 744二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 22:59:13
嫌がらせが地味すぎて小物すぎる
- 745◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 23:07:39
陣内(超高級ホテルのスイートで美女とお話しできるのは魅力的だが……その前に……)
陣内「すまんがみんな、先に行っといてくれ。俺は加茂君と話があるから」
加茂「わたし?」
瀬田川「お二人だけ、ですか?」
陣内「そう、御三家だけの重要な話なんだ。外してくれ」
島「え、私は聞きたい!」
瀬田川「照美、ステイ」
床間「……分かりました。合流なさる時は連絡をください」
陣内「サンキュー。……ということで、加茂君。ちょっと面借りるぜ」
床間(五条家が大嫌いな陣内さんが自分から『御三家』のワードを出してきた。相当の話に違いない) - 746◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 23:18:44
~ホテル1F ラーメン屋「再遊記」~
陣内「……」
加茂「……」
加茂(さっきから何もしゃべってくれない……。やはり、あのことだろうな。呪物の中で私は彼の過去を垣間見た。あれでは御三家を憎むのは当然だ。……そのデリケートなところを私は無神経に踏み行ってしまった……)
陣内「……加茂君。俺は君に謝らなきゃならん。すまなかった!この通りだ!」
加茂「え!?なんで、え!?」 - 747◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 23:27:48
陣内「俺は呪物の中で、アンタの過去を見た。アンタも俺と同じ傍流で、相伝の術式を持って生まれた。それでも腐ることなく、母親の立場をよくするために頑張ってたんだな」
陣内「なのに俺はアンタに心無いことを言っちまった。許してくれ!」
加茂「……そこに関しては、お互い様です。僕も加茂家、御三家の次期当主としてふさわしい人間になることばかりが先行し、人として大事なことを失いかけてた。つい最近、同じような過ちをしたばかりなのに……。僕は、自分以上に御三家の犠牲になっている人たちを、頭で走っていながらちゃんと見ようとしてなかったんだ」
陣内「……加茂君」
加茂「だから、おあいこですよ。食事して、仲良くやりましょう。家にあらがうもの同士」
陣内「……そうだな。俺なんかよりよっぽど大人なんだな」 - 748◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 23:43:07
海人「あんたたち、術師かい?」
陣内「何!?」
加茂「店主、高専関係者だったんですか」
海人「俺はただの『窓』だけどね。このホテルは高専関係者がよく来るから、従業員や関係業者も高専のことを知る人間で固められているんだ。アンタたち、どっちも一級だろ?」
加茂「いえ、私は準一級です」
陣内「俺は二級。そういや、大人の対応でも等級でも上をいかれてんだよなあ、トホホ」
海人「あれ、そうなの。 ……高専も見る目ないね」ボソッ
陣内「ん?なんか言ったか?」
海人「いいや何でも。はい、豚骨ラーメン二つね」 - 749◆7MGeLzOYAfHK22/01/26(水) 23:52:59
海人「俺も人生の半分近くはここでラーメン作ってるけど、アンタらみたいに喧嘩して仲直りした奴らは2組目だよ」
加茂「以前もいたんですか?」
海人「ありゃ、10年くらい前だったかねえ。高専生の二人組だった。俺でもまいっちまうぐらいの呪力を垂れ流して入ってきてさ。営業妨害甚だしいってもんさ」
陣内「迷惑な奴らがいたもんだな」
海人「だから俺は言ってやったんだ。『喧嘩はよそでやれ』ってな。当時は俺もそいつらとあんまり変わらねえガキンチョだったが、その二人はハッとした顔になって、バツの悪そうにラーメンすすってたよ。そんで二言三言交わした後に、仲直りしてすっきりした顔になって出てった」 - 750二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 23:54:25
最強s…
- 751◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 00:02:36
加茂「まあ、術師がそんなに感情をあらわにしてけんかすることなんて、珍しいかもしれませんね」
海人「あんときは俺も迷惑だと思ったさ。でも今は違う。この業界はビジネスライクな奴らが多いし、保守派だなんだの政治も絡む。お互いに命預けあう立場なのに、腹に一物抱えながら仕事してるやつの多いこと。そうなるとな。恥も外聞もなく喧嘩したり言い合える奴らの、なんて気持ちのいいことだと、俺はそう思ったのよ。今のアンタらみたいにな」
陣内「それ、ほめてんのか?」
海人「ほめてるさ!結局人間はそれが一番大事なのよ。ほら、冷めないうちに食っちまいな」 - 752◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 00:06:56
陣内「いやあ、美味かった!今まで食った中で一番うまいまであるな!」
加茂「確かに、京都の大学周りの店にも引けを取りませんね」
海人「へへ、そういってくれると嬉しいね。ところでそっちの銀髪の兄ちゃん、あんた東京に帰るのかい?」
陣内「俺か? そうだけど?」
海人「じゃあ五条悟に伝えてくれ。……また食いに来い、ってよ」 - 753◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 00:09:33
キリがいいので今日の投下はここまでだぜ。
お付き合いいただきありがとうだぜ。 - 754二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 00:11:07
乙したー!
- 755二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 00:11:13
乙
そっか、あの二人もここで飯食っていったんだな… - 756◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 00:23:50
- 757二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 00:31:35
ポルナレフよりも若干身長は低いイメージ
でも地の文で銀髪で柱みたいな髪型なのはかくていしてるんだよね - 758◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 00:40:06
そうそう、頭入れて五条先生と同じかちょっと高いイメージだぜ。
- 759二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 07:38:07
保守
- 760二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 12:26:05
お昼の保守
- 761二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 20:53:31
ほうしゅほしゅ
- 762◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 22:02:43
よっし、それじゃあ始めていくんだぜ
- 763◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 22:18:02
~呪術高専東京校~
陣内「高専……。離れていたのは少しの間だったのに、何もかもが懐かしい……」
伊地知「あ!陣内さん!良かった、先に見つけられた」
陣内「おお、伊地知さん。随分あわただしいけど、なんかあったのか?」
伊地知「お帰りのところすいません、直ぐ逃げてください!」
陣内「は?」 - 764◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 22:32:05
狗巻「『動くな』」
陣内「うおっ!?」ビキィン
真希「よくやった棘!おらあっ!」
陣内「『チャリオッツ』!!」
ズババババッ
真希「チィッ!」
パンダ「くらえ、パンダ4000年の一撃!」ズオッ
陣内「うおあっ!?」バッ
ズドォン‼‼
パンダ「やったか?」
真希「フラグ立てんな。チッ、得物がボロボロだ。予備のザコ呪具で正解だったな」
棘「ツナマヨ」 - 765◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 22:47:46
陣内「いててて……。いきなりなんだってんだ……!?」
釘崎「見つけたぞ!淫行教師!行け、伏黒!君に決めた!」
伏黒「ったく……『不知井底』」
ゲコッ ゲコッ
ビシュルルッ
陣内「うわあーッ!何だこの微妙に恥ずかしい縛り方はッ!?俺がなにしたってんだ?」
釘崎「自分の胸に聞いてみろ!『芻霊呪法・簪』!!」
陣内「うおおーッ!『チャリオッツ』!!!」 - 766◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 22:55:50
ギャンギャンギャンギャンッ!
ズババババッ!
伏黒「やっぱり、本人を拘束しても術式は使われるな」
伏黒(つか不知井底じゃなかったら、式神一つ壊されてたぞ)
釘崎「でも五条先生みたいに飛べねえんだろ!行ったぞ虎杖!堕ちてきたのをぶっ飛ばせ!」
虎杖「オッケー釘崎!」ズズズズ
陣内(やべえ、着地地点を抑えられた!それにあの呪力、まともに受けたらただじゃ済まねえ!)
陣内「うおおおおおお!『バリ――』」
ピッタアアァァ
虎杖「あれ?」スカッ
陣内「た、助かったァーッ」
五条「はーいお疲れ。チャレンジ終~~~了~~~」
陣内「五条さん、これはいったい?」
五条「サプラ~~~イズ!どう?びっくりしたでしょ?」
陣内「説明!」 - 767二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:57:57
やりやがったな、五条悟!
- 768◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 23:11:29
~~~~数日前~~~~
五条「君たちに重大報告があります!」
五条「二級術師に陣内啓介って奴がいるんだけど、何とこいつが高専で様々な悪事を働いていたことが発覚しました!」
五条「野薔薇に夏服が支給されないのも、硝子のクマが全然消えないのも、学長の生え際がちょっとヤバくなってきたのも、伊地知が休みとれないのも、憂太が真希に会いに帰ってこれないのも、全部陣内啓介って奴の仕業なんだ」
五条「かくいう僕も、五条家の裏ボスと呼ばれている彼には逆らえなくて……この前、野薔薇と真希のスカートパクったのも、彼に脅されてやったことなんだ……」
五条「ということで、みんなで協力して陣内啓介を懲らしめてほしい!見事ふん捕まえた暁には、僕が何でも好きなもの買ってあげる!」 - 769二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 23:13:06
お前というやつは...前回ちょっと感動したのに!
- 770◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 23:20:29
~~~~現在~~~~
五条「と、いうことなんだ。いやあジョークジョーク。許してちょんまげ」
陣内「針串刺しの刑だァーッ!!」ズババババババババババッ
五条「HAHAHAHA。無駄無駄無駄無駄」
釘崎「あー残念。バッグとかジャケットとか買わせるはずだったのに」
真希「あたしも、五条家のおもしれー呪具貰いそびれちまった」
虎杖「でも、陣内さんにはなんか悪いことしちまったな」
パンダ「なんだ悠仁、本気にしてたのか?悟のいつもの悪ふざけだって俺たちはわかってたぜ。なあ棘」
狗巻「しゃけ」コクコク
伏黒「なおタチ悪くないですか、それ?」 - 771◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 23:33:16
五条「と、いうことで。啓介が一筋縄ではいかないということをよーくわかってもらえたと思う」
陣内「ゼェ……ゼェ……ゼェ……」
五条「と、いうことで!本当の重大発表!……なんとこの陣内啓介君が、1,2年の副担任になることになりました!」
陣内「ゼェ……ってええーーーッ!!?」
五条「ほら、僕ってこう見えて超忙しいじゃん?だから僕がいない間に君たちの監督をする人間を探してたんだよ。教職の経験があって、信頼できて、それなりに強い人材。つまり君ってわけ!」
陣内「いやだって、俺は秤たちの」
五条「そこは大丈夫。あいつらの停学が解けるまでの条件付きだから。3年の停学がどうしても長くなりそうでさ。それなら教職経験がある術師を遊ばせるのはよくないってことで、こうなりました」 - 772◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 23:43:59
陣内「こうなりました、じゃねえんだよ!そんなの、上層部が許すハズねえじゃねえか!」
五条「そっちも近いうちに大丈夫になるよ。大丈夫、今の啓介なら大丈夫だから。なんたって僕の親戚だし」
虎杖・釘崎「「えっ、そうなの?」」
伏黒「知らなかったのかよ」
パンダ「悟の親戚ってことは、憂太の親戚ってことだよな?」
狗巻「しゃけ」
真希「どっちかっつーと悟寄りだけどな。道理でよくおもちゃにされてたわけだよ」
五条「昔は一緒に決闘(デュエル)するぐらいの仲だったんだけど、彼は家が嫌で出ていって、独力で術師になったんだ。境遇としては真希が近いかな。みんなとは仲良くなれると思うよ」 - 773◆7MGeLzOYAfHK22/01/27(木) 23:54:11
釘崎「この前飲み会で話聞いただけだけど……。結局あいつどういうやつなの、真希さん?」
真希「まあ、一言で言えば、悟のおもちゃだな」
狗巻「しゃけ」
虎杖「はい、質問」
五条「はい、悠仁君」
虎杖「そんなに仲いいなら、なんで陣内先生は五条先生のこと名字で呼ぶの?」
陣内「早速先生呼びかよ」
五条「そういやそうだなー。啓介、昔みたいに『悟兄ちゃん』って呼んでみ?」
陣内「い、いまさらそんな恥ずかしい名前で呼べるかよ」
五条「呼んでくれないと、お前の昔の恥ずかしい事暴露しちゃうよ。遊戯王カードは露出の多い女モンスターばっかり集めてたとか、初恋は歌姫だったこととか、エロ本は机の引き出しを二重底にして隠してたこととか、全部言っちゃうよ」
陣内「その減らず口を今すぐ閉じやがれェーッッ!!」
真希「ほらな。悟のおもちゃだろ」
狗巻「すじこ」
釘崎「なるほど、なんとなく理解したわ」
虎杖「遊戯王カードわかるわー。俺、なんか仲良くなれそう」 - 774◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 00:02:39
陣内「なんて奴だ、生徒の前で!あれじゃあ俺の教師としての威厳台無しじゃねえか!」
陣内「こんな人事、あってたまるか。きっと何かの間違いに決まってる。きっとあと数か月もすれば秤たちの停学が解けて、愛すべきだらだら教職生活が再開するんだ」
陣内「絶対に!2学年またいでの副担任とかいう激務には、絶対にならない!」
~~~~翌日~~~~
陣内「なんて?」
モブ「何度でもいうぞ。『貴君、陣内啓介を呪術高専東京校の一年次及び二年次の副担任に任命する。加えて、七海建人一級術師、冥冥一級術師の名のもとに、貴君を一級術師へと推薦する。そして五条悟特級術師の推薦により、前述の教職任命を呪術規定の昇級要項に記載のある適性確認のための任務とみなし、貴君を準一級術師に昇級させるものとする』……五条悟に感謝するんだな」
陣内「……ごめん、なんて?」
モブ「お前は家の力で楽して準一級になったんだよドぐされが!……クソッ、家の力を借りず、妹が死んでも術師だけは続けているお前を少しは根性のあるやつだと思っていたのに……。結局五条派か!家の力に屈したか!」 - 775◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 00:11:37
陣内「え、いや、違う!……ってか、お前そんな風に思ってくれてたの?」
モブ「昨日まではな!だが今日これをお前の前で読み上げて、ますます嫌いになったよ!今日のところは引き下がってやる。だが万が一にも、五条悟が失脚するようなことがあれば……。楽しみにしているんだな!」バンッ!
陣内「ああ、行っちまった。……でも、何だろうな。家の力に屈したかとかなんとか、昔に言われてたらキレかけてただろうが、今は怒る気持ちが全くわいてこねえぜ。……家の力に頼ると偏らないじゃねえんだ。俺の人生に五条家が介入してきても、全く何も感じねえ」
陣内「これが、『自由になる』ってことなのか。……ありがとう、詩絵里。お前のおかげで気づくことができた。これから俺は、俺だけの自由な意志で……」
陣内「……呪術師として、生きるとするぜ」 - 776◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 00:22:35
おまけ
漏瑚「おい夏油。そういえばお前、『海女髪』を回収してくれるとか何とか言っとらんかったか?」
夏油「ああ、あれね。組屋に頼んでおいたんだけど、高専に捕まってしまったし、多分彼そんなの頼む友人もいなさそうだし。もう高専で封印されてしまったんじゃないかな」
漏瑚「ちっ。蒐集に加えたかったのだが……。期待した儂がバカだったわい」 - 777◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 00:23:16
本日の投下は以上となるぜ。
お付き合いいただきありがとうだぜ - 778二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:33:20
乙です
- 779二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 01:07:52
乙ですー!!
- 780◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 09:13:14
朝保守だぜ。
今日はいつも通り投下はお休みだけど、時間があれば次回任務の安価を取るかもしれないぜ。
時間が空いたらだから、あったらラッキーぐらいの心構えでいてくれだぜ。 - 781二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:16:22
一応保守
- 782◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 14:22:39
昼保守だぜ。
思えば原作にがっつりかかわって、オリ主ものの様相を呈してきたぜ。
時系列とか気になるし、帰りに満喫よって復習してくるぜ。
>>445が進めてくれた妖怪ハンターも探してるんだけど、職場の近く5軒回ってもなかったんだぜ……。ワンチャン図書館いなるかなあ……。
- 783二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:59:43
金曜保守
- 784◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 21:36:10
金曜だけど任務安価入れるぜ!
- 785◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 21:39:35
- 786◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 21:51:06
- 787二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:53:28
じゃあ意外と家事万能で
- 788二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:54:06
つまり…無下限だと思ってただけで最初からそうじゃなかったんだよ!
- 789二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:55:32
気が早いけど次の主人公のときは、時系列は陣内より前とかにするかな
そうじゃないと渋谷事変まで間に合わんし - 790二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:56:11
本人が持てないと思ってるだけで意外と女性人気は高いってのは
- 791二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:08:01
渋谷事変まであとどれくらい時間があるのかな
- 792◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 22:37:22
家事万能か、いいね。このご時世なら男性も家事に積極的になるべきだと思うよ
女性人気か……。言うて今も女性(冥冥)人気(術式の実験台として)高いぜ!
陣内君にはぜひモテてほしいところ。安価次第で濡れ場もあるぜ!キングクリムゾンするけどな!
時期的には八十八橋直前ってとこだぜ。
その後のイベントは小沢ちゃんとメカ丸エヴァンゲリオン、そんで渋谷事変だったはずだぜ。 - 793◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 22:40:00
- 794二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:40:28
1
- 795二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:40:46
1
- 796二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:40:56
3
- 797二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:41:11
2 東堂との任務
- 798◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 22:49:53
- 799二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:50:50
このレスは削除されています
- 800二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:52:05
農作物が異常なほどの不作
呪霊か呪詛師のしわざではないかとの疑いがあり、その調査とできれば原因の討伐 - 801二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:53:17
座敷童の出る家の主
最近うちにいる座敷童がおびえているような気がし、また商売がうまくいかなくなってるらしい - 802二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:54:54
- 803◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 22:57:54
- 804二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:00:49
がくがんじ学長とめっちゃ仲のいい親友
しかも京都高専の修繕費とか出してくれてるので助けたい - 805二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:02:05
その地方には座敷童とそれと仲良くする人間を苦しめる、悪い鬼の伝承があり1級呪霊クラスとの戦闘が予想されるため
- 806二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:02:54
陣内が以前と比べどれほど成長したか見たいと東堂が希望した
- 807二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:03:49
- 808◆7MGeLzOYAfHK22/01/28(金) 23:10:40
全部やん!
じゃあ、その方向で行くかあ!
明日の投下をお楽しみだぜ!
じゃあお休みだぜー - 809二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:20:40
乙
期待してます - 810二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 07:31:15
おつ
- 811◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 12:38:52
昼保守だぜ。
- 812◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 22:05:10
果たして昨日の安価は全部拾えるのだろうか……?
それじゃあ始めていくぜ。 - 813◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 22:15:19
~~~~10月某日~~~~
陣内「~近年は結界術の情報を物体に込める技術が呪詛師によって開発されていると報告されている。便宜的に『嘱託式』と呼ぶが、帳に応用された場合、専用の呪具をかなめとして発動する。この『嘱託式』の場合は術者を無力化してもーーー」
伏黒(まともな座学って、なんか新鮮だな)
釘崎(わ、分からん……とりあえずぶっ壊せばいいのよね?)
虎杖「…zzz」グゴー
陣内「……虎杖!寝るな!」ピシュッ
虎杖「あいてっ!?」バチコーン
陣内(チョークが素直に当たる。か、感激だぜ……!秤ならキャッチしてドヤ顔してくるからなあ~~~)
陣内「虎杖!『嘱託式』の帳の中に入る場合、お前ならどうする?」
虎杖「え~と~。パンチでぶち破る!!」
陣内「バカタレ!高度に洗練された帳の破壊は五条さんでも時間がかかる。かなめの呪具は独特の残穢が発生すると報告が上がっているから、それをたどってかなめを破壊するのがセオリーだ」 - 814二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 22:16:23
おお、渋谷での帳だな
- 815◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 22:28:15
陣内「よし、じゃあ各自、嘱託式の帳に閉じ込められた場合の対策についてそれぞれ考えて来いよ。明日発表してもらうからな。次は二年と合同の模擬戦闘だ、十分で着替えて運動場に集合しろ!」
陣内「ふう~。一年は素直で助かるぜ。三年とはえらい違いだ」
伊地知「陣内さん」
陣内「おお、伊地知さん」
伊地知「授業ちらっと見ましたけど、大分勘が戻ってきたようですね」
陣内「戻ったどころかやりやすくてたまんないっすよ。今まで根性曲がりばっかり相手にしてきたもんですから」
伊地知「あ、あはは……。で、すいません。陣内さんに任務の依頼が来てます」
陣内「俺に任務?一級に上がるための単独任務ですか?急じゃないですか?」
伊地知「いえ、違うんですが……。京都から指名が来てまして」
陣内「指名?誰からだ?……もしかして庵さんか?この前生徒の加茂君との合同任務が成功したから?いや~~~照れるなあ~~~~」
伊地知「いえ、……東堂くんです」
陣内「……はい?」 - 816二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 22:49:12
このレスは削除されています
- 817◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 22:49:52
~~~~京都校~~~~
東堂「……俺は自分に問うた」
東堂「ブラザーを一級に推薦した俺では、ブラザーとの任務に同道することはできない」
東堂「ブラザーとの逢瀬がかなわぬ今、俺がブラザーのためにできることは何か……」
東堂「俺の脳裏に浮かんだのは、あの男の存在だ」
東堂「陣内啓介。実力派で名高いMr.七海、そしてMs.冥の両名から推薦を受け……、そして五条悟の計らいで準一級術師に昇格した男」
東堂「二年前、そして昨年の交流会で奴にあったときは、奴にここまでの実力があるとは到底思えなかった。歌姫先生も奴を高く評価しているとは言い難い」 - 818◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 23:06:20
東堂「しかしだ。今回は五条悟がわざわざ手間をかけて奴を準一級にしている。つまり、それだけのポテンシャルがあると『あの』五条悟が認めたということになる。この事実と、俺の中での奴のビジョンがあまりにも乖離している」
東堂「確認せねばならない。陣内啓介は強者なのか?どんな男なのか?そして何より、愛すべき俺のブラザーを教導するに足る男なのか?見定める、この目で!ブラザーのために!!ブラザァーーーーー!!!!」
真依「あの人、交流戦からこっちイカれ具合に拍車がかかったんじゃないかしら?」
西宮「そうねー。しっかり手綱握っとかないと、宿儺の器の子に取られちゃうわよ」
真依「……なんでそれを私にいうのよ?」 - 819◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 23:18:35
~~~~10月15日・某所~~~~
東堂「陣内啓介……どんな女が好みだ!!!」
陣内「何年か前もこんなやり取りやったよな!?」
東堂「さあ言ってみろ、男でもいいぞ。聞くところによると、色黒の補助監督と仲がいいらしいが?」
陣内「気色悪い勘ぐりしてんじゃあねえぜッ!……俺はそれなりに乳がデカくて、俺のことが好きって言ってくれる人なら誰だっていいよ」
東堂「……はぁ~(クソデカため息)。やはりつまらんな、お前は。新田の方がまだましだ。二年前からなにも成長していない」
陣内「悪かったな!」
東堂「具体例をあげるなら誰だ?歌姫先生とMs.冥ならどっちの方が好みだ?」
陣内「うっせーわ!生々しくなるから身近な人間で例えるんじゃねーッ!」 - 820◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 23:22:45
- 821二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:27:10
リサさん
- 822二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:27:52
1 赤村 哲朗
熱血漢 - 823二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:28:05
3
- 824二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:28:22
とこま
- 825二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:29:49
2 三島 優
真面目で可愛いものが好き - 826◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 23:40:11
東堂「今回は元々京都校の任務。補助監督はこっちから派遣することになっている」
三島「三島です。よろしくお願いします」
陣内(お、女性じゃねえか、テンション上がるなあ~。……いや待て。リサさんを思い出すんだ)
陣内「……一応お聞きしますが、実は60年代生まれだったりしません?」
三島「何この人。初対面からずいぶんなジャブかましてきますね」 - 827◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 23:50:50
~~~~新幹線車内~~~~
三島(どうしよう、東堂君の担当ってだけでも大変なのに頼みの綱の相手がまた常識なさそうなのがきちゃったよ。デリカシー皆無だし髪型柱だし。……私がしっかりしないと!)
三島「えー。それでは任務概要をお話ししますね。今回の任務は、楽巌寺学長たっての任務です。これからお会いする関係者の方にも、礼儀正しく接してくださいね」
陣内「ええ……。上層部がらみとかじゃないよな?」
三島「学長の個人的なつながりらしいので、そういうわけではないそうです」
東堂「ふん、知らんな」
三島「東堂君、真面目にやってもらわないと困るんですが……」 - 828◆7MGeLzOYAfHK22/01/29(土) 23:59:39
東堂「ジジイ個人の、緊急性のない任務。わざわざ俺が出張るまでもない。そんな任務をわざわざ俺が受け、東京に応援まで要請したのはなぜかわかるか?」
三島「いや、上から命令されたからでしょ」
東堂「陣内啓介、お前を見定めるためだ!おまえが、ブラザーの師たる資格があるかどうかをな!」
陣内「え、兄弟!?こっちに『東堂』って名字のやつはいないけど?」
東堂「このくらい一人でこなせないようではお前にブラザーを教え導くことなどできはしないだろう。お前ひとりの力でこの任務、見事こなして見せろ。俺をこれ以上退屈させるな」
陣内「なに弟子を突き放す師匠みたいな言い方してんだよ!教師はこっちだっつの!」 - 829◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 00:05:24
東堂「俺は高田ちゃんのライブCDを聞く。邪魔をすれば殺す。ブリーフィングは勝手にやってろ」
陣内「おいイヤホン取れ!……ったく。加茂君の時といい、なんで京都の生徒とは険悪な空気になっちまうんだ?なあ三島さん、彼いっつもこんな感じなの?」
三島「おおむねは……」
陣内「難儀なやっちゃなあ。……仕方ねえ、とりあえず二人でブリーフィング始めよう」
三島「分かりました。今回の任務は……、個体名『オマモリ様』、俗にいう、『座敷童』の調査です」 - 830◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 00:06:16
今回の投下はこれで終了だぜ。
お付き合いいただきありがとうだぜ。 - 831二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:10:29
乙
- 832二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:59:54
乙です!
先が気になってワクワクしてます… - 833二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 10:08:45
ほしゅ
- 834◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 13:19:06
昼保守だぜ。
- 835◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 22:01:12
ようし、それじゃあ本日もお付き合いくださいだぜ。
- 836◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 22:17:28
陣内「『座敷童』……。本物なのか?」
三島「学長はそうおっしゃっていました。『座敷童』そのものについてはあまり資料が集められませんでしたが……」
陣内「だろうな。100年以上前に特級認定され、封印された代物だ」
三島「と、特級認定!?」
陣内「『式神』の一種でな。基本的な原理は『藁人形』とおなじだが、強力なんだ。呪いはおろか微細な負の感情まで吸い付けちまう。だから近くにいると精神的に安定した状態を維持でき、結果として『座敷童』がいる家は成功するといわれているのさ」 - 837◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 22:30:04
陣内「だが、伝説にもあるように『座敷童』が去った家は滅ぶんだ。最悪の形でな。耐用年数は持って300年。それを超えた『座敷童』は風船がはちきれるように周りに呪いをまき散らす。その結果どうなったかは知らねえが、特級認定されたときにえげつない『何か』があったんだろうな」
三島「めちゃくちゃヤバいじゃないですか!?でも京都校の資料庫でも見つからなかったことをなぜ陣内さんが?」
陣内「昔、座敷童の製造方法を記した古文書を読んだことがあってな」
三島「製造方法?」
陣内「知らない方がいい。胸糞悪くなるもんだった。それに古文書自体に、読んだ内容を漏らすと死ぬ縛りが自動的にかかるようになっていて、今はそれそのものが特級呪物として忌庫に保管されている」 - 838◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 22:45:33
陣内「で、その激ヤバ呪い爆弾の『座敷童』がどうしたのよ?」
三島「それが、『喋りだした』そうなんです」
陣内「……喋った?」
陣内(原則、式神が固有の自我を持つことはない。人造のものならなおさらだ。それが年を経た呪霊や受肉体のように言葉を発するとなると……)
三島「これを聞いて、学長はその『座敷童』が呪霊となる兆候だと考えたそうです。早急に封印、できれば祓っていただきたいとのこと」
陣内(『座敷童』は確か、一度に吸収できる呪いの量にも上限があったはず。今日明日暴発することはまずない。それでいて早急とか緊急とか言い出すのは、なにかあるのか……?)
陣内「呪霊化の兆候か。だとすると推定特級クラスは確実にあるし、特級を祓った経験のある東堂君にお鉢が回ってくるのも当然だな。で、俺がそのサポートってわけ?昇級の件で上層部からの覚えもよくないのに、京都の学長よくそんなこと許したな」 - 839◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 22:59:07
三島「あ~、それなんですが。許してないです」
陣内「え?」
三島「なんか、東堂君に押し切られちゃって……。今陣内さんがここにいること、私たち3人しか知らないです」
陣内「じ、じゃあ伊地知さんが俺を呼びに行ったのは?」
三島「東京港では陣内さんは今、有給をとって京都に来てることになってます。ごめんなさいっ」
陣内「お、おい、アンタ!何人の有給勝手に消化してくれてんだッ!」
三島「私は絶対だめだって言ったんです!……でも、東堂君が~~~~」
陣内「こ、このパイナップルゴリラ野郎が~!!」
東堂「……やはり高田ちゃんは歌も最高だ……。次の個握が今から楽しみだ、ブラザーも誘おう」シャカシャカ - 840二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:12:49
このレスは削除されています
- 841◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 23:13:16
~~~~任務地・歩瑠保ニュータウン~~~~
三島「さあ、着きました着きました」
陣内「勝手に限界集落のイメージを持ってたが、そこそこ都会な町だな」
東堂「さあ、どうする陣内。今回の陣頭指揮はお前が取れ。それで俺がお前を見極める」
陣内「何様だよ全く、京都も東京も3年次はろくなのがいねーな」
三島(加茂君と西宮さんは比較的まともですけどね……)
陣内「そうだなあ。まずは>>846でもすっかあ」
1.腹ごしらえに行く(食べ物と怒るハプニングを自由安価)
2.直接目的の家に行く
3.その他(自由記述)
- 842二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:14:51
1
- 843二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:15:34
2
- 844二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:18:28
1
- 845二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:20:43
1
- 846二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:21:08
1 カレー
女の趣味はともかく飯の趣味はなかなかいいと東堂に謎の感動をされる - 847◆7MGeLzOYAfHK22/01/30(日) 23:54:48
陣内「まずは腹ごしらえだな」
三島「目的地には直行しないんですか?」
陣内「地方任務は一期一会、いつ再び来れるかもわからねえ。だからその土地土地で特色のあるうまい飯屋に入るのが俺の楽しみなのよ」
東堂「なるほどな。確かに、飯と女、その二つに関しての流儀は他人にとやかく言われる筋合いはない」
陣内「お前人の性癖真正面からディスり散らかしてただろうが」
東堂「一緒にするなニュアンスが違う。お前には女の趣味に対する情熱が感じられんのだ」
陣内「……」 - 848◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 00:02:55
~~~~~~~~
秤「人は熱によって動く。熱が全然感じられんお前には俺たちを思い通りにはできねえぞ」
~~~~~~~~
陣内(……もしかして東堂と秤って同じタイプの人間なのか?)
三島「ごはんどこにします? あ、あそこのイタリアンとかおいしそうですよ」
東堂(個人の店のくせに、何のオリジナリティも感じられない……まあいい、一時の食事にこだわることもあるまい)
陣内「待ちな、三島さん。あそこは違う」ガシッ
三島「え?だって見るからにおしゃれじゃないですか?」
陣内「飯屋を見た目で判断しちゃあいけないぜ。呪術師は死と隣り合わせ。適当な店に入って食った微妙なラーメンが最後の晩餐になることもある。だからこそ任務前の飯は一番こだわらなきゃあならねえんだぜ」
三島「ご、ごもっともですね。じゃあ陣内さんはどこを選びます」
陣内「あそこだ」
三島「ええ……。あんな食券買ってはいるようなところですか?」
陣内「ビンビン来てるぜ。『固定観念が裏返る予感』がな」 - 849◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 00:12:33
店主「はい、おまちどう」
三島「……確かにお任せするとは言いましたけど……ここ、『蕎麦屋』ですよね?」
陣内「そうだけど?」
三島「なんで『カレー』!?」
陣内「知らないのお?蕎麦屋のカレーはうまいんだぜ。隠し味でそばつゆが入れてあるからな。しかもここは聞いたことのない名前の店だ。他の店とはそばつゆも違う。つまりカレーも一味違うというわけだ」
東堂「選択をゆだねたのはお前だ。文句を言うな」
三島「そういう東堂君だってカレーじゃないですか」
東堂「俺はわざとだ。陣内という男を見定める、それは食の趣味に関しても同様だ!」
陣内「なんでこいつはここまで俺にこだわるんだ? いいから食えよ、冷めるぜ」
三人「「「いただきます」」」パクッ - 850◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 00:17:54
ゾ ワ ッ
三人「「「こ、これはッ!」」」
三島「辛い!でも唐辛子の辛さじゃない、痺れるようでいて、味が鮮明に感じるようなこの感覚は……!?」
陣内「花椒だッ!四川料理で使われる花椒が入っているッ!」
東堂「和風だしが隠れておらずカレーのにおいとけんかしてしまっているこのカレー。しかし花椒によって舌が痺れ味が変化することによって、きしんだ歯車が油をさした途端回りだすように、不協和音がハーモニーへと昇華されている。更に花椒が更に食欲をそそる!」
東堂(この男、これを店の雰囲気だけで感じ取ったというのか!?……陣内啓介、食に関してはなかなか侮れんようだ) - 851◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 00:25:32
陣内「いやあ、今日は大当たりだったぜ」
三島「つい食べ過ぎてもたわ~」
陣内「あれ?三島さん関西弁なの?」
三島「え?あっ、すいませんつい……」
陣内「気にすることないぜ。俺も昔は関西だったからよ」
三島「そ、そうですか?……ほんなら、無理に変えんでもえっか。東京の人と仕事の時はつい緊張してもうて……すいません」
陣内「緊張は任務には禁物!リラックスして、いつも通りが一番だぜ」
三島(最初はあほなこと言ってたから東堂君みたいな変な人かおもたけど、全然ええひとや。今回の任務は楽しなりそうや)
東堂「たしか目的地はここから15分ぐらいのとこるか。いい腹ごなしだな」
陣内「ようし、『座敷童』任務、気張っていくぜ!」 - 852◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 00:30:14
~~~~某所山中~~~~
??「うっわほこりっぽ。こんなとこに病人連れてきて大丈夫かよ?」
??「まあそれなりにキレイにすれば使えるよ。それよりあまりホコリを立てないでくれるかな。君はよくても私は呼吸をしているんだからね」
??「ああ、ごめんごめん。それよりあいつどんな顔してここに来るのかな?やっぱりこの前のこと怒ってるのかな?」
??「京都校の面々のことは『縛り』にも含まれていたから、どうなるかはちゃんと会って見ないと」
??「ふぅん……」
真人「僕としてはかかってきてほしいな。殺し合いは楽しいし、いい経験値になる」
夏油「大舞台の前だ。私としては穏便にいきたいのだがね」 - 853◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 00:31:06
本日はここまでだぜ。
このところ時間が延び気味で申し訳ない……。 - 854二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 00:45:22
乙でした
うわあ真人に羂索の腹黒コンビか - 855二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 10:40:39
ほしゆ
- 856◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 16:56:03
夕方保守だぜ!
今日の本誌も情報量多かったぜ……。 - 857◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:00:23
よっしゃあ、昨日ノリで真人とメロンパン出したけど、どう絡めていくか全くアイデアが浮かばない>>1のお出ましだぜ!
そんじゃあ始めていくぜ。
- 858二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 22:02:27
瞬瞬必生
- 859◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:11:49
~~~~道中~~~~
陣内「なあ、地図見てて思ったんだけどよ。この町変じゃあないか?」
三島「と、いいますと?」
陣内「中心にでっかい雑木林があるのに、道も何も通ってないんだよ。これじゃあ町の反対側に行くのに随分不便じゃないか?」
三島「ああ、それはそこが今行くお宅の『私有地』だそうなんです」
陣内「『私有地』って言ったって、えらい広さだぜ。さすがは楽巌寺学長のご友人、金持ちだぜ」 - 860◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:19:03
~~~~10月15日夕方・目的地「小早川邸」~~~~
陣内「でっかい家だな~。勇斗の家よりでかいんじゃあないか?」
三島「学長のご友人はこの広いお屋敷にお一人で住んではるそうです」
東堂「この屋敷にか。これでは客を出迎えるのも一苦労だな」
少女「御心配には及びません」
三人「「「!!!」」」
少女「主より当家の一切をお任せいただいております、マモリと申します。以後よろしくお願いいたします」ペコリ
三島「陣内さん、東堂君……」
陣内「ああ、間違いない。この女の子、式神だ」
東堂「恐ろしい呪力量だ。なるほど、ジジイの知り合いというのもうなずける」 - 861◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:28:18
マモリ「主は今床に臥せっておりまして、お出迎えできないご無礼を代わってお詫び申し上げます。主のところへお連れしますので、どうぞついてきてくださいまし」テクテク
三島「こ、これはご丁寧に」
東堂「礼儀がしっかりできている。この呪力量の式神をこのレベルの精度で動かせるのか」
陣内「しかし三島さん、この子が呪いだってよく分かったな。補助監督でも呪力感知できない人多いのに」
三島「呪力感知は女が京都で高専に努めるうえで必須技能です。せやないと禪院のボンボンにスカートめくられますから」 - 862二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 22:29:46
マジかよ最低だな直哉
- 863◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:39:33
マモリ「こちらが主の部屋になります。病床の身ゆえ、体を起こせぬ無礼、どうぞご容赦いただきますよう」ペコリ
陣内(本当にできた式神だ。この100分の1でも3年のガキどもにマナーが身について居たらなあ……)
三島「失礼します」ガラッ
……ヴーン……ヴーン……
ピッ ピッ ピッ
陣内「な、何だこの医療機器の数は!?まるで病院の集中治療室だぜ」
三島「呪術高専京都校学長、楽巌寺の命により、東堂葵一級術師以下2名到着しました」
大男「……おお」
陣内(東堂君ぐらいデカいじいさんだ数々の装置につながれている。腕なんか俺より太いぜ。この人が楽巌寺学長の友人か) - 864◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:48:13
大男「たかが死にぞこないのワガママに、よくもまあ数をそろえてよこしやがったもんだ……マモリ、ベッドを立ててくれ」
マモリ「はい。主様」
ウィーン
大男「すまねえな。ここまでしねえと人の顔もよく拝めねえんだ。全く、長生きはするもんじゃねえ」
三島「と、とんでもないです」
大男「俺は小早川ってもんだ。YOSHI……楽巌寺とは腐れ縁でな。身内のことでちょっとぼやいたらいらねえ気を回しやがって、君たちが来ることになったわけだ。まあただ話すのもなんだ、座って茶でも飲んでくれ。マモリ」
マモリ「はい。主様」 - 865◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 22:58:01
陣内「茶がうまい……。口に残るカレーの残り香が消えてリフレッシュできるぜ」
三島「小早川さん。今回の任務のことなんですが……」
小早川「おう、そうだ。アンタら、楽巌寺からはなんて聞いてる?」
陣内「『座敷童』の処理。大まかだがそう言われてます」
小早川「……あのバカが。頼みもしねえことを」
三島「どういうことです?」
小早川「『座敷童』については多少調べてあるだろうな?そのつもりで話すが、結論から言うとマモリを今すぐ祓う必要はねえんだよ」
陣内「マモリ?……ってことは!」
三島「この、私たちを出迎えてくれたマモリちゃんが『座敷童』ってこと!?」
マモリ「はい。この家に仕えて、もう60年になります」 - 866◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 23:11:20
三島「あれ?でも陣内さんがいうには、『座敷童』を作る方法は100年以上前に封印されたんじゃ?」
小早川「ああ、その辺はもう済んでんだ。流してくれ」
三島「は、はあ」
小早川「まあ話を戻すとな。マモリはあと50年は呪霊になることはねえ。今日早急に祓うことはねえってことだ」
陣内「じゃあよ、なんで学長は俺たちをここに寄こしたんだ?」
小早川「おそらく、俺に気を使ってくれたんだろうな」
三島「と、言いますと?」
小早川「……先月、孫が死んだんだ」
陣内「それは……おつらかったでしょう」 - 867◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 23:35:35
小早川「あれの両親は呪術師でな、もう10年以上前に死んだ。その赤ん坊を引き取って育てていたんだが、車にはねられてひとたまりもなかった。……俺も下半身が動かなくなり、持病も悪化してこのざまよ」
東堂「……で、さっきから身の上話ばかりで肝心なところが見えんな。ジジイの話し相手をするだけなら俺はもう帰るが」
陣内「おい東堂!お前人に敬意ってもんをだな!」
小早川「悪い悪い。後の話にかかわってくるんだが、つい長くなっちまったな。じゃあかいつまんで話すと、楽巌寺は俺が死ぬことでマモリが呪霊化すると思ってんのよ」
三島「そ、そんな縁起でもない」
小早川「まあ、あいつの危惧していることもわかる」 - 868◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 23:48:04
小早川「作った『座敷童』を制御する方法の一つに血縁の『縛り』がある。作った一族の直系にのみ絶対服従する『縛り』だ。ところがだ。孫が死んだことで、その直系の最後の生き残りが俺になっちまったのよ。だから俺が死んだ後、マモリがどうなるか想像がつかんわけだ」
東堂「アンタが死んだ後直ぐに呪霊になるかもしれない、と?」
小早川「それは絶対にねえ。そうならないように作ってある。しかし、だ。主従契約がどうなるかは俺にもわからねえんだ。考えられるのは小早川家の傍流、何代か前の当主の隠し子の子孫とか、俺でも把握できねえくらいの血縁に突然譲渡されること。その人間が海外に住んでいたりすると、高専はいつか必ず爆発する爆弾の所在を見失っちまうことになる」 - 869◆7MGeLzOYAfHK22/01/31(月) 23:59:35
陣内「……でも、一つだけ方法がある。今となっては不可能だが」
小早川「小僧、知ってるのか?」
陣内「俺は五条家の傍流の出だ。昔五条家の忌庫で書物を読んだことがある」
小早川「そうか。なら話は早いな。実はその方法をとるための材料が、屋敷の裏手の森にある。それを取ってきてもらいてえんだ」
陣内「裏手の森?なんでったってそんなところに?」
小早川「先祖に徳の高い人間がいてな。大分古いがネズミにかじられてなけりゃ使えるはずだ」 - 870◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 00:07:54
小早川「知ってる人間がいて助かったぜ。話はしまいだ。マモリに食事と寝床を用意させてあるから、今日のところはくつろいでくれ。森の捜索については明日マモリの方から説明させる」
三島「分かりました」
小早川「じゃあ話はここまでだ。ベッドの上とはいえ、この体勢は少ししんどくてな」ウィーン
東堂「まて。一つ聞きたいことがある」 - 871◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 00:10:03
小早川「……なんだ?」
東堂「明日何を探させられるかは知らんが、そんなことしなくても今ここで『座敷童』の頭をつぶせばいいんじゃないのか?」
小早川「……それはだめだ。俺のワガママだが、それだけはできねえ」
東堂「なぜだ?」
小早川「そこの頭の長い兄ちゃんなら、この一言でわかるだろう」
小早川「マモリは、俺の姉貴でできてるんだよ」 - 872◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 00:11:35
本日の投下はここまでだぜ。
明日の見てくれよな! - 873二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 08:18:25
おつ
- 874二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 14:22:27
保守
- 875◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 22:01:42
スレ立てて早一ヶ月、早いもんだぜ。
立てた当初は2,3週間の予定だったのにここまで話が膨れ上がるなんて、この海のリハクの目をもってしても見抜けなかったぜ。
それじゃあ今日も一級術師を目指して始めていくぜ。 - 876二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 22:08:58
渋谷では敵が強すぎてボコボコにされてたけど、一級ってエリートなんだよな
- 877◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 22:22:29
~~~~小早川家・クロユリの間~~~~
マモリ「男性のお二人は滞在中こちらの間をお使いください。女性の方は向かいの『スミレの間』を用意しております。お食事は皆さんこちらでおとりになられますか?」
三島「はい。何から何までありがとうございます」
マモリ「お客様ををもてなすことが私の喜びでございます。向かって左へ行った突き当りに浴場もございます。どうぞご自由にお使いください」スッ
東堂「行ったか」
陣内「なんだかよ、至れり尽くせりじゃねえか?これじゃあ旅館に泊まりに来たみたいだぜ」
東堂「そこも含めてだ、全てがきな臭い。シンプルに任務の全容を明かせばいいハズなのに、情報が少なすぎる」
三島「気になることが多いですよね。ほら、『マモリさんはお姉さんから作った』ってのも気になります」
陣内「……なんとなく嫌な予感がするぜ」 - 878◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 22:35:42
東堂「陣内よ、『座敷童』について、他に何か知っているのではないか?」
陣内「……そうだな。知っていることは『縛り』に抵触しない程度に話そう。二人とも、『座敷童』についてはどこまで知ってる?」
東堂「話には聞いたことがある。実物を見るのは初めてだ」
三島「右に同じです」
陣内「じゃあ引っかかってるところから話していくぞ。まずあのマモリさんが言ってたことだが……。『座敷童』の製造には、生きた人間を使う」
三島「ええ!?そんなひどい……」
陣内「それ以上は『縛り』で言えん」
東堂「では、お前が話に出していた『主従契約の問題を解決する方法』というのはなんだ?」
陣内「『契約』の主を呪具に移し替えるんだ。契約も呪いの一種だから、これも高度なヒトガタ(※)に移し替えることができる」
※ ヒトガタ・・・『藁人形』のように呪いの身代わりや媒介にするための人形類の相称。当スレオリジナル設定 - 879◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 22:51:56
陣内「そうすると、そのヒトガタを持っている人間が『座敷童』の主になれるんだ」
東堂「そのヒトガタは、高専で販売されているようなものでいいのか?」
陣内「だめだ、大体の『座敷童』は主の血族しか主のできない『縛り』がある。一族の呪いを肩代わりし、繁栄させることを目的として作られているからな」
東堂「つまり……、ヒトガタの製造にも生きている血族の人間が必要ということか」
陣内「呑み込みが早えな、半分正解だ」
東堂「というと?」
陣内「コンピューターそのものより複雑で精密なキーボードなんてないのと同じように、コントローラーたるヒトガタのグレードは多少低くてもいいんだ。血族の肉体がある程度組み込まれていれば機能する。だから死体でもいい。その代わり、血族と『座敷童』の素体となった人間の両方に血縁関係がないとアウトだ」
三島「そこをいくと、あのマモリさんは小早川さんのお姉さんって言っとったから……。もしかして、そのコントローラーの材料て……!?」
陣内「いや、あの爺さんを使うわけじゃねえと思う。コントローラーを作ったらまず生きられねえし、死んだ時点で主従契約が失われてマモリさんはどっかにいっちまうからアウトだ。これは推測だが……。あの爺さん、死んだ孫の遺体を森のどこかに保存してんじゃあねえかと思う」 - 880◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:00:24
東堂「なるほど。確かに理にはかなうが、一ヶ月も森に遺体を放置すれば損傷が激しいのではないのか?それなら冷蔵庫等で保管しておく方がずっといいだろう」
陣内「確かにそこの疑問は残る。呪術で封印しているのか、何か理由があるのか。今までの情報ではまだ断定はできねえな。他に何か気になることはあるか?」
三島「えーと、>>887」
いつも安価が唐突でごめんだぜ。三島さんの口を借りて何か聞いておきたいことはあるかい?
無かったらこの数日で三人に起こるイベント(コメディ寄り)を書いてってくれ。
1.質問
2.イベント内容
- 881二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:03:49
そもそも学長の友人である以上、そこまで黒い人とは思えません
- 882二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:04:51
東堂がなぜ陣内の女の好みにダメ出しするのか理由を語る
- 883二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:06:17
任務と関係ない低級呪霊におちょくられ、イラッとした陣内が思わず黒閃する
- 884二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:06:56
2 新しい店を開拓し、それが当たり
- 885二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:07:21
ニセ夏油が腹痛を起こす
- 886二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:07:57
真人が拾い食いの結果腹壊す
- 887二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:08:36
- 888◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:14:45
三島「私からは、とくにはないです」
陣内「そうだな。あまり考えすぎても良くない。明日マモリさんから指示があるはずだから、それに従おう」 - 889◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:27:38
マモリ「この地は遥か昔より、鬼の出る地と呼ばれておりました。500年前、小早川家の始祖がおのれの身を賭して鬼を封じたといわれるのがこの森でございます」
マモリ「しかし、封じられたにもかかわらず鬼が噴き出す呪い甚だしく、小早川家は代々『座敷童』によって呪いを受け止め、この地に住む人々を守っているのだと聞き及んでおります」
陣内「……ん?」 - 890◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:31:22
マモリ「しかし、鬼はいまだ生きており、この森をさまよっております。仄暗い森の中をさまよい、哀れな人間が迷い込むのを待っているのです。ですのでこの森は小早川家の私有地として、何人も立ち入ることを禁じられているのです」
東堂「なるほど、じゃあその鬼の呪霊を祓う必要があるということか」
三島「いやちゃうよ、この話ウチ聞いたことある……!」 - 891◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:37:52
マモリ「禁を破り立ち入ったものは少なからずおりました。薬草、山菜を求めた村人、隠れ家を求めた盗人から、度胸試しの若者、土地を買い上げようとしたやくざ者など。しかしてこの森に立ち入ったのち、次の日の朝日を拝んだ者はおりません。皆森の中で、運良く逃げおおせてもその日の晩のうちに、魂を喰われ事切れるのでございます。長い角で魂を刺し貫き、一晩で平らげる。誰が呼んだか『一夜鬼』」
マモリ「この森は何を隠そう『一夜鬼の森』なのです」 - 892◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:47:43
陣内「よし、帰るぞ東堂君。この話は俺たちの手には負えん!」
三島「帰りましょうそうしましょう!まだ死にたくないもん!」
マモリ「……『怨』」
ドクンッ
ドクンッ
三島「きゃあっ」
陣内「ぐおっ!?は、腹が……!?」
マモリ「誠に勝手ながら、昨晩のお食事に主が呪いを込めておりました。主の許しなくこの家を離れようとすれば、毒が体に回ります」
陣内「は、ハメやがったな!」 - 893◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:55:34
東堂「お前たち、たかが呪霊だろうが。呪術師が呪霊から逃げ出すなんぞ、見損なったぞ」
三島「しらんの東堂君!?『一夜鬼の森』ちゅうたら呪いを扱う高専においてなお『曰く付き』とされる場所なんやで!?」
陣内「ただの噂だと思ってたのに、実在していたのか!な、なんてこった……」
東堂「雑魚共の噂などこれまで気にしたこともないが、ここに何があるというのだ?」
陣内「……二級11人、一級5人。この森にかかわって死んだ術師の数だよ!」
東堂「そいつらが弱かっただけだろう?」
三島「ちゃうねん、その死に方が問題やねん!」
陣内「『一夜鬼の森』、そこに行った奴は皆口をそろえて言うんだ。『何もなかった』ってな。でも次の朝にはみんな自分の部屋のベッドの上で死んでるんだ!」
三島「しかも死体はおろか、部屋にも、森にも、一切『残穢』が確認でけへんのやて!噂では五条悟の『六眼』でみても、ただの心臓発作にしか見えへんとか……」
陣内「畜生!せっかく昇級したっつーのによお!」 - 894◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:57:25
東堂「ほう……。五条悟すら欺く謎の呪霊か。気に入った!」
陣内「はい?」
東堂「相手にとって不足はない。貴様らはそこで縮こまって待っているがいい。その呪霊、この俺が叩き潰す!!」 - 895◆7MGeLzOYAfHK22/02/01(火) 23:58:28
本日はここまで。
安価は次回消化するぜ!
お付き合いいただきありがとうございました。 - 896二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 00:00:34
乙
えれえことになった - 897◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 00:09:20
この一ヶ月で書いた文字数見てみたら8万字以上あったぜ。
一日2時間書いてるとして、一時間で1300字くらい書いてたんだぜ。遅いほうなのかな?
今まで人に見せる文章をこんなに書いたことなかったから新鮮な気持ちだぜ……。
今月の目標は一時間当たり1500字を目指すぜ! - 898二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 11:57:48
おつ
- 899二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 18:48:22
あれ何気にスレ落ちの危機だった?
- 900◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:01:07
- 901◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:13:40
マモリ「それは心強いこと。しかし、お三方にしていただきたいのは鬼を祓うことではありません」
東堂「なんだと?では何をしろというのだ?」
マモリ「先ほど申し上げた、鬼を封じた主の始祖。その骸が呪物となりはて、この森のどこかに残っているはず。それを探し出していただきたいのです」
陣内「骸?即身仏ってことか」
マモリ「さようでございます。この森に立ち入ることなく『一夜鬼』に食われたという話はいまだかつてございません。封印はまだその効果を保っているはず。その媒介として術師本人の肉体が使われ、今なお残っているとなると道理のあることでございます。それを見つけ出し、主の下へお持ちくださいませ」 - 902◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:21:48
陣内「オイちょっと待て!それって、『一夜鬼』の封印を解くってことなんじゃあないのかよ!」
マモリ「左様でございます」
三島「ちょっと待ってや!高専でも五条悟でも正体つかめん殺人鬼を世に出してかまわんっちゅうことなん!?」
マモリ「それはあずかり知らぬこと、と主は申しております。誰にも正体がわからないのなら、我々とあなた様方が口をつぐんでさえいれば、我々を非難する者はおりません」
陣内「ふざけんな!曰く云々の前に、そんなこと呪術師として見過ごせるわけねえだろうが!」
マモリ「いかようにでもお思いになってくださいまし。ただ、あなた様方は既に主の術中。我々に害をもたらすこと、例えば、高専に連絡するようなことも行おうとすればたちまち毒が総身に回ります。選択の余地はないかと」
陣内「……アンタら、あの爺も含めてだが。この落とし前はきっとつけさせるからな」 - 903◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:31:55
陣内「畜生!こんなとんでもねえ悪事の片棒を担がされるなんてよ!」
三島「最悪や。これじゃあよしんば生き残ってもうちの首が飛んでまう。……いや、死刑になってもおかしない!」
東堂「さっきから黙って聞いていれば、騒ぐな、小物ども」
陣内「さっきからよく落ち着いていられるな東堂!」
東堂「慌てること名の何一つない。要は、その『一夜鬼』を祓ってから呪物を回収すればいいだけのことだ」
三島「だから、誰にも見えないし、正体がわかんないんやって!そんなんどうやって見つけるん?」
東堂「それは探しながら考えていけばいいだろう。あの式神が言っていることが本当なら、俺たちはここを出ることはできん。が、言い換えればじっくりと探索し、作戦を立てることができるということだ。その間に解決策を見つければいいだけだ」 - 904二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 22:37:21
おお東堂がカッコいい
- 905◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:38:15
三島「ってか、東堂君はなんでそんなに冷静なんすか?いつもなら学長相手にだってブチ切れてるのに」
東堂「別に、怒る理由もないのに怒るほど暇人ではない。言葉こそきついし呪いは本物の様だったが、呪力に殺意を感じなかった。それに……」
陣内「それに?」
東堂「俺たちの泊まってる部屋にはテレビが付いていた。HDレコーダーもあった。そしてWi-Fiも飛んでいた。……あの部屋なら、高田ちゃんの出演する番組もネット放送もリアタイと録画両方が可能ということだ!」
陣内「……高田ちゃんってだれだ?新手のユーチューバーか?」
三島「東堂君がガチ恋してるアイドルっすよ。身長180以上あるらしいっす」
陣内「相違や最初にあったとき『タッパとケツがでかい女が好み』って言ってたなあ」 - 906◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:47:02
~~~~30分後~~~~
三島「にしてもこの森くらいわあ。夜みたいや」
陣内「人が入ってないから、光を通すために枝を間引いてないんだろうな。だがその分雑草や下草が育たないから、石や木の根に気をつけていれば歩けるぜ」
三島「うちらはある程度呪力で感じられるから明かりもなく動けるけど、懐中電灯ぐらい暮れてもよかったんちゃうかな」
東堂「着いたぞ。ここだ」
陣内「おお、でっけー木だな。トトロでこんなの見たことあるぜ」
三島「地下から大きな呪力が漏れ出てるのを感じるっすね」
東堂「おそらく死体は地面に埋まっているのだろう。即身仏というのは地下に穴を掘って部屋を作り、そこに人が入った後に埋めて密室にしてなると聞いたことがある」 - 907◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 22:58:13
ズズズッ
陣内「……ああ、だが漏れ出てる呪力に引き寄せられた奴らがいるようだぜ」
呪霊「ケ…ケケケ……」
三島「呪霊やん。何もおらんとちゃうん?」
陣内「こんな低級呪霊どこにでもいる。特筆するほどのものでもねえ」
東堂「俺はこっちを掘り出しておく。雑魚は任せたぞ陣内啓介。お前の力を見せてみろ」
陣内「いいだろう。……ちょうどいい。新技を試してやるぜ!」
ズアアッ
陣内「『無下限の具現化』ッ!無限の質量を引き出し、それで形を作って武器とするッ!俺のは刺突剣を持つ人型の像(ビジョン)ッ!名付けて『シルバーチャリオッツ』!!最近ディテールまで形にできるようになってきたんだぜ!」
三島「そ、そうなんや。うちにはもやっとした人型の呪力のカタマリにしか見えへんけど」
東堂「五条悟の術式とはえらい違いだな」
陣内「お、俺がそう感じるからいいんだよ!便利なんだぜ、術式反転も使ってるはずなのに、頭痛くなんねーしよッ!」 - 908◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:05:18
陣内「そうら、行けッ!『チャリオッツ』ッ!」
ズババババッ
ザフッ
ザフッ
陣内「雑魚相手には問題なく機能するなあーッ!今までは精密攻撃って奴が苦手だったけど、今は蠅頭を目刺しにできるぐらいコントロールがうまくなったぜ!」
三島「おお、すごいすごい陣内さん!」パチパチ
三島(陣内さんすごくうれしそうな顔してるし、『それって呪具持てばええ話しなんと違うんですか?』とは口が裂けても言わんとこ)
呪霊「デモサー、ソレジュグモテバイイダケナンジャナイノー」
陣内「あ?」 - 909◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:14:39
呪霊A「ドヤガオデヤッテルケドサー、ヨンキュウデモデキルヨネー」
呪霊B「ショウジキダッサッテカンジー」
陣内「何だこの口の悪い奴らは」
東堂「周囲の人間の一番言われたくないことを言う低級呪霊の一種だな」
陣内「ってことは、これは……」
三島「ちゃう、ちゃうねん!そんな事ひとっつも思ってないから!」
東堂「そいつは代弁する心の声は一番近い人間のものだ。だから今のは陣内の本音ということになる」
陣内「……やっぱり、そう思うわけね」
三島「……ちゃうねん」
東堂「語るに落ちたな」 - 910◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:22:39
陣内「い、いいんだよ!他人から見たらバカなことでも、俺にとっては大きな進歩なんだよ!成長したことそのものが財産なんだ」
東堂「流石は教師か。日酔った耳障りのいいことを言うのは得意だな」
陣内「言い方ってもんがあるだろうが!お前は掘る手を動かせ!」
呪霊A「ムキニナッチャッテカッコワルー」
呪霊B「ソンナンダカラセイトニモナメラレルンダヨー」
陣内「……ふっ」
ズババババッ
ザフッ
ザフッ
陣内「確かにその通りだ。だが本人からそう言われたわけでもなし。所詮は獣の戯言。俺の心には響かない」
三島「さすが『五条悟のおもちゃ』と名高い陣内さん、おちょくられるのは慣れてるんやね!」
陣内「三島さんちょいちょい辛辣なの何なんですかね?」 - 911◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:30:52
陣内「だが今の俺は妹との対話を経て、五条家との過去とは決別している!低級呪霊ごときが俺の心を傷つけることなどできはしないのよ!」
陣内「雨にも負けず、風にも負けず、五条にも負けず!俺は不壊の鋼メンタル(自称)を手に入れたんだ!呪霊の言葉なんかには惑わされねえ!どっからでもかかってきやがれ!」
呪霊C「デモサードーテーナンダヨネー」
呪霊D「エードーテー?キモーイ」
呪霊C「ドーテーガユルサレルノハショウガクセイマデダヨネー」
陣内「」カチン - 912◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:37:27
呪霊C「24ニモナッテドーテートカアリエナクナイー ナンデー?」
呪霊D「ミャクガナイオンナニバカリイクカラジャナイノー」
呪霊C「ガッツキスギダヨネー。ソノウエバカダカラツゴウノイイオトコドマリナンダヨネー」
陣内「」プルプル
三島「ウチ手伝いますよ陣内さん。このぐらいならウチでも祓えます!」
東堂「待て三島。これはこれで面白い!」 - 913◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:41:44
呪霊C「ウタヒメサントカケッコウガチコイダケドサー、ゼッタイムリダヨネー」
呪霊D「オトコトシテミラレテナイッテカンジー サトルニイチャントノホウg」
バ チ イ イ イ イ ン ッ ッ ッ ! ! ! !
バ チ イ イ イ イ ン ッ ッ ッ ! ! ! !
黒 閃 ‼
黒 閃 ‼ - 914◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:48:15
三島「……じ、陣内さん?」
東堂「ほう」
陣内「……ここから先は……慎重に言葉を選べ……。貴様ら呪霊が踏み込んでいい領域ではない」
呪霊E「ケッキョクキレテルー。ダs」
バ シ ュ ン ッ ッ
呪霊F「ナニムキn」
ズ ッ パ ア ッ ッ - 915◆7MGeLzOYAfHK22/02/02(水) 23:56:32
陣内「……俺の女性の悩みをよお……!」
陣内「テメエらに指摘されるいわれはねぇーッッ!!」
ズ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ
呪霊G~Z「」
ザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッザフッ - 916◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 00:00:19
大呪霊「ウエエ……ダサイイイイィイィイィィ」ズゴゴゴゴゴ
東堂「陣内、でかいのが来たぞ!」
陣内「……分かってるよ」
ヒ ュ パ ァ ン ッ ッ ッ ! !
黒 閃 ‼
陣内「……なんでだろうな……。ちゃんと祓ったのに、涙が止まらねえよ……」 - 917二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 00:02:02
でも黒閃キメたのは成長しそう
- 918◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 00:03:15
~~~~その後~~~~
陣内「……」ドヨ~ン
三島「元気だしって、陣内さん。さっきの全然なんも効いてないから、な?」
東堂「そうだ、お前に恥ずべきことはない。陣内」
陣内「……東堂?」 - 919◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 00:08:25
東堂「まずは、お前に対する非礼を詫びさせてほしい、陣内、いや啓介」
陣内「なんだよいきなり。同情か?」
東堂「シンパシーさ。自分に自信がなく、女性に対して積極的になれない気持ち、俺にはよく理解できる。かくいう俺も、未だ高田ちゃんに見合う完璧な自分を実現できず、告白をためらっているほどだ」
三島(東堂君のガチ恋ってマジのガチ恋やったんやな) - 920◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 00:19:24
東堂「しかし陣内よ、お前は強くなった。2年前のお前を知る俺が言うのだから間違いない!あの時、お前は冴えない2級術師だった。誰もが、俺ですら、そこがお前の終着点だと思っていた。だがお前は強敵との戦いを経て今ここにいる。そして呪霊に心の図星を突かれて呪力が乱れた状態にもかかわらず、『黒閃』を3回も決めて見せた!」
三島「……え、あれが『黒閃』!?ウチ見るの初めてやわ!」
東堂「異例の昇級、先の『黒閃』、そして女に対してのお前の本音、全てしかと見届けた。そのうえで確信した。啓介、お前はブラザーの教員としてふさわしい人物であると」
陣内「……東堂!」
東堂「啓介よ。お前はまだ強くなれる。そして俺と同じ一級のステージに立った時、お前は臆することなく好みの女を手に入れられるだろう!」
陣内「東堂!」ガシッ
東堂「啓介!」ガシッ
陣内「俺……やってみるよ!一級術師になって見せる!」
東堂「お前ならできる、啓介!」
三島「……うちは何を見せられているんや?」 - 921◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 00:26:50
陣内「……で、だ。この掘り出した遺体、どうするよ?」
東堂「場所は確認した。音通りにしておき、報告は後にしよう。先に封印されている『一夜鬼』を見つけ出さなければな」
三島「いや、五条悟が見えんもんをどうやって見つけるんよ、ねえ陣内さん?」
陣内「東堂。……お前の言う通りだ」
三島「ええ!?ちょ、陣内さんまでそっち側に行ってまうん?」
陣内「少しでも伝承が残っているんだ。どこかに必ず突破口があるはずだ」
東堂「よし。今日のところはここで引き上げ、明日から本格的な捜索を始めよう。もうすぐ高田ちゃんのグルメリポートが始まる」
陣内「不思議だな。俺とお前なら、不可能だって可能にできる。そんな気がするぜ」
東堂「ふ。ブラザーには負けるがな」
三島「ウチ、この濃い人たちの中でやっていけるんやろうか……?」 - 922◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 00:29:44
- 923二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 00:31:13
2
- 924二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 08:15:53
カソック
- 925二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 08:16:12
2
- 926二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 08:16:36
東堂は一人でも大丈夫そうだから陣内
- 927二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 12:19:25
保守
- 928◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 17:00:02
夕方保守だぜ。
- 929◆7MGeLzOYAfHK22/02/03(木) 20:51:52
申し訳ない、体調不良につき今日はお休みさせていただくのぜ。
楽しみにしてた方には申し訳ないのぜ。 - 930二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:04:14
体調が一番だからね しっかりと休んでください
- 931二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22:11:49
了解しました!ゆっくり休んでくださいね!
- 932二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 07:51:25
保守
- 933二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 12:03:47
保守
- 934二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 17:08:43
ほ
- 935二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22:08:31
そっか、今日は金曜日だからないんだな
- 936二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 01:14:51
保守
- 937二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 11:17:24
保守
- 938二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 18:22:45
保守
- 939◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 22:02:05
しゃあっ ひとまず復活!
保守してくれた人たちありがとう、心機一転始めていくぜ。 - 940◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 22:14:49
~~~~10月19日・一夜鬼の森~~~~
陣内「今日で捜索4日目か」
東堂「この森をくまなく調べたが、残穢のかけらすら見つからないな」
三島「うち、『一夜鬼』の噂がほんまもんかちょっと疑わしくなってきたわ」
東堂「巣くっていた低級呪霊も軒並み祓ってしまった。呪術的にはちょっとした結界内ぐらいにはきれいになったぞ」 - 941◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 22:33:55
東堂「だから、今日は二手に分かれよう」
陣内「二手?もうほぼ全域を回ったっていうのに二手に分かれる必要があるのか?」
東堂「『一夜鬼』に出現条件があるかもしれん。その検証のために一人と二人で分かれるんだ。主柘植bb範囲内を確認しきった今、こうした検証も必要だろう」
陣内「分かった。……ということなんだがどうする三島さん?」
三島「うち?」
陣内「補助監督一人で呪霊が出るかもしれない区域を歩かせるわけにもいかないだろ?」
三島「うーん……。等級的に東堂君は大体の呪霊に対処できそうやし、うちは陣内さんについていくわ」
東堂「ではおれは北側、二人は南側を頼む」 - 942◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:02:42
陣内「そういや三島さん。加茂君は元気ですか?」
三島「加茂君?ああ、前の任務で一緒やったんやっけ?」
陣内「ああ。ひどいけがをしていたからな……」
三島「大丈夫そうやったで、といっても遠くから見かけただけやけど。うちあんまり学生と仲良くないねん、気難しい子多いし」
陣内「そうか元気か。良かった」
三島「加茂君は流石御三家って感じやね。詳細は知らんけど、彼交流戦でも特級とやりあって生き残ってるし、陣内さんとの任務の時は領域に引きずり込まれたのに生還したそうやん?」
陣内「あ、ああ」
三島「あっ、ごめんなさい!あんまり思い出したくないわな……。陣内さん、御三家の子とあんまり好きやないんよな?」
陣内「いや、いいですよ。俺の中で最近折り合いがついたところなんで。ってかなんでそんな俺の事詳しいんです?」 - 943◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:08:10
三島「詳しいことは七海さんから聞いてん。あ、補助監督の方な」
陣内「あ、リサさんね」
三島「後はほら、『五条悟のおもちゃ』って有名やし」
陣内「き、京都でも俺はそんな不名誉な名前で呼ばれているのか……」 - 944◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:21:56
三島「気い悪うせんとってな、別に面白がってるわけちゃうんよ?学生に五条悟ファンがいて、五条悟周辺のことは割柏なんでも聞こえてきてまうねん。それに京都では陣内さんに同情的な声も多いんやで。御三家に振り回されてる同士シンパシー感じてるんや」
陣内「京都にも、五条さんみたいな奴御三家にいるのか?」
三島「やってることは100倍しょうもないけどな。この前なんか、酔った禪院家の当主とその息子がスカートめくり対決をしたことがあってーーー」 - 945◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:25:36
三島「ーーーというわけで、女性職員はスカート禁止令が出されたんやけど、今度はπタッチに移行したといううわさが流れててな……。まさかとは思うけど、禪院家ならやりかねんから今から戦々恐々やわ」ハァ
陣内「……禪院家ってあれか?情緒の発達が小2で止まってんのか?よくそんなので対面保てるな禪院家」
三島「元々男尊女卑な世界なうえ、めちゃめちゃ強いねん禪院家。だから文句言える人がおらんねん」
陣内「今日とも難儀なんだな。 ……ん?」
三島「どないしたん?」
陣内「あの木の根っこのところで何か光ったような気がしたんだが……」 - 946◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:33:41
三島「どこどこ?足下暗いからようわからんわ。今スマホのライトつけるな」
陣内「今更だけど、いくら呪力が感知できるからって懐中電灯の一つも持たず探索してたのはうかつだったよな。ってかマモリさんあたりが持たせてくれてもよかったんじゃあないか?」
三島「そういえばそうやね。はい、スマホのライト」ピカッ
陣内「サンキュー。……よし、見つけたぜ。これは、指輪か?」
三島「凝ったデザインやね。内側に何か書いてー」
フッ
三島「ありゃ、ライトが消えてもた」
陣内「電池がないのか?俺のを使うか?」
三島「いや、もっかいつけるからええよ。……ほらついた。バッテリーはまだまだあるのになんでやろ?」 - 947◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:40:07
.
???「お前、『再点火』したな」
ガシッ
三島「……え、なに?か、体が動かへん……!?」
陣内「三島さん、何か言っ ……な、なにィーーーーッ!」
???「チャンスをやろう、お前が向かうべき二つの道を!」 - 948◆7MGeLzOYAfHK22/02/05(土) 23:43:45
ちょっと早いけど今日はここまでだぜ。
今まで言い忘れてたけど、このスレにはクロスオーバーというのもおこがましいジョジョ成分が多数含まれているからご了承いただきたいんだぜ。すべては設定うろ覚えのくせに安価スレを立てた>>1って奴の仕業なんだ。
ではまた明日もよろしくお願いしますだぜ。
- 949二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:50:47
乙
- 950二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 10:22:51
乙
ブラックサバスか! - 951◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 17:24:48
夕方保守だぜ。
いや、軌道修正するにはこれしか思いつかなかったんだぜ。
ありがとうワザップジョルノ。 - 952◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:05:16
>>1のおかげでよくわからなくなってしまった陣内の物語。
このどっかで見たことあるオリ呪霊『一夜鬼』を倒すことはできるのか?
メカ丸フラグを消化することはできるのか?
このSSは呪術SSなのか、ジョジョSSなのか?
すべての謎に迫る続きをやっていくんだぜ。
- 953◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:11:48
???「チャンスをやろう、向かうべき二つの道を!」
陣内「じゅ、呪霊が三島さんの後ろにッ!い、いつの間にッ!?」
三島「え、後ろ?ウソ、動けない!」
???「一つは、生きて選ばれるものへの道」ズズズズズ
陣内「口から何かを出して、がっちりつかんだ三島さんに刺し込もうとしているぞッ!」
三島「い、いや……助け……!」
???「さもなくば、死への道ッ!」 - 954◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:17:00
ガオンッ
???「……?」
三島「へ?」
陣内「『術式順転』。三島さんだけを引き寄せたッ!走れるかッ!?」
三島「は、はい!」
陣内「北に向かって全力疾走だ!東堂と合流する必要があるッ!」 - 955◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:26:17
ガシッ
???「掴んだ!」
三島「いやあっ!」
陣内「は、速いッ!十数メートルを一瞬で詰めて来やがった!」
???「お前にチャンスをやろう、向かうべき二つの道を!」
陣内「させるかあッ!」ズズズ
ギュインッ グシャアッ
???「おお!?」
陣内「ちとパワーと演算能力を使うが、そばに『無限』を作り出し引き寄せたッ!」
グググ… ボゴオッ ボゴオッ
陣内「この吸引力は強力だぜ。大きく育った大木を根っこから引っこ抜いて吸い寄せちまうぐらいにはよォーッ!」 - 956◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:39:57
ドグシャアッ
???「ぐおお!」
陣内「三島さんこっちだッ!明るいほうに来るんだ!」
三島「はい!」
陣内「これでつぶれて死んでくれりゃあ御の字なんだが、手ごたえはねえなァ~。木が二本引っこ抜けたから、陽の光がさして視界がよくなったぐらいだぜ。さあ、東堂のところへ」
ズアッ
???「掴んだ!」
陣内「なにッ!?180度反対側から現れやがったッ!いつの間に避けやがったんだッ!」
三島「ま、また体がッ!」
???「チャンスをやろう、お前が向かうべき二つの道を」
ズズズズズ
陣内「……ちょ。ちょっとまて!その口から伸びているもの、見覚えがあるぞッ!やめろッ、そいつを突き刺すんじゃあねぇ――――ッ!」 - 957◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:43:38
パンッ
三島「え? 今度はなんなん!?」
陣内「い、いきなり三島さんが陽だまりの中に瞬間移動した!?」
東堂「俺の術式だ。どうやら『一夜鬼』は見つけたようだな、陣内」
陣内「東堂!」 - 958◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 22:54:24
東堂「状況は?」
陣内「相手は一体、三島さんが被呪者。彼女一人を執拗に追いまわしている」
東堂「敵の場所は?」
陣内「正面の一体だけだッ!気を抜くな、恐ろしく速いうえにタフだ!」
東堂「正面?……すまん陣内、こんな時に冗談を言う訳はないと承知で言うが、俺には正面には何も見えていないぞ」
陣内「おいおい面白くないぞ東堂!奴はちゃんと目の前にたって俺たちの隙をうかがっているだろうがッ!」
東堂「それが、俺にはさっぱり何も見えんし、呪力も感じんのだ」
陣内「そ、そんなはず……?」
三島「……うちもや。さっきから金縛りにあったような感覚はあるけど、それ以外は何も感じんよ。正直言って、陣内さんが何を言ってるのかさっぱりわからへん」
陣内「……それはこっちのセリフだぜ。このおぞましい姿が!見えてねえってのかよ!!」 - 959◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 23:17:44
東堂「ああ、見えん。だがさっき三島が何か金色の矢のようなものに刺されかけてたのだけは見えた。だから呪力をこめておいた小石と三島を、俺の術式『不義遊戯』で入れ替えたのだ」
三島「うちだって補助監督、呪霊が見えて当たり前や。でも何も見えんし、呪力もかけらも感じへん。うちには、陣内さんが睨んでる先が、ただ何もない空間にしか思われへん」
陣内「どうなってんだ?いつかの似非『八尺様』みたいに被呪者にしか見えないタイプなら俺に見えるはずがねえ。俺と三島さんが二人とも被呪者なら、俺に見えて三島さんに見えない道理がねえ。……そして何よりこいつ、確かに『呪力が一切感じられねえ』!」
陣内「こいつは、……一体何なんだ!?」 - 960◆7MGeLzOYAfHK22/02/06(日) 23:18:33
済まないが、今日はここまでだぜ。
まだ本調子が出ないんだぜ…… - 961二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 23:19:30
乙
座敷童子の安価は無茶ぶりが過ぎたかな、すまねえ - 962二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 23:33:55
乙でした!
三島ちゃんかわいいです… - 963二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 08:51:48
乙
安価での無茶ぶりのせいか…責任を感じる - 964二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 15:42:24
保守
- 965◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 20:16:31
保守だぜ。
いや、安価のせいじゃないんだぜ。ちょっとリアルが立て込んでるだけだぜ!
そこでなんだけど、明日から投下時間の目安を21:00~23:00に変更するぜ。
睡眠時間が思ったより厳しいんだぜ……。
今日はいつも通り22:00からやるぜ。急に変更すると気づかなかった人に心苦しいのぜ。 - 966◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 22:04:21
そういえば、近頃カテゴリが作られてた「タフ」って漫画を読んでみたぜ、面白かったぜ。
でもあくまでここは呪術SSだから語録は勘弁してほしいんだぜ!まだ全部読んでないしな!
それでは今日もやって行くぜ。 - 967◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 22:11:08
陣内「目の前にいるのに、俺だけにしか見えなくて、呪力も一切感じねえ呪霊」
陣内「……こいつ、一体何なんだ!?」
???「……」
三島「そういえば、さっきまでしつこかった攻撃が止まってる」
東堂「陣内、今敵は何をしているんだ?」
陣内「距離にして4,5メートル先で、俺たちを見据えたままゆっくりと右に移動している。俺も奴から目を離さねえから目線の先に奴がいると思ってくれ」
三島「でも、敵は10メートルくらい直ぐに詰めてくるんやろ?もっと離れたほうがええんちゃう?」ササッ - 968◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 22:23:25
ズアッ
陣内「三島さんだめだ!奴が一瞬にして背後に回ったぞッ!」
三島「うそ!?」
東堂「ちっ!」パアン
三島「わっ!? あ、ありがとう東堂君」
陣内「や、やはり速い!逃がしてくれる気はサラサラねえようだぜッ!」
東堂「……影か」
陣内「なんだって?」
東堂「お前の見てるその呪霊、『一夜鬼』は、影の上にしか存在できないのではないか?」
三島「影?……そっか、うちが後ずさって木の影を踏んだから、そいつがここまで瞬間移動してきたってことや!」
東堂「それならお前たちの言っていた一夜鬼の伝説にも説明がつく。おそらく条件を満たしたものにしか見えず、夜になると影を避けるのがほぼ不可能になるから、今までの犠牲者が夜を生き延びることがなかったのだろう。条件を満たしていない俺たちが視認できるのは、攻撃の瞬間だけ、それも一部分。あの矢のようなものが座敷童が言っていた『長い角』ということか」 - 969◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 22:42:12
陣内「二人とも見えねえんなら仕方ねえ、俺がやるしかねえようだ」
東堂「どうする気だ?」
陣内「あいつは影から出てこれねえんだろ?それならここから中距離攻撃で削ってやる『チャリオッツ』ッ!」
ズアッ
陣内「安全圏から、この『無下限の像(ビジョン)』で切り刻んでくれるぜッ!うおおおおおおお!」
シュババババッ
一夜鬼「……むん」ガシィ
陣内「何ッ!?け、剣先をつかんだだと!?」
一夜鬼「お前、『再点火』を見たな!」
陣内「だが、掴まれたからなんだ!それは俺の術式で作った『無下限の像(ビジョン)』だ!解除して死角から同じ攻撃をぶち込んでやるッ!解除してッ!」 - 970◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 22:52:06
陣内「解除して!解除……あれ?」
東堂「どうした陣内?」
陣内「術式を……解除できねえ!!?一体どうなってんだァーッ!」
三島「陣内さん!?」
一夜鬼「チャンスをやろう、お前が向かうべき二つの道を!」
陣内「な、なんだ?俺には、俺の出したチャリオッツが一夜鬼に捕まっているのが見える。相撲やプロレスの試合を見ているように、俯瞰でだ。それなのに……」
陣内「感じるんだ!奴に掴まれている感触、奴の力強さが!まるで体が二つあるかのようだッ!」
東堂「おい!何をわけのわからないことを言っているッ!」
陣内「俺だってわけわかんねえよッ!『チャリオッツ』は俺が術式のイメージをしやすいように作り出した『ビジョン』にすぎないはずなんだッ!掴まれることなんてないはずなんだッ!」 - 971◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 23:05:48
一夜鬼「一つは、生きて選ばれるものへの道。さもなくば、死への道」
ズズズ
陣内「『矢』だッ!俺からは遠いが、『チャリオッツ』の目を通して、今俺に撃ち込まれようとしているものが見えるッ!間違いねえ、これは『矢』だッ!しかもこの『矢』はッ!」
東堂「陣内!」パァン!
三島「陣内さん!」
陣内「うわっ!瞬間移動か!?」
東堂「俺の術式は人と物の位置を入れ替える『不義遊戯』!そこにあった小石と陣内の位置を入れ替えた!大丈夫か?」
陣内「ああ、なんとか……」 - 972◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 23:11:48
ブシュッ
陣内「大丈夫じゃねえッ!俺は移動できたが『チャリオッツ』が以前つかまったままなんだッ!『矢』がチャリオッツにぶっ刺さろうとしているッ!」
三島「陣内さん!か、肩がひとりでに割れて出血が!」
陣内「こいつ、パワーが強い!『チャリオッツ』じゃ止められねえッ!東堂、『矢』の位置を入れ替えてどっかにやってくれッ!」
東堂「見えた、あれが『矢』かッ!……だめだ、あれは俺の術式の対象外だッ!対象になるのは『一定以上の呪力を持ったもの』だッ!」 - 973◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 23:20:15
ブシュッ グジュッ
三島「いやあ!血がどんどん出てきよう!!」
陣内「クソーッ!じゃあこれならどうだッ!」
ズズズズズッ
東堂「むっ!」パァン
一夜鬼「!?」
陣内「ハァ……ハァ……。あ、危なかった。『八尺様』で学んだんだ、見えないものでも呪力を流せば輪郭ぐらいはつかめるってな。『チャリオッツ』に呪力を流せば、『チャリオッツ』そのものが見えなくてもその存在は確認できる」
東堂「そこで俺が術式を使う。というわけか。ひとまず窮地は脱したか?」
陣内「ああ。なんとかな」
三島「急いで応急処置しますね!」カチャカチャ
東堂「……どうやら、謎は深まるばかりだな」 - 974◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 23:28:37
陣内「ああ、あの『矢』だ。なんであの『矢』がここにある……?」
東堂「それよりも、俺が気になるのはお前の方だ、陣内」
陣内「お、俺?」
東堂「お前の術式、『無下限呪術』だったな。五条悟と同じ術式だ。だがお前がさっきから『チャリオッツ』と呼称しているその現象、本当に『無下限呪術』なのか?」
陣内「何言ってんだ?そうに決まってるだろうが!術式が二つあるわけねえしよ!」
東堂「敵は影から出てこないなら、時間はあるな。先にこっちの整理をしようか」 - 975◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 23:45:44
東堂「まず、お前の『チャリオッツ』についてだ。具体的に説明してくれるか?」
陣内「あ、ああ。『シルバーチャリオッツ』は『無下限呪術』で現実に持ってきた小さい『無限』を組み合わせて作り出す人形みたいなもんだ。レイピアを持った甲冑のようなイメージで、刀身は順転の引き寄せる力の応用で軌道上のものを切り裂く。こんな感じだ」
東堂「なるほどな。そこでもう一つ聞く。その『チャリオッツ』とやら、お前の術式とかけ離れすぎていないか?」
東堂「同じ術式でも術師個人によってその運用方法や解釈の仕方は千差万別。うちのメカ丸とそっちのMr.夜峨がいい例だ」
東堂「しかしどちらも『傀儡操術』。人形を動かすという基本は変わらない。だがお前の『チャリオッツ』は『無下限呪術』のイメージとどうしても繋がらない」 - 976◆7MGeLzOYAfHK22/02/07(月) 23:53:26
陣内「いろいろあるんだよ。『無下限呪術』の使い手にしかわからないところが」
東堂「極めつけに、だ。お前の言う『チャリオッツ』は呪力をほとんど纏っていなかった。刀身部分と思しき細い呪力の奇跡は感じたが、お前の言う様なビジョンの呪力は感じなかった。五条悟の攻撃の気配を感知できる俺がわからなかったんだぞ?」
陣内「そ、それは……」
東堂「一夜鬼がおまえにだけみえるのも、その『チャリオッツ』が関係しているのではないのか?」 - 977◆7MGeLzOYAfHK22/02/08(火) 00:01:46
陣内「それも……わからねえ。でも一つだけ分かったことがある」
東堂「なんだ?」
陣内「奴が俺たちに刺そうとしてくるあの『矢』。あれに似たものを俺は依然見たことがあるんだ」
東堂「詳しく聞かせてくれるか?」
陣内「何年か前の話だ。……おれが庵さんと合同で任務に出た、最初で最後の日のことだ」 - 978◆7MGeLzOYAfHK22/02/08(火) 00:04:54
本日はここまで!
次回投下の明日から、時間が午後9時から11時の投下になるからご了承くださいだぜ。
ところで、安価系のスレは1000までだったよな?
それなら次回は新スレからの開始になると思うぜ。
誘導を張る>>1000を残して、あとは良かったら好きに埋めてくれだぜ
- 979二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 00:07:08
乙でした!
時間帯把握です。休息もしっかりとってくださいね! - 980二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 10:33:42
ほっしゅ
- 981二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 10:35:25
やっぱり無下限呪術じゃなかったんだな
- 982二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 19:38:31
保守
- 983◆7MGeLzOYAfHK22/02/08(火) 21:05:22冴えない二級術師Part2【呪術廻戦・微安価SS】|あにまん掲示板皆の応援のおかげで今日から2スレ目突入だぜ!皆の安価を力に変えて、一級術師になっちゃうぞ!bbs.animanch.com
新しくスレ立てたので今日からこっちで投下するぜ。