[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その9

  • 1123/11/12(日) 20:54:45

    こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその9です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます
    基本となるSSは6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています。現在逃避行編は終了し、監禁編を連載しています
    現在の更新速度は非常に遅くなっています

    以下注意事項です
    ・4号×スレッタ
    ・独自設定、捏造過多※1
    ・犯罪行為、残酷な描写あり
    ・元スレに書かれたセリフの使用※2

    ※1)このSSの設定はアニメ本編のものとはだいぶ剥離しているものが多いです。独自設定ばかりですので、どうしても気になる方はブラウザバックしてください
    ※2)元スレに書かれたセリフの使用は、意図せず思わぬ使い方をしている可能性があります。その際はお申し出くだされば、出来る限り修正をかけます

  • 2123/11/12(日) 20:55:06

    参考にした元スレはこちら↓

    [閲注]ごめんねスレッタ・マーキュリー|あにまん掲示板でも逃げようとしても無駄だよ。拘束は絶対に外さない。2人でペイルやシン・セー、ガンダムから逃げよう。僕のことを嫌ってもかまわない。僕はただ、君を二度とあんな目に合わせたくない。(ここで逃げれば(株)G…bbs.animanch.com

    元スレを参考にスレ主が書いたSSスレその1~8はこちら↓

    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSを掲載するスレです6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています参考にした元ス…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その2|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSを掲載するスレのその2です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています。現在…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その3|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその3です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっ…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その4|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその4です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっ…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その5|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその5です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その6|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその5です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その7|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその7です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com
    [閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その8|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその8です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com
  • 3123/11/12(日) 20:55:59
  • 4二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 20:56:28

    このレスは削除されています

  • 5123/11/12(日) 20:58:47

    ミスしたので再度投稿


    スレにて頂いた素敵な絵です。今回のスレ画像にも使わせてもらっています

    便宜上スレ主が勝手に題名らしきものを付けています

    ありがたいことにたくさんの絵を頂いております。正直なところ常に見せびらかしたいのですが、レスが長くなりますので、保管庫を作ってみました


    お出かけ前の2人(今回はこちらの元絵を使わせて頂きました)

    お出かけ前の2人(色塗りバージョン)(スレ主が色を塗らせてもらったスレ画になります)


    ↓以前に頂いた絵はこちらに纏めて保管してあります

    ごめんねスレッタ・マーキュリー宝物庫

    ごめんねスレッタ・マーキュリー宝物庫─素敵な頂きもの─こちらは『SS ごめんねスレッタ・マーキュリー』のスレにて頂いた素敵な絵を掲載しています

    花図鑑を見る2人(今回はこちらの絵を使わせて頂きました)



    プラムと2人


    プラムと2人(髪染めバージョン)


    お出かけ前の2人


    夜市へ行く2人


    どれも素敵な宝物です

    ありがとうございました!
    telegra.ph
  • 6123/11/12(日) 20:59:30

    【ごめんねスレッタ・マーキュリー本編SS保管庫】

    基本的に閲覧注意作品となります

    現在0話~29-①話まで掲載しています

    SSをお読みになりたい場合は↓をクリックして移動先のページの各タイトル名を更にクリックして下さい

    ごめんねスレッタ・マーキュリー本編SS保管庫※こちらは「ごめんねスレッタ・マーキュリー」シリーズのSS保管庫です

     お読みになりたいSSのタイトルをクリックすると各ページへと移動します


    『ごめんねスレッタ・マーキュリー』


    【フロント脱出編】


    0 プロローグ


    1 怪物が生まれた日


    2 怪物との契約


    3 友との語らい


    4 夜空の先へ


    5-① 回る毒 前編


    5-② 回る毒 中編


    5-③ 回る毒 後編


    6-① 黒風白雨の小休止 前編


    6-② 黒風白雨の小休止 後編


    7-① 怪物の献身 前編


    7-② 怪物の献身 後編


    8 硬実種子と二者択一


    9 友との別れと祈りの言葉


    10-① きみが呼ぶ名前 前編


    10-② きみが呼ぶ名前 後編


    11 僕の大事なスレッタ


    12 エピローグ、あるいは…


    13 プロローグ、あるいは…


    【地球降下編】


    14 地球に落ちた種


    15 静かな夜


    16 記憶にない故郷


    17 長い休息の始まり



    【監禁?編】


    18 ままごとのような生活


    19-① 硬実種子の迷い 前編


    19-② 硬実種子の迷い 後編


    20-① 美しい男 前編


    20-② 美しい男 後編


    21 平穏な朝の終わり

    telegra.ph

    なお本編終了後の2人を書いた番外編、『こぼれ話』シリーズは本編が終わった後にこちらのスレに載せる予定となっています

    『こぼれ話』はフロント脱出編までの本編と共に、『書き逃げSS』様のスレに掲載されています


    それと物語の合間のエピソードを書いた『端切れ話』シリーズですが、こちらはまだきちんと纏めてはいない為、お手数ですがお読みになりたい場合はスレ2の後半から最新スレまでの各レスを見て頂くようお願いします

  • 7123/11/12(日) 21:02:45

    という訳でまたまた懲りずに新しいスレを立てました
    最近めっきり更新速度は遅くなっていますが、このスレではもうちょっと多くSSを載せたいなと思います

    では前のスレにてリクエストを受け付けているので、何か読みたいものがあればお書きください
    このSSに登場した人物なら、4スレ以外でも大丈夫ですよ

  • 8二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 21:14:15

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 21:14:22

    乙です!
    前スレでリクエストさせて頂きました!本編SSも楽しみにしてます!

  • 10123/11/12(日) 21:30:38

    >>8

    何だかよく分からない夜のフィックスリリース的なリンクが張られていたので削除しておきました

    間違いだったら申し訳ありませんがイタズラだったら駄目ですよ!

    最初のスレの5レス目以来の削除となります。このスレではとても貴重な削除ですね(レア!


    >>9

    さっそくの書き込みありがとうございます

    そういえば夕日の描写?はあっても朝日の描写はありませんでした

    目から鱗のこのリクエスト、どのくらいの2人の話にしようか今から考えたいと思います




    では新しいスレも立ち上がったことですし、前スレの書き込みなどもたまにチェックしつつ本編SSを書こうかなと思います

    もしかしたらtelegraのページに一度に書ける13500文字を越えてしまうかもしれないので、ちょくちょく調整しくつもりです

    どうしても縮められなかったら中編、後編に分かれるかもしれません

  • 11二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 22:14:18

    スレ立てお疲れ様です。

    前スレで「天体観測する二人」をリクエストした者です。
    遅くなってしまいましたが、書いて頂き本当にありがとうございました!

    4号が地球初心者のスレッタが寒くないように上着を着せてエスコートしていて、スレッタが彼にとって本当に大切な女の子なのがよくわかります。
    そしてスレッタも4号との旅で、ゆっくり二人でいろいろなものを経験したいと言ってくれていて、4号の心をすこし救っていて、お互いがとても大切な存在だと思っているだなと感じました。
    星々からみたら人間の生きている時間は瞬き一つかもしれないけれど、その輝きは比較できるようなものではないんですね。

    改めて、誠にありがとうございました。
    急に寒くなることもありますので、お体には気をつけてくださいませ。

  • 12二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 00:49:12

    お疲れ様です。まだリクエストの受付が可能なら『メカぐるみ─機械の星のアダムとイブ─』のその後の二人がどうなったか気になるので読んでみたいです。スレ主様のご意向にお任せしますが、もし可能であれば少しでも良いのでできれば子どもがお腹にいるか生まれているかとか、読んでみたいです。メカぐるみ、かっこ可愛くて本当に大好きなんです。

  • 13123/11/13(月) 07:31:24

    感想ありがとうございます。返信が長い上に今回は下の方に頂いたリクエストが書いてあります


    >>11

    素敵なリクエストありがとうございました

    天体観測は何気に宇宙と地球とを結ぶすごいお題だと思ったので、実はけっこう気合を入れて書いていました

    太陽系のどの位置でも星座の形は変わらないとか、宇宙だと星は瞬かないでただの点に見えるとか、今まで知らなかった事が分かって宇宙ってすごいなと思ったものです

    ちなみに調べていく内に脱線して観測されている星で一番大きい恒星とかの動画を見ていたりしました。太陽とのあまりの違いにはわわ…となったりしました

    宇宙ってすごいなと思ったものです(2回目)

    4スレの話に戻りますと、スレッタは基本的に温度や湿度調整された場所で生きていたので、4号はけっこう気温などの変化に気を使っています。なのですぐ上着を着せたり毛布を巻いたりしています

    そして気を付けていたはずなのに、地球降下編の最後でスレッタを暑さと湿気で倒れさせてしまいました。なので余計にショックを受けていたという訳です

    まぁ寒ければ何かを着せればいいですけど、暑くても服を脱がすわけにはいかないのですから仕方ありません。ちなみに4号もあまり暑い場所は慣れていなかったのでけっこうしんどい思いをしています


    >>12

    勢いで書いたメカぐるみをそこまで気に入って頂けるとは…!嬉しいです

    残念ながら前スレへの書き込みでない上に実は3つ目のリクエストよりも遅い時間に書き込みされたので、こちらは正式なリクエストSSとして受け付ける訳にはいかないのですが、こっそり4つ目の候補としてお題を確保させて頂きます

    先に3つのリクエストを書いてから(あと時期的にそろそろ紅葉を見るリクエストも書いてから)、余裕があれば書かせて頂きますのでのんびりお待ちくださいませ




    という訳で前スレにてリクエストがすべて埋まりました

    今回は


    『日の出を見る4スレ』

    『同じ夢をみる4スレ』

    『子供っぽいイタズラをする4スレ』


    以上となります

    リクエストありがとうございました!

  • 14二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 13:10:15

    保守

  • 15二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 20:01:06

    >>13

    『メカぐるみ』でリクエストした者です。

    既に3件出てたことを知らず、リクエストをしてしまい大変失礼しました! ですがそれ以上に4つ目の候補に入れて頂き有難うございます!!

    本当に楽しみにしています。ゆっくりお待ちしてます!!

  • 16123/11/13(月) 22:01:51

    保守や書き込みありがとうございます

    雑談のネタが思い浮かばなかったので、保守されたのを幸いに昼間は書き込みをさぼってしまいました。おかげでゆっくりと休めました


    >>15

    実は3件目のリクエストと2分差くらいでした

    とはいえ一応このスレは元々『ごめんねスレッタ・マーキュリー』のSSを掲載する為に作ったモノなので、もし先に書き込まれたとしても正常のリクエストとして受け付けるか迷ったかもしれません

    とはいえリクエスト自体はとても嬉しいものでした

    今のところほのぼのした内容になるとは思いますが、他に何かいいアイデアも思いつくかもしれません。しばしの時間を頂きますが、楽しみにお待ちくださいませ



    ↓ここから先はご報告です

    本編SSを書き進めていましたが、どうにも一万字を越えてもまだ書き終わらないので、もう中編、後編に分けることにしました

    というわけでこれから中編をアップしたいと思います

    あんまり話が動いていない内容ではあるのすが、よければご覧ください

  • 17123/11/13(月) 22:04:24

    29-②話。シーヴァの芽吹き(中編)

    ※引き続きスレッタ視点です



    「日本…?」

     スレッタはオウム返しに呟いた。その名前には、心当たりがあった。

    「あの、イロクモ・クヘイさん。日本と言うのは、大陸の東にある大きい島のことですか?その地域の、昔に使っていた『国名』…のことですよね?」

    「そうだ。今はいくつかの地区に分断されて勝手に味気ない番号で呼ばれちゃあいるが、昔からその土地に住んでる奴らはみんな使っとる国号だ」

    「そこに、行くんですか?わたしと、エランさんが…」

    「どうしても嫌なら無理にとは言わんが、話の流れ的にそうなる可能性は高いだろう。それに日本の土地はあのバカやスレッタお嬢さんにとって相性が良いように思える。何となくな、長年の勘で分かるんだ」

     そう言って、老人はトントンとこめかみを指先で叩いた。理解する、分かる、という表現のようだ。

     スレッタは少し考えた。次に2人が行こうとしていた土地の候補に『日本』は入っていなかった。基本的には番号で呼ばれるため土地の名前は出てこないが、彼…エランが地図を見せながら説明してくれたのでよく覚えている。

     日本は確か、エランとスレッタが逃げ出して来たベネリットグループが統治している場所だ。大丈夫なんだろうか。

     少し不安になるが、続く老人の言葉にスレッタはそれどころではなくなってしまった。



    ごめんねスレッタ・マーキュリー─シーヴァの芽吹き(中編)─「日本…?」

     スレッタはオウム返しに呟いた。その名前には、心当たりがあった。

    「あの、イロクモ・クヘイさん。日本と言うのは、大陸の東にある大きい島のことですか?その地域の、昔に使っていた『国名』…のことですよね?」

    「そうだ。今はいくつかの地区に分断されて勝手に味気ない番号で呼ばれちゃあいるが、昔からその土地に住んでる奴らはみんな使っとる国号だ」

    「そこに、行くんですか?わたしと、エランさんが…」

    「どうしても嫌なら無理にとは言わんが、話の流れ的にそうなる可能性は高いだろう。それに日本の土地はあのバカやスレッタお嬢さんにとって相性が良いように思える。何となくな、長年の勘で分かるんだ」

     そう言って、老人はトントンとこめかみを指先で叩いた。理解する、分かる、という表現のようだ。

     スレッタは少し考えた。次に2人が行こうとしていた土地の候補に『日本』は入っていなかった。基本的には番号で呼ばれるため土地の名前は出てこないが、彼…エランが地図を見せながら説明してくれたのでよく覚えている。

     日本は確か、エランとスレッタが逃げ出して来たベネリットグループが統治している場所だ。大丈夫なんだろうか。

     少し不安になるが…
    telegra.ph
  • 18二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 01:26:18

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 04:13:32

    4号が帰って来れるとはわかっててもハラハラするな……こんっっな優しいスレッタがあの約束で4号が死んじゃうかもしれないと焦りに焦るんだと思うと楽し……胸が痛い

  • 20二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 07:57:30

    終わり方が不穏だ…

  • 21123/11/14(火) 08:01:41

    保守や感想ありがとうございます


    >>19

    今その楽し……胸が痛い部分を書いている所です。ただそんなに長くずっとショックを受け続けるという訳でもありません。何故ならそばにお助けキャラがいるからです

    主要キャラを助けないお助けキャラなんてお助けキャラじゃねぇ!という事で次回、クーフェイ爺さんがド下手な交渉に挑みます


    >>20

    ………(⌒∇⌒)ニコッ

    スレッタもクーフェイ爺さんも人間なので、それはもう勘違いもありますよね…!という話になります

  • 22123/11/14(火) 14:46:04

    スレ主です。夜までスレが持たなそうなので保守代わりに書き込みに来ました。後半はほぼ雑談です

    昨日久々に本編SSをアップしたわけですが、telegraの登録した日付を見てビックリしました
    何と一月近くもアップしていなかったようです。これはいかんと思ったので、後編を急ピッチで書き進めています
    とはいっても仕事をしながらなのでやはり亀の歩みです
    しかしできれば1週間以内に上げたいなと思っていますので、ちょっと頑張ってみます。楽しみにお待ちください

    話は急に変わりますが、最近はめっきり寒くなってきました
    今のところスレ主の体調はばっちりです。もこもこに部屋着を着込みつつ快適に過ごしています
    エアコンの暖房を付けると頭がボーっとしてしまうので、よほど寒さに耐えられない時以外は付けないのですが、今年は更なる対策として極小のホットカーペットを買ってみました。これで更にエアコン暖房から離れられそうです
    今までは湯たんぽを使っていたのですが、ホットカーペット(極小)は中々いい感じです。特に足の組み換えで正座になる時などはとてもいいです
    湯たんぽの場合は膝の上に乗せると江戸時代の拷問のような絵面になっていたのですが、カーペット(というかほぼ小さい毛布)なら軽くて何時間でも乗せられます。ソファの上に置いて座っても温かいですし、良い買い物をしたと思います
    これとひざ掛け毛布があれば今年の冬も乗り越えられそうです
    とは言いつつ周りでインフルエンザが流行りつつあるので、換気や手洗いうがいなどにも努めたいと思います


    ではまた
    特に書き込みなどがなければ最新話の裏話でも載せに来ようと思います

  • 23123/11/14(火) 21:38:49

    本当に久々の裏話更新です

    【29-②話。(シーヴァの芽吹き 中編)の裏話】その①

    実は当初はこの話と製作途中の話を合わせて後編としてアップする予定でした
    しかしtelegraに載せられる最大文字数を越えてしまいそうになったので、急遽中編として独立させたのがこちらのSSになります
    削りまくるよりはいいだろうと文章を分けたのですが、意外と区切りとしては悪くないように纏める事ができました

    さて、最新話では意外と元気そうな若の取り巻きが登場します。そこでサラッと彼の本名を公開してみました
    取り巻き、職員の男、役員の男、役員の彼。…主に4号によってものすごく紛らわしい色々な呼び名があった彼ですが、とうとう個別の名前を与えられるまでになりました
    彼の本名は『ラウティーアム』。例によって例のごとくスレ主の怪しいヒアリングを元に命名したので恐らく表記ゆれを起こしているのですが、意味は『衛星』となります
    スレッタ(水星)、4号(ケレス星)、ダーオルン(金星)、と惑星や準惑星の名を冠する三者三様に関わり合い、それぞれの懐にスルっと入り込むのに相応しい意味の名前にしてみました

    このラウティーアムさん、最初はモブの取り巻きAから出発したとは思えないほど何だか重要な位置づけのキャラになりました
    3人それぞれと仲がいいのですが、彼を間に挟めばあんまり相性が良くなくても何とかなる場合が多いです。この場合は4号と若となります
    生憎と若が4号のド地雷を踏んでしまった為ずっと仲良くとはいかなかったのですが、それでも何度か4号はラウティーアムの対応で留飲を下げて若を許そうとしています(そして若の暴走ですべてダメになりました)

    対人では人たらしなイメージを持たれそうな描写が多いラウティーアムですが、特に相性がいいのがこの3人だけで、他はそうでもありません
    ただダウルーロウ家の人の評判は悪くないです。馬鹿だけどいい奴だよね…まぁ頼りないけど忠誠心はあるよね…みたいな意見で一致してます

    ちなみにこれは余談なのですが、水星、ケレス星、金星。これらは衛星を1つも持っていない星だったりします
    逆に言うとこの3つ以外のすべての惑星&準惑星は衛星を持っています。そう、実はこの3人?は衛星なし仲間なのです
    そりゃ『衛星』が寄り添ってくれれば『惑星』は心を開くよね…、と謎の納得感を出す為の名付けだったりします

  • 24二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 07:22:20

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 07:54:57

    取り巻きくんのお名前判明、待ってました〜!す、すごく納得の由来……!
    土地もそうですが、人間同士の相性というのも不思議で面白いものですね。

    スレッタが想像する楽しげな旅の様子のくだりはこれまでの端切れ話が次々と浮かんできて、なんとも切ない気持ちで読みました…。

  • 26123/11/15(水) 14:38:03

    朝の保守や感想ありがとうございます

    裏話並みに返信が長くなりました


    >>25

    従者一家だから名前もそれらしいものを付けようと考えて取り巻きの名前を『衛星』にしたのですが、まさかこんなにドンピシャな名づけになるとは最初は思っていませんでした

    何故なら金星は衛星を持っている惑星だと勘違いしていたからです

    元々水星&ケレス星は衛星を持っていない孤独な星同士という事は知っていました。なので『衛星の無い惑星コンビ』+『惑星+衛星コンビ』の図式になるなーと呑気に考えていたのです

    実際は『衛星の無い惑星トリオ』+『衛星』という図式でした。これを知った時に取り巻きの立ち位置はちょっと変わったような気がします

    具体的に言うと4スレとの接触が増えました。ついでに出番も増えました


    クーフェイ老が言ったように4スレは土地との相性が良くないんですが、かろうじて特定の人物との相性は良くなっています。その貴重な人物の代表が若の取り巻きであるラウティーアムです

    ただ4号は唯一ラウティーアムとの相性はいいですが、土地との相性の悪さや他の人との相性の悪さが足を引っ張っています。むしろ引っ張られ過ぎて地にめり込んでいます。そんな4号はもはや土地に殺される寸前といった様相です

    スレッタはそれより遥かにマシで、土地との相性自体は良くありませんが、ダーオルンやラウティーアム等の現地の人物との相性はとても良いです。普通に外に出て交流を重ねていたら、友達がたくさんできたと思います。ただ体調が悪くなったり予想外のトラブルに見舞われたりはしていたかもしれません


    そして最後にスレッタの想像の中での旅なのですが、まだ経験していない未知のものではなく、今までの楽しかった旅をただ追体験するような内容になっています

    それだけ4号との旅は楽しかったのでしょうが、それ以上にスレッタの経験のなさが原因です

    彼女はまだまだ見た事のないものや体験した事のないものがたくさんあります。でも彼女はそれを知らず、ただ体験した事を頭の中で繰り返すことしかできないのです

    …という訳で、少し広くはなってもまだまだ狭い彼女の世界を、間接的に表現してみたのでした

  • 27二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 22:09:31

    何気に水星ケレス星金星に衛星が無いとこのSSスレで初めて知りました
    ただ、3人は星じゃなくて人なので周りには人がいて孤独にはならないはず

  • 28123/11/15(水) 23:13:37

    >>27

    感想ありがとうございます

    名付けに関しては適当に関連付けただけなので、4スレの2人(とついでに若)がこの先孤独になる事はないかなと思います。ご安心ください

    4スレにはお互いがいますし、これから先の長い人生で友人と再会することも、また新たな出会いもたくさんあるでしょう。もしかしたら家族そのものも増えるかもしれません

    ついでに若にも取り巻きがついていますし、今回のことで少しは家族との距離も縮まる予定です。彼にも別の出会いがたくさんあると思います


    まぁ正直に書くと、本当に名前の通りにしようとするなら金星が衛星付きでないと分かった時点でダーオルンの方の名前を変えていたと思います

    しかしあえて金星の意味の名前のままにしたのは、何かその方が4スレとも取り巻きともエモいかも…!と思ったからだったりします

    スレ主は偶然の一致、とか奇妙な一致、とかに弱いオタクなのです


    あと『衛星なしの惑星である彼らは衛星であるラウティーアムとは仲良くなりやすい!』とした方が展開に無理がないなと思ったからでもあります

    下手すればラウティーアムを中心にしたハーレム状態になりかねませんので…

    4号とスレッタとついでに若を侍らせやがって!(ジェラ・・・!と思われる可能性も考え、無理矢理にでもこじつけをしてみたという訳です

    よく考えたら因果関係は何もない事に気付かれるかと思うのですが、そこには目を瞑ってくださると非常に助かります

  • 29二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 07:24:42

    保守

  • 30123/11/16(木) 13:13:01

    朝の保守ありがとうございます

    【29-②話。(シーヴァの芽吹き 中編)の裏話】その②
    ※今回の裏話はこのスレ独自の捏造設定ですべて埋まってますのでご注意ください

    このSSの地球ですが、実はすでにそれぞれの国は解体されていて、国名ではなく割り振られた番号で呼ばれている…という独自設定になっています
    今のところ地の文では『地域』という曖昧な書き方をしていますが、SSのキャラ同士で正確に場所を示す場合は、細かく数値化した座標か、または『(企業名+番号)地区』といった呼び方をしています。村~街くらいだと元々の名前で呼ばれていたりもしますが、もっと大きい国単位だと名前ではなく番号で呼ばれます
    どんな感じか適当に書いてみますが、ペイルが実効支配している地域だと、『BPT〇〇(数字)地区』というような感じになります。Bはベネリット、PTはペイルテクノロジーズ、そして〇〇に場所を表す各自の数字が入ります。あくまでこんな感じという例なので、実際に呼んでいる場面は作中で登場しない予定です
    国としての名前は呼ばれなくなり、代わりにどこが支配しているのか、という情報だけは分かるようになっています。ある意味でものすごい尊厳破壊です
    自治権を没収、名前を没収、土地を分断、etc.…。そんな感じで各企業グループが地球の土地を我先にと管理し始め、税金を搾取したり、労働力を搾取したり、時には戦争シェアリング用の舞台を整えたりと、やりたい放題しています
    今や懐かしいシャディク一派や、穏健派が勝ったIF存在である宇宙議会連合の皆さんたちは、この状態をどうにかしようと奮闘している所です

    しかし意外なことに国があった頃の記録は抹消されずに残っています
    実はスレッタが大好きなアニメやコミックもそんな古い情報が残りやすいツールだったりします(注:独自設定です)
    微妙に内容が修正されているモノもありますが、ハンスが貸してくれた古い端末内のデータや、エアリアル君のライブラリは国の名前などが当時のままで出てきます
    普通なら徹底して禁書するんじゃないの?と思うかもしれませんが、そこは管理する側が政治屋ではないので、ちょっと爪が甘くなっているのです
    という訳でスペーシアンの立場でもシェイクスピアは読めますし、他の娯楽作品も閲覧自体は可能です。勿論哲学書だって持ち歩いていても大丈夫なのでした

  • 31二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 18:44:12

    いやあ……スレ主の考える重厚な世界観まじで素敵 4スレに深みや出汁が出てます

  • 32123/11/16(木) 22:37:26

    >>31

    嬉しいお言葉ありがとうございます

    スレ主はちょっとした文章を書いている途中でもふと疑問を感じると、整合性が取れるような新しい設定を考え出す癖があったりします

    捌き切れるのか自信はないですが、この世界観が真に必要になる裏ルート(シャディクルート)ではなく、フレーバー程度にとどまる表ルート(4スレルート)なので現状はどうにかなっている所があります

    この後も適当に作った世界観をお出しするでしょうが、4スレを支える土台が増えたな、くらいで軽い読み物として楽しんで頂けると幸いです



    ↓という訳で裏話その②を補強しておきます

    アニメではそんなに地球の現状とかが出てこなかったのですべて想像で補うしかできないのですが、政府機関と企業では統治するスタンスが大分違うんだろうなぁとは思っています

    政府はその地に根差した政策をしなければいけませんが、企業ではもっと身軽に移動できますからね。焼き畑農業のように、栄養を吸い尽くしたらまた違う土地へ…ということが出来る訳です

    今は地球のほぼすべてがそれぞれの企業に抑えられているのでまだ均衡が保たれていますが、最初の頃はそれはもう酷かったんだろうと思います


    さて、企業側が禁書などの措置を取っていないのは、それが直接的な利益にならないからだという理由付けをしています

    企業ですから、利益を追求しなければいけません

    紙の本、データ、それらすべてを閲覧禁止とするには支障も大きいですし、すべて書き換えるには膨大な費用がかかります

    それで得られる目に見える利益はないわけです。むしろアーシアン側からの反発を思うと、不利益ばっかりになるかと思います

    今でも支配自体はできているし、そこまで徹底しなくてもいいだろう。それよりこうすればより効率的に利益を上げられるぞ…!と、そんな感じで見逃されている情報群だろうと想定しています

    これが独裁的な政治屋なら、利益度外視で情報遮断や洗脳教育などしているかもしれません


    スレ主は専門的な知識がないのでボヤっとした想像しかできないのですが、その辺りの違いを考えるのはけっこう楽しかったりします

    とはいえけっこう突発的に考え出した設定も多いです。昔の記述と矛盾が出ている可能性もありますので、見つけたらそっと教えて頂けると助かります



    ではまた

  • 33二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 07:13:46

    保守

  • 34123/11/17(金) 14:39:55

    朝の保守ありがとうございます

    【29-②話。(シーヴァの芽吹き 中編)の裏話】その③


    今回ラウティーアムはスレッタの居場所を関係者から教えてもらうことができませんでした。そのことから分かるように、実はスレッタは警備隊や病院関係者の人達からきちんと守ってもらっています
    何故なら彼女の立場だけを見ると完全な被害者だからです

    4号側の視点で見ると警備隊の人達はひどい集団だなと思えますが、彼らは基本的に現地のアーシアン達で構成されています。公的機関ではありませんが、地元を守ろうという意識があります
    そういった気概ある人が多いので、女子供には比較的優しい組織だったりします
    実効支配しているスペーシアンが強く規制をしていない為、地元民からの反発が起きにくく、土地の治安が良い事も影響しています
    何よりスレッタが良い子なので、直接会った人たちからは好印象を持たれています。例えばダウルーロウ家の使用人から彼女の居場所を聞かれても、彼女のいる場所を知りたい?逆恨みに何かしでかす可能性があるから教えないぞ、という態度になるくらいには関係者から守られています
    ちなみに加害者に被害者の情報を与えないのは普通の事なのですが、もしスレッタがものすごい悪女だったりしたら、こっそり情報を流されていた可能性があります。それくらいナチュラルにダウルーロウ家への忖度は横行しています

    とは言っても世の中にはいい子相手でも平気で酷い事をできる輩が存在するものです
    今回の事件でそんな人物がスレッタの周りに居なかったのは、単純に運がよかったのだと言えます。スレッタは土地との相性は悪いですが、現地の人との相性は悪くありません
    どちらの相性も悪い4号とは違うのだよ、という所を見せつけて来るスレッタなのでした

  • 35二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 15:00:53

    >>34

    「どちらの相性も悪い4号とは違うのだよ、という所を見せつけて来るスレッタなのでした」のスレ主の言葉に、今の4号ならどんな反応するのか。いじけるのか、自分と彼女の違いに静かに納得するのか、やっぱり僕は彼女とはいてはいけないんだと自暴自棄な思考に陥りつつスレッタへの執着を彼女のために捨てようとするか。

  • 36123/11/17(金) 22:49:42

    >>35

    感想ありがとうございます


    これは難しい質問ですね

    以前4号の心はミルフィーユ状態になっているので、書いているスレ主でも把握するのが難しいと吐露した事があるのですが、これの回答もその時々でガラッと変わりそうです

    とりあえずスレッタ&クーフェイ爺さんと合流した28話『最後に残った希望』の状態で考えるとします

    シチュエーションとしては、運勢が最悪だとクーフェイ爺さんから聞かされた4号…と言う感じでしょうか。まずは提示された3パターンのセリフを考えてみます


    いじける4号「やっぱりきみは僕とは違うんだね。別にいいけど。…分かってたし」

    納得する4号「きみは僕とは違って優しいからね。人徳というものがあるんだろう。納得だ」

    自暴自棄4号「僕といるときみは不幸になる…!ダメだ、やっぱり僕の事は捨て置いて「このアホ!!(クーフェイパンチ!」


    多分いじける4号も叱られますが自暴自棄4号は滅茶苦茶怒られると思います


    少し真面目に考えますと、クーフェイ爺さんから相性云々について聞かされた場合、今までの事を鑑みてまずは納得すると思います。初っ端から一生に一度あるかないかのトラブルに見舞われていますし、その後も散々な目に合っていますから

    オカルティックな事にはあまり興味も関心もない4号ですが、だからと言って信じないという訳ではありません。そもそも夢の中のエアリアル君のお告げ(?)に従ってスレッタを攫って逃げている最中なので、そういう不思議な事が分かる人もいるんだろうと理解は示します

    そのうえで土地との相性最悪。場合によってはスレッタを巻き込んで死ぬ。と分かった時は、すぐに対処法を考えるでしょう。つまりは、土地の移動です


    これが独房にいた頃の4号ならクーフェイ爺さんに頼んで何としてもスレッタをシャディクに預かってもらおうとしたでしょうが、再びスレッタで心を満たされた4号なら、無理に彼女を遠ざけようとはしません

    基本的に宇宙だとベネリットやプロスペラの力が強い為、4号がそばで守れる限りは地球にいた方が安全なのです

    なのでしばらくの間は4号はスレッタを手放さないと思います。これがベネリットやプロスペラの力が弱くなったと確信できるか、4号に死が間近に迫っていた場合は、再びの選択を迫られるかもしれません

  • 37二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 07:24:17

    保守

  • 38123/11/18(土) 14:37:57

    朝の保守ありがとうございます

    今回はちょっとした報告になります
    そろそろ本編を上げたいのですが、まだもう少しのところで書き終わっていない状態です
    なので先にリクエストSSを1本アップしてから本編を投下したいと思います。順当に書ければ今夜から、遅れれば明日の昼すぎからアップする予定です

    リクエストSSなのですが、色々と考えたところ以前書いたこぼれ話①のエピソードをちょっと使ってみようかと思っています
    それというのも実は、こぼれ話は本編SSの最終回後のエピソードを書いたものになるのですが、①だけは今の本編の流れからするとおかしい記述が書かれているのです
    少し具体的に言うと、旅をしていたら見慣れているだろうものでビックリするスレッタの描写があります。まだ地球降下編以降のプロットを考えていなかった頃のお話でした
    このエピソードを前倒ししようかと思っています。とはいえ一部分の要素だけなので、こぼれ話①そのものになる訳ではありません

    という訳でこのリクエストSSを書くことで完全にこぼれ話①に関しては本編SSとは分かれることになります
    いずれはこぼれ話シリーズもこちらのスレに載せに来ると思いますが、その際にはちょっとした注意書き?を設けようかと思います


    ではまた

  • 39123/11/18(土) 22:41:01

    端切れ話。地球降下編(優しい太陽)


     スレッタは幼い頃からずっと太陽は怖いものだと思っていた。生まれ育った場所・・・水星基地ではとても厄介な存在だったからだ。
     太陽光を生身のままで浴びれば途端に血液が沸騰して死んでしまうし、モビルスーツやモビルクラフトの中にいても機体ごとロストしてしまう危険があった。
     太陽フレアによるプラズマの大量放出は頻繁に起こっていたし、フレアがなくても太陽風という厄介な現象には常に悩まされていた。
    「太陽なんてなくなっちゃえばいいのに…」
     一度母の前で言って、怒られたことがある。
     その時は何で怒られるのか理解が出来なかった。だってあの厄介な天体さえなければ、水星基地はもっと安全な場所になるはずだからだ。
     子供心に納得がいかなかったが、母が怒りながらも悲しそうな顔をしていたのでそれ以上何も言わなかった。
     その代わりエアリアルに思うさま不満をぶちまけた。母に怒られた八つ当たりも混ざっていたのだろう、太陽に対しての『悪口』はいつまで経っても終わらなかった。聞いていた彼も困っていたかもしれない。
     宥めるようにモニターをチカチカさせるエアリアルにも腹が立って、あの時の自分はまるで小さな怪獣だった。
     明瞭な言葉をすっかり放棄して泣きわめいて。顔をビシャビシャにした自分は、気付いた時には母の胸の中にいた。
     ゆらゆら、ぽんぽん、世界一安全な場所であやされて、母の胸にしがみついた。
    「スレッタ、お母さんのこと好き?」
    「だいすき」
    「よかった。お母さんもスレッタのこと好きよ」
     母の言葉に安心して、もう一度眠ろうと目を閉じる。すると、ぽつりと母の声が聞こえてきた。
    「太陽は強くて怖い星だけど、優しくて暖かい星でもあるわ。太陽はみんなのお母さんなの。だからスレッタに嫌われたらきっと泣いちゃう。私みたいにね」
     だから嫌わないであげてね。
     母の言葉を子守歌代わりに、スレッタはすぅっと目を閉じた。
     正直な所、スレッタは太陽がそれほど好きではない。もちろん今生活している宇宙・・・太陽系を形成した重要な恒星であることは分かっているし、みんなのお母さんという呼称にも納得する。
     けれど水星基地で暮らしている限りでは、太陽はやっぱり困った存在だった。

  • 40二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 02:20:22

    優しい太陽読みました。こうしてみると本編でもそうでしたが、プロスペラってエリクトの為(という自分のため)という目的意識が強すぎるだけで、スレッタにも愛情がないわけじゃないんだなー…と考えさせられます。

  • 41123/11/19(日) 08:04:46

    >>40

    感想ありがとうございます

    このスレのプロスペラですが、スレッタが小さい頃はしっかりとした愛情を持ってくれていました

    しかしスレッタが大きくなるにつれエリクトとの違いを如実に感じ始めてしまい、苦しむことになります

    特に初潮が来て体がぐんぐん成長を始めてからは距離を取るようになり、誕生日も祝うことがなくなりました

    そして最終的にはエリクトを取り戻すためにスレッタの心を壊し体を奪ってしまいます(1回目?のルート)

    エリクトへの愛に目が眩みスレッタをないがしろにしたプロスペラは、娘の体を使い娘を取り戻したはいいものの、目の前にいる娘がエリクトなのかスレッタなのか分からなくなり、ゆっくりと狂っていくことになります

    本編より酷い母ではあるのですが、心の奥底にはスレッタへの愛情はあったのです


    ・・・という訳である意味4スレ逃避行ルートはプロスペラの救済ルートでもあります

  • 42二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 09:14:54

    スレッタが逃げた事で計画の破綻に失意のドン底に落ちる心と、スレッタを道具扱いせずに済んだことにホッとする心、色んな感情にせめぎ合うプロスペラの姿が容易に想像できます。

  • 43123/11/19(日) 15:12:08

    >>42

    感想ありがとうございます

    今のプロスペラは何の反応もないエアリアルに愕然として、スレッタは死んだものと思い込んでいる時期です

    エリクトの体が消えた事、スレッタを犠牲にしなくて済んだ事、しかしスレッタがペイルの強化人士の巻き添えになって死んでしまった事(誤解)。このすべてが一度に押し寄せた事によって心がグチャグチャに乱されています


    とはいえ、実はこのプロスペラ母さん、更にスレッタのスペアを密かに作っていたりします(ナンダッテー!

    この設定を考えていたのはアニメ後半が始まる前なので、微妙にアニメの弱い母とは印象が違くなってしまいますが、エリクト復活の為になりふり構わず非情な事もしようとする鬼子母神のようなプロスペラになっています

    しかしアニメ本編の弱い母がけっこう好きだったりするので、スレッタのスペアであるセレッタ(仮)についての設定には手を加えようかと思っています

    具体的に言うと本来は中学生くらいの年齢を想定していたんですが、それだとスレッタが幼児の頃にスペアを作ったことになるので、小学生くらいに引き下げようかと思います

    この設定を変えた所で表ルートである4スレにはまったく何の関係もないのですが、一応どこかしらで繋がって来る可能性もあるので明記しておきます

    ちなみにこちらは裏ルートの設定にて書いてあるのですが、確かこのスレには載せていなかったかと思います

    良い機会なので載せておきます


    ごめんねスレッタ・マーキュリー─裏ルート設定①─※(こちらの設定は本編と違う独自のものが多くあります。

    この物語専用の設定を新たに作ったりしていますので、本編とは別の宇宙なんだなと納得して頂ければ幸いです。特に人物の背景が違っていたりします。)




    【大まかなストーリー】

    ※政治パート主人公シャディク、戦闘パート主人公強化人士5号(フィフス)のダブル主人公モノです。


    シャディク側では大人相手に裏工作などをしつつ、デリングの目的、クワイエットゼロの真相。プロスペラの目的、復讐相手やその内容を探っていくことになります。ジェタークやペイルへの嫌がらせなども並行して行っていきます。

    あとちょっぴりミオリネとのロマンスもあります。

    最終的にはこの戦いに勝てば目的達成に近づくぞ!という所まで道を整え、あとは戦闘パート主人公である強化人士5号に後を託す感じです(シャディク自身も出撃します)。

    強化人士5号(このSSでは彼のことをフィフスと呼称します)側では最初は周囲の環境に馴染むところから始まります。ファラクトのAI(のような人格)と喧嘩をしつつ、段々と周囲に馴染んでいきます。最初の頃の彼はペイルに従えば市民ナンバーを貰えると思ってるので、心中は比較的穏やかです。…
    telegra.ph


    リクエストSSの続きは夜に載せに来ます

  • 44123/11/19(日) 15:23:13

    >>43

    追記を忘れていました

    こちら本編アニメの後半放映前に書いたまま手を加えていないので(唯一セレッタ(仮)の年齢だけ手を加えました)、説明書きに「この辺りの設定はアニメの情報待ちです」とか普通に書いてあります

    後で最新バージョンに書き直すかもしれませんが、時間もないので暫くは旧バージョンのままお楽しみください

  • 45123/11/19(日) 22:17:24

    >>39

     比較的大きな駅の構内で、スレッタは同行者の用事が済むのを待っていた。

     すぐ横で端末のやり取りをしているのは、最近ようやく見慣れてきた黒髪のエランだ。彼は必要な事をし終えると、担当した人にお礼を言ってチケットを受け取っていた。

     ジッと見ていたことに気付いたのだろう。彼は少し笑顔になると貰ったチケットを1枚スレッタに渡してくれた。列車に乗車する時に必要になるものだ。

    「おまたせ、スカーレット。じゃあ行こうか」

    「はい、エランさん」

     差し出してくれた手をしっかりと握り返し、スレッタはゆっくりと駅構内を歩いて行った。

     辺りを見ると珍しい事に、もう日が落ちそうになっている。時刻だけだと完全に夜だ。通常ならシャワーを浴びてさっぱりして、もう少ししたら寝る時間である。

     けれど今日は違っている。なんとエランがわざわざ路線を調べてくれ、夜行列車の予約を取ってくれたのだ。

     ほんの数日前に貨物列車に乗ったのだが、あれは荷物が主役で人は二の次の乗り物だった。少しの灯りもなく、外の景色も見れなかった。

     ・・・まぁスレッタはまったく嫌ではなく、むしろエランにくっ付けて幸せな気分になれたのだが、体的にはおよそ快適とは言い難い乗り心地だった。

     今回はきちんと人間用の列車だ。スレッタは違いを堪能しようとわくわくしていた。

    「列車にベッドがあるなんてすごいです。今回は個室・・・なんですよね?」

    「そうだね。いくつか種類はあるけど、僕らが予約したのは一等だから個室になるよ。それより下だと他の人と相部屋になったり、座席しかなかったりするみたい」

    「一等!それって一番いいお部屋ですか?」

    「言葉の上ではそうだけど、上には特等があるからそれ程じゃないね。上等なホテルよりはよっぽど安い」

     機会があったら特等を予約してみる?というエランに首を振る。

     地球に来て思ったことは、何かとお金が掛かるということだ。防犯上必要なことは仕方ないが、スレッタの好奇心で散財させるのは気が咎める。

    「その、本当に興味があっただけなので。一度乗れば満足できる・・・と、思います」

     夜行列車の魅力に取りつかれてしまったらどうしよう。そんな事を思いながら、待機していた車掌にチケットと市民カードを見せて、今夜お世話になる列車に乗り込んだのだった。

  • 46二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 01:19:03

    >>43

    結構シリアスかので笑っちゃいけないと思いつつも、シャディえもんなツボをつかれました。

    プロスペラが愛情深いからこそ鬼子母神と化すの、結構辛いですよね。しかも伝説では鬼子母神が犠牲にしていたのはあくまで他人の子どもで(それも相当業が深いのですが)、自分が産んだ子どもを救う為に自分の子どものクローンを犠牲にするって悪行を重ねていた頃の本物の鬼子母神ですらドン引きそうですね。

  • 47二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 07:30:58

    保守

  • 48123/11/20(月) 08:20:01

    感想と朝の保守ありがとうございます


    >>46

    フロント脱出編でのシャディクがあまりに4号に対して便利なものですから、つけたあだ名がシャディえもんです

    途中あまりに彼を万能に書きすぎて「(大丈夫かな…)」と不安に思ったものでしたが、アニメ2期を見て「(よし、大丈夫だな!)」と胸を撫で下ろしたりしました


    鬼子母神に関してですが、どちらの母親がより酷いと思うのかは人によって違うんだろうなと思います

    プロスペラは自分の子供を犠牲にしようとしていますので、駄目な母だと思います

    鬼子母神は自分の子供以外をむしゃむしゃ平気で食べているので、駄目な母だと思います

    しかし鬼子母神は後に反省して子供たちの守護神になっていますので、駄目な母コンビを一抜けしています

    プロスペラも優しい母に戻る事ができるのかどうか…。本編SSが終わったら短編で書いてみてもいいかもしれないですね




    ↓この先ちょっとしたご報告です

    この後リクエストSSの続きを載せますが、今日の昼は用事があって更新ができません。最後の一編は夜にアップしに来ますので、それまでお待ちくださいませ

    もしかしたら夜の8時には間に合わないかもしれませんので、途中で保守や書き込みをしていただけたら助かります



    ではまた

  • 49123/11/20(月) 08:23:57

    >>45

     夜行列車の中は普通の列車とはずいぶん違う様子だった。

     狭い通路が続いていて、一定の間隔で横に通路が伸びている。スレッタは手を引かれながらも、興奮してきょろきょろと周りを見回した。

     いくつかの横の通路を通り過ぎると、先導していたエランが横に曲がった。目の前には何段かの階段とドアがあり、チケットと同じ番号が書かれている。きっとここが今夜の宿だ。

     先に入ったエランがぐるりと部屋を見渡していたので、続けて入ったスレッタも真似をしてみた。

    「わぁ、すごい」

     ほとんどベッドで占領されているが、そこは素敵な部屋だった。

     大きな荷物が置けそうな棚があり、簡易的な洗面所もある。何より目を引くのは窓の大きさだ。スレッタが両手を平げたくらいに広々としていて、とても開放的だった。

     少しはしたないが片方のベッドに手をついて窓の外を覗いてみると、先ほどまでいた駅の風景が広がっていた。

    「ちゃんとした部屋なのに、外は駅です」

     よく考えれば普通の事なのだが、ベッドがある部屋にいるのに駅のホームが見える事に少々戸惑う。スレッタは混乱しつつ、同時に少しだけ恥ずかしさを覚えて振り返った。

    「窓が大きいですけど、見られる心配はないんでしょうか?」

    「この個室は少し高く作られてるから大丈夫だと思うよ。心配なら駅にいる間だけスクリーンを下げようか」

     確かに窓の上には小さく纏められた幕がある。エランが端に垂れているチェーンを引っ張ると、スルリと薄いグレーの生地が下がってきた。

     これで外からでは中の様子は分からなくなるだろう。スレッタは安心して体の力を抜くと、ついでにもう一つ気になったことを聞いてみた。

    「エランさん、もうすぐ出発するんですよね?途中で夕日は見れるでしょうか」

     実は夜行列車で楽しみにしていたものの一つに、綺麗な夕日を見ることがあった。

     ついでに天体観測も出来ればいいなと思っている。もう一度エランと星を見たかったのだ。

     けれど目の前の彼は申し訳なさそうに首を振った。

    「残念だけど…夕日は見れないと思う」

    「え、そうなんですか…」

     もしかして、出発までに日が落ちてしまうのだろうか…。あとは、これから雨が降るとか…。

     シュンとするスレッタに、彼は続けてこう言った。

    「夕日は見れないけど、代わりに朝日は見れると思うよ」

  • 50二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 15:47:42

    保守

  • 51123/11/20(月) 20:33:46

    保守ありがとうございます

    >>49

     その後、夜行列車は静かに出発した。

     スレッタは『朝日』という言葉を気にしつつも、初めての夜行列車を存分に楽しんだ。

     お喋りをしたり、外の景色を眺めたり…。十分に夜更かしをした堪能した後、それぞれのベッドに横になった。


    「起きて、スレッタ・マーキュリー」

    「んむぅ…えらんさん?」

     何となく睡眠が足りない気がしながらも、エランの呼びかけに答えてスレッタは起きあがった。…もう出発だろうか?

     目をこしこしと擦って窓を見ると、まだ空は暗い。いつもなら起きた時にはカラッと明るくなっているのに、随分と早い時間に起こされたらしい。

    「ごめん、でもこんな機会はあまりないから。一緒に朝日を見よう」

    「あさひ・・・」

     どうやら『朝日』を見るためにわざわざ早めに起こしてくれたらしい。いつも寝ている間に朝が来ているので、考えてみれば夕日よりも見るチャンスは少ないのだ。

     スレッタは顔を洗うと、しゃっきりとした顔で窓の外を覗き込んだ。先程よりもほんの少しだけ空の色が薄くなり、地平線はオレンジ色に染まっている。

    「もうすぐだね」

     エランの言葉に緊張する。学園の疑似太陽でそれなりに慣れていたので昼間は意識しないで済んだが、よく考えればこれから姿を現すのは本物の太陽なのだ。

     体が熱せられないか心配になったスレッタは、とりあえず窓から体を離してエランの近くに移動してみた。

     オレンジ色が濃くなり、隙間から光が差し込んでくる。太陽だ、と思ったスレッタはきゅっとエランの服の袖を握った。こちらは緊張しているというのに、彼はずいぶんとリラックスした様子だ。

    「…朝日を見るとホッとするね」

     エランの言葉にびっくりする。彼が心の内を言葉にするのは珍しい上に、スレッタにとっては厄介者に対してのポジティブな感想だ。だからつい聞いてしまった。

    「朝日で、ホッとするんですか?」

     スレッタの言葉が意外だったのだろう。エランは小さく目を見張り、すぐにしっかりと頷いた。

    「最近まで宇宙にいたから、余計に太陽が恋しいのかもしれない」

    「………」

     彼の言葉を聞きながら、スレッタは遠い昔の言葉を思い出していた。

    『太陽は強くて怖い星だけど、優しくて暖かい星でもあるわ』

     窓の外に目を向ける。


     いつの間にか太陽は綺麗な白い色になり、周囲を爽やかな青色に染め上げていた。

  • 52二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 21:57:41

    一緒に朝日を見ようって言葉、なんかドキッとするな……

  • 53123/11/20(月) 22:38:55

    >>52

    感想ありがとうございます

    実は映像にすると狭い部屋にベッドが並んでいたり、スレッタが無防備にベッドに手をついて4号に背を向けていたりと、地味にいかがわしい図になっています。止めに「朝日を見よう」発言なので、その気になればセンシティブの導入にも使えそうなシチュエーションです

    しかし実際のところはまったくそんな雰囲気ではありません

    4号は純粋にスレッタを喜ばせようとしているだけですし、スレッタは夜行列車に大興奮です(狭い部屋なのでちょっとときめいたりはしているかもしれません)

    という訳で、何だかとっても希望溢れる爽やかな終わりになったのでした




    ↓ここからちょっとしたご報告です

    前回の本編SSからちょうど1週間たちました

    1週間かからずにアップするとは何だったのかと言う話ですが、ちょっと最新話に手を加えたくなったのでもう少しだけお時間を頂きます

    あと次のリクエストSSのネタを思いつきました。とある端切れ話と地続きになっている話になると思います

    3番目のリクエストSSはどうしようか考え中です。多分その内いいネタを思いつくので、未来の自分に期待しておきます

    今のところはそんな所です

  • 54二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 05:45:19

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 11:03:47

    保守

  • 56123/11/21(火) 14:48:53

    保守ありがとうございます

    特に載せられるSSもないし何か雑談でもしようかと思ったのですが、特に何も思いつかず困ってしまったスレ主です
    仕方ないので最新のリクエストSSについて語ろうかと思います

    今回『日の出を見る4スレ(初日の出でなくてOK)』というお題を頂いた訳ですが、同時に『夜行列車に乗る4スレ』というお題だったかこれ?というような内容にもなっています
    これはどうせならスレッタが初めて見る日の出の事を書こうと思ったからでもあります
    日の出というからにはその前は夜な訳ですが、基本的に旅の間の4号は夜に外出することはありません。単純に治安がよくないからです
    という訳で建物の中から日の出を拝むことになるのですが、基本的に宿に泊まっている時には日の出を見ることはありません。何故ならスレッタがぐっすり眠っているからです
    2人は移動しているので日の出の時間帯もじわじわ違っているのですが、だいたい午前3~4時くらいになります
    めちゃくちゃ寝ている時間です。4号も旅の移動で疲れているスレッタを無理に起こそうとはしません
    そして空を見上げる天体観測とは違い、地平線から出て来る太陽を拝むには宿の立地も必須になって来ます
    以上のことから、実は日の出を普通に見ることは難易度の高いものになっています
    とはいえ何事も例外があるものです。難易度が高いと言うなら難易度を下げればいいじゃない、という事で、非日常の空間に2人をぶち込んでみました
    それが夜行列車です
    現在2人は西に向かっているわけですが、夜行列車に乗りたがったスレッタの為に少し遠回りのルートを選んでいます。南西方面へ向かうルートです。そこからまたルートの関係で北西へと向かうことになるのですが、今はまぁいいです。とにかく部屋の窓から日の出が拝める角度なのです
    安全な室内、大きな窓、見晴らしのいい景色、とここまで揃っているので、2人は安全に綺麗な日の出を拝むことができました

    この時の出来事から、スレッタはちょっぴり太陽への苦手意識は薄くなりました。いずれ寒い冬に対面すると更に苦手意識は薄くなり、むしろ日向ぼっこを好んでするようになります

  • 57二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 16:57:33

    日の出を見る4スレをリクエストした者です!すてきなSSありがとうございます!
    夜行列車から見る日の出は普段の生活では決して見られない貴重な体験ですね 夜間の列車に乗る機会自体が珍しいので旅ならではの体験だと思います
    自分は夜行列車に乗った事が無いので2人がちょっと羨ましいですw

  • 58二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 21:59:15

    保守

  • 59123/11/21(火) 22:42:50

    感想と保守ありがとうございます。今回返信がとてつもなく長くなります


    >>57

    リクエストありがとうございます

    夜行列車に乗る2人はいつか書こうとは思っていたのですが、絶好の機会がやって来た!とばかりに書いてしまいました


    夜行列車は日本でもいくつかは運行しているようでして、今回動画などを色々見てみました。どれもとてつもなく楽しそうで、特に出かける予定もないのですが無駄にホームページとかも見に行ってしまいました

    とはいえやはり大陸の方が夜行列車は賑わっているようです。寝ている間に国を跨いで移動できるので便利なのだとか

    そのため出発前に車掌さんにパスポートとチケットを一緒に渡しておくそうです。入出国の手続きを代わりにしてくれるという訳ですね

    アド・ステラ世界の地球でも似たような仕組みだろうと思ったので、4スレの2人が乗り込むときに市民カードも一緒に渡す描写をしておきました


    夜行列車のことばかり書くのもあれなので、日の出・・・太陽についても書いてみたいと思います

    スレッタが太陽をちょっぴり苦手にしている、と言う話は実はこれが初出なのですが、何となくこうじゃないかな~というぼんやりとした設定?はありました

    『ゆりかごの星』でも太陽フレアの影響で水星基地が緊急事態モードに移行していました。怖がった幼いスレッタがエアリアル君のところに避難するところが冒頭の描写にあります

    その事も加味して幼い頃のスレッタのエピソードを書いてみました


    あとこれは余談なのですが、リクエストSS内で学園の疑似太陽でそれなりに慣れていたので昼間は意識しないで済んだが…、という事を書いたのですが、それを事実だと証明するような場面が本編SS内にあったりします

    本編14話の『地球に落ちた種』で、スレッタが地球に驚いている様子があるのですが、なんとここで太陽への言及が一言もなかったりします

    実はスレッタは頭上にある光っている球体は太陽と思っていなかったのです(ナンダッテー!

    今回の件でようやく、一応同じ太陽・・・なのかな…?というぐらいの認識まで行くことができました

    スレッタは少しずつ時間をかけて地球の優しい太陽に慣れて行くことになります


    逆に4号の方は水星の怖い太陽を知らないので、スレッタが何に驚いているのかよく分かっていなかったりします

  • 60二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 06:47:12

    保守

  • 61123/11/22(水) 13:40:01

    朝の保守ありがとうございます

    大変不甲斐ない事ではあるのですが、本編SSがまだ納得の出来に仕上がっていない為もう少しお時間を頂きます
    本当にあとちょっとなのですが、そのちょっとが中々進みません。全体としては書き上がっているので、後は文章や話の展開を綺麗に整えたりする作業になります
    もうすぐお休み(しかも珍しく用事なし)の日が来るので、遅くてもその日には仕上げたいなと思います

    何も読むものがないのもアレなので、リクエストSSでの没にした部分を載せておきます
    あまりに夜行列車部分が多すぎた上、字数をオーバーしていた原因だったので削った箇所です
    いずれもっと詳しく書いて独立した端切れ話にしてもいいかもしれません



    ↓端切れ話。(優しい太陽)没部分↓

     このまま各駅にゆっくり止まりつつ、明日の朝まで移動する予定だ。
     残念ながらシャワーはなく、トイレも共同のものを使わなければいけないが、半日過ごすくらいならまったく問題なさそうだ。
     夕食は食べてあるのだが、この夜行列車の後列には誰でも使える食堂車が連結されているらしい。部屋に食事を持ってきてもらう事も出来るが、せっかくなので朝食は食堂車に食べに行くことになった。
     スレッタは最近スプーンの持ち方を変えたので、それなりに自信を持って人前で食事できるようになっている。今から朝食の時間が楽しみだ。

     エランと何気ない会話をしていると、しばらくして空が暗くなっているのに気が付いた。どうやら列車の向きが違うらしく、窓からだと太陽の姿を見ることは出来なかった。窓の外に見えているのは東の空なのだそうだ。
     やっぱり夕日は見れないのかと残念に思う。けれどほんの少しだけ東の空の端もピンク色に染まっていた。はっきりとしたオレンジ色ではないが、これはこれで綺麗だと思う。
     やがて暗くなった空にポツポツと星が現れる。スレッタは窓側のベッド、エランはもう片方のベッドに座りながら、少しの間天体観測を楽しんだ。

  • 62二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 21:57:13

    いいなあ食堂車
    2人であったかいごはん食べるんだね…

  • 63123/11/22(水) 22:51:07

    >>62

    感想ありがとうございます


    食堂車いいですよね。電車の中にテーブルが置かれているのを見たらわくわくして仕方ないと思います

    もちろん他愛ないお喋りをしながら温かい料理を食べることでしょう。2人にとって至福の時です

    そして自信満々でカトラリーを使おうとするスレッタですが、当然電車内は揺れるので、ちょっとした拍子でスープをこぼして(はわわ…っ!)となってしまうのでした




    ↓ここから先はご報告です

    今日は仕事が忙しくとても疲れて目がシパシパしていますので、体調を崩す前に早めに寝ようかと思います

    明日早起きが出来たら本編SSの仕上げをしますが、ギリギリまで寝ていたらすいません。投稿が伸びます

    という訳でとてつもなく情けない報告続きではあるのですが、寝ます

    ではおやすみなさい

  • 64二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 07:22:23

    保守

  • 65123/11/23(木) 14:30:19

    朝の保守ありがとうございます
    早起きどころか目覚まし時計を止めて時間ギリギリまで寝ていたので助かりました
    家に帰ったら今日こそ頑張ろうと思いつつ、また今日も仕事の忙しさに追われております
    お休みまでもう少し、できればお休み前に本編SSを仕上げてお休み中はリクエストSSを進めたいところですが、同時進行になる予感もしております
    一発でビシッと文章を決められればこんな苦労はしないのですが、無い物ねだりをしても仕方ないので地道に頑張って修正していくしかありません

    ではまた夜に

  • 66二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 22:29:10

    保守

  • 67123/11/23(木) 23:12:57

    29-③話。シーヴァの芽吹き(後編)

    ※引き続きスレッタ視点です



     思いがけない訪問者が来てから数時間が経った。

     スレッタ・マーキュリーは時々休憩を挟みながらも、一生懸命アパートの掃除を続けていた。おかげでそれなりに散らかっていた部屋の中は片付き、水回りも光を反射するほどに綺麗になった。

     あとは乾燥機に放り込んでいた洗濯物を取り込むだけだ。スレッタは籠を持って温かく乾いた洗濯物をどんどん取り出して行った。するとどこか聞き覚えのある音が聞こえてきた。

     車のエンジン音だ。

    「…クヘイさん?」

     時計を見るともう夕方に近くなっている。老人が帰って来てもおかしくない時間だ。スレッタはあわてて残りの洗濯物を取り込むと、玄関の近くに足音を忍ばせて近づいた。

     そのままジッと耳を澄ませてみる。すると鍵のガチャガチャという音がして、待ち望んでいた老人が姿を現した。

    「ただいま、ひとまず交渉を終えて来たぞ」

    「おかえりなさいっ!クヘイさん。エランさんも…」

     スレッタは期待の眼差しと共に老人の後ろを見た。きっと少しバツの悪そうな顔をした同居人…エラン・ケレスが、老人のすぐそばについてきていると思ったのだ。



    ごめんねスレッタ・マーキュリー─シーヴァの芽吹き(後編)─ 思いがけない訪問者が来てから数時間が経った。

     スレッタ・マーキュリーは時々休憩を挟みながらも、一生懸命アパートの掃除を続けていた。おかげでそれなりに散らかっていた部屋の中は片付き、水回りも光を反射するほどに綺麗になった。

     あとは乾燥機に放り込んでいた洗濯物を取り込むだけだ。スレッタは籠を持って温かく乾いた洗濯物をどんどん取り出して行った。するとどこか聞き覚えのある音が聞こえてきた。

     車のエンジン音だ。

    「…クヘイさん?」

     時計を見るともう夕方に近くなっている。老人が帰って来てもおかしくない時間だ。スレッタはあわてて残りの洗濯物を取り込むと、玄関の近くに足音を忍ばせて近づいた。

     そのままジッと耳を澄ませてみる。すると鍵のガチャガチャという音がして、待ち望んでいた老人が姿を現した。

    「ただいま、ひとまず交渉を終えて来たぞ」

    「おかえりなさいっ!クヘイさん。エランさんも…」

     スレッタは期待の眼差しと共に老人の後ろを見た。きっと少しバツの悪そうな顔をした同居人…エラン・ケレスが、老人のすぐそばについてきていると思ったのだ。

     けれど老人1人を入れたドアはすぐにバタンと閉じてしまった。

     え、という呼吸…
    telegra.ph
  • 68二次元好きの匿名さん23/11/24(金) 07:23:06

    プラムの種が解決への糸口だった?

  • 69123/11/24(金) 08:06:35

    本編SS更新前の保守ありがとうございます。お礼を書き忘れていました


    >>68

    感想ありがとうございます

    結果的にはそうなります。実は最初に考えていた解決法はひたすらに父&爺に説得を加える方法だったのですが、地味だし大変だしで非常に書き辛いものでした

    途中でラウティーアムの出番を増やした事で、もう一つの解決法を導き出しました

    息子の事で怒ってるなら、息子を味方に加えて説得させればいいじゃない、という具合です

    そういう訳で種を受け取ったある人物が説得に参加してくれてます

  • 70123/11/24(金) 14:38:45

    最新話を書き終えた事ですし、次の話の構想を練りつつリクエストSSにも着手したいと思います
    夜の更新に間に合えばいいですが、間に合わなかった場合は何か雑談でもしに来ます。裏話更新でもいいかもしれません
    帰るまでにどうするか考えておきます

    ではまた

  • 71二次元好きの匿名さん23/11/24(金) 18:26:54

    スレッタ頑張ったね……進めたね……

  • 72123/11/24(金) 22:28:26

    >>71

    感想ありがとうございます

    スレッタ頑張りました。逃げようとする誘惑に耐えて、何とか厳しい現実を直視する勇気を持てました

    まったく自覚はありませんが、彼女の優しさが巡り巡って彼女の助けとなってくれています




    ↓ここからちょっとしたご報告?です

    夜の更新用の内容を考えたのですが、仕事が忙しすぎて頭が回らないので今日は簡単な返信だけにしておこうと思います

    明日から裏話を更新して、それが終わったらリクエストSSの更新をするつもりです

    できたらすぐに本編SSも更新したいのですが、4号視点に戻る前に一度ダーオルン視点を挟むかもしれません

    スレッタが寝ている間に何が起きていたのか裏話で全部語ってもいいんですが、どうせなら監禁?編の総括としてダーオルン氏にもう一度登場してもらった方がいいかなと思い立ちました

    とはいってもそんなに文字数もいかないと思いますので、今度こそ時間を置かずにお届けできるはずです(フラグ)

    クーフェイ爺さん視点も考えたのですが、彼の視点は色々と見えすぎるような気がするので、できれば終盤まで止めておきたいと思います



    ではまた

  • 73二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 06:54:02

    保守

  • 74123/11/25(土) 14:10:40

    保守ありがとうございます
    では裏話更新になります


    【29-③話。(シーヴァの芽吹き 後編)の裏話】その①


    クーフェイ爺さん、老骨に鞭を打つ、の回です
    朝からけっこう動き回ってますが、多分この回が一番頑張ってます
    若のお爺様への約束付け、スレッタの迎え、退院手続き、アパートの荷物引き上げ。ここまでは前回までの動きになります
    今回は慣れない交渉、通話での慣れない交渉再び、そして夜中を過ぎての話し合いです
    合間合間に車の運転もしているので、普通なら夜更かしとかとても出来ないくらい疲労困憊になると思います
    ・・・が、この爺さんやたらと元気です。気合が違うんだと本人は言うでしょうが、下手したらその辺の若者よりも頑丈です。とはいえ彼の持っている能力以外は変わったところはなく、単に内臓が丈夫でとても健康な人というだけだったりします
    普段はよく食べよく寝ているので、たまにする無茶も許容できるという感じでしょうか
    ちなみにスレッタが起きる前にも仮寝はしました。たださすがに寝足りないので、4号を迎えに行った後はぐっすりと眠るつもりでいます

    今のところ全面的に4スレの味方をしてくれるクーフェイ爺さんですが、少し味方として強すぎるので新章だとナーフされる予定です
    具体的には4スレを日本に送り届けた後は、色々とお仕事の報告や後始末などが残っているのでまたこの地にとんぼ返りする形になります。なので新章突入したらしばらくクーフェイ爺さんとはお別れです
    その後も何のかんのと各地を飛び回る予定でいるので、たまに帰ってはアドバイスやら愚痴やらしてまたどこかへ行くムーブをするかと思います。元気な爺さんなのです
    つまりこんなに助けてくれるのは今だけだったりします。今のうちにたくさん助けてもらいましょう

  • 75二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 21:41:17

    漫画やゲームによくいる師匠ポジぽいクーフェイ爺さん さすがにもうこの人だけで~とはならなそうですねw

  • 76123/11/25(土) 22:13:29

    感想ありがとうございます
    ゲームとかで一時的に戦いに加入してくれるゲストキャラがいますが、クーフェイ爺さんはあんな感じのイメージです
    4スレの日本での生活の基盤を整えたら、あとは有益な情報をくれるNPCくらいに留まる予定です


    ↓では裏話更新です。今回もクーフェイ爺さん関係になります

    【29-③話。(シーヴァの芽吹き 後編)の裏話】その③


    スレッタが精神的に追い詰められることになった3日間の約束ですが、なぜ彼女がクーフェイ爺さんも知っていること前提で考えていたかというと、やたらとこの爺さんが『俺は何でも知っている…!』ムーブをしていたからです
    実際に終盤になって提示されるべき4スレの情報も見えてしまっている人物なので仕方ない面もあるのですが、それにしたって紛らわしい事この上ない態度を取っていました
    下手したら4スレの裏の事情まですべて知っているんじゃないか?という印象まで与える態度だったので、スレッタもうっかり勘違いをしていたのです。正確に言うとスレッタは、捕まる前の4号がクーフェイ爺さんにある程度の話をしていたのかな?と思い込んでいました
    まったくそんな事はありませんでした

    この爺さんのムーブ、ワザとではないのですが無意識に染みついている悪癖だったりします
    何も知らない普通の人相手ならそれほど思わせぶりな態度は出ないのですが、ある程度情報を出してもいいなと思える相手には途端に『俺は何でも知っている…!』ムーブをしてしまいます
    これは身内にも何度か指摘されていますが、無意識の産物なので直すことができません。もう人生の佳境に入っている人物なので、矯正することもなく多分死ぬまでこのままです
    一応不安な気持ちになっている相手に安心感を与える良い面もあります。しかし大抵の人には気味悪がられるか不快な気持ちにさせてしまいます
    スレッタは素直なのでそのまま受け入れてくれました。4号は少し心の中で訝しんだりもしますが、そういう能力を持っていると一言理由を告げれば納得してくれます
    ちなみに友達である若のお爺様はクーフェイ爺さんのムーブを『おもしれー男…!』という感じで見ているので、素直組とはまたちょっと違う反応の仕方です

    何でも知っているようで何でも知っている訳ではない、読み違えたりドジをしたり、普通に不得手なこともある。そんなクーフェイ爺さんなのでした

  • 77二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 02:46:41

    クーフェイ老の強気な物腰は義理堅さと情に直結しているから、良い意味で友達を選べる力だと思えます。

  • 78123/11/26(日) 12:31:34

    朝はバタバタしていたので返信が遅れました


    >>77

    クーフェイ爺さんへの優しいお言葉ありがとうございます

    普段の口の悪さはある種の防衛本能のようなものでして、あんまりよく思われないのを承知でワザと口悪い物言いをしています

    このお陰で大体の人物はクーフェイ爺さんが頑固で偏屈で面倒くさい爺だと認識するので、よほどのお人好しか我慢強い人物か、またはクーフェイ爺さんと同じくらい変な人しか近くに残らなかったりします

    結果的に便利な能力を一方的に利用しようと考えるような輩は能力判明の前に離れることになるので、意外とクーフェイ爺さんの周りは平和です

    ちなみに若のお爺様は変人枠です

  • 79二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 18:20:39

    スレ主の4スレ以外のモブってか登場人物にも細かな背景を描くところ本当に好き 4スレが社会の中で生きてるって興奮する

  • 80123/11/26(日) 22:40:48

    嬉しいお言葉ありがとうございます。調子に乗ってまたお年寄りの裏話になります
    今度は若のお爺様についてです

    【29-③話。(シーヴァの芽吹き 後編)の裏話】その③※前回の裏話は②になります


    最新話で名前だけ登場したパロウさんですが、この人が若のお爺様でありクーフェイ爺さんの癖の強い友人になります
    このパロウさんの代で今の工場を立ち上げました。そこに至るまでにスペーシアン企業へ近づいたりと結構無茶をしています
    彼は計算高い狡猾な一面も持っているのですが、その心根は善良です。若い頃の彼は何とか故郷を戦火の魔の手から逃れさせ、出来る限り平穏な土地として維持させようと苦心していました。統治するスペーシアン企業が割かし穏当なところだったのも功を奏し、今のところは故郷を守る事に成功しています
    しかし近年になってきな臭い情報が舞い込み始めたので、かかる火の粉を払おうと色々裏で動くことにしました

    以前の裏話でちらりと書いた覚えがあるのですが、その一環がクーフェイ爺さんの存在です。クーフェイ爺さんの能力は人の感情を粒子として見る事、そしてその人が辿りやすい未来の運命をある程度知る事になります
    ここまで来たらもう情報を開示してしまいますが、パロウお爺様がクーフェイ爺さんに依頼したのは、工場で働いている人たちの運命を確認してもらうことでした。この情報の内容によってはもし悪い未来が起こっても、自身の権限で対処できるものなのかどうかを事前に知る事ができます

    という訳でパロウお爺様はクーフェイ爺さんの能力と人柄に絶対的な信頼を持っています。それをクーフェイ爺さんも分かっているので、多少の無茶も聞いてくれると自信を持っている訳です
    ただパロウお爺様は狡猾な面も併せ持っています。今回の企みは何かとぎこちない家族の仲を修復させるという可愛いものでしたが、その為にクーフェイ爺さんの要求をすぐに呑む事はしませんでした。焦らしていればその内クヘイがイイ感じに動いてくれるだろ!という期待があったのでした
    結果としてまさにその通りになったので、パロウお爺様は『計算通り・・!(ニヤッ)』としていたと思います。そんな回りくどい事をしてないで直接若に構ってやりなよと思うでしょうが、故郷を守ろうと奮闘するあまり家族サービスをしてこなかったので、今更孫にどう接していいか分からないダメなお爺様なのでした

  • 81123/11/27(月) 06:52:24

    端切れ話。地球降下編(夏の日の夢)

     夏至祭を終えた日の朝、エランとスレッタは2人だけで近くの森へと訪れていた。
     すでに祭りに参加していた村人たちの大半が家へと引き上げ、外をうろついている物好きは自分たちだけである。
     早朝の森は騒がしく、同時にとても静かな場所だ。
     その中を軽やかな足取りでスレッタが進んで行く。森とは言っても丁寧に手入れされた明るい場所なので、普通に歩く分には支障はない。
     とはいえエランはスレッタのそばから離れるつもりはなかった。地球の森にあまり慣れていない身では、思いがけない危険があるかもしれないからだ。
     彼女の安全を確保しつつ、気が済むまで付き合おうと思っていた。
     徹夜明けとは思えないほど元気に森を歩くスレッタは、葉に付いた朝露を楽しそうに集めている。夏至祭の日の朝露は、集めて塗ると健康や美が手に入る魔法の雫だ。彼女はそれを丁寧に体のあちこちに塗っている。
     彼女の姿はいつもとは少し違っている。繊細な刺繍がされた白い上着に、鮮やかな赤いスカート。緩く編んだ髪に花を挿して、とても華やかな装いだ。そんな姿で森の木に構うので、まるで妖精が本から飛び出したよだった。
     妖精繋がりで、ふと思いつく。そう言えば、あの有名なウィリアム・シェイクスピアの『夏の夜の夢』も祭りの日の物語だ。
     夏至祭か、五月祭りか、いずれにせよ祭りの日の夜に森が騒がしく姿を変える話だ。
     エランは明るい森の中を見回した。
     2組の男女と、妖精の王と女王、悪戯好きの妖精。
     当然のことながら彼らの姿はないし、夜を通り過ぎてすっかり朝の装いになった森には怪しい気配はない。けれど何だか不思議な心地になる。
     何だか知っている場所のような気がした。
    「………」
    「エランさん?」
     近くの低木の朝露を集め終わったスレッタがエランの名を呼ぶ。首を傾げる彼女の姿にハッとする。
    「ごめん、ちょっとぼんやりしてた」
    「そういえば、徹夜しましたもんね。そろそろ帰りましょうか?」
     気を使ってくれているのが分かったので、エランは首を振った。
    「大丈夫、朝の森が珍しかっただけ。せっかく来たんだしもう少し居よう。あ、ほら、あそこに野生のベリーがあるよ」
    「えぇっ!どこですか?」
    「ほら、あそこ」
     言いながらエランはもう少し奥に行こうとしていた。この不思議な既視感の正体を知りたかったのだ。

  • 82123/11/27(月) 16:38:27

    >>81

     スレッタの興味はすっかり野生のベリーに移ったようで、自分の背より低い低木を熱心に見つめている。緑の葉の間から鈴なりに顔を出している赤い実を見て、感心したように口を開いた。

    「す、すごいです。こんなに小さい木なのにちゃんと実が付いているなんて。これ、食べられるんですか?」

    「このままできちんと食べられるよ。ただ酸味が少し強いから、加工することが多いかな。試しにちょっと摘んでみる?」

    「は、はい…。では、失礼します」

     恐る恐るという風に、鈴なりに生った実の内の1つを指で摘まむ。おぉ…、と感嘆の声を上げつつ、採れた実を目の前に翳していた。

    「これ、なんて言う種類なんでしょう。とっても可愛いです」

    「レッドカラントだね。女将さんの手作りジャムの元だよ」

    「あの美味しいジャムの元・・・」

     少し前に滞在していた宿の女将さんも料理上手だったが、今泊っている宿の女将さんもとても美味しい料理を作ってくれる。スレッタは特にパンにつける手作りジャムがお気に入りだった。

     ジャムの元と聞いて気になったのか、スレッタは指に挟んだ小さい実をぱくりと口に入れていた。

    「~~~っ」

     途端にきゅっと眉の間に皺が寄る。酸っぱかったらしい。先ほどまでの妖精のような可憐さは鳴りを潜め、まるで幼い子供のようだ。

    「ふふ…っ」

     悪いとは思ったが、思わず笑ってしまう。彼女があまりに無邪気で、なんだか嬉しくなってしまったのだ。

    「~ッもう、エランさん!」

    「ごめん、でも酸味が強いって言ったじゃないか」

    「少しって言ってました。…でも確かにあのジャムの風味がします」

     口をもごもご動かしつつ、納得したように頷いている。彼女の姿を目にしつつ、エランはいつも持つようにしている小さな袋を取り出した。

    「せっかくだからいくつか摘んで女将さんへのお土産にしていこうか。採りつくすのはダメだけど、程々なら大丈夫だから」

     森はみんなの共有財産だ。特にベリーやキノコ類は誰が採っても許される。

    「そうですね。女将さんには良くしてもらいましたし、お土産が料理の材料になるなら、誰にとっても『うぃんうぃん』です!」

     やる気になったスレッタに手本を見せることにする。

     一粒ずつではなく房ごと採るやり方を教えつつ、エランはこのやり取りもどことなく覚えがあるような気がしていた。

  • 83123/11/27(月) 23:17:34

    >>82

     朝露集めが一転、ベリー集めになってしまったが、スレッタは相変わらず楽しそうだ。コツを教えればすぐに飲み込み、せっせと率先して採っている。

     この森はスグリ系の果樹がよく生えていて、他にもブラックカラントやグーズベリーも近くにあった。唯一ラズベリーだけは毛虫が湧いていたので、怯える彼女の代わりにエランが無事な実を採取した。

     その間も妙に見た事があるような既視感が続く。むしろ頻発するので、もはや単なるデジャブではないかと思い始めていた。

     デジャブは脳の伝達ミスや視覚情報の差異によって引き起こされる…と言われている現象だ。ストレスがあったり頻繁に旅行に行ったりするとよく起きるらしい。

     自分にも素養はありそうだ。そう結論付けたエランは、今後はあまり気にしないことにした。

    「見える範囲じゃもう採れるベリーはないかな。そろそろ戻ろうか、スカーレット」

    「はい、エランさん」

     ベリーの本格的な旬は秋のものが多い。他の種類の果樹もいくつか見つけたが、今はまだ小さな花を咲かせているだけだ。

     ちょうど戻って来たスレッタのそばにある木もそうだ。ベリーの木だと知らないスレッタが、小さな花弁をちょんと突いている。

    「お花も一緒に集めればよかったかもしれません。昨日は女将さんのご厚意で花冠に使う花を分けてもらいましたけど、本当は自分で集めるものらしいんです」

    「花を?でももう花冠は必要ないし、押し花にでもするの」

    「いいえ、夢占いをするんです」

     夢占い。そう言えば夏至祭りには女の子だけの楽しみ方があったのだった。エランは男だし興味もないが、たしか枕もとに花を置いていると未来の夢を見るのだったか。

     夢…。

     エランは暫く考え込んだが、どうせならとスレッタに声を掛けた。

    「ここに来るまでにいくつか花はあったから、戻るついでに摘んで行こうか。手伝うよ」

    「え、本当ですか?」

    「ベリー摘みと違って時間もかからないしね」

     スレッタが嬉しそうに笑う。

     最初は朝露を集めようと森に入った。森の雫に飾られた彼女は妖精や精霊のように見えた。

     次にベリーを集めることになった。酸っぱい実を食べた彼女は、まるで小さな子供のようだった。

     そして今、彼女は花を集めている。丁寧に花を手折るその姿は、やはりどこか既視感があるような気がしていた。

  • 84二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 07:23:23

    保守

  • 85123/11/28(火) 14:30:57

    朝の保守ありがとうございます


    簡単なご報告です
    リクエストSSですが、最後の方の文がまだ形になっていないので夜にアップします
    帰ってから書くのでちょっと遅い時間の更新になるかもしれません
    頑張って1000文字以内に纏めたいと思います

    ではまた夜に

  • 86123/11/28(火) 23:36:33

    スレ主です。リクエストSS最後の一編にメチャクチャ苦戦中です
    気が付けばもう寝る時間も間近になっているので、今日は無理せず休もうかと思います
    明日早起きして纏めることが出来れば朝にアップします
    それでも間に合わなければ夜になります。不甲斐ないスレ主で申し訳ありません

    ではまた

  • 87二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 01:04:31

    そこまで練り上げて下さるスレ主だこらこそ、作品が楽しみなのです。

  • 88二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 07:24:37

    保守

  • 89123/11/29(水) 08:08:53

    保守と励ましのお言葉ありがとうございます
    ギリギリまで頑張りましたが時間切れです。お仕事行ってきます
    夜こそ頑張ります

    ではまた

  • 90123/11/29(水) 15:05:40

    夜までスレが持ちそうにないのでとりあえず書き込んでおきます

    次のお休みの日には本編SSをある程度書き進めたい所です
    次は若の話をちょろっとして、後は4スレの話が中心に戻って来る予定になっています

    でもまずはリクエストSSですね。帰ったらまた頑張ります

  • 91二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 20:29:42

    ご無理はなさらず、特に睡眠時間はしっかり取ってくださいませの保守!

  • 92二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 23:26:56

    保守!

  • 93123/11/29(水) 23:35:58

    >>83

    「ただいま、帰りましたぁ…」

    「おかえり。どうしたの?」

     宿へ帰った後、ベリーを渡すついでに衣装も返してきます!と女主人とお喋りする気満々で向かったスレッタが、しょんぼりと部屋に戻って来た。

     この世の終わりのような顔をして「夢占い、もう遅いんだそうです…」と落ち込んだ原因を教えてくれる。

    「夢占いって夏至祭のだよね。せっかく花を集めたのに、ダメなの?」

    「昨日でないとダメだそうです。もう夏至祭は終わってしまったので、ただの夢しか見れないとか…。ショックです」

    「……」

     落ち込むスレッタをどうにか慰めたくて、言うべき言葉を探してみる。悩んだ末に「前日に夢は見なかった?」と聞いてみた。

     意識していなかっただけで、すでにいい夢を見ていたかもしれない。そう思ったのだ。

     エランの言葉が意外だったのか、スレッタは目を丸くして驚いていた。そうして真剣に考え始めた。

    「夢…。言われてみれば、昨日のお昼寝では何だかいい夢を見た!と思って起きた気がします」

    「少なくとも悪い夢じゃなさそうだね」

     夢の内容を覚えていなくても、やはり残滓のようなものは残るらしい。エランはホッとして、そういえば自分も前日の昼寝では珍しく悪夢を見た感覚がなかった事を思い出した。

     それどころか、とても目覚めがよかったのだ。まるでいい夢を見た後みたいに。

    「あ、森です。森の夢を見た…ような気がします」

     スレッタの見た夢が詳しくなっていく。その内容に、エランはぱちりと目を瞬いた。

    ───夢。そうだ、僕も夢を見た。

     幻想のようなキラキラした豊かな森で、妖精のようなスレッタと一緒に過ごす。そんな夢の断片が、見えたような気がした。

    「僕たち、同じ夢を見たのかも」

     弾むような声が出た。ずっと喉につかえていたものが流れたような心地よさを感じて、心が無防備になっていた。

    「エランさん?」

    「僕も森の夢を見たんだ。僕たち、夢の中でも一緒にいたのかもしれないね」

     その瞬間、スレッタが顔を真っ赤にして困ったような顔をした。

    「え」

     驚いて間の抜けた声が出る。怒っている訳ではない、けれどジッと見てくる碧い瞳に居抜かれて、エランは身動きが取れなくなった。

    「「………」」


     女主人が朝食を持ってくるまで、まるで森の小妖精にイタズラされた後のように、2人は互いを見ながら硬直していた。

  • 94123/11/29(水) 23:50:05

    保守や優しいお言葉ありがとうございます
    難産でしたがどうにかお送りすることができました

    どうにかこうにか書き上がりましたが、4号の胸の内について書く容量がなくなった為、ご想像にお任せする感じになってしまいました
    一応このリクエストSSの直前の話である『花冠のお祭り』で、一時の恋の魔法にかけられる4号の姿を書いたのですが、その効力がまだ続いているというイメージで仕上げました
    何かこう…描写はできなかったのですが、2人の間には甘酸っぱい空気が漂っていたはずです

    あと女主人さんの出番がすべて削られました。貸した衣装が思いのほか綺麗だったので、4号に向かって紳士ね~とニヨニヨする場面もあったのですが、全部カットです
    ちょっと勿体なかったかもしれませんが、思うように纏まらなかったので仕方ありません
    そんな端切れ話の更に切れ端みたいな話がけっこうあったりします

    さて、リクエストSSも2つ目を書き終わりましたし、次は本編SSに注力しようと思います
    ではまた

  • 95二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 00:51:02

    >>93

    この…塾考する前に嬉しくなってしまってつい口に出してしまった感が、基本張り詰めた雰囲気の多い旅の中でポロッと溢してしまったちょっと幼い面のようで…

    あらあらまあまあと外野から眺めたい可愛らしさ、もどかしさで最高でした!自然と口角が上がります

  • 96二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 07:34:16

    >>93

    すごい初々しさというか懐かしさを感じて朝からニヤニヤしてしまった…

  • 97二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 12:57:40

    出たわね ナチュラルに口説いちゃってる4号 ただ事実を言っただけなのにめちゃくちゃロマンティックな響き!

  • 98123/11/30(木) 13:58:04

    感想ありがとうございます


    >>95

    この頃の4号はまだそんなに中身が育ってない状態ですので、発言にはそんなに深い意味はなかったりします

    気になっていた謎の既視感の答えが分かった!しかも仲のいい女の子と夢でも一緒だった!相手の子も同じ夢を見てたかも!と一気にテンション獏上がりしてます。徹夜明けだったことも関係しているかもしれません


    それと実は旅の間でも大まかに前半後半に分かれていて、前半はあんまり治安が良くない街に泊まる事が多く、4号はほとんどの時間を警戒しています

    しかし後半は牧歌的な田舎町に泊まる事が多く、少し警戒が緩んでいます

    夏至祭りは後半も後半なので、けっこうゆるゆるしている状態です


    >>96

    ニヤニヤを提供できてよかったです

    多分朝食を持って来た女主人さんもニヤニヤしてます。この光景を実際に見たらスレ主も盛大にニヤニヤする自信があります

    みんなでニヤニヤしてしまいますねこれは


    >>97

    下心なしなので思うさま豪速球を投げている4号ですが、受け止めるスレッタは大変です

    4号的には一緒の夢見た!嬉しい!という感じですが、スレッタにしてみたらハートを直撃するような大胆な発言になります。『僕がきみの運命』と言っているようなものですから、ちょっと大胆が過ぎると言うものです。無知は罪を体現しています

    ちなみに4号は森の夢といってもそこに僕がいるとはスレッタは言ってなかったな…と反省するのですが、リクエスト通りにスレッタの夢にもばっちり4号は出演しています

    このSSの4スレはただ一人対になる運命の相手、という位置づけですので、ナチュラルに夏至祭の夢にもお互いが現れる訳です

  • 99二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 22:13:57

    保守

  • 100123/11/30(木) 23:06:12

    保守ありがとうございます

    次のSSがすぐにご用意できないので雑談になります
    今年も残すところあと一月となりました。思えば元スレが始まったのが昨年の12月半ばになりますので、一年前のスレ主は面白いスレを見ては笑っているだけの一般あにまん民でした
    それがまさか年末の仕事納めのテンションでSSを書いたのをきっかけとして、こんなに長い物語を書くことになるとは思っておりませんでした
    本編SSの更新頻度自体は落ちておりますが、最後まで書けるなと謎の確信を持っていますので、長い目で見守って頂けたら幸いです


    明日は待望のお休みなので、できるだけ本編を進めたいと思います。あといっぱい寝たいと思います(こなみかん
    ではおやすみなさい

  • 101二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 00:22:28

    スレ主が紡がれる4スレの物語の終着点、どこまでもついて行って見届けさせてもらいますよ〜

  • 102二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 07:27:10

    ゆっくり休みを満喫してください

  • 103123/12/01(金) 15:14:04

    お優しい言葉ありがとうございます
    すごく寝られたのでそのまま部屋でゴロゴロしていようかと思ったんですが、ちょっと出掛けたり色々していました
    でもゆっくり休めてます

    今回は番外編といった風のSSになりますがものすごく順調に書ければ今日アップできるかもしれません。しかしまた色々エピソードを考えていたら文字数が嵩んできたので、もう少し時間が掛かるかもしれません
    間に合わなければ夜にでもまた雑談しに来ます

    ではまた

  • 104二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 16:58:15

    保守!!

  • 105二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 22:11:20

    番外編かあ~
    わくわく

  • 106123/12/01(金) 22:38:19

    元気いっぱいの保守ありがとうございます。スレ主です

    案の定新しいSSが間に合いそうにないので雑談しに来ました


    どうやら水星アニメの最終巻の情報が発表されたようで、ちょっとロボカテ界隈が華やかになっていてにっこりしています

    シャディク主役のCDやゆりかごの星のCDもオマケとして付くとか。普段グッズ関係はあまり買わないスレ主なのですが、評判が良ければ買ってもいいかもしれません

    ・・・と、書いていた所にコメントが来たので、これ幸いと感想返しをしたいと思います。ありがとうございます


    >>105

    番外編と言っても、一旦4スレ視点から離れて若の視点になる形になるだけだったりします

    ボッコボコにされた後の彼の現状は取り巻きであるラウティーアムの口から語られましたが、ここまで一キャラとして育ったならその顛末を書かなきゃ駄目だろと思ったのです

    端切れ話として書くことも考えたのですが、これらの話は本編とは別のページに後で纏めるつもりでいるので、本編ページだけを追っていたら結局彼はどうなったのかが謎のままになってしまいます

    この後4号視点の本編に戻り、満を持して真の本編とも言える監禁編へと入っていきます。そうしたら本当に2人の世界という雰囲気になっていく予定なので、若の話を差し込めるタイミングは今がベストだと考えました

    という訳で次の話はこれ本当に水星アニメの二次創作なの?というお話になります。やりたい放題していますが、この話が終わったらきちんと4スレに戻るのでご安心ください


    ではまた

  • 107二次元好きの匿名さん23/12/02(土) 06:52:48

    ドラマCDの内容次第ではSS内に取り入れられるネタがあるかもしれませんね ゆりかごの星ならスレッタ関連とか

  • 108123/12/02(土) 15:20:06

    >>107

    朝の書き込みありがとうございます


    ドラマCDであっと驚く新事実が判明するかもしれませんね

    例えばシャディクが幸せを感じる瞬間が意外なものだったり、ゆりかごでは水星での生活描写が加筆されていたりするかもしれません。個人的に学園へ行くスレッタの為に寄せ書きをくれる老人たちの様子とかが書かれていたら即買いになってしまいます

    しかし現状でけっこう好き勝手に書いてしまっているので、事実が判明しても取り入れるかどうかは未定だったりします

    何せこのスレのSSでは4スレのシンデレラエピソードも無かったことになっていますので、けっこうその辺りの判断は厳しいかもしれません。これは今まで書いた描写と設定に食い違いが発生するかどうかで決まります。新情報が出るたびに修正していてはキリがないですからね。SS世界はアニメ本編とは別の時空という設定にしてありますので、それにかこつけて甘える気満々なのです

    いずれにせよしばらくは様子を見ようと思います。おそらく最終巻用のスレが立つと思いますので、そちらを覗きに行く予定です

  • 109二次元好きの匿名さん23/12/02(土) 22:17:04

    保守

  • 110123/12/02(土) 23:09:38

    保守ありがとうございます

    仕事で疲れてボーっとしてたらモニターの前でうっかり寝落ちするところでした
    今日はこの書き込みだけして無理せず眠る事にします

    本編SSを書いている途中なのですが、そろそろ次のリクエストSSの内容を考えてもいい頃合いになりました
    もう少し本編が進んでいたら迷わず真の監禁編での話になったのですが、生憎とそこまで進んでいない為地球降下編や監禁?編くらいの話で何か考えようと思います
    フロント脱出編もいいかもしれませんが、4号とスレッタの間に緊張感がまだある為、相当なウルトラCを決めないとどちらかがどちらかに子供っぽいイタズラはできないだろうと思います
    実はまだまだフロント脱出編でのエピソード自体は残っていて、予防接種を受けた時の話や、大ゲイブの船の倉庫を改造した部屋での一幕、あとは荷物を最寄りのフロントでガラッと入れ替えた時の話などはまだ書いていなかったりします
    いずれ話のネタに困ったら書こうかなと思っているのですが、今のところ遅筆ゆえにその余裕が持てないスレ主なのでした
    とりあえず目下のところは若の番外編です。今日はもうギブアップですが明日には進めたいと思います


    ではまた

  • 111二次元好きの匿名さん23/12/03(日) 02:10:10

    お疲れ様です。ゆっくりお休みください。

  • 112二次元好きの匿名さん23/12/03(日) 10:39:55

    保守

  • 113123/12/03(日) 14:12:50

    夜の書き込みと朝の保守ありがとうございます

    今日は日曜日ですがスレ主は変わらず仕事です。12月は特に忙しいのですがどうにか時間を確保してSSを書いて行こうと思います
    若の番外編ですが、いつもの文体で書き始めたのですが途中で一人称に直しました。その方がらしいかなと思ったのですが、お陰で余計に時間がかかっております。もう少々だけお待ちください
    それが終わればようやく本格的な4スレ監禁モノが展開されることになります。元スレのネタをどこまで消化できるか分かりませんが、頑張ってみるつもりです
    4号とスレッタしかいない暖かく狭い世界の中。色々な体験をする彼らの話をどんな風に書こうか、楽しく考えたいと思います

    ではまた
    夜も多分死んでいるのですが、余力があれば雑談を書きにきます

  • 114二次元好きの匿名さん23/12/03(日) 22:01:19

    保守

  • 115123/12/03(日) 23:39:45

    突然ですが、しなければいけない事がある時に、それと全く関係ない用事を突然始めてしまう経験はありますでしょうか?
    そう、課題があるのに部屋の掃除をしてしまったりするアレです
    先延ばし行動やセルフ・ハンディキャッピングという名称があるようですが、今回スレ主はそれをやってしまいました

    実はスレの最初の方にも載せている本編SS保管庫をちょっと修正してみました
    具体的には本編SS保管庫からは入れる各ページの下の方に、次の話のリンクを付けてみました
    前々から次の話を読もうとすると保管庫のページに戻る必要があるのが不便だと感じていたのです。いつか時間のある時にリンクを付けようと思っていたのですが、なぜか時間が押している今日、唐突にその作業をしたくなってしまいました
    という訳で一度保管庫に入って読みたい話を選んだ後は、そのページからどんどん先に読み進めることが出来るようになりました
    ちなみに最初の方の話(18話『ままごとのような生活』まで)はURLが古い方と新しい方があるのですが、新しい方のみにリンクを付けてあります
    なので初期のスレに直接貼り付けてあるページや、書き逃げSSさんに貼り付けてあるページには次の話のリンクは付いていませんのでご了承下さい

    そんな作業をしている内にもうすぐ寝る時間になってしまいます
    何をやっているのかと自分でも思うのですが、ちょっとスッキリしたのも事実です
    今日はほんの少しだけ夜更かしして本編SSを進めたいと思います

    ではまた

  • 116二次元好きの匿名さん23/12/04(月) 00:06:50

    >>115

    やってしまいますね。でも、気持ちがスッキリできたなら結果オーライだと思います。

  • 117二次元好きの匿名さん23/12/04(月) 07:23:27

    逆に気になることが解決したので集中力が増すかも?

  • 118123/12/04(月) 13:15:30

    書き込みありがとうございます。それと昨夜の保守もありがとうございました



    >>116

    >>117

    気になっていた事が出来たので一旦はスッキリしたのですが、その後きちんとリンクが張れているか確認作業をしている時に、今度は各ページから保管庫(目次ページ)に戻る事が出来ないのがどうにも気になってしまいました

    流石に時間がなくて就寝したのですが、仕事をしている今も何だか気になります…

    モヤモヤを解消したと思ったら新たなモヤモヤが現れるとは…想定外です

    でも一つリンクを張るのにけっこう時間が掛かったので、各ページから保管庫へ戻るリンクを付ける作業はまた後日にしようと思います


    ではまた

  • 119二次元好きの匿名さん23/12/04(月) 22:22:53

    保守

  • 120123/12/04(月) 22:24:28

    スレ主です。保守ありがとうございます
    返って来て早々またものすごい眠気に襲われています
    このままでは寝落ちしてしまいそうなので、前回のこぼれ話で没にした女主人の描写を載せておこうかと思います

    ちなみに女主人の頭の中では若く可愛いカップルである4スレの妄想が花開いているのですが、4号もスレッタもまったく気付いていません


    ↓以下SS没部分です。その①とその②では微妙に設定が違い、4号のいる場所が変わっています(その②の方を最初に書いてました)↓

    没その①
    「女将さん、ただいま戻りました。これ、お土産です!」
    スレッタとエランが袋いっぱいのベリーを差し出すと、親切な女主人は笑顔になった。そろそろ次のジャムの材料が欲しいと思っていたらしい。
    さすがに少し疲れたので、エランはそのまま部屋で休憩することにする。逆にスレッタは袋の中のベリーを選り分けるお手伝いをするようだ。仲のいい二人なので、そのままお喋りを楽しむのかもしれない。
    ほどほどにして帰っておいで、とエランが言うと、スレッタはハイ!と元気よく返事をした。


    没その②
    こじんまりとした食堂の中に、女性たちの華やいだ声が響く。スレッタは朝露集めの様子や、ベリーの酸っぱさ、そして森の豊かさについて報告していた。
    女主人も楽しそうに返事をしている。朝露でスレッタが綺麗に見えること、貰ったベリーの使い道のこと、貸した衣装が汚れていなくて驚いたこと、などを話していた。
    衣装についてはもっと汚してくると思っていたのか、エランの方を意味深にチラッと見てきた。きっと深い森の中を連れ回したと思われていたのだろう。
    一応、その辺りは気を配って歩きやすい場所を選んでいた。スレッタもはしゃいでいたが、借り物だという意識はあったのか、いつもより所作が大人しかったように思う。
    女性たちの会話は続き、今日摘んできた花の話になった。ポプリでも作るのかと女主人が聞いてきたので、スレッタはキョトンとした声で夢占いの話をした。
    すると、女主人は驚いたように目を見開き、夢占いができるのは夏至祭の当日までだと教えてくれた。

  • 121二次元好きの匿名さん23/12/04(月) 23:07:28

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 07:48:46

    ベリーの酸っぱさw
    そんなに衝撃だったのかスレッタ

  • 123123/12/05(火) 14:39:47

    保守と感想ありがとうございます


    >>122

    スレッタもそうですが4号にとっても印象深かったようです

    それと言うのもスレッタと女主人さんの会話は思いついたことを話すような感じなので、まったく理論立てたものではなく、4号にしてみたらいつの間にか話題が変わってた…!?というくらい取り留めのない会話だったりします

    ファミレスで女の子同士が喋っているのを横で聞いているような感じです

    なのでこの話以外にも脈絡のない(と4号には思われる)話にいきなり変わったりもしたのですが、とりあえず聞いている4号がピックアップして綺麗に整頓した話題がこちら・・・という感じになっています

    4号が女の子だったら混ざれたかもしれませんが、彼は男の子なのでこの2人の会話を遠巻きに聞いているのが精一杯なのでした

  • 124123/12/05(火) 22:29:08

    スレ主です
    ここ最近仕事や用事が忙しくてあまりSSを書く時間が確保できなかったのですが、明日はようやくのお休みなのでちょっと本気を出してみたいと思います
    できれば明日の昼過ぎか夜頃に本編をアップしたいところです。最後の方でちょっと詰まっているのですが、頑張ります
    今回は番外編であまり4スレの2人は出ないので、これを書き上げたら即座に次の本編にかかりたいところです

    あとはリクエストSSですが、まだイタズラの内容を決めかねています。検索をかけたところ、本当に可愛いものからえげつないものまで多種多様なイタズラのネタが集まったのですが、まだイメージが固まらない状態です
    微笑ましい感じのものにしたいなと思っています
    こういう具体的なイメージが固まらない状態はけっこうなる事が多いのですが、うんうんと考え続けていると、ある時急にカチッと頭の中がハマる感覚がして、その後はスラスラと書けることが多かったりします
    今回もそうなる事を期待して暫く考え続けたいと思います

    ではまた明日

  • 125二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 07:21:14

    あまり無理なさらずゆっくり休んでください

  • 126123/12/06(水) 14:45:03

    >>125

    労りの言葉ありがとうございます

    朝に書き込みをして頂いたのでちょっと今日は優雅に二度寝でもしようかと目を閉じたところ、次に目を開けたのは昼過ぎでした

    1日の半分以上を寝て過ごしてしまった訳ですが、お陰さまで元気ハツラツです

    という訳で昼の更新に本編は間に合わなかったのですが、これから本気を出して行こうかと思います


    ではまた

  • 127123/12/06(水) 23:10:35

    もうそろそろ書き終わるのですが、推敲作業が終わっていないのでその報告に来ました
    このまま文章を整えていると真夜中を過ぎるので、一旦休憩いたします
    今日中に上げられればよかったのですが、どうやら明日にずれ込みそうです。申し訳ありません

    ではまた

  • 128二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 06:57:33

    保守

  • 129123/12/07(木) 14:22:38

    保守ありがとうございます

    新作ですが、何だか気付いたらものすごく長くなりました


    30話。すべてが変わる朝

    ※オリキャラ、ダーオルン視点です


     突然だが、俺ことダーオルン・ダウルーロウは、ものすごく恵まれた立場の人間として生まれた。

     まずは生まれた場所がとても良かった。ここは突然雨が降ったりはするけど、その分豊かな自然がたくさんあって、美味しい食べ物もたくさん採れるいい土地だった。

     さらに幸運なことに、この辺りを牛耳っているスペーシアン連中もわりかし温厚な連中だった。戦争なんて起こさないし税の吸い上げも程々にしてくれている。少しは口出しはするけどガチガチに締め付ける訳でもなく、現地の住人の好きにさせてくれている。

     何より生まれた家が良かった。ダウルーロウ家は昔から裕福かつ周辺に影響力の強い一族で、スペーシアンの代わりにアーシアンを働かせる立場の人間だった。

     なので俺と兄貴たちは、小さなころから色々な教育を受けた。

     兄貴たちはとても優秀で、ある程度大きくなったら宇宙へと上がってスペーシアン連中に混じって勉強を続けた。宇宙で教わった知恵や構築した伝手によって土地を潤ませるのだと、遠目から見ても使命に燃えている様子だった。

     結果としてその夢は現実になり、現在の兄貴たちは工場を大きくさせようと躍起になっている。

     当時の俺も期待されていたが、正直まったくのダメダメだった。

     兄貴たちと同じ家庭教師に教わっても、勉強の内容が全然分からなかったのだ。意味不明な教師の言葉を素通りさせて、まったく違う事を考えていたと思う。そもそも、勉強をしようとする情熱がなかったのだから仕方ない。

     結局俺は、逃げて、隠れて、遊ぶことに夢中になった。それを繰り返していると、初めは躍起になって勉強させようとしていた大人たちも諦めてくれるようになった。


    ごめんねスレッタ・マーキュリー─すべてが変わる朝─※オリキャラ視点です


     突然だが、俺ことダーオルン・ダウルーロウは、ものすごく恵まれた立場の人間として生まれた。

     まずは生まれた場所がとても良かった。ここは突然雨が降ったりはするけど、その分豊かな自然がたくさんあって、美味しい食べ物もたくさん採れるいい土地だった。

     さらに幸運なことに、この辺りを牛耳っているスペーシアン連中もわりかし温厚な連中だった。戦争なんて起こさないし税の吸い上げも程々にしてくれている。少しは口出しはするけどガチガチに締め付ける訳でもなく、現地の住人の好きにさせてくれている。

     何より生まれた家が良かった。ダウルーロウ家は昔から裕福かつ周辺に影響力の強い一族で、スペーシアンの代わりにアーシアンを働かせる立場の人間だった。

     なので俺と兄貴たちは、小さなころから色々な教育を受けた。

     兄貴たちはとても優秀で、ある程度大きくなったら宇宙へと上がってスペーシアン連中に混じって勉強を続けた。宇宙で教わった知恵や構築した伝手によって土地を潤ませるのだと、遠目から見ても使命に燃えている様子だった。

     結果としてその夢は現実になり、現在の兄貴たちは工場を大きくさせようと躍起になっている。

     …
    telegra.ph
  • 130二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:29:48

    種の扱いが割と雑で笑った

  • 131123/12/07(木) 23:00:36

    >>130

    感想ありがとうございます

    メチャクチャ適当な扱いを受けている種ですが、この後は園芸用の本を読んだりする若の姿が見えたりします

    本人は暇つぶしと言っていますが、ラウティーアムが水をやり過ぎると怒ったり、外に植えようと提案すると怒ったりします

    そして実は2人は『プラムの種』と聞いて、『プラムマンゴー』という果物の種だと思っていたのですが、後にこの種はプラムというより『スモモ』だと判明。2人して戦慄することになります

    何故なら熱帯地域だとちょっと育てるのに難しい種だからです(と調べたら出てきました)

    スレッタはまったく気付かずに渡したのですが、この種を育てるのに彼らは四苦八苦する事になります



    ↓ここからご報告です↓

    最新話は急いでアップしたので推敲が甘い所があったのですが、帰ってから文章を直しておきました

    たぶんフラグはほぼ回収したと思うのですが、おかしい所があるかもしれません

    また時間がある時に見直しておきます


    それと今回は本編というよりも番外編の位置づけなのですが、よく考えたら12話の『エピローグ、あるいは…』の方がすごく番外編な内容だったので、最新話も本編のナンバリングを付けてしまいました

    という訳でまったく水星の二次創作とは思えないSSなのですが、一応30話となっております

  • 132二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 06:26:42

    乙です!
    若の過去がわかると尚更ここでお別れなのが寂しくなりますね 別の形で4スレと出会えたらもっといい関係が築けたかも

  • 133123/12/08(金) 14:59:05

    >>132

    感想ありがとうございます

    おそらく2人と出会う順番が逆になればまったく違った結果になったんじゃないかと思います

    若が4号に明確に恋心を抱き始めたのは、もしかしてこの素晴らしい人を自分の物にできるんじゃないか…?と思ったことがきっかけなので、先にスレッタと出会ってさえいれば、友達の好きな人(両想いの人)というフィルターが4号に対して掛かります

    人によってはそれでも構わん!友達の好きな人にアタックする!とアクセルを踏む人もいるでしょうが、若はそうではありません。恋心が育つ前にブレーキを掛けることになります

    ただスレッタと若は相性がいいので、多分普通に会ったらすごく仲良くできると思います。そうなったら4号の内面は大変なことになるでしょう

    実際のスレッタはアパートの中に隠されているので若と普通に出会う事はありませんでしたが、前提を覆してしまえばとても平和に仲良くできたと思います


    若とは一旦お別れですが、4スレの二人が家庭を持って落ち着いた頃くらいに、ラウティーアムを通じて細々とした交流が始まるかもしれません

  • 134123/12/08(金) 23:12:47

    スレ主です。昼の書き込みは急いで書いたのですが、今読むとちょっと文章としておかしいなと思いました。しかし消すのも何なのでそのままにしておきます
    では恒例の裏話です

    【30話。(すべてが変わる朝)の裏話】その①

    チンピラAから出世しまくったオリキャラ。若ことダーオルン・ダウルーロウ視点の話です
    この話はある意味まるごと裏話のようなものでして、4号を解放しようとするスレッタとクーフェイ爺さんが表だとすると、こちらの話は裏になります
    この1話で彼を書ききるつもりでいたので、幼少期のエピソードから書いてみました
    家族とは距離があること、従者であるラウティーアムとの出会いについて、などは今までも裏話などで書いていたのですが、今回はそれに加えて新しいエピソードもお披露目してあります
    友達ができたと有頂天になり、その友達に裏切られてショックを受ける場面です
    ここで言われた一言が原因で、頼りにしているラウティーアムにも少しだけ心の距離を置くことになりました
    この一件以来、こいつはどうせ家族じゃないし…と意識して思うようにしていたので、初登場の時にはラウティーアムの事も名前で呼ばず、取り巻き取り巻きと地の文で言っています(という後付け設定です)
    今回の話できちんとした描写はなかったのですが、4号にぼこぼこにされた時、ラウティーアムに庇われた事と、彼の叫びを朦朧としながらも覚えていました
    主従ではあるけれど、家族でもある。そう主張したラウティーアムの言葉を受け入れて、少し素直になっています。地の文でもきちんと彼の名前を言うようになりました

    若の人生は閉塞感で満ちています。寂しい子供時代、偽りの恋愛ゲーム、そして4号に対しての偏執的な愛です
    それを表現したいなと思ったので、一人称ではあるのですが少し硬めの文にしてみました。特に前半部分は息苦しさみたいなものを感じられるように意識していました
    とはいえこの話の最後は爽やかな感じでスッキリと終わります。これは若を取り巻くすべてのものが(若自身の心さえもが)この日を境に変わったからです
    これからの若は頼りになる(?)従者とワイワイギャーギャー騒ぎながら、前向きに生きていくことになります

  • 135二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 07:23:03

    保守

  • 136123/12/09(土) 13:49:12

    保守ありがとうございます
    本来なら裏話その②を載せる所なのですが、データを持って来るのを忘れてしまったので何か雑談でも書いておきます

    そういえばそろそろ本編SSは新しい章に入るのですが、、次回の話はまだ監禁?編になると思います
    順調にいけば32話から新章です
    以前に新章のタイトルをどうするか迷っていると書いた覚えがあるのですが、恐らく『歪で優しい箱庭編』になると思います
    ただここに来て、平仮名の方がいいんじゃないか…?と思う自分もいます

    『歪で優しい箱庭編』
    『いびつでやさしい箱庭編』

    何だか下の方がうまく歪みと優しさと幼さが表現できている気がします(さすがに箱庭まで平仮名にすると読みにくいのでそちらは漢字のままです)

    どちらがいいのか…
    新たな二者択一の出現に悩むスレ主なのでした

  • 137二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 20:04:32

    確かに下の方が何処と無く不気味な妖しさを感じられるタイトルだと思います

  • 138123/12/09(土) 22:55:44

    章タイトルに関してのご意見ありがとうございます。ちょっと自信がつきました
    では引き続き裏話です

    【30話。(すべてが変わる朝)の裏話】その②


    本来なら家族の中で一番影響力が強いのはお爺様なので、そちらを説得さえしてしまえば何とかなるのですが、今回は普段とは違いお爺様の意見を全く聞き入れないくらいに父親が怒り狂っていたので、まずこちらを説得する必要がありました
    何でこんなに怒っているのかと言うと、単純に可愛い子供が傷つけられたからです
    実のところ、若の幼少期は何だったのか?というくらい、父親は若の事を愛しています。それどころか父親だけにとどまらず、家族全員が末っ子である若の事を大事に思っています
    じゃあ何で若には家族との思い出がないんだよ!と思うでしょうが、これは単純に家族全員が仕事や勉強ばっかりにかまけていたのと、一人だけ様子の違う若に対してどういう態度を取ればいいか分からなかったからです
    そう、ダウルーロウ家の人間は、その殆どがとてつもない真面目人間の集まりなのです

    地元の安定を願ってスペーシアン企業に直談判した祖父はもとより、メチャクチャ真面目に勉強して工場その他を継いだ若の父親や、一族の使命をしっかり理解して幼い頃から勉強を欠かさなかった兄弟たち。みんな真面目なので、一人だけ不真面目な若は珍獣のような目で見られていました。あとは母親も父親の秘書的な仕事や屋敷の差配などで毎日忙しくしています
    それでも上の兄たちに能力や性格のバラつきがあればまだ良かったんですが、彼らは双子か?というくらいに外見も能力も性格も似ていたので、余計に変わっている三男に対して戸惑っていたのでした
    結果として一人の子供が放って置かれ、寂しい思いをすることになります
    一応彼らも若を心配して色々と言っていたのですが、彼らがコミュニケーションだと思っていたものは、若にとっては単なる説教でした

    そんな悲しいすれ違いをしていた彼らですが、今回の若の大怪我で少しだけ距離感が変わっていきます
    主に若の気持ちが変わったことが大きく、この一件以降は案外気安く喋る事ができるようになるのでした
    というか若とお爺様以外は全員素直な性格をしているので、歩み寄りさえすれば彼らなりに仲良くしてくれるのです
    ちなみに能力の高さなどは置いておいて、その気質については若はお爺様に一番似ていたりします

  • 139二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 07:01:13

    保守

  • 140123/12/10(日) 13:12:51

    保守ありがとうございます

    仕事が忙しすぎて死んでるスレ主です。そして今日もデータを忘れるポカをやらかしたので雑談になります
    本編SSも更新したところですし、次はリクエストSSを書き始めようと思うのですが、とうとうイタズラの内容が決まりました
    すごく悩んで色々なイタズラに関する話を検索してみたりしたのですが、結局のところとてもシンプルな所に行きつきそうです

    今日の夜は裏話更新ですが、余力があって寝るまでにある程度SSを書き進めることができれば明日からアップになります
    ・・・と、そんなような事を書いておいて数日間が開いた本編SSの例もありますので、近日中に公開とだけお約束させて頂きます

    ではまた

  • 141123/12/10(日) 22:43:14

    【30話。(すべてが変わる朝)の裏話】その③


    若にとっての4号は初恋の相手なわけですが、恋というほどはドキドキワクワクするような甘酸っぽさはなく、むしろ怪しいお薬に嵌っていくような危うい雰囲気に満ちています
    やめたいのにやめられない。諦めようと思っても次の瞬間にはまた手を伸ばしてしまう。例えこの先に破滅があると分かっていても進み続ける
    そんな恐ろしい症状が出ていた若ですが、今回の話でその呪縛から離れることができました
    特効薬は友愛や家族愛。そして困難な事をやり遂げたという自分自身への信頼です
    実は若の4号への恋心は、現実逃避という側面も大きかったりします

    若は友達にも家族にも飢えていました。基本的な愛情が貰えていないと嘆いていました
    友達もダメ、家族もダメ、なら後は恋人しかないと思うのは自然な事だと思います。実際これまでの若は年上のお姉さんと恋愛ゲームに興じていました
    もし若が愛情に満たされて成長したら、4号とも友達として健全にお付き合いをするか、もし恋をしても仄かに想う程度に留まれた可能性が高いです
    本編での彼は、自分には恋愛しかない!と全力で縋っている状態だったのです
    しかし彼はスレッタとの奇妙な友情を築くことができました
    分かりにくい家族の愛情を感じ取る事ができました
    そして何よりも、ずっとそばにいてくれた兄のような、友達のような従者の本音を知る事ができたのです
    カラカラに乾いていた彼の器に、それぞれの愛情がゆっくりと染みわたっていきました

    という訳で過去回想はともかく病院のベッドで寝ている現状の彼は、それほど4号に執着しなくなっています
    むしろスレッタへの友情のほうが比率としては大きくなっています
    今回の事で友愛や家族愛をようやく満たすことができた若は、これから暫くの間は恋というものをしなくなります
    彼が次に恋をするのは、大人として精神が成熟してからになるでしょう。恐らく次のお相手は、まったく4号に似ていません。どちらかと言えばスレッタを連想するような、朗らかで素直で笑顔が素敵な女性だと思います

  • 142二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 06:53:53

    恋というより自分の寂しさを埋めてくれる相手ってことなのか 極端に言えばおもちゃが欲しいみたいな

  • 143二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 13:02:43

    愛情感じられない環境で育つと恋人に依存するか、裏切られるのが怖くて親しくなりすぎないようにするか
    になりがちとどこかで聞いた気がするけど若は後者かな
    それとも両方?

  • 144二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 14:40:26

    多様化が叫ばれているこのご時世なので、下手すれば一部の人達へのヘイトを買いかねない事を重々承知でお尋ねしますが……若がこれまで恋人ごっこをしてきたお相手は年上の女性でした。とはいえ、心惹かれる(活躍を実際見せたり)美形であれば男性である4号に懸想する事は、家族や友人などで愛情が飢えていた若には戸惑いや抵抗感と言ったストッパーにはならなかったのでしょうか?
    ご気分を害した方がいたらすみません。登場人物の心の機微を知りたいが故の素朴な疑問としてどうかご容赦下さい。

  • 145123/12/11(月) 14:54:09

    感想ありがとうございます


    >>142

    かなり的を射た意見だと思います

    子供の頃のオモチャは人によってはとてつもなく思い入れのあるものだったりするものです

    お気に入りの毛布、お気に入りのぬいぐるみ、お気に入りのオモチャ

    成長するにつれていずれは必要でなくなるでしょうが、その時の小さな彼ら彼女らを守ってくれる大切な存在だと言えます

    絶対的な安心感を与えてくれるので、ある意味子供たちの心を守るヒーローのようなもの・・・と言ってもいいかもしれません

    若はそんな存在を求めていたという訳ですね

    正直スレッタ相手の4号ならともかく素のままの4号では荷が勝ちすぎている役割だと思いますが、若は最初の出会いのイメージのままに夢見てしまいました

    格好良くて優しいヒーローが、自分を守ってくれる。そんな夢です(実際はボコボコにされました)


    >>143

    若は基本的には後者になるかなと思います

    彼は自信がなくて臆病で、様々な所で予防線を張っていますので

    本当に『もしも』の話になりますが、何らかのミラクルが起きて若と4号が付き合うことになっても、だんだんと幸せよりも恐怖が勝ってくるでしょう

    いつか捨てられる、いつか別れが来る、何故なら自分と相手はまったく釣り合わないから…。そう思ってしまうわけです

    そうなったら若は疑心暗鬼になり、夜も寝られなくなり、自分の方から別れを切り出していたかもしれません

    切り捨てられるよりも切り捨てた方がいいという訳です。そちらの方がまだ傷の深さをコントロールできますから

    しかし幸運なことにそんな事にはなりませんでした

    恋愛は叶いませんでしたが、その代わりに友愛や家族愛という名のお薬を与えられた若は、だんだんと心が強くなっていきます

    数年後には見違えるように立派になっている…かどうかは分かりませんが、愛を乞う側から愛を与える側になっていると思います

  • 146123/12/11(月) 15:14:52

    >>144

    コメントを書いている間にコメントが!という訳で別レスにて回答させて頂きます

    基本的には若は異性を愛する人なので、普通なら同性は恋愛対象にはならないのですが、4号相手は違いました

    一応若も最初は戸惑っていたので、4号の妹にコナを掛けようとしたりと回りくどく抵抗しようとしていたのですが、

    恋情を自覚した後は特に違和感は感じなかったようです

    それというのも4号相手に懸想するのは他の男相手とは違って様々な意味で敷居が低かったからです


    元々4号に惹かれたのは完全な恋愛(性愛)というよりも、ヒーローに対する憧れから始まった所があります。初めは純粋な好意でした

    それがどうして偏執的な愛になっていったのかというと、直接の原因は完全無欠だと思っていた4号が、どうやら恋愛に奥手のようだと気付いてしまったからになります

    『4号を手に入れるには恋愛が手っ取り早い(それしかない)』

    明確な言葉にはしていませんが、こんな考えだったと思われます

    そうなると不思議なもので、多少の戸惑いはあっても彼にどんどん性的にも惹かれていきました

    『目的の為には手段なんか選んでいられないでしょぉ?目的を達成しやすいようにしといたよぉ!』

    若の脳内はこんな感じで恋愛にGO!していたのかもしれません。恋愛系の脳内物質ドバドバ出して支援しまくりです


    心療内科系(になるんでしょうか…?)はそんなに詳しく勉強していないので、こんな風になるわけないだろ!となるかもしれませんが、スレ主のイメージとしてはこんな感じです

  • 147二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 20:39:47

    >>146

    若の精神的な幼さといい、子どもの頃から愛情に飢え続けてきたが故の欲と直結した考え方・行動力を見ていたら納得いきます。

    寂しさとか色々拗らせてきたからこそ、悪い意味でシンプルになってしまったというか。

  • 148123/12/11(月) 23:00:10

    >>147

    感想ありがとうございます


    若は捻くれていますがある意味とても単純なのでその認識で合っています

    以前モブおっさん×4の端切れ話で似たような表現をされた人がいますが、微妙なニュアンスの違いがあったりします

    というかですね、こんな風に若の話題が続くと思っていなかったのでちょっと驚いています

    これで最後というのが効いたのでしょうか

    オリキャラなのにこんなに皆さんに構ってもらえて、若とスレ主は幸せ者でございます



    ↓ここから先は簡単なご報告です


    リクエストSSですが、途中でとある要因もプラスしようと考えて少し書き換えることにしました

    結局今回は間に合いませんでしたが、大体の内容は決まっているので後は出力するだけになります

    もう少しだけお待ちください


    ではまた

  • 149二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 07:25:08

    保守

  • 150123/12/12(火) 15:04:55

    端切れ話。地球降下編(魅惑の〇。〇)


     地球に降りて来てから暫く経った。
     エランとスレッタは地球で体験するたくさんの出来事を楽しみながら、どうにか移動を続けている。
     この間は貨物列車に乗った。
     その後に夜行列車も。
     それ以外は普通の列車に乗り、どんどん西へと進んで行く。
     その間、エランはスレッタのことを注意深く観察していた。
     どうやら彼女は我慢をしてしまうタチのようなので、こちらである程度気にする必要があった。
     スレッタの我慢強さは誘拐者のエランとしてみたら都合のいい特性ではあるが、困ってしまうこともある。別に彼女をいじめたいわけではないのだ。
     だから彼女の体調の変化などにすぐ気付けるようにジッと見るし、小まめに休憩や補給の時間を作る。早めに列車を降りて、宿でゆっくりと休むのはもう習慣化している。
     最初はトイレ一つで大騒ぎだったことを思い出す。性別が違うのでどうしても彼女が向かう先とは別になるからだ。
     とはいっても外のトイレはあまり利用しない。衛生的に問題がある可能性が多く、スレッタもあまり使いたがらない。
     だから必然的に宿にいる時間が長くなったのだと言える。
     逆に食事の時間だけは外に食べに行くことが多い。彼女は食べることが好きなので、できるだけ美味しい物を食べさせてあげたいと思っている。
     今日も一時的に宿から出て、外の店に食べに来ている。煮込み料理で有名な店らしく、スレッタも美味しそうに料理を頬張っている。
     彼女のスプーンの持ち方は独特だ。まるで小さな子供のようではあるが、特にエランは指摘などしなかった。
     食事なんて食べられればそれでいいし、食べて美味しければそれで最良なのだ。
     目の前でスレッタが口を開ける。
     今日の煮込み料理は具が大きく、その分大きく開ける必要がある。
     具を乗せたスプーンを空中に固定し、自分から迎い入れるように頬張る。すると、同時に小さなリスのようにぽこりと頬が膨らんだ。
     口の中の物を噛んでいる内に、頬はだんだんと元の形を取り戻していく。
     器が空になるまで繰り返される、いつもの食事風景だ。
    「………」
     エランはジッと観察する。
     伸縮を繰り返す、柔らかそうなスレッタの頬を中心に、ずっと観察を続けていた。

  • 151123/12/12(火) 22:21:33

    今更ながら朝の保守ありがとうございます


    >>150

     学園時代のエランは人と接触するのが好きではなく、できるだけ一人でいたいと思っていた。

     もちろん口に出すことはしないが、学園で知り合った誰もがその辺りを察していたと思う。寮生たちとも事務的な会話ばかりで、私的な会話はしたことがなかった。

     ペイルの指示で取った行動ではあったが、エランにとっても都合がよかった。楽しそうに青春を謳歌する彼らと自分では、けっして道は交わらないと思っていたからだ。

     ただ一人の例外と出会うまで、ひたすら殻に閉じこもり続けていた。

     その例外であるスレッタは、今はエランの隣で満足そうに歩いている。

    「美味しかったです」

    「評判通りだったね」

     手を繋ぎ合ってゆっくりと歩く。分厚い手袋越しでは体温は感じないが、彼女相手なら素手でも拒否反応は出ないだろう。

     夜間列車に乗った時に気付いたのだが、どうやら自分はスレッタの体温は嫌いではないようだった。むしろ温かくてホッとする。

     年頃の女性に素手で触るのはあまり良くない事だという常識はある。それにスレッタが嫌がるだろうから、むやみに触れないように気を付けているだけだ。

    「いっぱい食べたからお腹がいっぱいです」

    「少し散歩して帰ろうか」

     お腹を擦る彼女の体は顔以外が服で隠れている。少しはマシになったとはいえ、この辺りの地域はまだ治安に不安がある。防寒対策、虫対策と共に、女性らしい体の線が出ないようにするのも安全を確保するのに一役買っている。

     鮮やかな髪を覆い隠すように帽子を被っているので、遠目から見たら男の子に見えるかもしれない。

     でも、近くで顔を見ればきちんと女の子だと分かる。

     ニコニコと笑っているから、柔らかそうな頬の肉が盛り上がっていた。

    「………」

    「あ、エランさん。あれって『バス』ですか?」

     またジッと顔を見ていると、スレッタが華やいだ声を上げた。特に珍しいモノでもないが、彼女はたまにこうして何かを見つけては嬉しそうにしている。

    「市内バスだね。僕らは列車移動をしているけど、街に住んでいる人ならこっちの方がよく使うかも」

    「そんなに人が乗ってないですね。『経営』は大丈夫なんでしょうか?」

    「たまたま空いてるだけかもしれないよ。それに、上から補助金も降りているだろうし」

    「補助金・・・。保護されるほど、大切なものなんですね」

  • 152二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 06:25:24

    保守

  • 153123/12/13(水) 14:35:13

    >>151

     感慨深げに頷くスレッタを見て、エランは補足をすることにした。

    「この辺りはL5のどこかの企業が統治している場所だったと思う。見たところ車も自転車もあまり走っていないし、多分移動手段を制限されてる。なら残った交通機関はそれなりに管理されてるだろうね」

    「そういうもの・・・なんですか?」

    「最低限の生活をしやすいようにサポートをしておけば、結果的にアーシアンから吸い上げる税の増加に繋がる。だから希望込みの推測ってところかな」

     これがベネリットなら警戒用のモビルスーツが通りを歩いているだろうし、もっと締め付けが強いだろう。

     グループ内企業によってはいくらか変わるかもしれないが、ベネリットが概ね厳しい統治を行なっているのは周知の事実だ。

    「はぁ…」

     スレッタはピンと来なかったようで、曖昧に首を傾げている。

    「徒歩よりはバスに乗った方が職場にも店にも行きやすいしね。元気に働いてもらうために、少しは甘やかしてくれるだろうって事」

    「なるほど、それは分かります。アスティ…、いや、学園でもたくさん移動手段がありましたよね」

    「僕らが勉強に集中できるようサポートしてくれてたって訳だね」

     あの学園はエランにしてみたら酷い場所ではあったが、スレッタにとっては素敵な思い出がある場所だ。好意的に語るスレッタの気持ちを蔑ろにしないように、それとなく同意しておいた。

     ついでに、里心を出さないように別の話題を出しておく。

    「もしよかったら、後で少しだけバスに乗ってみる?」

    「え、いいんですか!?」

    「急ぐ旅でもないしね」

     思った通りに食いついて来たので、エランはバス停に近づいてみた。時刻表を確認すると、大体1時間ごとに来るようだ。同時に端末も取り出して、ザっと近くを通っている路線を調べてみる。

    「泊まっている宿の近くにもバス停がある。今日は歩いて来たけど、明日はバスを使ってもう一度さっきの店に行こうか。別の店でもいいけど」

    「さっきの店がいいです!でもそんなに距離がないから、すぐにバスから降りることになっちゃいますね…」

    「何度か同じ路線を回るみたいだよ。すごく安いし、一周してから向かおうか?途中で飽きたら一度降りてもいいわけだし」

    「!」

     安いと言う一言が決め手になったのか、スレッタが大きく頷く。彼女の柔らかそうな頬は、興奮で赤く染まっていた。

  • 154123/12/13(水) 21:23:32

    今帰ってきましたスレ主です
    本来ならリクエストSSの最後の一編を投稿するところですが、仕事先で盛大に体調を崩してしまったため、今日は大人しく薬を飲んで寝たいと思います。家事も全部お休みです
    肝心のSSの方は最後のほうだけ間に合っていない状態です
    明日は早起きできたら朝か昼にあげますが、起きられなかったら夜の投稿になります
    では取り急ぎご連絡までに

    あと朝の保守いつもありがとうございます。前回のレスでは文字数制限に引っ掛かってお礼の文を差し込めまなかったのですが、非常に助かっています


    ではまた

  • 155二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 06:54:38

    保守

  • 156123/12/14(木) 14:30:52

    朝の保守ありがとうございます

    やはり早起きができず、仕事へ行く直前で起きたスレ主です
    まだ少し寝足りない感じはありますが、体調はかなり良い感じです。これで仕事が忙しくなければいう事はないです
    帰ったらリクエストSSの最後の一編を書いてアップしたいと思います
    文字数の調整などに時間が掛かった場合は少し遅い時間になる可能性もありますが、ご了承くださいませ

    ではまた夜に

  • 157123/12/14(木) 21:44:35

    スレ主です
    途中までいい感じだった体調が昨日と同じ様に崩れてしまいました。何とか仕事を終わらせて帰ってきたのですが、もう気力を使い果たしてしまったので、リクエストSSの最後の一編は後日に延期させてください
    申し訳ありません
    気のなる方もいらっしゃるかもしれないので体のどこが崩れたのか簡単に書きますと、お腹のみぞうちです
    体感ではガス溜まりなのですが、薬を飲んだにも関わらず痛みと苦しみと気持ち悪さに2日連続で襲われました
    かなり気になるので、明日にでも消化器系の病院に連絡を入れてみます
    家で白湯を飲みながらゆっくりしていると痛みが和らぐので、今は少し楽になっています
    では昨日に引き続き残念なお知らせとなってしまい、たいへん心苦しいのですが、今日はもうこれで休もうと思います

    ではまた

  • 158二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 07:26:08

    お大事になさってください…

  • 159123/12/15(金) 13:09:13

    >>158

    朝の書き込み&労わりのお言葉ありがとうございます

    今日は仕事にお休みをもらい病院に行ってきました

    どうやら入院が必要なほど緊急のものではないようですが、少し腸の様子が悪くなっているようです

    お薬を貰ってきました

    ついでに色々とアドバイスを貰って来たので、これから言われたことを実践して腸を大切にしようと思います




    ↓簡単なご報告です

    SSですが、夜に更新する予定です

    何故なら原因が分かってホッとしたのか、急に眠くなってしまったからです

    お昼寝から起きてすぐに書けば夕方には間に合うと思うのですが、そうすると更新時間がずれる事になってしまいます。うっかりスレが落ちる事態にもなりかねませんので、いつもの時間くらいに書き込みしたいと思います


    ではまた

  • 160123/12/15(金) 21:51:07

    すいません今回もだめです
    前の書き込みからすぐに腹痛が始まり、かれこれ6時間ほど戦っております
    薬はすぐに効くものではないと説明は受けていたのですが、その時は痛みはなかったので軽く考えていました
    たいへん申し訳ありませんが、しばらく更新をお休みします

  • 161二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 22:48:29

    >>160

    ご自愛下さい

  • 162二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 23:45:39

    くれぐれもお身体の回復を優先なさって下さい。

  • 163二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 07:05:47

    ゆっくり休んでください
    あと、一応保守は続けた方がいいですかね?

  • 164123/12/16(土) 13:02:56

    ありがとうございます
    あまりに苦しいのでまた病院に行ってきました
    もう少し強力なお薬を貰って来たので今日はそれを飲んで静かにしていようと思います
    とりあえずは寝ます

    しばらくは保守して頂けると非常に助かります

    では

  • 165二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 19:49:58

    保守

  • 166二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 06:07:06

    ほしゅ

  • 167二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 06:07:30

    保守

  • 168二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 17:19:17

    保守

  • 169123/12/17(日) 21:39:32

    たくさんの保守ありがとうございます。スレ主です

    薬を飲んで一日休んでいました
    一昨日と昨日の昼過ぎまではほとんど寝れていなかったのですが、頂いた新しい薬を飲んだら幾分体が楽になりました
    という訳で昨日の夜から今日までぐっすりと眠っていました
    もぎ取った休みは終わり、また明日から仕事が始まるので不安なのですが、お薬片手に頑張って見ようかと思います
    ダメだったらもう少し追加で休みを貰えるように交渉してみようかと思います

    リクエストSSですが、とりあえず最後の一編は纏まりましたので、次のレスに載せておきます
    本編SSの方はまだほぼ手を付けていない状態でして、こちらは結構時間が掛かるかもしれません
    まだ体が本調子でないので、どうにも気が散って文章構築に手間取っております
    もう少々お待ちくださいませ

  • 170123/12/17(日) 21:42:27

    >>153

     次の日、さっそく宿を出た2人は近くのバス停からバスに乗車した。

    「エランさんっ、ボタンです!降りる前にこれを押すんですよね?」

     スレッタが人差し指をピンと伸ばして降車ボタンを指さす。触れる直前まで指を近づけるのを繰り返して、押す練習をしているようだ。

    「そうだね。すぐに押してもいいけど、まだ昼まで時間があるしもう少し乗ってる?押すタイミングはきみに任せるよ」

    「は、はい…。今日は乗り放題ですもんね。いくらでも、押せちゃうわけです」

     確かにボタンを押す為だけに乗って降りてを繰り返すこともできるのだ。とは言ってもスレッタはそんな子供のイタズラのような事はしないだろう。エランは彼女の冗談に小さく笑って、一緒に外の景色を見ることにした。

     そして数分後、昨日のレストラン近くのバス停を通り過ぎても2人はバスに乗っていた。せっかく良い席に座れたのだから、すぐに降りるのは勿体ないという判断だった。

     さらに数十分後、日当たりのいい温かい席に眠気を誘われたのか、うつらうつらとスレッタが船を漕ぎ始めた。どうやらこのバスはこのまま二週目を回るようだし、待っていれば彼女も目を覚ますだろうとそのままにしていた。

     さらに数十分後、乗り込んだバス停を通過しても彼女は目を覚まさなかった。さすがにそろそろ起こさないとまずい、エランはそう思い彼女の顔を見て…。

     幸せそうに半分口を開けて眠っている彼女の頬に、つい指を伸ばしてしまった。

    ───ふに。

    「………」

    「?ふむっ…」

    ───ふにふに。

    「………」

    「うむぅ…?」

     特に何かを考えている訳ではない。強いて言うなら自然と指が吸い込まれていたというか…。そう、スレッタがボタンを押そうと構えていた指の形や、彼女の言葉に子供のイタズラを連想した事などがエランの頭にあった。

     何より彼女の頬は何をしていなくても『ふくり』と膨れ、柔らかそうだなと普段から思わせるものだった。

     つまりは、ただ触ってみたかったのだ。

    ───ふにふにふに。

    「………」

    「む、むうぅ…」

     子供のようなイタズラは、スレッタが起きるまで止まらなかった。

     結局彼女が起きた時にはもう降りる寸前で、寝ぼけ眼のままボタンを押させてしまった。


     しきりに頬を撫でてシチューを食べるスレッタの姿を見て、もうこんなイタズラは止めようとエランは大いに反省したのだった。

  • 171二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 05:59:20

    4号子供ぽくてかわいいなw スレッタのほっぺぷにぷにを思う存分堪能できて羨ましいぞ

  • 172123/12/18(月) 14:06:13

    >>171

    感想ありがとうございます。ただの返信というよりも、裏話のような話になったので長くなります


    スレッタのほっぺは魅惑のほっぺ、その誘惑には4号も抗う事はできなかったのでした

    実は子供っぽいイタズラの内容を決めるのに散々悩みまして、子育て相談系のブログなども覗いてみたりしたのですが、結局は基本に戻って来ました

    決め手となったのはとあるスレでの、スレッタの魅惑のほっぺネタでした

    確かに作中でのスレッタのほっぺは常に『ふくふく』としていて、特に斜め後ろから見たほっぺは柔らかそうだなと思っていました

    ならもう4号にほっぺツンツンさせるか…!となりまして、またスレッタにうたた寝してもらう事になった次第です


    確か明言はしていなかったと思うのですが、このSSの4号はけっこういい性格をしていまして、スレッタの意識がない時はけっこうやりたい放題しています

    スレッタが起きている時は紳士然としていますが、寝てるとすぐにくっついて来ます。意識がない内はいいだろうと、そういう考えを無意識にしている訳です

    その辺りちょっとアウトロー気質かもしれません


    あと勝手にバスの初乗車の様子や、ベネリットとその他のスペーシアンの統治の違いなどの裏設定要素も付け加えてしまいました

    バスは何となく指ツンツンで乗車ボタンを押す姿を連想したので入れたのですが、ベネリットとの統治の違いは何となく頭の中にあったものを突然お出ししてしまいました

    今まで通りを練り歩くモビルスーツの描写がなかったのは、最初は単純にその存在を忘れていたというのもあるのですが、途中から地球全域をモビルスーツで警戒するのは無理じゃない?と気付いたからでもあります

    なので警戒用のモビルスーツは過激派のベネリット統治下の、特に厳しく管理している地区のみと裏設定に追加してあります

  • 173二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 15:54:01

    保守です。私もスレッタのほっぺプニプニしてみたいです。4号の絶対零度の視線にも耐えてやるけんのぅ…

  • 174123/12/18(月) 22:13:21

    >>173

    いいですよねスレッタのもちもちほっぺ

    スレッタはやさしいので知り合いなら頼めば触らせてくれると思います

    知り合いでなくてもメチャクチャ頼み込めば触らせてくれるかもしれません

    しかしこの4号が許すかな…?という事で、4号の関門を突破するのは至難の業になるでしょう

    いや残念です…(人差し指を仕舞いながら)



    ↓ここから先はご報告です

    何とか仕事を終わらせてきましたが、やはりまだ体調は全快とはいきません

    体調が悪化すれば入院もあり得るとは言われているので、暫くは無理せず体調回復に努めたいと思います


    良い機会なので、ここでまた今までの話の推敲でもしようかと思います

    最近は読み返す機会もそれほどなかったので、入れ忘れたフラグはないかのチェックも兼ねたいと思います

    という訳でまたフロント脱出編から読み直し作業開始です

    何度か推敲してあるのでほとんどは大丈夫なのですが、いくつか気になったところがあったので記述を変えておきました

    具体的には1話のパーメットの光をアニメ原作に合わせ、赤→青→緑→白から、赤→青→白→虹色に変えました

    それと5話-①では鞄の中にスレッタを仕舞う描写と、5話-②にて『ガンダム』というセリフを1部だけ『ルブリス』というセリフに差し替えてます

    本編だけで(前後編も個別に数えると)40話以上あるので少し時間が掛かりますが、この間に体調が回復することを願い、少しずつクオリティアップに努めたいと思います


    ではまた

  • 175二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 07:40:21

    保守

  • 176二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 12:29:13

    寝ている間はスレッタにくっついている4号、まるで小さな子どものようで可愛らしいですね。この時期の彼にはおよそ下心と呼べるものがないのでしょうから、ドキドキよりも微笑ましく感じます。

    スレ主さん、ご体調が優れないとのことでとても心配しています。
    お仕事も執筆や推敲も無理はなさらず、とにかく回復に専念してくださいね。何事も健康あってのものです。
    保守しておきますので書き込みもご無理なさらず。

  • 177123/12/19(火) 22:31:43

    保守や書き込みありがとうございます


    >>176

    地球降下編の最初の頃の4号ですから、情緒は小学校低学年くらいまでは育っているでしょうか。幼稚園児からは脱却している感じです(そんなに厳密に書き分けてはいないのですけど)

    ちょうど好きな子にちょっかいをかけたいくらいの年齢だと思います

    でも4号は基本は良い子なので起きているスレッタには優しくします。しかし寝ているスレッタには我慢できずにちょっかいをかけてしまいました

    この時は反省しましたが、後々ちょっとずつまた手が出てきます



    ↓ここから先はご報告です

    薬が効いているので日常生活は普通に過ごせていますが、健康な時よりも少しぼんやりとしているのが分かります

    少し前に帰って来てからうっかりワンコの動画見て何も考えずにボーっとしてました

    今日も早めに寝るとして、その前に本編SSの何話かは読み返したいなと思います


    気が付けばスレも後半になっていました

    次回のスレをどうしようかと思うのですが、せっかくここまで続いたので一応立ち上げるだけはしようかと思います

    もしかしたらそれほど進展はないかもしれないのですが、生存報告を兼ねてのスレ立てになります

    皆様の保守や書き込み頼りになりますでしょうが、仕方ないなと思ってご協力いただければ幸いです


    ではまた

  • 178二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 06:49:59

    保守

  • 179二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 12:06:53

    薬はきちんと効いているとのことで良かったです。本当にゆっくり養生なさってくださいね。

    スレ立てと生存報告だけご負担をおかけすることになってしまいますが、保守はスレ民にお任せください。早くよくなりますように。

  • 180二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 17:38:41

    保守。

  • 181二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 22:08:30

    保守

  • 182123/12/20(水) 23:00:35

    スレ主です
    保守や優しい書き込みありがとうございます。心強いです


    フロント脱出編を読み直していたのですが、シャディクとの話し合いで言葉が足りないなと思った所があったので付け足しておきました
    具体的には本編SSの6話『黒風白雨の小休止(前編)』の、3冊目の日記についてです
    4号がいきなり『囮に使える』とか言ってますが、読んでいて自分でも『なんの囮だよ』と思ってしまいました。いや、書いたのは自分なのですが、もうちょっと分かりやすく!する必要があると感じたので、4号のセリフを増やしてみました
    これで少しは分かりやすくなったはず…です

    ちなみにこの後のシャディクは真っ新の日記帳も用意しつつ、対外的にはそれを4号に貰ったことにしています
    後に工作員に日記帳を探られた時に何も書かれていない日記帳を見せて、3冊目の日記は隠します
    そして怪しいと思った工作員を散々のらりくらりと躱しつつ、満を持して3冊目の日記を発見させます
    そうして1冊目と2冊目の日記は真に隠し通して見せるシャディクなのでした

  • 183二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 07:24:15

  • 184二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 17:30:02

    保守

  • 185123/12/21(木) 22:22:14

    ☆や保守ありがとうございます
    保守代わりの☆可愛いですよね。最初は『ほしゅ』の『ほし』を打ち間違って『☆』になったんだろうかと想像したりしてます

    ↓体調報告です
    具合を悪くしてから現在まで胃と腸を休ませるために固形物を食べずに過ごしてきたのですが、今までお腹が空かなかったのでまったく苦ではありませんでした
    しかし今日はごく自然にお腹が空くような感覚がしたので、試しにちょっとだけお粥(水分多め)を食べてみました
    以前はすぐに気持ち悪くなっていたのですが、今のところ大丈夫そうです
    明日の朝まで特に体調の変化がなければ、お粥生活を続けて様子を見てみようかと思います

    ↓作品報告です
    フロント脱出編の途中まで読んでいたのですが、ここに来て唐突に数字の表記ゆれが気になったのでまた最初から確認してみました
    2人と二人とか、ひとりと一人とか、けっこうバラバラでした
    そこで数を表すための数字はアラビア数字に、一人は『ひとり』に統一することにしました
    今まではなんとなくで適当に書いていたのですが、ルールを決めたらビシッとした気がします
    それと5-③話『回る毒(後編)』の文章をほんの少しだけ書き替えたりしています(本当に少しです)
    ほかにもチョコチョコと変えていますが、大筋のストーリーへの変更はありません

    いつになったらフロント脱出できるのかという具合ですが、急いては事を仕損じるとも言いますので、ゆっくりと進めていきたいと思います

    ではまた

  • 186二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 06:14:26

    スレ主様の健康・生活をまず最優先にして下さい
    いつまでも待てますので

  • 187二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 12:48:07

    保守

  • 188123/12/22(金) 22:05:12

    書き込みや保守ありがとうございます


    >>186

    ありがとうございます。ご心配をおかけして申し訳ありません

    何だかフロント脱出編を読み直していたらメラメラとやる気が湧いてきてしまったのですが、確かにペースダウンした方が良いかもしれないなと思いました

    今日はなにか心が安らぐような作品でも見ながら就寝するとします


    ではまた

  • 189二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 09:09:24

    保守

  • 190二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 18:00:42

    保守

  • 191123/12/23(土) 22:34:41

    保守ありがとうございます。スレ主です

    とりあえずフロント編は脱出し、地球降下編も少し修正は終わりました
    今日はこのまま地球降下編を終わらせて、明日から少しずつ監禁?編を修正していきたいと思います

    書いていて今更ながらに思った事なのですが、監禁?編の名前をそのままにしようか、それともガラッと変えようか地味に悩み始めてしまいました
    当時は監禁は始まったけどまだ真の監禁編じゃないよ!という意味で『?』を付けたのですが、よく考えたら名前としておかしいよなと気付いてしまいました(今更!)
    でも相応しい名前がまったく思いつきません
    考え続けていればいいアイデアが浮かぶかもしれないので、頭の片隅に置いておこうと思います

    ではまた

  • 192123/12/24(日) 09:48:32

    少し遅い時間ですがおはようごさいますスレ主です
    スレもそろそろ終わりに近づいたので、今日の夜にでも新しいスレを立ち上げようかと思います

    悩んだのですが今回はリクエストはなしで、回復してきたらまずは本編SSを書くつもりです
    新しい4スレの住居を紹介できたら塩漬けにしていた紅葉を見る2人のリクエストSSを書き、その後はまた本編SSを書きつつメカぐるみの続きを書きたいと思います。現在大変お待たせしてしまってますので心苦しいばかりですが、もう少々だけお待ちください

    現在修正作業は監禁?編に入ったところです
    監禁?編の後半に関してはまだ推敲も甘いところがあるのでちょっと時間はかかりそうですが、年内には終わらせてお昭和中には新しい話に取りかかれればいいなと緩く目標を掲げています

    ではまた夜に
    新しいスレの準備に手間取る事も考えられるので、途中で保守や書き込みをして頂けたら助かります

  • 193123/12/24(日) 09:50:39

    >>192

    すごい誤字してました

    お昭和中はお正月中の間違いです

  • 194二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 15:59:21

    保守

  • 195123/12/24(日) 23:31:32

    保守ありがとうございます
    ちょっと用意に時間がかかりました。今からスレ立てします

  • 196123/12/24(日) 23:41:15
  • 197二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 00:30:33

    スレ立ておつです
    でっかいクリスマスプレゼントをありがとうございます!

  • 198二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 00:56:04

    立ておつです!
    色々と楽しみですがお大事にしてください!

  • 199二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 11:55:44

    たて乙です!
    クリスマスプレゼントありがとうございます!夜にじっくり読ませていただきます。メリークリスマス☆☆☆

  • 200123/12/25(月) 13:14:08

    メリークリスマス!
    次のスレでもよろしくお願いします

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